1: 2012/04/04(水) 21:49:33.00 ID:HXckPurC0
撫子「あーちょっとのぼせたかな……」すたすた

「……ぁっ……ん、っぅ……」

撫子「……ん?」

撫子(櫻子の部屋から……)

ソーッ

「んっ……ううぅん……ぁっ……」

撫子(あ、あーあー……///)


撫子(声大きくない……? せめてドアくらいはちゃんと閉めてからさ……)

撫子「…………」
ゆるゆり、

3: 2012/04/04(水) 21:53:01.15 ID:HXckPurC0
撫子「あーもう中1だもんなぁ……全然おかしくもなんともないか」

撫子(私はもっと早かったしね……)

花子「ねーちゃん何飲んでるの?」

撫子「ん? ああ、ダージリン……」

花子「ふーん……じゃあ花子もう寝るし。」

撫子「あっ、花子! ……えーと、マリパしようマリパ!」(今上には行かせられない……!)

花子「えっ、マリパ!? やるやる! 花子マリパは5しか認めないし!」

撫子「ちょっと古いなー……せっかく私が商店街の福引でWii当てたのに花子はGCばっかやってるよね」

花子「あの頃に戻れる面白さだし!」

撫子「アンタ八歳でしょ」

5: 2012/04/04(水) 21:57:07.49 ID:HXckPurC0


撫子「くぉっ……花子このミニゲーム強すぎない?」

花子「大抵は努力で覆せるけどこの辺りはセンスの領域だし!」

撫子「なにそれ」


ガチャッ

櫻子「あ、マリパ!? 私もやるー!」

撫子「!」

櫻子「え、なにこれ? 5?」

撫子「あ、あぁ……花子が5が良いって言っててさ」

櫻子「なんでよ。せっかく新しいやつあるのにさ。あ、今度9出るらしいよー」

花子「はーっ……櫻子は何もわかってないし……」

7: 2012/04/04(水) 22:00:13.25 ID:HXckPurC0
撫子「あっ、櫻子! 手洗いな!」

櫻子「えっ?」

撫子「……いやほら、GCのコントローラ、大切にしたいからさ。これ意外と高いし」

花子「ちなみに花子は手袋使ってるし! これくらい基本だし!」

櫻子「? まぁいいか……」

撫子(な、なんとか気づかれてはいないみたい……)

9: 2012/04/04(水) 22:04:21.36 ID:HXckPurC0
〈翌日〉

撫子(今日からテスト期間か……結構早く帰ってこれたな)

撫子「……あ。櫻子の部屋……」

撫子「……入っちゃえ」


撫子「あーあーあの子ベッドそのままかい」

撫子「…………」

撫子(ちょ、ちょっとだけ……)スンスン

撫子「ん、少しにおい残ってるような……そうでもないような……」


撫子(何やってんだ私は……妹のベッドで)


撫子「ん? これって……」ひらっ

撫子「パンツ?」


撫子(あの子のかな……でもこんなパンツ見たことないけど)

