1: 2013/06/29(土) 09:27:22.90 ID:BtnvQOwOO
このスレッドは「とある魔術の禁書目録」&「とある科学の超電磁砲」のSSです


上黒

台本形式 キャラ崩壊

設定改変 ご都合主義

不定期更新

誤字・脱字は脳内変換にてお願いします


内容

上条×黒子のイチャラブコメディですので、上黒が見たい方はどうぞご覧下さい


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372465642

2: 2013/06/29(土) 09:28:34.44 ID:BtnvQOwOO
【第七学区 いつもの公園】


PM5:00


黒子「結構冷え込んで来ましたわね」

黒子「今穿いてる下着ではかなり露出がありますからお尻まで冷えますの」

黒子「はぁ、もう少しおとなしめの穿いてくれば良かったですわ」

黒子「早く寮に戻ってお姉様の温もりをいただきたいですの。グヘヘ」

黒子「さて、今日は異常はありませんから支部に戻り......おや?」

上条「」zzz
とある魔術の禁書目録 外典書庫(3) (電撃文庫)
3: 2013/06/29(土) 09:29:41.91 ID:BtnvQOwOO
黒子「あそこに居るのはわたくしのお姉様を誑かす類人猿!」

黒子「というか、よくこんな寒い時期に外で寝られますわね」

上条「」zzz

黒子「」ジィー

黒子「まぁ、顔は悪くありませんわね。意外とこの殿方の寝顔姿は可愛い所ありますの」

黒子「おっと、いけませんわ。さっさと起こしてあげないとなりませんわね」

4: 2013/06/29(土) 09:30:53.60 ID:BtnvQOwOO
黒子「上条さん、起きなさいですの」トントン

上条「......ん? 白井?」

黒子「こんな所で寝てたら風邪引きますわよ」

上条「あれ? 寝ちゃったのか俺?」

黒子「ええ、随分と熟睡されてましたの。貴方、普段から遅い時間まで起きてらっしゃるのでは?」

上条「当たってる...」

黒子「貴方にはあんまり気にはしないと思いますが、夜更かしはお肌の天敵なのですの。そのうち肌が荒れますわよ」

上条「それは嫌だな」

7: 2013/06/29(土) 09:32:42.13 ID:BtnvQOwOO
黒子「でしたら早寝早起きを心掛ける事ですの」

上条「努力します」

上条「そういや、白井ん所の寮は厳しいんだっけ? 寮監が居るって御坂から聞いたから」

黒子「ええ。22時には消灯が規則ですし、寮監様の見回りがありますから。もし、破ったりすれば罰則が待ってますの」

上条「うわぁ...やっぱ厳しいんだな......あれ? 今何時だ?」

黒子「17時を回ってますの」

上条「やっべぇ! スーパーで特売があるんだった!」

黒子「特売? ああ、貴方はよくそれを狙ってるのでしたわね。お姉様から聞きましたわよ」

8: 2013/06/29(土) 09:35:17.07 ID:BtnvQOwOO
上条「そう。今日は卵さんが安いんでな。上条さんはこれを逃して今日は終われないんだよ!」

黒子「それは大袈裟なのでは...」

上条「じゃあな白井。起こしくれてありがとな」

黒子「気をつけてお帰り下さいな」

上条「急がねーと」



黒子「......随分と慌ただしい殿方ですの」

黒子「お姉様もあんな殿方のどこが良いのやら...」

黒子「まぁ、悪い殿方ではありませんし。わたくしも過去に上条さんに助けてもらった事がありますから好感はもてる方ですの」

黒子「さて、支部に戻るとしましょう。初春が仕事サボってない事を祈りたいですわ」

10: 2013/06/29(土) 09:36:54.31 ID:BtnvQOwOO
【常盤台寮 208号室】


黒子「ただいま帰りましたの」ガチャ

美琴「お帰り、黒子」

黒子「お姉様!」ガバッ

美琴「だから毎度毎度抱きついてくんな!!」ナゲル

黒子「あべしっ」

美琴「全く...」

黒子「酷いですの...何もフロントスープレックスで投げなくても」

美琴「黒子撃退用の新技よん」

11: 2013/06/29(土) 09:38:21.88 ID:BtnvQOwOO
黒子「黒子撃退用って...それはあんまりですの」

美琴「アンタが変O行為するからでしょうが!」

黒子「ちょっ!? わたくしの行為はお姉様への愛ゆえあっての行動ですの! こんなにもお姉様の事を愛しますのに...」

美琴「あーはいはい」

黒子「真面目に聞いて下さいまし! お姉様はわたくしの事がお嫌いですの?」

12: 2013/06/29(土) 09:40:46.30 ID:BtnvQOwOO
美琴「何言ってんのよ。好きに決まってるじゃない」

黒子「でしたらわたくしと熱いベーゼを」タコクチ

美琴「友達としてね」

黒子「ガーーン!!」

美琴「悪いけど私はれっきとした異性愛者だから百合には興味ありません。お分かり?」

黒子「もうお姉様は上条さんに身も心も捧げてしまいましたのね...」

美琴「な、なななな何言ってんのよ!? なんでアイツが出てくんのよ?///」

黒子「(わかりやすいですの...)」

14: 2013/06/29(土) 09:43:49.61 ID:BtnvQOwOO
美琴「私があの馬鹿に身も心も捧げるなんて、あ、ありえないし、興味がないわよ!!///」

黒子「(はぁ、その調子では進展はまずないですわね)」


ーーーーーー
ーーー



美琴「」ピッピ

黒子「」カタカタ?

美琴「」ピッピ

黒子「」カタカタ

黒子「(先程からお姉様は携帯をいじってばっかり...どうせ相手は類人猿でしょうけど、何ですの? あの笑顔。そんなに殿方とのメールが楽しいんですの?)」

美琴「早くアイツから返信来ないかなー」

黒子「(口に出してますわね......チキショー! 上条さんが羨ましいですの!!)」

15: 2013/06/29(土) 09:46:24.18 ID:BtnvQOwOO
美琴「さっきから全然返って来ないわね。もーメールぐらいすぐに返信しなさいよ」プンプン

黒子「(顔膨らますお姉様萌えー )」

美琴「まぁ、そのうち返信来るよね? 黒子、先にお風呂入っていい?」

黒子「どうぞですの」」

美琴「じゃあ、先にいただくね」


バタン


黒子「さて、ジャッジメントの残務も終わりましたので...」

黒子「一週間ぶりのお姉様の下着チェック!」

16: 2013/06/29(土) 09:48:28.47 ID:BtnvQOwOO
黒子「ウフフフフ、今回はどんなお宝が発掘するのでしょうか」ガサコソ

黒子「えっと......はぁ、またお姉様はゲコ太柄の下着を...」

黒子「これなんかは前回見かけませんでしたからおそらく、新作の購入されたのでしょう」ピラーン

黒子「仮にも常盤台のエースであろう方がこんなお子様な下着を身につけてちゃ示しがつきませんですわ」

黒子「まぁ、そんなお姉様も好きですけど」ガサコソ

黒子「うん? こ、これは......純白の紐パン!!」

17: 2013/06/29(土) 09:50:02.76 ID:BtnvQOwOO
黒子「ちょっと待って下さいですの! 今までこんな大人っぽい下着持ってありませんでしたわ!」

黒子「ま、まさか......これをあの類人猿にお見せするつもりでは......キィィィィィ!」

黒子「お姉様...少しは変わりましたわね...」

黒子「今回はこれくらいにしましょう。いずれは卒業するでしょうから」

黒子「こればかりは上条さんに感謝しますの」

黒子「それにしても、お姉様も恋すると変わるもんですのね」

黒子「上条当麻さん......わたくし、貴方が羨ましいですわ。あの常盤台の超電磁砲のハートを射抜くなんて...」

黒子「はぁ、なんだか上条さんの事が気になり出しましたわ」

18: 2013/06/29(土) 09:54:03.90 ID:BtnvQOwOO
【上条の部屋】


上条「夕食出来たぞ」

禁書「やっとご飯が食べれるんだよ」

上条「やっとって、お前さっきポテチ3袋開けてだろう...」

禁書「あんなのは食事に入らないかも」

上条「おやつも立派な食事だろうが!」

禁書「私のカテゴリーには入らないんだよ」

上条「そうですか...」

19: 2013/06/29(土) 09:57:12.94 ID:BtnvQOwOO
禁書「それで、今日の夕飯は何かな?」

上条「上条さん特製の親子丼でーす」

禁書「おーー!! お肉に玉子も入ってるんだよ! なんだが今日は豪勢かも」

上条「いやー下手すれば買えなかったけど起こしてくれた白井には感謝しないとな」

禁書「しらい?」

上条「ホラ、地下街と大覇星祭で御坂と一緒にいたテレポーターだよ」

禁書「あー短髪とよく居るあのツインテールね。そのツインテールが何かしたの?」

20: 2013/06/29(土) 10:00:07.80 ID:BtnvQOwOO
上条「特売の時間まで公園で待ってたんだよ。したらさ、急に眠気に誘われて上条さんは夢の中に飛んじゃいまして」

禁書「それで寝ちゃったの? とうまは馬鹿だね」

上条「馬鹿は余計だよ。それで、たまたま通りかかった白井が起こしくれたんだ」

禁書「とうまの不幸を考えればそこは買えなくて私に噛み付かれるルートだったはずなんだよ」

上条「噛み付くルートって、お前な...」

禁書「とうまが寝ているのが悪いんだよ」

21: 2013/06/29(土) 10:01:54.67 ID:BtnvQOwOO
上条「くっ...正論なので言い返せない」

禁書「まぁ、食材GET出来たからいっか。とりあえず食べよ?」

上条「あいよ」

上イン「「いただきます」」

禁書「美味いんだよ。半熟の玉子のふっくら感が口の中を優しく包みこむような味わいがマッチし、それを鳥肉とごはんを一緒に食べる事でさらに旨味が倍に引き出してるんだよ!」ガツガツ

上条「感想どうも」

禁書「まさに世界遺産なんだよ!」ガツガツ

上条「お前は彦摩呂かっ! いっそうの事グルメリポーターに転職したら?」

禁書「それはいい案かも」

22: 2013/06/29(土) 10:04:22.62 ID:BtnvQOwOO
上条「(そういや、白井と会うのは罰ゲーム以来だったな)」

上条「(アイツって、あんな年からジャッジメントやってるんだっけな)」

上条「(偉いよな。上条さんはあー言う強い正義感ある人は尊敬してるから見習いたいもんだ)」

ユーガットメール

上条「(ん? またビリビリからメールか、最近の受信履歴はアイツでほぼ埋まるんだよな)」

23: 2013/06/29(土) 10:06:33.49 ID:BtnvQOwOO
【常盤台寮 208号室】


黒子「ふぅーお姉様が使った後のお風呂は最高ですの」

美琴「随分と長い風呂だったね」

黒子「わたくし、最近半身浴はまっておりまして」

美琴「それって何か効果あるの?」

黒子「冷え・血行の改善に美容に疲労回復などがありますの」

美琴「へぇー私も今度やってみようかしら」

黒子「是非試してみるといいですわ」

24: 2013/06/29(土) 10:08:16.39 ID:BtnvQOwOO
美琴「そうするわ」

黒子「所でお姉様、明日は予定空いておりまして? 休日ですし、宜しければ黒子とデートにでも」

美琴「ごめん。明日は研究所に行かなきゃならないの」

黒子「それは残念ですの...」

美琴「また今度誘ってね」

黒子「研究所からの要請じゃ、致し方ありませんの」

25: 2013/06/29(土) 10:09:56.30 ID:BtnvQOwOO
美琴「さて、寝る前にと」ピッピ

黒子「また上条さんにメールですの?」

美琴「そ、そうだけど。べ、別にアイツとメールくらい良いじゃない///」

黒子「ダメとは言ってませんけど...」

美琴「今日会えなかった分メールで連絡しないと私の気が済まないのよ」

黒子「わたくしは今日会いましたわよ。上条さんに」

美琴「え!? それ本当!?」

26: 2013/06/29(土) 10:12:01.83 ID:BtnvQOwOO
黒子「ええ、よくお姉様と上条さんがお会いしてる公園で」

美琴「はぁ? あそこに居たの!? 何よ全く、私はあれだけ探しまくったのに......」ゴニョゴニョ

黒子「(探してたのですのね...)」

美琴「それで、アイツは公園で何してたの?」

黒子「寝てましたわね」

美琴「寝てた? こんな寒い時期にあんな所で?」

27: 2013/06/29(土) 10:15:03.03 ID:BtnvQOwOO
黒子「ええ。それもかなり気持ちよさそうに」

美琴「気持ちよさそうにか......アイツの寝顔って可愛いい顔してそう」

黒子「(可愛かったですわよ。この黒子が見惚れるぐらいに)」

美琴「しかしまぁ、アイツは寒い中公園で寝てるなんて馬鹿よね。風邪でも引いたらどうすんのよ」

美琴「いや、風邪は引かないか。馬鹿は風邪引かないって言うし」

黒子「(それは迷信ですの)」

美琴「でもまぁ、アイツが風邪引いたりしたら、わ、私が看病してあげないこともないけど///」ゴニョゴニョ

黒子「......」

美琴「そしたらお粥作って食べさせてあげなきゃね///」

黒子「(やっぱあの類人猿殺ス!)」

28: 2013/06/29(土) 10:17:52.72 ID:BtnvQOwOO

翌日


上条「マズイ......体がだりぃ」フラフラ

上条「完全に熱出たな、コレは」

上条「とりあえず...早い所部屋に戻って休もう」

上条「不幸だぁ...」


【いつもの公園】


黒子「はぁ、お姉様は研究所。初春も佐天さんも春上さんも予定がありますし、コレと言ってやる事ありませんですの」

黒子「仕方ありません。寮に戻って勉強でも...」

黒子「ん?」

上条「」フラフラ

黒子「来やがったですわね。ここで、昨日の恨みを晴らしてもらいますわ」

29: 2013/06/29(土) 10:20:30.23 ID:BtnvQOwOO
黒子「以前より磨きをかけたこのドロップキックで」ケケケ

上条「」フラフラ

黒子「あれ? なんだが歩き方がおかしいですわね」


上条「やっべぇ、段々意識が遠のいてく...」

上条「......でも、ここで倒れる訳には...」


ドサッ!


黒子「上条さん? え? ちょっと上条さん!! どうされたんですの!? しっかりして下さいまし!!」

30: 2013/06/29(土) 10:22:32.60 ID:BtnvQOwOO
上条「ハァハァ」

黒子「もしかして......」オデコサワル

黒子「すごい熱ですの!! ここは急いで病院にテレポートしなければ」

黒子「......え? テレポートが出来ませんの? 何故ですの? 演算は間違ってないはず」

黒子「もう一度」

黒子「......ダメですの。能力が使えませんわ」

黒子「くっ、この非常時に何故?......はっ!」

黒子「そう言えば、上条さんがうちの寮に訪れた時にも何故か使えませんでしたわね」

31: 2013/06/29(土) 10:25:38.72 ID:BtnvQOwOO
禁書「あれ? 貴女は短髪の所のツインテール」

黒子「うん? 貴女はよく上条さんと一緒に居るシスターさんではありませんか。丁度良かったですわ。上条さんが大変ですの!」

上条「ハァハァ」

禁書「え? とうま!!どうしたのとうま!? 何処か怪我してるの!?」

黒子「高熱で倒れたんですわ」

禁書「高熱!? だったら早くとうまの部屋に連れて行かないとダメなんだよ!」

32: 2013/06/29(土) 10:27:09.15 ID:BtnvQOwOO
黒子「とは言っても上条さんの部屋はわかりかねますわよ! 初春に調べてもらわない限りは」

禁書「とうまの部屋なら知ってるんだよ」

黒子「え?」

禁書「だって私とうまと一緒に住んでるだもん」

黒子「......何故貴女と上条さんが一緒に住んでるのかは存じませんが、早い所上条さんの部屋に連れて行きましょう。案内お願いしますわ」

33: 2013/06/29(土) 10:29:52.34 ID:BtnvQOwOO
ーーーーーー
ーーー



【上条の部屋】


上条「......ん...此処は...俺の部屋?」

黒子「あっ! やっと目を覚ましてくれましたわね」

上条「し...らい?」

黒子「良かったですの。まずは一安心ですわ」

上条「何で...白井が上条さんの部屋に?」

34: 2013/06/29(土) 10:31:52.76 ID:BtnvQOwOO
黒子「貴方、公園で倒れてたのをわたくしが見つけたんですのよ。その時に貴方と一緒にいるシスターもたまたま居らしてましたのよ」

黒子「しかもそのシスター、貴方と一緒に住んでると仰ってましたから彼女の案内で此処まで運びましたの」

上条「そっか...ありがとな」

黒子「何故あのシスターが上条さんと一緒に住んでるかは後にして、今からお粥を作りますので少々お待ち下さいな」

上条「作れんの?」

黒子「失礼ですわね。お粥を作るぐらいわたくしにとっては朝飯前ですの」

上条「そっか」

黒子「台所お借りしますわよ」

52: 2013/07/01(月) 20:27:48.72 ID:SOo3ZrLNO
数十分後


黒子「出来ましたの」

上条「おーありがとな。早速だけどいただくとする」

黒子「ちょっとお待ち下さいですの」

上条「え?」

黒子「ここはわたくしが食べさせてあげますからお口を開けて下さいな」

上条「それって俗に言うアーンですか? いいよ、自分で食べるから」

53: 2013/07/01(月) 20:29:24.99 ID:SOo3ZrLNO
黒子「何を言ってますの? 貴方は病人なんですから大人しくわたくしの言う事を聞きなさいな」

上条「はい...」

黒子「はい。お口を開けて下さい」

上条「アーン」パク

上条「......」モグモグ

黒子「お味をいかかですの?」

上条「美味いよ」

黒子「本当ですの?」

上条「本当だって、上条さんは嘘つきません事よ」

黒子「(良かったですの。本当はお粥なんて一度も作った事がありませんから正直不安でしたの)」

54: 2013/07/01(月) 20:30:58.43 ID:SOo3ZrLNO
上条「もっと食べさせてくれるか?」

黒子「はいな」

ーーーーーー
ーーー


上条「ご馳走様です」

黒子「お粗末さまですの。何か他に頼みたい事ありませんの?」

上条「別にいいよ。それにそろそろ帰った方がいいんじゃないか?」

黒子「なんですの? その、用が済んだからもういいよ的な言い方は。酷いのではありません事?」

55: 2013/07/01(月) 20:32:58.54 ID:SOo3ZrLNO
上条「そうじゃなくてさ、白井には門限とかあるんだろう?」

白井「まだ時間がありますから大丈夫ですわよ。例えギリギリまで迫ってもわたくしにはテレポートがありますから心配ご無用ですの」

上条「そう...」

上条「でも無理して嫌いな人間の看病なんかしなくていいんだぜ」

黒子「はい? 誰が誰をお嫌いで?」

上条「だから白井が俺に」

56: 2013/07/01(月) 20:34:29.25 ID:SOo3ZrLNO
黒子「いつ、わたくしが貴方の事が嫌いって言いましたの?」

上条「あれ? 嫌いなはずでは? 何度か上条さんにドロップキックかましてたし」

黒子「安心しなさいな、別にわたくしは貴方の事が嫌いではありませんの。あれは愛しのお姉様とイチャイチャしてるからやってる事ですの!」

上条「いや、あれは御坂から寄ってくるのだけあって別にイチャイチャなんて...」

黒子「分かってますの。ただ、あの光景を見られるとどうも体が勝手に動くんですの」

57: 2013/07/01(月) 20:36:23.70 ID:SOo3ZrLNO
上条「そうですか...」

黒子「お姉様は貴方と一緒に居るのが一番楽しいんですのよ」

上条「俺と一緒に居るのが楽しい? むしろ御坂も俺の事嫌いだと思ってたんだが」

黒子「」

上条「白井さん?」

黒子「(何を言ってるんですの? この鈍感類人猿は...)」

黒子「はぁ...貴方はレディーの扱い方が全然なっておりませんわ」

上条「んぐっ...」

58: 2013/07/01(月) 20:38:04.53 ID:SOo3ZrLNO
黒子「少しはそこの所も勉強しなさいな」

上条「努力します」

黒子「話を戻しますの。わたくしに何か頼みたい事がありますの? 遠慮なさらないでいいですわよ」

上条「なら水を飲みたいから冷蔵庫からミネラルウォーター取ってきてくれるか?」

黒子「了解ですの」スタスタ

59: 2013/07/01(月) 20:39:38.66 ID:SOo3ZrLNO
黒子「はい」

上条「サンキュー」

上条「」ゴクゴク

上条「ふぅ、生き返ったぜ」

黒子「他には何かありまして?」

上条「うーん特にないな」

黒子「そうですの。また何かあればわたくしにお申し付けて下さいですの。門限まで上条さんのお世話させていただきますわ」

上条「ありがとう。白井は優しいな」

黒子「貴方とお姉様程ではありませんが」

60: 2013/07/01(月) 20:41:54.98 ID:SOo3ZrLNO
上条「そういや今更聞くのもなんだけど、インデックスはどうしたんだ?」

黒子「あのシスターでしたら『こもえの所にごはん食べてくるんだよ。早く帰って来るからとうまを宜しく頼むんだよツインテール』と言われて外出しましたの」

上条「上条さんの看病よりも食いもんに行ったのかよ...」

黒子「そう悪く言わないで下さいな。彼女だって本当は貴方の看病する気満々でしたわ。ですが何すれば分からなかったらしいので此処は代わりにわたくしが引き受けたんですの」

