1: 2010/05/21(金) 12:53:31.85 ID:qIEsZ6DO
ここは携帯でもいけんのか?いけるようなら頑張る
3: 2010/05/21(金) 12:56:21.11 ID:qIEsZ6DO
――とある病院――
垣根「(ここはどこだ? なんで俺に意識がある?)」
垣根「(確かあの時俺は第一位に……)」
垣根「(糞が、一体どうなってやがるんだ)」
垣根「(あの時の俺がどんな状態だったが知らねぇが、五体満足な身体に再生させるって学園都市の技術は半端ねぇな)」
垣根「(それにしても……この胸の圧迫感はなんだ?)」ふに
垣根「(や、柔らかい……ってちげぇ! おいおい何だよこれ……し、下は大丈夫だよな?)」さわさわ
垣根「(……俺の『常識』がねぇって事はやっぱり)」
垣根「女になってやがる!?」
垣根「(ここはどこだ? なんで俺に意識がある?)」
垣根「(確かあの時俺は第一位に……)」
垣根「(糞が、一体どうなってやがるんだ)」
垣根「(あの時の俺がどんな状態だったが知らねぇが、五体満足な身体に再生させるって学園都市の技術は半端ねぇな)」
垣根「(それにしても……この胸の圧迫感はなんだ?)」ふに
垣根「(や、柔らかい……ってちげぇ! おいおい何だよこれ……し、下は大丈夫だよな?)」さわさわ
垣根「(……俺の『常識』がねぇって事はやっぱり)」
垣根「女になってやがる!?」
4: 2010/05/21(金) 12:58:43.39 ID:qIEsZ6DO
研究員「お目覚めの第一声がそれってどこのラブコメの主人公よ」
垣根♀「なんだてめ……っ!?」
研究員「どうしたの? どこか痛むところでもある?」
垣根♀「い、いや声が……」
研究員「あら、いい声じゃない。声優でもなれそうなくらいに」
垣根♀「(身体だけじゃなく声まで女になってやがるじゃねぇか)」
研究員「どうかした?」
垣根♀「お前は俺の姿になんの違和感も感じねぇのか?」
研究員「……アホ毛、立ってるわよ?」みょんみょん
垣根♀「え? あ、本当だ……あぁぁ! そういうことじゃねぇ!!」
垣根♀「なんだてめ……っ!?」
研究員「どうしたの? どこか痛むところでもある?」
垣根♀「い、いや声が……」
研究員「あら、いい声じゃない。声優でもなれそうなくらいに」
垣根♀「(身体だけじゃなく声まで女になってやがるじゃねぇか)」
研究員「どうかした?」
垣根♀「お前は俺の姿になんの違和感も感じねぇのか?」
研究員「……アホ毛、立ってるわよ?」みょんみょん
垣根♀「え? あ、本当だ……あぁぁ! そういうことじゃねぇ!!」
5: 2010/05/21(金) 13:02:14.73 ID:qIEsZ6DO
垣根♀「俺は学園都市に7人しかいないレベル5の第二位で未元物質の垣根帝督、それでいて男だ! それがどうしてこんな身体になってやがんだ!?」
研究員「ワガママボディを『こんな身体』呼ばわりなんて贅沢ね」
垣根♀「まぁ悪くねぇな」キリッ
研究員「……」
垣根♀「はっ! そ、そんな事はどうでもいい! なんで俺が生きてて、それでいて女になってんのか詳しく聞かせろ」
研究員「そうね、あなたの言葉を借りると『学園都市に常識は通用しねぇ』かしらね」
垣根♀「は?」
研究員「あんなことを仕出かしたあなたがなんのリスクもなしに学園都市に生かされると思ってたの?」
垣根♀「……確かに」
研究員「ワガママボディを『こんな身体』呼ばわりなんて贅沢ね」
垣根♀「まぁ悪くねぇな」キリッ
研究員「……」
垣根♀「はっ! そ、そんな事はどうでもいい! なんで俺が生きてて、それでいて女になってんのか詳しく聞かせろ」
研究員「そうね、あなたの言葉を借りると『学園都市に常識は通用しねぇ』かしらね」
垣根♀「は?」
研究員「あんなことを仕出かしたあなたがなんのリスクもなしに学園都市に生かされると思ってたの?」
垣根♀「……確かに」
6: 2010/05/21(金) 13:04:23.49 ID:qIEsZ6DO
研究員「今回あなたを生かした理由は2つ。1つ目は未元物質、2つ目は器の入れ替え。他にも細かいのはあるけど大きく分けるとこの2つね」
垣根♀「1つ目は分かるが2つ目の器の入れ替えってなんだよ」
研究員「あなたはついこの間まで『男、垣根帝督』として未元物質を振るっていた。それが『女、垣根帝督』なった場合、未元物質はどうなるのか」
研究員「男の身体、精神、それに伴った先天的又は後天的環境によって自分だけの現実の第一基礎が築かれている」
研究員「それが途中で女の身体、精神、それに伴った後天的環境により自分だけの現実にどう影響を与えるのかを調べたいのよ」
垣根♀「……つまり1人の人間で脳移植を実現させたようなものか」
研究員「大体そんな感じかしらね」
垣根♀「1つ目は分かるが2つ目の器の入れ替えってなんだよ」
研究員「あなたはついこの間まで『男、垣根帝督』として未元物質を振るっていた。それが『女、垣根帝督』なった場合、未元物質はどうなるのか」
研究員「男の身体、精神、それに伴った先天的又は後天的環境によって自分だけの現実の第一基礎が築かれている」
研究員「それが途中で女の身体、精神、それに伴った後天的環境により自分だけの現実にどう影響を与えるのかを調べたいのよ」
垣根♀「……つまり1人の人間で脳移植を実現させたようなものか」
研究員「大体そんな感じかしらね」
7: 2010/05/21(金) 13:05:47.10 ID:qIEsZ6DO
垣根♀「チッ、めんどくせぇことを」
研究員「そうでもなかったみたいよ?」
垣根♀「えっ?」
研究員「脳は3つにバラされて保存されて、身体は失った機能を補うために冷蔵庫よりも大きい機械に繋がってたとか」
垣根♀「冷蔵庫……」
研究員「だから元の身体を再生させるよりも新しく作った方が時間もコストもかからなかったみたい」
垣根♀「」
研究員「ついでに帝凍庫とか呼ばれてたわね」
垣根♀「氏にてぇ」
研究員「きっとまた生かされるわよ?」
研究員「そうでもなかったみたいよ?」
垣根♀「えっ?」
研究員「脳は3つにバラされて保存されて、身体は失った機能を補うために冷蔵庫よりも大きい機械に繋がってたとか」
垣根♀「冷蔵庫……」
研究員「だから元の身体を再生させるよりも新しく作った方が時間もコストもかからなかったみたい」
垣根♀「」
研究員「ついでに帝凍庫とか呼ばれてたわね」
垣根♀「氏にてぇ」
研究員「きっとまた生かされるわよ?」
8: 2010/05/21(金) 13:07:42.23 ID:qIEsZ6DO
垣根♀「ほんとに常識通用してねぇのな」
研究員「常識なんて常に変わるものよ」フッ
垣根♀「さらっと良いこと言ってまとめてんじゃねぇよ。それでこれから俺はどうすりゃいいんだよ? 実験か? ならもう少し休ませてくれ。現実を受け入れる時間くらいよこせ」
研究員「そう言えば特に何も考えてなかったわ」
垣根♀「は?」
研究員「未元物質の研究は昔からずっとしてるものだから当然継続。器の入れ替えについては自分だけの現実に直接関わるものだから実験だとかで変に歪める訳にはいかないし……」
垣根♀「学園都市を引っ掻き回し第一位に敗れたスペアプランの俺はやっぱりその程度かよ。糞が」
研究員「卑屈になるのは良くないわ。きれかわ(綺麗で可愛い)なのに勿体ない」
垣根♀「どこのスイーツ(笑)だよ」
研究員「常識なんて常に変わるものよ」フッ
垣根♀「さらっと良いこと言ってまとめてんじゃねぇよ。それでこれから俺はどうすりゃいいんだよ? 実験か? ならもう少し休ませてくれ。現実を受け入れる時間くらいよこせ」
研究員「そう言えば特に何も考えてなかったわ」
垣根♀「は?」
研究員「未元物質の研究は昔からずっとしてるものだから当然継続。器の入れ替えについては自分だけの現実に直接関わるものだから実験だとかで変に歪める訳にはいかないし……」
垣根♀「学園都市を引っ掻き回し第一位に敗れたスペアプランの俺はやっぱりその程度かよ。糞が」
研究員「卑屈になるのは良くないわ。きれかわ(綺麗で可愛い)なのに勿体ない」
垣根♀「どこのスイーツ(笑)だよ」
9: 2010/05/21(金) 13:09:07.31 ID:qIEsZ6DO
研究員「そうだ、良いこと考えたわ」
垣根♀「一応は聞いてやる。なんだよ?」
研究員「あなたこれから普通の生活をしなさい。もちろん女の子として」
垣根♀「はぁぁ!? ふざけんな!! こんな姿で外を歩けるか! 俺は男だ! それに今更普通の生活に戻れるか!」
研究員「俺っ娘って今需要あるのかしら?」
垣根♀「ちょっと古いかもな」キリッ
研究員「……」
垣根♀「はっ! チッ、俺は男俺は男俺は男俺は男俺(ry」
研究員「(なかなか面白いわね)」
垣根♀「一応は聞いてやる。なんだよ?」
研究員「あなたこれから普通の生活をしなさい。もちろん女の子として」
垣根♀「はぁぁ!? ふざけんな!! こんな姿で外を歩けるか! 俺は男だ! それに今更普通の生活に戻れるか!」
研究員「俺っ娘って今需要あるのかしら?」
垣根♀「ちょっと古いかもな」キリッ
研究員「……」
垣根♀「はっ! チッ、俺は男俺は男俺は男俺は男俺(ry」
研究員「(なかなか面白いわね)」
10: 2010/05/21(金) 13:11:29.39 ID:qIEsZ6DO
研究員「冗談はさて置き、ちゃんとした理由もあるわよ?」
垣根♀「俺は男俺は……ってそれを先に言え!」
研究員「はいはい。さっき言った女の身体、精神、後天的環境の3つを効率良く循環させるには普通の生活をするのが一番」
垣根♀「普通って例えば?」
研究員「例えばそうね……学校に通ってみるとか?」
垣根♀「はん、今更学校に通ってなんになるってんだよ」
研究員「制服を着ることになるから格好は自然に女の子になるわね。それで友達が出来たらそれが色んな刺激になる。恋とかしても良いんじゃない?」
垣根♀「恋!? はぁ、それが自分だけの現実に影響を与えるってか?」
研究員「そうよ。それにせっかく生まれ変わったんだから新しい生き方をしても罰は当たらないわよ」
垣根♀「今生きてるこの現実が既に罰が当たりな気がするんだが」
垣根♀「俺は男俺は……ってそれを先に言え!」
研究員「はいはい。さっき言った女の身体、精神、後天的環境の3つを効率良く循環させるには普通の生活をするのが一番」
垣根♀「普通って例えば?」
研究員「例えばそうね……学校に通ってみるとか?」
垣根♀「はん、今更学校に通ってなんになるってんだよ」
研究員「制服を着ることになるから格好は自然に女の子になるわね。それで友達が出来たらそれが色んな刺激になる。恋とかしても良いんじゃない?」
垣根♀「恋!? はぁ、それが自分だけの現実に影響を与えるってか?」
研究員「そうよ。それにせっかく生まれ変わったんだから新しい生き方をしても罰は当たらないわよ」
垣根♀「今生きてるこの現実が既に罰が当たりな気がするんだが」
11: 2010/05/21(金) 13:13:17.84 ID:qIEsZ6DO
研究員「そうと決まればさっさく準備ね」
垣根♀「おい、勝手に決めんな」
研究員「残念。あ、それじゃあ名前だけでも変えたら? 俺は男だって言い張っても見た目どうみても女なんだからこれから色々不便じゃない?」
垣根♀「それもそうだな……」
研究員「(扱いやすくて助かるわ)なにか良い案でもある?」
垣根♀「……帝子(みかこ)で良いんじゃねぇか?」
研究員「垣根帝子……結構単純ね」
帝子「心配すんな、自覚はある」
研究員「まぁいいわ、歳はどうする? 響きの良いセブンティーン辺りにする?」
帝子「悪かねぇな」
研究員「(この子段々乗って来てる?)」
垣根♀「おい、勝手に決めんな」
研究員「残念。あ、それじゃあ名前だけでも変えたら? 俺は男だって言い張っても見た目どうみても女なんだからこれから色々不便じゃない?」
垣根♀「それもそうだな……」
研究員「(扱いやすくて助かるわ)なにか良い案でもある?」
垣根♀「……帝子(みかこ)で良いんじゃねぇか?」
研究員「垣根帝子……結構単純ね」
帝子「心配すんな、自覚はある」
研究員「まぁいいわ、歳はどうする? 響きの良いセブンティーン辺りにする?」
帝子「悪かねぇな」
研究員「(この子段々乗って来てる?)」
12: 2010/05/21(金) 13:15:46.13 ID:qIEsZ6DO
帝子「そういや、俺が第一位にやられてからどのくらい経ってんだ?」
研究員「うーん、もう少しで一年半くらいかしら」
帝子「それじゃあ学園都市内外のゴタゴタは解決したのか?」
研究員「全くないわけではないけど以前程ではないわね。なにやら幻想頃しが一役買ったとか」
帝子「あの幻想頃しが? 俺の未元物質で瞬殺出来そうなもんだけどな」
研究員「(これはチャンス)あなた幻想頃しに会ってみたくない?」
帝子「は? 確かにどんな奴か興味はあるが……」
研究員「もう少しで新学期が始まるわ。つまり編入するには打ってつけの時期。編入する学校はもちろん幻想頃しの学校。大した学校ではないから身元と能力を偽って通うには申し分ない学校なんだけど、どう?」
帝子「悪かねぇ……ってそんなに何回もてめぇに流されてたまるか」
研究員「うーん、もう少しで一年半くらいかしら」
帝子「それじゃあ学園都市内外のゴタゴタは解決したのか?」
研究員「全くないわけではないけど以前程ではないわね。なにやら幻想頃しが一役買ったとか」
帝子「あの幻想頃しが? 俺の未元物質で瞬殺出来そうなもんだけどな」
研究員「(これはチャンス)あなた幻想頃しに会ってみたくない?」
帝子「は? 確かにどんな奴か興味はあるが……」
研究員「もう少しで新学期が始まるわ。つまり編入するには打ってつけの時期。編入する学校はもちろん幻想頃しの学校。大した学校ではないから身元と能力を偽って通うには申し分ない学校なんだけど、どう?」
帝子「悪かねぇ……ってそんなに何回もてめぇに流されてたまるか」
13: 2010/05/21(金) 13:16:57.99 ID:qIEsZ6DO
研究員「自覚はあったのね」
帝子「心配すんな」
研究員「でもこれは私個人の願いでもあるの」
帝子「あん?」
研究員「上からの命令とは言えあなたをその身体にした責任者は私。だからあなたにはその身体で出来うる限りの事をしてほしいと思ってるのよ」
帝子「随分勝手なこと言ってんなぁ? 保護者かなにかかてめぇは」
研究員「保護者か……良いわよなってあげる」
帝子「はぁ? なに勝手に決めてんだ。そんな決定権が一体どにあるんだよ」
研究員「あるわ。だってあなたを生んだ者だもの」
帝子「嫌な言い方だなおい」
帝子「心配すんな」
研究員「でもこれは私個人の願いでもあるの」
帝子「あん?」
研究員「上からの命令とは言えあなたをその身体にした責任者は私。だからあなたにはその身体で出来うる限りの事をしてほしいと思ってるのよ」
帝子「随分勝手なこと言ってんなぁ? 保護者かなにかかてめぇは」
研究員「保護者か……良いわよなってあげる」
帝子「はぁ? なに勝手に決めてんだ。そんな決定権が一体どにあるんだよ」
研究員「あるわ。だってあなたを生んだ者だもの」
帝子「嫌な言い方だなおい」
14: 2010/05/21(金) 13:18:43.97 ID:qIEsZ6DO
研究員「それに私と居た方が色々得よ? 最低でも衣食住は不満なく提供出来ると思うわ」
帝子「金ならいくらでもあるからお前と居なくても衣食住には困らねぇな」
研究員「……言っとくけどあなたあの時氏んだ事になってるから今のあなたじゃ口座全部使えないわよ?」
帝子「ふぇ?」
研究員「なに変な声出してるのよ。常識的に考えたら分かるでしょ。あ、あなたには常識は通用しねぇんだっけ(笑)」
帝子「ちくしょう」
研究員「学校の件はまだ時間あるから置いといたにしても、私と居ることにデメリットはないはずよ?」
帝子「チッ、分かったよ。どうやら俺に決定権は無いみたいだしよ」
帝子「金ならいくらでもあるからお前と居なくても衣食住には困らねぇな」
研究員「……言っとくけどあなたあの時氏んだ事になってるから今のあなたじゃ口座全部使えないわよ?」
帝子「ふぇ?」
研究員「なに変な声出してるのよ。常識的に考えたら分かるでしょ。あ、あなたには常識は通用しねぇんだっけ(笑)」
帝子「ちくしょう」
研究員「学校の件はまだ時間あるから置いといたにしても、私と居ることにデメリットはないはずよ?」
帝子「チッ、分かったよ。どうやら俺に決定権は無いみたいだしよ」
15: 2010/05/21(金) 13:26:58.24 ID:qIEsZ6DO
携帯じゃ中々難しいもんだな。PCにしたからって質と速度が上がる訳じゃないけど…
さっそく切って申し訳ないが名前の表記どうしよう。「研究員」は後々使えるようにするために変える気はないんだけど、垣根はどうしようか?
「垣根♀」で分かりやすく行くべきか女体化って事で単純に考えた「帝子」で行くべきか
見てる人いたら意見をくれると有り難い。全く別の案があったらそれにするかもしれないし
さっそく切って申し訳ないが名前の表記どうしよう。「研究員」は後々使えるようにするために変える気はないんだけど、垣根はどうしようか?
「垣根♀」で分かりやすく行くべきか女体化って事で単純に考えた「帝子」で行くべきか
見てる人いたら意見をくれると有り難い。全く別の案があったらそれにするかもしれないし
21: 2010/05/21(金) 14:49:28.92 ID:qIEsZ6DO
それじゃあ垣根♀じゃなくて帝子でいくことにして今日の夜にまた投下する
26: 2010/05/21(金) 19:11:42.48 ID:qIEsZ6DO
――とある外出先――
帝子「(リハビリと変わった街並みでも見て来いと言われたが、これはただの散歩だな)」
帝子「(街並みたって特に何も変わった所はないみてぇだし。……にしてもまだ春じゃねぇってのに妙に暑いな。髪が肌にベタつきやがる)」
帝子「(お、自販機かちょうどいい何か飲むか。……ってなんだよこのラインナップは!?)」
帝子「(仕方ねぇか)……ん? おいおい何で出て来ねぇんだよ。ふざけんな」ガタガタ
??「あのーもしかしてそいつに飲まれたんですか?」
帝子「はぁ、どうやらそうらしい」
??「幾ら入れたんです?」
帝子「1000円だ」
??「ぷふっ」
帝子「おい、なに笑ってんだよ糞が」
??「あ、すみません。昔の事を思い出してしまってつい。あなたを笑った訳ではないです」
帝子「(リハビリと変わった街並みでも見て来いと言われたが、これはただの散歩だな)」
帝子「(街並みたって特に何も変わった所はないみてぇだし。……にしてもまだ春じゃねぇってのに妙に暑いな。髪が肌にベタつきやがる)」
帝子「(お、自販機かちょうどいい何か飲むか。……ってなんだよこのラインナップは!?)」
帝子「(仕方ねぇか)……ん? おいおい何で出て来ねぇんだよ。ふざけんな」ガタガタ
??「あのーもしかしてそいつに飲まれたんですか?」
帝子「はぁ、どうやらそうらしい」
??「幾ら入れたんです?」
帝子「1000円だ」
??「ぷふっ」
帝子「おい、なに笑ってんだよ糞が」
??「あ、すみません。昔の事を思い出してしまってつい。あなたを笑った訳ではないです」
27: 2010/05/21(金) 19:14:03.06 ID:qIEsZ6DO
帝子「チッ」スタスタ
??「待って! お詫びさせて下さいお姉さん」
帝子「おねっ!? (そういや俺女なんだよな)……別に結構です」
??「いえ、すぐに済みますから」
帝子「?」
??「この技を使うのも随分と久し振りねー」トントン
帝子「(なにをする気だこの女?)」
??「チェストー!!!」ガゴン
帝子「なっ! お前なに蹴り入れてんだよ!? ぶっ壊れんぞ!」
??「もう大分前から壊れてるわ。斜め45°これが一番効くんですよ」ガラガラガラ
帝子「そ、そうなのか(危ねぇ女だな)」
??「はい、どうぞ」
帝子「あぁどうも(こんなにいらねぇ)」
??「お姉様!」シュン
??「待って! お詫びさせて下さいお姉さん」
帝子「おねっ!? (そういや俺女なんだよな)……別に結構です」
??「いえ、すぐに済みますから」
帝子「?」
??「この技を使うのも随分と久し振りねー」トントン
帝子「(なにをする気だこの女?)」
??「チェストー!!!」ガゴン
帝子「なっ! お前なに蹴り入れてんだよ!? ぶっ壊れんぞ!」
??「もう大分前から壊れてるわ。斜め45°これが一番効くんですよ」ガラガラガラ
帝子「そ、そうなのか(危ねぇ女だな)」
??「はい、どうぞ」
帝子「あぁどうも(こんなにいらねぇ)」
??「お姉様!」シュン
28: 2010/05/21(金) 19:15:01.64 ID:qIEsZ6DO
??「黒子どうしてここに?」
白井「それはもちろんお姉様の声が私の心を貫いたからですわ」
??「ニュータイプかあんたは!」
白井「ああん、久し振りのツッコミ!」
帝子「なんだ、この生き物は」
??「すみません。うちの変Oがいきなり現れて変な空気を作ってしまって」
帝子「いや別になんとも。少し、驚いただけです(久し振りに外に出たら変Oに遭遇するとはな……それも空間移動の)」
白井「私、変Oじゃありませんの。仮に変Oだとしても変Oと言う名の淑女ですの」
帝子「(どう転んでも変Oじゃねぇか)」
??「はいはい変O変O」
白井「我々の業界ではご褒美ですの!」
帝子・??「……」
白井「それはもちろんお姉様の声が私の心を貫いたからですわ」
??「ニュータイプかあんたは!」
白井「ああん、久し振りのツッコミ!」
帝子「なんだ、この生き物は」
??「すみません。うちの変Oがいきなり現れて変な空気を作ってしまって」
帝子「いや別になんとも。少し、驚いただけです(久し振りに外に出たら変Oに遭遇するとはな……それも空間移動の)」
白井「私、変Oじゃありませんの。仮に変Oだとしても変Oと言う名の淑女ですの」
帝子「(どう転んでも変Oじゃねぇか)」
??「はいはい変O変O」
白井「我々の業界ではご褒美ですの!」
帝子・??「……」
30: 2010/05/21(金) 19:16:30.92 ID:qIEsZ6DO
帝子「そ、それよりさっきのはテレポートですか? 間近みたのは始めててだな」
白井「空間移動のレベル4ですの。でも私の隣にいるお姉様はもっと凄い方ですのよ?」
帝子「へぇ、どんな能力なんです? (レベル4って事はレベル5? いやいやそんな訳がねぇ)」
白井「学園都市に7人しかいないレベル5の第三位、常盤台の超電磁砲こと御坂美琴お姉様でごさいますわ!」
帝子「」
御坂「ちょ、ちょっと黒子そういうのは止めてって言ったじゃない……!」
白井「別に良いではありませんか、減るもんじゃありませんし」ムスー
帝子「(レベル4の変O空間移動と第三位と一度に遭遇するってひょっとして俺は凄い星の下に生まれ変わったんじゃないか?)」
御坂「減るとかそういう問題じゃないの! あの、別に隠してたとかそういうのじゃなくて」
帝子「だ、大丈夫だ……です」
白井「空間移動のレベル4ですの。でも私の隣にいるお姉様はもっと凄い方ですのよ?」
帝子「へぇ、どんな能力なんです? (レベル4って事はレベル5? いやいやそんな訳がねぇ)」
白井「学園都市に7人しかいないレベル5の第三位、常盤台の超電磁砲こと御坂美琴お姉様でごさいますわ!」
帝子「」
御坂「ちょ、ちょっと黒子そういうのは止めてって言ったじゃない……!」
白井「別に良いではありませんか、減るもんじゃありませんし」ムスー
帝子「(レベル4の変O空間移動と第三位と一度に遭遇するってひょっとして俺は凄い星の下に生まれ変わったんじゃないか?)」
御坂「減るとかそういう問題じゃないの! あの、別に隠してたとかそういうのじゃなくて」
帝子「だ、大丈夫だ……です」
31: 2010/05/21(金) 19:17:22.80 ID:qIEsZ6DO
白井「んもう、お姉様はもう少し自覚を持って下さいまし! 春からピッチピチの高校生だというのに未だに短パンなんか穿いて……」ピラ
御坂「ちょっと急にめくらないでよ!」
帝子「ああ短パンはねぇな」キリッ
白井・御坂「……」
帝子「(しまった!)や、やっぱりお嬢様なんですから短パンはやっぱり子供っぽいかなぁっと。それに春から高校生なら尚更……」
白井「ほら、やっぱりですわ!」
御坂「こ、高校生になったら辞めるわよ……多分」
帝子「(今の俺は女だ。乗り切れ垣根帝子!)」グッ
白井「ところで貴女はどこの生徒なんですの?ここら辺じゃ見かけない顔ですわ」
御坂「ちょっと急にめくらないでよ!」
帝子「ああ短パンはねぇな」キリッ
白井・御坂「……」
帝子「(しまった!)や、やっぱりお嬢様なんですから短パンはやっぱり子供っぽいかなぁっと。それに春から高校生なら尚更……」
白井「ほら、やっぱりですわ!」
御坂「こ、高校生になったら辞めるわよ……多分」
帝子「(今の俺は女だ。乗り切れ垣根帝子!)」グッ
白井「ところで貴女はどこの生徒なんですの?ここら辺じゃ見かけない顔ですわ」
32: 2010/05/21(金) 19:18:36.98 ID:qIEsZ6DO
帝子「へ?あ、えーっと……」
――回想――
研究員「あなたは記録上では氏んだ事になってるわ。だから身元が判明するような事を言ったりやったりしてはダメよ?」
帝子「ああ分かってる。だが能力はどうすんだ? こればっかりはどうしようもないぞ」
研究員「そうね……レベル2程度に抑えるとしたら何が出来る?」
帝子「精々、良く分からない物質を作れる程度だろうな」
研究員「なら物質精製<リライズマテリア>のレベル2で良いんじゃないかしら?」
帝子「そんな能力聞いたことねぇな」
研究員「それを利用するのよ」
帝子「お前の思い付きには録なものは無いが一応聞いてやる」
研究員「研究者にとっては最高の誉め言葉よ」
――回想――
研究員「あなたは記録上では氏んだ事になってるわ。だから身元が判明するような事を言ったりやったりしてはダメよ?」
帝子「ああ分かってる。だが能力はどうすんだ? こればっかりはどうしようもないぞ」
研究員「そうね……レベル2程度に抑えるとしたら何が出来る?」
帝子「精々、良く分からない物質を作れる程度だろうな」
研究員「なら物質精製<リライズマテリア>のレベル2で良いんじゃないかしら?」
帝子「そんな能力聞いたことねぇな」
研究員「それを利用するのよ」
帝子「お前の思い付きには録なものは無いが一応聞いてやる」
研究員「研究者にとっては最高の誉め言葉よ」
33: 2010/05/21(金) 19:19:34.38 ID:qIEsZ6DO
研究員「去年くらいだったかしらね。あなたはちょうど冷蔵庫になってて知らないでしょうけれど、学園都市はもっとより広く生徒を集めるために広報部を作って全国に派遣したわ」
研究員「それで広報部は全国を周りながら宣伝と称して能力開発も行っていたわ」
帝子「おいおい外で何てことしてんだよ」
研究員「まぁ軽いテストみたいなものよ。能力者にするためじゃなく能力者になれるかもくらいのね」
帝子「ふぅん、それで俺はそのテストに見事合格して学園都市に招待されて来ましたって設定か?」
研究員「その通りのストリート!」
帝子「……」
研究員「……なによ」
帝子「最後のがなけりゃ少しは見直したのによ」
研究員「私もまだまだ詰めが甘いわね」
――回想終了――
研究員「それで広報部は全国を周りながら宣伝と称して能力開発も行っていたわ」
帝子「おいおい外で何てことしてんだよ」
研究員「まぁ軽いテストみたいなものよ。能力者にするためじゃなく能力者になれるかもくらいのね」
帝子「ふぅん、それで俺はそのテストに見事合格して学園都市に招待されて来ましたって設定か?」
研究員「その通りのストリート!」
帝子「……」
研究員「……なによ」
帝子「最後のがなけりゃ少しは見直したのによ」
研究員「私もまだまだ詰めが甘いわね」
――回想終了――
34: 2010/05/21(金) 19:20:44.81 ID:qIEsZ6DO
帝子「……って事でこの学園都市に招待されてまだこっちに来たばかりなので見かけない顔なのも無理はないかと」
白井「そういう事だったんですの。でも広報部なんて聞いたことありますお姉様?」
御坂「名前くらいは、ね。なんかの有耶無耶で活動してないと思ってたけど活動してたのね……」
白井「どうかしましたかお姉様?」
御坂「ううん、何でもないわ。それよりお姉さんこの街のことまだ良く知らないでしょ? 案内しましょうか?」
帝子「あ、いやでも……(大体は知ってるつーの。参ったな)」
白井「あのお姉様、私の口からは非常に申し上げにくいのですが……」
御坂「なによ、はっきり言いなさいよ黒子」
白井「これもお姉様のため、黒子は心を鬼にして申し上げます! あの殿方はとっとくに補習の時間を終えてるのではありませんか?」
御坂「あ」
白井「そういう事だったんですの。でも広報部なんて聞いたことありますお姉様?」
御坂「名前くらいは、ね。なんかの有耶無耶で活動してないと思ってたけど活動してたのね……」
白井「どうかしましたかお姉様?」
御坂「ううん、何でもないわ。それよりお姉さんこの街のことまだ良く知らないでしょ? 案内しましょうか?」
帝子「あ、いやでも……(大体は知ってるつーの。参ったな)」
白井「あのお姉様、私の口からは非常に申し上げにくいのですが……」
御坂「なによ、はっきり言いなさいよ黒子」
白井「これもお姉様のため、黒子は心を鬼にして申し上げます! あの殿方はとっとくに補習の時間を終えてるのではありませんか?」
御坂「あ」
35: 2010/05/21(金) 19:22:05.89 ID:qIEsZ6DO
御坂「あ、あああの! 待たせてる人がいるので案内出来なくてすみません!」
帝子「いえ、お構いなく」
御坂「ほら黒子、早く私を連れてって!」
黒子「とほほですの。それではまたどこかで会いましょう」シュン
帝子「はぁぁぁぁ……(なんとか乗り切ったな。もう外には出たくねぇ)」
帝子「なんかドッと疲れたな……帰るか。……あぁ缶持ちにくい」
??「待ち合わせの時間より早く着いて今日はラッキーだと思ったら御坂が来ない。不幸だ……」
帝子「いえ、お構いなく」
御坂「ほら黒子、早く私を連れてって!」
黒子「とほほですの。それではまたどこかで会いましょう」シュン
帝子「はぁぁぁぁ……(なんとか乗り切ったな。もう外には出たくねぇ)」
帝子「なんかドッと疲れたな……帰るか。……あぁ缶持ちにくい」
??「待ち合わせの時間より早く着いて今日はラッキーだと思ったら御坂が来ない。不幸だ……」
45: 2010/05/22(土) 09:19:06.11 ID:nL79bYDO
――とあるマンション――
帝子「ただいま」
研究員「お帰りなさい。以外と早かったわね」
帝子「色々あってな。なぁ、乙女座生まれってやっぱなんかあんのかな?」
研究員「……さぁ。研究分野じゃないから分からないわ(なにメルヘンなこと言ってるのかしら)」
帝子「そうか。髪の毛ベタついて気持ち悪いからシャワー浴びてくる」
研究員「邪魔なら結べばいいのに」
帝子「俺はストレートが好きなんだ」キリッ
研究員「女の子なのになんだかもったいないわ」
帝子「ストレート以外に似合う髪型なんてあるかよ」ファッサー
研究員「なんか軽くウザイから早くシャワー浴びてきなさい」
帝子「ただいま」
研究員「お帰りなさい。以外と早かったわね」
帝子「色々あってな。なぁ、乙女座生まれってやっぱなんかあんのかな?」
研究員「……さぁ。研究分野じゃないから分からないわ(なにメルヘンなこと言ってるのかしら)」
帝子「そうか。髪の毛ベタついて気持ち悪いからシャワー浴びてくる」
研究員「邪魔なら結べばいいのに」
帝子「俺はストレートが好きなんだ」キリッ
研究員「女の子なのになんだかもったいないわ」
帝子「ストレート以外に似合う髪型なんてあるかよ」ファッサー
研究員「なんか軽くウザイから早くシャワー浴びてきなさい」
46: 2010/05/22(土) 09:20:55.94 ID:nL79bYDO
帝子「あーさっぱりした」ファッサー
研究員「あなたそれ気に入ったの?」
帝子「あ? そんなことねぇよ」ファッサー
研究員「(やっぱり軽くウザイわね)今のあなたは彼氏に髪の毛誉められた女子高生みたいよ?」
帝子「っ! これは……そう、人前で女らしく振る舞うための練習なんだよ! ほら、前にお前の言ってた後天的環境ってやつだよ」
研究員「そういうことにしておいてあげるわ」
帝子「チッ、上から見やがって。お前のプリンまで食ってやるから覚悟しとけよ」
研究員「ならもう買って来ないわ」
帝子「えっ」
研究員「もちろんお金も渡さないわ」
帝子「俺が悪かった」
研究員「あなたそれ気に入ったの?」
帝子「あ? そんなことねぇよ」ファッサー
研究員「(やっぱり軽くウザイわね)今のあなたは彼氏に髪の毛誉められた女子高生みたいよ?」
帝子「っ! これは……そう、人前で女らしく振る舞うための練習なんだよ! ほら、前にお前の言ってた後天的環境ってやつだよ」
研究員「そういうことにしておいてあげるわ」
帝子「チッ、上から見やがって。お前のプリンまで食ってやるから覚悟しとけよ」
研究員「ならもう買って来ないわ」
帝子「えっ」
研究員「もちろんお金も渡さないわ」
帝子「俺が悪かった」
47: 2010/05/22(土) 09:21:36.53 ID:nL79bYDO
帝子「そういや俺の髪ってちゃんと伸びてんの?」
研究員「ちゃんと伸びてると思うけど、どうして?」
帝子「ちゃんと伸びてるなら黒い部分が見えてきてもいいと思ってよ」
研究員「……」
帝子「なんか言えよ。不安になってくるじゃねぇか」
研究員「……金髪は嫌い?」
帝子「嫌いじゃないがってまさか!?」
研究員「鋭いわね。女の感ってやつかしら?」
帝子「話を逸らすな! これはえっと、つまり金髪しか生えないんだな?」
研究員「ミスじゃないわよ」
研究員「ちゃんと伸びてると思うけど、どうして?」
帝子「ちゃんと伸びてるなら黒い部分が見えてきてもいいと思ってよ」
研究員「……」
帝子「なんか言えよ。不安になってくるじゃねぇか」
研究員「……金髪は嫌い?」
帝子「嫌いじゃないがってまさか!?」
研究員「鋭いわね。女の感ってやつかしら?」
帝子「話を逸らすな! これはえっと、つまり金髪しか生えないんだな?」
研究員「ミスじゃないわよ」
48: 2010/05/22(土) 09:23:11.68 ID:nL79bYDO
帝子「まぁ染め直す手間が省けたと思えば良いか」ファッサー
研究員「(またやってる)いい機会だしあなたの身体について少し話そうかしら」
帝子「な、なんだよ?」
研究員「学園都市の最先端技術を使ってるから大丈夫だとは思うけどこの先、身体になにも起きない保証はないってことよ」
帝子「……」
研究員「もちろん可能性の話よ。でも今回みたいに身体の異変に少しでも気がついた事があったらすぐに教えてちょうだい」
帝子「分かった、分かったよ。分かったからそんな暗い顔すんな。こんな風になった原因を辿れば俺だ。お前はその尻拭いをさせられてるだけだ」
帝子「糞みたいな生活してきた俺から見ればお前は立派な大人で、立派に責任とってて、立派な俺の保護者だ。だからその……暗い顔見せんなよ」
研究員「……。えっと、とある状況下でツンデレがデレると氏亡フラグになるらしいわ」
帝子「意味が分からねぇ」
研究員「(またやってる)いい機会だしあなたの身体について少し話そうかしら」
帝子「な、なんだよ?」
研究員「学園都市の最先端技術を使ってるから大丈夫だとは思うけどこの先、身体になにも起きない保証はないってことよ」
帝子「……」
研究員「もちろん可能性の話よ。でも今回みたいに身体の異変に少しでも気がついた事があったらすぐに教えてちょうだい」
帝子「分かった、分かったよ。分かったからそんな暗い顔すんな。こんな風になった原因を辿れば俺だ。お前はその尻拭いをさせられてるだけだ」
帝子「糞みたいな生活してきた俺から見ればお前は立派な大人で、立派に責任とってて、立派な俺の保護者だ。だからその……暗い顔見せんなよ」
研究員「……。えっと、とある状況下でツンデレがデレると氏亡フラグになるらしいわ」
帝子「意味が分からねぇ」
49: 2010/05/22(土) 09:23:58.24 ID:nL79bYDO
研究員「私にもよく分からない……照れ隠しと思ってくれて構わないわ」
帝子「そ、そうか」
研究員「私が若かったら危うく惚れる所だったわ」
帝子「俺は女だぜ?」
研究員「都合のいい時だけ女って言って」
帝子「はは、言ったろ? 俺に常識は通用しねぇって」
研究員「まったくもう……」
Prrrrrr、Prrrrrr
研究員「こんな時に電話なんて野暮ね」
帝子「仕事の電話だろ? 出なくていいのか?」
研究員「出るわよ。立派な大人だものね」
帝子「そ、そうか」
研究員「私が若かったら危うく惚れる所だったわ」
帝子「俺は女だぜ?」
研究員「都合のいい時だけ女って言って」
帝子「はは、言ったろ? 俺に常識は通用しねぇって」
研究員「まったくもう……」
Prrrrrr、Prrrrrr
研究員「こんな時に電話なんて野暮ね」
帝子「仕事の電話だろ? 出なくていいのか?」
研究員「出るわよ。立派な大人だものね」
50: 2010/05/22(土) 09:25:17.53 ID:nL79bYDO
研究員「――えぇ。――そう。――分かったわ。――えぇ。――それじゃ」
帝子「これから出るのか」
研究員「別の研究が手詰まりになったみたいで私の頭脳が必要になったらしいわ」
帝子「休み無しだな」
研究員「程よく休んでるわ。あなたの観察は休みみたいなものだし」
帝子「良いのかよそれで」
研究員「別に困ったことはないから良いんじゃないかしら?」
帝子「言ってろ」
研究員「それじゃ戸締まりお願いね。行って来ます」
帝子「ああ、じゃあな」
帝子「(以前の俺は眉間に皺がが寄るような生活ばかりしてたが今は違う。これが普通の生活ってやつか? はんっ、悪くねぇな)」
帝子「これから出るのか」
研究員「別の研究が手詰まりになったみたいで私の頭脳が必要になったらしいわ」
帝子「休み無しだな」
研究員「程よく休んでるわ。あなたの観察は休みみたいなものだし」
帝子「良いのかよそれで」
研究員「別に困ったことはないから良いんじゃないかしら?」
帝子「言ってろ」
研究員「それじゃ戸締まりお願いね。行って来ます」
帝子「ああ、じゃあな」
帝子「(以前の俺は眉間に皺がが寄るような生活ばかりしてたが今は違う。これが普通の生活ってやつか? はんっ、悪くねぇな)」
65: 2010/05/23(日) 03:09:39.61 ID:uqKVB6DO
――とあるコンビニ――
帝子「(ファッション誌つっても色々あるんだな。全部同じように見えるな)」
帝子「(あーこの辺りがちょうど良いのか? 女物はよく分からん)」
――回想――
研究員「んー、あなた私の適当に見繕った服を着てるけどそれでいいの?」
帝子「ん? どこかおかしいか?」
研究員「そういう訳じゃないんだけど……」
帝子「デザインとかか? 別に気にならないが、強いてあげると所々サイズが合ってないのが気になるな」
研究員「こんのワガママボディめ」
帝子「(ファッション誌つっても色々あるんだな。全部同じように見えるな)」
帝子「(あーこの辺りがちょうど良いのか? 女物はよく分からん)」
――回想――
研究員「んー、あなた私の適当に見繕った服を着てるけどそれでいいの?」
帝子「ん? どこかおかしいか?」
研究員「そういう訳じゃないんだけど……」
帝子「デザインとかか? 別に気にならないが、強いてあげると所々サイズが合ってないのが気になるな」
研究員「こんのワガママボディめ」
66: 2010/05/23(日) 03:10:28.99 ID:uqKVB6DO
帝子「なにか言ったか?」
研究員「いーえ、なにも。これから普通の生活していくんだから私服も増やした方が良いと思っただけよ」
帝子「……あぁそうだよな。そう思うよな」
研究員「? お金なら大丈夫よ。それくらいの稼ぎはあるわ」
帝子「それは有り難いんだが、なんつーかその、……行きにくいんだよ」
研究員「元、男だものね。でも服の選び方なんて男も女も大体一緒じゃないの? 直感よ直感」
帝子「そうだとしても、女物の服なんか全然分かんねぇしな」
研究員「意外だわ」
帝子「そうか?」
研究員「いーえ、なにも。これから普通の生活していくんだから私服も増やした方が良いと思っただけよ」
帝子「……あぁそうだよな。そう思うよな」
研究員「? お金なら大丈夫よ。それくらいの稼ぎはあるわ」
帝子「それは有り難いんだが、なんつーかその、……行きにくいんだよ」
研究員「元、男だものね。でも服の選び方なんて男も女も大体一緒じゃないの? 直感よ直感」
帝子「そうだとしても、女物の服なんか全然分かんねぇしな」
研究員「意外だわ」
帝子「そうか?」
67: 2010/05/23(日) 03:11:36.89 ID:uqKVB6DO
研究員「男時代のあなたもモテてそうだからそういうのに詳しいと思ってたわ」
帝子「素晴らしい勘違いだな。ガキの頃から実験や実習の繰り返しで気がついたら暗部にいて色恋沙汰なんて一切なかったよ」
研究員「そう。それじゃああなたもしかして童O? あ、それとも処Oって聞いた方が良かったかしら?」
帝子「ぶふっ! いきなりなんてことを言いやがる!」
研究員「えっと、保護者として大人の階段を登ってるかの確認?」
帝子「疑問系!? ああ、そうだよお前言うとおり童Oでした! 手は汚れまくってたけどそっちは綺麗だったよ! 文句あんか!?」
研究員「お、落ち着いて。逆に考えてみて? 女の子になれて良かったんだと」
帝子「そういう考えもあるな」ゴゴゴ
研究員「私が悪かったからその未元物質止めてくれる? 壁に穴が空きそうだわ」
帝子「素晴らしい勘違いだな。ガキの頃から実験や実習の繰り返しで気がついたら暗部にいて色恋沙汰なんて一切なかったよ」
研究員「そう。それじゃああなたもしかして童O? あ、それとも処Oって聞いた方が良かったかしら?」
帝子「ぶふっ! いきなりなんてことを言いやがる!」
研究員「えっと、保護者として大人の階段を登ってるかの確認?」
帝子「疑問系!? ああ、そうだよお前言うとおり童Oでした! 手は汚れまくってたけどそっちは綺麗だったよ! 文句あんか!?」
研究員「お、落ち着いて。逆に考えてみて? 女の子になれて良かったんだと」
帝子「そういう考えもあるな」ゴゴゴ
研究員「私が悪かったからその未元物質止めてくれる? 壁に穴が空きそうだわ」
68: 2010/05/23(日) 03:13:01.42 ID:uqKVB6DO
帝子「それじゃあよ、忙しいと思うが買い物に付き合ってくれないか?」
研究員「えー」
帝子「なんだよその反応は」
研究員「私の方があなたより行きにくいからよ。私の齢考えた? 娘と行くにしては微妙な年齢だし、あなたと楽しく服を買いになんて単なる罰ゲームじゃない」
帝子「……(地雷でも踏んだか?)」
――回想終了――
帝子「(はぁ、めんどくせぇから適当に買って帰るとするか)」
????「言っとくが、コーヒー以外は買う気はねェからな」
????「えー! それじゃああなたに着いてきた意味がないじゃないってミサカはミサカは憤慨してみる!」
帝子「(ん? どこかで聞いた声だな……)」
帝子「っ!! (ありゃ第一位と最終信号じゃねえか!? ……最悪だ)」
研究員「えー」
帝子「なんだよその反応は」
研究員「私の方があなたより行きにくいからよ。私の齢考えた? 娘と行くにしては微妙な年齢だし、あなたと楽しく服を買いになんて単なる罰ゲームじゃない」
帝子「……(地雷でも踏んだか?)」
――回想終了――
帝子「(はぁ、めんどくせぇから適当に買って帰るとするか)」
????「言っとくが、コーヒー以外は買う気はねェからな」
????「えー! それじゃああなたに着いてきた意味がないじゃないってミサカはミサカは憤慨してみる!」
帝子「(ん? どこかで聞いた声だな……)」
帝子「っ!! (ありゃ第一位と最終信号じゃねえか!? ……最悪だ)」
69: 2010/05/23(日) 03:14:08.93 ID:uqKVB6DO
一方通行「お前が勝手に着いてきただけだろォがよ」
打ち止め「勝手にしろって言ったのはあなたじゃないってミサカはミサあいたっ!」
一方通行「店内ではお静かにィ」
打ち止め「むーっ」
帝子「(なんだあのアットホームな雰囲気は。余計なことになる前にとっとと帰ろう)」
打ち止め「あ、ゲコ太特集だーってミサカはミサカはいそいそと駆け寄ってみる」
帝子「(嫌な予感てのは得てして当たるもんだよな)」
一方通行「だから店内で騒ぐじゃねェって何回言ったら分かンだよ。……ン?」
帝子「……」
一方通行「……」
帝子「……」ススー
一方通行「……」ジトー
打ち止め「勝手にしろって言ったのはあなたじゃないってミサカはミサあいたっ!」
一方通行「店内ではお静かにィ」
打ち止め「むーっ」
帝子「(なんだあのアットホームな雰囲気は。余計なことになる前にとっとと帰ろう)」
打ち止め「あ、ゲコ太特集だーってミサカはミサカはいそいそと駆け寄ってみる」
帝子「(嫌な予感てのは得てして当たるもんだよな)」
一方通行「だから店内で騒ぐじゃねェって何回言ったら分かンだよ。……ン?」
帝子「……」
一方通行「……」
帝子「……」ススー
一方通行「……」ジトー
70: 2010/05/23(日) 03:15:04.57 ID:uqKVB6DO
帝子「(バレたか!? いや、今の俺は女だ。うまいこと対応すれば意外といけるか?)」
帝子「あ、あの、お…私の顔になにか付いてます?」
一方通行「いや、何も付いてねェ」
帝子「それじゃあその、あんまり見ないでもらえますか……?」
一方通行「あァすまねェ、ちょっと知り合いに似てるもンでな」
帝子「(これ軽くバレてないか?)あ、あはは、そうなんですか」
打ち止め「この人、目つきは悪いけど決して睨んでる訳じゃないから安心してってミサカははミサカはすかさずフォロー!」
一方通行「全然フォローになってねェぞクソガキィ」
帝子「あ、あの、お…私の顔になにか付いてます?」
一方通行「いや、何も付いてねェ」
帝子「それじゃあその、あんまり見ないでもらえますか……?」
一方通行「あァすまねェ、ちょっと知り合いに似てるもンでな」
帝子「(これ軽くバレてないか?)あ、あはは、そうなんですか」
打ち止め「この人、目つきは悪いけど決して睨んでる訳じゃないから安心してってミサカははミサカはすかさずフォロー!」
一方通行「全然フォローになってねェぞクソガキィ」
71: 2010/05/23(日) 03:16:23.82 ID:uqKVB6DO
一方通行「あのォ」
帝子「はい?」
一方通行「どこかで顔合わせたことありませんかァ?」
帝子「さ、さぁ? お…私は最近学園都市に来たばかりなので人違いじゃないでしょうか?」
一方通行「そうですかァ」
打ち止め「ミサカの記憶にもあなたがこのお姉さんと会ってる記憶はないよってミサカはミサカはMNWを漁ってみる」
一方通行「余計なことしてンじゃねェよ。すいませン、どうやら人違いみたいです」
帝子「それは良かったです。それじゃ私はこれで」タッタッタ
帝子「(第三位の次は第一位だと!? どうなってやがんだよこの街は)」
帝子「あ、結局買うの忘れた……どこまでもムカつく野郎だ第一位」
帝子「はい?」
一方通行「どこかで顔合わせたことありませんかァ?」
帝子「さ、さぁ? お…私は最近学園都市に来たばかりなので人違いじゃないでしょうか?」
一方通行「そうですかァ」
打ち止め「ミサカの記憶にもあなたがこのお姉さんと会ってる記憶はないよってミサカはミサカはMNWを漁ってみる」
一方通行「余計なことしてンじゃねェよ。すいませン、どうやら人違いみたいです」
帝子「それは良かったです。それじゃ私はこれで」タッタッタ
帝子「(第三位の次は第一位だと!? どうなってやがんだよこの街は)」
帝子「あ、結局買うの忘れた……どこまでもムカつく野郎だ第一位」
72: 2010/05/23(日) 03:17:14.74 ID:uqKVB6DO
一方通行「……(あの上背のある後ろ姿どっかで見た覚えがあるンだがなァ)」
打ち止め「さっきから難しい顔してるけどどうしたのってミサカはミサカは嫌な予感を感じながら聞いてみる」
一方通行「何でもねェよ」
打ち止め「そういう時は大抵何かあるよねってミサカはミサカは不安に駆られてみたり」
一方通行「例え何かあってもお前には関係ねェから安心しろ」
打ち止め「うーんなんだか納得出来ないってミサカはミサカはぶーたれてみる」
一方通行「……(ここで考え込んでも仕方ねェな)」
打ち止め「はっ! まさかあのお姉さんに一目惚れ!? ってミサカはミサカは最悪の状況を想定してみたり!」
打ち止め「さっきから難しい顔してるけどどうしたのってミサカはミサカは嫌な予感を感じながら聞いてみる」
一方通行「何でもねェよ」
打ち止め「そういう時は大抵何かあるよねってミサカはミサカは不安に駆られてみたり」
一方通行「例え何かあってもお前には関係ねェから安心しろ」
打ち止め「うーんなんだか納得出来ないってミサカはミサカはぶーたれてみる」
一方通行「……(ここで考え込んでも仕方ねェな)」
打ち止め「はっ! まさかあのお姉さんに一目惚れ!? ってミサカはミサカは最悪の状況を想定してみたり!」
73: 2010/05/23(日) 03:18:42.75 ID:uqKVB6DO
一方通行「はァァ!? 突然なに言ってやがるンですかァ!?」
打ち止め「女の感! ってミサカはミサカは大人になったことをここでアピール!」
一方通行「あンまり馬鹿なこと言ってるといつの間にかカゴに入ってる菓子容赦なくぶち戻してやンぞ?」
打ち止め「あーそれは駄目ー! ってミサカはミサカはあなたの腕に飛びつく!」
一方通行「はっ! どこが大人だよ。まだまだガキじゃねェか」
打ち止め「そのガキをからかって遊んでるあなたもまだまだガキだよねってミサカはミサカは言い返してみる」
一方通行「はァい、たった今菓子を買う予定は消えましたァ。残念無念また明日ってなァ!」
店員「(また明日来るのかよ。てか早く帰れ)」
帝子「くちん! (なんだか冷えてきたな。風邪引かねぇうちに帰るか)」
打ち止め「女の感! ってミサカはミサカは大人になったことをここでアピール!」
一方通行「あンまり馬鹿なこと言ってるといつの間にかカゴに入ってる菓子容赦なくぶち戻してやンぞ?」
打ち止め「あーそれは駄目ー! ってミサカはミサカはあなたの腕に飛びつく!」
一方通行「はっ! どこが大人だよ。まだまだガキじゃねェか」
打ち止め「そのガキをからかって遊んでるあなたもまだまだガキだよねってミサカはミサカは言い返してみる」
一方通行「はァい、たった今菓子を買う予定は消えましたァ。残念無念また明日ってなァ!」
店員「(また明日来るのかよ。てか早く帰れ)」
帝子「くちん! (なんだか冷えてきたな。風邪引かねぇうちに帰るか)」
83: 2010/05/23(日) 20:59:10.44 ID:uqKVB6DO
――とあるマンション――
ピンポーン
研究員「はいはーい……あら?――えぇ。――はいどうも」
帝子「ふあぁ、んー、こんな朝っぱらなんだぁ?」
研究員「頼んでた物が届いたのよ。ってあなたなんか工口い格好になってわよ」
帝子「別に女同士なんだから気にすることないだろ」
研究員「段々染まってきたわね」
帝子「うるせぇ。ところで何が届いたんだ?」
研究員「あながこれから通う学校の制服よ」
帝子「うぉマジか。どれどれ」
研究員「(微笑ましいわ)」