12: 2012/04/04(水) 22:07:31.73 ID:HXckPurC0
――――――

櫻子「今日さー向日葵の家いっていい?」

向日葵「いいですけど……何か用でもありますの?」

櫻子「いやいやたまには……用がなくてもいいじゃんか。楓にも会いたいし……そうだ! 宿題一緒にやろうよ」

向日葵「え、ええまあいいですけど……」

櫻子「やったぁ!」ぐっ

向日葵「……?? なんか櫻子最近楽しそうですわね。」

櫻子「そっ、そう?」

向日葵「なんかいつも嬉しそうというか……何かいいことでもあったんですの?」

櫻子「べつに~?」

向日葵「ふーん……」


ちなつ「……これはまずいわ」

14: 2012/04/04(水) 22:11:37.89 ID:HXckPurC0
あかり「え? なにが?」

ちなつ「あの二人があまり反発しなくなった……それどころかうっすら幸せオーラまで出てきてるの! 」

あかり「な、仲良くしてていいんじゃないのかな……」

ちなつ「ダメよ! まだ中1なのにお互いが好きになりだしたらどこまで行っちゃうかわからないわ! 特にあの二人の加速力は半端じゃないから……!」

あかり「えっ、えっと……よくわかんないんだけど……?」

ちなつ「中学生にしてあんなことやこんなことにまで手を伸ばして……はわぁぁっ///」ボン

あかり「ちなつちゃん大丈夫!?」

15: 2012/04/04(水) 22:15:36.08 ID:HXckPurC0
――――――

櫻子「ただいまーっ!」

撫子「あっ、ああ、おかえり櫻子」

櫻子「あれっ? ねーちゃん早いねー」

撫子「今テスト期間だから早いんだ」

櫻子「ふーん……あのさ、向日葵の家行ってくるね!」

撫子「夕飯までには戻るの?」

櫻子「んー、まだわかんないかなー。じゃっ」


撫子「あっ、待って櫻子!」

櫻子「え? なに?」


撫子「い、今……パンツはいてる……?///」

櫻子「」

18: 2012/04/04(水) 22:18:29.76 ID:HXckPurC0
櫻子「なっ、なにそれ……///」

撫子「いや、あの……さっきちょっと櫻子の部屋に入っちゃったんだけどさ」

撫子「ベッドからこれが出てきて……」ひらっ


櫻子(あ!!)

櫻子「か、かえしてっ!」バッ


撫子「……あんたいつもパンツ履かないで寝てるの……??」


櫻子「ばっ……/// そ、そんなわけないじゃん! これはただ着替えるときにベッドに紛れ込んじゃったってだけだよ!」


撫子「というかさ、そのパンツ初めて見たんだけど、いつ買ったの?」

櫻子「どーでもいいじゃんよそんなの! 私もう行くからね! じゃあね!」


撫子「あっ……櫻子!」

20: 2012/04/04(水) 22:22:10.01 ID:HXckPurC0
櫻子「もう勝手に部屋とか入らないでねー!」バタン


撫子「…………」

撫子(あちゃー、ちょっとストレートすぎたかな……)

撫子(というかなんでこんなどうでもいいこと聞いたんだろ……私……)



櫻子(やっば……まさかねーちゃんに見つかっちゃうなんて……)

櫻子(だ、誰にも見つからないようにしとかなきゃっ)


櫻子(苦心してゲットした……ひまちゃんぱんつ!)ばーん

櫻子「あっ、早くいかなきゃっ」

23: 2012/04/04(水) 22:25:11.88 ID:HXckPurC0
――――――

櫻子「お待たせーっ!」

向日葵「あー……先にそこで宿題進めててくださる? 私ちょっとクッキー焼きますから」

櫻子「えーなんでよ!」

向日葵「だから手が離せませんの。できるところだけ自分でやってみなさいな」

櫻子「も、もう……」


櫻子(向日葵と一緒にいたいから来たのに……)


楓「あ、櫻子おねえちゃんなの!」

櫻子「おぉー楓ー♪」

楓「えへへ……///」

向日葵「楓、櫻子がちゃんとペンを動かしてるか見てあげててくださる?」

楓「わかったの!」

櫻子「楓にまでそんなことさせなくていいよ……ちゃんとやりますから」

25: 2012/04/04(水) 22:28:14.76 ID:HXckPurC0
――――――

櫻子「ここは?」

向日葵「そこも同じやり方で……さっきの問題みたいに」

ピーッ♪

櫻子「あっ! クッキー焼けたんじゃない?」

向日葵「そうですわね。じゃあ休憩にしましょうか」

櫻子「やったー!」


コポコポ……

向日葵「それにしても櫻子、少しは成績も上がってきたんじゃありませんの?」

櫻子「ん? まーねー」

27: 2012/04/04(水) 22:31:53.49 ID:HXckPurC0
向日葵「今日の小テスト何点でしたの?」

櫻子「八点。二問ミス」ぶいっ

向日葵「いつもと比べればすごいじゃない。この調子で頑張りなさいな」

櫻子「じゃあ一緒に頑張ってよ」

向日葵「ま、まぁできる限りは手伝いますけど……/// 自分一人でできるようになるのが一番ですわよ?」

櫻子(そんなの……つまんないよ)

櫻子(一緒にやって……向日葵が褒めてくれるなら、もっともっと頑張る)


楓「おねえちゃんのクッキーおいしいの!」

櫻子「ほんとになー♪」

向日葵(な、なんか調子狂いますわね……///)

30: 2012/04/04(水) 22:35:35.39 ID:HXckPurC0
向日葵「で、櫻子はこれ終わったら帰りますの?」

櫻子「えっ……」

向日葵「明日も普通に学校ありますけど……」

櫻子(そ、そんなこと言わないでよ……)

櫻子(泊まると思ってきてるんだからさ……)


向日葵「泊まりますの?」

櫻子(そんなこと言われたら……泊まりづらくなるじゃんか)