61: 2013/07/01(月) 20:43:47.75 ID:SOo3ZrLNO
上条「そうだったのか。でも、インデックスにやらせるとソッチの方が逆に心配になってくるんだよ」

黒子「どうしてですの?」

上条「アイツ、料理とか洗濯とか掃除しない...じゃなくて出来ないんだよ。前に風呂場の掃除頼んでみたら見事にぶっ壊しやがったんだ」

黒子「え? お風呂場を壊したって、いくらなんでもそれはあり得ませんのでは?」

上条「それが有り得るんだよ」

黒子「それですと、あのシスターの家事スキルが壊滅的ですわね」

62: 2013/07/01(月) 20:45:19.69 ID:SOo3ZrLNO
黒子「と言うかそもそも貴方は何故あのシスターと一緒に住んでるのですの?」

上条「え、えっと...」

黒子「ま・さ・かとは思いますが、既にお二人は恋人と言う間柄ですの?」

上条「それは絶対に違う! インデックスと恋人なんて有り得ないから」

黒子「でしたら何故同棲してるのですの?」

上条「そ、それは...」

63: 2013/07/01(月) 20:47:41.72 ID:SOo3ZrLNO
黒子「どうしても話せないのならこれ以上の追求はやめておきますの。どうせ貴方の事ですから何かしらの事情を抱えてるのでしょう?」

上条「まぁそんな所かな」

黒子「別にやらしい目的で連れ込んだ訳ではなさそうですし」

上条「違えーよ!」

黒子「分かってますの。上条さんがそんな事しないって事は。貴方は基本ヘタレそうな方ですからそんな度胸はないですの」

上条「はいはい、どうせ上条さんはヘタレですよ」

64: 2013/07/01(月) 20:49:42.88 ID:SOo3ZrLNO
黒子「さてと、この話はお終いにしますの。後は門限まで此処に居させてもらいますわ」

上条「悪いな」

黒子「結構汗かいてきましたわね。タオルを取ってきますから場所を教えて下さいな」

上条「そこの箪笥の下から二番目な」

黒子「了解ですの」ガサコソ

黒子「ありましたありました。では体を拭きますので脱いで下さいまし」

上条「いや、それぐらいは自分でやるからアッチ向いててくれないか?」

65: 2013/07/01(月) 20:52:18.80 ID:SOo3ZrLNO
黒子「却下ですの。さっきも言いましたけど、病人は大人しくわたくしの言う事聞いて下さいな」

上条「いやいや考えてみろよ! 体を拭くって事は上条さんがは裸になるんだぞ?」

黒子「別に殿方の裸体ぐらいへっちゃらですの。だから脱いで下さいな」

上条「そこまでしなくても」

黒子「脱・い・で・下・さ・い・な」

上条「はい...」ヌギヌギ

上条「ど、どうぞ」

66: 2013/07/01(月) 20:54:14.28 ID:SOo3ZrLNO
黒子「失礼しますの」フキフキ

上条「///」

黒子「」フキフキ

上条「///」

黒子「」フキフキ

上条「(これは男でも恥ずかしいな、女の子に裸を見られるなんて///)」

黒子「」フキフキ

上条「(よく白井は平常心でいられるよな)」

黒子「」フキフキ

上条「(それって上条さんを男して見てないんだろうな。なんか悲しいわ)」

黒子「終わりましたから服を着て下さって結構ですわ」

上条「ありがとな」

黒子「(ふぅ、上条さんの体って結構逞しいですわね。肉も付いてませんし、だからと言って別に筋肉質ではありませんが何か魅力を感じますの///)」

67: 2013/07/01(月) 20:56:29.32 ID:SOo3ZrLNO
ーーーーーー
ーーー


黒子「38・5℃、まだ下がりませんわね」タイオンケイミル

上条「でもまぁ、さっきよりも少しは楽になった感じかな」

黒子「だからと言って高熱である事に変わりはありませんから絶対に安静ですの」

上条「ヘイヘイ、分かってますよ」

黒子「この調子ですと明日になっても治りませんわね」

68: 2013/07/01(月) 20:58:35.63 ID:SOo3ZrLNO
上条「明日も休日だからさ、学校の出席に響かないだけでも助かるよ」

黒子「本当でしたら明日も看病して差し上げたいのですが、あいにくジャッジメントの仕事が入っておりまして...」

上条「いいよいいよ。2日連続でしてもらわなくても、白井には白井の予定があるんだからさ」

黒子「ええ」

上条「明日も安静にしとくから」

黒子「当たり前ですの。もし、何処かに外出でもしたりしたらこの鉄矢が火を吹くことになりますわよ」スッ

上条「うん。絶対に大人しくする」ブルブル

69: 2013/07/01(月) 21:00:38.34 ID:SOo3ZrLNO
黒子「宜しい」

黒子「(これぐらい脅しとかないと言う事聞かないのでしょうか? この殿方は)」

黒子「(それにしても...)」キョロキョロ

黒子「(初めて殿方の部屋に上がりましたけど、意外と綺麗に片付いていますわね)」

黒子「(無駄な物は一切なく、キチンと整理整頓してる証拠ですの)」

黒子「(ただ、殿方の部屋にしてはシンプル過ぎじゃありません事?)」

黒子「(まぁいいですの。わたくしが気にすり事ではありませんし)」

70: 2013/07/01(月) 21:04:23.84 ID:SOo3ZrLNO
数十分後


黒子「そろそろ時間になりましたのでここでお暇せていただきますの」

上条「今日はゴメンな、折角の休みを無駄にしてしまって」

黒子「別に謝る事ではありませんわよ。何も予定はありませんでしたので」

黒子「(それに、貴方と長時間過ごすのも悪くなかったでしたから)」

上条「そっか。今日はありがとな白井」

黒子「どういたしましてですの。それではお大事に」シュン




上条「行っちまったか......今度会ったら何かお礼してやらないとな」

78: 2013/07/03(水) 23:07:57.00 ID:Qabb/bMYO
ーーーーーー
ーーー


禁書「ただいま。とうま大丈夫なの?」ガチャ

上条「まぁなんとかな。白井が看病してくれたからさっきよりかはだいぶ楽になったよ」

禁書「そうか。くろこは?」

上条「門限だから寮に帰ったよ。アイツ、門限ギリギリまで居てくれたんだよ」

禁書「ちゃんとくろこにお礼を言わなきゃダメだよ」

上条「分かってるって」

禁書「今度は私がとうまの看病するんだよ」

上条「あーそれはいいよ」

79: 2013/07/03(水) 23:09:50.92 ID:Qabb/bMYO
禁書「遠慮しなくていいかも。何かあればなんなりと私に申しつけていいんだよ」

上条「気持ちだけ受け取るからさ、お前はもう寝とけ。今移動すっから」

禁書「何言ってるの!? 今の状態でとうまをお風呂場に寝かせられないんだよ!」

上条「熱出した程度なら風呂で寝ても大丈夫だって」

禁書「ダメに決まってるんだよ! そんなの私が許さないんだよ。病人なんだから今日はベッドに寝てて」

80: 2013/07/03(水) 23:11:33.19 ID:Qabb/bMYO
上条「インデックスはどうするんだよ? まさかお前が風呂場に寝る訳じゃあるまいな?」

禁書「流石にお風呂場は無理かも。でも床があるから大丈夫だから」

上条「床? うーんまぁお前がそう言うならばお言葉に甘えさせてもらうよ。本当に良いんだな? 正直言わせてもらうと、この状態で風呂場では寝たくない」

禁書「良いに決まってるんだよ。とうまは他人に気を遣い過ぎなんだからもっと自分を大事にしようよ」

上条「へいへい。以後気をつけます」

禁書「よし、そうと決まれば布団敷いて来るね。エヘヘ、今日はとうまと一緒の部屋で寝れるんだよ」

81: 2013/07/03(水) 23:13:28.58 ID:Qabb/bMYO
【常盤台寮 208号室】


黒子「ただいまですの」

美琴「おかえり、今日は遅かったじゃない。門限ギリギリまで何してたのよ?」

黒子「ちょっとクラスメイトとお茶会をしてまして」

黒子「(本当の事を言ってもいいのですが、それですとかえってお姉様を不安にさせてしまいますの)」

美琴「時間には気をつけなさいよ。最近の寮監はどうも機嫌が悪いみたいだから」

黒子「また失恋でもしたのでしょうか?」

82: 2013/07/03(水) 23:15:40.07 ID:Qabb/bMYO
美琴「さぁ? そうだったとしても怒りの矛先を私達に向けないで欲しいわね」

黒子「今だに独身ですから焦ってるのですわね」

美琴「誰でもいいからさっさと寮監を貰ってくれる男が現れるといいけど...」

黒子「なんだが寮監様と付き合える殿方なんて居なさそうな気がしますの」

美琴「どうして?」

黒子「寮監様はLevel5のお姉様ですら締め落とす化け物ですからそれ以上に強い殿方でないと釣り合わないのでは?」

美琴「その考えはなくはないけど...多分、寮監はそんなこと気にしないと思うな」

83: 2013/07/03(水) 23:18:11.83 ID:Qabb/bMYO
美琴「前に初春さんと佐天さんの担任の大圄先生に恋したじゃない。あの人は特に格闘技とかやってる訳ではなかったし」

黒子「確かに」

美琴「あの時は大圄先生に好きな人が居たから身を引いたのよ」

美琴「所詮、恋愛に能力やレベルなんて関係ないのよ」

黒子「(成る程、そう言えばお姉様が恋してる上条さんも無能力者でしたわね)」

美琴「やっぱ恋愛は自由でないとさ、思いっきり青春は送れないじゃない」

黒子「(まぁ、わたくしもお姉様に惹かれたのがレベルとか能力とかの理由ではありませんから)」

84: 2013/07/03(水) 23:20:24.74 ID:Qabb/bMYO
ーーーーーー
ーーー


翌日


【風紀委員 第一七七支部】


初春「」カタカタ

黒子「(上条さん、熱は下がったのでしょうか)」

黒子「(ちゃんと部屋で大人しくしてればいいのですが...)」

黒子「(まぁ大丈夫でしょう。釘を刺しときましたし)」

黒子「(...そう言えばわたくし、上条さんの連絡先は知りませんでしたわね」

85: 2013/07/03(水) 23:21:54.44 ID:Qabb/bMYO
黒子「(どうやって入手するか......)」

黒子「(出来ればお姉様にバレずにこっそりと...)」

黒子「(うーん、ここはあの方法で行くしかありませんわね)」

初春「白井さん、××地区で能力者同士の喧嘩が発生しましたので出動して下さい」

黒子「了解ですの」シュン

86: 2013/07/03(水) 23:23:38.10 ID:Qabb/bMYO
PM8:00


【常盤台寮 208号室】


美琴「じゃあ先にお風呂いだだくわね」スタスタ

黒子「どうぞですの」


バタン


黒子「」チラ


美琴の携帯


黒子「申し訳ありませんお姉様。ちょっとだけお借りしますの」

87: 2013/07/03(水) 23:26:17.19 ID:Qabb/bMYO
黒子「えっと上条さんの名前は...あれ? ありませんわね」ピッピッ

黒子「ん?もしかして.....」ピッピッ


ネーム:あの馬鹿

番号:080-××××-××××

アドレス:××××@××××.ne.jp


黒子「......100%これで間違いありませんわね。お姉様は上条さんの事を未だに「アイツ」もしくは「あの馬鹿」と苗字すら呼んでませんでしたから」

黒子「では番号とアドレスを転送して」ビッピ

黒子「......よし、これでOKですの」

黒子「後は証拠を残さないよう受信メールを削除して」ビッピ

黒子「元の場所に戻しますの」

黒子「これでいつでも上条さんの連絡がとれますわ」

88: 2013/07/03(水) 23:28:53.13 ID:Qabb/bMYO
ーーーーーー
ーーー



PM11:00


黒子「(さて、お姉様の方は」チラ

美琴「」zzz

黒子「(大丈夫ですわね)」ソローリ

美琴「待ちなさい!」

黒子「(え!? まだ起きてましたの? マズイですわ!)」

美琴「勝負しなさいよ。勝負ムニャムニャ」zzz

黒子「(寝言かよっ!!)」

美琴「負けたら罰ゲームなんだから。えへへ」zzz

黒子「......」

黒子「(夢でも上条さんを追い回してますのね...)」

黒子「(では)」シュン

89: 2013/07/03(水) 23:30:59.49 ID:Qabb/bMYO
【常盤台寮 屋根上】


黒子「ここなら誰にも聞こまえせんし、寮監様の眼にも届きませんの」シュン

黒子「うーん、さすがにこの時間はお休みになられてるでしょうか? 一応掛けてみるとしましょう」ピッ

上条『もしもし、どなたでせうかー? 見覚えのない番号なんだが』

黒子「もしもし、夜分遅くに失礼しますの」

上条『その声...白井か?』

黒子「はい。その通りですの」

90: 2013/07/03(水) 23:33:02.26 ID:Qabb/bMYO
上条『どうしたんだよこんな時間に? つか連絡先教えたっけ?』

黒子「お姉様から教えてもらいましたの」

上条『あーそっか。それで、何の用だ?』

黒子「あれから体調は良くなられたか気になりまして...」

上条『なんだそんな事か、熱なら昨日よりは引いたぞ。多分、明日になれば完全復活出来るよ』

黒子「それは良かったですの」

91: 2013/07/03(水) 23:35:08.53 ID:Qabb/bMYO
上条「ホント、白井には感謝してる」

黒子「いえいえ。次にお会いする時は元気な姿が見たいですから」

上条『まさか、それだけで電話したのかよ? 心配性だな白井は』

黒子「なっ///」

上条『でもありがとな白井。そこまで心配してくれるなんて上条さんは幸せ者ですよ。良い奴だな、白井は』

黒子「ふんっ! これぐらいはジャッジメント...いや、人して当たり前ですの!///」

92: 2013/07/03(水) 23:37:05.54 ID:Qabb/bMYO
上条「そっかそっか。それじゃあ切るなー、白井も早く寝ろよ」ピッ

黒子「あっまだお話はおわ」


ガチャ ツーツー


黒子「切ってしまわれましたか」

黒子「まぁでも、熱が引いたらしいから安心しましたわ」

黒子「これでゆっくり寝れますの。昨日は上条さんが心配であまり睡眠が取れませんでしたから」

黒子「うん? と言うかわたくしは何故あそこまで心配するのですの? 確かに心配なのは心配ですが...」

黒子「......」

黒子「もしかして、あの殿方に好意を抱いてると?......いやいや、それはあり得ませんの!」

黒子「わたくしがお慕い申してるのはお姉様ただ1人。あんな類人猿なんかに靡く訳が...」

黒子「でも上条さんだけはどうも他の殿方とは違った感情を抱いてるのは確かですの」

93: 2013/07/03(水) 23:39:23.57 ID:Qabb/bMYO
黒子「これが恋と言うのはおそらく違いますわね。うん。そうですわ!」

黒子「上条さんには一度助けてもらった事がありますから単なる命の恩人なだけにしか過ぎませんの」

黒子「そう。あくまでもそれだけですの」

黒子「あくまでもわたくしはお姉様一筋。あんな類人猿に恋なんかする訳がありませんの」

黒子「では部屋に戻ると致しましょう」シュン

110: 2013/07/08(月) 23:06:44.49 ID:bHwUDaYOO
翌日


【とある高校 一年七組】


上条「オッス」

土御門「よぉーカミやん。熱は治ったみたいだにゃー」

上条「折角の休日がパァーになったけどな」

青髪「熱が出た日が休日だったのが幸いやったな。たださえカミやんは出席率がヤバイんやから」

姫神「昨日。お見舞いに行った時には。まだ熱があったもんね」

上条「ありがとな姫神、わざわざお見舞いに来てくれて」

111: 2013/07/08(月) 23:08:19.72 ID:bHwUDaYOO
姫神「フフフ。これで。好感度もグッと上がる」

上条「いやーやっぱ体は元気でないといけませんな」

姫神「無視かこの野郎。フッ。私はアピールですら薄い女」

吹寄「熱を出してたのか貴様は。全く、規則正しい生活を送らないからこうなるんだ。後で通販で取り寄せた栄養サプリメントを少し貴様に分けてあげよう」

上条「いや、遠慮しとく」

112: 2013/07/08(月) 23:09:44.73 ID:bHwUDaYOO
ユーガットメール

上条「(ん? 御坂からかな?)」

【DATE】××/×× 08:15
【FROM】白井
【sub】黒子ですの
------------------------
おはようございます

あれから熱は治りましたのですの?

上条「白井か、これがアイツから初メールになるな」

【DATE】××/×× 08:17
【FROM】上条さん
【sub】おはよう
------------------------
おかげさまで上条さん
完全復活でございますよ


【DATE】××/×× 08:18
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
それは良かったですの

113: 2013/07/08(月) 23:11:14.90 ID:bHwUDaYOO
【DATE】××/×× 08:21
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
白井が看病してくれた
おかげだよ

本当にありがとな


【DATE】××/×× 08:22
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
どう致しましてですの

貴方はもう少し自分の
体の事を大事にしない
となりませんわよ

【DATE】××/×× 08:24
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
善処します

114: 2013/07/08(月) 23:12:39.61 ID:bHwUDaYOO
【DATE】××/×× 08:25
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
それと
メールは最低でも一分
で返信して下さいまし

レディを待たせてはな
りませんの

【DATE】××/×× 08:27
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
無茶言うなよ!
せめて3分ぐらいで
頼むよ

【DATE】××/×× 08:28
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
冗談ですの

後、一つ聞きたい事が
ありますの

115: 2013/07/08(月) 23:14:11.11 ID:bHwUDaYOO
【DATE】××/×× 08:29
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
何だ?


