61: 2014/05/13(火) 23:50:41.55 ID:EsD+hS/p0
雛苺「ヒナのランドセルって真紅のお古なの…?」
水銀燈「大丈夫よぉ!お姉ちゃんが毎年新しいのを買ってあげる」
62: 2014/05/13(火) 23:56:09.74 ID:EsD+hS/p0
翠星石「お下がりなら翠星石のを使うです!まだまだイケるはずですぅ」
蒼星石「僕のは座布団みたいにぺっちゃんこだ…」
金糸雀「こんなにわんぱく度あふれるランドセルだったかしら…?」
真紅「ほら!私のランドセルが一番綺麗なのだわ。雛苺にあげるわね」
雛苺「うぅ…」
水銀燈「だめよ!ヒナちゃんもきらちゃんのも毎年新しいランドセルを買ってあげるんだから!」
金翠蒼紅「ちょっと待って(かしら)(ですぅ)(なのだわ)」
薔薇水晶「私もお父様から新しいランドセル買ってもらう」ムフー
63: 2014/05/13(火) 23:59:45.97 ID:EsD+hS/p0
翠星石「いくらお銀とカナ姉が社会人でもランドセルは高いです!毎年なんて買えるわけねぇですよ」
水銀燈「えー」
雛苺「えー」
雪華綺晶「…?」キョトン
蒼星石「僕も毎年は無理だと思うよ」
真紅「えこひいきなのだわ」
金糸雀「カナもまだ新社会人だし、姉妹の学費のことを考えると厳しいかしら」
翠星石「カナ姉の言うとおりです!ささっ、もう昼の12:35です。昼食にするですよー」
皆「はーい!」
雛苺「ごはんなのー!!
64: 2014/05/14(水) 00:04:18.97 ID:tWpXmmq50
薔薇乙女と食事したい人「俺もご一緒してもいいですか」
雛苺「真紅ー!!お友達がきたのよー!」
真紅「あら、薔薇乙女と食事したい人じゃないの。久しぶりね」
翠星石「おーおー!久しぶりですねぇ。ちょうど今からご飯だから食っていくですよ」
蒼星石「椅子用意しないとね」
水銀燈「はい。薔薇乙女と食事したい人さんのご飯よぉ」
金糸雀「じゃあ揃ったことだし食べるかしら!」
皆「いただきまーす!」
雛苺「おいしーのー!!」
65: 2014/05/14(水) 00:06:01.48 ID:tWpXmmq50
薔薇乙女と食事したい「……」ジャー カチャカチャ
真紅「お皿洗いしてくれて助かるのだわ」
薔薇乙女と食事した「真紅ちゃんをくんくんしたい」ボソ…
真紅「えっ?くんくん?くんくんなら好きよ」
薔薇乙女と食事「じゃあ俺がくんくんになる」
真紅「そうね。くんくんに近づけるように精進しなさい」
真紅「また学校で会いましょう」
薔薇と食「……」ノシ
金糸雀「あれ?薔薇乙女と食事したい人さんは帰ったのかしら?」
真紅「えぇ。いつも『くんくんになる』と連呼するのよ。困ったものね」
66: 2014/05/14(水) 00:10:14.98 ID:tWpXmmq50
金糸雀「ふふ、あの子は良い人だと思うわ。そういえば、水銀燈にも似たような友達がいたかしら」
水銀燈「友達じゃないわよぉ…。いっつも『水銀燈腹パンしたい』って言って近寄ってくるのよ…」
水銀燈「あんまりしつこいからこっちがボディブロー食らわせてやったわぁ」
金糸雀「崩れ落ちてからも『水銀燈……腹パン…したい…』って言ってたかしら」クスクス
水銀燈「今もどこかで私を見ているかもしれないわね。そう思うとゾッとするわぁ」
雛苺「きらきー明日は楽しみよねぇ」タタタッ!
雪華綺晶「はい。すごく楽しみですわ」ワクワク
水銀燈「明日は早いからもう寝なさぁい!」
雛雪「はーーい!」
翠星石「ちびっ子二人ももう小学生ですか。時が経つのは早いですねぇ」
67: 2014/05/14(水) 00:12:49.12 ID:tWpXmmq50
蒼星石「そうだね。僕と翠星石は大学2年。真紅は中学2年生で雛苺と雪華綺晶が小学1年生」
真紅「なんか年寄りくさいのだわ」
金糸雀「そういえば、小学校の入学式には銀姉が行くのよね?」
水銀燈「えぇ。槐さんと一緒に行くわ。カナちゃんも初出勤がんばってね」
金糸雀「ありがとかしら!」
翠星石「さーてっ!明日に備えてぐっすり眠るですよー!」
オフロー!
ヒナモ!ヒナモー!
クンクンヲロクガスルノダワ!
