175:◆HCYNZJe3/s 2011/01/03(月) 03:36:13.65 ID:V8C4jPMo
唯「澪ちゃん鉛筆に、澪ちゃん消しゴムに、澪ちゃんティッシュに、澪ちゃんお箸に、澪ちゃんコップに、澪ちゃんブラジャー!」

唯「市販の製品を、澪ちゃんが使っただけ!」

唯「でも私の宝物なんだ////」

憂「」
けいおん!college (まんがタイムKRコミックス)
176: 2011/01/03(月) 03:36:41.43 ID:V8C4jPMo
がっこう!


唯(よーし、今日も澪ちゃんグッズの収集に勤しむぞー!)

唯(あ、あそこに落ちてる髪の毛は、もしかして澪ちゃんの?)

タッ スッ

唯(うん、そうだよ! この色、艶、肌触り、そして何より)

唯「」スーハークンカクンカ

唯(この香り! これは間違いない! 澪ちゃんの毛髪だ!)

唯(そうと決まれば大事に袋の中にしまって)ビー

澪「何してるんだ、唯?」

唯「あっ!」

177: 2011/01/03(月) 03:37:12.97 ID:V8C4jPMo
唯「え、えっとね、澪ちゃん、これは、あの」(ど、どうしよう! いや大丈夫、まだ澪ちゃんの毛髪とはバレてないよ!)

澪「その色、艶、長さは私の髪の毛じゃないか! 何で唯が私の髪の毛を……?」

唯(何で分かるのー!)

唯「あのね澪ちゃん、これはね、その」アセアセ

澪「……」

澪「分かったよ、唯。お前がそんなことしたわけ」

唯「え?」(どうしよう、ばれちゃったの!?)

澪「ムギに、頼まれたんだろ?」

唯「へ?」

178: 2011/01/03(月) 03:37:52.26 ID:V8C4jPMo
唯「え? 澪ちゃん?」

澪「やっぱりそうだったか。ずっと、そうなんじゃないかと思ってたんだ」

澪「私は、難病にかかってるかもしれないんだろ?」

唯「へ?」

澪「この前の身体検査以来、ムギが目を合わせてくれないんだ……」

澪「検査を行ったのは、琴吹グループの医師団だったっていうから、きっと私の体に異常があったのを伝え聞いて、それでよそよそしくしてたんだな……」

澪「最近何だか胸が疼くし……」

澪「その毛髪は、私の体が難病に侵されてるかどうかを、もっと詳しくしらべるための物なんだろっ!?」

唯「……」

唯(どうしよう、澪ちゃんが的外れもパラダイスな勘違いをしてるよー!)

179: 2011/01/03(月) 03:38:24.86 ID:V8C4jPMo
澪「ムギは優しいからな……。きっと完全に発覚するまでは私に黙ってたかったんだろう……」

唯(違うよ澪ちゃーん! ムギちゃんが最近妙に澪ちゃんによそよそしかったのは琴吹グループの力を使って澪ちゃんの身体検査中の写真を入手したのがうしろめたかったからだよ!
  私も何枚か分けて貰ったし!)

澪「いいんだ。私……、短い人生だったけど、軽音部の仲間達と過ごせてとても充実してたよ。私の人生は無駄じゃなかった」

唯(自分の世界に浸っちゃってる……。
  でもこれはチャンスだよ! 澪ちゃんのポエマティック体質のお陰でこのピンチを逃れられるかも!)

唯「そ、そうな

唯(あれ? でも、もし私が肯定しちゃったら澪ちゃんはかかってもいない病気について悩み続けるってこと……?
  そんなの駄目だよ! たとえ澪ちゃんの毛髪を入手しようとしてたことがごまかせたって、澪ちゃんが辛い思いをするのはやだ!)

唯「ち、違うよ澪ちゃん! これは――」

澪「唯は優しいな。でもいいんだよ。私、受け入れる準備は出来てる。変にごまかされるより、ちゃんと言って貰った方が楽なんだ」

唯(だから違うんだってー!)

唯「澪ちゃん、違うの!」

澪「……そうだな、その優しさが唯の良い所だもんな。
  分かった。ムギに直接訊くよ。唯は直感的に優しいけど、ムギは理性的に優しいから、きっと私の気持ちを汲んで本当のことを言ってくれるはずさ」ダッ

唯「あ、澪ちゃん、待ってー!」(追いかけなきゃ……でも、バレたくないよぉ)

180: 2011/01/03(月) 03:38:55.64 ID:V8C4jPMo
澪「ムギー!」

紬「え、ど、どうしたの澪ちゃん、そんなに慌てて」

澪「……やっぱり、目を合わせてくれないんだな」

紬「えっ」ドキッ

澪「ムギ、私、全部分かってるんだ」

紬「えっ、嘘っ」(あ、あのことがバレちゃったの!?)

澪「お前のしたことは咎めない。でもムギ、もう正直に全部話してくれ……。私、受け入れる準備は出来てる」

紬「えっ、それってどういう意味?」(私の、澪ちゃんへの想いを受け入れる準備が出来てるってこと!?)カァァ

澪「そのままの意味だ! さぁ、全てを私に伝えてくれ!」

紬「本当に……いいの?」

澪「ああ、それがどんな内容であっても、私は受け入れる覚悟ができてる」

紬「う、うん、じゃあ、言うね……」

紬「私、ずっと澪ちゃんのことが好きでしたっ! 付き合ってください!!」

澪「」

澪「え、ええええええええええええええ!?」

181: 2011/01/03(月) 03:39:21.45 ID:V8C4jPMo
澪「ちょっと、えっ何で急に、そんなっ///」

紬「全然急じゃないわ! それに澪ちゃん、受け入れる準備はできてるって言ってたじゃない!」

澪「た、確かに言ったけど」

紬「でしょ!? さぁ、私の全てを受け止めて!」ハァハァ

澪「きゃ、きゃー!!」

唯「だから違うんだよ、澪ちゃーん!」

澪「あ、唯!? どういうことなんだこれはきゃー!!」

182: 2011/01/03(月) 03:40:33.21 ID:V8C4jPMo
唯「……と、言うわけなんだよ」

澪「じゃ、じゃあ唯は、純粋に私の毛髪が欲しかっただけなのか?」

唯「う……うん/////」

紬「そんな、それじゃあ私ったら早合点して告白までしちゃったってこと///」

澪「//// ム、ムギの気持ちは嬉しいけど、考えさせてよ。こ、心の準備が////」

紬「/////」

澪「でも、だったら唯は何でもっとしっかり説明してくれなかったんだ」

唯「それは……澪ちゃんの勘違いに唖然としてたのと、あと……
  こんな変Oみたいなことしてたってバレたら、澪ちゃんに嫌われちゃうと思ったら、中々言い出せなくて」グスッ

澪「唯……大丈夫だよ。嫌いになんてならないさ」

唯「澪ちゃん!!」

澪「私も昔は、律の『ピー』や『自主規制』を収集するのに躍起になってたからな、気持ちは分かるさ」

唯紬「」

終わり

律「あずにゃんの座った椅子スーハークンカクンカ!!」

183: 2011/01/03(月) 03:41:12.36 ID:V8C4jPMo
終わりです

引用: 唯「けいおんSS新春お笑い選手権!」