1: 2009/07/19(日) 19:25:25.98 ID:oO0PScZx0
翠星石「あ~、今日も暑いですぅ……」

JUM「ぎらつく太陽、入道雲、もう完全に夏だな」

雛苺「うゆ~……あっついの……」

真紅「冷房も壊れたし、風は通らないし、最悪ね」

JUM「冷房は明日には直るから大丈夫だけど……」

真紅「さしあたっては、今日をどう乗り切るかよね」

翠星石「あぁー!こう暑いと水浴びでもしたいですぅ」

JUM「……水浴びか。いいな、ちょっとまってろ」

雛苺「ジュン、どこいくの?」

JUM「ちょっと探し物だ」

2: 2009/07/19(日) 19:26:48.26 ID:oO0PScZx0


JUM「確か昔のが……」

真紅「何を探してるの?」

JUM「ビニールプールだよ」

雛苺「ビニールプール?」

JUM「ああ、確か昔買ったのがあると思うからな。これで水浴びも出来るだろ」

雛苺「わーい!水遊びできるのー!」

翠星石「ちび人間にしては良い心がけですぅ」

JUM「たまにはいいだろ。……よし!見つかったぞ!」

3: 2009/07/19(日) 19:28:07.54 ID:oO0PScZx0

金糸雀「わぁー!プールかしら!カナも入りたいかしら!」

JUM「それは別にいいけどさ……水着はどうするんだ?」

金糸雀「それなら心配無用。すぐに取ってくるかしら」

JUM「そうか、ならいいや」

翠星石「それじゃあ翠星石たちは着替えてくるですぅ。覗いたらダメですよ!ちび人間!」

JUM「誰も覗かないから心配するな性悪」

翠星石「むっきぃぃー!」

真紅「暑苦しいから騒がないで頂戴」

4: 2009/07/19(日) 19:30:25.66 ID:oO0PScZx0

JUM「よし水も張れたし、おーいお前ら、もう入ってもいいぞー!」

翠星石「やっと涼しくなれるですぅー!」ドボン!

雛苺「いやっほーなのー!」ドッボーン

真紅「……冷たいのだわ」チャポン

金糸雀「カナもDIVE TO WATER!う!」ビターン!

真紅「腹うちね」

翠星石「ぷっくく……さすがはチビカナですぅ」

金糸雀「翠星石、笑わないで欲しいかしら!」

雛苺「大丈夫なの?」

金糸雀「うぅ……なんとか」

5: 2009/07/19(日) 19:33:39.23 ID:oO0PScZx0

雛苺「きゃっほー!」バチャバチャ

翠星石「あーもうバチャバチャするなです!」

雛苺「水鉄砲なのー!」

翠星石「うわっぷ!……ちび苺、よくもやりやがったですねー!」

雛苺「わー!翠星石が怒ったのー!」

金糸雀「カナの水鉄砲も受けるかしらー!」

翠星石「わっぷ!……このちびちび共がー!待ちやがれですぅー!」

金糸雀「きゃー!」

雛苺「いやー!」

真紅「翠星石、落ち着きなさい……きゃっ!」

金糸雀「ふっふっふ……真紅にも当ったかしらー!」

真紅「……金糸雀……よくもやってくれたわね」


6: 2009/07/19(日) 19:36:10.08 ID:oO0PScZx0

真紅「私の水鉄砲も喰らいなさい!」

金糸雀「当るわけないかしらー!」ヒョイ

真紅「くううぅぅ……」

金糸雀「もう一発かしらー!」

真紅「わきゃ!」

金糸雀「わーい!連続ヒットかしらー!」

真紅「……後悔させてやるのだわ」

8: 2009/07/19(日) 19:40:12.13 ID:oO0PScZx0

真紅「私の水鉄砲も喰らいなさい!」

金糸雀「当るわけないかしらー!」ヒョイ

真紅「くううぅぅ……」

金糸雀「もう一発かしらー!」

真紅「わきゃ!」

金糸雀「わーい!連続ヒットかしらー!」

真紅「……後悔させてやるのだわ」

9: 2009/07/19(日) 19:41:19.22 ID:oO0PScZx0
翠星石「ちびちびー!待ちやがれですぅー!」

雛苺「やーなのー!」

翠星石「このちびちびめー!」ガシッ!