【DATE】××/×× 08:30
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
本日の放課後
予定空いておりまして?

【DATE】××/×× 08:32
【FROM】上条さん
【sub】今日の予定?
------------------------
特に用事とかはないな
空いてるぜ

116: 2013/07/08(月) 23:16:00.32 ID:bHwUDaYOO
【DATE】××/×× 08:33
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
でしたらわたくしと
お茶しません事?


【DATE】××/×× 08:36
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
いいぜ
丁度上条さんも白井に
話したい事があるし

【DATE】××/×× 08:37
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
わたくしに
話したい事ですの?

117: 2013/07/08(月) 23:17:53.22 ID:bHwUDaYOO
【DATE】××/×× 08:39
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
ああ


【DATE】××/×× 08:41
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
何を話されるかは
存知ませんが

とりあえず
学校が終わりましたら
わたくしに電話して
下さいですの


【DATE】××/×× 08:43
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
了解

118: 2013/07/08(月) 23:19:19.13 ID:bHwUDaYOO
【DATE】××/×× 08:44
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
そろそろ
朝のHRが始まります
ので失礼しますの

放課後
楽しみにしてますわ


上条「(まさか白井から誘われるとはね)」

上条「(俺も放課後が楽しみだな)」

119: 2013/07/08(月) 23:21:09.61 ID:bHwUDaYOO
放課後


【とある喫茶店】


上条「オッス、結構待ったか?」

黒子「いえ、わたくしも丁度来た所でしたから」

上条「そっか」

黒子「メニューをどうぞ」

上条「どうも」

黒子「ここのお勧めはフルーツタルトが一番ですわね。チーズケーキも美味しいですのよ」

120: 2013/07/08(月) 23:22:46.65 ID:bHwUDaYOO
上条「ケーキか......うーん上条さんはアイスコーヒーでいいや」

黒子「それだけでいいんですの?」

上条「現在の上条さんの経済状況を考えるとちょっとな...」

黒子「ならわたくしが出してあげますから飲み物以外のも頼みなさいですの」

上条「いやいや、年下の女の子に奢ってもらう訳にはいかないよ。上条さんだってプライドってものが」

黒子「何を言ってますの? 貴方は今お金に余裕がないと仰ったではありませんの。ここはわたくしが援助してあげますから遠慮しないで下さいな」

上条「しかし...」

黒子「淑女のご好意を無駄にしてはいけませんわよ」

121: 2013/07/08(月) 23:24:36.58 ID:bHwUDaYOO
上条「...いいのかよ?」

黒子「ええ。この喫茶店はケーキが美味しい店で有名ですの。飲み物だけで済ませては勿体無いですわよ?」

上条「じゃあ、この店お勧めのフルーツタルトを」

黒子「ではわたくしもフルーツタルトをいただきますの」


ーーーーーー
ーーー




黒子「それにしてもお金がないって貴方、どれだけ無駄使いしてるんですの?」

上条「違うよ。ホラ、上条さんの部屋にはインデックスが居るだろう? 主にアイツの食費で消えるんだよ」

122: 2013/07/08(月) 23:26:32.02 ID:bHwUDaYOO
黒子「食費で?」

上条「アイツさ、見た目の割りには大食いキャラなんだよ。ご飯炊けばその日の内に炊飯器の中は空っぽになるわ。朝食で食べる食パンなんか6枚入りでインデックスに五枚、上条さんが一枚なんだぜ」

黒子「つまり貴方の金銭不足はあのシスターに原因って訳ですの? いくらなんでもそのシスターは遠慮ってもんを知らないんですわね」

上条「全くだ」

黒子「だからいつもスーパーで特売品を狙ってる訳ですわね。お姉様から聞きましたわよ」

上条「一円でも節約していかないとヤバイんですよ。上条さんは年がら年中家計が火の車なんだ...」

黒子「貴方が可哀想になってきましたの」

123: 2013/07/08(月) 23:28:11.34 ID:bHwUDaYOO
上条「ハハハ...」

黒子「まぁ強く生きて下さいですの」

店員「お待たせしました。フルーツタルトで御座います」

上条「おっ! 美味そうだな」

黒子「さぁ召し上がって下さいな」

上条「いただきます」パク

上条「うん。程良い甘さが口の中に広がっててなんかクセになるような味だ。メッチャ美味しいよ」

黒子「喜んでいただけて何よりですわ」

124: 2013/07/08(月) 23:30:06.43 ID:bHwUDaYOO
上条「これは何度でも食いたくなるわ。白井ってよくこの店に来るのか?」

黒子「ええ。月に3、4回程足を運んでいますので」

上条「御坂と一緒に来ることもあるの?」

黒子「それは勿論ですの。お姉様もこの店には絶賛してましたわよ」

上条「へぇー」

黒子「また今度ここに行きます?」

125: 2013/07/08(月) 23:32:31.20 ID:bHwUDaYOO
上条「ああいいぜ。その時は上条さんが奢らないとな」

黒子「言いましたわね。その約束、ハッキリと覚えときますの」

上条「ちゃんと守るから安心してくれ」

黒子「半分くらいは」

上条「半分かよ」

黒子「冗談ですの。楽しみにしてますわ」

126: 2013/07/08(月) 23:34:18.23 ID:bHwUDaYOO
黒子「そう言えば上条さん。貴方、わたくしに話したい事がありましたわね? 今朝のメールで」

上条「あーそうだったな」

黒子「何ですの? わたくしに話したい事とは?」

上条「看病してくれたから何かお礼がしたくてさ」

黒子「お礼? いえ、別にそう言った見返りは結構ですの」

上条「いーや、上条さんはお礼をしないと気が済まないんです」

黒子「遠慮しますの。お礼目的でした訳ではありませんので」

127: 2013/07/08(月) 23:36:03.57 ID:bHwUDaYOO
上条「お前も人の好意を無駄にすんのか?」

黒子「うっ...そう言われるてしまうと言い返しづらいですわね」

上条「わざわざ門限ギリギリまで見てくれてさ、正直あの時白井が居なかったら上条さんの熱は長引いてたと思うんだ」

上条「それだけ上条さんを看病してくれたんだからお礼ぐらいは受け取ってくれよ」

黒子「......本当にいいんですの?」

上条「ああ。なんなりと申しつけるがいい」

128: 2013/07/08(月) 23:38:21.95 ID:bHwUDaYOO
黒子「そうですわね......でしたら今度の休日にわたくしとデートして下さい」

上条「デート? 上条さんとデートって事でせうか?」

黒子「そう言ってるではありませんか。お礼をしてくれるのですわよね?」

上条「分かった。白井がそれでいいのなら」

129: 2013/07/08(月) 23:40:17.56 ID:bHwUDaYOO
黒子「(よし! 上条さんをデートに誘えましたの。やりましたわ! 黒子)」

黒子「(あれ? 何故わたくし、上条さんとデートに誘えた事にこんなに喜んでますの?)」

黒子「(これがお姉様だったら素直に喜んでますのに、なんで上条さん相手にもこんなに...)」

黒子「(どうも最近のわたくしは変ですの。しかも、決まって上条さんの事で...)」

黒子「(......やはりわたくしはこの殿方の事が......)」

上条「白井?」

黒子「え? あ、はいですの」

130: 2013/07/08(月) 23:41:53.90 ID:bHwUDaYOO
上条「どうしたんだ? なんか考え込んでたみたいだが...」

黒子「いえ、なんでもありませんの。オホホ」

上条「とりあえず、デートでOKなんだな?」

黒子「問題ありませんの。宜しくお願いしますわね。上条さん」

上条「ああ。任せとけ」

黒子「時間と集合場所をわたくしが決めますから上条さんはデートのエスコートして下さいまし」

131: 2013/07/08(月) 23:43:37.30 ID:bHwUDaYOO
上条「了解。この紳士たる上条さんが白井様をエスコートして見せましょう」

黒子「貴方が紳士とはとても思えませんが、まぁ期待してますの」


Prrrr


黒子「うん? 固法さんからですわね」ピッ

黒子「もしもし、こちら白井ですの」

132: 2013/07/08(月) 23:46:26.25 ID:bHwUDaYOO
黒子「はい......分かりました。大至急そちらに向かいますの」ピッ

上条「ジャッジメントの仕事か?」

黒子「ええ。要請が入りましたので申し訳ありませんがわたくしはここで失礼しますの」

上条「緊急なら仕方がないな」

黒子「では代金を渡しときますので行きますわね」ゴセンエンサツ

上条「あーちょっと待て。五千円札って釣りはどうすんだよ?」

黒子「要りませんから取っといて下さいまし」シュン

上条「お、おい!」

上条「行っちゃったよ...取っとけと言われてもな」

上条「うーん、デートの時に返しとくか」

上条「しかしまぁ、釣りは要らないから取っとけと言う奴なんか本当に居るんだな。なんつーかカッコいいな」

154: 2013/07/12(金) 23:59:39.01 ID:S9g8kFmKO
【いつもの公園】


上条「(デートする事になったのは嬉しいけど)」

上条「(相手は名門常盤台のお嬢様だぞ。どうエスコートすればいいんだ?)」

上条「(大体、上条さんはデートするのってこれが初めてなんだぜ。どうすればいいかな?)」

上条「(誰かに聞いてみよう)」

美琴「あっ! やっと来やがったわね!」

上条「(にしても、相手は白井か...)」

155: 2013/07/13(土) 00:01:50.99 ID:b/IFqC/JO
美琴「ちょっとアンタ! 聞いてんの?」

上条「(うん? つかデートって好きな人と行くのがデートなんだっけ?)」

美琴「ねぇてば」

上条「(いやいや、違うよな。だって白井は御坂の事が好きなガチ百合なんだぜ。多分、御坂と行く前に上条さんで練習しようって事なんだろう......なんか不幸だー)」

美琴「いい加減に」バチバチ

上条「(まぁ上条さんにそんな青春がある訳ないな)」

美琴「無視すんなやゴラァァァ!!」ビリビリ

上条「え? ちょ!? 何でせうか?」キュイーン

156: 2013/07/13(土) 00:03:58.46 ID:b/IFqC/JO
美琴「やっと気付いたかこのツンツン頭が!!」

上条「ビリビリ...」

美琴「だからビリビリ言うなや!それと毎度毎度私をスルーすんじゃないわよ!!」

上条「いや、スルーしてた訳ではなくてな」

美琴「いくら呼んでも全然反応しなかったじゃない!」

上条「そうだったのか? 悪い、ちょっと考え事してたんだ」

美琴「考え事? またなんかトラブルでも巻き込まれてんの?」

157: 2013/07/13(土) 00:05:54.47 ID:b/IFqC/JO
上条「それは絶対に違う。ただちょっとデートについて考えてたと言うか」

美琴「はぁ? デートって事はア・ン・タはまたフラグを建てやがったなこの女たらし!!」

上条「女たらしは酷くないですか?」

美琴「一体何処のどいつとデートすんのよ? 吐け!」

上条「えっとそれ...ん?」

上条「(相手が白井なのは伏せといた方がいいな。ましてや御坂に言うといろいろと勘違いされそうだしな)」

158: 2013/07/13(土) 00:07:41.81 ID:b/IFqC/JO
上条「いや、俺じゃなくてクラスメイトがデートに行くんだよ。今日その話で盛り上がったもんだからさ」

美琴「本当でしょうね?」

上条「本当だって(100%嘘ですけど...)」

美琴「ふーんクラスメイトね...」

上条「ちなみに御坂だったら何処にデートに行きたいんだ?」

美琴「え、わ、わわわわ私がデートに行きたい場所? ちょっと急に何言い出すのよ!?///」

159: 2013/07/13(土) 00:09:22.86 ID:b/IFqC/JO
上条「別に変な事言ってないだろう。お前だってこの先好きな男が出来てさ、ソイツと何処かにデートに行きたいんだろう?」

美琴「そ、そりゃあそうよ。わ、私だってそれぐらいの事は興味あるんだから///」

上条「だよな。なら御坂がデートに行きたい場所つったら何処がいいか?」

美琴「そ、そうね」

美琴「私だったら動物園とか水族館が良いな///」

上条「ふむふむ」

160: 2013/07/13(土) 00:11:06.82 ID:b/IFqC/JO
美琴「後は一緒にクレープ食べたりして」

上条「ふむふむ」

美琴「ショッピングして」

美琴「最後に観覧車に乗って終わるのが私の理想のデートよ」

上条「成る程。なかなか内容があるデートだ」

美琴「でしょう? アンタもそう思うよね?」

上条「だな」

上条「(やっぱ女性の意見は参考になり易いな)」

161: 2013/07/13(土) 00:13:16.95 ID:b/IFqC/JO
上条「いつか御坂に彼氏が出来ると良いな。御坂と付き合える男なんてかなりの幸せ者だぜ」

美琴「」

上条「御坂?」

美琴「やっぱアンタはアンタだわ...」

上条「はい?」

美琴「なんでもない」

上条「?」

美琴「(それを言うならコイツだって同じよね。鈍感でフラグメイカーのコイツと付き合えたらどんだけ幸せなのやら)」

美琴「(まぁ今の時点でコイツと付き合えそうな女なんて居ないし、慌てる事ではないわね)」

162: 2013/07/13(土) 00:15:14.04 ID:b/IFqC/JO
ーーーーーー
ーーー



【上条の部屋】


上条「さて、次は同性からの意見を聞いてみるとすっか」

上条「ここは...やっぱリア充持ちのあの野郎しかいねーな」ピッピ


【DATE】××/×× 22:00
【FROM】大将
【sub】起きてるか?
------------------------
浜面
ちょっと相談にのって
くんない?


【DATE】××/×× 22:02
【FROM】浜面
【sub】無題
------------------------
別にいいぜ
どんな相談だ?

163: 2013/07/13(土) 00:16:55.25 ID:b/IFqC/JO
【DATE】××/×× 22:04
【FROM】大将
【sub】無題
------------------------
今度の休日にさ
女の子と

デートする事に
なったんだよ


【DATE】××/×× 22:05
【FROM】浜面
【sub】マジ?
------------------------
おっ!
と言う事は
やっとフラグ回収した
んだな



【DATE】××/×× 22:08
【FROM】上条
【sub】無題
------------------------
フラグ回収?
はい?
上条さんは別に回収
してないし

フラグすら建って
ません事よ?

164: 2013/07/13(土) 00:18:44.56 ID:b/IFqC/JO
【DATE】××/×× 22:10
【FROM】浜面
【sub】え?
------------------------
ちょっと待て
あれ?

彼女出来たん
じゃないのか?


【DATE】××/×× 22:13
【FROM】上条
【sub】無題
------------------------
彼女なんか
居ねーよ

ただ相手から
誘われたんだよ


【DATE】××/×× 22:15
【FROM】浜面
【sub】無題
------------------------
なんだ違うのかよ
てっきり上条の
事だから

出来たのかと
思ったよ

165: 2013/07/13(土) 00:20:24.49 ID:b/IFqC/JO
【DATE】××/×× 22:18
【FROM】上条
【sub】無題
------------------------
違うからな

それでさ彼女持ちの
浜面に聞きたい事が
あるんだよ



【DATE】××/×× 22:20
【FROM】浜面
【sub】無題
------------------------
言ってみ


【DATE】××/×× 22:22
【FROM】上条
【sub】無題
------------------------
浜面は滝壺と
デートに行く時
いつも何処に行く?

166: 2013/07/13(土) 00:22:34.62 ID:b/IFqC/JO
【DATE】××/×× 22:24
【FROM】浜面
【sub】無題
------------------------
そうだな
ボーリングにカラオケ
ゲーセンとか映画とか
その辺だな

映画は絹旗の勧めで
イマイチな部分も
あるが

滝壺は楽しんでる
から満足だけどな

滝壺サイコー(^O^)

【DATE】××/×× 22:26
【FROM】上条
【sub】爆発しろ!
------------------------
成る程
主に友達と遊ぶのと
差程変わらないか

やっぱリア充は
羨ましいぜ
コンチキショー!


【DATE】××/×× 22:27
【FROM】浜面
【sub】お前が言うな!
------------------------
いや、上条は
自分から歩み寄れば
すぐに出来るだろう

つかデート相手って
誰?

167: 2013/07/13(土) 00:24:18.09 ID:b/IFqC/JO
【DATE】××/×× 22:30
【FROM】上条
【sub】無題
------------------------
それが

常盤台に通ってる
子なんだよ


【DATE】××/×× 22:32
【FROM】浜面
【sub】無題
------------------------
常盤台!?
て事は相手は

あの超電磁砲の
御坂ちゃんだな?


【DATE】××/×× 22:33
【FROM】上条
【sub】無題
------------------------
ちゃうちゃう
その御坂の
ルームメイトと
行くんだよ

特徴としては
風紀委員やってる
子だ

168: 2013/07/13(土) 00:25:55.95 ID:b/IFqC/JO
【DATE】××/×× 22:34
【FROM】浜面
【sub】無題
------------------------
なんだ違うのか


【DATE】××/×× 22:36
【FROM】上条
【sub】無題
------------------------
御坂じゃなくても
相手はお嬢様なのに
変わりはないんだぜ

どうすればいい?


【DATE】××/×× 22:46
【FROM】上条
【sub】無題
------------------------
あれ?浜面?
寝ちゃったか?

169: 2013/07/13(土) 00:28:11.58 ID:b/IFqC/JO
【DATE】××/×× 22:50
【FROM】浜面
【sub】無題
------------------------
はまづらなら

むぎのが急に夜食
食べたくなったから
シャケ弁買いに
コンビニに行かされ
てる


【DATE】××/×× 22:52
【FROM】上条
【sub】浜面じゃない?
------------------------
コンビニに行った?
てか君は

もしかして...
滝壺?


【DATE】××/×× 22:54
【FROM】浜面
【sub】代理:滝壺
------------------------
そうだよかみじょう

はまづらの彼女の
たきつぼ
宜しくね

170: 2013/07/13(土) 00:31:09.68 ID:b/IFqC/JO
【DATE】××/×× 22:56
【FROM】上条
【sub】無題
------------------------
なんだ滝壺か...

いや待て
勝手に人の携帯見ちゃ
アカンだろう


【DATE】××/×× 22:58
【FROM】浜面
【sub】代理:滝壺
------------------------
浮気してないか
チェックしてるだけ
だから許されるよ

最近のはまづらは
モテて困ってるから

あの生意気なガキに
くろよるとか

特にあのガキは
ふれ/めあ
なればいいのに


【DATE】××/×× 23:00
【FROM】上条
【sub】フレメア逃げて!
------------------------
そうか
浜面が不在なら
仕方ないな

じゃあ上条さんは
ここで失礼するわ

171: 2013/07/13(土) 00:33:10.38 ID:b/IFqC/JO
【DATE】××/×× 23:02
【FROM】浜面
【sub】代理:滝壺
------------------------
うん
最後にかみじょうに
言っときたい事がある

自分がしたいデートを
すればいいと思うよ


上条「自分がしたいデートね...」

上条「確かにその通りだな。白井が満足してくれるか分からんが、やらなきゃな」

172: 2013/07/13(土) 00:34:48.67 ID:b/IFqC/JO
デート前日


【常盤台? 208号室】


黒子「明日は上条さんとデート。思えばわたくし、殿方とデートなんて初めてですの」

黒子「正直、不安ですが...」

黒子「まぁなんとかなるでしょう」

黒子「明日の為の買い物も済ませましたし、準備は万端ですの」

173: 2013/07/13(土) 00:36:13.04 ID:b/IFqC/JO
美琴「ただいま」

黒子「お帰りなさいですの。お姉様」

美琴「うん? その袋はなんなの?」

黒子「ちょっとショッピングの方に行って来ましたの」

美琴「そうなの。何を買ったの?」

黒子「まぁ色々とですの」

美琴「色々とね...」

174: 2013/07/13(土) 00:38:30.49 ID:b/IFqC/JO
美琴「じゃあさ、明日の休みに私の買い物に付き合ってくれない? 初春さんと佐天さんと春上さんと一緒に」

黒子「申し訳ありませんの。生憎、明日は先約が入っておりまして」

美琴「そう...それは残念ね」

美琴「先約が入ってちゃ仕方がないもんね。なら明日は佐天さんと初春さんの三人で行ってくるわね」

黒子「楽しんで下さいな」

黒子「(本当でしたら予定をキャンセルしててもお姉様と買い物に行きたいのですが、こればかりは外せませんの)」

黒子「(殿方...上条さんとのデートが楽しみですの)」

187: 2013/07/13(土) 23:23:12.38 ID:b/IFqC/JO
デート当日


【常盤台寮 208号室】


黒子「マズイですの。楽しみ過ぎてあまり寝られませんでしたわ」フワァ?

