梓「どーせピクニックとかカラオケとか言い出すに決まってるです。練習しますよ！今日こそは」

澪「そうだぞ。昨日だってビンゴ大会だったし」

唯「練習だってぇ～。ギー太準備しなきゃ」

律「えーいお前たち！今日は何月何日だ！？」

唯「11月24日だよ～」

律「正解だ。さすが唯隊員」

澪「それがどうかしたのか？」

律「かぁ～これだから澪はいつまでもお子ちゃまなんだよ」

澪「？？」

律「では聞こう！今から１ヶ月後に何があるっ！？」

唯「んん～名探偵ゴマン32巻の発売日～」

律「ちっがーう！クリスマスだよっ！く！り！す！ま！す！」

梓「どーせクリスマスパーティーの話ですよねー？もう練習始めますよ」

律「違う！断じて違う！」

律「もう女同士で鍋をつついたりプレゼント交換する年齢じゃないのだよ！」

唯「あ！サンタ捕獲作戦でありますか！隊長！？」

律「唯は少し黙ってなさい」

唯「うぅ～」

律「澪、中学３年の時クラスにいたＡって覚えてるか？」

澪「あぁ。確かバスケ部の」

唯「なになに？りっちゃんまさか彼氏できたの～！？」

梓「（そんな馬鹿な・・・）」

律「いやいや。そのＡがさぁ～合コンしようって♪」

澪「合コン・・・」

澪「無理無理無理無理！」

唯「合コン？何それ～？」

梓「（なんだろう・・・セッションとは違うのかな？）」

律「お子ちゃま達にわかりやすく説明するとだな」

律「ようするに見ず知らずの男女が集まってお食事する！それが合コンであーる」

唯「ほうほう」

梓「（しっ知らない男の子とっ）」

律「しかもだなー場合によってはゲームとかでキスするらしいぞぉ」ﾆﾔﾆﾔ

澪「きっキスぅぅぅ」ﾎﾞﾝ

唯「りっちゃん！とうとうあたしたち大人の階段登るんだね！！」

梓「（きっキス！！したことない・・・）」

律「というのは冗談で」

律「まぁどうしてもＡのやつが合コンしてみたいんだって」

唯「隊長！！澪ちゃんが息してない！！」

澪「ハッ！ぜぜぜ絶対行かないぞ！わわわ私は！！」

律「そういうなよ～向こうは４人なんだよ～」

澪「い！や！だ！」

律「大丈夫だよ～Ａとその友達だぜ。別に変な事はしないって！」

唯「楽しそうだよ～行こうよ澪ちゃ～ん」

澪「い　や　だ」

律「あら～いいのかな～」ﾆﾔﾆﾔ

律「澪が来ないんだったらうっかり口が滑っちゃうかもなぁ～」

澪「何をだ」

律「いやぁ一年の文化祭のライブの事とかぁ」

律「写真も見せちゃうかもなぁ～しましまの・・・」

澪「！！！」

澪「わかったよ・・・」

律「フフフ」

唯「よ～し。合コンへいざゆかん！！」

梓「あの～」

律「梓は来るの決定してるからなー」

梓「へっ！！決定ですか？」

律「先輩の命令は・・・」

唯「絶対であります！！」

梓「はぁ～（でもちょっと興味あるかも）」

澪「でも普段だったら断りそうなんだけど、なんかあった？」

律「フフフ。聞いて驚くなよ」

律「なんとお金は全部むこう持ちなのだよ！！」

唯「うおぉ！隊長！あたしたちタダですかぁ！？」

梓「なんか先輩の友達に悪いです」

律「いいのいいの♪」

律「ただし！あまりガツガツ食うなよ！」

唯「了解であります！！」

