1: 2012/03/25(日) 14:51:36.20 ID:ai0ghJ5rO
おまえら「起きなさい…」
勇者「……んん、誰?」
おまえら「私は神です。あなたは勇者に選ばれました」
勇者「ほんとですか!?」
おまえら「はい。なのでどうか魔王を倒してください」
勇者「わかりました!だけど…俺なんかで倒せるのですか?」
おまえら「安価という私のお告げがあるので、その通り行動すれば必ず」
勇者「…安価で魔王を倒せるのですか?」
おまえら「はい」
3: 2012/03/25(日) 14:53:54.00 ID:ai0ghJ5rO
おまえら「さぁ、今夜は寝て明日にでも魔王討伐に向かいなさい」
勇者「しかし、装備がまだ…」
おまえら「なら、明日の朝に装備とお金を枕元に置いておきます」
勇者「ありがとうございます!」
4: 2012/03/25(日) 14:56:53.13 ID:ai0ghJ5rO
――次の日
勇者「よしっ、準備万端!」
勇者「とりあえず仲間がいなきゃ始まらないよな……」
勇者「確か旅に出るパーティーは4人まで…。俺を入れたら残り3人………だれにしようかな?」
一人目
>>8
8: 2012/03/25(日) 14:59:28.97 ID:tKEv/vvV0
お前
10: 2012/03/25(日) 15:04:56.11 ID:ai0ghJ5rO
おまえら「お前一人で行きなさい」
勇者「えっ」
おまえら「安価は絶対です」
勇者「で、でも…一人では魔王に勝てません!」
おまえら「私は一人で勝てますよ?母親に」
勇者「いや…いくら神さまでも母親と魔王では…」
おまえら「仲間など…友達などいなくとも生きてゆけるのだからとっとと行きなさい!!」
勇者「は、はいっ!!」
12: 2012/03/25(日) 15:09:35.69 ID:ai0ghJ5rO
――魔界
勇者「ここが魔界……初めてきたけど人間界とたいして変わらないな」
勇者「というか仲間どうしよう…。古い古文書にはモンスターは仲間になるなんて書いてあったけど…」
???「」シュッ
勇者「うおっ、いきなり攻撃か!?誰だ!」
出てきたモンスター
>>16
16: 2012/03/25(日) 15:11:02.94 ID:tyDlTpv60
電柱
19: 2012/03/25(日) 15:11:28.02 ID:3+QLlbzX0
あぶねー
20: 2012/03/25(日) 15:15:45.74 ID:ai0ghJ5rO
おまえら「あれは電柱です」
勇者「で、電柱?」
電柱「」シュッ
勇者「うわっ、なんで固そうな棒が意志を!?というかなんでバランスが…」
おまえら「魔界ですから。それより、どうしますか?戦いますか?」
勇者「戦いませんよ!あんな体じゃ剣が弾かれてしまいます!」
おまえら「魔法は?」
勇者「使えません!」
22: 2012/03/25(日) 15:18:29.21 ID:ai0ghJ5rO
おまえら「確かに30歳を過ぎていませんからね」
勇者「歳は関係ないと思いま」
電柱「」ブゥンブゥン
おまえら「大変です。モタモタしているから仲間を呼んでいます」
勇者「な、仲間!?アレでしょうか…」
???「……」タッタッタッ
モンスター二匹目
>>26
26: 2012/03/25(日) 15:20:22.78 ID:Fvmy6yal0
星野仙一
31: 2012/03/25(日) 15:25:02.90 ID:ai0ghJ5rO
星野「キシャァァアアア!!!!」
勇者「うわっ!?なんか金属バットもってるんですけど!!」
おまえら「あれは星野仙一という監督ですね」
勇者「監督なら何でモンスター化してるんですか!」
おまえら「きっとストレスでしょう。色々あったのですよ」
電柱「」ブゥンブゥン
星野「キシャァァアア!!!!」
勇者「と、とりあえず逃げよう!」タッタッタッ
33: 2012/03/25(日) 15:29:12.83 ID:ai0ghJ5rO
勇者「はぁ、はぁ…こ、ここまで来れば…」
