1: 2012/06/10(日) 00:39:07.81 ID:Dkma/YLq0
やすな「おはようソーニャちゃん!!」
ソーニャ「……ああ……」
やすな「ダメだよソーニャちゃん! 朝は元気よく『おはよう』って言わなきゃ!!」
ソーニャ「朝からお前のバカ面を見て憂鬱なんだよ……」
やすな「ひどいよソーニャちゃん!! 毎朝顔合わせてるのに!!」
ソーニャ「だから毎朝憂鬱なんだ」
やすな「くぅ~~~!! ……あれ?」
ソーニャ「……ん?」
やすな「ソーニャちゃんの背中にスイッチがついてる」
ソーニャ「……は?」
4: 2012/06/10(日) 00:47:51.34 ID:Dkma/YLq0
ソーニャ「いきなり何を言ってるんだオマエ」
やすな「え~? ソーニャちゃんこそ何やってるの? そんな物背中につけちゃって~」
ソーニャ「そんなもの付いてるはずがないだろ。オマエの嘘にはだまされないぞ」
やすな「ほんとに付いてるんだよ! ……あっ!! ひょっとして……ふふふっ、私にいじって欲しかったの?」
ソーニャ「………………」イラッ
やすな「も~ソーニャちゃんたら素直じゃないんだから
さて、押したらどんなリアクションしてくれるのかなぁ~?」
ソーニャ「こんなリアクションだ」ギシッ
やすな「痛っ!! まだ押してないのに~!!!」
5: 2012/06/10(日) 00:54:28.63 ID:Dkma/YLq0
ソーニャ「馬鹿なことやってないでさっさと学校にいくぞ」
やすな「うう……馬鹿なことしてるのはソーニャちゃんの方なのに……」
ソーニャ「まだ言うか?」ジロッ
やすな「ひぅ!! さ、さぁ!! はやく学校へ行くぞ~!!」タッタッタ
ソーニャ「ふんっ」
やすな(……でも、あのスイッチ一体なんだろう……。気になるなぁ~)
やすな(……隙を見て押してみよう)
やすな「ソーニャちゃんって頃し屋のくせに意外と隙だらけだし」
ソーニャ「……聞こえたぞ」
やすな「ヒィ!! いつの間にか声に出てた~~~~!!」
11: 2012/06/10(日) 01:11:35.95 ID:Dkma/YLq0
【学校】
やすな(ソーニャちゃんって授業中に居眠りすることあるんだよね)
やすな(いつも眠らないように頑張ってるみたいだけど、今日も眠そう)
やすな(よ~し、眠ったら押すぞ~!)チラッ チラッ
ソーニャ(あの馬鹿……何か企んでやがるな……)
ソーニャ(今日だけは絶対に眠れないぞ……)
ソーニャ(そうだ。眠らないようにエンピツを前に立てて置いて……眠ったら刺さるようにしておけば……)ガサゴソ
やすな「ソーニャちゃん!! ナイフなんか取り出してどうしたの!?」
ソーニャ「う、うわっ、間違えた!」
15: 2012/06/10(日) 01:26:01.52 ID:Dkma/YLq0
やすな「体育だ~!! 体育の時間だよソーニャちゃん!!」
ソーニャ「知ってる」
やすな「ほらっ、二人組で体操するんだよ!! 一緒に組もうよソーニャちゃん!! いつものように!!」
ソーニャ「今日は別の人と組もうかな……」
やすな「ううっ、そんな悲しいこと言わないでよぉ~!! ゾーニャぢゃ~ん!」
ソーニャ「わ、わかった! 泣きながら擦り寄るな鬱陶しい!!」
やすな「じゃあはやくやろうよ!! ホラはやく!!」
ソーニャ「やけにやる気だな……いや、いつものことか」
やすな(ふっふっふ……体操の時なら合法的に背中を押せるからね……)
やすな(あの赤いスイッチをポチッと……ポチッと押したい……)
ソーニャ「なんだか寒気がするな……」ゾクッ
18: 2012/06/10(日) 01:44:54.97 ID:Dkma/YLq0
やすな「それじゃソーニャちゃん! 開脚前屈して!!」
ソーニャ「なんで教師より先にオマエが指示するんだ?」
やすな「ダメだよソーニャちゃん! 今は私とソーニャちゃんはパートナーなんだから!」
ソーニャ「意味が分からん……」
やすな「パートナーは信頼関係が大事なんだよ! だからパートナーの言うことを信用して言う通りにしなきゃいけないんだよ!」
ソーニャ「なるほど」
やすな「ふふっ、分かってくれたんだね。それじゃ開脚前屈して! 私が補助してあげるから!」
ソーニャ「そのまえにパートナーとしてオマエに指示して良いか?」
やすな「え!?」
ソーニャ「どうした? パートナーの言うことを信用して言う通りにするんだろう?」
やすな「わ、わかったよ……」
ソーニャ「じゃあ5分間息を止めろ」
やすな「……~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」
ソーニャ(どこまで頑張るか見ものだな)
19: 2012/06/10(日) 01:54:10.08 ID:Dkma/YLq0
やすな「……ぷはぁ~!!!!! っぜひっ……ぜひっ……!!」
ソーニャ「本当に5分間止めるとはな……」
やすな「ゲホッゲホッ、つ、次はソーニャちゃんが言うことを聞く番だね……!!」
ソーニャ「そうだな」
やすな「それじゃソーニャちゃん!! こっちに背中を向けて~!!」ワキワキ
ソーニャ「……なんだその手つきは……」
やすな「ふっふっふ……スイッチスイッチ……」
ピーッ!! は~い整列して-!!