ピンポーン
研究員「はいはーい……あら?――えぇ。――はいどうも」
帝子「ふあぁ、んー、こんな朝っぱらなんだぁ?」
研究員「頼んでた物が届いたのよ。ってあなたなんか工口い格好になってわよ」
帝子「別に女同士なんだから気にすることないだろ」
研究員「段々染まってきたわね」
帝子「うるせぇ。ところで何が届いたんだ?」
研究員「あながこれから通う学校の制服よ」
帝子「うぉマジか。どれどれ」
研究員「(微笑ましいわ)」
84: 2010/05/23(日) 21:00:10.62 ID:uqKVB6DO
研究員「おー、結構似合ってるじゃない。可愛い可愛い」
帝子「そ、そうか? 誉められるのは悪い気はしねぇな」
研究員「でも、スカート短くしたらもっと可愛くなるわよ?」
帝子「短くしたらスースーすんだろ。おだてたってやんねぇからな」
研究員「……」スタスタ
帝子「お、おいなにすんだよ、手を伸ばすな! あ、後ろに回んな、ふぉぉ」
研究員「よし、出来上がり」
帝子「~~っ!? この短さだとみ、見えちまうじゃねぇか!」
研究員「膝上から太ももの美味しそうな部分が軽く見えるくらいの長さこそ至高。って天の声が聞こえたわ」
帝子「人の話を聞けよ変O」
帝子「そ、そうか? 誉められるのは悪い気はしねぇな」
研究員「でも、スカート短くしたらもっと可愛くなるわよ?」
帝子「短くしたらスースーすんだろ。おだてたってやんねぇからな」
研究員「……」スタスタ
帝子「お、おいなにすんだよ、手を伸ばすな! あ、後ろに回んな、ふぉぉ」
研究員「よし、出来上がり」
帝子「~~っ!? この短さだとみ、見えちまうじゃねぇか!」
研究員「膝上から太ももの美味しそうな部分が軽く見えるくらいの長さこそ至高。って天の声が聞こえたわ」
帝子「人の話を聞けよ変O」
85: 2010/05/23(日) 21:01:14.46 ID:uqKVB6DO
研究員「知ってた? その長さってなかなか見えないものよ?」
帝子「そうなのか?」
研究員「思い出してみて? 見えそうで見えない娘ってそのくらいの長さで屈んだり、動いたりしてる時じゃない?」
帝子「……確かにそうだったかもしれねぇが、やっぱりスースーして落ち着かない」
研究員「慣れよ慣れ。ほら、脚をもっと揃えなさいよ。みっともないわよ」
帝子「お、おう。……こんな感じか?」
研究員「いいわ。グッジョブよ」
帝子「なんかお前、めっさ楽しんでね?」
研究員「気のせいよ。そうだ、ヘアピンも付けてみなさいよ。ほれほれ」
帝子「お前の思い付きに録な物はうぉ、ちょ、スカート引っ張んな、おふぅ」
帝子「そうなのか?」
研究員「思い出してみて? 見えそうで見えない娘ってそのくらいの長さで屈んだり、動いたりしてる時じゃない?」
帝子「……確かにそうだったかもしれねぇが、やっぱりスースーして落ち着かない」
研究員「慣れよ慣れ。ほら、脚をもっと揃えなさいよ。みっともないわよ」
帝子「お、おう。……こんな感じか?」
研究員「いいわ。グッジョブよ」
帝子「なんかお前、めっさ楽しんでね?」
研究員「気のせいよ。そうだ、ヘアピンも付けてみなさいよ。ほれほれ」
帝子「お前の思い付きに録な物はうぉ、ちょ、スカート引っ張んな、おふぅ」
86: 2010/05/23(日) 21:02:18.43 ID:uqKVB6DO
研究員「垣根帝子、蕩れ」
帝子「はぁ、蕩れってなんだよ蕩れって」
研究員「萌えの最上級よ。知らないの?」
帝子「知るか。あー、それは一応誉めてるんだよな?」
研究員「えぇ、もちろんよ」
帝子「なら、いい」
研究員「……」
帝子「……」ヒラヒラクルル
研究員「……気に入ったからってあんまりヒラヒラしてると型崩れるわよ」
帝子「っ! ヒラヒラなんてしてねぇ! ちょっと珍しがってただけだよ」
研究員「そう? あ、もうこんな時間。それじゃあ私仕事に行ってくるわ。出掛けるなら戸締まりお願いね」
帝子「……」ヒラ
研究員「聞いてる?」
帝子「あ、ああ聞いてるよ。行ってらっしゃい」
研究員「それじゃあ行ってくるわ」
帝子「はぁ、蕩れってなんだよ蕩れって」
研究員「萌えの最上級よ。知らないの?」
帝子「知るか。あー、それは一応誉めてるんだよな?」
研究員「えぇ、もちろんよ」
帝子「なら、いい」
研究員「……」
帝子「……」ヒラヒラクルル
研究員「……気に入ったからってあんまりヒラヒラしてると型崩れるわよ」
帝子「っ! ヒラヒラなんてしてねぇ! ちょっと珍しがってただけだよ」
研究員「そう? あ、もうこんな時間。それじゃあ私仕事に行ってくるわ。出掛けるなら戸締まりお願いね」
帝子「……」ヒラ
研究員「聞いてる?」
帝子「あ、ああ聞いてるよ。行ってらっしゃい」
研究員「それじゃあ行ってくるわ」
87: 2010/05/23(日) 21:03:00.38 ID:uqKVB6DO
帝子「(学校……か。んなのまともに通ったことねぇが大丈夫か? 勉強はまぁ問題ねぇとは思うが)」
帝子「……」ヒラヒラクルル
帝子「(ちょっとこの格好で外出てみようかな)」
――とある外出先――
帝子「(うっ、学校始まる前の時期に制服姿ってやっぱり少し浮いてんな)」
帝子「(そういや結局服買ってねぇな。適当にぶらついてみるか)」
帝子「(ん? このパターンて何か起こるフラグじゃね? いや、第一位と第三位に遭遇してるんだ。これ以上のことがあるはずねぇ)」
??「うーいはるーん!!」
初春「っ! 甘いですよ佐天さん!」サッ
佐天「へ?」バサッ
帝子「ふぉぉっ!?」
帝子「……」ヒラヒラクルル
帝子「(ちょっとこの格好で外出てみようかな)」
――とある外出先――
帝子「(うっ、学校始まる前の時期に制服姿ってやっぱり少し浮いてんな)」
帝子「(そういや結局服買ってねぇな。適当にぶらついてみるか)」
帝子「(ん? このパターンて何か起こるフラグじゃね? いや、第一位と第三位に遭遇してるんだ。これ以上のことがあるはずねぇ)」
??「うーいはるーん!!」
初春「っ! 甘いですよ佐天さん!」サッ
佐天「へ?」バサッ
帝子「ふぉぉっ!?」
88: 2010/05/23(日) 21:04:26.39 ID:uqKVB6DO
初春「……」
佐天「……あ」
帝子「……」
初春「(黒!)」
佐天「(それも大人な感じの!)」
帝子「……(さむっ!)」
――この間、約2秒である――
佐天「す、すいません! うちの初春が避けてしまって! 悪気はなかったんです!」
初春「ちょ、ちょっと佐天さん! さり気なく私のせいにしないで下さいよ!」
佐天「いいから初春も謝る!」
初春「へっ!? あ、あのすみませんでした!」
帝子「……(恥ずかしかったとかじゃなくて、単にヒヤッとしただけなんて言いづれぇ)」
佐天「……あ」
帝子「……」
初春「(黒!)」
佐天「(それも大人な感じの!)」
帝子「……(さむっ!)」
――この間、約2秒である――
佐天「す、すいません! うちの初春が避けてしまって! 悪気はなかったんです!」
初春「ちょ、ちょっと佐天さん! さり気なく私のせいにしないで下さいよ!」
佐天「いいから初春も謝る!」
初春「へっ!? あ、あのすみませんでした!」
帝子「……(恥ずかしかったとかじゃなくて、単にヒヤッとしただけなんて言いづれぇ)」
89: 2010/05/23(日) 21:05:26.84 ID:uqKVB6DO
初春「あの……固まってますけど大丈夫ですか?」
帝子「ふぇ!? だ、大丈夫…よ」
初春「もしあれでしたら私、こう見えてもジャッジメントなので犯人を確保しますよ?」
帝子「ちょっと驚いただけだから何もそこまでしなくても……(んん? この女どこかで見た気が)」
佐天「初春の鬼、悪魔! そんなことで親友を売るなんて7代先まで呪ってその花を枯らしてやる!」
初春「なに意味の分からないこと言ってるんですか佐天さん」
帝子「花? (っ!? まさかあの時の女か!? しっかりとフラグ回収してんな……って関心してる場合じゃねぇ!)」
佐天「うーっ。そうだ! あの、お姉さん!」
帝子「……あ、なに?」
佐天「今、暇でしたか?」
帝子「あー、暇と言えば暇……かな?」
佐天「良かった!」
初春「(端から見ればナンパですよねこれ)」
帝子「ふぇ!? だ、大丈夫…よ」
初春「もしあれでしたら私、こう見えてもジャッジメントなので犯人を確保しますよ?」
帝子「ちょっと驚いただけだから何もそこまでしなくても……(んん? この女どこかで見た気が)」
佐天「初春の鬼、悪魔! そんなことで親友を売るなんて7代先まで呪ってその花を枯らしてやる!」
初春「なに意味の分からないこと言ってるんですか佐天さん」
帝子「花? (っ!? まさかあの時の女か!? しっかりとフラグ回収してんな……って関心してる場合じゃねぇ!)」
佐天「うーっ。そうだ! あの、お姉さん!」
帝子「……あ、なに?」
佐天「今、暇でしたか?」
帝子「あー、暇と言えば暇……かな?」
佐天「良かった!」
初春「(端から見ればナンパですよねこれ)」
90: 2010/05/23(日) 21:06:08.48 ID:uqKVB6DO
佐天「私達、この先のクレープ屋さんに行く予定だったんですよ! お詫びも兼ねて良かったら一緒に行きません? もちろんお代は結構ですよ!」
帝子「(ホントは今すぐ帰りてぇ気分だがクレープなら仕方ねぇな)」
帝子「クレープかぁ……分かった行きましょう」
佐天「やったね初春!」
初春「私は最初からなんにもしてないですよぉ」
佐天「避けたじゃん」
初春「毎回あんなことされてたら避けたくもなります!」
帝子「毎回?」
佐天「ああ、私と初春の挨拶みたいなものです」
初春「普通の挨拶にしましょうよ……」
帝子「(ホントは今すぐ帰りてぇ気分だがクレープなら仕方ねぇな)」
帝子「クレープかぁ……分かった行きましょう」
佐天「やったね初春!」
初春「私は最初からなんにもしてないですよぉ」
佐天「避けたじゃん」
初春「毎回あんなことされてたら避けたくもなります!」
帝子「毎回?」
佐天「ああ、私と初春の挨拶みたいなものです」
初春「普通の挨拶にしましょうよ……」
91: 2010/05/23(日) 21:06:55.68 ID:uqKVB6DO
佐天「そういえば自己紹介がまだでしたね。私、佐天涙子って言います。『なみだ』の『こ』って書いて涙子って言います!」
帝子「よろしく」
佐天「それで隣のお花畑の少女は――」
初春「変な言い方しないで下さい! 私は初春飾利です。さっきも言いましたが、ジャッジメントですので佐天さんが変な動きをしたらすぐに知らせて下さい!」
帝子「あはは……」
佐天「もう、いつまで根に持ってるのさ」
帝子「花だけに?」
佐天「お、お姉さんなかなかやりますねぇ」
初春「ううっ……2人して私を……」
帝子「よろしく」
佐天「それで隣のお花畑の少女は――」
初春「変な言い方しないで下さい! 私は初春飾利です。さっきも言いましたが、ジャッジメントですので佐天さんが変な動きをしたらすぐに知らせて下さい!」
帝子「あはは……」
佐天「もう、いつまで根に持ってるのさ」
帝子「花だけに?」
佐天「お、お姉さんなかなかやりますねぇ」
初春「ううっ……2人して私を……」
92: 2010/05/23(日) 21:07:54.77 ID:uqKVB6DO
佐天「あはは、ごめんごめん初春。それでお姉さんの名前は?」
帝子「垣根み、帝子。『みかど』に『こ』で『みかこ』だ…です。よろしく」
佐天「よろしく垣根さん!」
初春「よろしくです」
帝子「こちらこそ改めてよろしく(少し後ろめたい気持ちもあるがこういうの悪くないな)」
佐天「よし、それじゃあお互いに自己紹介も済んだところでしゅっぱーつ!」クルッ
初春「あ、佐天さん信号赤ですよ!」
佐天「へ? きゃう!?」グィ
帝子「大丈夫か?」
佐天「え、あ、はい。ありがとうございます」
初春「もう、気をつけて下さいよ佐天さん」
佐天「えへへ……」
帝子「垣根み、帝子。『みかど』に『こ』で『みかこ』だ…です。よろしく」
佐天「よろしく垣根さん!」
初春「よろしくです」
帝子「こちらこそ改めてよろしく(少し後ろめたい気持ちもあるがこういうの悪くないな)」
佐天「よし、それじゃあお互いに自己紹介も済んだところでしゅっぱーつ!」クルッ
初春「あ、佐天さん信号赤ですよ!」
佐天「へ? きゃう!?」グィ
帝子「大丈夫か?」
佐天「え、あ、はい。ありがとうございます」
初春「もう、気をつけて下さいよ佐天さん」
佐天「えへへ……」
97: 2010/05/24(月) 15:11:28.49 ID:Jb/zcADO
――とあるクレープ屋――
初春「やっぱり並んでますねぇ」
佐天「うわっホントだ」
帝子「いつもこうなの?」
佐天「今日は休日でポイントサービスデーだから尚更って感じです」
帝子「(忘れずにポイントカード作ろう)」
初春「私、場所取ってきますね。クレープはいつものでお願いします」タッタッタ
佐天「あいよー。あ、垣根さんは何にします?」
帝子「……」
佐天「垣根さん……?」
帝子「あ、いやごめん。あーその、出来れば垣根さんっての止めてくれないか?」
佐天「へ?」
初春「やっぱり並んでますねぇ」
佐天「うわっホントだ」
帝子「いつもこうなの?」
佐天「今日は休日でポイントサービスデーだから尚更って感じです」
帝子「(忘れずにポイントカード作ろう)」
初春「私、場所取ってきますね。クレープはいつものでお願いします」タッタッタ
佐天「あいよー。あ、垣根さんは何にします?」
帝子「……」
佐天「垣根さん……?」
帝子「あ、いやごめん。あーその、出来れば垣根さんっての止めてくれないか?」
佐天「へ?」
98: 2010/05/24(月) 15:12:57.03 ID:Jb/zcADO
帝子「ほら、友達(だよな?)なのに名字で呼ばれるのってなんかムズムズしてさ」
佐天「うーん? 私は初春を初春、初春は私を佐天……まぁ人それぞれですよね! それじゃあ私も下の名前で呼んで下さい帝子さん!」
帝子「ほぅ! あー、る、涙、子……さん」ゴニョゴニョ
佐天「んんん? よく聞こえませんなぁ?」ニヤニヤ
帝子「っ! 涙子さん!」
佐天「は、はい!」
帝子「いや、返事されても……」
佐天「あはは、そうですよね。私なにやってるんだろ」
帝子「ははは」
佐天「あ、ほら次ですよ! 早く選んで帝子さん」
佐天「うーん? 私は初春を初春、初春は私を佐天……まぁ人それぞれですよね! それじゃあ私も下の名前で呼んで下さい帝子さん!」
帝子「ほぅ! あー、る、涙、子……さん」ゴニョゴニョ
佐天「んんん? よく聞こえませんなぁ?」ニヤニヤ
帝子「っ! 涙子さん!」
佐天「は、はい!」
帝子「いや、返事されても……」
佐天「あはは、そうですよね。私なにやってるんだろ」
帝子「ははは」
佐天「あ、ほら次ですよ! 早く選んで帝子さん」
99: 2010/05/24(月) 15:14:05.37 ID:Jb/zcADO
初春「2人とも遅いですよぉ」
佐天「ごめんごめん。帝子さんがバニラとストロベリーどっちにするかでずっと悩んでてさぁ」
初春「ミックスってありませんでしたっけ?」
佐天「私もそれを勧めたんだけど『どちらか1つを味わいたいキリッ』って言ってにらめっこしちゃって」
帝子「っ! ……あ、お詫びに初春さんのには練乳追加しといたから」
初春「本当ですかぁ! ありがとうございます!」
佐天「あ、初春には初春さんなんだぁ?」ニヤニヤ
帝子「あ」
初春「佐天さんなんの話ですか?」
佐天「えーっとね――」
佐天「ごめんごめん。帝子さんがバニラとストロベリーどっちにするかでずっと悩んでてさぁ」
初春「ミックスってありませんでしたっけ?」
佐天「私もそれを勧めたんだけど『どちらか1つを味わいたいキリッ』って言ってにらめっこしちゃって」
帝子「っ! ……あ、お詫びに初春さんのには練乳追加しといたから」
初春「本当ですかぁ! ありがとうございます!」
佐天「あ、初春には初春さんなんだぁ?」ニヤニヤ
帝子「あ」
初春「佐天さんなんの話ですか?」
佐天「えーっとね――」
100: 2010/05/24(月) 15:15:06.20 ID:Jb/zcADO
初春「――ほぇ、なるほど分かりました。それじゃあ帝子さん、私の名前呼んでもらえます?」
帝子「へぅ。か、飾、利さん」ゴニョゴニョ
初春「あ、食べるのに気を取られて聞こえませんでした。もう一度お願いします」ニヤニヤ
帝子「(ワザとやってないか?)か、飾利さん!」
初春「は、はい!」
帝子「いや、だから返事されても……」
初春「あ、なんていうかつい」
佐天「(ね? なんかこうキュンってこない!?)」
初春「(えぇ、きました! 久しぶりにリミッター解除したくなりました!)」
帝子「???」
帝子「へぅ。か、飾、利さん」ゴニョゴニョ
初春「あ、食べるのに気を取られて聞こえませんでした。もう一度お願いします」ニヤニヤ
帝子「(ワザとやってないか?)か、飾利さん!」
初春「は、はい!」
帝子「いや、だから返事されても……」
初春「あ、なんていうかつい」
佐天「(ね? なんかこうキュンってこない!?)」
初春「(えぇ、きました! 久しぶりにリミッター解除したくなりました!)」
帝子「???」
101: 2010/05/24(月) 15:16:21.86 ID:Jb/zcADO
佐天「そういえば学校まだなのになんで制服を?」
帝子「あ、いや、これえっとその……(本当のことなんて氏んでも言いたくねぇ。いや1回氏んでるが……)」
佐天「もしかして補習ですか?それで帝子さんはそれをサボって私達と駄弁ってるとか!?」
初春「ちょっと失礼ですよ佐天さん」
佐天「でも見覚えのある制服だしー」
帝子「お…私、最近学園都市に来たばっかりなんですよ」
初春「それじゃあそれまでは外に?」
帝子「はい。なにやら学園都市を宣伝に来た人たちに『珍しい能力かもしれないから是非とも来てくれ』みたいなことを言われて」
佐天「珍しい能力!? なんですかそれは!?」
帝子「未…物質精製<リライズマテリア>です」
佐天「物質精製? 聞いたことある初春?」
初春「うーん、ないですねぇ。具体的にどんな能力なんです?」
帝子「あ、いや、これえっとその……(本当のことなんて氏んでも言いたくねぇ。いや1回氏んでるが……)」
佐天「もしかして補習ですか?それで帝子さんはそれをサボって私達と駄弁ってるとか!?」
初春「ちょっと失礼ですよ佐天さん」
佐天「でも見覚えのある制服だしー」
帝子「お…私、最近学園都市に来たばっかりなんですよ」
初春「それじゃあそれまでは外に?」
帝子「はい。なにやら学園都市を宣伝に来た人たちに『珍しい能力かもしれないから是非とも来てくれ』みたいなことを言われて」
佐天「珍しい能力!? なんですかそれは!?」
帝子「未…物質精製<リライズマテリア>です」
佐天「物質精製? 聞いたことある初春?」
初春「うーん、ないですねぇ。具体的にどんな能力なんです?」
102: 2010/05/24(月) 15:18:42.93 ID:Jb/zcADO
帝子「まだちゃんと解析出来ないみたいで具体的な説明は出来ないんだけど、よく分からない物質を作り出せる能力らしい」
佐天「よく分からない物質?」
帝子「えっと(力加減が難し……あれ?)こんな感じです」モワモワ
初春「なんでしょうこれ」スッ
帝子「あ、触んな!」
初春「ひゃあ!? す、すみません」
帝子「こっちこそ急に大きな声出してごめん……。でも本当によく分からない物質なんで私以外は触らない方が安全かと……」
佐天「ふーむ、見た感じ電気や水とかじゃなくて固体だけど鉄や木とはまた違う感じ」
帝子「一応レベルは2らしい。涙子さんと飾利さんはどんな能力を?」
初春「えっと、私は原子稼働<メルトアップ>のレベル1です。名前は凄いんですけど私には保温が精一杯です……」
初春の能力名がまだ判明してないみたいなので勝手に作ってみた
佐天「よく分からない物質?」
帝子「えっと(力加減が難し……あれ?)こんな感じです」モワモワ
初春「なんでしょうこれ」スッ
帝子「あ、触んな!」
初春「ひゃあ!? す、すみません」
帝子「こっちこそ急に大きな声出してごめん……。でも本当によく分からない物質なんで私以外は触らない方が安全かと……」
佐天「ふーむ、見た感じ電気や水とかじゃなくて固体だけど鉄や木とはまた違う感じ」
帝子「一応レベルは2らしい。涙子さんと飾利さんはどんな能力を?」
初春「えっと、私は原子稼働<メルトアップ>のレベル1です。名前は凄いんですけど私には保温が精一杯です……」
初春の能力名がまだ判明してないみたいなので勝手に作ってみた
103: 2010/05/24(月) 15:21:28.79 ID:Jb/zcADO
帝子「(第四位と同じ系統か?)よく分からない物よりも実用性があるじゃない」
初春「でも、電子レンジだとか保温ポットだとか色々言われるんです。主に佐天さんに……」
佐天「……。あ、あれー? そうだっけー? ちょっと記憶にないなぁははは!」
初春「やっぱり佐天さんは捕まえます!」
佐天「落ち込んだり怒ったり忙しい奴だな。お前は可愛いんだからいつも笑ってればいいんだよ」キリッ
初春「か、かかか可愛い!? ほぇー……っじゃなくて! 急に変なこと言わないで下さい! それにその臭い台詞どこのホストですか!」
帝子「(あれ、なんか心に響くなぁ)まぁまぁ、落ち着いて。涙子さんはどんな能力を?」
佐天「私? 無能力者レベル0!」
帝子「そう……(なんか悪いこと聞いちまったな)」
佐天「あ、私全然気にしてないから帝子さんが悪いと思うことないよ?」
初春「でも、電子レンジだとか保温ポットだとか色々言われるんです。主に佐天さんに……」
佐天「……。あ、あれー? そうだっけー? ちょっと記憶にないなぁははは!」
初春「やっぱり佐天さんは捕まえます!」
佐天「落ち込んだり怒ったり忙しい奴だな。お前は可愛いんだからいつも笑ってればいいんだよ」キリッ
初春「か、かかか可愛い!? ほぇー……っじゃなくて! 急に変なこと言わないで下さい! それにその臭い台詞どこのホストですか!」
帝子「(あれ、なんか心に響くなぁ)まぁまぁ、落ち着いて。涙子さんはどんな能力を?」
佐天「私? 無能力者レベル0!」
帝子「そう……(なんか悪いこと聞いちまったな)」
佐天「あ、私全然気にしてないから帝子さんが悪いと思うことないよ?」
109: 2010/05/25(火) 10:06:22.33 ID:3zc.lwDO
佐天「能力がなくたって私は十分楽しいですもん! そりゃたまにはあんな能力が欲しい、こんな能力が欲しいって思ったりもしますけど、それは能力者皆だってそう思ってるはずです」
佐天「発火能力者なんかは寒い時とか便利そうですけど、暑い季節になったら使いどころがないじゃないですか。その時発火能力者は水を操れたらいいのにと思うはずです」
帝子「……そういう見方もあるか」
佐天「それに自慢じゃないですけど私、学園都市の危機を一度救ってるんですよ? 能力がなくたってそれくらい出来るんです! 無能力者には無限の可能性ってやつがあるんですよ!」
帝子「無限の……可能性?」
佐天「はい!」
初春「……あの佐天さん、熱く語ってるところ申し訳ないんですけど、クレープ溶けてますよ?」
佐天「おりょ!? 初春ちょっとクレープ持ってて! はわわやっちまったー」
初春「普段から落ち着きがないからこうなるんですよぉ」
佐天「発火能力者なんかは寒い時とか便利そうですけど、暑い季節になったら使いどころがないじゃないですか。その時発火能力者は水を操れたらいいのにと思うはずです」
帝子「……そういう見方もあるか」
佐天「それに自慢じゃないですけど私、学園都市の危機を一度救ってるんですよ? 能力がなくたってそれくらい出来るんです! 無能力者には無限の可能性ってやつがあるんですよ!」
帝子「無限の……可能性?」
佐天「はい!」
初春「……あの佐天さん、熱く語ってるところ申し訳ないんですけど、クレープ溶けてますよ?」
佐天「おりょ!? 初春ちょっとクレープ持ってて! はわわやっちまったー」
初春「普段から落ち着きがないからこうなるんですよぉ」
110: 2010/05/25(火) 10:07:47.55 ID:3zc.lwDO
初春「大分話は逸れましたけど、帝子さんはなんで制服を?」
佐天「そうだ忘れてた!」
帝子「(忘れてて欲しかったよ)あーんと、補習とかじゃなくて学園都市の空気に慣れるには制服でぶらつくのが一番良いかなぁって……」
佐天「最近学園都市に来たばっかりなのに補習って変な話だよね。誰がそんなこと言ったんだろうね」
初春「佐天さんです!」
帝子「涙子さんです!」
佐天「こりゃまた息ピッタリなことで」
初春「全く佐天さんは。あの、帝子さんは高校生ですよね? 何年生ですか?」
帝子「来月から3年生。それよりなんで高校生って分かったの? (あいつの話じゃ大したことない学校って聞いたが)」
初春「雰囲気だとかもそうですけど、なによりその制服です!」
帝子「制服?」
佐天「あー! 思い出した! あの人の高校と同じ制服だ!」
佐天「そうだ忘れてた!」
帝子「(忘れてて欲しかったよ)あーんと、補習とかじゃなくて学園都市の空気に慣れるには制服でぶらつくのが一番良いかなぁって……」
佐天「最近学園都市に来たばっかりなのに補習って変な話だよね。誰がそんなこと言ったんだろうね」
初春「佐天さんです!」
帝子「涙子さんです!」
佐天「こりゃまた息ピッタリなことで」
初春「全く佐天さんは。あの、帝子さんは高校生ですよね? 何年生ですか?」
帝子「来月から3年生。それよりなんで高校生って分かったの? (あいつの話じゃ大したことない学校って聞いたが)」
初春「雰囲気だとかもそうですけど、なによりその制服です!」
帝子「制服?」
佐天「あー! 思い出した! あの人の高校と同じ制服だ!」
111: 2010/05/25(火) 10:08:50.18 ID:3zc.lwDO
帝子「あの人?」
佐天「来月から3年生ってことはまさか同じクラスの可能性が!?」
初春「佐天さん! そういうことを言ったり考えたりするとフラグになるんですよ!」
帝子「???」
佐天「また犠牲者が増えるのかぁ」
初春「佐天さんもその1人ですもんね」
佐天「へっ!? 確かに最初はこうドキッとしたけど客観的に見ると……ねぇ?」
初春「御坂さんも大変ですよね」
帝子「(御坂? この2人第三位の知り合いかよ。世間てのは狭いもんだな……)」
佐天「そういう初春だって犠牲者の1人じゃん!」
佐天「来月から3年生ってことはまさか同じクラスの可能性が!?」
初春「佐天さん! そういうことを言ったり考えたりするとフラグになるんですよ!」
帝子「???」
佐天「また犠牲者が増えるのかぁ」
初春「佐天さんもその1人ですもんね」
佐天「へっ!? 確かに最初はこうドキッとしたけど客観的に見ると……ねぇ?」
初春「御坂さんも大変ですよね」
帝子「(御坂? この2人第三位の知り合いかよ。世間てのは狭いもんだな……)」
佐天「そういう初春だって犠牲者の1人じゃん!」
112: 2010/05/25(火) 10:10:28.87 ID:3zc.lwDO
初春「あれは偶然助けられただけでフラグなんて立ってませんよ!」
帝子「そのフラグ野郎はそんなにイケメンかなにかなの?」
佐天「見るからにイケメンって感じじゃないけど、物凄くかっこよく見える時があるっていうか……」
初春「それでいて普段は間抜けたところがあってそのギャップで勘違いしやすいというか……」
帝子「ふぅん?」
初春「私の情報では約1万人以上とフラグが建っているそうですよ」
帝子「い、1万人!?」
佐天「あ、その都市伝説聞いたことある! まさかあの人だったとは……」
帝子「誰なんだそいつは?」
初春「名前を出すとフラグになりそうなので名前は教えられません」
帝子「そう言われると逆に気になる」
初春「気にしちゃ駄目です!」
帝子「そのフラグ野郎はそんなにイケメンかなにかなの?」
佐天「見るからにイケメンって感じじゃないけど、物凄くかっこよく見える時があるっていうか……」
初春「それでいて普段は間抜けたところがあってそのギャップで勘違いしやすいというか……」
帝子「ふぅん?」
初春「私の情報では約1万人以上とフラグが建っているそうですよ」
帝子「い、1万人!?」
佐天「あ、その都市伝説聞いたことある! まさかあの人だったとは……」
帝子「誰なんだそいつは?」
初春「名前を出すとフラグになりそうなので名前は教えられません」
帝子「そう言われると逆に気になる」
初春「気にしちゃ駄目です!」
113: 2010/05/25(火) 10:11:49.04 ID:3zc.lwDO
佐天「(ここは帝子さんのためにも教えてあげた方が良いんじゃない?)」
初春「(駄目ですよ。上条さんの性格を考えてみて下さいよ。なにも知らない状態なら上条さんと分かってもそれ以上は知らないから気にしない)」
初春「(でも下手に上条さんの情報があると無意識に気にしちゃうはずです。そういうことには敏感な上条さんはきっと『あの、俺の顔になにかついてますか』とか聞くはずです)」
佐天「(そうかなぁ? まぁ機嫌の悪い御坂さんは見たくないしその方が良いのかな)」
帝子「(きっとフラグ野郎の悪口でも言ってんだろうな。女って怖ぇな)」
帝子「あー、作戦会議は終わった?」
初春・佐天「は、はい!」ビクッ
佐天「(ちょっとなに返事してんのさ初春)」
初春「(佐天さんこそ)」
帝子「もう気にしないからコソコソすんの止めて」
初春「(駄目ですよ。上条さんの性格を考えてみて下さいよ。なにも知らない状態なら上条さんと分かってもそれ以上は知らないから気にしない)」
初春「(でも下手に上条さんの情報があると無意識に気にしちゃうはずです。そういうことには敏感な上条さんはきっと『あの、俺の顔になにかついてますか』とか聞くはずです)」
佐天「(そうかなぁ? まぁ機嫌の悪い御坂さんは見たくないしその方が良いのかな)」
帝子「(きっとフラグ野郎の悪口でも言ってんだろうな。女って怖ぇな)」
帝子「あー、作戦会議は終わった?」
初春・佐天「は、はい!」ビクッ
佐天「(ちょっとなに返事してんのさ初春)」
初春「(佐天さんこそ)」
帝子「もう気にしないからコソコソすんの止めて」
114: 2010/05/25(火) 10:13:31.83 ID:3zc.lwDO
帝子「えっと、2人は中学生? 高校生?」
佐天「来月から中学3年生!」
初春「学校は帝子さんの通う高校と同じ第七学区の柵川中学です」
帝子「2人とも同じ学校だよね?」
佐天「もちろんです!私がいないと初春は干からびちゃいますからねぇ」
帝子「花だけに?」
初春「もう突っ込みませんからね」
佐天「うーいはるー」
帝子「(ここは謝るべきだよな)ごめん、悪かった」
初春「ホントに悪いと思ってるんですか?」
帝子「……ああ(こんな形での謝罪なんて普通有り得ねぇよな。俺はなんて卑怯なやつなんだ)」
初春「それじゃあ携帯の番号とアドレス教えてくれたら許してあげます」
帝子「へ?」
佐天「あ、私にも教えて下さい」
佐天「来月から中学3年生!」
初春「学校は帝子さんの通う高校と同じ第七学区の柵川中学です」
帝子「2人とも同じ学校だよね?」
佐天「もちろんです!私がいないと初春は干からびちゃいますからねぇ」
帝子「花だけに?」
初春「もう突っ込みませんからね」
佐天「うーいはるー」
帝子「(ここは謝るべきだよな)ごめん、悪かった」
初春「ホントに悪いと思ってるんですか?」
帝子「……ああ(こんな形での謝罪なんて普通有り得ねぇよな。俺はなんて卑怯なやつなんだ)」
初春「それじゃあ携帯の番号とアドレス教えてくれたら許してあげます」
帝子「へ?」
佐天「あ、私にも教えて下さい」
115: 2010/05/25(火) 10:15:03.35 ID:3zc.lwDO
7
帝子「……」メルメル
初春「……」メルメル
佐天「……」メルメル
初春「次クレープ食べに行くとき連絡するので私の分のお金も持ってきて下さいね」
帝子「奢り!?」
初春「そのくらいの誠意を見せて下さい」
帝子「……はい」
佐天「それじゃあ今回奢った分、私にもお願いします!」
初春「佐天さんは自業自得ですよ」
佐天「あれ? そうだっけ?」
初春「んもう、とぼけないで下さい!」
帝子「いや、2人分奢るよ」
初春「いいんですか?」
帝子「あぁ。学園都市で初めて出来たと、友達だから……」
帝子「……」メルメル
初春「……」メルメル
佐天「……」メルメル
初春「次クレープ食べに行くとき連絡するので私の分のお金も持ってきて下さいね」
帝子「奢り!?」
初春「そのくらいの誠意を見せて下さい」
帝子「……はい」
佐天「それじゃあ今回奢った分、私にもお願いします!」
初春「佐天さんは自業自得ですよ」
佐天「あれ? そうだっけ?」
初春「んもう、とぼけないで下さい!」
帝子「いや、2人分奢るよ」
初春「いいんですか?」
帝子「あぁ。学園都市で初めて出来たと、友達だから……」
116: 2010/05/25(火) 10:16:34.41 ID:3zc.lwDO
佐天「あーもう可愛いなぁ!」スリスリ
帝子「ふぉ!? ちょ、ちょっやめっ……!」
初春「佐天さん! 人前ですよ!?」
佐天「人前じゃなかったらいいの?」
初春「うっ、そういう訳じゃないですけど……」
帝子「くすぐったいから止めてくれるとありがたいんだけど……」
佐天「ありゃまた調子に乗っちゃった」
帝子「あ、あの!」
佐天「ん?」
初春「確保しますか?」
帝子「それは大丈夫。うーんと、クレープとか用事がなくてもメールとか電話しても、いい?」
帝子「ふぉ!? ちょ、ちょっやめっ……!」
初春「佐天さん! 人前ですよ!?」
佐天「人前じゃなかったらいいの?」
初春「うっ、そういう訳じゃないですけど……」
帝子「くすぐったいから止めてくれるとありがたいんだけど……」
佐天「ありゃまた調子に乗っちゃった」
帝子「あ、あの!」
佐天「ん?」
初春「確保しますか?」
帝子「それは大丈夫。うーんと、クレープとか用事がなくてもメールとか電話しても、いい?」
118: 2010/05/25(火) 10:18:53.69 ID:3zc.lwDO
初春「私、お持ち帰りします!」ガタッ
佐天「初春ー、リミッター外れてるよー」
帝子「いや、答えを聞きたいんだけど……」
初春「もちろんいいに決まってるじゃないですか。私達、友達なんですよ?」
帝子「……。……友達」
佐天「うーん、友達って多分そう難しいもんじゃないですよ。一緒にお喋りして、一緒に笑って、また会いたいなって思ったらきっとそれはもう友達なんです」
帝子「……そうか。そうだね」
帝子「(初めてだ。初めて生きてて良かったと思えた。俺はこのまま『こっち側』の世界で生きていいのかな)」
佐天「初春どうしよう泣いちゃった!」
初春「へぇぇ!? ハ、ハンカチどうぞ」
帝子「……ごめん」
佐天「初春ー、リミッター外れてるよー」
帝子「いや、答えを聞きたいんだけど……」
初春「もちろんいいに決まってるじゃないですか。私達、友達なんですよ?」
帝子「……。……友達」
佐天「うーん、友達って多分そう難しいもんじゃないですよ。一緒にお喋りして、一緒に笑って、また会いたいなって思ったらきっとそれはもう友達なんです」
帝子「……そうか。そうだね」
帝子「(初めてだ。初めて生きてて良かったと思えた。俺はこのまま『こっち側』の世界で生きていいのかな)」
佐天「初春どうしよう泣いちゃった!」
初春「へぇぇ!? ハ、ハンカチどうぞ」
帝子「……ごめん」
119: 2010/05/25(火) 10:20:45.90 ID:3zc.lwDO
佐天「落ち着きました?」
帝子「急に泣いて悪かった」
初春「いえ、大丈夫です。ハンカチは今度会った時に返してくれればいいですよ」
帝子「うん」
初春「それじゃあ私はこれからジャッジメントの仕事があるのでここで失礼しますね」タッタッタ
佐天「2人っきりだね!」
帝子「スリ寄るのはなし」
佐天「初春もいないし、別にいいじゃないですかー」
帝子「それでも駄目。第一、私はノーマル(だよな?)なの」
佐天「女同士なら多少ベタついても大丈夫ですって!」
帝子「なにが大丈夫なのか分からない。よって却下」
佐天「ちぇ、それじゃ私達も帰りましょうか」
帝子「ん」
帝子「急に泣いて悪かった」
初春「いえ、大丈夫です。ハンカチは今度会った時に返してくれればいいですよ」
帝子「うん」
初春「それじゃあ私はこれからジャッジメントの仕事があるのでここで失礼しますね」タッタッタ
佐天「2人っきりだね!」
帝子「スリ寄るのはなし」
佐天「初春もいないし、別にいいじゃないですかー」
帝子「それでも駄目。第一、私はノーマル(だよな?)なの」
佐天「女同士なら多少ベタついても大丈夫ですって!」
帝子「なにが大丈夫なのか分からない。よって却下」
佐天「ちぇ、それじゃ私達も帰りましょうか」
帝子「ん」
125: 2010/05/26(水) 08:55:33.12 ID:ultfrADO
――とあるマンション――
帝子「……」メルメル
研究員「あんまり携帯いじってると目、悪くするわよ?」
帝子「お生憎様、視力はずっと2.0だ」
研究員「今は大丈夫でも後でくるわよ」
帝子「そん時はそん時。なんだ、今日はやけに突っかかるな。 なんかあったのか?」
研究員「いーえ、なにも」
帝子「嘘吐くなよ。言ってみろ」
研究員「そうね、あなたの携帯……いえ、お友達に嫉妬ってとこかしらね」
帝子「嫉妬ぉ!?」
研究員「私の帝子が取られたみたいで……」
帝子「な、なにを大袈裟な……」
帝子「……」メルメル
研究員「あんまり携帯いじってると目、悪くするわよ?」
帝子「お生憎様、視力はずっと2.0だ」
研究員「今は大丈夫でも後でくるわよ」
帝子「そん時はそん時。なんだ、今日はやけに突っかかるな。 なんかあったのか?」
研究員「いーえ、なにも」
帝子「嘘吐くなよ。言ってみろ」
研究員「そうね、あなたの携帯……いえ、お友達に嫉妬ってとこかしらね」
帝子「嫉妬ぉ!?」
研究員「私の帝子が取られたみたいで……」
帝子「な、なにを大袈裟な……」
126: 2010/05/26(水) 08:56:18.18 ID:ultfrADO
研究員「だってー、最近話かけても気のない返事ばっかりだしー、携帯いじりながらニヤニヤしてる姿気持ち悪いしー」
帝子「悪かったな! つか、お前のその喋り方の方が気持ち悪いっつーの」
研究員「お姉さん寂しいわー」
帝子「お姉さんって歳じゃないだろ」
研究員「……。……一緒にお風呂入ってた素直な帝子たんはどこ行ったんだろう」
帝子「ひ、人の黒歴史を思い出させんじゃねぇ!! つか、帝子たんてなんだよ帝子たんてっ!?」
研究員「帝子しゃんの方が良かったかしら?」
帝子「違う! その気持ち悪い呼び方を止めろっての!」
研究員「えー」
帝子「えー、じゃねぇ」
帝子「悪かったな! つか、お前のその喋り方の方が気持ち悪いっつーの」
研究員「お姉さん寂しいわー」
帝子「お姉さんって歳じゃないだろ」
研究員「……。……一緒にお風呂入ってた素直な帝子たんはどこ行ったんだろう」
帝子「ひ、人の黒歴史を思い出させんじゃねぇ!! つか、帝子たんてなんだよ帝子たんてっ!?」
研究員「帝子しゃんの方が良かったかしら?」
帝子「違う! その気持ち悪い呼び方を止めろっての!」
研究員「えー」
帝子「えー、じゃねぇ」
127: 2010/05/26(水) 08:57:12.05 ID:ultfrADO
研究員「ま、楽しかったから今回はこのくらいにしましょう」
帝子「なんなんだよ……ったく」
研究員「たまにはいいじゃない。スキンシップよスキンシップ」
帝子「あーそうかいそうかい」
研究員「でも、嫉妬してるのは本当よ?」
帝子「まだそんなこと言って……!」
研究員「けれどその反面嬉しくもあるわ」
帝子「はぁ?」
研究員「あなたが垣根帝督としてじゃなくて垣根帝子として生きてることがね」
帝子「……」
研究員「お友達、大切にしなさいね」
帝子「……うん」
帝子「なんなんだよ……ったく」
研究員「たまにはいいじゃない。スキンシップよスキンシップ」
帝子「あーそうかいそうかい」
研究員「でも、嫉妬してるのは本当よ?」
帝子「まだそんなこと言って……!」
研究員「けれどその反面嬉しくもあるわ」
帝子「はぁ?」
研究員「あなたが垣根帝督としてじゃなくて垣根帝子として生きてることがね」
帝子「……」
研究員「お友達、大切にしなさいね」
帝子「……うん」
128: 2010/05/26(水) 08:58:01.49 ID:ultfrADO
――とある高校――
???「新学期で五十音順に座ってるはずなのに、どうしてカミやんの席の前が空いてるんだにゃー?」
??「土御門の言うとおりや。カミやん、ついに無機物である机にまでフラグ建てたんか!?」
上条「んな訳あるか青ピ! 多分、転校生だとかの席だろ」
土御門「カミやんの前の席に転校生かにゃー。嫌な予感しかしないぜい」
青ピ「もしかするともう既にフラグ建ててるんか? これだからカミやんは……」
上条「なんの話だよ!? 上条さんは春休みも補習ばっかりで楽しいことはなかったですよ」
土御門「確かイギリスに遊びに行ってなかったかにゃー?」
上条「あれは元居候の頼みで駆けつけただけだ。行ったら行ったで何故か追いかけ回されて色々大変だったんだぞ?」
青ピ「常盤台の娘とも遊んでたって噂やでー」
上条「あれは課題を教えてもらってる礼に、買い物とかに付き合ってただけだ」
???「新学期で五十音順に座ってるはずなのに、どうしてカミやんの席の前が空いてるんだにゃー?」
??「土御門の言うとおりや。カミやん、ついに無機物である机にまでフラグ建てたんか!?」
上条「んな訳あるか青ピ! 多分、転校生だとかの席だろ」
土御門「カミやんの前の席に転校生かにゃー。嫌な予感しかしないぜい」
青ピ「もしかするともう既にフラグ建ててるんか? これだからカミやんは……」
上条「なんの話だよ!? 上条さんは春休みも補習ばっかりで楽しいことはなかったですよ」
土御門「確かイギリスに遊びに行ってなかったかにゃー?」
上条「あれは元居候の頼みで駆けつけただけだ。行ったら行ったで何故か追いかけ回されて色々大変だったんだぞ?」
青ピ「常盤台の娘とも遊んでたって噂やでー」
上条「あれは課題を教えてもらってる礼に、買い物とかに付き合ってただけだ」
129: 2010/05/26(水) 08:58:43.57 ID:ultfrADO
土御門「まだ付き合ってなかったのにゃー。いい加減はっきりするべきだにゃー」
上条「その件については前に言ったろ? 大切ではあるけど恋愛対象としては見れないって。それに御坂も分かってくれてるし」
青ピ「贅沢やんなーカミやんは」
土御門「(カミやんはきっと恋愛対象として見れないんじゃなくて、自身の恋愛感情に気付いてないだけなんだぜい)」
上条「俺の話はもういいだろ。そういうお前たちこそ春休みなにしてたんだよ? 2人とも学園都市にいなかったし」
土御門「俺か? 俺は舞夏と愛の逃避行だったにゃー」
上条「逃避行!? まさか、色んなところに手を出し過ぎて首が回らなくなったのか!?」
土御門「心配性だなぁカミやんは。まぁ単なる旅行に行ってただけなんだがにゃー」
上条「紛らわしいこと言うなよ。青ピはなにしてたんだ? 補習にも居なかったし」
青ピ「小萌先生が担当じゃない補習に意味なんてないわ」
上条「その件については前に言ったろ? 大切ではあるけど恋愛対象としては見れないって。それに御坂も分かってくれてるし」
青ピ「贅沢やんなーカミやんは」
土御門「(カミやんはきっと恋愛対象として見れないんじゃなくて、自身の恋愛感情に気付いてないだけなんだぜい)」
上条「俺の話はもういいだろ。そういうお前たちこそ春休みなにしてたんだよ? 2人とも学園都市にいなかったし」
土御門「俺か? 俺は舞夏と愛の逃避行だったにゃー」
上条「逃避行!? まさか、色んなところに手を出し過ぎて首が回らなくなったのか!?」
土御門「心配性だなぁカミやんは。まぁ単なる旅行に行ってただけなんだがにゃー」
上条「紛らわしいこと言うなよ。青ピはなにしてたんだ? 補習にも居なかったし」
青ピ「小萌先生が担当じゃない補習に意味なんてないわ」
130: 2010/05/26(水) 08:59:41.98 ID:ultfrADO
上条「ブレないなぁお前は」
青ピ「僕が本気を出したら常盤台もイチコロやんで」
上条「お前がイチコロの間違いなんじゃないか?」
青ピ「ああ、あのお嬢様達の光輝なオーラの中に混じる世間知らずな子供っぽさのギャップから感じる――」
土御門「それ以上は論文クラスになりそうだからストップだにゃー!」
青ピ「夜明けまで語れるでー」
上条「はいはい。それで結局なにしてたんだ?」
青ピ「スペイン行ってたん」
上条・土御門「ス、スペイン!?」
青ピ「なんや2人ともシェーみたいなポーズして」
青ピ「僕が本気を出したら常盤台もイチコロやんで」
上条「お前がイチコロの間違いなんじゃないか?」
青ピ「ああ、あのお嬢様達の光輝なオーラの中に混じる世間知らずな子供っぽさのギャップから感じる――」
土御門「それ以上は論文クラスになりそうだからストップだにゃー!」
青ピ「夜明けまで語れるでー」
上条「はいはい。それで結局なにしてたんだ?」
青ピ「スペイン行ってたん」
上条・土御門「ス、スペイン!?」
青ピ「なんや2人ともシェーみたいなポーズして」
131: 2010/05/26(水) 09:01:12.02 ID:ultfrADO
上条「だって、なぁ?」
土御門「にゃー」
青ピ「サッカー見に行ってただけやん」
上条「サッカー?」
土御門「これは意外だぜい」
青ピ「僕がサッカー少年なんてそんなん意外か?」
上条「正直ただのストライクゾーンの広い変Oだと思ってました」
土御門「どこのファンなんだにゃー?」
青ピ「デポルティボラコルーニャ!」
土御門「渋いにゃー」
上条「???」
青ピ「カミやんは知らんのか?」
上条「バルセロナとレアルマドリーくらいしか……」
青ピが春休み何してたのか想像出来なかったから勝手にサッカー好きにさせてみた
土御門「にゃー」
青ピ「サッカー見に行ってただけやん」
上条「サッカー?」
土御門「これは意外だぜい」
青ピ「僕がサッカー少年なんてそんなん意外か?」
上条「正直ただのストライクゾーンの広い変Oだと思ってました」
土御門「どこのファンなんだにゃー?」
青ピ「デポルティボラコルーニャ!」
土御門「渋いにゃー」
上条「???」
青ピ「カミやんは知らんのか?」
上条「バルセロナとレアルマドリーくらいしか……」
青ピが春休み何してたのか想像出来なかったから勝手にサッカー好きにさせてみた
132: 2010/05/26(水) 09:02:33.49 ID:ultfrADO
土御門「ところでそろそろチャイムが鳴る頃なんだぜい」
青ピ「そういえば今年の担任は誰なんやろか?」
土御門「去年の担任は対カミジョー属性完備だったから俺らまで大変だったぜよ」
上条「そうだったか?」
青ピ「小萌先生はなんだかんだでカミやんには甘かったかんなー」
土御門「出席日数足りなかったカミやんをあんなに庇った教師は見たことないんだにゃー」
上条「それについてはいくら礼を言っても足りませんよ」
青ピ「カミやんばっかりええなぁ。包丁持った女に襲われへんかなぁ」
上条「なに、不吉なことを言ってるんですかこの人は!? 第一、上条さんはそんなことをされる覚えは一切ありません!」
土御門「(敵味方問わず心当たりは沢山あるぜよカミやん)」
土御門「舞夏に手を出したら俺は迷わず刺すぜ」
上条「シリアスモード!? 上条さんはシスコンでも口リコンでもありません! ちょっと年下と縁が多いだけだ!」
クラスメート「(ああいうのが一番危ないタイプよね。え、上条君て口リコンだったの? でも上条君なら私……)」
青ピ「カミやん、また噂されとるで?」
上条「あーっ! 不幸だーっ!」
青ピ「そういえば今年の担任は誰なんやろか?」
土御門「去年の担任は対カミジョー属性完備だったから俺らまで大変だったぜよ」
上条「そうだったか?」
青ピ「小萌先生はなんだかんだでカミやんには甘かったかんなー」
土御門「出席日数足りなかったカミやんをあんなに庇った教師は見たことないんだにゃー」
上条「それについてはいくら礼を言っても足りませんよ」
青ピ「カミやんばっかりええなぁ。包丁持った女に襲われへんかなぁ」
上条「なに、不吉なことを言ってるんですかこの人は!? 第一、上条さんはそんなことをされる覚えは一切ありません!」
土御門「(敵味方問わず心当たりは沢山あるぜよカミやん)」
土御門「舞夏に手を出したら俺は迷わず刺すぜ」
上条「シリアスモード!? 上条さんはシスコンでも口リコンでもありません! ちょっと年下と縁が多いだけだ!」
クラスメート「(ああいうのが一番危ないタイプよね。え、上条君て口リコンだったの? でも上条君なら私……)」
青ピ「カミやん、また噂されとるで?」
上条「あーっ! 不幸だーっ!」
136: 2010/05/26(水) 13:21:01.59 ID:ultfrADO
帝子「あの、あなたが担任の月詠小萌……先生ですか?」
小萌「はい、そうなのです。生徒からは小萌先生って呼ばれてます。分からないことがあったらなんでも聞いて下さいねー」
帝子「(どうみても幼女にしか見えねぇな。学園都市は不老不氏の研究でもしてんのか? まぁアレイスターの野郎がいるからおかしくはないか)」
小萌「どうかしましたかー?」
帝子「あ、いえ、なにも……」
小萌「あ、まさか私を子供だと思いましたね!?」
帝子「いや、全く、そんなことは」
小萌「私、嘘吐きな子は嫌いです」ウルウル
帝子「……少し思いました」
小萌「垣根ちゃんも悪い子ですねー。ちょっと待ってて下さい……これを見るのです!」
帝子「これは……免許証?」
小萌「はい、そうなのです。生徒からは小萌先生って呼ばれてます。分からないことがあったらなんでも聞いて下さいねー」
帝子「(どうみても幼女にしか見えねぇな。学園都市は不老不氏の研究でもしてんのか? まぁアレイスターの野郎がいるからおかしくはないか)」
小萌「どうかしましたかー?」
帝子「あ、いえ、なにも……」
小萌「あ、まさか私を子供だと思いましたね!?」
帝子「いや、全く、そんなことは」
小萌「私、嘘吐きな子は嫌いです」ウルウル
帝子「……少し思いました」
小萌「垣根ちゃんも悪い子ですねー。ちょっと待ってて下さい……これを見るのです!」
帝子「これは……免許証?」
137: 2010/05/26(水) 13:21:44.24 ID:ultfrADO
小萌「その通りです! これかあるということは車の運転はもちろん、お酒だって大丈夫ですし煙草を吸っても問題ありません!」
帝子「健康問題はありそうですね」
小萌「……」
帝子「すみません……」
小萌「ふむ、私の予想通り垣根ちゃんはなかなか一筋縄じゃいかない生徒さんですねー」
帝子「はい?」
小萌「あの子たちと一緒のクラスにして正解ですね。指導のしがいがあります」
帝子「はあ」
小萌「さぁ、そろそろチャイムなるので行きますよ垣根ちゃん」
帝子「あ、はい」
帝子「健康問題はありそうですね」
小萌「……」
帝子「すみません……」
小萌「ふむ、私の予想通り垣根ちゃんはなかなか一筋縄じゃいかない生徒さんですねー」
帝子「はい?」
小萌「あの子たちと一緒のクラスにして正解ですね。指導のしがいがあります」
帝子「はあ」
小萌「さぁ、そろそろチャイムなるので行きますよ垣根ちゃん」
帝子「あ、はい」
138: 2010/05/26(水) 13:22:57.38 ID:ultfrADO
不幸だーっ!