勇者「ふぅ…走ったら喉が渇いたな……」
勇者「ん…?あれは湖!ちょうどよかった」タッタッタッ
勇者「…ゴクッ、ゴクッ……ぷはぁ!魔界の水っておいしいんだな!」
???「ギャァァアアアア!!!!」
勇者「あれは悲鳴!?ど、どうする…!?」
いく、いかない
>>36
36: 2012/03/25(日) 15:29:49.56 ID:Fvmy6yal0
>>1
氏ぬ
氏ぬ
38: 2012/03/25(日) 15:34:32.87 ID:ai0ghJ5rO
>>1「ぐふっ」ズザザァア
勇者「だ、大丈夫ですか!」
勇者「……酷い傷だ、それに氏んでる…さっきの悲鳴はこの人…?」
???「」ガサガサ
勇者「…む、誰かいる!」
おまえら「あれは>>46ですね」
46: 2012/03/25(日) 15:41:04.46 ID:tyDlTpv60
お前
50: 2012/03/25(日) 15:46:18.43 ID:ai0ghJ5rO
勇者?「よう」
勇者「お前…って……俺!?」
勇者?「そうだ、お前は俺だよ」
勇者「そんな……いや、モンスターが魔法で変身してるんだろ!!」
勇者「神さま!どうなんですか!」
おまえら「えー、あれは…」
モンスターが変身しているor紛れもないお前自身だ
>>56
56: 2012/03/25(日) 15:49:21.12 ID:Fvmy6yal0
星野仙一
60: 2012/03/25(日) 15:55:40.80 ID:ai0ghJ5rO
おまえら「さっきの星野仙一です」
勇者?「チッ、バレたか!!」
星野「俺の正体を見破るとはさすがだな、まぁ、お前は俺が育てたんだが」
勇者「人に変身するなんて…この人は魔法使いだったのか…!」
星野「さて、勇者。お前には氏んでもらう」
勇者「くそっ、くらえっ!」
勇者の攻撃!
30ダメージ!
モンスターを倒した!
星野「クッ…無念……」バタッ
勇者「弱っ!!」
おまえら「人間が刃物に勝てるワケがない」
62: 2012/03/25(日) 15:59:58.87 ID:ai0ghJ5rO
勇者「……」テクテク
勇者「…………」テクテク
勇者「………」テクテク
勇者「…何も出てこないな…」テクテク
勇者「魔王城がどこかわかんないし…」テクテク
勇者「はぁ…気は進まないけど、出てきたモンスターから話を聞いてみよう」テクテク
勇者「…話、聞いてくれるかな」テクテク
64: 2012/03/25(日) 16:05:33.46 ID:ai0ghJ5rO
――2時間後
勇者「…はぁ、休憩しよう」
勇者「……うーん、モンスターがパッタリ出てこなくなった」
勇者「あの監督がモンスターのボスで、俺がボスを倒したから怯えてるのかな」
???「……」サッ
勇者「………?…今、何か通った気が……気のせいか…」
勇者「……よし休憩終わり!次はどこに行こうか…」
???「!?」
森or火山or海
>>69
69: 2012/03/25(日) 16:09:35.85 ID:6Rf3i4gw0
海と陸の間
73: 2012/03/25(日) 16:16:19.82 ID:ai0ghJ5rO
おまえら「海と陸の間に行きなさい」
勇者「フィヨルドですか?しかしここからフィヨルドを目指して何が……」
おまえら「フィヨルドの綺麗な景色を見れば癒されます」
勇者「俺は魔王を退治しに魔界へ来たのですが…」
おまえら「安価は絶対です」
勇者「…はい」
???「……」
74: 2012/03/25(日) 16:22:23.07 ID:ai0ghJ5rO
――1時間後
勇者「わぁ…凄く綺麗だなぁ…」
おまえら「そうでしょう、そうでしょう」
???「…」
勇者「しかし…もうそろそろ夕暮れです。野宿は危険だから避けたいのですが…」
おまえら「人間に友好的な種族の村に行って、泊めてもらうといいです――例えば…お前の後ろにいる奴の種族とか」
???「!?」
勇者「あ、気づかなかった!」
おまえら「この種族は…」
コイツの種族は?
