71: 2012/11/06(火) 13:57:37.09 ID:ZcEw0+hAO
どうも1です。
とりあえず後日談としてまずは3~5レス程の短い話をいくつか書いてみます。
まだいくつ投下するかはわかりませんし、口調が怪しいキャラは出しにくいですが、何とか書いてみたいと思います。
今日の夜に投下しますが、まだイチャラブにはならないかもしれません。
ではまた夜に来ます。

黒子「私とデートしていただけますか?」  上条「ああ喜んで」

とある魔術の禁書目録 外典書庫(3) (電撃文庫)

75: 2012/11/07(水) 00:07:18.62 ID:y7p/CWQAO


episode1 とある告白の顛末


【学校】

青ピ「上やんは今日も遅刻なんかな?」

土御門「この所ずっとだにゃー、早く元気になるといいんだけどにゃー」

ガラッ

上条「おはよう!」

青ピ「上やん?元気になったんか?」

上条「おう!心配かけて悪かったな」

土御門「それはいいんだぜい、それよりも」ニイッ

青ピ「昨日の帰りに何があったんかな?」ニイッ

上条「えーと黙秘権は」

吹寄「あるはずが無いでしょう?しっかり説明しなさい上条当麻!」

クラスメイト達「そうだ!」

上条「クラス一同!?別に話すような事じゃ」

土御門「それを決めるのは、俺達だぜい」

青ピ「キリキリ吐くんやー」グイッー

上条「絞まってる、首が絞まってるから、ああもう不幸だああぁぁぁぁ」

クラス一同「お前が言うな!」


  「セリフすら無い、これが私クオリティ」



上条「今日も酷い目にあった、まあ青ピや他の男子は、いつもよりは静かだったけどなぁ」

???「お久しぶりです、とミサカは定型文の挨拶をします」

上条「あれ御坂妹か?久しぶりだな、何か用か?」

御坂妹「今日はあなたに、確認したい事があって来ました、とミサカは理由を告げます」

上条「確認したい事?」
御坂妹「簡単な事です、実は先日「こんにちは上条さん」」



76: 2012/11/07(水) 00:12:31.94 ID:y7p/CWQAO


美琴「それにしても、黒子もずいぶんと回りくどいわねぇ」

黒子「そんな事はありませんの、私は本心を告げただけですの」

美琴「でも次の日曜日にデートなんでしょ?告白をOKしたも同然じゃない」ニヤニヤ

黒子「違いますの!このデートはあれですの、見極める為にするだけですの」アセアセ

美琴「その一回でわかるの?」

黒子「それは……、わからなかったらもう一度すればいいんですの」

美琴「認めれば楽なのに」クスクス

黒子「むうー、お姉様がいじわるですの」

美琴「あれ?あそこにいるのってあい……、上条さんじゃない?」

黒子「ふぇっ!?」ドキッ

美琴「あらどうしたの?何か問題でもあるの?」ニヤニヤ

黒子「別に問題などありませんの!普通に世間話をしてみせますの」

美琴「いや、できるのが当たり前よそれ」

黒子「こほん……、えっと上条さ「お久しぶりですと」ん?あれは確か、お姉様の妹さんですの」

美琴「何であの子がここに?」

黒子「……」スタスタ

美琴「って黒子?どうしたの?黒子もなんかムキになってるし」

美琴「まあ私もあんなだったしね」クスッ

黒子「こんにちは上条さん」

上条「おっ白井、昨日振りだな、御坂も」

美琴「久しぶりね上条さん」

御坂妹「!?」

美琴「えっと、美音(みおん)も久しぶりね」

御坂妹「お久しぶりですねお姉様、とミサカは挨拶を返しますが」



77: 2012/11/07(水) 00:20:13.67 ID:y7p/CWQAO


御坂妹「変ですね、ミサカの知る限り、お姉様はそのような呼び方ではなかったはず、とミサカは違和感を拭えません」

美琴「悪かったわね」

上条「二人も帰る途中か?」

黒子「ええそうですの、今日は風紀委員も非番ですので。
ところで上条さん?私は昨日言ったはずですの、私のことは黒子と呼んで欲しいと」

御坂妹「!?」

美琴「それは初耳なんだけど?」

黒子「さほど重要なことではないと、判断しただけですの」

上条「あー、忘れてはいないんだけどな、今までのクセでついな」ハハハ

黒子「でしたら、これから慣れていけばいいんですの」ニコッ

上条「そうだよな、わかったよ黒子」

御坂妹「……今日はこれで失礼します、とミサカは踵を返して走り去ります」

上条「あっおい御坂妹?何だったんだあいつ」

黒子「……」

美琴「あの子は私がどうにかしとく、あんたたちはデートの相談でもしてなさい」

上条「いいのか?」

美琴「今は私の方が適任なのよ」

黒子「お願いしますの」

美琴「これだけは言っておくけどね、競争率はかなり高かったんだからね」スタスタ

上条「競争率って何のだ?」

黒子「今日みたいなことがまたある、ということですの」

上条「今の御坂妹みたいに?何でだ?」

黒子「それがわからないから、上条さんは鈍感なんですの」

上条「よくわからん」

黒子「まあ、この場所を渡す気はないですが」ボソッ

上条「何か言ったか?」

黒子「いえ、それよりもデートの行き先でも決めましょうか」ニコッ

上条「そうだな、この間が遊園地だから……」

黒子(絶対に譲りませんの)


78: 2012/11/07(水) 00:21:56.10 ID:y7p/CWQAO


美琴「いたいた、探したわよ」

御坂妹「お姉様は知っていたのですか?とミサカは尋ねます」

美琴「知ってるも何も、私は告白して、さっぱりと振られてるのよ」

御坂妹「あのお姉様が!?とミサカは驚きを隠せません」

美琴「……上条さんが黒子を好きだって気づいて、取られたくない、そう思ったらね意外と簡単だった」

御坂妹「お姉様」

美琴「まあ結果は見ての通りよ、上条さんは黒子を選んだ、それだけの話」

御坂妹「お姉様はそれでいいんですか?とミサカは確認します」

美琴「悔しく無い、悲しく無いって言ったら嘘になる、でもねあの二人はね」ニコッ

美琴「私の大好きな人達だから、落ち込むよりも、祝福してあげたいから」

御坂妹「……お姉様は強いですね、とミサカは思ったことを口にします」

美琴「振られた後は、さすがに泣いちゃったけどね」

御坂妹「ミサカもお姉様の胸を借りたいのですが、とミサカは告げます」

美琴「ええおいで」スッ

御坂妹「……グスッウウッ」

美琴「全部ここに出して行きなさい、私が受け止めてあげるから」ポンポン

御坂妹「ありがとうグスッございます」ギュッ



episode1 終わり


79: 2012/11/07(水) 00:25:29.73 ID:y7p/CWQAO


episode2 とある悪党の勘違い


【ファミレス】

インデックス「とっても美味しいんだよ!」バクバク

打ち止め「いつもながらすごい食欲だね、ってミサカはミサカはシスターさんに言ってみる」

一方通行「そォだな」

打ち止め「あなたはまだ落ち込んでるの?ってミサカはミサカはきいてみる」

インデックス「日曜日からずっとなんだよ、いい加減話して欲しいかも」

一方通行「うるせえよガキ共、黙って食ってろ」

イラッシャイマセー2メイサマデスネー

一方通行(ありゃまずったなァ、どうしたもンか)

???「おや一方通行ではないですか、とミサカは偶然に驚きます」

一方通行「あァ妹達か、こンなとこ……」

美琴「あら久しぶりね一方通行」

一方通行(なンでオリジナルが一緒なンだよ!)

打ち止め「お姉様だー、ってミサカはミサカははしゃいでみる」

インデックス「短髪もクールビューティも、久しぶりなんだよ」モグモグ

美琴「食べるか喋るか片方にしなさいよ」

インデックス「……」バクバクモグモグ

御坂妹「食べる事を優先しましたね、とミサカはこいつ本当にシスターかよ、と思った事をしっかりと隠します」

美琴「隠せて無いから、全部出てるから」

一方通行(どうする俺、この状況はまずい)

御坂妹「何か一方通行の様子が変ですが、とミサカは疑問を口にします」

一方通行「何でもねえよ」



80: 2012/11/07(水) 00:30:17.74 ID:y7p/CWQAO


打ち止め「この人は最近ずっとこうなの、ってミサカはミサカは報告してみる」

インデックス「日曜日からこの調子なんだよ」

美琴「日曜日って、あんたまだあれを引きずってるの?」

一方通行「うるせェ」

インデックス「短髪は何か知ってるのかな?」

美琴「私としては、何でこの3人で食事してるのかわからないんだけど」

打ち止め「シスターさんはミサカ達の所に泊まってるの、ってミサカはミサカは説明してみる」

美琴「……それっていつから?」

インデックス「先週の水曜日からなんだよ、1日だけだったんだけど、あくせられーたがもうしばらく泊まっていけって」

美琴「木曜日ね、なる程そういうわけね」チラッ

一方通行「なンだよ、文句あンのか?」

美琴「別にー、そういうことなら自分で説明しなさいよ、私は気にしてないからさ」

一方通行「わかってンだよそのくらい」

御坂妹「日曜日に何があったのですか?とミサカはお姉様に尋ねます」

美琴「ちょっと喧嘩した、ってところね」

インデックス「喧嘩はダメなんだよ」

一方通行「はいはい」

打ち止め「お姉様達も一緒に食べよう、ってミサカはミサカは誘ってみる」

美琴「そうねせっかくだし」

御坂妹「何にしましょうか、とミサカはメニューを見ながら悩みます」

インデックス「私もおかわりなんだよ!」

ワイワイ

一方通行(くそがァ、俺は何であンな事を)


-------

81: 2012/11/07(水) 00:38:17.36 ID:y7p/CWQAO


【日曜日の駅前】

一方通行「気をつけろと、これでオーケイ」チラッ

美琴「初春さんは風紀委員だし、佐天さんとお茶でも」ピッピッ

一方通行「おいオリジナル」

美琴「へ?一方通行?何でここにいるのよ」キッ

一方通行「ちょっと面貸しな」クイッ

美琴「……いいわよ」


美琴「それで、こんな路地裏で何をするつもり?」バチッ

一方通行「俺の言いたい事は一つだ」カチッ


一方通行「三下のデートは邪魔させねェ、それだけだァ」

美琴「は?」

一方通行「あの不幸の塊がよォ、幸せそうな顔してやがったンだよ!」

美琴「えーと、それは知ってるけど」

一方通行「ヒーローってのはなァ、ハッピーエンドでなきゃいけねえんだよ!」

美琴「まずは私の話を聞きなさいよ」

一方通行「あいつらの後は追わせねえ、こっから先は一方通行だァ!!」

美琴「私今から佐天さんと、お茶するつもりなんだけど?」

一方通行「……ごまかそうとしても」

美琴「そもそも私は昨日、上条さんに振られたんだけど?」

一方通行「……そンなわけ」

美琴「何?私の心の傷を抉りたいの?」

一方通行「……その、何かすまンかった」ドゲザ

美琴「いやさすがに土下座されても困るんだけど」

一方通行「俺はてっきり、お前が邪魔するつもりだと」

美琴「そんなわけ無いでしょ、悔しくはあるけどね、それで二人の邪魔する程子供じゃないわよ」

一方通行「すまねェ」

美琴「いいわよ、それよりも結構友達想いなんじゃない」フフッ

一方通行「そンなンじゃねェよ!」

美琴「照れることないでしょ」クスクス

一方通行「だーちくしょう」


-------



82: 2012/11/07(水) 00:39:27.57 ID:y7p/CWQAO


一方通行(やべェ恥ずかしい、思い出したら氏にたくなってきた)