雛苺「捕まっちゃったのー!」

翠星石「さっきまでのお返しですぅぅー!」バチャバチャ

雛苺「きゃー!冷たいのー!」

翠星石「ふふふふふふふふ……」

12: 2009/07/19(日) 19:43:09.56 ID:oO0PScZx0

真紅「んぅー!すっきりしたのだわ」

翠星石「仕返ししてやったですぅ」

金糸雀「……」

雛苺「……」

JUM「ちくしょー!のり!早く来てくれー!」

13: 2009/07/19(日) 19:43:26.75 ID:PNxErtfQ0
こいつを支援してやりたいんですがかまいませんねッ!

14: 2009/07/19(日) 19:44:12.97 ID:oO0PScZx0
これで一つ目の短編は終わりです


16: 2009/07/19(日) 19:47:11.96 ID:oO0PScZx0
それでは二つ目


蒼星石「ふぅ……薔薇の剪定も終わったよ」

雪華綺晶「お姉様、ご苦労様です。冷たいお茶でもいかがですか?」

蒼星石「ありがとう、雪華綺晶」

雪華綺晶「それにしても……もう夏ですね」

蒼星石「そうだね。この風鈴の音、畳の匂い……」

雪華綺晶「と…いうわけで作ってきました。冷やし中華」

蒼星石「わぁ!美味しそうだなぁ!」

雪華綺晶「どうですか?私の手作りなんですよ」

蒼星石「食べてみてもいい?」

雪華綺晶「もちろん」

17: 2009/07/19(日) 19:49:04.45 ID:oO0PScZx0

蒼星石「いただきます」

雪華綺晶「どうぞどうぞ」

蒼星石「………美味しい!すごく美味しいよ!」

雪華綺晶「どうも、作ってきた甲斐がありました」

蒼星石「ただ一つ許せないことがあるよ、雪華綺晶」

雪華綺晶「え?」

蒼星石「それは……スイカを乗せていることかな」

雪華綺晶「冷やし中華に小さく切ったスイカを一切れ乗せる……当然です」

蒼星石「それが酢豚にパイナップルを入れる事と同じくらい邪道と言う事に気がつかないのかい?」

雪華綺晶「私は酢豚にもパイナップルを入れます。あれはきちんと理由があるのです」

18: 2009/07/19(日) 19:52:20.64 ID:oO0PScZx0

蒼星石「えっと……?何でだっけ?」

雪華綺晶「お姉様……あれはお肉を柔らかくする(ry」グチグチクドクド

蒼星石「……ごめんなさい」

雪華綺晶「分かれば良いんです」

蒼星石「……そういえば、雪華綺晶は食べないの?」

雪華綺晶「あっ、すっかり忘れていました。私も頂きましょう」

蒼星石「そう。じゃあ一緒に食べよう。……うん、やっぱり美味しいよ」

雪華綺晶「有難う御座います」

19: 2009/07/19(日) 19:54:19.80 ID:oO0PScZx0

蒼星石「ふー、ごちそうさまでした」

雪華綺晶「お粗末さまでした」

蒼星石「お昼ご飯も食べたし、この前撮った番組でも見ようか」

雪華綺晶「いいですね」

蒼星石「ポチっとな」ピッ

TV『登録されていないDホイール……出やがったなゴースト!』

蒼星石「あれ?番組が違う……」

雪華綺晶「録画するチャンネルを間違えたみたいですね」

蒼星石「……ごめん」

雪華綺晶「別にいいですよ。このアニメも結構面白そうですし」

21: 2009/07/19(日) 19:56:08.79 ID:oO0PScZx0

TV『ゴヨウ・ガーディアンを召喚!』

蒼星石「江戸っ子みたいなモンスターだね」

雪華綺晶「これは……カッコイイ」

TV『何ッ!?ゴヨウ・ガーディアン!』