>>79
79: 2012/03/25(日) 16:24:34.80 ID:tyDlTpv60
なまこ人間
82: 2012/03/25(日) 16:31:28.22 ID:ai0ghJ5rO
おまえら「なまこ人間ですね」
なまこ「なま!なま!」
勇者「うわ…なまこに手足が生えてる…」
おまえら「この子はどうやら道に迷っていたみたいですね」
勇者「なら…この子がいた村の位置が分からないじゃないですか!」
なまこ「なま…」
おまえら「あまり怒ると血糖値が上がりますよ?この子も怯えてしまいます」
勇者「……はぁ、わかりました。なら、今日はここで野宿します。」
おまえら「ではこの子は私が村に帰しておきます」
勇者「えっ」
84: 2012/03/25(日) 16:34:06.77 ID:ai0ghJ5rO
勇者「あの…村を知っているのであれば俺も…」
おまえら「なまこまみれになりたいですか?」
勇者「…いいえ」
おまえら「それみなさい」
勇者「…では神さま、おやすみなさい。明日こそ魔王を討伐します…!」
おまえら「そうです、明日から頑張ればよいのです。まだ時間はあります」
87: 2012/03/25(日) 16:42:23.01 ID:ai0ghJ5rO
――翌朝
勇者「…んー!よく寝た………って」
勇者「なんだここ…真っ暗で何も見えない…」
勇者「しかも手足が縛られてる!?――まさか捕まったのか!」
???「目覚めたか…人間」ギィィ
勇者「うわっ、眩しいっ。一体何をする気だ!」
???「お前の処刑はもうすぐ行う。それまでそこで怯えて待っていろ」
勇者「待て!お前は誰だ!」
???「私か?私は>>91だ」
91: 2012/03/25(日) 16:43:46.92 ID:IXMhesVd0
川越達也
94: 2012/03/25(日) 16:50:03.63 ID:ai0ghJ5rO
勇者「川越?」
川越「まぁ、お前には関係ない。もうすぐ私がおいしく料理してやる」バタン
勇者「…クッ、このままだと殺されてしまう!」
勇者「………装備、鎧や剣は没収されてあるな…」
勇者「…どうやって縄を………ん?あれは……>>98?」
98: 2012/03/25(日) 16:52:06.38 ID:jK2ZWvfg0
軍具に―ル
101: 2012/03/25(日) 16:57:17.26 ID:ai0ghJ5rO
グングニール「やあ」
勇者「……ど、どうしてこんな凄い武器が…」
勇者「…でもこれで縄を切って……と、よし!抜け出せる!!」
勇者「オラァ!!」
川越「く、倉が破壊された!?」
おまえら「あれ、私の爪楊枝はどこに………」
102: 2012/03/25(日) 16:59:54.75 ID:ai0ghJ5rO
――森
勇者「……はぁ、はぁ…なんか、逃げてばっかだな…俺…」
???「~♪~~♪」
勇者「これは歌?一体誰が……」
行ってみようorいや魔王城を探そう
>>106
107: 2012/03/25(日) 17:01:51.99 ID:J5XG7Lu/0
行ってみよ~
108: 2012/03/25(日) 17:05:21.67 ID:ai0ghJ5rO
勇者「ちょっと気になるな…行ってみよう」スタスタ
???「~♪~~♪」
勇者「やぁ」
???「!?」
勇者「怯えないで、何もしない。俺は勇者だよ。キミは?」
???「>>114」
114: 2012/03/25(日) 17:09:14.11 ID:tyDlTpv60
ただの看板
116: 2012/03/25(日) 17:14:14.69 ID:ai0ghJ5rO
???「ただの看板」
勇者「え?…………………うぉぉぉおおお!!!!!暗くてよく見えなかったけど確かに看板!!」
看板「…ひぅ…!」
勇者「あ、ゴメン。怖がらせちゃって…驚いたもんだから…」
看板「…私、珍しい?」
勇者「まぁ、それなりには…」
看板「…そっかぁ」
勇者「(なんで嬉しそうなんだ?
ただの看板だから珍しいって言われて嬉しかったのか?)」
118: 2012/03/25(日) 17:18:04.15 ID:ai0ghJ5rO
看板「えへへぇ…」
勇者「(嬉しがってる……んだよな…看板がモジモジするなんてシュールすぎる)」
看板「…あ、そうだ。勇者さんはどうしてここに?」
勇者「それがたまたま逃げたら―――って、ハッ?!そうだ魔王倒さなきゃ!!」
看板「魔王様を倒すの?」
勇者「あぁ。魔王城の場所はどこだか分かる?」
看板「それは…」
魔王城の場所は?
