1: 2012/08/15(水) 22:44:48.95 ID:Wg3tVqO40
照「ただいま」
菫「おかえり。…おい、その手に持ってるのは何だ?」
照「え? ジュースだけど」
菫「…ちょっと待て。お前がそれを開けたら間違いなく」
照「えい」
ブシャッ
照「…ジュースが勝手に吹き出してきた」ビチャビチャ
菫「…勝手にじゃないだろう勝手にじゃ」
照「どうしよう菫」ビチャビチャ
菫「とりあえずこのタオルで吹いて、トイレで濡れたところを洗って来い」
照「うん」
菫「…まったく、いつになったら照は炭酸ジュースを普通に開けられるようになるんだ…」
淡「あれ? どうしたのスミレ?」
菫「…淡か。また照がジュースを、な…」
淡「…またかぁ」
菫「おかえり。…おい、その手に持ってるのは何だ?」
照「え? ジュースだけど」
菫「…ちょっと待て。お前がそれを開けたら間違いなく」
照「えい」
ブシャッ
照「…ジュースが勝手に吹き出してきた」ビチャビチャ
菫「…勝手にじゃないだろう勝手にじゃ」
照「どうしよう菫」ビチャビチャ
菫「とりあえずこのタオルで吹いて、トイレで濡れたところを洗って来い」
照「うん」
菫「…まったく、いつになったら照は炭酸ジュースを普通に開けられるようになるんだ…」
淡「あれ? どうしたのスミレ?」
菫「…淡か。また照がジュースを、な…」
淡「…またかぁ」
4: 2012/08/15(水) 22:46:28.78 ID:Wg3tVqO40
菫「ああ」
淡「…うーん、そういえばスミレっていつもテルの面倒を見てるよね」
菫「…そうかもしれないな」
淡「…むむぅ……ねえ、毎日どんな感じなのか教えてよ!」
菫「なんだ藪から棒に?」
淡「だってだって気になるんだもん!」
菫「?」
淡「……スミレばっかりずるいよ…」ボソッ
菫「…なるほど、そういうことか。いいだろう教えるよ」
淡「ホントに!? スミレありがとう!」
菫「もし私が照の面倒を見られなくなったらどうしようかと思っていたし、淡に詳しいことを教えておくのも悪くないしな」
淡「…えっ、ちょっと待って! そういうことじゃ」
菫「そうだな、とりあえず最近のある1日のことを話すとしようか」
淡「ス、スミレ?」
淡「…うーん、そういえばスミレっていつもテルの面倒を見てるよね」
菫「…そうかもしれないな」
淡「…むむぅ……ねえ、毎日どんな感じなのか教えてよ!」
菫「なんだ藪から棒に?」
淡「だってだって気になるんだもん!」
菫「?」
淡「……スミレばっかりずるいよ…」ボソッ
菫「…なるほど、そういうことか。いいだろう教えるよ」
淡「ホントに!? スミレありがとう!」
菫「もし私が照の面倒を見られなくなったらどうしようかと思っていたし、淡に詳しいことを教えておくのも悪くないしな」
淡「…えっ、ちょっと待って! そういうことじゃ」
菫「そうだな、とりあえず最近のある1日のことを話すとしようか」
淡「ス、スミレ?」
5: 2012/08/15(水) 22:48:26.22 ID:Wg3tVqO40
菫「おい、朝だ起きろ」
照「……うーん…」パチッ
菫「やっと起きたか。さっさと支度して学校に行くぞ」
照「あれ、菫? また起こしに来たの?」
菫「ああ。お前一人じゃまた寝坊するだろ」
照「起こしに来なくたって大丈夫なのに」
菫(そう言ってお前は何回寝坊したと思ってるんだ…)
照「目覚まし時計もあるし」
菫(設定の時間が1時間遅れていたがな…)
菫「…悪かったな。とりあえず時間も遅いし支度をしてくれ」
照「うん」
照「支度できた」
菫「…ちょっと待ってくれ」
照「?」
7: 2012/08/15(水) 22:50:35.89 ID:Wg3tVqO40
照「…寝ぐせを直すくらい私にもできるよ」ムッ
菫(お前がやったら逆に髪がすごいことになるじゃないか…)
菫「いいからいいから。そこに座ってくれ」
照「…わかった」チョコン
菫「よし、じゃあ梳かすな」
照「……」
菫「……」トカシトカシ
照「……」
菫「……」トカシトカシ
照「……くー」zzz
菫「……はぁ…」トカシトカシ
照「……くーくー」zzz
菫「……こんなものか。おい、起きろ照」
菫(お前がやったら逆に髪がすごいことになるじゃないか…)
菫「いいからいいから。そこに座ってくれ」
照「…わかった」チョコン
菫「よし、じゃあ梳かすな」
照「……」
菫「……」トカシトカシ
照「……」
菫「……」トカシトカシ
照「……くー」zzz
菫「……はぁ…」トカシトカシ
照「……くーくー」zzz
菫「……こんなものか。おい、起きろ照」
8: 2012/08/15(水) 22:53:34.44 ID:Wg3tVqO40
照「…ん、別に寝てないよ」
菫(明らかに寝息立ててたじゃないか…)
菫「そうだったか。朝ごはん出来てるから、リビングに行こう」
照「うん」
菫(…それにしても……)
菫(あの角みたい寝ぐせははどうやっても直らないな)
食卓
照「いただきます」
菫「いただきます」
照「…いつも朝ごはん作ってくれてありがとう」モグモグ
菫(ん? 照がお礼を言うなんて珍しいな)
菫「お前を起こしに来るついでだから別に構わないさ」
照「そういう訳にはいかない。何かお返しをしないと」モグモグ
菫「い、いやそんなこと気にしなくて本当に大丈夫だぞ?」
照「うーん……何をしようかな」
菫(明らかに寝息立ててたじゃないか…)
菫「そうだったか。朝ごはん出来てるから、リビングに行こう」
照「うん」
菫(…それにしても……)
菫(あの角みたい寝ぐせははどうやっても直らないな)
食卓
照「いただきます」
菫「いただきます」
照「…いつも朝ごはん作ってくれてありがとう」モグモグ
菫(ん? 照がお礼を言うなんて珍しいな)
菫「お前を起こしに来るついでだから別に構わないさ」
照「そういう訳にはいかない。何かお返しをしないと」モグモグ
菫「い、いやそんなこと気にしなくて本当に大丈夫だぞ?」
照「うーん……何をしようかな」
10: 2012/08/15(水) 22:58:15.04 ID:Wg3tVqO40
菫(聞いちゃいねえ)
照「…そうだ、今度は私が朝ごはんを作ろう」
菫「なっ!?」
菫(珍しくお礼を言われたと思ったらこう来るのか…)
菫「わ、私はいつものことだから本当に気にしてないぞ! だからそんな考えは…」
照「うん、そうしよう。早起きして菫の分も作ってあげよう」
菫(本当に人の話聞かないな!)
