澪「そんなことより練習
律「面白そうだな！やろーぜ！」
紬「でもラケットとかどうするの？」
唯「あぁ、それは大丈夫！だいぶ前に憂と一緒に買ったラケットがあるしコートはもう借りてあるよ！」
律「もう借りてあるのか…」


澪「おいおい！学祭も近いのにそんなことやってる場合じゃないだろ！」
律「良いじゃん澪ーたまには気分転換しなきゃ」
澪「いつものティータイムが気分転換だろ！梓も言ってやれよ！」
梓「そうですよ！練習しないとダメです！」
律「あーさてはテニスとかも苦手な人？」
梓「そんなことありません！」ﾔｯﾃﾔﾙﾃﾞｽ
澪「」

テニスコート

澪「来てしまった…」


唯「ばばーん！」

律「おぉ、これは…
ソフトテニスラケットじゃねーか！」

梓「テニスの王子様は硬式ですよ？」

唯「だって硬式は痛いし～」

律「ボールもバッチリソフトテニスボールだし…
まあ良いや、ソフトテニスならダブルスだな！ペアはどうする？」

澪「私は審判で良いや…」

唯「じゃあ私はあずにゃんと！」ｷﾞｭｰ

梓「ふにゃっ！///」（やったぜ！）

紬「私はりっちゃんとね！負けないわよ～！」

梓「唯先輩、テニスなんてできるんですか？」

唯「だいじょーぶ！そふてにっも全話見たし！」

梓（絶対大丈夫じゃない気がする…）


澪「えー　サービスサイド平沢・中野、レシーブサイド田井中、琴吹、7ゲームマッチプレイボール…」

唯「行くよりっちゃん！」ﾌﾝｽ

律「さあ来い！」

唯「そぉい！」スカッ
澪「フォルト」

唯「てりゃあ！」スカッ

梓「」
律「」
紬「」
澪「ダブルフォルト」

梓「大丈夫って言ったじゃないですかー！」ﾕｻﾕｻ

唯「ごめんあずにゃん…おかしーな…こんなハズじゃ…」

梓「憂とやった時もこんなんだったんですか？」

唯「んー　覚えてないけど…飽きたからもうやめよ？って言われてそれ以来サッパリ…」

梓（唯先輩が打てないからだ…）

唯「ほっ！」スカッ

唯「でりゃあ！」スカッ

梓「唯先輩…言い出しっぺがそれですか…試合になりませんよ…ホビロンです」

唯「あずにゃんひどい！」

澪（ホビロン…？）

律「ハハハ！こりゃ私たち寝っ転がってても勝てるんじゃないかー？」ｹﾗｹﾗ

梓「くっ…次の私のサーブで全部点取るです！唯先輩は大人しくしててください！」

唯「はい…」


さわちゃんメモ
ソフトテニスはサーブを二球交代で交互に打つのよ！（出番これだけ）

梓「はっ！」ｽﾊﾟｧﾝ

律「梓はマトモなようだな…これでやっと打てるぜ！」

紬「（この回転は…！）りっちゃん！危ない！」

律「へっ？」ｷﾞｭﾙﾙﾙ　ﾄﾞｯ「うおっ！」

唯「これは…！」
紬「ツイストサーブ！」

紬（ツイストサーブは硬式のバウンドの高さを生かしたサーブ…それをこのソフトテニスボールでここまでバウンドさせるとは…大した奴だ…）
唯「あずにゃん天才！」
澪（帰りたい…）