黒子「」ボケー

黒子「こうしちゃいられませんわね。さっさと準備しなくてはなりませんの」

188: 2013/07/13(土) 23:25:20.73 ID:b/IFqC/JO
数十分後


黒子「香水はなるべく匂いが強くない程度にし」シュシュ

黒子「服は校則で休日も制服着用が義務付けられてますから致し方ありませんね」

黒子「下着はいつもより露出が控えめなのにしましょう。別に見せるつもりはありませんが」

黒子「それと鉄矢をレッグホルダーに装填し」

黒子「後は入念にブラッシングしときましょう」

190: 2013/07/13(土) 23:27:28.44 ID:b/IFqC/JO
黒子「ルンルンルンルーン♪」

美琴「ふぅー朝シャンはスッキリするわ」

黒子「お姉様はもうお出掛けになられますの?」

美琴「いや、まだ約束の時間までは早いからまだ部屋にいるわ」

黒子「そうですの。わたくしはそろそろ行かなきゃなりませんので」

美琴「随分と早い時間から予定入ってるのね」

黒子「ええ」

191: 2013/07/13(土) 23:29:55.87 ID:b/IFqC/JO
美琴「気をつけなさいよ」

黒子「はい。では行って来ますの」ガチャ

美琴「行ってらっしゃい」


バタン


美琴「あれ? 黒子、髪結ってなかったわね」

美琴「いつもはツインテールにしてたけど......まさか、デート?」

美琴「...いやいや、黒子に限ってそれは無いわね。あの子は私にベッタリなんだし、有り得ないわ」

美琴「多分、気分転換かなんかで髪型変えただけでしょう」

192: 2013/07/13(土) 23:32:01.10 ID:b/IFqC/JO
【第七学区 駅前】


上条「あっ! 白井、コッチコッチ」

黒子「もう到着してましたの!? まだ集合時間の30分前ですわよ」

上条「いやーこういうのは男が先に来るもんじゃなかったか?」

黒子「それは間違いではありませんが、貴方が先に来るとは思ってませんでしたの。これは雨が降りそうですわ」

上条「いやいや、本日の降水確率は0%ですよ白井さん」

193: 2013/07/13(土) 23:33:55.35 ID:b/IFqC/JO
黒子「もしくは人類滅亡の危機が到来してるのでは?」

上条「ノストラダムスのあれは10年以上も過ぎてますよ」

黒子「冗談ですの。ただ貴方が先に待ち合わせ場所に来てたのが意外でしたので」

上条「実は言うとさ、今日のデートが楽しみで早く起きたんだよ」

黒子「(え? この殿方も楽しみにしてたんですの? そう言っていただくと嬉しいですわね)」

194: 2013/07/13(土) 23:35:57.28 ID:b/IFqC/JO
上条「うん? 今日はいつものツインテールじゃないんだな」

黒子「ええ。少し気分転換をしてましたの」

上条「髪をおろした白井もなかなか似合うぞ。大人っぽいし」

黒子「そ、そうですの?///」

上条「ああ。清楚なお嬢様っぽくて良いぜ」

黒子「ぽくではなく本物お嬢様ですの! 失礼しちゃいますわね」

上条「アハハ、そうだったな」

黒子「(他の殿方でしたら何とも思わないのですが、何故か上条さんに褒められると嬉しすぎますの)」

上条「じゃあ、少し早いけどデートスタートと行くか?」

黒子「はいですの」

195: 2013/07/13(土) 23:37:42.11 ID:b/IFqC/JO
ーーーーーー
ーーー



【第七学区 ボーリング場】


上条「最初のデートコースはここだ」

黒子「ボーリングですの」

上条「白井はボーリングやった事あるか?」

黒子「一応一回ぐらいはやりましたわよ。お姉様達と行った時に」

上条「上条さんもクラスメイトと行った一回のみ。て事はキャリアは一緒だから実力的には互角に渡り合えるかな」

196: 2013/07/13(土) 23:41:54.71 ID:b/IFqC/JO
黒子「たかが一回しかやってないとはいえ、わたくしと貴方との差は火を見るより明らかですの」

上条「それはどう言う意味でせうか?」

黒子「上条さんの事ですからその時の成績は100どころか50も満たなかったのでは?」

上条「あ、当たってはいるが、あの時はたまたま調子が悪かったんだよ」

黒子「理由が見苦しいですわよ。その成績じゃわたくしとではお話にならないですの」

197: 2013/07/13(土) 23:44:09.69 ID:b/IFqC/JO
上条「言ってくれるじゃねーか。なら白井に勝負を申す」

黒子「あらあら、やめといた方がいいですわよ。わたくしと勝負した所で貴方の惨敗が目に見え見え、一応受けてたちますが」

上条「それはどうだがな。上条さんはいつも不幸だけどな、たまーに幸運があるからもしかするとパーフェクトなんかもあり得るんだぜ」

黒子「ボーリングに運は関係ありませんし、それに貴方のその発言は負けフラグですわよ」

上条「うぐ......や、やってみなきゃ分かんないだろう。とりあえずやろうぜ」

黒子「了解ですの」

198: 2013/07/13(土) 23:45:39.68 ID:b/IFqC/JO
上条「さて、名前はどうすっかな?」

黒子「何故名前で悩んでますの? 普通にフルネームで書けば宜しいのではありませんの」

上条「知らなかったか? ここはニックネームとか書いてもOKだよ」

黒子「え? そうでしたの?」

上条「ああ。こう言うのもちょっとした遊び心なんだ。例えば御坂だったらビリビリとかお姉様とか」

黒子「ちなみに上条さんは?」

上条「友達からはカミやんと呼ばれるてるよ。白井は?」

黒子「わたくしはありませんわね。お姉様とご両親以外はみんな白井さんと名字で呼ばれてますから」

199: 2013/07/13(土) 23:47:11.66 ID:b/IFqC/JO
上条「だったら上条さんが白井にニックネームを付けてあげようか?」

黒子「貴方のネーミングセンスに期待はしませんが、どういったニックネームを?」

上条「オセロなんかどうだ?」

黒子「却下ですの。それ、わたくしが白井黒子だからそう付けてたのでしょう?」

上条「いい響きだと思わないか?」

黒子「何処かですの!? 明らかにわたくしの名前で弄ってるにしか過ぎませんですの! やめて下さいまし」

200: 2013/07/13(土) 23:48:31.89 ID:b/IFqC/JO
上条「うーん、だったらクロちゃんはどうだ?」

黒子「どこぞのトリオ芸人みたいな芸名で嫌ですの」

上条「ならクロにゃんはどうだ?」

黒子「それも却下。なんか被ってそうで嫌ですわ」

上条「だったら...クロでどうだ?」

黒子「それでしたら悪くはありませんわね」

201: 2013/07/13(土) 23:50:08.48 ID:b/IFqC/JO
黒子「次はわたくしが上条さんにニックネームを付けて差し上げますの」

上条「カッコいいのを頼むぜ」

黒子「上条さんは...やっぱ類人猿と」カキカキ

上条「はいストップ! それは白井が上条さんに対しての悪口だろうが!」

黒子「あら、不満ですの? 我ながらグットネーミングでしたのに」

上条「上条さんはバットネーミングにしか思えません! 他のを考えて下さい」

202: 2013/07/13(土) 23:51:58.75 ID:b/IFqC/JO
黒子「では......これなんかはいかがですの?」

上条「ヒーロー?」

黒子「少なくとも貴方にはそう呼ばれても可笑しくはない殿方ですの」

上条「いくらなんでもそれは褒めすぎじゃねーか?」

黒子「お姉様からお話は聞いていますわ。上条さんには何回か助けていただいてもらった事が」

黒子「かくいうわたくしも貴方には助けてもらいましたし。充分にヒーローと言ってもいい素質は持ってますわよ」

上条「うーん、白井がそこまで言うならそれでいいけど」

203: 2013/07/13(土) 23:53:32.79 ID:b/IFqC/JO
上条「やっぱ普通にフルネームですっか」

黒子「最初からそう書けば良かったですのに...」


ーーーーーー
ーーー



上条「んじゃあ投げるとしますか」

黒子「くれぐれも転んで怪我をなさらないようにして下さいまし」

上条「それは前回でやらかしたから学習しましたよ」

黒子「既に失態してましたのね...」

204: 2013/07/13(土) 23:56:04.98 ID:b/IFqC/JO
上条「では一投目」

上条「それ」ヒョイ


ガーター


上条「」

黒子「あらあら、なかなか豪快なガーターですの」オホホ

上条「い、今のはつい手を滑ってたんだ」

黒子「言い訳は見苦しいですわよ。これはもう黒子の勝ちが確定ですの」

上条「おいおい、まだ始まったばかりだから分からないぜ? ホラ、次は白井の番だ」

黒子「では、見せて差し上げますの。わたくしの実力を」

205: 2013/07/13(土) 23:57:54.03 ID:b/IFqC/JO
黒子「それ」ヒョイ チラ

上条「(あっ...///)」


9ピン


黒子「少し角度がズレてしまいしたわね」

上条「(今投げた瞬間に白井のスカートから白い何かが見えたぞ。そういや以前白井なお見舞いに行った時なんかは過激な紫を付けてたような...///)」

黒子「もう少し慎重にいかねばなりませんわね」

206: 2013/07/13(土) 23:59:34.78 ID:b/IFqC/JO
黒子「ほい」ヒョイ チラ

上条「(やっぱ見えてますよ!///)」


スペア


黒子「よし。まずはスペアを取りまし...あら? 上条さん? どうされましたの?」

上条「い、いや別に...///」

黒子「顔が赤くなってますわよ。まさかまた熱があるんですの?」

207: 2013/07/14(日) 00:01:55.81 ID:1t7HStKQO
上条「違うよ。ただ白井の投げる姿に見惚れてしまいまして」

黒子「なっ!...あ、貴方という方は急に何を言い出しますの!?///」

上条「い、いや、上条さんは思った事をそのままを言っただけでして...」

黒子「(全く、この殿方は......今までもそうやって数多の女性を口説き落としたのでしょうか?)」

黒子「(まぁわたくしもそう言われると嬉しくて照れてしまいますわね///)」

上条「(やっべぇ、とっさに思い付いた嘘が白井を怒らせてしまったな。まぁ見惚れたのはあながち間違いではないが)」

黒子「オッホン、よくまぁストレートに言えますわね。次は貴方の番ですの」

上条「お、おう。次はストライクを出してやるぜ」

208: 2013/07/14(日) 00:03:42.61 ID:1t7HStKQO
上条「いけっ!」ヒョイ?


1ピン


黒子「たったの1ピンだけですの...」

上条「だ、大丈夫。スペアで挽回だ!」

上条「それ」ヒョイ?


ガーター


黒子「カッコ悪いですの...」

上条「不幸だぁ...」

黒子「オホホホ、これはもうわたくしの勝ちに変わりはないですわ」

黒子「そろそろストライクを出してあげますの」

209: 2013/07/14(日) 00:05:04.76 ID:1t7HStKQO
黒子「えいっ」ヒョイ チラ


ストライク!


黒子「やりましたの! ストライクGETですの!」

黒子「この調子で貴方との差を広げてあげますの」クス

上条「ま、まだだ! 上条さんはまだ本気を出してないだけだ」

黒子「でしたら本気を出してみなさいな」

上条「見とけよ。ゲームが終わる頃には絶望してるぜ。白井さんよ」

210: 2013/07/14(日) 00:06:55.03 ID:1t7HStKQO
ーーーーーー
ーーー



上条「」ズーン

黒子「まぁこんなもんですの」


3ゲーム終えての平気スコア


上条:48

黒子:169


上条「ば、馬鹿な...」

黒子「だから言ったではありませんの。貴方ではわたくしの足元にも及ばないっと」

上条「ハハハ...参ったよ。上条さんの実力不足でした」

上条「(言い訳があるとすれば白井のパンチラで集中力が下がったとは言えないからな)」

黒子「悔しければまた勝負して来て下さいな。黒子はいつでも受けてたちますの」

上条「次こそは勝ってやるぜ」

黒子「やれるもんならやってみろですの」クス

211: 2013/07/14(日) 00:09:19.84 ID:1t7HStKQO
上条「いやー負けはしたけど、結構楽しかったよ」

黒子「わたくしもですの。何よりも自分の実力で貴方を平伏した事が」

上条「白井って高飛車なキャラだったか?」

黒子「いいえ。こんな事は上条さんにしかお見せしませんの」

黒子「(本当は上条さんと一緒に遊べる事が黒子の楽しみですの。やはり上条さんは面白い殿方ですから見てて飽きませんわね)」

212: 2013/07/14(日) 00:18:54.32 ID:1t7HStKQO
ここまでですの


まだまだデートは続きますわよ


次回の更新は
月曜か水曜辺りに行ける思います


ではまたですの

229: 2013/07/22(月) 20:12:05.18 ID:2hT1Po+9O
お待たせしました
投下ですの

230: 2013/07/22(月) 20:13:09.03 ID:2hT1Po+9O
上条「んじゃあ軽い運動したし、時間も丁度お昼時だから昼食にすっか」

黒子「そうですわね。今朝の朝食は軽く取っただけですからお腹がペコペコですの」

上条「そんな白井の為に上条さんがいい場所連れて行きますぜ」

黒子「あら、何処かいいお店をご存知なんですの?」

上条「店ではないんだよな」

黒子「はい? お店ではない?」

上条「まぁ付いて来いよ」

231: 2013/07/22(月) 20:14:43.53 ID:2hT1Po+9O
【第七学区 いつもと違う公園】


上条「はいとうちゃーく」

黒子「到着って...ただの公園ですが...」

上条「さてと」ガサコソ

黒子「うん? バッグから何を出そうとしてるのですの?」

上条「コレ」

黒子「ブルーシート?」

232: 2013/07/22(月) 20:16:10.00 ID:2hT1Po+9O
上条「これを敷いてと」

上条「ホイ、どうぞお座り下さい」

黒子「はいですの...」チョコン

上条「それでは昼食をどうぞ」

黒子「これはお弁当箱...え? もしかして?」

上条「本日の昼食は上条さんお手製の弁当だ」パカ

黒子「え? コレ、貴方が作ったんですの?」

233: 2013/07/22(月) 20:17:42.57 ID:2hT1Po+9O
上条「おうよ! このデートのために朝早くから作ったんだぜ」

黒子「まさかデートのランチがお弁当とは...しかも殿方お手製の」

上条「デートでお弁当出す時って普通は女が作るもんだろう? でも男が作るのも悪くないなと思って作ったんだ。白井に食べてもらいたくて」

黒子「(わざわざわたくしの為にお弁当を作って下さるとは...やはりこの殿方はやりますわね)」

上条「悪いな。お洒落なレストランじゃなくて」

黒子「そんな事ありませんわよ。寧ろ、わたくしは嬉しいですの。貴方が作ったお弁当が」

234: 2013/07/22(月) 20:19:47.74 ID:2hT1Po+9O
上条「じゃあ食べてくれるか?」

黒子「勿論ですの! 折角上条さんが作ったお弁当ですから食べない訳にはいきませんの」

上条「どんどん食べてくれよ」

黒子「いただきますの」

黒子「はむ」パク

上条「どうだ? 俺が作ったサンドイッチは?」

黒子「美味しいですの。殿方にしてはなかなかやりますわね」

235: 2013/07/22(月) 20:21:58.91 ID:2hT1Po+9O
黒子「コチラの唐揚げも宜しくて?」

上条「ああ、遠慮しなくていいぜ。この唐揚げは上条さんの自信作だぜ」

黒子「では一口」パク

黒子「...これはなかなかの美味! サクサクとしててジューシーですの」

上条「だろ? そんでな、この唐揚げってレンジでチンしただけで一切揚げてないんだぜ」

黒子「レンジで!? 揚げてないんですの?」

236: 2013/07/22(月) 20:24:52.82 ID:2hT1Po+9O
上条「そう。スーパーとかに行けばレンジで作る唐揚げの元が売ってるからそれを使ったんだ」

上条「しかもレンジで調理してるだけあってカ口リーが抑えられるから女性には嬉しいはずだぜ」

黒子「もしかして、この調理法はわたくしの為に考慮したとかは...」

上条「そうだよ」

黒子「///」キュン

黒子「(上条さんがこんなに良い殿方だとは思わなかったですの///)」

黒子「(こんな事してもらってしまったは黒子はもう...)」

上条「だからたくさん食べてくれよ。白井はジャッジメントでよく動くんだからスタミナ付けとかないとな」

黒子「ありがとうございますの」

237: 2013/07/22(月) 20:27:05.17 ID:2hT1Po+9O
ーーーーーー
ーーー


黒子「ご馳走様ですの」

上条「お粗末様」

黒子「上条さんって普段から自炊をなさってますの?」

上条「まぁな。そっちの方が安上がりだし」

黒子「そうですの。さぞインデックスさんも喜んでるのでは?」

238: 2013/07/22(月) 20:28:15.05 ID:2hT1Po+9O
上条「だと思うよ。アイツはご飯食べてる時が一番幸せそうな顔してるからさ」

黒子「当然ですの。人様から作った料理はかなりの愛情を感じられますからインデックスさんは幸せ者ですわね」

上条「なんだか照れるな」

黒子「お次は何処に連れっててくれますの?」

上条「そうだな...セブンスミストはどうだ?」

黒子「意義はありませんの」

239: 2013/07/22(月) 20:29:52.69 ID:2hT1Po+9O
【セブンスミスト】


黒子「あのー上条さん」

上条「ん?」

黒子「わたくしが似合いそうな服を選らんでいただけないでしょうか?」

上条「それはいいけど、確か常盤台って休日でも私服はダメじゃなかったか?」

黒子「バレなければいいんですの」

上条「バレなければね...ただ、何処で着るんだ?」

240: 2013/07/22(月) 20:31:23.07 ID:2hT1Po+9O
黒子「貴方の部屋があるではありませんの。そこを使わせていただきますわ」

上条「俺の部屋かよ!? まぁそこだったら問題はないな」

黒子「ですのでまた近い内に貴方の部屋にお邪魔させていただきますの」

上条「まぁいいけどさ」

黒子「(よし! また上条さんの部屋に行ける約束をこじ付けましたわ!」

黒子「さぁわたくしが似合いそうな服を選らんで下さいまし」

上条「分かった」

241: 2013/07/22(月) 20:33:36.44 ID:2hT1Po+9O
ーーーーーー
ーーー


黒子「ありがとうございますの。上条さん」

上条「一応自信があったをチョイスしたけどどうかな?」

黒子「上条さんにしてはなかなかのセンスですわよ。このワンピースは気に入りましたの」

上条「白井はショートパンツもいけそうだけど、やっぱお嬢様のイメージを崩さないようにもワンピースが妥当かなと思いまして」

黒子「成る程」

242: 2013/07/22(月) 20:35:38.97 ID:2hT1Po+9O
黒子「次はわた...ん? 上条さん! 少しあちらの方に行きましょう!」テヲヒッパル

