186:◆4o7xg278CM 2011/01/03(月) 10:07:12.51 ID:bvnrnAQo
こんにちは、平沢唯です!
隠してましたが、実は私魔法少女なんです!!


律「おーい澪。なんか唯が痛いこと言い出したぞ」

澪「え、いつもの悪ノリじゃないのか?」

紬「こういう時って、どう返したらいいのかしら…」

唯「あー、みんな信じてないな~! 本当のことなのに~」

律「ははは、なあ唯」

唯「なーに?」

律「流石に高三で魔法少女ごっこはどうかと思うぞ?」

唯「違うよ! 本当の話なんだよ!!」
けいおん!college (まんがタイムKRコミックス)
187: 2011/01/03(月) 10:07:44.82 ID:bvnrnAQo
澪「(随分とマジに成り切っちゃってるなー…なんかアニメでも見たのかな?)」

律「へえへえ。で、その魔法少女さんがどうかしたのか?」

唯「うん。もうみんなに隠し事してるのも悪いかなーって思って」

紬「えーっと…じ、じゃあ憂ちゃんは?(とりあえず、それらしく話を合わせればいいのかしら?)」

唯「憂も魔法使えるよー。私より凄いんだよ」

律「まあ、実際に魔法使えるとしたら憂ちゃんのが確実にすごいだろうな」

紬「和ちゃんも知ってるの?」

唯「うん。最初は全然信じてなかったけどね」

澪「(設定まで細かく作りこんじゃって…意外と凝った奴だな)」

188: 2011/01/03(月) 10:08:43.75 ID:bvnrnAQo
律「よしわかった唯、これ以上は私もついていけんから。もう終われ」

唯「あー、信じてないなりっちゃん。昔の和ちゃんと同じだ」

紬「そりゃあね…急に信じられる話でもないもの」

唯「ムギちゃんまで!…じゃあわかったよ、なんか魔法見せてあげるよ」

律「ほーほー、そりゃ是非見せてもらいたいもんだね~」

紬「えーっと…どんな魔法が使えるのかしら?」

唯「ふふ、よくぞ聞いてくれた…私の専門はね~~」

律「……」

澪「……」

紬「……」

唯「フッフッフッフ…聞いて驚くなかれ、なんと!! それはっっ!!!」

律「あ、ムギ。お茶おかわり」

唯「」ズルッ

189: 2011/01/03(月) 10:10:15.31 ID:bvnrnAQo
唯「ちょ! 話の腰を折らないでよ~!」

律「引っ張りすぎだっつーの。考えてないなら素直にそう言えよ」

紬「唯ちゃん、無理はしちゃ駄目だと思うの」

澪「魔法のネタを仕込んでないとか…創作者としては失格だゾ、唯」

唯「むー、いいもん。じゃあ、見せてあげるよ……えいっ!」

パアァァァァ……

律「ん? なんか唯の手が光って……」

唯「えーっと…じゃあ、ムギちゃんに! とりゃ!!」

紬「え?」

シャアアアァァァァァンン

澪「ああ! 唯の手から放たれた光がムギを包み込んだ!」

律「いきなり説明口調かよ! て、おい! 魔法ってマジか!?」

紬「な、ななななににににここここれれれれぇぇぇぇ!!」

Bown!!

190: 2011/01/03(月) 10:11:11.26 ID:bvnrnAQo
澪「あぁ、光が急にはじけてムギが煙に覆われた!」

律「お、おい唯! ムギに何したんだ!?」

唯「フッフッフ、ムギちゃんには若返りの魔法をかけました!」

律「わ、若返り~!?」

澪「唯! その魔法私に教えてくれっ!」

律「澪が壊れた!?」

唯「さあ、煙が消えた頃には10年前…8歳のムギちゃんが……!」

モクモク

澪「?」

唯「…あれ?」

律「…いないぞ?」

191: 2011/01/03(月) 10:12:10.94 ID:bvnrnAQo
唯「お、おかしーなー。ちゃんと出来たはずなのに~」

律「はずって…そんな不確かな状態で魔法使うなよ」

澪「…あれ? なあ、これって……」ヒョイ

唯「あ…」

律「おいおい、まさか…」

唯「む、ムギちゃんが……沢庵になっちゃった!!」


唯の魔法により沢庵となってしまった紬…
そして、迫り来る魔王さわ子の魔の手
唯は、果たして軽音部の平和を守ることができるのだろうか――

第1部完! ご愛読ありがとうございました!!

