244: 2013/09/04(水) 04:36:38 ID:CS7N77bU
クリスタ「幸せの」アニ「作り方」【前編】
五日目
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
エレン「んぁ?」
エレン「……朝か…」ムクッ
エレン「………」
エレン「少しゴロゴロするか」バタッ ヒュゥ
エレン「?何か飛んだな…?」
エレン「……手紙?」
ビリッ ガサガサッ
エレン「………」
エレン「………」
245: 2013/09/04(水) 04:38:54 ID:CS7N77bU
アルミン「んん…」
アルミン「何か寝苦し…?」パチッ
エレン「………ッ」フルフル
アルミン「って何でエレンが僕の布団の中にいるんだッ?!!」ガバッ!!
エレン「うぁぁああッ!アルミン離れないでくれッ!!」抱キィッ!!
アルミン「いやちょ…ッ?!何があったの?!」
エレン「離れたらダメなんだぁあッ!!」グリグリ!!
アルミン「頬っぺた同士擦り合わせるの止めてくれッ!!」ヒィィイイッ!!
246: 2013/09/04(水) 04:40:08 ID:CS7N77bU
エレン「りり理由はきき聞かないでほほほ欲しいんだが…」フルフル
アルミン「うんうん」
エレン「おお俺も…あああアルミン教に入ったんだ…」フルフル
アルミン「あ、あぁ…そういう事か」
エレン「よよ宜しく頼む…」フルフル
アルミン「うん!じゃあ手を繋ぐから抱きつかなくても大丈夫だよ?」フフッ
エレン「触れる面積は大きい方が良いだろうがッ!!」クワッ!!
アルミン「いやいや関係ないからッ!!」クワッ!!
247: 2013/09/04(水) 04:41:11 ID:CS7N77bU
ジャン「おい煩いぞ!」
エレン「なんだと?!」
アルミン「あっ、ごめんね!」
ジャン「……あ?あれ…もしかして」
エレン「あぁ!?」
アルミン「………!!」シーッ!!b
ジャン「……や、なんでもねぇ」
エレン「なんなんだよ!もう!!」
ジャン(また被害者がでたのか…アルミンも大変だな…)
248: 2013/09/04(水) 04:42:28 ID:CS7N77bU
アルミン「あのねエレン」
エレン「ななななんだよ…」フルフル
アルミン「今までその…アルミン教?に入った人は、皆三十分で、手を繋いで大丈夫だったから」
アルミン「安心して、ね?」
エレン「おおおお、おう…」フルフル
アルミン「うん、じゃあ手を繋いで…」
エレン「おおおう…」フルフル キュッ
アルミン「…はい、離れてー…」
エレン「おお、おう…」フルフル…ソーー…
アルミン「よし、じゃあ座って時間たつの待とうか!」
エレン「お、おう…」
249: 2013/09/04(水) 04:43:23 ID:CS7N77bU
コニー「あれっもう触ってるのか?!」
エレン「おおおう!」
コニー「じゃあ俺も一緒に!」バッ
アルミン「うん!」キュッ
ライナー「うーむ…俺達はまた夜になりそうだな…」
ベルトルト「わーい」
ライナー「なんだと?!いいのかベルトルト!」
ベルトルト「うん、いいよー」コクリ
ライナー(ベルトルト…最初は布団にくるまって号泣してたのに…)
ライナー(…成長したんだな…)
ベルトルト(今日も間接手繋ぎだ…)
250: 2013/09/04(水) 04:45:12 ID:CS7N77bU
~ 朝食後 ~
ミーナ「今日も朝から天使三人かぁ」
ミカサ「なんとなく、そうなった」コクン
サシャ「昨日の流れと同じですねぇ」
ユミル「朝からまた地獄が始まるのか…」
エレン「………」ソワソワ
ミーナ「私も触りたいなぁ」
ミカサ「ミーナ、貴女はこちら側に来てはいけない」フルフル
サシャ「現実は、残酷なんです」フルフル
ユミル「一体何があったんだよ…」
エレン「………」ソワソワ
251: 2013/09/04(水) 04:45:58 ID:CS7N77bU
アルミン(ジャンと話したいんだけどなぁ)ウーン
クリスタ(…血管だけが格好いい訳じゃ無いもん…)ツンツン
アニ(…なんだったっけ…血管?)ジー
アルミン(でも不幸があるって信じてるからなぁ…ほっとく事も出来ないし…)ウーン
クリスタ(でも…こうちょっと…ぷくってしてる所がいいよね…)プニプニ
アニ(…これ皮膚に守られてるの?ぶつけたら大量出血するんじゃないの?)ジー
アルミン(…どうしたもんかなぁ…)ウーン
クリスタ(…なんだろう…ゾクゾクしてきた…)プニプニ
アニ(これ格好いいの?守らなきゃって感じがするんだけど…よくわからないな…)ジー
252: 2013/09/04(水) 04:47:06 ID:CS7N77bU
ミーナ「二人とも手に夢中だよ…」
ミカサ「き、昨日、の?」
サシャ「あぁ、骨でしたっけ」
ユミル「いや血管だろ?」
エレン(三十分で良かったのかな…)ソワソワ
ミーナ「可愛い顔なのに男っぽい手!で、ギャップ萌えってやつかな?」
ミカサ「ギャ…ップ??」オロオロ
サシャ「手はあまり見たことないのでよくわかりません」
ユミル「お前食べ物しか見てないだろ」
エレン(もう少し触らせて貰うんだった…落ち着かねぇ…)ソワソワ
253: 2013/09/04(水) 04:48:52 ID:CS7N77bU
ジャン(…離れないな…話に行けねぇ…)ジー
マルコ「ジャン、また見てるよ」フフッ
ジャン「おぅ…」ジー
マルコ「………え?ジャン?」
ジャン「おぅ…」ジー
マルコ「え?大丈夫?」
ジャン「おぅ…」ジー
マルコ「だ、大丈夫かい?!素直過ぎるよ?!」アタフタ
ジャン「おぅ…」ジー
マルコ「わ、悪い物でも食べた?!」オロオロ
ジャン「おぅ…」ジー
マルコ「い、医務室に行こう!!」ガシッ!!
ジャン「おぅ…?」
254: 2013/09/04(水) 04:49:55 ID:CS7N77bU
~ 昼食後 ~
サシャ「あれっ!?アルミンどこ行くんですかッ?!」
アルミン「ごめん!ちょっとお手洗いに!」
サシャ「えぇぇ…!わ、わかりました…」
アルミン「夕食後に触るから!ごめんね!」
ミカサ「………」
エレン「離れるのも落ち着かないな…」ソワソワ
255: 2013/09/04(水) 04:50:52 ID:CS7N77bU
アルミン(ジャン気づくかな…?)チラッ
ジャン(お、アルミン一人離れた…)ジー
アルミン(気づいてる!良かった!)コイコイ
ジャン「…俺ちょっと外行くわ」ガタッ
マルコ「うん、行ってらっしゃい!」
マルコ「体調悪いんだから無理しないでね!」
ジャン「お、おう…?」
256: 2013/09/04(水) 04:51:54 ID:CS7N77bU
~ 木陰 ~
ジャン「やっと話せるなー」
アルミン「遅くなってごめん…」
ジャン「いやいや…で、手紙についてだよな?」
アルミン「そうそう!でね、気づいたんだけど」ガサガサ
ジャン「おお、なんだ?」
257: 2013/09/04(水) 04:52:49 ID:CS7N77bU
アルミン「まずはここ…『調査兵団の人は、巨人に食べられたり』なんだけど」
ジャン「おう」
アルミン「調査兵団なら…巨人に食べられる事もあると思うんだ…」
ジャン「………」
アルミン「………」
ジャン「……そうだな」
アルミン「次にここ…『髪の毛根が氏滅したりしました』」
ジャン「おう」
アルミン「調査兵団なら…ストレスで、その…ハゲる事もあると思うんだ…」
ジャン「………」
アルミン「………」
ジャン「……だな」
258: 2013/09/04(水) 04:54:09 ID:CS7N77bU
アルミン「だから…この手紙の不幸は、調査兵団なら誰にでも可能性のある事を書いてるだけだなぁ、と」
ジャン「憲兵団や駐屯兵団じゃないのは…」
アルミン「僕達が想像しやすい不幸がないから…かな」
ジャン「……つまり」
アルミン「誰かのイタズラだなぁ、と」
ジャン「……お前に触るってのは?」
アルミン「……嫌がらせ…かな…」フッ…
ジャン「……あ、悪ぃ…」
アルミン「いやいや…いいんだけどね」
259: 2013/09/04(水) 04:54:59 ID:CS7N77bU
ジャン「つまり、イタズラって事でいいんだよな」
アルミン「うん、そう思う」
ジャン「………」
アルミン「………」
ジャン「………良かったぁぁああ」ヘタッ
アルミン「やっぱり少し信じてた?」
ジャン「信じてはないけどよ!もしかして?って思うじゃねぇか!」
アルミン「そうだね」フフッ
ジャン「お前は少しは良い思いしたかもしれないけどさ!」
アルミン「あはは!」
ジャン「否定しろよ!」
260: 2013/09/04(水) 04:56:46 ID:CS7N77bU
ジャン「しっかし犯人は誰なんだ…」
アルミン「毎日少しずつ広がってるもんね」
ジャン「俺らが知らないだけで手紙貰ってる奴がもっといるのか…?」
アルミン「まぁ…広がってるから犯人は一人一人遡っていかなきゃだし…」
ジャン「探すの大変だな」
アルミン「だからこの際犯人は誰でもいいかなって」
ジャン「え?!!」
アルミン「一番最初の犯人を探すのは大変だし、手紙回した人も嫌な思いしてるだろうし」
ジャン「そ、そうか…」
261: 2013/09/04(水) 04:57:46 ID:CS7N77bU
アルミン「後の問題はあれだよね」ウーン
ジャン「信じてお前に触りに来る奴らか」
アルミン「うん…信じてる人に違うよって言った所で逆効果だと思うんだよね…」ウーン
アルミン「今来てる人は、触った実績がある分余計に…」ウーン
ジャン「あぁ…確かに、意固地になりそうだよな」
ジャン「特に氏に急ぎ野郎」
アルミン「……否定はしないけどさ…」
262: 2013/09/04(水) 04:58:26 ID:CS7N77bU
アルミン「………」ウーン
ジャン「………」ウーン
アルミン「………」ウーン
ジャン「………」ウーン
ミカサ「………」
アルミン「………」ウーン
ジャン「………」ウーン
ミカサ「………」
アルミン「………」ウーン
ジャン「………」ウーン
ミカサ「………」
263: 2013/09/04(水) 04:59:00 ID:CS7N77bU
ミカサ「アルミン」
アルミン「うッわぁあああッ?!!」ビクッ!!
ジャン「みッミカサッ?!」ビクッ!!
ミカサ「………」
アルミン「あ…ごめんビックリして…」
ジャン「…いつの間にいたんだミカサ…」
ミカサ「……三分程前から」
アルミン「全然気づかなかったよ…」
264: 2013/09/04(水) 05:00:11 ID:CS7N77bU
アルミン「えっと…どうしたの?」
ミカサ「……最近アルミンは、アルミン教で忙しい」
ジャン「お…アルミン教って名前使ってくれてるのか」
ミカサ「なかなか、便利」コクリ
アルミン「あはは…」
ミカサ「それで……本当は、私用に作成したのだけれど…あげる」ゴソゴソ
アルミン「え?何だろう」
ボスン!
ミカサ「エレンと私とアルミンの、ぬいぐるみ」ドーン!!
265: 2013/09/04(水) 05:01:01 ID:CS7N77bU
アルミン「えぇっ?!これどうしたの?!!」
ミカサ「作った」
ジャン「すげぇな…上手いな!」
ミカサ「ありがとう」
アルミン「え…これくれるの?」
ミカサ「兎アルミン、枕元に置くと、アルミンと一緒にいれるような気がした」
アルミン「へ?」
ミカサ「最近、エレンと私とアルミン三人で揃う事が、なかなか無い」
ミカサ「ので、ぬいぐるみで、一緒にいれる気分を、味わえるかと」
266: 2013/09/04(水) 05:02:01 ID:CS7N77bU
アルミン「…そうだね、一緒にいれるみたいだ」フフッ
ジャン「羨ましいなオイ」
ミカサ「ぬいぐるみと言うには小さいけれど、寂しくはないはず」
アルミン「うんうん!寂しくな……」ハッ
ミカサ「………?」
アルミン「………」
ジャン「………アルミン?」
アルミン「……これだッ!!!」グワッ!!
ジャン「?!!」ビクッ!!
