253: 2010/06/13(日) 01:58:48.40 ID:HsLuvWgo
―食事中―

インデックス「おいしいね、トウマスキー」
インデックス「おや、浮かぬ顔なんだよ」

上条「……」

インデックス「ははあ、さては短髪がわたしに遠慮して近づかなくなったので、ショックのあまりおかしくなったんだよ」
インデックス「わかるわかる」クッチャ クッチャ
インデックス「まあ時が解決してくれるんだよ」クッチャ クッチャ

 ガッ ゴッ ズザー

インデックス「くうっ、君い、英国紳士的に行くんだよ!」
インデックス「女の子に、キックやチョップは控えるんだよ!?」

上条「インデックス……ここしばらく、ずっと考えてたんだ」
上条「お前……出てってくれ」

インデックス「……出てくぅ? あんた何ゆっとんの?」

上条「お前と一緒にいたって、どうせ不幸だし……」
上条「ビリビリだって……」
上条「お前なんかとつるんでる俺の事が、疎ましくなって、もうどうでもよくなったんだ」

インデックス「おいしいよ。はい、アーンして」

上条「合カギ返せ」
上条「荷物もみんな持ってってくれ」
上条「……よく考えた上で出した答えなんだ」

インデックス「ええい、バカがよく考えた上で出した答えはよくわかんないんだよ!」
インデックス「たった一人で、どうやって10万3000冊の魔道書を守きるってゆうんだよー!?」

上条「そんなもん最初からどうでもいい!」
上条「ただ……少しでも幸せを感じてみたかったんだ」
上条「……でもこの右手がある限り、不幸体質は治らないし……」
上条「一緒に馬鹿やる友達も……」
上条「……本当にやばくなったら離れてくもんだと思ってたし……」
上条「ただ、一緒に飯食ってくれる生き物がいるだけでも、いいかなって感じで……」

インデックス「ほーら、もうパックパク。トウマスキーのも食っちゃいますよ?」クッチャ クッチャ

上条「好きにしろ」
上条「食ったら出てけよ」
とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の未元物質 (電撃コミックスNEXT)
254: 2010/06/13(日) 01:59:41.00 ID:HsLuvWgo
インデックス「くっ……短髪に手ぇ出したのはちぃと早まったかも」
インデックス「よろしい、さっそく権利章典を発布し、トウマスキーの権利の保護に努める!」
インデックス「以下がその内容なんだよ!」

 一、ウニ頭だからって議会の承認なしに処刑はしない

 一、不幸だからって同じ地球の住人だから

 一、バカだからってバカにしない

 一、だからっていい気になられても困る


上条「いいから合いカギおいて出てけ!!」

インデックス「まあまあ、怒ってないで、いつもの流される笑顔を見せて?」
インデックス「トウマスキーには諦め混じりの苦笑がお似合いだよ?」
インデックス「これを貴公につかわす」スッ (スフィンクス)
インデックス「立派だよ、ミスタートウマスキー」

 ポイ ニャー

上条「俺はもう上条当麻だ」
上条「……お前は、また。別のトウマスキーを見つけてくれ」

上条「……」

インデックス「……」

 バン!

上条「あ……合いカギ」

トテトテ ギィ バタン

上条「……」
上条「仕方ないじゃないか……」

255: 2010/06/13(日) 02:00:44.32 ID:HsLuvWgo
―数日後―

インデックス「ええい、必要悪の教会はともかく、ヒーロー気取りの無能力者にすら、しょせんわたしの理想は理解できなかったってわけだよ!」
インデックス「もうあんな部屋には永遠に戻らないんだよー!」
インデックス「あんなどくだみの巣に!」

インデックス「フッ……、わたしほどのスーパーシスターともなると、なんと一人でも独立できるんだよ」

 【単なる路上生活者】

インデックス「つまり、新たな約束の地を求めて、一人のわたしが今旅立つんだよ!」
インデックス「ふふふ、とにかく旅立てば、いい意味での仲間たちが群れをなしてくるもんなんだよ!」

――

結標「……ねえ、あれ」

海原「えっ?」

インデックス「ねえ、あなたたちー、わたしら三人で約束の地へ旅に出るんだよー」
インデックス「献身的な子羊は強者の知恵を守る、これをみんなの合言葉にしたいかも」

結標「……」

海原「……」

インデックス「……」

インデックス「ついに、わたし以外全て財布持ちの自己満足秘密パーティーの編成」
インデックス「ロードムービーの様に、この旅路がわたしたちをま、た一歩大人にしてくれるのかも」

海原「行こう」

結標「うん」

インデックス「うわぁい! 旅立ちだねー!」
インデックス「行楽のお供にどうぞ」

結標「……ちょっと、ついてくるよ」

海原「何? あの服?」

256: 2010/06/13(日) 02:01:53.68 ID:HsLuvWgo
インデックス「魔道書の服は歩く教会」
インデックス「ねえ、わたしたちのグループ名だけど、こんなのは?」
インデックス「『求めあう心と体に嘘はつけないグループ』」
インデックス「そしてまあ、今月の目標は幼女や少年に向けるすごい愛の形」グッ

 カッ

インデックス「うわっ、少し旅が早いかも!」
インデックス「だめだ、我がグループ内の先頭集団に引き離されていく!」
インデックス「熱く燃えてきたんだよお!! トップはいただきだよ!」
インデックス「待つんだよー!」ドドドド