打ち止め「お姉様いったい何があったの?ってミサカはミサカはこっそり訊いてみる」

インデックス「私も気になるんだよ」モグモグ

美琴「それは本人から聞きなさい、私の口から話すのはねえ」チラッ

一方通行「うるせェ」ズーン

御坂妹「あの一方通行がここまで落ち込むとは、何があったのかさっぱりです、とミサカは首を捻ります」

美琴「まあすぐにわかるわよ、時間の問題だしね」

打・イ・妹「「「?」」」

一方通行「氏にてェ」ズーン


episode2 終わり


89: 2012/11/07(水) 12:31:39.00 ID:y7p/CWQAO


episode3 とある少女の包囲網


【カフェ】

美琴「初春さん達は?」

黒子「もう少しで着くらしいですの」

美琴「四人でお茶するのも久しぶりね」

黒子「最近は忙しかったから、仕方ないですの」

美琴「忙しいねぇ」ニヤニヤ

黒子「お姉様?」

美琴「あんたが忙しいのは風紀委員?それとも?」

黒子「風紀委員がですの!」カァ

美琴「はいはいわかってるわよ」

黒子「全然わかっていませんの」

イラッシャイマセー サキニトモダチガ

美琴「あ、初春さんこっちこっち」

初春「御坂さん白井さん、遅れてすみません」

佐天「こんにちは御坂さん、白井さんはずいぶん久しぶりな気が」

黒子「最近は風紀委員の支部に来ていませんでしたから当然ですの」

佐天「いやーちょっと特訓が忙しくて」

美琴「特訓?」

初春「そうなんです、佐天さんがついに能力者になったんですよ」

黒子「あらそうでしたの、おめでとうですの」

美琴「おめでとう佐天さん、念願がかなったわね」

佐天「ありがとうございます、まだlevel1ですけどね」

初春「これからですよ佐天さん」

美琴「手伝える事があったら、遠慮せずに言ってね」

黒子「私も協力しますの」

美琴「それで何の能力なの?」

初春「それがですね」

佐天「ちょっと待ったー」

黒子「どうしたんですの?」

佐天「今は私の能力よりも、大事な話があるじゃないですか、ねえ御坂さん」

美琴「そういうことね」

初春「何ですか?」

佐天「白井さん!彼氏ができたそうですね!」

黒子「なあっ、違いますの!別に彼氏じゃないですの!」



91: 2012/11/07(水) 12:38:10.47 ID:y7p/CWQAO


佐天「あれ?御坂さんからは、白井さんに彼氏ができたって」

黒子「お姉様!?」クルッ

美琴「別に一緒じゃない、普通に恋人みたいだったわよ」

黒子「まだ違いますの!」

初春「まだっていう事は、やっぱりその気が」

黒子「違いますの!ただの言葉のあやですの」アセアセ

佐天「キスはもうしたんですか?」

黒子「そんなの早すぎますの!」カァッー

美琴「今が早すぎるならそのうちって事ね」

黒子「そういう意味ではなくて」アワアワ

佐天「名前で呼び合ったり、家に行ったりは?」

黒子「してませんの!」

美琴「あれ?自分の事は黒子と呼んでって、言ってたじゃない」

黒子「あれはその、上条さんは年上ですし」シドロモドロ

佐天「あ、白井さんの彼氏って上条さんなんですか?」

黒子「ですから違いますの!」

初春「でも支部で世間話をしてると、よく上条さんの名前が」

黒子「たまたまですの!別に上条さんを意識していた訳じゃ」

佐天「じゃあ嫌いなんですか?」

黒子「違いますの!上条さんの事は好きですの!」カァッー

佐天「へえ」ニヤニヤ

初春「そうなんですか」ニヤニヤ

美琴「好きなんだ」ニヤニヤ

黒子「あうあう」カァッー

佐天「いいじゃないですか、お似合いだと思いますよ」ニヤニヤ

初春「ぴったりですよね」ニヤニヤ

黒子「それはその」シュー

美琴「そもそも向こうがベタ惚れで、告白してきたんだしねぇ、黒子もそうなら恋人でいいじゃない」ニヤニヤ

黒子「あうっ」ボンッ



92: 2012/11/07(水) 12:39:17.93 ID:y7p/CWQAO


黒子「三人でなんて卑怯ですの」シュン

美琴「ほら拗ねない拗ねない、別に邪魔しようって訳じゃないんだから」ナデナデ

初春「そうですよ、私達は白井さんを応援してますから」

佐天「力になれる事があったら言ってください、出来る限り協力しますから」ビシッ

黒子「……ありがとうございますの」ニコッ

美琴「じゃあまずは次のデートね、日曜日にどこいくのよ」ワクワク

佐天「もう次のデートですか!白井さん積極的ですね」ワクワク

初春「なんならネットで調べましょうか?」ワクワク

黒子「やっぱり面白がってるだけですの!」バンッ

美・佐・初「「「それはねえ」」」ニヤニヤ

黒子「ふ、不幸ですのおおぉぉぉぉ!」


episode3 終わり


95: 2012/11/07(水) 12:44:05.32 ID:y7p/CWQAO


episode4 とある少女の裏話


【日曜日駅前】

美琴「さてと、改めて佐天さんに」ピッピッ

プルルルルガチャ

佐天『もしもし御坂さんですか?』

美琴「佐天さん、いきなりごめんね、今時間ある?」

佐天『大丈夫ですよ、今日は初春も風紀委員だし、一人で暇だったんですよ』

美琴「私も予定がなくてさ、たまには二人でお茶しない?」

佐天『わかりました、今どこですか?』

美琴「第7学区の駅前よ、佐天さんは?」

佐天『それならちょうど近くにいますね、5分位で行けますよ』

美琴「じゃあ待ってるわね」ピッ

美琴「さてと、やっぱり黒子の事を話すべきかしら?」


【カフェ】

佐天「でも珍しいですね、白井さんが御坂さんと一緒じゃないなんて」ケーキセットデ

美琴「ちょうどそれについて、今から話そうと思ってたのよ」ワタシモケーキセットデ

佐天「何かあったんですか?」

美琴「黒子なら今ごろ遊園地よ」

佐天「遊園地って、最近オープンしたやつですか?確かアRAY☆ランドだったかな?」

美琴「多分そうね」

店員「お待たせしました、とミサカはケーキセットを2つお持ちします」カチャ カチャ

佐天「ありがとうございます、妹さん」

店員「それではごゆっくり、と言いながらミサカはフェードアウトします」

佐天「相変わらずですね妹さん、確か美音さんでしたっけ」

美琴「あーそうね」

佐天「ところで白井さんは誰と遊園地に?一人で行くとは思えないんですが」

美琴「デートよ」

佐天「あーなる程」

佐天「は?」


96: 2012/11/07(水) 12:49:20.50 ID:y7p/CWQAO


佐天「デートって、男の人とですか?」

美琴「そうよ、ちゃんとした男女のデート」クイッ

佐天「えー!嘘だぁ!あの白井さんがデートなんて」

美琴「気持ちはわかるけどね、れっきとした事実よ」

佐天「いつの間に、相手は誰ですか?」ワクワク

美琴「それは今度本人から聞いた方が」

佐天「なる程その方が面白そうですね、じゃあ初春も一緒に、三人で思いっきりいじりたおしますか」

美琴(ご愁傷様黒子)ナム

佐天「いやー今から楽しみですね、どんな相手かな」

美琴「佐天さんも知ってる人よ、それだけは教えとくわ」

佐天「わかりました、どんな事をきこうかな?」ワクワク

美琴(私も振られたんだし、これ位はいいわよね)クスッ


【数日後】

アノコハタイヨーノコマチエンジェル ピッ

佐天「はい御坂さんですか?」

美琴『佐天さん、明日か明後日の放課後って時間ある?』

佐天「特に予定は無いですよ」

美琴『できれば初春さんも一緒の方が』

佐天「まさか、白井さんに進展が?」

美琴『ええそうよ、今ごろ告白の返事をしてるはずよ』

佐天「ついにですか!わかりました、初春は明後日は暇なはずですよ!」

美琴『わかったわ、じゃあ明後日の放課後に、初春さんへの連絡はお願いね』

佐天「了解です!」ピッ

プルルルルガチャ

初春『はい何ですか佐天さん?』

佐天「初春!明後日の放課後に白井さん達とお茶しようよ!」

初春『あの話ですね、わかりました、白井さんに電話しておきますね』

佐天「よろしくー」ピッ

佐天「さーて、どんな反応するか」ニヤニヤ



97: 2012/11/07(水) 12:50:37.54 ID:y7p/CWQAO


【街中】

佐天「ほら急いでよ初春!」タッタッタッ

初春「待ってくださいよー」タッタッタッ

佐天「遅れちゃってるんだから、もっと急がないと」

初春「そこまで焦らないでも、二人共怒ってないですよきっと」

佐天「そうじゃなくて、私が待ちきれないの!」

初春「それこそ別にいいじゃないですか!」

佐天「ほらはーやーくー」

初春「待ってくださーい」

佐天(楽しみだなぁ、どんな反応するか、相手は誰か、いじりまくるぞぉ)ニヤニヤ


佐天「よーし着いたー」

初春「疲れましたよー」

佐天「まあまあ早く入ろ?」

初春「わかりましたよ」

店員「いらっしゃいませー」

佐天「あ、先に友達が」

初春「えーと」キョロキョロ

美琴「初春さんこっちこっち」


episode4 終わり


100: 2012/11/07(水) 12:53:24.98 ID:y7p/CWQAO
とりあえずこんな感じでどうですか?
>>93番外の口調が難しくて、番外通行自体はありなんですが。
とりあえず考えてみます。
ではまた次回に。

120: 2012/11/08(木) 12:12:25.67 ID:EzwhiiRAO


episode5 とある復活の復讐者


【街中】

垣根「くそ、第一位はどこにいるんだ?」キョロキョロ

垣根「今日こそぶちのめして、俺の方が上だってわからせてやる」ニヤリ

テッテテーテテッテテーテテッテテーテテピッ

垣根「あーなんだ?心理定規か?」

心理定規『帝督あなたどこにいるの?』

垣根「適当にぶらついてる」

心理定規『……今日も第一位と喧嘩?』

垣根「喧嘩じゃねえよ、俺があいつを一方的にボコボコにするだけだ」

心理定規『同じじゃない』

垣根「ちげえよ、まあ女にはわからねえものさ」フッ

心理定規『晩御飯までには帰ってきてね、じゃあ仲良く喧嘩するのよ』プツッ

垣根「仲良く喧嘩だぁ?」


垣根「その言葉、メルヘンじゃねえか、いただきだな」メモメモ


心理定規「まったくもう、たまには私と二人きりとかねえ、せっかく復活したのに」ハア


垣根「さてとめんどくさいな、いっそ空から探すか?」

ギャハハハハ ヒイー

垣根「あの品のねえ笑いは、見つけたぜ!第一位!」バサァッ

垣根「今日こそ潰してやるぜ!」ギュン


【路地裏】

一方通行「雑魚共が生意気に、喧嘩売ってんじゃねェよ」カチッ

不良達「すんませんしたー」ドゲザ

一方通行「たくよォ、こンな雑魚をぶっ飛ばしてもなァ」

垣根「なら俺が相手してやるぜ」バサァッ

一方通行「またてめえかよ、いい加減しつこいンだよ!」カチッ

垣根「勝負だ!今日こそ土下座させてやるぜ!」

一方通行「速攻で決めてやらァ」


ウオオォォォォ

不良達(あれ?俺達これ巻き添え?)



121: 2012/11/08(木) 12:18:32.69 ID:EzwhiiRAO


一方通行「圧縮圧縮圧縮ゥ」ギュギュギューン

垣根「ミニプラズマを無数に!?」

一方通行「くらいなァ、バクシンハ!」ホワオォーン

垣根「うわがっぐはっ」バボボガドドン

一方通行「とどめだァ!ベクトルパンチ!」ズガァ

垣根「グワーッ」バタリ

一方通行「口ほどにもねえ」カチッ

垣根「くそっまた俺の負けかよ!」ガバッ

一方通行「またじゃねえ、一生変えられねェ確定事項だァ」

垣根「うっせえ!またリベンジに来るからな!」バサァッ

一方通行「二度と来んなよ!」

不良達(巻き添えで氏ぬかと思った)


垣根「何で俺はあいつに勝てないんだ?」バッサバッサ

垣根「この俺に足りないものか……」ウーン

垣根「しいて言えば、イケメンすぎる所か」ウンウン

垣根「まあいい、とりあえず昼飯でも食べるか」キョロキョロ


垣根「意外とうまいな、このサンドイッチ」

店員「うちの店長のイチ押しなのである」

垣根「気に入った、また買いに来るぜ!」バサァッ

店員「またのお越しをお待ちしているのである」

垣根「屋台にしてはうまかったな、名前も変わってるし」チラッ

[サンドイッチ専門屋台マン]

垣根「忘れないようにメモっておこう」メモメモ

垣根「そんじゃ行くか」


垣根「とはいえする事が……!?」ピクッ

垣根「何だこのとんでもないメルヘンオーラは、あの店か?」キョロキョロ

垣根「面白いじゃねえか、誰だか知らねえが、その面おがんでやるぜ!」

episode5 終わり

122: 2012/11/08(木) 12:28:16.46 ID:EzwhiiRAO


episode6 とある少女の猛特訓


【カフェ】

美琴「ほら機嫌なおしてよ」

黒子「知りませんの」ムスー

佐天「ごめんなさい白井さん」

黒子「ふんだ」プイッ

初春「許してください」

黒子「むー、やっぱり三人でずるいですの」ウー

美琴「そういえば、結局佐天さんの能力って何だったの?」

黒子「やっぱり空力使いですの?」ムスー

佐天「いや実は違うんです」

初春「佐天さんのは空力使いとは違ってですね、空力物質(エアロマター)という名前なんです」

美琴「空力物質?聞いた事無いわね」ハテ

佐天「何でも空気を変質させる物質を、自在に出せるらしいです」

黒子「変質させるというと?」

初春「よくわからない何かを出して、それで空気の流れを変えたり、圧縮して固めたりできるそうですよ」

佐天「こんな感じで風を起こしたり」フワァ

黒子「ハンカチが浮きましたの」

佐天「固めたり」ギュン

美琴「ハンカチが丸まったわね」

佐天「飛ばしたりできます」ヒュン

美琴「あの時は空力使いと思ってたけど、実際はこれだったのね」

黒子「無意識にその物質を出して、空気を操作していたんですのね」

美琴「でも変わった名前ね」

佐天「私の能力の本質は風じゃなくて、出てくる物質の方らしいんです」

初春「何でもある高位能力者と、似た性質があるそうで」

垣根「なる程な、俺の未元物質から取って空力物質とは、科学者にしてはいいセンスだな」ウンウン

黒子「え?」

初春「あわわ」ガクガク

佐天「誰ですか?」

垣根「垣根帝督だ、level5の第二位さ」

美琴「盗み聴き?」ビリッ

垣根「俺に常識は通用しねえ!」

黒子「そういう問題ではありませんの」

初春「あうっ」バタリ

佐天「初春?」

垣根「この嬢ちゃん、どっかで見たな」


123: 2012/11/08(木) 12:35:01.87 ID:EzwhiiRAO


垣根「いやーあの時の風紀委員だとは、世間は狭いな」

初春「あううー」ガタガタ

垣根「心配すんなって、今はお前らを襲う理由がねえよ」

美琴「理由があったら攻撃するの?」バチッバチチッ

黒子「支部で詳しく聞かせてもらいたいですの」チャキ

垣根「言っておくが、お前らの能力じゃ俺には勝てないぜ」ニヤリ

美琴「言ってくれるじゃない」バチッ

垣根「例えば電子の動きを抑制する物質を撒けば電気は効かねえ、そっちの嬢ちゃんも同じだ、第一位以外じゃ俺には勝てねえよ」

美琴「なら何でここに?」

垣根「決まってんだろうが!この嬢ちゃんからかなりのメルヘンオーラが出ている、それが理由だ」ビシッ

佐天「えっ私ですか?」

黒子「……メルヘンオーラですの?」

垣根「そうだ、俺と同じメルヘンオーラだ」キリッ

美琴「……初春さん、本当にこいつなの?別人じゃない?」

初春「少し自信が」アレ?

垣根「あーなんかな、俺って一回氏んだらしい」

佐天「はい!?」

垣根「でも脳みそだけ保存してたバカがいてな、人工臓器や俺の未元物質で体を補って復活したんだ」

初春「復活ってそんな」

垣根「ただ氏んでる間に何かあったみたいでな、別人みたいだってよく言われるぜ!」キラン

美琴「……どうする初春さん」

初春「えっと、もうあんなことしないって約束してくれるなら、怖いですけどなんとか」ビクビク

垣根「今の俺の目的は、第一位をボコって土下座させることだからな、無意味に暴れたりしねえよ」

佐天「……ちょっといいですか?」


124: 2012/11/08(木) 12:42:32.31 ID:EzwhiiRAO


垣根「どうした嬢ちゃん?」

佐天「私の能力って、垣根さんの能力に似てるんですよね?」

垣根「そうだな、体験版というか、未元物質一部限定!みたいな感じだな」

佐天「じゃあ私に能力の鍛え方を教えてください!」

美琴「佐天さん!?何言ってるの!?」

佐天「私この能力をもっと強くしたいんです、それで人の役にたちたいんです」

初春「佐天さん……」

垣根「……悪いがな、俺は発現と同時にlevel5認定された、だから鍛え方は教えられねえ」

佐天「……そうですか」

垣根「だが未元物質の事なら、教えてやれるのもある、性質が近いなら何かの参考になるかもしれねえ」

佐天「それじゃあ」

垣根「それで良ければ教えてやるよ」ニヤリ

佐天「ありがとうございます!」

初春「でも危なくないですか?」オロオロ

黒子「でしたら保険をかけましょう」ピッピッ

黒子「日曜日は無理ですが、明日の土曜日なら大丈夫ですの、お二人のご予定は?」

佐天「明日なら大丈夫ですよ」

垣根「俺も問題ない」

黒子「わかりましたの、では失礼して」ピッ

美琴「そういう事ね、ならあっちも呼んだ方がいいかしらね」ピッピッ

佐天「何だろう?」

初春「保険ってどういう意味でしょうか?」

垣根「そんで今のlevelは?」

佐天「level1です、風は弱いし、範囲も狭いしでほとんど使えなくて、初春のスカートがギリギリのラインです」

初春「佐天さん!その説明はいらないですよ!」カァ

垣根「じゃあ目標は、離れたところにいる嬢ちゃんのスカートを、吹っ飛ばす感じか」

初春「何で飛ばすんですか?」

佐天「そうですよ、めくれれば十分ですよ」

初春「佐天さん違うでしょう!?」



125: 2012/11/08(木) 12:49:15.00 ID:EzwhiiRAO


【翌日いつもの公園】

佐天「今日はよろしくお願いします!」

垣根「俺の修行は厳しいぞ、しっかり耐えてみせろ!」

佐天「はいっ」

初春「佐天さん大丈夫かな?」オロオロ

美琴「大丈夫よこの二人がいればね」

黒子「もしもの時は佐天さんを守ってくださいな」

上条「ああまかせとけ、佐天さんは黒子の大切な友達だからな、しっかり守ってみせるぜ」

黒子「ありがとうですの」ニコッ

美琴「……いい感じじゃない、本当に」

一方通行「おい、何で俺はここにいるンだ?」

美琴「第二位が暴れたりしたら止められるのなんて、第一位のあんたかあい……、上条さんくらいしかいないのよ」

一方通行「何で俺がそンな事しなきゃならねえンだ?」

上条「いいじゃないか一方通行、俺達はもしもの時の保険なんだから、その時までは話しでもしてようぜ?」

一方通行「……そうだな」チラッ

黒子「?私が何か?」

一方通行「いや別に」ニヤリ

上条「そういえばこの間のメールはなんだったんだ?」

一方通行「そいつは忘れやがれ!」

上条「いきなり何だよ!」


垣根「騒がしい連中だな」

佐天「こんな感じですか?垣根さん」

垣根「違うもっとこうメルヘンに」バサァッ

佐天「メルヘンですか」ググッ

垣根「いい感じだよ!今キテルよ!君のメルヘンキテルよ!」

佐天「メルヘンにメルヘンに」

垣根「レッツメルヘン!」バサァッ

佐天「メルヘン!」バサァッ

初春「佐天さんの頭から翼が!?」

垣根「いいよメルヘンだよ!きまってるよ!」

佐天「ありがとうございます!」バサバサ

垣根「頭から翼とはな、中々メルヘンじゃねえか」

佐天「もちろん垣根さんの弟子ですから」スッ


佐天「私の空力物質に常識は通用しません」ニヤリ


episode6 終わり



135: 2012/11/09(金) 00:16:25.37 ID:BBdHV0BAO
>>134
時期的なものもありますが、ステップアップはちょっと、ていうか自分の文才はご覧の通りです、なんだよ空力物質て、何で頭から小さい翼生えたし。
まあ言ってもしょうがないからやれるだけやりますが、期待はしないで下さい。
>>133すいません自分の周りでぶつ森って言ってて、とりあえず新作楽しいです。

