ハルヒ「ちょっとトイレ行ってくる！」

古泉「ここ電車の中ですけど？」

ハルヒ「全部聞かれてたなんて、恥ずかしくてしょうがないのよ」

まもなく、和光市、和光市。お出口は右側です。

キョン「………」

古泉「………」

ハルヒ「次の電車で行くから待ってて」

朝比奈「わかりました」

ハルヒ「はぁ………勢いで降りちゃったけど」

ハルヒ「別にトイレ行きたいわけじゃないし………」

ハルヒ(やばい、丸括弧になってなかった)

ハルヒ(………あれ？隣のホームに電車が)

ハルヒ(そうか。和光市は待ち合わせがあるのか)

ハルヒ(各駅停車だけど大丈夫だよね？)






この電車は、有楽町線　各駅停車　新木場行きです。

次は、地下鉄成増、地下鉄成増………

ハルヒ「くーーーっ」

ハルヒ(寝ちゃった………)

ハルヒ(まあ昨日一睡もしてないから)




ハルヒ(あれ？終点？)

ハルヒ(てことは池袋に着いたのね)

ハルヒ(降りたらみんなに電話しなきゃ)

ハルヒ「もしもし？」

キョン『ああ、ハルヒか。遅かったな』

ハルヒ「今池袋に着いたわ。あんたはどこにいるの？」

キョン『中央改札を出たとこ』

ハルヒ「わかった。すぐ行くから」

ハルヒ(………へぇ、池袋って案外小さいのね)

ハルヒ(とりあえず中央改札っと………あれか)

ハルヒ(この改札を出て………)

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
精算してください

ハルヒ(あれー？池袋まで買ったはずなのに)

ハルヒ(なんとか改札出られた)

ハルヒ(さて、みんなのところへ急ぎましょう)






ハルヒ(居ない………)

ハルヒ(中央改札って言ったわよね？)

ハルヒ(仕方ない、電話してみるか)

ハルヒ「もしもし？」

キョン『ハルヒ、お前どこに居るんだ』

ハルヒ「は？あんたこそどこに居るのよ」

キョン『こっちは中央改札の目の前だぞ』

ハルヒ「なに言ってんの？こっちだって中央改札の前よ」

キョン『は？冗談もいい加減にしろ！』

ハルヒ「冗談なんか言ってないわよ」

キョン『…………』

ハルヒ「あたしは間違いなく中央改札に居るわ」

キョン『………ハルヒ』

ハルヒ「何よ！」

キョン『お前が居るのはどこの駅の中央改札だ？』

ハルヒ「は？そんなの池袋に決まって………」

ハルヒ「………え？」

キョン『どうした？』

ハルヒ「………しん………き………ば………？」

キョン『新木場に居るのか？』

ハルヒ「うん………なんかそうみたい」

ハルヒ「どこで間違えたんだろう………ってか、新木場ってどこ？」

キョン『有楽町線って知ってるか？』

ハルヒ「有楽町線？なんか聞いたことはあるけど」

キョン『和光市から分かれてるんだ』

ハルヒ「和光市………？」

キョン『さっき途中で降りてトイレ行っただろ』

キョン『その駅が和光市だった』

ハルヒ「そういえばそんな名前だったかも」

キョン『トイレ出て次の電車に乗ったら、それが有楽町線の電車だったってわけだ』

ハルヒ「なるほど………」

キョン『とりあえず有楽町線で戻ってこい』

ハルヒ「さっきのところまで戻ればいいのね」

キョン『いや、ハルヒ、和光市までは………』

ハルヒ「和光市ね。了解」




ハルヒ(さてと………)

ハルヒ(切符買って、有楽町線の改札ね)

ハルヒ(とりあえずさっきの駅………あれ？なんて駅だっけ？)

ハルヒ(確かなんとか市って名前だったけど………)

まもなく、１番線に、普通　川越市行きが参ります。

ハルヒ「川越市………」

ハルヒ(なんか違う。そんな名前じゃなかった)

ハルヒ(でも始発みたいだから逆方向ってことも無いし)

ハルヒ(これは有楽町線の電車よね？なら大丈夫よ)

ハルヒ(よし、乗るわよ！とりあえずさっきの駅まで)

ハルヒ(多分名前聞いたら思い出すわよ)

１番線、ドアが閉まります

ハルヒ「くーっ」

ハルヒ(あれ………また寝ちゃった)

ハルヒ(もう何かの力が働いているとしか………)

ハルヒ(違うわ。ただの寝不足よ)

まもなく、小竹向原、小竹向原、お出口は右側です。

西武線、練馬・所沢・飯能方面は乗り換えです。

ハルヒ(西武線………)

ハルヒ(確か東上線の正式名称って『西武東上線』だったはず)

ハルヒ(てことはここで乗り換えれば、池袋に行ける！)

ハルヒ「よし！降りよう！」

乗客１(うるせえ客だな………)

小竹向原、小竹向原です。

西武線、練馬・所沢・飯能方面は、

右側３番線に停車中の、快速　飯能行きにお乗り換えです。

ハルヒ(西武線………これに乗ればいいのね？)

