1: 2010/05/23(日) 05:22:50.81 ID:9czgdT5+0
翠「…………」

真「大変! 翠星石が倒れているわ!!」

JUM&蒼星石&薔薇水晶「な、なんだってー!!!?」
ローゼンメイデン 水銀燈 完成品フィギュア

3: 2010/05/23(日) 05:29:34.24 ID:9czgdT5+0
蒼「翠星石! しっかりするんだ!!」

薔「こいつぁ事件のニオイがするぜ……」

J「一体何があったんだ?!」

真「見て! 翠星石の手に苺大福の包み紙が!!」

真「この状況から察するに……彼女は苺大福を食べている途中喉につまらせたに違いn」

蒼「翠星石に危害を加えたなんて……許せない!」

J「くそっ……誰がこんなひどいことを……!!」

薔「見つけ出すッ! そして裁くッ! この右手で!!」

J&蒼&薔「おーッ!!」

真「…………」

4: 2010/05/23(日) 05:34:02.26 ID:9czgdT5+0
J「よし、そうとなれば現場確認だ!! みんな、何か気づいたことがあれば言ってくれ!!」

真「だから、手に苺大福の包み紙g」

薔「ッ!! これはっ……!!」

J「ばらしー、一体何があったんだ!?」

真「手に苺大福の包m」

薔「こんなところに……髪の毛が落ちている……」

蒼「!! まさか、犯人のものッ!?」

5: 2010/05/23(日) 05:41:22.04 ID:9czgdT5+0
J「だとすれば、これから察するに……犯人は茶髪!! そしてかなり長い髪の持ち主だ!!」