蒼星石「ああっ!江戸っ子が!」

雪華綺晶「変なのに飲み込まれた……!!」

蒼星石「これは酷いよ」

TV『うげああああああああああ!!』

雪華綺晶「ああっ!警察が負けてしまうとは……!」

蒼星石「うわあああああ!!」

22: 2009/07/19(日) 19:57:02.32 ID:oO0PScZx0

TV『ねぇ今どこ? 地球ん中』

雪華綺晶「ふぅ……次週が楽しみですね」

蒼星石「意外とはまっちゃいそうだよ」

雪華綺晶「……ちなみに、本来見るはずだった番組は何だったんですか?」

蒼星石「『その時歴史が動いた 4時間スペシャル』」

雪華綺晶「……」

23: 2009/07/19(日) 19:57:56.00 ID:oO0PScZx0

蒼星石「ちょっと疲れたよ」

雪華綺晶「私も、眠たくなってきました」

蒼星石「お昼寝タイムだね」

雪華綺晶「それではおやすみなさい、お姉様」

蒼星石「オヤスミ、雪華綺晶」

雪華綺晶「……すー…すー」zzzzz

蒼星石「くぅ……くぅ……」zzzzz

24: 2009/07/19(日) 19:58:59.88 ID:oO0PScZx0
二本目が終わりました

すぐに三本目を投下します

25: 2009/07/19(日) 20:00:18.58 ID:oO0PScZx0
===教会 屋根の上===
水銀燈「今日は星が綺麗ねぇ」

薔薇水晶「……そうだね」

水銀燈「きゃっ!薔薇水晶……いつの間に」

薔薇水晶「さっき」

水銀燈「もう、びっくりさせないでよ!」

薔薇水晶「ごめんなさい」

水銀燈「まぁいいわ。アンタ、コーヒー飲める?」

薔薇水晶「飲めなくはない」

水銀燈「飲めるのね。じゃあちょっと待ってなさい」

薔薇水晶「あっ、ミルクと砂糖は入れてね」

水銀燈「はいはい」

26: 2009/07/19(日) 20:01:36.14 ID:oO0PScZx0

水銀燈「どうぞ」

薔薇水晶「ありがとう」

水銀燈「……なんでここに来たのよ」

薔薇水晶「……眠れなかったから」

水銀燈「そう……けど、それ飲んだら帰りなさい」

薔薇水晶「分かった」

水銀燈「……」ズズ

薔薇水晶「……」ズズ

29: 2009/07/19(日) 20:02:31.47 ID:oO0PScZx0

薔薇水晶「普段から、こうやって星を見てるの?」

水銀燈「晴れてるときはね」

薔薇水晶「厨二病みたい」

水銀燈「う、うるさいわね!別に良いじゃない!」

薔薇水晶「……」ジトー

水銀燈「ああっ!そんな目で見ないで!」

薔薇水晶「……この辺りは、星が綺麗」

水銀燈「え?」

30: 2009/07/19(日) 20:04:07.65 ID:oO0PScZx0

薔薇水晶「街中は、どうしても星の光が町の明かりにかき消される」

水銀燈「……」

薔薇水晶「ここは邪魔な明かりが一つもないから、とても綺麗」

水銀燈「……そう」ズズ

薔薇水晶「……」ズズ

水銀燈「……あっ!流れ星!」

薔薇水晶「え!?」

水銀燈「早く願い事を三回心の中で唱えるのよ!」

31: 2009/07/19(日) 20:06:07.45 ID:oO0PScZx0

水銀燈「(めぐが元気になりますように、めぐが元気になりますように、めぐが元気になりますように。……私らしくも無いわね)」

薔薇水晶「(世界平和世界平和世界平和)」

水銀燈「……ふふ」

薔薇水晶「……よし。……お姉様は、何てお願いしたの?」

水銀燈「秘密よ」

薔薇水晶「……つれないね」