櫻子「…………」

向日葵「あの、櫻子……?」


櫻子「……実はさ、ねーちゃんと喧嘩したんだ」

向日葵「え……」

櫻子「だから今日は家に居たくないの。泊まってもいい?」

櫻子(別に……間違ってないよね)

31: 2012/04/04(水) 22:38:40.02 ID:HXckPurC0
向日葵「まあ構いませんけど……撫子さんとちゃんと仲直りしなくちゃいけないじゃないの」

櫻子「それは……まあ」

向日葵「喧嘩の原因は聞きませんけど……撫子さんに否があるとは思えませんわ。あなたが原因なんじゃなくって?」

櫻子「いや、今回はねーちゃんが悪い!」きっぱり


向日葵「珍しい……」


櫻子(……あーもう)

32: 2012/04/04(水) 22:42:12.71 ID:HXckPurC0
櫻子(泊まるのに理由が要るなんて……やだな)

櫻子(泊まりたいから、ってだけなのに)

櫻子(理由が必要な自分が嫌だ)


櫻子(喧嘩なんて……やっぱりちょっと嘘ついちゃってるし)ひょいっ

櫻子(また心配かけちゃってるじゃん)じーっ

櫻子(不器用……)さくっ

櫻子「おいし……///」

33: 2012/04/04(水) 22:45:16.42 ID:HXckPurC0
櫻子(向日葵は覚えてるかな……昔はさ……)

櫻子(親から泊まっていいよって言われたら、すっごい嬉しそうにしてたじゃんか)


櫻子(昔は………)じーっ

楓「??」

櫻子(あ……いけない。ダメだよね)


櫻子(というか何? もしこれでねーちゃんと仲直りしたって言ったら、次から何を理由に泊まりにくればいいの?)

櫻子(向日葵もさ、泊まっていけばいいって言ってよ……)むすっ


向日葵(な、なんかちょっと機嫌悪そうですわね……そんなに思いつめた喧嘩なのかしら)

34: 2012/04/04(水) 22:48:40.71 ID:HXckPurC0
向日葵「楓、そろそろお風呂入っちゃいましょう?」

櫻子「あ! 待って! 私が楓と入る!」

向日葵「え?」

楓「楓もまた櫻子おねえちゃんと入りたいの♪」

向日葵「…………」じとー

櫻子(いやいやもうあんなことはしないって……)ぱくぱく

向日葵「……ま、いいですけどね」

櫻子「やった! 楓、行こっか♪」

楓「うん!」


とてとて……


向日葵「……さて」

41: 2012/04/04(水) 22:53:37.81 ID:HXckPurC0


ピンポーン

撫子「はーい……あれ?」

向日葵「こんばんは」

撫子「どうしたの? 櫻子そっちにいるんじゃ……」

向日葵「いえ、あの、撫子さんにお話が……」

撫子「私に……??」


―――

櫻子「あーさっぱりした」

楓「あっ……楓がドライヤーかけてあげるの!」

櫻子「あはは……ありがと」


櫻子(さて……探すぞ!)

櫻子(最高のひまぱんつを!)ドーン

44: 2012/04/04(水) 22:57:20.19 ID:HXckPurC0
向日葵「櫻子と喧嘩したって聞いて……」

撫子「あ、あ~.……」

撫子(ケンカ……になるのかなぁ)


向日葵「それで櫻子……あ、今は楓とお風呂に入ってるんですけど。……喧嘩して帰れないから泊めてくれって言ってて」

撫子「う、うーん……」

撫子(あれ……? でもあの子私が話しかける前からそっちに向かう予定っぽかったけど……)

向日葵「今回は……撫子さんに否があるって聞いたんですけど、本当なんですか?」

撫子「あーいや、間違っちゃいないけどさ……」

47: 2012/04/04(水) 23:02:07.43 ID:HXckPurC0
撫子「そもそも、別に喧嘩なんてしてないと思うんだよね」

向日葵「え……?」

撫子「まあ櫻子がどう思ってるかはわからないけど……ちょっと怒らせちゃっただけっていうかさ」

撫子「あの子も帰ってこれないほど怒ってなかったような気がするんだけどなぁ……」

向日葵「そ、そうなんですか?」

撫子(……私が、昨日櫻子のあれを見ちゃったから……)

撫子(私がちょっと変になってただけだよね)