上条「お、おい! 急にどうしんだよ!」ヒッパラレル

黒子「黙ってわたくしに付いて下さいですの!」




佐天「あれ?」

初春「どうしましたか? 佐天さん」

春上「何かあったなの?」

美琴「なんか良い商品でもあったの?」

243: 2013/07/22(月) 20:37:28.57 ID:2hT1Po+9O
佐天「いや、今白井さんが居たような気がして...他人の空似かな?」

春上「白井さん?」

美琴「黒子? 黒子だったら今日大事な用事があるって言ってたわね」

初春「大事な用事?」

美琴「うん。内容は聞いてないけど、少なく共買い物ではないと思うわ。佐天さんの見間違いじゃない?」

244: 2013/07/22(月) 20:39:29.56 ID:2hT1Po+9O
佐天「そうですかね? まぁ自分が似た人間は3人は居るって言いますし、違うか」

美琴「(私は三人どころか10000近くは居るけどね...)」


黒子「ふぅー危なかったですの」ハァハァ

上条「どうしたんだよ一体?」ハァハァ

黒子「いえ、なんだが急に走りたくなりまして」アセアセ

上条「その言い訳はさすがに無理があるだろう。まぁ何があったかは知らんが詮索はしない事にするよ」

245: 2013/07/22(月) 20:40:57.67 ID:2hT1Po+9O
黒子「申し訳ありませんですの」

黒子「(そうでした! お姉様は初春達と買い物だった事をすっかり忘れてましたの!)」

黒子「(わたくしだけならまだしも、上条さんと一緒に居るって事を見られたら間違いなく発狂してしまいわね)」

黒子「(折角の楽しいデートをぶち壊されたくありませんの)」

上条「あのー白井さん」

黒子「え? あ、はい」

246: 2013/07/22(月) 20:42:29.88 ID:2hT1Po+9O
上条「いつまで手を繋いでるでせうか?」

黒子「ふぇ?......ッ!!///」カァァ

上条「///」カオポリポリ

黒子「(あーわたくしは何をやってるのですの!?///)」

黒子「(緊急事態だったとはいえ上条さんの手を繋いでしまいましたの///)」

黒子「(でももう少し繋いで欲しかったですわね...)」

247: 2013/07/22(月) 20:44:26.66 ID:2hT1Po+9O
ーーーーーー
ーーー



PM5:00


【第七学区 街中】


上条「今日は楽しかったぜ」

黒子「わたくもしですの」

黒子「(本当にあっという間でしたわね。出来ればもう少し一緒に居たいのですが...)」

上条「どうだったか? 上条さんのエスコートは?」

黒子「貴方にしてはなかなか良かったですわよ。ですがもう少しデリカシーを付けていただかないと困りますの」

248: 2013/07/22(月) 20:45:44.04 ID:2hT1Po+9O
上条「努力します...」

上条「じゃあ上条さんは帰るな」

黒子「待って下さいですの」フクツカム

上条「ん? なんだ?」

黒子「......」

上条「白井?」

黒子「あ、いえ、なんでもありませんの。用もないのに呼び止めてすいませんですの」

上条「変な白井」

249: 2013/07/22(月) 20:47:20.44 ID:2hT1Po+9O
黒子「気を付けてお帰り下さいな。特にスキルアウトには注意して下さいまし」

上条「分かったよ。じゃあな、白井も気を付けて帰れよ」



黒子「......」

黒子「行ってしまわれましたか...」

黒子「わたくし、気付いてしまいましたの...」

黒子「貴方と一緒に居るのがこんなにも心地良くて、楽しくて、嬉しい気分にさせてくれて」

黒子「デート中も常にわたくしの心臓がドキドキしていましたのよ」

黒子「そう。この気持ちはお姉様に抱いてる感情と同じ」

黒子「殿方...もとい上条当麻さん」








黒子「わたくし、貴方に恋をしてしまいしたの」

250: 2013/07/22(月) 20:49:17.25 ID:2hT1Po+9O
ーーーーーー
ーーー



【常盤台寮 208号室】


美琴「んにゃー、ゲコ太」zzz

黒子「......」

美琴「ピョン子もこっちに来て」zzz

黒子「(先程から上条さんの事ばかり考えててなかなか寝れませんわ)」

黒子「(...上条さんは今何をやってるのでしょうか...宿題に励んでいらっしゃるかもしくはもうお休みになられたでしょうか?)」

251: 2013/07/22(月) 20:51:13.48 ID:2hT1Po+9O
美琴「わーいゲコ太ランドだぁ」zzz

黒子「(あーもう気になって仕方ありませんの!)」

黒子「(これも全部上条さんがいけないんですの!! わたくしの心を盗むから)」

黒子「......」

黒子「」パカ 携帯を出す

黒子「」カチカチ?

252: 2013/07/22(月) 20:52:37.21 ID:2hT1Po+9O
【DATE】××/×× 22:45
【FROM】白井
【sub】夜分遅くに失礼しますの
------------------------
上条さん
起きてますの?


【DATE】××/×× 22:49
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
起きてるぜ
どうしたんだ?
こんな遅い時間に


【DATE】××/×× 22:50
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
今 何をして
いらっしゃるかと
思いまして

253: 2013/07/22(月) 20:55:32.69 ID:2hT1Po+9O
【DATE】××/×× 22:53
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
これから寝る所


【DATE】××/×× 22:55
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
そうでしたか

でしたら
申し訳ありませんの
こんな時間にメール
してしまって


【DATE】××/×× 22:59
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
別に謝る事
じゃないって

上条さんは普段から
遅くまで起きてるし

それより
今日のデートは
楽しかったぜ

254: 2013/07/22(月) 20:57:12.14 ID:2hT1Po+9O
【DATE】××/×× 23:00
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
こちらこそ楽しい
時間をありがとう
ございますの

良ければ
またわたくしと
デートして
くれませんか?


【DATE】××/×× 23:02
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
上条さんで
よければ
いいぜ


【DATE】××/×× 23:04
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
貴方だから
誘ってるんですの!

本当に
いいですのね?

255: 2013/07/22(月) 20:59:28.25 ID:2hT1Po+9O
【DATE】××/×× 23:06
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
ああ
今度はもっと
良いデートスポットに
連れっててやるぜ


【DATE】××/×× 23:08
【FROM】白井
【sub】やったぁですの
------------------------
その約束
絶対に忘れては
なりませんの
いいですわね?

もし約束を
破ったら鉄矢で
貴方の心臓に
テレポートして
やりますの!


【DATE】××/×× 23:10
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
それは勘弁してくれ

約束はちゃんと守るさ

256: 2013/07/22(月) 21:02:24.02 ID:2hT1Po+9O
【DATE】××/×× 23:12
【FROM】白井
【sub】無題
------------------------
楽しみに待ってますわ

ではわたくしは
お休みになりますから
貴方も早く就寝
なさって下さいな


【DATE】××/×× 23:14
【FROM】上条さん
【sub】無題
------------------------
おう
お休み


黒子「(メールを保護ですの)」

黒子「(やっぱ恋ってものはこんなにも楽しい気分になりますわね)」

美琴「(罰ゲーム受けてもらうわよ。アンタ)」zzz

黒子「(お姉様......)」

257: 2013/07/22(月) 21:04:57.63 ID:2hT1Po+9O
黒子「(わたくしは愚かな淑女ですの。お姉様という慕う人間が居るにも関わらず、もう一人の人間を愛してしまいましたの)」

黒子「(申し訳ありませんが、こればかりは恋敵がお姉様であろうとも負けませんわ!)」

黒子「(勝負ですの! お姉様)」

黒子「ふぁー」アクビ

黒子「(丁度良い時に眠くなってきましたわね)」

黒子「(寝ますの)」

黒子「(お休みなさい。当麻さん)」

274: 2013/07/26(金) 19:16:33.16 ID:LxwXXb5wO
【Joseph's】


佐天「このメンバーでお茶するも
久しぶりですね」

春上「本当に久しぶりなの」

初春「一端覧祭もありましたし、私と白井さんはジャッジメントで一時期忙しかったですから」

黒子「今はひと段落してますからいいのですが、これ以上負担がかかるのは勘弁して欲しいですの」

美琴「まぁ、こうして5人でお茶出来たことでも良かったもんよ」

275: 2013/07/26(金) 19:18:22.78 ID:LxwXXb5wO
佐天「そう言えば来月はクリスマスになりますね」

初春「もうその話するんですか? 早いですよ佐天さん」

佐天「だって今月ももうすぐで終わるんだよ? 今年の楽しいイベントが残ってるとしたらクリスマスしかないんだぜ」

黒子「わたくしはお姉様と二人っきりで熱い濃厚な聖夜を過ごしますの!」

美琴「氏んでもお断りよ」

黒子「ガビーン!」

276: 2013/07/26(金) 19:20:08.81 ID:LxwXXb5wO
初春「クリスマスと言ったら私は彼氏と過ごしたいですね」

美琴「え? 初春さん、彼氏居たの!?」

佐天「なんだと...」

春上「いつの間に...」

初春「い、いや違いますよ!! ただ、いつかは恋人が出来てクリスマスにデートしたいなーと私の願望でして///」

美琴「あっ、そう言う事ね。なーんだビックリしちゃったわよ」

277: 2013/07/26(金) 19:22:44.45 ID:LxwXXb5wO
佐天「あたしも、つか初春に先越されるとなんか凹むな」

春上「でも、クリスマスに彼氏と過ごすのって素敵なの」

美琴「彼氏かぁ...」

初春「御坂さんのクリスマスは大覇星祭で一緒だっとあのツンツン頭の人と過ごすんですか?」

美琴「え? い、いや何でアイツが出て来んのよ!?///」

佐天「あっれぇー上条さんと付き合ってるんじゃないんですか?」ニヤニヤ

春上「そうなの?」

美琴「はぁー!? 付き合ってないわよ! もーやめてよね。私がアイツと付き合ってるなんていい迷惑よ!///」

黒子「(相変わらずのツンツンのお姉様ですの)」

278: 2013/07/26(金) 19:24:57.15 ID:LxwXXb5wO
美琴「大体私はね、彼氏にすんならあんなボンクラよりももっと良い男と付き合ってるわよ///」

黒子「お姉様、ボンクラは言い過ぎでは? あの殿方だって良い部分はあるんですから」

佐天「(あれ?)」

美琴「ボンクラはボンクラよ。あんな覇気がない男はそれがお似合いよ」

黒子「」イラ

黒子「(よくそれで上条さんに好意を抱いていらっしゃいますの...)」

黒子「まぁまぁ、あまり悪口を言うもんではありませんわよ。仮にもお知り合いなのですから抑えて下さいまし」

美琴「...そ、そうね。確かに言い過ぎたわ」

美琴「でも勘違いしないでよね。私がアイツの事が好きなんて事はあり得ないし、ただの喧嘩友達なだけよ」

黒子「分かりましたの。次からは気を付けて下さいですの」

美琴「わ、分かったわよ」

279: 2013/07/26(金) 19:26:22.62 ID:LxwXXb5wO
佐天「うーん?」

初春「どうしたんですか? 佐天さん」ヒソヒソ

佐天「なんか白井さんが変じゃない?」ヒソヒソ

初春「何言ってるんですか? 白井さんが変なのはいつもの事ですよ」ヒソヒソ

佐天「それはそうなんだけど...やっぱ変だよ」ヒソヒソ

春上「どの辺が?」ヒソヒソ

280: 2013/07/26(金) 19:28:28.61 ID:LxwXXb5wO
佐天「ホラ、御坂さんに上条さん関連を話すと逆上するのに今回は庇ってるんだよ。いつもは「あの類人猿」とか「お姉様を誑かすクソ猿」とか言ってる白井さんが」ヒソヒソ

初春「あっ、確かに言われてみれば...」ヒソヒソ

春上「それって白井さんがその男の人の事が...」ヒソヒソ

佐天「その可能性があったりして」ヒソヒソ

初春「まさか、あのガチ百合な白井さんに限ってそれは有り得ないですよ」ヒソヒソ

281: 2013/07/26(金) 19:29:58.38 ID:LxwXXb5wO
佐天「だろうね。御坂さん一筋の白井さんだからあたしの勘違いかな?」ヒソヒソ

黒子「何をコソコソ話してますの? そこのお三方は」

佐天「い、いやーなんでもありませんよ」ハハハ

黒子「?」クビカシゲ

佐天「それよりもクリスマスはあたし達でパーティーやりませんか?」

春上「それ賛成なの」

美琴「良いんじゃないかしら」

初春「ジャッジメントの仕事が入らなければいいのですが...」

282: 2013/07/26(金) 19:32:49.20 ID:LxwXXb5wO
佐天「そんなもん休んじゃいなよ」

初春「そういう訳には行きませんよ!」

黒子「(クリスマスですか......わたくしとしては上条さんとデートに行きたいですわね)」

黒子「(手を繋いでイルミネーションが輝く街を歩いたり、お洒落なレストランでディナーし)」

黒子「(そして最後に2人は熱いヴェーゼを交わす。うむ! 最高ですの!!)」グヘヘ

初春「白井さん、また何かトリップしてますね」

春上「なんか嬉しそうなの」

美琴「ほっときなさい。どうせ私で変な事考えてるのよ」

佐天「あーやっぱ白井さんは白井さんでしたか...」

283: 2013/07/26(金) 19:35:28.72 ID:LxwXXb5wO
【いつもの公園】


黒子「お姉様と上条さんがよくお会いしてるこの公園でしたら遭遇できる可能性が高いのですが...」

黒子「はぁ、上条さんへの恋心を自覚してからは想いが膨らむ一方ですの」

黒子「わたくしは何故あの殿方を類人猿だなんて罵ったのでしょうか...昔のわたくしをブン殴ってあげたいですわ」

黒子「......」

黒子「...今日は来ないのでしょうか?」

黒子「まぁ、毎回会える訳ではないとお姉様は仰ってましたし...」

284: 2013/07/26(金) 19:37:07.65 ID:LxwXXb5wO
黒子「もう少し待ってみますの。それで現れなかったら寮に帰ると致しましょう」


上条「あーやっと補習が終った」

黒子「(あっ! 来ましたわ!)」

黒子「(急いで身だしなみを整えねば)」ササッ

黒子「(これでOK。では)」

黒子「(白井黒子、参りますの)」

黒子「あら? 上条さんではありませんの」

上条「おー白井か」

黒子「御機嫌よう」ペコリ

285: 2013/07/26(金) 19:38:57.76 ID:LxwXXb5wO
上条「何してたんだ?」

黒子「貴方を待ってたのですの」

上条「上条さんを?」

黒子「はい。貴方と少しお話がしたいので少しお時間空いておりまして?」

上条「ああ、別にいいぞ」

黒子「では、ジュースを飲みながらでも雑談を致しましょう。わたくしがご馳走してあげますわ」

286: 2013/07/26(金) 19:41:19.13 ID:LxwXXb5wO
上条「いや、自分の分は自分で出すよ」

黒子「どうせ貴方の不幸体質の事ですからお金を飲み込まれるがオチですわよ」

上条「否定出来んが、ビリビリの奴が何度も蹴るからそれの所為でもあるんじゃね?」

黒子「まぁ、あながち間違いではありませんが...」

黒子「それよりも飲み物は何に致します?」

上条「ホットのコーヒーで」

黒子「では、わたくしも同じ物にしますの」

287: 2013/07/26(金) 19:44:45.75 ID:LxwXXb5wO
黒子「はい、コーヒーをどうぞ」

上条「サンキュー。おっ、暖かいな」

黒子「ホットなんですから」

上条「やっぱ自販機の方が丁度いい温度で保温してるから良いんだよな。コンビニのだと店によってヌルいし、熱すぎる所もあるんだよ」

黒子「そうですの? わたくし、あんまりコンビニには行きませんから分かりませんの」

上条「コンビニと自販機じゃあ温度も違うらしいぞ。自販機は大体55℃で保温してるそうだ」

黒子「成る程。あまり成績がよろしくない貴方がそんな雑学を知ってるとは」

288: 2013/07/26(金) 19:47:22.98 ID:LxwXXb5wO
上条「俺の知り合いから聞いたんだよ。三度の飯よりもコーヒーが好きな野郎が居てさ、ソイツから聞いたんだよ」

黒子「どれだけコーヒー好きなんですの? 貴方の知り合いは」

上条「無人島に持って行くとしたら何がいいって聞いた時は即答でコーヒーと答えてたからな」

黒子「カフェイン中毒でもお持ちなんでしょうか? 随分と変わった知り合いですわね」

上条「まぁな」

黒子「話を変えさせていただきますが、上条さんってどういった能力をお持ちですの? わたくしの能力も効かないですし、超能力者のお姉様の能力すら効かないらしいそうで...」

290: 2013/07/26(金) 19:49:25.88 ID:LxwXXb5wO
上条「ネタバレは避けたいが、白井なら大丈夫か。えっとな、『幻想頃し』といってあらゆる能力を打ち消せる。この右手だけだがな」

黒子「『幻想頃し』ですの?」

上条「ああ。ちなみに右手を能力者自身に触れれば能力すら出せなくなる。つまり、触れらてる間だけは無能力者になっちまんだ」

黒子「だから貴方をテレポートする事が出来なかった訳ですわね」

上条「だけどな、こんな能力でも事実上は無能力者扱いなんだよな」

291: 2013/07/26(金) 19:53:38.80 ID:LxwXXb5wO
黒子「これで無能力者はあんまりですわね。こんなチートみたいな能力が無能力者扱いだとは...」

上条「機械では計測出来ないんだよ。まぁ能力を無効果にするだけだし」

黒子「(でも、その能力があったからこそ結標淡希の件ではわたくしを助けて下ったのですのね)」

上条「それにしても、結構寒くなって来たな」

黒子「ええ。そろそろ本格的に冬が到来して来るそうですの」

上条「だな。この時期は鍋とかスープが温かい物を頂くのが上条さんの数少ない幸せでして」

黒子「数少ないって...いくらなんでも寂し過ぎますわよ。他にも幸せがあるんではありませんの?」

292: 2013/07/26(金) 19:56:27.71 ID:LxwXXb5wO
上条「うーん探せばあるかも知れないが、所詮上条さんは不幸体質ですから」


黒子「(確かに貴方は不幸で可哀想な殿方ですの)」

黒子「(ですが、わたくしはそんな上条さんをほっとける訳がありませんわ)」

黒子「(黒子が、わたくしが必ず上条さんを幸せにして見せますの!)」

293: 2013/07/26(金) 19:58:59.56 ID:LxwXXb5wO
ーーーーーー
ーーー



上条「それでな、青髪の野郎の守備範囲と来たら半端なくてな」

黒子「あらあら、その殿方は節操がなさ過ぎですの」

上条「全くだ」

黒子「(ウフフ、やはりこの殿方と一緒に居る時間が楽しくて仕方がありませんの)」

黒子「(これが恋人同士でしたらもっと最高なんですが)」

上条「あれ?もうこんな時間か、そろそろ帰らないとな」

黒子「そうですわね...」

294: 2013/07/26(金) 20:02:14.57 ID:LxwXXb5wO
黒子「(はぁ、もう少し一緒に居たかったですわ...)」

上条「じゃあな白井」

黒子「ええ。気を付けてお帰り下さい」

上条「白井もな」スタスタ


黒子「......」

黒子「はぁ、もーこの想い、抑えられそうにありませんの...」

黒子「そろそろ動かねばなりませわね。上条さんはあー見えてモテる殿方。もたもたしてると誰かに取られてしまいますの」

黒子「上条さんの隣に居る女性がわたしくではない誰かなのが嫌ですの!」

黒子「あー上条さん。貴方の事が好き過ぎて生きて行くのが辛いですわ」

黒子「何としてでも上条さんを振り向かせて見せますの」

295: 2013/07/26(金) 20:05:03.34 ID:LxwXXb5wO
ーーーーーー
ーーー


数日後


【常盤台寮 208号室】


美琴「ふぅ、サッパリした」フキフキ 風呂上がり

黒子「(お風呂上がりのお姉様は溢れんばかりの魅力と香りが漂いますが)」

黒子「(以前のわたくしでしたら劣情を催してましたけど、今はなんとも思わなくなってしまいましたわ)」

黒子「(それはもうお姉様よりも上条さんの方が依存度が大きくなってる証拠)」

黒子「(やはり同性愛は間違いだったて事ですわね)」

296: 2013/07/26(金) 20:07:23.29 ID:LxwXXb5wO
美琴「黒子? どうしたの?」

黒子「いえ、なんでもありませんの。わたくしもお風呂に入って来ますわ」スタスタ

美琴「......」

美琴「うーんなんだろう? なんか最近の黒子は変ね」



【バスルーム】



黒子「ふぅ」チャプ

黒子「......」

黒子「上条さんってどんな女性が好みでしょうか?」

297: 2013/07/26(金) 20:09:24.75 ID:LxwXXb5wO
黒子「確かお姉様の話によれば、『アイツの周りには立派な二つのスイカが多すぎなのよ!』といつも愚痴をこぼしてましたし」

