1: 21:03:40.309 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「士郎! しろおおおおおおお!!」ドンドンドンドン
セイバー「駄目です、今日も部屋から出てきません……」
セイバー「いったいどうしたらいいのでしょう……」
アーチャー「どうしたんだ、セイバー」スー
セイバー「そうだ! >>2をすればきっと部屋から出てきます!」
アーチャー「うむ、それはいい考えだ」
2:2017/12/10(日) 21:04:03.160 ID:twxZZA0l0.net
自炊
16:2017/12/10(日) 21:07:24.982 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「自炊します!」
セイバー「今まで私は食事面において士郎に頼りすぎていました! だからこれからはちゃんと自炊します!」
セイバー「とりあえずスーパーに行ってきますね! 士郎、今夜の夕食は楽しみにしててください!」スタスタ
アーチャー「そこまで言うのなら仕方ない、私もついていこう」スタスタ
士郎「…………」
19:2017/12/10(日) 21:11:40.031 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「スーパーに着きました! さて、何を買いましょうか……」
セイバー「士郎の分も作ってあげたいですし、士郎の好きな料理が好ましいですね」
セイバー「士郎の好きな料理……士郎の好きな料理……」
アーチャー「ハンバーグのような簡単な料理ならセイバーにも作れるのではないか?」
セイバー「そうだ! 餃子を作りましょう!」
セイバー「この間士郎が作ってくれたアレは美味しかった……きっと喜んでくれるはずです!」
セイバー「さっそく餃子を探しましょう!」スタスタ
アーチャー「餃子か、なかなかいいセンスをしているなセイバー」
31:2017/12/10(日) 21:17:20.187 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「餃子……餃子……ありました!」
セイバー「しかし……これは……餃子の……皮だけのようです」
セイバー「中身は売って無いのでしょうか……」
セイバー「餃子には何を入れればいいのでしょう……?」
アーチャー「中身は売っていないようだ、ひき肉やニラ……ニンニクなど……必要な材料を続けて買いに行くとしようか」
セイバー「そうです! 確か>>31 >>32 >>33などが入っていたはずです! さっそく買いましょう!」
アーチャー「ふむ、なかなか良い発想をお持ちのようだ」
33:2017/12/10(日) 21:17:47.064 ID:rbZ+IFfJ0.net
小麦粉
34:2017/12/10(日) 21:18:05.399 ID:UIJqdgXrd.net
そば粉
38:2017/12/10(日) 21:22:40.525 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「えーっと……確か……」
セイバー「ありました! fate/stay_night! しかも18禁版とはこのスーパーはなかなか良い品揃えですね!」
セイバー「これは隠し味に使うとして……」
セイバー「あとは……確か……小麦粉と……そば粉ですね!」
セイバー「これらを買い物かごに入れて……」
セイバー「これでよし、レジに行きましょう!」スタスタ
アーチャー「餃子になればいいのだが」
40:2017/12/10(日) 21:27:46.483 ID:eIhY65yR0.net
店員「合計で13800円になります!」
セイバー「た、高いですね……」
セイバー「確か財布には……」パカッ
セイバー「っ! 1万円しかないです……」
セイバー「困りました……どうしましょう……」
アーチャー「仕方ない、ここは俺が持つとしよう」パカッ
ギルくん「フハハハハハハハ!!! どうした嫁! 困っているのか!? ふむ! 金が足りないのか! 良かろう! 我が全て払ってやろう!」ジャラララララ
セイバー「英雄王……ギルガメッシュ……!」
セイバー「ここは素直に礼を……ありがとうございます」
ギルくん「ふっ、気にするな……」
アーチャー「良かったな、セイバー」
44:2017/12/10(日) 21:34:03.230 ID:eIhY65yR0.net
ギルくん「それでだ……我が嫁よ、あのような所で何をしていたのだ?」
アーチャー「それはこっちの台詞、と言いたいところだな」
セイバー「実は……青セイバー赤セイバー黒セイバー桃セイバー…………」
セイバー「というわけなのです」
ギルくん「何!? 餃子を創造するだと!? その材料だけでか!?」
セイバー「何か問題が?」
ギルくん「世迷い言を……大有りだ愚か者め! >>46が圧倒的に足りないではないか!」
46:2017/12/10(日) 21:35:31.533 ID:rbZ+IFfJ0.net
