1: 2013/09/20(金) 22:14:56 ID:x/hVddFI

リヴァイアサン「どうした、ペトラ」

ペトラ「書類届けに来ました。……まだその人間の姿に戻れていませんか?」

リヴァイアサン「ああ。まったく不便なもんだ。この手じゃペンすらまともに握れねぇ」

ペトラ「いきなり海の怪獣に変身しちゃうなんて、どういうことでしょうね」

ペトラ「エルヴィン団長が大きな水槽を用意してくれたからいいですけど、居心地いかがです?」

リヴァイアサン「悪くない」

ペトラ「よかった。早く戻れるといいですね」

リヴァイアサン「全くだ。これじゃ立体機動もできやしねぇ」

ペトラ「あ、でも、逆に巨人に対して有利なんじゃないですか?巨人は人以外に興味を示しませんし」

ペトラ「リヴァイアサンって怪獣、なんでも最強の生物らしいですよ?」

リヴァイアサン「それは俺も考えたが、どうやらこの体は水の中じゃないとうまく動かないらしい」

ペトラ「そうですか…残念ですね」
進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス)
3: 2013/09/20(金) 22:21:29 ID:x/hVddFI


ペトラ「じゃ、私戻りますね。失礼しました」

リヴァイアサン「ああ」

リヴァイアサン「……! 待て、ペトラ」

ペトラ「はい?」

リヴァイアサン「お前……名前の後ろを見てみろ」

ペトラ「名前の後ろ?なんです?」

ペトラい「なにも……え!?」

ペトラいせ「い!?いってなに…… って増えてる!『いせ』ってなんですか兵長!?」

リヴァイアサン「俺にも分からん」

ペトラ遺跡「一体何が起こって……!!あ、遺跡になってる!」

ペトラ遺跡「私、遺跡だったんですか!?」

リヴァイアサン「落ち着け。まずは現状を把握するぞ」


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%A9

4: 2013/09/20(金) 22:26:30 ID:x/hVddFI

リヴァイアサン「なんでもお前はヨルダンとやらにある世界遺産らしいが……ヨルダンという土地に聞き覚えはあるか?」

ペトラ遺跡「い、いえ。どこですかそれ?聞いたこともないです」

リヴァイアサン「少なくても壁の中の土地ではないな。それとも暗号か何かか?」

リヴァイアサン「とりあえず、エルヴィンに報告だ……」

ペトラ遺跡「でも……リヴァイアサン兵長。私遺跡になっちゃったので、動けません」

リヴァイアサン「そうか、じゃあ俺が……いや俺も水の中から出れねぇな。チッ……」

ペトラ遺跡「どうしましょう」

リヴァイアサン「誰か来るのを待つしかないな」





コンコン


オルオ「兵長、オルオです。いらっしゃいますか?」

ペトラ遺跡「オルオ!あんたやるときはやるじゃない!」

リヴァイアサン「来たか……入ってこい」

5: 2013/09/20(金) 22:31:53 ID:x/hVddFI


オルオ「はい…………えぇッ!?なんだこれ!?」

ペトラ遺跡「私よ、オルオ。名前を見て、ペトラじゃなくてペトラ遺跡になってるでしょ?」

オルオ「まさか、お前の兵長と同じ症状に!?」

ペトラ遺跡「そうなの」

オルオ「う……うらやましい!」

ペトラ遺跡「どこが!?」

オルオ「ハッ、俺はなにを口走って。しっかしペトラ、お前までこうなっちまうとはな」

リヴァイアサン「オルオ、エルヴィンにこのことを報告に行け。俺たちは動けない」

オルオ「分かりました。では行ってきます」

ペトラ遺跡「……! オルオ!?ちょ、ちょっと待って」

オルオ「なんだペトラ?心配するな、すぐに戻ってくる……」

ペトラ遺跡「いや違くて」

6: 2013/09/20(金) 22:39:53 ID:x/hVddFI


ペトラ遺跡「名前を見て!」

リヴァイアサン「まさか……」

オルオ「名前……?俺の名前になにか……」

オルオ「うっ!?」

オ ノ レオ「真ん中の『ル』が分裂して……!?」

ペトラ遺跡「危ない!オルオ、今すぐこの部屋からでてっ!」