菫(だいたい照が早起きなんて出来るわけないだろ!)
菫(…ど、どうする?)
菫(照の作った料理なんて食べたら、下手すると一日中動けなくなるぞ…)
菫(……)
菫(うーん…やはりこれしかないか)
菫「…あっ、もうこんな時間じゃないか! 急ぐぞ照!」
照「…そうだ、今度は私が朝ごはんを作ろう」
菫「なっ!?」
菫(珍しくお礼を言われたと思ったらこう来るのか…)
菫「わ、私はいつものことだから本当に気にしてないぞ! だからそんな考えは…」
照「うん、そうしよう。早起きして菫の分も作ってあげよう」
菫(本当に人の話聞かないな!)
菫(だいたい照が早起きなんて出来るわけないだろ!)
菫(…ど、どうする?)
菫(照の作った料理なんて食べたら、下手すると一日中動けなくなるぞ…)
菫(……)
菫(うーん…やはりこれしかないか)
菫「…あっ、もうこんな時間じゃないか! 急ぐぞ照!」
12: 2012/08/15(水) 23:00:16.30 ID:Wg3tVqO40
照「えっ? …本当だ」
菫「ほら食器を片付けて……行くぞ!」
照「うん」
菫(苦しいごまかし方だったが大丈夫、か…?)
菫「やはりというか、なんというか…」
菫「結局それから照が朝ごはんを作っくれたことはまだ一度も無い」
淡「……ふむふむ、そうなんだ。やっぱり大変そうだねー」
菫(ん? もうちょっと食いついてくるかと思ったがそうでもないな)
菫(私と照の関係にやきもちを焼いているのかと思ってたが…違うのか?)
菫「ああ、大変だな。じゃあ続き、話してもいいか?」
淡「うん! お願い!」
菫「ほら食器を片付けて……行くぞ!」
照「うん」
菫(苦しいごまかし方だったが大丈夫、か…?)
菫「やはりというか、なんというか…」
菫「結局それから照が朝ごはんを作っくれたことはまだ一度も無い」
淡「……ふむふむ、そうなんだ。やっぱり大変そうだねー」
菫(ん? もうちょっと食いついてくるかと思ったがそうでもないな)
菫(私と照の関係にやきもちを焼いているのかと思ってたが…違うのか?)
菫「ああ、大変だな。じゃあ続き、話してもいいか?」
淡「うん! お願い!」
13: 2012/08/15(水) 23:03:59.17 ID:Wg3tVqO40
通学路
菫「もうすぐで学校に着くぞ。これなら間に合いそうだな」タッタッタッ
照「うん。よかっ」ズルッ
菫「あっ」
ドグシャア
菫「お、おい大丈夫か照!? 今かなり壮絶な転び方してなかったか!?」
照「……平気」
菫「いやいや、どうみても平気じゃないだろう! ちょっと見せてみろ!」グイッ
照「あっ」
菫「…やっぱりな。膝から血が出てるじゃないか。無理するな、照」
照「…だって」
菫「うん?」
照「私のせいで菫を遅刻させる訳にはいかないし…」
菫「もうすぐで学校に着くぞ。これなら間に合いそうだな」タッタッタッ
照「うん。よかっ」ズルッ
菫「あっ」
ドグシャア
菫「お、おい大丈夫か照!? 今かなり壮絶な転び方してなかったか!?」
照「……平気」
菫「いやいや、どうみても平気じゃないだろう! ちょっと見せてみろ!」グイッ
照「あっ」
菫「…やっぱりな。膝から血が出てるじゃないか。無理するな、照」
照「…だって」
菫「うん?」
照「私のせいで菫を遅刻させる訳にはいかないし…」
14: 2012/08/15(水) 23:06:41.35 ID:Wg3tVqO40
照「私は大丈夫だから菫は先に学校に…」
菫「…まったく、そんなことを気にしてたのか」
照「え?」
菫「そんなことを気にするのは今更すぎる。こんなのはもう慣れっこだ」
照「菫…」
菫「だからお前は何も気に病むことは無いんだ」
照「……ありがとう、菫」
菫「近くに公園があったはずだ。そこで傷を洗おう」
照「うん」
菫「…と、まあこんな感じで私と照は学校に遅刻したのだが…」
淡「……ぐぬぬ」
菫「なっ? どうした淡?」
淡「な、なんでもないよ! 早く続けて!」
菫(どうやらこの話は淡にとって悔しいらしい。…いまいち基準がわからない)
菫「ああ、わかった。学校に着いてからの話だったな」
菫「…まったく、そんなことを気にしてたのか」
照「え?」
菫「そんなことを気にするのは今更すぎる。こんなのはもう慣れっこだ」
照「菫…」
菫「だからお前は何も気に病むことは無いんだ」
照「……ありがとう、菫」
菫「近くに公園があったはずだ。そこで傷を洗おう」
照「うん」
菫「…と、まあこんな感じで私と照は学校に遅刻したのだが…」
淡「……ぐぬぬ」
菫「なっ? どうした淡?」
淡「な、なんでもないよ! 早く続けて!」
菫(どうやらこの話は淡にとって悔しいらしい。…いまいち基準がわからない)