黒子「」チラ 胸を見る

黒子「殿方というものは豊満なお胸がお好きだとよく聞きますから上条さんもそうなのでしょう...」

黒子「わたくしの貧相なお胸ではまずお話にはなりませんわね」

黒子「ですが中学生はこの程度の胸囲しかないのが普通なんですが...」

298: 2013/07/26(金) 20:11:39.79 ID:LxwXXb5wO
黒子「でも、心理掌握の食蜂先輩のアレを見る限りはとても中学生とは思えませんの」

黒子「あの方は何を口にしたら大きくなるんですの? エクレールで成長させたのですの?」

黒子「それとも椎茸を食べたらあーなるんでしょうか?」

黒子「......」

黒子「オッホン。そういう冗談はやめておきましょう。ない物は仕方がありませんから自分に持ってる武器で勝負するしかありませんわね」

黒子「そろそろあがると致しましょう」バシャ

313: 2013/07/31(水) 22:04:32.61 ID:qIfIFnHcO
ーーーーーー
ーーー



黒子「うーんわたくしが持ってる武器としたらこのアダルティな下着ですわね」ピラーン

黒子「これでしたら殿方を悩殺出来ますわね。お姉さん系が好きそうな上条さんには」

黒子「そう言えばわたくしが入院した時には見られてしまいましたし、あの時の上条さんは顔が真っ赤でございましたから」

黒子「色気に関しては少なくともお姉様よりはありますから充分に戦えますの」

黒子「後はひたすらアタックするのみ。アクティブにいかなければまず振り向いてくれませんわ」

黒子「クシュン」

黒子「おっと、いつまでもバスタオルだけ羽織っては風邪引いてしまいますわね。さっさとパジャマに着替えなければ」

314: 2013/07/31(水) 22:06:04.75 ID:qIfIFnHcO
美琴「寒くなってきたわね」

黒子「そうですわね。でしたら、わたくしの人肌で暖めて差し上げましょうか?」

美琴「馬鹿な事言わないの」ゲンコツ

黒子「痛いですの......ちょっとしたジョークですのに」シクシク

美琴「アンタの場合は冗談にならない場合があるじゃない!」

315: 2013/07/31(水) 22:09:01.07 ID:qIfIFnHcO
黒子「何も手を出さなくても...」

美琴「全く、アンタの変Oっぷりには困ったもんだわ」

美琴「それにしても、あの馬鹿はいつになったら返信してくんの? さっきからメールしてるのに全然来ないじゃない...」

黒子「上条さんにメールしてたのですの?」

美琴「まぁね。なんかここ最近会ってなくてさ、イライラしてくんのよ」

316: 2013/07/31(水) 22:11:08.43 ID:qIfIFnHcO
黒子「またいつもの公園で待ち伏せしてたのですの?」

美琴「ち、違うわよ! 通るとたまに遭遇する事があんのよ。べ、別に待ち伏せてたなんて微塵も思ってないわよ!///」

黒子「(相変わらずの平常運転です事)」

黒子「(この調子でしたらすぐに追いつけそうですわね。でも、油断は出来ませんわ)」

317: 2013/07/31(水) 22:14:05.50 ID:qIfIFnHcO
ーーーーーー
ーーー



数日後


【第七学区 街中】


黒子「たまには一人でお散歩も悪くありませんわね」

黒子「ジャッジメントの仕事もお休みですし、こういう時にストレスを発散にはいい機会ですわ」

黒子「もしかしたら上条さんにお会いしたりしまして、エヘヘ」

黒子「そうですの!この際、上条さんを探してみますの」

黒子「もし見つかれば、ちょっとしたプチデートを誘って」

318: 2013/07/31(水) 22:17:22.79 ID:qIfIFnHcO
黒子「そしたらクレープでもご馳走して差し上げましょう」

黒子「出来れば上条さんが食てるのを一口頂いて間接キッスをしてみたいですの」

黒子「もしくはお口の回りにクリームが付いてしまったウッカリな上条さんにわたくしがフキフキしてあげるのも悪くありませんわ」

黒子「いいですわ! 最高ですの! グヘヘヘヘ」


通行人A「なんかオカシイのがいるぞ」

通行人B「あれって常盤台の子じゃね?」

通行人C「可愛いな」

通行人D「てかジャッジメントに通報した方がよくね?」

通行人E「やだぁ、変Oが居るわ」

通行人F「はい。あれは変Oです」

319: 2013/07/31(水) 22:19:50.72 ID:qIfIFnHcO
黒子「おっと、いけませんわ。ジャッジメントのわたくしが危うくジャッジメントされる所でしたわね」

黒子「そうと決まれば早速行動に移しますの」シュン


数時間後


黒子「居ないですわね」

黒子「こんな事でしたら電話でもすれば良かったですの...」

黒子「はぁ、何をやってるでしょうかわたくしは...」

320: 2013/07/31(水) 22:22:05.29 ID:qIfIFnHcO
黒子「...疲れましたし...寮に帰りますとしましょう」

黒子「ん? あれは...」


上条「」スタスタ

黒子「居ましたの! こんな所で会えるなんてやっぱり運命ですわね!」

黒子「上条さ......え?」



神裂『今日は本当に助かりました。上条当麻』

上条『お土産はこれで全部か?』

321: 2013/07/31(水) 22:32:19.19 ID:qIfIFnHcO
神裂『はい。最大宗教から頼まれた物を買いましたし、ステイルから頼まれた学園都市制の煙草も3カートン程手に入れましたから』


黒子「ちょっと!? 誰ですの? あの女性は?」

黒子「うー...スタイルは抜群、お胸もかなりのボリュームがありますの」

黒子「年齢の方はどう見ても成人は過ぎてますわね。二十...いや、三十路は過ぎてるかと」

黒子「と言うかなんですの? あの格好」

黒子「ジーンズの片方は切れてますし、中途半端なTシャツの着方」

黒子「学園都市ではあり得ないファッションセンスのおばさんですの」

322: 2013/07/31(水) 22:35:59.62 ID:qIfIFnHcO
黒子「にしても」

黒子「さっきから上条さんと楽しそうにお話しやがって! もう少し離れて欲しいですの! 近付き過ぎですわよ! あのヘンテコセンスの女性」イライラ

黒子「そもそも、あの女性は上条さんとどういう関係なんですの? まさか...恋人?」

黒子「だとしたら嫌ですの...」

黒子「...上条さんも満更でもないお顔してますし...」

黒子「やはり年上の女性が好みなんでしょうか...」


上条『それでよ、土御門の野郎ときたらさ』

神裂『全く、あのシスコンには毎回翻弄されてしまいますね』


黒子「......」

黒子「もう見ていられませんの...」シュン

323: 2013/07/31(水) 22:38:57.31 ID:qIfIFnHcO
【常盤台寮 208号室】


黒子「ただいまですの」

黒子「お姉様は......まだお戻りになられてませんわね」

黒子「はぁ...」バタン ベッドに倒れ込む

黒子「......」

黒子「上条さんとあの大人な女性、楽しそうでしたわね」

黒子「...わたくしのような年下の女性には興味はないのでしょうか?」

黒子「あんなスタイルが良い女性が相手じゃ勝ち目がないですの...」

黒子「いっそうの事、諦めた方が賢明でしょうか...」

324: 2013/07/31(水) 22:41:41.73 ID:qIfIFnHcO
黒子「......」

黒子「出来る訳がありませんの!! 諦められる訳がないですの」

黒子「こんなんで試合終了されてたまるもんですか! それによく考えてみれば、まだあの2人がお付き合いしてる事が確定した訳ではありませんの!」

黒子「もう駄目ですの。この想いが抑えきれませんわ」

黒子「こうなったら当たって砕けるしかありませんの」

黒子「上条さんに想いを伝えますわ!」

325: 2013/07/31(水) 22:44:55.40 ID:qIfIFnHcO
黒子「」ピッピ


上条『もしもし、白井か?』

黒子「もしもし上条さん、申し訳ありませんが今から公園に来て下さいますか? 貴方が登下校でお通りになる公園で」

上条『え? 今からでせうか?』

黒子「貴方に大事な話がありますの」

上条『大事な話? 今からじゃないと駄目なのか?』

黒子「ええ。ですから、これから公園に来て下さいまし」

上条『...分かった。急いで向かうよ』

黒子「ありがとうございますの。では、公園で待ってますわ」ピッ

326: 2013/07/31(水) 22:49:12.00 ID:qIfIFnHcO
黒子「ふぅ...」

黒子「これで後に引けなくなりましたわ」

黒子「いえ、これで良いんですの。あの鈍感な上条さんに振り向くの待ってられませんわね。いつまでも待ってたのではババアになってしまいますわ」

美琴「ただいま」

黒子「お姉様...」

美琴「うん? どうしたの黒子?」

黒子「......お姉様、申し訳ありませんが外出して来ますわ」

美琴「え? もう少ししたら門限なのに?」

黒子「寮監様にはうまく誤魔化しといて下さいですの」シュン

美琴「ちょっ!? 黒子!」







黒子「お姉様...わたくし、白井黒子はもう我慢の限界ですの」

黒子「先手を取らせて一気に決着を付けさせてもらいますわ」

327: 2013/07/31(水) 22:51:38.62 ID:qIfIFnHcO
【上条の部屋】


上条「なんだろうな? 大事な話って」

禁書「誰からの電話?」

上条「白井だよ」

禁書「くろこ?」

上条「なんか大事な話があるから公園に来てくれだって。悪いけど、夕食はもう少し待ってくれ」

禁書「えーそんなに待ってられないんだよ!」

上条「今から行かないとならないんだ。なるべく早く帰って来るからさ」

禁書「うー...分かったんだよ。早く帰って来てね」

上条「悪いな」

328: 2013/07/31(水) 22:54:21.92 ID:qIfIFnHcO
【第七学区 いつもの公園】


黒子「」ドキドキ

黒子「かなり緊張して来ましたわね」

黒子「何故でしょう? お姉様の時にはなかったですのに」

黒子「やはり好きな相手が異性であるからでしょうか?」

上条「白井!」

黒子「来ましたわね」

329: 2013/07/31(水) 22:57:20.88 ID:qIfIFnHcO
上条「待ったか?」

黒子「いえ、わたくしも今来た所ですので」

上条「そっか。それで、大事な話とはなんだ?」


黒子「先程、貴方が変なファッションした女性と一緒に歩いてたのを目撃しまして」

上条「変なファッション? ああ、神裂の事か」

330: 2013/07/31(水) 23:01:24.66 ID:qIfIFnHcO
黒子「それで、あの女性とはどんな関係でありますの? もしや、あの方が貴方の恋人だったりとかは...」

上条「やだなー白井さん。アイツ、神裂とはたんなる戦友だよ」

黒子「(戦友ですか...)」

上条「大体、上条さんはこれまで恋人なんか居た事がないんだぜ。彼女いない歴=自分の年齢です事よ」

黒子「そうでしたか...良かったですわ。安心しましたの」ホッ

331: 2013/07/31(水) 23:04:53.54 ID:qIfIFnHcO
上条「なんで俺が彼女居ないのに安心するんだ?」

黒子「鈍感...」ボソッ

上条「ん? なんか言ったか?」

黒子「なんでもありませんの! 本題に入らせてもらいますわ」

上条「あー大事な話があるんだよな。えっと、大事な話とはどんな話でせうか?」

黒子「それは......おそらく、貴方にとっては信じられないだろうと思います」

黒子「ですが、これからお話する事は、わたくしの率直な気持ちを貴方に伝えたいのですの。聞いて下さいますか?」

上条「ああ」

332: 2013/07/31(水) 23:07:10.37 ID:qIfIFnHcO
黒子「」ダキッ 上条に抱きつく

上条「ちょっ!?し、 白井?///」

黒子「わたくしは」













黒子「貴方の事を異性としてお慕い申しておりますの!」

375: 2013/08/05(月) 12:16:00.96 ID:5y256usPO
上条「え?」

黒子「///」

上条「......えっとお慕い申してますって事は...上条さんの事が好きって訳でせうか?」

黒子「はい。わたくし、白井黒子は上条当麻さんが好きですの///」

上条「そうですか...」

376: 2013/08/05(月) 12:18:25.46 ID:5y256usPO
上条「......」

黒子「......」

上条「......」

黒子「......」

上条「いやいや! ちょっと待て! 上条さんの事が好きって、お前が好きなのは御坂なはずだろう?」

黒子「ええ。以前のわたくしでしたらお姉様一筋でしたわ」

黒子「ですが、最近わたくしがお姉様に抱いてる好きという感情は恋愛的な感情ではなく友人的な感情であることを気付きましたの」

上条「友人的な感情...」

黒子「今は違います。わたくしがお慕い申してますのは、貴方、上条当麻さんなんですの」

上条「白井......」

377: 2013/08/05(月) 12:20:34.14 ID:5y256usPO
上条「本気なのか? 冗談で言ってる訳ではないよな?」

黒子「何を言ってますの? 冗談でこんな事言うつもりはありませんの! !」

上条「そ、そっか」

黒子「その証拠に」スッ 上条の手を取る

黒子「ホラ、よく感じ取って下さいな」フニン 胸に当てる

上条「お、おい! 何すんの!?///」アワアワ

黒子「狼狽えないで下さいまし。貴方と一緒に居るとこんなにも心臓がドキドキしてますのよ」

黒子「貴方と一緒に居るのが嬉しくて、楽しくて、心地良い気分にさせてくれて」

黒子「それが貴方、上条さんに恋をしてるって事ですの」

黒子「上条さん、今まで、貴方に罵詈雑言を浴びせてしまった事をお詫びします」

黒子「もう類人猿なんて言いませんの」

378: 2013/08/05(月) 12:22:55.70 ID:5y256usPO
黒子「もう一度言いますわ。わたくし白井黒子は上条当麻さんの事が好きですの」

黒子「宜しければ、わたくしとお付き合いして下さい」

黒子「宜しくお願いしますの」

上条「......」

上条「その...なんだ」

上条「白井が上条さんに告白してくるとはかなり驚いたよ」

上条「正直、嬉しかったですよ。何せ、人生初の女の子からの愛の告白だったからな」

380: 2013/08/05(月) 12:25:11.53 ID:5y256usPO
上条「返事なんだけどさ...保留させてもらえないか?」

黒子「先延ばしするんですの?」

上条「そういう事になるが、少し気持ちの整理をさせてほしい」

黒子「分かりましたわ。突然の出来事で混乱してるでしょうから時間をあげますわ」

上条「悪いな」

黒子「なるべく早い返事を待ってますわ」

黒子「それと、お姉様の事でしたら遠慮なさらないで下さいまし」

黒子「先程も言いましたけど、今のわたくしがお姉様に対する感情は友人としての好きと言う事ですの」

上条「分かった」

381: 2013/08/05(月) 12:28:15.60 ID:5y256usPO
黒子「最後に一つ」

黒子「たとえ駄目だったとしてもわたくしは諦めるつもりはありませんの」

黒子「絶対に貴方を振り向かせみせますわ! 覚悟して下さいな」

上条「お、おう」

黒子「では、わたくしはここで失礼しますの。いい返事を待ってますわ」シュン







上条「......」

上条「まさか白井が告白してくるとはな」

上条「そもそもアイツは御坂LOVEだったはずだぜ?」

上条「白井に好かれるような事した覚えがねーよ」

上条「いつの間にフラグを建てたんだがねー」

上条「......」

上条「はぁ、こんなことが分からないから皆から鈍感って呼ばれるんだよな」

上条「まぁ告白された以上、ちゃんと向き合わないとイケナイし」

上条「白井黒子か...」

382: 2013/08/05(月) 12:30:28.09 ID:5y256usPO
【上条の部屋】


上条「ただいま」

禁書「遅いんだよ! とうま」

上条「悪りぃな。自分が思ってた以上に長引いちゃったわ」

禁書「一体、くろこと何の話をしてきたのかな?」

上条「あーちょっとした世間話だよ」

禁書「それが大事な話!? それだけでとうまを呼び出したの?」

383: 2013/08/05(月) 12:32:55.32 ID:5y256usPO
上条「まぁそうだな」

禁書「世間話をするためにわざわざ呼び出すなんてくろこは暇なんだね」

上条「(ハハハ、告白されたなんて言える訳がねーよ)」


【常盤台寮 208号室】


黒子「ただいまですの」

美琴「急に何処に行ってたのよ? アンタは」

黒子「ちょっと急用が出来てしまいまして」

美琴「それだったら仕方がないわね。寮監にはうまく言い訳しといたから」

黒子「ありがとうございますのお姉様!」ガバッ

384: 2013/08/05(月) 12:35:32.31 ID:5y256usPO
美琴「ちょ!? アンタはまた! 離れなさいよ!」

黒子「あら、申し訳ありませんわ」スッ

美琴「(あれ?)」

黒子「お腹が空きましたわね。本日の夕食は何でしょうか?」

美琴「(やけに潔いいわね.....いつもなら電撃でも浴びせないと離れない黒子が...)」

黒子「ルンルンルンルーン♪」

美琴「(鼻歌歌いだしてるし......なんか気持ち悪いけど良い事があったのかな?)」

黒子「(ふぅ、告白した後はスッキリしますわね。秘めていた想いを吐き出せたからでしょうか)」

黒子「(後は返事を待つのみ。いつ返答するかは分かりませんが、その間にはひたすら猛アタックしますの!)」

385: 2013/08/05(月) 12:38:22.13 ID:5y256usPO
ーーーーーー
ーーー


告白から二日後


【とある高校 校門前】

青ピ「つまりな、口リこそが最強なんよ。つっちー」

土御門「何を言ってる。妹に勝てるカテゴリーなんか存在しないにゃー。妹こそがホンモノの萌えなんだぜよ」

上条「(告白の返事...どうすればいいでせうかね?)」

上条「(相手は名門常盤台のお嬢様で大能力者...)」

上条「(学年が中1、つまり去年までランドセル背負ってた年齢だぞ? 付き合ったら口リコン呼ばわりされるのが確実だろうな)」

上条「(よくよく考えれば、殆んど釣り合わないよな。ここは断っとくべきか...)」

386: 2013/08/05(月) 12:40:24.71 ID:5y256usPO
青ピ「カミやんはどっちが良いと思うん?」

上条「え? な、何の話してるんだっけ?」

青ピ「オイオイ、ちゃんと僕らの話を聞こうや。カミやん」

土御門「またフラグ建てようとする女でも考えてたかにゃー」

上条「んな訳ねーだろ!! 大体、フラグなんて1人しか建ててねーよ!」

青ピ「は?」

土御門「え?」

上条「あっ!」ガバッ 慌てて口を塞ぐ

387: 2013/08/05(月) 12:43:05.84 ID:5y256usPO
青ピ「上条当麻君。今の発言はどういう事でしょうか?」

土御門「関西弁が抜けてるぜ青髪。カミやん、今のは聞き捨てならないぜよ」

上条「仕舞った...」

青ピ「1人しか建ってないって言うたな? あのカミやんが気付くなんてあり得へんよ」

土御門「だな。鈍感なカミやんが自分から感知したとはまず思えないにゃー。じゃあ何故、カミやんからその言葉が出て来たのか? よくよく考えば答えはあれしかないぜよ」

青ピ「つまり」

土青「「告白されたんだにゃー(んやな)」

上条「ギクッ」

388: 2013/08/05(月) 12:47:12.73 ID:5y256usPO
青ピ「さぁ吐けや!! どんな子から告られたんや?」ムラグラツカム

上条「えっと、そ、そ「上条さあああぁぁぁぁん!」うおっ!?」

青ピ「なっ!?」

土御門「にゃー!?」

上条「痛たたたたぁ......な、なんなんだよ急に...って白井!?」

黒子「あぁん! 上条さん! 貴方に会いたくて、会いたくて、来ちゃいましたの」スリスリ

青ピ「か、カミやんが常盤台の女の子に押し倒されとる!?(紫のTバックやと!? うひょー!!)」

土御門「前にもこんな光景あったにゃー(紫とは過激ぜよ)」

青ピ「(あれ? この子確か...あの時の風紀委員やん!)」

389: 2013/08/05(月) 12:49:34.45 ID:5y256usPO
黒子「ムホー! 上条さんの匂いと温もりがたまりませんわ!」スリスリ クンカクンカ

