20: 2010/12/01(水) 02:09:29.88 ID:10l3xr8D0
ここここんばんはっ……あき、秋山、みみ澪です……
き、きょうは、な、ながれぼひ、流れ星をみ、見るために、ほしのさと天文台に来ています……
「さ、ささささむいさむいさむいさむいさささむいさむい――」
11月30日――もう日をまたいで12月1日、さすがに今の時期夜中は冷える……
でも……ここから見える
「ひいっくし!!んっ……寒っ」
あー寒い!
ここから見える夜空は、星の光が降りそそぐようで――言葉では形容することができないくらい綺麗です
夜を照らすビルの明かりや車のライト――
普段は夜を埋め尽くす人工的な光が一切無い、空の、星の光だけ
肌を刺すような冷たい空気も、その光を一層美しく、私の目に届けてくれています
それでも――
降るように星があるのに――
こんなにも、星が見えるのに――
流れ星は、まだ――
瞬きをしている間に幾つか流れていたのかもしれないけれど……
手に持った缶紅茶も……まだ開けていないのに、いつのまにか温もりを失っていました
でも、諦めない……
流れ星を、私は、絶対に流れ星を見つけるんだ……
それで――願い事を……願い事を、叶えるんだ
「待ってて……ゆ、唯……」
き、きょうは、な、ながれぼひ、流れ星をみ、見るために、ほしのさと天文台に来ています……
「さ、ささささむいさむいさむいさむいさささむいさむい――」
11月30日――もう日をまたいで12月1日、さすがに今の時期夜中は冷える……
でも……ここから見える
「ひいっくし!!んっ……寒っ」
あー寒い!
ここから見える夜空は、星の光が降りそそぐようで――言葉では形容することができないくらい綺麗です
夜を照らすビルの明かりや車のライト――
普段は夜を埋め尽くす人工的な光が一切無い、空の、星の光だけ
肌を刺すような冷たい空気も、その光を一層美しく、私の目に届けてくれています
それでも――
降るように星があるのに――
こんなにも、星が見えるのに――
流れ星は、まだ――
瞬きをしている間に幾つか流れていたのかもしれないけれど……
手に持った缶紅茶も……まだ開けていないのに、いつのまにか温もりを失っていました
でも、諦めない……
流れ星を、私は、絶対に流れ星を見つけるんだ……
それで――願い事を……願い事を、叶えるんだ
「待ってて……ゆ、唯……」
22: 2010/12/01(水) 02:24:05.94 ID:10l3xr8D0
――携帯のディスプレイに表示された時計は、午前2時24分になっていました
それでも、流れ星はまだ一つも私の前には現れてくれません
『あっ!流れ星だよ!!』
あの時――
唯が願ったことは……何だったのだろう
私はその答えを知らない
唯が誰にも教えなかったし、私にも教えてくれなかったから……
だから、私は――その答えが知りたくて
流れ星に、その願いを叶えて欲しくて……
結局、そうすることでしか、唯を知ることができないから――
「唯……」
名前を読んでも――凍てついた空気に凍りつき、砕けるように、私の声はどこにも届くことはありません
それでも、流れ星はまだ一つも私の前には現れてくれません
『あっ!流れ星だよ!!』
あの時――
唯が願ったことは……何だったのだろう
私はその答えを知らない
唯が誰にも教えなかったし、私にも教えてくれなかったから……
だから、私は――その答えが知りたくて
流れ星に、その願いを叶えて欲しくて……
結局、そうすることでしか、唯を知ることができないから――
「唯……」
名前を読んでも――凍てついた空気に凍りつき、砕けるように、私の声はどこにも届くことはありません
23: 2010/12/01(水) 02:32:33.73 ID:10l3xr8D0
それでも――
星空は、私から遥か遠くで延々と輝き続けるだけでした――
私とは、関係の無い、遠い場所で、星たちは、延々と……
手に持った紅茶を、一気に……飲み干します
冷えた紅茶は――私の体を内側からも凍りつかせます……
うう……
「さ、寒い……」
流れ星、いつになったら見つけられるんだろう……
fin.
星空は、私から遥か遠くで延々と輝き続けるだけでした――
私とは、関係の無い、遠い場所で、星たちは、延々と……
手に持った紅茶を、一気に……飲み干します
冷えた紅茶は――私の体を内側からも凍りつかせます……
うう……
「さ、寒い……」
流れ星、いつになったら見つけられるんだろう……
fin.
24: 2010/12/01(水) 02:34:34.89 ID:6xc2MQCm0
乙
頑張ったな
頑張ったな
引用: 唯「あっ!流れ星だよ!!」
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