菫「ああ、わかった。学校に着いてからの話だったな」
15: 2012/08/15(水) 23:09:06.79 ID:Wg3tVqO40
教室
教師「じゃあまずはモブA、この問題を解いてくれ」
モブA「わかりました」
教師「えー、じゃあ次に宮永。こっちの問題解いてくれ」
照「はい」
教師「モブBはこの問題を…」
菫「おい、大丈夫か照?」
照「え? 何が?」
菫「いや、問題を間違えたりしてないか?」
照「大丈夫。ばっちり解けた」
菫「…それならいいんだが」
照「行ってくる」
菫(照は頭はいいから気にしすぎかもしれないが、こういう時はいつも…)
照「…あっ」
教師「ん? どうした宮永?」
教師「じゃあまずはモブA、この問題を解いてくれ」
モブA「わかりました」
教師「えー、じゃあ次に宮永。こっちの問題解いてくれ」
照「はい」
教師「モブBはこの問題を…」
菫「おい、大丈夫か照?」
照「え? 何が?」
菫「いや、問題を間違えたりしてないか?」
照「大丈夫。ばっちり解けた」
菫「…それならいいんだが」
照「行ってくる」
菫(照は頭はいいから気にしすぎかもしれないが、こういう時はいつも…)
照「…あっ」
教師「ん? どうした宮永?」
17: 2012/08/15(水) 23:11:04.70 ID:Wg3tVqO40
照「……解く問題を間違えました」
菫(ほら、やっぱりこうなる…)
菫(ちゃんと「問題を間違えたりしてないか?」と確認したんだが…)
教師「あっ、えーっと、そうだな…」
菫「先生、私が代わりに解きます」
教師「ああ、頼んだぞ弘世。宮永には次の問題を解いてもらうからな」
照「はい」
モブC「宮永さんってクールっぽいけど、たまに抜けててかわいいよね~」
モブB「うんうん、ギャップ萌えってやつかな?」
モブC「あ、そうかも!」
菫(私からは丸聞こえなんだがな……照は気づいてないようだ)
照「? どうしたの菫?」
菫「いや、なんでもない。それよりも次の問題解いておいた方がいいんじゃないか?」
照「うん」
菫(ほら、やっぱりこうなる…)
菫(ちゃんと「問題を間違えたりしてないか?」と確認したんだが…)
教師「あっ、えーっと、そうだな…」
菫「先生、私が代わりに解きます」
教師「ああ、頼んだぞ弘世。宮永には次の問題を解いてもらうからな」
照「はい」
モブC「宮永さんってクールっぽいけど、たまに抜けててかわいいよね~」
モブB「うんうん、ギャップ萌えってやつかな?」
モブC「あ、そうかも!」
菫(私からは丸聞こえなんだがな……照は気づいてないようだ)
照「? どうしたの菫?」
菫「いや、なんでもない。それよりも次の問題解いておいた方がいいんじゃないか?」
照「うん」
18: 2012/08/15(水) 23:12:26.63 ID:Wg3tVqO40
菫「まあ、授業中はこんな感じだな」
菫「照の名誉の為に言っておくが、頭はいいんだぞ頭は」
淡「それはわかってるよ! そんなことよりモブBとモブCって誰なの!?」
菫「は? モブBとモブCか?」
淡「そう! テルのことを気安くかわいいなんて言っちゃって!」
淡「いや、それはその通りなんだけどさ! むーー!!」
菫(…そんなことにまで怒るのか)
淡「それでモブBとモブCってやつの名前は何なの!?」
淡「見つけたらタダじゃおかないんだから!」
菫「……」
淡「ねえねえ!」
菫「……さあ。なんたってモブだからな。私にはわからない」
淡「…えっ? あ、うん、そりゃあモブだもんね……えっ?」
菫「さて、次は昼休みのことでも話そうか」
淡「う、うん……あれ?」
菫「照の名誉の為に言っておくが、頭はいいんだぞ頭は」
淡「それはわかってるよ! そんなことよりモブBとモブCって誰なの!?」
菫「は? モブBとモブCか?」
淡「そう! テルのことを気安くかわいいなんて言っちゃって!」
淡「いや、それはその通りなんだけどさ! むーー!!」
菫(…そんなことにまで怒るのか)
淡「それでモブBとモブCってやつの名前は何なの!?」
淡「見つけたらタダじゃおかないんだから!」
菫「……」
淡「ねえねえ!」
菫「……さあ。なんたってモブだからな。私にはわからない」
淡「…えっ? あ、うん、そりゃあモブだもんね……えっ?」
菫「さて、次は昼休みのことでも話そうか」
淡「う、うん……あれ?」
20: 2012/08/15(水) 23:16:07.87 ID:Wg3tVqO40
昼休み
照「ふう」
菫「昼休みか。今日はどこで食べようか?」
照「ん……部室がいい」
菫「部室か…たまにはそこもいいな」
照「でしょ」
菫「よし、行こう」