澪「1-2」
梓「もう一本です！」ｽﾊﾟｧﾝ

紬「甘いわね梓ちゃん…確かにツイストサーブはバウンドが強烈…けど」
「跳ね際を叩けば何てことないわよ！」ﾊﾟｧﾝ

梓「（ライジング…！）くっ！」ﾊﾟｼｯ

律「ダメだぞ梓！素直に返したら…」ﾊﾟｧﾝ

澪（何でみんなマトモに打てるんだ…？）

唯「あぅぅ」スカッ

澪（唯以外…）

唯「もう…ゲームカウント…0-3…」>>4ゲーム先取

梓「私は頑張ってるつもりなんですけどね…」

唯（私も頑張ってるのに…）
唯（このままじゃ負けちゃう…そうだ！）

唯「あずにゃんごめん！ちょっとトイレ！」ぴゅーっ

梓「？」


～五分後～

唯「おまたせー」

律「遅いぞ！どーせすぐ終わるんだから早くしろ～！」

唯「…………」

梓「？」

律「行くぜ！このドラムで鍛えた筋力の…必殺！夕空アラカルトサーブ！」
澪「えっ」

ﾊﾟｧﾝ
唯「…」ｽﾊﾟｧｧｧﾝ!!
ｷﾞｭﾝｯ
紬「え…」

梓「前衛アタック!?」


澪「なんて速さだ…」
紬「すごい…」
律「必殺サーブが…」


澪「0-1」
律「くっ（唯のヤツ…何だ今のは…）」ﾊﾟｧﾝ

梓「ヤァッ！」ｽﾊﾟｧﾝ

律（マグレに決まってる！）ﾊﾟｼｯ

梓「唯センパ…!?」

ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ…ﾀｯ
澪（スライディングでボールの落下点に入り込み、その場で跳ねて振り抜く…これは…！）
唯「ドライブB…」ﾊﾟｧｧﾝ


律紬梓「」ﾎﾟｶｰﾝ

律（強い…強すぎる…）

紬（どこへ打っても必ず返ってくる…梓ちゃんなんかいないも同然なのに）

梓「」ﾎﾟｶｰﾝ

紬（ひとたびチャンスボールが上がれば…）

律「しまっ…」

唯「…」ｽｯ

紬「！」

律「跳ねない…」
ﾋﾟﾀｯ　ﾂｰｰ

澪（零式ドロップってたいぶチートだな）

澪「ゲームセット！ゲームカウント4-3で平沢・中野ペアの勝利」


トイレにて
唯「憂なら大丈夫だよね、小学校の時全国大会行ってたし」
「私はサッパリ打てなかったけど…さすが憂！呼んだらすぐきたよ」
「おっ新テニ最新話配信されてる！見なきゃ見なきゃ」ﾋﾟｯﾋﾟｯ


律「いやー負けたぜ」

紬「すごいわ唯ちゃん」

梓「ホント凄いです唯先輩…？」

憂「梓ちゃ…あずにゃんごめん！またトイレ！」

梓「へっ？う、うん…（お腹悪いのかな？）」

律「それにしても唯すごいよな～何で最初ダメダメだったんだ？」

唯「そ、それは…カンを戻してたんだよ！」ﾌﾝｽ

紬「唯ちゃんのドライブB、かっこよかったわ～」


澪（今日も練習できずに終わるのか…）ﾄﾎﾎ


夜！
澪「ん？メールが４件…」

From:唯
今日は楽しかったね！
澪ちゃんも今度打とうよ！

From:律
審判なんてつまんないだろ？
って訳で明日もテニスだー！

From:梓
お疲れ様です
なんだかんだで楽しかったです！
澪先輩も今度一緒に打ちましょう！

From:ムギ
澪ちゃんが無我の境地使えるの、知ってるわよ♪


澪「全く…学祭前なのに梓まで…」
澪「それにムギの…無我の境地なんて使えないよ」


澪「使えるのは天衣無縫の極みだよ…っと」ｶﾁｶﾁ


澪「明日はティータイム返上で練習だな！」

翌日！
澪「大会近いのかな…どこの部も朝練してる
…！テニスコートから知ってる声が…」


律「この度テニス部に入った田井中律です！」
唯「平沢唯です！」
紬「琴吹紬です！」
梓「中野梓です！」

「「「よろしくお願いします!!」」」

澪「」



終われ

おっつん