356: 2010/11/22(月) 20:15:44.84 ID:pwWUA6DQ0


前回:キョン「久しぶりだなおっさん」


異世界からの帰還者
宇宙人謹製のアンドロイド
可愛らしいターミネーター
イケメンな文芸部員

彼らは私の願望が作り出した空想の産物
宇宙人、未来人、異世界人
足りないものといったら超能力者 消去法で考えるとやっぱり彼は超能力者なのかしら

文芸部は異能力者の集う魔境とかしている

どうやら私もその一人らしい

ハルヒ「ねぇ、谷口、私って普通の女子高生よね?」

谷口「なんだよいきなり?・・・まぁ、中学のころよりは丸くなったんじゃないか?」

ハルヒ「そ、そうよねぇ!私は普通の女子高生よ」

谷口「ああ、そう言えばこの間教室で文芸部の部長とキョンが・・・あいつら付き合ってんの?」

ハルヒ「そ、そう。あの二人仲いいのよね!」

谷口「ふーん、で、お前はあいつの事好きじゃないのか?」

好き?あいつの事が好きかですって?
年がら年中マフラー巻いて暑苦しくて、喧嘩っ早くてちょっと強い
中学の時は何時も一人だった 何時も奇抜な事をやって、周りから嫌煙されて
ちょっと変な私にしつこく絡んでくれて、何時も守ってくれてた
最初は嫌いだったのよ?でも、あいつと一緒に過ごしていると不思議な事がいっぱいで楽しくて・・・
「涼宮ハルヒの憂鬱 Ⅱ」

353: 2010/11/22(月) 19:37:38.57 ID:pwWUA6DQ0
おちて・・・・いない・・・・・

357: 2010/11/22(月) 20:28:04.19 ID:pwWUA6DQ0
ハルヒ「な、何言ってんのよ谷口。あんな変人誰が好き好んで」

谷口「なるほど、じゃあお前は今フリーってわけか・・・・どうだ、俺と付き合ってみないか?」

ハルヒ「は?な、何どさくさに紛れて告白してんのよ!冗談は顔だけにしてよ!もう」

谷口「ハハハ、そうそう。冗談だよ冗談!予鈴なったぞ!教室急ごうぜ!」

予鈴がなって一言ハルヒに告げると谷口は教室に向かって走り出した
少し、寂しい背中をしていたような気がした
ちょっと言い過ぎたかしら、ごめんなさい谷口

キョン「よう、ハルヒ」

後ろの席、何時ものようにあいつが座っていて、私を出迎えてくれる

ハルヒ「相変わらず暑苦しい奴ね!もう6月だってのに何時までマフラー巻きつけてんのよ!」

キョン「これは俺の本体みたいなものだからな」

ハルヒ「はぁ?」

少し気が立っていたのだろうか、キョンに強くあたってしまった
異性に対する感情の高ぶりは恋の予兆であるとどっかの携帯小説のような台詞が頭の中を駆け巡る

ハルヒ「言っても無駄ね、熱中症になっても知らないから」

キョン「俺はそんな病にかかるような軟弱者ではない」

358: 2010/11/22(月) 20:47:08.55 ID:pwWUA6DQ0
放課後、教室でモニターの前に座るキョン

キョン「惑星のありか、月と太陽が重なる時、黒い星が輝きを見せる」

何を探しているのか・・・映し出された絵は朝比奈みくるのコスプレ画像
部室にのロッカーに放置してあったメイド服、先代の文芸部員の忘れ形見であろうか

ハルヒがそいつを見つけるなり、朝比奈さんに着せるという暴挙に走る
嫌がりながら着せられたメイド服
そのメイド服を気に入ったのか、今では文芸部での朝比奈専用ユニフォームと化していた

何時、誰に取られたのであろうか?彼女がよろめいた際に撮影された数枚の写真
その画像がサーバーの中の擬装されたフォルダーに格納されていた

キョン「見つけたぞ、黒い星」

みくる「何が見つかったんですか?」

お盆にお茶を乗せ、モニターの横に近づいてくる朝比奈
折りたたみ机の上にお茶を置くとモニターを覗き込もうと

キョン「いや、なんでも!」

みくる「あれ?私の名前のフォルダー・・・一体何が入ってるんですか?」

キョン「ほんと、なんでもないんで!あ、胸当たってます」

マウスを掴もうと朝比奈が腕を伸ばし、その拍子に俺の背中に巨大なそれを押し付ける
ああ、何と心地のいい感触であろうか、やはり写真より生の感触が一番である
本の虫である長門がその光景に気づくと顔をあげ、こちらを凝視する そんな人をさげすむような目で見つめないで欲しい