照「うん」
部室
菫「はい、これがお前の分の弁当だ」
照「うん」
菫「今日は時間が無かったから昨日の余り物になってしまったが…」
照「大丈夫だよ。菫のご飯はおいしいから」
菫「そうか。ならよかった」
照「ふう」
菫「昼休みか。今日はどこで食べようか?」
照「ん……部室がいい」
菫「部室か…たまにはそこもいいな」
照「でしょ」
菫「よし、行こう」
照「うん」
部室
菫「はい、これがお前の分の弁当だ」
照「うん」
菫「今日は時間が無かったから昨日の余り物になってしまったが…」
照「大丈夫だよ。菫のご飯はおいしいから」
菫「そうか。ならよかった」
21: 2012/08/15(水) 23:17:53.60 ID:Wg3tVqO40
照「いただきます」パカッ
菫「いただきます」パカッ
照「…あっ」カシャン
菫「え?」モグモグ
照「箸、落としちゃった」
菫「……」
照「どうしよう菫」
菫「…毎日掃除してるとはいえ、何かあるとまずいから水道で洗ってこい」
照「…うーん」
菫「ん? どうした?」
照「今すぐ菫のお弁当が食べたい」
菫「は? …じゃあ私の箸を…」
照「食べさせて、菫」
菫「いただきます」パカッ
照「…あっ」カシャン
菫「え?」モグモグ
照「箸、落としちゃった」
菫「……」
照「どうしよう菫」
菫「…毎日掃除してるとはいえ、何かあるとまずいから水道で洗ってこい」
照「…うーん」
菫「ん? どうした?」
照「今すぐ菫のお弁当が食べたい」
菫「は? …じゃあ私の箸を…」
照「食べさせて、菫」
22: 2012/08/15(水) 23:24:01.12 ID:Wg3tVqO40
菫「なっ! お、お前なあ…」
照「お願い」
菫「…仕方ないな、今回だけだぞ」
照「うん、ありがとう」
菫「…は、はい、あーん」
照「あー…」
淡「ちょ、ちょっと待って!!」
菫「ん? どうした?」
淡「ツッコミどころが多すぎるよ!」
菫「何かおかしなところあったか?」
淡「まず、なんでスミレがテルにお弁当を作ってきてるの!? というか昨日の余り物って!?」
菫「ああ、朝食を作るついでに作ってやってるんだ。大したことじゃない」
菫「それと昨日の余り物っていうのは、たまたま前日に晩御飯を作ってやったんだ」
淡「うぐぐ…まあ、そこはいいの、そこはいいとして…」
照「お願い」
菫「…仕方ないな、今回だけだぞ」
照「うん、ありがとう」
菫「…は、はい、あーん」
照「あー…」
淡「ちょ、ちょっと待って!!」
菫「ん? どうした?」
淡「ツッコミどころが多すぎるよ!」
菫「何かおかしなところあったか?」
淡「まず、なんでスミレがテルにお弁当を作ってきてるの!? というか昨日の余り物って!?」
菫「ああ、朝食を作るついでに作ってやってるんだ。大したことじゃない」
菫「それと昨日の余り物っていうのは、たまたま前日に晩御飯を作ってやったんだ」
淡「うぐぐ…まあ、そこはいいの、そこはいいとして…」
23: 2012/08/15(水) 23:25:59.73 ID:Wg3tVqO40
淡「あーんってなに!? しかもスミレもノリノリだし!」
菫「そ、それは仕方ないことだろう。照に頼まれたことなんだから」
淡「私もまだしてもらってないのにずるいよ!」
菫「そんなこと言われてもだな…」
照「ただいま」
淡「あっ、テルー!」
菫(面倒なタイミングで帰ってきたな…)
淡「ねえねえ、お願いがあるの!」
照「なに?」
淡「あーんってして! あーんって!」
照「あーん?」
淡「そう!」
照「……?」アーン
菫「そ、それは仕方ないことだろう。照に頼まれたことなんだから」
淡「私もまだしてもらってないのにずるいよ!」
菫「そんなこと言われてもだな…」
照「ただいま」
淡「あっ、テルー!」
菫(面倒なタイミングで帰ってきたな…)
淡「ねえねえ、お願いがあるの!」
照「なに?」
淡「あーんってして! あーんって!」
照「あーん?」
淡「そう!」
照「……?」アーン
25: 2012/08/15(水) 23:27:44.56 ID:Wg3tVqO40
淡「あっ、えっとそうじゃなくって!」
淡(勘違いして口を開けてるテルもかわいいけど!)
照「違うの?」
淡「そ、そうだ、このケーキを私に食べさせてほしいの!」
照「ケーキを?」
淡「そ、そう!」ドキドキ
照「うん、いいよ」
淡「ほ、本当!? ありがとう!」
照「えーと、じゃあ…」
淡「あっ、このショートケーキがいい」
照「わかった。…はい、あーん」
淡「あ、あーん…」
ベチャ
淡「きゃっ!」
照「落としちゃった…どうしよう菫」
淡(勘違いして口を開けてるテルもかわいいけど!)
