男「って事が昨日下校中にあってな」

男「そんなわけで今に至るわけだ…」

友「…今から二つの選択肢を選んでもらう！」

男「どうしたんだ急に…」

友「俺に鳩尾殴られるか、腹を蹴られるかだ！！」

友「さぁ…選べ！！」

男「両方却下します…」

男「てか…なんだよその選択肢」

友「相変わらず冷静に突っ込むな…」

友「なんかつまらん…」

男「そんなことはどうでもいいけど…なんだよあの選択肢は」

友「それはなあ…お前が鈍感すぎるかｒ」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

男「お？授業始まるぞ？席つけよ」

友「ヘイヘーイ！」

――二時間目

男（あぁ…数学めんどくせぇ…）

男（なんか友は凄い殺意をもった目で俺を見てくるし…）

男（女はすげぇ負のオーラを出してるし…）

男（あれ？もしかして不のオーラかも…）

男（いや…絶対に負のオーラだ…あれは絶対そうだ！）

男（……でも、なにに負けたんだ？）

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

男（Oh…授業に集中してなかった…）

モブ女「男君なに変顔してるのかしら…」

モブ男「ほんとだなｗｗｗ」

男「ふぅ…今日も疲れたぁ…」

友「なに言ってんだよっ！この鈍感男！！」

男「なぁ…その鈍感男って…俺の事？」

友「ったりめーじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇか！！！」

友「お前意外にだれがいる？？」

男「…なにに対して？」

友「…お前、マジで分かんないの？それとも調子に乗ってんの？」

男「マジでわからん」

友「まぁその目を見ればわかるけどさぁ…」

男「まぁ長い付き合いだから分かってとうｚ…」

友「調子に乗るなしｗｗ」

男「へぇいへぇいｗｗｗｗ」

男「…誰も見てない気が」

友「なにが？」

男「いや…なんでもない」


友「…ところで、なんで鈍感男と言われたかわかるか？」

男「さっきも言った通りまったく分かりません！！」

友「だろうな…」

友「ところでお前は恋した事ってある？」

男「…恋って何？」

友「は？」

友「男よ…お前は恋愛というものは知ってるか？」

男「いいえ」

友「キスって知ってるか？」

男「なにそれ？」

友「お前の読んだことあるマンガは？」

男「金がないからマンガは無い！」

友「最近見たテレビは？小説は？」

男「…俺の家にテレビが無いことは知ってるだろ」

男「あと…小説は無いよ…あるのは数学の参考書くらいだが…」

友「じゃぁ…セックｓ」

モブ男「ハイッ！ちょっと黙ろうか～友君」ｱｾｱｾ

モブ女「なに言ってるのかな？みんなの前で！！」ｲﾗｲﾗ

～男自宅～

男「ふぅ…ただいまぁ」

次女「おう！男！お帰り」

長女「お？帰ってきたようだなぁ…」ｿﾜｿﾜ

男「あ…帰ってたんだ」

男「？　どうしたんだ姉ちゃん？ソワソワして…」

次女「おぅ？これがわからんと？お姉ちゃんは今男にむちゅu…」

男「まぁそんなことは置いといてさぁ…恋ってなんだ？」

次女・長女「へ？？」

男「だ～か～ら～恋って何？？

次女「男…そんなん知らずに生きてきたの？」

男「あぁ！」

長女「はぁ…呆れた」

次女「ほんとだわ」

男「？」

長女「あのさぁ…好きって知ってる？」

男「知ってるよ？だって俺、姉ちゃん好きだもん」

長女「///」ｶｧｧｧ

男「あと次女ねーちゃんもねっ！」

長女「…」ｽﾞｽﾞｰﾝ

次女「アンタ…ムードクラッシャーって言うか…なんというか」

男「？？」ｷｮﾄﾝ

次女「とりあえず…飯食べるわよ！！」

男「そういえば…父さんと母さんは？」

次女「そういえば…一週間なんかのバスツアーに行くとか言ってたわ」