向日葵「ところで、なんで櫻子は怒ったんですか?」

撫子「…………」

48: 2012/04/04(水) 23:05:16.36 ID:HXckPurC0
撫子「ちょ、ちょっと耳かして……?」

向日葵「??」

撫子「ひま子さ…………してる?」

向日葵「えっ……えええええっ!?///」



撫子「いや、昨日たまたま櫻子がしてるとこみちゃってさ……」

撫子「初めてのことだったから、ちょっと私がびっくりしちゃって……」

向日葵(なっ、撫子さんがそんな話を……///)

撫子「中1だから仕方ないかーとは思ったんだけどさ……」


撫子「あれ? ……ひま子はもしかしてまだだったりする?」

向日葵「いっ、いえあの……だ、大丈夫です……///」

51: 2012/04/04(水) 23:09:06.24 ID:HXckPurC0
撫子「それで……なんだっけ、パンツぐらい履いて寝なよとか言ったら怒ったんだっけな……」

向日葵「…………」

撫子「あー……なんかごめんね。心配かけちゃってたのにこんなくだらない話で」

向日葵「いえ……その、大したことじゃなくてよかったですわ」


撫子「ま、とりあえず、今日は櫻子そっちでよろしくね」

向日葵「あ、はい、わかりました……」


撫子「あれ……ところでさ、あんたちちってどこまでいってんの?」

向日葵「はい?」


撫子「いや……だから、その……古い言い方で言えば、AとかBとかCとかさ……///」

向日葵「そっ、そんなの……!///」



向日葵「まだ……キスぐらいしか……///」

52: 2012/04/04(水) 23:12:17.42 ID:HXckPurC0
撫子「お。でももうキスまで行ってたんだ。この前まではまだ気持ちを伝えるとかなんとか甘ちゃんなこと言ってたからさ……ちょっと気になってたんだよねぇ」ニヤニヤ

向日葵「は、恥ずかしいですよ撫子さん……///」

撫子「あーごめんごめん」


撫子(っていうかあんたら中1だしね……ちょっとでも進めばすごいってか)



向日葵「…………」

向日葵「やっぱり、そういうのも必要なんでしょうか……」

撫子「……え?」

53: 2012/04/04(水) 23:16:22.16 ID:HXckPurC0
向日葵「だって……櫻子が一人でってことは……私との関係に不満足ってことなのかもしれないですし……」

撫子「いやいやいや……」(倦怠期のカップルかアンタは……)


向日葵「櫻子がもしおかしな方面にまで手を出すようなことになったら……私の責任ってことに……」

撫子「おい」

花子「ねーちゃんお風呂あいたよー」ガチャ

向日葵「ひゃっ!?」

花子「あれ、ひま子ねーちゃん」


向日葵「あっ、こんな時間……! す、すみません、私戻りますね!」ソソクサ

撫子「あ、ああうん。櫻子のことよろしくね。じゃあね」アタフタ

花子「………??」

55: 2012/04/04(水) 23:22:39.22 ID:HXckPurC0
―――

櫻子(こ、これは!)

櫻子(す、すっごい可愛いな……こんなの持ってたんだ向日葵……///)

櫻子(や、やばい……抑えらんない……//)スーハースーハー

櫻子(頭あっつい……)


櫻子「はっ! ていうか!」

ダダダダダ……

バン!

櫻子(やっぱり! 今ならひまちゃんベッドがらあき!!)

櫻子(う、うぉぉぉ……////)

56: 2012/04/04(水) 23:27:26.95 ID:HXckPurC0
櫻子「だーいぶ!!」

ぼすん


櫻子(やばいやばいやばいやばい)クンカクンカクンカクンカ

櫻子(全身が向日葵で包まれるような感覚……///)


櫻子(も、もう今ならすぐいけちゃう……!)


櫻子「さいこー!ひまちゃんさいこー!!」キャーキャー


「…………」

60: 2012/04/04(水) 23:32:22.17 ID:HXckPurC0


ガチャ

向日葵「はぁ……」

楓「お、おねえちゃん大変なのっ!」とてとて

向日葵「え……何かあったんですの!?」

楓「櫻子おねえちゃんが壊れちゃったの!!」

向日葵(……は?)


楓「こっちなの!」

向日葵「こ、壊れたって……??」


61: 2012/04/04(水) 23:35:42.89 ID:HXckPurC0


櫻子「!」ピキーン

櫻子(この足音……向日葵!)


櫻子「ふっ……!」シュババッ

櫻子(戻す……全てを……)

櫻子(何事もなかったかのように……!)


向日葵「櫻子!」バーン!