澪「はぁ・・・（でも女子高だし、こういうのも悪くないかも）」

律「よし行くぞ～」

唯「（何食べよっかなぁ・・・）」

梓「（Jazzに詳しい人いたらいいな・・・）」

澪「（自己紹介とかするんだろうな、考えとかなきゃ・・・）」

駅前

A「よー律！久しぶり」

律「おお！久しぶり！元気かー？」

A「まあボチボチ。それより・・・」

澪「ひっ久しぶり」

A「秋山さん・・・だっけ？？懐かしいなー」

唯梓「はじめまして」

ABCD「はじめまして～よろしく♪」

律「まぁまぁ自己紹介は中でしようぜ」

A「そうだな。とりあえず俺たち高校生だし居酒屋って訳にいかないからファミレスでいいよな？」

律「どうぞどうぞ」

澪梓「（ドキドキ）」

唯「（おなかすいた～）」

ファミレス

律「さ～てじゃあ早速自己紹介タ～イム♪」

A「じゃあまず俺から。え～馬鹿律、秋山さんと同じ中学のAで～す。趣味ってか特技っつーかバスケ好きです♪」

澪「あっあのさ・・・澪でいいよ。秋山さんは恥ずかしい」

A「了解！澪ちん」

澪「（ちんはよせよ・・・）」

唯「はいはーい！！じゃあ次はあたし～。え～とぉ～趣味は～ゴロゴロすることと美味しい物とぉ・・・ギー太！！」

ABCD「（ギー太ってなんだよ・・・）」

律「あぁ。唯は自分のギターに名前つけてんだ」

ABCD「・・・」

B「次俺ね～。えーとＢっていいます。Aとはバスケつながり。よろしく～」

澪「（流れ的に私だな・・・）あっ秋山澪です。律とA
とは同じ中学で・・・よっよろしく・・・」

律「ごめんね～澪は恥ずかしがりなんだよ～」

B「（かっカワイイ）」

C「Cだ。よろしく」

A「あ、こいつもシャイだからあんまりイジメるなよ」

梓「えっと・・中野梓です。一年生です」

D「名前はDっていいます。趣味というかjazzをよく聞きます」

梓「（あっ）」

律「ゴホン！！え～本日の主役、田井中律でございます」

A「随分とアホ面の主役だな」

律「おまえ泣かすぞ」

A「ダハハ。相変わらずだなー馬鹿律」

律「あれれ～いいのかな～」

A「何がだよ」

律「Aの初恋の話したくなってきたな～」ﾆﾔﾆﾔ

唯「え～聞きたい聞きたい～」

A「律様お飲み物をお持ちしましょうか？」

律「はっはっはっ！よろしい」

B「Aと律さんは昔から仲いいんだな」

律「りっちゃんでいいよー」

A「そうだな。とりあえずみんなで『さん』付けはやめようぜ」

澪唯梓BCD「りょうか～い」

唯「すいませ～ん。注文いいですか～」

唯「え～とぉ～カルボナーラと春巻きとあんみつとイチゴパフェ♪」

ウエイトレス「か・・・かしこまりました」

ABCD「（えっ・・・何この子・・・）」

梓「あの～Dさんはjazzで何聞くんですか？」

Ｄ「だから呼び捨てでいいよ。俺はマイルス・デイビスとか好きなんだ。梓ちゃんは？」

梓「私もマイルスは聞きます！あとは勝手にしやがれとか好きです」

D「しぶいね～」


唯「んん～。このカルボナーラうま～」ﾎｸﾎｸ

B「唯ちゃんはよく食べる子なんだね。見てるこっちが幸せだよ」

唯「アクセントの黒コショウがたまらない～」

B「（聞いちゃいねぇ・・・）」