愛
49:2017/12/10(日) 21:42:01.751 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「愛……ですか……?」
ギルくん「そうだ、料理は愛情というではないか! 昨日のテレビで料理の鉄人が言っておったわ!」
セイバー「なるほど……愛、か」
ギルくん「うむっ、愛だ! 愛は大事だぞ!」
セイバー「かたじけない、英雄王ギルガメッシュ……私は大事なことを見落としていたようだ」
ギルくん「フッ、このような助言……英雄王たる我にとっては造作もないこと……気にするな」
セイバー「その言葉は深く、私の胸の中に刻もう……では、私はこれで」スタスタ
ギルくん「あ、ああ……またな……嫁よ……」
アーチャー「どうやら貴様への愛は不要なようだ」
ギルくん「黙れ白痴が」
54:2017/12/10(日) 21:50:03.531 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「ただいま戻りました」ガラッ
アーチャー「また邪魔をするぞ」スタスタ
セイバー「シロウ! 今から私が美味しい餃子を作りますからね! 楽しみにしててください!」
アーチャー「だそうだ、良かったな……衛宮士郎」
セイバー「さて! 存分に腕をふるいます! まずは……」
セイバー「………………」
セイバー「……………………」
セイバー「…………………………」
アーチャー「どうしたんだセイバー」
セイバー「くっ! 肝心の餃子の作り方が分からない! いったいどうしたら……!」
アーチャー「とりあえず買ってきたものはリビングにでも放っておいて冷蔵庫を探ってみてはどうかな」
セイバー「とりあえず隠し味であるfate/stay_nightを砕くところから始めましょうか」
アーチャー「流石最優のサーヴァント……素晴らしい発想力だ」
57:2017/12/10(日) 21:56:06.013 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「よし、粉々になりました……次は小麦粉とそば粉ですね」
セイバー「ふむ……これらはどうしたらいいのでしょう」
セイバー「既に粉々になっているようですが……」
アーチャー「なあセイバー、今からでも遅くはない……すいとんか……或いはピザにメニューを変更しないか?」
セイバー「まあ……すでに粉々になっているのなら都合が良い……これはこのまま使いましょう」
セイバー「きっと混ぜると味がよくなるのです、私の直感がそう告げています」
アーチャー「流石の直感力、と言ったところか……感服せざるを得まい」
58:2017/12/10(日) 22:00:55.334 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「ではこれら3つを混ぜ合わせて……」
チクッ
セイバー「っ! fate/stay_nightが私に攻撃を……!」
セイバー「アレだけ粉々にしたというのに……まだ意識があるとでも言うのか……!」
アーチャー「腐っても金属だ、素手で触るのは危険だぞ」
セイバー「だが、シロウの為! 私は負けません!」ピカー
シュゥゥゥゥゥゥン
セイバー「こうして甲冑を身に付ければ大丈夫なはず、続けます!」
アーチャー「果たして上手く混ざり合うのか……」
61:2017/12/10(日) 22:06:35.526 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「よし! 3つの粉が上手く混ざり合って……まるでパン生地のようになりました!」
アーチャー「何故だ」
セイバー「後はこれらを餃子の皮に詰めて……」テキパキ
セイバー「詰めて……詰めて……詰めて……」テキパキ
アーチャー「ふむ、流石の手際のよさだ」
セイバー「できました!」
セイバー「……………」
セイバー「……………………」
セイバー「で、ここからどうしたらいいのでしょうか……」
セイバー「シロウはいつもどうしていましたっけ……」
62:2017/12/10(日) 22:10:44.157 ID:eIhY65yR0.net
士郎『セイバー、ちょっと火元を見ててくれないか?』ジュゥゥゥ
セイバー『すいませんシロウ、今オンラインマッチングが熱いのです』ピコピコ
士郎『そ、そうか……もうすぐ餃子できるからな!』ジュゥゥゥ
セイバー『はい! たくさん作ってくださいねシロウ!』ピコピコ
士郎「ああ……」ジュゥゥゥ
セイバー「あの音……何かが絶え間なく跳ねているような音は……」
セイバー「……そうか! 揚げるのですね!」
アーチャー「おしいんだがな……」
63:2017/12/10(日) 22:19:34.831 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「油を……フライパンに入れて……」
セイバー「量は……やはりたくさんがいいですね!」トプトプトプ
