1: 2012/04/01(日) 22:41:22.39 ID:deh82WBU0
岡部「んなぁ……っ?!」

紅莉栖「……」カタカタ

岡部「あっ……」

紅莉栖「……」カタカタ

岡部「……」

紅莉栖「……」カタカタ

岡部「くっ……俺だ。どうやら機関に情報がリークされていたらしい。どうやらメンバーの中に内通者が紛れているようだ……!」

紅莉栖「どこの機関だそれは」カタカタ
STEINS;GATE 15周年記念ダブルパック - Switch
2: 2012/04/01(日) 22:42:27.91 ID:deh82WBU0
岡部「ふ、フゥーハハハ!! クリスティーナよ、一先ずこの場は引き下がってやろう!」

岡部「だがしかし、次に会う時、お前は泣き叫ぶことになるかもしれんだろうがな!」

紅莉栖「日本語でおk」カタカタ

岡部「では、さらばだ!」

ガタンッ

紅莉栖「……」カタカタ

紅莉栖「はぁ……」チラッ






[1.Apr.PM1:20]

3: 2012/04/01(日) 22:43:12.57 ID:deh82WBU0
紅莉栖「今時エイプリルフールに浮かれるとか、どこの子どもだあいつは……」

紅莉栖「……ま、まぁ。そんなところも可愛いんだけど」

紅莉栖「べ、別にちょっとギャップに目が行くだけだし? 別にあいつのことなんか全然どうでもいいし?」

紅莉栖「……」



――紅莉栖、好きだ!



紅莉栖「……」

紅莉栖「……嘘でも、少し嬉しかったな……」

4: 2012/04/01(日) 22:44:00.98 ID:deh82WBU0
紅莉栖「あーもう、辛気臭いのはやめやめ。スレ巡回でもしよっと」カタカタ


ガタン


ダル「ダーリンwwwwwwダリンwwwwwwダーリンwwwwwwwチュッチュチュwwwwwwwww」

紅莉栖「oh……」

ダル「あら、牧瀬氏いたのかお」

紅莉栖「いたら悪い?」

ダル「んにゃ別に」

6: 2012/04/01(日) 22:48:14.16 ID:deh82WBU0
ダル「ん? そうだ。牧瀬氏、オカリンと喧嘩でもしたん?」

紅莉栖「はぁ? なんで?」

ダル「あれ、してないのかお?」

紅莉栖「別段心当たりがないんだけど」

ダル「いや、さっきオカリンとすれ違ってさ。すごいしょげてたから何事かと思って」

紅莉栖「ああ、確かにさっきまでここにいたけど、すぐ出て行ったわよ」

ダル「ふぅむ」

7: 2012/04/01(日) 22:49:12.20 ID:deh82WBU0
ダル「オカリンラボから出てくるところで、牧瀬氏がラボにいたから、また論破でもされたかと思ったお」

紅莉栖「生憎そんな議論めいたことはしてないわ。ちょっと岡部の悪ふざけが過ぎてただけ」

ダル「悪ふざけ?」

紅莉栖「そ」



ダル「……」

ダル「……」

ダル「……あ」

8: 2012/04/01(日) 22:50:02.78 ID:deh82WBU0
紅莉栖「どうしたの?」

ダル「……牧瀬氏、さっきまでのオカリンとのやりとり、教えてくれる?」

紅莉栖「え? え、えーと、確か最初はいつもみたいに、本読んだりパソコンしたりでまったりしてて」

紅莉栖「そしたら急に岡部が真顔になって、なんかお礼とか言われながら……」




かくかくしかじか

10: 2012/04/01(日) 22:50:46.46 ID:deh82WBU0
紅莉栖「……と、いうわけよ。日本人も四月馬鹿によく乗るものよねぇ」

ダル「……」

紅莉栖「……橋田?」

ダル「……オカリン」

紅莉栖「ふぇ?」

ダル「……無茶しやがって」ブワッ

紅莉栖「えええ?!」

11: 2012/04/01(日) 22:51:59.48 ID:deh82WBU0
紅莉栖「ど、どういうことよ?!」

ダル「牧瀬氏……オカリンは確かにこういうお祭りごとは好きだけど」

ダル「今日みたいな割と印象の薄いイベントは、結構一日が終わる頃に気づくタイプなんだお」

ダル「あ、ちなみに n(*´∀`)n<うそです じゃないお。基本4月馬鹿は午前中のもんだし」

紅莉栖「え、あ、まぁ、確かに……」

紅莉栖「(よくよく考えれば)」

12: 2012/04/01(日) 22:53:02.79 ID:deh82WBU0
岡部『ぬおーっ?!今年もまた【欺きの言霊(ディスィーブスペル)】を発動する機会を逃してしまった!)』