帝子「?」
小萌「全く、新学期の朝から元気ですねー。垣根ちゃんはここで少し待ってて下さいね」ガラッ
小萌「はい、先生が入ってくる時上条ちゃんが一番うるさかったので今日の日直は上条ちゃんにやってもらいます」
上条「……え? あ、小萌先生!」
青ピ「小萌先生! ああ、早速怒られるカミやんが羨ましい!」
上条「新学期初日からこれって……やっぱり不幸だ」
土御門「俺らが揃ってるからまさかとは思ってたがホントに来るとはにゃー」
帝子「(あれ? 今、上条って聞こえなかったか? 上条ってあの幻想頃しの上条当麻のことだよな? 同じクラスとかマジで?)」
帝子「?」
小萌「全く、新学期の朝から元気ですねー。垣根ちゃんはここで少し待ってて下さいね」ガラッ
小萌「はい、先生が入ってくる時上条ちゃんが一番うるさかったので今日の日直は上条ちゃんにやってもらいます」
上条「……え? あ、小萌先生!」
青ピ「小萌先生! ああ、早速怒られるカミやんが羨ましい!」
上条「新学期初日からこれって……やっぱり不幸だ」
土御門「俺らが揃ってるからまさかとは思ってたがホントに来るとはにゃー」
帝子「(あれ? 今、上条って聞こえなかったか? 上条ってあの幻想頃しの上条当麻のことだよな? 同じクラスとかマジで?)」
139: 2010/05/26(水) 13:24:15.70 ID:ultfrADO
小萌「さて、皆さんも薄々感づいていたと思いますが、なんとこのクラスに転校生が来るのです!」
男衆「(高3のこの時期に転校ってどんなやつなんだろ? 男かな女かな? 女だったら俺は泣くぞ。なんでだよ? だって座るとしたら上条の前の席だぞ? あー納得)」
女衆「(この時期に転校生って珍しいねー。男かなー女かなー? かっこいい人だったらいいなー。ちょっとあなたKJ同盟抜ける気? そんなの入った覚えないよ……)」
上条「ほらな、転校生の席だって言ったろ?」
青ピ「カミやんが普通で僕、安心したわ」
上条「お前の基準で普通って言われてもよく分かんねーよ」
土御門「つまり同じ変Oって意味ぜよカミやん」
上条「お前が言うな! このシスコン軍曹!」
土御門「にゃはー」
小萌「皆さん楽しみなのは分かりますが、少し静かにするですよー」
男衆「(高3のこの時期に転校ってどんなやつなんだろ? 男かな女かな? 女だったら俺は泣くぞ。なんでだよ? だって座るとしたら上条の前の席だぞ? あー納得)」
女衆「(この時期に転校生って珍しいねー。男かなー女かなー? かっこいい人だったらいいなー。ちょっとあなたKJ同盟抜ける気? そんなの入った覚えないよ……)」
上条「ほらな、転校生の席だって言ったろ?」
青ピ「カミやんが普通で僕、安心したわ」
上条「お前の基準で普通って言われてもよく分かんねーよ」
土御門「つまり同じ変Oって意味ぜよカミやん」
上条「お前が言うな! このシスコン軍曹!」
土御門「にゃはー」
小萌「皆さん楽しみなのは分かりますが、少し静かにするですよー」
140: 2010/05/26(水) 13:25:21.81 ID:ultfrADO
小萌「それじゃあ転校生ちゃんは入って来るですよー」
帝子「か、垣根帝子です。よろしくお願いします」
男衆「(金髪美女キター! お姉さん的雰囲気を纏いつつも鋭い感じがたまらん! でもなんで上条の前の席なんだよーっ!)」
女衆「(男じゃなかったー。でも綺麗な人ねー。ああ、また上条君の毒牙にかかるのかしら。その前にKJ同盟に入れて足止めよ! 私狙っちゃおうかな。なにそれこわい)」
青ピ「パツキンきたわー! それに今までにないタイプのクラスメート! 小萌先生といい僕の人生はV―MAXや!」
土御門「ちなみに俺も金髪ぜよ」
青ピ「お前と一緒にすんな金髪豚野郎!」
土御門「なっ!? 久々にキレちまったぜ。屋上に来い!」
上条「ちょっと落ち着けよ2人とも!」
帝子「(なんなんだこのアホアホな空間は)」
帝子「か、垣根帝子です。よろしくお願いします」
男衆「(金髪美女キター! お姉さん的雰囲気を纏いつつも鋭い感じがたまらん! でもなんで上条の前の席なんだよーっ!)」
女衆「(男じゃなかったー。でも綺麗な人ねー。ああ、また上条君の毒牙にかかるのかしら。その前にKJ同盟に入れて足止めよ! 私狙っちゃおうかな。なにそれこわい)」
青ピ「パツキンきたわー! それに今までにないタイプのクラスメート! 小萌先生といい僕の人生はV―MAXや!」
土御門「ちなみに俺も金髪ぜよ」
青ピ「お前と一緒にすんな金髪豚野郎!」
土御門「なっ!? 久々にキレちまったぜ。屋上に来い!」
上条「ちょっと落ち着けよ2人とも!」
帝子「(なんなんだこのアホアホな空間は)」
141: 2010/05/26(水) 13:26:30.92 ID:ultfrADO
小萌「垣根ちゃんは外から最近学園都市に来たそうです。分からないことが一杯だと思うので皆さん仲良くするですよー?」
一同「はーい」
帝子「(どうやら歓迎されてるみたいで良かった)」
小萌「垣根ちゃんの席はあそこの空いてる席ですよー」
帝子「はい」
土御門「……」
土御門「(さっきまでは気がつかなかったがどっかで見たことあるな垣根帝子。垣根、垣根みかこ、みか、てい……垣根てい……垣根帝督!?)」
土御門「(まさかな。やつは一方通行が殺ったと聞いた。なら何故、奴はここに? 他人の空似? 姉弟? この時期に外から転校生ってのも臭うな)」
帝子「――〇〇さんね。よろしく」
上条「俺は上条当麻だ。よろしくな」
帝子「っ!?」ガタンッ
一同「はーい」
帝子「(どうやら歓迎されてるみたいで良かった)」
小萌「垣根ちゃんの席はあそこの空いてる席ですよー」
帝子「はい」
土御門「……」
土御門「(さっきまでは気がつかなかったがどっかで見たことあるな垣根帝子。垣根、垣根みかこ、みか、てい……垣根てい……垣根帝督!?)」
土御門「(まさかな。やつは一方通行が殺ったと聞いた。なら何故、奴はここに? 他人の空似? 姉弟? この時期に外から転校生ってのも臭うな)」
帝子「――〇〇さんね。よろしく」
上条「俺は上条当麻だ。よろしくな」
帝子「っ!?」ガタンッ
142: 2010/05/26(水) 13:27:52.81 ID:ultfrADO
帝子「~~っ!!」
上条「あの、思いっ切り肘ぶつけたみたいだけど大丈夫か?」
帝子「~~っ大丈夫、大丈夫(こいつが幻想頃しかよ!? 心の準備がまだだったせいでぶつけちまったじゃねぇか)」
帝子「えと、上条君ね。よろしく」
上条「ああ。それより肘は大丈夫か? もし痛むような保健室連れてくぞ?」
男衆・女衆「(まーた始まった)」
帝子「ありがとう。でも、もう大丈夫だから」
土御門「カミやんはやっぱり自覚すべきだぜい」
上条「ん? なにがだよ?」
青ピ「男女がそろって保健室行くなんて危ないロマンスが起こる予感しかせえへん!」
上条「紳士、上条さんはそんなやましいことなんかこれっぽっちも考えてません!」
上条「あの、思いっ切り肘ぶつけたみたいだけど大丈夫か?」
帝子「~~っ大丈夫、大丈夫(こいつが幻想頃しかよ!? 心の準備がまだだったせいでぶつけちまったじゃねぇか)」
帝子「えと、上条君ね。よろしく」
上条「ああ。それより肘は大丈夫か? もし痛むような保健室連れてくぞ?」
男衆・女衆「(まーた始まった)」
帝子「ありがとう。でも、もう大丈夫だから」
土御門「カミやんはやっぱり自覚すべきだぜい」
上条「ん? なにがだよ?」
青ピ「男女がそろって保健室行くなんて危ないロマンスが起こる予感しかせえへん!」
上条「紳士、上条さんはそんなやましいことなんかこれっぽっちも考えてません!」
143: 2010/05/26(水) 13:28:43.55 ID:ultfrADO
帝子「危ないロマンス? やましい?」
上条「へ? それは、あのーですね、上条さんの口からはとても言えません……」
帝子「口からじゃ言えないこと?」
上条「うっ……青ピ! パス!」
青ピ「え、僕ぅ!?」
上条「お前が振ったんだろ!」
帝子「(ははは、幻想頃し。どんな奴かと思ったが、どうやら大したことねぇようだな)」
帝子「(それにしてもさっきからあの金髪グラサン野郎の視線が気になるな。俺を知っている奴か?)」チラッ
青ピ「僕が言った危ないロマンスってのは……そう、カミやんが危ないって意味や!」
上条「どういう意味だよ!?」
上条「へ? それは、あのーですね、上条さんの口からはとても言えません……」
帝子「口からじゃ言えないこと?」
上条「うっ……青ピ! パス!」
青ピ「え、僕ぅ!?」
上条「お前が振ったんだろ!」
帝子「(ははは、幻想頃し。どんな奴かと思ったが、どうやら大したことねぇようだな)」
帝子「(それにしてもさっきからあの金髪グラサン野郎の視線が気になるな。俺を知っている奴か?)」チラッ
青ピ「僕が言った危ないロマンスってのは……そう、カミやんが危ないって意味や!」
上条「どういう意味だよ!?」
144: 2010/05/26(水) 13:30:51.02 ID:ultfrADO
土御門「(視線に気がついたか。出張るのは好きじゃないが、早めに動く必要があるか)」
青ピ「だってカミやん、いつもなにかしらトラブル巻き込まれてるやん」
上条「ぐっ、否定は出来ない」
青ピ「僕が言った危ないロマンスってのはカミやんのことや! やましいことを考えてたのはカミやんだけや!」
帝子「……」
上条「はっ! 冷たい目線で見られてる!? やめてそんな目で見ないで!」クネクネ
帝子「(見た感じ中と外の戦争を防いだ奴とは思えないな。ま、俺が言えたことじゃねぇか。でも面白い奴だ)」
帝子「上条君」
上条「な、なんでせうか垣根さん?」
帝子「気に入った」
上条「……へ?」
青ピ「だってカミやん、いつもなにかしらトラブル巻き込まれてるやん」
上条「ぐっ、否定は出来ない」
青ピ「僕が言った危ないロマンスってのはカミやんのことや! やましいことを考えてたのはカミやんだけや!」
帝子「……」
上条「はっ! 冷たい目線で見られてる!? やめてそんな目で見ないで!」クネクネ
帝子「(見た感じ中と外の戦争を防いだ奴とは思えないな。ま、俺が言えたことじゃねぇか。でも面白い奴だ)」
帝子「上条君」
上条「な、なんでせうか垣根さん?」
帝子「気に入った」
上条「……へ?」
145: 2010/05/26(水) 13:32:35.83 ID:ultfrADO
一同「……」
帝子「……(え? なんで静かになるんだ?)」
男衆「(上条に逆にフラグを建てるとは……!)」
女衆「(どうしてこうなった)」
帝子「お…私なにか変なこと言った?」
土御門「いやーこれはなかなか大物ぜよ」
青ピ「照れてるカミやんなんか見たくあらへん……」
上条「て、照れなんかねーよ」
帝子「ははは、面白いやつだな」
上条「垣根さんもからかうのはよしてくれよ」
帝子「……(え? なんで静かになるんだ?)」
男衆「(上条に逆にフラグを建てるとは……!)」
女衆「(どうしてこうなった)」
帝子「お…私なにか変なこと言った?」
土御門「いやーこれはなかなか大物ぜよ」
青ピ「照れてるカミやんなんか見たくあらへん……」
上条「て、照れなんかねーよ」
帝子「ははは、面白いやつだな」
上条「垣根さんもからかうのはよしてくれよ」
153: 2010/05/27(木) 13:58:07.42 ID:tASd7UDO
――放課後――
土御門「やっと終わったんだぜい」
青ピ「校長の話ってなんであんなに長いんや」
上条「3分でいいのにな。そうだ、始業式で補習もないしこれから久々に遊びに行こうぜ!」
青ピ「ちょうど僕もそう思ってたところや!」
上条「土御門も行くよな?」
土御門「あー悪いカミやん。どうしても外せない野暮用が出来たんだにゃー」
上条「野暮用?」
青ピ「ホンマに? 連れないわー」
土御門「今度しっかり埋め合わせするから今回は勘弁してほしいんだにゃー」タッタッタ
上条「あ、行っちまった……」
土御門「やっと終わったんだぜい」
青ピ「校長の話ってなんであんなに長いんや」
上条「3分でいいのにな。そうだ、始業式で補習もないしこれから久々に遊びに行こうぜ!」
青ピ「ちょうど僕もそう思ってたところや!」
上条「土御門も行くよな?」
土御門「あー悪いカミやん。どうしても外せない野暮用が出来たんだにゃー」
上条「野暮用?」
青ピ「ホンマに? 連れないわー」
土御門「今度しっかり埋め合わせするから今回は勘弁してほしいんだにゃー」タッタッタ
上条「あ、行っちまった……」
154: 2010/05/27(木) 14:03:52.89 ID:tASd7UDO
――学校前――
土御門「カキやん! ちょっと待って欲しいんだにゃー!」
帝子「(え、カキやん? まさか俺のことか?)」
土御門「垣根! 垣根帝子ーっ! 待てって言ったら待つのが世の情けってもんぜい!」
帝子「(あいつか。やっぱりなにかあるのか?)えっと、ごめん誰だっけ?」
土御門「自己紹介はまだだったかにゃー? 俺は土御門元春だぜい」
帝子「まだ名前覚え切れてなくてごめん。それよりカキやんて……」
土御門「単なるあだ名ぜよ」
帝子「そう……それじゃまた」
土御門「おっと、そんなに急ぐなよカキやん。俺はちょっと聞きたいことがあって来たんだにゃー」
帝子「(しつこい野郎だ)スリーサイズなら秘密ですよ?」
土御門「カキやん! ちょっと待って欲しいんだにゃー!」
帝子「(え、カキやん? まさか俺のことか?)」
土御門「垣根! 垣根帝子ーっ! 待てって言ったら待つのが世の情けってもんぜい!」
帝子「(あいつか。やっぱりなにかあるのか?)えっと、ごめん誰だっけ?」
土御門「自己紹介はまだだったかにゃー? 俺は土御門元春だぜい」
帝子「まだ名前覚え切れてなくてごめん。それよりカキやんて……」
土御門「単なるあだ名ぜよ」
帝子「そう……それじゃまた」
土御門「おっと、そんなに急ぐなよカキやん。俺はちょっと聞きたいことがあって来たんだにゃー」
帝子「(しつこい野郎だ)スリーサイズなら秘密ですよ?」
155: 2010/05/27(木) 14:06:22.83 ID:tASd7UDO
土御門「それはカミやんにでも教えてやるといいぜよ。俺が聞きたいのは『なんでここに』いるのかだにゃー」
帝子「はい? なんでって、それは学校が終わったから……(なにが言いたい金髪グラサン野郎)」
土御門「言葉足らずだったか? それじゃあ訂正をしよう。なんで垣根『帝督』がここにいるんだ?」
帝子「(やっぱり俺のことを知ってやがったな。消すか? いや、そんなことしても意味はねぇ。さて、どうする)」
帝子「ていとく? 私の名前はみかこですけど……。誰かと勘違いしてるんじゃ?」
土御門「(シラを切るつもりか? 強引だがあいつの名前を出せば)どうやらまだ言葉足らずだったようだな。なんで『一方通行に消された』はずの垣根帝督がここにいるんだ?」
帝子「テメェ……!」
土御門「やっと食い付いたか、未元物質」
帝子「何者だテメェは?」
帝子「はい? なんでって、それは学校が終わったから……(なにが言いたい金髪グラサン野郎)」
土御門「言葉足らずだったか? それじゃあ訂正をしよう。なんで垣根『帝督』がここにいるんだ?」
帝子「(やっぱり俺のことを知ってやがったな。消すか? いや、そんなことしても意味はねぇ。さて、どうする)」
帝子「ていとく? 私の名前はみかこですけど……。誰かと勘違いしてるんじゃ?」
土御門「(シラを切るつもりか? 強引だがあいつの名前を出せば)どうやらまだ言葉足らずだったようだな。なんで『一方通行に消された』はずの垣根帝督がここにいるんだ?」
帝子「テメェ……!」
土御門「やっと食い付いたか、未元物質」
帝子「何者だテメェは?」
156: 2010/05/27(木) 14:08:32.60 ID:tASd7UDO
土御門「そう睨むなよ。綺麗な顔が台無しだぜ?」
帝子「チャラけてるつもりか? その割には随分と余裕無さそうだなぁ?」
土御門「……そうか? 悪いがこれが普通なんでな」
帝子「まぁそんなことはどうで……チッ、行くぞ」
土御門「なに?」
帝子「こんな所で男女2人が難しい顔して突っ立ってたら変だろ。それにここで話す内容じゃない。違うか?」
土御門「木を隠すなら森の中、人を隠すなら人の中。案外他人の会話なんて聞かれてないもんだぜ?」
帝子「安心しろ、人気の無い所に行くような真似はしねぇ。お前の知っている垣根帝督はそんな小悪党なのか? ならとんだ思い違いだな」
土御門「……」
帝子「そこで足が動かせねぇようなら俺に背を向けて失せろ」スタスタ
―――
上条「お、あの2人が歩き出した。追うぞ青ピ」
青ピ「はいはい。あぁ、なんか不幸な予感がするわ」
帝子「チャラけてるつもりか? その割には随分と余裕無さそうだなぁ?」
土御門「……そうか? 悪いがこれが普通なんでな」
帝子「まぁそんなことはどうで……チッ、行くぞ」
土御門「なに?」
帝子「こんな所で男女2人が難しい顔して突っ立ってたら変だろ。それにここで話す内容じゃない。違うか?」
土御門「木を隠すなら森の中、人を隠すなら人の中。案外他人の会話なんて聞かれてないもんだぜ?」
帝子「安心しろ、人気の無い所に行くような真似はしねぇ。お前の知っている垣根帝督はそんな小悪党なのか? ならとんだ思い違いだな」
土御門「……」
帝子「そこで足が動かせねぇようなら俺に背を向けて失せろ」スタスタ
―――
上条「お、あの2人が歩き出した。追うぞ青ピ」
青ピ「はいはい。あぁ、なんか不幸な予感がするわ」
157: 2010/05/27(木) 14:10:56.82 ID:tASd7UDO
――とあるクレープ屋――
土御門「で、なにをしているんだ? 未元物質」
帝子「見て分からねぇならそのグラサン取れよ。あと、街中でそんな物騒な名前出すな」
土御門「俺はその手に持っている物を指してるんじゃなくて、その行動を指して言ってるんだ」
帝子「この味もなかなかだな」
土御門「……。お前、本当に未元物質か?」
帝子「だから街中でそんな物騒な名前出すなって言ったろ。バラすぞ?」
土御門「(レベル5ってのどうしてバラすのが好きなんだ?)あー垣根、お前は本当に垣根帝督なのか?」
帝子「あ、ポイント貯まってた」
土御門「話を聞け!」
帝子「だから見て分からねぇならそのグラサン取れって言ってんだろ!」
土御門「そこから先は聞いてなかったのか!?」
土御門「で、なにをしているんだ? 未元物質」
帝子「見て分からねぇならそのグラサン取れよ。あと、街中でそんな物騒な名前出すな」
土御門「俺はその手に持っている物を指してるんじゃなくて、その行動を指して言ってるんだ」
帝子「この味もなかなかだな」
土御門「……。お前、本当に未元物質か?」
帝子「だから街中でそんな物騒な名前出すなって言ったろ。バラすぞ?」
土御門「(レベル5ってのどうしてバラすのが好きなんだ?)あー垣根、お前は本当に垣根帝督なのか?」
帝子「あ、ポイント貯まってた」
土御門「話を聞け!」
帝子「だから見て分からねぇならそのグラサン取れって言ってんだろ!」
土御門「そこから先は聞いてなかったのか!?」
158: 2010/05/27(木) 14:13:17.24 ID:tASd7UDO
帝子「……」アムアム
土御門「……」イライラ
帝子「……」アムアムアム
土御門「おい! いい加減に――」
帝子「――これが今の俺だ」
土御門「し、ろぅ?」
帝子「垣根帝督は確かに氏んだ。あの糞ったれ第一位のおかげでな」
土御門「……」
帝子「だが俺の身体は回収され保存されていた。それでなにを血迷ったのか俺を生き返らせやがった。この身体でな」
帝子「だから俺は今、垣根帝督じゃなく垣根帝子として生きている。口の悪さがなかなか直らないのが気になるが、クレープ好きのどこにでもいる女子高生だ」
帝子「お前ら『グループ』がどんな命令で動いてるのか知らないし知りたくもねぇが、俺はもうそっちの世界には戻る気はねぇ」
土御門「(俺の正体に気がついてたのか……!)」
帝子「ああ、もちろん簡単じゃないことは分かってる。こうして生きてること自体が罪……いや、罰か? まぁどっちでもいい。……だから頼む。俺を、私を見逃してくれないか?」
土御門「……」イライラ
帝子「……」アムアムアム
土御門「おい! いい加減に――」
帝子「――これが今の俺だ」
土御門「し、ろぅ?」
帝子「垣根帝督は確かに氏んだ。あの糞ったれ第一位のおかげでな」
土御門「……」
帝子「だが俺の身体は回収され保存されていた。それでなにを血迷ったのか俺を生き返らせやがった。この身体でな」
帝子「だから俺は今、垣根帝督じゃなく垣根帝子として生きている。口の悪さがなかなか直らないのが気になるが、クレープ好きのどこにでもいる女子高生だ」
帝子「お前ら『グループ』がどんな命令で動いてるのか知らないし知りたくもねぇが、俺はもうそっちの世界には戻る気はねぇ」
土御門「(俺の正体に気がついてたのか……!)」
帝子「ああ、もちろん簡単じゃないことは分かってる。こうして生きてること自体が罪……いや、罰か? まぁどっちでもいい。……だから頼む。俺を、私を見逃してくれないか?」
159: 2010/05/27(木) 14:16:29.52 ID:tASd7UDO
土御門は動揺していた。それは自分の正体を見抜かれていたからではない。一方通行に次ぐ第二位の垣根帝督が頭を下げているその姿に驚きを隠せなかったからだ
何があったのかは知らない。だがプライドを捨て、敵同然である自分に「頼む」と頭を下げてきたこの男…女を土御門は無碍に扱おうとは思えなかった
土御門「……」
帝子「おい、なんか反応しろよ」
土御門「……っにゃっははははは!!」
帝子「っ!!??」ビクッ
土御門「分かった、分かったぜよカキやん!」
帝子「いきなり笑い出してしかも勝手に自己完結させんな!」
土御門「いやいや、ちゃんと話すからそう怒らないで欲しいんだにゃー」
帝子「……じゃあ話してみろ」
土御門「カキやんの話は誰にも言わないから安心するぜよ。もちろん組織の奴にもだ。元々、カキやんに近付いたのは俺の独断だにゃー」
帝子「うお、マジかよ……」
土御門「マジだにゃー」
何があったのかは知らない。だがプライドを捨て、敵同然である自分に「頼む」と頭を下げてきたこの男…女を土御門は無碍に扱おうとは思えなかった
土御門「……」
帝子「おい、なんか反応しろよ」
土御門「……っにゃっははははは!!」
帝子「っ!!??」ビクッ
土御門「分かった、分かったぜよカキやん!」
帝子「いきなり笑い出してしかも勝手に自己完結させんな!」
土御門「いやいや、ちゃんと話すからそう怒らないで欲しいんだにゃー」
帝子「……じゃあ話してみろ」
土御門「カキやんの話は誰にも言わないから安心するぜよ。もちろん組織の奴にもだ。元々、カキやんに近付いたのは俺の独断だにゃー」
帝子「うお、マジかよ……」
土御門「マジだにゃー」
160: 2010/05/27(木) 14:18:51.86 ID:tASd7UDO
帝子「垣根帝督かもしれないのに独断で近付いて来るとはいい度胸してんな」
土御門「内心ビビりまくりだったにゃー」
帝子「それで、近付いた理由は?」
土御門「氏んだはずの垣根帝督が姿を変えて幻想頃しの前に現れる。こんな事態を悠長に見てられる程、軽い立場にはいないんだぜい」
帝子「なるほどな」
土御門「それにしても、ククク……」
帝子「な、なんだよ。気持ち悪い」
土御門「口の悪さが気になるクレープ好きの女子高生」ボソッ
帝子「っ!? 忘れろ! いいか、絶対に忘れろよ!?」
土御門「それはどうかにゃー?」
土御門「内心ビビりまくりだったにゃー」
帝子「それで、近付いた理由は?」
土御門「氏んだはずの垣根帝督が姿を変えて幻想頃しの前に現れる。こんな事態を悠長に見てられる程、軽い立場にはいないんだぜい」
帝子「なるほどな」
土御門「それにしても、ククク……」
帝子「な、なんだよ。気持ち悪い」
土御門「口の悪さが気になるクレープ好きの女子高生」ボソッ
帝子「っ!? 忘れろ! いいか、絶対に忘れろよ!?」
土御門「それはどうかにゃー?」
161: 2010/05/27(木) 14:20:22.18 ID:tASd7UDO
帝子「記憶を消せ! 記憶を消せないならテメェを消す!」
土御門「おー、おっかないなーカキやんは」
帝子「塵芥になりてぇのか?」
土御門「そんなことしたらこれが手に入らなくなるぜい?」ピラッ
帝子「(もう少しで貯まりそうなポイントカード!?)まさか、お前も?」
土御門「違う違う。これは偶然拾っただけだにゃー。義妹にあげるつもりがすっかり忘れてたにゃー」
帝子「……それをどうするつもりだ?」
土御門「別にどうもしないぜい? ただ俺が消えるならこれも消えるぜよ?」
帝子「チッ、仕方ねぇ。許してやるから早くよこせ」
土御門「にゃー?」
土御門「おー、おっかないなーカキやんは」
帝子「塵芥になりてぇのか?」
土御門「そんなことしたらこれが手に入らなくなるぜい?」ピラッ
帝子「(もう少しで貯まりそうなポイントカード!?)まさか、お前も?」
土御門「違う違う。これは偶然拾っただけだにゃー。義妹にあげるつもりがすっかり忘れてたにゃー」
帝子「……それをどうするつもりだ?」
土御門「別にどうもしないぜい? ただ俺が消えるならこれも消えるぜよ?」
帝子「チッ、仕方ねぇ。許してやるから早くよこせ」
土御門「にゃー?」
162: 2010/05/27(木) 14:21:16.41 ID:tASd7UDO
帝子「よこせと言ったんだ」
土御門「俺はカキやんにあげるなんて一言も言ってないんだにゃー?」
帝子「ぐっ! チッ、ほら行くぞ」
土御門「どこにぜよ?」
帝子「クレープ屋だよ。俺とお前、2人頼めばポイントが貯まる。こんな美味しい話はない。まさに一石二鳥だ」
土御門「確かにそうだにゃー……」
帝子「だから早く行くぞ」ガシッ
土御門「分かったから引っ張らないでほしいぜよカキやん!」
土御門「(これって端から見たらデート……いかんいかん! 気をしっかり持て土御門元春! お前には絶対に裏切らないと誓った義妹がいるじゃないか!)」
土御門「俺はカキやんにあげるなんて一言も言ってないんだにゃー?」
帝子「ぐっ! チッ、ほら行くぞ」
土御門「どこにぜよ?」
帝子「クレープ屋だよ。俺とお前、2人頼めばポイントが貯まる。こんな美味しい話はない。まさに一石二鳥だ」
土御門「確かにそうだにゃー……」
帝子「だから早く行くぞ」ガシッ
土御門「分かったから引っ張らないでほしいぜよカキやん!」
土御門「(これって端から見たらデート……いかんいかん! 気をしっかり持て土御門元春! お前には絶対に裏切らないと誓った義妹がいるじゃないか!)」
163: 2010/05/27(木) 14:22:23.18 ID:tASd7UDO
――上条さんたち――
上条「あの2人、学校前で話し込んでたと思ったらクレープ屋に向かったぞ」
青ピ「あそこ美味しいって評判みたいやからなー」
上条「確かに味は保証する」
青ピ「カミやん食べたことあるんか?」
上条「ああ、御坂に付き合わされて何度か……」
青ピ「」
上条「いででででで! なんですか!? 上条さんの鎖骨に恨みでもあるんですか!?」
青ピ「大有りや!」
上条「地味に痛い……あ、2人が動き出した。行くぞ青ピ!」ダッ
青ピ「カミやん足早いわー」
上条「あの2人、学校前で話し込んでたと思ったらクレープ屋に向かったぞ」
青ピ「あそこ美味しいって評判みたいやからなー」
上条「確かに味は保証する」
青ピ「カミやん食べたことあるんか?」
上条「ああ、御坂に付き合わされて何度か……」
青ピ「」
上条「いででででで! なんですか!? 上条さんの鎖骨に恨みでもあるんですか!?」
青ピ「大有りや!」
上条「地味に痛い……あ、2人が動き出した。行くぞ青ピ!」ダッ
青ピ「カミやん足早いわー」
164: 2010/05/27(木) 14:23:40.57 ID:tASd7UDO
上条「難しい顔してるみたいだけど一体なに話してるんだろう?」
青ピ「カミやん、これ以上は僕やり過ぎと思うなー」
上条「考えすぎたろ。それにしても片やクレープ食べてる金髪美女、片や金髪グラサン野郎の構図って……」
青ピ「マフィアの幹部みたいやね」
上条「あ、土御門が大笑いしてる」
青ピ「2人とも仲良さそうやなー」
上条「ふっふっふ。これは上条さんの睨んだ通りかもしれませんねぇ」ワキワキ
青ピ「手をワキワキさせんやな気持ち悪い」
青ピ「カミやん、これ以上は僕やり過ぎと思うなー」
上条「考えすぎたろ。それにしても片やクレープ食べてる金髪美女、片や金髪グラサン野郎の構図って……」
青ピ「マフィアの幹部みたいやね」
上条「あ、土御門が大笑いしてる」
青ピ「2人とも仲良さそうやなー」
上条「ふっふっふ。これは上条さんの睨んだ通りかもしれませんねぇ」ワキワキ
青ピ「手をワキワキさせんやな気持ち悪い」
165: 2010/05/27(木) 14:25:48.43 ID:tASd7UDO
上条「あ、垣根さんが土御門の制服の裾を引っ張ってった」
青ピ「直接『手』じゃなくて裾ってところがポイント高いでー」
上条「俺は直接『手』の方がいいなぁ」
青ピ「なんでや?」
上条「例えばほら、ビリビリー! ってされないし?」
青ピ「」
上条「痛い痛い! 肋骨ゴリゴリしないで! 欠けちゃう!」
青ピ「一本くらいどってことあらへんて!」
上条「どうってことあるっての! って2人が行っちまったぞ!」
青ピ「また追うんか?」
上条「当たり前だろ。今度は先回りして偶然装って声かけよーぜ」
青ピ「なんかもう疲れてきたわ」
青ピ「直接『手』じゃなくて裾ってところがポイント高いでー」
上条「俺は直接『手』の方がいいなぁ」
青ピ「なんでや?」
上条「例えばほら、ビリビリー! ってされないし?」
青ピ「」
上条「痛い痛い! 肋骨ゴリゴリしないで! 欠けちゃう!」
青ピ「一本くらいどってことあらへんて!」
上条「どうってことあるっての! って2人が行っちまったぞ!」
青ピ「また追うんか?」
上条「当たり前だろ。今度は先回りして偶然装って声かけよーぜ」
青ピ「なんかもう疲れてきたわ」
166: 2010/05/27(木) 14:26:54.68 ID:tASd7UDO
上条「あれれ? これはこれは垣根さんと、野暮用があるって言ってた土御門さんじゃないですか? 2人は一体なにを?」ニヤニヤ
帝子・土御門「……(うわうっぜぇ)」
青ピ「(2人ともごめん)」
上条「いやーそしてここは美味しいと評判のクレープ屋さんじゃないですか! これはデルタフォースも時期に解散かなぁぁはっはっは!」
土御門「……」プルプル
青ピ「(土御門堪えるんや!)」
帝子「(土御門、俺がなんとかするからさっきのは忘れろよ?)」ボソッ
土御門「(……分かった。うまくやるぜよ)」ボソッ
帝子「実は上条君のことの聞いてたの」
上条「はっはっ……お、俺?」
帝子「うん。青髪君が危ない人って言ってけど、実際はどんな人なんだろうと思って。それで青髪君と同じくらい仲の良さそうな土御門君に話を聞いてたの」
帝子・土御門「……(うわうっぜぇ)」
青ピ「(2人ともごめん)」
上条「いやーそしてここは美味しいと評判のクレープ屋さんじゃないですか! これはデルタフォースも時期に解散かなぁぁはっはっは!」
土御門「……」プルプル
青ピ「(土御門堪えるんや!)」
帝子「(土御門、俺がなんとかするからさっきのは忘れろよ?)」ボソッ
土御門「(……分かった。うまくやるぜよ)」ボソッ
帝子「実は上条君のことの聞いてたの」
上条「はっはっ……お、俺?」
帝子「うん。青髪君が危ない人って言ってけど、実際はどんな人なんだろうと思って。それで青髪君と同じくらい仲の良さそうな土御門君に話を聞いてたの」
167: 2010/05/27(木) 14:28:05.29 ID:tASd7UDO
上条「えっと……そうなのか土御門?」
土御門「その通りだにゃー」
上条「それじゃあなんでクレープ屋に?」
帝子「それは土御門君に難しく考え過ぎ、甘い物でも食べてリラックスするといいって言われて紹介される形でここに来たの」
上条「……本当か土御門?」
土御門「本当だにゃー」
上条「……は、はは。いやぁ変な勘違いしてすまん! てっきり土御門が垣根さんに好意を持ってるとばっかり……ほら、青ピお前もあやま……あれ?」
帝子「土御門君から聞いた。上条君は許しを乞うのが上手いって」
上条「は、はぁ(誉められてるのか貶されてるのかどっちなんだ)」
帝子「変な勘違いした上条君は許せないな」
土御門「その通りだにゃー」
上条「それじゃあなんでクレープ屋に?」
帝子「それは土御門君に難しく考え過ぎ、甘い物でも食べてリラックスするといいって言われて紹介される形でここに来たの」
上条「……本当か土御門?」
土御門「本当だにゃー」
上条「……は、はは。いやぁ変な勘違いしてすまん! てっきり土御門が垣根さんに好意を持ってるとばっかり……ほら、青ピお前もあやま……あれ?」
帝子「土御門君から聞いた。上条君は許しを乞うのが上手いって」
上条「は、はぁ(誉められてるのか貶されてるのかどっちなんだ)」
帝子「変な勘違いした上条君は許せないな」
168: 2010/05/27(木) 14:31:40.05 ID:tASd7UDO
上条「その、悪かった。なぁ、どうすれば許してもらえる?」
帝子「クレープが食べたい」
上条「それで良いのか? よっし、上条さんに任せなさい!」
土御門「当然俺の分もだぜ、カミやん」
その後、上条当麻の財布の中の主成分が空気で埋まることになり、不幸だと嘆いたのは言うまでもない
帝子「土御門、黙っててくれるみたいでその……あ、ありがとう」
土御門「礼を言われるようなしてないんだぜい。ただ、これだけは言わせてもらうぞカキやん」
帝子「?」
土御門「俺はお前の存在を認めたが、敵とも味方とも思っていない。余計な事を起こしたら背中からでも迷わず刺すぜ」
帝子「……分かってる」
―――
上条「やい青ピ! あん時はよくも逃げやがったな!?」
青ピ「ちゃんとあの場にいたで?」
上条「どこにだよ?」
青ピ「クレープ屋の裏」
上条「ちくしょう」
帝子「クレープが食べたい」
上条「それで良いのか? よっし、上条さんに任せなさい!」
土御門「当然俺の分もだぜ、カミやん」
その後、上条当麻の財布の中の主成分が空気で埋まることになり、不幸だと嘆いたのは言うまでもない
帝子「土御門、黙っててくれるみたいでその……あ、ありがとう」
土御門「礼を言われるようなしてないんだぜい。ただ、これだけは言わせてもらうぞカキやん」
帝子「?」
土御門「俺はお前の存在を認めたが、敵とも味方とも思っていない。余計な事を起こしたら背中からでも迷わず刺すぜ」
帝子「……分かってる」
―――
上条「やい青ピ! あん時はよくも逃げやがったな!?」
青ピ「ちゃんとあの場にいたで?」
上条「どこにだよ?」
青ピ「クレープ屋の裏」
上条「ちくしょう」
174: 2010/05/28(金) 13:03:34.97 ID:bTxan2DO
――とある一室――
??「この情報は本当なのか鷹島?」
鷹島「やっとの思いで手に入れた情報を疑う気かい鷲尾?」
鷲尾「こんなでかい情報が出てくるなんて、にわかには信じられない」
鷹島「それが出てきたんだよ」
鷲尾「うーむ……」
??「でもこれを私達が利用出来れば凄いと思わない?」
鷲尾「美鳥もそう思うか」
美鳥「これはチャンスだと思う」
鷹島「そうだね。せっかくに手に入れた情報だし僕としてもこのまましておくのは惜しいね」
鷲尾「美鳥はどうだ?」
美鳥「同意見よ」
鷲尾「……では今日をもって我々、野鳥部隊<ワルイドバード>の活動を再開する」
??「この情報は本当なのか鷹島?」
鷹島「やっとの思いで手に入れた情報を疑う気かい鷲尾?」
鷲尾「こんなでかい情報が出てくるなんて、にわかには信じられない」
鷹島「それが出てきたんだよ」
鷲尾「うーむ……」
??「でもこれを私達が利用出来れば凄いと思わない?」
鷲尾「美鳥もそう思うか」
美鳥「これはチャンスだと思う」
鷹島「そうだね。せっかくに手に入れた情報だし僕としてもこのまましておくのは惜しいね」
鷲尾「美鳥はどうだ?」
美鳥「同意見よ」
鷲尾「……では今日をもって我々、野鳥部隊<ワルイドバード>の活動を再開する」
175: 2010/05/28(金) 13:04:56.26 ID:bTxan2DO
――窓のないビル――
??????「よく来てくれた」
土御門「わざわざ緊急回線で呼び出しといてよく言うぜ、アレイスター」
アレイスター「……。さっそくだが我々の研究データが盗まれた」
土御門「またか? その手の仕事は他に組織に頼んでくれ」
アレイスター「今回の状況は少々やっかいだ。たがらお前を呼んだ」
土御門「まぁそうだろうとは思ってたぜ」
アレイスター「これは内部の犯行によるものだ」
土御門「……」
アレイスター「あのデータは簡単に破棄出来るものではない。よって破壊ではなく回収を優先しろ」
土御門「また何を隠しているアレイスター?」
アレイスター「……。統括理事として話せないことはいくらでもある」
??????「よく来てくれた」
土御門「わざわざ緊急回線で呼び出しといてよく言うぜ、アレイスター」
アレイスター「……。さっそくだが我々の研究データが盗まれた」
土御門「またか? その手の仕事は他に組織に頼んでくれ」
アレイスター「今回の状況は少々やっかいだ。たがらお前を呼んだ」
土御門「まぁそうだろうとは思ってたぜ」
アレイスター「これは内部の犯行によるものだ」
土御門「……」
アレイスター「あのデータは簡単に破棄出来るものではない。よって破壊ではなく回収を優先しろ」
土御門「また何を隠しているアレイスター?」
アレイスター「……。統括理事として話せないことはいくらでもある」
176: 2010/05/28(金) 13:06:17.57 ID:bTxan2DO
土御門「そうかよ。この件、一方通行は?」
アレイスター「動かさせろ」
土御門「幻想頃しは?」
アレイスター「この件に幻想頃しは関係ない」
土御門「関係あってもあいつなら問題ないだろうしな」
アレイスター「なにが言いたい」
土御門「さぁな。あいつの友人として話せないことはいくらでもある」
アレイスター「……。この件は急を要するものだ」
土御門「参考までにその盗まれたデータってのはなんだ?」
アレイスター「教える必要はない」
土御門「そんなことばかりしてると部下がいなくなるぞ?」
アレイスター「……。私は困らないさ」
アレイスター「動かさせろ」
土御門「幻想頃しは?」
アレイスター「この件に幻想頃しは関係ない」
土御門「関係あってもあいつなら問題ないだろうしな」
アレイスター「なにが言いたい」
土御門「さぁな。あいつの友人として話せないことはいくらでもある」
アレイスター「……。この件は急を要するものだ」
土御門「参考までにその盗まれたデータってのはなんだ?」
アレイスター「教える必要はない」
土御門「そんなことばかりしてると部下がいなくなるぞ?」
アレイスター「……。私は困らないさ」
177: 2010/05/28(金) 13:07:03.88 ID:bTxan2DO
――とある一室――
鷲尾「未元物質を利用した兵器、か。これもなにかの縁なのだろう」
美鳥「垣根帝督、だっけ。会ったことあるの?」
鷲尾「いや、ない」
美鳥「それじゃあ縁ってなんなのよ」
鷲尾「俺達、野鳥部隊が作られる直接的なきっかけになった奴だからだ」
美鳥「へぇ、そうだったの」
鷲尾「ちょうどいい機会だ、美鳥に色々説明してやってくれ鷹島」
鷹島「了解。未元物質、それはこの世に存在しない物質を作り操る能力。その能力者、垣根帝督が学園都市に楯突いたことをきっかけに僕達、野鳥部隊……いや、正確に言えば広報部が設立されたんだ」
美鳥「広報部? 広報部と野鳥部隊どんな関係が?」
鷲尾「未元物質を利用した兵器、か。これもなにかの縁なのだろう」
美鳥「垣根帝督、だっけ。会ったことあるの?」
鷲尾「いや、ない」
美鳥「それじゃあ縁ってなんなのよ」
鷲尾「俺達、野鳥部隊が作られる直接的なきっかけになった奴だからだ」
美鳥「へぇ、そうだったの」
鷲尾「ちょうどいい機会だ、美鳥に色々説明してやってくれ鷹島」
鷹島「了解。未元物質、それはこの世に存在しない物質を作り操る能力。その能力者、垣根帝督が学園都市に楯突いたことをきっかけに僕達、野鳥部隊……いや、正確に言えば広報部が設立されたんだ」
美鳥「広報部? 広報部と野鳥部隊どんな関係が?」
178: 2010/05/28(金) 13:07:51.87 ID:bTxan2DO
鷹島「それについては順を追って話すから少し待っててほしいね」
美鳥「分かった。続けて」
鷹島「オーケー。垣根帝督の起こした事件によって学園都市暗部の主要組織はほぼ壊滅。その混乱に乗じて中小組織が力を伸ばそうと暗躍を始めることになったんだ」
鷹島「学園都市の上層部はその中でも第2の垣根帝督が現れても対処出来るようにその翌月、対能力者部隊を新設。それが僕達、野鳥部隊の始まりさ」
美鳥「確かに縁がある相手ね。あ、それじゃあ広報部ってのは結局なんなのよ?」
鷹島「まぁまぁそう結論を急がないでよ。上層部は野鳥部隊を作ったはいいけど装備や訓練は決して十分ではなく、またその時間と安全も保証出来なかった」
鷹島「何故ならば、学園都市を裏切り独自に行動する組織が現れていたからね。そんな組織に狙われれば一溜まりもない。そこで学園都市はとある奇策を講じた」
鷹島「学園都市の中で組織を強化出来ないなら外でやればいいと。そして野鳥部隊は広報部と名前を変え、大胆にも外での活動を可能にさせたんだ。広報部という大義名分を得た僕達は、広報活動を隠れ蓑に組織を強化していったのさ」
美鳥「分かった。続けて」
鷹島「オーケー。垣根帝督の起こした事件によって学園都市暗部の主要組織はほぼ壊滅。その混乱に乗じて中小組織が力を伸ばそうと暗躍を始めることになったんだ」
鷹島「学園都市の上層部はその中でも第2の垣根帝督が現れても対処出来るようにその翌月、対能力者部隊を新設。それが僕達、野鳥部隊の始まりさ」
美鳥「確かに縁がある相手ね。あ、それじゃあ広報部ってのは結局なんなのよ?」
鷹島「まぁまぁそう結論を急がないでよ。上層部は野鳥部隊を作ったはいいけど装備や訓練は決して十分ではなく、またその時間と安全も保証出来なかった」
鷹島「何故ならば、学園都市を裏切り独自に行動する組織が現れていたからね。そんな組織に狙われれば一溜まりもない。そこで学園都市はとある奇策を講じた」
鷹島「学園都市の中で組織を強化出来ないなら外でやればいいと。そして野鳥部隊は広報部と名前を変え、大胆にも外での活動を可能にさせたんだ。広報部という大義名分を得た僕達は、広報活動を隠れ蓑に組織を強化していったのさ」
179: 2010/05/28(金) 13:08:43.59 ID:bTxan2DO
鷹島「これが野鳥部隊と広報部の関係だよ。ここまではいいかい?」
美鳥「うん。あれ? でも広報部が出来たのって去年の2月くらいじゃなかった? それより前に出来ていたの?」
鷹島「それは」
鷲尾「そこからは俺が話そう。それは学園都市が広報部を公をしていなかっただけだ。公にすると情報漏洩に繋がりかねないからな」
美鳥「……公に出来る理由が出来たのね?」
鷲尾「鋭いな。そう野鳥部隊は広報部から切り離されたんだ。いや、潰されたと言った方が正しいな」
美鳥「そんなことが……。その潰される直前に私が入隊したってこと?」
鷲尾「その通り。だから実際に美鳥が野鳥部隊員だった時間は数日ってところだな」
美鳥「でもなんで潰されたの? 上層部は野鳥部隊を必要としていたんじゃなかったの?」
鷲尾「ああ、それは――」
美鳥「うん。あれ? でも広報部が出来たのって去年の2月くらいじゃなかった? それより前に出来ていたの?」
鷹島「それは」
鷲尾「そこからは俺が話そう。それは学園都市が広報部を公をしていなかっただけだ。公にすると情報漏洩に繋がりかねないからな」
美鳥「……公に出来る理由が出来たのね?」
鷲尾「鋭いな。そう野鳥部隊は広報部から切り離されたんだ。いや、潰されたと言った方が正しいな」
美鳥「そんなことが……。その潰される直前に私が入隊したってこと?」
鷲尾「その通り。だから実際に美鳥が野鳥部隊員だった時間は数日ってところだな」
美鳥「でもなんで潰されたの? 上層部は野鳥部隊を必要としていたんじゃなかったの?」
鷲尾「ああ、それは――」
180: 2010/05/28(金) 13:09:30.72 ID:bTxan2DO
――とあるマンション――
prrrr、prrrr
打ち止め「はい、もしもし一方通行代理ですってミサk……じゃなくって要件をどうぞ!」
土御門「おー、その声は打ち止めかにゃー?」
打ち止め「その声と喋り方はツチミカドだーってミサカはミサカは語尾を解禁してみる!」
土御門「頑張ってるみたいだが、そんなんじゃちっとも練習にならないんだぜい?」
打ち止め「日進月歩だもんってミサカはミサカは自分の努力を主張してみる」
土御門「そうかそうか。来月から始まる学校頑張るんだにゃー」
打ち止め「うん! だけどツチミカドはそれを言うためにあの人の携帯に電話したのかなってミサカはミサカは疑問に感じてみたり」
土御門「おっと忘れてたぜよ。一方通行は今そこに居ないのかにゃー?」
prrrr、prrrr
打ち止め「はい、もしもし一方通行代理ですってミサk……じゃなくって要件をどうぞ!」
土御門「おー、その声は打ち止めかにゃー?」
打ち止め「その声と喋り方はツチミカドだーってミサカはミサカは語尾を解禁してみる!」
土御門「頑張ってるみたいだが、そんなんじゃちっとも練習にならないんだぜい?」
打ち止め「日進月歩だもんってミサカはミサカは自分の努力を主張してみる」
土御門「そうかそうか。来月から始まる学校頑張るんだにゃー」
打ち止め「うん! だけどツチミカドはそれを言うためにあの人の携帯に電話したのかなってミサカはミサカは疑問に感じてみたり」
土御門「おっと忘れてたぜよ。一方通行は今そこに居ないのかにゃー?」
181: 2010/05/28(金) 13:10:22.39 ID:bTxan2DO
打ち止め「居るよ! でも寝てるよってミサカはミサカはあの人の生活リズムに些か不安を感じてみたり……」
土御門「昼寝なんて贅沢だにゃー。起こしてくれるか打ち止め?」
打ち止め「分かった! ちょっと待っててってミサカはミサカはあの人の部屋に猛ダッシュ!」
土御門「(相変わらず元気だにゃー)」
打ち止め「あなた、電話だよ起きて! ってミサカはミサカはあなたにダーイブッ!」
一方通行「……っうォ!? こンの……人様の安眠を妨げるたァいい度胸じゃねェかクソガキィ……」ニタァ
打ち止め「う、ごめんなさい……。でもあーでもしないとあなた起きないじゃないってミサカはミサカは自分の正当性を訴えてみる……」
一方通行「ダイブは朝だけって約束したじゃねェか。それを守れねェ打ち止めちゃンにはお仕置きが必要だよなァ?」
打ち止め「きゃー助けてー! ってミサカはミサカは電話の主に助けを求めてみる!」
一方通行「あン? 電話ァ?」
土御門「昼寝なんて贅沢だにゃー。起こしてくれるか打ち止め?」
打ち止め「分かった! ちょっと待っててってミサカはミサカはあの人の部屋に猛ダッシュ!」
土御門「(相変わらず元気だにゃー)」
打ち止め「あなた、電話だよ起きて! ってミサカはミサカはあなたにダーイブッ!」
一方通行「……っうォ!? こンの……人様の安眠を妨げるたァいい度胸じゃねェかクソガキィ……」ニタァ
打ち止め「う、ごめんなさい……。でもあーでもしないとあなた起きないじゃないってミサカはミサカは自分の正当性を訴えてみる……」
一方通行「ダイブは朝だけって約束したじゃねェか。それを守れねェ打ち止めちゃンにはお仕置きが必要だよなァ?」
打ち止め「きゃー助けてー! ってミサカはミサカは電話の主に助けを求めてみる!」
一方通行「あン? 電話ァ?」
182: 2010/05/28(金) 13:11:18.67 ID:bTxan2DO
打ち止め「そうそうあなたに電話だよってミサカはミサカは恐る恐る携帯を差し出してみる……」
一方通行「チッ、よこせ。はァい、ただいま変わりましたァ」
土御門「俺も一方通行に朝ダイブしていいかにゃー?」
一方通行「」
打ち止め「(ジブリによくある驚いた時に髪の毛とかがぶわぁって逆立つ現象みたいな感じになってるよってミサカはミサカは心の中で突っ込みを入れてみる)」
土御門「あーでもそれは打ち止めちゃんとの約束だっかにゃー?」
一方通行「……」
土御門「あー待て待て切るな! 仕事の話だ! とりあえず落ち着いて話を聞け!」
一方通行「……あァ聞いてやるよ。ただし、お前をバラした後でなァ!!」カチッ
打ち止め「(ツチミカドは電話の向こうなのにスイッチ入れるなんて相当動揺してるんだねってミサカはミサカはあなたが意外とアホなことを再認識)」
一方通行「チッ、よこせ。はァい、ただいま変わりましたァ」
土御門「俺も一方通行に朝ダイブしていいかにゃー?」
一方通行「」
打ち止め「(ジブリによくある驚いた時に髪の毛とかがぶわぁって逆立つ現象みたいな感じになってるよってミサカはミサカは心の中で突っ込みを入れてみる)」
土御門「あーでもそれは打ち止めちゃんとの約束だっかにゃー?」
一方通行「……」
土御門「あー待て待て切るな! 仕事の話だ! とりあえず落ち着いて話を聞け!」
一方通行「……あァ聞いてやるよ。ただし、お前をバラした後でなァ!!」カチッ
打ち止め「(ツチミカドは電話の向こうなのにスイッチ入れるなんて相当動揺してるんだねってミサカはミサカはあなたが意外とアホなことを再認識)」
183: 2010/05/28(金) 13:11:58.59 ID:bTxan2DO
鷲尾「――我々が外で広報部を隠れ蓑にして組織の強化を進めているなか、ロシアとの緊張状態が更に高まることになったことが起因となっている」
鷲尾「学園都市内部のゴタゴタを早く片付けたい上層部は、壊滅状態の主要組織を強引に統合して事態の鎮静化を図った」
鷲尾「元々、力のあった組織同士うまく噛み合ったのか12月初旬に事態は鎮静化を向かえた。そして12月31日に学園都市とロシアの全面戦争は回避された」
美鳥「え、それじゃあ野鳥部隊は……?」
鷲尾「そう必要なくなったのだ。必要なくなったからと言って手間暇かけて作った部隊を遊ばせておくにはもったいない。恐らくそう考えた上層部は俺達に一方通行を差し向けたんだ」
美鳥「学園都市最強のあの一方通行を!? でも、どうして……」
鷲尾「対能力者用の装備と戦術がどこまで通用するかのテスト。そして用済みになった野鳥部隊を潰すため。この2つだろう」
鷹島「それが1月中旬の出来事で、その後に壊滅状態の野鳥部隊を切り離して広報部を公にしたって訳さ」
鷲尾「学園都市内部のゴタゴタを早く片付けたい上層部は、壊滅状態の主要組織を強引に統合して事態の鎮静化を図った」
鷲尾「元々、力のあった組織同士うまく噛み合ったのか12月初旬に事態は鎮静化を向かえた。そして12月31日に学園都市とロシアの全面戦争は回避された」
美鳥「え、それじゃあ野鳥部隊は……?」
