246: 2017/11/19(日) 19:21:21.19 ID:3M0JhKls0

251: 2017/11/19(日) 19:29:45.03 ID:3M0JhKls0
足柄「本当に誰も見てないのよね?」


球磨「間違いないクマ、こんな所に来る物好きなんて他にいないクマ」


足柄「それならいいんだけど…」


球磨「あるのは机と椅子だけクマか…殺風景過ぎるクマ」


足柄「この黒板は何かしら?」


球磨「それに議題でも書くんだクマ。丁度いいからそのまま書いて欲しいクマ~」


足柄「えぇ、わかったわ」


下3 二人の議題を

258: 2017/11/19(日) 20:46:12.85 ID:3M0JhKls0
『徹底討論

狼と熊はどちらが強いか』


足柄「黒板も書けたし、早速始めましょう」


球磨「足柄はどう思うクマ?」


足柄「それは狼に決まってるわ!あの鋭い牙で、どんな獲物でも一撃よ!」


球磨「なるほど…」


足柄「それに狼は群れて生活するものなの。不意の敵にも対処できるし、最強とは狼の為にある言葉なのよ!」


球磨「ふむ…一理あるクマ」

259: 2017/11/19(日) 20:50:59.62 ID:3M0JhKls0
足柄「そういう球磨はどうなの?」


球磨「熊より強い生き物なんていないクマ!どんな敵も一撃必殺だクマ!」


足柄「そうね…一撃の重みは凄いわよね」


球磨「種類にもよるクマが、立ち上がれば2メートルを超える熊もいるクマ!熊に勝てる動物なんていないクマ!」


足柄「確かに熊を食べる動物なんて聞いたことはないわね…でもそれは狼にも言えることよ!」


球磨「ハイエナはいるクマが、あれは屍肉を食べてるだけクマ。狼も熊も、捕食する方に間違いないクマ」

260: 2017/11/19(日) 20:56:53.45 ID:3M0JhKls0
足柄「…どっちが強いのかしら」


球磨「それを徹底的に話合うんだクマ!夜通し語る覚悟はあるクマ!」


足柄「明日は私も休みだし、徹底的にやるわよ!」


球磨「望む所だクマ!」


足柄「でも何をもって強い…とするかは疑問よね」


球磨「悩みどころだクマ」

261: 2017/11/19(日) 21:02:39.03 ID:3M0JhKls0
足柄「戦いの場が常に一定とは限らないもの。もし水辺なら圧倒的に熊が有利だわ」


球磨「逆に何もない広場みたいなところなら、熊は足が遅いから不利だクマ」


足柄「そもそもどんな狼を出せばいいのかも曖昧ね」


球磨「世の中には可愛い子熊もいるクマ。あんなのに戦闘力は皆無だクマ」


足柄「それは狼にも当てはまるわね。ペットで飼えるようなのもいるらしいわ」


球磨「うーん……難しいクマ……」


足柄「間違いなく狼は強いのに…!」

262: 2017/11/19(日) 21:06:36.70 ID:3M0JhKls0
足柄「……はぁ、なんだか集中力が…」


球磨「なら…これでも飲むクマ?妹達に見つからないように隠してた酒だクマ」ドンッ


足柄「これって…!有名なやつじゃない!」


球磨「そうクマ?普段安酒しか飲まないからわかんなかったクマ」


足柄「飲みましょう!今すぐにでも!」


球磨「肴はどうするクマ?」


足柄「部屋から持ってくるか少し待ってて!」


球磨「りょーかいだクマ~」



下2 酒が入って会議はどうなった?

265: 2017/11/19(日) 21:21:34.66 ID:3M0JhKls0
ーーーーーー

足柄「じゃあこれは知ってる!?狼の発情期は…」


球磨「知ってるクマ、二日ぐらいらしいクマね」


足柄「なんで知ってるのよぉ!」


球磨「熊がいかに強い動物かを裏付ける為に、色々調べたんだクマ」


大淀「さっきからずっとこの調子じゃないですか…いい加減私も休みたいんですが…」


球磨「大淀があんな所をウロウロしてるのが悪いクマ」

266: 2017/11/19(日) 21:24:22.51 ID:3M0JhKls0
大淀「なんで夜中に動物ウンチク対決の判定なんかしなくちゃいけないんですか…」