水銀燈「ふふ」
水銀燈「お父様、今日も私達は元気です」ニッコリ
68: 2014/05/14(水) 00:14:39.47 ID:tWpXmmq50
みっちゃん「カッナ―――!!おっはよぉおおおおおおおお!!!」スリスリスリスリ
金糸雀「久しぶりのまさちゅーせっちゅかしらぁああああああああ!!」キャー
みっちゃん「おっと失礼!今日からカナは私の後輩。ビシバシ教えるわよ!」キリッ
金糸雀「よろしくお願いします。先輩!」シャキッ
みっちゃん「よし!(カナかわいいスーツ姿がマジプリティよ!)」
真紅「ジュン!あなたまた新学期早々に寝坊したいの!?」
ジュン「しんく…?あぁ、もうこんな時間か…」ノビー
真紅「早く起きて行くのだわ!」プンスカ
ジュン「中学と高校は登校時間が微妙に違うんだけどな…」
真紅「いいから!場所も近いし一緒に行くわよ」
ジュン「はいはい…」ネムイ
69: 2014/05/14(水) 00:17:04.05 ID:tWpXmmq50
翠星石「今頃、真紅の奴はジュンを起こしに行ってるんですかね?」
蒼星石「翠星石も起こしに行けばよかったじゃないか。講義の時間もまだだし」
翠星石「はぁっ!?翠星石にそんな時間はないです!…でもでも、ジュンがこの大学に進学するなら考えてやらなくも…」ゴニョゴニョ
蒼星石「君は本当に素直じゃないなぁ」ハァ…
蒼星石「さて、僕はカズキ君と約束してるからもう行くよ」
翠星石「…デートですか?」
蒼星石「べ・ん・きょ・う!!!!////」
蒼星石「またお昼に学食でね!」タタタッ!
翠星石「はぁ…、講義が始まるまでキャンパス内のマックにでも行きますか」テテテ
70: 2014/05/14(水) 00:18:14.62 ID:tWpXmmq50
雛苺「こっちなの~」タタタッ
薔薇水晶「きらきーこっちだよ」タタタッ
雪華綺晶「負けませんわ!」タタタタッ!
槐「子供は元気でいいね」
水銀燈「そうね」
水銀燈「無事入学式も終わったし写真も撮ったし、これで今日は一安心だわぁ」
雪華綺晶「ねぇお姉様」クイッ
水銀燈「うん?」
雪華綺晶「槐と結婚するの?」
水銀燈「はぁ!?」
71: 2014/05/14(水) 00:21:42.25 ID:tWpXmmq50
水銀燈「コホンッ…!なんでそう思ったの?きらちゃん」
雪華綺晶「お姉様と槐がお父様とお母様みたいねってヒナちゃんが言ってました」
槐「それは良い!」
水銀燈「冗談じゃないわよぉ…」ゲンナリ
槐「冗談はさておき、新生活を祝ってまたパーティでもしないか?」
水銀燈「新生活の疲れもあるけど、少しだけなら…」
槐「じゃあ食材を買って帰ろうか」
水銀燈「そうするわぁ」
雛苺「やっぱりお父様とお母様みたいなの」ヒソヒソ
薔薇水晶「そう見えるね」ヒソヒソ
雪華綺晶「仲良しですわ」ヒソヒソ
ハヤクコッチニキナサーイ!
ハーイ!
72: 2014/05/14(水) 00:25:12.80 ID:tWpXmmq50
あっという間に夜
――――薔薇家
ワイワイガヤガヤ
翠星石「のりぃ、今日は待ち合わせ場所に行かなくてごめんですぅ…」ションボリ…
のり「もういいのよ。デート中の蒼星石ちゃんに居場所を聞けたから無問題よ!」
蒼星石「のりさん!!!!///」
ジュン「ふーん、蒼星石もやるなぁ」
蒼星石「ジュンくん!!!!///」
翠星石「ヤバイ。蒼をからかうと面白いですぅ」ケラケラ ウィ~
蒼星石「翠星石もう酔ってない!?」ガビーン
73: 2014/05/14(水) 00:27:54.25 ID:tWpXmmq50
巴「雛苺、真紅、桜田くん、久しぶり」
雛苺「トゥモエエエ!!久しぶりなのーー!」ダキツキ
真紅「えぇ、久しぶり」
ジュン「あぁ。柏葉は推薦とって女子高行ったんだよな」
巴「うん。あれからも剣道を続けるか悩んだけど、やっぱり続けることにしたの」
ジュン「そうか」
巴「そういえば、真紅も進路で悩んでいるのよね?」
真紅「えぇ、そうよ。ジュンと同じ桜高校にするか。それとも、トモエと同じ女子高に通うか。悩みどころなのだわ」
ジュン「進路を考える時期かぁ。まぁゆっくり決めていけばいいさ」
真紅「そうね」
74: 2014/05/14(水) 00:29:13.02 ID:tWpXmmq50
水銀燈「金糸雀はどうでした?」
みっちゃん「能力は高いけどドジが多いかな」
水銀燈「やっぱりねぇ」ハァ…
金糸雀「みっちゃん!言っちゃダメかしらー!!」