リヴァイアサン「俺たちの二の舞になるぞ! オルオ、退け!」

オ ノ レオ「しかし、兵長とペトラを置き去りには……!!」

リヴァイアサン「いいから行けっ!早くしないと手遅れに……」

オ ノ レオ「ぐっ、あぁぁぁぁぁ!!!」



オレオ「あぁぁぁぁ……」



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%82%AA

7: 2013/09/20(金) 22:44:01 ID:x/hVddFI


オレオ「『ノ』が逃げた……俺はよく分からない黒い菓子になっちまった……」

ペトラ遺跡「あー。だから言ったのに」

リヴァイアサン「また膠着状態か」

オレオ「う、動けねぇ……とんだ失態だぜ」

ペトラ遺跡「だれか助けてぇぇ」



コンコン


エルド「失礼します、兵長」

リヴァイアサン「エルドか。入れ」

ペトラ遺跡「エルド!よかった、エルドなら大丈夫だわ」

オレオ「おい、俺のときと反応が違うじゃねぇか」

ペトラ遺跡「だってオレオはオレオだもん」

オレオ「オレオじゃなくてオルオだっ!お前まで間違えるな」

8: 2013/09/20(金) 22:52:31 ID:x/hVddFI


エルド「兵長、お加減はどうですk」

ペトラ遺跡「エルド~」

オレオ「エルドてめぇさっさと助けろ」

エルド「」




エルド「なんでお前らまで遺跡と菓子になっちゃってるんだよ!?」

ペトラ遺跡「分かんない」

オレオ「さっさと団長にこのことを伝えて来い」

エルド「この菓子生意気だな。牛乳に浸すぞ?」

オレオ「やめろ」

リヴァイアサン「早く行け、エルド。この部屋はなんかヤバイ」

ペトラ遺跡「確かに、ヤバイわ。エルドも何かに変身しちゃうかもしれない。早く外へ!」

エルド「わ、分かった。待ってろよ、すぐ伝えてくる」

9: 2013/09/20(金) 23:03:03 ID:x/hVddFI

ペトラ遺跡「でも……ここまで来ると、エルドが何に変身するのか気になる気もしなくもないわ」

リヴァイアサン「……」

オレオ「一理あるな」

エルド「え……?ペトラお前、一体なにを……」

リヴァイアサン「……そうするまでもなかったようだ。エルド、名前を見てみろ」

エルド「まさか俺もッ!?いやだ、俺には婚約している彼女がいるんだ……!」

ペトラ遺跡「大丈夫よ、彼女ならエルドがどんな姿でも愛してくれるはず」

オレオ「そうだぜエルド。ざまあ」

エルドラ「オレオてめぇぇ!!覚えてやがっ、ああ!?俺の名前が!!」

エルドラド「エ、エルドラド!?!?」

リヴァイアサン「黄金卿だと!?てめぇ、なんてポテンシャルを内に秘めてやがったんだ!」

ペトラ遺跡「ま、眩しい!」

オレオ「うわあああああああああ!!」



エルドラド「……」

10: 2013/09/20(金) 23:09:01 ID:x/hVddFI


エルドラド「うっ……まさか俺が幻の黄金卿になってしまうなんて」

エルドラド「どうしたらいいんだぁ……」

ペトラ遺跡「あーこれもうどうする?」

オレオ「兵長、どうしますか」

リヴァイアサン「グンタを待とう。あいつもこの部屋に来るはずだ」

ペトラ遺跡「グンタは一体なにになるのかしら」

オレオ「来れば分かることだ」

エルドラド「お前ら趣旨変わってんじゃねーか」


コンコン


グンタ「兵長」


ペトラ遺跡「きた!」

オレオ「きたな!」

12: 2013/09/20(金) 23:14:05 ID:x/hVddFI


グンタ「へいt うわあああああああああああああ!!!」

グンタ「体があああああああああああああああ!!!」

ペトラ遺跡「展開が早いわ!」

オレオ「簡略化の時代だからな」

エルドラド「グンタの体が変形していく!」

リヴァイアサン「俺の部屋で大声だすな、グンタ」

グンタ「すいませぇぇえッわああああああああああああ」




ゲンタ「……あれ?」

15: 2013/09/20(金) 23:20:09 ID:x/hVddFI
リヴァイアサン「グンタ……いや、ゲンタか。お前は人間のままか」

ゲンタ「体が、縮んでる?」

