ソーニャ「やすな、今日の昼ご飯一緒に・・・」

やすな「ごめんソーニャちゃん。今日はあぎりさんと一緒に・・・」

ソーニャ「じゃあ明日は！」

やすな「・・・・・・・・」

ソーニャ「そう・・・・か・・・・」

あぎり「懐かれすぎてもこまりものですねぇ」

ソーニャ「やすな、ペアの準備運動、一緒に・・・」

生徒Ａ「折部さん、一緒にしない？」

やすな「うん、じゃあ一緒にしよう」

ソーニャ「・・・・・・・・・・・」

教諭「ソーニャさん、一緒にする相手はいないの？」

ソーニャ「いや・・・・」

教諭「ほら、あそこにまだ組んでない生徒がいるから早くしなさい」

ソーニャ「はい・・・・」

ソーニャ「やすな、今日もあぎりと帰るのか・・・？」

やすな「ううん、違うよ」

ソーニャ「え！？じゃ、じゃあ私と一緒に・・・・・」

やすな「ごめんね・・・。今日は恋と選挙とチョコレート買いに行く予定があるから・・・」

ソーニャ「やめろよ！」

ソーニャ「そんなゲームなんか買いに行くなよ！」

やすな「ソーニャちゃんには関係ないじゃん・・・・」

ソーニャ「そんなクソゲなんか買うな！」

やすな「なんでそんなこと言うの？」

ソーニャ「あれはクソゲだ、できそこないだ。プレイする価値もない。明日私の家に来てくれないか？本当の工口ゲってものを見せてやるよ」

やすな「えっ？ソーニャちゃんちに行ってもいいの？」

ソーニャ「ああ。美味しいお菓子も用意してよう」

やすな「わーい」

やすな「ハッ・・・、ふぅ、危ない危ない・・・。ソーニャちゃん、私がお菓子で釣られるような人間だと思ったら大間違いなんだからね」

ソーニャ「やすな・・・」

やすな「じゃあねソーニャちゃん。私はこれから待望のつよきす2学期を買ってくるんだから」

ソーニャ「くそぅ、くそぅ・・・・」

やすな「ふんふーん、あ、このゲーム見たことない。買っちゃおっかな～♪」

ソーニャ「やめておけ。ひしょ×ひしょはその筋じゃ有名なクソゲーだ。そんなゲーム誰も買わない」

やすな「ムッ・・・。勝手に私についてきたくせに・・・」

ソーニャ「偶然だな。帰り道がたまたまこっちだったってだけのことだ。私の事は気にせず買い物を続けてくれ」

やすな「はぁ・・・・。帰ろ」

ソーニャ「やすな・・・・・」

やすな「まったく、ソーニャちゃんはしつこいんだよ。いつもいつも・・・」

ドドスコスコスコ

やすな「え？窓ガラスがノックされてる・・・。な、なんだろう・・・。カーテン開けてみよう・・・かな・・・」ｼｬｰ

ソーニャ「えへへ、来ちゃった♪」

やすな「・・・・・・・・・・・」ｼｬｰ

ソーニャ『おい、やすな！やすな！』

やすな「夜遅いし寝よ」

ソーニャ（やすな・・・・・）

やすな母『もう朝よー、やすな、いい加減起きなさい』

やすな「うーん・・・・。あとごふーん・・・・」

やすな母『もう、知らないからね』

やすな母『あらいらっしゃい、やすなならまだ寝てて・・・』

？？？『そうですか』

やすな母『玄関で待たせるのも悪いから、よかったら上がって待っててちょうだい』

？？？『はい、それじゃあ上がらせてもらいます』



ソーニャ「ふふ、ここがやすなの部屋か」

やすな「Ｚｚｚ・・・・・・」

ソーニャ「なんだ、ほんとに寝てんのか。仕方ない奴だな」

やすな「Ｚｚｚ・・・・・・」

ソーニャ「一人で遅刻は寂しいもんな・・・。いいよ、一緒に寝てやるよ」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