上条「ちょっと白井! やめぃ!人が見てるって!」

黒子「おっと、わたくしとした事が取り乱してしまいましたわ」

上条「取り乱したってレベルじゃねーぞ。つか何しに来たんだよ?」

黒子「今言ったじゃありませんの。愛しの上条さんに会いにきましたわ!」

上条「会いに来たのは構わないけどさ、君みたいな名門校の生徒がウチの高校にやって来ると非常に大変でありまして...」

390: 2013/08/05(月) 12:51:24.23 ID:5y256usPO
生徒A「オイ見ろよ! 校門に常盤台の子が居るぞ」

生徒B「マジだ! つかまた上条かよ」

生徒C「また上条君目当ての子なの?」

生徒D「あたしの上条君が...」

青ピ「カーミーやーん」ゴゴゴゴゴ

土御門「どういう事か説明してもらうにゃー」ゴゴゴゴゴ

上条「やばっ! 逃げるぞ白井!」オヒメサマダッコ

黒子「きゃ! 上条さんったらこんな所で大胆ですわ///」ウットリ

生徒達「「「「待てやコラァァァァ!!」」

上条「あーもう不幸だぁー!!」

391: 2013/08/05(月) 12:53:41.25 ID:5y256usPO
ーーーーーー
ーーー



【第7学区 いつもとは違う公園】


上条「ふぅ、なんとか撒いたか」

黒子「流石は殿方さん。あれだけ走り回って息一つもあがらないとはそれ相当の体力をお持ちですわね」

上条「いや、白井を担いでる分、余計に疲労が蓄積されます事よ」

黒子「あら? それはわたくしのせいにしてる訳ですの? 酷いですわ上条さん。ただわたくしは好きな殿方に会いに来ただけですのにあんまりですわ」シクシク 嘘泣き

上条「だぁー悪かった。上条さんが悪かったから泣かないでくれ!」

黒子「じゃあこれで許してあげますの」メヲトジル

392: 2013/08/05(月) 12:55:53.58 ID:5y256usPO
上条「あのー白井さん? それはまだ早いので御座いますよ? ましてや、まだ俺達は付き合ってる訳じゃないし」

黒子「ヴェーゼぐらい良いのではありませんの...」

上条「そういうのはちゃんと恋人になってからな?」

黒子「では、告白の返事を下さいまし」

393: 2013/08/05(月) 12:57:50.20 ID:5y256usPO
上条「えっと、そ、そのー......まだ答えが出せないんだ」

黒子「まだ整理がつきませんの?」

上条「もう少し待ってくれ。絶対に返事はすっから」

黒子「まぁいいですの。貴方の場合だともう少し時間が掛かりそうですわね。それか、待ってる間にわたしの虜にして差し上げれば手っ取り早いですし」ガシッ 上条の腕を絡める

上条「お、おい!?///」

黒子「あら? お顔が真っ赤ですわよ」ニヤ

上条「女の子から腕を組んできたらそりゃ誰だって赤くなるわ! つかなんか柔らかいのが当たってますよ?」

黒子「当ててるんですの」ムニ

上条「(ぐはっ!......貧Oなのに結構トキめくぜ!///)」

394: 2013/08/05(月) 12:59:28.46 ID:5y256usPO
黒子「なんでしたら好きなだけ揉みしだいても構いませんわよ」

上条「しません! 年頃の女の子がそんな事言っちゃいけません」

黒子「つれないですの」

上条「はぁ、ちっと飲み物買ってくるわ。白井は何がいい?」

黒子「ご馳走してくれるんですの? では、アイスコーヒーを」

上条「了解」

419: 2013/08/10(土) 23:04:47.85 ID:p2UcaegPO
ーーーーーー
ーーー


上条「ホイ、お待たせ」

黒子「ありがとうございますの」

上条「」ゴクゴク

黒子「」ゴクゴク

上条「」ゴクゴク

黒子「」ゴクゴク

上条「あのー白井さん?」

黒子「なんですの?」

420: 2013/08/10(土) 23:07:16.27 ID:p2UcaegPO
上条「そのーくっ付き過ぎではないでせうか? なにも座ってる時も腕を組まなくても///」

黒子「良いのではありませんの。別に減るもんではないですのよ?」

上条「いや、周りの視線が痛い...」


通行人A「オイ! 見ろよあれ」

通行人B「常盤台の子だよな? 男と一緒に居るぞ。カップルか?」

通行人C「男の方は冴えない面してんな。常盤台はあういうのが好みなのか? 解せぬ」

通行人D「ちっ、リア充は爆発しろ!」

通行人E「あれがバカップルって奴だね」

通行人F「はい。あれはバカップルです」


黒子「それがどうかしましたの? 気にする事ではありませんわよ。なんでしたらもっと見せ付けてやりますの!」ピトッ

上条「ちょっ!?///」

421: 2013/08/10(土) 23:09:48.12 ID:p2UcaegPO
黒子「上条さんのヤシの実サイダー、少し頂きますわよ」ヒョイ

上条「あっ!」

黒子「」ゴクゴク

黒子「グヘヘ、間接キッスGETですの」ニコニコ

上条「///」カァー

黒子「(あらあら、またお顔が真っ赤になってなんとも可愛いらしい。ウフフ、結構ウブな殿方ですわね)」

423: 2013/08/10(土) 23:13:05.56 ID:p2UcaegPO
ーーーーーー
ーーー


黒子「上条さん、この後の予定は?」

上条「別にこれと言った用事はないな」

黒子「ないのでしたら上条さんの部屋に遊びに行きたいのですの」

上条「俺の部屋?」

黒子「そこでしたら人目を気にせずイチャつけるのではありませんの」

424: 2013/08/10(土) 23:15:38.96 ID:p2UcaegPO
上条「イチャつけるってな...インデックスが居るんだぞ? つかお前はよくストレートに言えるよな」

黒子「わたくしは素直に真情を吐露するタイプですのよ」

上条「そ、そう...」

上条「(思ってる事をハッキリと言う人ね...偉いつーか正直だな。御坂とは真逆のタイプなんだな白井は)」

黒子「話は戻しますが、これから貴方の部屋に遊びに行っても良くて?」

上条「まぁいいけどさ」

黒子「よっしゃですの! そうと決まれば早速上条さんの部屋に向かいますの!」シュン

上条「オイ! ちょっと待て! テレポートしてまで急ぐ事ないだろう」

425: 2013/08/10(土) 23:19:37.99 ID:p2UcaegPO
【上条の部屋】


上条「入っていいぞ」

黒子「お邪魔しますの」サッ 靴を揃える

上条「(常盤台に通ってるだけあってしっかりとマナーは身についてるな)」

黒子「此処に来るのも二度目ですけど、前回と変わらず清潔感があるお部屋ですわね」

上条「ウチにはスフィンクスを飼ってるからな。ちゃんと掃除しないと毛だらけになるんだ」

黒子「スフィンクスってそちらの猫さんの事ですわね」

スフィンクス「にゃん」

426: 2013/08/10(土) 23:22:38.50 ID:p2UcaegPO
黒子「あらあら、人懐こい三毛猫です事」ナデナデ

スフィンクス「にゃん(あー気持ちいいぜ。ツインテのお嬢ちゃん)」

黒子「見てて癒されますわね。所でインデックスさんは?」

上条「担任の先生の部屋に遊びに行ってるよ」

黒子「(と言う事は2人っきり! ウフフ、天は黒子を味方にしてますの!!)」

上条「そうだ。今、小腹空いてないか?」

黒子「空いてはいますが...」

上条「じゃあ、おやつをご馳走してやるぜ」

黒子「上条さんが作ってくれるんですの!?」

427: 2013/08/10(土) 23:24:53.34 ID:p2UcaegPO
上条「勿論だとも。用意出来るのは精々ホットケーキぐらいだけど、食べる?」

黒子「食べます! 食べますの! 上条さんが作ってくれるでしたら断る訳にはいきませんわ!」

上条「OK。すぐに作るから少し待っててくれ」


ーー料理中


黒子「(今日の黒子はついてますの♪)」スフィンクスヲナデナデ

スフィンクス「にゃん」

黒子「(好きな殿方の部屋で2人っきり、さらには料理までご馳走になれるとは黒子、この上ない幸せですわ)」

428: 2013/08/10(土) 23:27:20.64 ID:p2UcaegPO
黒子「」チラ

上条「」リョウリチュウ

黒子「(あぁん! なんて格好良いエプロン姿ですの! これが裸エプロンだったら黒子は間違いなく昇天してしまいますわ!)」ウットリ

黒子「(これって黒子を誘ってますの? 誘ってますのね! あぁん! もうパンツを脱いでしまいたいですわ!!)」

黒子「(いや、駄目ですの。今すぐにでも襲いかかりたい所ですが、ここは我慢、我慢ですの!)」

スフィンクス「にゃん(オイオイ、この嬢ちゃんヤバ過ぎだろう...ご主人の貞操が危ういぜ)」

429: 2013/08/10(土) 23:29:28.62 ID:p2UcaegPO
ーーーーーー
ーーー



上条「お待たせ。上条さん特製ホットケーキだ」

黒子「あら、ケーキシロップの良い香りが漂いますわね」

黒子「いただきますの」パクッ

黒子「やっぱり貴方が作る料理は美味です事」モグモグ

上条「そりゃどうも」モグモグ

黒子「このお味でしたらいつでもお店を出せますわよ。いっそうの事将来は喫茶店を出してみてはいかがかしら?」

上条「それは褒めすぎだろう」

430: 2013/08/10(土) 23:31:58.80 ID:p2UcaegPO
黒子「店名は喫茶店「上黒」これで営業しますの」

上条「上黒?」

黒子「上条さんの上にわたくし白井黒子の黒で上黒ですの」

上条「あのーそれだと俺と白井の2人で喫茶店をやっていく訳でせうか?」

黒子「そのつもりですの。夫婦二人三脚で喫茶店を営みましょう」

上条「いやいや、ちょっと待とうか。夫婦だ?」

黒子「勿論わたくしと上条さんに決まってますわよ。婚約したら上条黒子もしくは白井当麻となりますわね。
あっ、子供は上条さんが望むなら何人でもいいですの。名前は麻子・黒麻・当子・黒当とわたくし達の名前からとりますの。あぁん! なんて最高な幸せ家族計画ですの!」

431: 2013/08/10(土) 23:35:10.10 ID:p2UcaegPO
上条「あのー白井さん? 何故に将来設計建てるの? まさか上条さんと結婚なさるつもりですか?」

黒子「そうですけど何か文句がありまして? わたくしは結婚を前提に貴方との交際をするつもりでいますの」

上条「マジ?」

黒子「マジですの。それはもう大マジですの!」

上条「......」

黒子「もう一度言いますけど、わたくしは本気で結婚を前提に上条さんとお付き合いしたいですの」

黒子「もうわたくしには上条さんが居れば他は何も要りませんの!」

黒子「だから...だから......どうか、黒子の想いを受け取って欲しいですの」

上条「......」

432: 2013/08/10(土) 23:39:12.15 ID:p2UcaegPO
上条「白井」

黒子「はい」

上条「本当に俺でいいんだな?」

黒子「わたくしは貴方以外の殿方なんて興味がありませんわ」

上条「俺は不幸体質で日頃から災難に遭ってる。それでもいいのか?」

黒子「それがなんですの。不幸で身を引く程わたくし白井黒子と言う人間は出来ちゃいませんわ」

黒子「それにわたくしはこの学園都市の治安を守るジャッジメントでもあります。上条さんの危機はこのわたくしがたとえ水の中・氷の中・火の中・森の中だろうと駆けつけ、貴方をお守りしますわ!」

上条「白井...」

上条「......」

上条「分かった。返事を言う」

433: 2013/08/10(土) 23:41:27.15 ID:p2UcaegPO
上条「俺はまだ白井の事が好きかどうかはまだ分からないけど」

上条「付き合ってから好きになるのは駄目かな?」

黒子「...はぁ、上条さんらしい最低な返事ですわね」

黒子「まぁいいでしょう。恋人同士になればいろいろと遠慮しませんし」

黒子「わたくしの魅力で上条さんを堕としてやればいいだけですの」

上条「それじゃあ...宜しく」

黒子「こちらこそ宜しくお願いしますの」

434: 2013/08/10(土) 23:43:45.29 ID:p2UcaegPO
黒子「それと、恋人になったからにはお互い名前で呼びますわよ」

上条「そうだな。く、黒子...」

黒子「はっきり言いなさいな。当麻さん」

上条「黒子」

黒子「宜しい」

黒子「さて、恋人になったからには存分にスキンシップさせてもらいますわよ」グヘヘ

上条「く、黒子さん? 涎を垂らしながら何かを狩るような目で上条さんを見るのはやめていただきたいのですが...」

黒子「当麻さぁぁぁぁんんん!!」クロコダイブ

上条「のああああぁぁぁ!! ちょ!? 黒子!!」

黒子「もう離さないですの!」ダキッ

上条「あーもう不こ」

黒子「ああん?」

上条「幸福だぁ」

447: 2013/08/13(火) 18:03:30.42 ID:H0TNFdLbO
数十分後


上条「」グッタリ

黒子「ウフフ」ツヤツヤ

上条「黒子......少しは加減して欲しいもんですよ...」

黒子「当麻さん成分しっかりと補給♪ 今日は生涯最高の日となりましたわ」

上条「上条さんにとっては生涯忘れない日になりましたよ」

黒子「さて、そろそろお暇させてもらいますの」

上条「なら送って行かないとな」

黒子「あら、当麻さんにしては気が利きます事。お願いしますわ」

448: 2013/08/13(火) 18:05:09.84 ID:H0TNFdLbO
【第七学区 街中】


黒子「当麻さん」スッ

上条「ん? なんだ? 手なんか出して」

黒子「見てて分かりませんの? 手を繋いで欲しいですの。それぐらい分からないと駄目ですわよ。だから貴方は鈍感なんですの」

上条「あっ、そういう事か。悪りぃ悪りぃ」テヲツナグ

449: 2013/08/13(火) 18:06:48.26 ID:H0TNFdLbO
黒子「こんな事が分からないのではとても紳士とは言えませんわね」

上条「うっ...」

黒子「まぁその辺はわたくしがみっちり教育してあげますの」

上条「その時はお手柔らかにお願いします」

黒子「淑女目指すわたくしもまだまだ未熟者。お互い精進していきましょう」

上条「ああ」

黒子「それにしても寒いですわね。当麻さん、もう少し密着させてもよろしくて?」

上条「いいよ」

450: 2013/08/13(火) 18:09:39.11 ID:H0TNFdLbO
黒子「」ムギュ

上条「///」

黒子「暖かいですの」

上条「そうだな。この時季の女の子は大変だろうな。 スカートなんだしさ」

黒子「ええ。生足はかなり応えますし、かと言ってお姉様みたいにスカートの下にダサイ短パンなんか着用する訳にもいきませんわ」

上条「だろうな。にしても黒子の足って綺麗だな」

黒子「え? そうですの? 別にわたくしはどこぞのクソ金髪みたいに脚線美じゃありませんですのよ」

451: 2013/08/13(火) 18:11:23.83 ID:H0TNFdLbO
上条「いや、綺麗だって。結構ツヤツヤ感が出ててさ、上条さんから言わせてもらえれば魅力的だぞ」

黒子「貴方がそこまで言って下さるなんて黒子は感激ですの///」クネクネ

黒子「あっ ここまでで結構ですわ」

上条「まだ寮まで距離はあるけど...」

黒子「いいですの。これ以上は当麻さんにも悪いですから後はテレポートで移動しますわ」

黒子「(お姉様に見られる訳には行きませんし)」

452: 2013/08/13(火) 18:13:21.22 ID:H0TNFdLbO
上条「じゃあ気を付けてな」

黒子「ええ。こんな寒い中送って下さってありがとうございますわ」

黒子「では、お礼をして差し上げましょう。当麻さん、ちょっと前屈みの姿勢になって下さいな」

上条「こうか?」


チュ


上条「ふぇ?///」口を抑える

黒子「初めてのヴェーゼ、貴方に捧げましたの」

上条「///」カァー

黒子「それでは失礼しますの。後でメールでもしますわ」シュン


上条「......」

上条「ハハハ...とんでもない女の子に好かれちゃったもんだ」

上条「これは不幸と言ってらんねーな」

453: 2013/08/13(火) 18:15:08.99 ID:H0TNFdLbO
ーーーーーー
ーーー



【上条の部屋】


上条「ただいま」

禁書「おかえり、とうま」

上条「おうインデックス。戻ってたのか」

禁書「今日ね、あいさがクッキーをご馳走してくれたんだ」

上条「ほー姫神がか」

454: 2013/08/13(火) 18:17:11.56 ID:H0TNFdLbO
禁書「あいさが作るクッキーってかなり美味くてこもえとあわきも絶賛してたんだよ」

