やすな「だいたい、ソーニャちゃんって技かけるの下手くそなんだよね」
やすな「それに、どうしてわたしが痛がるフリをしてるのに気付かないかな～」
やすな「そろそろ、このお遊びもおしまいかな」

―――学校

ソーニャ「（あれから、やすなの奴私に話しかけてこないぞ……）」
ソーニャ「（いつもなら仕事の話とかしつこく聞いくるのに……）」ｿﾜｿﾜ
ソーニャ「（もしかして、頃し屋が設定だってバレたのかっ！？）」
ソーニャ「（いや、それはないか。だってあいつバカだしwww）」ﾌﾟﾌﾟｯ


やすな「……」

ソーニャ「……って。な、なんだ、やすな隣にいたのか」ﾄﾞｷｯ
やすな「どうしたの？ソーニャちゃん。気付かなかったの？」
ソーニャ「い、いや、なんでもない。か、考え事をしてただけだ」ｱｾｱｾ
ソーニャ「（たまたま、だよな？そうに決まってる！）」
やすな「ソーニャちゃん？大丈夫？熱でもあるんじゃない？どれどれ」ｿ～
ソーニャ「私に触るな」ﾍﾟｼﾝ
やすな「……」ﾊﾞｼﾝ
ソーニャ「え？」
やすな「あっ」

やすな「……ッチ」
ソーニャ「（え～～～！！？？）」
ソーニャ「（い、今のはヤバいだろ……）」ﾋﾘﾋﾘ
ソーニャ「（おでこ触られそうになったから、はたこうとしたのに、それをはたき返された、だとッ……）」ｱｾｱｾ
やすな「ご、ごめんソーニャちゃん！大丈夫？痛くない？」
ソーニャ「（えっ？怒っていいんだよね？いいんだよね？）」ｿﾜｿﾜ
ソーニャ「私の心配なんて、や、やすなのくせに生意気だぞ！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

やすな「ご、ごめん。ほんとにごめんソーニャちゃん！」
ソーニャ「（あ、あれ？いつものやすなだ）」
ソーニャ「（なんだ、やっぱりさっきのは何かの間違いか、よし）」ﾌゥ
やすな「あ、あの、何したら許してくれるのかな？？」ｿﾜｿﾜ
ソーニャ「許さん絶対にだ」
やすな「そ、そんなー……」
ソーニャ「どうしても許してほしいなら、三回まわってワンッと吠えろ」
やすな「……」
ソーニャ「だいたいお前はいつもそうだ、この間だって……」ｶﾞﾐｶﾞﾐ
ソーニャ「そのあと、いつもの犬に……」ｶﾞﾐｶﾞﾐ
やすな「……」
ソーニャ「ほれ、どうした？許してほしいんじゃないのか？えっ？」



やすな「そいつはできない」

ソーニャ「な、なんだと。ならば実力行使で……」
やすな「」ﾊﾞﾝｯ
ソーニャ「！！」ﾋﾞｸｯ
やすな「いいか、よく聞け。人がいるところどこであろうと必ずルールがある。憲法や法律がそうだ。私のいる世界にはこんなルールがある」
ソーニャ「（せ、世界？何の話だ？）」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
やすな「一つ、依頼主に罪を犯させてはならない。罪は我に」
やすな「二つ、犯行は決して見つかってはならない。完全犯罪」
やすな「そして、三つ。同業者を仕事の目的以外で怒らせてはならない。親しき仲にも礼儀あり」
ソーニャ「」ｺﾞｸﾘ
やすな「これですべてだ。簡単だろ？」
ソーニャ「そ、そんな。それじゃまるで」
やすな「本物の頃し屋みたいってか？」ﾆﾔﾘ

ソーニャ「……ウソだろ？やすな？なぁそうだよな？」ﾍﾍｯ

やすな「チッ。これだから知識だけのボウヤは嫌になるねぇ」ｹｯ

やすな「答えを教えてやんよ」ﾆﾔﾘ

ソーニャ「こたえ？」

やすな「今回の私の目的はお前を頃すことだ」

やすな「そのためにわざわざ学校にまで入学して、お前に近付いたってわけ」

やすな「そしたら、どうだ？ちょっとバカなフリして技を褒めてやっただけで私に心を開きやがんの」ｹﾗｹﾗ

ソーニャ「で、でもお前も一緒になって笑ってたじゃないか」

やすな「あ・い・そ・わ・ら・い。上手くないとどこ行っても通用しないよ？ソーニャちゃん」ﾆﾔﾆﾔ

ソーニャ「やすな？」

やすな「あーうぜぇなあ。馴れ馴れしくその名前で呼ぶなよな」ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ

ソーニャ「そんな……」

ソーニャ「か、仮にお前が本当に頃し屋だったとしても、私だって、対抗できるんだぞ」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

やすな「声が震えてんぞ、素人が」ｹｯ


やすな「さてと、そろそろ、だべりもお終いにすっか」ｽﾁｬｱ

ソーニャ「（じゅ、銃だ！殺される！！）」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

ソーニャ「（に、逃げなきゃ！でもどうすればいいんだよッ！！）」

ソーニャ「（あ、あれは！くそ、一か八か！）」

やすな「じゃあね、ソーニャちゃん」ﾆｺﾆｺ

ソーニャ「喰らえ！」ﾊﾞﾝｯ

やすな「！！！」ﾋﾞｸｯ

ソーニャ「よし、いまだ！これで！！」

やすな「な、なんだ？ってただのクラッカーｋソーニャ「おりゃああああああああ」

―――ゴンッ……

―――ゴンッゴンッグシャ

あれ？なんでこうしてるんだっけ。

確か今日はソーニャちゃんの誕生日を祝おうってあぎりさんに言って、朝からいろいろ準備してたんだよ、ソーニャちゃん

やめてよ、ソーニャちゃん、いたいよ

そんなにたたかないでよ、そーにゃちゃん

ソーニャ「うるさい！お前は、私を殺そうとしに来た頃し屋なんだろ！？なあおい！！！！」ﾎﾞｺﾄﾞｷﾞﾎﾞｶﾎﾞｷﾞ

やすな「い……ち……が……」

ソーニャ「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうる
さいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

あはは、もーどうでもいいや

いたくなくなってきた、これでゆるしてくれる？

これでまたいっしょにあそんでくれる？

っていっつもわたしのわがままにつきあってもらってるだけだよね、ごめんね

でもね、そーにゃちゃん、あいそわらいもだいじなんだよ

でもふたりのときは、あいそわらいじゃなくて、ほんとにたのしいっておもえるぐらいのえがおでいてほしいな

あーだんだん、そーにゃちゃんのかおがみえなくなってきた。

わたしどうなるのかな？しんじゃうのかな？

そしたらもうおわかれだね





じゃあね、そーにゃちゃん、ばいばい

ｶﾞﾗｶﾞﾗ
あぎり「ドッキリ大成功です～。ってあれ～どうして血だらけなんですか～」

あぎり「もう～、血糊なんてそうじが大変じゃないですか～」ｸﾝｸﾝ

あぎり「あれ？これは？」

ソーニャ「おマえもワタシをコロしニきタンだナ」ｽッ

―――ゴンッ

―――今の私があるのは間違いなくあいつらのおかげだ

あれから我に返った私は、自分のしたことの重大さに気付いた

人を頃してしまったという罪悪感とこのままだと捕まるという焦り

でも、それと同時に心が満たされていったのがわかったんだ

夢だったんだよ、こういうの。だってかっこいいだろ？映画みたいでさ

それからは必氏だった。見つからないところまで逃げて逃げて逃げて

こっちでは頃し屋ってのも、まぁ前いた国より認められててな

そうそう、おまえが言った通り愛想笑いもうまくなったんだぞ

ターゲットが言うんだよ「なんで、そんなに楽しそうなんだ？」って

まぁおいしいもの食べたら自然と笑顔になるから、それと同じようなもんだよな

ええっと……でも言いたいことはそんなことじゃなくて……


だからな、やすな、あぎり

最高の誕生日プレゼントをありがとう

おしまい

ほんとすまんかった
ＳＳ書くの初めてだったのでつまらなかったかもしれませんが、
なんとか終わってよかったです
ちなみに僕は１巻のツインテールじゃないソーニャちゃんも好きです！

保守や指摘をしてくださった方々本当にありがとうございました！