516: 2017/11/23(木) 19:17:15.39 ID:YlpF8nK70

521: 2017/11/23(木) 19:29:09.27 ID:5aGFxr79O
朝風「ここが例の裏会議室ね」


皐月「入っちゃおう!」


ガラガラ


皐月「なんだ…普通の部屋なんだね……」


朝風「まだ会議も始まってないのに落ち込まないでよ。ほら、私が課題を書くから…」



下3 二人の議題を

534: 2017/11/23(木) 20:06:27.44 ID:YlpF8nK70
『今日の議題


ボクっ子の需要について』



朝風「皐月のその一人称はワザとなの?」


皐月「ううん、気付いたら自分のことをボクって言うようになってたからワザじゃないよ!」


朝風「そうなのね…」


皐月「自分で言うのもなんだけど、一人称がボクってかわいいよね!」


朝風「……うん、凄くかわいいと思うわ」

535: 2017/11/23(木) 20:11:06.04 ID:YlpF8nK70
皐月「朝風は可愛くなりたいの?」


朝風「私って…他の子達に比べて地味かなって…」


皐月「そんなことないよ!朝風は十分可愛いと思うな!」


朝風「ありがと。でも実際、私より可愛い子って多いじゃない?神風型って取り柄は低燃費なことで、戦闘は…」


皐月「それはボクもだよ!最近改二になれたけど、それまではずっと遠征だけだったもん!」


朝風「皐月は…その時辛くなかった?」

536: 2017/11/23(木) 20:17:08.95 ID:YlpF8nK70
皐月「えっ……」


朝風「私ね…今凄く辛いの。遠征くらいしか役に立てないし…」


皐月「朝風…」


朝風「その遠征でさえ…大発も積めないのよ?今の私に…需要なんて……」


皐月「朝風、自分のことをそんなに悪く言わないで」


朝風「だから私もボクっ子になれば…司令官のこと癒せるかなって……」


皐月「そんな理由があったんだね…」

537: 2017/11/23(木) 20:20:33.53 ID:YlpF8nK70
皐月「だからボクに相談したの?」


朝風「うん…皐月なら私の気持ち、少しはわかってくれるかなって…」


皐月「残念ながらわからないよ。ボクはここに来てから辛いなんて思ったことないから!」


朝風「どうして!?まともに戦闘もできない艦娘なんて……そんなの…」


皐月「…………」


朝風「生きてるだけ…無駄なんじゃないの……?」


皐月「下2」


下2 皐月の台詞や行動を

541: 2017/11/23(木) 20:36:26.46 ID:YlpF8nK70
皐月「バカ言わないで!」


朝風「っ…」ビクッ


皐月「可愛いだけでも正義なんだよ!朝風は凄く可愛いの!!」


朝風「……え?」


皐月「朝風は自分のことを何もわかってないんだね…わかった、朝風は可愛いってことを教えてあげる!!」グイッ


朝風「あっ、ちょっと……」


皐月「行くよ朝風!」ダダダッ

542: 2017/11/23(木) 20:38:38.90 ID:YlpF8nK70
朝風「ねぇ皐月…こんなことしなくても…」


皐月「朝風は黙ってついてきて!」


朝風「私なんて……何の特徴もない駆逐艦なのに…」


皐月「そんなこと言えないようにしてあげるから!」


朝風「…………」


下2 皐月は朝風をどこに連れていった?

545: 2017/11/23(木) 20:49:53.90 ID:YlpF8nK70
ーーーーーー執務室


皐月「司令官!」バターン!