274: 2013/09/08(日) 03:22:49 ID:vc2O23dg
~ 夕食後 ~
サシャ「アルミン!今時間ありますかー!」
アルミン「大丈夫だけど、ちょっといいかな?」
サシャ「むぅ…また待ちぼうけですか?」
アルミン「ううん、少し話を…ジャン!」
ジャン「はいはいはい」ガタッ
サシャ「…?ジャンがどうかしたんですか?」
ジャン「サシャ!お前不幸の手紙来」
サシャ「なななな何言ってるんですかジャン!!」ガバッ!!
エレン「お前いきなり何言い出すんだ!!」ガバッ!!
ジャン「ははろ?!」モゴモゴ
サシャ「言っちゃダメです!」アセッ!!
エレン「不幸が来るぞ!!」アセッ!!
275: 2013/09/08(日) 03:24:03 ID:vc2O23dg
クリスタ「…ジャン?!」ガタッ
アニ「……あんな大声で…!」ガタッ
コニー「……あのバカ!」ガタッ
ライナー「…血迷ったか…!」ガタッ
ベルトルト「………!」ガタッ
マルコ「え?え?」
ミーナ「何々何?!!」
ユミル「不幸の手紙だぁ?」
サムエル「なんだそりゃ?」
フランツ「来たかい?ハンナ」
ハンナ「いいえ?フランツ」
276: 2013/09/08(日) 03:25:32 ID:vc2O23dg
ジャン「いはだはらはなしゅぃふぉ」モゴモゴ
ミカサ「二人とも、ジャンが何を言いたいのかわからない」
ミカサ「ので、手を離すべき」
サシャ「わ、わかりました…」ソッ
エレン「へ、変な事言うなよ…?」ソッ
ジャン「言わねぇよ!だから不幸の手が」
エレサシャ「「ッッ!!」」ガバッ!!
ミカサ「……二人とも…」
アルミン「…うん、僕から言うね…」
277: 2013/09/08(日) 03:27:05 ID:vc2O23dg
アルミン「実はジャンから手紙の相談されてね?」
エレン「なんだってッ?!!」クワッ!!
サシャ「不幸が来ますよッ?!!」クワッ!!
アニ「…二人とも、大丈夫なの?」
アルミン「うん!大丈夫!」
クリスタ「良かった…!でも…何で??」
アルミン「それはね…ジャン!」
ジャン「おう!それはなぁ!」
ジャン「こいつのお陰だ!!」ゴソゴソ
ドーーーン!!
ジャン「アルミンのぬいぐるみ!」
278: 2013/09/08(日) 03:28:09 ID:vc2O23dg
ライナー「アルミンのぬいぐるみ…だと?!!」
ジャン「そうだ!それも只のぬいぐるみじゃあねぇ!」
ベルトルト「ど、どういう事?!」
ジャン「なんっと…!アルミンの髪の毛入りだ!!」
コニー「髪の毛…だと…?!!」
アルミン「そう!僕の一部だよね!!」
エレン「そ、そりゃそうだけど…?!」
サシャ「それが…どうしたんですか?!!」
アルミン「…実は昔そういう本で見た事があってね…」ゴゴゴ…
アルミン「不幸の、祓い方を!!」ドーーン!!
279: 2013/09/08(日) 03:29:36 ID:vc2O23dg
アルミン「その知識を元に…!僕の髪の毛と、気を…このぬいぐるみに託したんだ!!」ゴゴゴ…
ライナー「なんだって?!」
アルミン「そしてジャンにしばらく実験して貰っていた…!!」
ベルトルト「…と、言う事は…?!」
アルミン「時は来た!さぁジャン!!」バッ!
アルミン「君に不幸は来たかい?!!」
ジャン「来てねぇな!!!」
コニー「うぉぉおおッ!!スッゲェ!!」
アルミン「そんな訳で!実験は成功!!」ガッツ!!
ジャン「一日三十分触るだけで!アルミンに触ったと同効果がッ!!」ガッツ!!
クリスタ「それじゃあ…!」
アルミン「うん!皆の分もぬいぐるみ作ったら、不幸にならないよ!」
\ウォォオオオオ!!/
280: 2013/09/08(日) 03:30:45 ID:vc2O23dg
ミカサ「私が教える、材料もまだある…ので、作ろう」
ライナー「さ、裁縫か…」
サシャ「あ!男子の皆さんの分、作りましょうか?」
エレン「えっ!いいのか!?」
クリスタ「そういえば、順番いつも優先してくれたもんね!」
アニ「そうだね…作ろうか」
ベルトルト「………!」
コニー「譲ってて良かった…!!」
ミカサ「では、出来上がったらアルミンに渡しておく」
エレン「おお!お願いするな!」
ライナー「これ程女子が頼もしく見えたのは初めてだ…!」
ベルトルト「…楽しみだなぁ…」
281: 2013/09/08(日) 03:31:31 ID:vc2O23dg
\ワイワイ チクチク ガヤガヤ チクチク/
アルミン「………」
ミカサ「………」
アルミン「…あの、ごめんね?」ヒソッ
ミカサ「…何がだろう?」ヒソッ
アルミン「ぬいぐるみ…」
ミカサ「あぁ」
アルミン「折角プレゼントしてくれたのに…」
ミカサ「アルミンには、正解を導く力がある」
ミカサ「ので、役に立てたのなら本望」
アルミン「…ありがとう」フフッ
282: 2013/09/08(日) 03:32:15 ID:vc2O23dg
アルミン「ジャンも、ありがとう!」ヒソッ
ジャン「あ?何がだ?」ヒソッ
アルミン「嘘つくの、付き合ってくれて」
ジャン「ああ…こりゃついて良い嘘だから気にすんな」
アルミン「………」ジー
ジャン「……何だよ?」
アルミン「いや、結構仲間思いだよなって」
ジャン「ちげぇよ!てめぇとミカサが手を繋ぐのが嫌だったから解決したかったんだよ!!」クワッ!!
アルミン「そっか!」アハハ!
283: 2013/09/08(日) 03:32:59 ID:vc2O23dg
~ 男子寮 ~
コニー「あー!これで不幸に怯えなくてすむのかー!!」ゴロゴロゴロ!!
エレン「流石アルミンだなぁー!」ゴロゴロゴロ!!
ベルトルト「…少し、残念だけどね」
ライナー「…なんだって?」
ベルトルト「うん、あのね、間接手繋ぎがもう出来ないんだなって…」
ライナー「…間接…手繋ぎ…?」
ベルトルト「うん、あの子が触った手を覚えておいてね…」
ライナー「フムフム…おお、成る程…」
エレン「…夜までに何度か手を洗ってるはずなのに意味はあるのか…?」
コニー「良かった…そう思ったのは俺が馬鹿だからじゃないんだな」
マルコ「まぁまぁ、夢を見させてあげようよ」ハハハ
284: 2013/09/08(日) 03:34:11 ID:vc2O23dg
マルコ「さて、寝る準備でもしようかな………ん?」
マルコ「……手紙?」
ビリビリビリ
マルコ「………」
マルコ「………」
マルコ「見てみてー!不幸の手紙来たー!」
エレン「おぉ!来たのか!!」ガバッ!!
コニー「まだ来てなかったのかよ?遅いなぁー!」ハハハ!!
マルコ「ようやっと流行りに乗ったよ!」アハハ!!
ライナー「解決策が見つかった途端…」
ベルトルト「なんだか、笑い話になってきたね」フフフ
285: 2013/09/08(日) 03:35:06 ID:vc2O23dg
~ 再び食堂 ~
ユミル「…昔聞いた事があるんだがな」
クリスタ「うん?」チクチク
ユミル「女性の陰毛を財布に入れると金運が上がるそうだ」
サシャ「い、陰毛…ですか…」チクチク
アルミン(……そういう話は…)
ジャン(…俺らがいない所でやってくれ…)
アニ「それが、どうしたの?」
ユミル「…髪の毛より陰毛の方が効果ありそうじゃね?」
286: 2013/09/08(日) 03:36:29 ID:vc2O23dg
アルミン「あはは…またまた…」
ユミル「………」
アルミン「…はは…は?…え?」
ユミル「………」
アルミン「………」
ユミル「………」
アルミン「……ッ!」ダッ!!
ユミル「………」ダッ!!
ミカサ「いけない、本気だ」ガタッ
ミーナ「いいい陰毛入りぬいぐるみ?!!」キャァアアア!!
サシャ「止めてください恥ずかしくて触れません!!」イャァアア!!
ジャン「いやいや気持ち悪くて触れねぇよ!!」ギャァアア!!
287: 2013/09/08(日) 03:38:46 ID:vc2O23dg
ユミル「ほら捕まえた!」ガシィッ!!
アルミン「うぁああッ!離してくれ!!」バタバタ!!
ユミル「ノロマな亀ちゃんは捕まえるのも簡単だ…」
アルミン「でも最後には兎追い越してゴールするよ?!!」クワッ!!
ユミル「あ?」
アルミン「ユミル知ってて本選んでくれたんでしょ?!!」
ユミル「あ」
アルミン「一応認めてくれてるんだよね?!!」
ユミル「んな訳あるかぁあああッ!!」ドゴォッ!!
アルミン「ヘブッ!!」
288: 2013/09/08(日) 03:39:45 ID:vc2O23dg
クリスタ「きゃぁあ?!アルミン!」
サシャ「ユミル!本当の事を言われて照れるのはわかりますが!」
ミカサ「でも、暴力はいけない」
ユミル「照れてねぇえええ!!!クッソ…!!」ダダダ…!!
サシャ「ちょっとユミルどこいくんですか!!」ダダダ!!
クリスタ「待ってユミル!!」ダダダ!!
ジャン「…オイ…大丈夫か?」
アルミン「……」チーン
ミーナ「い、今抜くチャンス…?!」
アニ「…あんた蹴るよ」チクチク
289: 2013/09/08(日) 03:40:45 ID:vc2O23dg
クリスタ「ユミル待って!!」ダダダ!!
ユミル「クッソ!クッソ!!!」ダダダ!!
サシャ「は、速いです!!」ダダダ!!
クリスタ「待って!待っ…あっ!」コケッ
ユミル「大丈夫かクリスタァ!!」グルッ!!
サシャ「戻って来るのも速いです!!」
290: 2013/09/08(日) 03:41:32 ID:vc2O23dg
クリスタ「うぅ…」
ユミル「大丈夫か?!立てるか?!!」
クリスタ「う、うん…ユミル…」グッ
ユミル「どうした?!!」
クリスタ「…捕まえた」ニコ
ユミル「………」
クリスタ「………」
ユミル「………」
クリスタ「………」
ユミル「ッッ!!///」ギュゥウ!!
クリスタ「ふぐッ?!苦しいよユミル!」
サシャ「あー…ツボっちゃいましたね」
295: 2013/09/09(月) 04:34:46 ID:pTKBFKKI
クリスタ「…ユミル、アルミンの事認めてくれてるの?」
ユミル「……いや」ギュゥウ
クリスタ「……むぅ」
ユミル「ただお前に見合う男になって貰わねぇとな、うん」ギュゥウゥゥ
サシャ「ブッ!!」
クリスタ「…何それ」クスクス
ユミル「まぁ、期待を込めてだな…」モゴモゴ
クリスタ「…そうだったんだ」クスクス
サシャ「ユミル、お父さんみたいですねぇ」ウフフ
296: 2013/09/09(月) 04:36:26 ID:pTKBFKKI
クリスタ「…素直なユミルに、これ」スッ
ユミル「…ん?」
クリスタ「開けてみて?」ウフフ
ユミル「何だよ…」ガサガサ
ユミル「………」
クリスタ「ふふっ」
ユミル「……ぬいぐるみだな」
クリスタ「うん」
ユミル「金髪だな…」
クリスタ「…うん、私だもん」クスクス
ユミル「…ナルシストか?」
クリスタ「…ユミルの為に作ったのー」ギュゥウッ!!
ユミル「いはい」
サシャ「頬っぺたつねっちゃダメですよー」ウフフ
297: 2013/09/09(月) 04:37:29 ID:pTKBFKKI
クリスタ「…最近ね、寂しい思いさせてたなぁって」
ユミル「………」
クリスタ「…これで気が…紛れるかなぁって」
サシャ「まぁ、もうアルミンに触らなくても大丈夫にはなりましたけどね!」
クリスタ「…だね、作り損かな?」フフッ
ユミル「…そんな事ねぇよ」
クリスタ「…うん!」スタッ!!
クリスタ「…あのね、ユミル」
ユミル「……うん?」
バッ!!
マイク 装・着!!