ソーニャ「……残念だったな。もう体操の時間は終わりだ」
やすな「くぅ~~!! くそぅくそぅ!!」
23: 2012/06/10(日) 02:17:54.24 ID:Dkma/YLq0
ひるやすみ
やすな(ここはもう正攻法で行くしか無い……)
やすな(ソーニャちゃんの隙を突いて、スイッチを押すんだ!!)
ソーニャ「」モグモグ
やすな(ソーニャちゃんが食事に集中している今がチャンス!!)
ソーニャ「」ゴクゴク
やすな「ソーニャちゃん覚悟ーーー!!!!」
ツルッ ドンッ バシャッ
やすな「あっ、手が滑った!!」
ソーニャ「………………」ビショビショ
やすな「ぷぷっ……ソーニャちゃん牛乳まみれ……」
ソーニャ「ほぅ……言い残すことはそれだけか……?」
やすな「ぼ、暴力反対!!」
ソーニャ「安心しろ。今日は水攻めだ」
やすな「安心できる要素が無い!!」
30: 2012/06/10(日) 02:44:35.84 ID:Dkma/YLq0
ほうかご
やすな(ついに放課後になっちゃった……)
やすな(いつもは結構隙だらけなのに、今日に限って隙がないよ)
やすな(こうなったら……帰り道にどうにかして押すしか無い!!)
やすな「というわけで一緒に帰ろうよソーニャちゃん!!」
ソーニャ「何が『というわけで』なんだ?」
やすな「まあまあ、細かいことは気にせずに」
ソーニャ「はぁ……まあオマエの言うことが理解できないのはいつものことだが」
やすな「天才の思考は凡人には理解できないってこと?」
ソーニャ「遠まわしに馬鹿といったつもりだが……」
やすな「ひどい!! あんまりだ!!」
ソーニャ「オマエの行動も大概ひどいんだけどな」
36: 2012/06/10(日) 03:11:22.21 ID:Dkma/YLq0
かえりみち
やすな「」ソワソワ
ソーニャ(さっきからソワソワしてるな……。まあ、いつもより静かで良いけど)
やすな(う~押したいよ~押したいよ~)
やすな(でも普通に押そうとしたら関節技きめられるし)
やすな(少し寄り道しながら考えよう……)
やすな「ソーニャちゃん! アイス食べたくない?」
ソーニャ「アイスか……最近暑いしな」
やすな「それじゃコンビニ行こうよ!」
ソーニャ「でも、今日は用事があるから早く帰らなきゃ行けないんだ」
やすな「ええ~!! アイス食べる時間くらいあるでしょ!!」
ソーニャ「まぁ……少しくらいなら余裕はあるが」
やすな「じゃあアイス買おうよ!! アイスアイス!!」
ソーニャ「そんなにアイスが食べたかったのか」
37: 2012/06/10(日) 03:19:28.43 ID:Dkma/YLq0
やすな「ソーニャちゃんはどれにする?」
ソーニャ「そうだな……ガリガリ君の梨味にするか」
やすな「じゃあ私はこれ!」
ソーニャ「それ、当たり付きじゃないけど良いのか」
やすな「あっ! じゃあこれも買おう!!」
ソーニャ「……私はガリガリ君食べたら帰るからな」
やすな「そんな! 私が食べ終わるまで待っててよ!!」
ソーニャ「用事があるって言っただろう。2本も買おうとするから悪いんだ」
やすな「うぐっ……。どうしよう……どっちにしよう……」
ソーニャ(こんな真剣な顔をしているやすなを見たのは初めてだ)
41: 2012/06/10(日) 03:43:37.16 ID:Dkma/YLq0
こうえん
やすな「アイス美味しいね~」
ソーニャ「そうだな」
やすな「当たるかなぁ~? 当たるといいなぁ~」
ソーニャ「それ当たりが付いてない方だぞ」
やすな「ガーン! そ、そうだった……」