紅莉栖「(とか言ってそうな光景が目に浮かぶわ)」

紅莉栖「……」

紅莉栖「……」

紅莉栖「……」

紅莉栖「……あれ?」

14: 2012/04/01(日) 22:54:33.70 ID:deh82WBU0
紅莉栖「は、はし、だ……そ、それって」

ダル「……それとな、牧瀬氏」

紅莉栖「え……」






ダル「オカリン、さすがにそんなこと冗談でいわないお」

紅莉栖「!!」ブワッ

15: 2012/04/01(日) 22:55:29.56 ID:deh82WBU0
ダル「ちょ、牧瀬氏?!」

紅莉栖「うわあああああっ!! ごべんでえぇぇ! ごべんでぇおがべえぇぇ!!」ポロポロ

紅莉栖「わだし、っ、ぅっ、う、れしかっだのにいぃぃ!! しんじてあげられなぐでえぇぇ!!」ポロポロ

紅莉栖「ひっ、うぐっ、しんげんにいっでぐれでだのにいいいぃぃ!!」ポロポロ

紅莉栖「ごべ…っ、ごべんでぇぇおかべえぇぇえ!!!」ポロポロ

ダル「\(^o^)/」

16: 2012/04/01(日) 22:56:10.82 ID:deh82WBU0








紅莉栖「……正直、スマンカッタ」ズズッ

ダル「どうなることかと思ったお」

紅莉栖「……」ゴソゴソ

ダル「ん? どっかいくん?」

紅莉栖「……謝ってくる」

ダル「デレ期ktkr」

紅莉栖「うっさい氏ね」

ダル「フヒwwwwwwwフヒヒwwwwブヒィィwwwwww」

18: 2012/04/01(日) 22:56:58.54 ID:deh82WBU0
紅莉栖「……」

紅莉栖「……ねぇ、橋田」

ダル「なんぞ?」

紅莉栖「……岡部、許してくれるかな」

ダル「……」








ダル「つーか、これからっしょ!」

20: 2012/04/01(日) 22:57:54.55 ID:deh82WBU0








岡部「……そうか、今日はエイプリルフールだったか」

岡部「ふん、狂気のマッドサイエンティストたるものが、たかが4月馬鹿に踊らされるとは情けない」

岡部「……」

岡部「……はぁ」

岡部「……決意は固まっていたが、これではしばらく再戦できんな」

岡部「また日を改めて……」

オカベー!

岡部「?!」

22: 2012/04/01(日) 22:59:27.17 ID:deh82WBU0
オカベー!

岡部「んんっ?! 何故助手がこっちに走ってきているのだ!」

岡部「ま、まさかさっきの攻撃では飽き足らず、さらに追い討ちをかける気か?!」

オカベー!

岡部「……そうはさせん、貴様ごときの精神攻撃、いくらでも受け流してや」

オカ……ゲホッ、ゲホゲホッ

岡部「クリスティーナ!」ダッ

23: 2012/04/01(日) 23:00:13.24 ID:deh82WBU0
紅莉栖「げほっ。あ、お、おかべぇ……っ」

岡部「なにを息せき切って走っているのだ、お前らしくもない」

紅莉栖「……お、岡部!」ギュウ

岡部「ふぉう?!」

紅莉栖「ごめん……ごめんねぇ……」ポロポロ

24: 2012/04/01(日) 23:01:00.85 ID:deh82WBU0
岡部「な、何故に泣いているのだ助手よ」

紅莉栖「だって、っ、だって、さっきのあんたの告白、真面目に聞いてあげられなくて……」

岡部「ああ……」

岡部「気にするな、たまたま日も悪かった。それに、俺のほうこそ突拍子もなかったからな」

岡部「だから、泣くのをやめてくれ。お前が泣いていると、俺がどうしていいかわからん」

紅莉栖「ぐすっ……うん」

岡部「よし」

26: 2012/04/01(日) 23:03:06.91 ID:deh82WBU0
紅莉栖「……ねぇ、岡部」

岡部「ん?」

紅莉栖「さっきの告白……嬉しかったんだから」

岡部「なぁ……っ、そ、そうか」

紅莉栖「だから、その……今、返事してもいい?」カアア

岡部「んくっ……」

岡部「(なんたることだ……涙でぐしゃぐしゃの目元で照れ笑いとか……)」

岡部「(あまりにも高度な精神攻撃に、我が防壁は陥落寸前のところで……っ!)」









紅莉栖「……岡部、大好きだ!」

岡部「(あ、堕ちたわ)」

27: 2012/04/01(日) 23:03:40.46 ID:deh82WBU0
<妄誕無稽のエイプリルフール  

おわり>

引用: 岡部「紅莉栖、好きだ!」 紅莉栖「嘘乙」カタカタ