ハルヒ(これに乗って、終点で降りる。確か池袋より先は無いはずだから)

ハルヒ(これでやっとみんなに会える………)

この電車は、快速　飯能行きです。

次は、新桜台、新桜台

ハルヒ(ちょっと寝るわ。どうせ終点だし)

まもなく、飯能、飯能、終点です。

ハルヒ「くーっ」

ハルヒ(結構寝ちゃったわね。そろそろ着いたかな？)




ご乗車ありがとうございました。
飯能、飯能、終点です。

ハルヒ(あっ、ちょうど着いたとこか)

ハルヒ(とりあえず降りなきゃ)






ハルヒ(ここ本当に池袋よね？まさか寝てる間に折り返して………)

ハルヒ(………………)

ハルヒ「はん…………のう…………」

ハルヒ(………飯能ってどこだっけ？)

ハルヒ(確かものすごく西の方だった気がするんだけど………)

ハルヒ(そうだ！キョンに聞いてみましょう)

prrrrr

キョン『ハルヒ、お前どこにいるんだ？』

ハルヒ「それがわかんないから聞いてんの」

キョン『せめて駅名くらいわからないと、どうしようもないぞ』

ハルヒ「飯能」

キョン『………飯能？』

ハルヒ「どこだかわかる？」

キョン『冗談もいい加減にしろ』

ハルヒ「冗談じゃないわよ！」

キョン『どう間違えたら西武の駅が出てくるんだ！』

ハルヒ「………？」

ハルヒ「あたしは西武に乗ったのよ？」

ハルヒ「西武の駅にいて何がおかしいのよ」

キョン『西武に乗った？』

ハルヒ「そうよ」

キョン『………………新木場からの経路を説明してくれ』

ハルヒ「言わなくてもわかるわよ」

ハルヒ「まず新木場から有楽町線に乗って」

ハルヒ「途中のなんとかって駅で乗り換えて」

ハルヒ「そのまま終点まで乗ったら」

キョン『飯能に着いたってわけか』

ハルヒ「そういうこと」

キョン『………………』

ハルヒ「どうしたの？」

キョン『どこで乗り換えた？』

ハルヒ「駅名までは覚えてないわ」

ハルヒ「とにかく『西武線は乗り換え』って言ってたから」

ハルヒ「ここで乗り換えれば池袋に着くと思って………」

キョン『………何で西武に乗り換えようと思ったんだ？』

ハルヒ「え？だって最初に乗ってた電車って、西武東上線でしょ？」

キョン『………そう来たか』

ハルヒ「何がおかしいのよ」

キョン『それを言うなら東武東上線だ』

ハルヒ「………あ」

キョン『もう一つ言っていいか？』

ハルヒ「まだ何かあるの？」

キョン『ハルヒは新木場から有楽町線に乗った』

ハルヒ「うん」

キョン『そして小竹向原で乗り換えた』

ハルヒ「ああ、そんな名前だったわ」

キョン『その間に池袋を通っているんだが』

ハルヒ「………本当に？」

キョン『小竹向原の３駅手前が池袋だ』

ハルヒ「………………」

キョン『寝てたか』

ハルヒ「………………」

キョン『ハルヒ』

ハルヒ「何よ！」

キョン『来週奢ってくれ』

ハルヒ「………わかったわよ」

長門『電話を替わった』

ハルヒ「有希？」

長門『飯能から池袋なら、特急に乗るのが最も早い』

長門『幸い次の特急は空席がある。発車まで時間がない。急いで』

ハルヒ「わかったわ。ありがとう、有希」

ハルヒ(あ、電車が来てる。急がなきゃ)

ハルヒ(でも特急券ってどうやって買うんだろ)

ハルヒ「おじちゃん！」

駅員「何？」

ハルヒ「そこに停まってる特急って、まだ乗れる？」

駅員「乗れるよ。でも特急券がないと」

ハルヒ「終点まで１枚」

駅員「自分で買いなよ」

ハルヒ「よくわかんないのよ」

駅員「これでいいかな？」

ハルヒ「ありがと！」





ハルヒ(ふーっ、間に合った！)

ハルヒ(今日は散々１日だったわ)

ハルヒ(財布は空だし、来週奢らされるし)

ハルヒ(キョンってよく耐えられるわね)

ハルヒ(でも、これでやっとみんなに会える)

ハルヒ(待っててくれてありがとうね)




この電車は、特急　西武秩父行きです。
次は、横瀬、横瀬






完

以上で完結です。
ありがとうございました。

ローカルトークに全く入れず
申し訳ありませんでした。

ちょｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
秩父ってｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
逆方向じゃねぇかｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
しかも尾張海ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

飯能だし、やると思ったｗｗｗｗｗｗ
このあとこの先に街なんかあるのかと思える程の山道に入って(ﾟДﾟ)ﾎﾟｶｰﾝってなるんですねｗｗｗｗｗｗ

地元の駅が出てきて嬉しかった(*´∇｀*)

そして秩父に向かうとかwwww

終わりなのか～
残念だなぁ

お盆には地元に帰るついでにコミケに行こう