139: 2012/11/09(金) 23:35:04.72 ID:BBdHV0BAO


episode7 とある幸福の道標


上条「何でいきなり怒り出したんだ?」

黒子「かと思えば、急に落ち込んで」

一方通行「別にあれはァ、ただの勘違いでェ、俺はよかれと思ってよォ」ブツブツ

美琴「あまり気にしないでいいわよ、あんた達は直接の関係は無いから」ヤレヤレ

上・黒「「いったい何が?」」

一方通行「たくよォ何で俺がこんな目に、元々は三下のデートが……」カチッ

上条「あれ?いまスイッチ入れた?何で?」タラ

一方通行「三下ァ!とりあえず一発殴らせろ!」グアッ

上条「何でだよ!ちくしょう不幸だあぁぁぁ」ダダダダ

一方通行「待てや三下ァ」ギュオッ

黒子「上条さん!待ってくださいですのー」ヒュン

美琴「行っちゃった、これじゃあ呼んだ意味が無いじゃない」ハァ

初春「それよりも佐天さんがー」アワアワ

垣根「メルヘンをイメージしろ佐天!お前ならできる!」

佐天「メルヘンパワー!……やりました!私今浮いてますよ!」フワフワ

垣根「そうだ!その感覚を忘れるな!メルヘンはいつでもお前と共にある」

佐天「世界って、メルヘンってこういうモノだったんですね」キラキラ

垣根「そうだ俺達はメルヘンだ!」

佐天「私達のメルヘンには」

垣・佐「「常識は通用しない!」」キラーン

初春「佐天さーん、帰ってきてくださーい」

美琴「別な意味で人手がいりそうね」ハァ



140: 2012/11/09(金) 23:42:21.01 ID:BBdHV0BAO


上条「落ち着きましたか?一方通行さん?」

一方通行「ああ落ち着いたよ、悪かったなァ」

上条「いや俺もちょっと無神経だったかな」

一方通行「お前は悪くねえよ、俺が小せえだけだ」

上条「そんなことはねえよ、お前は立派な奴だって」

一方通行「ありがとなァ、やっぱお前はヒーローだわ」

上条「お前だって立派なヒーローだろ?」

一方通行「俺は悪党だよ、ヒーローなンざ柄じゃねえ」

上条「謙遜するなって」


黒子「何故か急に意気投合しましたの、……しかも微妙に会話に入りにくい」ウーン

上条「一方通行!」ミギテサシダシ

一方通行「上条!」ミギテガッチリ

黒子「もうよろしくて?」

上条「ああ大丈夫だ、さっさと戻ろうぜ」

一方通行「そういやァ訊きたい事があるンだがよォ」ニヤニヤ

上条「何だ?」

一方通行「お前ら付き合ってンのか?」ニヤニヤ

上条「えっとそれは」ポリポリ

黒子「ちっ、違いますの!別にまだ付き合ってる訳じゃあ」アセアセ

一方通行「なる程、まだな訳だ」ニヤニヤ

黒子「はう!またこのパターンですの!上条さんこれはその」カァー

上条「えーとその」カァ

黒子「照れないでくださいまし」プシュー

上条「いやだってさ、今の聞いたらさすがの上条さんでも、わかっちまうっていうか」カァー

黒子「あうっ」ボンッ

上条「黒子!大丈夫か?顔の色がやばいぞ!」ガシッ

黒子「み、見ないでくださいましー」ダダダダダ

上条「黒子!待ってくれー」ダダダダダ

一方通行「瞬間移動せずに走るって、どンだけ動揺してンだよ」ニヤニヤ


141: 2012/11/09(金) 23:49:50.92 ID:BBdHV0BAO


垣根「今日はこの位にしとくか」

佐天「ありがとうございました!」

垣根「礼を言いたいのは俺の方だ、お前と一緒にがむしゃらになって、何かが見えた気がするぜ」

佐天「垣根さん、また特訓に付き合ってくれますか?」

垣根「当たり前だろ?」ニヤリ

佐天「ありがとうございます!私きっとすごい能力者になってみせます!」

垣根「俺の弟子なんだからな、絶対になれるさ」キラン

佐天「垣根さん……」ポー


初春「佐天さんが……」ガックリ

美琴「完全にハートマークが飛んでるわね」

初春「御坂さん、私はどうすれば?」ウルウル

美琴「どうしようも無いかも」

初春「佐天さーん」

美琴「いっそのこと、初春さんも相手を探してみたら?」

初春「いいです、後でデラックスジャンボパフェ食べてきます」

美琴「えーとドンマイ」

一方通行「おゥどうなった?」

美琴「あんた達どこまで行って……、そっちの二人はどうしたの?」

上条「あーその」テレテレ

黒子「もっとちゃんとした形で言うつもりでしたのに」ブツブツカァー

一方通行「色々あった」

美琴「それはわかるけど」

上条「あー本当に……」

美琴「不幸だって?」

上条「いや贅沢な悩みがあってさ、幸福だなってさ」ハハハ

黒子「はうっ上条さん」ボンッ

美琴「……そうみたいね」クスッ

佐天「垣根さん、この後お茶でもどうですか?」モジモジ

垣根「いいぜ、どこにする?」

佐天「おすすめのカフェが……」

垣根「じゃあそこで……」

初春「どっちの会話も入りにくいんですけど」


episode7 終わり

142: 2012/11/09(金) 23:54:29.54 ID:BBdHV0BAO


episode8 とある個体の空回り


ドア「ガチャ」

番外個体「ただいまー」

打ち止め「おかえりーってミサカはミサカは妹を出迎えてみる」

番外個体「体はミサカの方が大人だけどねー」

打ち止め「ミサカだってすぐに大きくなるもん!ってミサカはミサカは成長期な事をアピールしてみる」

番外個体「はいはい、第一位はいないの?」

打ち止め「あの人はまだ帰ってきてないよ、ってミサカはミサカは答えてみる」

番外個体「つまんないの、せっかくからかって遊ぼうと思ったのに」

ドア「ガチャ」

一方通行「あン?何で玄関に集まってンだ?」

打ち止め「お帰りなさいあなた、ってミサカはミサカは出迎えてみる」

番外個体「ミサカも今帰ってきたんだよ、それにしてもどこ行ってたのさ?」

一方通行「ちょっとなァ、明日はどうすっかなァ」

打ち止め「明日何があるの?ってミサカはミサカは、気になったことを訊いてみる」

一方通行「明日もちょっと出掛けてくる」

番外個体「また?友達もいないくせにどこに行くのさ?何ならデートでもしてあげよっか?ヒマで仕方ない第一位さん、なーんちゃって」

一方通行「……それもいいな、じゃあ明日デートに行くか」

番外個体「あっはっはっ、まあそうだよねー、ミサカも別に……ん?」

打ち止め「あれ?」

番・打「「ええー!」」


144: 2012/11/10(土) 00:03:08.33 ID:/Xz7Lf0AO


打ち止め「何で?何で?訳がわからない、ってミサカはミサカは頭が?で一杯になったって言ってみる」

番外個体「ああそうか夢か、ちぇっつまんないの、現実ならいいのに」ハァ

一方通行「現実に決まってンだろうが」

打ち止め「あなたがデートなんて、有り得ないよ!ってミサカはミサカはあなたの発言を否定してみる」

番外個体「いい夢だなぁ、いっそのことこのまま夢の中で」ブツブツ

一方通行「何だ何だよ何なンですか?俺がデートすンのがそンなにおかしいかァ?」

打ち止め「こういう時はMNWで相談すれば……、何か急に炎上しだしたってミサカはミサカは慌ててみる」

番外個体「ふふふふふ、このまま起きなかったら、現実のあの人も心配したりするのかな?」

一方通行「誰かいねェのか?黄泉川は仕事だよな、仕方ないから芳川か最悪暴食シスターがいるだろォが、とっとと出てきて手伝え!聞こえてンだろォが!」

インデックス「私は今お昼寝の最中なんだよ」

一方通行「起きてンじゃねェか!」

打ち止め「あわわわわ、みんな落ち着いて、あれヒーローさんのデート?明日?でもでも先に鎮火作業から、ってミサカはミサカはみんなの沈静化を図ってみる」

番外個体「あはははは!もういーや!このまま全部」バチバチ

一方通行「芳川ァ!てめェニート野郎が!早くしねェとやべえぞ!」カチッ

芳川「はいはい落ち着いて番外個体」スタスタ

打ち止め「MNWがパンクするよー、ってミサカはミサカは慌ててみたり」

一方通行「クソガキも落ち着きやがれ!」

番外個体「何さ芳川、離してよ!ミサカはこの夢の中で」

芳川「だから夢じゃないのよ」

打ち止め「あーパンク寸前で止まった、ってミサカはミサカは安堵してみる」

一方通行「何でこうなった?」


145: 2012/11/10(土) 00:06:38.52 ID:/Xz7Lf0AO


一方通行「何だってンだよ、俺が何したってンだよ」ピッピッ

プルルルルガチャ

??『何の用かしら?』

一方通行「オリジナルかァ?ちょっと頼みがあンだよ」

美琴『私に?いったい何よ?』

一方通行「明日は暇か?クソガキと暴食シスターの面倒を見てやって欲しいンだが」

美琴『まあ予定は無いし構わないけど、あんたはどうすんの?』

一方通行「俺は用事があンだよ、黄泉川は警備員だし、芳川は頼りねえ、となりゃあ誰か呼ぶしかねェだろ」

美琴『ふーん用事ねえ、まあ今日は無理に来てもらったしね、ちゃんと面倒みておいてあげる』

一方通行「悪ィなよろしく頼むわ、じゃあな」ピッ

一方通行(これでよし、後は明日偶然を装って三下達と接触すれば)ニヤリ


番外個体「痛い」ギュウ

番外個体「つねって痛いなら、夢じゃないんだよね」ウーン

番外個体「つまりミサカとあの人が、明日デートするって事だね」ウンウン

番外個体「あーもうどうしよう!何着ていけばいいのさ!こんなことならこの間の服買っとけば良かったー」ガサゴソ

番外個体「どうすりゃいいのさー」


芳川「私って頼りないかしら?」

打ち止め「そんなことないよ!ってミサカはミサカはお世辞を言ってみる」

芳川「……下手な同情はね打ち止め、かえって相手を傷つけるものなのよ」

打ち止め「あれ?」


episode8 終わり

146: 2012/11/10(土) 00:13:25.63 ID:/Xz7Lf0AO
本日は以上です。
番外個体の口調が特に怪しい気がしますが大目に見てください。
次回は話のネタは決まってますが(多分皆さんの想像通りです)サブタイが全く思いつきません、最悪変なサブタイで書く事になるかもしれませんが、突っ込まないでください。
まあ今までのサブタイも若干あれですが。
とりあえず3日以内には書いてきます。(何か逆の意味で締切を守ってない気が)
ではまた次回に。

149: 2012/11/10(土) 17:38:39.78 ID:/Xz7Lf0AO
どうも1です。
今日はこっちは書かない予定でしたが、気がつけば両方書きためてました。
もう一つのSSを先に投下するので時間は未定ですが、こっちも今日の深夜位に投下に来ます。
では今日の夜あるいは日付が変わってからお会いしましょう。
それでは。

151: 2012/11/10(土) 21:19:00.18 ID:/Xz7Lf0AO
どうも1です。
なんかもう一つのSSが筆が進まないので今投下してきました。
なのでかなり早いですがこちらも投下します。
なんかすいません、深夜って言ってこの時間、3日以内と言って翌日とかそんなんばっかで。
とりあえず次から投下します。

152: 2012/11/10(土) 21:23:59.34 ID:/Xz7Lf0AO


episode9 とある師弟の三角関係


【カフェ】

佐天「今日はありがとうございました、お茶まで付き合ってもらって」ペコリ

垣根「別にいいっての、さっきも言ったが俺も得るものがあった、つまり今日の特訓は互いに実りある時間だったわけだ」

佐天「垣根さんのおかげで、かなり細かいコントロールができるようになりましたよ」

垣根「精度だけじゃなくて範囲も広がったしな」

佐天「半径2メートル位だったけど、今日ので5メートル位まで広がりました」

垣根「俺の見立てじゃlevel2、いや3まで届いたかもな」

佐天「何だか今なら竜巻の中も歩けそうです」

垣根「竜巻の中を歩く……、なかなかメルヘンじゃねえか」ニヤリ

佐天「ありがとうございます」ニコリ

垣根「この調子で」テッテテーテテッテテーテテッテテーテテ

垣根「なんだよ話し中に」ピッ

心理定規『ちょっといいかしら?』

垣根「何だよ心理定規、用があるなら早く言えよ」

佐天(心理定規?誰かの能力名かな?)

心理定規『今日の晩ご飯はカレーだからね、早く帰って来てよ』

垣根「わかったよ、それじゃあ切るぞ?」

心理定規『それともう一つ』

垣根「何だ?(ん?この感じは)お前今」

心理定規「そちらのお嬢さんはどちら様?」ピッ

佐天「へ?」

垣根「なんだよ、いたんなら声位かけろよ」

心理定規「ちょっとね」ジロッ

佐天(この人まさか)ジー

心理定規(きっとこの子は)ジー

佐・心((ライバルになる!))キッ


153: 2012/11/10(土) 21:28:22.66 ID:/Xz7Lf0AO


心理定規「ところで、今日は特訓じゃなかったの?ねえ帝督」ニヤリ

佐天(垣根さんを下の名前で!?)クッ

垣根「ああ佐天の特訓だよ、なあ佐天」

佐天「はい!垣根さんのおかげですごい充実してました!」チラッ

心理定規(心の距離を測定、この子からはかなり近いわね、帝督からは……!?私に対してとほとんど変わらないですって!?)ギリッ

心理定規「そう佐天さんというのね、私は心理定規よ」スッ

佐天「佐天涙子ですよろしく」ギュウー

心・佐「「ふふふ」」ギュギュギュウーギリギリ

垣根「うんうん打ち解けたみたいだな」

心理定規「ところで帝督、晩ご飯のカレーの材料、一緒に買いにいきましょ?」

垣根「いつも作ってもらって悪いな」

心理定規「いいのよ、一緒に住んでるんだから」ニヤリ

佐天(なん……だと、同棲だと?ならこっちは)グッ

佐天「垣根さん次の特訓はどうします?」

垣根「お前が決めていいぜ、俺はいつもフリーだからな」

佐天「じゃあ明日にでも、似た能力の垣根さんから教わるとすごくわかりやすいんです」チラッ

心理定規(なん……ですって?似た能力なんてそんな共通点が!?)ギリッ

垣根「ここのケーキ美味いな」

心・佐((負けない!))キッ

心・佐((この勝負は負けられない!))

154: 2012/11/10(土) 21:31:46.87 ID:/Xz7Lf0AO


心理定規「ねえ帝督、あなたにとって佐天さんてどんな人?」

垣根「俺につぐメルヘンオーラを持つ、最高の弟子だな」

心理定規「へえーあくまでも“弟子”なのね」ニヤリ

佐天(くうっ)グサッ

佐天「垣根さんにとって、心理定規さんはどんな人ですか?」

垣根「元仲間で、今はただの同居人だな」

佐天「へえー、“ただ”の同居人なんですね」ニヤリ

心理定規(くあっ)グサリ

垣根「お互いの事を知る、仲良くなる基本だな」ウンウン

心理定規「確かにね、私たち」ニッコリ

佐天「仲良くできそうですね」ニッコリ

心理定規「うふふふふ」

佐天「あはははは」

垣根「仲良きことはメルヘンかな、いいフレーズだな」メモメモ

アハハ ウフフ アハハ ウフフ

垣根「……何だか嫌な予感がするが関係ねえっ!俺に常識は通用しねえからな」フッ

アハハ ウフフ アハハ ウフフ


episode9 終わり

155: 2012/11/10(土) 21:38:29.64 ID:/Xz7Lf0AO


episode10 とある四人の恋人未満


【学生寮および常盤台学生寮】


上条「明日はデートか、なんかなぁ」ソワソワ

上条「黒子が俺の事を、やべえ滅茶苦茶恥ずかしい!絶対今にやけてる」ウワー

上条「なんせ今日ので俺と黒子は……ん?」


黒子「どうすればいいんですの、あんな勢いで言ってしまって」ゴロゴロ

黒子「もっとちゃんとした場所で、しっかりとタイミングを計って言うつもりでしたのに」ウアー

黒子「でも今日の事で私たちは……あれ?」


上条「まてまて、まずはしっかりとおさらいして、俺は前回のデートで告白した訳だ」

黒子「私が好きだと告白されて、うっかり今日私も好きだと伝わって」

上条「お互いの気持ちが伝わったけど」

黒子「好きだと伝えただけですの」

上・黒「「つまり俺(私)たちは……」」


上・黒「「まだ恋人じゃない?」」


上条「いやいやそれは単に屁理屈というか」アセアセ

黒子「考えすぎな訳でして」

上条「でも黒子もそう考えてたら、そしたらつまり俺は黒子に」

黒子「上条さんも同じ結論だとしたら、私は上条さんに」

上・黒「「改めて告白するのか?(されるんですの?)」」

上条「無理無理絶対無理!ここから改めて告白なんて、考えただけで恥ずかしい!」マッカ

黒子「無理無理絶対無理ですの!また告白なんてされたりしたら、嬉しすぎて気絶しますの!」マッカ

上条「でも俺が言わないと……」

黒子「私が答えないと」

上・黒「「恋人になれない?」」


上・黒「「ふ、不幸だああぁぁぁぁ!(ですのぉぉぉ!)」」


156: 2012/11/10(土) 21:46:44.89 ID:/Xz7Lf0AO


【翌朝】

上条「やべえよほとんど眠れなかった」ガサゴソ

上条「スフィンクスご飯だぞ」パカッ

スフィンクス「うなー」パクパク

上条「とりあえず黒子に電話、……なんて切り出すんだよ!」ウガー


黒子「ヤバいですの、全然眠れませんでしたの」ハァ

黒子「上条さんから連絡は、……あってもどんな反応をすればいいんですのー!」

美琴「どうしたの黒子?いきなり叫んでビックリしたわよ」

黒子「私は何て言えば」ウーン

上条「この原因は」ワナワナ

黒子「諸悪の根源は」ワナワナ

上・黒「「一方通行だー!(さんですのー!)」」


一方通行「うおっ」ビクッ

番外個体「ど、どうしたの?第一位?」カチコチ

一方通行「いや何でもねェよ(今の悪寒は何だァ?)」ブルッ

番外個体「そ、それで今日はどここに行くの?」カチコチ

一方通行「俺が決めるがいいか?(どここ?)」

番外個体「全然オッケーだよ!ミサカはどこでもいいし!なんならホ……何でもない!」アウアウ

一方通行「なンか変だぞ、具合でも悪いのか?」

番外個体「ぜ、全然いつも通りだよ!ミサカは普通だよー!あなたの勘違いじゃないの?」

一方通行「ならいいンだが、具合悪かったらすぐに言えよ」

番外個体「わかってるって、さあ早くいこうよ」

一方通行「じゃあ行ってくる、もう少しでオリジナルがくるからなァ、いい子にしてろよガキ共」

打ち止め「ミサカも行きたい!番外個体だけずるい!ってミサカはミサカはだだをこねてみる」

芳川「今日は諦めなさい打ち止め」

インデックス「あくせられーたも、みさかわーすとも、行ってらっしゃいなんだよ」

黄泉川「しっかり楽しんでくるじゃんよ」ニヤニヤ

一方通行「行ってくるぜ(三下のデートを観察になァ)」ニヤリ


157: 2012/11/10(土) 21:56:15.06 ID:/Xz7Lf0AO


【駅前】

上条「黒子はどこに」キョロキョロ

黒子「上条さんお待たせしましたの」ヒュン

上条「いや俺も今来たところだよ」アハハ

黒子「良かったですわ」ウフフ

上条「えーと今日はまず映画館だよな(何て切り出せばいいんだよ)」

黒子「その後にお昼ですわね(タイミングを計らないと、いきなり言われる可能性も)」

上・黒((どうしよう))