澪「ごっごめんなさい。唯は一つの事に夢中になると周りが見えなくなるんで・・」

B「ははは。澪ちゃんまるで保護者だな（やっぱこいつが一番いい女だ）」

澪「（はぁ～やっぱりこういうのは慣れないな・・疲れる）」

C「（あ～帰りてぇ。俺超浮いてるし・・・来るんじゃなかった）」

B「おいおいC。どーした？やけに静かじゃん」

C「勘弁しろよ。俺緊張しやすいって知ってんだろ」

澪「（男の子でもこういう子がいるんだな。なんか安心した。）」

B「まあまあせっかくなんだし楽しもうぜ」

・・・・・

律「よしよし。フリートークの時間はここまでだぜい」

A「何だよ急に」

澪「（何だろう・・とても嫌な予感がする）」

唯「お腹いっぱ～い」ﾎｸﾎｸ

B「（さて、どうやって澪ちゃんをお持ち帰りしようか・・・）」

律「では！ここからはお待ちかね！！王様ゲームっ！！」

ABCD「・・・・！！！！！！」

A「おいおい馬鹿律、何言ってんだよ」

澪「そっそうだぞ！！私たちまだ高校生だぞ！！」

唯「王様なりた～い。馬車のりた～い」

ABCD「（違えーよ・・）」

梓「（きっっっキスするんですかっっっ）」

律「おいおい勘違いすんなよ。揃いもそろって発情期ってやつですか」ﾆﾔﾆﾔ

C「別にいいんじゃないか？ただし人前でやっても恥ずかしくないことにしろよ」

唯「じゃあデコピンとかこちょこちょとかだね。負けないぞっ」

律「じゃあここに8枚の紙切れがある。一枚には王の字。あとは1～7の数字」

律「これを空き箱の中に入れてっと・・・一人一枚づつひいてく。そんで王様は二つの数字を指定して命令をくだす！」

A「そんで指定された数字の奴が命令を実行するって訳だな」

律「ザッツ・ライト！」

唯「そんじゃあ引いて行くよ～」

梓澪「（ドキドキ）」

唯「おおさまだ～れだぁ」

澪「（あっ！あたしだ！）はっっはひっっ」

律「なんだ～澪かぁ～」

澪「（どうしようどうしよう）」

C「自分が言われてやりたくない事以外ならいいんじゃない？」

澪「そっそうだな。じゃあ・・・2番と5番が・・・握手っっ！」

B「（おいおい握手って・・・小学生じゃねーんだよ。うぜーな）」

D「あ。俺2番だ」

梓「私5番です」

梓D「・・・」

唯「ほらほら～握手握手♪」

梓「なんか恥ずかしいですね」

D「だな・・・まあでも」ｷﾞｭｯ

梓「（あ///）」

D「改めてよろしく！梓ちゃん」

唯「梓ちゃんじゃなくてあずにゃんだぞ～」

梓「よ・・よろしくです！！」

律「（なんかあの二人・・気のせいかね・・・）じゃ次！！王様だ～れだ！！（来い！！）」

唯「うほほ～い！王様だ～」

律「なんだ唯か」

唯「こら！唯様とおよび！！」

唯「えーとぉ、4番が王様の肩をもむ！！」

律梓澪ABCD「・・・」

唯「ほぉ～ら！早く！オ～ホッホッホ」

澪「しかもあたし4番だし・・・」

唯「ほら早くしなさい！オ～ホッホッホ」

ABCD「・・・」

澪「しょうがないな」ﾓﾐﾓﾐ

唯「ちょっと痛いよ澪ちゃん」

澪「ああ。ごめんごめん」

律「手がでかいうえに馬鹿力だからなー」

澪「な　ん　か　い　っ　た　か」ｺﾞﾁﾝ!!