鷲尾「そう必要なくなったのだ。必要なくなったからと言って手間暇かけて作った部隊を遊ばせておくにはもったいない。恐らくそう考えた上層部は俺達に一方通行を差し向けたんだ」
美鳥「学園都市最強のあの一方通行を!? でも、どうして……」
鷲尾「対能力者用の装備と戦術がどこまで通用するかのテスト。そして用済みになった野鳥部隊を潰すため。この2つだろう」
鷹島「それが1月中旬の出来事で、その後に壊滅状態の野鳥部隊を切り離して広報部を公にしたって訳さ」
184: 2010/05/28(金) 13:12:45.97 ID:bTxan2DO
美鳥「でも潰されたはずの野鳥部隊が残っているのは何故? それにどうして私は今までそれを知らなかったの?」
鷲尾「内部のゴタゴタも片付き戦争が回避されて嫌な予感がしていたんだ。それで野鳥部隊の一部を密かに切り離した。そしてその指揮を鷹島に任せた」
鷹島「そしてその時にちょうど美鳥さんが派遣され、どうなるか分からない本隊に加える訳にもいかなくて、切り離した野鳥部隊の方に加えたのさ」
美鳥「だから何にも知らなかったのね……」
鷲尾「知らない方が余計なことを考えなくて済む場合もある」
美鳥「でも、知ってしまったからには後戻りは出来ないわ」
鷹島「そう気負うことないよ。ターゲットは割れていて後はタイミングだけなんだしね」
鷲尾「では、一通り説明が終わったところでそろそろ動くとしよう。鷹島は引き続き情報を集めてくれ。美鳥はターゲットの監視。俺は野鳥部隊を再結成させ、いつでも動かせるようにしておく」
鷹島・美鳥「了解」
美鳥「(未元物質、垣根帝督……いえ、今は垣根帝子か。一体どんな奴なんだろう)」
鷲尾「内部のゴタゴタも片付き戦争が回避されて嫌な予感がしていたんだ。それで野鳥部隊の一部を密かに切り離した。そしてその指揮を鷹島に任せた」
鷹島「そしてその時にちょうど美鳥さんが派遣され、どうなるか分からない本隊に加える訳にもいかなくて、切り離した野鳥部隊の方に加えたのさ」
美鳥「だから何にも知らなかったのね……」
鷲尾「知らない方が余計なことを考えなくて済む場合もある」
美鳥「でも、知ってしまったからには後戻りは出来ないわ」
鷹島「そう気負うことないよ。ターゲットは割れていて後はタイミングだけなんだしね」
鷲尾「では、一通り説明が終わったところでそろそろ動くとしよう。鷹島は引き続き情報を集めてくれ。美鳥はターゲットの監視。俺は野鳥部隊を再結成させ、いつでも動かせるようにしておく」
鷹島・美鳥「了解」
美鳥「(未元物質、垣根帝督……いえ、今は垣根帝子か。一体どんな奴なんだろう)」
185: 2010/05/28(金) 13:14:00.25 ID:bTxan2DO
一方通行「はァ、はァ……」
土御門「落ち着いたかにゃー? (演算補助を止めるなんて打ち止めもエグいことするぜよ)」
一方通行「……あァ。それで仕事の話ってなンだ? 糞つまんねェ話だったらてめェをバラしに行っからな」
土御門「内容については保証するぜ。なにせアレイスター直々の仕事だからな」
一方通行「あの野郎の?」
土御門「そうだ。内容はとある盗まれた研究データを回収してほしい、だそうだ」
一方通行「盗まれたァ? そんな盗まれるようなデータのためになんで俺らが動かねェとならないンだよ?」
土御門「どんなデータかは俺も知らされていない。だがアレイスター直々の仕事だ。それだけの価値があるデータなんだろう」
一方通行「まァ、そうなンだろうなァ」
土御門「情報収集はこっちでやる。一方通行はいつでも動けるようにしていてくれ」
一方通行「分かった。盗んだ奴らの目星は付いてるのか?」
土御門「どうやら内部の奴らしいな。恐らくお前のことを知っている可能性が高い。用心しろよ?」
一方通行「余計なお世話だっつーの」
土御門「落ち着いたかにゃー? (演算補助を止めるなんて打ち止めもエグいことするぜよ)」
一方通行「……あァ。それで仕事の話ってなンだ? 糞つまんねェ話だったらてめェをバラしに行っからな」
土御門「内容については保証するぜ。なにせアレイスター直々の仕事だからな」
一方通行「あの野郎の?」
土御門「そうだ。内容はとある盗まれた研究データを回収してほしい、だそうだ」
一方通行「盗まれたァ? そんな盗まれるようなデータのためになんで俺らが動かねェとならないンだよ?」
土御門「どんなデータかは俺も知らされていない。だがアレイスター直々の仕事だ。それだけの価値があるデータなんだろう」
一方通行「まァ、そうなンだろうなァ」
土御門「情報収集はこっちでやる。一方通行はいつでも動けるようにしていてくれ」
一方通行「分かった。盗んだ奴らの目星は付いてるのか?」
土御門「どうやら内部の奴らしいな。恐らくお前のことを知っている可能性が高い。用心しろよ?」
一方通行「余計なお世話だっつーの」
186: 2010/05/28(金) 13:18:16.08 ID:bTxan2DO
一方通行「……」ピッ
打ち止め「もう、すぐに怒っちゃ駄目だよってミサカはミサカはあなたをたしなめてみる」
一方通行「本を正すとテメェのせいだクソガキィ」
打ち止め「それよりせっかく起きたんだからどっか行こうよ! ってミサカはミサカは外を指差してみる!」
一方通行「眠るから却下ァ」
打ち止め「うーっ……良いもん1人で遊びにいくから! ってミサカはミサカは不貞腐れてみたり」
一方通行「おィ、ちょっと待て。1人は駄目だ」
打ち止め「そう言うと思ってお姉様に声かけておいたよってミサカはミサカはあなたに余計な心配かけない出来る女をアピール!」
一方通行「言ってろ。超電磁砲か……なら安心出来ンな。だが、なにかあったらすぐに連絡しろよ?」
打ち止め「分かってるよ! 下位個体にもリンクさせておくから更に安心してってミサカはミサカは過保護なあなたを逆に心配してみたり」
一方通行「ばァか」
一方通行「(内部の犯行で俺のことを知ってるってことは打ち止めに手を出す可能性が高い。これはなるべく早く片付けたい仕事だな)」
打ち止め「もう、すぐに怒っちゃ駄目だよってミサカはミサカはあなたをたしなめてみる」
一方通行「本を正すとテメェのせいだクソガキィ」
打ち止め「それよりせっかく起きたんだからどっか行こうよ! ってミサカはミサカは外を指差してみる!」
一方通行「眠るから却下ァ」
打ち止め「うーっ……良いもん1人で遊びにいくから! ってミサカはミサカは不貞腐れてみたり」
一方通行「おィ、ちょっと待て。1人は駄目だ」
打ち止め「そう言うと思ってお姉様に声かけておいたよってミサカはミサカはあなたに余計な心配かけない出来る女をアピール!」
一方通行「言ってろ。超電磁砲か……なら安心出来ンな。だが、なにかあったらすぐに連絡しろよ?」
打ち止め「分かってるよ! 下位個体にもリンクさせておくから更に安心してってミサカはミサカは過保護なあなたを逆に心配してみたり」
一方通行「ばァか」
一方通行「(内部の犯行で俺のことを知ってるってことは打ち止めに手を出す可能性が高い。これはなるべく早く片付けたい仕事だな)」
195: 2010/05/29(土) 13:37:41.75 ID:Rfz1N.DO
――とあるファミレス――
帝子「ごめん、待った?」
初春「私もついさっき来たばっかりですよ。佐天さんを見掛けませんでした?」
帝子「来る途中では見掛けなかったよ。私はてっきり飾利さんと一緒かと思ってんだけど」
初春「私達そんなに一緒に居るように見えますか?」
帝子「え、2人ってセットじゃないの?」
初春「セットじゃないですよぉ。確かに仲は良いですけど、クラスは違うし家だって特別近いって訳じゃないですし……」
帝子「……。もしかして寂しいの?」
初春「ち、違いますよぉ! あ、確かに最近一緒に帰ってないし、ジャッジメントにも顔出してくれない……」
佐天「モーニングコールはちゃんと出てるよ?」
初春「そうですけど、それだけj…しゃ、しゃてんしゃん!? いつからそこに!?」
帝子「ごめん、待った?」
初春「私もついさっき来たばっかりですよ。佐天さんを見掛けませんでした?」
帝子「来る途中では見掛けなかったよ。私はてっきり飾利さんと一緒かと思ってんだけど」
初春「私達そんなに一緒に居るように見えますか?」
帝子「え、2人ってセットじゃないの?」
初春「セットじゃないですよぉ。確かに仲は良いですけど、クラスは違うし家だって特別近いって訳じゃないですし……」
帝子「……。もしかして寂しいの?」
初春「ち、違いますよぉ! あ、確かに最近一緒に帰ってないし、ジャッジメントにも顔出してくれない……」
佐天「モーニングコールはちゃんと出てるよ?」
初春「そうですけど、それだけj…しゃ、しゃてんしゃん!? いつからそこに!?」
196: 2010/05/29(土) 13:39:04.82 ID:Rfz1N.DO
佐天「え? ついさっきだけど?」
初春「それなら声掛けて下さいよぉ! はっ、さては帝子さん気がついてましたね!?」
帝子「え、なんのこと? それより『それだけj』の続きが気になるんだけど」
佐天「あ、私も気になるなー」
初春「なんでもありません! 忘れて下さいそんなの!」
帝子「もしかすると『それだけじゃ足りない』とか?」
初春「ち、違いますよぉ! 私、佐天が居なくたってへ、平気ですよぉぉぉ?」
佐天「う、初春が……初春がぁ」
帝子「おーよしよし。これからはお姉さんが一緒だからな」ナデナデ
佐天「帝子さーん」
初春「人前でなに抱きついてるんですか佐天さん!」
初春「それなら声掛けて下さいよぉ! はっ、さては帝子さん気がついてましたね!?」
帝子「え、なんのこと? それより『それだけj』の続きが気になるんだけど」
佐天「あ、私も気になるなー」
初春「なんでもありません! 忘れて下さいそんなの!」
帝子「もしかすると『それだけじゃ足りない』とか?」
初春「ち、違いますよぉ! 私、佐天が居なくたってへ、平気ですよぉぉぉ?」
佐天「う、初春が……初春がぁ」
帝子「おーよしよし。これからはお姉さんが一緒だからな」ナデナデ
佐天「帝子さーん」
初春「人前でなに抱きついてるんですか佐天さん!」
197: 2010/05/29(土) 13:42:47.87 ID:Rfz1N.DO
佐天「えっと、流れ的に?」
帝子「私は空気を読んだだけ」
初春「帝子さんまで!?」
佐天「まぁ初春落ち着きなって。私だって初春をなかなか構ってあげれなくて寂しいんだよ?」
初春「ほへっ?」
佐天「ほら、私アルバイト始めたって言ったでしょ?」
初春「あ、そういえばそんなことを……」
佐天「だからアルバイトがある日は一緒に帰る時間なくてさ。アルバイトが休みの日は初春が仕事だったりで、すれ違いばっかり」
初春「だからジャッジメントにも顔出してくれなかったんですね……」
佐天「うん。初春はそこら辺分かってるのかなって思ってたんだけど……」
学園都市は学生が中心の街だから中学生もアルバイトおkってことにしてみた
帝子「私は空気を読んだだけ」
初春「帝子さんまで!?」
佐天「まぁ初春落ち着きなって。私だって初春をなかなか構ってあげれなくて寂しいんだよ?」
初春「ほへっ?」
佐天「ほら、私アルバイト始めたって言ったでしょ?」
初春「あ、そういえばそんなことを……」
佐天「だからアルバイトがある日は一緒に帰る時間なくてさ。アルバイトが休みの日は初春が仕事だったりで、すれ違いばっかり」
初春「だからジャッジメントにも顔出してくれなかったんですね……」
佐天「うん。初春はそこら辺分かってるのかなって思ってたんだけど……」
学園都市は学生が中心の街だから中学生もアルバイトおkってことにしてみた
198: 2010/05/29(土) 13:44:23.37 ID:Rfz1N.DO
帝子「簡単な話、飾利さんの早とちりって訳」
初春「うぅ、そうみたいです……」
帝子「じゃあやっぱり寂しかったんだ?」
佐天「私も寂しかったよ初春ー」
初春「ひゃあっ!? 急に抱き付かないで下さいよ佐天さん! びっくりしたじゃないですか!」
帝子「あ、拒否しないんだ?」
初春「もうなんでもいいですよぉ」
佐天「あちゃー拗ねちゃった」
帝子「ほら、涙子さんそろそろちゃんと座る」
佐天「はーい」
初春「なんか帝子さんて頼れるお姉さんて感じですよね」
帝子「そ、そうかな?」
佐天「私達の周りには居なかったタイプだよね」
初春「うぅ、そうみたいです……」
帝子「じゃあやっぱり寂しかったんだ?」
佐天「私も寂しかったよ初春ー」
初春「ひゃあっ!? 急に抱き付かないで下さいよ佐天さん! びっくりしたじゃないですか!」
帝子「あ、拒否しないんだ?」
初春「もうなんでもいいですよぉ」
佐天「あちゃー拗ねちゃった」
帝子「ほら、涙子さんそろそろちゃんと座る」
佐天「はーい」
初春「なんか帝子さんて頼れるお姉さんて感じですよね」
帝子「そ、そうかな?」
佐天「私達の周りには居なかったタイプだよね」
199: 2010/05/29(土) 13:45:44.87 ID:Rfz1N.DO
帝子「でも頼られるようなことなんて出来ないけど」
佐天「勉強が出来ます!」
初春「そうなんですか?」
佐天「春期講習の課題さくさくだったんだよ?」
初春「うわぁーそれはすご……って佐天さん課題は自分でやらなきゃ駄目じゃないですか!」
佐天「じ、自分でやったよ!?」
帝子「私は解き方を教えただけで、答えまでは教えてなかったと思うけど……」
初春「本当ですかぁ?」
帝子「うん。電話で受け答えしてたから中身は見てないし」
佐天「1回、問題文読んだらすらすら教えてくれたんだ。初春も今度聞いてみなよ! すっごく解りやすいから!」
初春「それじゃあ近い内にお伺いしますね」
帝子「待ってるよ」
佐天「勉強が出来ます!」
初春「そうなんですか?」
佐天「春期講習の課題さくさくだったんだよ?」
初春「うわぁーそれはすご……って佐天さん課題は自分でやらなきゃ駄目じゃないですか!」
佐天「じ、自分でやったよ!?」
帝子「私は解き方を教えただけで、答えまでは教えてなかったと思うけど……」
初春「本当ですかぁ?」
帝子「うん。電話で受け答えしてたから中身は見てないし」
佐天「1回、問題文読んだらすらすら教えてくれたんだ。初春も今度聞いてみなよ! すっごく解りやすいから!」
初春「それじゃあ近い内にお伺いしますね」
帝子「待ってるよ」
200: 2010/05/29(土) 13:47:09.60 ID:Rfz1N.DO
佐天「あと頼れるところと言えば道をすぐに覚えられるところですね! 学園都市に来て1ヵ月くらいしか経ってないのに街並みを把握してるみたいですし」
帝子「でもそれは個人差の問題じゃ……(実は最初から学園都市の住人でしたーなんて言えねぇ!)」
佐天「私なんて帝子さんよりずっと長く学園都市に居ますけど、正直自分の学区でさえよく分かんないです。例えば路地裏1本先ってどうなってるのかなぁ……とか」
初春「そんな危ないところ行っちゃ駄目ですよ佐天さん」
佐天「分かってるって」
帝子「(路地裏1本先か。確かに女子供が気安く行くような場所じゃないな)」
初春「帝子さんも気をつけて下さいね?」
帝子「え? あ、うん。分かってる」
佐天「それと……あ、さり気なく車道側を歩いてることですね」
帝子「それは涙子さんが危なっかしいから」
初春「佐天さん子供扱いされてますね」
佐天「なにをぉ!?」
帝子「でもそれは個人差の問題じゃ……(実は最初から学園都市の住人でしたーなんて言えねぇ!)」
佐天「私なんて帝子さんよりずっと長く学園都市に居ますけど、正直自分の学区でさえよく分かんないです。例えば路地裏1本先ってどうなってるのかなぁ……とか」
初春「そんな危ないところ行っちゃ駄目ですよ佐天さん」
佐天「分かってるって」
帝子「(路地裏1本先か。確かに女子供が気安く行くような場所じゃないな)」
初春「帝子さんも気をつけて下さいね?」
帝子「え? あ、うん。分かってる」
佐天「それと……あ、さり気なく車道側を歩いてることですね」
帝子「それは涙子さんが危なっかしいから」
初春「佐天さん子供扱いされてますね」
佐天「なにをぉ!?」
201: 2010/05/29(土) 13:48:00.62 ID:Rfz1N.DO
帝子「ははは。ところで私に紹介したい人って誰?」
初春「もうそろそろ来るはずなんですが……」
佐天「多分、帝子さん驚くと思いますよ」
帝子「それは楽しみだな」
―――
御坂「初春さん達と遊ぶのなんだか久しぶりね」
白井「初春とは仕事でしょっちゅう顔を合わせてますが、佐天さんとは久しぶりですわね」
御坂「支部にも顔出してないの?」
白井「ええ、なにやらアルバイトを始めたとかで忙しいみたいですわね」
御坂「へーアルバイトね」
初春「もうそろそろ来るはずなんですが……」
佐天「多分、帝子さん驚くと思いますよ」
帝子「それは楽しみだな」
―――
御坂「初春さん達と遊ぶのなんだか久しぶりね」
白井「初春とは仕事でしょっちゅう顔を合わせてますが、佐天さんとは久しぶりですわね」
御坂「支部にも顔出してないの?」
白井「ええ、なにやらアルバイトを始めたとかで忙しいみたいですわね」
御坂「へーアルバイトね」
202: 2010/05/29(土) 13:48:58.60 ID:Rfz1N.DO
白井「その佐天さんが是非とも紹介したい人ってどんな人なんでしょう?」
御坂「男の人だったりして」
白井「んまっ! でも初春も居ますしそれはないと思いますの」
御坂「そうかなぁ? 中3になったんだし好きな人の1人や2人くらい居てもおかしくないじゃない?」
白井「ですが、そういった話は聞いたことありませんの」
御坂「なぁんだ……」
白井「(はっ! お姉様が遠い目を!)私はお姉様一筋ですの!」
御坂「はいはい。道の真ん中で変な事言わない」ビシッ
白井「はう! 軽くスルーされましたわ……」
御坂「ほら、そろそろ着くわよ」
白井「あ、待って下さいですの!」
御坂「男の人だったりして」
白井「んまっ! でも初春も居ますしそれはないと思いますの」
御坂「そうかなぁ? 中3になったんだし好きな人の1人や2人くらい居てもおかしくないじゃない?」
白井「ですが、そういった話は聞いたことありませんの」
御坂「なぁんだ……」
白井「(はっ! お姉様が遠い目を!)私はお姉様一筋ですの!」
御坂「はいはい。道の真ん中で変な事言わない」ビシッ
白井「はう! 軽くスルーされましたわ……」
御坂「ほら、そろそろ着くわよ」
白井「あ、待って下さいですの!」
209: 2010/05/30(日) 13:14:01.46 ID:300mN6DO
初春「あ、来ましたよ!」
佐天「御坂さーん、白井さーんこっちでーす!」
帝子「……あ(紹介したい人ってのはまさか)」
御坂「佐天さんに初春さん、久しぶりね」
白井「お元気そうでなによりですの。それで紹介したい人っていうのは……はて、あなたどこかで?」
御坂「あ、自販機で1000円飲まれてたお姉さんじゃない」
帝子「(やっぱりかー!)そ、その節はどうも」
御坂「いえいえ。人様のお金を飲むようなあの自販機が悪いんですよ」
白井「(そうしたのはきっとお姉様ですの……)」
初春「あれ? 帝子さんは2人とお知り合いだったんですか?」
帝子「ちょっと自販機の件でね」
佐天「御坂さーん、白井さーんこっちでーす!」
帝子「……あ(紹介したい人ってのはまさか)」
御坂「佐天さんに初春さん、久しぶりね」
白井「お元気そうでなによりですの。それで紹介したい人っていうのは……はて、あなたどこかで?」
御坂「あ、自販機で1000円飲まれてたお姉さんじゃない」
帝子「(やっぱりかー!)そ、その節はどうも」
御坂「いえいえ。人様のお金を飲むようなあの自販機が悪いんですよ」
白井「(そうしたのはきっとお姉様ですの……)」
初春「あれ? 帝子さんは2人とお知り合いだったんですか?」
帝子「ちょっと自販機の件でね」
210: 2010/05/30(日) 13:15:11.79 ID:300mN6DO
初春「――なるほど、そうだったんですか」
佐天「それじゃあ私達が帝子さんと出会う前に、御坂さん達と既に出会ってたってた訳ですよね?」
帝子「出会うってそんな大袈裟なものじゃないと思うけど……」
佐天「一大事ですよ! なんたって帝子さんの『初めて』を奪われたんですから!」
帝子「はぁっ!?」
初春「な、なに変な誤解を招くようなこと言ってるんですか佐天さん!?」
御坂「は、初めてってなによ!? それに奪うって……」
帝子「いやいや、落ち着けって」
白井「私の初めては全てお姉様に捧げますの!」
帝子「ずっごい大胆告白を聞いた」
佐天「それじゃあ私達が帝子さんと出会う前に、御坂さん達と既に出会ってたってた訳ですよね?」
帝子「出会うってそんな大袈裟なものじゃないと思うけど……」
佐天「一大事ですよ! なんたって帝子さんの『初めて』を奪われたんですから!」
帝子「はぁっ!?」
初春「な、なに変な誤解を招くようなこと言ってるんですか佐天さん!?」
御坂「は、初めてってなによ!? それに奪うって……」
帝子「いやいや、落ち着けって」
白井「私の初めては全てお姉様に捧げますの!」
帝子「ずっごい大胆告白を聞いた」
211: 2010/05/30(日) 13:16:19.81 ID:300mN6DO
白井「――それで、初春達とはどこでお会いしましたの?」
帝子「道の真ん中……だったかな」
御坂「そんなエンカウント率の低そうなところでなにがあったんです?」
帝子「気がついたら涙子さんにスカートめくられてた」
佐天「……」
御坂「……佐天さん」
白井「……まあ」
佐天「ち、違うんです! 偶然なんです!」
初春「見苦しいですよ佐天さん」
御坂「……時と場合を考えなきゃ駄目よ?」
白井「……その場に居合わせたら拘束してましたの」
佐天「ちょ、ちょっと話を聞いて下さいってば!」
帝子「道の真ん中……だったかな」
御坂「そんなエンカウント率の低そうなところでなにがあったんです?」
帝子「気がついたら涙子さんにスカートめくられてた」
佐天「……」
御坂「……佐天さん」
白井「……まあ」
佐天「ち、違うんです! 偶然なんです!」
初春「見苦しいですよ佐天さん」
御坂「……時と場合を考えなきゃ駄目よ?」
白井「……その場に居合わせたら拘束してましたの」
佐天「ちょ、ちょっと話を聞いて下さいってば!」
212: 2010/05/30(日) 13:19:25.52 ID:300mN6DO
佐天「いつも通り初春にやるつもりが初春がなにを血迷ったのか避けて、それで入れ替わるように帝子さんが私の間合いに入ってきて勢い余ってつい……」
白井「垣根さん本当ですの?」
帝子「状況的には間違いないから本当じゃないかな」
御坂「それじゃあ悪いのは初春さんね。ごめんね佐天さん」
初春「なんでそうなるんですかぁ!?」
白井「欲望の矛先が決まっているのに、それを受け入れないで避けるだなんて相手にとって失礼ですわよ」
佐天「そうだぞ初春ー」
帝子「……おかしいはずなのに、圧倒的に正しい気がするのはなんでだろ」
初春「帝子さんまで……うぅ」
白井「私とお姉様の関係を見てみなさいな。お姉様は決して避けず私を受け入れてくれますのよ?」
御坂「なに言ってるのよ黒子。あんたが勝手にテレポートしてくるだけじゃない」
白井「」
白井「垣根さん本当ですの?」
帝子「状況的には間違いないから本当じゃないかな」
御坂「それじゃあ悪いのは初春さんね。ごめんね佐天さん」
初春「なんでそうなるんですかぁ!?」
白井「欲望の矛先が決まっているのに、それを受け入れないで避けるだなんて相手にとって失礼ですわよ」
佐天「そうだぞ初春ー」
帝子「……おかしいはずなのに、圧倒的に正しい気がするのはなんでだろ」
初春「帝子さんまで……うぅ」
白井「私とお姉様の関係を見てみなさいな。お姉様は決して避けず私を受け入れてくれますのよ?」
御坂「なに言ってるのよ黒子。あんたが勝手にテレポートしてくるだけじゃない」
白井「」
213: 2010/05/30(日) 13:21:20.83 ID:300mN6DO
帝子「白井『白子』になってる……」
御坂「まぁほっとけばすぐに復活するんで大丈夫ですよ。それでスカート事件の後はどうしたんです?」
帝子「涙子さんの誘いでクレープ屋に行って友達になってくれた」
佐天「私達、学園都市で初めての友達なんですよ!」エッヘン
初春「あ、私達も帝子さんの初めて奪っちゃってますよ佐天さん!?」
帝子「え、そのネタまだ引っ張ってたの!?」
佐天「そうか! 御坂さん達には初めての出会いは奪われましたけど、初めての友達は奪いました!」
御坂「しくったわ……」
帝子「いやいや、その反応はおかしいよ!」
白井「……うーん、垣根さんは一体なにを騒いでるんですの?」
帝子「あ、本当にすぐ復活した」
御坂「まぁほっとけばすぐに復活するんで大丈夫ですよ。それでスカート事件の後はどうしたんです?」
帝子「涙子さんの誘いでクレープ屋に行って友達になってくれた」
佐天「私達、学園都市で初めての友達なんですよ!」エッヘン
初春「あ、私達も帝子さんの初めて奪っちゃってますよ佐天さん!?」
帝子「え、そのネタまだ引っ張ってたの!?」
佐天「そうか! 御坂さん達には初めての出会いは奪われましたけど、初めての友達は奪いました!」
御坂「しくったわ……」
帝子「いやいや、その反応はおかしいよ!」
白井「……うーん、垣根さんは一体なにを騒いでるんですの?」
帝子「あ、本当にすぐ復活した」
214: 2010/05/30(日) 13:23:01.51 ID:300mN6DO
御坂「あ、そうだ。私にもアドレスと番号教えて下さい」
白井「私にも教えて下さいですの」
帝子「うん、いいよ」メルメル
佐天「(ねぇ初春。帝子さんてまだ御坂さんと白井さんを下の名前で呼んでないよね?)」
初春「(言われてみれば……! これは楽しみですねぇ)」
佐天「(ひひひ、お主も悪よのう)」
初春「そういえば帝子さんは御坂さんと白井さんに垣根さんて呼ばれてムズムズしないんですかぁ?」ニヤニヤ
帝子「ふぇっ!?」
御坂「ん? ムズムズ?」
白井「ですの?」
佐天「帝子さんは『垣根さん』て呼ばれるとなんかムズムズするみたいなんですよ。だから私達は名前で呼んでるんですよ」
白井「私にも教えて下さいですの」
帝子「うん、いいよ」メルメル
佐天「(ねぇ初春。帝子さんてまだ御坂さんと白井さんを下の名前で呼んでないよね?)」
初春「(言われてみれば……! これは楽しみですねぇ)」
佐天「(ひひひ、お主も悪よのう)」
初春「そういえば帝子さんは御坂さんと白井さんに垣根さんて呼ばれてムズムズしないんですかぁ?」ニヤニヤ
帝子「ふぇっ!?」
御坂「ん? ムズムズ?」
白井「ですの?」
佐天「帝子さんは『垣根さん』て呼ばれるとなんかムズムズするみたいなんですよ。だから私達は名前で呼んでるんですよ」
215: 2010/05/30(日) 13:23:54.79 ID:300mN6DO
御坂「ムズムズ、ねぇ。えっと、帝子さん。……こんな感じでいいですか?」
帝子「あー、うん」
白井「次は私ですの。帝子さん」
帝子「はい……」
佐天「ほらほら帝子さんも2人のことも名前で呼ばないと!」
帝子「え、いやでも……」
御坂「? 私は別にどっちでも構いませんけど」
白井「なにかあるんですの?」
初春「ふっふっふ。ほら帝子さん早く呼んであげて下さい! 年上なんですから平気ですよね?」
帝子「くっ! ふぅ……み、美琴さん。黒子、さん」
御坂「」ドッキュン
黒子「」ズッキュン
帝子「あー、うん」
白井「次は私ですの。帝子さん」
帝子「はい……」
佐天「ほらほら帝子さんも2人のことも名前で呼ばないと!」
帝子「え、いやでも……」
御坂「? 私は別にどっちでも構いませんけど」
白井「なにかあるんですの?」
初春「ふっふっふ。ほら帝子さん早く呼んであげて下さい! 年上なんですから平気ですよね?」
帝子「くっ! ふぅ……み、美琴さん。黒子、さん」
御坂「」ドッキュン
黒子「」ズッキュン
216: 2010/05/30(日) 13:26:01.56 ID:300mN6DO
御坂「(え? なんで私こんなにドキドキしてるの? あぁでも名前で呼ばれるの悪くないなぁ)」
白井「(なにやら私のイケナイセンサーが反応しておりますの! 私はお姉様一筋のはずですのに!)」
佐天「堕ちたね」
初春「はい」
帝子「? なんの話?」
御坂「あ、あの、もう一度呼んでもらえます? 出来れば呼び捨てで……」
帝子「ん? あー、み、美琴」
御坂「イヤッホー!」ガタッ
白井「お、お姉様!? ズルいですの! 私も呼び捨てでお願いしますわ!」
帝子「黒子」
白井「あ゛あ゛あ゛! お姉様というアイデンティティがあっ!」ダンッダンッ
白井「(なにやら私のイケナイセンサーが反応しておりますの! 私はお姉様一筋のはずですのに!)」
佐天「堕ちたね」
初春「はい」
帝子「? なんの話?」
御坂「あ、あの、もう一度呼んでもらえます? 出来れば呼び捨てで……」
帝子「ん? あー、み、美琴」
御坂「イヤッホー!」ガタッ
白井「お、お姉様!? ズルいですの! 私も呼び捨てでお願いしますわ!」
帝子「黒子」
白井「あ゛あ゛あ゛! お姉様というアイデンティティがあっ!」ダンッダンッ
217: 2010/05/30(日) 13:30:13.90 ID:300mN6DO
佐天「ち、ちなみに私も呼び捨てで呼んでみて下さい」
帝子「涙子ぉ」
佐天「!! にへへ」
初春「……」
帝子「かーざり」
初春「いいです! グッジョブです! って私はなんにも言ってないですよぉ!?」
帝子「いや流れ的に必要かなって」
初春「破壊力抜群ですぅ……」
帝子「(気恥ずかしいけど面白いからいいか)」
帝子「これからは呼び捨てと呼び捨てじゃない方どっちがいい?」
一同「呼び捨てでお願いします!」
帝子「わ、分かった」
店員「(あぁ女の子同士が仲良くしてるのっていいなぁ)」
帝子「涙子ぉ」
佐天「!! にへへ」
初春「……」
帝子「かーざり」
初春「いいです! グッジョブです! って私はなんにも言ってないですよぉ!?」
帝子「いや流れ的に必要かなって」
初春「破壊力抜群ですぅ……」
帝子「(気恥ずかしいけど面白いからいいか)」
帝子「これからは呼び捨てと呼び捨てじゃない方どっちがいい?」
一同「呼び捨てでお願いします!」
帝子「わ、分かった」
店員「(あぁ女の子同士が仲良くしてるのっていいなぁ)」
218: 2010/05/30(日) 13:33:29.93 ID:300mN6DO
次は日本がいいサッカーしてたらその後にでも。多分明日になりそうだね
221: 2010/05/30(日) 20:34:01.83 ID:300mN6DO
メモ帳の件数が足りなくなりそうだからサッカーに関係なく投下する
222: 2010/05/30(日) 20:34:55.40 ID:300mN6DO
初春「今朝テレビでやってた心理テストが意外で面白かったんですけど皆さん見ましたか?」
佐天「私はバタバタしててテレビ見れなかったなぁ」
白井「寮にテレビがないのでその手の話は分かりませんの」
御坂「わ、私はニュース見てたから知らないわ(ゲコ太のアニメ見てるなんて今更言えない……)」
帝子「リモコンの主導権がないからなんの事かさっぱり。それでどんな心理テストなの?」
初春「えーっとですねー、皆さんが苦手だとか怖いと思う架空の生き物ってなんですか?」
帝子「架空の生き物?」
初春「神話だとか、おとぎ話に出てくる生き物とかですね」
適当に考えた心理テストです。実際にはない、と思う
佐天「私はバタバタしててテレビ見れなかったなぁ」
白井「寮にテレビがないのでその手の話は分かりませんの」
御坂「わ、私はニュース見てたから知らないわ(ゲコ太のアニメ見てるなんて今更言えない……)」
帝子「リモコンの主導権がないからなんの事かさっぱり。それでどんな心理テストなの?」
初春「えーっとですねー、皆さんが苦手だとか怖いと思う架空の生き物ってなんですか?」
帝子「架空の生き物?」
初春「神話だとか、おとぎ話に出てくる生き物とかですね」
適当に考えた心理テストです。実際にはない、と思う
223: 2010/05/30(日) 20:35:37.10 ID:300mN6DO
御坂「架空の生き物でねぇ。えっと、私は龍かな?」
佐天「龍?」
御坂「うん。なんていうか蛇っぽくて。ほら、蛇ってカエル食べちゃうでしょ?」
初春「(ゲコ太はカエルですもんね)蛇の大きいのと思えば確かに怖いですね。白井さんなんですか?」
白井「私? 私は……雷神様ですわね」
初春「これは意外です」
白井「小さい頃に両親にお臍が取られるとよく脅かされていたもので……」
御坂「黒子……その、ごめんね?」
白井「お姉様が謝る必要ありませんの! お姉様の雷は全然平気ですし、むしろバッチこーいですの!」
御坂「前言撤回するわ」
帝子「変Oも一周すると割と普通に見えるんだ」
御坂「見えません!」
佐天「龍?」
御坂「うん。なんていうか蛇っぽくて。ほら、蛇ってカエル食べちゃうでしょ?」
初春「(ゲコ太はカエルですもんね)蛇の大きいのと思えば確かに怖いですね。白井さんなんですか?」
白井「私? 私は……雷神様ですわね」
初春「これは意外です」
白井「小さい頃に両親にお臍が取られるとよく脅かされていたもので……」
御坂「黒子……その、ごめんね?」
白井「お姉様が謝る必要ありませんの! お姉様の雷は全然平気ですし、むしろバッチこーいですの!」
御坂「前言撤回するわ」
帝子「変Oも一周すると割と普通に見えるんだ」
御坂「見えません!」
224: 2010/05/30(日) 20:37:14.34 ID:300mN6DO
白井「白井さんは置いといて、佐天さんはなんです?」
佐天「多分みんな驚くと思うけど私、天使が苦手なんだよね」
初春「ほぇー」
御坂「確かに驚いたわ」
白井「恐らく佐天さんくらいでしょうね」
帝子「でも、な、なんで?」ドッキーン
佐天「ほらフランダースの犬って最後、天使に連れて行かれるじゃないですか。その時子供ながらに、なんで連れて行くんだー止めろーって感極まっちゃって……。それ以来、天使を見るとその時のこと思い出しちゃってさ……」
初春「白井さんと同じで軽いトラウマみたいなものなんでしょうね。帝子さんの苦手なもの怖いものは?」
帝子「うーん……なんだろ。あ、架空の生き物に合わせるならケルベロスが一番近いと思う」
御坂「けるべろす?」
白井「ギリシャ神話に出てくる冥府の番犬ですわね」
佐天「多分みんな驚くと思うけど私、天使が苦手なんだよね」
初春「ほぇー」
御坂「確かに驚いたわ」
白井「恐らく佐天さんくらいでしょうね」
帝子「でも、な、なんで?」ドッキーン
佐天「ほらフランダースの犬って最後、天使に連れて行かれるじゃないですか。その時子供ながらに、なんで連れて行くんだー止めろーって感極まっちゃって……。それ以来、天使を見るとその時のこと思い出しちゃってさ……」
初春「白井さんと同じで軽いトラウマみたいなものなんでしょうね。帝子さんの苦手なもの怖いものは?」
帝子「うーん……なんだろ。あ、架空の生き物に合わせるならケルベロスが一番近いと思う」
御坂「けるべろす?」
白井「ギリシャ神話に出てくる冥府の番犬ですわね」
225: 2010/05/30(日) 20:38:34.90 ID:300mN6DO
佐天「番犬てことはもしかして、帝子さん犬苦手なんですか?」
帝子「あの人懐っこ過ぎる感じがどうもね(過去の実験のせいだなんて嫌なもんだな)」
佐天「そこが可愛いと思うんですけど……って私が言えた台詞じゃないですね。ははは」
御坂「私が龍、黒子が雷神様、佐天さんが天使、帝子さんがケルベロスね」
白井「それぞれ出揃ったところで初春、そろそろ回答を教えて下さいませんこと?」
初春「はい。この心理テストは、人生最大のピンチに陥った時に助けてくれる生き物です」
御坂「それじゃあ私は龍とかそれっぽい人に助けられるってこと?」
初春「そうなりますね」
御坂「そっか(龍…竜…ドラゴン……言われてみれば私しっかり助けられてるわね)」
帝子「あの人懐っこ過ぎる感じがどうもね(過去の実験のせいだなんて嫌なもんだな)」
佐天「そこが可愛いと思うんですけど……って私が言えた台詞じゃないですね。ははは」
御坂「私が龍、黒子が雷神様、佐天さんが天使、帝子さんがケルベロスね」
白井「それぞれ出揃ったところで初春、そろそろ回答を教えて下さいませんこと?」
初春「はい。この心理テストは、人生最大のピンチに陥った時に助けてくれる生き物です」
御坂「それじゃあ私は龍とかそれっぽい人に助けられるってこと?」
初春「そうなりますね」
御坂「そっか(龍…竜…ドラゴン……言われてみれば私しっかり助けられてるわね)」
226: 2010/05/30(日) 20:39:24.59 ID:300mN6DO
白井「雷神様の私はお姉様に!? ああっ、やはり私とお姉様は運命の赤い糸で結ばれていたのですのね!?」
御坂「そんなありきたりな台詞聞き飽きた。17点」
帝子「すっごい微妙な点数……」
白井「」
帝子「あ、また白井白子になってる」
初春「まだすぐに復活しますよ」
佐天「うーん……」
帝子「涙子どうした?」
佐天「へっ!?」
帝子「なにか考え込んでるみたいだし」
佐天「うん、人生最大のピンチに天使に助けられるってことは天国に行っちゃうのかなぁって……」
初春「佐天さん考え過ぎですよぉ。ただの心理テストですよ?」
佐天「そ、そうだよね。あ、帝子さんの犬ってどんなだろう?」
御坂「そんなありきたりな台詞聞き飽きた。17点」
帝子「すっごい微妙な点数……」
白井「」
帝子「あ、また白井白子になってる」
初春「まだすぐに復活しますよ」
佐天「うーん……」
帝子「涙子どうした?」
佐天「へっ!?」
帝子「なにか考え込んでるみたいだし」
佐天「うん、人生最大のピンチに天使に助けられるってことは天国に行っちゃうのかなぁって……」
初春「佐天さん考え過ぎですよぉ。ただの心理テストですよ?」
佐天「そ、そうだよね。あ、帝子さんの犬ってどんなだろう?」
227: 2010/05/30(日) 20:40:12.91 ID:300mN6DO
御坂「犬だから臭いを辿って助けに来るとか?」
佐天「犬猿の仲の相手が助けに来るとか?」
初春「たまには上手いこと言いますね佐天さん」
佐天「たまには余計!」
帝子「中途半端に現実味があるだけ逆に想像つかないね」
御坂「初春さんはなにが怖いの?」
初春「私はなまはげですね。小さい頃に目の前に現れて以来、今でも見るのも嫌です」
白井「泣くコはいねがー!!」ムクリ
初春「ひぃっ!?」
帝子「あ、復活した」
佐天「でも、なまはげに助けられるシチュエーションってなんだろう?」
佐天「犬猿の仲の相手が助けに来るとか?」
初春「たまには上手いこと言いますね佐天さん」
佐天「たまには余計!」
帝子「中途半端に現実味があるだけ逆に想像つかないね」
御坂「初春さんはなにが怖いの?」
初春「私はなまはげですね。小さい頃に目の前に現れて以来、今でも見るのも嫌です」
白井「泣くコはいねがー!!」ムクリ
初春「ひぃっ!?」
帝子「あ、復活した」
佐天「でも、なまはげに助けられるシチュエーションってなんだろう?」
228: 2010/05/30(日) 20:41:02.84 ID:300mN6DO
白井「八百万の神の内の1人らしいですから何らかの御利益はあると思いますわ」
初春「そうでしょうか……」
御坂「元気出して初春さん。人生最大ピンチにならなきゃいいだけじゃない」
帝子「ピンチになる前に連絡くれればすぐにでも飛んで(文字通り)行くよ」
白井「そういうことでしたらテレポーターである私が一番乗りですわね」
初春「皆さんっ」ウルウル
佐天「こ、これが友情パワーか……!」
―――
美鳥「定時連絡。ターゲットに異常なし。ただ……」
鷲尾「ただ、何だ?」
美鳥「ターゲットの側に第三位超電磁砲を確認。真意は不明」
鷲尾「……イレギュラーめ。分かった、引き続き監視を続行してくれ」
美鳥「了解」
初春「そうでしょうか……」
御坂「元気出して初春さん。人生最大ピンチにならなきゃいいだけじゃない」
帝子「ピンチになる前に連絡くれればすぐにでも飛んで(文字通り)行くよ」
白井「そういうことでしたらテレポーターである私が一番乗りですわね」
初春「皆さんっ」ウルウル
佐天「こ、これが友情パワーか……!」
―――
美鳥「定時連絡。ターゲットに異常なし。ただ……」
鷲尾「ただ、何だ?」
美鳥「ターゲットの側に第三位超電磁砲を確認。真意は不明」
鷲尾「……イレギュラーめ。分かった、引き続き監視を続行してくれ」
美鳥「了解」
241: 2010/05/31(月) 10:39:00.70 ID:KWLeikDO
――とある一室――
鷲尾「監視を始めてしばらく経つが、ターゲットに特にこれといった動きはなしか」
美鳥「ごくごく普通の学生生活をしているわ。彼……彼女は本当に未元物質なの?」
鷲尾「それは間違いない」
美鳥「まだ監視を続ける気?」
鷲尾「確かにこのまま平行線を辿るわけにもいかないな」
美鳥「いっそのこと一気に攻めたらどう?」
鷲尾「それは危険すぎる。相手は一方通行に次ぐ学園都市の第二位だ。場合によっては全滅しかねない」
美鳥「じゃあどうするのさ?」
鷲尾「それを考えてるところだ」
美鳥「……。ところで鷹島は?」
鷲尾「確認したいことが出来たから遅れると言っていたが」
鷲尾「監視を始めてしばらく経つが、ターゲットに特にこれといった動きはなしか」
美鳥「ごくごく普通の学生生活をしているわ。彼……彼女は本当に未元物質なの?」
鷲尾「それは間違いない」
美鳥「まだ監視を続ける気?」
鷲尾「確かにこのまま平行線を辿るわけにもいかないな」
美鳥「いっそのこと一気に攻めたらどう?」
鷲尾「それは危険すぎる。相手は一方通行に次ぐ学園都市の第二位だ。場合によっては全滅しかねない」
美鳥「じゃあどうするのさ?」
鷲尾「それを考えてるところだ」
美鳥「……。ところで鷹島は?」
鷲尾「確認したいことが出来たから遅れると言っていたが」
242: 2010/05/31(月) 10:40:00.08 ID:KWLeikDO
ガチャ
鷹島「いやいや遅れて悪いね。少々厄介なことになっててさ」
鷲尾「なにがあった?」
鷹島「奴らがついに動き出したよ」
美鳥「そりゃあ、あれだけの情報を盗んでおいて動かないはずがないでしょ」
鷹島「それはそうなんだけど、動き出したのが『グループ』なんだよ」
鷲尾「……厄介だな」
美鳥「じゃ、じゃあまさか一方通行も?」
鷹島「ああ、動いてるよ。そして、その動きを伝えに来たんだ」
鷲尾「奴はなにを?」
鷹島「公にはなっていない非人道的非道徳的な研究をしている組織を中心に嗅ぎ回っているらしい」
鷲尾「と言うことは、グループの連中はどんな内容のデータかは知らない可能性が高いな」
鷹島「いやいや遅れて悪いね。少々厄介なことになっててさ」
鷲尾「なにがあった?」
鷹島「奴らがついに動き出したよ」
美鳥「そりゃあ、あれだけの情報を盗んでおいて動かないはずがないでしょ」
鷹島「それはそうなんだけど、動き出したのが『グループ』なんだよ」
鷲尾「……厄介だな」
美鳥「じゃ、じゃあまさか一方通行も?」
鷹島「ああ、動いてるよ。そして、その動きを伝えに来たんだ」
鷲尾「奴はなにを?」
鷹島「公にはなっていない非人道的非道徳的な研究をしている組織を中心に嗅ぎ回っているらしい」
鷲尾「と言うことは、グループの連中はどんな内容のデータかは知らない可能性が高いな」
243: 2010/05/31(月) 10:40:59.92 ID:KWLeikDO
鷹島「さっすが隊長、話が早い。恐らく研究データとしか言われてないんだろうね。だからそれを利用しそうな組織を嗅ぎ回ってると」
鷲尾「そういった組織に協力を仰がなくて正解だったようだな」
美鳥「でも動き出したってことは、ここに辿り着くのも時間の問題よね」
鷲尾「……。そういえば雉川はどうしてる?」
鷹島「雉川? 雉川ならスキルアウトと仲良くやってるはずだよ。お、ついに動かすのかい?」
鷲尾「奴らが躓いてる間に先手を打っておきたいからな」
美鳥「それなら私にいい考えがあるわ」
鷲尾「なんだ、言ってみろ」
美鳥「ターゲットが『女』であることを利用するのよ」
鷹島「もったいぶらずに教えてほしいな」
美鳥「つまり『ナンパ』よ」
鷲尾・鷹島「……」
鷲尾「そういった組織に協力を仰がなくて正解だったようだな」
美鳥「でも動き出したってことは、ここに辿り着くのも時間の問題よね」
鷲尾「……。そういえば雉川はどうしてる?」
鷹島「雉川? 雉川ならスキルアウトと仲良くやってるはずだよ。お、ついに動かすのかい?」
鷲尾「奴らが躓いてる間に先手を打っておきたいからな」
美鳥「それなら私にいい考えがあるわ」
鷲尾「なんだ、言ってみろ」
美鳥「ターゲットが『女』であることを利用するのよ」
鷹島「もったいぶらずに教えてほしいな」
美鳥「つまり『ナンパ』よ」
鷲尾・鷹島「……」
244: 2010/05/31(月) 10:41:55.85 ID:KWLeikDO
美鳥「え、なにその『キャラメル拾ったら箱だけ』みたいな顔」
鷹島「あー……いや、だってねぇ?」
鷲尾「……うむ」
美鳥「顔はいいしさ」
鷹島「問題はそこじゃなくてね……」
美鳥「元は男だから? 別に本気でナンパする訳じゃないんだから問題にならないと思うんだけど」
鷲尾「奴がアホなのを忘れたのか?」
美鳥「あ」
鷲尾「そういうことだ」
鷹島「そんなんだからスキルアウトと絡ませてるんだけどね」
雉川「へーちょ! なんだぁ? 俺にも春の頼りが来たのかぁ?」
部下「可愛いくしゃみっすねリーダー!」
鷹島「あー……いや、だってねぇ?」
鷲尾「……うむ」
美鳥「顔はいいしさ」
鷹島「問題はそこじゃなくてね……」
美鳥「元は男だから? 別に本気でナンパする訳じゃないんだから問題にならないと思うんだけど」
鷲尾「奴がアホなのを忘れたのか?」
美鳥「あ」
鷲尾「そういうことだ」
鷹島「そんなんだからスキルアウトと絡ませてるんだけどね」
雉川「へーちょ! なんだぁ? 俺にも春の頼りが来たのかぁ?」
部下「可愛いくしゃみっすねリーダー!」
245: 2010/05/31(月) 10:43:01.65 ID:KWLeikDO
――とあるマンション――
研究員「久々の出番だわ」
帝子「その久々の出番で最初の台詞がメタ発言か」
研究員「細かいことはいいのよ。それで最初どう?」
帝子「どう……ってなにがだよ」
研究員「学校よ。学校」
帝子「ん、まぁそれなりに楽しくやってるよ」
研究員「それは良かったわ」
テレビ「今日の夜から天気が崩れます」
研究員「明日も天気悪いのね。嫌になるわ」
帝子「基本的に家ではグータラ、仕事は研究所内、移動は車、買い物は俺。雨に触れる機会ほとんどないだろ」
研究員「気持ちの問題よ」
研究員「久々の出番だわ」
帝子「その久々の出番で最初の台詞がメタ発言か」
研究員「細かいことはいいのよ。それで最初どう?」
帝子「どう……ってなにがだよ」
研究員「学校よ。学校」
帝子「ん、まぁそれなりに楽しくやってるよ」
研究員「それは良かったわ」
テレビ「今日の夜から天気が崩れます」
研究員「明日も天気悪いのね。嫌になるわ」
帝子「基本的に家ではグータラ、仕事は研究所内、移動は車、買い物は俺。雨に触れる機会ほとんどないだろ」
研究員「気持ちの問題よ」
246: 2010/05/31(月) 10:43:48.29 ID:KWLeikDO
帝子「確かに雨は髪が面倒なことになるから好きじゃないな」
研究員「ところであなた、今日病院に行く日じゃない?」
帝子「あ、そうだった……」チラッ
研究員「嫌よ」
帝子「まだなにも言ってないんだけど」
研究員「疲れてるから運転したくないわ」
帝子「……。誰も車を頼もうなんて考えてないよ」
研究員「(素直じゃないのね)」
帝子「それじゃ行ってくる。ついでに買い物もしてくるよ」
研究員「いつものプリンお願いね」
帝子「あったらな」ガチャン
研究員「あ、まっ……行っちゃった(傘忘れてる。雨降らなきゃいいけど)」
研究員「ところであなた、今日病院に行く日じゃない?」
帝子「あ、そうだった……」チラッ
研究員「嫌よ」
帝子「まだなにも言ってないんだけど」
研究員「疲れてるから運転したくないわ」
帝子「……。誰も車を頼もうなんて考えてないよ」
研究員「(素直じゃないのね)」
帝子「それじゃ行ってくる。ついでに買い物もしてくるよ」
研究員「いつものプリンお願いね」
帝子「あったらな」ガチャン
研究員「あ、まっ……行っちゃった(傘忘れてる。雨降らなきゃいいけど)」
247: 2010/05/31(月) 10:45:08.18 ID:KWLeikDO
――とある一室――
雉川「ナンパだぁ?」
美鳥「ええ、そうよ」
雉川「おいおい、相手は未元物質だろ? さすがの俺様もパスだぜ」
美鳥「ナンパで失敗したことはないんじゃなかった?」
雉川「ああ、ないぞ」
美鳥「じゃあ今回ももちろん成功よね?」
雉川「あったり前だぜ!」
美鳥「作戦内容はここに置いとくから。それじゃ氏なない程度に頑張ってね」
雉川「おう、任せとけ!」
雉川「あれ? なんで引き受けたことになってんの? お、おい! ちょ、待てよ!」
雉川「ナンパだぁ?」
美鳥「ええ、そうよ」
雉川「おいおい、相手は未元物質だろ? さすがの俺様もパスだぜ」
美鳥「ナンパで失敗したことはないんじゃなかった?」
雉川「ああ、ないぞ」
美鳥「じゃあ今回ももちろん成功よね?」
雉川「あったり前だぜ!」
美鳥「作戦内容はここに置いとくから。それじゃ氏なない程度に頑張ってね」
雉川「おう、任せとけ!」
雉川「あれ? なんで引き受けたことになってんの? お、おい! ちょ、待てよ!」
248: 2010/05/31(月) 10:46:10.43 ID:KWLeikDO
美鳥「話つけて来たわ」
鷲尾「随分早いな」
美鳥「楽勝よ」
鷹島「それで、作戦内容って?」
美鳥「簡単な話よ。ナンパして少し強引に釣り出して様子を見るの。隙あらばサクッとやればいいし、無理そうなら普通に退散。ね、簡単でしょ?」
鷲尾「一悶着あってもスキルアウトに押し付ければいい。うまく考えたな」
鷹島「念のため僕がバックアップにつくよ。雉川1人じゃ心許ないしね」
鷲尾「頼むぞ。して、決行日はいつなんだ?」
美鳥「今日よ」
鷹島「今日!?」
鷲尾「……美鳥、そういうのは早めに言うものだ」
美鳥「す、すみません」
鷲尾「随分早いな」
美鳥「楽勝よ」
鷹島「それで、作戦内容って?」
美鳥「簡単な話よ。ナンパして少し強引に釣り出して様子を見るの。隙あらばサクッとやればいいし、無理そうなら普通に退散。ね、簡単でしょ?」
鷲尾「一悶着あってもスキルアウトに押し付ければいい。うまく考えたな」
鷹島「念のため僕がバックアップにつくよ。雉川1人じゃ心許ないしね」
鷲尾「頼むぞ。して、決行日はいつなんだ?」
美鳥「今日よ」
鷹島「今日!?」
鷲尾「……美鳥、そういうのは早めに言うものだ」
美鳥「す、すみません」
249: 2010/05/31(月) 10:47:21.75 ID:KWLeikDO
バタン!