ソーニャ「制服がシワになるといけないから脱ぐんであって他意はない。さて、やすなと一緒に寝るか・・・。ふふふ」ｺﾞｿｺﾞｿ

やすな「Ｚｚｚ・・・・・・」

やすな「ハッ、寝過ごしたー！急いで学校行かないと・・・、って何でソーニャちゃんが隣で寝てんの？」

ソーニャ「んん・・・ムニャムニャ。あ、やすなか。今起きたのか？」

やすな「って、えぇ～！？な、何でソーニャちゃん下着なの？」

ソーニャ「やすな・・・・。覚えてないのか・・・・///」

やすな「嘘・・・・、そんなまさか・・・・」

ソーニャ「責任・・・・取ってくれるよな・・・///」

やすな「はい嘘。やれやれ。ソーニャちゃんも早く着替えたら？学校行くよ」

ソーニャ（やすなのパジャマからの生着替え・・・・）ｺﾞｸﾘ

やすな「ちょっ、ソーニャちゃん何見てんの？じゃあ私向こうで着替えてくるから」

ソーニャ「やすな・・・・・」

やすな「今からだと午前最後の授業には間に合うかも」

ソーニャ「待てよ。どうせ遅刻するんだ。それにお昼の時間も近いからご飯を食べていこう」

やすな「もう！」

ソーニャ「ほら、来るときお弁当買ってきたんだ」

やすな「それテレビでやってた幕の内弁当・花じゃん！いいなー」

ソーニャ「やるよ」

やすな「いいの！？」

ソーニャ「あ、でもそうしたら私の昼に食べるものがなくなっちゃうな・・・」

やすな「あ、台所にお母さんが作ってくれたお弁当があるよ！」

ソーニャ「でも、あったかいご飯が食べたい・・・」

やすな「電子レンジがあるよソーニャちゃん！」

ソーニャ「あー、もう！お前の手料理が食べたいってことだよ！言わせるなよ恥ずかしい！」

やすな「うわぁ・・・・。ま、いいけど・・・」

ソーニャ「ほんとか！？」ﾊﾟｧｧ

やすな「まあ簡単なものしかできないけど」

ソーニャ「ああ、それでいいから！」

ソーニャ（へへ、やすなの料理楽しみだな・・・。でもこうして台所でやすなが料理してるのを待って見てるなんて、まるで新婚みたいだな）

やすな（うぅ・・・、後ろからソーニャちゃんの視線を感じる・・・）

ソーニャ「なあやすな」

やすな「な、何かな・・・」

ソーニャ「今この家にはお前と私の二人しかいないんだよな・・・」

やすな（え・・・、何考えてるのソーニャちゃん！？怖い・・・）

やすな「ち、違うよ！お母さんが部屋にいるし！」

ソーニャ「朝出かけてったぞ。やすなをよろしくって」

やすな「・・・・・・・・・・」

ソーニャ「・・・・・・・・・」

やすな「も、もうすぐお料理できるから待っててね？ね、ソーニャちゃん？」

ソーニャ「そうだな。でも、今はそれよりも・・・」

やすなを後ろから抱きすくめようとするソーニャ

やすな「応ッ！」ﾊﾞｯ

あぎり「あ、あの構えは～・・・」

ソーニャ「私がやすなに防がれた・・・・？あぎり、あの構えを知っているのか！？」

あぎり「ええ。あれは空手道に古くから伝わる守りの型。呼吸のコントロールによって完成されるあの型は、完全になされた時にはあらゆる打撃に耐えると言われています～」

ソーニャ「なるほど・・・。ところであぎり、なんでお前がここにいるんだよ」

あぎり「やすなさんがお昼になっても来ないので、心配になって急いで迎えに来たんですよ～」

やすな「あぎりさ～ん・・・」ｷﾞｭｯ

あぎり「よしよし、怖かったですね～」

ソーニャ「やすな・・・・・」

ソーニャ「おいやすな、おかしいだろ！あぎりは勝手に家に入ってきたのに何だよそれ！」

あぎり「インターホン押しても反応なかったですし、玄関にやすなさん以外の靴がありましたので～、大事があってからでは遅いと考えまして～」

やすな「そうだよソーニャちゃん！さっき私を襲おうとしたくせに、何言ってんの！」

ソーニャ「くそぅ・・・。さっきの型をやすなに教えたのもあぎりだな」

あぎり「ええ～。やすなさんはか弱い女の子ですし、護身術の一つくらい覚えてても損はありませんから～」

やすな「うんうん。それにソーニャちゃんは私のことすぐ暴力振るううしね！」

ソーニャ「うぅ・・・・」

あぎり「じゃあやすなさん、学校に行きましょうか～」

やすな「はい、あぎりさん♪」

ソーニャ（やすな・・・・・）

おしまい

やすなにソデにされるソーニャとか想像しづらすぎる