櫻子「………なに?」

向日葵「あ、あれ……??」

櫻子「どうしたの?」キョトン

64: 2012/04/04(水) 23:38:56.11 ID:HXckPurC0
向日葵「いや、あの、なんか壊れてるとかって……」

櫻子「……?? なんのこと?」


向日葵「か、楓……何かの見間違いじゃありませんの?」ゴニョゴニョ

楓「で、でも……!」

櫻子「つーか向日葵、どこ行ってたの? お風呂空いたから入っちゃえば? 冷めないうちにさ」しれーっ

向日葵「え、ええ……」

向日葵(なにがなんだか……)


楓「…………」とてとて

櫻子「楓?」


楓「さ、さっき櫻子おねえちゃん、こうやっておねえちゃんのパンツたべてたの!!」

向日葵「はっ……はあああああ!!?///」

櫻子「」

65: 2012/04/04(水) 23:42:43.24 ID:HXckPurC0
楓「あとね、あとね、こうやっておねえちゃんのベッドの上で泳いでたの!」わしゃわしゃ

櫻子「しっ……してないよ!? してないよ!?」

楓「してたの! ひまちゃんさいこーって言いながら泳いでたの!」

櫻子(どこで見てたわけ!? 全部閉めたはずなのに!!)


向日葵「…………」

櫻子「かっ、楓もたまには面白いこと言うなー……あははははは」

向日葵「…………」

櫻子「ひ、向日葵信じないでね? 冗談だよなー楓ー♪」

楓「…………」

向日葵「…………」

櫻子(もっ……もうだめだぁ!!)

68: 2012/04/04(水) 23:46:57.50 ID:HXckPurC0
向日葵「櫻子……」


向日葵「来なさい」

櫻子(あれ!? デジャヴ!?)



向日葵「……あなたの口から説明してほしいですわ」

櫻子「な、なにを……??」

向日葵「それ!」バンッ

櫻子「っ!」

向日葵「まず、シラを切るのをやめてもらっていいかしら?」

向日葵「それじゃまるで楓が嘘をついてるように聞こえてしまいますわ」

櫻子「う………」


向日葵「あの、まず……」


向日葵「わっ、私のパンツを食べてたってのはどういうことなんですの……??///」

櫻子「」

72: 2012/04/04(水) 23:50:13.61 ID:HXckPurC0
櫻子「そ、それは本当に見間違いなんだよ。楓のっ」

櫻子「だいたいパンツなんて食べ物じゃないじゃん……」

向日葵「それを食べてた人が言っても……説得力が無いんですけど」

櫻子「いやだから食べてないんだって!」


向日葵「じゃあ……何を?」

櫻子「…………」

向日葵「…………」


櫻子「や、やめて……言えない……」

向日葵「言えないようなことを……??」

櫻子「…………っ///」


櫻子(嫌だ……嫌われちゃう……)

向日葵「…………」

向日葵(別に言われなくたってわかってますけど……)

76: 2012/04/04(水) 23:53:45.64 ID:HXckPurC0
向日葵「じゃ、じゃあそれは置いておいて……」


向日葵「私のベッドで泳いでたっていうのは……??」

櫻子「そ、それも……見間違い」

櫻子(で、でも少し間違ってないかも……)


向日葵「じゃあ、一体何を……?」


櫻子「そ、それも……」


向日葵「言えない……と」


櫻子(な、なんでこうなるの……)

79: 2012/04/04(水) 23:57:30.43 ID:HXckPurC0
向日葵「……じゃあ、次はイエスかノーかで答えて」

櫻子「…………」


向日葵「ひっ……ひまちゃんさいこーって言っていたのは本当……??///」


櫻子(くぉぉ……はっず……///)


櫻子「っ………」

向日葵「…………」


櫻子「…………い、いぇす……///」

80: 2012/04/05(木) 00:01:06.80 ID:HXckPurC0
―――

向日葵(なんでこの子は……この前もそう)


向日葵(直接私に言ってくれないのかしら……)


向日葵(それは言われたら言われたで、恥ずかしいですけど……)


向日葵(変に遠回しにされるよりは……全然マシなのに……)



櫻子(あーもう……なんでバレちゃうの……)

櫻子(私……向日葵に隠し事ができた試しがない……)


櫻子(今度ばっかりは……)


櫻子(嫌われちゃうよぉ……)