エルドラド「縮んではいるが、横には伸びてるな。その腹じゃ立体機動できないぞ」

オレオ「だらしねぇなゲンタ」

ペトラ遺跡「なにか変わったことはないの?」

ゲンタ「うーん……。これといって……いや、なんだか知らんが」

ゲンタ「無性に『ウナジュウ』が食べたいな」

ペトラ遺跡「ウナジュウ?なにそれ?」

ゲンタ「わからねぇ」

オレオ「なんだそりゃ」


リヴァイアサン「人間のままなら、この部屋をでてエルヴィンに報告に行けるだろ。頼むぞ」

ゲンタ「あ、はい。分かりました」

??「そうはさせませんよ!」

ペトラ遺跡「だれ!?」

18: 2013/09/20(金) 23:31:56 ID:x/hVddFI

ミツヒコ「ミツヒコという者です」

アユミ「元太くん!無事!?」

コナン「元太を返してもらうぞ!!」

アガサ「わしじゃよ!!」


リヴァイアサン「誰だてめぇら……兵士じゃねぇな」

ペトラ遺跡「ゲンタの知り合いなの?」

ゲンタ「いいや、初めて見る顔だが…何故だか少し懐かしい……なんだこれ?」

オレオ「ゲンタを返せって、ゲンタはもともと調査兵団のものだ!何言ってやがる!」

エルドラド「ゲンタ、後ろに下がってろ。心配するな、お前を渡しはしない」

ゲンタ「お、お前ら!でも遺跡とクッキーと黄金郷と怪獣だぞ!?大丈夫なのか?」

ペトラ遺跡「大丈夫よ、遺跡だって戦えるわ」

オレオ「俺も忘れちゃ困るぜ。牛乳でもなんでも持ってきな」

エルドラド「俺、この戦いに勝ったら婚約者にプロポーズするんだ」

19: 2013/09/20(金) 23:35:05 ID:x/hVddFI



ミツヒコ「元太くん!待っててください!いま助けます!」

アユミ「一緒に米花町に帰るんだから!」

コナン「しかし、怪獣とクッキーは破壊できるとして、世界遺産と黄金郷はどうしたものか」

アガサ「新一、わしじゃよ……」

コナン「そうか!その手があったか。ありがとな博士!!」

アユミ「すごーい博士!あったまいいー!」

ミツヒコ「では僕が二人を担当します。アユミちゃんはあっちを、コナンくんはあの怪獣を倒してください」

コナン「オッケー!」

20: 2013/09/20(金) 23:44:25 ID:x/hVddFI
がやがやがやがや

男「わー世界遺産ってやっぱ迫力があるなー!すげえや!」

女「黄金郷に来たなんて友だちに自慢できそう!」

ペトラ遺跡「ちょっなによあんたたち!どきなさいよ!」

エルドラド「う、うわぁぁぁぁ!!黄金発掘しないでーーー!!持ち帰らないでーーー!!」

エルドラド「俺には……俺の帰りを待ってる彼女が……らめぇーーーーー!!!」


オレオ「く、くそぉ!!こんな子どもに調査兵団が翻弄されてたまるか!」

オレオ「こんな姿じゃなけりゃあ蹴散らしてやったものを……!!」

オレオ「ッ!?」

アユミ「まず牛乳を用意します」

オレオ「て、てめえ!なにしやがる!」

アユミ「そしてオレオを浸します」

オレオ「くっ……これまでか……」

アユミ「good taste!」

22: 2013/09/21(土) 00:03:36 ID:t1H6vW4Q

リヴァイアサン「ペトラ……エルド……オルオ……」

リヴァイアサン「俺の部下を……よくも」


ごおぉぉぉぉ!


アガサ「新一!わ、わしじゃよっ!?」

コナン「うっ……ああ、ちょっと火がかすって火傷したけど大丈夫だ」

コナン「怪獣相手に戦うのは初めてだが、博士!あの発明品をだしてくれ!」

アガサ「新一!」ポイ

リヴァイアサン「俺はガキにも容赦しねぇぞ」

コナン「正面から戦っても勝ち目はない……ならばこれだ!!」


バチバチバチバチッ!!


リヴァイアサン「ぐ……!!?体が、痺れて……てめぇ、なにを」

コナン「探偵七つ道具、スタンガンだ」

おわり

23: 2013/09/21(土) 00:54:27 ID:6fGvYifI
龍にスタンガンが効くとは思えんな

24: 2013/09/21(土) 01:48:01 ID:RL6cN12o
進撃SSかと思ったらコナンSSだった

引用: ペトラ「兵長……リヴァイアサン兵長!」