298: 2013/09/09(月) 04:38:19 ID:pTKBFKKI
クリスタ「ユミルーに感謝… いつもありがとうね」
サシャ(これ名曲です)
クリスタ「あふれる愛に 感謝しててもなぜか」
サシャ(行きましょう)
クリスタ「うまく言葉にできない」
\シュービドゥ シュービドゥ/
クリスタ「落ち着きのない 私だけど」
クリスタ「ユミル大好き 何でもしてあげるわー」
299: 2013/09/09(月) 04:38:59 ID:pTKBFKKI
クリスタ「大食いのサシャに」
\大食い/
クリスタ「氏にたがりのあたし」
\氏にたがりのあたし/
クリスタ「跳びはねわめこうと ユミルーは冷静ー」
\ユミルは冷静/
クリスタ「いつも見守ってくれる」
クリスタ「ユミル大好ーきー…」
300: 2013/09/09(月) 04:39:47 ID:pTKBFKKI
歌・音楽
~フィニアスとファーブ
「ママのバースデー」より~
バックコーラス サシャ・ブラウス
301: 2013/09/09(月) 04:40:33 ID:pTKBFKKI
ユミル「……なんなんだよお前ら…ッ」
クリスタ「…いつもなかなか言えなくて」フフッ
サシャ「いやー、やっと言えましたね!」
ユミル「…年取ると涙腺弱くなってダメだわ…」グスグス…
クリスタ「やだなぁ!ユミルったら!」アハハ!
サシャ「そんなに感動しなくても!」アハハ!!
ユミル「…お前らも泣いてるじゃねぇか」グスン
クリスタ「え?…あ、あれぇ?」アハハ…グスッ
サシャ「う……わだじごういうの弱いんでずよぉおおお~」ズビズバ!!
ユミル「泣きすぎだ…ほらハンカチ」
サシャ「うぅ…!ふんっ!!」チーン!!
クリスタ「鼻かんだ!!」アハハ!!
ユミル「サシャはどこまでもサシャだな…」ハハッ
302: 2013/09/09(月) 04:41:38 ID:pTKBFKKI
ミーナ「クリスタ達どこまで行ったんだろ?」チクチク
アニ「さてね」チクチク
ミーナ「……でも嬉しいなぁ」チクチク
アニ「何が?」チクチク
ミーナ「アルミン教ってつまり、不幸の手紙のだったんでしょ?」チクチク
アニ「そうだよ」チクチク
ミーナ「アニ、私に一生入れないよう祈っとくって言ってくれたよね」ウフフ
アニ「……そうだったっけ」チクチク
ミーナ「そうだよ!!もうっ!!」
アニ「………」チクチク
ミーナ「私が不幸にならないようにって思ってくれてたのかなぁって嬉しかったのにー」ブー
303: 2013/09/09(月) 04:42:27 ID:pTKBFKKI
アニ「……あんたの事、好きだからね」
ミーナ「ふぁっ?!!」
アニ「……幸せになって欲しいよ」
ミーナ「ふぇっ?!!」
アニ「…まぁ…私が言うな、だけど…」コトッ
ミーナ「そんな事ないよ?!ううう嬉しいよ?!!」
アニ「……うん」
アニ「……こういうの、慣れてないんだけどさ」
ソッ…
ギター 装・着!!
304: 2013/09/09(月) 04:43:36 ID:pTKBFKKI
アニ「友達…初めて壁内の出来た」
アニ「ツインテールの かわいい女の子」
アニ「勘違いで 恋の 応援されても…」
アニ「友達…かわいい 大切な 親友」
アニ「こんな私の 幸せ 願ってくれる…」
アニ「友達…かわいい 大切な ミーナ」
アニ「友達… 友達… 」
アニ「友達ー…」
305: 2013/09/09(月) 04:44:23 ID:pTKBFKKI
歌・音楽
~フィニアスとファーブ
「かわいい弟たち」より~
ギター演奏 アニ・レオンハート
306: 2013/09/09(月) 04:45:06 ID:pTKBFKKI
ミーナ「………ッ」ブワッ!!
アニ「まぁ、うん、そういう事」
ミーナ「…わ、私…ッ!!」グスッ
アニ「うん」
ミーナ「い、今までッ!」ポロポロ
アニ「…うん」
ミーナ「…友達って思ってるの…ッ私だけかなぁって…!」グスッグスッ
アニ「…そんな事ないよ」
ミーナ「あッ、ありがと…っ」グスッ!!
アニ「…こちらこそ」
307: 2013/09/09(月) 04:46:24 ID:pTKBFKKI
ミーナ「でもね!アニは私の他にも友達作るべきよ!!」グワッ!!
アニ「あんたで手一杯だけど」
ミーナ「だってさぁ!私いなくなったら一人よ?!心配で氏んでも氏にきれないよ!!」
アニ「あんたが生きてりゃいいじゃないか」
ミーナ「こんな世の中よ?!わからないよ!!」
アニ「………」
ミーナ「だから恋人作るべきよ!!」クワッ!!
アニ「どうしていつもそっち方向に行くの」
308: 2013/09/09(月) 04:47:29 ID:pTKBFKKI
アルミン「……むむむ」グググ…
クリスタ「………」ドキドキ
アニ「………」
サシャ「………」ドキドキ
アルミン「……よし、気を入れ終わったよ!」フー!!
クリスタ「わぁ!ありがとう!」
アニ「これを一日三十分触るんだね」
サシャ「早速触っちゃいましょう!」
アルミン「うんうん」フフッ
309: 2013/09/09(月) 04:48:22 ID:pTKBFKKI
ジャン「じゃあ俺らも寮に戻るか」
アルミン「だね」
ミカサ「アルミン、これ男子のと、予備のぬいぐるみ」
アルミン「うん、渡しとくね!ありがとう!」
ミカサ「ええ」
アルミン「…嘘がバレないようにミカサもジャンもちゃんとぬいぐるみ触っててね?」ヒソッ
ミカサ「そういえば、そうだった」コクン
ジャン「めんどくせぇな…仕方ねぇか」
310: 2013/09/09(月) 04:49:13 ID:pTKBFKKI
~ 男子寮 ~
ジャン「うーっす」
アルミン「ただいまー」
エレン「おお!お帰り!」
コニー「どうだ?!できたか!?」
アルミン「うん!これ、エレンの」
エレン「お?さんきゅ」
アルミン「これが…ベルトルトの」
ベルトルト「…ありがとう」
アルミン「これが、ライナーかな」
ライナー「ありがとうな」
アルミン「コニーはこれでいいかな?」
コニー「ありがてぇけど…さっきからなんだ?決まってるのか?」
311: 2013/09/09(月) 04:50:09 ID:pTKBFKKI
アルミン「一応皆が気になってそうな子が作ったのを配ったけど…」
ライナー「!!」ガタッ
ベルトルト「!!」ガタッ
ジャン(そういや俺のもミカサの手作りだ…)
エレン「じゃあ俺誰だ?」
コニー「俺のも誰だ??」
アルミン「その方が大切にしてくれそうだし」アハハ
ライナー「勿論…!」
アルミン「あ、材料費は後日ミカサに渡してあげてね?」
ベルトルト「いくらでも…!」
エレン「この気何の気?」
コニー「気になる気!?」
312: 2013/09/09(月) 04:51:03 ID:pTKBFKKI
マルコ「ねえアルミン、僕もぬいぐるみ欲しいんだけど…」
アルミン「多目に作って貰ったから大丈夫だけど…もしかして」
ジャン「手紙来たのか?」
マルコ「うん、今さっき食堂から帰ったらさ、来てた」
アルミン「…そうなんだ…」
アルミン(不幸の手紙出さなくても大丈夫だって広めたくて…)
ジャン(噂が広まるようにわざと大きい声出したんだけどな…?)
アルミン(まだ聞いてない訓練兵がいるのかな?)フーム
アルミン(もうしばらく、手紙騒動は続きそう…か)
五日目、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
315: 2013/09/11(水) 04:34:42 ID:lDpS9Fcg
読んでくれてありがとう!
SS内の時間が数日飛びますが、間違いではないです。
では、投下します。
SS内の時間が数日飛びますが、間違いではないです。
では、投下します。
316: 2013/09/11(水) 04:36:02 ID:lDpS9Fcg
八日目
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
クリスタ「アルミン…今日も一日守って下さい…」ギュッ
クリスタ「………」
クリスタ(…やっぱり…ぬいぐるみとはいえ)チラッ
クリスタ(…抱きしめるのは恥ずかしいな…)ソワソワ
クリスタ(いつも通り手を握ろう…)キュッ
クリスタ「………」
クリスタ「……小さいなぁ…」
317: 2013/09/11(水) 04:38:13 ID:lDpS9Fcg
アニ「…ぁふ…」ファー
ミーナ「あら!アニの欠伸可愛い」
アニ「…早起きしすぎた…」
ミーナ「そういや最近朝早いね?」
アニ「…目が覚めるんだよね」
ミーナ「何?恋の悩みで眠れないの?」ニヤニヤ
アニ「あんたの頭の中、恋で埋まってるの?」
ミーナ「違うもん!!」
アニ「信じられないな」
ミーナ「何よぅ!アニの頭の中はどうなのよ!」
アニ「……ん?」
アニ「………?」
アニ「………紅茶…?」
ミーナ「……へ??」
318: 2013/09/11(水) 04:41:36 ID:lDpS9Fcg
~ 食堂 ~
クリスタ「……あ!」
ユミル「さて、どこ座るか…」キョロッ
クリスタ「…ユミル、あの…!」
ユミル「ん?なんだ?」
クリスタ「久々に…あの…サシャと」モゴモゴ
ユミル「……あー…」
クリスタ「い、いいかな?」
ユミル「行ってこい行ってこい…私は違う所座るわ」フリフリ
クリスタ「あ、ありがとう!」
319: 2013/09/11(水) 04:42:47 ID:lDpS9Fcg
ユミル「一緒していいか?」
ミーナ「うん!あれ?クリスタは?」
ユミル「……地獄に行った」ストン
アニ「地獄?」
ミーナ「…あぁ、ユミルにとっての地獄ね」
ユミル「その通り…」
アニ「だからクリスタに背を向けて座ってるのか」
ユミル「…見たくねぇからな…」フッ
ミーナ「アニは行かなくていいの?」
アニ「何で私に振るのさ」
ユミル「ファンだからだろ」
アニ「ちょっとあんたまで勝手に決めないでよ」
320: 2013/09/11(水) 04:43:51 ID:lDpS9Fcg
クリスタ「あ、あの!おはよう!」
エレン「お?」モグモグ
サシャ「クリスタ!おはようございます!」モグモグ
アルミン「おはようー」モグモグ
ミカサ「今日は、一人?」モグモグ
クリスタ「う、うん!一緒に食べてもいいかな?」
ミカサ「勿論」
クリスタ「ありがとう!なんか久々だね!」
サシャ「ですねぇ~」モグモグ
321: 2013/09/11(水) 04:46:07 ID:lDpS9Fcg
クリスタ「隣座らせてね!」ストン
アルミン「うん、どうぞー」モグモグ
エレン「そいや、ぬいぐるみの威力どうだ?」
クリスタ「うん!凄いよ!不幸来てないよ!」
アルミン「それは良かった」フフッ
サシャ「何故か朝に触ってしまいます」モグモグ
エレン「だよな!俺もそうだ!」
ミカサ「私モダ」
クリスタ「私も!!」
アルミン(結局マルコ以降にぬいぐるみ貰いに来た人いなかったなぁ…)モグモグ
322: 2013/09/11(水) 04:47:00 ID:lDpS9Fcg
クリスタ「でも、今考えたらアルミン大変だったよね…」
アルミン「ん?」
クリスタ「確か二人ずつだから…二時間は繋いでた?」
アルミン「あぁ!でも最初は人少なかったし…」
クリスタ「うんうん」モグモグ
アルミン「それに、人に囲まれてたから…無くなったら無くなったで少し寂しい気も」フフッ
クリスタ「……うん」
323: 2013/09/11(水) 04:47:39 ID:lDpS9Fcg
クリスタ「………」
クリスタ「…あのね」ヒソッ
アルミン「ん?」モグモグ
クリスタ「左手をね、机の下にね…下ろしてみて欲しいな…」ヒソヒソ
アルミン「うん?……こう?」ヒソヒソ
クリスタ「うん、ありがとう」ヒソヒソ
アルミン「いえいえ…?」ヒソヒソ
324: 2013/09/11(水) 04:49:14 ID:lDpS9Fcg
クリスタ「………」カチャ
アルミン(スプーンを左手に持ち変えた…?)モグモグ
キュッ!!
アルミン「んぐッ?!!」グフッ!!
エレン「アルミン?どうしたんだ?」モグモグ
アルミン「やッ!?」チラッ
クリスタ「………」モグモグ
アルミン「…何でも無い!!」
ミカサ「ハンカチ、いる?」
アルミン「だッ大丈夫!!」
サシャ「あれ?クリスタって左利きでしたっけ?」
クリスタ「左手も使えるように練習してるんだ」ウフフッ
エレン「器用だなー」
325: 2013/09/11(水) 04:50:54 ID:lDpS9Fcg
アルミン(…何故手を握って…?!)オロオロ
クリスタ「……アルミン」ヒソヒソ
アルミン「な、何??」ヒソヒソ
クリスタ「…普通にしてないと、手を繋いでるの皆にバレちゃうよ?」ヒソヒソ
アルミン「……へ」
クリスタ「………」
アルミン「……えっと…わかった」
クリスタ「…えへへ」ニコーッ
アルミン(…なんだこれ…?)
