1: 2015/12/20(日)01:24:49 ID:OAw
Mrポンデリング「マジビビるわ―。いや、まんまパクるなら分かるけどこれは…」

モチモチなんたらかんたら「…」

Mrポンデリング「え?もしかして丸いのが5つだからパクリじゃないんです~?って言いたいの?」

もちもち「…」

Mrポング「無いわ~~いやな気分になったわ~~~」

ポング「どこのコンビニとは言わんけどこれは良い気分になれんわ~~~」


2: 2015/12/20(日)01:27:38 ID:OAw
Mrもちもち「言いたいことはそれで全部か?」

ポング「!?」

Mrもちもち「なんだ貴様、オールドファッションがチョコぶっかけられた見てえな面しやがって。」

ポング「ワイ以外の…しゃべれるドーナッツやと?!」

3: 2015/12/20(日)01:31:54 ID:OAw
もちもち「そんなに不思議なことか?現に貴様はしゃべっているわけだ。
     もう一輪同じようなドーナッツが存在していたとしても不思議はあるまい」

ポング「しかし、ワイのこれは長年愛されてきたが故の奇跡という奴じゃ…」

もちもち「古いものは駆逐され、新商品が未来にはばたく…当然だろ?
     もはや用済みとなった貴様ら旧世代の遺物を排したのだ…
     奇跡を起こすほどの人気…とうぜん我らの物となる。」

ポング「ワイらを排した…何を言っている!」

4: 2015/12/20(日)01:37:50 ID:OAw
もちもち「言葉通りだ。もはや消費者の興味は貴様に向いてなどいない!」

ポング「そんなことはない!ワイの人気

もちもち「では聞こう!貴様はなぜ生まれ故郷ではなく良い気分のするこのコンビニにいるのだ?」

ポング「え?だって……まさか!」

もちもち「すでに貴様の人気はこちらが掌握した…そして「愛ゆえの奇跡」とお前が言ったこの力…
     わがものとさせてもらった。」

もちもち「すでに貴様は絞りかす!消費者の愛を私が受け継いだついでに
     くっついてきた残留思念だ!」

ポング「え?ワイ…消えるのか?」

5: 2015/12/20(日)01:45:06 ID:OAw
もちもち「しつこい油汚れみたいになかなか消えないがな…
     吾輩が目覚める前には消えている予定だった。
     いうなればこの対面は貴様のしつこさゆえだ」

ポング「くそ!消えてたまるか!」 グ輪ツ!!

もちもち「おっと!ドーナツの秘めたる力を解放したか…だがな!」

ポング「何?思ったより力が出ない!」

もちもち「調子が悪いみたいだな…100円セールは行われていないのか?」

ポング「行われていない…俺の値段は140円だ」

もちもち「そうか、参考までに俺の値段を言っておこう…」

もちもち「僕の値段はデフォルトで100円だ!!!」

6: 2015/12/20(日)01:49:14 ID:OAw
ポング「何だと!!50円近くも差があるじゃないかっ!!」

もちもち「長く続く不況、深夜勤務の増加、消費者意識の変化…
     さらには些細な味の差の分からないバカ舌の増加がこの50円の差を何倍にも押し広げる!」

ポング「ぐわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

もちもち「貴様との戦いにはクーポン券すら必要ない!!」

ポング「意識が…薄れる…終わりなのか…」

7: 2015/12/20(日)01:58:59 ID:OAw
???「目を覚ませ!Mrポンデリングよ!」

ポング「この声は…師匠…」

オールドファッション「そうだ、わしだ!なんだその体たらくは!」

ポング「すみません、師匠。ワイは時代の流れには勝てないようです…」

オルフ「あきらめるな!!」

ポング「でも…」

オルフ「それでもわしから人気を奪った次世代ドーナッツなのか?」

ポング「!?」

オルフ「人気を取り戻すため。チョコまみれになったわしを見下ろしながら
    そんなこと僕にも出来ると…堂々とやって見せたお前はどこに行ってしまったのじゃ!!」

オルフ「お前には見えておらん!自分自身も!相手のことも!昔はそれでわしに勝てた!
    だが新しさを失ってお前は何を得た?なにもえていない!後釜としてふがいないばかりじゃ!!」

ポング「見えていない…?」

オルフ「見つめなおすのじゃ、新しさを失った今こそ、自分と…その敵を!!」

8: 2015/12/20(日)02:08:08 ID:OAw
ポング「ハッ!!」

もちもち「僕の勝ちだ!!」

すんでのところで起き上がりとどめを回避する

もちもち「無駄なあがきを…我に勝てるとでも思ったか?」

ポング「自分と…相手を観察…」

ポング「よく見たらあいつ!クリスマスに合わせてイチゴ味になってやがる!」

もちもち「おとなしく我が覇道の糧となれ!貴様のことなど3日で忘れてやる!」

ポング「だったらこっちだって…ハアッ!!!!!」

ポング「チェンジ!イチゴ味!」

もちもち「無駄な事を…自らキャラかぶりを悪化させてどうするのだ!」

もちもち「その程度の小細工で私に勝てると思うなよ!」

9: 2015/12/20(日)02:15:03 ID:OAw

この時、Mrポンデリングは確信する。もちもちドーナツに付け入る決定的な隙を…

ポング「お前…ころころ一人称が変わってるやんけ…どうしたんや?
    奪い取った人気とやらで作り上げた人格がえらい不安定みたいやんか。」

もちもち「貴様!奪い取って言った個性が治っているだと!!」

ポング「ワイとしたことが情けない…師匠を倒した圧倒的ふてぶてしさを忘れとったわ…」

ポング「そしてお前!無理やりワイから奪った人気…返してもらうで!!」

ポング「柔輪流奥義!!六玉の噴割食感!!」

10: 2015/12/20(日)02:22:26 ID:OAw
もちもち「ばかな!!時代背景的にも我が勝利は確実だったはず…
     なぜ私が…」

ポング「貴様の敗因はただ一つ…時代背景に気を取られ過ぎ、個人個人の客のことを
    おろそかにした…その天罰だ!!」

もちもち「なぜ…我の人気はこんなにもろい…なぜ…私の客の心はまとまらないのだ」

ポング「貴様は便利すぎた。ただ、なんとなく消費されるだけの存在になり下がったのだ!」

もちもち「やめてくれ…僕の人気が…私の意識が…我の…立場が…消えてy…」

ただの名もなきドーナッツ「…」

ポング「さいなら…もしお前が便利なドーナッツとしての確固たる地位を気付いたのならば…」

ポング「そんときまた逢えたらええな!」

13: 2015/12/20(日)02:27:27 ID:OAw
気がつけばMrポンデリングはいつもの店に戻っていた

ポング「良かった…ワイにはまだお客さんがおったんや!」

人気を奪い取ろうとしたとはいえもちもちドーナッツそのものには罪はない
人気と商品としての立場の確立を焦りすぎただけで…今回は残念だったけど。
いつか…こんどは堂々とライバルとして。肩を並べてきそう時が来たら良い。
Mrポンデリングはそう思ったのだった。

15: 2015/12/20(日)02:31:59 ID:OAw
思いつきでテキトーにかいたとはいえ10人にしかみられてないのはさみしいね。

引用: Mrポンデリング「なんやあのワイにそっくりなドーナッツ!!」