男「一週間！？聞いてないぜ！？それじゃぁ飯は…」

次女「私がつくるわ！！」

男「マジか」ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｰﾝ

次女「ホラホラ！二人とも落ち込んでないで早く食べるわよ！！」

男「姉ちゃん…まさかこれだから落ち込んだの？」

長女「…なわけないでしょ」ﾎﾞｿｯ

～一方女の家では～

女「ハァ…結局今日はしゃべれなかった…」

女「どうすれば男と仲良くなれるんだろ…」

「もう告っちゃえば？？」

女「！？」ﾄﾞｱﾉﾎｳﾆﾌﾘﾑｸ

女兄「ニヒヒｗｗ」ﾆﾔﾆﾔ

女「兄ちゃん！？」

女兄「よｗｗ」

女「ドアをノックしてから入ってって何回言えばわかるのよ！！アンタは！」

女兄「それよりも…相手は男かｗｗ」ﾆﾔﾆﾔ

女「な…なんでわかるのよ///」ｶｧｧｧ

女兄「昨日男と妙な話をしてたのをたまたま耳にしただけですよぉｗｗ」

女「！？」

女兄「もーさぁ…本気で告っちゃえば？」

女「///」

女「…りよ」

女兄「？」

女「無理に決まってるわよ…」

女兄「なんでさ…」

女「だって…だって…」

女兄「相手が鈍感すぎるから？」

女「…」ｺｸｯ

女兄「…なっさけねぇｗｗ」

女「え？」

女兄「そんなんで諦めるとかなっさけねぇわｗｗｗ」

女「う…うっさいわねぇ！」

女兄「だってほんとのことじゃん！」

女兄「押さないのか？引いちゃうの？お前はクズだねｗｗ」

女兄「今まで何人もの男子どもをけちゃんけちょんに振ってきたじゃんｗｗ」

女兄「男が好きだから振ってきたじゃんｗ」

女兄「ゲーオタのブサイクから超有名事務所に所属してるイケメンまで…」

女兄「男が好きだから…男といつまでも一緒にいたいから…」

女兄「振ってきたんじゃん！！」

女（兄ちゃん…本気だ…）

女兄「いままで振られた奴の努力はどうするんだよ！！」

女兄「男に気持ちが伝わらなくていいのかよっ！！」

女兄「それは違うだろっ！！」

女兄「伝えろよ…今まで我慢してた気持ちをよぉ…」

女兄「伝えろよ！意気地なし！！」

女兄「結果はどうであれさぁ…」

女兄「言わないよりかはマシだろっ！！」

女「…」ｳﾙｳﾙ

女兄「…泣くなよ」

女兄「あ！そういえばさぁ…飯できてるらしいんだけど食う？」

女「…食べる」ｸﾞｽｯ

女兄「うしっ！じゃぁ降りるぞ！」

～男の家～

男「マズかった…非常にマズかった」

男「あんなにマズい物を食わされるとかマジごめんだわ…」

長女「…男」

男「ん？」

長女「…ガム持ってきた///」ｶｱｱ

男「お…おぉ！サンキューな！」

男（なんで顔が赤いんだ？）

長女「じゃっ…」

ﾊﾞﾀﾝ

男「…」ﾊﾟｸｯ

男「…にしても、好きって…どんなかんじなのかねぇ？」

ｶﾞﾁｬ

長女「あ！あと…」

男「！？」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

長女「！？だだだだ…大丈夫？」

男「ゲホッ！！ゴホッ！！」

長女「どうしたの？毒飲んだの？氏んじゃうの？？そんなのはいやだぁぁ！」

長女「もうどーしたかわからなくぁｗせｄｒｆｔｇｙふじこｌｐ！！」

男（なんかタイミングがおかしい気がする…）

男「とりあえず…おちつけよ…ガムが詰まっただけだから…」


――二分後

男「んで？何？」

長女「あのさぁ…好きって…ドキドキるよ？」

男「それだけ？」

長女「うん…」

――そして時は過ぎて朝の学校校門

女（よしっ！！今日の放課後に告白するぞぉ…）

モブ男「なんか女さん…やたら気合いが入ってるね…」ﾋｿﾋｿ

モブ女「そろそろこれもおわるんじゃないかしら…」ﾋｿﾋｿ

モブ男「何の話？」

モブ女「あっちの話…」

友（女さん…やるな…ありゃ）

男「チコクするぅ！！」