359: 2010/11/22(月) 21:06:42.66 ID:pwWUA6DQ0
いつかの昼休み、まあ数日前の話だが

パンをかじりつつホームページの更新に勤しむ俺の居る文芸部室に一人の来客が

???「お久しぶりです、キョン君」

ナイスバディーなお姉さんが部室の入り口に立っていた
今にもはち切れそうな胸をキツメなワイシャツで包んで谷間を強調させていた

キョン「どなた?」

???「っと・・・まあすぐにはわかりませんか」

彼女は朝比奈みくるの将来の姿だそうで、用件を伝えにやってきたのだそうだ

みくる(大)「この左胸にある黒子が証拠ですよ?」

俺に近づいて胸をチラつかせる彼女、何故こいつはこんなにも積極的なのだろうか?

みくる(大)「うーん、やっぱこの世界のキョン君は私の居た世界のキョン君と少し違うのかしら?」

キョン「まさか、おっさんのお知り合い?」

みくる(大)「おっさん?・・・ああ、あっちの世界のキョン君ね!知り合いというより友達というかその・・・
       あ、そうそう!用件なんだけどね!白雪姫って童話知ってるかしら?」

キョン「唐突ですね、不幸な娘が大出世する話・・・その童話が何か?」

みくる(大)「近々また閉鎖空間が発生するわ。でも、何時ものそれとは違う。白雪姫、その時が来たら思い出して」

360: 2010/11/22(月) 21:18:30.52 ID:pwWUA6DQ0
ドンッ!扉が開くと同時にムスッとした顔のハルヒが体操着姿で部室に入ってきた
ああ、何と気まずいところを見られてしまったのか・・・・修羅場

キョン「あ、あのハルヒ・・・・これはだな」

ハルヒ「・・・・出てって」

怒ってる、ああ、怒らせてしまった。どうしよう

ハルヒ「着替えるから出てってって言ってるのよ!」

目に怒りの炎を燃やしながら俺に近づいてくるとマフラーの両端を掴んでひっぱる

キョン「く、くるし!わかった、出てくからひっぱんな!」

マフラーを引っ張って俺の体を廊下まで引きずる
その体系からは重いもつかない馬鹿力であった

ハルヒ「もうしらない!」

廊下に俺を放り出すとムスッとした顔でそっぽを向けて扉をバタンと閉める

キョン「・・・・やっちまったぜ」

古泉「おや?どうかしましたか?」

362: 2010/11/22(月) 21:40:21.33 ID:pwWUA6DQ0
古泉「なるほど、それはまずいですね」

廊下に閉め出された俺は古泉に事の経緯を話す

キョン「ああ、あいつを完全に怒らせちまった」

古泉「本当にまずいですよ・・・前に忠告したじゃありませんか」

キョン「人の心は移ろいやすく、何時何が起こるかなんてわからない」

古泉「詭弁です!単に貴方の注意不足なだけじゃないですか!」

キョン「・・・・起こってしまった事は仕方がない、『もしも』なんてありえない」

古泉「やれやれですね」


キョンの奴、なんでみくるちゃんといちゃついてるのよ!

みくる「あ、あの、涼宮さん?さっきのはその・・・」

ハルヒ「何よ・・・」

みくる「ひゃ、ひゃい!」

朝比奈さんにいちゃついたり長門と仲良く会話したり
本当に節操ない奴ね、キョンって・・・呆れたわ

長門「・・・・一波乱 面倒は嫌い」

364: 2010/11/22(月) 21:59:01.04 ID:pwWUA6DQ0
ハルヒ「ん・・・あれ?ここどこ?」

目覚めるとなぜか私は夜の学校に居た

制服に着替え終わると廊下で深刻な会話をしている二人を読んで部活を再開し
皆別々の本を読んで放課後まで時間を潰した
下校時間を告げるチャイムが鳴ると、後片付けをして解散した