照「違うの?」
淡「そ、そうだ、このケーキを私に食べさせてほしいの!」
照「ケーキを?」
淡「そ、そう!」ドキドキ
照「うん、いいよ」
淡「ほ、本当!? ありがとう!」
照「えーと、じゃあ…」
淡「あっ、このショートケーキがいい」
照「わかった。…はい、あーん」
淡「あ、あーん…」
ベチャ
淡「きゃっ!」
照「落としちゃった…どうしよう菫」
26: 2012/08/15(水) 23:28:55.35 ID:Wg3tVqO40
菫(まったくこいつらは…)
菫(ちゃんと見ておかないと何をやらかすのか不安でしょうがないな…)
菫「……」
淡「スミレー助けてー!」
照「あわわわわ」
菫「…ふふっ、仕方ないな」
菫「とりあえず照はそこから離れろ、状況が悪化する。それから…」
カン
菫(ちゃんと見ておかないと何をやらかすのか不安でしょうがないな…)
菫「……」
淡「スミレー助けてー!」
照「あわわわわ」
菫「…ふふっ、仕方ないな」
菫「とりあえず照はそこから離れろ、状況が悪化する。それから…」
カン
41: 2012/08/16(木) 00:18:05.76 ID:Fc3SO+A90
恒子『先鋒戦、終了ーー!!』
恒子『いやー、チャンピオンの圧倒的な闘牌でしたね小鍛治プロ!』
健夜『ええ、連荘を止められはしたものの終わってみれば一人浮きですしね』
恒子『ところで小鍛治プロは宮永照と戦っても勝てるんですか?』
健夜『ええっ!? それはその…やっぱり私はプロですし…』
恒子『それでは次鋒戦は10分後に始まります! 視聴者の皆さんは今のうちに休憩を!』
健夜『えぇっ!?』
菫「…やはり試合中の照はいつもとは違うな」
淡「だよねー! ちょーかっこいい!」
菫「試合以外でもこんな感じだと助かるんだが…」
ドテッ
菫「ん? 何の音だ?」
淡「テレビからしたけど……ってテルー!?」
恒子『おおっと! 宮永照がコケたーー!!』
恒子『いやー、チャンピオンの圧倒的な闘牌でしたね小鍛治プロ!』
健夜『ええ、連荘を止められはしたものの終わってみれば一人浮きですしね』
恒子『ところで小鍛治プロは宮永照と戦っても勝てるんですか?』
健夜『ええっ!? それはその…やっぱり私はプロですし…』
恒子『それでは次鋒戦は10分後に始まります! 視聴者の皆さんは今のうちに休憩を!』
健夜『えぇっ!?』
菫「…やはり試合中の照はいつもとは違うな」
淡「だよねー! ちょーかっこいい!」
菫「試合以外でもこんな感じだと助かるんだが…」
ドテッ
菫「ん? 何の音だ?」
淡「テレビからしたけど……ってテルー!?」
恒子『おおっと! 宮永照がコケたーー!!』
43: 2012/08/16(木) 00:22:32.90 ID:Fc3SO+A90
健夜『随分と派手にコケてましたが大丈夫でしょうか…?』
菫「……」
淡「……」
照「……」ムクリ
恒子『チャンピオンが立ち上がったーー!! どうやら大丈夫なようです!!』
健夜『ね、ねえ、あまりしつこく実況しない方が…』
恒子『へ? なんで?』
健夜『それはその…』
淡「…ところで、スミレは会場に行かなくていいの?」
菫「ああ、ギリギリまで控え室で照を待ってないといけないからな」
淡「え? どうして?」
菫「…照が帰ってこれてるかどうか気になって試合にならなくなるんだよ…」
淡「そ、そっか…」
淡(でもそれって…)
菫「……」
淡「……」
照「……」ムクリ
恒子『チャンピオンが立ち上がったーー!! どうやら大丈夫なようです!!』
健夜『ね、ねえ、あまりしつこく実況しない方が…』
恒子『へ? なんで?』
健夜『それはその…』
淡「…ところで、スミレは会場に行かなくていいの?」
菫「ああ、ギリギリまで控え室で照を待ってないといけないからな」
淡「え? どうして?」
菫「…照が帰ってこれてるかどうか気になって試合にならなくなるんだよ…」
淡「そ、そっか…」
淡(でもそれって…)
45: 2012/08/16(木) 00:31:16.35 ID:Fc3SO+A90
尭深「…お母さんみたい」ボソッ
菫「ロン(物理)」
尭深「は…!?」
淡(言わなくてよかったー…)
菫「…遅いな照」
淡「うん…やっぱり迷ってるんじゃ…」
菫「時間が無い…とりあえず私は会場に向かってみるとする」
菫「もし次鋒戦が始まっても照が帰って来なかったら、淡は探しに行ってくれ」
淡「う、うん!」
恒子『次鋒戦があと2分で始まろうとしているのに関わらず、白糸台高校の弘世菫がまだ卓に着いていません!』
健夜『何かトラブルでもあったのでしょうか?』
ガチャ
恒子『へ?』
健夜『え?』
菫「ロン(物理)」
尭深「は…!?」
淡(言わなくてよかったー…)
菫「…遅いな照」
淡「うん…やっぱり迷ってるんじゃ…」
菫「時間が無い…とりあえず私は会場に向かってみるとする」
菫「もし次鋒戦が始まっても照が帰って来なかったら、淡は探しに行ってくれ」
淡「う、うん!」
恒子『次鋒戦があと2分で始まろうとしているのに関わらず、白糸台高校の弘世菫がまだ卓に着いていません!』
健夜『何かトラブルでもあったのでしょうか?』
ガチャ
恒子『へ?』
健夜『え?』
48: 2012/08/16(木) 00:38:40.93 ID:Fc3SO+A90
照『あれ?』
淡「は?」
恒子『み、宮永照が実況室に殴りこんできたーー!!』
健夜『ちょっ、こーこちゃん!?』
恒子『まさかさっきの小鍛治プロの私なら勝てる発言にカチンときたのかーー!?』
健夜『それはこーこちゃんが言わせたんでしょ! そもそもそんなこと言ってないし!?』
照『…違った』
恒子『…何が?』
照『控え室だと思ったんだけど…』
健夜『まさか白糸台の控え室と実況室を間違えた…?』
恒子『ま、まっさかー!』
照『なんでわかったんですか?』
健夜『……』
恒子『…こ、小鍛治プロの勘が冴え渡りますね!!』
健夜『無理に盛り上げようとしなくていいから!』
淡「は?」
恒子『み、宮永照が実況室に殴りこんできたーー!!』
健夜『ちょっ、こーこちゃん!?』
恒子『まさかさっきの小鍛治プロの私なら勝てる発言にカチンときたのかーー!?』
健夜『それはこーこちゃんが言わせたんでしょ! そもそもそんなこと言ってないし!?』
照『…違った』
恒子『…何が?』
照『控え室だと思ったんだけど…』
健夜『まさか白糸台の控え室と実況室を間違えた…?』