提督「な、なんだ、どうしたんだ!?」


皐月「司令官に聞きたいことがあるの!」


提督「俺でよければ答えてやるが…」


朝風「司令官…………」

546: 2017/11/23(木) 20:52:42.22 ID:YlpF8nK70
皐月「司令官、ここに朝風がいるよね!?」


提督「あぁ……なんだか元気が無さそうな朝風がいるな…」


朝風「…………」


皐月「朝風ってさ……可愛いよね?」


提督「……ん?」


皐月「朝風ったら、自分は役に立たずだ~とか、自分は可愛くない~とか言ってたの!」


提督「本当なのか朝風?」


朝風「だって……私って……」


提督「司令官からも言ってあげて、朝風は可愛いって!」


提督「下2」


下2 提督の台詞や行動を

550: 2017/11/23(木) 21:09:34.78 ID:YlpF8nK70
提督「ドヤ顔殴って曇らせたいぐらい可愛いぞ」


皐月「司令官さぁ…そこはちゃんと褒めてあげようよ…」


提督「いや変に嘘言うよりいいかなって…」


皐月「司令官の性癖歪み過ぎだよぉ…」


提督「その件については申し訳ないと思う」


皐月「ボクには理解できないよ…」

551: 2017/11/23(木) 21:12:41.24 ID:YlpF8nK70
提督「わからないか?朝風のあのドヤ顔は飯が食えるくらい可愛いだろう?」


皐月「飯が食えるかどうかはわからないけど、可愛いのは同意だね!」


提督「その顔が突然曇るんだ……おぉ…想像しただけで…」


皐月「司令官が特殊過ぎるんだよ!ねぇ朝風?」


朝風「……」ススッ


皐月「……朝風?」

552: 2017/11/23(木) 21:14:59.03 ID:YlpF8nK70
朝風「司令官がしたいなら……殴っていいわよ…」


提督「え?」


皐月「朝風何言ってるの!?」


朝風「それで司令官が喜んでくれるなら…」スッ


提督「い、いい……のか…?」


朝風「……」コクリ


皐月「やめて司令官!朝風にそんなことしないで!」



下2 この後の提督の行動や台詞を

556: 2017/11/23(木) 21:25:40.12 ID:YlpF8nK70
提督「……いくぞ朝風」


朝風「……!」ギュッ


皐月「やめてぇーー!」


提督「…………えい」デコピン


朝風「んぁぁぁっ!?」


提督「あはははは!その間抜けな顔も可愛いぞ!」


朝風「あ、あれ……?司令官…?」


提督「馬鹿だな、俺が本気でお前達を殴ると思ってたのか?」


朝風「えぇ、あ、あの…?」

557: 2017/11/23(木) 21:30:54.51 ID:YlpF8nK70
提督「ちょっとした冗談に決まってるだろ?」ナデナデ


朝風「ん……」


提督「朝風の笑顔は本当に素敵なんだ、そんな悲しい顔はしないでくれ」


朝風「しれぇかぁん……」ジワ…


提督「俺はお前達の誰一人役に立たずなんて思ったことはない。悩む前に俺に相談してくれたらよかったんだぞ?」


朝風「……ふぐぅぅぅぅ…」ボロボロ


皐月「司令官が泣かせた!」


提督「これは見逃してくれ!」

558: 2017/11/23(木) 21:35:13.50 ID:YlpF8nK70
提督「大体なんで皐月と一緒に来たんだ?二人はなか良かったのか?」


皐月「あ、それはね……」


ーーーーーー


提督「なるほど、ボクっ子の需要について…か」


皐月「朝風はボクも辛い思いをしてたんじゃないかと思ってたみたいだから、ボクに相談したんじゃないかな」


提督「そうなのか朝風?」


朝風「うっ、ふぐっ……うぅぅぅぅ……」グスグス


提督「…ダメだこりゃ」


皐月「ガチ泣きしちゃってるね…ちなみにさ、司令官はボクっ子はどう思ってる?」


提督「下2」


下2 提督の台詞や行動を

564: 2017/11/23(木) 21:47:35.43 ID:YlpF8nK70
提督「ボクっ娘こそ至高だ」


皐月「即答だね…」


提督「当たり前だろう?可愛い見た目で一人称がボク…それこそ飯が食えるに決まってるじゃないか!」


皐月「そのごはんが食べれるって基準がわからないよ…」


提督「もちろん皐月も好きだぞ?可愛い可愛い連呼しやがって…まずお前が可愛いんだよ!!」


皐月「あう……ありがと…司令官…」


提督「礼を言うのはこっちだ!いつも可愛くてありがとうございます!」


皐月「うぅぅぅぅ…恥ずかしいよ…」

565: 2017/11/23(木) 21:51:03.92 ID:YlpF8nK70
朝風「うぇ………えぐっ……うぁ……」クイクイ


皐月「え、何朝風?」


朝風「……ぅぐっ………うえぇぇ……」


提督「……なんだって?」


皐月「もう少し待って、なんとか解読するから」


提督「泣き止んでくれれば何も言ってるかわかるんだが…」


朝風「うっ…………あぁぁぁぁ……」


提督「あぁ……」