で、シャワー浴びてご飯食べて寝たんだけど

ハルヒ「なんでよ・・・」

何故私はこんな所で目覚めたのだろう

キョン「ん・・・・ふぁあ・・・は、ハルヒ!!」

その隣にはキョンが寝転がって居て、私の存在に気がつくと飛び起きる
何でこいつがこんなところに居るのよ、そして何で私は夜の学校なんかに

ハルヒ「どうなってんのよこれ・・・ここ、どこよ」

キョン「・・・・閉鎖空間、部長氏の部屋で体験したそれ」

ハルヒ「何言ってんのよ!キョン?」

キョン「とりあえず学校を出るぞ、こんなところに居ても仕方がない」

校門に向かって歩き出す
到着して校内から出ようとするとあることに気がつく、ここからは出られないと
目の前にガラスの壁のようなものが現れ、私達の進路をふさぐ

365: 2010/11/22(月) 22:16:48.80 ID:pwWUA6DQ0
裏口を目指して走り出すキョン
校内の外に出ようとしても、見えない壁が私達の行き先を阻む

キョン「やっぱりな、周囲をぐるっと囲まれている」

ハルヒ「出られないの?」

キョン「・・・とりあえず中に入ろう」

夜の学校、昼間の賑やかな音とは打って変わり
誰も居ない学校は暗闇と静寂に包まれていた

下駄箱まで歩くと、ハルヒが俺のマフラーの端をつかん手来る

キョン「怖いのか?あとそれ、引っ張りのやめてくれないか」

ハルヒ「べ、別に!怖くなんか無いわよ」

強く引っ張り返すハルヒ

キョン「あ、あの苦しいんでほんとやめてもらえます?窒息しちゃいます」

外との連絡手段の確保の為職員室に向かう

ハルヒ「鍵、しまってるわね」

キョン「まかせろ キー」

マフラーの片端を持って鍵穴に近づけると先端が鍵の形に変形し
鍵穴に差し込まれ、職員室の扉を開けることに成功した

366: 2010/11/22(月) 22:36:16.13 ID:pwWUA6DQ0
事務机に置かれた電話を握り、外に通じるか確認してみる

ハルヒ「駄目ね・・・」

ピーっというトーン音は聞こえず、どうやら回線が切れているらしい

キョン「やっぱ駄目か」

しばらく職員室で考え込んでいるキョン
外の様子が気になった私は窓辺に向かって外の景色を・・・・

ハルヒ「キョン・・・・見て」

外を見下ろすとビルが立ち並ぶ町並みが目に付く
ビルからは光りが発せられず、停電にでもあったかのように街は眠りについていた

ハルヒ「なんなのよ、これ!気味が悪いわ!」

月の光りでもなく、星の輝きでもなく・・・空は青白く薄い光を発して街を照らす

キョン「お茶、飲むか?」

ハルヒ「遠慮しておくわ」

職員室を後にし、文芸部室に向かった。道中、廊下は外の薄い光に照らされていた

ハルヒ「ここはどこで、なんで私こんなところに居るの?よりにもよってなんであんたなんかと!
     探検してくる、あんたはここに居て!」

この学校で何が起こっているのか、それを確かめる為に校内を散策しようと思う

367: 2010/11/22(月) 22:51:01.32 ID:pwWUA6DQ0
行っちまったか 不思議な事に興味がないといいつつ
人一倍不思議を求めて生きてきたあいつ こんな状況ではしゃぐのも無理はない
それにハルヒが自分で作った空間だ ほっといても氏ぬ事はないだろう

キョン「ん?」

入れたてのお茶を飲みながら椅子に座ってくつろいでいると
外に赤い光りの玉が現れて、人の形に変わった

キョン「古泉?」

古泉「こんばんは、トラブルメイカーさん」

キョン「もうちょっとまともな姿でこれなかったのか?」

古泉「その事も含め、少し話させていただきます・・・
    率直に申し上げましょう。これは異常事態です。」

普通の閉鎖空間なら難なく侵入できるが、今は仲間の力を借りて無理やり中途半端な介入をしている状態
破壊神ハルヒは現実の世界に愛想着かして新しい世界を創造する事を決めたのだそうだ 世界をリセットする
涼宮ハルヒが構築した新しい時空断層、閉鎖空間 もしかすると今までの閉鎖空間は予行演習だったのかもしれない
そう古泉は俺に語った ハルヒの望む世界、そこに閉じ込められたハルヒと俺