アルミン(……あ!さっき寂しいって言ったから…?!)
アルミン(…そういう事か、ビックリした…)フゥ
クリスタ(…やっぱり手、大きいなぁ…)ホクホク
326: 2013/09/11(水) 04:51:59 ID:lDpS9Fcg
ポロッ
アニ「………」
ミーナ「アニ?パン落ちたよー?」
アニ「………」
ユミル「口も半開きだぞー」
アニ「………」
ミーナ「アニー??」ブンブン
アニ「…あ、うん」
ユミル「なんだ今の!マヌケだなッ!」アハハ!!
アニ「うん、今日は格闘訓練ユミルと組むね」
ユミル「え"」
327: 2013/09/11(水) 04:53:17 ID:lDpS9Fcg
マルコ「教官から呼びだしがかかりましたーっ!」
エレン「お?マルコが何か叫んでる」モグモグ
マルコ「今から名前を呼ぶ人は食事後教官室に行くように!」
サシャ「誰か悪さでもしたんですかねぇ」モグモグ
マルコ「コニー!」
コニー「えぇッ?!」
マルコ「ジャン!」
ジャン「おいおい…何でだ?!」
マルコ「サシャ!」
サシャ「ぬッ盗んでませんよ?!!」
マルコ「ライナー!」
ライナー「理不尽な…!!」
328: 2013/09/11(水) 04:54:31 ID:lDpS9Fcg
マルコ「エレン!」
エレン「なんだ??」
マルコ「ベルトルト!」
ベルトルト「……えぇ…?」
マルコ「ミカサ!」
ミカサ「わかった」
マルコ「アニ!」
アニ「………」
マルコ「クリスタ!」
クリスタ「へ?!」
マルコ「アルミン!」
アルミン「ん?」
マルコ「あと僕…皆で一緒に行こうか!」
アルミン「成績優秀者だらけなのに何で僕も…??」
エレン「座学が優秀だからじゃね?」
329: 2013/09/11(水) 04:55:22 ID:lDpS9Fcg
~ 教官室 ~
キース「…揃ったな」
一同「ハッ!!」バッ!!
キース「貴様らを呼んだのは他でもない…」
エレン(なんだ…?)
スッ
キース「…この封筒に見覚えは?」
クリスタ「!!!」
アニ「あれは…!」
330: 2013/09/11(水) 04:58:10 ID:lDpS9Fcg
キース「そうだ…これは不こ」
サシャ「言っちゃダメです教官ッッ!!」ガバッ!!
キース「ふほ」モゴモゴ
コニー「何も聞いてない!聞いてないぞぉッ!」頭突キィッ!!
キース「ゲフぅッ!!」
ライナー「言うな!教官ッ!!」タックル!!
キース「ゴボォッッ!!」
エレン「皆止めろ!教官がのびちゃうだろ!!」
ジャン「いや…のびるどころじゃねぇだろ」
ベルトルト「髪がのびればいいのに」
331: 2013/09/11(水) 04:58:52 ID:lDpS9Fcg
マルコ「ぬいぐるみを教官にも渡した方が…」
アルミン「あ、取ってくるね」
キース「ま、待て…アルレルト…」ガシィッ!!
クリスタ「いえ私クリスタです」
ミカサ「衝撃で混乱しているようだ」
アニ「…アルミン、教官が行くなって」
アルミン「え?わかった…」
332: 2013/09/11(水) 04:59:37 ID:lDpS9Fcg
キース「貴様らが暴走するから単刀直入に言おう」コホン
一同「ハッ!!」バッ!!
キース「これを書いたのは私だ」
一同「…………」
キース「…………」
一同「…………」
キース「………私だ」
一同「…………」
キース「………私だ」
333: 2013/09/11(水) 05:00:18 ID:lDpS9Fcg
ジャン「はぁぁああッ?!!」グワッ!!
エレン「あんた何やってるんですか教官ッ!!!」グワッ!!
サシャ「不幸を広めてどうするんですかッ!!!」グワッ!!
ライナー「それでも上に立つ人間ですかッ!!?」グワッ!!
アルミン「あれ…じゃあ、教官が一人で広めていたんですか?」
キース「そうだ」コクン
ジャン「いや『コクン』じゃねぇよ!!」
ライナー「それは可愛くないと許されん仕草だッッ!!」
コニー「なんで二人でいいのに教官は沢山出したんだ??」ハテ??
マルコ「最初に不幸の手紙を書いた人だから、広めたかったんじゃないかな…?」
ベルトルト「またなんでそんな事を…」
334: 2013/09/11(水) 05:01:29 ID:lDpS9Fcg
キース「貴様らはアルレルト以外、成績上位者だ」
エレン「……はぁ」
キース「このまま行けば、間違いなく上位十人になる」
ジャン「……はぁ」
キース「何処に配属になっても、将来的にそれなりの地位につくだろう」
ライナー「……おぉ」
キース「だから、見ておきたかったのだ」
キース「貴様らが見えない悪意や恐怖に対してどんな態度をとるのかを」
マルコ「それで、不幸の手紙を書いたんですか?」
キース「そうだ」コクン
ジャン「だから『コクン』じゃねぇよ!!」
ライナー「それはハゲには許されん仕草だッッ!!」
335: 2013/09/11(水) 05:03:09 ID:lDpS9Fcg
キース「まぁつまり、貴様らの本性が見たかった爺のイタズラだ」
クリスタ「で、では不幸は…?」
キース「そんなもん無い」
サシャ「で、でもアニに不幸が来てましたよ…?!」
キース「リスは私が用意した」
アニ「?!!」
キース「このイタズラの為に不幸を信じさせる必要があったからな…」
キース「あとはレオンハートの服目掛けてドングリを投げて…不幸の出来上がりだ」
ミカサ「セクハラ」
ベルトルト(あの踊り凄かったなぁ…)ホワホワ
サシャ「ん?て事はぬいぐるみの気うんぬんは嘘ですか?」
アルミン「う、うん…皆を安心させたくて…」モゴモゴ
ライナー「……お前劇団員になれるな」
336: 2013/09/11(水) 05:04:09 ID:lDpS9Fcg
キース「しかし全員が手紙を回さずに触りに行ったのには驚いた!」
エレン「クッソ…こんなイタズラに…!」
コニー(皆が触ってるから触るもんだと思い込んでいた…)
キース「キルシュタインは真っ先に手紙を回すと思っていたんだがな」
ジャン「うわひでぇ」
キース「しかしまさかアルレルトに相談して独自の解決策を見つけてしまうとは!」
ライナー「…ジャンも劇団員になれるな」
キース「しばらく様子を見てネタばらしするつもりだったが、手紙が広まる様子もないし本日呼び出したと言うわけだ」ウム
337: 2013/09/11(水) 05:05:12 ID:lDpS9Fcg
アルミン「僕に触るって言うのには、どういう意図が?」
キース「貴様……兵站行進や格闘技術が伸びずにスランプに陥っていただろう」
アルミン「…は、はい…」
キース「そのイライラが馬に伝わり馬術もうまくいかず…」
キース「座学の成績にも影響が出始めていた…」
アルミン「…はい…」
エレン「…そうだったのか…」
キース「その状態で人からのプレッシャーを与えるとどうなるのか…試してみた」
ジャン(結構えげつない事するなこのオッサン)
338: 2013/09/11(水) 05:06:28 ID:lDpS9Fcg
キース「結果貴様はプレッシャーには強い事がわかった」
キース「前回のテスト、ほぼ満点の一位だ」
アルミン「!」
エレン「おぉ!やったなアルミン!」
マルコ「頼りにされた事で自信を取り戻したから余裕が出来た、のかな?」
キース「キルシュタインはガタガタだったぞ」
ジャン「ぎゃぁあああ!!かっぱえびせんがぁああ!!」
コニー「え?!かっぱえびせんじゃないのか?!」
サシャ「え?!かっぱえびせん合ってますよね?!!」
ミカサ「…かっぱえびせん?」
339: 2013/09/11(水) 05:08:39 ID:lDpS9Fcg
キース「ではこれにて、爺のイタズラは終了だ」
一同「ハッ!!」バッ!!
キース「あぁそうだ…」
キース「どうだ、貴様らは」
キース「───不幸、だったか?」
340: 2013/09/11(水) 05:09:35 ID:lDpS9Fcg
~ 木陰 ~
アニ「………」ボー…
アニ(…結構気持ちいい場所だ…)
アニ(……これはのんびり本を読みたくもなるね…)
クリスタ「…あれ?アニ!」
アニ「あぁ、クリスタか…一人?」
クリスタ「うん!アルミンのぬいぐるみと日向ぼっこしようと思って」
アニ「何それ」フッ
クリスタ「ファ、ファンだから!効果無くてもぬいぐるみ大切にしたいのッ!///」ストン
アニ「…あんた可愛いね」
クリスタ「へ?!!///」
341: 2013/09/11(水) 05:10:46 ID:lDpS9Fcg
アニ「羨ましいや」
クリスタ「ほ、褒めても何も出ないよッ?!」アタフタ!!
アニ「……ん」
クリスタ「……アニは、何してたの?」
アニ「ん、考え事…」
クリスタ「そうなんだ!」フフッ
アニ「…あんた幸せそうだよね」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」ンー…
アニ「………?」
クリスタ「……少し前までね」
アニ「うん」
クリスタ「私の周りは、不幸だらけだったの」
アニ「……そうは見えなかったけど」
342: 2013/09/11(水) 05:12:23 ID:lDpS9Fcg
クリスタ「うん、そうなの」
アニ「…意味がわからない…」
クリスタ「…可笑しな話なんだけどね」
アニ「うん」
クリスタ「不幸の手紙を貰ってから…幸せに気づいたの」
アニ「………」
クリスタ「私は不幸なんだって思いこんでたんだけど」
クリスタ「本当に…私を大切にしてくれてる人が、身近にいたんだなぁって」
クリスタ「一緒に並んで歩いてくれる人がいる…そういう些細な幸せとか…」
クリスタ「…今まで見えなかった所が見えてきて」
クリスタ「…多分、不幸を作ってたのは、私自身だったの」
アニ「………」
343: 2013/09/11(水) 05:13:57 ID:lDpS9Fcg
クリスタ「だからね!探したらもっと幸せあると思うんだ!」
アニ「…そっか」
クリスタ「うん!アニは?」
アニ「…可笑しな話なんだけどね」
クリスタ「あ、私の真似」
アニ「バレた?」
クリスタ「バレるよ!」アハハ!!
アニ「……そんなに笑わなくても」
クリスタ「ごめんね、それで?」ウフフ
アニ「不幸の手紙を貰ってから…幸せについて考え出した、のかな」
クリスタ「…そうなんだ」
アニ「タイミングよくミーナが幸せについて語りだしたからね」
クリスタ「ミーナ凄いなぁ」
アニ「うん、人間観察趣味なんだって」
クリスタ「あはは!ミーナらしい!」
344: 2013/09/11(水) 05:15:29 ID:lDpS9Fcg
アニ「あんたは笑ってないで一応気を付けとかないと」
クリスタ「え?何で?」
アニ「でないとその内アルミンと手を繋いでたのバレるよ」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「ななななんでアニ知って…ッ?!!!///」プルプル
アニ「たまたま目についたからさ」
クリスタ「……どッ…どうしても触りたくなって…!///」プルプル
アニ「うん、だから気を付けなよって」
クリスタ「ワ、ワカリマシタ…ッ///」プルプル
アニ「また触る気なんだね」
クリスタ「ふぁっ?!!」ビクッ!!
345: 2013/09/11(水) 05:17:35 ID:lDpS9Fcg
アニ「ごめん、冗談」
クリスタ「もう!おちょくってないで話戻してッ!!///」プンプン!!