566: 2017/11/23(木) 21:54:03.69 ID:YlpF8nK70
提督「……皐月、なんとかなったか?」


皐月「うん、なんとか朝風の言いたいことがわかったよ」


提督「それで、朝風はなんて言ってるんだ?」


皐月「多分ね……私もボクっ子になれば、もっと司令官に喜んで貰える?……っていうことを言いたいみたい」


朝風「ふぐっ…………ぅん……」コクリ


皐月「合ってたみたいだよ」


提督「朝風がボクっ子に……か」


皐月「ボクはそのままでも可愛いと思うんだけど…」


提督「下2」


下2 提督の台詞や行動を

570: 2017/11/23(木) 22:05:22.76 ID:YlpF8nK70
提督「是非」


皐月「また即答なんだね…」


提督「朝風がボクっ子になるんだぞ?オデコ丸出しの朝風が……」ワナワナ


皐月「なんで震えてるのかな…」


提督「朝風!明日から暫く秘書艦をやってくれ!もちろんボクっ子状態でな!」


朝風「……ぅぐ…」コクリ


皐月「朝風もオッケーみたいだね…」


提督「よぉーーし!明日が楽しみだぁ!」


皐月「司令官って…一体……」

571: 2017/11/23(木) 22:09:17.34 ID:YlpF8nK70
ーーーーーー翌日

朝風「ふぅ…昨日は結局ずっと泣いてただけだったし…今日は頑張らないと!」


朝風「それにしても秘書艦か…私にちゃんとできるのかな…」


朝風「今までずっと遠征だけだったし…戦闘なんて……」


朝風「本当に私にできるのかな……」


朝風「……あっ、違った、ボクって言わなきゃいけないのよね」


朝風「司令官、楽しみにしてたみたいだし、私なんて言わないようにしなきゃ!」

572: 2017/11/23(木) 22:11:58.65 ID:YlpF8nK70
朝風「ふぅ……よし!」


コンコン


朝風「秘書艦朝風入ります!」


提督「あぁおはよう。随分早いんじゃないか?」


朝風「ボクは朝が好きだから…ね」


提督「おほ………」


朝風「ボクはずっと朝が好きだけど、司令官はどう?」


提督「……」


朝風「司令官、何か変…だった?ボク……イマイチだった?」




下2 提督の台詞や行動を

575: 2017/11/23(木) 22:22:16.79 ID:YlpF8nK70
提督「可愛い過ぎるだろー!」抱き


朝風「ひゃぁぁ!」


提督「なんだこの生物は…!こんなものが地球上に存在してもいいのか!?」


朝風「司令官……ボク…」


提督「ぬぉぉぉぉ!もっと、もっと言ってくれぇ!」ギュウウウ


朝風「ぼ、ボク……」


提督「なんて可愛いんだ……!」

576: 2017/11/23(木) 22:24:09.80 ID:YlpF8nK70
朝風「司令官…喜んでくれてるのね…」


提督「当たり前だ!いや~朝風は可愛いなぁ!」


朝風「ボク…嬉しいな」


提督「やべぇ……今の台詞で…丼飯二杯はいけるぞ…」


朝風「これからも…ずっとボクでいくから…」


提督「ありがとうございます!ありがとうございます!!」



下2 この後の展開を

580: 2017/11/23(木) 22:42:03.27 ID:YlpF8nK70
ーーーーーー

提督「ふむ、今日の1-5ローテは…」


朝風「それならボクが行くわ!」


提督「おっそうか、朝風が行ってくれるか」


朝風「新人さんの育成も兼ねるなら、軽空母は大鷹さんにする?」


提督「ふむ、それだと…………」


松風「……姉さん、朝風、変わったね」


神風「本当にね…」

581: 2017/11/23(木) 22:45:21.66 ID:YlpF8nK70
松風「前の朝風はなんだか自信が無くて…沈んでることが多かったよね」


神風「私も心配してたんだけど…」


提督「…………よし、それで行こう」


朝風「わかったわ!司令官、ボクに任せておきなさい!」


提督「あぁ、期待してるぞ」


朝風「よーし、今日も元気よく出撃よ!」


松風「最近の朝風は、自信タップリで元気ハツラツって感じだよね」


神風「以前とは別人みたいにね…」

582: 2017/11/23(木) 22:48:43.73 ID:YlpF8nK70
松風「やっぱりあれかな?一人称を変えたのが影響してるのかな?」


神風「かもしれないわね…最初は期間限定とかなんとか言ってたのに…」


松風「気付けば普段の生活でも普通にボクって言うようになってたね」


神風「ただ一人称を変えただけで、あぁも変われるなんて…」


松風「朝風にとっては、重要なことだったんじゃないかな?」


神風「一人称を変えることが?」


松風「朝風がボクって言い始めて、一番喜んだのは司令官らしいからね」


神風「大変な喜びようだった!……らしいわね」

583: 2017/11/23(木) 22:51:59.76 ID:YlpF8nK70
松風「誰かに必要とされることは、その人が強くなれる理由なんじゃないかな?」