恒子『ま、まっさかー!』
照『なんでわかったんですか?』
健夜『……』
恒子『…こ、小鍛治プロの勘が冴え渡りますね!!』
健夜『無理に盛り上げようとしなくていいから!』
51: 2012/08/16(木) 00:48:35.39 ID:Fc3SO+A90
ガチャッ
菫『ハァ、ハァ、ハァ……』
恒子『こ、今度は弘世菫が殴りこんできたーー!!!』
照『あ、菫』
健夜『…もう何が何やら…』
菫『あ、あの、うちの照を回収しに来たんですが、構わないでしょうか?』
恒子『えっ? あっ、はい』
菫『ありがとうございます。それでは失礼します』
健夜『行っちゃった…』
恒子『そういえば弘世選手は次鋒戦、間に合うのでしょうか?』
健夜『間に合う…と思いますよ?』
恒子『小鍛治プロの疑問形だーー!!』
健夜『盛り上げるところの意味がわからないから!!』
菫『ハァ、ハァ、ハァ……』
恒子『こ、今度は弘世菫が殴りこんできたーー!!!』
照『あ、菫』
健夜『…もう何が何やら…』
菫『あ、あの、うちの照を回収しに来たんですが、構わないでしょうか?』
恒子『えっ? あっ、はい』
菫『ありがとうございます。それでは失礼します』
健夜『行っちゃった…』
恒子『そういえば弘世選手は次鋒戦、間に合うのでしょうか?』
健夜『間に合う…と思いますよ?』
恒子『小鍛治プロの疑問形だーー!!』
健夜『盛り上げるところの意味がわからないから!!』
52: 2012/08/16(木) 00:54:45.16 ID:Fc3SO+A90
菫「いいか? この道を真っ直ぐ行けば控え室に戻れるからな? 真っ直ぐだぞ!」
照「うん」
菫「それじゃあ私は次鋒戦に行くからな!」タッタッタッ
照「…菫っ!」
菫「なんだ!?」
照「頑張って!」
菫「…ああ!」
恒子『次鋒戦開始まであと10秒です! 弘世選手は本当に間に合うのか!?』
健夜『こんな形で敗退するなんて前代未聞ですが…』
ガチャッ
菫「すいません、遅くなりました」
恒子『ギリギリで弘世選手間に合ったー!! SSSSSSだー!!』
健夜『何それっ!?』
恒子『さすが、白糸台の、シャープ・シュータースミレ、すげえ』
健夜『意味わかんないからっ!!』
照「うん」
菫「それじゃあ私は次鋒戦に行くからな!」タッタッタッ
照「…菫っ!」
菫「なんだ!?」
照「頑張って!」
菫「…ああ!」
恒子『次鋒戦開始まであと10秒です! 弘世選手は本当に間に合うのか!?』
健夜『こんな形で敗退するなんて前代未聞ですが…』
ガチャッ
菫「すいません、遅くなりました」
恒子『ギリギリで弘世選手間に合ったー!! SSSSSSだー!!』
健夜『何それっ!?』
恒子『さすが、白糸台の、シャープ・シュータースミレ、すげえ』
健夜『意味わかんないからっ!!』
57: 2012/08/16(木) 01:09:09.01 ID:Fc3SO+A90
恒子『それではこの興奮を引き継いだまま、次鋒戦スタートです!』
健夜『興奮してるのは多分私達だけだよ!』
恒子『次鋒戦終了ーー!!』
菫「ふぅ…色々とあったが、とりあえず試合だけはなんとかなったな…」
菫「道もきちんと教えたし、照も控え室に帰ってるだろう」
ガチャ
菫「ただいま…ってあれ? 誰も居ないじゃないか」
菫「……も、もしかして…」
プルルルル
菫「電話か…」ピッ
菫「…もしもし?」
淡『もしもしスミレ!? 照がまだ戻ってないの!』
菫「……」
健夜『興奮してるのは多分私達だけだよ!』
恒子『次鋒戦終了ーー!!』
菫「ふぅ…色々とあったが、とりあえず試合だけはなんとかなったな…」
菫「道もきちんと教えたし、照も控え室に帰ってるだろう」
ガチャ
菫「ただいま…ってあれ? 誰も居ないじゃないか」
菫「……も、もしかして…」
プルルルル
菫「電話か…」ピッ
菫「…もしもし?」
淡『もしもしスミレ!? 照がまだ戻ってないの!』
菫「……」
60: 2012/08/16(木) 01:16:00.07 ID:Fc3SO+A90
淡『今みんなで探してるんだけど…できればスミレも探して!』
菫「…わかった」
淡『こ、このままだとまずいことになっちゃうよ!』
菫「ああ、淡達も試合に影響が出ない程度に探してくれ」
淡『うん!』
菫「じゃあまたあとで」ピッ
菫「…もうこの程度では驚かん。…しかし照は一体どこに…」
?『…これはどう思いますか?』
?『あっははーわっかんねー!』
?『……』イラッ
菫「あれは…別ブロックの解説の三尋木プロか…」
菫「…嫌な予感がする」
菫「…わかった」
淡『こ、このままだとまずいことになっちゃうよ!』
菫「ああ、淡達も試合に影響が出ない程度に探してくれ」
淡『うん!』
菫「じゃあまたあとで」ピッ
菫「…もうこの程度では驚かん。…しかし照は一体どこに…」
?『…これはどう思いますか?』
?『あっははーわっかんねー!』
?『……』イラッ
菫「あれは…別ブロックの解説の三尋木プロか…」
菫「…嫌な予感がする」
61: 2012/08/16(木) 01:17:37.48 ID:Fc3SO+A90
ガチャ
えり『へ?』
咏『ほえ?』
照『あれ?』
菫「……」
咏『うっはー! 宮永照じゃん!』
えり『え? なんで? 何ですかこれ?』
照『…間違えた』
咏『ん~? …まーまー細かいことは置いといて、こっち来なよー』
えり『ちょっ、ちょっと三尋木プロ!?』
照『はい』
菫「……」
菫「」ダッ
もいっこ、カン
えり『へ?』
咏『ほえ?』
照『あれ?』
菫「……」
咏『うっはー! 宮永照じゃん!』
えり『え? なんで? 何ですかこれ?』
照『…間違えた』
咏『ん~? …まーまー細かいことは置いといて、こっち来なよー』
えり『ちょっ、ちょっと三尋木プロ!?』
照『はい』
菫「……」
菫「」ダッ
もいっこ、カン
62: 2012/08/16(木) 01:19:08.34 ID:Fc3SO+A90
もうちょっと広げられるかなあって思ったけど無理だったごめん
64: 2012/08/16(木) 01:23:39.46 ID:U0PTJqci0
とりおつ
68: 2012/08/16(木) 01:26:44.01 ID:Fc3SO+A90
照「カップ焼きそばを食べたい」
菫「確かそこの戸棚に入ってたぞ。お湯も沸いてるからそれを使うといい」
照「わかった」
菫(カップ焼きそばか……うん?)