ヘンタイ「うっひょーｗｗ制服女子マジエッろｗｗｗ」

男「うわっ！！」

女「きゃっ！」

男「あぁ！！大丈夫？って…ん？」

女「あ///」

男「あれ？女ってこんなに可愛かったっけ…」

男（やばい…胸がドキドキする…テンション高まる…女の顔見れねぇ）

女（なにこれ！なんかのハプニング？？なんかラッキーなんですけど！///）

男（あ…なんかしなきゃ///）

男「…ぶつかって…ごめんな！」ﾀﾞﾀﾞｯ

女「あ…」

女「今日の男…なんかやさしかった…気がする///」ﾎﾟﾜﾜｧﾝ

友（まさか…男…まさかｗｗｗ）

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

男（結局授業に集中できないまま終わっちゃった）

～長女「あのさぁ…好きって…ドキドキるよ？」～

男（…好きなのか？女が…）

友「男ｗｗさっきっから真剣な顔してどうしたのｗｗｗ」

男「くぁｗせｄｒｆｔｇｙふじこｌｐ！！！」

友「おいおい…いつもの冷静さはどうしたんだよ…」

男「へ？あ…あぁ……ごめん」

友「…女さんからの伝言だ」

男「お…女から！？」ﾄﾞｯｷｰｰｰｰｰﾝ

友「お…屋上でまってるだと…ｓ…ゲハハハハハハｗｗｗ」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

男「友！？」

友「いやｗｗお前の反応面白すぎｗｗｗｗ」

男「へ？」

友「プハハハｗｗ…大…丈夫…ｗｗ、気にスンナｗｗｗｗｗ」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

友「それより言ってやれよｗｗ、女さんがまってるぜｗｗ」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

男「お…おう」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

友「ゲラゲラｗ…ハァハァ」

友「…まさか男がねぇｗｗ」

友「ありゃ成功だなｗｗ」

友「…さぁて！俺も探そうかな！！」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

男「女…来たぞ」

女「…男」

男「何だ？急に呼び出して…」

男「昨日は珍しく一緒に帰らなかったし…どうしたんだ？」

女「…男」

男「ん？」

女「真剣に聞いてね…」

男「おう…」

男（女！！顔近い！！）ﾄﾞｷﾄﾞｷﾊﾞｸﾊﾞｸ

女「私は…男の事が………」

女「だいしゅきでｓｙｄｆじゃ；ｊふ」

男「…」

女「………」

男・女「ぷっはっはっはっはｗｗ」

女「あはは！失敗しちゃったよ！」

男「はははｗｗ緊張して損したかもｗｗ」

女「あははｗ…好きだよ！男！！」

男「…多分だけど…俺も！」

女「……多分？」

男「…いや、絶対に………好きだよ！女！」

女「…
よかったぁ！」

男「こっちもだぜ！！」

～一方屋上入口付近の会談では～

ヘンタイ「チクショォ！あの女をズタボロに犯して男をぉ！男をぉ！！！」

友「クソがっ！行くんじゃねぇ！！落ち着け糞ド変O！！」

～帰り道～

女「いやぁ…男が私を好きでいてくれて……よかった」

男「そうか…なんか照れる///」

男「…しっかしさぁｗあそこでヘンタイが来るとは思わなかったよｗｗ」

女「ほんとねｗｗまさか「犯してやるぅ」とか言ってこっちに向かってきたと思ったら」

男「ぶっ倒れてんのなｗｗｗ」

女「あれはもう…笑うしかないよｗｗｗ」

男・女「ハハハｗｗｗｗｗ」

男「…そうだ」

女「どうしたの？」

男「俺さぁ…テレビとかマンガとか家に無いからこの後どうすればいいのかわかんねえやｗｗ」

女「…マジで！？」

男「…ごめんな」

沈黙

女「じゃぁさ！！」

男「？」

女「デートしよっ！！」

END