真「いや、それは翠星石の髪のk」

蒼「くんくん……この匂いッ!! 犯人は翠星石と同じシャンプーを使っているッ!!」

J「さすが蒼星石!!」

薔「将来有望ッ!!」

蒼「はは、照れちゃうな///」

真「…………」

6: 2010/05/23(日) 05:46:21.75 ID:9czgdT5+0
J「犯人像はかなり絞れた! 後は探しだすだけだ!」

蒼「待っていろ、犯人め!!」

薔「ハッ……!!!?」

J「!? どうした、ばらしー!!」

薔「恐ろしい仮説を……思いついてしまった……」

蒼「な……なんだいッ!?」

薔「この髪の毛が……翠星石のものであるということっ……!!」

J&蒼「な、なんだってー!!!?」

7: 2010/05/23(日) 05:51:29.43 ID:9czgdT5+0
J「バカな! いくら何でもそんなことはないだろう、ばらしー!!」

薔「翠星石の頭を……よく見て……」

蒼「!! 茶髪ッ! そして長い髪の毛ッ!!」

J「ということはまさか……この落ちていた髪の毛と特徴が一致するだと!!?」

薔「これはもしかすると……犯人が私たちをかく乱させるために仕掛けた罠……」

J「もしそうなら大変だ! くそっどうすればいい!?」

8: 2010/05/23(日) 05:55:53.06 ID:9czgdT5+0
蒼「僕に任せて!!」

J「! 何をする気だ蒼星石!?」

蒼「ペロッ……これは翠星石の味! 確かにこれは翠星石の髪の毛だッ!!」

J「さすが蒼星石! 僕たちにできないことを平然とやってのける!!」

薔「そこにしびれるあこがれるぅ!!」

蒼「もう、やめてよ///」

真「…………」

10: 2010/05/23(日) 05:59:17.45 ID:9czgdT5+0
J「ばらしーの推理力と蒼星石の判断能力で犯人の罠を見事回避した僕らッ!」

蒼「だけど事件は振り出しに戻ったッ!!」

薔「ここから犯人をどう暴き出すのかッ! 目が離せぬ展開に刮目せよッ!!」

真「……ねえ!」

J「おお、真紅!! どうした!?」

真「これを見てほしいのだわ」

蒼「!! 翠星石の手にッ……」

薔「苺大福の包み紙っ……!!?」

11: 2010/05/23(日) 06:04:01.57 ID:9czgdT5+0
真「おそらく、彼女は苺大福を喉につまらs」

J「まさか……! これも犯人の策略なのか!?」

薔「その可能性は捨てきれぬッ!」

蒼「犯人め……なんて姑息な手段をッ!!」

J「とりあえずこの包み紙はゴミ箱へ捨てておこう」

薔「さすがJUM! 地球にやさしいヒキコモリッ!!」

蒼「むしろ自分が地球のためにならぬ存在だというのにッ!!」

J「はは、よせやい///」

真「…………」

12: 2010/05/23(日) 06:10:05.09 ID:9czgdT5+0
薔「とりあえず……救急車を呼んだ方がいいんじゃないかなっ……!?」

J&蒼「!!」

J「その発想はなかったッ!!」

真「いや、私たちは人形なんだから駄m」

蒼「さすがは我らがローゼンメイデンの贋作っ……! 敬意を示すっ……!」

J「こんぐらっちゅれーしょん……!」

蒼「おめでとう……!」

J「おめでとう……!」

薔「ありがとう……!」

真「…………」

13: 2010/05/23(日) 06:15:32.09 ID:9czgdT5+0
薔「電話……持って来たよ」

蒼「さあ、JUMくん! 救急車を呼ぼうッ!!」

J「…………」

蒼「どうしたんだいJUMくん!? 早く電話を……」

J「忘れた」

蒼「えっ?」

J「ひきこもりすぎて……電話の使い方を忘れた……」

薔&蒼「な、なんだってー!!!?」

ヒキコモリが電話などに出ないのは当たり前っ……
ゆえに……桜田JUMは忘れていた……
電話の使い方さえもっ……!

15: 2010/05/23(日) 06:22:01.43 ID:9czgdT5+0
蒼「電話ができないと救急車がよべないッ!」

薔「これはえまーじぇんしーだね……」

真「だから私たちは人形なのだかr」

J「っていうか今思ったけどさぁ」

J「お前ら人形だし救急車は無くね?」

薔&蒼「!!」

薔「言われてみればその通りッ!!」

蒼「クールッ! 今日のJUMくんさえてるよッ!! ヒキコモリのくせにッ!!」

J「もう、照れるからやめろって///」

真「…………」

16: 2010/05/23(日) 06:28:48.15 ID:9czgdT5+0
J「でも、じゃあどうすればいいんだ!?」

薔「私のお父様のところへ持っていけばいいと思う……」

J&蒼「それだ!」

J「でも誰が持っていく? この翠さん」

蒼「ここは僕が!!」

薔「ばらしーに任せて!!」

真「私が行くわ!!」

J&蒼&薔「どうぞどうぞ」

真「…………」

真「何よ……みんなして……」

17: 2010/05/23(日) 06:33:11.96 ID:9czgdT5+0
真「私に恨みでもあるの!? だわぁああああああ!!」ダワッ

蒼「真紅! どこに行くんだ!」

薔「JUM! 真紅を追って!!」

蒼「君じゃないと駄目なんだよッ! ヒキコモリのくせにッ!!」

J「わかったッ! 僕にまかせろッ!!」


J「でも翠星石は?」

薔「nのフィールド経由すればすぐだったんだな、これが」

J「お前頭いいな」

薔「へへ……よせやい///」

18: 2010/05/23(日) 06:41:58.74 ID:9czgdT5+0
人気のない公園で真紅は泣いていた。
自分の話を聞こうとしないミーディアムと姉……なぜかいる薔薇水晶……
彼女の涙は止まることを知らず流れ続ける。

そんなとき彼女は聞いた。愛しいミーディアムの声を。

J「真紅ー!!」

真「JUM……!?」

J「こんなところにいたのか、真紅!!」

真「いや、来ないで! どうせ私のことが嫌いなんでしょう!? ヒキコモリのくせにッ!!」

J「違う! 違うんだ真紅!!」

19: 2010/05/23(日) 06:46:39.43 ID:9czgdT5+0
J「聞いてくれ真紅! 僕は君が嫌いで冷たくしたわけじゃない!」

真「えっ……?」

J「僕は、普段Sな女の子が弱気になるのを見るのが大好きなだけなんだ!
  それも、自分の好きな子ならなおさら!!」

真「それってまさか……」

J「ああ……好きだ、真紅」

20: 2010/05/23(日) 06:50:15.42 ID:9czgdT5+0
真「そ、そんなこと急に言われても……///」

J「僕じゃ……駄目かな?」

真「JUM……私はあなたの幸せな恋人……」

J「真紅!」

真「JUM!」

銀「えんだあああああああああああ」

め「いやああああああああああああ」

夕陽を背景に抱き合う二人を、水銀燈とめぐの歌声が優しく祝福した――

【完】

22: 2010/05/23(日) 06:54:55.72 ID:9czgdT5+0
徹夜明けのテンションって怖いね
おやすみ

引用: 真紅「翠星石、そろそろくんくん探偵が……翠星石?」