菫「お、おい照! ちょっと待て!」
照「なに?」
菫「そのお湯を捨てるの、私にやらせてくれ」
照「え? いいけど」
菫(照がお湯を捨てたらどうせ蓋が取れて、ダヴァン! となるに決まってる)
菫「……」ジョロジョロ
菫「……なあ、照」ジョロジョロ
照「なに?」
菫「なんでこのお湯は茶色なんだ?」ジョロジョロ
照「…ソース、先に入れちゃった」
菫(…もうやだこのチャンピオン)
菫「確かそこの戸棚に入ってたぞ。お湯も沸いてるからそれを使うといい」
照「わかった」
菫(カップ焼きそばか……うん?)
菫「お、おい照! ちょっと待て!」
照「なに?」
菫「そのお湯を捨てるの、私にやらせてくれ」
照「え? いいけど」
菫(照がお湯を捨てたらどうせ蓋が取れて、ダヴァン! となるに決まってる)
菫「……」ジョロジョロ
菫「……なあ、照」ジョロジョロ
照「なに?」
菫「なんでこのお湯は茶色なんだ?」ジョロジョロ
照「…ソース、先に入れちゃった」
菫(…もうやだこのチャンピオン)
70: 2012/08/16(木) 01:30:41.68 ID:Fc3SO+A90
>>69
はえーよ
ちょっとネタ考えてみる
浮かばないかもしれないから落としてもらってもいいです
はえーよ
ちょっとネタ考えてみる
浮かばないかもしれないから落としてもらってもいいです
74: 2012/08/16(木) 01:44:58.68 ID:b0BtD/S/O
乙でした
80: 2012/08/16(木) 02:14:55.51 ID:Fc3SO+A90
ガチャ
菫「ハァ、ハァ、ハァ……」
咏「おーっ! 白糸台の弘世菫じゃん! どしたのこんなところに?」
照「あっ、菫!」
えり「もうわけがわからない…」ブツブツ
菫「あっ、あのうちの宮永照を回収しに来たんですけど、構わないですか?」
えり「えっ? あっ、は…」
咏ん~、それはダメかなー?
菫「え?」
咏「だってさー、現インターハイチャンピオンがうちの解説してくれてるんだよー。そうそう簡単に手放すわけにいかないじゃん?
菫「いや、でもそういうわけには…」
咏「まーまー細かいことは置いといて。ささ、こっちにおいでー」
菫(何なんだこの人は……頭痛くなってきた…)
照「菫も一緒に解説しよーよ!」
菫「え? て、照?」
菫「ハァ、ハァ、ハァ……」
咏「おーっ! 白糸台の弘世菫じゃん! どしたのこんなところに?」
照「あっ、菫!」
えり「もうわけがわからない…」ブツブツ
菫「あっ、あのうちの宮永照を回収しに来たんですけど、構わないですか?」
えり「えっ? あっ、は…」
咏ん~、それはダメかなー?
菫「え?」
咏「だってさー、現インターハイチャンピオンがうちの解説してくれてるんだよー。そうそう簡単に手放すわけにいかないじゃん?
菫「いや、でもそういうわけには…」
咏「まーまー細かいことは置いといて。ささ、こっちにおいでー」
菫(何なんだこの人は……頭痛くなってきた…)
照「菫も一緒に解説しよーよ!」
菫「え? て、照?」
83: 2012/08/16(木) 02:23:03.19 ID:Fc3SO+A90
照「どうしたの菫?」
菫(そ、そうか、今照はあっちのモードに入ってるのか…)
菫(…仕方ない)
菫「わかりました」
咏「うはー、そう来なくっちゃ!」
菫「ただし、この試合が終わったら帰らせてもらいます」
咏「いいよいいよー。それだけの時間チャンピオンの独占ができるんだったらこっちも御の字だし」
照「じゃあこの席に座りなよ」
菫「わかった」
咏「白糸台の先鋒、次鋒コンビかー。こりゃ数字は頂いたね!」
菫「そ、そうですか…」
えり「あ、あの…」ボソッ
菫「は、はい?」
菫(そ、そうか、今照はあっちのモードに入ってるのか…)
菫(…仕方ない)
菫「わかりました」
咏「うはー、そう来なくっちゃ!」
菫「ただし、この試合が終わったら帰らせてもらいます」
咏「いいよいいよー。それだけの時間チャンピオンの独占ができるんだったらこっちも御の字だし」
照「じゃあこの席に座りなよ」
菫「わかった」
咏「白糸台の先鋒、次鋒コンビかー。こりゃ数字は頂いたね!」
菫「そ、そうですか…」
えり「あ、あの…」ボソッ
菫「は、はい?」
85: 2012/08/16(木) 02:29:26.37 ID:Fc3SO+A90
えり「…うちの三尋木が本当にすいません」ボソッ
菫「…いえいえ、大丈夫ですよ。照も楽しそうですし」
三尋木「うっはー、何この捨て牌意味わっかんねー! チャンピオンわかるー?」
照「いえ、わかりませんねー」
三尋木「あっはは、だよねー」
えり「…そう言ってもらえると助かります。それでは解説を始めましょうか」
菫「はい」
えり「次鋒戦終了です!」
咏「いやー、二人ともお疲れさん!」
照「お疲れ様でした!」
菫「お疲れ様でした」
咏「二人ともすっごくよかったよー! 今度また機会があったらよろしくねー」
菫「あっ、はい、ありがとうございます」
菫(この人本当にわっかんねーしか言ってなかったが大丈夫なのか…)
菫「では失礼します」
菫「…いえいえ、大丈夫ですよ。照も楽しそうですし」
三尋木「うっはー、何この捨て牌意味わっかんねー! チャンピオンわかるー?」
照「いえ、わかりませんねー」