古泉「あー、そうそう。朝比奈さんと部長から伝言を預かっています
    朝比奈さんは『ごめんなさい!私のせいです』っと
    部長からはパソコンの電源を入れてみて欲しい・・・と」

368: 2010/11/22(月) 23:12:49.72 ID:pwWUA6DQ0
そういや、サーバーが見当たらない
サーバーの代わりに机の上にテレビみたいな物と入力インターフェイスが置かれていた
初代iMac これまた懐かしいものを・・・・

電源を入れると 画面の端っが点滅しだす

_ 

YUKI.N>Hello! My brother.
・・・・Fack you!
YUKI.N>Oh... miss spell. Fuck you!
kyon>Fuck you!
YUKI.N>Fuck you!
kyon>Fuck you!
YUKI.N>Fuck me!
kyon>冗談はさておき、長門か?
YUKI.N>私、日本語わかんないアル
kyon>で、どうすりゃいい?
YUKI.N>どうにもならない。
     情報統合思念体は失望している これで進化の可能性は失われたと
     涼宮ハルヒは何も無いところから何かを生み出す力を持っていた
     これは思念体も持ち合わせていない能力 
     この情報創造能力の力を解析すれば行き詰る事故進化の糸口がつかめるかもしれないと考えた
     どーでもいいけど、乗りの悪さに失望した もう知らない
kyon>ちょ・・・・待てよ
YUKI.N>バーカバーカ
kyon>
YUKI.N>このコンピューターは30秒後に爆発します 至急退避してください

アップル御用達爆弾アイコン、最後の言葉に俺は生命の危機を感じ、文芸部室を脱出した

370: 2010/11/22(月) 23:27:20.60 ID:pwWUA6DQ0
部室を出て廊下を疾走すると鈍い衝撃がが俺の体を揺らし
ドーンッと言う爆発音と閃光によって文芸部室は消失した

キョン「あっぶねー・・・マジで頃す気かよ!」

廊下で立ち止まっているとハルヒがこちらに気がついて、何か叫びだした

ハルヒ「キョン、窓窓!外見てよ!」

キョン「ああ、さっき長門のいたずらで危うく氏に掛け・・・あ」

窓越しに外を見つめるとそこには青白く光る巨人の姿が見えた

キョン「何よあれ!怪物!?蜃気楼じゃないわよねぇ!宇宙人かも
     それか、古代人が開発した超巨大兵器が現代に蘇ったとかぁ!」

特撮映画の怪獣を見てワクワクするよう子供のような声で俺に語りかけるハルヒ

閉鎖空間にあらわれる巨人、それはセットのようなものだ

キョン「逃げるぞ」

ハルヒ「え?ちょっと何?」

ハルヒの手を引っ張って校舎の外に向けて走る
多分あの巨人は校舎を破壊するつもりだ、急がなくてはならん

ハルヒ「うわぁっと!」

巨人による一撃が校舎を直撃き、揺らす

372: 2010/11/22(月) 23:38:26.29 ID:pwWUA6DQ0
ハルヒ「ねえキョン、あいつ私達を倒す気かしら!邪悪なものには思えないんだけど」

キョン「兎に角ここは危ない、とっとと外に出るぞ!」

どこか嬉しげな顔をしたハルヒの腕を引っ張って校舎の外に走る

キョン「ハルヒ、落ち着いて話を聞いてくれ。ここは願望が作った空間だ」

グラウンドに出るとハルヒが歩みを止めて俯く

ハルヒ「何よ・・・・また私のせい?」

ハルヒは今にも泣き出しそうな顔で語りだす

ハルヒ「何時だってそう、わけのわからない現実を見せられて
     文芸部の皆に信じられない話を聞かされて、
     私のせいだと言われて・・・・」

キョン「ハルヒ・・・」

ハルヒ「ピンチの時は守ってくれて、ちょっと頼もしいかなって思ったりもするけれど
     でも、何時もの時は私を弄って遊んだり、他の女の子といちゃいちゃしたり」

キョン「俺が・・・・悪かった」

ハルヒ「ううん、貴方は何も悪くないわ?それが男の子って奴だもの
     それに、こんな世界を作ったのは私なんでしょう?
     だからね、キョン、私ここで氏のうと思うの」
そういうと、ハルヒは巨人の暴れる方向目指して走り出した
キョン「まて!ハルヒ!」

