763: 2017/11/26(日) 19:06:18.97 ID:l+6Lzsoy0

770: 2017/11/26(日) 19:20:09.03 ID:l+6Lzsoy0
萩風「嵐、来てくれてありがとう」


嵐「いいっていいって、萩風の頼みならなんだってやってやるからよ!」


萩風「こんなこと人前で言えないから…」


嵐「誰にだってそんなことくらいあるって」


ガラガラ


嵐「相変わらず殺風景だな…」


萩風「私が議題を書きますね」



下3 二人の議題を

776: 2017/11/26(日) 19:34:00.81 ID:l+6Lzsoy0
『議題!


駆逐古鬼の前に突然化物が現れたら驚いたり攻撃したりするのか?それとも同胞として同じ反応するのか?』


嵐「……萩風、どういうことなんだ?」


萩風「どうもこうも書いた通りよ!この前見た映画でゼノモーフっていうのが出てきたんだけど……気になって気になって仕方ないの!」


嵐「それって見た目は駆逐古鬼に似てるのか?」


萩風「似てると言えば似てるレベルなの」


嵐「じゃあ同胞とは思わないんじゃねぇか?」


萩風「でも見た目は深海棲艦のそれよ?もう…気になって気になって!」

779: 2017/11/26(日) 19:49:13.33 ID:eI4FjLb8O
嵐「深海棲艦に似てるなら確かに反応はあるかもな。でもなんで駆逐古鬼なんだ?他にもいっぱいいるじゃんか」


萩風「あのね、ゼノモーフが女の人を首からグチャッと食べて、その髪の毛がサ~ってなってるシーンの感じが、駆逐古鬼の縦ロールに似てて…」


嵐「グロいシーンを解説すんな!っていうかそんな理由だったら、ツ級とかでもいいじゃん!」


萩風「私は駆逐古鬼の反応が気になるの!」


嵐「そんなの言われてもよぉ…」


萩風「共通の言語で話し掛けたりするのかしら?それとも問答無用で攻撃するのかしら…」

780: 2017/11/26(日) 19:54:16.74 ID:eI4FjLb8O
嵐「でもよ、駆逐古鬼がどんな反応するかなんて実際オレ達には知りようがないぜ?そのゼノモーフ?なんているわけねぇんだからさ」


萩風「……」


嵐「まぁだからこうやって会議するわけだけど…ん~なんも思い付かねぇな…」


萩風「……」


嵐「萩が言い出しっぺなんだからさ、なんか言ってくれよ!」


萩風「……」


嵐「萩、どうしたんだ?」

781: 2017/11/26(日) 20:05:02.29 ID:eI4FjLb8O
萩風「私ねゼノモーフ…持ってるの」


嵐「はぁ!?」


萩風「実際の撮影で使われたやつでね、中に人が入って動かす本物なの」


嵐「そんなのいつ手に入れてたんだよ?」


萩風「少し前に海外のオークションで売られてて…」


嵐「……いくらしたんだ?」


萩風「何百万か…」


嵐「マジかよ……」

782: 2017/11/26(日) 20:12:06.87 ID:eI4FjLb8O
嵐「で、でも駆逐古鬼はどうしようもないだろ!?深海棲艦が陸に来るなんて聞いたことねぇもん!」


萩風「……」


嵐「なんだよ…なんかあるのかよぉ…」


萩風「私ね、鎮守府ローソンてバイトしてるじゃない?」


嵐「ポーラさんとかがやってた期間限定のだよな?萩はそのまま残ったのか」


萩風「それでね、各地の鎮守府ローソンの店員を集めての講習会がつい先月あったの」


嵐「萩がこの前休んでたのはそれだったのか。それで?」

783: 2017/11/26(日) 20:27:21.29 ID:l+6Lzsoy0
萩風「その会場にね、居たの」


嵐「……嘘だろ?」


萩風「だってあの見た目は間違いなく駆逐古鬼だったのよ!」


嵐「ありえねぇって!なんで深海棲艦が鎮守府ローソンの店員やってんだよ!」


萩風「あの縦ロールは見間違えるはずないもの!」


嵐「大体よ、他の誰も気付かなかったのかよ!?」


萩風「私はね、かなり後ろの方に座ってたんだけど、その人…駆逐古鬼は一番後ろに座ってたの」

784: 2017/11/26(日) 20:46:02.94 ID:l+6Lzsoy0
萩風「会場はスライド見るからって直ぐ暗くなっちゃったけど…あれは間違いなくそうなの!」