三尋木「あっはは、だよねー」
えり「…そう言ってもらえると助かります。それでは解説を始めましょうか」
菫「はい」
えり「次鋒戦終了です!」
咏「いやー、二人ともお疲れさん!」
照「お疲れ様でした!」
菫「お疲れ様でした」
咏「二人ともすっごくよかったよー! 今度また機会があったらよろしくねー」
菫「あっ、はい、ありがとうございます」
菫(この人本当にわっかんねーしか言ってなかったが大丈夫なのか…)
菫「では失礼します」
88: 2012/08/16(木) 02:39:45.34 ID:Fc3SO+A90
菫「さて帰ろうか、照」
照「うん」
菫「それにしてもさっきは楽しそうだったな」
照「そう?」
菫「ああ。案外照はこういうのに向いてるのかもしれないな」
照「そうかな」
菫「ああ。……あれ?」
照「どうしたの菫?」
菫「いや、見覚えのないところに出てしまった。一旦戻ろう」
照「わかった」
菫「…おかしい。確かにこっちから来たと思ったんだが…」
照「…もしかして、迷った?」
菫「あまり認めたくないが…そうみたいだ」
照「どうしよう?」
89: 2012/08/16(木) 02:48:30.87 ID:Fc3SO+A90
菫「あまり偉そうなことは言えないが、こういう時は一旦止まるのが大事だ」
照「そうなの?」
菫「わからないからといって、闇雲に動くのが一番危険なんだ」
菫「だからこうやって一旦止まって情報を整理するのが最善手だ」
菫「こうやって止まってれば探してくれてる人が自分を見つけやすくもなるしな」
照「そうなんだ」
菫「一応言っておくがお前へのアドバイスでもあるんだぞ」
照「えっ?」
菫「照は迷うとうろうろする癖があるからな。だから今度迷った時はジッとしててくれ」
照「…迷ってなんかない」
菫(あー…そうだ、照は自分の天然っぷりに自覚が無いんだった)
菫「…そうだったな、悪い」
照「…でも、今度もし迷うことがあったらジッとしてる」
菫「そ、そうか」
照「菫が私を見つけてくれるのを待ってるね」
照「そうなの?」
菫「わからないからといって、闇雲に動くのが一番危険なんだ」
菫「だからこうやって一旦止まって情報を整理するのが最善手だ」
菫「こうやって止まってれば探してくれてる人が自分を見つけやすくもなるしな」
照「そうなんだ」
菫「一応言っておくがお前へのアドバイスでもあるんだぞ」
照「えっ?」
菫「照は迷うとうろうろする癖があるからな。だから今度迷った時はジッとしててくれ」
照「…迷ってなんかない」
菫(あー…そうだ、照は自分の天然っぷりに自覚が無いんだった)
菫「…そうだったな、悪い」
照「…でも、今度もし迷うことがあったらジッとしてる」
菫「そ、そうか」
照「菫が私を見つけてくれるのを待ってるね」
94: 2012/08/16(木) 03:04:17.19 ID:Fc3SO+A90
菫「あ、ああ…」
菫(さらっとすごいことを言われた気がする…)
照「…私が解説に向いてるって言ったでしょ」
菫「ん? ああ、さっきの話か」
照「そう」
菫「それがどうかしたのか?」
照「私も解説とかに菫は向いてると思った」
菫「そ、そうか。ありがとう」
照「だから……」
菫「だから?」
菫(さらっとすごいことを言われた気がする…)
照「…私が解説に向いてるって言ったでしょ」
菫「ん? ああ、さっきの話か」
照「そう」
菫「それがどうかしたのか?」
照「私も解説とかに菫は向いてると思った」
菫「そ、そうか。ありがとう」
照「だから……」
菫「だから?」
95: 2012/08/16(木) 03:05:44.49 ID:Fc3SO+A90
照「将来ああいう仕事を菫と一緒にやりたい」
照「小鍛治プロと福与アナみたいに、三尋木プロと針生アナみたいに」
照「…どうかな?」
菫「……ああ、私もやりたいな。照と一緒に」
照「…そっか。ありがとう」
淡「あー! やっと二人とも見つけたー!!」
淡「もう、何してたのー?」
菫「…ほら、こんな風にジッとしてれば見つけてくれただろ?」
照「本当だ」
淡「ん~? 何の話?」
菫「いや、なんでもない。それじゃあ帰ろうか」
淡「うん!」
照「うん」
もいっこ、カン!!
照「小鍛治プロと福与アナみたいに、三尋木プロと針生アナみたいに」
照「…どうかな?」
菫「……ああ、私もやりたいな。照と一緒に」
照「…そっか。ありがとう」
淡「あー! やっと二人とも見つけたー!!」
淡「もう、何してたのー?」
菫「…ほら、こんな風にジッとしてれば見つけてくれただろ?」
照「本当だ」
淡「ん~? 何の話?」
菫「いや、なんでもない。それじゃあ帰ろうか」
淡「うん!」
照「うん」
もいっこ、カン!!
96: 2012/08/16(木) 03:07:37.04 ID:Fc3SO+A90
強引な感じがすごいけどご勘弁を
菫照はもっと増えるべき
菫照はもっと増えるべき
98: 2012/08/16(木) 03:09:12.41 ID:4/mF5Hzg0
おつおつ
改めて照菫はいいものだと思った
また今度書いてくれ
改めて照菫はいいものだと思った
また今度書いてくれ
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