雉川「隊長! あの作戦てマジ!?」
鷲尾「はぁ。ノックを2回して返事を待ってから入ってこい。やり直し」
雉川「おっと、すまない隊長」スタスタ
コンコン
鷲尾「入れ」
雉川「隊長! あの作戦てマジ!?」
鷲尾「『失礼します』を言え馬鹿者! やり直し!」
雉川「くそー! 今日の隊長はいつになく厳しいぜ!」スタスタ
コンコン
鷲尾「入れ」
雉川「失礼します! 隊長! あの作戦てマジ!?」
鷲尾「失礼しますが言えてなんで礼が出来ないんだ! やりな――」
鷹島「ストーップ!!」
雉川「隊長! あの作戦てマジ!?」
鷲尾「はぁ。ノックを2回して返事を待ってから入ってこい。やり直し」
雉川「おっと、すまない隊長」スタスタ
コンコン
鷲尾「入れ」
雉川「隊長! あの作戦てマジ!?」
鷲尾「『失礼します』を言え馬鹿者! やり直し!」
雉川「くそー! 今日の隊長はいつになく厳しいぜ!」スタスタ
コンコン
鷲尾「入れ」
雉川「失礼します! 隊長! あの作戦てマジ!?」
鷲尾「失礼しますが言えてなんで礼が出来ないんだ! やりな――」
鷹島「ストーップ!!」
250: 2010/05/31(月) 10:49:55.73 ID:KWLeikDO
鷹島「隊長遊びすぎ! 時間ないんだから! 決行日、今日なんだよ今日!」
鷲尾「いや、つい」
鷹島「ついじゃないって! 雉川も雉川だよ! 今まで普通に出入りしてたじゃん! なんで今更改めようとしてんのさ!?」
雉川「いやぁ、つい」
鷹島「こっちも!? ……ってなんで美鳥さんは若干ほっとした顔してんの!?」
美鳥「いやぁ、普通出入りしてて正解だったんだなぁって」
鷹島「だあぁもう! いつから野鳥部隊はアホの集まりになったんだ!」
鷲尾「お前もその『アホの集まり』の一員だろう」
鷹島「あ」
美鳥「気がつかなかったの?」
雉川「つーか、アホな会話してないで俺の話聞いてくんない?」
鷹島「お前が言うな!」
鷲尾「いや、つい」
鷹島「ついじゃないって! 雉川も雉川だよ! 今まで普通に出入りしてたじゃん! なんで今更改めようとしてんのさ!?」
雉川「いやぁ、つい」
鷹島「こっちも!? ……ってなんで美鳥さんは若干ほっとした顔してんの!?」
美鳥「いやぁ、普通出入りしてて正解だったんだなぁって」
鷹島「だあぁもう! いつから野鳥部隊はアホの集まりになったんだ!」
鷲尾「お前もその『アホの集まり』の一員だろう」
鷹島「あ」
美鳥「気がつかなかったの?」
雉川「つーか、アホな会話してないで俺の話聞いてくんない?」
鷹島「お前が言うな!」
251: 2010/05/31(月) 10:51:20.67 ID:KWLeikDO
美鳥「えーと、彼…彼女は週1で病院に通っているわ。それが今日なの」
鷲尾「その帰りを狙うという訳か」
美鳥「そうよ。暖かくなってきたとはいえ、日が沈むのはまだ早いし天気も悪い。闇に紛れるならもってこいの日よ」
雉川「でもよー、そいつ今は女なんだろうけど、前は男だったんだろ? ナンパで釣り出せんのか?」
鷹島「はい、これがターゲットの写真」ピラッ
雉川「どれどれ……。よし、大船いや、ノアの箱船に乗ったつもりでいたまえ!」
鷹島「……なんか逆に心配なんだけど」
美鳥「さすがに大丈夫でしょ」
鷲尾「この機を逃すとまた1週間待たなくてはならない。やるしかあるまい」
雉川「よっしゃ任せとけ! 鷹
島しっかりバックアップ頼むぜ!」
鷹島「骨は拾ってあげるよ」
雉川「それ俺、氏んでるじゃん!?」
鷲尾「その帰りを狙うという訳か」
美鳥「そうよ。暖かくなってきたとはいえ、日が沈むのはまだ早いし天気も悪い。闇に紛れるならもってこいの日よ」
雉川「でもよー、そいつ今は女なんだろうけど、前は男だったんだろ? ナンパで釣り出せんのか?」
鷹島「はい、これがターゲットの写真」ピラッ
雉川「どれどれ……。よし、大船いや、ノアの箱船に乗ったつもりでいたまえ!」
鷹島「……なんか逆に心配なんだけど」
美鳥「さすがに大丈夫でしょ」
鷲尾「この機を逃すとまた1週間待たなくてはならない。やるしかあるまい」
雉川「よっしゃ任せとけ! 鷹
島しっかりバックアップ頼むぜ!」
鷹島「骨は拾ってあげるよ」
雉川「それ俺、氏んでるじゃん!?」
257: 2010/05/31(月) 22:17:50.85 ID:KWLeikDO
――とある病院――
医者「うむ。今日もどこも異常はないようだね」
帝子「どうも。なぁ、まだ病院に通わないと駄目か?」
医者「もちろんだね。いくら学園都市といっても再生治療には未知な部分が多くてね。常に診ていかないと駄目なんだね」
帝子「要は経過を観察したいってことか」
医者「悪い言い方をするとそうなるね。でも僕は医者なんだ。患者を救うのが僕の仕事なんだね。だから君も例外じゃないね」
帝子「1つ聞きたいことがあるんだが」
医者「なんだね?」
帝子「俺の体を再生させたってのは先生じゃないのか?」
医者「……間接的にはそうなるね」
帝子「どういうことだ?」
医者「詳しくは僕にも分からないね。それじゃあ今日はこれで終わりだね。暗くなってきたから気を付けて帰るんだね?」
帝子「あ、まっ……はぐらかされたな」
医者「うむ。今日もどこも異常はないようだね」
帝子「どうも。なぁ、まだ病院に通わないと駄目か?」
医者「もちろんだね。いくら学園都市といっても再生治療には未知な部分が多くてね。常に診ていかないと駄目なんだね」
帝子「要は経過を観察したいってことか」
医者「悪い言い方をするとそうなるね。でも僕は医者なんだ。患者を救うのが僕の仕事なんだね。だから君も例外じゃないね」
帝子「1つ聞きたいことがあるんだが」
医者「なんだね?」
帝子「俺の体を再生させたってのは先生じゃないのか?」
医者「……間接的にはそうなるね」
帝子「どういうことだ?」
医者「詳しくは僕にも分からないね。それじゃあ今日はこれで終わりだね。暗くなってきたから気を付けて帰るんだね?」
帝子「あ、まっ……はぐらかされたな」
258: 2010/05/31(月) 22:18:42.31 ID:KWLeikDO
御坂妹「着替え手伝いますか? とミサカはあなたのスタイルの良さに嫉妬しつつ尋ねます」
帝子「そうか? まぁ自覚はあるけど」
御坂妹「自慢ですか自慢なんですか とミサカはいきり立って下着を捨てようとします」
帝子「捨てんな! 下着なしで外、出るとかどこの変Oだよ!」
御坂妹「ミサカの知っている人に2人ほど出会ったその日に幼女を全裸にした変Oを知っています、とミサカは変Oに優しい学園都市の懐の深さに関心します」
帝子「そいつらマジもんの変Oだな。つか変なところに関心しない」チョップ
御坂妹「あいたっ! でもあなたもある種の変Oですよね、とミサカは事情を知る数少ない1人として答えます」
帝子「おい、うまいこと言ったつもりか? よーしちょっと来い」
御坂妹「なんですか? とミサむぐっ!?」
帝子「ん? ミサカは、なんだ?」
御坂妹「いやだからなにすんだと、ミサむぐっ」
帝子「そうか? まぁ自覚はあるけど」
御坂妹「自慢ですか自慢なんですか とミサカはいきり立って下着を捨てようとします」
帝子「捨てんな! 下着なしで外、出るとかどこの変Oだよ!」
御坂妹「ミサカの知っている人に2人ほど出会ったその日に幼女を全裸にした変Oを知っています、とミサカは変Oに優しい学園都市の懐の深さに関心します」
帝子「そいつらマジもんの変Oだな。つか変なところに関心しない」チョップ
御坂妹「あいたっ! でもあなたもある種の変Oですよね、とミサカは事情を知る数少ない1人として答えます」
帝子「おい、うまいこと言ったつもりか? よーしちょっと来い」
御坂妹「なんですか? とミサむぐっ!?」
帝子「ん? ミサカは、なんだ?」
御坂妹「いやだからなにすんだと、ミサむぐっ」
259: 2010/05/31(月) 22:19:44.54 ID:KWLeikDO
帝子「はは、語尾をつけられれないもどかしさはどうだ!」
御坂妹「……(決してキスではなく手で抑えられてます、とミサカは勘違いが起きないように補足します)」タップタップ
帝子「おっと悪い。つい面白くてな」
御坂妹「ぷはっ。レベル5は何故ドSばっかりなんでしょう、とミサカは知っているレベル5を思い浮かべます」
帝子「絶対の自信ってやつだな。じゃないとやっていけない部分もあるからな……」
御坂妹「あなたはもうその必要はありませんよ、とミサカはその綺麗な髪を撫でます」ナデナデ
帝子「ん? お前もいい髪じゃん。なに使ってんだ?」サワサワ
医者「――君達まだそこに……お邪魔だったようだね。なるべく帰るんだね」バタン
御坂妹「はい、とミサカはミサカは平静を装いつつ答えます」
帝子「思いっきり動揺してんぞー」
御坂妹「……(決してキスではなく手で抑えられてます、とミサカは勘違いが起きないように補足します)」タップタップ
帝子「おっと悪い。つい面白くてな」
御坂妹「ぷはっ。レベル5は何故ドSばっかりなんでしょう、とミサカは知っているレベル5を思い浮かべます」
帝子「絶対の自信ってやつだな。じゃないとやっていけない部分もあるからな……」
御坂妹「あなたはもうその必要はありませんよ、とミサカはその綺麗な髪を撫でます」ナデナデ
帝子「ん? お前もいい髪じゃん。なに使ってんだ?」サワサワ
医者「――君達まだそこに……お邪魔だったようだね。なるべく帰るんだね」バタン
御坂妹「はい、とミサカはミサカは平静を装いつつ答えます」
帝子「思いっきり動揺してんぞー」
260: 2010/05/31(月) 22:20:45.49 ID:KWLeikDO
御坂妹「なぜなにあなたは落ち着いてるんですか、とミサカカサミは問いかけます」
帝子「ミサカカサミって高見盛みたいになってるぞ。あー、だって女の子同士だし? 女ってある程度ベタベタするもんじゃないのか?」
御坂妹「あー、そういえばあなたは元、男でしたね、とミサカは男時代のあなたを想像します」
帝子「んで、そろそろ下着を返してほしいんだけど」
御坂妹「あ、すっかり忘れてました、とミサカは黒の下着を差し出します」
帝子「色を言うなよ。……あ、背中頼む」
御坂妹「分かりました、とミサカは背後に回ります」ワキワキ
帝子「背後って変な言い方すんなあぁんっ!」
御坂妹「どうかしましたか? とミサカはその脂肪の塊を揉みしだきながら答えます」
帝子「脂肪の塊じゃねぇよんあっ」
御坂妹「ええんか? ここがええのんか? とミサ――」
看護師「あなた達まだそこ……場所を考えようね。それじゃ」バタン
御坂妹・帝子「……」
帝子「ミサカカサミって高見盛みたいになってるぞ。あー、だって女の子同士だし? 女ってある程度ベタベタするもんじゃないのか?」
御坂妹「あー、そういえばあなたは元、男でしたね、とミサカは男時代のあなたを想像します」
帝子「んで、そろそろ下着を返してほしいんだけど」
御坂妹「あ、すっかり忘れてました、とミサカは黒の下着を差し出します」
帝子「色を言うなよ。……あ、背中頼む」
御坂妹「分かりました、とミサカは背後に回ります」ワキワキ
帝子「背後って変な言い方すんなあぁんっ!」
御坂妹「どうかしましたか? とミサカはその脂肪の塊を揉みしだきながら答えます」
帝子「脂肪の塊じゃねぇよんあっ」
御坂妹「ええんか? ここがええのんか? とミサ――」
看護師「あなた達まだそこ……場所を考えようね。それじゃ」バタン
御坂妹・帝子「……」
261: 2010/05/31(月) 22:21:39.75 ID:KWLeikDO
帝子「妹達にそれぞれ個性が出てるってのは聞いてたが、やっぱ1万人近く居ればアブノーマルな奴も居るもんだな」
御坂妹「冷静に分析されるとかえって心が痛いです、と自分のした行動を後悔します」
帝子「え、アブノーマルじゃないの?」
御坂妹「他のミサカはどうだか知りませんがこのミサカはノーマルです、とミサカはここに断言します」
帝子「隠すことないって。俺の事情を知ってる数少ない人として色々助かってるんだ、簡単に言ったりしないよ」
御坂妹「いやいやそういことじゃねーよ、とミサカは半ば諦めつつ答えます」
帝子「受け止められるかは分からないが理解はする。俺に常識は通用しないからな」
御坂妹「それが言いたかったでは? とミサカは心を読みます」
帝子「はは、そうかもな。ところでさ」
御坂妹「はいなんでしょう、とミサカは少しシリアスな雰囲気に戸惑います」
御坂妹「冷静に分析されるとかえって心が痛いです、と自分のした行動を後悔します」
帝子「え、アブノーマルじゃないの?」
御坂妹「他のミサカはどうだか知りませんがこのミサカはノーマルです、とミサカはここに断言します」
帝子「隠すことないって。俺の事情を知ってる数少ない人として色々助かってるんだ、簡単に言ったりしないよ」
御坂妹「いやいやそういことじゃねーよ、とミサカは半ば諦めつつ答えます」
帝子「受け止められるかは分からないが理解はする。俺に常識は通用しないからな」
御坂妹「それが言いたかったでは? とミサカは心を読みます」
帝子「はは、そうかもな。ところでさ」
御坂妹「はいなんでしょう、とミサカは少しシリアスな雰囲気に戸惑います」
262: 2010/05/31(月) 22:22:25.95 ID:KWLeikDO
帝子「あのカエル顔の医者、一体何者だ?」
御坂妹「恐らくあなたと同じ程度のことしか知りません、とミサカはいつもお世話になっている彼についてなにも知らないことにうなだれます」
帝子「アレイスターの野郎と関わりがあるって噂を前に聞いたんだがな……」
御坂妹「統括理事と? どちらも学園都市の古株なので関係があって当然では? とミサカは推論を申し上げます」
帝子「そんなとこなのかね。とミカコはそっと溜め息を吐きます」
御坂妹「いきなりなんですか、とミサカは自分のアイデンティティを奪われたことにムカつきつつ尋ねます」
帝子「心配すんな、冗談だ」
御坂妹「まさかミサカに構ってほしいんですか? とミサカはそっと距離を取ります」
帝子「いやいや俺はお前と違ってノーマルだから安心しろよ」
御坂妹「だからこのミサカはノーマルだと何度言えば分かるんですか!」
帝子「語尾がない!?」
御坂妹「恐らくあなたと同じ程度のことしか知りません、とミサカはいつもお世話になっている彼についてなにも知らないことにうなだれます」
帝子「アレイスターの野郎と関わりがあるって噂を前に聞いたんだがな……」
御坂妹「統括理事と? どちらも学園都市の古株なので関係があって当然では? とミサカは推論を申し上げます」
帝子「そんなとこなのかね。とミカコはそっと溜め息を吐きます」
御坂妹「いきなりなんですか、とミサカは自分のアイデンティティを奪われたことにムカつきつつ尋ねます」
帝子「心配すんな、冗談だ」
御坂妹「まさかミサカに構ってほしいんですか? とミサカはそっと距離を取ります」
帝子「いやいや俺はお前と違ってノーマルだから安心しろよ」
御坂妹「だからこのミサカはノーマルだと何度言えば分かるんですか!」
帝子「語尾がない!?」
263: 2010/05/31(月) 22:23:32.54 ID:KWLeikDO
御坂妹「急に取り乱してすみませんでした とミサカは15°くらい頭を下げます」
帝子「あー、俺が悪かった……もう言わない。絶対だ」
御坂妹「……そこまで言うなら許します。ですが今日のあなたはいつもよりお喋りさんですね、とミサカは先程からの疑問をぶつけてみます」
帝子「……。多分楽しいんだろうな」
御坂妹「楽しい?」
帝子「ああ。俺もお前らのよく知る一方通行と似たような糞みたいな生き方をしてきたからな」
帝子「だけど今は俺のことを大事に思ってくれる保護者もいるし、友達だって増えた。知ってたか? お前らのオリジナルの美琴やあの上条当麻とも友達になれたんだよ」
御坂妹「凄い出会いですね、とミサカは目の前に新たなライバルが現れたことを確認します」
帝子「いやいや、そういうのじゃないから。それで今までにない生き方が出来て楽しいんだ。これは俺が勝手に思ってるだけなんだが、俺と同じく今までにない生き方をしているお前らを凄い身近に感じてる」
御坂妹「はぁ、」
帝子「だからお前と話すのが楽しくてついお喋りになるんだろうな」
御坂妹「……(何故ミサカは今ドキドキしているのでしょうか、とミサカは自分はノーマルだと言い聞かせつつ自問自答します)」
帝子「あー、俺が悪かった……もう言わない。絶対だ」
御坂妹「……そこまで言うなら許します。ですが今日のあなたはいつもよりお喋りさんですね、とミサカは先程からの疑問をぶつけてみます」
帝子「……。多分楽しいんだろうな」
御坂妹「楽しい?」
帝子「ああ。俺もお前らのよく知る一方通行と似たような糞みたいな生き方をしてきたからな」
帝子「だけど今は俺のことを大事に思ってくれる保護者もいるし、友達だって増えた。知ってたか? お前らのオリジナルの美琴やあの上条当麻とも友達になれたんだよ」
御坂妹「凄い出会いですね、とミサカは目の前に新たなライバルが現れたことを確認します」
帝子「いやいや、そういうのじゃないから。それで今までにない生き方が出来て楽しいんだ。これは俺が勝手に思ってるだけなんだが、俺と同じく今までにない生き方をしているお前らを凄い身近に感じてる」
御坂妹「はぁ、」
帝子「だからお前と話すのが楽しくてついお喋りになるんだろうな」
御坂妹「……(何故ミサカは今ドキドキしているのでしょうか、とミサカは自分はノーマルだと言い聞かせつつ自問自答します)」
264: 2010/05/31(月) 22:24:41.02 ID:KWLeikDO
帝子「うわっ、もうこんな時間か。喋り過ぎたな。それじゃあ俺はそろそろ帰……どうした?」
御坂妹「はっ! いえ、なんでもありません、とミサカは邪念を振り払いつつ答えます」
帝子「邪念? まぁいいか。それじゃ、また来週な」
御坂妹「あ、待って下さい! とミサカは慌ててスカートをひっ掴みます」
帝子「見える! 見えるからだめ! ……ふぅ、なんだ忘れ物でもしたか?」
御坂妹「あの、ミサカも友達ですよね? とミサカは恐る恐る尋ねます」
帝子「一緒にお喋りして、一緒に笑って、また会いたいなって思ったら友達なんだとさ。つまり俺達はもう友達なんだよ。ほら、携帯出して」
御坂妹「へ? あ、はい」
帝子「……。よし、お互いに登録完了。これでいいか?」
御坂妹「はい。目的は無事達成されました、とミサカはあなたの手際の良さに驚きを隠せません」
帝子「これでも女だからな。女心は分かるんだよ。それじゃな」
御坂妹「は、はい。お大事に(意味が合ってるようで合っていない気がします、とミサカは心の中でツッコミを入れつつ携帯を確認します)」
御坂妹「はっ! いえ、なんでもありません、とミサカは邪念を振り払いつつ答えます」
帝子「邪念? まぁいいか。それじゃ、また来週な」
御坂妹「あ、待って下さい! とミサカは慌ててスカートをひっ掴みます」
帝子「見える! 見えるからだめ! ……ふぅ、なんだ忘れ物でもしたか?」
御坂妹「あの、ミサカも友達ですよね? とミサカは恐る恐る尋ねます」
帝子「一緒にお喋りして、一緒に笑って、また会いたいなって思ったら友達なんだとさ。つまり俺達はもう友達なんだよ。ほら、携帯出して」
御坂妹「へ? あ、はい」
帝子「……。よし、お互いに登録完了。これでいいか?」
御坂妹「はい。目的は無事達成されました、とミサカはあなたの手際の良さに驚きを隠せません」
帝子「これでも女だからな。女心は分かるんだよ。それじゃな」
御坂妹「は、はい。お大事に(意味が合ってるようで合っていない気がします、とミサカは心の中でツッコミを入れつつ携帯を確認します)」
266: 2010/05/31(月) 22:30:44.01 ID:KWLeikDO
学園都市に残っている御坂妹で病院で冥土帰しの手伝いをしている設定で、特に何号とか決めてないのでMNWネタ等のツッコミは勘弁
しかし垣根♀と御坂妹は多分俺しかやってないであろう新機軸に違いない。まさに俺得
ちなみに煽りに弱いです。運転してる時煽られたらマイペースを貫くくらいの煽り耐性です
じゃあまた明日の昼過ぎに
しかし垣根♀と御坂妹は多分俺しかやってないであろう新機軸に違いない。まさに俺得
ちなみに煽りに弱いです。運転してる時煽られたらマイペースを貫くくらいの煽り耐性です
じゃあまた明日の昼過ぎに
271: 2010/06/01(火) 09:23:26.81 ID:ZNV/hUDO
どうも>>1です
今日からまた抗生剤の点滴スタートになっちまった。まぁ白血球が通常の20分の1しかないから仕方ないね。あ、ちなみに通常は4000から8000ね
これから調子悪くなって来るのかな。もしかしたら毎日投下出来なくなるかも。でもちゃんと完結させるんで見てくれてる人は気長に待って下さい
自分で言っといてなんだけどこれ氏亡フラグじゃね?
今日からまた抗生剤の点滴スタートになっちまった。まぁ白血球が通常の20分の1しかないから仕方ないね。あ、ちなみに通常は4000から8000ね
これから調子悪くなって来るのかな。もしかしたら毎日投下出来なくなるかも。でもちゃんと完結させるんで見てくれてる人は気長に待って下さい
自分で言っといてなんだけどこれ氏亡フラグじゃね?
274: 2010/06/01(火) 15:10:11.92 ID:ZNV/hUDO
――帰り道――
帝子「(あー、すっかり暗くなってきた。天気も悪くなってきたし早く買い物して帰ろう)」
??「そこの姉さん、ちょっといい?」
帝子「(いつものプリンまだあるかな。あってもここは無かったことにしてシュークリームでも)」スタスタ
??「おーい、聞こえてますかー?」
帝子「(なんか付いて来るな。シュークリームもいいけど、裏をかいてアイスとかも悪くないな。でもあのプリンは飽きがこなくて美味しいんだよな)」スタスタ
??「そこの金髪の姉――」
帝子「プリン!」
??「え?」
帝子「あ(うわー! プリンのことばっかり考えてたらプリンて返事しちまったー!)」
??「お、俺も好きだぜ?」
帝子「(あー、すっかり暗くなってきた。天気も悪くなってきたし早く買い物して帰ろう)」
??「そこの姉さん、ちょっといい?」
帝子「(いつものプリンまだあるかな。あってもここは無かったことにしてシュークリームでも)」スタスタ
??「おーい、聞こえてますかー?」
帝子「(なんか付いて来るな。シュークリームもいいけど、裏をかいてアイスとかも悪くないな。でもあのプリンは飽きがこなくて美味しいんだよな)」スタスタ
??「そこの金髪の姉――」
帝子「プリン!」
??「え?」
帝子「あ(うわー! プリンのことばっかり考えてたらプリンて返事しちまったー!)」
??「お、俺も好きだぜ?」
275: 2010/06/01(火) 15:10:53.20 ID:ZNV/hUDO
帝子「そ、そうですか」
??「なんならこれから食べにいかない? 美味しい店知ってるからさ」
帝子「いえ、結構です」
??「ん、そうか残念だな。じゃあどこがいい?」
帝子「急いでるんでどこも行かないです。もしかしてナンパかなにか?」
??「姉さん今気がついたの? はは、面白いなぁ!」
帝子「(めんどくさい野郎だ)あの、別の人に――」
雉川「雉川だ」
帝子「はい?」
雉川「名前だよ名前」
帝子「はぁ。雉川さん、ナンパは別の人してくれませんか」
雉川「こりゃ手厳しいね。えっと何さんだっけ?」
??「なんならこれから食べにいかない? 美味しい店知ってるからさ」
帝子「いえ、結構です」
??「ん、そうか残念だな。じゃあどこがいい?」
帝子「急いでるんでどこも行かないです。もしかしてナンパかなにか?」
??「姉さん今気がついたの? はは、面白いなぁ!」
帝子「(めんどくさい野郎だ)あの、別の人に――」
雉川「雉川だ」
帝子「はい?」
雉川「名前だよ名前」
帝子「はぁ。雉川さん、ナンパは別の人してくれませんか」
雉川「こりゃ手厳しいね。えっと何さんだっけ?」
276: 2010/06/01(火) 15:12:03.38 ID:ZNV/hUDO
帝子「名乗ったらそれを口実に話を続ける気でしょう」
雉川「姉さん、もしかしてナンパ慣れしてるな?」
帝子「(男時代、結構逆ナンされてたからな……)さて、どうでしょう? それじゃ私はこれで」
雉川「そういや急いでるんだっけ? 俺、車あるからさ。そこまで送ってくよ」
帝子「……」
雉川「大丈夫大丈夫。変な所なんか連れて行かないって。俺、無能力者だしさ。だからってスキルアウトってわけじゃないぞ?」
帝子「それを信じろと?」
雉川「うーん……これだけは見せたくなかったんだけど。これで信じてくれる?」ピラッ
帝子「……(アンチスキルのIDカードか)」
雉川「(偽装だけどな)これで信じてもらえたかな?」
帝子「まぁ、一応は」
雉川「姉さん、もしかしてナンパ慣れしてるな?」
帝子「(男時代、結構逆ナンされてたからな……)さて、どうでしょう? それじゃ私はこれで」
雉川「そういや急いでるんだっけ? 俺、車あるからさ。そこまで送ってくよ」
帝子「……」
雉川「大丈夫大丈夫。変な所なんか連れて行かないって。俺、無能力者だしさ。だからってスキルアウトってわけじゃないぞ?」
帝子「それを信じろと?」
雉川「うーん……これだけは見せたくなかったんだけど。これで信じてくれる?」ピラッ
帝子「……(アンチスキルのIDカードか)」
雉川「(偽装だけどな)これで信じてもらえたかな?」
帝子「まぁ、一応は」
277: 2010/06/01(火) 15:13:38.71 ID:ZNV/hUDO
雉川「じゃあそろそろ行こうか」
帝子「……は?」
雉川「だって急いでるんでしょ? それに暗くなってきたしさ」
帝子「(この男うぜぇ。能力使って少し脅してやるか。アンチスキルが相手でも大丈夫だよな?)」
雉川「ほら、俺の車あっちだからさ」スッ
帝子「(えーっと、爆竹程度の未元物質を……よし演算終了)止めて下さい!」バッ
雉川「っ!? ……お、おっと! そりゃいきなり手を掴もうとしたらビックリするよな。すまん」
帝子「!? (な、なんで未元物質ができねぇ!? 演算は完璧だったはずだぞ!? くそ、公式を組み立て直してもう一度演算だ)」
雉川「(こいつ、もしかして)お詫びにやっぱり送らせてくれないか? これはナンパじゃなくてアンチスキルとしてのお願いだ」
帝子「(演算終了。よしこれで)け、結構です!」
雉川「……(俺の睨んだ通りか。やっぱり俺にも春の頼りが来てたようだぜ)」
帝子「(な、なんでだ……? なんで能力が使えない? は、はは……どうしたんだよ、おい……)」
帝子「……は?」
雉川「だって急いでるんでしょ? それに暗くなってきたしさ」
帝子「(この男うぜぇ。能力使って少し脅してやるか。アンチスキルが相手でも大丈夫だよな?)」
雉川「ほら、俺の車あっちだからさ」スッ
帝子「(えーっと、爆竹程度の未元物質を……よし演算終了)止めて下さい!」バッ
雉川「っ!? ……お、おっと! そりゃいきなり手を掴もうとしたらビックリするよな。すまん」
帝子「!? (な、なんで未元物質ができねぇ!? 演算は完璧だったはずだぞ!? くそ、公式を組み立て直してもう一度演算だ)」
雉川「(こいつ、もしかして)お詫びにやっぱり送らせてくれないか? これはナンパじゃなくてアンチスキルとしてのお願いだ」
帝子「(演算終了。よしこれで)け、結構です!」
雉川「……(俺の睨んだ通りか。やっぱり俺にも春の頼りが来てたようだぜ)」
帝子「(な、なんでだ……? なんで能力が使えない? は、はは……どうしたんだよ、おい……)」
278: 2010/06/01(火) 15:14:50.53 ID:ZNV/hUDO
雉川「はぁ、俺って実はそんなに気長くないんだよね。だからさ、さっさと来てくんない?」ガシッ
帝子「や、止めろ! 離せ! (くそっくそっ! 何度も何度も演算してるのになんで能力が使えないんだよ!?)」
雉川「非力なもんだなぁ? ほら、黙ってついて来たら痛くしたりしねぇからよ、手間かけさせんな」
帝子「(怖い怖い怖い怖い怖い)い、いや! やだ、離せ!」
雉川「姉さん、そんな可愛い声も出せるんだ。後で沢山鳴かせてやるからとっとと歩けよ」
帝子「痛い! 触んな! 離せ、離せぇ!」
雉川「俺は面倒な女も嫌いなんだよ。……痛い目、見てぇのか?」ギロリ
帝子「!! (怖い。声が出せない。逃げたいのに、足が震えてる。なんで? 俺は学園都市に7人しかいないレベル5、未元物質の垣根帝……垣根……)」
雉川「はは、静かになりやがった! こいつは面白ぇ!」
帝子「(怖い。痛い。動けない。なんでもいい、誰でもいい、助けて!)」
??「おい、なにやってんだ!!」
帝子「や、止めろ! 離せ! (くそっくそっ! 何度も何度も演算してるのになんで能力が使えないんだよ!?)」
雉川「非力なもんだなぁ? ほら、黙ってついて来たら痛くしたりしねぇからよ、手間かけさせんな」
帝子「(怖い怖い怖い怖い怖い)い、いや! やだ、離せ!」
雉川「姉さん、そんな可愛い声も出せるんだ。後で沢山鳴かせてやるからとっとと歩けよ」
帝子「痛い! 触んな! 離せ、離せぇ!」
雉川「俺は面倒な女も嫌いなんだよ。……痛い目、見てぇのか?」ギロリ
帝子「!! (怖い。声が出せない。逃げたいのに、足が震えてる。なんで? 俺は学園都市に7人しかいないレベル5、未元物質の垣根帝……垣根……)」
雉川「はは、静かになりやがった! こいつは面白ぇ!」
帝子「(怖い。痛い。動けない。なんでもいい、誰でもいい、助けて!)」
??「おい、なにやってんだ!!」
279: 2010/06/01(火) 15:16:23.24 ID:ZNV/hUDO
雉川「ああ? なんの用だ兄ちゃん?」
??「離せよ。その子、嫌がってるじゃねぇか!」
帝子「(かみ、じょう……)」
雉川「なに言ってんだ、こういうプレイだよプレイ」
上条「そうかよ。俺にはお前に怯えて声も出せないように見えるけどな」
雉川「未成年のお子様には分からないんだよ。ほらどっかに行った行った」
帝子「(こ、声を出さないと、助けてもらわないと! )お願い! 助けて!」
上条「ああ、任せとけ!」
雉川「人がせっかく穏便に済ませようとしてんのによ……歯ぁ食いしばれよ兄ちゃん!」ブンッ
上条「うぐっ! ……へ、へへへ。先に手を出してくれてありがとよ」ムクリ
雉川「はあ?」
上条「正当防衛って知ってるか? うらぁ!」
??「離せよ。その子、嫌がってるじゃねぇか!」
帝子「(かみ、じょう……)」
雉川「なに言ってんだ、こういうプレイだよプレイ」
上条「そうかよ。俺にはお前に怯えて声も出せないように見えるけどな」
雉川「未成年のお子様には分からないんだよ。ほらどっかに行った行った」
帝子「(こ、声を出さないと、助けてもらわないと! )お願い! 助けて!」
上条「ああ、任せとけ!」
雉川「人がせっかく穏便に済ませようとしてんのによ……歯ぁ食いしばれよ兄ちゃん!」ブンッ
上条「うぐっ! ……へ、へへへ。先に手を出してくれてありがとよ」ムクリ
雉川「はあ?」
上条「正当防衛って知ってるか? うらぁ!」
280: 2010/06/01(火) 15:17:27.18 ID:ZNV/hUDO
雉川「それがなんだってぐはっ!」ドサッ
上条「先に手を出した方が悪いんだよ!」
雉川「顎とか……マジねぇぞ……」
上条「ほら、今のうちに逃げるぞ!」
帝子「あ、足が震えて……」
上条「足? ええぃこうなったら!」
帝子「わ、わあっ!?」
上条「お姫様抱っこは恥ずかしいと思うけど緊急事態だ勘弁してくれ! よし、走るぞしっかり捕まってろ!」
帝子「う、うん」
雉川「あんの野郎……!」
??「待て、落ち着くんだ雉川」
上条「先に手を出した方が悪いんだよ!」
雉川「顎とか……マジねぇぞ……」
上条「ほら、今のうちに逃げるぞ!」
帝子「あ、足が震えて……」
上条「足? ええぃこうなったら!」
帝子「わ、わあっ!?」
上条「お姫様抱っこは恥ずかしいと思うけど緊急事態だ勘弁してくれ! よし、走るぞしっかり捕まってろ!」
帝子「う、うん」
雉川「あんの野郎……!」
??「待て、落ち着くんだ雉川」
281: 2010/06/01(火) 15:18:41.02 ID:ZNV/hUDO
雉川「鷹島ぁ! こんな所にいねぇで奴を追えよ! 馬鹿かてめぇは!?」
鷹島「馬鹿はお前だろ! なに一般人に余計な手を出してるんだよ!? それに独断で動こうとしてるし! ターゲットに感づかれたらどうすんだよ!? 少し頭を冷やせ!」ゴンッ
雉川「ぐっ! っつー……あー、今ので頭冷えたよ。余計なことして悪かったな」
鷹島「はぁ……まぁターゲットはこっちのこと分かってなかったみたいのが不幸中の幸いかな」
雉川「いんや、それは幸運中の不幸だな」
鷹島「……打ちどころ悪かった?」
雉川「ちげぇよ! ターゲットに関する取って置きの情報を掴んだんだよ」
鷹島「へぇ、どんな情報だい? 大した情報じゃなかったらもう一発殴るよ?」ニコニコ
雉川「爽やかな笑顔させながら拳握んなよ! いいか、よく聞けよ? やつは能力が使えない。いや、正確言うと能力が発現しない、だな」
鷹島「……マジ?」
雉川「大マジだ」
鷹島「馬鹿はお前だろ! なに一般人に余計な手を出してるんだよ!? それに独断で動こうとしてるし! ターゲットに感づかれたらどうすんだよ!? 少し頭を冷やせ!」ゴンッ
雉川「ぐっ! っつー……あー、今ので頭冷えたよ。余計なことして悪かったな」
鷹島「はぁ……まぁターゲットはこっちのこと分かってなかったみたいのが不幸中の幸いかな」
雉川「いんや、それは幸運中の不幸だな」
鷹島「……打ちどころ悪かった?」
雉川「ちげぇよ! ターゲットに関する取って置きの情報を掴んだんだよ」
鷹島「へぇ、どんな情報だい? 大した情報じゃなかったらもう一発殴るよ?」ニコニコ
雉川「爽やかな笑顔させながら拳握んなよ! いいか、よく聞けよ? やつは能力が使えない。いや、正確言うと能力が発現しない、だな」
鷹島「……マジ?」
雉川「大マジだ」
285: 2010/06/01(火) 21:08:26.11 ID:ZNV/hUDO
上条「はぁ、はぁ、ここまで、くれば、大丈夫、だな」
帝子「あの……」
上条「悪い、今降ろ……って垣根さんじゃないか!?」
帝子「え、気がついてなかったの?」
上条「いやぁ薄暗かったし、いつも見慣れてる制服じゃなくて私服だしな」
帝子「私だって分からなかったのに助けたの?」
上条「当然だろ? 目の前で助けを呼んでる人を見捨てるほど上条さんは三下じゃないですよ」
帝子「うん、ありがとう。……そしたらそろそろお」
上条「そうだ、怪我はしてないか? 揉み合ってたみたいだけど」
帝子「それは大丈夫。だから、その――」
上条「あー、俺のは怪我の内に入らないから気にすんなよ! なんつーかいつものことだしな」
帝子「そうじゃなくてっ!」
上条「は、はい! なんでせうか垣根さん?」
帝子「そろそろ降ろしてほしいんだけど」
上条「oh……」
帝子「あの……」
上条「悪い、今降ろ……って垣根さんじゃないか!?」
帝子「え、気がついてなかったの?」
上条「いやぁ薄暗かったし、いつも見慣れてる制服じゃなくて私服だしな」
帝子「私だって分からなかったのに助けたの?」
上条「当然だろ? 目の前で助けを呼んでる人を見捨てるほど上条さんは三下じゃないですよ」
帝子「うん、ありがとう。……そしたらそろそろお」
上条「そうだ、怪我はしてないか? 揉み合ってたみたいだけど」
帝子「それは大丈夫。だから、その――」
上条「あー、俺のは怪我の内に入らないから気にすんなよ! なんつーかいつものことだしな」
帝子「そうじゃなくてっ!」
上条「は、はい! なんでせうか垣根さん?」
帝子「そろそろ降ろしてほしいんだけど」
上条「oh……」
286: 2010/06/01(火) 21:09:15.95 ID:ZNV/hUDO
ヒソヒソ、ヒソヒソ
上条「は、ははは……不幸な予感がする……」ガックリ
帝子「? えと、改めて助けてくれてありがとう」
上条「おうよ! いくらアンチスキルやジャッジメントが居るからって、暗くなってから女の子が1人で出歩いて安全なほど学園都市は治安よくないからな。気をつけろよ?」
帝子「そう、だね……」
上条「いや、悪い! 脅かすつもりじゃなかったんだ!」
帝子「……へ?」
上条「ほら、こういう大通りなら暗くなっても十分明るいし、アンチスキルにジャッジメントにオマケに清掃ロボもあるしさ。よっぽとがない限り大丈夫だって」
帝子「え、あ、うん。覚えておく……」
上条「……その、大丈夫か? あんなことあった後に俺が言うのもなんだけど、家まで帰れるか? 上条さんを信じてくれるなら責任もって家まで送るぞ?」
帝子「大丈夫、大丈夫だから……。1人で帰れるから……」
上条「は、ははは……不幸な予感がする……」ガックリ
帝子「? えと、改めて助けてくれてありがとう」
上条「おうよ! いくらアンチスキルやジャッジメントが居るからって、暗くなってから女の子が1人で出歩いて安全なほど学園都市は治安よくないからな。気をつけろよ?」
帝子「そう、だね……」
上条「いや、悪い! 脅かすつもりじゃなかったんだ!」
帝子「……へ?」
上条「ほら、こういう大通りなら暗くなっても十分明るいし、アンチスキルにジャッジメントにオマケに清掃ロボもあるしさ。よっぽとがない限り大丈夫だって」
帝子「え、あ、うん。覚えておく……」
上条「……その、大丈夫か? あんなことあった後に俺が言うのもなんだけど、家まで帰れるか? 上条さんを信じてくれるなら責任もって家まで送るぞ?」
帝子「大丈夫、大丈夫だから……。1人で帰れるから……」
287: 2010/06/01(火) 21:10:38.12 ID:ZNV/hUDO
上条「うーん……そうだ、携帯出してよ」
帝子「携帯?」
上条「アドレスと番号交換しようぜ。それでなにかあったらすぐ連絡してくれ。そうすればいつでも駆け付けるぜ」
帝子「分かった……」メルメル
上条「なぁ、本当に大丈夫か?」
帝子「だから、大丈夫だって」
上条「ん、そうか分かった。もう聞かない。そのかわり明日の学校では笑顔な!」
帝子「……は?」
上条「笑顔になれないなら垣根さんに嫌われようとも、大丈夫じゃなさそうな理由を話してくれるまでしつこく聞き返しますよ?」
帝子「なにその理屈」
上条「垣根さんの笑ってる顔が見たいからな」
帝子「……私にそういうのは効かないよ」
上条「ん? なんのことだ?」
帝子「携帯?」
上条「アドレスと番号交換しようぜ。それでなにかあったらすぐ連絡してくれ。そうすればいつでも駆け付けるぜ」
帝子「分かった……」メルメル
上条「なぁ、本当に大丈夫か?」
帝子「だから、大丈夫だって」
上条「ん、そうか分かった。もう聞かない。そのかわり明日の学校では笑顔な!」
帝子「……は?」
上条「笑顔になれないなら垣根さんに嫌われようとも、大丈夫じゃなさそうな理由を話してくれるまでしつこく聞き返しますよ?」
帝子「なにその理屈」
上条「垣根さんの笑ってる顔が見たいからな」
帝子「……私にそういうのは効かないよ」
上条「ん? なんのことだ?」
288: 2010/06/01(火) 21:11:53.83 ID:ZNV/hUDO
帝子「なんでもない」
上条「なんだよ……」
帝子「笑顔、努力するよ」
上条「お、おう! それじゃまた明日な!」
帝子「……」
―――
上条「(さて、上条さんも帰りますか。今の時間は……うげっ、もう8時かよ)」
上条「(狙ってたタイムセールも終わっちゃったし、総菜もめぼしいものは残ってないだろうなぁ)」
上条「(仕方ない、晩飯はコンビニで済ますか。ん、御坂から着信が入ってる)」
上条「おー御坂どうした?」
上条「なんだよ……」
帝子「笑顔、努力するよ」
上条「お、おう! それじゃまた明日な!」
帝子「……」
―――
上条「(さて、上条さんも帰りますか。今の時間は……うげっ、もう8時かよ)」
上条「(狙ってたタイムセールも終わっちゃったし、総菜もめぼしいものは残ってないだろうなぁ)」
上条「(仕方ない、晩飯はコンビニで済ますか。ん、御坂から着信が入ってる)」
上条「おー御坂どうした?」
289: 2010/06/01(火) 21:13:06.30 ID:ZNV/hUDO
――とある河原――
上条「よっ、元気にしてたか?」
御坂「おっそい。こんな寒空の下でいつまで待たせるのよ」
上条「これでも本日2度目の全力疾走してきたんですがね……」
御坂「2度目? ってあんた怪我してるじゃない! またなにかあったの?」
上条「またっていうかいつものことだろ。それに病院送りじゃなかったら怪我のうちに入んないって」
御坂「あんたの基準は入院か! あんたはそれで良くても私が心配するの!」
上条「お、おう悪い」
御坂「悪いと思うなら心配かけさせない。ほら、絆創膏貼ってあげるから傷見せて?」
上条「ん。……そういや女子って皆絆創膏持ってるよな。なんでだ?」
御坂「乙女の嗜みよ」
上条「よっ、元気にしてたか?」
御坂「おっそい。こんな寒空の下でいつまで待たせるのよ」
上条「これでも本日2度目の全力疾走してきたんですがね……」
御坂「2度目? ってあんた怪我してるじゃない! またなにかあったの?」
上条「またっていうかいつものことだろ。それに病院送りじゃなかったら怪我のうちに入んないって」
御坂「あんたの基準は入院か! あんたはそれで良くても私が心配するの!」
上条「お、おう悪い」
御坂「悪いと思うなら心配かけさせない。ほら、絆創膏貼ってあげるから傷見せて?」
上条「ん。……そういや女子って皆絆創膏持ってるよな。なんでだ?」
御坂「乙女の嗜みよ」
290: 2010/06/01(火) 21:13:56.73 ID:ZNV/hUDO
上条「ありがとよ」
御坂「どういたしまして。でも家に帰ったらちゃんと消毒するのよ?」
上条「分かってるって。それで、御坂の用事ってなんだ?」
御坂「用事っていうのか、その……」
上条「はっきりしない生徒会長さんだな」
御坂「!!」ビリ
上条「うおっあぶね! ……やっぱりそういうことか」
御坂「あんた分かってて挑発したの?」
上条「なんだかんだで御坂とは付き合い長いしな。鈍感といつも殴られる上条さんでもさすがに気付きますよ」
御坂「そ、なら話は早いわ。右手、構えて」
上条「よしきた!」
御坂「どういたしまして。でも家に帰ったらちゃんと消毒するのよ?」
上条「分かってるって。それで、御坂の用事ってなんだ?」
御坂「用事っていうのか、その……」
上条「はっきりしない生徒会長さんだな」
御坂「!!」ビリ
上条「うおっあぶね! ……やっぱりそういうことか」
御坂「あんた分かってて挑発したの?」
上条「なんだかんだで御坂とは付き合い長いしな。鈍感といつも殴られる上条さんでもさすがに気付きますよ」
御坂「そ、なら話は早いわ。右手、構えて」
上条「よしきた!」
291: 2010/06/01(火) 21:15:08.19 ID:ZNV/hUDO
御坂「――はぁ、はぁ」
上条「……落ち着いたか?」
御坂「えぇ。それにしてもやっぱり不思議よね、その右手。……こーにゃろっ」
上条「いてっ、つねるなよ! それは管轄外です!」
御坂「なんかまたムカついてきたわ」
上条「え!? さっきので全部じゃなかったのかよ!?」
御坂「冗談よ。もう電池切れ」
上条「ほっ。でもやっぱ御坂はすげーな」
御坂「なにがよ」
上条「だって相当なプレッシャーだろ? 御坂を塔にして新しく出来た常盤台高校の初代生徒会長だ。上からも周りからもそして後輩からも期待は大きい」
上条「御坂はそれから逃げずに期待に応えようとしている。俺には絶対に出来ないな」
上条「……落ち着いたか?」
御坂「えぇ。それにしてもやっぱり不思議よね、その右手。……こーにゃろっ」
上条「いてっ、つねるなよ! それは管轄外です!」
御坂「なんかまたムカついてきたわ」
上条「え!? さっきので全部じゃなかったのかよ!?」
御坂「冗談よ。もう電池切れ」
上条「ほっ。でもやっぱ御坂はすげーな」
御坂「なにがよ」
上条「だって相当なプレッシャーだろ? 御坂を塔にして新しく出来た常盤台高校の初代生徒会長だ。上からも周りからもそして後輩からも期待は大きい」
上条「御坂はそれから逃げずに期待に応えようとしている。俺には絶対に出来ないな」
292: 2010/06/01(火) 21:16:28.87 ID:ZNV/hUDO
御坂「そのプレッシャーの捌け口にあんたを利用してるってのはどうでもいい訳?」
上条「どうでもいいって訳じゃないけど、他ならぬ御坂の頼みだしな」
御坂「……あんたも変わらないわね」ボソッ
上条「ん? なにか言ったか?」
御坂「なんでもないわ。それより今日はありがとね」ニコ
上条「お、おう。こちらこそ(あれ、御坂ってこんなに可愛かったっけ?)」