嵐「人違いじゃねぇのか?絶対そうなんだな!?」


萩風「……その駆逐古鬼の隣に座ってた人は姫~とか、言ってたけど…」


嵐「なら別人だってそれ!」


萩風「偽名かもしれないじゃない!」


嵐「はぁ……萩はこうなったら聞かねえんだよな…」

786: 2017/11/26(日) 21:06:53.81 ID:l+6Lzsoy0
嵐「…で、どうしたいんだ萩は?」


萩風「講習会が終わったらその人は直ぐに帰っちゃったの。でも配られた資料には、どこの鎮守府の人が何処に座ってたっていうのがわかるから…」


嵐「……オレとその鎮守府に行って欲しいってことか?」


萩風「……ダメ?」


嵐「萩は言い出したら聞かねえだろ?はぁ…協力してやるよ…」


萩風「ありがとう嵐!!」


嵐「貸しイチだからな?今度何かあったら、オレの頼み聞いてもらうぞ?」


萩風「それくらいお安い御用よ!」

788: 2017/11/26(日) 21:14:34.79 ID:l+6Lzsoy0
嵐「…で、その鎮守府にはいつ行くんだよ?」


萩風「明日」


嵐「へぇ!?」


萩風「司令にはもう許可は取ってあるの。二人で旅行に行きますって!」


嵐「なんだよ…最初っからオレが引き受ける前提かよ…」


萩風「だって嵐は優しいから…」


嵐「……あぁもう!わかったよ、付き合ってやるよ!」


萩風「なら早く部屋に戻って荷造りしましょ!」


嵐「なんでこんなことになったんだ…」

789: 2017/11/26(日) 21:19:41.34 ID:l+6Lzsoy0
ーーーーーーそして

嵐「なぁ萩風、オレは一体何をしてるんだ?」


萩風「ゼノモーフの中に入ってるわね」


嵐inゼノモーフ「なんでオレがこんなことしてんだよ!」


萩風「だって私は反応を見たいもの!私が中に入ったら反応が見れないじゃない!」


ゼノモーフ「動き辛ぇよぉ…変な匂いもするし…」ゴワゴワ


萩風「それは本場の匂いよ、貴重なんだから!」


ゼノモーフ「知らねぇよ!!」

790: 2017/11/26(日) 21:26:21.99 ID:l+6Lzsoy0
萩風「さぁ嵐、その格好であのローソンに入ってきて!今はお客さんが居ないみたいだから!」


ゼノモーフ「……あぁもう!やってやるよ!」


萩風「頑張って嵐!」


ウィーン


ゼノモーフ「…ん?誰もいねぇのか?」


バタバタバタバタ


ゼノモーフ「おっ、来たみてぇだな…」


「いらっしゃいま……?」



下2 出てきた店員の反応を

796: 2017/11/26(日) 21:41:25.52 ID:l+6Lzsoy0
「あれ?今日ハロウィンだっけ?」


ゼノモーフ「……」


「お前、お菓子が欲しいのか?」


ゼノモーフ「……」


「おい何か言ってくれ…というより中に入ってるのは誰だ?」


ゼノモーフ「し……」


「し?」


ゼノモーフ「深海棲艦が喋ってる~~!!」

797: 2017/11/26(日) 21:43:13.55 ID:l+6Lzsoy0
春風「姫ちゃんどうしたの?」


駆逐古姫「いや、仮装した奴が来たと思ったら叫び始めたんだけど…」


ゼノモーフ「あぁぁぁぁ!」


駆逐古姫「いや~この仮装よくできてるよな。春風もそう思うだろ?」


春風「……」


駆逐古姫「春風…?」


春風「下2」


下2 春風の台詞や行動を

800: 2017/11/26(日) 22:02:19.55 ID:l+6Lzsoy0
春風「うちの人じゃないかもしれない…」


駆逐古姫「うちの人っていうと…?」


春風「この人、私達の鎮守府の人じゃないかもしれません!」


駆逐古姫「なんだって!」


ゼノモーフ「萩~!本当に居たぞ~~!」ダダダッ


春風「あっ逃げたわ!」


駆逐古姫「おい待てお前!」ダダダッ

801: 2017/11/26(日) 22:05:09.12 ID:l+6Lzsoy0
ゼノモーフ「走り辛い…」ズリズリ


駆逐古姫「捕まえたぞ!」ガシッ


ゼノモーフ「うぉぉぉぉぉ!本物の駆逐古鬼怖えぇぇぇ!!」


駆逐古姫「お前の目的はなんだ!」


ゼノモーフ「萩ーーー!助けてーー!」


駆逐古姫「仲間がいるのか?なら…」ガシィ


ゼノモーフ「!!」


駆逐古姫「下2」


下2 駆逐古姫の台詞や行動を

805: 2017/11/26(日) 22:14:44.51 ID:l+6Lzsoy0
駆逐古姫「仲間が居るならでてこーい!こいつがどうなってもいいのかー!」ガガシッ


