266: 2009/11/15(日) 18:41:26.58 ID:Eiy/xfV3O
金糸雀「今晩はみっちゃんイチオシの仮面ライダー上映会をするのかしら!」

水銀燈「くだらない……」

真紅「特撮なんて、みっちゃんさんも意外と幼いのね」

雛苺「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶー!なのー!」

翠星石「もしつまらんかったらとっとと寝てやるですぅ」

蒼星石「あはは、まぁまぁ……」



金糸雀「さ、さっそく上映開始かしら!」ピッ


『真・仮面ライダー 序章』
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

267: 2009/11/15(日) 18:44:11.77 ID:Eiy/xfV3O
―上映後

翠星石「……」フラフラ

JUM「どうしたんだ?」

翠星石「な……なんでもねーです……」

JUM「……?」

JUM「ところでお前らさっき何見てたんだ?」

翠星石「……」うるうる

翠星石「す……翠星石は何も知らんですよ……」

JUM「?」

268: 2009/11/15(日) 19:02:33.27 ID:Eiy/xfV3O
翠星石「ん……チビ人間の奴本を忘れて二階に行きやがったですぅ」

金糸雀「翠星石が届けてあげればいいんじゃないかしら?」

翠星石「わかってるですよ、やれやれ手間のかかるヤローです」ばちゃっ

金糸雀「あ゙っ……」

翠星石「や……やっちまったですぅ」

金糸雀「翠星石!ティッシュを!」

翠星石「言われんでもわかってるです!」

269: 2009/11/15(日) 19:06:54.81 ID:Eiy/xfV3O
翠星石「……」

金糸雀「……」

翠星石「……紅茶でべちょべちょですぅ」

金糸雀「雛苺の飲みかけを放っておくから引っ掛けて零すのよ……」

翠星石「それは翠星石の責任では無いですよ……」

金糸雀「……そうね」

270: 2009/11/15(日) 19:11:04.60 ID:Eiy/xfV3O
金糸雀「……ところで」

金糸雀「これって『教科書』じゃないかしら?」

翠星石「『教科書』?」

金糸雀「えぇ、この国の子供が学校へ持っていかなければいけない本よ」

翠星石「それじゃあ……」

金糸雀「……滅茶苦茶怒られるわね」

翠星石「どどどどうすれば……」

金糸雀「とにかく素直に謝るしか……」

ガチャッ

JUM「お前ら、僕の教科書知らないか?」

JUM「……って、なんじゃこりゃぁぁああ!!」

272: 2009/11/15(日) 19:17:48.20 ID:Eiy/xfV3O
JUM「……どっちの仕業だ」

金糸雀「それは……」

翠星石「その……」

金糸雀「……」

翠星石「……」

金糸雀「カ、カナの仕業なのかしら!」

翠星石(か、金糸雀……)

金糸雀(良いから合わせるのかしら!)

金糸雀「カナがさっきうっかりこぼしちゃったのかしら!」

翠星石「そ、そうですぅ!翠星石は何も知らんですよ」

金糸雀「決して悪気があったワケじゃないのかしら、だから許して欲しいのかしら!」

273: 2009/11/15(日) 19:23:40.72 ID:Eiy/xfV3O
JUM「ほー……まぁ反省しているようだし……」

JUM「お尻百叩きの刑で許してやろう」

金糸雀「!?」

翠星石「!?」

JUM「ちょっと待ってろ……紐と布団叩きもってくるから」


ガチャン


翠星石「ち、チビ人間の奴滅茶苦茶怒ってやがるです……!」

金糸雀「ひゃ……百回も叩かれたら氏んじゃうのかしら……」

274: 2009/11/15(日) 19:29:03.37 ID:Eiy/xfV3O
JUM「金糸雀、手を後ろにしろ」

金糸雀「わ……わかったのかしら……」ガクガク

JUM「……」ぎゅっ きゅっ

翠星石(……後ろ手に縛る意味はあるんですかね)

JUM「……」ひょいっ

JUM「……」ぎゅっ ぎゅっ

金糸雀「……」

JUM「これでよしっと」

JUM「金糸雀、今お前は後ろ手に縛られ椅子に固定されているワケだ」

JUM「勿論百回叩き終わるまで絶対にこの紐は解かない」

JUM「何か言い残す事はあるか?」

金糸雀「……無いのかしら」

275: 2009/11/15(日) 19:32:25.14 ID:Eiy/xfV3O
金糸雀「……」

金糸雀(妹の為ですもの……お姉ちゃんであるカナが我慢すれば……)

翠星石「……」

JUM「よーし、それじゃあ全力で行くぞー」

金糸雀「……」カタカタ

翠星石「……」

JUM「はぁぁぁああ!!」ぶんっ

翠星石「ちょーっと待ったー!ですぅ!」

JUM「?」

276: 2009/11/15(日) 19:38:27.67 ID:Eiy/xfV3O
翠星石「か、金糸雀は何もしていないのです!紅茶を教科書にぶっかけてしまったのは翠星石ですぅ!」

金糸雀「翠星石!あなた……」

翠星石「だから……だから金糸雀を離してやって欲しいのです!」



JUM「……やっぱりな」



金糸雀「へ?」

JUM「どうせそんな事だと思ったんだよ。教科書は真紅に頼んで直して貰うから気にするな」

JUM「性悪人形、よく自白したな。でもそういう事は初めから素直に言えよ」

JUM「金糸雀も、庇いたい気持ちはわかるがそういうのは良くないぞ」

JUM「じゃあな」

ガチャン

277: 2009/11/15(日) 19:41:30.15 ID:Eiy/xfV3O
翠星石「はぁ……」

金糸雀「助かったのかしら……」

翠星石「金糸雀、すまんかったです……」

金糸雀「気にしなくていいのかしら!でも謝る気持ちがあるのなら」

金糸雀「これを解いて欲しいのかしら」ジタバタ

翠星石「任せろ!ですぅ!」

翠星石「えーっと、これがこうで……」

278: 2009/11/15(日) 19:46:12.45 ID:Eiy/xfV3O
―十数分後

翠星石「……」

金糸雀「翠星石、まだかしら?」

翠星石「す……」

翠星石「翠星石には無理ですぅ、だから諦めるです」

金糸雀「えぇぇえ!!ちょっと、それは幾ら何でも酷すぎるのかしらー!」

ガチャッ

蒼星石「こんにちはー……って、金糸雀は何をしているんだい?」

翠星石「さぁ?翠星石は何も知らんですよ」

金糸雀「あーん、もー最悪かしら~……」

終わり

279: 2009/11/15(日) 19:51:51.38 ID:qnapPw6B0
翠星石最低すぎるwwwwwでもそんな翠星石もかわいいよ!!
乙おつ!

引用: 翠星石「翠星石は何も知らんですよ」