アニ「あぁ…えっと…だから…」
アニ「…幸せも不幸も、何も感じずに生きてきたから」
アニ「…これから幸せを探す所、かな」
アニ「一つは早速見つけたしね」
クリスタ「わぁ!」
アニ「…自分の幸せを願ってくれる人がいるって、いいね」
クリスタ「…なんだか似てるね、私達」フフッ
アニ「…そうかな」
346: 2013/09/11(水) 05:18:32 ID:lDpS9Fcg
クリスタ(ユミルの言う通り、悲しみや不幸しか見えてなかった…)
クリスタ(…多分、気づいてないだけで、私の周りは幸せが沢山ある)
クリスタ(だから、それを一つずつ見つけていこう)
クリスタ(…そして、幸せのお返しをしていこう…)
347: 2013/09/11(水) 05:19:18 ID:lDpS9Fcg
アニ(…私の大切な人も、私の幸せを願うはず)
アニ(だから…私の幸せも、作っていいよね…)
アニ(…故郷の皆の幸せの為に…)
アニ(…大丈夫、自分の幸せ、壊せるから…)
アニ(…だから今、幸せを見つけていきたい…)
348: 2013/09/11(水) 05:20:09 ID:lDpS9Fcg
アニ(……そうだね)
クリスタ(…これが、私なりの)
────幸せの、作り方。
終
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
349: 2013/09/11(水) 05:25:26 ID:lDpS9Fcg
本編は以上です。
思ったより長くなってしまいました…。
こんな長々淡々としたSSに付き合ってくれて、ありがとうございます。
歌ネタ多くてすみませんorz
書きたい事書いていたらこうなってしまっていました。
密かに>>7さんのツッコミで犯人早速バレたとアワアワしてました。笑
読んでくれてありがとうございました!
レスくれた方、凄く嬉しかったです!
オマケの後日談SSが何個かあるので、また書けたら投下します。
あと、恋愛要素出てきますので、苦手な方は注意です。
それでは、また。
356: 2013/09/13(金) 04:58:13 ID:oVEkUdkk
恋急ぎ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
サシャ「今日は持久走なんですね…」
ユミル「一時間走り続けるのか…しんどいな」
ミーナ「でも走るだけだから、まぁマシかなー」
アニ「荷物持たなくてもいいみたいだしね」
クリスタ「兵舎の周りを走るんだよね…」
357: 2013/09/13(金) 04:59:01 ID:oVEkUdkk
クリスタ「!!」クイッ!!
アニ「何?クリスタ」
クリスタ「良いこと思い付いたの!!」
アニ「うん、何?」
クリスタ「あのね、兵舎の周りを走るでしょ?」
アニ「うん」
クリスタ「でね、思いっきり走ったら一周越えて、アルミンの後ろ姿が見えるでしょ?」
アニ「…まぁ、あいつ遅いしそのうち見えるんじゃないかな」
クリスタ「後ろ姿見ながら、休みつつ走るの」
アニ「…教官にバレるよ」
358: 2013/09/13(金) 05:00:24 ID:oVEkUdkk
クリスタ「だから、ある程度!で、少しだけ並んで走って…」
アニ「……」
クリスタ「その後別れたら、また全力で走るの!」
アニ「凄く疲れそうだね」
クリスタ「どうかな!!?」
アニ「だから凄く疲れそうだね」
クリスタ「いい案だよね!」
アニ「いや…あの」
クリスタ「ファン同士、一緒にやろうね!」キラキラ!!
アニ(何この押しの強さ)
359: 2013/09/13(金) 05:01:45 ID:oVEkUdkk
タッタッタッタッタッタッ…
クリスタ「やっほ!」
アルミン「あ」
アニ「…どうも」
アルミン「二人とも、速いね」
クリスタ「うん!全力で走ってるの!」
アニ(兵舎周りと、恋にもだろうね)フゥ
アニ(って何考えてるの私)
アルミン「凄いね、僕も頑張らないと」
クリスタ「うん!頑張って!!」
アニ「…そろそろ行くよ、クリスタ」
クリスタ「うん!またね、アルミン!」
アルミン「うん、またね」アハハ
360: 2013/09/13(金) 05:02:40 ID:oVEkUdkk
タッタッタッタッタッタッ…
クリスタ「やっほ!」
アルミン「や、やぁ」ハァハァ
アニ「苦しそうだね」
アルミン「体力、ないからね…」ハハ
アニ「だから走るの遅くなるんだね」
クリスタ「でも実は歩くのは結構速いよね!」
アルミン「普通だよー」
アニ「……?」
クリスタ「変化自在だ」ウフフ
アルミン「そうだね」フフッ
アニ「???」
クリスタ「じゃあそろそろ行くね!またね!」
アルミン「元気、だなぁ」ハハ
361: 2013/09/13(金) 05:03:59 ID:oVEkUdkk
タッタッタッタッタッタッ…
クリスタ「やっほ!」
アルミン「また、追い付かれた」アハハ
クリスタ「えへへ」
アルミン「あれ、アニは?」ゼェゼェ
クリスタ「疲れちゃったみたいなんだ」
アルミン「そっか、そう、だよね」ゼェゼェ
クリスタ「大丈夫?」
アルミン「まぁ、なんとか」ハハ
クリスタ(疲れてるのに笑ってくれてる…)ジー
アルミン「……?」ゼェゼェ
クリスタ「………」ジー
アルミン「クリスタ、そろそろ行かないと、教官に…」ゼェゼェ
クリスタ「あ、うん…」シュン…
362: 2013/09/13(金) 05:05:09 ID:oVEkUdkk
タッタッタッタッタッタッ…
クリスタ「やっほ!」
アニ「ッ?!!」ビクッ!!
クリスタ「どうしたの?」
アニ「いや、もう来たの?」
クリスタ「うん!」
アニ「あんた倒れない?大丈夫?」
クリスタ「大丈夫!」
アニ「凄いね…」
クリスタ「ね、凄いね!」
アニ「自分で言ってる」フフッ
クリスタ「えへへ…じゃ、私行ってくるね!」タッ!!
アニ「ん、行ってらっしゃい」
363: 2013/09/13(金) 05:07:58 ID:oVEkUdkk
アニ(しかし、あの少しの時間の為に…凄いな…)
アニ(あ、アルミン吃驚してる)
アニ(そりゃそうか…抜かすの何回目?)
アニ(…でも、一生懸命でなんか可愛いや)
アニ(エレンが氏に急ぎ野郎なら)
アニ(クリスタはあれかな)
アニ(恋急ぎ天使?)
アニ(あ、凄いしっくりくる)
恋急ぎ、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
366: 2013/09/15(日) 04:35:22 ID:v2WprIis
早起きの行方
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アニ(……なんでまた)
アニ(……朝から外眺めてるの私…)
アニ「…ぁふ…」ファー…
アニ(……眠いんだけどな…)
アニ(………)
アニ(………)
アニ(……!)
バッ!!
367: 2013/09/15(日) 04:36:57 ID:v2WprIis
~ 食堂 ~
キィィ…
アルミン「ん?」
アニ「……おはよう…」
アルミン「おはよう、アニ!」
アニ「………」
アルミン「……?」
アニ「………」
アルミン「…今日も急いで来たんだよね?」
アニ「…なんで?」
アルミン「髪、また下ろしてるから」
アニ「あぁ、まぁ、うん」
アルミン「中に入らないの?」
368: 2013/09/15(日) 04:37:33 ID:v2WprIis
アニ「………」
アルミン「急ぎの用事が食堂にあるんじゃ…?」
アニ「………いや…特には」
アルミン「え?」
アニ「え?」
アルミン「………」
アニ「……」
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「……とりあえず…」
アニ「…うん」
アルミン「…紅茶、飲む?」
アニ「……うん」
369: 2013/09/15(日) 04:39:18 ID:v2WprIis
アニ「このティーポット可愛いね」ズズ
アルミン「うん」ズズズ
アニ「食堂の食器?」
アルミン「ううん、僕が買ったヤツ」
アニ「あんたの趣味?」
アルミン「違う違う!」アハハ
アニ「違うのに買ったの?」
アルミン「二人が朝練始めるまでは、三人で飲んでたから」
アニ「へぇ?」
アルミン「可愛い方が、女の子は好きかなぁって」
アニ「…ふぅん…」
アルミン「新しく買うのも勿体無いし、そのまま使ってるよ」
アニ「そうなんだ」
370: 2013/09/15(日) 04:43:27 ID:v2WprIis
アニ「あんた自然だよね」
アルミン「ん?」ズズ
アニ「普通に見てたら全然わからない」
アルミン「…あぁ」
アニ「………」ズズズ
アルミン「……あ、そうだ」
アニ「うん?」
アルミン「多分もう少ししたら、アニにお礼を言えるんじゃないかな」
371: 2013/09/15(日) 04:44:03 ID:v2WprIis
アニ「なんで?」
アルミン「んー…」
アニ「……?」
アルミン「…まぁ、恋は楽しい事ばかりじゃないから」
アニ「あぁ、ミーナも言ってた」
アルミン「うん」
アニ「辛いの?」
アルミン「……独占欲がない訳じゃないしね?」
アニ「ふぅん…?」
372: 2013/09/15(日) 04:45:24 ID:v2WprIis
アニ「で、それがなんでお礼に繋がるの?」
アルミン「それは完璧になったら言うよ」フフッ
アニ「…何それ」
アルミン「ところでアニは?」
アニ「何が?」ズズズ
アルミン「…その、好きな人とか」
アニ「んぶッ!!」ブッ!!
373: 2013/09/15(日) 04:46:07 ID:v2WprIis
アニ「あ、あんたまで…!」
アルミン「あ、ごめん」
アニ「いきなり何…?」ハァ
アルミン「…いや…僕の事ばかり聞いてもらってるから…アニはどうかなって…」
アニ「……恋はしてない」
アルミン「うんうん」
アニ「…けど、好きな人はそれなりにできてきてるよ」
アニ「男女関係なく、友人的な意味で」
アルミン「そっか!」フフッ
374: 2013/09/15(日) 04:47:00 ID:v2WprIis
アニ「絵本がある」
アルミン「あぁ、読もうと思って」
アニ「…うさぎとかめ…?」
アルミン「うん、知ってる?」
アニ「何となくしか」
アルミン「じゃ、読む?」ガタッ
アニ「!?」
アルミン「絵本だし、短いからすぐ読めるよ」ペラッ
アニ「………」
アルミン「兎と亀が競争する話なんだけど…」ペラッ
アニ(一人で読めるのに…何で椅子寄せるの?)
アルミン「途中で兎がね…」ペラッ
アニ(肩が触れるんだけど)
アルミン「…その隙に亀が…」ペラッ
アニ(顔近いんだけど)
375: 2013/09/15(日) 04:48:05 ID:v2WprIis
アルミン「アニ?見てる?」
アニ「………」
アルミン「……?」
アニ「…借りて行っていい?」
アルミン「あ、うん!」
アニ「ありがと」
アルミン「貰い物だから、大事にしてね」
アニ「ふぅん?誰から?」
アルミン「クリスタだよ」
アニ「………」
376: 2013/09/15(日) 04:48:43 ID:v2WprIis
アニ(…プレゼントとかしてたんだ)
アニ(…知らなかったな…)
アニ(そういえば…走ってる時も私が知らない話してたっけ)
アニ(…まぁ…全部報告する必要は全然無いけどさ)
アニ(………)
アニ(…そういえば…私も朝にアルミンがここにいる時あるの、教えてないな)
アニ(………)
アニ(……教える…?)
377: 2013/09/15(日) 04:49:46 ID:v2WprIis
───『……独占欲がない訳じゃないしね?』
378: 2013/09/15(日) 04:50:32 ID:v2WprIis
アニ「………」ガタッ
アルミン「アニ?」
アニ「…今日は、もう戻る」
アルミン「そっか」
アニ「本、朝食の時にでも返すね」
アルミン「あ、うん!」
アニ「…今度、いつこの時間にここに来る?」
アルミン「え?…大体休みの次の日は来てるけど…」
アニ「そう」
アルミン「うん」
アニ「じゃあクッキーでも持ってくるね」
アルミン「へ?」
アニ「じゃ、また」
アルミン「え?あ、うん、また…」
379: 2013/09/15(日) 04:51:34 ID:v2WprIis
タタタッ キィッ
…バタンッ!
アルミン「………」
アルミン「………」
アルミン「………」
アルミン「………え?」
早起きの行方、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
385: 2013/09/16(月) 05:05:13 ID:gbiZl19s
Stand By Me
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
~ 対人格闘訓練 ~
アニ(モヤモヤする…)モヤモヤ
アニ(…なんであの時…あの言葉が浮かんだんだろう)モヤモヤ
エレン「おーいアニ!一緒に組もうぜ!」
アニ「…あぁ…いいけど…」
ドサッ!!
エレン「いっ…」
エレン「ってぇな……アニ…もう少しなぁ」
エレン「手心ってもんが人にはあるだろ…」
386: 2013/09/16(月) 05:06:22 ID:gbiZl19s
アニ(乙女に力一杯ぶつかってきて何言ってんのこいつ)
アニ(……あぁ)
ボトッ
アニ(こいつがもっとミカサを乙女として扱ってたら引っ付いてたんじゃないの?)
ザッ
アニ(…さっさと引っ付けば…アルミンも辛い思いしなくてすんだんじゃないの…?)イラァッ
エレン「…わかった、少し休憩しよう」
ブンッ!
エレン「うぉ!?」
エレン「ッーー!?」
387: 2013/09/16(月) 05:07:23 ID:gbiZl19s
グググ…
エレン「降参だ…降参する……」
アニ「降参なんかしてないで学習してよ…力の使い方と」
アニ「女の子との話し方を」
エレン「わ…わかった!覚えるから放せって!」
アニ(…よし…これでミカサの事も女の子として扱うようになるかな…)
アニ(………?!)