嵐「ぎゃぁぁぁあ!4の字固めはやめてくれぇ!」


駆逐古姫「春風直伝の4の字固めからは逃げられんぞ!」


嵐「萩ーーー!もう限界だー!」


ザザッ


萩風「嵐、大丈夫!?」


駆逐古姫「お前が仲間なのか!?」


萩風「そうです!だから嵐を解放して下さい!」

806: 2017/11/26(日) 22:18:01.45 ID:l+6Lzsoy0
駆逐古姫「よしわかった」パッ


嵐「うぅぅ……」


萩風「嵐!」


春風「もう姫ちゃん、着ぐるみから引っ張りだして4の字固めはやり過ぎよ?」


駆逐古姫「だって春風が目的かもしれないじゃないか。そんな奴を放ってはおけない!」


春風「もう…」


駆逐古姫「春風、何度でも言うが私は春風のことが大好きなんだ。その春風に何かあったらと考えるだけで…」

807: 2017/11/26(日) 22:22:11.73 ID:l+6Lzsoy0
春風「私は大丈夫だから。ね、姫ちゃん?」


駆逐古姫「……ん」


嵐「イテテテ…酷い目にあったぜ…」


駆逐古姫「よし…落ち着いた所で質問だ。お前達はここに何をしに来た?」


駆逐古姫「どうせ春風のファンか何かだろうが、残念ながら春風は私の嫁だ」


駆逐古姫「しかも一児の母なんだ!私との間に可愛い娘が…あっ、私も春風の子どもを産んだんだが、これまた可愛いんだ」


萩風「あの……」


駆逐古姫「ん?なんだ?」


嵐「オレ達の目的はアンタなんだ。なんで深海棲艦がローソンの店員なんかやってんだよ?」


駆逐古姫「下2」


下2 駆逐古姫の台詞を

810: 2017/11/26(日) 22:33:33.51 ID:l+6Lzsoy0
駆逐古姫「何を言ってるんだ、仕事をするのは当たり前だろう」


嵐「いや、あのな…」


駆逐古姫「ここに住み込みで働いている以上は、働くのは当然だろう?」


駆逐古姫「私は艦娘じゃないから給料も出ないし、生活費もどうにもならん」


萩風「そうじゃなくてですね…」


駆逐古姫「あっ、もちろん私だけじゃないぞ。春風はもう出撃はできないから、こうやってローソンで働くしかないんだ」

811: 2017/11/26(日) 22:36:54.14 ID:l+6Lzsoy0
駆逐古姫「普通なら満足のいく生活は送れないだろうが、ここは鎮守府だ。いざと言う時はなんとでもなる」