32: 2009/07/19(日) 20:08:09.55 ID:oO0PScZx0

水銀燈「アンタ、まだコーヒー飲んでなかったの?」

薔薇水晶「うん。……だって、全部飲まなかったら一緒に居ていいんだよね?」

水銀燈「……フン、ちょっとの間だけよ」

薔薇水晶「ありがと」

水銀燈「……あっ、あの星とあの星でラプラス座ね」

薔薇水晶「じゃああっちは薔薇座」

水銀燈「じゃあ向こうは……」


三本目 終わり

33: 2009/07/19(日) 20:11:19.36 ID:oO0PScZx0
翠星石「ふっふっふ……今日は夜更かしして怖い話するですよー!」

蒼星石「このメンバーで?」

水銀燈「真紅たちはどうしたのよ」

翠星石「ちびちびや真紅はもう寝ちまったですぅ」

水銀燈「子供ねぇ」

翠星石「と言うわけで、早速行くですよー!」

蒼星石&水銀燈「おー……」

翠星石「もう少し乗ってくれですぅ」

34: 2009/07/19(日) 20:13:23.30 ID:oO0PScZx0

蒼星石「それじゃあ、まずは僕からだね」

翠星石「ゴクリ……」

水銀燈「どんな話か……ゾクゾクするわぁ」

蒼星石「僕のマスターから聞いた話だけどね『邪視』ってお話」

水銀燈「邪視?何だか厨二臭いわね」

翠星石「あんまり大した事なさそーですぅ」

蒼星石「じゃあ、話すよ」

35: 2009/07/19(日) 20:15:40.49 ID:oO0PScZx0

翠星石「ひいいいぃぃぃぃ!怖いですぅぅぅ!」

水銀燈「…………」ガクガクガクガク

蒼星石「どうだった?……聞くまでもないようだね」

水銀燈「随分強烈なのを用意してきたわねぇ」

蒼星石「そう?次は翠星石の番だよ」

翠星石「うぅぅ……それじゃ翠星石は『全く意味が分かりません』ですぅ」

37: 2009/07/19(日) 20:17:02.06 ID:oO0PScZx0
>>36 誤爆乙


翠星石「……ですぅ」

蒼星石「ごめん、何が怖いのか良く分からないよ」

水銀燈「別の意味で怖いわねぇ」

翠星石「ううう……」

蒼星石「!?」

水銀燈「どうしたの、蒼星石?」

蒼星石「今、翠星石の後ろに誰かいたような気が……」

翠星石「え?」

38: 2009/07/19(日) 20:18:56.60 ID:oO0PScZx0

水銀燈「あ!今度は蒼星石の後ろに!」

蒼星石「嘘だよね?」

水銀燈「嘘を言ってどうなるのよ!」

翠星石「きゅ~~」

蒼星石「ああっ!翠星石が気絶しちゃったよ」

水銀燈「これってまさか……幽霊?」

蒼星石「このタイミングで言わないでよ!……うわああああああああああああああ!!」

水銀燈「今度は何!?……きゃあああああああああああ!」

39: 2009/07/19(日) 20:20:21.73 ID:oO0PScZx0

蒼星石「……」

翠星石「……」

水銀燈「……」

雪華綺晶「ちょっと驚かせようと思ったら、全員気絶してしまいました」

雪華綺晶「さすがに、ジェイソンのお面はまずかったですね」

雪華綺晶「それでは、失礼させていただきます。…誰ですか?私の肩を叩くのは?」クルリ

雪華綺晶「……いやあああああああああああああ!!」


終 わ り

43: 2009/07/19(日) 20:29:16.97 ID:oO0PScZx0
支援してもらってありがたいが
これで全部だ
やはり作者のモチベーションは大事だな 
この駄作は黒歴史として残しておこう


引用: 翠星石「ローゼンメイデン夏の短編集ですぅ!」