一方通行「よォ奇遇だなァ」

番外個体「あれ?ヒーローさん?何でここに?」

上条「幻想頃し!」ウカセテ

一方通行「うぐっ」ドゴッ

黒子「瞬間移動ドロップ!」オイウチ

一方通行「ぐはァ」ドガシャァ

番外個体「一方通行ー!」ガビーン

黒子「上条さんトドメを!」ヒュン

番外個体「一方通行がヒーローさんの頭上に?」

上条「うおおー」バッガシッ

上条「48の殺人技の一つ、上条バスター!」ズドオッ

一方通行「ぶべらばっ」ケーオー

黒子「天誅ですの」フンッ

番外個体「一方通行ー!しっかりしてー」

一方通行「悪いな番外個体、俺はここまでみたいだ」

番外個体「あなたが氏んだら、誰がミサカ達を守るの!」

一方通行「オリジナルに任せりゃ安心だァ」

番外個体「ミサカ達はあなたに守って欲しいの!」

一方通行「はっ悪いな、もう一つ謝らねェといけねェ事が」

番外個体「そんなのいいから!」

一方通行「実はなァ、今日は三下のデートを観察するためにきたンだよ、お前とのデートを利用してなァ」

番外個体「ヒーローさん、第一位がもう一回やってみなって言ってるよ」

上条「そのいきや良し!」ググッ

黒子「次はクロスボンバーで」ググッ

一方通行「アホかァ!さすがに氏ぬだろうがァ!」

番外個体「ミサカを利用した罰だよ、氏んじゃえ!」

一方通行「なっ」


158: 2012/11/10(土) 22:05:50.17 ID:/Xz7Lf0AO


一方通行「俺が何したってンだよ」

上・黒・番「「「自分の胸に聞け」」」

一方通行「何で3対1になってンだよ」ガクッ

黒子「久しぶりですわね、お姉様のお姉様」

上条「えっと美和(みわ)さんだったよな」チラッ

一方通行「あァそうだ」コクッ

番外個体「えっと黒子だっけ、おねじゃない美琴の後輩の」

黒子「ええそうですの」

番外個体「おね……美琴はダメだったみたいね」

上条「ああ、俺は黒子が好きだって伝えたよ」

黒子「私達を応援してくださるとも、言ってくださいましたの」

上条「御坂には悪いけど、これだけは譲れなかったから」

黒子「上条さん」プシュー

番外個体「じゃあ二人は付き合ってる訳だ、キャハハうらやましいなー」ケラケラ

上条「いやその」アセアセ

黒子「まだ付き合ってる訳じゃ」アセアセ

一方通行「あン?昨日のあれでか?」

番外個体「お互い好きだって言ったのに、付き合ってないって、そんなん有り得ないよー」ニタニタ

上条「……あーその黒子、よければ俺の彼女になってくれ」マッカ

黒子「もちろんですの」マッカッカ

番外個体「キャハハッ何これ!ミサカもしかして恋のキューピッドになっちゃった?」

上条(よかった流れで言えた!ありがとう番外個体)

黒子(よかったですの!流れでちゃんと返事ができましたの!ありがとうですの美和お姉様)

一方通行「上手くいったみてーだな」ニヤニヤ

上・黒「「ただし白モヤシテメーはだめだ」」

一方通行「何だそりゃあ、白モヤシってのはまさか俺の事か?」

上条「モヤシが嫌なら白アスパラか?」

黒子「いっそのことウサギはどうですの?」

一方通行「よしわかった、お前ら後で愉快なオブジェな」


番外個体「おねーたまも知ってるんだしね、MNWにながしちゃえ」


episode10 終わり

166: 2012/11/11(日) 01:22:26.63 ID:Xl+4q66AO
乙感謝です。
でも期待はしすぎないで!
ところで一応大まかな時間の流れに沿って書いてはいるんですが、デート編の話の合間に他の話が入るのと、デート編の話を書ききってから他の話をまとめてだすのと、どっちがいいですか?とりあえず合間に入れていくつもりではありますが、皆さんの希望に沿って書きたいと思います。

169: 2012/11/11(日) 15:46:00.33 ID:Xl+4q66AO
>>167 >>168
了解です。
現在12を書いてますので、今日の夜に投下できるかと思います。
では今日の夜に。

170: 2012/11/11(日) 23:03:16.63 ID:Xl+4q66AO
どうも1です。
今から投下します。

171: 2012/11/11(日) 23:07:24.24 ID:Xl+4q66AO


episode11 とある悪党の因果応報


黒子「ところでお二人もデートですの?」ニヤニヤ

上条「二人がそんな仲だったとは、上条さんはまったくしりませんでしたよ」ニヤニヤ

一方通行「いやこれはなァ」

番外個体「聞いてよ!この人ったらひどいの!二人のデートを観察するために来たんだって、そのためにミサカとデートしてるんだよ?」ジロリ

上条「もう一発逝っとくか?」ジリジリ

黒子「服だけ飛ばして全裸とか」ジリジリ

一方通行「悪かった!俺が悪かったから!次は本当に氏ぬ!」

番外個体「さすがに本当に氏なれると、ちょっと困る……ん?」

一方通行「どうした?」

番外個体「何かねMNWがちょっと騒がしくて、何か炎上してたりとか、おチビの方も大変みたいだし」

一方通行「大変って何だそりゃあ?オリジナルの奴が何かやらかしたか?」ドーンテンノーソラヲー ピッ

一方通行「何だどうした?」

芳川『一方通行に伝える事があってね、今あのシスターが暴れてて』

一方通行「はァ?何で暴食シスターが暴れてンだよ」

上条「インデックスがどうかしたのか?」

黒子「確かあの銀髪のシスターでしたわね、……そういえば上条さんの家に居候をしてて」ムッ

上条「今は一方通行の所に泊まってるけどな」

黒子「あらそうでしたの」

上条「そのおかげでさ、デートプランとかもゆっくり考えたりとか」テレテレ

黒子「そ、そうでしたの」テレテレ

番外個体「はいはいご馳走さま」


172: 2012/11/11(日) 23:14:35.59 ID:Xl+4q66AO


一方通行「うるせェぞお前ら!それで何で暴れてンだ?」

芳川『さっきまでは普通に遊んでたの、でも突然打ち止めがMNWがって言い出して』

一方通行「そういやさっき番外個体も言ってたな、でもそれとシスターは関係ねェだろ?」

芳川『それがね打ち止めによると、不調の原因がヒーローさんのデートらしいのよ』

一方通行「三下のデートが原因?」

芳川『何でもデート現場の情報が、さっきMNWに出てきたそうよ、それをみた妹達の一部がすごい勢いで会話を始めて』

一方通行「デート現場をって、周りに妹達は」チラッ

番外個体「そんなんじゃないってば!」

一方通行「番外個体ォー!」

番外個体「ひうっ、何よ第一位」

一方通行「ちょっとこい!」

番外個体「どしたの?」

一方通行「お前三下のデートの事流したろ?」カチッ

番外個体「ミサカ知らなーい」フイッ

一方通行「ベクトルチョップ!」ビシィッ

番外個体「ぎゃんっ」

一方通行「おい芳川、原因はわかったがそっちはどうだ?」

芳川『その時の打ち止めの言葉で暴れだしたんだけどね、もう大丈夫みたい』

一方通行「どういうこった?」

芳川『暴走を止める適任者がいたのよ』

一方通行「適任者?」

芳川『とりあえずこっちはもう大丈夫よ、あなた達は気にせずにデートを楽しんできなさい』ピッ

一方通行「なンだよ急に」ポンッ

一方通行「だからなンだよ?」クルッ

黒子「女性をいきなり」ニコッ

上条「叩いてんじゃねえよ」ニコッ

上・黒「「この白モヤシ!」」ドガアッ

一方通行「ぐはっ(三下!てめェには言われたくねェぞ)」

番外個体「天誅!」


173: 2012/11/11(日) 23:19:50.76 ID:Xl+4q66AO


番外個体「もう冬なのに今日は暑いねー」キャハハ

黒子「そんなことは」モジモジ

上条「ところでそっちもデートなんだよな?」

番外個体「さっきも言ったじゃん、あの人にそんなつもりはないの」

黒子「では美和お姉様はどうですの?」

番外個体「ミサカはうれって、何言わせようとしてるの!?」

上条「何ってなあ」チラッ

黒子「ですの」コクリ

上・黒「「美和さん(お姉様)の正直な気持ち(ですの)」」

番外個体「何よそれっ!?」ガビーン

上条「だってデートを利用されて怒ったんだろ?」

番外個体「それはその」アワアワ

黒子「つまり美和お姉様は、一方通行さんとデートがしたかったという事に」

番外個体「そんなんじゃないってば!」

一方通行「番外個体ォー!」

番外個体「ひうっ、何よ第一位」

一方通行「ちょっとこい!」

番外個体「どしたの?」
上条「どうしたんだ?」

黒子「何でしょうか?」

一方通行「ベクトルチョップ!」ビシィッ

番外個体「ぎゃんっ」

上・黒「「なっ!?」」

番外個体「いたた、ねえ頭割れてない?」ジンジン

上条「黒子」チラッ

黒子「ですの」コクッ

上・黒「「天誅!」」ダッ

番外個体「あれ二人共?」サスサス

番外個体「頭痛いなあ」

上・黒「「この白モヤシ!」」ドガアッ

一方通行「ぐはっ!」

番外個体「天誅!」


174: 2012/11/11(日) 23:25:49.24 ID:Xl+4q66AO


一方通行「何で俺がこんな目に」ヒリヒリ

番外個体「半分くらいは自業自得じゃない?」クスクス

一方通行「もう一発やっとくか?」

番外個体「あれを?」チラッ

上条「次は上条ドライバーでいくか」グッグッ

黒子「さすがにアスファルトは、河原で頭を埋めましょう」

一方通行「何であいつらはあンなに楽しそうなンだよ!」ウガー

番外個体「鬱憤が溜まってるんじゃないの?」

一方通行「俺が何したンだよ!」

上・黒・番「「「自分の胸にきけ」」」

一方通行「お前ら愉快なオブジェ決定な」

上条「それよりもお前らこれからどうするんだ?」

一方通行「そりゃあ(こいつらについてくだけだしなァ)」

番外個体「どうせヒーローさんにつきまとうだけでしょ?」ジトー

一方通行「いやそれは」

上条「どうせなら一緒に行かないか?」

一・番「「へ?」」

黒子「つまりWデートですのね」

上条「せっかくだしな、一方通行を監視できるし」ジロリ

黒子「もしもまた美和お姉様を傷つけたら」ジロリ

一方通行「気をつける(ヤベェよ今日はこの二人に勝てる気がしねェ)」

番外個体「ミサカは別に」

上条「じゃあ出発」スタスタ

黒子「まずは映画館ですの」スタスタ

一方通行「さっさと行こォぜ」スタスタ

番外個体「てちょっと?」

一方通行「お前もさっさとこいよ、埋め合わせって訳でもねェが、こっからは本当に、ちゃんとしたデートをしてやンよ」フイッ

番外個体「……もー仕方ないなあ」ニコニコ

上条「今日は暑いな」ニヤニヤ

黒子「上着が要らないくらいですの」ニヤニヤ



175: 2012/11/11(日) 23:28:51.06 ID:Xl+4q66AO


episode12 とある傷心の修道女


【黄泉川家】

美琴「おはようございます」

黄泉川「ちょうどよかったじゃん、今から警備員の詰め所に行く所だったじゃんよ」

打ち止め「お姉様ー一緒に遊ぼー、ってミサカはミサカはあの人に置いていかれた不満を晴らしてみる」

インデックス「短髪いらっしゃいなんだよ」

黄泉川「お前たち私はちょっと御坂と話しがあるじゃん、先に部屋に行くじゃん」

打・イ「「はーい」」

美琴「えっと何か?」

黄泉川「来年本当にウチの学校に来るじゃん?」

美琴「はい、一度決めたことですから」

黄泉川「小萌先生から少し聞いたけど、上条が好きな子ができたって言ってたじゃん」

美琴「……それ黒子ですよ」

黄泉川「白井じゃん?」

美琴「今日も二人でデートしてますよ」

黄泉川「……それでもウチに来るじゃん?御坂がウチを選んだのは」

美琴「いいんです、上条さんには振られたけど、それでも私は今でも友達で、黒子の先輩なんです、その関係があるから大丈夫です」ニコッ

黄泉川「御坂……、わかったじゃん、ウチはあんたを歓迎するじゃん」

美琴「ありがとうございます」

黄泉川「じゃあ私は行ってくるじゃん、あいつらをよろしく頼むじゃん」

美琴「はい任せてください」


176: 2012/11/11(日) 23:36:21.58 ID:Xl+4q66AO


美琴(そういえば、9時に待ち合わせって言ってたわね、あいつちゃんと遅刻せずに来てるのかしら)

打ち止め「お姉様今度はこれをってあれ?」

インデックス「どうしたのらすとおーだー?」

打ち止め「MNWがちょっと、ってミサカはミサカは首を捻ってみる」

美琴「何かあったの?」

打ち止め「何だかすごい勢いでみんなが議論してる、ってミサカはミサカは説明してみる」

芳川「何を議論してるの?」

打ち止め「ヒーローさんのデートについてみたい、誰かがその現場から発信したみたいで、ってミサカはミサカは説明をして」

インデックス「どういうこと?何でとうまがデートなんてしてるのかな?」ユラァ

美琴「ちょっと待って、一方通行から何も聞いてないの?」

インデックス「短髪は何か知ってるの!?」ズズイッ

美琴「知ってると言えば知ってるけど」

インデックス「教えてほしいんだよ!」

美琴「仕方ないわね、じゃあ順を追って話すわよ」

-----

美琴「という訳よわかった?」

打ち止め「知らなかった、ってミサカはミサカは驚いてみる」

インデックス「わからないんだよ」ボソッ

美琴「え?」

インデックス「そんなの納得がいかないんだよ!」ダッ

美琴「待ちなさい!」ガシッ

インデックス「離すんだよ短髪!」グイッ

打ち止め「シスターさん待って、ってミサカはミサカはしがみついてみる」ガシッ

芳川「一方通行に連絡してみるわ」ピッピップルルルルガチャ

一方通行『何だどうした?』

芳川「一方通行に伝える事があってね、今あのシスターが暴れてて」


177: 2012/11/11(日) 23:38:19.41 ID:Xl+4q66AO


美琴「とりあえず落ち着きなさい!今邪魔しに行っても意味ないわよ」グググッ

インデックス「そういう問題じゃないんだよ!私は今すぐにとうまの話しを聞きたいんだよ!」ググッ

打ち止め「とりあえず止まってー、ってミサカはミサカは叫んでみる」ズリズリ

美琴「今はダメよ、二人の邪魔はさせない!」

インデックス「じゃあ短髪は悔しくないの!?とうまのことが好きだったんじゃないの?」ジロッ

美琴「そうよ!好きよ!振られた今でも変わらずに大好きよ!でもあいつの心にいるのは私じゃないの、私の想いは届かなかったのよ」ポロッ

インデックス「短髪?」

美琴「しょうがないじゃない、好きなんだから、二人共私の大切な人なんだから」グスッ

打ち止め「お姉様」

美琴「だから二人の邪魔はしたくないの、困らせたくないの、笑って応援してあげたいのよ」グシグシ

インデックス「……今日の夕方に一度帰るんだよ、帰ってとうまを問い詰めたらまた来るんだよ」

打ち止め「シスターさん」

インデックス「私だってとうまが好きなんだよ、困らせたくないんだよ」

美琴「うん、ちょっとくらい噛みついてもいいわよ」クスッ

インデックス「もちろんなんだよ」ニコッ


episode12 終わり

178: 2012/11/11(日) 23:43:40.51 ID:Xl+4q66AO
本日は以上です。
すみません>>174の最後に、 episode11 終わり を入れ忘れてました。
こんな感じでだいたい交互に書いていくつもりです、若干デートの方が多いかもしれませんが。
次回はまだ決まってませんがあの人が出る予定です。
ではまた次回に、3日以内に来ます。

182: 2012/11/12(月) 00:55:15.96 ID:eASusTRAO
>>180
違います、禁書は初です。
というかSS自体今書いてる2つしか書いてません。
ところで出して欲しいキャラとかいますか?口調や雰囲気が無理な場合もありますが、出せるなら出してみます。

187: 2012/11/12(月) 17:21:38.45 ID:eASusTRAO
どうも1です。
なんやかんやで今日も投下します。
>>183確かにそうですね、現状で出てるキャラで基本やっていきます。
>>184 >>185 一応書き出した以上はこのままやっていきます、番外通行のスレを立てるのは自分の力量では無理ですすいません。
とりあえず今日も夜に投下に来ますので、また夜に。

188: 2012/11/12(月) 19:29:44.68 ID:eASusTRAO
どうも1です。
早いですが、時間があいたので次から投下します。

189: 2012/11/12(月) 19:34:35.75 ID:eASusTRAO


episode13 とある暗闇の喝采者


【映画館】

番外個体「それでどんなの視るの?」

黒子「この恋愛物ですの」

上条「かなり面白いみたいでさ、デートにオススメって話しだ」

番外個体「へーそうなんだ、ねえあなた当然ミサカ達も視るよね?」

一方通行「……当たり前だろ、デートなンだからよォ」フイッ

番外個体「そっかそっか、デートだもんねーキャハハッ」ニコニコ

上条「一方通行の奴照れてるな」コソッ

黒子「デートであることを、意識しだしたんですの」コソッ

一方通行「今何か言ったか?」

上条「別に何も」

黒子「言ってませんの」

番外個体「そんなことよりも、早く入ろうよ一方通行」グイグイ

一方通行「押すンじゃねェよ」

上条「いい感じだな」

黒子「ですの」

上条「まあ俺達自身も楽しまないとな」

黒子「上条さんと一緒にいれば、それだけで楽しめますわ」ニコッ

上条「俺もだよ」ヘヘッ

一方通行「はいはいご馳走さま」ニヤニヤ

番外個体「本当にあっついねー、近づいただけでミサカ溶けちゃいそう」ニヤニヤ

上条「そのセリフはそっくりそのまま返すぞ」

黒子「鏡をご覧になった方がよろしいですわよ」

上・黒・一・番「「「「このバカップル」」」」

上条「いや俺達はそんなんじゃ」

黒子「いたって普通のお付き合いですの」

一方通行「俺達は別によォ」

番外個体「付き合ってる訳じゃ」ゴニョゴニョ


他の客(バカップル爆発しろ!)