春風「姫ちゃん?」


駆逐古姫「子育てしながらのバイトはとても大変だ。でもこれも春風との未来を想像すれば…」


春風「姫ちゃん!!」


駆逐古姫「どうした春風?あぁ…怒った顔も可愛いなぁ…」


春風「そうじゃないでしょ!」


嵐「なぁ…オレが聞きたかったのは、なんで『深海棲艦が』ここで働いているかなんだ」


萩風「いったいどういうことなんですか……?」


駆逐古姫「下2」


下2 駆逐古姫の台詞や行動を

818: 2017/11/26(日) 22:58:55.58 ID:eI4FjLb8O
駆逐古姫「結婚するんで深海の方には辞表出してきたから」


嵐「辞表!?」


萩風「結婚!?」


駆逐古姫「深海から逃げ出してきてずっとモヤモヤしてたから…いや~辞表でなんとかなるもんだな」


春風「辞表を提出した上司の深海棲艦…防空棲姫でしたっけ?『ソッカ辞メルノカ』って。凄くあっさりしてたわよね…」


駆逐古姫「辞表のことを教えてくれた戦ちゃんには感謝しないとな」

819: 2017/11/26(日) 23:02:02.45 ID:eI4FjLb8O
嵐「は、萩…こいつら何言ってんだよ?」


萩風「わからないわ……」


駆逐古姫「で、お前は何をしに……」


戦艦棲姫「なんだ、騒がしいがどうしたんだ?」ヌッ


嵐、萩風「ダイソンもいるーーー!!」バターン


戦艦棲姫「その名前懐かしいな…ん、お前らは誰だ?」


春風「気絶してしまいましたね…」


嵐、萩風「きゅう……」

820: 2017/11/26(日) 23:04:25.38 ID:eI4FjLb8O
戦艦棲姫「どういうことなんだ春風?」


春風「私にもよくわからないんですけど、どうやら姫ちゃんが目的だったみたいで…」


駆逐古姫「あの仮装が関係あったのか?」


春風「それもわからないけど…」


戦艦棲姫「他の鎮守府から来てるならマズイな。私達の存在が知れ渡る可能性がある」


駆逐古姫「この二人はどうする?」


下2 春風、駆逐古姫、戦艦棲姫の誰かの台詞を

823: 2017/11/26(日) 23:23:38.47 ID:l+6Lzsoy0
駆逐古姫「喋りませんと誓約書でも書かせとこう」


戦艦棲姫「ふむ…それが一番かもしれないな」


駆逐古姫「こいつらは私達を見てビビってたみたいだし、脅せば上手くいくだろう」


春風「姫ちゃん、くれぐれも乱暴は…」


駆逐古姫「わかっているさ、私は誰も傷付けはしない」


戦艦棲姫「それは私も同じだ。だからこうやって陸に来てるんだ」


春風「…うん、そうだったわよね」


駆逐古姫「よし、なら場所を移動しよう。戦ちゃん二人を……」

824: 2017/11/26(日) 23:27:21.67 ID:l+6Lzsoy0
ーーーーーー

嵐、萩風「…………」ガタガタガタガタ


戦艦棲姫「二人は知ってはならない秘密を知ってしまった」


駆逐古姫「このまま無事に返す訳にはいかない」


萩風「お、お願いです、どうか命だけは……」


戦艦棲姫「それは二人の態度によるな」


嵐「なんでもするからよぉ…見逃してくれよぉ…」


駆逐古姫「ほぅ…なんでもするんだな?」


嵐「はい…」ビクビク

825: 2017/11/26(日) 23:29:58.03 ID:l+6Lzsoy0
戦艦棲姫「おい姫ちゃん、予定と違うぞ」コソコソ


駆逐古姫「悪役なんて初めてなんだ。少しくらい遊んでいいだろ?」コソコソ


戦艦棲姫「あまりやり過ぎるなよ?」コソコソ


駆逐古姫「わかってる、春風が悲しむからな」コソコソ


萩風「あの…私達何をされるんですか…?」


嵐「オレはどうなってもいい!せめて萩を…!」


駆逐古姫「なら…下2」


下2 駆逐古姫の台詞を

830: 2017/11/27(月) 00:00:35.22 ID:vP9v9MjU0
ーーーーーー

ゼノモーフ「……」プラカード


萩風「嵐大丈夫?疲れてない?」


ゼノモーフ「あぁ、これくらい平気だ。これを無事に一日できれば、俺達は解放されるんだ」


萩風「辛かったらいつでも言ってね?私がすぐ代わってあげるから」


ゼノモーフ「萩…ありがとうな…」


………


駆逐古姫「いやーちょうど面倒臭い仕事があって助かったな」


戦艦棲姫「あいつらに押し付けてよかったのか?本当ほ私達がやる仕事だろう?」


駆逐古姫「いや、プラカードを持つのは私達元深海棲艦には無理だ。春風や五月雨がやることになるだろう」


戦艦棲姫「む……」

831: 2017/11/27(月) 00:04:49.81 ID:vP9v9MjU0
駆逐古姫「もし春風がやることになってみろ、イチャイチャする時間が無くなるじゃないか!」


戦艦棲姫「そうだな……姫ちゃんは春風第一だからな…」


駆逐古姫「お前も人ごとじゃないぞ?もし代役で、お前の旦那がプラカードの係りになったらどうする?」


戦艦棲姫「……それは嫌だな」


駆逐古姫「だろう!?」


戦艦棲姫「まぁ誓約書にサインもさせたし…プラカードの仕事が終わったら帰してやろう」


駆逐古姫「しかしあいつらの目的はなんだったんだ……?」



戦艦棲姫「結局理由はわからなかったな…」

ーーーーーー

832: 2017/11/27(月) 00:06:21.66 ID:vP9v9MjU0
今日はここまでです


前の鎮守府の話題を出すのはどうかと思いましたが、安価が駆逐古鬼になったので、せっかくなので出してみました


あと、萩風達は結局駆逐古姫と駆逐古鬼を間違えたまま帰ってます


【艦これ】鎮守府裏会議室 その13

引用: 【艦これ安価】鎮守府裏会議室