御坂「こちらこそ?」
上条「い、いやなんでもない!」
御坂「変なの。それじゃまたね! 今度またクレープでも奢るわ!」タッタッタ
上条「おう、気をつけて帰れよ!」
ぐー……
上条「さて腹も減ったし上条さんも帰りますかね。あ、雨降ってきた……傘ない……不幸だ……」
上条「どうでもいいって訳じゃないけど、他ならぬ御坂の頼みだしな」
御坂「……あんたも変わらないわね」ボソッ
上条「ん? なにか言ったか?」
御坂「なんでもないわ。それより今日はありがとね」ニコ
上条「お、おう。こちらこそ(あれ、御坂ってこんなに可愛かったっけ?)」
御坂「こちらこそ?」
上条「い、いやなんでもない!」
御坂「変なの。それじゃまたね! 今度またクレープでも奢るわ!」タッタッタ
上条「おう、気をつけて帰れよ!」
ぐー……
上条「さて腹も減ったし上条さんも帰りますかね。あ、雨降ってきた……傘ない……不幸だ……」
301: 2010/06/02(水) 13:45:11.22 ID:Kvf3fwDO
――とある公園――
帝子「(能力が全く使えない訳じゃない。なんとか未元物質自体は作れる。だが、それを使うことが出来ない)」ギーコーギーコ
帝子「(『常識』としてこの世に存在するものに対して未元物質で演算解析し、この世に『常識ではない』ものを生み出す)」ギーコーギーコ
帝子「(それが出来ないということは未元物質としても不完全という訳だ)」ギーコーギーコ
帝子「(これは本当によく分からない物質を作る能力、物質精製<リライズマテリア>なってるんじゃねぇか)」ギーコーギーコ
帝子「(前兆はあった。涙子達と初めて会った時に能力を見せたがうまくいかなかった。あの時はうまく力をセーブ出来たと思った。システムスキャンもその時の感覚でやった。いや、その感覚でしか出来なかったんだ)」ギーコーギーコ
帝子「(自分だけの現実が変わったのか? 垣根帝督から垣根帝子へと。は、帝子さんは未元物質を使えねぇとんだ甘ちゃんだってことかよ)」ギーコーギーコ
帝子「雨、降ってきたな……」ギーコ…
帝子「(能力が全く使えない訳じゃない。なんとか未元物質自体は作れる。だが、それを使うことが出来ない)」ギーコーギーコ
帝子「(『常識』としてこの世に存在するものに対して未元物質で演算解析し、この世に『常識ではない』ものを生み出す)」ギーコーギーコ
帝子「(それが出来ないということは未元物質としても不完全という訳だ)」ギーコーギーコ
帝子「(これは本当によく分からない物質を作る能力、物質精製<リライズマテリア>なってるんじゃねぇか)」ギーコーギーコ
帝子「(前兆はあった。涙子達と初めて会った時に能力を見せたがうまくいかなかった。あの時はうまく力をセーブ出来たと思った。システムスキャンもその時の感覚でやった。いや、その感覚でしか出来なかったんだ)」ギーコーギーコ
帝子「(自分だけの現実が変わったのか? 垣根帝督から垣根帝子へと。は、帝子さんは未元物質を使えねぇとんだ甘ちゃんだってことかよ)」ギーコーギーコ
帝子「雨、降ってきたな……」ギーコ…
302: 2010/06/02(水) 13:47:07.03 ID:Kvf3fwDO
帝子「(絶対の自信か。あの時、適当にあいつに言ったことが自分に返ってくるとはな)」
帝子「(確かに俺が垣根帝子としてやっていけたのは第二位として力とプライドがあったからだ)」
帝子「(いざとなったら俺をこうした奴らをバラす、そんなつもりでいた)」
帝子「(それがこのザマだ。これもあいつらの思惑通りなのか? よく考えてみればこんなうまい話はなかったんだ)」
帝子「(再び反旗を翻す機会をそう簡単に与えるはずがない。そんなことも気付かず俺は生温い生活を送っていた訳か)」
帝子「(俺は結局『表の世界』では生きていけないのか。くそったれはどこまでいってもくそったれかよ)」
帝子「(はぁ、なんだよこの身体。髪は長いし胸はあるしおまけにあれも付いてねぇ。雨に濡れて女らしい身体のラインが出てるじゃねぇか。……みっともねぇ)」
帝子「(くそっ、なんだなんだよなんだってんだ! 俺はこんなこと望んじゃいなかった! 畜生が……)」
研究員「――あなたこんな所でなにやってるの!?」
帝子「(確かに俺が垣根帝子としてやっていけたのは第二位として力とプライドがあったからだ)」
帝子「(いざとなったら俺をこうした奴らをバラす、そんなつもりでいた)」
帝子「(それがこのザマだ。これもあいつらの思惑通りなのか? よく考えてみればこんなうまい話はなかったんだ)」
帝子「(再び反旗を翻す機会をそう簡単に与えるはずがない。そんなことも気付かず俺は生温い生活を送っていた訳か)」
帝子「(俺は結局『表の世界』では生きていけないのか。くそったれはどこまでいってもくそったれかよ)」
帝子「(はぁ、なんだよこの身体。髪は長いし胸はあるしおまけにあれも付いてねぇ。雨に濡れて女らしい身体のラインが出てるじゃねぇか。……みっともねぇ)」
帝子「(くそっ、なんだなんだよなんだってんだ! 俺はこんなこと望んじゃいなかった! 畜生が……)」
研究員「――あなたこんな所でなにやってるの!?」
303: 2010/06/02(水) 13:48:40.10 ID:Kvf3fwDO
帝子「……なんだ」
研究員「なんだ、じゃないわよ! 暗くなっても帰って来ないし、連絡もないしこっちから連絡しても全然出ないし!」
帝子「そうかよ」
研究員「ちゃんと聞いてるの!? 心配したんだからね!?」
帝子「それは、研究対象としてだろ?」
研究員「はい? こんな時になにいって――」
帝子「うるせえ! どうせ今まで楽しんでたんだろ!? 俺が女になっていくのをよぉ!?」
研究員「ど、どうしたのよ!?」
帝子「どうもこうもお前らのせいだろうが! 俺をこんなにしやがって! そんな俺を近くで見れてさぞかし楽しかったろうな!?」
研究員「と、とにかく落ち着いて? ほら、傘持って来たから。車にはタオルもあるし」
研究員「なんだ、じゃないわよ! 暗くなっても帰って来ないし、連絡もないしこっちから連絡しても全然出ないし!」
帝子「そうかよ」
研究員「ちゃんと聞いてるの!? 心配したんだからね!?」
帝子「それは、研究対象としてだろ?」
研究員「はい? こんな時になにいって――」
帝子「うるせえ! どうせ今まで楽しんでたんだろ!? 俺が女になっていくのをよぉ!?」
研究員「ど、どうしたのよ!?」
帝子「どうもこうもお前らのせいだろうが! 俺をこんなにしやがって! そんな俺を近くで見れてさぞかし楽しかったろうな!?」
研究員「と、とにかく落ち着いて? ほら、傘持って来たから。車にはタオルもあるし」
304: 2010/06/02(水) 13:49:55.86 ID:Kvf3fwDO
帝子「近寄んな!」バッ
研究員「きゃあっ!」ドサッ
帝子「!! ……っ。」
研究員「いたた……。……落ち着いた?」
帝子「……ああ」
研究員「そ。ふふ、これで私もびしょ濡れね」
帝子「……なに笑ってんだよ」
研究員「だっていい女2人が雨の中傘も刺さずに公園にいるのよ? おかしいと思わない?」
帝子「……さぁな」
研究員「よいしょっと」ギーコーギーコ
帝子「なにしてんだ」
研究員「なにってブランコ漕いでるのよ」ギーコーギーコ
帝子「……」
研究員「何年振りかしらね」ギーコーギーコ
帝子「さば読むなよ」
研究員「楽しいわねー」ギーコーギーコ
研究員「きゃあっ!」ドサッ
帝子「!! ……っ。」
研究員「いたた……。……落ち着いた?」
帝子「……ああ」
研究員「そ。ふふ、これで私もびしょ濡れね」
帝子「……なに笑ってんだよ」
研究員「だっていい女2人が雨の中傘も刺さずに公園にいるのよ? おかしいと思わない?」
帝子「……さぁな」
研究員「よいしょっと」ギーコーギーコ
帝子「なにしてんだ」
研究員「なにってブランコ漕いでるのよ」ギーコーギーコ
帝子「……」
研究員「何年振りかしらね」ギーコーギーコ
帝子「さば読むなよ」
研究員「楽しいわねー」ギーコーギーコ
305: 2010/06/02(水) 13:50:50.13 ID:Kvf3fwDO
帝子「……」
研究員「……」ギーコーギーコ
帝子「なぁ、その、大丈夫か?」
研究員「んーなにがー?」ギーコーギーコ
帝子「さっき払いのけたろ。その時さ……」
研究員「ええ、大丈夫よ。驚いて尻餅ついたようなものだから」ギーコーギーコ
帝子「……悪かった」
研究員「『なに』に対してなのか分からないけど謝れるくらいの余裕は出来たみたいね」ギーコーギーコ
帝子「うん……。それで、聞きたいことがあるんだ」
研究員「知ってる。でもその前に」ギーコ…
帝子「?」
研究員「早く帰りましょう? お風呂も沸かしてあるね。久しぶりに一緒に入りましょ?」
帝子「……うん。一緒に入らないけど帰る」
研究員「えー」
研究員「……」ギーコーギーコ
帝子「なぁ、その、大丈夫か?」
研究員「んーなにがー?」ギーコーギーコ
帝子「さっき払いのけたろ。その時さ……」
研究員「ええ、大丈夫よ。驚いて尻餅ついたようなものだから」ギーコーギーコ
帝子「……悪かった」
研究員「『なに』に対してなのか分からないけど謝れるくらいの余裕は出来たみたいね」ギーコーギーコ
帝子「うん……。それで、聞きたいことがあるんだ」
研究員「知ってる。でもその前に」ギーコ…
帝子「?」
研究員「早く帰りましょう? お風呂も沸かしてあるね。久しぶりに一緒に入りましょ?」
帝子「……うん。一緒に入らないけど帰る」
研究員「えー」
306: 2010/06/02(水) 13:51:32.67 ID:Kvf3fwDO
――とあるマンション――
研究員「あー温まったわ」
帝子「……」
研究員「どうしたの?」
帝子「人が風呂に入ってるのに突然入ってくるとかなんなの」
研究員「寒かったんだもん」
帝子「別に可愛くない」
研究員「あなたが可愛かったからいいわ」
帝子「……可愛くない」
研究員「なに、その間が若干腹立つんだけど。あー慌てて泡が目に入ってゴシゴシしてたり、脇腹突っつく度にクネクネしたり、胸を――」
帝子「分かった! なにが分かったのか分からないけど分かったからそれ以上は駄目!」
研究員「あら、残念」
研究員「あー温まったわ」
帝子「……」
研究員「どうしたの?」
帝子「人が風呂に入ってるのに突然入ってくるとかなんなの」
研究員「寒かったんだもん」
帝子「別に可愛くない」
研究員「あなたが可愛かったからいいわ」
帝子「……可愛くない」
研究員「なに、その間が若干腹立つんだけど。あー慌てて泡が目に入ってゴシゴシしてたり、脇腹突っつく度にクネクネしたり、胸を――」
帝子「分かった! なにが分かったのか分からないけど分かったからそれ以上は駄目!」
研究員「あら、残念」
307: 2010/06/02(水) 13:52:47.37 ID:Kvf3fwDO
研究員「それで、なにがあったの?」
帝子「実は――」
研究員「――そう。能力が……」
帝子「あの時は酷いこと言ってごめん……。あんたが俺に心から接してくれてる、のは分かってたの、にあんな、酷いこ、と」グス
研究員「うん、大丈夫。私は大丈夫だから」ナデナデ
帝子「本当にごめん……」
研究員「いつか言われるだろうって覚悟してたしね。あのタイミングは完全に不意打ちだったけど」
帝子「……ごめん」
研究員「あーもう謝りすぎ! グズって謝ってるあなたは可愛いけどいい加減しないと怒るわよ!?」ナデナデナデナデナデ
帝子「怒ってるのか撫でるのかどっちかにしろ! やめて、頭から湯気出る!」
研究員「うごー!」
帝子「実は――」
研究員「――そう。能力が……」
帝子「あの時は酷いこと言ってごめん……。あんたが俺に心から接してくれてる、のは分かってたの、にあんな、酷いこ、と」グス
研究員「うん、大丈夫。私は大丈夫だから」ナデナデ
帝子「本当にごめん……」
研究員「いつか言われるだろうって覚悟してたしね。あのタイミングは完全に不意打ちだったけど」
帝子「……ごめん」
研究員「あーもう謝りすぎ! グズって謝ってるあなたは可愛いけどいい加減しないと怒るわよ!?」ナデナデナデナデナデ
帝子「怒ってるのか撫でるのかどっちかにしろ! やめて、頭から湯気出る!」
研究員「うごー!」
308: 2010/06/02(水) 13:54:52.77 ID:Kvf3fwDO
研究員「はぁ、はぁ」
帝子「どうどう」
研究員「……ふぅ。でも変ね。病院でも異常なし、研究対象としても異常なし。外側から見れば未現物質を使えた前とは変わらない。それなのに能力が発現しない」
帝子「それは自分だけの現実が垣根帝督から垣根帝子へと変わったからじゃないのか?」
研究員「でもそれならば全く能力が使えなくなるか、全く違う能力になるはずよ。一応、未現物質らしきものは使えるのよね?」
帝子「うん。使えるというか作るというか……とにかく全く使えないわけじゃない」
研究員「そこが一番の疑問なのよね」
帝子「単純に垣根帝督と垣根帝子の間に居るってことじゃないのか?」
研究員「それが一番いい表現なのかもしれないけど、科学者としてみればそれは有り得ないことなのよ」
研究員「あなたは今、垣根帝子よ。そのあなたが垣根帝督にしか使えないはずの未現物質を使っている」
研究員「言い換えると他人の脳を使って演算しているようなものなの。そんな状態は長くは保たない。いずれ脳に影響をきたして廃人になるわ」
帝子「どうどう」
研究員「……ふぅ。でも変ね。病院でも異常なし、研究対象としても異常なし。外側から見れば未現物質を使えた前とは変わらない。それなのに能力が発現しない」
帝子「それは自分だけの現実が垣根帝督から垣根帝子へと変わったからじゃないのか?」
研究員「でもそれならば全く能力が使えなくなるか、全く違う能力になるはずよ。一応、未現物質らしきものは使えるのよね?」
帝子「うん。使えるというか作るというか……とにかく全く使えないわけじゃない」
研究員「そこが一番の疑問なのよね」
帝子「単純に垣根帝督と垣根帝子の間に居るってことじゃないのか?」
研究員「それが一番いい表現なのかもしれないけど、科学者としてみればそれは有り得ないことなのよ」
研究員「あなたは今、垣根帝子よ。そのあなたが垣根帝督にしか使えないはずの未現物質を使っている」
研究員「言い換えると他人の脳を使って演算しているようなものなの。そんな状態は長くは保たない。いずれ脳に影響をきたして廃人になるわ」
309: 2010/06/02(水) 13:56:59.94 ID:Kvf3fwDO
帝子「でもこうしてピンピンしてる。きっと妹達みたいに垣根帝督のクローンみたいな存在なんじゃないのか?」
研究員「と、言うと?」
帝子「あいつらは超電磁砲のクローンだ。軍事用だとか生産効率を上げるためだとかの事情を加味してもオリジナルの劣化版だ。どうだ、当たらずとも遠からずってとこだろ」
研究員「オリジナルの劣化、ね。で? あなたそれで納得出来るの?」
帝子「それは……」
研究員「答えを急ぐ必要はないわ。これは私の推論なのだけど、あなたはいずれ能力を取り戻せるはずよ」
帝子「本当か!?」
研究員「あくまで推論よ。これといった根拠はないわ」
帝子「でも一応聞かせてくれないか?」
研究員「と、言うと?」
帝子「あいつらは超電磁砲のクローンだ。軍事用だとか生産効率を上げるためだとかの事情を加味してもオリジナルの劣化版だ。どうだ、当たらずとも遠からずってとこだろ」
研究員「オリジナルの劣化、ね。で? あなたそれで納得出来るの?」
帝子「それは……」
研究員「答えを急ぐ必要はないわ。これは私の推論なのだけど、あなたはいずれ能力を取り戻せるはずよ」
帝子「本当か!?」
研究員「あくまで推論よ。これといった根拠はないわ」
帝子「でも一応聞かせてくれないか?」
310: 2010/06/02(水) 13:59:32.80 ID:Kvf3fwDO
研究員「あなたが何事もなく能力を使えるということは、垣根帝督でもあり垣根帝子でもあるということ」
研究員「つまり2人の自分だけの現実は繋がっている。けれども繋がっていない部分が存在する。だから能力が中途半端に発現する」
帝子「やっぱり間に居るってことだろ?」
研究員「その言い方がちょうどいいのかしらね。この2人の自分だけの現実の繋がっていない部分をどうにか出来れば能力を取り戻せるはずよ」
帝子「どうにかって……科学者にしては科学から離れた推論だな」
研究員「全部が全部推論な訳じゃないけどね。演算はしっかり出来てるのよね?」
帝子「ああ」
研究員「演算は出来てるのに能力が発現しない。つまりそこまでは繋がっていて、その先が繋がっていない部分てことよ」
帝子「筋は通ってるな。で、その繋がっていない部分てのはどうれば?」
研究員「さぁ……」
研究員「つまり2人の自分だけの現実は繋がっている。けれども繋がっていない部分が存在する。だから能力が中途半端に発現する」
帝子「やっぱり間に居るってことだろ?」
研究員「その言い方がちょうどいいのかしらね。この2人の自分だけの現実の繋がっていない部分をどうにか出来れば能力を取り戻せるはずよ」
帝子「どうにかって……科学者にしては科学から離れた推論だな」
研究員「全部が全部推論な訳じゃないけどね。演算はしっかり出来てるのよね?」
帝子「ああ」
研究員「演算は出来てるのに能力が発現しない。つまりそこまでは繋がっていて、その先が繋がっていない部分てことよ」
帝子「筋は通ってるな。で、その繋がっていない部分てのはどうれば?」
研究員「さぁ……」
311: 2010/06/02(水) 14:03:02.37 ID:Kvf3fwDO
帝子「そうだよな……」
研究員「繋がっていない部分を繋げるには2つの方法が考えられるわ」
帝子「な、なんだよ?」
研究員「1つ目は垣根帝督に戻ることよ」
帝子「……なにかと思えば今更虫のいい話を。期待した俺が馬鹿だったよ」
研究員「身体のことではないわ。以前はその身体でも未現物質が使えたのだから元に戻っても結果は同じよ」
帝子「……。また、『裏』で生きろっていうことか」
研究員「……現時点では能力を取り戻すには一番確率の高い選択肢よ」
帝子「……」
研究員「話を続けるわね。2つ目は垣根帝子の自分だけの現実に垣根帝督の自分だけの現実を取り込むことよ。それこそ繋がっていない部分をどうにかしないといけないわね」
研究員「繋がっていない部分を繋げるには2つの方法が考えられるわ」
帝子「な、なんだよ?」
研究員「1つ目は垣根帝督に戻ることよ」
帝子「……なにかと思えば今更虫のいい話を。期待した俺が馬鹿だったよ」
研究員「身体のことではないわ。以前はその身体でも未現物質が使えたのだから元に戻っても結果は同じよ」
帝子「……。また、『裏』で生きろっていうことか」
研究員「……現時点では能力を取り戻すには一番確率の高い選択肢よ」
帝子「……」
研究員「話を続けるわね。2つ目は垣根帝子の自分だけの現実に垣根帝督の自分だけの現実を取り込むことよ。それこそ繋がっていない部分をどうにかしないといけないわね」
312: 2010/06/02(水) 14:06:19.01 ID:Kvf3fwDO
帝子「……。なぁ、研究対象として科学者から見た俺は今どうなんだ?」
研究員「……。研究対象としては初めて出会った日に話した『途中から女として生きた場合、自分だけの現実にどう影響を与えるか』が間近に起きていて、またとない好機と言ったところね」
帝子「そうか……」
研究員「……」
帝子「……この件はとりあえず保留だ。取り立てて未現物質が必要な時は迫られていないし」
研究員「あなたがそういうなら分かったわ。そう言えばあなたさっき妹達みたいな存在って言ったわよね」
帝子「うん、言ったけどそれが?」
研究員「私の妹がその実験の当事者の1人なのよ。それとなく色々聞いてみるわ」
帝子「妹いたのか」
研究員「あら、言わなかったっけ?」
帝子「初耳だよ」
研究員「……。研究対象としては初めて出会った日に話した『途中から女として生きた場合、自分だけの現実にどう影響を与えるか』が間近に起きていて、またとない好機と言ったところね」
帝子「そうか……」
研究員「……」
帝子「……この件はとりあえず保留だ。取り立てて未現物質が必要な時は迫られていないし」
研究員「あなたがそういうなら分かったわ。そう言えばあなたさっき妹達みたいな存在って言ったわよね」
帝子「うん、言ったけどそれが?」
研究員「私の妹がその実験の当事者の1人なのよ。それとなく色々聞いてみるわ」
帝子「妹いたのか」
研究員「あら、言わなかったっけ?」
帝子「初耳だよ」
319: 2010/06/03(木) 00:11:52.54 ID:jKp6/kDO
――とある一室――
美鳥「はぁ……みっともないわね」
雉川「まさか殴ってくると思わなかったし、しかも妙にいいパンチだったし」イジイジ
鷹島「まぁ反省してるみたいだし、そのくらいにしといてあげなよ」
雉川「てかお前の一発が一番痛かったんだけど!?」
鷹島「え、そうなの?」
雉川「頭を地面ガツンとやる奴がいるか!? ほら、見ろよ! 傷でちょっとハゲ出来てるだろ!?」
美鳥「そのくらいすぐ治るわよ」
鷹島「目立つ所じゃなくて良かったじゃん」
雉川「なんでこんなに冷たいんだよ!? 俺が命懸けで貴重な情報を手に入れたってのによ!」
鷹島「それを最終的に判断するのは隊長だし」
美鳥「はぁ……みっともないわね」
雉川「まさか殴ってくると思わなかったし、しかも妙にいいパンチだったし」イジイジ
鷹島「まぁ反省してるみたいだし、そのくらいにしといてあげなよ」
雉川「てかお前の一発が一番痛かったんだけど!?」
鷹島「え、そうなの?」
雉川「頭を地面ガツンとやる奴がいるか!? ほら、見ろよ! 傷でちょっとハゲ出来てるだろ!?」
美鳥「そのくらいすぐ治るわよ」
鷹島「目立つ所じゃなくて良かったじゃん」
雉川「なんでこんなに冷たいんだよ!? 俺が命懸けで貴重な情報を手に入れたってのによ!」
鷹島「それを最終的に判断するのは隊長だし」
320: 2010/06/03(木) 00:13:16.60 ID:jKp6/kDO
――ガチャ
鷲尾「随分騒がしいな」
雉川「隊長! 聞いてくださいよ! この2人が命懸けで手に入れた情報を信じてくれないんすよ!?」
鷲尾「報告は聞いている。だがその前に。ふんっ」
雉川「おうっ! ……た、隊長まで」
鷲尾「作戦外の行動をしたからだ。だが貴重な情報を手に入れたことを踏まえてこの一発で許してやろう」
雉川「ちっ、ありがとさん」
鷹島「さて、皆揃ったところで会議を始めようか」
美鳥「この会議で今後の私達が決まると言っても過言ではないわ。アホな空気は一切なしよ」
鷲尾「では、まずはお茶からだ。美鳥頼むぞ」
美鳥「はいよ、って私はOLか!?」
鷲尾「場を締めた本人がふざけてどうする」
美鳥「す、すみません」
鷹島・雉川「(ふざけたのは明らかに隊長だよ!)」
鷲尾「随分騒がしいな」
雉川「隊長! 聞いてくださいよ! この2人が命懸けで手に入れた情報を信じてくれないんすよ!?」
鷲尾「報告は聞いている。だがその前に。ふんっ」
雉川「おうっ! ……た、隊長まで」
鷲尾「作戦外の行動をしたからだ。だが貴重な情報を手に入れたことを踏まえてこの一発で許してやろう」
雉川「ちっ、ありがとさん」
鷹島「さて、皆揃ったところで会議を始めようか」
美鳥「この会議で今後の私達が決まると言っても過言ではないわ。アホな空気は一切なしよ」
鷲尾「では、まずはお茶からだ。美鳥頼むぞ」
美鳥「はいよ、って私はOLか!?」
鷲尾「場を締めた本人がふざけてどうする」
美鳥「す、すみません」
鷹島・雉川「(ふざけたのは明らかに隊長だよ!)」
321: 2010/06/03(木) 00:16:14.41 ID:jKp6/kDO
鷲尾「雉川、何故ターゲットの能力が発現しないことが分かった?」
雉川「俺は奴の手を取ろうとしたんだ。その時、俺の腕時計に仕込んであるAIM拡散力場測定器<AIMスカウター>が反応した」
鷲尾「見間違いの可能性は?」
雉川「1度の反応ではなかった。何度もだ。恐らく奴は何度も能力を使おうとしたんだ。測定器は何度も反応を示しているのに一向に未元物質は発現しなかった」
美鳥「そういう未元物質だったんじゃ?」
雉川「その可能性は低いと思うぜ。なにせ俺は殴られた以外は無傷だからな」
鷲尾「離れて監視していた鷹島にはどう見えた?」
鷹島「僕の測定器に反応はなかった。これは単純に距離の問題でもあると思うから参考にはならないね。離れて見ていた分には強引に詰め寄ってくる男に抵抗するただの女子高生だったよ」
美鳥「それで助けを呼ばれて、そこに現れた奴に殴られて伸びてる隙に逃げられたと」
雉川「あのウニ頭、次会ったら七三分けにして大笑いしながら川に沈めてやる」
鷹島「(意外とみみっちい奴なんだね)」
雉川「俺は奴の手を取ろうとしたんだ。その時、俺の腕時計に仕込んであるAIM拡散力場測定器<AIMスカウター>が反応した」
鷲尾「見間違いの可能性は?」
雉川「1度の反応ではなかった。何度もだ。恐らく奴は何度も能力を使おうとしたんだ。測定器は何度も反応を示しているのに一向に未元物質は発現しなかった」
美鳥「そういう未元物質だったんじゃ?」
雉川「その可能性は低いと思うぜ。なにせ俺は殴られた以外は無傷だからな」
鷲尾「離れて監視していた鷹島にはどう見えた?」
鷹島「僕の測定器に反応はなかった。これは単純に距離の問題でもあると思うから参考にはならないね。離れて見ていた分には強引に詰め寄ってくる男に抵抗するただの女子高生だったよ」
美鳥「それで助けを呼ばれて、そこに現れた奴に殴られて伸びてる隙に逃げられたと」
雉川「あのウニ頭、次会ったら七三分けにして大笑いしながら川に沈めてやる」
鷹島「(意外とみみっちい奴なんだね)」
322: 2010/06/03(木) 00:18:37.47 ID:jKp6/kDO
鷲尾「お前が傲らず鷹島を呼んでいれば決着はついていたものを」
雉川「その件については悪かったよ。だから次の作戦では絶対にリベンジさせてくれ!」
鷲尾「作戦次第だな。まぁいい。作戦にイレギュラーはつき物だ。その場に現れたのがウニ頭とやらで助かったな。超電磁砲ならばこちらの正体に気付いていたかもしれん」
美鳥「どうして?」
鷲尾「奴は我々と一戦交えてるからだ」
美鳥「え!? 一方通行だけじゃなかったの!?」
鷲尾「それは話していなかったか。鷹島、説明を頼む」
鷹島「了解。あの時、一方通行が差し向けられたと知った僕達は、奴のウィークポイントである最終信号に目を付けたんだ」
美鳥「最終信号ってあの絶対能力進化の妹達の?」
鷹島「そう。何故だか知らないけど最終信号は一方通行の保護下に入っていてね、それを抑えれば一方通行に対抗出来ると思ったんだ」
美鳥「そこに最終信号のオリジナルである超電磁砲が現れたって訳ね」
鷹島「その通り。ま、半分賭みたいなものだったからすぐに引いて大きな被害は出なかったんだけどね」
雉川「その件については悪かったよ。だから次の作戦では絶対にリベンジさせてくれ!」
鷲尾「作戦次第だな。まぁいい。作戦にイレギュラーはつき物だ。その場に現れたのがウニ頭とやらで助かったな。超電磁砲ならばこちらの正体に気付いていたかもしれん」
美鳥「どうして?」
鷲尾「奴は我々と一戦交えてるからだ」
美鳥「え!? 一方通行だけじゃなかったの!?」
鷲尾「それは話していなかったか。鷹島、説明を頼む」
鷹島「了解。あの時、一方通行が差し向けられたと知った僕達は、奴のウィークポイントである最終信号に目を付けたんだ」
美鳥「最終信号ってあの絶対能力進化の妹達の?」
鷹島「そう。何故だか知らないけど最終信号は一方通行の保護下に入っていてね、それを抑えれば一方通行に対抗出来ると思ったんだ」
美鳥「そこに最終信号のオリジナルである超電磁砲が現れたって訳ね」
鷹島「その通り。ま、半分賭みたいなものだったからすぐに引いて大きな被害は出なかったんだけどね」
323: 2010/06/03(木) 00:20:04.45 ID:jKp6/kDO
雉川「いやーほんとレベル5は強い! なんていうか底が見えないって感じだったな」
美鳥「超電磁砲と戦ったの?」
雉川「おうよ。最終信号を抑える別働隊を率いてたのは俺だからな」
鷹島「ちなみに僕はその時切り離した部隊を指揮してたよ」
雉川「ちゃちゃ入れんな! 強化骨格<パワードスーツ>着てるのにダメージは緩和出来ないし、それ以上の動きはしてくるしで参ったよ」
美鳥「レベル5なら自分の体内電気操るのもお手の物だろうしね」
雉川「そうそう。まるで一度食らったことがあるみたいにキャパシティダウナーも速攻で見破るし、オマケに全方位に広範囲で電磁波飛ばしてAIM拡散力場測定器を狂わせてにして使い物にならなくするしさ」
美鳥「踏んだり蹴ったりだったのね」
鷹島「そのおかげで改良点が幾つか見付かったてのもあるんだけどね。そういえば一方通行にはどんな風に蹴散らされたんだい?」
美鳥「超電磁砲と戦ったの?」
雉川「おうよ。最終信号を抑える別働隊を率いてたのは俺だからな」
鷹島「ちなみに僕はその時切り離した部隊を指揮してたよ」
雉川「ちゃちゃ入れんな! 強化骨格<パワードスーツ>着てるのにダメージは緩和出来ないし、それ以上の動きはしてくるしで参ったよ」
美鳥「レベル5なら自分の体内電気操るのもお手の物だろうしね」
雉川「そうそう。まるで一度食らったことがあるみたいにキャパシティダウナーも速攻で見破るし、オマケに全方位に広範囲で電磁波飛ばしてAIM拡散力場測定器を狂わせてにして使い物にならなくするしさ」
美鳥「踏んだり蹴ったりだったのね」
鷹島「そのおかげで改良点が幾つか見付かったてのもあるんだけどね。そういえば一方通行にはどんな風に蹴散らされたんだい?」
324: 2010/06/03(木) 00:21:42.47 ID:jKp6/kDO
鷲尾「ふむ。強化骨格は奴の反射の前には無意味に等しかった。キャパシティダウナーは最初は少し効いたようだったがすぐに『有害な音』と再演算されたのか効果は一瞬だった」
鷲尾「AIM拡散力場測定器は呆気なく周囲のAIM拡散力場を操作された挙げ句、AIM拡散力場の誤情報をこちらに流すことで大ダメージを与えてきた」
雉川「そっちも踏んだり蹴ったりだったんだな……」
鷲尾「猟犬部隊という壊滅した暗部組織が残した資料に、一方通行の反射膜を逆利用する方法が載っていて一か八かそれを試みたんだが」
一方通行「あン? 木ィ原くゥゥンと同じことしようとしてンのか? あはぎゃは! いいねいいですいいですねェ! ほらァもっと猿真似して俺を楽しませてみろよォ? お客さンを楽しませてこそのショーだろォがよォ!」
鷲尾「なんてことを言われて足を千切られそうになったが、強化骨格のエアバック機能を使ってなんとか逃げてきた」
美鳥「それは完全に詰みね」
雉川「超電磁砲の方が随分マシだったのかもな……」
鷹島「第一位と第三位がそれなら第二位なんて議論するまでもないね」
鷲尾「AIM拡散力場測定器は呆気なく周囲のAIM拡散力場を操作された挙げ句、AIM拡散力場の誤情報をこちらに流すことで大ダメージを与えてきた」
雉川「そっちも踏んだり蹴ったりだったんだな……」
鷲尾「猟犬部隊という壊滅した暗部組織が残した資料に、一方通行の反射膜を逆利用する方法が載っていて一か八かそれを試みたんだが」
一方通行「あン? 木ィ原くゥゥンと同じことしようとしてンのか? あはぎゃは! いいねいいですいいですねェ! ほらァもっと猿真似して俺を楽しませてみろよォ? お客さンを楽しませてこそのショーだろォがよォ!」
鷲尾「なんてことを言われて足を千切られそうになったが、強化骨格のエアバック機能を使ってなんとか逃げてきた」
美鳥「それは完全に詰みね」
雉川「超電磁砲の方が随分マシだったのかもな……」
鷹島「第一位と第三位がそれなら第二位なんて議論するまでもないね」
325: 2010/06/03(木) 00:23:21.52 ID:jKp6/kDO
雉川「面白そうだから一応想像してみようぜ」
鷹島「面白そうって……まぁいいや。えっと強化骨格は所詮常識の中にあるものだから、未元物質を使った攻撃には耐えられそうにないね」
鷹島「キャパシティダウナーは効きそうだけど、キャパシティダウンくらいの規模がないと一方通行同様にすぐ解析されて意味なくなっちゃうね」
鷹島「AIM拡散力場測定器は周囲の性質を未元物質で操作されたら使い物にならないね」
美鳥「こっちも完全に詰みのようね」
鷲尾「……。次こそはそうならないようにこの1年改良を重ね、スキルアウトを使って実践データを集めたのだ。それが通用することを願うしかあるまい」
雉川「まぁ今回の相手は能力が駄目になってるんだ、強気で行こうぜ」
美鳥「へぇ、たまには良いこと言うのね」
雉川「俺はいっつも良いことしか言わねーよ!」
鷹島「まぁ実行するのは雉川だしね」
雉川「はぁ!?」
鷹島「面白そうって……まぁいいや。えっと強化骨格は所詮常識の中にあるものだから、未元物質を使った攻撃には耐えられそうにないね」
鷹島「キャパシティダウナーは効きそうだけど、キャパシティダウンくらいの規模がないと一方通行同様にすぐ解析されて意味なくなっちゃうね」
鷹島「AIM拡散力場測定器は周囲の性質を未元物質で操作されたら使い物にならないね」
美鳥「こっちも完全に詰みのようね」
鷲尾「……。次こそはそうならないようにこの1年改良を重ね、スキルアウトを使って実践データを集めたのだ。それが通用することを願うしかあるまい」
雉川「まぁ今回の相手は能力が駄目になってるんだ、強気で行こうぜ」
美鳥「へぇ、たまには良いこと言うのね」
雉川「俺はいっつも良いことしか言わねーよ!」
鷹島「まぁ実行するのは雉川だしね」
雉川「はぁ!?」
326: 2010/06/03(木) 00:25:23.73 ID:jKp6/kDO
鷲尾「リベンジさせてくれと言ったのはお前だろう」
雉川「うっ」
鷲尾「期待しているぞ」
雉川「ちくしょう!」
俺の脳内設定
・強化骨格<パワードスーツ>
オールドスネークが着ていたものを想像してもらえるといいかも。主な機能は身体能力の向上、各種防御層、落下衝突や脱出を助けるエアバック機能の3つ
・キャパシティダウナー
キャパシティダウンの小型版でメタルギアのチャフを想像してもらえるといいかも。小型化した分、時間制限付きと効力は落ちてるがそれでもレベル5以外には十分通用する
・AIM拡散力場測定器<AIMスカウター>
腕時計に仕込めるサイズ。自分の周囲のAIM拡散力場の動きを知る。能力者のレベルが高いほど強い反応を示す
使い方としては御坂の飛ばしてくる電撃を測定器で先に予測して回避するなど。弱点としてAIM拡散力場に干渉があるとすぐに駄目になる
雉川「うっ」
鷲尾「期待しているぞ」
雉川「ちくしょう!」
俺の脳内設定
・強化骨格<パワードスーツ>
オールドスネークが着ていたものを想像してもらえるといいかも。主な機能は身体能力の向上、各種防御層、落下衝突や脱出を助けるエアバック機能の3つ
・キャパシティダウナー
キャパシティダウンの小型版でメタルギアのチャフを想像してもらえるといいかも。小型化した分、時間制限付きと効力は落ちてるがそれでもレベル5以外には十分通用する
・AIM拡散力場測定器<AIMスカウター>
腕時計に仕込めるサイズ。自分の周囲のAIM拡散力場の動きを知る。能力者のレベルが高いほど強い反応を示す
使い方としては御坂の飛ばしてくる電撃を測定器で先に予測して回避するなど。弱点としてAIM拡散力場に干渉があるとすぐに駄目になる
327: 2010/06/03(木) 00:28:08.04 ID:jKp6/kDO
野鳥部隊が噛ませ犬ならぬ噛ませ鳥の阿呆鳥部隊になっている気がするけど実は強い設定。相手がレベル5連中だから弱く見えるだけなはず
レベル4相手なら装備をフル活用しなくても2、3人で勝てるくらいの強さ。装備をフル活用すれば恐らく1人でも勝てる強さかなと
例えば黒子の場合
強化骨格はテレポートのアドバンテージがなければ少し鍛えてるだけの女子中学生が適うはずがない
キャパシティダウナーは避けられればいいけど、避けられなかったらアウト
AIMスカウターは見破れれば破壊出来ると思うけど、見破れなければテレポートされる瞬間を測られて返り討ち。AIMスカウターを狙った攻撃も測られて失敗する可能性も
と、こんな感じになるんじゃないかと。多分他のレベル5連中は
麦のんは強化骨格をブチ抜き、キャパシティダウナーは全方位レーザーで吹き飛ばし、狙いをつけるのに時間がかかるからAIMスカウターには相性悪そうだけど関係なさそう
ぐんはくんは強化骨格をものともせず、キャパシティダウナーをやられたら普通に素手で殴り、AIMスカウターは正面攻撃しかしなさそうなので意味なさそう
作中でもあるようにレベル5は異常じゃないとね
レベル4相手なら装備をフル活用しなくても2、3人で勝てるくらいの強さ。装備をフル活用すれば恐らく1人でも勝てる強さかなと
例えば黒子の場合
強化骨格はテレポートのアドバンテージがなければ少し鍛えてるだけの女子中学生が適うはずがない
キャパシティダウナーは避けられればいいけど、避けられなかったらアウト
AIMスカウターは見破れれば破壊出来ると思うけど、見破れなければテレポートされる瞬間を測られて返り討ち。AIMスカウターを狙った攻撃も測られて失敗する可能性も
と、こんな感じになるんじゃないかと。多分他のレベル5連中は
麦のんは強化骨格をブチ抜き、キャパシティダウナーは全方位レーザーで吹き飛ばし、狙いをつけるのに時間がかかるからAIMスカウターには相性悪そうだけど関係なさそう
ぐんはくんは強化骨格をものともせず、キャパシティダウナーをやられたら普通に素手で殴り、AIMスカウターは正面攻撃しかしなさそうなので意味なさそう
作中でもあるようにレベル5は異常じゃないとね
331: 2010/06/03(木) 14:40:53.93 ID:jKp6/kDO
――とある高校――
上条「ぶえっくしょ!」ズズ
土御門「汚いぜよ」
青ピ「カミやん風邪でも引いたんか?」
上条「どうやらそうみたいだ」ズズ
土御門「きっとカミやんのことだから買い物かなんかに行って傘忘れたに違いないんだにゃー」
上条「うっ、全くその通りでございます」
青ピ「それは不幸じゃなくただのドジやな」
土御門「ドジっこカミやんの誕生ぜよ」
上条「好き勝手言いやがって……いいぜ、お前らがそこまで言うなら、その妄想をぶえっくしょ!」
上条「ぶえっくしょ!」ズズ
土御門「汚いぜよ」
青ピ「カミやん風邪でも引いたんか?」
上条「どうやらそうみたいだ」ズズ
土御門「きっとカミやんのことだから買い物かなんかに行って傘忘れたに違いないんだにゃー」
上条「うっ、全くその通りでございます」
青ピ「それは不幸じゃなくただのドジやな」
土御門「ドジっこカミやんの誕生ぜよ」
上条「好き勝手言いやがって……いいぜ、お前らがそこまで言うなら、その妄想をぶえっくしょ!」
332: 2010/06/03(木) 14:41:50.85 ID:jKp6/kDO
土御門「全然締まらないぜよ」
青ピ「カミやん無理したらあかんで」
上条「このくらいで休んで補習受けるくらいならちゃんと来ますよ。それに……」
青ピ「それに?」
上条「いや、こっちの話だ」
級友男「よっ、上条! 噂には聞いてるぞ?」
上条「噂?」
土御門「噂ってなんだにゃー?」
級友男「お、知らなかったのか? これはちょうどいい。昨日、垣根さんらしき人をお姫様抱っこしながら街中を走ってたらしいぜ」
上条「……(よし、今日は叫べなさそうだから今の内に心の中で叫んでおこう。不幸だぁぁぁっ!!)」
青ピ「カミやん無理したらあかんで」
上条「このくらいで休んで補習受けるくらいならちゃんと来ますよ。それに……」
青ピ「それに?」
上条「いや、こっちの話だ」
級友男「よっ、上条! 噂には聞いてるぞ?」
上条「噂?」
土御門「噂ってなんだにゃー?」
級友男「お、知らなかったのか? これはちょうどいい。昨日、垣根さんらしき人をお姫様抱っこしながら街中を走ってたらしいぜ」
上条「……(よし、今日は叫べなさそうだから今の内に心の中で叫んでおこう。不幸だぁぁぁっ!!)」
333: 2010/06/03(木) 14:43:15.87 ID:jKp6/kDO
青ピ「……カミやんは学園都市を敵に回したいんか?」
上条「なんでそうなるんだよ!?」
土御門「ええぃ、カミやん一発ぶん殴らせろ!」
上条「な、なんで土御門はそんなに血の気が立ってんだよ!?」
土御門「うるせーうるせー!」
級友男「よーし、土御門に続けー! 敵は弱ってるぞー!」
クラスメート「おー!!」
――ガラッ
帝子「なに、やってんの?」
上条「ぎゃあああああ……あ、あれ?」
クラス「……」
帝子「この騒ぎはここの伝統行事か何か?」
クラス「……」
帝子「……えっと、トイレ行ってくるから続けてていいよ」ピシャ
上条「待って! 行かないで! 上条さんを見捨てないで!」
上条「なんでそうなるんだよ!?」
土御門「ええぃ、カミやん一発ぶん殴らせろ!」
上条「な、なんで土御門はそんなに血の気が立ってんだよ!?」
土御門「うるせーうるせー!」
級友男「よーし、土御門に続けー! 敵は弱ってるぞー!」
クラスメート「おー!!」
――ガラッ
帝子「なに、やってんの?」
上条「ぎゃあああああ……あ、あれ?」
クラス「……」
帝子「この騒ぎはここの伝統行事か何か?」
クラス「……」
帝子「……えっと、トイレ行ってくるから続けてていいよ」ピシャ
上条「待って! 行かないで! 上条さんを見捨てないで!」
334: 2010/06/03(木) 14:44:41.41 ID:jKp6/kDO
級友女「――そのナンパ男から助けてもらった『だけ』?」
帝子「なんかやたら最後が強調されてる気がするけど、それだけ。皆が心配するようなことはなにもないよ?」
級友女「ほんと?」
帝子「本当だって。確かにあの状態はちょっと予想外だったけど……」
級友女2「その時にどさくさに紛れて胸とか触られなかった!?」ペタペタ
帝子「全力疾走してたみたいだから、触っってても分かんなかったと思う」
級友女2「当たってたの!?」
帝子「そ、そりゃ位置的に指くらいは」
級友女2「きー! おい上条! 私の帝子になにしてんだー!?」
級友女「いつからあんたのになったのさ……」
帝子「(……やっぱ女ってよく分かんねー)」
帝子「なんかやたら最後が強調されてる気がするけど、それだけ。皆が心配するようなことはなにもないよ?」
級友女「ほんと?」
帝子「本当だって。確かにあの状態はちょっと予想外だったけど……」
級友女2「その時にどさくさに紛れて胸とか触られなかった!?」ペタペタ
帝子「全力疾走してたみたいだから、触っってても分かんなかったと思う」
級友女2「当たってたの!?」
帝子「そ、そりゃ位置的に指くらいは」
級友女2「きー! おい上条! 私の帝子になにしてんだー!?」
級友女「いつからあんたのになったのさ……」
帝子「(……やっぱ女ってよく分かんねー)」
335: 2010/06/03(木) 14:45:36.06 ID:jKp6/kDO
土御門「――そのナンパ男から助けた『だけ』か?」
上条「なんか最後がやけに強調されてる気がするんでせうが、それだけだ」
青ピ「ほんまか?」
上条「本当だ。あの状態は緊急自体だったからで、下心なんか一切御座いませんした!」
級友男「でも、その時どさくさに紛れて体触ったりしたんだろ?」
上条「その場から離れるために全力疾走してたからそんな余裕ねえよ」
青ピ「で、感触はどうやった?」
上条「ああ、手に自然と馴染む感触だっ……違う違う! 今のはあれだ! ……そう、ノリだよノリ!」
土御門「幻想頃しいぃぃぃ!!」
上条「待て土御門! ここは学校だ! 変な気を起こすんじゃない!」
青ピ「土御門の足元が光ってるのは気のせいやろか?」
上条「なんか最後がやけに強調されてる気がするんでせうが、それだけだ」
青ピ「ほんまか?」
上条「本当だ。あの状態は緊急自体だったからで、下心なんか一切御座いませんした!」
級友男「でも、その時どさくさに紛れて体触ったりしたんだろ?」
上条「その場から離れるために全力疾走してたからそんな余裕ねえよ」
青ピ「で、感触はどうやった?」
上条「ああ、手に自然と馴染む感触だっ……違う違う! 今のはあれだ! ……そう、ノリだよノリ!」
土御門「幻想頃しいぃぃぃ!!」
上条「待て土御門! ここは学校だ! 変な気を起こすんじゃない!」
青ピ「土御門の足元が光ってるのは気のせいやろか?」
336: 2010/06/03(木) 14:46:48.37 ID:jKp6/kDO
――なにしてんだー!?