バッ!!
388: 2013/09/16(月) 05:08:26 ID:gbiZl19s
ドサッ!!
エレン「ぐぁッ!?」
エレン「な…何でライナーが降ってくんだよ…」
アニ「………」
ザッ…
ミカサ「ねぇアニ」
ミカサ「私にもそれ」
ミカサ「教えて」
389: 2013/09/16(月) 05:09:40 ID:gbiZl19s
アニ(…怒ってる)
アニ「どうかな…この技は人間用なんだ」
アニ(何?技とはいえ抱きつく形になったから?)
アニ「あんたに必要あるとは思えないけど」
アニ(それ位で怒るなら…さっさとエレンに気持ちを伝えればいいんじゃないの?)
アニ「ただ…」
アニ(…さっさとハッキリさせれば…アルミンも辛い思いしなくてすんだんじゃないの…?)イラァッ
アニ「…猛獣に通用するのかどうか興味はある」スス…
ミカサ「………」
390: 2013/09/16(月) 05:11:08 ID:gbiZl19s
コニー「オイオイ…あいつらがやんのか?」
サシャ「夢のカードが!」
ダズ「ど…どっちだ?」
マルコ「やっぱりアニかな?」
ジャン「は!?バカか!俺はミカサに晩飯全部だ!」
\ワーワー!ザワザワ!!/
一方その頃
クリスタ「どうだッ!!」グググ!!
アルミン「降参!降参する!!痛い痛いッ!!」バタバタ!!
391: 2013/09/16(月) 05:12:17 ID:gbiZl19s
クリスタ(やった!アニに教えて貰った寝技がきいてる!)グググ!!
アルミン「ク、クリスタ!降参ってば!!」
クリスタ「降参!降参なんだね!」グググ!!
アルミン「うん!降参だから放して…ッ!」
クリスタ「じゃあ夜の主導権私でいいかな!?」
アルミン「…放し……え?」
クリスタ「いいかな?!」
アルミン「え、ぇぇええッ?!!」
392: 2013/09/16(月) 05:13:18 ID:gbiZl19s
アルミン「ちょっと待って!何でそんな話に…!?」
クリスタ「ユミル言ってた!夜の主導権は女が握った方がいいって!」
アルミン「いやあのそんな大声で…!」
クリスタ「だから勝った私が主導権握っていいかな?!」グググッ!!
アルミン「痛い痛いッ!!待って待って!!」
クリスタ(……あれ?降参って言わなくなった)グググ
クリスタ(アニの技じゃダメなのかな…?)グググ…
393: 2013/09/16(月) 05:15:10 ID:gbiZl19s
~~~~ 回想中 ~~~~
クリスタ「夜の主導権?」
ユミル「そうだ、握ってて損はない」
クリスタ「主導権とったら、どうなるの?」
ユミル「…まぁ夜にする格闘訓練を有利にできるってとこか?」
クリスタ「夜にする格闘訓練?」
ユミル「お前の技が上手ならお前に夢中になるし、相手も幸せで一石二鳥だ」
クリスタ「!」
ユミル「床上手になれば簡単には離れられないだろ」
クリスタ「床上手?」
ユミル「まぁ詳しい事は追々教えるとして…この枕がアルミンとするだろ?」
クリスタ「うん」
ユミル「したら、こう跨がってだな…」ヒョイッ
クリスタ「うんうん…」
~~~~~~~~~~~~
クリスタ「夜の主導権?」
ユミル「そうだ、握ってて損はない」
クリスタ「主導権とったら、どうなるの?」
ユミル「…まぁ夜にする格闘訓練を有利にできるってとこか?」
クリスタ「夜にする格闘訓練?」
ユミル「お前の技が上手ならお前に夢中になるし、相手も幸せで一石二鳥だ」
クリスタ「!」
ユミル「床上手になれば簡単には離れられないだろ」
クリスタ「床上手?」
ユミル「まぁ詳しい事は追々教えるとして…この枕がアルミンとするだろ?」
クリスタ「うん」
ユミル「したら、こう跨がってだな…」ヒョイッ
クリスタ「うんうん…」
~~~~~~~~~~~~
394: 2013/09/16(月) 05:17:02 ID:gbiZl19s
クリスタ(…ユミルが教えてくれた技をしてみよう)ムクッ
クリスタ(確か腰のあたりに座ればよかったよね)ヒョイッ
アルミン「ッ?!!」ギョッ?!
クリスタ「どうだ!!」ポスン
アルミン「う、馬乗りはダメだよ!」ヨロッ
クリスタ「起きちゃダメ!!」ドンッ!!
アルミン「あぐっ!」バタンッ
クリスタ(あれ?全然きいてないなぁ?)ジー
アルミン「あ、あの…クリスタ?」
クリスタ(…確か上下に動くんだっけ)ポスン ポスン
アルミン「ッ!待ってそれ誤解を与える…!!」ヨロッ
クリスタ「だから起きちゃダメ!!」ドンッ!!
アルミン「ぐはッ!」バタンッ!
395: 2013/09/16(月) 05:18:29 ID:gbiZl19s
クリスタ(えぇ…?何か間違ってるのかなぁ?)ポスン ポスン
アルミン「あの!その動きは格闘と関係ないから…!」
クリスタ(…あ、やっぱり間違ってたんだ)ポスン…
アルミン「…じゃ、退いてくれるかな?」ホッ
クリスタ(私に対して上下じゃないなら)ウーン…
アルミン「クリスタ?あの…」
クリスタ(アルミンに対して上下…私にとって前後かな?)グリグリ…
アルミン「ぅあッ?!!」ビクッ?!
396: 2013/09/16(月) 05:19:51 ID:gbiZl19s
クリスタ(!きいてる!)グリグリ
アルミン「ちょちょちょ待って待って止めて止めて!!」ガバッ!!
クリスタ「起きちゃダメッ!!」ドンッ!!
アルミン「がはッ!」バタンッ!!
クリスタ「主導権!いいかな?!」グリグリ!!
アルミン「だだだだめ…ッ!待って止め…てッ!!」
397: 2013/09/16(月) 05:20:58 ID:gbiZl19s
\ワーワー!ザワザワ!!/
ユミル「ミカサもアニもなかなかやるな…」
ベルトルト「…ユミル」ツンツン
ユミル「あ?なんだよベルトルさん」
ベルトルト「あそこ…」
\シュドウケン!!…ヤ,ヤメ…ッ!!/
ユミル「ッッ!!!」ダッ!!
ベルトルト「………」タッ
398: 2013/09/16(月) 05:22:42 ID:gbiZl19s
クリスタ「降参する??!」グリグリ
アルミン「ヤバい…から…!やめ…ッ」
クリスタ「主導権、いいのかな??」グリグリ
アルミン「ちがっ…あぅッ」
…ドドド┣゙┣゙
ユミル「…ッッッッにしてんだ馬鹿」
クリスタ「ユミル?!邪魔」
抱キ担ギィッ!!
ユミル「娘がああぁぁァァ…!」
クリスタ「しないデェェェッ…!」
┣゙┣゙ドドド……
399: 2013/09/16(月) 05:24:21 ID:gbiZl19s
アルミン「………」
ベルトルト「アルミン」
アルミン「………」
ベルトルト「…大丈夫?」
アルミン「……ダイ、ジョブ…」
ベルトルト「…寝転がってるの皆から見えないように傍に座っとくね」ヨイショ
アルミン「……アリガ、ト…」
ベルトルト「………」
アルミン「………」
ベルトルト「………」
アルミン「…ナンダコレ…」
ベルトルト「……平和だね…」
Stand By Me、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
403: 2013/09/18(水) 04:23:00 ID:qNwiPf8s
微睡みの中で
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
クリスタ「んぅ…朝…」ムニャムニャ
クリスタ「…ぬいぐるみ…」ポン ポン
クリスタ「…あった……アルミンの」ヒョイ
クリスタ「…ぬいぐる…み…」ギュウゥ…
クリスタ「………」
クリスタ「………」
クリスタ「………」
404: 2013/09/18(水) 04:26:27 ID:qNwiPf8s
クリスタ(うぎゃぁぁあああッ!!!)ゴロゴロゴロ!!
クリスタ(知らなかったとはいえ!!知らなかったとはいえ何て事をしたの私ッ!!)ゴロゴロゴロ!!
クリスタ(許してくれたけど!許してくれたけどさぁッ!!)ゴロゴロゴロ!!
クリスタ(そういうのは付き合ってから!まだ付き合ってないのに!)ゴロゴロゴロ!!
クリスタ(そもそもまだ好きになって貰ってない!!)ゴロゴロゴロ!!
クリスタ(好きになって…)ゴロ…
クリスタ(………)
クリスタ(…あんな事したのに…好きになって貰えるのかな…)
405: 2013/09/18(水) 04:27:23 ID:qNwiPf8s
クリスタ(…きっと変な女だって思われたよね…)
クリスタ(……好きな感情に振り回されて…)
クリスタ(…押し付けたってどうにもならないのはわかってるはずなのに)
クリスタ(…恋してる自分が楽しくて…周り見えなくなってた…)
クリスタ(………)
クリスタ(……もう無理かなぁ…)
406: 2013/09/18(水) 04:28:29 ID:qNwiPf8s
クリスタ(……手、大きかったな)
クリスタ(…温かかった)
クリスタ(……また並んで歩きたかったなぁ…)
クリスタ(……ギュッて…されてみたかった…)
クリスタ(……キス、とか…)
クリスタ(…どんな感じだったのかなぁ)
407: 2013/09/18(水) 04:29:16 ID:qNwiPf8s
クリスタ(………)
クリスタ(………)チラッ
クリスタ(……ぬいぐるみなら…)ドキ…
クリスタ(…ぬいぐるみなら、いいよね…)ドキドキ
クリスタ「………」ドキドキ
クリスタ「………」ドキドキ
スッ…
ユミル「おいクリスタ?」
クリスタ「………」ピタッ
408: 2013/09/18(水) 04:29:59 ID:qNwiPf8s
ユミル「………」
クリスタ「………」
ユミル「………」
クリスタ「………」
ユミル「………」
クリスタ「…ナニユミル」
ユミル「…いや…うん」
クリスタ「……ナニ」
ユミル「なんでもねぇ」
409: 2013/09/18(水) 04:31:04 ID:qNwiPf8s
クリスタ「何よそれ!変に優しさ見せないでよ!!」グワッ!!
ユミル「いや邪魔してすまんって!やれって!」
クリスタ「元々はちゃんと意味教えてくれなかったユミルが悪いんだからぁぁああ!!」ウワァァアン!!
ユミル「昨日の事か?!だって意味教えたら覚えねぇだろお前!!」
クリスタ「当たり前だよそんな恥ずかしい事ぉぉおッ!!!」ウワァァアン!!
ユミル「ちゃんと教える前に勝手に披露したのはお前だろうがバカ娘!!」
クリスタ「だって格闘術と思ったんだもんッ!!勝てば主導権握れると思ったんだもんッ!!」ポカポカ!!
ユミル「夜の、が付いてただろうが!その年だからわかれよ!!」
クリスタ「わかんないもんわかんないもんッ!!」ポカポカ!!
ユミル「あぁもう!だから一緒に謝りに行っただろ?!許してくれたじゃねぇか!」
クリスタ「そういう問題じゃなぃぃいい~!!」ウワァァアン!!
410: 2013/09/18(水) 04:32:05 ID:qNwiPf8s
ユミル「はぁ…」
クリスタ「……うううぅぅ」
ユミル「はい、ここにクリスタのぬいぐるみがあります」
クリスタ「……ぅん」
ユミル「ここに、アルミンのぬいぐるみがあります」
クリスタ「…うん」
ユミル「好きよ!アルミン!(裏声)」フリフリ
クリスタ「なッ」
ユミル「僕もだ!クリスタ!(低音)」フリフリ
クリスタ「ちょッ」
ユミル「はいブッチュウ」バシンッ 合掌
クリスタ「きゃぁあああッ!!!止めてぇええ!!」ギャァアア!!
411: 2013/09/18(水) 04:33:23 ID:qNwiPf8s
ユミル「あぁ?お前がやろうとしてた事だろうが」
クリスタ「違うの違うの!!」ブンブン!!
ユミル「何が違うんだよ…お」
ユミル「アルミンのぬいぐるみが落ちてるな」ヒョイ
クリスタ「いやいやそれアニのだよ!」
ユミル「細かい事はいいって…さて」
クリスタ「絶対変な事考えてるぅう!!」ギャァアア!!