アーチャー「セイバー、少し入れすぎだぞ」
セイバー「そして火をつけましょう……」カチッ
セイバー「火は……勿論強火で……」ボオオオッ
アーチャー「強火は危険だぞ、セイバー」
セイバー「…………どのくらいしたら入れればいいのでしょう」
セイバー「………………」
セイバー「…………………」
セイバー「……………………」
セイバー「私の直感が告げている……このタイミングですね、餃子を投入します!」ジュゥゥゥ
セイバー「この音、この音です! さあ、どんどん入れますよ!」ジュゥゥゥ
アーチャー「油はねで失明する者もいるという……気を付けるんだぞ」
66:2017/12/10(日) 22:27:52.574 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「餃子♪ 餃子♪ 美味しい餃子♪」
メラメラ……
アーチャー「……ん?」
ボオオオオオオッ
セイバー「っ!?」
アーチャー「い、いかん! セイバーめ……天ぷら油を……!」ダッ
セイバー「と、突然私の餃子から火が!! こ、このままでは……!!」アタフタ
セイバー「シロウの……シロウの家が燃えてしまう!! は、早く何とかしなければ……!」アタフタ
セイバー「そうだ! 水を! 水をかければいいのです! 早く水をかけて消化を……!」
69:2017/12/10(日) 22:34:44.674 ID:eIhY65yR0.net
「セイバァァァァ! 水をかけたら駄目だァァァ!!」
セイバー「!?」
士郎「セイバーはそのままゆっくり下がってくれ! 後は俺に任せろ!」ダッダッダッ
セイバー「し、シロウ!」
士郎「大きめのタオルを……濡らす!」ジャァァァ
士郎「そして……火に被せる!」パサァ
セイバー「ひ、火の勢いが! 弱まってます!」
士郎「まだだ! さらに大きめのタオルを……濡らす!」ジャァァァ
士郎「そして……さっきの濡れタオルの上に被せる!!」パサァ
セイバー「すごい手際です……」
士郎「行くぞ天ぷら油!! 濡れタオルの予備は充分か!」ジャァァァ
士郎「うおおおおおおおっ!!」パサァ
セイバー「シロウ……頑張って……!」
70:2017/12/10(日) 22:43:29.792 ID:eIhY65yR0.net
士郎「濡れタオルを何枚か被せて火が収まったら……コンロの火を止める……っと……」カチッ
士郎「全く……駄目じゃないかセイバー、揚げ物の時は火に気を付けないと」
士郎「おまけに天ぷら油だなんて……危ないから餃子には使わない方が良いぞ?」
セイバー「ご、ごめんなさい……シロウ……」
セイバー「私……シロウに喜んで欲しくて……」
士郎「……俺も謝らなきゃな」
セイバー「え?」
士郎「ごめん、セイバー……俺……いつもダラダラしてるセイバーの態度に腹が立って……あんな馬鹿なことを……」
士郎「今だってあと少し遅かったら取り返しがつかなくなるところだった……本当にすまん……」
セイバー「あ、謝らなきゃいけないのは私の方です! 私の方こそいつもオンラインマッチングばかりして……シロウの手伝いもせず……ただ食事を食べるだけの堕落な日々を送ってしまい……」
セイバー「本当に……申し訳ありませんでした……」
士郎「セイバー……」
74:2017/12/10(日) 22:46:54.832 ID:eIhY65yR0.net
セイバー「これからはちゃんとシロウのお手伝いをします!」
士郎「ありがとう、セイバー……」
セイバー「えへへ……」
士郎「それじゃあ……その……何だ……」
士郎「二人で餃子でも作るか?」
セイバー「! はいっ!」
士郎「よし、それじゃあもう一度買い出しに行かないとな! というか……これ……いったい何を使ったんだ……」
セイバー「それはですね! 小麦粉とそば粉と……あとfate/stay_night……」
76:2017/12/10(日) 22:55:36.812 ID:eIhY65yR0.net
アーチャー「………………」トボトボ
ランサー「おう、アーチャー! 今日もアホ面下げて! 何処かへお出掛けかい?」
アーチャー「………………」
ランサー「おい、何だ? まさか落ち込んでんのか?」
アーチャー「いや、別に……」
アーチャー「……俺に構うな、ランサー」
アーチャー「………………」ショボーン
ランサー「………………ハァ」
ランサー「あー! 何かどうしようもなく腹が減ったなあ! でも身近に料理作ってくれる奴なんていないしなー!」
ランサー「誰か料理を作ってくれる奴はいないかなー!? 今すぐ食べたいんだけどなー! メニューはお任せするんだけどなー!」
ランサー「……………………」チラッ
アーチャー「………………」
アーチャー「ふっ……仕方あるまい……」
アーチャー「餃子でいいなら御馳走しよう」
78:2017/12/10(日) 22:56:23.199 ID:eIhY65yR0.net
おしまい
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