――幻想頃しぃぃぃ!!
帝子「まぁまぁ、上条君に悪気はなかったんだしその辺にしといてあげなって」
上条「あー、俺こそ周りが見えてなくてごめんな。変な噂立てられて嫌だったろ?」
帝子「別に? 上条君の武勇伝が広まったと思えば面白くていいじゃん」
上条「はは、とりあえず大丈夫そうだな」
帝子「……一応は、ね」
上条「垣根さんの笑顔が見れて上条さんも風邪を推して学校に来た甲斐がありますよ」ズズ
帝子「風邪?」
上条「あの後、友達と会っててその帰りに雨に打たれてたな」
帝子「大丈夫?」
上条「熱が無けりゃ大丈夫だって」
級友男「(なにあのいい空気)」
級友女「(よくある展開よね)」
――幻想頃しぃぃぃ!!
帝子「まぁまぁ、上条君に悪気はなかったんだしその辺にしといてあげなって」
上条「あー、俺こそ周りが見えてなくてごめんな。変な噂立てられて嫌だったろ?」
帝子「別に? 上条君の武勇伝が広まったと思えば面白くていいじゃん」
上条「はは、とりあえず大丈夫そうだな」
帝子「……一応は、ね」
上条「垣根さんの笑顔が見れて上条さんも風邪を推して学校に来た甲斐がありますよ」ズズ
帝子「風邪?」
上条「あの後、友達と会っててその帰りに雨に打たれてたな」
帝子「大丈夫?」
上条「熱が無けりゃ大丈夫だって」
級友男「(なにあのいい空気)」
級友女「(よくある展開よね)」
337: 2010/06/03(木) 14:47:58.51 ID:jKp6/kDO
――ガラッ
小萌「はーいラブラブなのは良きかななのですが、そろそろ席に着くですよー」
上条「ら、らぶらぶって!?」
小萌「びっくりして平仮名になっちゃってますよー? 垣根ちゃんは上条ちゃんとラブラブじゃないのですか?」
帝子「まさか。男はないですよ先生」
上条「なんと」
小萌「か、垣根ちゃん……。いえ、先生として担任として大人として目の前の現実をしっかり受け止めないといけないですね!」
帝子「……あ! ち、違うそういう意味じゃなくて!」
男衆「(……。……ありだな)」ゴクリ
級友女2「(私の時代がきたー!)」ガタンッ
級友女「(誰かこいつを止めてー)」
帝子「(最近、男女のギャップになれてきたと思ったらこんなところで素が!!)」
小萌「はーいラブラブなのは良きかななのですが、そろそろ席に着くですよー」
上条「ら、らぶらぶって!?」
小萌「びっくりして平仮名になっちゃってますよー? 垣根ちゃんは上条ちゃんとラブラブじゃないのですか?」
帝子「まさか。男はないですよ先生」
上条「なんと」
小萌「か、垣根ちゃん……。いえ、先生として担任として大人として目の前の現実をしっかり受け止めないといけないですね!」
帝子「……あ! ち、違うそういう意味じゃなくて!」
男衆「(……。……ありだな)」ゴクリ
級友女2「(私の時代がきたー!)」ガタンッ
級友女「(誰かこいつを止めてー)」
帝子「(最近、男女のギャップになれてきたと思ったらこんなところで素が!!)」
338: 2010/06/03(木) 14:48:47.83 ID:jKp6/kDO
帝子「えっと、その、私、恋愛経験とかなくて男の人がよくわからなくて、モテないみたいだから男の人なんていらないかなってこと! (うわー! なに意味分かんないことを言ってたんだぁ!)」
男衆「(一体どんな生活をしてきたらそうなるんだよ。……処Oか)」ゴックリ
女衆「(一体どんな生活をしてきたらそうなるのよ。男子連中はさっきから生唾飲んでるし)」
級友女2「(最っ高じゃない!)」
帝子「と、とにかく皆が思ってるような変な意味じゃないから!」
小萌「……そういうことですか。垣根ちゃん。男は皆、狼ですので十分気をつけるのですよ?」
帝子「は、はい! 分かりました! (なんか違うぅぅ!)」
土御門「派手に振られたなカミやん」ニヤニヤ
上条「別にそういう意味じゃないだろ。ってニヤニヤ顔が近い!」
青ピ「こんなヒロインももちろんありやでー」
男衆「(一体どんな生活をしてきたらそうなるんだよ。……処Oか)」ゴックリ
女衆「(一体どんな生活をしてきたらそうなるのよ。男子連中はさっきから生唾飲んでるし)」
級友女2「(最っ高じゃない!)」
帝子「と、とにかく皆が思ってるような変な意味じゃないから!」
小萌「……そういうことですか。垣根ちゃん。男は皆、狼ですので十分気をつけるのですよ?」
帝子「は、はい! 分かりました! (なんか違うぅぅ!)」
土御門「派手に振られたなカミやん」ニヤニヤ
上条「別にそういう意味じゃないだろ。ってニヤニヤ顔が近い!」
青ピ「こんなヒロインももちろんありやでー」
339: 2010/06/03(木) 14:50:16.24 ID:jKp6/kDO
――とあるマンション――
一方通行「お前が机に座って難しい顔してンの久しぶりに見たなァ」
芳川「あら、そうかしら?」
一方通行「いつもグータラしてるだけだからな」
芳川「心外ね、ちゃんとやってるわよ。家事手伝い」
一方通行「世間一般ではそれをニートって言うンだよォ」
芳川「……。それじゃあ私が働き出して家を開けてもいいの?」
一方通行「はァ? 当たり前だろ?」
芳川「愛穂は教師兼アンチスキルで家に居るのは不規則、あなたも仕事があれば家を開ける。誰もいない家に打ち止めを置いておく気なの?」
一方通行「あいつも一応学校通えてるンだから留守番くらい、どォってことないと思うぜ?」
芳川「甘い、甘いわ一方通行」
一方通行「なンかお前にそう言われるとすげェムカつくンですけどォ?」
一方通行「お前が机に座って難しい顔してンの久しぶりに見たなァ」
芳川「あら、そうかしら?」
一方通行「いつもグータラしてるだけだからな」
芳川「心外ね、ちゃんとやってるわよ。家事手伝い」
一方通行「世間一般ではそれをニートって言うンだよォ」
芳川「……。それじゃあ私が働き出して家を開けてもいいの?」
一方通行「はァ? 当たり前だろ?」
芳川「愛穂は教師兼アンチスキルで家に居るのは不規則、あなたも仕事があれば家を開ける。誰もいない家に打ち止めを置いておく気なの?」
一方通行「あいつも一応学校通えてるンだから留守番くらい、どォってことないと思うぜ?」
芳川「甘い、甘いわ一方通行」
一方通行「なンかお前にそう言われるとすげェムカつくンですけどォ?」
340: 2010/06/03(木) 14:51:45.34 ID:jKp6/kDO
芳川「あのくらいの年頃は保護者の在り方で将来の方向性が決まるのよ」
一方通行「あン?」
芳川「家に帰ってきても誰もいない。たまにいても疲れてるのか誰もかまってくれない。徐々に寂しさは募っていくわ」
一方通行「それがなンだってンだ? あいつなら外にでも遊びに行ったりすンだろ」
芳川「そうでしょうね。でも1人で自由に遊ばせていいの?」
一方通行「それは……」
芳川「友達とも自由に遊べない、家では1人ぼっち。こんな育て方されたらどうなると思う?」
一方通行「……ひねくれるかもなァ」
芳川「その通りよ。それで反抗期が来てみなさい?」
打ち止め「あなたみたいな怖い人と一緒にいたくない。なるべく顔見せないで。外では声かけないでね。かけたら演算補助切るから」
芳川「なんてことになりかねないわ」
一方通行「……」
一方通行「あン?」
芳川「家に帰ってきても誰もいない。たまにいても疲れてるのか誰もかまってくれない。徐々に寂しさは募っていくわ」
一方通行「それがなンだってンだ? あいつなら外にでも遊びに行ったりすンだろ」
芳川「そうでしょうね。でも1人で自由に遊ばせていいの?」
一方通行「それは……」
芳川「友達とも自由に遊べない、家では1人ぼっち。こんな育て方されたらどうなると思う?」
一方通行「……ひねくれるかもなァ」
芳川「その通りよ。それで反抗期が来てみなさい?」
打ち止め「あなたみたいな怖い人と一緒にいたくない。なるべく顔見せないで。外では声かけないでね。かけたら演算補助切るから」
芳川「なんてことになりかねないわ」
一方通行「……」
341: 2010/06/03(木) 14:52:50.65 ID:jKp6/kDO
芳川「だから家には常に保護者が居なきゃ駄目なのよ。これは打ち止めのためなのよ」
一方通行「……。あいつが学校行ってる時間に働けばいいンじゃねェのか?」
芳川「……」
一方通行「……」
芳川「打ち止めが早退ってことになったら」
一方通行「そういう時は俺ら保護者の誰かがついてやればいい。違うか?」
芳川「……」
一方通行「……」
芳川「ふぅ……。作業の邪魔だから話しかけないでもらえるかしら?」
一方通行「なンで賢者モードみたいになってンだよ!? テメェ自分に甘過ぎンぞ!?」
芳川「打ち止めを迎えに行くために昼寝してないあなたも甘いわよね」
一方通行「……。あいつが学校行ってる時間に働けばいいンじゃねェのか?」
芳川「……」
一方通行「……」
芳川「打ち止めが早退ってことになったら」
一方通行「そういう時は俺ら保護者の誰かがついてやればいい。違うか?」
芳川「……」
一方通行「……」
芳川「ふぅ……。作業の邪魔だから話しかけないでもらえるかしら?」
一方通行「なンで賢者モードみたいになってンだよ!? テメェ自分に甘過ぎンぞ!?」
芳川「打ち止めを迎えに行くために昼寝してないあなたも甘いわよね」
342: 2010/06/03(木) 14:54:35.30 ID:jKp6/kDO
一方通行「それとこれとは別だァ!」
芳川「あーうるさいうるさい。資料が全然頭に入ってこないわ」
一方通行「テメェ……! そういやなに見てンだよ?」
芳川「妹達の生体データよ」
一方通行「そういうデータは全部破棄されたはずじゃねェのかよ!?」
芳川「これは私用のバックアップデータよ。こういったデータがないと妹達になにかあった時に対応出来ないでしょ?」
一方通行「……確かにそォだな。つか妹達になにかあったのか?」
芳川「なにもないわよ」
一方通行「じゃあなンで今更……」
芳川「姉に頼まれたのよ」
一方通行「姉ェ!? お前、姉妹いたのかよ!?」
芳川「サスケェみたいになってるわよ。姉がいること言ってなかったかしら?」
一方通行「初耳だぜェ……」
芳川「あーうるさいうるさい。資料が全然頭に入ってこないわ」
一方通行「テメェ……! そういやなに見てンだよ?」
芳川「妹達の生体データよ」
一方通行「そういうデータは全部破棄されたはずじゃねェのかよ!?」
芳川「これは私用のバックアップデータよ。こういったデータがないと妹達になにかあった時に対応出来ないでしょ?」
一方通行「……確かにそォだな。つか妹達になにかあったのか?」
芳川「なにもないわよ」
一方通行「じゃあなンで今更……」
芳川「姉に頼まれたのよ」
一方通行「姉ェ!? お前、姉妹いたのかよ!?」
芳川「サスケェみたいになってるわよ。姉がいること言ってなかったかしら?」
一方通行「初耳だぜェ……」
345: 2010/06/04(金) 18:27:48.62 ID:3MD6AUDO
昔、探さないで下さいと言って出て行った消しゴムや鉛筆、ボールペンのキャップ達は元気にしているだろうか?返事くらいは欲しいのである
そして本日は濃厚なサッカースレになります。嘘です投下します
そして本日は濃厚なサッカースレになります。嘘です投下します
346: 2010/06/04(金) 18:29:17.98 ID:3MD6AUDO
――とあるマンション――
帝子「ただいま。生きてるか?」
研究員「なんとかね……」ムクリ
帝子「あんまり無理すんなよ」
研究員「私の癒やしはあなただけよー」ベタ
帝子「くっつくな風邪が移る!」
研究員「看病イベントためよ、我慢なさい」
帝子「もう発生してんじゃん」
研究員「私は帝子たんを看病したいのー」
帝子「あーウザイ! 大人しくしてないと未元物質食わすぞ!」
研究員「あれって食べれるの?」
帝子「へ? ……あー人体に影響がないような性質に変換させればいけるんじゃないかな?」
研究員「それじゃあサプリメントみたいなものにすることも出来るの?」
帝子「試したことはないけど、理論上は出来るんじゃない……かな」
帝子「ただいま。生きてるか?」
研究員「なんとかね……」ムクリ
帝子「あんまり無理すんなよ」
研究員「私の癒やしはあなただけよー」ベタ
帝子「くっつくな風邪が移る!」
研究員「看病イベントためよ、我慢なさい」
帝子「もう発生してんじゃん」
研究員「私は帝子たんを看病したいのー」
帝子「あーウザイ! 大人しくしてないと未元物質食わすぞ!」
研究員「あれって食べれるの?」
帝子「へ? ……あー人体に影響がないような性質に変換させればいけるんじゃないかな?」
研究員「それじゃあサプリメントみたいなものにすることも出来るの?」
帝子「試したことはないけど、理論上は出来るんじゃない……かな」
347: 2010/06/04(金) 18:30:24.97 ID:3MD6AUDO
研究員「もしかしたら自給自足も出来るんじゃない?」
帝子「あの第一位様もびっくりな発想だなそれは」
研究員「ほんと、非常識ね」
帝子「……。それはどうも」
研究員「ところで頼んだものは買ってきてくれた?」
帝子「はいよ」ドサッ
研究員「……。私はプリンしか頼んでないわよ。……これはなに?」
帝子「シュークリームとアイスだけど?」
研究員「それはあなたが食べたいだけじゃないの?」
帝子「……。食べないの?」
研究員「あるからにはありがたくもらうけど、全部私のよね?」
帝子「えっ」
研究員「冗談よ。はぁ、つくづく身内に甘い性格で困っちゃうわ」
帝子「あの第一位様もびっくりな発想だなそれは」
研究員「ほんと、非常識ね」
帝子「……。それはどうも」
研究員「ところで頼んだものは買ってきてくれた?」
帝子「はいよ」ドサッ
研究員「……。私はプリンしか頼んでないわよ。……これはなに?」
帝子「シュークリームとアイスだけど?」
研究員「それはあなたが食べたいだけじゃないの?」
帝子「……。食べないの?」
研究員「あるからにはありがたくもらうけど、全部私のよね?」
帝子「えっ」
研究員「冗談よ。はぁ、つくづく身内に甘い性格で困っちゃうわ」
348: 2010/06/04(金) 18:31:22.69 ID:3MD6AUDO
帝子「身内と言えば、妹さんとやらに聞いてなにか分かった?」
研究員「んー、結論から言わせてもらうと有益な情報は得られなかったわ。でも興味深いデータを見せてもらったわよ」
帝子「どんなだ?」
研究員「妹達は超電磁砲のクローン。それなのに能力はオリジナルに到底及ばない欠陥電気が生まれた」
研究員「けれども最近になって彼女達の能力に変化が現れ始めたみたいなの」
帝子「変化って……欠陥電気とはいえ電撃使いには違いないだろ?」
研究員「別に違う能力が使えるようになったとかじゃないわ。妹達の能力は多少強度の違いがあるにしても、クローンである以上性質は全員同じはずなのよ」
研究員「この性質っていうのは指紋と同じと考えてもらえれば分かりやすいわね」
帝子「クローンであるはずなのに他の個体とは違う性質、ねぇ……答えがなんとなく分かったよ」
研究員「ふーん、言ってみなさいよ?」
帝子「ずばり個性、だろ?」
研究員「んー、結論から言わせてもらうと有益な情報は得られなかったわ。でも興味深いデータを見せてもらったわよ」
帝子「どんなだ?」
研究員「妹達は超電磁砲のクローン。それなのに能力はオリジナルに到底及ばない欠陥電気が生まれた」
研究員「けれども最近になって彼女達の能力に変化が現れ始めたみたいなの」
帝子「変化って……欠陥電気とはいえ電撃使いには違いないだろ?」
研究員「別に違う能力が使えるようになったとかじゃないわ。妹達の能力は多少強度の違いがあるにしても、クローンである以上性質は全員同じはずなのよ」
研究員「この性質っていうのは指紋と同じと考えてもらえれば分かりやすいわね」
帝子「クローンであるはずなのに他の個体とは違う性質、ねぇ……答えがなんとなく分かったよ」
研究員「ふーん、言ってみなさいよ?」
帝子「ずばり個性、だろ?」
349: 2010/06/04(金) 18:32:17.50 ID:3MD6AUDO
研究員「right。その通り、よくわかったわね」
帝子「病院の妹達がなかなか個性的だったからな。ピンときたんだよ」
研究員「どうやらその個性が性質に変化を与えてるらしいわ。科学的証拠なんてない憶測に過ぎない話みたいだけどね」
帝子「確かに興味深い話だけどそれは妹達の話だろ? それがどう俺に繋がるんだ?」
研究員「口では上手く説明出来ないけど、垣根帝子たる個性だとか絶対的な何かがあれば、垣根帝督の未元物質の性質が変化して垣根帝子だけの未元物質になるんじゃないかなぁって」
帝子「また科学者としては科学的根拠に欠ける発言だな」
研究員「なんだか自信なくしそうだわ……。でも妹の資料を見てとある仮説が立てられたわ。垣根――」
帝子「――帝子と垣根帝督の自分だけの現実の繋がっていない部分をその個性とやらで性質を変化させて取り込む。これによって垣根帝子は無事未元物質を取り戻せる。……と、まぁこんな感じか?」
研究員「私仕事辞める……」グス
帝子「楽勝だ科学者」
帝子「病院の妹達がなかなか個性的だったからな。ピンときたんだよ」
研究員「どうやらその個性が性質に変化を与えてるらしいわ。科学的証拠なんてない憶測に過ぎない話みたいだけどね」
帝子「確かに興味深い話だけどそれは妹達の話だろ? それがどう俺に繋がるんだ?」
研究員「口では上手く説明出来ないけど、垣根帝子たる個性だとか絶対的な何かがあれば、垣根帝督の未元物質の性質が変化して垣根帝子だけの未元物質になるんじゃないかなぁって」
帝子「また科学者としては科学的根拠に欠ける発言だな」
研究員「なんだか自信なくしそうだわ……。でも妹の資料を見てとある仮説が立てられたわ。垣根――」
帝子「――帝子と垣根帝督の自分だけの現実の繋がっていない部分をその個性とやらで性質を変化させて取り込む。これによって垣根帝子は無事未元物質を取り戻せる。……と、まぁこんな感じか?」
研究員「私仕事辞める……」グス
帝子「楽勝だ科学者」
350: 2010/06/04(金) 18:32:55.97 ID:3MD6AUDO
帝子「でもなぁ、個性って……絶対的な何かって……」
研究員「だから答えを急ぐ必要はないわ。あなたは垣根帝子として生まれ変わってまだ少ししか経ってないじゃない」
帝子「……そっか、生まれ変わったんだよな。もう能力を使うようなこともしなくていいんだよな」
研究員「そうよ。だから、これからはずっと一緒よ……」スッ
帝子「いやいや意味分かんないし、って顔が近い! 風邪が移る! は、な、れ、な、さ、い!」
研究員「ちぇ。はぁ、ぼーっとしてうまく働かない頭を使ったから疲れたわ……」
帝子「ほら、もう寝ろよ」
研究員「プリン食べてからー」
帝子「はいはい」
研究員「食べさせてー」
帝子「お断りします」
研究員「ちっ」
研究員「だから答えを急ぐ必要はないわ。あなたは垣根帝子として生まれ変わってまだ少ししか経ってないじゃない」
帝子「……そっか、生まれ変わったんだよな。もう能力を使うようなこともしなくていいんだよな」
研究員「そうよ。だから、これからはずっと一緒よ……」スッ
帝子「いやいや意味分かんないし、って顔が近い! 風邪が移る! は、な、れ、な、さ、い!」
研究員「ちぇ。はぁ、ぼーっとしてうまく働かない頭を使ったから疲れたわ……」
帝子「ほら、もう寝ろよ」
研究員「プリン食べてからー」
帝子「はいはい」
研究員「食べさせてー」
帝子「お断りします」
研究員「ちっ」
351: 2010/06/04(金) 18:33:44.90 ID:3MD6AUDO
――とあるマンション――
Prrrr、Prrrr
一方通行「ン? ……よォ、なにか分かったのか?」
土御門「いや、違う。が、足は掴んだかもしれん」
一方通行「そいつァちょうどいい。虱潰しに動くのもそろそろ嫌気がさして来たところだ」
土御門「泳がせて様子を見るのもいいが、どうするかはお前の判断に任せる」
一方通行「ンで、その足とやらはなンだ?」
土御門「スキルアウトだ」
一方通行「またベタな線だな」
土御門「そう、そのベタな線だ。今日とあるスキルアウト集団が動き出したらしい」
一方通行「……つまンねェ」
土御門「話は最後まで聞くもんだぜ」
Prrrr、Prrrr
一方通行「ン? ……よォ、なにか分かったのか?」
土御門「いや、違う。が、足は掴んだかもしれん」
一方通行「そいつァちょうどいい。虱潰しに動くのもそろそろ嫌気がさして来たところだ」
土御門「泳がせて様子を見るのもいいが、どうするかはお前の判断に任せる」
一方通行「ンで、その足とやらはなンだ?」
土御門「スキルアウトだ」
一方通行「またベタな線だな」
土御門「そう、そのベタな線だ。今日とあるスキルアウト集団が動き出したらしい」
一方通行「……つまンねェ」
土御門「話は最後まで聞くもんだぜ」
352: 2010/06/04(金) 18:34:27.39 ID:3MD6AUDO
一方通行「わァってるよ。そンで、そのスキルアウトご一行様がなンだってンだ?」
土御門「そのスキルアウトご一行様のリーダーの名前が雉川と言うそうだ」
一方通行「キジカワ? きじかわ、雉川……おい、まさか!?」
土御門「そうだ、そのまさかだ。お前が去年潰した野鳥部隊の1人だった男だ」
一方通行「チッ、その阿呆鳥部隊の1人だったやつがなンでスキルアウトなンか動かしてるンだよ?」
土御門「それは分からない。だからどうするかはお前の判断に任せるとした。だか俺は、奴が確実にこの件でなにか知っているに違いないと見ている」
一方通行「あれだけ嗅ぎ回って出てこなかったンだ、その可能性は大有りだろォなァ。灯台下暗しってか」
土御門「明るい所はないがな」
一方通行「いちいち揚げ足取るンじゃねェ。でェ、その阿呆鳥は今どこにいるンだ?」
土御門「あいつらなら――だ」
土御門「そのスキルアウトご一行様のリーダーの名前が雉川と言うそうだ」
一方通行「キジカワ? きじかわ、雉川……おい、まさか!?」
土御門「そうだ、そのまさかだ。お前が去年潰した野鳥部隊の1人だった男だ」
一方通行「チッ、その阿呆鳥部隊の1人だったやつがなンでスキルアウトなンか動かしてるンだよ?」
土御門「それは分からない。だからどうするかはお前の判断に任せるとした。だか俺は、奴が確実にこの件でなにか知っているに違いないと見ている」
一方通行「あれだけ嗅ぎ回って出てこなかったンだ、その可能性は大有りだろォなァ。灯台下暗しってか」
土御門「明るい所はないがな」
一方通行「いちいち揚げ足取るンじゃねェ。でェ、その阿呆鳥は今どこにいるンだ?」
土御門「あいつらなら――だ」
353: 2010/06/04(金) 18:35:18.23 ID:3MD6AUDO
一方通行「――か、分かった」
土御門「どうする気だ?」
一方通行「最初は様子見だなァ。ンで、奴らの目的が分かってから動く」
土御門「くれぐれもただ暴れただけってのはやめろよ?」
一方通行「分かってるっつーの。ンじゃあな」ピッ
芳川「……仕事?」
一方通行「あァ。いつ帰れるかはわかンねェ。打ち止めを頼むぜ」
芳川「ほら、やっぱり私が家に居た方がいいじゃない」
一方通行「こんなことで自分を正当化してンじゃねェよ」
芳川「……。打ち止めの学校終わってからじゃ駄目なの? あの子、楽しみにしてるのよ」
一方通行「……今度どっか連れてってやると伝えておいてくれ」
芳川「仕方ないわね。行ってらっしゃい。気をつけてね」
一方通行「俺を誰だと思ってンだ。行ってくる」
土御門「どうする気だ?」
一方通行「最初は様子見だなァ。ンで、奴らの目的が分かってから動く」
土御門「くれぐれもただ暴れただけってのはやめろよ?」
一方通行「分かってるっつーの。ンじゃあな」ピッ
芳川「……仕事?」
一方通行「あァ。いつ帰れるかはわかンねェ。打ち止めを頼むぜ」
芳川「ほら、やっぱり私が家に居た方がいいじゃない」
一方通行「こんなことで自分を正当化してンじゃねェよ」
芳川「……。打ち止めの学校終わってからじゃ駄目なの? あの子、楽しみにしてるのよ」
一方通行「……今度どっか連れてってやると伝えておいてくれ」
芳川「仕方ないわね。行ってらっしゃい。気をつけてね」
一方通行「俺を誰だと思ってンだ。行ってくる」
362: 2010/06/05(土) 00:07:03.56 ID:hD9TXsDO
――とあるマンション――
研究員「……」スースー
帝子「やっと寝付いたか……」
帝子「(個性だとか絶対的な何か、か。このままでそれが見付かるんだろうか? 焦る必要がないのは分かるけど、はいそうですかと待つのもな……)」
――ピンポーン
帝子「(こんな時間に誰だろ)はい、どちら様ですか。……? どちら様ですか? 間違いか?」ヒラッ
帝子「なんだこの紙? ……なっ!?」
『30分以内に――へ来い垣根帝督。周りに迷惑を掛けたくなければ余計なことはしない方が身のためだ』
帝子「(俺を知っているに奴……土御門か? いや、あいつならこんな手は使わないはずだ。じゃあ一体誰が?)」
帝子「(俺を知っていて誘い出すってことは向こうもそれなりの武装なり準備をしているはずだ。無視するか? いや、駄目だ。なにかあっても今の俺じゃ誰も守れない……)」
帝子「(アンチスキルかジャッジメントに……これも駄目だ。俺のことが明るみになる可能性がある)」
研究員「……」スースー
帝子「やっと寝付いたか……」
帝子「(個性だとか絶対的な何か、か。このままでそれが見付かるんだろうか? 焦る必要がないのは分かるけど、はいそうですかと待つのもな……)」
――ピンポーン
帝子「(こんな時間に誰だろ)はい、どちら様ですか。……? どちら様ですか? 間違いか?」ヒラッ
帝子「なんだこの紙? ……なっ!?」
『30分以内に――へ来い垣根帝督。周りに迷惑を掛けたくなければ余計なことはしない方が身のためだ』
帝子「(俺を知っているに奴……土御門か? いや、あいつならこんな手は使わないはずだ。じゃあ一体誰が?)」
帝子「(俺を知っていて誘い出すってことは向こうもそれなりの武装なり準備をしているはずだ。無視するか? いや、駄目だ。なにかあっても今の俺じゃ誰も守れない……)」
帝子「(アンチスキルかジャッジメントに……これも駄目だ。俺のことが明るみになる可能性がある)」
363: 2010/06/05(土) 00:08:07.89 ID:hD9TXsDO
帝子「(チッ、行くしかないのか……)」
研究員「……」スースー
帝子「(誰にも迷惑かけたくないしな。相手がどんな奴らかも分からないし、いざとなったら女らしく逃げる。うん、これだな)」
帝子「メモ、残していくか。えーっと『風邪に良さそうなものを買ってきます』っと、こんなもんでいいかな」
帝子「(戸締まりよし、鍵よし、準備よし! さて行きますか)行ってきます。なるべく早く戻るよ」
研究員「……」スースー
――ガチャン
帝子「今夜はいい天気みたいだな。……おっと、こんなことしてたら遅刻だな。ま、挑発にはちょうどいいか」
――とある廃ビル前――
雉川「遅ぇ!」
部下1「あそこから30分でここまではキツいっすよ」
雉川「俺は早く終わらせてドラマを見たいんだよ!」
研究員「……」スースー
帝子「(誰にも迷惑かけたくないしな。相手がどんな奴らかも分からないし、いざとなったら女らしく逃げる。うん、これだな)」
帝子「メモ、残していくか。えーっと『風邪に良さそうなものを買ってきます』っと、こんなもんでいいかな」
帝子「(戸締まりよし、鍵よし、準備よし! さて行きますか)行ってきます。なるべく早く戻るよ」
研究員「……」スースー
――ガチャン
帝子「今夜はいい天気みたいだな。……おっと、こんなことしてたら遅刻だな。ま、挑発にはちょうどいいか」
――とある廃ビル前――
雉川「遅ぇ!」
部下1「あそこから30分でここまではキツいっすよ」
雉川「俺は早く終わらせてドラマを見たいんだよ!」
364: 2010/06/05(土) 00:08:50.39 ID:hD9TXsDO
雉川「まぁそれは録画済みだから別にいいんだけどよ」
部下1「(なら急ぐ必要なかったんじゃ……)」
雉川「ところでお前ら、俺の作戦覚えてるか?」
部下2「囲んで捕らえる!」
部下3「殺さない!!」
部下4「最後はリーダーに譲る!!!」
雉川「よし、完璧だ! うまくいったら焼き肉行くぞ、焼き肉!」
部下衆「おー!!」
雉川「でも奢りじゃねぇぞ!」
部下衆「な、なんだってー!?」
帝子「その焼き肉の肉ってのは俺のことか? それともお前らの肉か?」
部下衆「!?!?!?」
部下1「(なら急ぐ必要なかったんじゃ……)」
雉川「ところでお前ら、俺の作戦覚えてるか?」
部下2「囲んで捕らえる!」
部下3「殺さない!!」
部下4「最後はリーダーに譲る!!!」
雉川「よし、完璧だ! うまくいったら焼き肉行くぞ、焼き肉!」
部下衆「おー!!」
雉川「でも奢りじゃねぇぞ!」
部下衆「な、なんだってー!?」
帝子「その焼き肉の肉ってのは俺のことか? それともお前らの肉か?」
部下衆「!?!?!?」
365: 2010/06/05(土) 00:10:00.50 ID:hD9TXsDO
雉川「!?!?!?」
部下1「リーダーも驚いてちゃ駄目っしょ!?」
帝子「(スキルアウト連中か。どうやら暗部との繋がりは薄そうだな)」
部下6「てめぇいつの間に!?」
帝子「焼き肉の辺りだから、ついさっきかな」
雉川「おいおい、姉さんよ。遅刻だぞ? ち、こ、く。5分前行動は基本だろ?」
帝子「その声、昨日の!?」
雉川「よっ、1日振りだな。元気にしてたか、帝子ちゃん?」
部下7「リーダー知ってるんすか?」
雉川「ああ。こいつが昨日ナンパした奴だよ」
部下8「リーダー、顔だけはいいもんなぁ」
雉川「だけは余計だっつーの!」
部下1「リーダーも驚いてちゃ駄目っしょ!?」
帝子「(スキルアウト連中か。どうやら暗部との繋がりは薄そうだな)」
部下6「てめぇいつの間に!?」
帝子「焼き肉の辺りだから、ついさっきかな」
雉川「おいおい、姉さんよ。遅刻だぞ? ち、こ、く。5分前行動は基本だろ?」
帝子「その声、昨日の!?」
雉川「よっ、1日振りだな。元気にしてたか、帝子ちゃん?」
部下7「リーダー知ってるんすか?」
雉川「ああ。こいつが昨日ナンパした奴だよ」
部下8「リーダー、顔だけはいいもんなぁ」
雉川「だけは余計だっつーの!」
366: 2010/06/05(土) 00:11:30.29 ID:hD9TXsDO
帝子「俺をここに呼び出したのは昨日の腹いせか? (何故こんな奴が俺のことを?)」
雉川「ここではそういう事にしといてやるよ」
帝子「?」
雉川「に、しても『俺』だなんて似合わない言葉使うねぇ? 昨日はいや離してとか鳴いてたくせによぉ?」
部下1「ははは、マジかよ!」
部下2「萌えた! 萌えてきたっすよリーダー!」
帝子「……。そんな鳴いてた女が1人でのこのこと現れると思うか?」スッ…
部下3「あ?」
雉川「……」
帝子「そんなことも分からねぇとはスキルアウトは所詮ゴミだな」
部下4「んだとぉ!?」ブンッ
――ドスッ
部下4「ぐぇ!?」
雉川「ここではそういう事にしといてやるよ」
帝子「?」
雉川「に、しても『俺』だなんて似合わない言葉使うねぇ? 昨日はいや離してとか鳴いてたくせによぉ?」
部下1「ははは、マジかよ!」
部下2「萌えた! 萌えてきたっすよリーダー!」
帝子「……。そんな鳴いてた女が1人でのこのこと現れると思うか?」スッ…
部下3「あ?」
雉川「……」
帝子「そんなことも分からねぇとはスキルアウトは所詮ゴミだな」
部下4「んだとぉ!?」ブンッ
――ドスッ
部下4「ぐぇ!?」
367: 2010/06/05(土) 00:12:41.43 ID:hD9TXsDO
部下5「大丈夫か!? てめぇ仕込み警棒とは良いもん持ってるじゃねぇか」
帝子「乙女の嗜みだ。それより、これ以上騒がない方がお前らのためだぞ?」
部下6「おいおいアンチスキルやジャッジメントを呼んだ訳じゃないよな? そんなことしたらどうなるか書いてあったろ?」
帝子「どうなるんだっけ?」
部下7「俺達の仲間次第だなぁ。確かリーダーの指示は『好きにしろ』だったか? ひゃはは!」
帝子「(やはり人を割いていたか)そうかそうか。ま、呼んでないから安心しろよ」
部下8「おい、そうやって挑発するからには勝算はあるんだな?」
帝子「ああ、もちろんだ」
雉川「ほぅ……俺らにも教えてほしいもんだな」
帝子「簡単だ。ゴミは燃やせばいい」
部下1「この、言わせておけば!」ダッ
雉川「止まれぇ!!」
部下1「っ!?」
帝子「乙女の嗜みだ。それより、これ以上騒がない方がお前らのためだぞ?」
部下6「おいおいアンチスキルやジャッジメントを呼んだ訳じゃないよな? そんなことしたらどうなるか書いてあったろ?」
帝子「どうなるんだっけ?」
部下7「俺達の仲間次第だなぁ。確かリーダーの指示は『好きにしろ』だったか? ひゃはは!」
帝子「(やはり人を割いていたか)そうかそうか。ま、呼んでないから安心しろよ」
部下8「おい、そうやって挑発するからには勝算はあるんだな?」
帝子「ああ、もちろんだ」
雉川「ほぅ……俺らにも教えてほしいもんだな」
帝子「簡単だ。ゴミは燃やせばいい」
部下1「この、言わせておけば!」ダッ
雉川「止まれぇ!!」
部下1「っ!?」
368: 2010/06/05(土) 00:14:21.32 ID:hD9TXsDO
雉川「そいつの右手を見てみろ」
部下1「右手……銃!?」
帝子「(チッ、1人減らすチャンスが……こいつますます何者だ)」
雉川「ほら、撃てるもんなら撃ってみろよ。次の瞬間お前も同じことになるぞ」
帝子「(チッ、なんだよ。全員銃持ちかよ)……流石はリーダーさんだな。他のゴミとは違う」
部下1「リ、リーダー! 仕込み警棒に銃ってこの女何者っすか!?」
雉川「ここまでされたら穏便に事を済ませられそうにねぇな。いいぜ、教えてやる」
雉川「こいつは学園都市レベル5の第二位、未元物質の垣根帝督だ。今は垣根帝子らしいがな」
帝子「っ!? ……そこまで知ってるってことは昨日近付いたのは未元物質のためか」
雉川「ああそうだよ。もっとも昨日で終わらせるつもりだったんだが、あのウニ頭のせいでパーになったんだよ」
帝子「……(ウニ頭? 上条のことか。どうやら今度改めて礼が必要だな)」
部下1「右手……銃!?」
帝子「(チッ、1人減らすチャンスが……こいつますます何者だ)」
雉川「ほら、撃てるもんなら撃ってみろよ。次の瞬間お前も同じことになるぞ」
帝子「(チッ、なんだよ。全員銃持ちかよ)……流石はリーダーさんだな。他のゴミとは違う」
部下1「リ、リーダー! 仕込み警棒に銃ってこの女何者っすか!?」
雉川「ここまでされたら穏便に事を済ませられそうにねぇな。いいぜ、教えてやる」
雉川「こいつは学園都市レベル5の第二位、未元物質の垣根帝督だ。今は垣根帝子らしいがな」
帝子「っ!? ……そこまで知ってるってことは昨日近付いたのは未元物質のためか」
雉川「ああそうだよ。もっとも昨日で終わらせるつもりだったんだが、あのウニ頭のせいでパーになったんだよ」
帝子「……(ウニ頭? 上条のことか。どうやら今度改めて礼が必要だな)」
369: 2010/06/05(土) 00:16:53.26 ID:hD9TXsDO
部下2「が、学園都市の第二位ってホントすかリーダー……?」
雉川「ああ、間違いねぇ。なんだお前ら? まさか怖じ気づいたとか言うんじゃないよな?」
部下3「リーダーは怖くないんすか!?」
雉川「当たり前だ。なにせこいつは能力が使えないからな」ニヤリ
帝子「(そこまで分かってんのか……!?)」
部下5「……マジっすか?」
雉川「詳しいことは言えないがこいつが能力を使えてたら俺、昨日で人生終わってるぜ?」
部下6「そ、そうっすよね! ははは!」
帝子「……。あっははははは! なんて作り話だ! これは傑作だ! 今世紀最大の駄傑作だ!」
雉川「ああん?」
帝子「だってそうだろ? 本当に第二位が能力使えなくなってると思うか? あえて使わなかったと考えてもみないのか?」
部下7「た、確かに言われてみれば……」
雉川「ああ、間違いねぇ。なんだお前ら? まさか怖じ気づいたとか言うんじゃないよな?」
部下3「リーダーは怖くないんすか!?」
雉川「当たり前だ。なにせこいつは能力が使えないからな」ニヤリ
帝子「(そこまで分かってんのか……!?)」
部下5「……マジっすか?」
雉川「詳しいことは言えないがこいつが能力を使えてたら俺、昨日で人生終わってるぜ?」
部下6「そ、そうっすよね! ははは!」
帝子「……。あっははははは! なんて作り話だ! これは傑作だ! 今世紀最大の駄傑作だ!」
雉川「ああん?」
帝子「だってそうだろ? 本当に第二位が能力使えなくなってると思うか? あえて使わなかったと考えてもみないのか?」
部下7「た、確かに言われてみれば……」
370: 2010/06/05(土) 00:18:21.28 ID:hD9TXsDO
部下1「ど、どうなんすかリーダー!?」
雉川「……はぁ。説明すんのめんどくぇ。お前ら、早くあの糞女を捕らえてこい」
部下2「で、でもよリーダー。あの女の言うことが本当なら……?」
雉川「だから詳しくは言えねぇ――」
――バンッ! ――バンッ!
部下2「がっ!」
部下3「おぉっ!」
帝子「(くそっ! 雉川を狙ったが駄目だったか! とにかく今は逃げないと!)」ダッダッダ
部下5「おいしっかりしろ!? あのアマよくも!!」
雉川「今のが証拠だ! 能力が使えるんなら奴はこんなことしねぇ! 今はただの小娘だ! 分かったらとっとと捕まえてこい!」
部下衆「わ、分かりました!」
雉川「手間をかけさせやがる連中だ。はぁ、早く済ませてドラマ見たいぜ」
雉川「……はぁ。説明すんのめんどくぇ。お前ら、早くあの糞女を捕らえてこい」
部下2「で、でもよリーダー。あの女の言うことが本当なら……?」
雉川「だから詳しくは言えねぇ――」
――バンッ! ――バンッ!
部下2「がっ!」
部下3「おぉっ!」
帝子「(くそっ! 雉川を狙ったが駄目だったか! とにかく今は逃げないと!)」ダッダッダ
部下5「おいしっかりしろ!? あのアマよくも!!」
雉川「今のが証拠だ! 能力が使えるんなら奴はこんなことしねぇ! 今はただの小娘だ! 分かったらとっとと捕まえてこい!」
部下衆「わ、分かりました!」
雉川「手間をかけさせやがる連中だ。はぁ、早く済ませてドラマ見たいぜ」
371: 2010/06/05(土) 00:19:18.10 ID:hD9TXsDO
――とある廃ビル内――
帝子「(はぁ、はぁ……。女になって体力も落ちてんのか? 足がついていかない……早く、どこか隠れないと……)」
部下1「おい隠れても無駄だぞ! 『ここ』がどんなところか分かってんのか!?」
帝子「(……?)」
部下5「ここは俺達の隠れ家なんだよ。つまり……小娘が隠れそう所くらい分かるんだよ!」
――ドォォン!
帝子「っ!? (壁が!?)」
部下6「みぃーつけたぁ」
帝子「くそっ!」スチャ
――バンッ!
帝子「あうぅっ!! (後ろから撃たれた!?)」
部下7「はは、足で良かったと思うんだな」
部下8「やっぱ能力が使えないってのは本当のみたいだな」
帝子「(はぁ、はぁ……。女になって体力も落ちてんのか? 足がついていかない……早く、どこか隠れないと……)」
部下1「おい隠れても無駄だぞ! 『ここ』がどんなところか分かってんのか!?」
帝子「(……?)」
部下5「ここは俺達の隠れ家なんだよ。つまり……小娘が隠れそう所くらい分かるんだよ!」
――ドォォン!
帝子「っ!? (壁が!?)」
部下6「みぃーつけたぁ」
帝子「くそっ!」スチャ
――バンッ!
帝子「あうぅっ!! (後ろから撃たれた!?)」
部下7「はは、足で良かったと思うんだな」
部下8「やっぱ能力が使えないってのは本当のみたいだな」
372: 2010/06/05(土) 00:20:32.05 ID:hD9TXsDO
部下7「あのよ、リーダーには殺さなきゃいいって言われてるからもう一発ぐらい撃ってもいいよな?」
部下1「止めとけ弾の無駄だ。だが……」ドゴォ
帝子「ぐぅっ!」
部下1「殴るのはタダだ」
帝子「(こんなとこで終わるのか? 嫌だ嫌だ嫌だ)」
部下5「お前もサディストだなぁ。まぁ俺も痛めつけんのは好きだぜ!」ガシッ
帝子「ああぁっ! (撃たれた足を……!)」
部下6「あんまりやりすぎんなよ? 最後はリーダーに、だろ?」
帝子「(こんなところで氏にたくない! 皆に会えなくなるなんて嫌だ! 誰でもいいから誰か助けて!)」
部下7「なぁ、リーダーに怒られるかもしれないけどよ、この女マワさね?」
部下8「いいねいいね! それさいぶぅっ!!」
部下衆「!!??」
一方通行「……よォ、なにやら愉快なことになってンじゃねェか。第二位さンよォ?」
帝子「一方……通行……?」
部下1「止めとけ弾の無駄だ。だが……」ドゴォ
帝子「ぐぅっ!」
部下1「殴るのはタダだ」
帝子「(こんなとこで終わるのか? 嫌だ嫌だ嫌だ)」
部下5「お前もサディストだなぁ。まぁ俺も痛めつけんのは好きだぜ!」ガシッ
帝子「ああぁっ! (撃たれた足を……!)」
部下6「あんまりやりすぎんなよ? 最後はリーダーに、だろ?」
帝子「(こんなところで氏にたくない! 皆に会えなくなるなんて嫌だ! 誰でもいいから誰か助けて!)」
部下7「なぁ、リーダーに怒られるかもしれないけどよ、この女マワさね?」
部下8「いいねいいね! それさいぶぅっ!!」
部下衆「!!??」
一方通行「……よォ、なにやら愉快なことになってンじゃねェか。第二位さンよォ?」
帝子「一方……通行……?」
373: 2010/06/05(土) 00:21:46.06 ID:hD9TXsDO
部下1「ア、一方通行だって!?」
一方通行「さっきそこの男……あー女か? が、言ってたじゃねェか」
部下5「な、なんでお前がここに居るんだよ!? か、関係ないだろ!?」
一方通行「あァ、関係ねェな。お前らには関係ねェ」
部下6「じゃ、じゃあなんの関係があってここに居るんだよ!?」
一方通行「お前らのリーダーの雉川っつーのに用があンだよ」
部下7「リーダーに? は、ははは! 学園都市の第一位様がわざわざスキルアウト集団を潰しにきたのか!? どうやら無能力者にやられてから格が落ちたってのは本当らしいな! ははは!」
帝子「(馬鹿なこと言いやがって……)」
一方通行「それならお前らだって俺に勝てるはずだよなァ?」ニタァ
部下1「な、なんだと?」
一方通行「さっきそこの男……あー女か? が、言ってたじゃねェか」
部下5「な、なんでお前がここに居るんだよ!? か、関係ないだろ!?」
一方通行「あァ、関係ねェな。お前らには関係ねェ」
部下6「じゃ、じゃあなんの関係があってここに居るんだよ!?」
一方通行「お前らのリーダーの雉川っつーのに用があンだよ」
部下7「リーダーに? は、ははは! 学園都市の第一位様がわざわざスキルアウト集団を潰しにきたのか!? どうやら無能力者にやられてから格が落ちたってのは本当らしいな! ははは!」
帝子「(馬鹿なこと言いやがって……)」
一方通行「それならお前らだって俺に勝てるはずだよなァ?」ニタァ
部下1「な、なんだと?」
374: 2010/06/05(土) 00:23:25.85 ID:hD9TXsDO
一方通行「さァ、精々長生きしてみせろォ!!」
部下5「やってる! やってやるぞ!」――バンッ! バンッ!
部下5「ぎっ!? ぎゃ!!」
一方通行「吠えた割にはそのざまか三下ァ! ほらァ! もっと頑張らねェと長生き出来ねェぞ!!」ビュン
部下6「ひぃぃ!?」
一方通行「まァまァ、そう堅くならず『柔らかく』なれよォ?」ペタ
――ゴギゴギ、ギギギ
部下6「あ、あがががが……」ドサッ
一方通行「次はテメェだ」
部下7「う、うわぁぁぁぁ!」ダッ
一方通行「逃がさねェよ!」ビュン
部下7「や、止めてくれ! お、俺が悪かった! か、金ならいくらでもやる! だから命だけは!」
一方通行「なら8兆よこせ」
部下7「……は、はぁ?」
部下5「やってる! やってやるぞ!」――バンッ! バンッ!