球磨「運がなかったと思って諦めるクマ。さぁ次はクマが出題するクマよ」


足柄「望む所よぉ!」


大淀「はぁ…もぅ……」


球磨「そういわずに付き合って欲しいクマ。ほら、とっておきのお酒を大淀も飲むクマ」


大淀「……お酒は頂きますけど」


球磨「じゃあいくクマよ~」


下2 さらにこの後の展開を

270: 2017/11/19(日) 21:48:09.93 ID:3M0JhKls0
ーーーーーー

足柄「うぃっく……このままじゃラチがあかないわね…」


球磨「そうクマぁ~……」


足柄「こうなったら……直接対決よ!」


球磨「望む所だぁ~クマぁ~」


大淀「ならわらひが~審判をします~!」


足柄「任せたわよ大淀~!」

271: 2017/11/19(日) 21:51:33.16 ID:3M0JhKls0
球磨「種目はどうするクマぁ~?」


足柄「ルールが単純な…相撲で勝負よ!」


球磨「おっしゃあー!かかってくるクマぁ!」


大淀「わらひは行司でふね!場所は……中庭にしまふよ!」


足柄「狼が最強であることを証明してみせるわ!」


球磨「熊こそが最強なんだクマぁ~~~!」

272: 2017/11/19(日) 21:57:52.17 ID:3M0JhKls0
中庭


球磨「よーし……恨みっこなしの一発勝負だクマ!」


足柄「軽巡が重巡に敵うと思っているの?」


球磨「ふっふっふっ…クマは大井と北上の姉クマよ?油断してると……」


大淀「ちょっと待ってくらはい!」


足柄「どうしたの大淀?」


大淀「これは相撲なんですよ!!どうして二人とも裸じゃないんれふか!」


足柄「いや、それは……ここ鎮守府のど真ん中だし…」


球磨「…………」


足柄「ほら、球磨も嫌がって……」


球磨「……やってやるクマ」脱ぎ脱ぎ


足柄「えぇ………」

274: 2017/11/19(日) 22:02:46.96 ID:3M0JhKls0
球磨「これで大丈夫クマ?」プルン


大淀「ほら!球磨さんは脱ぎましたよ!」


足柄「…………」


球磨「このままじゃクマの不戦勝クマねぇ~」


足柄「…わかったわよ!」脱ぎ脱ぎ


球磨「おぉ……」


大淀「流石は重巡ですね……」


足柄「これでいいんでしょ、これで!」プルンプルン

275: 2017/11/19(日) 22:07:05.53 ID:3M0JhKls0
足柄「上半身裸なのも恥ずかしいんだから、とっとと始めるわよ!」


大淀「……」


足柄「大淀早く行司をして!」


大淀「……力士って、下はフンドシですよね」


足柄「はぁっ!?」


大淀「でも今のお二人は……ズボンを履いていて……」


足柄「フンドシなんて持ってるわけないでしょ!?」


球磨「ならズボンは脱いでおくクマ」脱ぎ脱ぎ


足柄「なんで球磨は躊躇なく脱げるの!?」


大淀「可愛いらしいクマさんパンツですね」

276: 2017/11/19(日) 22:10:11.19 ID:3M0JhKls0
球磨「こっちは準備万端クマ」クマパン


大淀「さぁ足柄さんは~?」


足柄「……やってやるわ!!」脱ぎ脱ぎ


球磨「セクシーな大人パンツだクマ」


大淀「見せる相手なんか居ないのに…」


足柄「大淀うるさい!さぁ、これでいいんでしょ!」


大淀「もちろんです!さぁ、いきますよ、はっけよい……のこった!」



下2 この後の展開を

280: 2017/11/19(日) 22:26:50.14 ID:3M0JhKls0
ーーーーーー

足柄「はぁ…はぁ……軽巡とは思えないパワーだったわ…」


球磨「クマぁ……重巡は流石の馬力だったクマ…」


足柄「球磨……中々やるじゃない……」


球磨「足柄も……クマ…」


大淀「お互いの検討を大の字で称え合う…これは少年マンガの王道ですよ!」

281: 2017/11/19(日) 22:31:58.96 ID:3M0JhKls0
大淀「ただ激闘の末にパンツが破れてしまって…大事な部分は丸出しになってるのが少し見苦しいですね」


足柄「こんなスッキリしたのは久しぶりだわ…」スッポンポン


球磨「力を出し尽くすとはこのことクマ…」スッポンポン


大淀「…でもそれは些細なことですよね!お二人の友情に比べれば!」


足柄「あ……もう力が残って……」


球磨「クマぁ……眠い…クマ……」


大淀「……実は私も眠かったんですよね…」


「…………お休みなさい…」



下2 この後どうなった?

