302: 2017/11/20(月) 19:23:24.44 ID:GwV5ETqu0

307: 2017/11/20(月) 19:43:05.57 ID:TPeTlzF1O
不知火「……」シュバッ!


望月「なにしてんの不知火?」


不知火「いえ、誰にも見つからないようにと…」


望月「かえってそっちの方が怪しまれるから」


不知火「なんですか?不知火に落ち度でも…」


望月「あぁはいはい、落ち度はないからさ、部屋入ったら黒板書いといてよ。不知火字綺麗でしょ?」


不知火「わかりました、それでは不知火が書かせてまらいます」


下3 二人の議題を

313: 2017/11/20(月) 20:12:06.66 ID:GwV5ETqu0
『議題


手抜きで成果を出すコツ』


望月「それにしても不知火がこういうのに興味があるなんて、意外だなぁ」


不知火「どうしてですか?」


望月「ほらだって、不知火って暇さえあれば訓練を~って感じじゃない?」


不知火「それはただのイメージです。誰だって楽をしたいのは一緒のはずです」


望月「いやまぁ…そうなんだけどさぁ…」


不知火「私だって出撃のない時は部屋でダラダラしてますよ」

314: 2017/11/20(月) 20:14:58.97 ID:GwV5ETqu0
望月「うっそ…想像できないんだけど…」


不知火「ダラダラする為に私の部屋にはもうコタツを用意しています。正直この会議にも来ないで、部屋でぬくぬくしていようかと思ってました」


望月「言い出したのは不知火じゃん!?」


不知火「えぇ、仕方ないので来ました」


望月「……もう帰っていい?」


不知火「いえ、せっかく来たんです、会議はしていきましょう」


望月「はぁ……」

315: 2017/11/20(月) 20:20:28.73 ID:GwV5ETqu0
不知火「我が鎮守府は戦果を挙げれば休みを取れ易くなります。なので、いかにして楽に頑張るか…ということですが、望月は何か意見はありますか?」


望月「ん~やっぱり駆逐艦はさ、夜戦まで回避やらでなんとか無傷で生き残って、一気に夜戦で!……が主流じゃない?」


不知火「却下です、夜戦まで頑張りたくありません」


望月「えぇ…」


不知火「主砲を撃つのはギリギリ許容範囲です。魚雷は装填が面倒なので、できれば遠慮したいですね」


望月「魚雷を撃たない駆逐艦なんてただの的じゃんか!」

316: 2017/11/20(月) 20:22:27.51 ID:GwV5ETqu0
不知火「なんですか?不知火に落ち度でも?」


望月「落ち度しかないって!」


不知火「ふぅ…もっといい意見が聞けると思ったのに…」


望月「ため息つきたいのはこっちだよ…それより不知火は何か意見ないの?」


不知火「不知火がですか?」


望月「まだこっちしか意見出してないし、不知火も何か言ってくれないと公平じゃない!」


不知火「では……」


下3 不知火の台詞を

321: 2017/11/20(月) 20:39:25.77 ID:GwV5ETqu0
不知火「重油いれたドラム缶を撒いて、カム着火ファイアですよ」


望月「何考えてんの!?そんなの実際にやったら大爆発じゃん!」


不知火「いえ、大爆発はしませんでしたよ」


望月「はぁ!?……まさか不知火…」


不知火「はい、実際に試しました」


望月「一体何してんのさ!?」


不知火「何って…ドラム缶にカム着火です」


望月「そうじゃなくてさ……」

322: 2017/11/20(月) 20:43:06.84 ID:GwV5ETqu0
不知火「試した結果としては、火をつけた瞬間にドラム缶から燃料が溢れ出して、ちょっとした火災が起こっただけでした」