神風「誰かに…必要とされる……」


松風「朝風にとって、司令官に認めてもらえたのが何よりも嬉しかったんだよ」


神風「なるほどねぇ…」


松風「今では出撃も積極的にやるようになったし、結果を見れば…あれでよかったんだよ」


神風「……そうね、そういうことにしておきましょうか!」

584: 2017/11/23(木) 22:55:00.32 ID:YlpF8nK70
松風「ただ、必要とされると言っても…あれはお断りだね」


神風「それよ!私が納得してないのはそこなの!」


松風「あの行動はどちらから言い出したんだろうね…」


神風「司令官に決まってるわ!私の妹をなんだと思ってるのよ…!」ギリギリ


松風「多分今日もあの光景が見られるんじゃないかな…」


神風「今日こそ止めさせてやるんだから!」

585: 2017/11/23(木) 23:11:55.97 ID:YlpF8nK70
ーーーーーー食堂

提督「さて、そろそろ飯にするか…」


朝風「お疲れ様司令官!」


提督「ちょうど良かった朝風!いつもの…頼めるか?」


朝風「ボクに任せておきなさい!」


提督「よし、じゃあ席を取っておいてくれ。俺は飯を取ってくる」


朝風「わかったわ!」


提督「さてと……」

586: 2017/11/23(木) 23:13:52.98 ID:YlpF8nK70
提督「間宮さんいつものお願いします!」


間宮「いつもの…なんですね…」


提督「えぇ、いつものです!」


間宮「…………どうぞ、丼御飯です」ゴトッ


提督「ありがとうございます、お代わりもするんで、また後でお願いしますね!」


間宮「はぁ…………」

587: 2017/11/23(木) 23:16:59.20 ID:YlpF8nK70
提督「朝風は…っと……」キョロキョロ


朝風「司令官こっちよ!」


提督「おぉ、そこにしたのか……よしっと」ガタン


朝風「ボクはここでいいの?」


提督「あぁ、そこに座っててくれ」


朝風「机の上に座るなんて本当はお行儀は悪いけど…司令官が言うなら仕方ないわよね」


提督「クッションも敷いてるし、ギリギリセーフだろう」

588: 2017/11/23(木) 23:18:17.60 ID:YlpF8nK70
提督「それでは…いただきます」


朝風「はい、どうぞ」


提督「……」モグモグ


朝風「……」


提督「……」モグモグ


朝風「……」


提督「……」モグモグ


朝風「……」

590: 2017/11/23(木) 23:22:02.71 ID:YlpF8nK70
朝風「……司令官、本当にそれで美味しいの?ただの白い御飯よ?」


提督「何を言ってる、朝風以上のオカズがあるか」


朝風「もう…」


提督「こうやって朝風を眺めてるだけで、丼二杯は余裕だからな!」


朝風「司令官ったら本当に白い御飯だけで二杯いっちゃうものね……」


提督「……朝風、ボクって言ってくれ」


朝風「ボク……」


提督「……」ガツガツガツガツ


朝風「丼かきこんでる……」

591: 2017/11/23(木) 23:24:41.86 ID:YlpF8nK70
提督「よし、お代わり行ってくる!ちょっと待っててくれ!」ガタン


朝風「もう…司令官……」


松風「出たよ姉さん、司令官の朝風をオカズに丼飯が」


神風「毎日毎日何をしてるのよ司令官はぁ!」


松風「あれは…引くよ」


神風「朝風もなんで断らないのよぉ!!」

592: 2017/11/23(木) 23:30:58.64 ID:YlpF8nK70
松風「朝風はむしろ嬉しそうにも見えるよね」


神風「朝風~!戻ってきてーー!」


提督「すまん、待たせたな朝風」


朝風「ボクのことは気にしなくていいのよ司令官」


提督「では……」モグモグ


朝風「…ボク、司令官の役に立ってるよね?」


提督「当たり前だ!出撃でも頑張ってるし…こうやって飯も美味いしな!」


朝風「……ふふ、ありがと司令官!これからも、もっと頑張るからね!」

593: 2017/11/23(木) 23:32:33.54 ID:YlpF8nK70
今日はここまでです


前にも言いましたが、どの話がどの鎮守府と繋がっているかは想像にお任せします。その方が面白いと思うので…



【艦これ】鎮守府裏会議室 その10

引用: 【艦これ安価】鎮守府裏会議室