412: 2013/09/18(水) 04:34:22 ID:qNwiPf8s
ユミル「ここに、アルミンのぬいぐるみがあります」
クリスタ「見たらわかるよ!」
ユミル「ここに、クリスタのぬいぐるみがあります」
クリスタ「わかるって!」
ユミル「さらに、アルミンのぬいぐるみがあります」
クリスタ「だからわかるよ!!」
ユミル「はいサンドイッチブッチュウ」バシン 合掌
クリスタ「やると思ったぁぁああッ!!!」ギャァアア!!
413: 2013/09/18(水) 04:35:18 ID:qNwiPf8s
クリスタ「止めて止めて!」ポカポカ!!
ユミル「アルミンに挟まれるとか夢のようなヒトコマだな」
クリスタ「アルミンを汚さないでッ!!」ポカポカ!!
ユミル「いやこれあれだろ、ダブルアルミンで」
クリスタ「それ以上言わないでぇええ!!」ギャァアア!!
アニ「ちょっと…煩いんだけど…?」
414: 2013/09/18(水) 04:36:58 ID:qNwiPf8s
アニ「休みの日位ゆっくり寝かせてよ…」
クリスタ「あ、ご、ごめんね?!」
アニ「……それ、私のアルミン?」
ユミル「みたいだな、落ちてた」ヒョイ
アニ「……そう…ありがと」キャッチ
アニ「…じゃ、二度寝するから静かにしてね」ポテン
クリスタ「う、うん!」
ユミル「私も二度寝するか…」
415: 2013/09/18(水) 04:37:33 ID:qNwiPf8s
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「……あの、アニ」
アニ「……何…」
クリスタ「アルミンのぬいぐるみ、抱っこして寝てるんだね」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「……あんたもしたら」
クリスタ「う、うん!」パァア!!
416: 2013/09/18(水) 04:38:06 ID:qNwiPf8s
アニ(……びっくりした)
アニ(……なんで抱いて寝てるんだろ私?)
アニ(………)
アニ(…まぁいいか…)
アニ(……起きてから…考えよ…)
微睡みの中で、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
418: 2013/09/20(金) 00:55:46 ID:CCA.4GsA
温もり
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
クリスタ「………」ズーン
アニ「クリスタ?気分でも悪いの?」
クリスタ「ううん…」
アニ「じゃあどうしたの」
クリスタ「…アルミン不足…」ズーン
アニ「…じゃあ会いに行けば?」
クリスタ「ダメなの…」ズーン
アニ「なんで?」
クリスタ「悪い事しちゃったから…」ズーン
419: 2013/09/20(金) 01:01:20 ID:fK0fIFco
クリスタ「だから…自重してるの…」ズーン
アニ「…そう」
クリスタ「……うん」
アニ「………」
クリスタ「………」ズーン
アニ「…少し付き合ってよ」
クリスタ「…うん?なぁに…?」
アニ「まぁ来なって」グイグイ
クリスタ「……うん…」
420: 2013/09/20(金) 01:02:10 ID:fK0fIFco
~ 木陰 ~
アルミン「………」ペラッ
アニ「…居た」
アルミン「ん?」
クリスタ「ッ!!」ビクッ
アルミン「アニと…クリスタ?」
アニ「…日向ぼっこしに来た」
アルミン「そっか」フフッ
アニ「ここ座ってもいいかな」
アルミン「うん、いいよ」
アニ「ほらクリスタも」
クリスタ「え、えと…お、お邪魔します…」
アルミン「うん、どうぞ」
421: 2013/09/20(金) 01:03:09 ID:fK0fIFco
クリスタ(…うぅ…アニ何考えてるの…?)ソワソワ
アニ「…今度は何の本?」
アルミン「船だよ」
アニ「…船」
クリスタ(船?)
アルミン「うん、いつか作りたいなって思って」
アニ「なんで?」
アルミン「海には水が一杯あるらしいから…壁内の運ぶより近くで作った方がいいかなって」
アニ「………」
アルミン「…そんな信じられないみたいな顔しなくても…」
422: 2013/09/20(金) 01:04:13 ID:fK0fIFco
クリスタ「うみ?」
アルミン「うん!なんかね、水なんだけど湖より大きくてしょっぱいらしいよ」
クリスタ「想像できないや…」
アルミン「それは僕もだけど、多分凄いと思うよ!」
クリスタ「うん、凄そう!」
アニ「だね」
アルミン「あ、でも壁の外の話だからあまり人には言わない方がいいかも」
クリスタ「そうなの?」
アニ「三人だけの秘密だね」
アルミン「だね」フフッ
アニ「で、どれを作りたいの?」
アルミン「うーん…これとか…?」
クリスタ「大きいねー」
\ワイ ワイ/
423: 2013/09/20(金) 01:04:48 ID:fK0fIFco
クリスタ(あれ?)
クリスタ(私、アルミンと普通に話せてる)
クリスタ(普通に話してくれた…)
クリスタ(……嬉しい…)ジーン…
アルミン「…クリスタ?」
クリスタ「……う、うん!」
アニ「どうかした?」
クリスタ「ど、どうもしないよ!ちょっとボーっとしただけ!」
アニ「そう」
クリスタ「それより!船の名前とかは考えてるの?」
アルミン「それはまだだったなぁ」ウーン
\ワイノ ワイノ/
424: 2013/09/20(金) 01:05:41 ID:fK0fIFco
アニ「…と。クリスタ、そろそろ戻らないと、ユミルが探し始める頃じゃないかな」
クリスタ「あ、かな?!」
アルミン「そっか。話聞いてくれてありがとう」
アニ「…いいよ、暇潰しになったし」
クリスタ「あの、こちらこそありがとう…」
クリスタ「アルミン、あの、昨日は本当に」
アルミン「ストップ」
クリスタ「え、でもあの」
アルミン「ストップ」
クリスタ「え」
アルミン「昨日の事は、謝ってくれたから、もうおしまい」
425: 2013/09/20(金) 01:06:18 ID:fK0fIFco
クリスタ「でも…」
アルミン「クリスタは、これから僕と話す度に謝るつもり?」
クリスタ「………」
アルミン「意味知らなかったんだよね?」
クリスタ「うん…」
アルミン「だからね、謝られる度に、僕も申し訳なくなるからさ」
アルミン「止められる力が無くてごめんねって」
クリスタ「アルミンは悪くないよ…」
アルミン「うん、でもやっぱりそう思っちゃうから」
アルミン「悪いと思うなら、昨日の事は忘れて今まで通りにしてほしいな」
クリスタ「…今まで通り?」
アルミン「うん、宜しくお願いします」ペコリ
クリスタ「え、あ、こちらこそ宜しくお願いします…?」ペコリ
426: 2013/09/20(金) 01:07:03 ID:fK0fIFco
アルミン「はい!じゃあ今度こそおしまい!」
クリスタ「わかった…ありがとう…」
アニ「仲直り?」
アルミン「かな?」
アニ「じゃ、戻ろうかクリスタ」
クリスタ「うん!あの、じゃあ、またね!」
アルミン「うん」フフッ
アニ「じゃ」
アルミン「またね!」フリフリ
427: 2013/09/20(金) 01:07:44 ID:fK0fIFco
トコトコトコ…
アニ「………」
アニ「………」チラッ
クリスタ「………ッ」ポロポロポロ
アニ「……よく泣くの我慢したね」
クリスタ「だって、これ以上ッ、困らせたくなかったもん…ッ」ポロポロ
アニ「……仲直りできて良かったね」
クリスタ「うんッ!うん…ッ!」グスグスッ
アニ「…ほら、手退けて。ハンカチで拭いてあげるから」
クリスタ「うぅぅう~ッありがとうぅうッ」ポロポロ
428: 2013/09/20(金) 01:08:36 ID:fK0fIFco
クリスタ「嫌われたと…もう喋ってくれないと思った…」グスグス
アニ「…何があったかわからないけどさ」ポン ポン
クリスタ「…うん」グスグス
アニ「あんた兎すぎるんだよ、急ぎすぎ」ポン ポン
クリスタ「………兎?」
アニ「たまには亀みたいに、ゆっくり進みな」ポン ポン
クリスタ「………亀?」
アニ「……あんた『うさぎとかめ』知らないの?」
クリスタ「えっと…題名しか」
アニ「プレゼントした物の中身知らないってあんた」
クリスタ「ごめんなさい…」シュン…
アニ「……今度読んでごらんよ、なかなか考えさせられるから」
クリスタ「うん、アルミンに借りてみる…」グスン…
429: 2013/09/20(金) 01:09:26 ID:fK0fIFco
クリスタ「今日は連れてきてくれてありがとう、アニ」
アニ「いいよ、あんたが元気ないと調子狂うから」ポン ポン
クリスタ「えへへ…そうかぁ…」ヘヘッ
アニ「はい、ハンカチ自分で持って」
クリスタ「あ、うん…」グスッ
アニ「手ぇ引いてあげるから、寮につくまでに泣き止みなよ」キュッ
クリスタ「わかった…」ウフフ
430: 2013/09/20(金) 01:10:22 ID:fK0fIFco
クリスタ「アニと手を繋ぐの初めてだね」
アニ「だね」
クリスタ「温かい…」
アニ「そう?」
クリスタ「うん…」
クリスタ「…アニと友達になれて、良かった」
アニ「…そう」
クリスタ「うん!私、アニ好きだなぁ」ウフフ
アニ「…私もあんた好きだよ」
クリスタ「えへへ…」グスッ
アニ「…ほら、もう寮に着くよ」
クリスタ「わッ、乾け乾け涙!」パタパタ
アニ「何やってんの」フフッ
温もり、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
431: 2013/09/20(金) 05:17:46 ID:fK0fIFco
鼓動
 ̄ ̄ ̄ ̄
~ 食堂 ~
キィィ…
アルミン「あ」
アニ「おはよう」
アルミン「おはよう!先に来てたんだね」
アニ「お湯沸かしといたよ」
アルミン「そっか、ありがとう」
アニ「別に…早く飲みたかったからさ」
アニ「…あんたの入れる紅茶、美味しいし」
アルミン「そう?」
432: 2013/09/20(金) 05:19:00 ID:fK0fIFco
アニ「クッキー持ってきた」
アルミン「わぁ、いいの?」
アニ「いつも紅茶貰ってるから」
アルミン「お互い様ってやつかな?」
アニ「そうだね」
アルミン「でも、高いでしょ?」
アニ「だから毎回は無理かな」
アルミン「………」
アニ「何?毎回持ってこいと?」
アルミン「いや、そうじゃないよ!」ブンブン!!
アニ「そう」
アルミン「ただ、あの…これからもこの時間に来るのかなって」
アニ「不満?」
アルミン「ううん、そうじゃないよ!」ブンブン!!
433: 2013/09/20(金) 05:19:52 ID:fK0fIFco
アルミン「じゃあ今度からお菓子は特別な日だけにしようね」
アニ「なんで?」
アルミン「アニが破産する」
アニ「…わかった」
アルミン「そういえば、アニは誕生日いつ?」
アニ「三月」
アルミン「……の?」
アニ「今言って、覚えられるの?」
アルミン「うん」
アニ「二十二日」
アルミン「アニさんのにぃにぃ…か」
アニ「変な覚え方しないでよ」
434: 2013/09/20(金) 05:21:26 ID:fK0fIFco
アニ「あんたはいつなのさ」
アルミン「十一月三日だよ」
アニ「………」
アルミン「………?」
アニ「…アルミンじゅういちさん」
アルミン「そのまんますぎるよ!」アハハ!!