81: 2012/04/05(木) 00:04:41.23 ID:HXckPurC0
向日葵「…………」


~~

向日葵『だって……櫻子が一人でってことは……私との関係に不満足ってことなのかもしれないですし……』

向日葵『櫻子がもしおかしな方面にまで手を出すようなことになったら……私の責任ってことに……』

~~

向日葵(私にも……多少の責任はあるのでしょう)

向日葵(もっと接してあげていれば……こんな変な嗜好をもつこともなかったのかもしれないのですし……)


~~

撫子『いや……だから、その……古い言い方で言えば、AとかBとかCとかさ……///』

~~

向日葵「…………っ///」


向日葵(そろそろ、次の段階に……??///)

83: 2012/04/05(木) 00:07:55.48 ID:HXckPurC0
櫻子「…………」


向日葵(そう……櫻子はもうこんなになるまで準備できてるってことですもんね……)

向日葵(次は……私の番……)


向日葵「櫻子………」

櫻子「…………」

向日葵「い、今までごめんなさい。……私、櫻子の気持ちをよく考えてませんでしたわ……///」

櫻子(………えっ?)

向日葵「櫻子がそうしたいのなら……私も協力しますから……」ぴとっ

櫻子「な、なにを……?」


向日葵「だって……私と櫻子は、恋人同士なんですから……///」

櫻子「…………」(それ、覚えててくれてるのか……///)

85: 2012/04/05(木) 00:11:06.08 ID:GC2xnkm20
向日葵「撫子さんに聞きましたわ。櫻子は、その……夜に一人でしてるって……///」

櫻子「な……っ!?///」

櫻子(ねーちゃんにもそういうのバレてんの!?)


向日葵「そ、それってやっぱり……物足りないからなのでしょう?」

櫻子「…………」(ま、まあ間違ってはないけどさ……)

向日葵「は、恥ずかしいですけど……そういうのを解消するのも恋人の役目ですし……///」

櫻子(ちょっ……!)


向日葵「私も全然よくはわかりませんけど……できる限りのことは……///」ぬぎぬぎ

櫻子「ま、待って! 待って!」

向日葵「え………」

櫻子(うぅ…………)

88: 2012/04/05(木) 00:14:20.62 ID:GC2xnkm20
櫻子「ご、ごめんなさい!」ゲザッ

向日葵「えっ……?」


櫻子「私が変なことしてただけで……別に、物足りないとかじゃないから……」


櫻子「ほんとに、私だけが悪いの! だから……向日葵のせいじゃないからさ……」



櫻子「向日葵は……優しすぎるよ……!」


向日葵「櫻子…………」

90: 2012/04/05(木) 00:17:41.94 ID:GC2xnkm20
櫻子「それでその……」

櫻子「か、解消の件なんだけど……///」

向日葵「あ……///」


櫻子「と、とりあえず、また後でお願いします……」

向日葵「え………」しゅん

櫻子「ああいや! するのが嫌とかなんじゃなくて、その……」

櫻子「もっと……綺麗にしてからというかさ……///」

向日葵「ま、またシャワーあびます??」

櫻子「いやあの、綺麗にってのは精神的な面でというか……」

92: 2012/04/05(木) 00:20:44.72 ID:GC2xnkm20
櫻子「私、今こんな情けない状態じゃん……」

櫻子「そういうの全部取っ払うっていうか……ちゃんとやめてからにしたいんだよ。」


櫻子「初めて……するわけだしさ……///」かぁぁっ


向日葵「……変なとこ、しっかりしてるんですのね……///」

櫻子「う、うるさいなっ」


向日葵「………ふふ、わかりましたわ」


向日葵「私はいつでも待ってますから」


櫻子「……うん」

93: 2012/04/05(木) 00:23:44.65 ID:GC2xnkm20


ガチャ

タタタタ……

撫子「ん? 誰か来た……??」



櫻子(向日葵があんなこと言ってくれるなんて……)

櫻子(ど、どうしよ……恥ずかしい///)

櫻子(す、するって……ことだよね……///)


櫻子「とりあえず……」ひらっ

櫻子(もう、ひまぱんつは卒業しなくちゃね)

95: 2012/04/05(木) 00:27:26.68 ID:GC2xnkm20
撫子「あれ? 何だアンタか。忘れ物?」

櫻子「…………」

撫子「何してんの? パンツを忘れたの……?」

櫻子「これは……もういらないの」

撫子「は?」


櫻子「あげるっ」ニコッ

撫子「いらないよ」


~fin~

99: 2012/04/05(木) 00:33:31.25 ID:B6l9D/hm0
乙!

引用: 櫻子「ヒマニー事件……」