望月「……ちなみにそれってどこで試したの?」


不知火「鎮守府近くの海上です」


望月「この前さ、鎮守府近くの海上で謎の大火事があったのって覚えてる?」


不知火「はい、それは私の仕業です」


望月「何してんのぉ!?」


不知火「なんですか?不知火に……」


望月「落ち度しかないってぇ!!」

323: 2017/11/20(月) 20:55:30.97 ID:GwV5ETqu0
望月「あれ大変だったんだよ?睦月型も全員勢ぞろいでさ…」


不知火「陽炎型も総出で消火任務にあたりましたが?」


望月「なんで喧嘩口調なの!?不知火が原因のくせに!」


不知火「それとこれとは話が別です」


望月「別なわけないってぇ……」


不知火「このドラム缶にカム着火は失敗でしたね。それは今回の実験で唯一学べたことです」


望月「はぁ……」

325: 2017/11/20(月) 21:25:09.32 ID:GwV5ETqu0
望月「結局さぁ……楽して戦果を稼ぐのは無理なんじゃない?」


不知火「それだとこの会議の意味がないじゃないですか。私のコタツタイムを犠牲にしているんです、納得のいく答えが出るまで帰れません」


望月「面倒臭いなぁもう……」


不知火「一秒でも長く部屋に籠る為には……やはり爆薬しか……」ブツブツ


望月「不知火が何か納得するまで帰れないとなると、実現できなくてもいいから、それっぽいことを言えれば帰れるはず…」


不知火「ダイナマイト……いや、それより陸奥さんの方が火力は……」ブツブツ


望月「ねぇ、不知火こんなのはどう?」



下2 望月の台詞を

330: 2017/11/20(月) 21:41:47.83 ID:GwV5ETqu0
望月「明石さんにコタツ装備の艤装を開発してもらうのはどう?」


不知火「…………なるほど、目から鱗が落ちるようなアイデアですね」


望月「……そう?」


不知火「楽をして戦果を稼ぐ…コンセプトは一緒ですが、くつろぎながら出撃を行えるのはレベルが高いですね」


望月「で、でしょう!?」


不知火「なるほど…コタツ艤装……」


望月「ふぅ……これでなんとか帰れそうかな…」


不知火「……望月、ありがとうございました」ペコリ


望月「えぇっ!?」

331: 2017/11/20(月) 21:47:36.50 ID:GwV5ETqu0
不知火「私一人ではこの答えを導けなかったでしょう。今日望月と会議ができてよかったです」


望月「はぁ……」


不知火「流石は裏会議…数々の鎮守府で噂になるだけはありますね、満足のいく答えが出ました」


望月「よかったね……」


不知火「……こうしてはいれません、早速明石さんに相談しましょう。望月、後片付けは私がしておきます。先に帰っていて下さい」


望月「じゃあお言葉に甘えようかな…」


不知火「今日はありがとうございました」


ガラガラ


望月「はぁ……コタツ艤装なんて無理に決まってるのに…でもこれでようやく帰れるし……後は明石さんに……ふぁあ……」



下2 不知火のコタツ艤装の結果はどうなった?

337: 2017/11/20(月) 22:05:23.50 ID:GwV5ETqu0
ーーーーーー

ドンドン!


望月「んぇ……」


ドンドンドンドン!!


望月「ん………誰ぇ…?今日休みなのにぃ……」


ガチャ


望月「何の用……?」


陽炎「ちょっと望月!一体どういうことなの!?」


望月「何がさぁ………」


陽炎「見たらわかるから!とにかく私と来て!」


望月「もぉ……眠い…」

338: 2017/11/20(月) 22:11:34.29 ID:GwV5ETqu0
望月「ここに何があるって言うのさ…」


陽炎「あれを見なさいあれを!!」


望月「へぇ…………?」


不知火「」モソモソ


望月「……何あれ」


陽炎「コタツ艤装だって言って、室内でもずっとつけてるのよ!」

339: 2017/11/20(月) 22:22:16.18 ID:GwV5ETqu0
不知火「あっ望月、この度はありがとうございました。いいアイデアのおかげで、こんな素晴らしい艤装を作ってもらえました」