唯「またいつか会おうね!!」

192: 2011/01/03(月) 10:13:19.73 ID:bvnrnAQo
律「てゴルァ! 勝手に終わらすな!!」

唯「ヒィ!…だ、だってこんな失敗したことないし。パニくっちゃって…」

律「おいおい、冗談じゃないぞ…澪は気絶しちゃったし」

澪「」ブクブク

唯「あうー、ゴメンねムギちゃん。すぐ戻してあげるからね…」

律「まったく…人騒がせなもんだぜ」

唯「……」

律「…どした、唯?」

唯「…りっちゃんどうしよう、戻し方わかんない」ウルウル

律「何…だと……」

193: 2011/01/03(月) 10:15:07.31 ID:bvnrnAQo
律「唯…いくら温厚な私でも、さすがに怒るぜ?」

唯「だ、だってこんな失敗したことないし! 成功してたらいくらでも戻せたんだけど…」

律「おいおいおいおいおい…じゃあ、ムギはずっと沢庵のままか…?」

唯「冷蔵庫に入れとかないとダメかな?」

律「よし、殴らせろ」

唯「じょ、冗談だよ…そうだ、憂に治してもらおう!」

律「憂ちゃんに? 出来るのか?」

唯「大丈夫だと思う…憂はミシュラン魔法ガイド☆三つあるからっ!」

律「なんじゃそのガイド」

唯「よ、要するに、超一流ってことだよ。私ちょっと憂呼んでくる!」

律「おい待てよ!…くそ、逃げられちゃかなわん、私も行く!」

律「悪いなムギ、しばらくその皿の上で大人しくしていてくれ!」

194: 2011/01/03(月) 10:16:07.76 ID:bvnrnAQo
数分後

梓「こんにちはー、遅くなりました」

梓「…返事がない、ただの屍のようだー…虚しい」

梓「…あ、澪先輩が寝てる。みおせんぱーい」

梓「…起きない」

梓「…他のみなさんはどこいったんだろう」

梓「……ん?」

梓「これは…沢庵?」

梓「…今日のオヤツは随分渋いですね……」

梓「……」

梓「……」ヒョイパク

梓「あ、おいしい」

澪「あああああああ!!!!!」

195: 2011/01/03(月) 10:17:05.59 ID:bvnrnAQo
梓「にゃ! み、澪先輩…驚かさないで下さいよ」

澪「あ、梓…お前……」

梓「はい?」

澪「あ、梓が…梓がムギを食った!!」

梓「な!?」ギク!

澪「梓ぁ…お前なんてことをー!!」

梓「な、何を言ってるんですか! 誤解です! まだ食ってません!!」

澪「あずさが…あずさがああ!!!」

梓「ちょ!落ち着いてくださいよ澪先輩!!!」

196: 2011/01/03(月) 10:18:33.56 ID:bvnrnAQo
ガラ

唯「戻ったよー。お、あずにゃんが来てる~」

律「おー、澪も起きて…て、何だコリャ?」

澪「り、りつぅ! あ、梓が…梓がムギを食った!」

律「何…だと……」

梓「だ、だから誤解ですって! 私がムギ先輩を食べるなんて……ポッ」

律「何赤面しとんのコイツは」

唯「あー!む、ムギちゃんがいない!!!」

澪「梓が食ったんだよ~…ムギィ……」

梓「…ハッ、いやだからですね、誤解ですよ!」

律「だー、もう全員落ち着かんかー!!!」

197: 2011/01/03(月) 10:19:34.36 ID:bvnrnAQo
ややあって

梓「てことは…さっきの沢庵がムギ先輩?」

律「そーゆーこと。ああ…また厄介なことになっちまった……」

澪「ムギが…ムギが……」ブクブク

律「こっちはこっちでまた正気失ってるし…」

唯「大丈夫だよりっちゃん! 憂なら何とかできるから!」

律「憂ちゃん…何とかなるのか?」

憂「もちろんです! まずは、梓ちゃんの胃から紬さんを取り出しましょう」

憂「………ブツブツブツ。いでよ、魔法道具!!」

ボンッ!

律「おお。こ、これは…」

憂「これを使って、まずは紬さんを吸い上げます。さ、梓ちゃん?」

梓「…ねえ、憂」

198: 2011/01/03(月) 10:20:56.28 ID:bvnrnAQo
憂「何?」

梓「ツッコまない方が良いかもしれないけど…それ、掃除機だよね?」

憂「違うよ? 魔法道具だよ?」

梓「なんか、思いっきりDysonって書いてあるんだけど」

憂「それ、私のお師匠様の名前だよ」

梓「う、嘘だあ! 掃除機を口の中に突っ込まれるなんて嫌だよ、私!?」

憂「梓ちゃん、このままだと紬さん氏んじゃうかも知れないんだよ?」

梓「う、それは…そうだけど……」

憂「大丈夫。この魔法道具はお年寄りをMochiという悪魔から救った実績もあるし!」

梓「やっぱ掃除機なんじゃん!」

憂「はい、梓ちゃん。あ~ん」

梓「いや、ちょっと待って…心の準備が……ね?」

199: 2011/01/03(月) 10:22:06.68 ID:bvnrnAQo
憂「もう、しょうがないなあ梓ちゃんは。それじゃ、別の魔法道具にしようか」

梓「で、出来れば…」

憂「……ブツブツブツ、えい!」

ボンッ!