284: 2017/11/19(日) 22:45:47.09 ID:3M0JhKls0
翌日、足柄の部屋


足柄「…………んっ……」


足柄「……………………んぁ?」


足柄「あれ、確か昨日…………」


足柄「…………………」


足柄「…………………………あれ?」


足柄「……お腹空いたから一旦食堂にでもいこうかしら」

285: 2017/11/19(日) 22:50:41.10 ID:3M0JhKls0
ワイワイワイワイ


足柄「何かしら、かなり盛り上がってるみたいだけど…」


霞「ちょっと足柄さん!何してくれてるのよ!」


足柄「霞じゃない、どうかしたの?」


清霜「流石は足柄さんだね!あのパワーは戦艦並だよ!」


朝霜「でもあ、あんなハレンチなのは…あたい……ちょっと……」


足柄「……?」


霞「まさか何も覚えてないの!?」

286: 2017/11/19(日) 22:57:15.02 ID:3M0JhKls0
足柄「昨日、誰かと会ってたのは…なんとなく覚えてるんだけど……」


霞「ならあれを見なさいあれを!!」ビシッ


足柄「えっ?」




『クマぁぁぁぁぁ!!

ビリビリッ


あぁパンツが破れましたぁ!、でもお二人の相撲は止まりませぇん!


このぉぉぉぉぉ!!


負けるかクマぁっ!!


女同士の裸のぶつかり合い…なんと素晴らしいんでしょうか!』




足柄「あっ……あぁぁぁぁ!!」

287: 2017/11/19(日) 23:01:42.49 ID:3M0JhKls0
霞「昨日の足柄さんと球磨さんの全裸相撲は鎮守府中に中継されてたのよ!」


清霜「深夜だったから全員は見てなかったんだけど、誰かが録画してたみたいで、その映像が繰り返し食堂で流れてるの!」


朝霜「足柄さんの……あそこの毛って……あんななんだな……球磨さんは……綺麗だったのに……」


足柄「球磨は剃ってるんでしょ!……ってそうじゃなくてぇ!!」


足柄「……球磨は?そうよ、球磨はこんな映像流されて平気なの!?」


クマぁ~~~


足柄「…!向こうに球磨がいるのね!」

288: 2017/11/19(日) 23:15:18.11 ID:3M0JhKls0
足柄「ちょっと球磨、話を…!」


多摩「昨日のはカッコよかったにゃあ」


北上「あれだよね~流石は私達の姉って感じだよね~」


大井「一番は北上さんですけど、素手で重巡とやり合えるのは尊敬できます」


木曽「ふっ…流石は球磨型のネームシップだ。その強さは見習うべきだな」


球磨「クマ~そんなに言われたら照れるクマぁ~」


足柄「なんでこうなってるの!?」

289: 2017/11/19(日) 23:21:38.75 ID:3M0JhKls0
球磨「あっ足柄、昨日はいい勝負だったクマね」


足柄「な、なんで貴女達は…!」


多摩「足柄さんは…もう少し体のメンテナンスもした方がいいかもしれないにゃあ」


北上「だって…ねぇ……」


大井「皆んな同じものは生えてますが、あそこまで放置してしまうと…」


木曽「ジャルグルみたいだったな」


足柄「なんでそこまで言われなくちゃいけないのよ!」

290: 2017/11/19(日) 23:24:27.16 ID:3M0JhKls0
北上「それにオッOイもなんだかくたびれてたよね~」


大井「腹筋に全部持っていかれたんじゃないですか?」


多摩「あんなんじゃ男なんてできるはずないにゃ…」


木曽「その点姉さんは違うからな!」


球磨「もう~その話はやめるクマぁ~」照れ照れ


足柄「……………なんで…」


提督「よぉ足柄、体調はどうだ?」


足柄「あっ…………」

291: 2017/11/19(日) 23:35:27.50 ID:3M0JhKls0
提督「俺の言いたいことはわかるな?」


足柄「…………はい」


提督「飯食ったら至急執務室まで来てくれ。処分は追って伝える」


足柄「……私だけですか?」


提督「どう見てもお前が悪いだろう。球磨は下手したら大怪我をしてたかもしれないんだ。じっくりと反省するんだな」


足柄「…………大淀は?」


提督「あいつは既に反省中だ。後はお前だけなんだ」


足柄「……私は狼が強いってことを…証明したかっただけなのに……」



この日から暫くの間、足柄はジャルグルとあだ名を付けられた挙句、数ヶ月に及ぶ禁酒を言い渡されました。

一方の球磨は駆逐艦や軽巡達から羨望の眼差しを向けられるようになり、今回の件で株を上げたようです。


狼と熊…単純に脳の重さで言えば、熊の方が優っているそうです。
今回に限っては、熊の方が優秀だった…そういうことかもしれませんね。


292: 2017/11/19(日) 23:36:17.59 ID:3M0JhKls0
足柄と球磨はここまでです

また今度お願いします


それでは、また


【艦これ】鎮守府裏会議室 その6

引用: 【艦これ安価】鎮守府裏会議室