>>122
122: 2012/03/25(日) 17:20:42.72 ID:Fvmy6yal0
星野仙一の自宅
125: 2012/03/25(日) 17:25:00.25 ID:ai0ghJ5rO
――星野仙一の自宅
勇者「…誰もいないな。もしかしたら家族は家を出たのかも…」
勇者「ん?…あのタンスだけ妙に綺麗だな…他は散らかってるのに…」
勇者「…とりあえず調べてみよう」
5分後
勇者「…タンスの下に地下へ続く階段が……」
勇者「そうか、魔王城は地下にあったんだ!」
勇者「よし、待ってろよ魔王!」
128: 2012/03/25(日) 17:27:47.17 ID:ai0ghJ5rO
勇者「……随分と大きな扉だな。ついに魔王の部屋か…」
勇者「よしっ、いくぞ!」ギィィ
勇者「魔王!勝負だ!俺と戦え!」
???「………ふん」
魔王は誰?
>>135
135: 2012/03/25(日) 17:31:39.20 ID:tyDlTpv60
存在しない
139: 2012/03/25(日) 17:35:45.68 ID:ai0ghJ5rO
テープレコーダー「これが起動するということは、ワシはこの世にいない」
勇者「…えっ」
テープレコーダー「勇者よ…ワシはお前とは戦いたくなかった」
テープレコーダー「ワシは…人間と魔王の争いを終わらせたかった…」
テープレコーダー「しかし、戦わねば、勇者はここに辿りつかぬ。だからワシの右腕を最初に向かわせ、ワシの左腕をお前に遣わせた」
おまえら「………」
勇者「神さま…が、魔王の部下…?」
140: 2012/03/25(日) 17:39:55.17 ID:ai0ghJ5rO
テープレコーダー「勇者…。お前は魔を憎んでいるが……知っているか?あのフィヨルドの景色は、長年に渡り、魔の者達が作りあげてきたものじゃ。
魔には自然を愛するヤツもいる。」
テープレコーダー「魔の者が皆、人間を襲うわけではない。
人間も善人ばかりではなく悪人もいるだろう?
それは魔もまたしかり」
テープレコーダー「それを知ってもらいたくて、魔を知ってもらいたくてお前をここに呼んだ」
142: 2012/03/25(日) 17:45:15.45 ID:ai0ghJ5rO
テープレコーダー「お前がこの2日で十分に魔を経験した。
ワシは、魔が争わずともよい存在だと認識してくれることを望む」
テープレコーダー「勇者よ。少しでもこのジジイの戯れを、戯れ事を聞き入れてくれるのであれば……」
テープレコーダー「寿命で氏にゆくワシに代わり、魔と人間の争いを止めてくれ。
勇者の言うコトは聞き入れてくれるじゃろう」
145: 2012/03/25(日) 17:46:19.48 ID:ai0ghJ5rO
テープレコーダー「では勇者………」
勇者「………」
テープレコーダー「さらばじゃ…」
勇者「……」
勇者「………魔王……俺は……」
147: 2012/03/25(日) 17:52:32.28 ID:ai0ghJ5rO
数年後、魔王の願いと勇者の尽力は人間と魔族の関係を変えるに至りませんでした。
魔王は魔族に面汚しと罵られ
勇者は人間に裏切り者として罵倒されながら、街の真ん中で処刑されました
そして、魔族には新たな人間を憎む魔王が
人間には魔族を憎む王様が
それぞれ誕生し、争いは激化
何年も何年も争いは続きます
彼らが、憎しみは憎しみでしか返せないということを知るには、一体どのくらいかかるのでしょうか
いつ、この争いは終わるのでしょうね
おわり
148: 2012/03/25(日) 17:52:59.66 ID:Fvmy6yal0
星野仙一乙!
149: 2012/03/25(日) 17:53:38.19 ID:IwcbSyzp0
乙
引用: 勇者「安価で魔王を倒すんだ!!」
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