上条「ほほーうそれは上条さんも一口食べてみたいもんだ」

禁書「実は言うととうまの分もあるんだけど...」

上条「おっ! 上条さんの分もあるの?」

禁書「うん。あいさから『これ。上条君の分。持ってってあげて』てクッキーが入った箱を預かって」箱を出す

上条「それか、早速頂くぜ」

禁書「ただ...」

上条「ただ?」

禁書「我慢出来ずに全部食べちゃった。テヘ」パカ

上条「オイィィィィ!!」

455: 2013/08/13(火) 18:18:59.14 ID:H0TNFdLbO
禁書「御免なさい」

上条「はぁ、いくら大食漢でもそこは我慢して欲しいもんですよ。ましてや人の分を」

禁書「ホントに御免なさい。今日の夕食はごはん一杯おかわりなしで控えるから許して」

上条「別にいいよ。食べてしまったもんはしょうがないし、次からは気を付けてくれればいいから」

禁書「ホントに!? ごはんおかわりしていいんだね?」

上条「どうぞ遠慮なさらずに」

禁書「なら早く夕食を作って欲しいんだよ」

上条「はいはい、今作りますよ」

456: 2013/08/13(火) 18:20:40.79 ID:H0TNFdLbO
上条「そうだ。インデックスに報告があるんだ」

禁書「何?」

上条「えー上条さんはこの度恋人が出来ました」

禁書「え...」

上条「彼女ですよ。かーのじょ」

禁書「彼女って彼氏彼女の事?」

上条「そう」

禁書「う、嘘でしょう?」

上条「嘘じゃねーよ」

457: 2013/08/13(火) 18:22:24.79 ID:H0TNFdLbO
禁書「相手はどんな女の子?」

上条「黒子だよ。ビリビリのルームメイトの」

禁書「く、くろこ!? くろこと付き合ってるの!?」

上条「いやーあの黒子が上条さんに告って来るとは夢にも思わなかったよ」

禁書「そ、そんな......」

上条「これで上条さんも春が来たって事ですよ」

禁書「......」

上条「インデックス?」

458: 2013/08/13(火) 18:24:16.52 ID:H0TNFdLbO
禁書「そうか......くろこに取られちゃったか」

上条「取られた?」

禁書「前にも言ったけど私もとうまの事好きだったんだよ」

上条「インデックス...」

禁書「とうまはよく不幸不幸って口ずさむよね。それは私でもよく分かるかも」

禁書「でもね、とうま、実際はみんなから愛されててこの上ない幸福な人間なんだよ。ただ、とうま自身が鈍感でそれに気付いてないだけで」

上条「え...」

禁書「くろこに告白されてとうまは不幸だった?」

459: 2013/08/13(火) 18:27:00.78 ID:H0TNFdLbO
上条「んなわけねーだろ。可愛い女の子に好きと言われて何が不幸だ」

禁書「そうでしょう? とうまの幸福はそこにあるり。何もかみじょうとうまと言う人間の全てが不幸で埋まってる訳ではないんだよ」

禁書「微かな幸福が必ず残ってる。やっとその部分に見出せたんだよ。とうまは」

上条「そうか、俺にも幸福にあったんだな」

禁書「当たり前かも。世の中不幸だけではないんだよ。とうま」

禁書「私の想いは叶わなかったけど、とうまが幸せになれるならそれで良い。くろこを大事にするんだよ」

上条「ありがとな、インデックス」

禁書「シスターとして心から祝福します」

475: 2013/08/17(土) 15:06:49.10 ID:BU+uEXOKO
こんにちはですの

今晩投下しに行きまーす

478: 2013/08/17(土) 20:10:20.59 ID:BU+uEXOKO
ーーーーーー
ーーー



上条「あーサッパリした」風呂上がり

禁書「とうま、とうまの携帯から音が鳴ってたよ」

上条「うん? 黒子からのメールだな」

479: 2013/08/17(土) 20:12:26.65 ID:BU+uEXOKO
【DATE】××/×× 20:35
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
当麻さぁん
今何をしていますの?


【DATE】××/×× 20:38
【FROM】当麻さん
【sub】無題
------------------------
風呂入ってたんだよ


【DATE】××/×× 20:40
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
お風呂...
お風呂とはつまり

裸!!
当麻さんの
美しい裸体が
うひょー!

481: 2013/08/17(土) 20:14:33.64 ID:BU+uEXOKO
【DATE】××/×× 20:42
【FROM】当麻さん
【sub】無題
------------------------
何を想像してんだ
アンタは...


【DATE】××/×× 20:43
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
所で当麻さん

今どんな下着を
お召しになられて
ますの?
柄と色を教え
て下さいまし

【DATE】××/×× 20:45
【FROM】当麻さん
【sub】オイ...
------------------------
男の下着なんか
知ってどうすんだよ?

普通逆だろソレ



青と白と
ストライプ柄の
トランクスだけど

482: 2013/08/17(土) 20:16:31.40 ID:BU+uEXOKO
【DATE】××/×× 20:47
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
青と白と
ストライプ柄の
トランクス...

ご馳走様ですの!!
おっといけませんわ
鼻血が...

【DATE】××/×× 20:49
【FROM】当麻さん
【sub】無題
------------------------
男の下着なんか
知って得
すんのか?


【DATE】××/×× 20:50
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
好きな人ならば
大得ですわよ!

ちなみにわたくしは
両サイドの紐の
スケスケの黒で
ございますの

イヤン!

483: 2013/08/17(土) 20:18:26.03 ID:BU+uEXOKO
【DATE】××/×× 20:56
【FROM】当麻さん
【sub】無題
------------------------
いやいやいや!

何がちなみになの!?
サラッと
申告
しなくていいから!


【DATE】××/×× 20:58
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
恋人なんですから
エOチな会話は
無問題ですのよ

エOチな殿方は
嫌いでは
ありませんし


なんでしたら
穿いてる姿を
写メを送っても
構わなくてよ

当麻さんが望むなら


【DATE】××/×× 21:00
【FROM】当麻さん
【sub】無題
------------------------
送らないで
いいですからね!

想像だけで
充分だから!!

484: 2013/08/17(土) 20:20:55.14 ID:BU+uEXOKO
【DATE】××/×× 21:02
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
あら
黒子の下着姿を
想像してたんですの

イヤラシイですわね

でも当麻さんだけは
と・く・べ・つ

わたくしでオカズ
にしても
いいんですのよ

むしろわたくしで
して欲しいですの!

【DATE】××/×× 21:06
【FROM】当麻さん
【sub】ちょ!?
------------------------
オカズって何!?

つか中学生の女の子が
そう言う事
言っちゃいけません!


【DATE】××/×× 21:07
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
あらあら
メールだけでも分かる
慌ってぷりが
可愛いらしいですわね

貴方には少し
刺激が強かったかしら?

485: 2013/08/17(土) 20:23:37.15 ID:BU+uEXOKO
【DATE】××/×× 21:10
【FROM】当麻さん
【sub】無題
------------------------
とりあえず
黒子が色気ある
女の子だと
分かったから
エOチな話は
やめよう

これ以上は
寝られなくなる


【DATE】××/×× 21:11
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
今夜は
寝かさないですの!

なんーて
一度は言ってみた
かったですわ


【DATE】××/×× 21:13
【FROM】当麻さん
【sub】無題
------------------------
ハイテンションだな

486: 2013/08/17(土) 20:25:41.56 ID:BU+uEXOKO
【DATE】××/×× 21:15
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
黒子は24時間
365日いつでも
元気ですわよ

淑女は健康にも
心掛けてますの


【DATE】××/×× 21:17
【FROM】当麻さん
【sub】無題
------------------------
黒子らしいわ


【DATE】××/×× 21:18
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
それにしても
当麻さんが居ないと
寂しいですわ

ねぇ当麻さん
今から貴方の
部屋に行っても
よろしくて?

487: 2013/08/17(土) 20:28:01.80 ID:BU+uEXOKO
【DATE】××/×× 21:20
【FROM】当麻さん
【sub】無題
------------------------
ダーメ

黒子の部屋には
御坂が居るだろうに


【DATE】××/×× 21:21
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
当麻さんのケチ

明日からの2日間は
風紀委員の仕事で
会えないのですのよ


【DATE】××/×× 21:23
【FROM】当麻さん
【sub】無題
------------------------
たった2日だろう

それぐらい
我慢しようぜ

明明後日は
空いてんだろう?

その日は遊びに
連れてってやるから

488: 2013/08/17(土) 20:30:53.53 ID:BU+uEXOKO
【DATE】××/×× 21:25
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
本当ですの!?


【DATE】××/×× 21:27
【FROM】当麻さん
【sub】無題
------------------------
ああ

だからその日まで
我慢して
風紀委員の仕事
頑張れよ


【DATE】××/×× 21:29
【FROM】黒子
【sub】無題
------------------------
分かりましたわ

約束
必ず守って下さい
ですの

愛してますわ
当麻さん


上条「(フッ、凄い子に好かれちまったもんだな)」ニヤニヤ

禁書「とうま、メールしながらニヤニヤするのやめて欲しいんだよ。気持ち悪いかも」

上条「ヒドッ!」

489: 2013/08/17(土) 20:32:51.89 ID:BU+uEXOKO
二日後


【とある高校 正門前】


青ピ「カミやん、この後ゲーセンでも行かへん?」

上条「悪りぃ、先約が入ってる」

土御門「彼女とデートでも入ってるのかにゃー?」

上条「まぁそんなとこだ」

青ピ「チッ、カミやんめ。いつの間にかフラグを回収しおって。一回爆発しろ!」ゲンコツ

上条「痛ぁ、テメェ何しやがる!」ソゲブ

490: 2013/08/17(土) 20:34:55.24 ID:BU+uEXOKO
土御門「まぁこれ以上カミやん病が拡大したら取り返しのつかない事態になるかも知れないからにゃー。酷くなる前にフラグ回収して良かったぜよ」

上条「なんだよそれ?」

青ピ「交際相手が常盤台のお嬢様とはさすがはカミやんやな」

黒子「当麻さーん!」

土御門「おっ、噂をすれば彼女さんの登場ですたい」

上条「よぉー黒子」

491: 2013/08/17(土) 20:37:31.07 ID:BU+uEXOKO
黒子「当麻さああぁぁんん!!」ダキ

上条「ちょ!? 黒子さん?」ドサッ 抱き倒される

黒子「あぁん! やっぱ当麻さんの温もりは最高ですの!! いつまでもスリスリしてたいですわ!」スリスリ

上条「なんちゅうデジャヴ? つかやめれ! 皆が見てんだぞ!」

黒子「やですの。貴方とたった二日間会えなかっただけでも黒子は寂しかったですわ」ムギュー

青ピ「愛されとるな、カミやん」

土御門「常盤台の子ってこんなにも肉食系だったかにゃー?」

492: 2013/08/17(土) 20:40:15.96 ID:BU+uEXOKO
黒子「さて、早速ですけど行きますわよ」

上条「ああ。そんじゃあ上条さんはこの辺で失礼すんぞ」

土御門「楽しんで来るといいにゃー」

青ピ「明日には感想聞かせてもらうで」


ーーーーーー
ーーー



上条「いやー本日はいい天気ですな。コートが要らないぐらいの暖かさだ」

黒子「そうですわね。でもこうすればもっと暖かいですの」ムギュ

上条「お、おい///」

黒子「えへへ」

上条「(デッレデレだな)」

493: 2013/08/17(土) 20:42:01.15 ID:BU+uEXOKO
黒子「当麻さん、今回は何処に連れてってくれますの?」

上条「うーんどうすっかねー。黒子は何かないのか?」

黒子「わたくしは当麻さんと一緒なら何処でもいいですの」

上条「そ、そう///」

上条「(俺と一緒なら何処でもいいか...不幸な上条さんとしては嬉しい言葉だな)」

上条「とりあえず公園でも行くか」

黒子「そこでイチャイチャするんですのね? 分かりますの」

上条「いや、イチャイチャって程は......あながち間違いでもないか」

494: 2013/08/17(土) 20:44:46.07 ID:BU+uEXOKO
【第七学区 いつもと違う公園】


上条「あれ? なんか焼ける匂いしないか?」

黒子「この公園はバーベキュー広場が設けており、学生都市の中でバーベキューが出来る公園が此処だけなんですのよ」

上条「そうなのか。だから肉の匂いがするもんだ」

黒子「どうやらあちらの団体さんが匂いの元ですわね」

上条「だな。 ん? てかアイツらは...」

495: 2013/08/17(土) 20:46:59.73 ID:BU+uEXOKO
フレメア「にゃあ。浜面、お肉はまだなのか?」

浜面「今焼き始めたんだから少し待ってくれ」

滝壺「」zzz

一方「きびきび働けよ」

打ち止め「この香ばしい香りがたまらないとミサカはミサカは心躍ってみる」

番外個体「へーいクロにゃん。今度はこの尻尾付けてみてよ」

黒夜「誰がこんな物つkぎゃああああぁぁぁぁ!!」

浜面「あのー手伝ってくれません?」

一方「お断りですゥ」

浜面「ですよね」

上条「お前らだったのか」

一方「あァ? 三下じゃねェか」

496: 2013/08/17(土) 20:48:53.47 ID:BU+uEXOKO
滝壺「久しぶり、かみじょう」

フレメア「にゃあ、上条なのだ!」

打ち止め「おっ! ヒーローさんだ」

番外個体「チィース」

黒子「(大きいお姉様に小さいお姉様!?)」

上条「オッス。このメンツでバーベキューやってたのかよ」

497: 2013/08/17(土) 20:51:46.74 ID:BU+uEXOKO
浜面「フレメアと打ち止めちゃんがバーベキューやりたいと言うもんだからさ」

フレメア「私は違うぞ! 大体、このお子様がどうしてもやりたいとしつこいからやってあげたのだ!」

打ち止め「何を言うか! 貴女が肉食べたいと言うから仕方なく企画してあげたじゃないかとミサカはミサカは駄々ごねる8歳児を黙らせてみる」

フレメア「黙るのはソッチの方だろう! 実年齢が0歳のくせに!!」

打ち止め「なんだと!?」

番外個体「どっちもお子様だよ」ヤレヤレ

滝壺「全く、煩いガキ(ふれめあ)だ」

498: 2013/08/17(土) 20:54:56.44 ID:BU+uEXOKO
浜面「所で大将、隣の子は誰だ? もしかして彼女?」

黒子「はいその通りですわ。わたくし、当麻さんの彼女で常盤台中学に在学の白井黒子と申しますの。以後お見知りおきを」

浜面「マジか!? やったじゃん上条」

黒夜「いつの間にかフラグ回収してたのか」

一方「(へェ、三下の女ですか。つゥか中学生にしては声がババァだなァ。年齢詐称でもしてンじゃねェか?)」

黒子「(何でしょう? この白髪の殿方から凄く失礼な事言われた気がしますの)」ムカ

499: 2013/08/17(土) 20:57:30.97 ID:BU+uEXOKO
黒子「(にしても...)」チラ

打ち止め「ヒーローさんの彼女なの!? 可愛い子だねとミサカはミサカはツインテールのお姉ちゃんに興味を持ってみる」

番外個体「(あらまぁ、これはおねーたまと妹達が荒れるね。ミサカは何とも思ってないから関係ないけど)」

黒子「(大きいお姉様はなかなかのナイスバディではありませんの! これは是非ともその立派なお胸を揉んでみたいですわ!)

黒子「(小さなお姉様もとても可愛いらしく、黒子の妹にしてあげたいですの!)」グヘヘ

上条「黒子?」

黒子「(おっとイケませんわ! わたくしには当麻さんという素敵な恋人が居るのでしたわ。どうもお姉様の一族を見てしまうと体が勝手に反応してしまいますの)」

打ち止め「なんだろう? あのお姉ちゃんなんかヤバ過ぎるってミサカはミサカは直感してみる」ヒソヒソ

番外個体「うん。ありゃあ開けてはならないパンドラの箱のようにデンジャラスだよ」ヒソヒソ

上条「(黒子......早速引かれてるぞ)」

500: 2013/08/17(土) 21:00:44.45 ID:BU+uEXOKO
一方「浜面、まだ焼けねェのか?」

浜面「まだだよ! 頼むからお前も手伝えよ。寺門ジモンの本なんか読んでないでさ、てか何故に寺門ジモン?」

一方「あァ? ジモンさンを馬鹿にしてるンですかァ? ジモンさンは俺の中ではなァ、神であり尊敬する人間なンだよォ!! ジモンさンを馬鹿する奴は俺が許さねェ!」

浜面「えーー!? どんだけジモンを推してるの!?」

番外個体「ホタテ頂きだぜ」

打ち止め「あー! それはミサカが狙ってたのに」

浜面「俺、さっきから全然食べられないんだけど...」

501: 2013/08/17(土) 21:02:46.39 ID:BU+uEXOKO
黒夜「あのー浜ちゃん、なんなら私が変わってやろうか?///」

浜面「別にいいよ。女の子にやらす訳にもいかないじ、気持ちだけでも充分だ」

黒夜「そ、そう///」

滝壺「」イラ

フレメア「浜面、大体、私はピーマン食べれないのだ!」

浜面「好き嫌いするんじゃありません」

滝壺「」イライラ

番外個体「(おやおや、滝壺がイラついてますな。これは面白そうだからさらに焚きつけてやろっと)」

502: 2013/08/17(土) 21:06:35.20 ID:BU+uEXOKO
番外個体「ねぇー世紀末帝王さん。ミサカ、なんだか酔って来ちゃった」ムニュ 浜面に抱きつく

浜面「うおっ! 酔ったってお前、0歳児が何してくれちゃってんの!? つか俺が持って来た酒飲んじゃったの!?」

滝壺「」パキーン

一方「」パキーン

番外個体「足がフラフラしててまともに歩けないから支えてくれる?」ムニュ

浜面「分かったからこれ以上柔らかい物を押し付けないでくれ! でないと滝壺が」

番外個体「当ててるんだぜ」

浜面「ちょ!?」

一方「浜面くン。ウチの番外個体に何してるンですかァ?」ゴゴゴゴゴ

503: 2013/08/17(土) 21:09:14.73 ID:BU+uEXOKO
浜面「一方通行? 俺は何もしてないからな? 怒りを抑えようぜ。つか滝壺は?」

打ち止め「ジャージのお姉ちゃんならバス亭の標識取りに行ったよとミサカはミサカは逃げた方がいいんじゃない?と彼氏さんに忠告してみる」

浜面「なんですと!?」

一方「さァて、覚悟は出来てるかァ?」カチッ

504: 2013/08/17(土) 21:11:11.63 ID:BU+uEXOKO
浜面「大将! 助けてくれ!」

上条「おっ! この肉メッチャ美味いぞ。黒子も食べてみ」

黒子「あら、確かに美味ですわね。このお肉はかなり良質があるをお使いではなくて?」

打ち止め「そうだよ。このお肉は松坂牛なんだよとミサカはミサカは一方通行の太っ腹さを改めて感じ取ってみる」

上条「何ィィィ!? 松坂牛だと......」

黒子「あらあら、最高ランクのお肉がこんなにも沢山あるんですの」

浜面「ちょっと!? 呑気に混ざってないでなんとかしてよ! ヒーローだろう?」

上条「悪いな、上条さんはお肉を食べるのに忙しいのですよ」

浜面「人でなし!」

505: 2013/08/17(土) 21:13:07.06 ID:BU+uEXOKO
上条「浜面......お前の事は忘れないさ」

浜面「オーイ! 不吉なフラグを建てるんじゃねぇ!」

滝壺「はまづら」

浜面「滝壺さん? マジで持って来たのね。つかそれを持って来る程のパワーはどこに秘めてるの!?」

一方「さァ、楽しい楽しいスクラップの時間だぜェ」

滝壺「はまづら、出来るだけ痛いようにはしないから」

浜面「ヒィー!」

506: 2013/08/17(土) 21:16:37.67 ID:BU+uEXOKO
ここまでですの


次回も月曜か水曜に更新予定となります


黒子「もう類人猿なんて言いませんの」【後編】

507: 2013/08/17(土) 21:18:11.60 ID:eS+F+5Oh0

なんで浜面は原作より酷い目にあうんだろうか……

引用: 黒子「もう類人猿なんて言いませんの」