373: 2010/11/22(月) 23:39:41.44 ID:pwWUA6DQ0
>>371
ハルヒの台詞のところにキョンって書いちまったwwwwすまんwww

376: 2010/11/22(月) 23:52:44.56 ID:pwWUA6DQ0
暴れる巨人の足元に近づき、立ち止まるハルヒ
それを見つけた巨人は暴走を止め、ハルヒを見つめおろす

ハルヒ「殺・・・・して・・・・」

先ほどまで暴れていた巨人は沈黙を続ける

ハルヒ「頃しなさいよ!こんなアタシ、生きてたってしょうがないんだから!」

願望をかなえる能力、その能力のせいで誰かを傷つけてしまった
私の力は皆に災厄を振りまくだけ、そんな力を持つ私に生きる意味なんて

巨人「ウォオオオオオオオオオオオオオオ」

うめき声と共に握りこぶしがハルヒ目掛けて振り落とされる

キョン「ダッシュ!」

巨人の拳が地面に深々と突き刺さる

ハルヒ「・・・・キョ・・・・ン」

拳が振り落とされている中、ハルヒを捕まえて安全圏まで退避した

キョン「馬鹿な真似はよせ!」

ハルヒ「こんな・・・・こんな私なんかを助けても・・・・いい事ないわよ」
パチンッ!キョンの平手がハルヒの頬を叩き、赤いあとを作る
キョン「お前が居なきゃ!お前が居なきゃなぁ!俺は嫌なんだよ!
     ハルヒ!俺はお前の事が好きだ!だからお前を守る!今までも、これからも!」

379: 2010/11/23(火) 00:07:01.27 ID:mbrsT7nM0
キョン「ぬぉおおおおおおおおおおおおおおおお!」

お姫様抱っこで抱えていたハルヒを地面にそっと降ろすと
キョンは目の前の巨人目掛けて走り出す

地に深々と突き刺さった腕を引き抜こうと身悶える巨人目掛けて

キョン「うぉおおおおおおおおおおおおおお!」

巨人の後ろに回りこむと巨人の脚を端を青く輝やせるマフラーの力を借りて垂直に走って登る

腰を曲げた巨人の背に乗ると首目掛けて走り出し、首のところまでやってくる

キョン「バスターソード!」

マフラー「『シップチェスター』」

マフラーを首から振りほどいて持ち直すと、マフラーは巨大な剣の形に姿を変える

キョン「切り裂けええええええええええええええええ」

対艦刀の裏に備え付けられたブースターの出力で空に飛び上がり
巨人の首筋に狙いを付けて裏返すと刃先を降ろす

キョン「いっけええええええええええええ」

青い炎で峰を燃やしながら首筋にぶつかり、強引な推進力で首を切り進む

キョン「斬ッ!」

380: 2010/11/23(火) 00:17:05.45 ID:mbrsT7nM0
ハルヒ「キョン!避けて!」

巨人の首を切り落とした瞬間、何処からとも無く巨大な拳が現れキョンを吹っ飛ばす

キョン「ぐはぁっ!」

もう一体の巨人が現れ、降下するキョンに殴りかかったのだ
グラウンドの方向に吹っ飛ばされるキョンを追いかける

土煙を上げながら芝の上に倒れ伏すキョンが居た

ハルヒ「キョン、しっかりしてよ!」

キョン「あ、何だハルヒ・・・か」

ハルヒ「しっかりしてよ!私を守る為に氏んだなんていったら洒落になんないわよ!」

口から血を流し、今にも氏にそうな表情で私を見つめる

キョン「泣くなよ、ハルヒ・・・まだ氏んだわけじゃない」

ハルヒ「喋っちゃ駄目よ!」

キョン「それに・・・まだ氏ねないらしいからな」

キョンが私を見透かすように校舎の方向に視線を動かすと
すると、そこには青白く光る巨人が数体

私の生み出した世界は、絶望に満ち溢れていた        
                                                     続く

381: 2010/11/23(火) 00:19:53.68 ID:mbrsT7nM0
読んでくれた皆さん、保守してくれた皆さん本当にありがとうございました

今日は切れ味の悪い終わり方になってしまいました。ごめんなさい
後編は後日ちゃんと書きますんで、今日はここで終わりとなります

それでは皆さんおやすみなさい

引用: ハルヒ「不思議すぎてついていけない」