部下5「ぎっ!? ぎゃ!!」
一方通行「吠えた割にはそのざまか三下ァ! ほらァ! もっと頑張らねェと長生き出来ねェぞ!!」ビュン
部下6「ひぃぃ!?」
一方通行「まァまァ、そう堅くならず『柔らかく』なれよォ?」ペタ
――ゴギゴギ、ギギギ
部下6「あ、あがががが……」ドサッ
一方通行「次はテメェだ」
部下7「う、うわぁぁぁぁ!」ダッ
一方通行「逃がさねェよ!」ビュン
部下7「や、止めてくれ! お、俺が悪かった! か、金ならいくらでもやる! だから命だけは!」
一方通行「なら8兆よこせ」
部下7「……は、はぁ?」
375: 2010/06/05(土) 00:24:58.42 ID:hD9TXsDO
一方通行「金ならいくらでもくれるンだろォ? なら当然8兆円くらい出せるよなァ?」
部下7「む、無理だそんな馬鹿げた金額!」
一方通行「あァン? そンじゃあお前の8兆個の細胞で勘弁してやるよォ!!」
部下7「へ? ……あ、ああ、あ、あ……はしゅ」グシャ
一方通行「さて、残るはお前だけだなァ? ここまで逃げなかったことは褒めてやる。だから、お前には今までのフルコースをプレゼントしてやるぜェ」ニタァ
部下「……へ、へへへ、そいつはどうかな?」グイッ
一方通行「なにィ?」
帝子「……うっ」
部下「そ、それ以上近付いてみろ? この女の頭を撃ち抜くぞ?」スチャ
一方通行「……はァ」
部下「ど、どうした? 降参する気になったか?」
部下7「む、無理だそんな馬鹿げた金額!」
一方通行「あァン? そンじゃあお前の8兆個の細胞で勘弁してやるよォ!!」
部下7「へ? ……あ、ああ、あ、あ……はしゅ」グシャ
一方通行「さて、残るはお前だけだなァ? ここまで逃げなかったことは褒めてやる。だから、お前には今までのフルコースをプレゼントしてやるぜェ」ニタァ
部下「……へ、へへへ、そいつはどうかな?」グイッ
一方通行「なにィ?」
帝子「……うっ」
部下「そ、それ以上近付いてみろ? この女の頭を撃ち抜くぞ?」スチャ
一方通行「……はァ」
部下「ど、どうした? 降参する気になったか?」
376: 2010/06/05(土) 00:26:07.46 ID:hD9TXsDO
一方通行「初めに言ったろ? 俺はお前らのリーダーの雉川っつーのに用があンの。それ以外はどうだっていいンだよ」
部下「は? じゃ、じゃあこの女がどうなってもいいのかよ!?」ガシッ
帝子「あぅっ……」
一方通行「1回殺ったはずの第二位が今更どォなろォが俺には関係ねェよ」
部下「そ、そうかよ。……残念だったな! お前は俺が殺される前に頃してやる!」スッ…
帝子「(今だ!)汚い手で触んな!」ゴスッ
部下「ぶふぅ!?」
帝子「もう一発オマケだ」ドスッ
部下「へげっ!」
帝子「はぁ、はぁ……」
一方通行「良いもん持ってンな」カチッ
帝子「……乙女の嗜みだ」
部下「は? じゃ、じゃあこの女がどうなってもいいのかよ!?」ガシッ
帝子「あぅっ……」
一方通行「1回殺ったはずの第二位が今更どォなろォが俺には関係ねェよ」
部下「そ、そうかよ。……残念だったな! お前は俺が殺される前に頃してやる!」スッ…
帝子「(今だ!)汚い手で触んな!」ゴスッ
部下「ぶふぅ!?」
帝子「もう一発オマケだ」ドスッ
部下「へげっ!」
帝子「はぁ、はぁ……」
一方通行「良いもん持ってンな」カチッ
帝子「……乙女の嗜みだ」
377: 2010/06/05(土) 00:27:07.33 ID:hD9TXsDO
一方通行「でェ、てめェはこンなところでなにしてンだよ?」
帝子「それはこっちの台詞だ第一位」
一方通行「それになンだよ『それ』は」
帝子「自前だ。てめぇこそ杖はどうしたんだよ?」
一方通行「リハビリしたンだよ」
帝子「ご苦労なことで。それより驚かないのか?」
一方通行「女装についてか?」
帝子「自前だっての! あー、俺が生きてることだよ」
一方通行「身体が回収されてたってのは風の噂で聞いてたからな。こンなことがあっても不思議じゃねェさ」
帝子「まぁコンビニで会ってるしな」
一方通行「そォいやそォだったなァ。お前まさかそン時からずっと女装してンのか?」
帝子「だから自前だっての!」
帝子「それはこっちの台詞だ第一位」
一方通行「それになンだよ『それ』は」
帝子「自前だ。てめぇこそ杖はどうしたんだよ?」
一方通行「リハビリしたンだよ」
帝子「ご苦労なことで。それより驚かないのか?」
一方通行「女装についてか?」
帝子「自前だっての! あー、俺が生きてることだよ」
一方通行「身体が回収されてたってのは風の噂で聞いてたからな。こンなことがあっても不思議じゃねェさ」
帝子「まぁコンビニで会ってるしな」
一方通行「そォいやそォだったなァ。お前まさかそン時からずっと女装してンのか?」
帝子「だから自前だっての!」
378: 2010/06/05(土) 00:28:14.37 ID:hD9TXsDO
一方通行「あーはいはい分かりましたよォ」ヒラヒラ
帝子「てめぇ……ちょっと手貸せ」ガシッ
一方通行「あ?」
――もよんっ
一方通行「」
帝子「どうだ、これで自前だって分かったろ?」
一方通行「テ、テメェはいきなりなにしちゃってくれてンですかァ!?」
帝子「うるせぇな。自前だって証明しただけだ……ってお前、顔赤っ!? 色白だからすっげぇ目立つし!」
一方通行「う、うるせェ! テメェがいきなりあンなことさせるからだろォがよぉ!?」
帝子「信じないお前が悪い」
一方通行「お、女なら女らしく少しは恥じらいを持ちやがれェ!」
帝子「てめぇ……ちょっと手貸せ」ガシッ
一方通行「あ?」
――もよんっ
一方通行「」
帝子「どうだ、これで自前だって分かったろ?」
一方通行「テ、テメェはいきなりなにしちゃってくれてンですかァ!?」
帝子「うるせぇな。自前だって証明しただけだ……ってお前、顔赤っ!? 色白だからすっげぇ目立つし!」
一方通行「う、うるせェ! テメェがいきなりあンなことさせるからだろォがよぉ!?」
帝子「信じないお前が悪い」
一方通行「お、女なら女らしく少しは恥じらいを持ちやがれェ!」
379: 2010/06/05(土) 00:29:10.68 ID:hD9TXsDO
帝子「信じてないくせに」プイッ
一方通行「信じるからそういう態度は止めてくれェ! こっちのペースが狂うんだよォ!」
帝子「第一位様がこんなに慌ててる姿を見れるとは思わなかった」
一方通行「テメェはなんで冷静なンだよ……」
帝子「まぁ身体が身体だからな」
一方通行「……。能力が使えなくなったってのは本当か?」
帝子「あぁ……」
一方通行「……そうか」
帝子「そういや礼がまだったな。助けてくれてありがとう」
一方通行「はァ!?」
帝子「聞こえなかったのか? 助けてくれてありがとう。二度も言わせんな恥ずかしい」
一方通行「おいおい助けたって……ついに頭までおかしくなっちゃったンですか第二位はよォ……」
一方通行「信じるからそういう態度は止めてくれェ! こっちのペースが狂うんだよォ!」
帝子「第一位様がこんなに慌ててる姿を見れるとは思わなかった」
一方通行「テメェはなんで冷静なンだよ……」
帝子「まぁ身体が身体だからな」
一方通行「……。能力が使えなくなったってのは本当か?」
帝子「あぁ……」
一方通行「……そうか」
帝子「そういや礼がまだったな。助けてくれてありがとう」
一方通行「はァ!?」
帝子「聞こえなかったのか? 助けてくれてありがとう。二度も言わせんな恥ずかしい」
一方通行「おいおい助けたって……ついに頭までおかしくなっちゃったンですか第二位はよォ……」
380: 2010/06/05(土) 00:30:34.00 ID:hD9TXsDO
帝子「人の好意は素直に受け入れるもんだぞ」
一方通行「お前、本当に第二位の未元物質の垣根帝督なの……か?」
帝子「そうだ。今は垣根帝子だけどな」
一方通行「……そのお前がなンでここにいンだよ?」
帝子「だからそれはこっちの台詞だっての。なんだ俺絡みのことじゃないのか?」
一方通行「なンの話だか分からねェが俺は『仕事』でリーダーに用があンだよ」
帝子「仕事?」
――ガタンッ
雉川「遅ぇとの様子がおかしいと思って来てみりゃなんだこの惨劇は?」
一方通行「自分から出て来るとは礼儀がなってるじゃねェか」
雉川「これはてめぇのせいか糞もやし」
帝子「(もやしって……)」
一方通行「……。残念ながら口の効き方はなってねェよォだなァ?」
雉川「てめぇこそ中途半端なカタカナ使うなよ」
一方通行「意味わかンねェこと喋ってンじゃねェ!」
一方通行「お前、本当に第二位の未元物質の垣根帝督なの……か?」
帝子「そうだ。今は垣根帝子だけどな」
一方通行「……そのお前がなンでここにいンだよ?」
帝子「だからそれはこっちの台詞だっての。なんだ俺絡みのことじゃないのか?」
一方通行「なンの話だか分からねェが俺は『仕事』でリーダーに用があンだよ」
帝子「仕事?」
――ガタンッ
雉川「遅ぇとの様子がおかしいと思って来てみりゃなんだこの惨劇は?」
一方通行「自分から出て来るとは礼儀がなってるじゃねェか」
雉川「これはてめぇのせいか糞もやし」
帝子「(もやしって……)」
一方通行「……。残念ながら口の効き方はなってねェよォだなァ?」
雉川「てめぇこそ中途半端なカタカナ使うなよ」
一方通行「意味わかンねェこと喋ってンじゃねェ!」
381: 2010/06/05(土) 00:31:44.09 ID:hD9TXsDO
雉川「それよりまさかお前、一方通行なのか?」
一方通行「だったらなンだってンだ?」
雉川「……ここは1つ穏便に事を済ませないか?」
一方通行「ほォ……話が分かるじゃねェか」
雉川「まずは状況整理だ。俺はそこの女に用がある。お前はその女に用があるのか?」
一方通行「ねェな。こいつが知り合いに似てたンで気紛れに助けてやっただけだ」
帝子「やっぱり助けてくれたんじゃん」
一方通行「うるせェ! 話をややこしくするようなこと言うンじゃねェ!」
雉川「(一方通行はこの女が第二位なのを分かってないのか?)続けていいか? その女に用がないならこっちに渡してくれないか?」
一方通行「……。あァ、ほらよ」ドンッ
帝子「いたっ! 足怪我してるんだから優しくしろよ!」
一方通行「だったらなンだってンだ?」
雉川「……ここは1つ穏便に事を済ませないか?」
一方通行「ほォ……話が分かるじゃねェか」
雉川「まずは状況整理だ。俺はそこの女に用がある。お前はその女に用があるのか?」
一方通行「ねェな。こいつが知り合いに似てたンで気紛れに助けてやっただけだ」
帝子「やっぱり助けてくれたんじゃん」
一方通行「うるせェ! 話をややこしくするようなこと言うンじゃねェ!」
雉川「(一方通行はこの女が第二位なのを分かってないのか?)続けていいか? その女に用がないならこっちに渡してくれないか?」
一方通行「……。あァ、ほらよ」ドンッ
帝子「いたっ! 足怪我してるんだから優しくしろよ!」
382: 2010/06/05(土) 00:32:51.72 ID:hD9TXsDO
一方通行「……チッ」
雉川「それはそれは可哀想に。こっちとしては暴れられなくて助かるぜ」グイ
帝子「くそっ……」
雉川「これで俺の用は終わりだ。それで天下の第一位様はここになんの用があるんだ? まさかただのスキルアウト集団を潰すためにわざわざ出向いた訳じゃないよな?」
一方通行「違ぇよ。俺が用があンのはお前だよ、雉川さン」
雉川「俺に? なんなら仲間を『あんなに』することなかったんじゃないのか?」
一方通行「それは悪かったなァ。そいつを助けるためについ勢いが余ってな」
雉川「……まぁいい。んで、俺に用ってなんだ? 殺されんのは勘弁だぜ」
一方通行「お前の態度次第ではそいつは保証できねェな。……お前、元野鳥部隊だよなァ? 名前に見覚えがあンだよ」
帝子「(野鳥部隊?)」
雉川「(チッ、ついに足を掴まれたか)それがなんだってんだ?」
雉川「それはそれは可哀想に。こっちとしては暴れられなくて助かるぜ」グイ
帝子「くそっ……」
雉川「これで俺の用は終わりだ。それで天下の第一位様はここになんの用があるんだ? まさかただのスキルアウト集団を潰すためにわざわざ出向いた訳じゃないよな?」
一方通行「違ぇよ。俺が用があンのはお前だよ、雉川さン」
雉川「俺に? なんなら仲間を『あんなに』することなかったんじゃないのか?」
一方通行「それは悪かったなァ。そいつを助けるためについ勢いが余ってな」
雉川「……まぁいい。んで、俺に用ってなんだ? 殺されんのは勘弁だぜ」
一方通行「お前の態度次第ではそいつは保証できねェな。……お前、元野鳥部隊だよなァ? 名前に見覚えがあンだよ」
帝子「(野鳥部隊?)」
雉川「(チッ、ついに足を掴まれたか)それがなんだってんだ?」
383: 2010/06/05(土) 00:34:20.52 ID:hD9TXsDO
一方通行「あー、なんつゥかアフターケア? あの部隊の生き残りがスキルアウト集団を率いて動いてるって知ったら俺も動かねェ訳にはいかないだろォがよォ」
雉川「だからって別にお前に迷惑の掛かるような事はしてないはずだぞ?」
一方通行「嘘付け、最高クラスの研究データを盗み出しといてよく言うぜ」
雉川「なっ!? お前全部知ってやがったのか!?」
一方通行「自分からボロを出すとはとンだ阿呆鳥だな」
帝子「(最高クラスの研究データ? 俺のことを知っている奴がそんな研究データを……まさかそのデータって!?)」
雉川「カマかけやがったな!? 汚ぇぞ一方通行!」
一方通行「ピーピー喚くンじゃねェよ阿呆が。でェ、その研究データがどこにあるか教えてくれたら僕うれしいなァ?」ニタァ
雉川「し、知らねぇ! 俺は下っ端だから何にも知らねぇ!」
帝子「(こいつどうしようもないアホだな……)」
一方通行「下っ端? そしたらお前らリーダーの居場所でいいから教えて欲しいなァ?」
雉川「だからって別にお前に迷惑の掛かるような事はしてないはずだぞ?」
一方通行「嘘付け、最高クラスの研究データを盗み出しといてよく言うぜ」
雉川「なっ!? お前全部知ってやがったのか!?」
一方通行「自分からボロを出すとはとンだ阿呆鳥だな」
帝子「(最高クラスの研究データ? 俺のことを知っている奴がそんな研究データを……まさかそのデータって!?)」
雉川「カマかけやがったな!? 汚ぇぞ一方通行!」
一方通行「ピーピー喚くンじゃねェよ阿呆が。でェ、その研究データがどこにあるか教えてくれたら僕うれしいなァ?」ニタァ
雉川「し、知らねぇ! 俺は下っ端だから何にも知らねぇ!」
帝子「(こいつどうしようもないアホだな……)」
一方通行「下っ端? そしたらお前らリーダーの居場所でいいから教えて欲しいなァ?」
384: 2010/06/05(土) 00:35:02.90 ID:hD9TXsDO
雉川「う……そ、それも知らねぇ! 本当だぞ!? 俺だって殺されたくねぇし知ってたら今教えてるって!」
一方通行「そォか、それは残念だなァ……ならその女は返してもらうぜェ」
雉川「な、なんでだよ!? 関係ないんじゃなかったのかよ!?」
一方通行「研究データ盗み出したお前らが未元物質を確保してンだ、関係ねェはずがねェだろ」
雉川「この女の正体まで知ってたのかよ……」
一方通行「お前が大きな声で得意気に話してたからつい聞いちまったぜ」
帝子「おい、第一位」
一方通行「あン?」
帝子「今すぐ助けろ」
一方通行・雉川「はぁ(ァ)!?」
一方通行「そォか、それは残念だなァ……ならその女は返してもらうぜェ」
雉川「な、なんでだよ!? 関係ないんじゃなかったのかよ!?」
一方通行「研究データ盗み出したお前らが未元物質を確保してンだ、関係ねェはずがねェだろ」
雉川「この女の正体まで知ってたのかよ……」
一方通行「お前が大きな声で得意気に話してたからつい聞いちまったぜ」
帝子「おい、第一位」
一方通行「あン?」
帝子「今すぐ助けろ」
一方通行・雉川「はぁ(ァ)!?」
385: 2010/06/05(土) 00:36:29.95 ID:hD9TXsDO
雉川「第二位だろうが無能力者のくせに余計なことほざくんじゃねぇ!」ドスッ
帝子「うぐっ! ……助けてくれたら研究データの中身を教えてやるよ……」
雉川「だから余計なことほざくんじゃねぇってんだよ!」ゴスッ
帝子「あぐうっ……!」
一方通行「おっと弱いものイジメはそこまでだ」カチッ
帝子「ありがとな……後でまた胸触らせてあげるよ……」
一方通行「い、いらねェよンなもン!」
帝子「(真に受けんなよ……)」
雉川「だぁうるせぇうるせぇ! こいつがどうなってもいいのか!?」
一方通行「どうにかなって一番困るのはてめェらじゃねェのかァ?」
雉川「ぐぅ……い、いいぜ、こうなったら生まれ変わった野鳥部隊の力を見せてやるよ!」
一方通行「はは! やっぱそォでなきゃ面白くねェよなァ!?」
帝子「うぐっ! ……助けてくれたら研究データの中身を教えてやるよ……」
雉川「だから余計なことほざくんじゃねぇってんだよ!」ゴスッ
帝子「あぐうっ……!」
一方通行「おっと弱いものイジメはそこまでだ」カチッ
帝子「ありがとな……後でまた胸触らせてあげるよ……」
一方通行「い、いらねェよンなもン!」
帝子「(真に受けんなよ……)」
雉川「だぁうるせぇうるせぇ! こいつがどうなってもいいのか!?」
一方通行「どうにかなって一番困るのはてめェらじゃねェのかァ?」
雉川「ぐぅ……い、いいぜ、こうなったら生まれ変わった野鳥部隊の力を見せてやるよ!」
一方通行「はは! やっぱそォでなきゃ面白くねェよなァ!?」
386: 2010/06/05(土) 00:37:50.10 ID:hD9TXsDO
雉川「まずはこれでも食らっとけ!」バッ
そう威勢のいい掛け声と共に雉川は懐から手榴弾らしき物をその場に投げ、自らはビルからの脱出を図った
自分1人なら適当に反射しておけば何の問題もなかったが今は違う。面倒なことをしてくれた。そう思いながら一方通行は帝子の下へ足にかかるベクトルを操作し飛ぶ
一方通行「しっかり掴まってろよォ!」
帝子「へ? あ、ちょ……!」
帝子を胸の中に抱きすくめ雉川が脱出の際に割った窓へと突っ込む。次の瞬間、奇妙な爆発音と共に先程まで帝子達がいた廃ビルが安定を失い崩れて行く
一方通行「うっ!? ぐォ!」ドサッ
帝子「お、おい大丈夫か!?」
廃ビルの3階から帝子を庇いながら飛び降りたとは言え、一方通行にはベクトル操作がある。着地する瞬間に自らにかかる衝撃のベクトルを別の方向に向ければ済む話なのだが、一方通行は明らかにダメージを覆っていた
一方通行「テメェ……一体なにしやがった……?」
そう威勢のいい掛け声と共に雉川は懐から手榴弾らしき物をその場に投げ、自らはビルからの脱出を図った
自分1人なら適当に反射しておけば何の問題もなかったが今は違う。面倒なことをしてくれた。そう思いながら一方通行は帝子の下へ足にかかるベクトルを操作し飛ぶ
一方通行「しっかり掴まってろよォ!」
帝子「へ? あ、ちょ……!」
帝子を胸の中に抱きすくめ雉川が脱出の際に割った窓へと突っ込む。次の瞬間、奇妙な爆発音と共に先程まで帝子達がいた廃ビルが安定を失い崩れて行く
一方通行「うっ!? ぐォ!」ドサッ
帝子「お、おい大丈夫か!?」
廃ビルの3階から帝子を庇いながら飛び降りたとは言え、一方通行にはベクトル操作がある。着地する瞬間に自らにかかる衝撃のベクトルを別の方向に向ければ済む話なのだが、一方通行は明らかにダメージを覆っていた
一方通行「テメェ……一体なにしやがった……?」
387: 2010/06/05(土) 00:39:07.50 ID:hD9TXsDO
雉川「あの爆発音でも演算出来るとかなんつー化け物だよ……」
帝子「……爆発音?」
一方通行「そォか、あの爆発音その手の類か……」ムクリ
雉川「よく気がついたな。キャパシティクラッシュってんだ。単純な殺傷力と瞬間的に脳髄にノイズを叩き込むことで2次的攻撃をってのが狙いだったんだけどな」
一方通行「あァ、よく効いたぜェ。……だがそれもこれまでだ」
雉川「脳髄までベクトル操作出来んのかよ……」
一方通行「テメェの脳髄もベクトル操作でぐっちゃぐちゃにしてやろォかァ!?」ビュン
雉川「こんのぉ!」ブンッ
一方通行「効かねェなァ!」
雉川「ぐああっ!」
一方通行「おらおらァ! 次の手を考えねェと体が先にぐちゃぐちゃになっちまうぞォ!」
帝子「……爆発音?」
一方通行「そォか、あの爆発音その手の類か……」ムクリ
雉川「よく気がついたな。キャパシティクラッシュってんだ。単純な殺傷力と瞬間的に脳髄にノイズを叩き込むことで2次的攻撃をってのが狙いだったんだけどな」
一方通行「あァ、よく効いたぜェ。……だがそれもこれまでだ」
雉川「脳髄までベクトル操作出来んのかよ……」
一方通行「テメェの脳髄もベクトル操作でぐっちゃぐちゃにしてやろォかァ!?」ビュン
雉川「こんのぉ!」ブンッ
一方通行「効かねェなァ!」
雉川「ぐああっ!」
一方通行「おらおらァ! 次の手を考えねェと体が先にぐちゃぐちゃになっちまうぞォ!」
388: 2010/06/05(土) 00:40:11.35 ID:hD9TXsDO
展開は正に『一方通行』だった。雉川の攻撃は全て反射され、雉川の下へ正確に返ってくる
現に先程、一方通行に向かって殴りかかった右手は折れたのか砕けたのか一切使ってない
一方通行「なンだァ? もうへばっちまったのかァ?」
雉川「……はぁ、はぁ、お前ちょっとその能力チート過ぎじゃね?」
一方通行「最っ高の誉め言葉をありがとうォ!!」ガスッ
そう言って一方通行は雉川の右足を踏む。骨や筋肉が砕けてる音なのかそれとも強化骨格の軋む音なのかギゴゴという鈍い音が空気中で振動する
雉川「うがぁぁっ……!」
一方通行「これで鬼ごっこは終いだなァ」
雉川「はぁ、はぁ、うぐっ。なんだ? 次はあっち向いてホイでもするか?」スッ
一方通行「あァ?」
現に先程、一方通行に向かって殴りかかった右手は折れたのか砕けたのか一切使ってない
一方通行「なンだァ? もうへばっちまったのかァ?」
雉川「……はぁ、はぁ、お前ちょっとその能力チート過ぎじゃね?」
一方通行「最っ高の誉め言葉をありがとうォ!!」ガスッ
そう言って一方通行は雉川の右足を踏む。骨や筋肉が砕けてる音なのかそれとも強化骨格の軋む音なのかギゴゴという鈍い音が空気中で振動する
雉川「うがぁぁっ……!」
一方通行「これで鬼ごっこは終いだなァ」
雉川「はぁ、はぁ、うぐっ。なんだ? 次はあっち向いてホイでもするか?」スッ
一方通行「あァ?」
389: 2010/06/05(土) 00:43:07.52 ID:hD9TXsDO
雉川「これでどうだ!」
雉川が左手を一方通行に突き出す。次の瞬間、左手の先端からガスのようなものが噴き出した
一方通行「っ!?」クラッ
雉川「……。は、はは、ははははは! さすがの一方通行様も高濃度の酸素までは反射出来ねぇってか!?」
一方通行「テ、テメェよくも……」
雉川「さぁもっと苦しめよ!」
一方通行「くそっ……。……なァンてなァ!!!」ガシッ
雉川「!? う、うわぁ!? なんで効いてねぇんだ!?」
そんな叫びを聞いてるのか聞いてないのか一方通行は雉川の左手を掴むみ、ニヤリと笑い演算を開始する
一方通行「左手とお別れする時間を作れなくて申し訳御座いませンねェ!!」
雉川「ぎゃああぁぁ!!」
ぐしゃっという鋭く鈍い音を上げながら雉川の左手が飛び、その傷口からの血飛沫で春の夜空を赤く染め上げる
雉川が左手を一方通行に突き出す。次の瞬間、左手の先端からガスのようなものが噴き出した
一方通行「っ!?」クラッ
雉川「……。は、はは、ははははは! さすがの一方通行様も高濃度の酸素までは反射出来ねぇってか!?」
一方通行「テ、テメェよくも……」
雉川「さぁもっと苦しめよ!」
一方通行「くそっ……。……なァンてなァ!!!」ガシッ
雉川「!? う、うわぁ!? なんで効いてねぇんだ!?」
そんな叫びを聞いてるのか聞いてないのか一方通行は雉川の左手を掴むみ、ニヤリと笑い演算を開始する
一方通行「左手とお別れする時間を作れなくて申し訳御座いませンねェ!!」
雉川「ぎゃああぁぁ!!」
ぐしゃっという鋭く鈍い音を上げながら雉川の左手が飛び、その傷口からの血飛沫で春の夜空を赤く染め上げる
390: 2010/06/05(土) 00:44:03.52 ID:hD9TXsDO
一方通行「高濃度の酸素が体に悪いことくらい常識だろォがよォ」カチッ
雉川「あ、ああ……う、うぎゃ、あ……」
帝子「容赦ないな」
一方通行「これでも手加減したンだがな。頃しちまったら情報手に入らねェ……しィ!?」
帝子「ん? どうした一方通行?」
一方通行「どうしたもこうしたもお前は気付いてねェのか……?」チラッ
帝子「? あー、服のことか? 汚れると思ってたからどうせ安物だ、気にすんな」
一方通行「そこじゃねェ。そ、そのま、前がよォ……」ボソ
帝子「……あ、早く言えよ!」バンッ
一方通行「痛ェ! ……はァ、そォいや足はどォなンだ?」
帝子「弾は抜けてる。血もほとんど止まってる。しばらくはちゃんと歩けそうにはないけど……」
雉川「あ、ああ……う、うぎゃ、あ……」
帝子「容赦ないな」
一方通行「これでも手加減したンだがな。頃しちまったら情報手に入らねェ……しィ!?」
帝子「ん? どうした一方通行?」
一方通行「どうしたもこうしたもお前は気付いてねェのか……?」チラッ
帝子「? あー、服のことか? 汚れると思ってたからどうせ安物だ、気にすんな」
一方通行「そこじゃねェ。そ、そのま、前がよォ……」ボソ
帝子「……あ、早く言えよ!」バンッ
一方通行「痛ェ! ……はァ、そォいや足はどォなンだ?」
帝子「弾は抜けてる。血もほとんど止まってる。しばらくはちゃんと歩けそうにはないけど……」
391: 2010/06/05(土) 00:45:20.19 ID:hD9TXsDO
一方通行「そォか。もう少しで仲間がくる。その時に病院に連れてってもらえ」
帝子「うん、ありがとう」
一方通行「……。……お前変わったな。本当に元暗部の人間か?」
帝子「どうだろうな。これが素と言えば素なのかもしれない。あの頃は黒い太陽に当てられ過ぎて毎日が歪んで見えてたからな」
一方通行「……」
帝子「お前だって変わったんじゃないか? なんつーかただの悪党から義賊みたいな」
一方通行「はっ、そんな立派な肩書きなんていらねェよ。ただの悪党で十分だ」
帝子「それじゃその悪党に礼を言うのも変だな」
一方通行「そォだ。お前は俺とスキルアウトの抗争に巻き込まれて怪我をした。そォいうことにしておけばいくらでも誤魔化しが効く」
帝子「1人で背負う気か?」
一方通行「こンなもン背負う内に入らねェよ」
帝子「うん、ありがとう」
一方通行「……。……お前変わったな。本当に元暗部の人間か?」
帝子「どうだろうな。これが素と言えば素なのかもしれない。あの頃は黒い太陽に当てられ過ぎて毎日が歪んで見えてたからな」
一方通行「……」
帝子「お前だって変わったんじゃないか? なんつーかただの悪党から義賊みたいな」
一方通行「はっ、そんな立派な肩書きなんていらねェよ。ただの悪党で十分だ」
帝子「それじゃその悪党に礼を言うのも変だな」
一方通行「そォだ。お前は俺とスキルアウトの抗争に巻き込まれて怪我をした。そォいうことにしておけばいくらでも誤魔化しが効く」
帝子「1人で背負う気か?」
一方通行「こンなもン背負う内に入らねェよ」
392: 2010/06/05(土) 00:47:04.38 ID:hD9TXsDO
土御門「仕事を片付けて女と一緒なんてどこの映画のワンシーンなんだ?」
一方通行「遅かったじゃねェか。早くしねェとこいつ氏んじまうぞ」
雉川「……」ヒューヒュー
土御門「それはお前のやりすぎだ。おい、さっさと連れて行け」
部下「はい」
土御門「――さて、そちらのお嬢さんは何者だ?」
帝子「よっ」
土御門「カ、カキやん!? な、なんでこんなところに居るんだにゃーぜ!?」バッ
帝子「その質問聞き飽きたよ……えっと、点と点が線で繋がったからというか……土御門って意外と可愛い目してんだな」
土御門「にゃ!? う、それは違う! そ、そうだ! そこの口リコンに変なことなれなかったか!?」
一方通行「おい、口リコンて」
帝子「傷物にされた」
一方通行「」
土御門「」
一方通行「遅かったじゃねェか。早くしねェとこいつ氏んじまうぞ」
雉川「……」ヒューヒュー
土御門「それはお前のやりすぎだ。おい、さっさと連れて行け」
部下「はい」
土御門「――さて、そちらのお嬢さんは何者だ?」
帝子「よっ」
土御門「カ、カキやん!? な、なんでこんなところに居るんだにゃーぜ!?」バッ
帝子「その質問聞き飽きたよ……えっと、点と点が線で繋がったからというか……土御門って意外と可愛い目してんだな」
土御門「にゃ!? う、それは違う! そ、そうだ! そこの口リコンに変なことなれなかったか!?」
一方通行「おい、口リコンて」
帝子「傷物にされた」
一方通行「」
土御門「」
393: 2010/06/05(土) 00:49:29.36 ID:hD9TXsDO
帝子「……」
土御門「一方通行ァァァァ!!」
一方通行「落ち着けェェェェ!!!」
―
――
―――
――――
土御門「そういうことは早く言うもんだぜ」
一方通行「お前が聞く耳を持たずに暴走しただけだろ。つか全身血まみれで冷静に喋ンな気味悪い」
帝子「――あ、もしもし」
一方通行「原因であるテメェはこンな時に電話なンかしてンじゃねェよ!!」
帝子「うるせぇ! ――うん、ごめん。色々あってさ。うん、病院で全部話すから。じゃ」
土御門「俺も病院に行くべきか……?」
一方通行「能力でなンとかしやがれ」
土御門「一方通行ァァァァ!!」
一方通行「落ち着けェェェェ!!!」
―
――
―――
――――
土御門「そういうことは早く言うもんだぜ」
一方通行「お前が聞く耳を持たずに暴走しただけだろ。つか全身血まみれで冷静に喋ンな気味悪い」
帝子「――あ、もしもし」
一方通行「原因であるテメェはこンな時に電話なンかしてンじゃねェよ!!」
帝子「うるせぇ! ――うん、ごめん。色々あってさ。うん、病院で全部話すから。じゃ」
土御門「俺も病院に行くべきか……?」
一方通行「能力でなンとかしやがれ」
394: 2010/06/05(土) 00:50:22.73 ID:hD9TXsDO
――とある一室――
鷲尾「雉川が!? そうか……」
美鳥「これはもうなりふり構っていられないわね」
鷹島「すまない……僕がもっとなにか出来ていれば……」
鷲尾「お前が責めを負うことはない。むしろ、貴重な戦力として無事戻ってきてくれたことに感謝する」
鷹島「ああ……」
美鳥「次は私達の全戦力を注ぎ込むわ。私は準備を進めておくから鷲尾は作戦が決まったら指示を頂戴」
鷲尾「分かった。だが決して派手に動くな。先手を取られてはならん」
美鳥「了解」スタスタ
鷹島「……一方通行は僕に任せてよ。勝算がある訳じゃないけど、雉川を追い込ませたのは僕だ。責任を取らせてくれ」
鷲尾「……。検討しておこう」
鷲尾「雉川が!? そうか……」
美鳥「これはもうなりふり構っていられないわね」
鷹島「すまない……僕がもっとなにか出来ていれば……」
鷲尾「お前が責めを負うことはない。むしろ、貴重な戦力として無事戻ってきてくれたことに感謝する」
鷹島「ああ……」
美鳥「次は私達の全戦力を注ぎ込むわ。私は準備を進めておくから鷲尾は作戦が決まったら指示を頂戴」
鷲尾「分かった。だが決して派手に動くな。先手を取られてはならん」
美鳥「了解」スタスタ
鷹島「……一方通行は僕に任せてよ。勝算がある訳じゃないけど、雉川を追い込ませたのは僕だ。責任を取らせてくれ」
鷲尾「……。検討しておこう」
116: 2010/06/05(土) 21:02:52.52 ID:hD9TXsDO
腹筋小ネタ考えてる場合じゃなかった。スクリプトに自分のスレ潰された
垣根「女になってやがる!?」を見て下さってた方、完結出来ず申し訳ありませんでした
モチベーションがちょっとがた落ちなので建て直して続けるかどうか分かりません。ほんとすいません
垣根「女になってやがる!?」を見て下さってた方、完結出来ず申し訳ありませんでした
モチベーションがちょっとがた落ちなので建て直して続けるかどうか分かりません。ほんとすいません
125: 2010/06/05(土) 21:38:17.09 ID:hD9TXsDO
未練はあるんで今日投下しようとした分をここに投下して終わりにしようと思う
10レス程もらう。興味ない人は是非スルーしていって下さい
10レス程もらう。興味ない人は是非スルーしていって下さい
126: 2010/06/05(土) 21:39:28.07 ID:hD9TXsDO
――とある病院――
――スパーン!
帝子「いてえ! なにすんだ!? こっちは怪我人だぞ怪我人!」
研究員「怪我してんのは足だけでしょ!」
――スパーン!
帝子「いたっ! 他にも色々殴られてるって! 大切な研究対象を叩くなよ!?」
――スパーン!
研究員「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ! 一番大切なのはあなたなのよ!?」
――スパーン!
帝子「痛い! ……ごめんなさいってば」
研究員「悪いと思ってるならなんで最初に私に言わないの!?」
――スパーン!
――スパーン!
帝子「いてえ! なにすんだ!? こっちは怪我人だぞ怪我人!」
研究員「怪我してんのは足だけでしょ!」
――スパーン!
帝子「いたっ! 他にも色々殴られてるって! 大切な研究対象を叩くなよ!?」
――スパーン!
研究員「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ! 一番大切なのはあなたなのよ!?」
――スパーン!
帝子「痛い! ……ごめんなさいってば」
研究員「悪いと思ってるならなんで最初に私に言わないの!?」
――スパーン!
127: 2010/06/05(土) 21:40:08.55 ID:hD9TXsDO
帝子「だから痛いってば!」
御坂妹「あの、ここは病院ですので静かにして下さい。個室とは言え夜ですので尚更です、とミサカはお2人に注意を促します」
研究員「全く……。ここが病院じゃなかったらあなたフルボッコよフルボッコ」
帝子「どっちにしろ病院送りじゃん」
研究員「口答えしない!」
――スパ
御坂妹「だから静かにして下さい、とミサカはその手を掴みながら再度注意を促します」
帝子「いやいや間に合ってないし。それに中途半端に当たったから余計に痛いし」
研究員「この子に免じて今日のところは許して上げるわ」
帝子「それより風邪は大丈夫か?」
研究員「あなたのせいで吹き飛んだわよ」
御坂妹「あの、ここは病院ですので静かにして下さい。個室とは言え夜ですので尚更です、とミサカはお2人に注意を促します」
研究員「全く……。ここが病院じゃなかったらあなたフルボッコよフルボッコ」
帝子「どっちにしろ病院送りじゃん」
研究員「口答えしない!」
――スパ
御坂妹「だから静かにして下さい、とミサカはその手を掴みながら再度注意を促します」
帝子「いやいや間に合ってないし。それに中途半端に当たったから余計に痛いし」
研究員「この子に免じて今日のところは許して上げるわ」
帝子「それより風邪は大丈夫か?」
研究員「あなたのせいで吹き飛んだわよ」
128: 2010/06/05(土) 21:41:02.05 ID:hD9TXsDO
御坂妹「風邪ですか? ならここに泊まって行きますか? とミサカはナイスアイデアを提案します」
研究員「そうしたいのは山々なんだけど、着替えとか色々取りに行かないといけないし一旦戻るわ」
御坂妹「そうですか。今、学園都市に残っている全ミサカがこの病院に集まってますので彼女の護衛は任せて下さい、とミサカはない胸を張ります」
研究員「話を聞いた限り野鳥部隊だっけ? 強そうだけど大丈夫?」
御坂妹「レベルは2か3でもミサカは軍事目的で生産されていますので、相手が一方通行でもない限り十分に対応可能です、とミサカは自分達の優秀さを語ります」
帝子「そういうことだ。一方通行達が動いてるんだ、この件はすぐに片付くよ」
研究員「……分かったわ。帝子こと宜しく頼むわね」
御坂妹「頭の先から足の先まで面倒を見ます、とミサカは看護師としても優秀なことをアピールします」
研究員「セクハラはだめよ?」
御坂妹「……」
帝子「そこで黙んなよ!?」
研究員「そうしたいのは山々なんだけど、着替えとか色々取りに行かないといけないし一旦戻るわ」
御坂妹「そうですか。今、学園都市に残っている全ミサカがこの病院に集まってますので彼女の護衛は任せて下さい、とミサカはない胸を張ります」
研究員「話を聞いた限り野鳥部隊だっけ? 強そうだけど大丈夫?」
御坂妹「レベルは2か3でもミサカは軍事目的で生産されていますので、相手が一方通行でもない限り十分に対応可能です、とミサカは自分達の優秀さを語ります」
帝子「そういうことだ。一方通行達が動いてるんだ、この件はすぐに片付くよ」
研究員「……分かったわ。帝子こと宜しく頼むわね」
御坂妹「頭の先から足の先まで面倒を見ます、とミサカは看護師としても優秀なことをアピールします」
研究員「セクハラはだめよ?」
御坂妹「……」
帝子「そこで黙んなよ!?」
129: 2010/06/05(土) 21:42:29.73 ID:hD9TXsDO
研究員「なるほど。個性的ね」
御坂妹「なんのことですか、とミサカは突然の自己完結に困惑します」
研究員「帝子が病院の妹達は個性的だって言っててね、ちょっと気になってたのよ」
御坂妹「このミサカはアブノーマルではありません! ノーマルです! とミサカは力強くここに宣言します!」
帝子「いや、そういう意味じゃないと思うんだけど……」
御坂妹「へ?」
研究員「なるほど。個性的ね」
御坂妹「大事なことじゃないので2回も言わなくて結構です、とミサカは自ら墓穴を掘ったことを後悔します」
研究員「とにかく帝子を頼んだわ。セクハラは程々にしなさいね」
帝子「ちょっと妥協した!?」
御坂妹「はい任せて下さい、とミサカはセクハラの許可を貰ったことに思わず頬を緩ませます」
帝子「この変Oめ!」
御坂妹「なんのことですか、とミサカは突然の自己完結に困惑します」
研究員「帝子が病院の妹達は個性的だって言っててね、ちょっと気になってたのよ」
御坂妹「このミサカはアブノーマルではありません! ノーマルです! とミサカは力強くここに宣言します!」
帝子「いや、そういう意味じゃないと思うんだけど……」
御坂妹「へ?」
研究員「なるほど。個性的ね」
御坂妹「大事なことじゃないので2回も言わなくて結構です、とミサカは自ら墓穴を掘ったことを後悔します」
研究員「とにかく帝子を頼んだわ。セクハラは程々にしなさいね」
帝子「ちょっと妥協した!?」
御坂妹「はい任せて下さい、とミサカはセクハラの許可を貰ったことに思わず頬を緩ませます」
帝子「この変Oめ!」
130: 2010/06/05(土) 21:43:14.26 ID:hD9TXsDO
御坂妹「なんのことですか? それとここは病院なので静かにして下さいと何度も言いました、とミサカは仏の顔も三度までを例に出し答えます」
帝子「ちくしょう」
研究員「それじゃ私は行くわ。明日また来るからね」
帝子「分かった。色々迷惑かけてごめんな」
研究員「子供は保護者に迷惑をかけてなんぼよ。じゃね」――バタン
御坂妹「愛されてるのですね、とミサカは少し羨ましく思います」
帝子「それは物凄くありがたいんだけどね……」
御坂妹「愛が重いのですか? とミサカは勝手に心を読みます」
帝子「……」
御坂妹「あなたがなにをそんなにウジウジ悩んでるのか知りませんが、ミサカの知っている人にそれを乗り越えた人がいます、とミサカはあの人の姿を思い浮かべます」
帝子「誰だそいつは?」
御坂妹「一方通行です、とミサカは淡々と答えます」
帝子「ちくしょう」
研究員「それじゃ私は行くわ。明日また来るからね」
帝子「分かった。色々迷惑かけてごめんな」
研究員「子供は保護者に迷惑をかけてなんぼよ。じゃね」――バタン
御坂妹「愛されてるのですね、とミサカは少し羨ましく思います」
帝子「それは物凄くありがたいんだけどね……」
御坂妹「愛が重いのですか? とミサカは勝手に心を読みます」
帝子「……」
御坂妹「あなたがなにをそんなにウジウジ悩んでるのか知りませんが、ミサカの知っている人にそれを乗り越えた人がいます、とミサカはあの人の姿を思い浮かべます」
帝子「誰だそいつは?」
御坂妹「一方通行です、とミサカは淡々と答えます」
131: 2010/06/05(土) 21:47:31.72 ID:hD9TXsDO
帝子「へぇ、あいつが」
御坂妹「はい、あの人にもあなたのようにウジウジ悩んでいた時期があったようです。そして紆余曲折を経て1つの答えに辿り着いたようです、とミサカは高説を述べます」
帝子「その答えってのはなんだ?」
御坂妹「『守ると決めた者のヒーローになる為に、とことん悪に染まってやる』だそうです、とミサカはそれを言われた上位個体を想像しニヤニヤします」
帝子「それで奴はどうなった?」
御坂妹「このミサカはずっとここに居たので分かりませんが他のミサカの話によると、迷いが消えたのかトゲがなくなり、色んなものを受け入れるようになった。だそうです、とミサカは他のミサカの感想を伝えます」
帝子「それがあいつの絶対的なものか……」
御坂妹「絶対的?」
帝子「いや、こっちの話なんだ気にするな」
御坂妹「そう言われると気になります、とミサカは世の常に従います」
帝子「いつか話せる日が来る……と思う。だからその日まで待ってくれないか?」
御坂妹「……分かりました。それでは消灯しますので安心して休んで下さい、とミサカは消灯の準備にかかります」
帝子「おお、お休み」
御坂妹「お休みなさい」パチ、パチ
御坂妹「はい、あの人にもあなたのようにウジウジ悩んでいた時期があったようです。そして紆余曲折を経て1つの答えに辿り着いたようです、とミサカは高説を述べます」
帝子「その答えってのはなんだ?」
御坂妹「『守ると決めた者のヒーローになる為に、とことん悪に染まってやる』だそうです、とミサカはそれを言われた上位個体を想像しニヤニヤします」
帝子「それで奴はどうなった?」
御坂妹「このミサカはずっとここに居たので分かりませんが他のミサカの話によると、迷いが消えたのかトゲがなくなり、色んなものを受け入れるようになった。だそうです、とミサカは他のミサカの感想を伝えます」
帝子「それがあいつの絶対的なものか……」
御坂妹「絶対的?」
帝子「いや、こっちの話なんだ気にするな」
御坂妹「そう言われると気になります、とミサカは世の常に従います」
帝子「いつか話せる日が来る……と思う。だからその日まで待ってくれないか?」
御坂妹「……分かりました。それでは消灯しますので安心して休んで下さい、とミサカは消灯の準備にかかります」
帝子「おお、お休み」
御坂妹「お休みなさい」パチ、パチ
132: 2010/06/05(土) 21:48:23.84 ID:hD9TXsDO
――とあるマンション――
打ち止め「遅い! 私が一体どれだけ心配したか分かってるの!? ってミサカはミサカはあなたを追求してみる!」
一方通行「だから仕事だっつってンだろォ……いちいちうるせェガキだ」
打ち止め「私に護衛付けるようなような危ない仕事だから余計心配してるの! ってこの分からず屋!」
一方通行「っ!!」
黄泉川「(どうやら物凄いダメージを受けてるみたいじゃん)」
芳川「(ほんとに反抗期を迎えたらどうなるのかしら?)」
打ち止め「なんとか言ったらどうなの!? ってミサカはミサカはあなたを更に追求してみる!」
一方通行「心配すンな。確かに危ない仕事だが……ほら、今度どっかに連れてってやるって聞いたろ? だから無事に終わらせるよう努力する。……これでいいか?」
打ち止め「うーん、70点」
一方通行「はァ!? どォ考えても100点だろォがよォ!?」
黄泉川「(突っ込みどころがおかしいじゃん)」
芳川「(相変わらずの負けず嫌いね)」
打ち止め「遅い! 私が一体どれだけ心配したか分かってるの!? ってミサカはミサカはあなたを追求してみる!」
一方通行「だから仕事だっつってンだろォ……いちいちうるせェガキだ」
打ち止め「私に護衛付けるようなような危ない仕事だから余計心配してるの! ってこの分からず屋!」
一方通行「っ!!」
黄泉川「(どうやら物凄いダメージを受けてるみたいじゃん)」
芳川「(ほんとに反抗期を迎えたらどうなるのかしら?)」
打ち止め「なんとか言ったらどうなの!? ってミサカはミサカはあなたを更に追求してみる!」
一方通行「心配すンな。確かに危ない仕事だが……ほら、今度どっかに連れてってやるって聞いたろ? だから無事に終わらせるよう努力する。……これでいいか?」
打ち止め「うーん、70点」
一方通行「はァ!? どォ考えても100点だろォがよォ!?」
黄泉川「(突っ込みどころがおかしいじゃん)」
芳川「(相変わらずの負けず嫌いね)」
133: 2010/06/05(土) 21:49:16.12 ID:hD9TXsDO
打ち止め「『無事に終わらせるよう』じゃなくて『無事に終わらせる』なの。分かった? ってミサカはミサカは90点の答えを出してみる」
一方通行「……。じゃあ100点の答えってなンだよ?」
打ち止め「『打ち止め、愛してるぜェ』だよ! ってミサカはミサカは想像して1人で興奮してみたり!!」ワーワーキャーキャー
一方通行「……はっ、くっだらねェ」
黄泉川「若干間があったじゃん」
芳川「困った口リコンね」
一方通行「テメェら! さっきからやってた心の声がただ漏れだぞ!!」
黄泉川「やっちまったじゃん」
芳川「なんというメタ発言」
打ち止め「そういえばカキネテイトク……ううん、カキネミカコもあなたの守る人の内に入るのかなってミサカはミサカ恐る恐る聞いてみる」
一方通行「……。じゃあ100点の答えってなンだよ?」
打ち止め「『打ち止め、愛してるぜェ』だよ! ってミサカはミサカは想像して1人で興奮してみたり!!」ワーワーキャーキャー
一方通行「……はっ、くっだらねェ」
黄泉川「若干間があったじゃん」
芳川「困った口リコンね」
一方通行「テメェら! さっきからやってた心の声がただ漏れだぞ!!」
黄泉川「やっちまったじゃん」
芳川「なんというメタ発言」
打ち止め「そういえばカキネテイトク……ううん、カキネミカコもあなたの守る人の内に入るのかなってミサカはミサカ恐る恐る聞いてみる」
134: 2010/06/05(土) 21:50:06.65 ID:hD9TXsDO
一方通行「その話をどこで!?」
打ち止め「病院に勤めてる下位個体だよ。私が上位権限を使って聞き出しただけだからあの子を怒らないであげてってミサカはミサカは先に釘を刺しておく……」ションボリ
一方通行「……。あーはいはい分かりましたよォ、誰も怒りませンー」
打ち止め「ほんとに!? きゃっほー! っじゃなくて、さっきの質問に答えてくれる? ってミサカはミサカは浮かれつつ聞いてみる」
一方通行「……あの時のことは今でも腹立つが、それはあの時済んだことだ。それは向こうも同じだ。つまり今は対立する理由はねェ」
打ち止め「それじゃあ守る人の内に入っちゃうの? ってミサカはミサカは少し不安になったり……」
一方通行「お前には指1本……いや、細胞1個も触れさせやしねェから安心しろ」
黄泉川「(さらっと凄いこと言ったじゃん)」
芳川「(今夜は赤飯かしら)」
打ち止め「はわ、はわわわ、ミサカの思考回路はショート寸前ってミサカはミサカはー……」クラッ
一方通行「っ!? おい、しっかりしろ打ち止めァァァァァ!!」
打ち止め「病院に勤めてる下位個体だよ。私が上位権限を使って聞き出しただけだからあの子を怒らないであげてってミサカはミサカは先に釘を刺しておく……」ションボリ
一方通行「……。あーはいはい分かりましたよォ、誰も怒りませンー」
打ち止め「ほんとに!? きゃっほー! っじゃなくて、さっきの質問に答えてくれる? ってミサカはミサカは浮かれつつ聞いてみる」
一方通行「……あの時のことは今でも腹立つが、それはあの時済んだことだ。それは向こうも同じだ。つまり今は対立する理由はねェ」
打ち止め「それじゃあ守る人の内に入っちゃうの? ってミサカはミサカは少し不安になったり……」
一方通行「お前には指1本……いや、細胞1個も触れさせやしねェから安心しろ」
黄泉川「(さらっと凄いこと言ったじゃん)」
芳川「(今夜は赤飯かしら)」
打ち止め「はわ、はわわわ、ミサカの思考回路はショート寸前ってミサカはミサカはー……」クラッ
一方通行「っ!? おい、しっかりしろ打ち止めァァァァァ!!」
135: 2010/06/05(土) 21:50:59.50 ID:hD9TXsDO
―――
一方通行「落ち着いたか?」
打ち止め「あなたがベクトル操作してくれなかったら漏電してたかもってミサカはミサカは自分の管理が出来てないことを恥じてみる……」
一方通行「気にすンな。俺がそのォ……こっぱずかしいこと言っちまったみたいだしよォ……」
黄泉川「(自覚はあったんじゃん)」
芳川「(顔真っ赤ね)」
打ち止め「脳内保存したからもう大丈夫! それよりカキネミカコは結局どうなのかな? ってミサカはミサカは再度質問してみる」
一方通行「……。この件についてはあいつは重要人物だし、恐らく黙ってても上から守れと命令が来てたろうさ」
打ち止め「それじゃあカキネミカコは仕事だけの関係なんだね? ってミサカはミサカは念を押して聞いてみる」
一方通行「まァ、そォいうことになるンかなァ?」
打ち止め「分かった! ってミサカはミサカはこれ以上ライバルが増えなくて安堵してみたり!」
一方通行「ライバルって……あいつは元、男だぞ? ねェよ、ねェ」
一方通行「落ち着いたか?」
打ち止め「あなたがベクトル操作してくれなかったら漏電してたかもってミサカはミサカは自分の管理が出来てないことを恥じてみる……」
一方通行「気にすンな。俺がそのォ……こっぱずかしいこと言っちまったみたいだしよォ……」
黄泉川「(自覚はあったんじゃん)」
芳川「(顔真っ赤ね)」
打ち止め「脳内保存したからもう大丈夫! それよりカキネミカコは結局どうなのかな? ってミサカはミサカは再度質問してみる」
一方通行「……。この件についてはあいつは重要人物だし、恐らく黙ってても上から守れと命令が来てたろうさ」
打ち止め「それじゃあカキネミカコは仕事だけの関係なんだね? ってミサカはミサカは念を押して聞いてみる」
一方通行「まァ、そォいうことになるンかなァ?」
打ち止め「分かった! ってミサカはミサカはこれ以上ライバルが増えなくて安堵してみたり!」
一方通行「ライバルって……あいつは元、男だぞ? ねェよ、ねェ」
137: 2010/06/05(土) 21:52:14.00 ID:hD9TXsDO
以上で打ち切りとします。俺先生の次回作にご期待しないで下さい
引用: 垣根「女になってやがる!?」
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