ソーニャ「ふんっ、バカめ……あっ」
やすな「どうしたのソーニャちゃん」
ソーニャ「当たった……私のアイス……」
やすな「えええ~!! いいないいなぁ~!!」
ソーニャ「参ったな……用事があるってのに」
44: 2012/06/10(日) 03:51:05.09 ID:Dkma/YLq0
やすな「あ、それじゃ私に頂戴! 私は暇だから!」
ソーニャ「……まあ、今すぐ引き換えなきゃいけないわけじゃないしな」
やすな「ソーニャちゃんのケチ!!」
ソーニャ「食べ終わったから帰るぞ」スッ
やすな「あ~待ってよソーニャちゃん!!」ダダッ
ソーニャ「お、おい、アイス持ったままこっち来るな!」
やすな「うわっ!」ベチャッ
ソーニャ「………………」ベタベタ
やすな「ぷぷっ……ソーニャちゃんアイスまみれ……」
ソーニャ「」プルプル
やすな「やばい……逃げよう……!!」ダダッ
ソーニャ「逃がすか!!」ダダッ
47: 2012/06/10(日) 03:58:20.56 ID:Dkma/YLq0
ガシッ
ソーニャ「捕まえたぞ……」
やすな「いや~!! アイスだからって氷責めはいや~!!!」
ソーニャ「氷は用意するのが大変だからな……砂責めあたりにしておくか」
やすな「ひぃぃぃ!!!」ジタバタ
ソーニャ「こら! あばれるな!!」
やすな「た、たすけてー!!」ドタバタ
ポチッ
やすな「へるぷみー………………って、あれ? ソーニャちゃん?」
ソーニャ「」
やすな「……どうしたの? 急に黙りこんじゃって」
ソーニャ「」
やすな「………………」ツンツン
やすな「……ソーニャちゃんが動かなくなっちゃった……」
49: 2012/06/10(日) 04:02:33.47 ID:Dkma/YLq0
やすな「ど、どうしよう……」
やすな「そういえば、さっき暴れた時にポチって音がしたような」
やすな「ひょっとしてスイッチ押しちゃったからかな……?」
やすな「もう一度押したら……元に戻るかな……?」
やすな「………………」
やすな「押してみよう……」
ポチッ
やすな「………………」
ソーニャ「」
やすな「………………」
ソーニャ「」
やすな「そんな……起きてよソーニャちゃん……!!」
50: 2012/06/10(日) 04:08:04.97 ID:Dkma/YLq0
やすな「……いやだ……こんなのいやだ……」
やすな「いつもみたいに突っ込んでよ……氷責めでも砂責めでも何でもいいから……」
やすな「ソーニャちゃん……ソーニャちゃん!!!」
ソーニャ「」
やすな「うわあああああああああああん!!!」
やすな「……という夢を見ました」
ソーニャ「朝っぱらから変な話を聞かせるなよ」
54: 2012/06/10(日) 04:13:17.89 ID:Dkma/YLq0
ソーニャ「ていうかオマエは夢の中の私に迷惑をかけすぎだ。夢の中の私に謝れ」
やすな「ええ!? そんなの理不尽だよ!!」
ソーニャ「理不尽なのはオマエの頭のほうだ」
やすな「……頭といえばソーニャちゃん」
ソーニャ「なんだ?」
やすな「どうして頭にアンテナ指してるの?」
おわり
56: 2012/06/10(日) 04:14:36.08 ID:Dkma/YLq0
間隔長くてすみませんでした。
支援ありがとうございました。
支援ありがとうございました。
57: 2012/06/10(日) 04:19:22.94 ID:dah9gY130
おもしろかった
乙
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