金糸雀「初日だから仕方ないかしら…。でもでも!すぐ主戦力になってみせるかしら!!」
水銀燈「金糸雀をよろしくお願いします」ペコリ
みっちゃん「大事に大事に育てます」ペコリ
金糸雀「き、聞いてないかしら…」
75: 2014/05/14(水) 00:33:19.73 ID:tWpXmmq50
めぐ「久しぶりね、水銀燈」
水銀燈「えぇ、久しぶり。ニュースを見たわ」
水銀燈「まさか日本で同性婚を認める法改正を本当に実現させるとはねぇ…」ドンビキ
めぐ「これで水銀燈と結婚できるわね」
雛苺「んーん、違うなの」
雪華綺晶「銀姉さまは槐と結婚するんです」
薔薇水晶「複雑だけど銀姉ならいいよ」
水銀燈「ちょっ」
めぐ「」
めぐ「」
76: 2014/05/14(水) 00:34:34.96 ID:tWpXmmq50
水銀燈「め、めぐ…?違うのよ、これはね」
めぐ「アハ」
めぐ「アハハ」
77: 2014/05/14(水) 00:36:08.94 ID:tWpXmmq50
めぐ「あはははっははっはっはははははははははははははははははははははははははは」アハハハハ
水銀燈「めぐぅ!?」
めぐ「えんじゅぅぅうううううううううう!!!!」
水銀燈「め、めぐ?!落ち着いて!」
ローゼン「薔薇水晶も可愛いじゃないか」
槐「うん、かわいいよー!目に入れても痛くないよー」
槐「この間なんてさ!雪の結晶を手で捕まえたのに溶けちゃって泣いちゃってね」
槐「可愛かったなぁあああ」
ローゼン「うちの娘達もねー めぐ「ケケケケケケケケ、、、、ケーーーーーーーーーーー!!!!!」
ロ槐「!?」
78: 2014/05/14(水) 00:43:44.57 ID:tWpXmmq50
めぐ「あぁあああああああ!!これ!!!だから!!!!男って!!!!!!やつはぁあああああああああああ」ゲシゲシッドッカン!!
槐「ぶ、ぶるあぁああっぁぁああああああ」ギャァアアアアア
ローゼン「え、槐!?」ナ、ナンダ?!
薔薇水晶「お、お父様―――――――――!!!!!」
雛苺「えんじゅ、誰と話してたなの?」
雪華綺晶「も、もしかして幽霊と話してたのかも…」ガクブル
みっちゃん「め、めぐちゃん!?みんな!子供たちを奥の部屋へ!!」
巴「柿崎さん、私があなたを止めてみせる…!」スチャッ
のり「めぐちゃん!めっ!!めっ よぅ」
蒼星石「加勢します!」スッ…
ジュン「あわわ…」
メグチャンヲトメロー
ワー キャー タスケテー!
ジュン「………はっ!」
79: 2014/05/14(水) 00:45:44.79 ID:tWpXmmq50
―――ジュンの部屋
ジュン「あれ?僕ん家だ…」
真紅「ジュン。うなされていたみたいだけど大丈夫?」
ジュン「あれ!?ちいせぇ!!この真紅すごく小さいぞ!」
真紅「何を言っているの?ほら、のりがご飯を作って待っているわ」
ジュン「今までのは夢だったのか…?」
真紅「ほら、行くわよ」
ジュン「あ、あぁ」
雪華綺晶「ふふ」
80: 2014/05/14(水) 00:51:07.83 ID:tWpXmmq50
雪華綺晶「小さいマスターにイタズラするのは本当に楽しいですわ」ウットリ
雪華綺晶「さて、ローゼンメイデンはどこにもいるし、どこにもいない」
雪華綺晶「あれは私が作り出した幻の世界。でも、存在してもいい可能性の世界」
雪華綺晶「大きいマスターが私を受け入れてくれる世界、アリスゲームで勝者がいない世界」
雪華綺晶「みんなが最初から仲良くしている世界、薔薇乙女が人間になっている世界」
雪華綺晶「世界は無限に等しいほど広がっているのです。そして……」
ジュン「おい!雪華綺晶」ガチャッ
ジュン「さっきのはお前の仕業だろ?罰としておかず一品もらうからな」
雪華綺晶「あぁ!マスター。そんなぁ…」
ジュン「冗談だよ。ご飯だから早く降りてこいよ」トタトタ
雪華綺晶「はい、わかりましたわ」
雪華綺晶「こんな世界も悪くないと思いませんか」ニッコリ
おわり
81: 2014/05/14(水) 00:55:46.90 ID:tWpXmmq50
短いですがこれで終わりです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
82: 2014/05/14(水) 01:37:49.02 ID:8bNrizWx0
乙乙



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