望月「嘘でしょ……」


陽炎「望月が余計なことを言うからこんなことになったのよ!イモムシみたいに移動する妹なんて見たくないわ!」


不知火「この艤装は最高です、入渠する時意外はずっとつけていたいですね」


望月「それで出撃できるの……?」


不知火「さっきMVPを取ってきました」ドヤァ


陽炎「それで調子に乗って…この有り様なの」

340: 2017/11/20(月) 22:29:36.28 ID:GwV5ETqu0
不知火「もういいですか?それでは不知火はこれで…」モソモソ


陽炎「待ちなさい不知火!もう……望月にも責任があるんだからね!」


望月「そんなこと言われても」


陽炎「責任取って望月がなんとかしてよ!私の話を全く聞かないのよ!」


望月「えぇ……そうだなぁ…」


下2 望月の行動を

345: 2017/11/20(月) 22:54:49.23 ID:GwV5ETqu0
望月「不知火ってさ、陽炎のこと大好きでしょ?」


陽炎「困ったことにね…あの子私が中破したら必ずガン見してくるもの…」


望月「ならさ、陽炎が水着姿で誘惑してあげたらいいんじゃない?」


陽炎「ええ~…」


望月「新しい水着着る機会なかったんでしょ?おろさないまま年越しちゃうよりいいでしょ」


陽炎「うーん……でも…んん……」


望月「陽炎の水着を見たら、不知火も飛び付くと思うよ」


陽炎「……わかった、着替えてくる」

346: 2017/11/20(月) 23:01:46.38 ID:GwV5ETqu0
不知火「~~」モソモソ


望月「不知火、機嫌良さそうだけど…そんなにいいの?」


不知火「最高ですよ、移動速度が遅いのが少し気になるくらいですね」


望月「ふーん…そっか……」


不知火「もう入渠もこのまましてもいいかもしれない…そう思ってきたんです」


望月「もうそこから出る気はない?」


不知火「そうですね、出ようとは思いません」


望月「実はね…そんな不知火に見せたいものがあるんだ」

347: 2017/11/20(月) 23:04:12.67 ID:GwV5ETqu0
不知火「見せたいもの?」


望月「それはね…これだっ!」


陽炎「ど、どうかな……」


不知火「!!!!」


陽炎「ビキニに初挑戦してみたんだけど…ちょっと派手だったかな?」


望月「もっと派手なのもいるし、気にしなくてもいいんじゃない?」


陽炎「布面積が狭いと落ち着かない…」


不知火「……」


陽炎「不知火……どうかな?」上目つかい


不知火「下2」


下2 不知火のリアクションや台詞を

351: 2017/11/20(月) 23:23:33.92 ID:GwV5ETqu0
不知火「……冬にその格好は寒いですよ、どうぞ不知火のコタツに入って下さい」


陽炎「あっ、うん………お邪魔します」モゾモゾ


望月「陽炎が入ったら意味ないじゃん」


陽炎「だって寒いのは寒いんだもの…」


不知火「このコタツは二人くらいなら余裕ですから。陽炎も温まって下さい」


陽炎「はぁ~~……確かにこれはいいわね…」

353: 2017/11/20(月) 23:26:27.36 ID:GwV5ETqu0
陽炎「あれね、この艤装使ってみると案外悪くないわね」


望月「それさぁ、ミイラ取りがミイラになるってやつじゃないの?」


陽炎「うっ……でも温かい……出るに出れない…」


望月「はぁ……でもこれでしばらくは大人しくしててくれるか…」


不知火「…………」モゾモゾ


陽炎「んっ…………」


望月「…陽炎?」

354: 2017/11/20(月) 23:28:38.28 ID:GwV5ETqu0
不知火「……」


陽炎「あっ………はぁ……」


望月「どうしたの陽炎、なんか顔赤いよ?」


陽炎「ちょっと…コタツに入り過ぎたのかも……」


望月「入り過ぎたも何も、今入ったばかりじゃん」


陽炎「そうなんだけど………んはっ…」


不知火「……」ゴソゴソ


望月「……?」

355: 2017/11/20(月) 23:32:49.26 ID:GwV5ETqu0
不知火「……」ゴソゴソ


陽炎「やぁ……足で………そんなぁ…」


望月「……ねぇ陽炎、もしかして…」


陽炎「な、なにもしてないわよ!……んんっ!」ビクっ


不知火「…………」クチュッ


陽炎「……!!」ブルブル


望月「今の水音って……ねぇ…」


陽炎「な、なにも……んっ!ない……ったらぁ!!」

356: 2017/11/20(月) 23:41:20.00 ID:GwV5ETqu0
不知火「…陽炎は体調が悪いようです。すいませんが部屋に戻らせていただきますね」


陽炎「……」


望月「あーうん、そーみたいだね」棒読み


不知火「では……いきましょうか陽炎」モソモソ


陽炎「あっ………移動する時は……指…抜いてぇ…」


望月「…………」


望月「……明石さんの所に行かなきゃ」




その後、この鎮守府ではコタツ艤装が流行りに流行ったそうです。
勿論普通にコタツとして使っている人が大半でしたが、中にはある特殊な事情でこのコタツを使っている人もいたそうです。
その人達は、これで人前でも…いつでもどこでも…という感想を述べていたそうです。

ちなみにこの艤装は深海にまで広まり、その地方の深海棲艦は攻撃行為を止め、平和が訪れたそうです。
何が平和に繋がるかは、わかりませんね……

358: 2017/11/20(月) 23:43:03.93 ID:GwV5ETqu0
今日はここまでです

最後の不知火と陽炎のコタツの配置ですが、正面ではなくL時型に入っている感じです


【艦これ】鎮守府裏会議室 その7

引用: 【艦これ安価】鎮守府裏会議室