 ハアハアハア

インデックス「ううう、早くご飯を補給しないと!」
インデックス「なのにピットがないとは!」
インデックス「せっかく仲間を得て、一斉にきれいなスタートを見せたのに……引き離されるとは!」

 ペタッ

インデックス「……くっ、ええい、ついにご飯不足が日常生活維持にまで影響しだしたんだよ」
インデックス「おのれ……魔術師のしわざだよ……」
インデックス「この上は一人火の玉」
インデックス「一人総玉砕で、我が人生の歴史に幕を閉じん」
インデックス「ム!?」

 カッ カッ

インデックス「なっ、」
インデックス「あれは……短髪!」
インデックス「短髪だってー!?」
インデックス「運命だよ! まさに神の導なんだよー!」
インデックス「そうだったよ、わたしにはまだ短髪がいたんだよー!」
インデックス「まさに天の采配」
インデックス「天の与うるを奪らざればかえってその咎を受くという」
インデックス「トウマスキーの情報で短髪をそそのかし、ささやかだけどあったかい居候先を確保したいんだよー」
インデックス「ようし……」
インデックス「さっそく後をつけまわして、短髪の住所を探る事による精神的高揚を隠しきれないでいた」
インデックス「きみたちも浮浪者になればわかるんだよ!」ダッ

【わからない様に】

257: 2010/06/13(日) 02:02:46.18 ID:HsLuvWgo
カッ カッ カッ カッ フワー

一方通行「ン?」

美琴「あっ、あの……っ、こんにちは」

一方通行「……こンにちは」

インデックス「……こんにち……」
インデックス「ぎゃあーーどうしてーー!」
インデックス「いつのまにか氏地におびきよせられていたんだよ! ステイルに焼かれるんだよー!」

 ハアア ドドド

美琴「……何?」

一方通行「ン?」

 ガチャ

上条「……あ……」
上条「一方通行……お前、またビリビリに何かしてるんじゃないだろうな!?」

一方通行「ハハハ……その……挨拶をしたけど」

美琴「……アンタ」

一方通行「おい、あの女だろォ?」

土御門「何かにゃー?」

一方通行「だって、三下はインデックスのせいで、あの女に嫌われてェ、……それで追いだしたって……」

土御門「一方通行、声が大きいにゃー」

美琴「……え?」

258: 2010/06/13(日) 02:03:30.13 ID:HsLuvWgo
上条「うるさい、余計な事言うな!」
上条「この道路標識!」

一方通行「……な、道路……」

美琴「」ブルブルブル

一方通行「うっ、くゥー」
一方通行「テ、テメェよくもォー! 前だってオレをグーで殴ったし、テメェ、オレを誰だと思ってやがンだァ!」

美琴「アンタ、もういいから部屋に戻ってなさい!」

上条「あ……ああ」

美琴「あの……アクセ口リータさん」
美琴「申しわけありませんでした。後ほど必ずお詫びに伺いますので……」
美琴「失礼します」

一方通行「……なぜ、アクセ口リータ?」

土御門「正体がばれたにゃー」

259: 2010/06/13(日) 02:05:04.67 ID:HsLuvWgo
―上条の部屋―

美琴「ねえ」
美琴「インデックスとけんかしてるの?」
美琴「……アタシのせい?」

上条「そ……そんな」

美琴「アタシ、考えてたんだけど……」
美琴「アンタとアタシさ……出会った当時に比べると、色んな事、話すようになったなって思ってたの」
美琴「それって、アタシじゃなくて、インデックスのおかげなのかもしれないって……」
美琴「アンタにとって、あの子が必要なのかもしれないって……」
美琴「でも、あの子の事やっぱり不安にも思ったし……」
美琴「アタシ、どう対処していいのか今までよくわかんなくて……」

 ジー

インデックス「くっ……トラブル解決クラシアンめ」
インデックス「さびしガリア戦記をひもときながら、短髪の気を引くとは……」

美琴「アンタはどう思うの?」

上条「……その、」
上条「仲直りできれば……」
上条「ビリビリ……御坂がそれでいいんだったら」

美琴「仲直りするの手伝うよ」
美琴「でも、あの子の事、アタシやっぱり心配で……」
美琴「だから時々、様子を見に来たいんだけど……」

上条「あ……うん!」

 バーン

インデックス「ワハー、大好きなトウマスキーちゃん!」
インデックス「今日も元気に仲良く遊び、短髪に色んな事しゃべくるんだよー!」
インデックス「どうかな短髪ー!」

260: 2010/06/13(日) 02:06:07.89 ID:HsLuvWgo
上条「おっ、お前!!」
上条「今の話、聞いてたのかぁー!」

 ガッ

インデックス「助けてえ!」ジタバタ

上条「今までどこにいたんだお前、このクソバカ!」

インデックス「アガガガ、ガガーガ、アガギゴゲグガ、アガギゴゲグガ!!」(無意味)

美琴「ちょっとやめて! けんかしないで!」

上条「こ……これは仲のいい証拠ですよ!?」

インデックス「ググ……」
インデックス「おっ……男と女の友情ってやつゴゲ」

 ガクッ

上条「うわあ、やりすぎた!」

美琴「ちょっと氏んじゃうよ!」

【打ち切り】

262: 2010/06/13(日) 02:10:53.46 ID:VpWAkJgo
何故やろうと思ったwwwwww
深夜のテンションは恐ろしいな。わしも覚えがある

263: 2010/06/13(日) 02:14:32.24 ID:ZFTjp5so
>>253
どうしてモテモテ王国でやろうと思ったのか3行で

引用: ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-6冊目-【超電磁砲】