190: 2012/11/12(月) 19:40:20.89 ID:eASusTRAO


上条「うまい具合に並んで座れたな」ヒダリ

黒子「楽しみですの」ニバンメ

番外個体「その巨大なポップコーンは何?」サンバンメ

一方通行「メガサイズポップコーン、一粒が十倍のサイズらしい」ミギガワ

上条「それかえって食べにくいよな?」

黒子「どんなトウモロコシで作ったんでしょうか?」

番外個体「どうせ食べきれないくせに」ケラケラ

一方通行「だから二人で食うぞ」スッ

番外個体「え?あ、うん」ヒョイ

上条「あついな」

黒子「そうですわね」

番外個体「あーもう、はじまるよ!」アセアセ

一方通行「案外うめェ」ポリポリ


上条(王道のタイプだな)ウンウン

黒子(上条さんとこんな風に)カァ

番外個体(一方通行とデート、一緒に映画)ポリポリ

一方通行(コーヒーも欲しいな)ポリポリ


上条(うわっ、結構過激なシーンが)ウーン

黒子(いつか上条さんとこんな事を)マッカ

番外個体(こういうのも悪くないかも)チラッ

一方通行(コーヒーはブラックだァ……ZZZ)グーグー

番外個体(寝てるしー!)ガビーン


上条(おおっラストでどんでん返しが)スゲー

黒子(上条さんと結婚)プシュー

番外個体(こんな形で一緒に)チラッ

一方通行「ブラボー!」ガタッ

上・黒・番(((何で急に!?)))ビクッ

一方通行「いい映画じゃねェか!」パチパチ

ザワザワ

上・黒・番(((他人のふり)))ソー

一方通行「いいねェ最っ高だねェ」

ザワザワ

上・黒・番(((本当にごめんなさい!)))


191: 2012/11/12(月) 19:48:05.27 ID:eASusTRAO


上条「いきなり叫ぶなよ」ハァ

黒子「びっくりしましたの」ジトー

番外個体「そもそも途中寝てたじゃん」ジロリ

一方通行「何となくだァ」

上・黒・番「「「真面目に視ろよ!」」」ビシィッ

一方通行「それよりも昼飯どうする?」

番外個体「確かにお腹もすいたね」

上条「何を食べる?」

黒子「どこかによさげなお店は」キョロキョロ

??「あれ?白井さんだ」

黒子「え?」

佐天「白井さーん、上条さんもこんにちは」

上・黒「「佐天さん」」

垣根「よう第一位、デート中か?」

一方通行「うるせェ、てめェもデートじゃねェか」

心理定規「……えっとこんにちは」

番外個体「余ったからって、無理に挨拶しなくていいってば」

上条「両手に花だな」

黒子「今日はデートですの?」

心理定規「佐天さんはただの特訓よ」ニコリ

佐天「心理定規さんは勝手についてきただけです」ニコリ

上・黒((三角関係!?))

垣根「佐天の特訓で俺自身も上に行けそうだぜ、次こそ土下座させてやるよ」

一方通行「一生無理だっつったろォが」

番外個体「この人だれ?」

佐天「そろそろ帰ったらどうですか?心理定規さん」

心理定規「そっちこそ早く特訓を終わらせたら?」

上・黒((この二人怖い))ブルブル

一方通行「何食ってンだ?」

垣根「向こうの屋台で買ったサンドイッチだ、これがまた美味くてな」

番外個体「ミサカも食べてみたいかも」

垣根「オススメだぜ」

佐天「ですよね垣根さん」アハハ

心理定規「そうよね帝督」ウフフ

上・黒・番(((だから怖いって)))

一方通行「腹減った」グデー

垣根「とっとと買ってこいよ」ハハハ


192: 2012/11/12(月) 19:54:27.33 ID:eASusTRAO


上条「じゃあ俺達が買ってくるよ」

番外個体「あなたは席の確保ね」

一方通行「肉だけのやつな、野菜はいらねェ、あとコーヒー」

黒子「では行きましょう」

上条「でもどんな店だろうな」チラッ

[サンドイッチ専門屋台マン]

黒子「サンドイッチ専門ですの?」

番外個体「変に潔い店だね」

上条「俺もやっぱり席の「上条当麻ではないか」ですよねー」

アックア「久しいのである」

黒子「お知り合いですの?」

上条「はい一応」

番外個体「すごい体だねー、あの人が見たら絶句しそう」ケラケラ

アックア「今日はウチの店で買っていくのであるか?」

上条「そうだけど、ていうか何でこんなことを?」

アックア「簡単に言えば、フィアンマに押し付けられたのである」

上条「大変だな」

アックア「それよりもウチの店で買うなら、サービスするのである」

上条「いいのか?」

アックア「色々と迷惑をかけてきたのだから、当たり前である」

黒子「上条さんどうしますの?」

上条「じゃあせっかくだし、俺はこれかな」

黒子「私はこれで」

番外個体「ミサカはこれで、あの人はこれでいっか」

アックア「了解である」バババッ

アックア「完成である」サシダシ

上条「早いな」

黒子「すごいですの」

番外個体「手が見えなかったよ」

アックア「サービスで半額にするのである」

上条「いいのか?」

アックア「それ位では全く足りない程なのである」コクリ

上条「ありがとなまた来るよ」

アックア「またのお越しを待っているのである」ニコリ


193: 2012/11/12(月) 19:56:01.26 ID:eASusTRAO


上条「買ってきたぞ」

一方通行「遅ェよ」グデー

番外個体「どうしたの?」

黒子「完全にダレてますの」

一方通行「バカの相手に疲れた」

上条「佐天さんや垣根だったか?」

一方通行「あの野郎絶対に頭のネジが抜けてやがる」

番外個体「お疲れ様、これあなたのサンドイッチと缶コーヒーね」

一方通行「なンだよレタスが入ってンじゃねェか」

黒子「それが一番野菜が少なかったんですの」

上条「文句言うなよな、せっかく美和さんが選んでくれたんだから」

番外個体「別にそんなんじゃ」

一方通行「……ありがとよ」フイッ

番外個体「……うん」テレ

上条「じゃあ食うか、いただきます」

黒子「いただきますの」

番外個体「いただきまーす」

一方通行「いただきます」

上条「おっ、うまいなこれ」ガツガツ

黒子「早くて美味しい、いいお店ですのね」パクパク

番外個体「店の人はすごかったけどね」モグモグ

一方通行(意外とうまいなこれ)モギュモギュ


episode13 終わり

194: 2012/11/12(月) 19:59:28.22 ID:eASusTRAO


episode14 とある聖人の移動屋台


【駅前】

アックア「お買い上げ感謝なのである」ペコリ

アックア「ふむ、やはり駅前は客が多いのである」

垣根「おーいおっちゃん、これ一つ」バサッ

アックア「なんと!天使が目の前に現れるとは」

垣根「いやいや人間だから俺、この翼も能力な」ツバサシマイ

アックア「これは失礼したのである、他に注文はあるのであるか?」

垣根「いやこれ一つでいいわ」

アックア「了解である」バババッ

アックア「完成である」サシダシ

垣根「早いな、じゃあさっそく」バクッ

垣根「意外とうまいな、このサンドイッチ」

アックア「うちの店長のイチ押しなのである」

垣根「気に入った、また買いに来るぜ!」バサァッ

アックア「またのお越しをお待ちしているのである」ペコリ

アックア「まさか天使の翼を持つ能力者とは、世界は広いのである」

客「すいませーん」

アックア「いらっしゃいなのである」


アックア「今日はなかなかの売り上げである」カリカリ

アックア「しかしフィアンマはどこにいるのか」ポチポチ

アックア「突然我が輩の前に来たと思えば、屋台を押しつけていなくなる」ピッピッ

アックア「聞けばヴェントも、イギリスで屋台をひいているという」カリカリ

アックア「あいつは何がしたいのであるか」パタリ

アックア「……だがこの生活も悪くないのである」


196: 2012/11/12(月) 20:01:31.05 ID:eASusTRAO


【広場】

アックア「お買い上げ感謝である」ペコリ

アックア「ここも客が多いのである」ウンウン

垣根「あれおっちゃんじゃん、今日はここでやってんだ」

佐天「サンドイッチ専門屋台?」

心理定規「あら美味しそうね」

アックア「この間の天使の少年であるか」

垣根「ここのサンドイッチがな、滅茶苦茶美味いんだよ」

佐天「じゃあお昼はここで買いますか?」

心理定規「帝督のオススメ、楽しみだわ」

垣根「じゃあおっちゃんこれ三人前ね」

アックア「了解である」バババッ

アックア「完成である」サシダシ

垣根「ありがとなおっちゃん」

佐天「じゃああっちのベンチで食べましょう」ミギウデツカミ

心理定規「こっちの方にしましょ?」ヒダリウデツカミ

垣根「あそこがよさそうだな」スタスタ

佐天「ちょっ垣根さん」

心理定規「待ってよ帝督」

アックア「青春であるか」ウンウン


アックア「さて客足もやんだところで、移動の準備を」

黒子「サンドイッチ専門ですの?」

番外個体「変に潔い店だね」

アックア「む?あれは」

上条「俺もやっぱり席の「上条当麻ではないか」ですよねー」


episode14 終わり

201: 2012/11/13(火) 18:30:56.70 ID:2aXnSunAO
どうも1です。
今日も投下できそうですが、思ってたよりも短めになりそうです。
ではまた夜に来ます。
>>200何にですか?

202: 2012/11/13(火) 19:26:28.55 ID:2aXnSunAO
どうも1です。
短めになった分思ったよりも早く書けました。
次から投下します。

203: 2012/11/13(火) 19:31:58.74 ID:2aXnSunAO


episode15 とある四人の珍道中


黒子「この後はどうしますの?」

上条「買い物に行くつもりだったけど」チラッ

番外個体「ミサカもちょっと見たいのあるかな」

一方通行「そのまま買い物でいいぜ」

上条「じゃあセブンスミストに行くか」

黒子「わかりましたの」

番外個体「早く行こうよー」

一方通行「逃げやしねェから落ち着け」


??「あれは上やん?何でこんなところにおるんや?しかもあんな可愛い子と、上やん爆発しろ!」


【セブンスミスト】


上条「まずは服かな?」

黒子「そうですわね、美和お姉様はどうしますの?」

番外個体「ミサカもまずは服かな?」

一方通行「それじゃあレディースの店か」

黒子「最近はどんどん寒くなってますので、上に羽織るものがあればいいのですが」

上条「常盤台じゃ私服はダメだもんな」

黒子「下に着るか、あるいは制服を隠さない程度のものを羽織るのがせいぜいですの」

番外個体「常盤台って大変なんだね、ミサカじゃ耐えられそうにないよ」

一方通行「まァ、学園都市で1・2を争う学校だしなァ」

上条「そう思うとやっぱ黒子はすごいな」ウンウン

黒子「そんな事はありませんの、むしろ上条さんの方がすごいと思いますの」テレテレ

上条「いやいや上条さんはそんな立派な人じゃありませんよ」

黒子「そんなことはありませんの」

一方通行「とっとと行くぞォ」スタスタ

番外個体「どんなの買おうかな?」スタスタ

上・黒「「待ってくれ(くださいな)」」


204: 2012/11/13(火) 19:40:50.98 ID:2aXnSunAO


黒子「色々ありますわね」

番外個体「あれもいいなぁ」

黒子「美和お姉様ならこの服もよろしいかと」

番外個体「悪くないかも」


上条「なあ一方通行」

一方通行「何だよ」

上条「実際のところどう思ってるんだ?」

一方通行「……何をだよ」

上条「わかってるんだろ?」

一方通行「……俺は悪党で、あいつらを一万人以上も「一方通行」だから何だよ」

上条「俺が聞きたいのはそんな事じゃない、お前が番外個体をどう思っているかだ」

一方通行「俺がどう思っているか?」

上条「土御門に言われたんだ、誰が俺を好きかよりも、俺が誰を好きかが重要だって」

一方通行「……お前が急に変わったのはそれか」

上条「いや、今まで自覚していなかっただけで、俺自身は別に変わってないよ」

一方通行「……そうだな」

上条「で?どうなんだ?」

一方通行「……まさか初代鈍感王のお前に、そンな事言われるとはな」

上条「たしかにそうだな(初代?)」ハハッ

一方通行「……一応俺なりの答えは出す」

上条「そうか、頑張れよ」ポンッ

一方通行「うっせェよ」チッ

黒子「上条さんちょっと来てくださいな」

番外個体「第一位も来てよー」

上条「どうした?」

黒子「上条さんに選んでいただこうと思いまして」

上条「上条さんのセンスはイマイチですよ?」

黒子「上条さんに選んでもらうのが重要なんですの」

上条「わかったよ、どんなのがいいかな?」

番外個体「ねえねえ、せっかくだからさぁ、あなたもミサカに選んでよ」

一方通行「……くかっ」

番外個体「え?」

一方通行「くかかきくくけこか、いいぜェ選んでやるよ!とびっきりのやつをよォ」

番外個体「やっぱり遠慮して」

一方通行「俺とお揃いのやつを買ってやるぜ!」

番外個体「それだけはやめてね!?」


205: 2012/11/13(火) 19:46:16.62 ID:2aXnSunAO


上条「黒子に似合う服か、制服をメインに考えるのは難しいんだけど」

黒子「でしたら私服を選んでいただけますか?」

上条「何でだ?私服を買っても着れないんだろ?」

黒子「ですからそのこれから先、一緒に学園都市の外に行く機会がもしあればなんて(上条さんの実家とか)」カァー

上条「な、なる程な、まあ無いとは言えないしな(黒子を父さん達に紹介とか)」カァ

黒子「せっかくですので、今日はコートを選んでいただけますか?」モジモジ

上条「ああわかった、黒子に似合いそうなのを探そう」

黒子「ありがとうございますの」


番外個体「あっちはあっちであついねー」

一方通行「おい番外個体!俺の服と同じ柄のが有ったぞォ!」

番外個体「何であるの!?」ガビーン

一方通行「愉快なペアルックの完成じゃねェか」

番外個体「ペアルックなら、もっと違う服に変えようよ!」

一方通行「だが断る!」

番外個体「何で!?」

一方通行「俺はこの服以外着る気はねェ」

番外個体「嘘つくな!別の服も普通に着てたよね?」

一方通行「知らねェな、とりあえず会計してくるぞ」スタスタ

番外個体「待ってよ、本気で待ってよ」


上条「こっちかな?それとも」ウーン

黒子「どちらも捨てがたいですわね」ウーン

番外個体「ちょっと二人も止めて!このままじゃミサカが愉快な服装になっちゃう」アセアセ

上・黒「「ドンマイ」」

番外個体「薄情者ー!」

一方通行「すいませーン、これなンですけど」

番外個体「お願いだからやめてよー!」


206: 2012/11/13(火) 19:49:47.49 ID:2aXnSunAO


番外個体「どっと疲れたんだけど」

一方通行「お前が嫌がるからだろォが」

上条「次は何を見る?」

黒子「私は髪留めを見たいですの」

番外個体「……ミサカもアクセサリーかな?」

一方通行「じゃああっちの店だな」


上条「この猫のやつとかどうだ?」

黒子「少々可愛すぎる気がしますの」

上条「いや黒子の可愛さなら似合うって」

黒子「もう上条さんたら」カァ

番外個体「このピアスどうかな?」

一方通行「似合うンじゃねェか?こっちの色も」

番外個体「それもいいかも」


??「上やんもあっちのモヤシも爆発せえ!」


上条「じゃあ会計してくるから外で待っててくれよ」

一方通行「俺も行ってくる」

黒子「わかりましたの、では先に出ましょうか、美和お姉様」

番外個体「次はどこに行くの?」

上条「えーとレジはどこ……」キョロキョ

一方通行「どォした?」

上条「いやちょっとな」ジー

一方通行「ン?あァそういう事な」

上条「お前はどうする?」

一方通行「……一応やっとく」

上条「そうか、すいませーん」


episode15 終わり

207: 2012/11/13(火) 19:52:08.10 ID:2aXnSunAO


episode16 とある新鋭の鈍感王


【広場】

垣根「おう佐天待ったか?」

佐天「垣根さん!……と何で心理定規さんがここに?」ジロリ

心理定規「あらいたら何か問題でも?ただの特訓なんでしょ?」フフンッ

垣根「何でかついて行くって、聞かなくてな」ヤレヤレ

佐天「ああ意味もなく、勝手について来たんですか」ニコニコ

心理定規「あら私がどこで何をしても、私の自由でしょう?」ニコニコ

佐天「そうですね、歓迎しますよ」ニコニコ

心理定規「ありがとう佐天さん」ニコニコ

垣根(……!そうか心理定規のやつ、佐天と一緒に遊びたかったのか、ならここは一つ)

垣根「もうじき昼だしな、まずはどっかで飯にしようぜ(俺が取り持ってやるぜ!)」

佐天「わかりました垣根さん」ニッコリ

心理定規「そうしましょう帝督」ニッコリ

垣根「あっちに屋台があるし、見に行ってみようぜ」スタスタ

佐天「何を食べますか垣根さん」ミギウデツカミ

心理定規「あっちのタコスとかどうかしら帝督」ヒダリウデツカミ

垣根「そうだな、とりあえず……ん?あの屋台はたしか」キニシテナイ

佐・心「「……」」シュン

垣根「やっぱりこの間のと同じ屋台か、チェーンでもやってんのかね?まあいいや」ノゾキコミ

アックア「ここも客が多いのである」ウンウン

垣根「あれおっちゃんじゃん、今日はここでやってんだ」


208: 2012/11/13(火) 19:59:56.03 ID:2aXnSunAO


垣根「やっぱり美味いなこのサンドイッチ」ムシャムシャ

佐天「本当に美味しいです垣根さん」ズイッ

心理定規「とても美味しいわ帝督」ズズイッ

垣根「前は駅前でやってたんだよ、昨日はいなかったけどな」ムシャムシャ

佐・心「「……」」シュン

垣根「ん?あそこにいるのって」

黒子「どこかによさげなお店は」キョロキョロ

??「あれ?白井さんだ」

黒子「え?」

佐天「白井さーん、上条さんもこんにちは」

上・黒「「佐天さん」」


上条「じゃあ俺達が買ってくるよ」

番外個体「あなたは席の確保ね」

一方通行「肉だけのやつな、野菜はいらねェ、あとコーヒー」

黒子「では行きましょう」

一方通行「で?お前らは何してンだ?」

垣根「そんなの決まってんだろ?」ニヤリ

佐・心「「もちろん」」

垣根「この二人をもっと仲良くさせようと思ってな、とりあえず一緒に飯食ってた」フフン

佐・心「「……」」エ?

一方通行(あァこいつもかなりのもンだな)

垣根「心理定規が佐天の特訓について来る、それって仲良くなりたいってことだろ?」

佐・心((鈍感))ガックシ

一方通行(三下にひけをとらねェな)

垣根「ふふんどうだこの俺の洞察力」

佐天「心理定規さん、ここは一つ協定を結びませんか?」

心理定規「そうねまずは意識改革から始めましょう」

垣根「何のだ?」

一方通行「おい垣根、お前に一つ称号をやるよ」

垣根「称号だぁ?」

一方通行「“二代目鈍感王”の称号をくれてやる」

垣根「何だそりゃ、しかも二代目って何だよ」

心理定規「ぴったりな称号ね」

佐天「初代は上条さんですか?」

一方通行「こいつは三下にもひけをとらねェからな」

垣根「あれ?俺だけ置いてけぼり?」

episode16 終わり

215: 2012/11/14(水) 23:09:31.95 ID:KSMoxR7AO


episode17 とある四人の記念撮影


黒子「買い物はこのくらいでしょうか?」

番外個体「そうだねー、他のものはまたの機会にでも」

黒子「デートならいつでもできますしね、……お二人共少々遅いですわね?」

番外個体「レジが混んでたっけ?」

上条「お待たせ」

一方通行「買ってきたぞ」

番外個体「何か遅かったじゃん」

黒子「何かありまして?」

上条「いやレジで手間取っただけだよ」

一方通行「それよりも、次はどうすンだ?」

黒子「買い物はここまでですの」

番外個体「次はゲーセンとか行ってみようよ」

上条「俺はいいぜ」

一方通行「俺も問題ねェ」

黒子「では行きましょうか」


【ゲームセンター】

上条「まずはこれやってみないか?」

黒子「パンチングマシーンですの?」

一方通行「くだらねェな、他のに行こうぜ」

番外個体「ミサカはやってみたいかも、あなたもやろうよー」

一方通行「俺は別に」

上条「何だ?もしかして負けるのが怖いのか?」ニヤリ

黒子「ああなる程、その細腕ではさすがに」

一方通行「違いますゥ、めんどくさいだけですゥ」

番外個体「いいじゃんやろうよー」ガシッ

上条「たまにはいいだろ?」

黒子「第一位がお逃げになるんですの?」

一方通行「……わかったよ、やりゃあいいンだろ!」スッ

番外個体「言うまでもないけど、能力はなしね」

一方通行「何……だと?」

黒子「当然ですの」

上条「男に二言はないよな!」

一方通行「マジで?」


216: 2012/11/14(水) 23:18:06.73 ID:KSMoxR7AO


黒子「このマシンはポイント表示ですのね」

番外個体「単純な威力じゃなくて、当て方何かも含めて表示されるんだって」

上条「ボクサーのストレートでだいたい、80Pぐらいか」

一方通行(どうする?こっそり能力を使えるか?いや無理だ代理演算でバレる)

黒子「100Pですと殺人級だそうですの」

番外個体「殺人級ってどんなパンチなら出るの?」

上条「まあ普通はありえないな」

一方通行(威力じゃ勝負にならねェ、ここは当て方を計算してベストな角度をはじき出す!)

黒子「ではまず私から」スッ

黒子「せいっ」ビシッ

マシン「45P」ピピッ

黒子「一般男性級ですの」

上条「いい当たり方したみたいだな」

番外個体「じゃあ次はミサカね」

一方通行(インパクトの瞬間に強く握り込む、そして捻り込むように叩き込む、これだな!)

番外個体「とりゃぁっ」バシッ

マシン「70P」ピピッ

番外個体「アマチュアボクサー級?」

黒子「女性としてはかなり上ですの」

上条「次は俺だな」ググッ

上条「その幻想をぶち頃す!」ドガアッ

黒子「何ですの今の」

上条「こう言うと殴りやすいんだよ」

番外個体「……何か時間かかってない?」

マシン「シーン」

上条「あれ?なんだか嫌な予感が」

店員「すみませんがお客様」

上条「はい、何でせうか?」

店員「そのマシンは調子が悪いんです、強く殴るとコンセントが抜けてしまうんですよ」

上条「へ?上条さんが壊したんじゃないんですか?」

店員「先日からこの調子で、明日には業者が修理に来るんですが、申し訳ないですが、今日は別のもので遊んでください」

上条「あ、はいわかりました」

黒子「上条さんの責任にならなくてよかったですの」

番外個体「まあ機械が不調じゃ仕方ないよね」

一方通行「……そうだな」


217: 2012/11/14(水) 23:23:51.95 ID:KSMoxR7AO


上条「残念だったな一方通行」

黒子「どの程度か見たかったのですが」

番外個体「むしろ喜んでたりして」

一方通行(ああくそ!やらずにすンだのはいいが、逃げたみてェになったのは気にくわねェな)

上条「次は何をやる?」

番外個体「あれやろうよ」シューティング

一方通行「お前の独壇場にしかならねェだろ、格ゲー辺りにしようぜ」

上条「じゃあまずは俺と一方通行が、負けたら交替な」チャリン

一方通行「勝てると思ってンのか三下がァ!」チャリン

上条「なめんなよ!このゲームはダチとよくやってんだよ!」ガチャガチャ

一方通行「てめェこそ超能力者の頭脳なめんな!」ガチャガチャ

上条「うおっこの」ケーオー

一方通行「なめんじゃねェぞ三下がよォ」

黒子「次は私が」

上条「頑張れ黒子!」

黒子「カタキは必ずや!」

一方通行「かかってこいやァ!」


上条「結局一方通行が勝ち続けてたな」

黒子「一度も勝てませんでしたの」

番外個体「ちょっとは手加減してよ」ムー

一方通行「あめェあめェ、砂糖入りのコーヒーよりもあめェよ、俺はやるからには必ず勝つンだよ」クカカ

上条「次は何をやるかな」

番外個体「レースゲームとか?」

一方通行「いや無視してンじゃねェよ」

黒子「ではあれはどうですの?」プリクラ

上条「プリクラか?」

黒子「その、上条さんとはまだ撮った事がありませんし」モジモジ

上条「そ、そうだな一緒に撮るか」

黒子「はいですの!」

番外個体「ねえねえミサカ達も撮ろうよ」

一方通行「しょうがねェなァ」


218: 2012/11/14(水) 23:25:37.70 ID:KSMoxR7AO


黒子「上条さんどのフレームにしますの?(ハートのフレームが、でもさすがに)」チラッ

上条「そうだなこの丸いのにするか(さすがにハートのフレームは恥ずかしい)」チラッ

黒子「わかりましたの」ピッ

上条「あとは待つだけ……え?」

黒子「フレームがハート!?」

上条「間違えちまったみたいだな、でもやり直すのもなんだしな」カァ

黒子「え、ええそうですの、このまま撮ってしまいましょう」カァ

マシン「はいチーズ」パシャ


一方通行「フレームはこれなァ」

番外個体「落書きをいっぱいしてあげるよ」ニヤリ

一方通行「俺もやってやらァ」ニヤリ

番外個体「どんな顔にしてあげようかな」ワクワク

マシン「はいチーズ」パシャ


上条「こっちは終わったぞ」カァ

黒子「そちらはどうですの?」カァ

一方通行「こっちも終わったぜェ」クスクス

番外個体「いやーいい仕事したなぁ」クスクス

上条「そろそろ帰る時間だな」

黒子「でしたら今日の記念に、四人でも撮りましょう」

番外個体「ミサカは賛成!」

上条「俺もいいぜ」

一方通行「……仕方ねェな」

黒子「では改めて」


マシン「はいチーズ」パシャ

episode17 終わり


219: 2012/11/14(水) 23:30:03.84 ID:KSMoxR7AO


episode18 とある夕方の最接近


上条「じゃあな一方通行」

黒子「美和お姉様もお元気で」

一方通行「またな」

番外個体「また遊ぼうね!」


上条「さてと俺達も帰るか、寮まで送っていくよ」

黒子「お願いしますの」

上条「……なんだかあっという間だな、まだ全然足りない気がするよ」

黒子「何がですの?」

上条「黒子ともっと一緒にいたい、もっと楽しみたい、まだ別れたくない、……そんな事ばかり考えちまう」

黒子「……私もですの、もっと上条さんと話したい、もっとそばにいたい、もっと近付きたい、……このまま一緒にいられればどれほど幸せか」

上条「同じだな俺達」クスッ

黒子「同じですの」クスッ

上条「……少しだけ寄り道するか」

黒子「構いませんわ」


【川沿いの道】

上条「夕日がよく見えるな」

黒子「とても綺麗ですわね、でも最近はすぐに沈んでしまいますの」

上条「だいぶ日が短くなったよな」

黒子「……なんだか不思議ですの」

上条「何がだ?」

黒子「ほんの10日ほど前は、まだ何とも思っていませんでしたのに、今では上条さんの事ばかり考えてますの」

上条「俺もあそこで土御門に言われてなかったら、自分の気持ちに気づかないままだったかもな」

黒子「そう思うとあの方に感謝ですわね」クスッ

上条「そうだな、おかげでこんなに可愛くて、夕日なんかよりももっと綺麗な彼女ができたわけだしな」カァ

黒子「か、上条さん」カァ


220: 2012/11/14(水) 23:43:00.86 ID:KSMoxR7AO


【いつもの公園】

上条「ここが最初だったな、黒子への気持ちに気づいた、あの時の笑顔がいまでも頭から離れませんよ」

黒子「あの時の事はその」モジモジ

上条「あれはちょっと驚いたけどな、いきなりだったし、それまでずっと、完全に嫌われてると思ってたし」

黒子「前の事はその、あんまり言わないでくださいまし」

上条「でもそんな一生懸命で、頑張ってる黒子に俺は惹かれてたんだけどな」

黒子「あう」カァー

上条「……なあ黒子」

黒子「何ですの?」カァ

上条「そのさ、このまま送って終わりじゃちょっとな」ポリポリ

黒子「……寂しくなるのは確実ですの」

上条「だからその、デートの終わりにはその」カァ

黒子「……!?わ、私は構いませんですのっ」カァー

上条「いいのか?」カァー

黒子「私の考えの通りなら」マッカ

上条「じゃ、じゃあするぞ」マッカ

黒子「お、お願いしますの」メヲトジル

上条「黒子……大好きだぞ」スッ


  チュッ


上条「……」マッカッカ

黒子「……」マッカッカ

上条「えーと、帰ろうか」ドキドキ

黒子「は、はいですの」ドキドキ

上・黒((ものすごくドキドキする!))

上条(やばいかえって一緒にいたくなったかも)

黒子(むしろよけいに帰りたくなくなりましたの)

上・黒((でも、すごく嬉しい))

上条「なあ黒子、次はいつ時間取れるかな?」カァ

黒子「次の土曜日でしたら大丈夫ですの」カァ

上条「じゃあ土曜日にまたデートしてくれるか?」

黒子「もちろんですの!」

上条「……よく考えたら、俺から誘ったのは初めてか」

黒子「そういえばそうですわね」

上条「今までは黒子からのお誘いだったしな」

黒子「そう言われると、少し恥ずかしいですの」モジモジ

上条「そろそろ帰ろうか」ハハッ

黒子「ええ」ニッコリ


episode18 終わり

231: 2012/11/15(木) 20:13:26.25 ID:zfhC/PdAO


episode19 とある家庭の最終決戦


【寮の前】

上条「……黒子の唇、柔らかかったな」カァ

上条「土曜日のデートも最後は……はっ、いかんいかん気を引き締めないとな」パシン

上条「うっかりミスとかで土曜日が補習、なんて事になったらヤバいからな」ウンウン

上条「……黒子……」カァ


上条「ん?部屋の電気が点いてる、インデックスが帰ってきたのか?」ゴソ

上条「携帯に連絡はないな、ヤバいな冷蔵庫の中になんかあったかな?」

上条「まあ後で買いに行けばいいよな、とりあえずただいま」ガチャ

インデックス「……おかえりなんだよ」ニコ

上条「帰ってくるなら言ってくれよ、あんまり食材がないから買ってこなきゃいけないんだ」

インデックス「違うんだよ、今日はとうまと話しがあるんだよ」

上条「俺と話し?」

インデックス「大事な話しなんだよ」グッ

上条「まさかまた魔術師が」ハッ

インデックス「違うんだよ、私ととうまの話しなんだよ」

上条「……あれ?何かデジャヴ?これと同じ光景を最近見たような」

インデックス「……とうまは私に言ってない事はない?」

上条「……俺は今日から、黒子と付き合う事になった、黒子の事が好きだから」

インデックス「そう、本当だったんだ」

上条「なあインデックス、俺の勘違いかもしれないし、こんな聞き方はダメなのはわかってる」

インデックス「……」

上条「それでも聞くよ、インデックスお前、俺の事が好きなのか?」

インデックス「……そうだよ、大好きなんだよ」


232: 2012/11/15(木) 20:17:49.28 ID:zfhC/PdAO


上条「……悪かったな今まで気付かなくて」

インデックス「本当なんだよ、ここまでしないと気付かないなんて、とうまは鈍感すぎるんだよ」クスッ

上条「こんなに近くにいたのに、その気持ちに気付けないようじゃなあ、初代鈍感王の称号が付くのも当たり前か」ハハッ

インデックス「とうまの鈍感さは学園都市で一番なんだよ」

上条「反論のしようがないな」

インデックス「……ねえとうま」

上条「何だ?」

インデックス「やっぱりちゃんと、ケジメを付けておきたいんだよ」

上条「……わかった」

インデックス「私は、あなたの事が大好きです、この気持ちを受け止めてほしいんだよ」

上条「ありがとう、その気持ちは嬉しい、でもごめん応える事はできない」

上条「俺は、上条当麻は、白井黒子が大好きだから」

インデックス「……ありがとうなんだよ、ちゃんと答えてくれて、ちゃんと振ってくれて」

上条「優しくしない方がいいんだよな、こういう時」

インデックス「そうだね、今は優しさよりも……」ギラッ

上条「……来いインデックス!」

インデックス「とうまのバカーー!」ガブゥッ

上条「うぎゃー!」

インデックス「バカバカバカーー!」ギリギリ

上条「わぎゃー!」

インデックス「うがー!」ガブガブ

上条「あがが」

インデックス「……でも、おめでとうなんだよ」ボソッ


233: 2012/11/15(木) 20:22:39.95 ID:zfhC/PdAO


上条「もういいのか?」ズキズキ

インデックス「うん、もう大丈夫なんだよ」

上条「……飯はどうする?」

インデックス「今日は話しをしに来ただけだから、また一方通行の所に行くんだよ」

上条「そうか……一方通行によろしくな」

インデックス「わかったんだよ、それじゃあそろそろ行くんだよ」

上条「送ろうか?」

インデックス「いいんだよ、ちょっと一人になりたいから」

上条「……そうか」

スフィンクス「なーご」

インデックス「ごめんねスフィンクス、もう少しとうまと一緒にいてね」ナデナデ

スフィンクス「うなー」ヒシッ

インデックス「スフィンクス?」

上条「……連れてってやれよ、そいつがお前をエスコートしたいんだってさ」

インデックス「……わかったんだよ、それじゃあねとうままた今度ね」

上条「ああ、次はちゃんと連絡を先にしろよな」

インデックス「じゃあね」ガチャバタン

上条「……この痛みは理不尽な不幸じゃない、当たり前の代償なんだな」サスリ


インデックス「ひぐっぐずっううー」ポロポロ

スフィンクス「なーご」ペロペロ

インデックス「ううーとうまー」ボロボロ

美琴「みつけた」

インデックス「短髪?何でこんな所に!?」グシッ

美琴「あんたを探しに来たのよ」ギュッ

インデックス「短髪?」

美琴「今は泣いていいのよ、我慢しなくていいの」ナデナデ

インデックス「……ぐずっううっとうまー」ポロポロ

美琴「全部吐き出しなさい、私が受け止めてあげるから」ギュッ

インデックス「うわーん」ヒシッ

美琴「よしよし」


episode19 終わり

234: 2012/11/15(木) 20:26:07.49 ID:zfhC/PdAO


episode20 とある二人の事情聴取


一方通行「ただいま」

番外個体「ただいまー」

打ち止め「お帰りなさい、ってミサカはミサカは少しむくれながら二人を出迎えてみる」

美琴「お帰り、あんた達もデートだったらしいわね」

一方通行「うるせェよ」フイッ

番外個体「もしかして詳しく聞きたいの?それならミサカが説明してあげるよおねーたま」ニヤニヤ

美琴「それは私よりも」チラッ

打ち止め「詳しく聞きたい!ってミサカはミサカははっきりと自己主張してみる」

黄泉川「時間はたっぷりとあるじゃん」

芳川「少し興味があるわね」

一方通行「うぜェ」ガクッ

番外個体「まあいいじゃん、それで何から話す?」

美琴「……私はちょっと行ってくるわね、そろそろだと思うから」

一方通行「何がだ?」

美琴「あのシスターよ、今頃けりを付けてるはずだから」

一方通行「……そォか」

美琴「半分くらいはあんたのせいよ」

一方通行「わかってるよ」

美琴「じゃあちょっと行ってくる、あの子を拾ったらまた来るから」ガチャバタン

打ち止め「行ってらっしゃーい、ってミサカはミサカは遅れぎみに言ってみる」

一方通行「俺は今日はもう寝るわ」

黄泉川「できると思ってるじゃん?」

芳川「残念だけどね」

打ち止め「話すまでは寝かさない、ってミサカはミサカは詰め寄ってみる」

番外個体「これは話すしかないね」ニヤニヤ

一方通行「めんどくせェ」ガクッ


235: 2012/11/15(木) 20:33:27.61 ID:zfhC/PdAO


一方通行「だいたいこンな感じだよ」

黄泉川「映画に買い物、最後はゲームセンターでプリクラじゃん?」

芳川「デートをした理由はひどいけど」

打ち止め「ずるい!番外個体だけずるいよ!ってミサカはミサカは抗議してみる」バンッ

番外個体「おチビにデートはまだ早いんじゃない?」キャハハ

一方通行「……これ以上は話す事はねェぞ」

番外個体「楽しかったなー」ニヤニヤ

打ち止め「うー番外個体ばっかり、ってミサカはミサカは歯ぎしりしてみる」ギリギリ

ドア「ガチャ」

美琴「連れてきたわよー」

インデックス「おじゃまするんだよ」

スフィンクス「なーご」

打ち止め「いらっしゃい!今日は猫ちゃんも来たの?ってミサカはミサカは内心喜んでるのを隠しながら訊いてみる」

美琴「だから丸聞こえだっての、それじゃあ私はそろそろ帰るわね」

黄泉川「気をつけるじゃんよ」

打ち止め「バイバイお姉様」

番外個体「またねおねーたま」

芳川「また遊びに来てね」

インデックス「短髪、今日はありがとうなんだよ」

美琴「いいのよ、私はこの役を自分で決めたんだから」

インデックス「……また遊ぶんだよ、えっとみこと」ニコッ

美琴「ええまたね、インデックス」ニコッ

ドア「ガチャバタン」

黄泉川「さてご飯にするじゃん」

一方通行「……悪かったな」

インデックス「もう気にしてないんだよ、みことのおかげかも」

一方通行「そォか」


美琴「まったく損な役回りよね、自分で笑えてきちゃうわよ」クスッ

美琴「……でも自分で決めたんだしね、最後まで頑張らなきゃ」グッ

美琴「……本当にバカなんだから」


episode20 終わり


242: 2012/11/18(日) 16:57:30.46 ID:NKiso0PAO
どうも1です。
予定外の外出などで今日はあまり書けてません。
とりあえず書いていますので、多分夜には投下できると思います。
ではまた後で。

243: 2012/11/18(日) 18:56:41.30 ID:NKiso0PAO
どうも1です。
いまいちネタがうかばないので、今日は1つだけ投下します。

244: 2012/11/18(日) 19:02:36.61 ID:NKiso0PAO


episode21 とある学生の日常生活


【学校】

上条「おはよう」ガラッ

青ピ「確保ー!」ビシィ

クラス男子達「イエッサー!」ババッ

上条「何だ急に!?俺は何もしてないぞ!?」ガッチリ

青ピ「上やん、僕は昨日見てしもうたんや」

上条「見たって何を?」

青ピ「昨日はセブンスミストにおったよなあ」ガシッ

上条「まさかお前?」

青ピ「あの可愛い子は何や!?あれが上やんの彼女なんか!?」クワッ

土御門「完全にバレたにゃー」ニヤニヤ

青ピ「常盤台の制服ということは、あの子はお嬢様なんやろ?しかもあの子はたしか前に、風紀委員の腕章付けてたやろ?」ピクピク

土御門「ここまで情報が揃ったらもう」

青ピ「確か名前は、白井黒子や!」

土御門「時間の問題だにゃー」

青ピ「つっちーも教えてくれればええのに」

土御門「面白そうだったからにゃー」

青ピ「まあええわ、今は上やんや!これより上条当麻の異端審問を開始する!」バッ

クラス男子達「おおぉぉー!」

上条「何だよそれ」

青ピ「簡単な事や、彼女ができた上やんを、男子全員で」

クラス男子達「潰す……」ゴゴゴゴ

上条「恐えよ!応援するんだろ?」

青ピ「それとこれとは」

クラス男子達「話が別だ!」

上条「うおおぉぉー!不幸だああぁぁぁぁー!」ダダダッ

青ピ「待てや上やん!往生せいやぁ!」ダダッ

クラス男子達「氏ねっ上条!」ダダッ

ウワアァァァ

吹寄「毎朝毎朝騒がしいわね」

  「この流れは天丼、私のオチも天丼」


245: 2012/11/18(日) 19:11:47.27 ID:NKiso0PAO


【風紀委員第177支部】

佐天「いやーお茶が美味しいですね」

初春「お茶請けのお煎餅もなかなか」

美琴「ちょっといいやつにしてみたの」

黒子「なる程……、って違いますの!何故ここにお姉様達がいるんですの!」ガタッ

初春「今更ですよそれ」

佐天「いつもの事じゃないですか」

美琴「気にしすぎよ」

黒子「くうー!私の方が正しいですのに!」

初春「そんな事よりも、白井さん昨日のデートはどうでした?」ズイッ

黒子「はうっ」ボンッ

美・佐・初「「「へ?」」」

黒子「そっそれはその、別に特別な事はその」モジモジ

美琴「1ミリも隠せてないわよ」

黒子「本当に何もありませんの」マッカ

佐天「さてはキスとか」ニヤ

黒子「いえキスといっても少しだけですの、1回だけですし別にその」アワアワ

初春「へえー、キスしたんですか」ニヤニヤ

美琴「昨日の心ここにあらずな状態は、それが原因ね」ニヤニヤ

佐天「それで?どっちからしたんですか?」ニヤニヤ

黒子「あうっその、……上条さんからですの」マッカッカ

初春「なる程、ならなおさらですね」キラーン

佐天「キスまでしたとあっては」キラーン

美琴「しっかり聞かないとね」キラーン

黒子「またこのパターンですの!?でもそれなら佐天さんも昨日」

佐天「垣根さんの事ですか?それなら心理定規さんと協定を結びました」

美琴「心理定規?誰それ?」

佐天「垣根さんの元仲間で、私の恋敵です!」

初春「どんな協定ですか?」

佐天「それがね垣根さんってすごい鈍感なの、二代目鈍感王の称号が着くくらい」

美琴「すごいわね」

佐天「だからまずは、垣根さんに意識させる事から始めました」

初春「なる程、でも二代目って」

黒子「初代は言わずもがなですのね」

美・佐・初「「「その初代を落としたくせに」」」ニヤニヤ

黒子「やぶ蛇でしたの」

246: 2012/11/18(日) 19:23:04.12 ID:NKiso0PAO


【いつもの公園】

上条「クラスの奴らめ、少しは加減しろっての」ハァ

上条「……昨日はここで黒子と」カァ

??「ん?お前はたしか」

上条「え?あー佐天さんの師匠の」

垣根「垣根帝督だ、よろしくな」

上条「俺は上条当麻だ、よろしく」

垣根「ん?上条?まさかお前が初代鈍感王か?」

上条「一方通行にそう言われたけど」

垣根「そうかお前が初代か、お前相当鈍感なんだな」

上条「いや垣根さんも相当だと思いますよ、昨日のを見ればさすがに」

垣根「昨日のあれか?おかしいんだよな、あの後二人が急に内緒話始めるし、何も教えてくれねえし」

上条「……なあ垣根、お前って好きな人はいるのか?」

垣根「急になんだ?特にいないけどな」

上条「初代の俺が言うのも何だけどな、結構近くにいるもんだぜ、好意を向けてくる異性って」

垣根「んーまあ俺はイケメンだからな、モテるのは当たり前だが、誰か一人に絞るなんざ無理だな」

上条「もしやハーレム思想か?」

垣根「ちげえよ、今は興味がねえってだけだ」

上条「まあ考えておいた方がいいぜ、自分が誰を好きかをな」

垣根「……一応聞いといてやるよ」

上条「そうか、じゃあ俺はタイムセールがあるから」

垣根「せせこましいねえ」

上条「安く上げた方がいいだろ?」

垣根「まあ理屈はわかるがな、そうだお前って一人暮らしか?」

上条「一応居候がいるよ、今は一方通行の所に行ってるけど」

垣根「じゃあ泊めてくれ!頼む!」

上条「急に何だよ」

垣根「帰ると心理定規がしつこくてな、自分と佐天の話ばかりしてくるし」

上条(佐天さんの話も?あの後何かあったのか?)

垣根「なあ頼むよ!この通りだ」ペコリ

上条「……はあ、仕方ないな恨まれたくは無いけど、本当に困ってるみたいだしな」

垣根「恩に着るぜ!お礼に今日の飯代は俺が出すぜ!」

上条「とりあえずスーパーだな」

episode21 終わり

251: 2012/11/21(水) 22:56:40.97 ID:cRoCu5jAO
どうも1です。
この間が1話分でしたので今日も1話分投下します。
割とノリで書いてる途中でなんかあれ?な感じになりましたがそのままにします。
では次から投下します。

253: 2012/11/21(水) 23:03:43.67 ID:cRoCu5jAO


episode22 とある野郎の食事会


上条「何か食いたいものや、ダメなものはあるか?」

垣根「不味くなけりゃ大丈夫だ」

上条「そうか、寒くなってきたし寄せ鍋でもするか」

垣根「鍋か、野郎二人だとちょっと寂しくねえ?」

上条「なんなら佐天さん達を呼ぶか?」

垣根「ハッハッハッ、たまには野郎二人で親睦を深めようぜ」

上条「とはいえ寂しいのは確かだな、一方通行でも呼ぶか?」

垣根「パス、あいつと一緒はちょっとな」

上条「じゃあ隣の部屋の土御門」

垣根「いや知らねえ奴呼ぶのはなぁ」

上条「じゃあ浜面」

垣根「いや誰だよ」

上条「じゃあ学園都市理事長」

垣根「呼べんのかよ!すごいけど却下だ!」

上条「じゃあ小萌先生とその居候とか」

垣根「先生って事は教師か?」

上条「見た目は小学生の女の子だけどな」

垣根「気になる!すごい気になるけど今日はパスだ!他に誰かいないのかよ?」

上条「いくら顔の広い上条さんでもなぁ、鍋に呼ぶとなるとさすがに……」

アックア「む?そこにいるのは上条当麻であるか?」

上条「あれ?アックア?」

垣根「おっちゃんじゃん、上条の知り合いだったのか?」

上条「ああ前にちょっとな」

アックア「そっちは天使の少年であるか、縁とは不思議なものであるな」

上条「そういえば晩飯はもう食べたか?」

アックア「まだである」

垣根「これから上条の家で鍋をするんだけどさ、よかったらおっちゃんも来ないか?」

アックア「我が輩がであるか?」

上条「せっかくだしいいだろ?」

アックア「むう」


????「あれは帝督?何故こんな所に?」


254: 2012/11/21(水) 23:15:59.93 ID:cRoCu5jAO


上条「ここが上条さんの部屋ですよ」ガチャ

垣根「狭いな、まあ一人暮らしのlevel0ならこんなもんか?」

アックア「しかし本当によいのであるか?」

上条「構わないって、今は神の右席としてじゃなくて、屋台の店主としてきてるんだろ?」

アックア「確かにそうであるが」

垣根「まあいいじゃん、前に何があったとかは知らないけどさ、上条がいいって言ってんだし」

アックア「ふむ、確かにこのような場に持ち込むのは、少々無粋であるな」

上条「じゃあすぐに作るぜ」スタスタ

垣根「しかしおっちゃんはすげえな、あんな量の食材を片手で持つなんて」

アックア「しっかりと鍛えているのである、最も鍛えていなくとも聖人である我が輩には、あれくらいであれば余裕であるが」

垣根「聖人?」

アックア「聞かなかったことにして欲しいのである」

垣根「まあいいや、おっちゃんがすげえのには、違いないからな」

上条「おーい、テーブルと皿の準備頼めるか?」

垣根「おういいぜ!」スタスタ

アックア「友人……と呼べるかはわからんが、こういうのもいいものである」ウンウン

垣根「おっちゃん!やべえよ!鍋がやべえよ!」ガチャガチャ

アックア「どうしたのであるか?」

垣根「なんか鍋がヤバい感じなんだよ」コトコト

アックア「どうヤバいのであるか?」

垣根「それなんだがな、でかい」

アックア「?」

上条「お待たせー」ドンッ

アックア「……1つ聞きたい事がある」

上条「なんだ?」

アックア「この鍋は何であるか?」

上条「寄せ鍋」

アックア「入っている鍋の事である」

上条「インデックス用にな、必要悪の教会が探してくれたんだ、まあまだサイズが足りないんだけどな」

ア・垣((十人前はゆうにこえてる(のである)))

上条「いただきます」

ア・垣「「いただきます」」

255: 2012/11/21(水) 23:21:44.47 ID:cRoCu5jAO


垣根「おお!めちゃめちゃ美味え!やるじゃん上条」バクバク

上条「上条さんの家事スキルは、どんどん上達してるんですよ」パクパク

アックア「ウチの店で雇いたいくらいである」ガツガツ

垣根「心理定規のよりも美味いぜ」

上条「味と量の両方を意識してるからな」

垣根「美味くて大盛りが基本か?」

上条「インデックスがものすごい量を食べるからな」

アックア「ふむ、これだけできれば引く手数多であるな」

上条「あーそれは」

垣根「ダメだっておっちゃん、こいつは初代鈍感王だからな」

アックア「鈍感の王であるか?」

垣根「周りの女の気持ちに、全然気づかないんだろうよ」

上条「お前には言われたくないな」

アックア「確かにそうであるな」

垣根「なんでおっちゃんまで!?」

アックア「我が輩もあれを見ればすぐにわかるのである」

上条「昨日ので気づかないんだもんな」

垣根「よくわからんが、お前だって似た状況だったんだろうが」

上条「ぐうっ痛い所を、だが今の俺はもう違うはずだ!鈍感王の称号は二代目のお前に移ってんだよ!」ギャー

垣根「ちげえよ!初代はずっと初代だろうが!」ギャー

アックア「ふむ、仲良きことは美しきかな、であったか」ガツガツ

上条「この鈍感野郎が!」

垣根「お前が言うなってメルヘンが飛んできたぞ!」

アックア「……今度和風のサンドイッチも試してみるのである」ウンウン


episode22 終わり

262: 2012/11/25(日) 23:57:34.64 ID:nbefaeQAO
どうも1です。
なんとかギリギリでこれました。
とりあえず今から投下します。

263: 2012/11/25(日) 23:59:26.74 ID:nbefaeQAO


episode23 とある少年の空気読み


上・ア・垣「「「ごちそうさま」」」

上条「じゃあ俺は鍋を片付けてくるぜ」ガシッ

アックア「我が輩はそろそろお暇するのである」

上条「そうか気をつけて、ってのはいらん心配か」ハハハ

垣根「じゃあなおっちゃん、また店に行くぜ」

アックア「うむ、ご贔屓にしていただき感謝である、ではこれで失礼する」ガチャバタン

上条「しかしアックアと鍋を食う事になるとは、不思議なもんだな」ジャー

垣根「しっかし俺らよく食えたな、あんな大量の寄せ鍋初めて見たぜ」

上条「インデックスがいると、あれにおかわりが入るぜ」ゴシゴシ

垣根「そいつどんだけ食うんだよ、相撲取りにでもなる気か?」

上条「いやシスターだよ」ジャバジャバ

垣根「女かよ!お前の交友関係どうなってんだよ」

上条「大した事はないと思うけど」フキフキ

垣根「いや絶対に普通じゃねえよ」

上条「まあいいや、これでお終いと」ガチャガチャ

垣根「お疲れさん、ずいぶん早いな」

上条「慣れてるからな、食後に何か飲むか?」

垣根「何がある?」

上条「一方通行が置いてったコーヒーと、ステイルが置いてった紅茶だな」

垣根「何で置いてってんだよ、とりあえず紅茶で頼む、第一位のは飲みたくねえ」

上条「あいよ、ちょっと待ってろよ」カチャカチャ

垣根「おお本格的だな」

上条「置いてった奴がうるさくてな、いれ方も勉強させられたんだよ」カチッ

垣根「ステイルだっけ?本場の人間か?」

上条「おう15歳の不良神父だよ」ピー

垣根「結局イロモノかよ、お前の知り合いは芸人集団か何かか?」

上条「いやお前も負けてないぞ」コポコポ

垣根「俺を一緒にするな!」

上条「はいはい、もう少し蒸らしたら出来るぞ」

垣根「スルーすんな!」

264: 2012/11/26(月) 00:02:19.84 ID:dPJfjh3AO


上条「さてどうするかな」

垣根「まだ寝るには早いしな」クイッ

上条「かといってする事も」

アーメーフラレーコイニフラレー

上条「あれ?メールが、誰からだ?」ピッ

垣根「彼女からか?」ニヤニヤ

上条「……確かに黒子からだけど、どちらかというとお前宛てだな」

垣根「は?」

上条「えーとな」

[黒子「こんばんは上条さん、先ほど佐天さんから電話がありましたの。
何でも垣根さんがツンツン頭の人といたらしく、まだ帰って来ないので気になるらしいですの。
上条さんに心当たりはございますの?」]

上条「だってさ」

垣根「買い物の時か?俺の携帯は……、うげっ着信が7件もある」

上条「一応泊まるって言っとけよ、黒子にもごまかしてもらうからさ」ピッピッ

垣根「仕方ないか」ピップルルルルガチャ

心理定規『もしもし帝督?今どこにいるのかしら?』

垣根「今ちょっと友達のとこにいんだよ、今日はこのまま泊まるわ」

心理定規『あなたに第一位以外の友達がいたなんてね』

垣根「あいつは友達じゃねえよ!それに俺にだって友達の一人や二人……、あれ?もしかしていねえ?」

心理定規『ねえ帝督、本当に大丈夫なの?最近のあなたは色々不安なんだけど』

垣根「何だよそれ、俺のどこが不安なんだよ」

心理定規『主に自覚が無い所かしら?あなたって色々ぬけているというか』ハァ

垣根「悪かったな、とりあえず今日は帰らねえからよ、じゃあな心理定規」ピッ

上条「黒子も一応ごまかしてくれるとさ、まあ意味があるかはわからないけど」

垣根「まあいいさ、さすがに寝込みを襲ってくる訳じゃないしよ」グイッ

上条「とりあえず風呂の用意でもするか」

垣根「その前にもう一杯」

上条「そのくらい自分でいれろよな」ガチャ

垣根「へいへーい」スクッ


265: 2012/11/26(月) 00:04:43.84 ID:dPJfjh3AO


上条「先に入っていいぞ」

垣根「そうか?じゃあ入るわ」

上条「そういえば着替えは?俺の貸そうか?」

垣根「心配すんな抜かりはねえ、お泊まりセットは常備してるからな」ドサッ

上条「どこから出した!?ていうか常備してんのかよ」

垣根「俺に常識は通用しねえ」

上条「はいはい、冷めないうちに入れよ」

垣根「おうっ」ガチャバタン

上条「そういやインデックスが泊まりに行ってから、もう十日以上になるのか。
俺以外の人がいるのは、ずいぶん久しぶりだな」

コーノフネーヲコイデイケー

上条「あれ?黒子から?」ピッ

上条「もしもし黒子か?どうしたんだ?」

黒子『今佐天さんに電話してきましたの、まああまり意味はなさそうでしたが』

上条「まあ仕方ないな、俺の顔は知ってる訳だし」

黒子『佐天さんが直接見た訳ではないみたいですの、何でも心理定規さんが目撃したらしいんですの』

上条「ああ昨日の人か、さっき垣根もその人に電話してたな」

黒子『何でも協定を結んだらしいですの、二代目鈍感王を振り向かせるためと言ってましたが』

上条「俺が言えた義理じゃないけど、あれはかなりの鈍感だよな」

黒子『上条さんと同じですの、自分への好意に対して、信じられない程に鈍感ですの』

上条「耳が痛いな」

黒子『まあそのおかげで私が彼女に』ボソボソ

上条「ん?何だ?」

黒子『何でもありませんの』コホン

上条「まあありがとうな」

黒子『あ、あの上条さん』

上条「どうした?」

黒子『あのそのまだお時間はありますの?できればもう少しお話ししたいんですの』カァ

上条「構わないぜ、俺も黒子の声を聞いてたいし」カァ

黒子『はうっ』ボンッ

上条「って大丈夫か?」

黒子『大丈夫ですの、ちょっと不意打ちにやられただけですの』コホン

上条「じゃあさ、土曜日だけど」

黒子『ええ楽しみにしてますの』


垣根「俺はイケメン、空気の読めるイケメン。
……もう一度入ってくるかな」

266: 2012/11/26(月) 00:08:01.38 ID:dPJfjh3AO


垣根「上がったぜ」

上条「ずいぶん長風呂だったな」

垣根「リア充爆発しろ」

上条「なんでだよ!大体お前も十分リア充だろうが」

垣根「何でだ?」

上条「……垣根、やっぱりお前が後継者だ」ウンウン

垣根「鈍感王はいらねえって」

上条「もう少し周りを見てさ、自分の気持ちを考えてみろよ?」

垣根「周りねえ」

上条「じゃあ俺も入ってくるよ」

垣根「あいよごゆっくり」

上条「そんなにかかんねえよ」ガチャバタン

垣根「……さて、一人になった所で」ニヤリ

垣根「工口本捜索開始だぁ!」ババッ


上条「上がったぞ」

垣根「おう上条、今日はどれ使うんだ?」エロホンヒロゲ

上条「何やってんだよ!」バシッ

垣根「安心しろっての、ただお前の彼女に工口本の写メ送っただけだから」ケラケラ

上条「本当に何やってんの!?……マジで送ってある!?」ガビーン

垣根「俺に常識は通用しねえ!」

上条「そげぶ!!」ドゴシャッ

垣根「ピョゲラッ」メギョッ

プルルルルガチャ

上条「……あ、もしもし黒子か?まさかさっきのメール見たのか?」

黒子『か、上条さん私は』

上条「いや忘れてくれ!今垣根のやつぶっ飛ばしておいたから!頼むから忘れてくれ!」

黒子『わ、私もそのうちきっと、大きくなってみせますの!』

上条「黒子さーん!?落ち着いて戻って来てー!」

黒子『私負けませんの!きっと上条さんの理想になりますの!』

上条「そんなのいいからね!?お願いだから戻って来て!というか黒子が俺の理想像だからね!?」

黒子『あうっ』ボボフンッ

上条「って何こっぱずかしいこと言ってんだよ俺!」カァッ

黒子『……』チョットクロコ?ダイジョウブ?

上条「黒子さーん!?返事してー!」

垣根「……」チーン



【隣の部屋】

土御門「上やんうるさいにゃー、いったい何をしてるんだにゃー?」

267: 2012/11/26(月) 00:10:10.23 ID:dPJfjh3AO


上条「まったくふざけんなよな」

垣根「マジで悪かったって、なんとかなったんだしさ、むしろ良かった事もあったじゃん」

上条「……追い出されないだけ感謝しろよ?」ハァ

垣根「おうよっ」ビシッ

上条「とりあえず寝るとするか、ベッドと布団どっちにする?」

垣根「一緒に寝る?」イヤン

上条「……ベッドと布団どっちにする?」

垣根「オーケイ俺が悪かった、だからその右拳を下ろそうぜ」

上条「まったく」

垣根「まあ押し掛けたのは俺だしな、布団で寝かせてもらうぜ」

上条「そうか、じゃあ俺はベッドな、おやすみ」

垣根「おやすみ上条」


垣根「なあもう寝たか?」

上条「……」スゥスゥ

垣根「……ありがとな、今日は楽しかったぜ」

上条「……」グゥグゥ

垣根「……友達か、こんなのも悪くねえな」フッ

上条「……」

垣根「独り言はここまで、さて寝るかな」

上条「……」

垣根「うーん鍋のお化けが」ウーンウーン

上条「またこいよ、友達なんだからさ」ボソッ


episode23 終わり

274: 2012/11/29(木) 20:21:31.27 ID:s1TMAwhAO


 episode24 とある協定の一斉捜査


【垣根の家】

垣根「じゃあ行ってくるぜ!」ガチャバタン

心理定規「ちょっと待ってよ帝督、そんなに急いででかけなくても」ハァ

時計「10時30分」

心理定規「今日は佐天さんは学校だし、何をしようかしら」

ピンポーン オトドケモノデース

心理定規「はいはい、今開けるわ」ピッ


心理定規「帝督が何か頼んだのかしら?……生物じゃないみたいだけど、開けてもいいのかしら?」ウーン

心理定規「帝督が頼みそうなもの、……分からないわね」チラッ

心理定規「……気になるわね」ソワソワ

心理定規「……そうよ!帝督を恨んでいる人が爆弾を送ってきたとか、ありえるわよね」ウンウン

心理定規「そうと決まれば早速中身を確認しなきゃね」ワクワクガサゴソ

心理定規「よいしょっと、えーと何かしらこれ?[ディ○ニー映画ブルーレイセット]?」エ?

心理定規「……脇に置いてと、さて何が入っているのかしら?」ガサゴソ

心理定規「これは……、[お泊まりセット12色バリューセット]?」ナニコレ?

心理定規「……さてと、一体何が入ってるのかしら?」ガサゴソ

心理定規「これは、[ファー○ー24色セット]?」ナニガオコッテイルノ?

心理定規「……帝督宛てよね?間違いじゃないわよね?」カクニン

箱「垣根帝督様」

心理定規「え?ちょっと待ってね?頭の処理が追いつかないのだけど」エート

心理定規「まずは映画のセットね、なんだかんだでメルヘンチックな帝督だもの、まだわかるわよ」ウンウン

心理定規「次のお泊まりセットは、いつ使うか分からないけど、まあいつか使うわよねきっと」ウンウン

心理定規「正直12色も絶対にいらないと思うけど、まあありだわ」チラッ

心理定規「最後の○ァービー24色セットね、これはきっと部屋が寂しいからよね、きっと賑やかになるわね」ウンウ

心理定規「って多過ぎよ!明らかにおかしいわよねこれ!普通2・3体じゃないの?というかそもそもこんなにあったかしら?」

心理定規「いろいろおかしいわよね?こう言うのはあれだけど、24体って友達がいないか、もしくはコレクターのレベルなんじゃないの?」

275: 2012/11/29(木) 20:23:40.87 ID:s1TMAwhAO


心理定規「……ちょっと待ってよ?そもそも帝督に友達なんていたかしら?一方通行や佐天さん以外にまともに会話してる相手いないわよね?」チラッ

心理定規「……いやいや落ち着いて私、よく思い返すのよ、帝督の知り合いは……」タラー

心理定規「……いないわよね?やっぱりいないわよね?なのにお泊まりセット?しかも12色セット?」ガタガタ

心理定規「いつ使うつもりだったの!?さっきはなんとかスルーしたけども、今度はスルーしきれないわよ!?」ハアハア

心理定規「……私疲れてるのかしら?こんな物を帝督が頼む訳無いわよね?」

ピップルルルルガチャ

心理定規「もしもし帝督?今荷物が届いたんだけど」

垣根『おお早いな、ついでに中身の確認頼めるか?』

心理定規「構わないわよ、というか逆に構うかしら?」

垣根『何言ってんだ?まあいいや、とにかく入ってるものを言うぞ?』

心理定規「いいわよ」チラッ

垣根『[ディ○ニー映画ブルーレイセット]と[お泊まりセット12色バリューセット]、最後に[ファ○ビー24色セット]だ、じゃあ確認よろしくな』ピッ

心理定規「なる程、やっぱり帝督が頼んだ物なのね」ジー

心理定規「……はあ、なかなか心の距離が縮まらない訳ね」シマイシマイ

心理定規「私はまだまだあなたの事を知らなかったわ」フタトジ

心理定規「でも大丈夫よ、どんなあなたでも私は受け入れるわ」ガチャリ

心理定規「でも今日はもう無理!いきなりは無理!」ポイッバタン

心理定規「……さてと、今日は何をしようかしら?」

キーットアールーヒカリノミヤーコー ピッ

心理定規「もしもし?」

垣根『悪い悪い、言い忘れてたけどよ、それぞれの色の種類はな』

心理定規「帰ったら自分で確認してね」ピッ

心理定規「……今日は何をするべきかしら?」ハァ

276: 2012/11/29(木) 20:25:54.12 ID:s1TMAwhAO


【夕方のスーパー】

心理定規「結局何も手につかなかったわ、前はもっとしっかりしてたはずなのに」ハァ

心理定規「……今日はハンバーグかしらね、それともお鍋にでもしようかしら?ってあら?」


垣根「これから上条の家で鍋をするんだけどさ、よかったらおっちゃんも来ないか?」

アックア「我が輩がであるか?」

上条「せっかくだしいいだろ?」

アックア「むう」


心理定規「あれは帝督?何故こんな所に?」

ヨーシイコウゼー マツノデアル ナベノザイリョウハ

心理定規「あれは確か昨日の、佐天さんの知り合いだったわね」

アリガトウゴザイマシター

心理定規「……今日は泊まりかしら?」チラッ

携帯「着信メール無し」

心理定規「……」ピッ

プルルルルプルルルルプルルルル タダイマデンワニピッ

心理定規「……今日はやっぱりハンバーグね、お鍋は明日にしましょう」ニヤリ


【垣根の家】

心理定規「帰ってこない、連絡も無い、どうしようかしらね?」ピッ

プルルルルガチャ

佐天『もしもし心理定規さんですか?』

心理定規「佐天さんに頼みたい事があるのよ、昨日のツンツン頭の人、確かあなたの知り合いなのよね?」

佐天『ああ上条さんですね、何かあったんですか?』

心理定規「実はね、帝督がその上条さんと一緒にスーパーにいたのよ、どうもご飯をご馳走になるみたいなんだけどね」

佐天『何で上条さんと?何か接点がありましたっけ?』

心理定規「私には心当たりが無いのよ、あなたはどう?」

佐天『そういえば、土曜日の特訓に上条さんも来てましたね、昨日も顔を合わせましたし』

心理定規「偶然会って食事に誘われた、そんな所かしらね?」

佐天『私確認してみますね、白井さんに聞けば分かると思うんで』

心理定規「ええお願いするわね」ピッピッ

プルルルルプルルルルプルルルルタダイマデンワニピッ

心理定規「……帝督……」


キーットアールーヒカリノミヤーコーピッ

心理定規「もしもし帝督?今どこにいるのかしら?」


277: 2012/11/29(木) 20:26:44.07 ID:s1TMAwhAO


心理定規「まったく連絡くらいして欲しいわね、……このハンバーグどうしようかしら?」

キーットアールーヒカリノミヤーコー

「あら佐天さんから?」ピッ

佐天『あっ心理定規さん、白井さんに聞いてみましたけど』

心理定規「どうだったかしら?」

佐天『知らないって言ってました、まあ多分嘘ですけど』

心理定規「今帝督からも連絡があったわ、タイミング的に確定ね」

佐天『どうします?必要ないですけど、明日問い詰めてみます?』

心理定規「そうね、明日はお鍋にするつもりなんだけど、よかったら一緒にどう?」

佐天『いいですね!じゃあ明日そっちに行きますね』

心理定規「いっそのこと泊まって行きなさい、二人で帝督を……ね?」

佐天『了解!垣根さんを……ですね?』

心・佐「『ふふっ、ふふふ、あはははは」』


 episode24 終わり

278: 2012/11/29(木) 20:33:28.09 ID:s1TMAwhAO
本日は以上です。
前回の宣言通り突っ走りました、垣根さんのキャラがもう自分でもよくわかりません。
垣根さんのキャラの方向性とか、垣根さんの立ち位置とかなんかもう色々不安です、意見や質問があったら是非どうぞ。
次回はまた4日以内にこれればいいな、みたいな感じです、正直ネタが無いです、土曜日の上黒デートまで間のネタの提供もよかったらお願いします。
ではまた次回に。

黒子「私とデートしていただけますか?」 上条「後日談」【後編】


引用: 黒子「私とデートしていただけますか?」 上条「ああ喜んで」