アニ「………」
アルミン「アルミンは獣医さん、はどう?」
アニ「……覚える」
アルミン「ありがとう」フフッ
435: 2013/09/20(金) 05:22:35 ID:fK0fIFco
アニ「そういやさ」ズズズ
アルミン「うん」サクサク
アニ「一昨日、ミカサと勝負したんだけど」
アルミン「え?!いつ??」
アニ「…格闘訓練の時」
アルミン「あ、あぁ…その時か」
アニ「…見てなかったの?」
アルミン「…まぁ…色々ありまして…」サクサク
アニ「ふぅん…」
アルミン「どうだったの?」
アニ「教えない」
アルミン「え」
アニ「…教えない」サクサク
436: 2013/09/20(金) 05:23:48 ID:fK0fIFco
アルミン「…なんで?」
アニ「…なんでだろうね」
アルミン「………」
アニ「…わからないや」
アルミン「…そっか」
アニ「…見てて欲しかったのかな」
アルミン「………」
アニ「…どうだろうね」
アルミン「…見れなくて、ごめんね」
アニ「…冗談なんだけど」
アルミン「…わかりにくいね」
アニ「…悪かったね」
437: 2013/09/20(金) 05:25:23 ID:fK0fIFco
アルミン「………」ズズズ
アニ「………」ズズズ
アルミン「ミカサと言えば、なんだけど」コトン
アニ「うん?」ズズ
アルミン「お礼を言える時がきたかな、と」
アニ「何?」
アルミン「胸が痛まなくなったと言うのかな」
アニ「…どういう事?」
アルミン「元々ね、ミカサへの想いは叶えるつもりなかったんだけど」
アルミン「でもやっぱりまぁ…色々考える時もあって」
アルミン「こう…ずっと一人でモヤモヤ~って考えてたんだよね」
アニ「………」ズズズ…
438: 2013/09/20(金) 05:26:10 ID:fK0fIFco
アルミン「でもアニと話した事で気持ちの整理がついたのかな」
アルミン「一人で抱え込んでたのが、サッパリしたと言うか」
アルミン「二人が幸せにしてるのが好きだなぁって改めて思って」
アルミン「そしたら、なんだかこう…スルスルと気持ちが解れていって」
アルミン「最初アニに言ったように、大事な親友に、落ち着いた感じなんだ」
アニ「…そうなの」
アルミン「うん、だからね」
アルミン「アニのおかげだから、お礼言いたくて」
アニ「…特に何もしてないけど」
アルミン「でも、僕には必要な事だったんだ」
アルミン「だから言わせて」
アルミン「ありがとう、アニ」
439: 2013/09/20(金) 05:27:42 ID:fK0fIFco
アニ「………」
アルミン「………」
アニ「………」コトンッ
アルミン「………?」
アニ「……ぇる」
アルミン「え?」
アニ「かえ、る」ガタッ
アルミン「え?なんで?!」
アニ「帰る」
アルミン「待って待って!まだ紅茶もクッキーも沢山あるよ?!!」ガタッ
アニ「あげる」
アルミン「ちょっと待ってって…!」ガシッ!!
アニ「……ッ!」
440: 2013/09/20(金) 05:28:48 ID:fK0fIFco
アルミン「……え」
アニ「………」
アルミン「え?!顔、真っ赤だよ?!!」
アニ「…うるさい…」
アルミン「ご、ごめん…あの、大丈夫?」
アニ「……大丈夫じゃない」
アルミン「だよね?!」
アニ「……心臓が苦しい」
アルミン「え?!」
アニ「動悸がすごい」
アルミン「えぇっ?!!」
441: 2013/09/20(金) 05:29:43 ID:fK0fIFco
アニ「…あんたの…」
アルミン「うん、うん」
アニ「……役に、たててたのが…」
アルミン「……うん?」
アニ「……嬉しく、て」
アルミン「……え」
アニ「…それだけ、なのに」
アルミン「………」
アニ「……なんで、かな…」
442: 2013/09/20(金) 05:30:46 ID:fK0fIFco
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「……ア」
バッターンッ!!
エレン「アルミーー」
アルミン「ッ!」ビクッ!!
アニ「ッ!」ビクッ!!
ミカサ「あ」
エレン「ーン…んんんん?」
443: 2013/09/20(金) 05:31:45 ID:fK0fIFco
ミカサ's 脳内
アルミンがアニの腕を持っている→二人…とりわけアニが赤い顔してる→二人の距離が近い→ララララブシーン??!!
444: 2013/09/20(金) 05:32:28 ID:fK0fIFco
エレン「アルミ」モガッ
ミカサ「ごめんなさい、その、やり直す、ので」
アルミン「え?」
エレン「……」モガモガ
ミカサ「入るところから、やり直す、ので…」
アニ「は?」
エレン「……」モガモガ
ミカサ「で、では、その…」ススス…
パタン…
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「………」
アニ「………」
445: 2013/09/20(金) 05:34:18 ID:fK0fIFco
アルミン「…放す、ね…」パッ
アニ「……うん」
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「………」
アニ「………」
バッターン!!
エレン「アルミン!紅茶あるかー!?」
アルミン「あ、うん!まだあるよー!」
ミカサ「お、おは、よう、アニ」ギクシャク
アニ「…あ、うん、おはよう…」
446: 2013/09/20(金) 05:35:39 ID:fK0fIFco
エレン「雨降ってきてさ」ズズズ
アルミン「そうだったんだね」フフッ
ミカサ「クッキーは、食べても?」
アニ「どうぞ」
ミカサ「…いただきます」サクッ
エレン「しかしアニもいるとは」
アニ「紅茶飲みにね」
アルミン「最近、お茶友達なんだ」
アニ(…友達)
アニ(……そうなんだろうけど)
アニ(…胸が、苦しい)
鼓動、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
450: 2013/09/21(土) 04:58:42 ID:4eSOpslE
寝顔
 ̄ ̄ ̄ ̄
~ 夜 女子寮にて 作戦会議中~
クリスタ「まずは!一緒に遊んだりする仲を目指します!」
アニ「はあ」
クリスタ「だからね!ダブルデートとかどうかなって!まずはケーキバイキングで!」
アニ「ダブルデートでケーキバイキング」
クリスタ「うん!アルミンと、もう一人はエレン誘おうかなって!」
アニ「それで?」
クリスタ「うん!エレンが来るとね、ミカサも来たいと思うんだ!」
アニ「そうだね」
クリスタ「でね!ミカサが来るとジャンも来たいと思うんだ!」
アニ「そうだね…?」
451: 2013/09/21(土) 05:00:07 ID:4eSOpslE
クリスタ「でね!ジャンも来ると、マルコも来たいと思うんだ!」
アニ「…だろうね」
クリスタ「でね!私が行くとユミル、アニが行くとミーナが来ると思うんだ!」
アニ「……はあ」
クリスタ「でね!ケーキバイキングだからサシャも来たいと思うんだ!」
アニ「………」
クリスタ「でね!そうなるとコニーも来るでしょ?!」
アニ「……待って」
クリスタ「でね!男同士だとなかなか行けないだろうしライナーとベルトルトも誘おうと思うんだ!」
アニ「ちょっと待ってクリスタ」
452: 2013/09/21(土) 05:02:03 ID:4eSOpslE
クリスタ「なぁに?」
アニ「それ、どうやったらダブルデートになるの?」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「……えっと、隣の席に座るとか」
アニ「四人掛けテーブルでしょ?凄い倍率だよ?」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
453: 2013/09/21(土) 05:03:36 ID:4eSOpslE
クリスタ「わかった!ケーキバイキングやめよう!」
アニ「はあ」
クリスタ「サーカスとかどうかな?!確か街に来てたよ!」
アニ「サーカス」
クリスタ「うん!でね、アルミンと、もう一人はエレン誘うのは絶対でしょ?」
アニ「絶対なんだね」
クリスタ「でね!エレンが来るとね、ミカサも来たいと思うんだ!」
アニ「そうだね」
クリスタ「でね!ミカサが来るとジャンも来たいと思うんだ!」
アニ「そうだね…?」
454: 2013/09/21(土) 05:04:30 ID:4eSOpslE
クリスタ「でね!ジャンも来ると、マルコも来たいと思うんだ!」
アニ「…だろうね」
クリスタ「でね!私が行くとユミル、アニが行くとミーナが来ると思うんだ!」
アニ「……はあ」
クリスタ「でね!動物見にサシャも来たいと思うんだ!」
アニ「………」
クリスタ「でね!そうなるとコニーも来るでしょ?!」
アニ「……待って」
クリスタ「でね!こんな機会なかなかないしライナーとベルトルトも誘おうと思うんだ!」
アニ「ちょっと待ってクリスタ」
455: 2013/09/21(土) 05:05:56 ID:4eSOpslE
クリスタ「なぁに?」
アニ「もう一回聞くけど、それ、どうやったらダブルデートになるの?」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「……えっと、隣の席に座るとか」
アニ「サーカスなら一列ずつでしょ?凄い倍率だよ?」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
456: 2013/09/21(土) 05:07:30 ID:4eSOpslE
クリスタ「駄目だ…ッ!どうしても欲張って皆誘っちゃう…ッ!!」ガクッ!!
アニ「全く…」フゥ
クリスタ「私、デートの才能ないのかな…」ズーン…
アニ「そんなのに才能なんているの?」
クリスタ「アニ見てたよね?!今まさに才能ない子が誕生してたよね?!!」
アニ「…理解した」
クリスタ「うぅ…どうしよう…」
457: 2013/09/21(土) 05:09:51 ID:4eSOpslE
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「…ダブルデートじゃなけりゃいいんじゃないかな」
クリスタ「……え?」
アニ「グループ交際とか?そんな感じ?」
クリスタ「!!」ガバッ!!
アニ「最初はそれでもいいんじゃない?」
クリスタ「う、うん…!」
アニ「ゆっくり、少しずつ」
クリスタ「近づく感じだね」
アニ「…亀だね」
クリスタ「ね、亀だね」ウフフ
458: 2013/09/21(土) 05:10:59 ID:4eSOpslE
クリスタ「じゃあそれはそれで行くとして、ダブルデートの計画も立てよう!」
アニ「…こだわるね」
クリスタ「アニは何かアイデアない??」
アニ「…もうダブルデートはしなくていいんじゃないかな」
クリスタ「そんな……!」
アニ「だってエレンは絶対なんだろ?」
クリスタ「うん」
アニ「そしたらまたミカサも呼ぶだろ?」
クリスタ「……うん」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
459: 2013/09/21(土) 05:11:47 ID:4eSOpslE
クリスタ「……えっと、エレン以外にしようか」
アニ「最終的にまた同じメンバーになりそうだけど」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「どうしよう」
アニ「さてね」
\………/
460: 2013/09/21(土) 05:12:47 ID:4eSOpslE
~ 朝 ~
ミーナ「アニー?」バサッ
ミーナ「アニさんやーい」隙間覗キ込ミ
ユミル「どうした?」
ミーナ「アニが布団にいなくって」
ユミル「どっか行ってんじゃね?」
ミーナ「うーん…かなぁ」キョロキョロ
461: 2013/09/21(土) 05:13:47 ID:4eSOpslE
ユミル「朝だぞクリス…」
ユミル「………」
ミーナ「アニさぁーん」
ユミル「…おいミーナ」
ミーナ「ん?なぁに?」
ユミル「………」手招キ
ミーナ「??」トトト…
ユミル「………」指差シ
ミーナ「!!」
462: 2013/09/21(土) 05:14:39 ID:4eSOpslE
クリスタ「……」スヤスヤ
アニ「……」スースー
ミーナ「一緒に寝てる…!」ヒソヒソ
ユミル「手元見てみろよ、デートがどうこう書いたメモがある」ヒソヒソ
ミーナ「…作戦会議で寝落ち?」ヒソヒソ
ユミル「…だろうな」ヒソヒソ
ミーナ「私達の名前も書いてあるよ?」クスクス
ユミル「…な、これデートか?」ププッ
463: 2013/09/21(土) 05:15:40 ID:4eSOpslE
ミーナ「………」
ユミル「………」
ミーナ「最近ね、アニ楽しそう」
ユミル「………」
ミーナ「私以外に友達できるか心配だったけど…良かった」
ユミル「………」
ミーナ「まぁ、自分の恋心には気づいてないみたいだけど」フフッ
ユミル「…アルミン?」
ミーナ「…秘密っ」
464: 2013/09/21(土) 05:16:41 ID:4eSOpslE
ユミル「…クリスタも、最近生き生きしてるな」
ミーナ「確かに!キラキラ度アップしてるね!」
ユミル「いつ氏のうとするか心配だったけど」
ミーナ「え゙」
ユミル「まぁ、好きな事を語り合えると、楽しいもんな」
ミーナ「アニが言ってたよ、クリスタは恋急ぎ天使って」
ユミル「間違いない」
465: 2013/09/21(土) 05:18:12 ID:4eSOpslE
ユミル「そのうち落とせると思うか?」
ミーナ「うーん…どうだろうね」
ユミル「ライバル同士なんだよな」
ミーナ「…そうだねぇ…」
ユミル「…秘密になってねぇぞ」
ミーナ「…しまった」
ユミル「ま、恨みっこなしか」
ミーナ「それに二人のどちらかとは限らないしねぇ」
ユミル「その可能性もあったか…」
466: 2013/09/21(土) 05:18:57 ID:4eSOpslE
クリスタ「……」スヤスヤ
アニ「……」スースー
ユミル「………」
ミーナ「………」
ユミル「安らかな寝顔だな」
ミーナ「本当にね」
ユミル「……寝かせとくか」
ミーナ「……そうだね」ウフフ
467: 2013/09/21(土) 05:19:49 ID:4eSOpslE
出来ればこの 安らかな日々が
少しでも長く、続きますように。
寝顔、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
468: 2013/09/21(土) 05:23:21 ID:4eSOpslE
後日談、終了です。
本編と合わせて約一ヶ月、長くなってしまいましたが、お付き合いしてくれた方ありがとうございました!
乙やレスくれた方、ありがとうございます!嬉しかったです!
それでは、また見かけた時は宜しくお願いします。
469: 2013/09/21(土) 06:21:48 ID:ZFR1ICFo
乙
引用: クリスタ「幸せの」アニ「作り方」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります