1: 2009/12/26(土) 22:38:51.48 ID:noXAsanf0
唯「ういー」ゴロゴロ
憂「何?お姉ちゃん」
唯「ライス食べたい」
憂「お姉ちゃんごめんね・・・もうお米は買えないんだよ」
こんにちは。平沢憂です。
突如蔓延したお米に感染する謎のウイルスによって、世界中のお米のほとんどが氏滅してしまいました。
世界各国の米農家は失業。
特に日本では食品関係事業が壊滅状態になったこととお米が食べられないことによる労働者の意欲低下で、
政治経済金融すべてが混乱し、日本市場は事実上の機能停止に陥りました。
日本企業は次々に倒産、日本と経済関係を持つ世界中の企業が打撃を受けちゃいました。
小麦などの生き残った他の穀物には投機マネーが大量に流入し、世界の穀物相場が暴騰したせいで食糧不足も深刻です。
途上国では食糧を求める暴動が相次いで起きているらしいです。
こうして世界は今、かつてない経済危機と食糧不足に見舞われています。
憂「何?お姉ちゃん」
唯「ライス食べたい」
憂「お姉ちゃんごめんね・・・もうお米は買えないんだよ」
こんにちは。平沢憂です。
突如蔓延したお米に感染する謎のウイルスによって、世界中のお米のほとんどが氏滅してしまいました。
世界各国の米農家は失業。
特に日本では食品関係事業が壊滅状態になったこととお米が食べられないことによる労働者の意欲低下で、
政治経済金融すべてが混乱し、日本市場は事実上の機能停止に陥りました。
日本企業は次々に倒産、日本と経済関係を持つ世界中の企業が打撃を受けちゃいました。
小麦などの生き残った他の穀物には投機マネーが大量に流入し、世界の穀物相場が暴騰したせいで食糧不足も深刻です。
途上国では食糧を求める暴動が相次いで起きているらしいです。
こうして世界は今、かつてない経済危機と食糧不足に見舞われています。
2: 2009/12/26(土) 22:40:00.36 ID:LQC2EKyp0
どうしてこうなった・・・
6: 2009/12/26(土) 22:45:16.67 ID:noXAsanf0
唯「らいすーらいすー」ゴロゴロ
憂「ごめんね・・・」ポロポロ
唯「あ、う、憂!冗談だよ!」
憂「え・・・?」
唯「お米が買えないことくらい知ってるよ。
ごめん。軽い冗談のつもりだったんだけど・・・」
憂「そうだったんだ」
唯「ごめんね憂。私は憂とだったら何食べてもおいしいよ!」
憂「ありがとう、お姉ちゃん!」
憂「ごめんね・・・」ポロポロ
唯「あ、う、憂!冗談だよ!」
憂「え・・・?」
唯「お米が買えないことくらい知ってるよ。
ごめん。軽い冗談のつもりだったんだけど・・・」
憂「そうだったんだ」
唯「ごめんね憂。私は憂とだったら何食べてもおいしいよ!」
憂「ありがとう、お姉ちゃん!」
8: 2009/12/26(土) 22:48:34.80 ID:noXAsanf0
翌日 学校
唯「りっちゃんおはよー」
律「おっす」
唯「今日もムギちゃんいないね・・・」
律「ムギが来なくなって一週間か。メール送っても『大丈夫』としか返ってこないんだよな」
唯「心配だよね・・・」
律「うん・・・」
9: 2009/12/26(土) 22:49:25.71 ID:noXAsanf0
音楽室
澪「やっぱムギは来てないんだ・・・」
唯「うん」
梓「何があったんでしょうか・・・」
グギュルルルルル
唯「あ、ごめん。お腹すいちゃってつい」
律「お前って奴は・・・」
唯「お昼はいつもパンだったんだけど、今は高いから一番安いやつ一個しか食べてないんだー」
澪「仕方ないよ。今はどの食べ物もすごく高くなってるし」
澪「やっぱムギは来てないんだ・・・」
唯「うん」
梓「何があったんでしょうか・・・」
グギュルルルルル
唯「あ、ごめん。お腹すいちゃってつい」
律「お前って奴は・・・」
唯「お昼はいつもパンだったんだけど、今は高いから一番安いやつ一個しか食べてないんだー」
澪「仕方ないよ。今はどの食べ物もすごく高くなってるし」
11: 2009/12/26(土) 22:52:10.71 ID:noXAsanf0
唯「最近お腹一杯って感じた事がないよ」
澪「私も・・・」
律「良かったじゃん澪。体重を」
ゴツン!
澪「うるさい」
律「ごめんちゃい!
(澪のパンチの威力も落ちてきたな・・・)」
梓「はあ。今日も練習、できそうにないですね・・・」
澪「私も・・・」
律「良かったじゃん澪。体重を」
ゴツン!
澪「うるさい」
律「ごめんちゃい!
(澪のパンチの威力も落ちてきたな・・・)」
梓「はあ。今日も練習、できそうにないですね・・・」
12: 2009/12/26(土) 22:55:32.38 ID:noXAsanf0
ガチャ
紬「こんにちはー・・・」
「!!!」
唯「ムギちゃん!」
律「おお!」
澪「ムギ!どうしてたんだ!」
梓「心配してましたよ!」
紬「みんな。心配かけてごめんね・・・」
律「いいよそんなことは。とにかく座りなよ」
紬「こんにちはー・・・」
「!!!」
唯「ムギちゃん!」
律「おお!」
澪「ムギ!どうしてたんだ!」
梓「心配してましたよ!」
紬「みんな。心配かけてごめんね・・・」
律「いいよそんなことは。とにかく座りなよ」
13: 2009/12/26(土) 23:01:50.67 ID:noXAsanf0
紬「・・・」
律「(ムギ、確実にやつれてるよな・・・)」
澪「(事情聞いていいのかな?)」
梓「(なんか気まずい・・・)」
唯「ねーねームギちゃん。なんで学校休んでたの?」
律「(あっさり聞いた!)」
澪「(さすが唯だ)」
紬「実は・・・父の会社が倒産しちゃって・・・」
律「そ、そうだったのか」
梓「テレビでいろんな会社が潰れてるってやってましたもんね・・・」
14: 2009/12/26(土) 23:05:55.89 ID:noXAsanf0
紬「父は莫大な借金を抱えて・・・
それに倒産のせいでたくさんの人が路頭に迷っちゃって・・・」
澪「む、ムギのせいじゃないよ!」
唯「そうだよ!ムギちゃんは悪くないよ!」
紬「ありがとう。でも、毎日家の前でデモをする労組の人たちを見てると・・・」
律「デモ!?」
梓「もしかして、そのせいで学校来れなかったんですか?」
紬「ええ。今日は無理を言って抜け出してきたの。
危険だって言われたけど、みんなに会いたかったから」
唯「私も会いたかったよムギちゃん~」ムギュウ
紬「唯ちゃん・・・」
それに倒産のせいでたくさんの人が路頭に迷っちゃって・・・」
澪「む、ムギのせいじゃないよ!」
唯「そうだよ!ムギちゃんは悪くないよ!」
紬「ありがとう。でも、毎日家の前でデモをする労組の人たちを見てると・・・」
律「デモ!?」
梓「もしかして、そのせいで学校来れなかったんですか?」
紬「ええ。今日は無理を言って抜け出してきたの。
危険だって言われたけど、みんなに会いたかったから」
唯「私も会いたかったよムギちゃん~」ムギュウ
紬「唯ちゃん・・・」
18: 2009/12/26(土) 23:23:11.81 ID:noXAsanf0
紬「そうだ。みんなに謝らないといけないんだ」
唯「え?何?」
紬「もう、お茶とお菓子は持ってこれないと思うの。ごめんなさい」
「・・・」
澪「なんだ。そんなことか」
紬「え?」
律「確かに毎日のお菓子は楽しみだったけど、そんなものより
ムギのほうが大切だよ」
唯「うん。ムギちゃんが来てくれたからお菓子なんて無くても平気だよ」
梓「そうですよ。ま、まあ私はもともとお菓子はいらないと思ってましたが・・・」
唯「え?何?」
紬「もう、お茶とお菓子は持ってこれないと思うの。ごめんなさい」
「・・・」
澪「なんだ。そんなことか」
紬「え?」
律「確かに毎日のお菓子は楽しみだったけど、そんなものより
ムギのほうが大切だよ」
唯「うん。ムギちゃんが来てくれたからお菓子なんて無くても平気だよ」
梓「そうですよ。ま、まあ私はもともとお菓子はいらないと思ってましたが・・・」
19: 2009/12/26(土) 23:30:29.84 ID:noXAsanf0
律「ムギ、辛いんだったらいつでも私たちに頼っていいんだからな」
紬「りっちゃん・・・」
澪「まったく。律はこういうときだけ部長っぽいんだから」
律「う、うるせー//」
唯「りっちゃんイケメン!」
律「しつこいぞ」
澪「というわけで、私たちがムギを支えていこう!」
梓「はい!」
律「おいしいところ持ってくなあ!」
紬「みんな・・・ありがとう。
私、軽音部に入ってよかった・・・」
20: 2009/12/26(土) 23:42:37.93 ID:noXAsanf0
律「よし。うまくまとまったところで」
澪「うん」
律「帰るか!」
ゴチン!
澪「おい」
律「いてて・・・さて、お約束も済んだし練習だ!」
「おー!」
―例え世界から米が無くなっても、私たちの友情は無くならない
fin
22: 2009/12/26(土) 23:46:46.79 ID:noXAsanf0
ごめん。いけるかと思ったけど話を広げられなかった
21: 2009/12/26(土) 23:43:45.44 ID:isq7F3TC0
乙であります
面白かッた
面白かッた
23: 2009/12/26(土) 23:59:06.04 ID:SCTr5eApO
乙
良かったよ
良かったよ
引用: 唯「ういーらいすー」
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