憂「魔法少女108の道具の一つ、ノコギリです!」

梓「更にエグイものが!!」

憂「さ、それじゃ梓ちゃん。お腹出して?」

梓「あ、あの~憂? 一応聞くけど…それ、どうやって使うの?」

憂「これで梓ちゃんのお腹切開するだけだよ?」

梓「絶対に『だけ』じゃ済まないじゃん! 私氏ぬじゃん!!」

憂「大丈夫だよ、今まで2回しか失敗したことないから」

梓「い、いやだーー! 別のにしてよーーー!!」

唯「もう、あずにゃんはワガママさんだね~」

Dyson「憂よ…立派に成長したな……」

律「誰だあんた」

200: 2011/01/03(月) 10:23:45.78 ID:bvnrnAQo
ついにその全貌を表した魔法道具…
姫をその身に飲み込んだ双頭の大蛇を相手に、平沢姉妹は魔法道具を手に立ち上がる
そして迫る、魔王さわk

律「だあああ!! だから勝手に終わらすなあ!!」

唯「りっちゃん、あらすじの説明は大事だと思うよ」

梓「双頭の大蛇ってもしかして私のことですか?」ピョンピョン

唯「ツインテールがまさに頭だね!」

憂「もー、話が進まないなあ。じゃあ、紬さんに直接魔法かけちゃおうか」

梓「えっ?」

律「おいおい、そんなことしたら今度は梓が危ないんじゃないか?」

憂「もちろん直接元の姿には戻さないですよ。一度梓ちゃんの体内でゲル状にしてしまうんです」

律「げ、ゲル状?」

憂「はい。そうすれば、梓ちゃんの体内からそのうち出られるはずです」

201: 2011/01/03(月) 10:24:46.16 ID:bvnrnAQo
律「そのうちって…どれくらいなんだ?」

憂「わかりません。ただ、アレです。下の口から出るってことです。便と一緒に」

梓「」

唯「すごい! あずにゃんがムギちゃんを産んじゃうんだね!?」

憂「子どもが産まれる口とは場所が違うけどね。それじゃあ…」

律「おいおい、そうなるとムギはクソまみれで産まれてくるってことか~?」

梓「クソミソですね」

律「お前は黙れ」

梓「はい」

憂「それでは……」

202: 2011/01/03(月) 10:26:11.62 ID:bvnrnAQo
憂が魔法をかけて十数分後、梓はゲルを産んだ

律「これが…ムギか(臭え……)」

唯「ムギちゃんゴメンね…私のせいで」

憂「今戻して差し上げます…えーーい!!」

パァァァァ

澪「ああ、梓の産んだゲルが光に包まれて徐々に人の形になっていく!?」

律「また説明口調かよ!つか、お前いつの間に蘇った!?」

キラキラキラ…

梓「あ、徐々に陰がくっきりと…」

シャアアアァァァァァンン

紬「……」

203: 2011/01/03(月) 10:27:10.92 ID:bvnrnAQo
唯「やったもとに戻った! さすが憂だよ~」

憂「へへ~、お姉ちゃんに褒められちゃった♪」

律「えーっと、ムギ? 私が誰かわかるか?」

紬「……りっちゃん」

澪「わ、私は?」

紬「……みおちゃん。あれ? 私…一体……?(何これ…もしかしてウン……)」

律「お、おお…ちゃんと元に戻ってるぞ!(クソまみれだけど)」

澪「よかった…一時はどうなることかと(クソまみれだけど)」

梓「クソまみれですけどね(すいませんムギ先輩…私が食べちゃったばっかりに…)」

唯「あずにゃん、セリフと心の声が逆だよ~」

204: 2011/01/03(月) 10:27:55.92 ID:bvnrnAQo
紬「……とりあえず、シャワー浴びてくるわ……」

憂「私も行ってきます。一応ちゃんと戻ってるか確認しないといけませんから」

唯「うん、よろしくね憂」

紬「…ありがとう、憂ちゃん」

梓「先にシャワー浴びてこいよ(キリッ なんちゃって(いってらっしゃい)」

澪「なあ、律。梓にツッコミを入れるべきなのだろうか」

律「ほっとけ」

唯「はあ…みんなに隠し事したくなかったから意地はっちゃったけど…
  ゴメンね、結局迷惑かけただけだけになっちゃった」

律「ああ…まあ、反省してるんなら私は別にいいよ。ムギも元に戻ったし」

澪「でも、本当に魔法が使えるなんてな…それはビックリした」

205: 2011/01/03(月) 10:28:51.07 ID:bvnrnAQo
唯「えへへ…でも、もう使わないよ。みんなに迷惑かけたくないもん」

梓「唯先輩…」

澪「唯…」

律「そうか…あー、もう湿っぽい空気はこれくらいにしとこうぜ!」

澪「そうだな!」

梓「ええ!」

唯「それじゃ、みんな!!」

私たちはまだ登り始めたばかりなのだ
軽音部と言う、長い乙女坂を…


魔王さわ子「…………」

魔王さわ子「……私の出番は?」

律「あんた本当に魔王だったのかよ」


おわり

206: 2011/01/03(月) 10:30:13.71 ID:bvnrnAQo
終わりです。設定・キャラ崩壊、下ネタで申し訳ありません
次以降の方、よろしくお願いします

引用: 唯「けいおんSS新春お笑い選手権!」