唯「りっちゃん隊長・・・殉職であります」

ABCD「・・・」

B「（おいおいなんだよこいつ・・・人頃しの目つきだったぞ・・・）」

B「（手出すのは危険すぎる・・・かわいいけど・・危険すぎる・・・）」

・・・・・

A「やべー。もうけっこうな時間じゃん」

律「おおもう8時半か」

澪「そうだなそろそろ・・・」

C「お開きにするか」

B「（あーあ。結局お持ち帰りなしだぜ。時間の無駄だったわー）」

唯「楽しかった～。またやろうねっ！おおさまゲーム」

ウエイトレス「お会計○○○○円になりまーす」

律「えーと・・・」ｼﾞｰ

A「あっいいよ。律たちは。男で割るから」

唯「あなたがたは天使ですかっ！それとも聖人君子！？」

C「大げさすぎ（やっぱ面白いコだな）」

律「悪いな！（うへへ）」

梓澪「ごちそうさまでーす」

B「（ったくまじ金の無駄。うぜー）」

律「なんか全部払ってもらって悪かったな」

A「だからいいって。なっ？」

BCD ｺｸﾘ

律「ほら！おまえたち！お礼だお礼！」

澪「ごちそうさま」
梓「ごちそうさまでした」
唯「ありがとねぇ～楽しかったよ～ばいば～い」

A「今日はありがとな。また連絡するよ」

律「おう！今度は球技大会とかにしようぜ」

A「いいね～実に楽しそうだ！」

律「じゃあまたな」

ABCD「おつかれ～」

律澪唯梓「ばいばーい」

・・・・

D「あっあのう！！」

梓「は・・はい。なんですか？」

D「よかったら連絡先おしえてくれませんかっ！？」

梓「（えっ！！えっ！！どうしよう）」

澪 ﾋｿﾋｿ{いいじゃないか連絡先ぐらい共通の話題でなかなか盛り上がってたじゃないか}

D「よかったらこれからもjazzの事とか話したり、一緒にライブハウスいけたらいいなと思って」

D「あ。ごめん。迷惑かな？」

梓「ぜっ全然迷惑じゃないです！！ちょっとびっくりして」

梓「私でよかったらよろしくお願いしますです」

澪 ﾋｿﾋｿ{よかったな、梓}

梓「はい！！」　ﾊｯｯｯ!!!!!!

梓「（殺気！！！）」

律「（あのおちびちゃんにはお仕置きがひつようだねぇ。唯隊員」
唯「（たいちょー！！！シメタ方がいいっすよ！！！）」

澪「ひがむな愚か者」

男子と別れた帰り道

律「いや～今日は楽しかったな～」

澪「恐ろしく疲れたけどな」

唯「あう～おなかパンパンだよぉ～」

梓「唯先輩は食べすぎです」

律「あーあ。でも結局何か始まりそうなのは梓だけか～」

唯「あたし達は年なんだよ・・・りっちゃん！！」

律「よし！！次は大人な男性だ！！」

律「めざせ玉の輿！！」

唯「めざせ化膿姉妹」

律「唯！！走るぞ！！月にむかって！！」

唯「りっちゃん！！今ならシャングリラまで飛べそうな気がするよ！！」

律唯「ぶーーーーん！！」

澪「やれやれ、元気だなあの二人は」

梓「全く少し分けてもらいていです」

澪「ははは。たしかにそうだな」

梓「じゃあ先輩あたし電車なんで」

澪「私と律はバスだな」

唯「歩くのあたしだけか～ぶぅ～」

律「じゃあみんな暗いし気をつけて帰れよ！」

唯「うん！みんなばいばーい」

梓「さよならです」


律「あっ！それと今日はなんかつきあわせて悪かったな！！ありがとよ！！」

唯「楽しかったし美味しかったからいいよ～」

梓「いい体験になりました」

唯律澪梓「ばいばーい」

律帰宅

律「只今～」

律「あら、誰もいない」

律「おいおい、娘をおいて夜逃げかぁ」

律「あ。置手紙だ」


『駅前にて中華料理食ってる。風呂沸いてる。入ったら鍵閉め、寝てろ』

律「・・・なんつー文章・・・」

律「小学生からやり直せ」

ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

律「電話？Aからだ」

律「はいはーい」

A「おお。ちゃんと帰れたか」

律「何それ馬鹿にしとんのか？」

A「冗談冗談。なんか久しぶりに会ったのにあんま話せてないなーと思ってさ」

律「おいおいあたしを誰だと思ってんのさ」

律「天下の田井中律様だよ！３ヵ月先まで予約でぎっしりなのよ！！」

A「あーはいはい。みんなに最初田中律だと思われてた田井中律さん」

律「あったな～そんなこと」

A「あのさ」

律「なにさ？」

A「来月の２４日・・・暇かな？」

A「できたら今度は・・・」

A「二人であわないか？」















律「ごめんねーあたし童Ｏに興味ないのよー」　ﾌﾞﾁｯ ﾂｰﾂｰﾂｰ
A「・・・・氏のう」

FIN