1: 2009/05/05(火) 21:13:29.38 ID:VMQCY1160
「やべぇですぅ! 完全に忘れてたですぅ!」
ジュン君の家に行こうと思ったら、何やら大きい声が聞こえてくる。
たぶん、間違いなく翠星石の声だろう。
窓を覗いて様子を見る。
覗きは良くない、と思いながらも。
「蒼星石の誕生日ですぅ・・・・・・」
少し、僕の鼓動が早くなる。
ちゃんと考えててくれたんだ―――
「ほら、私が選んでおいたから2人からのプレゼントということにしましょう?」
真紅が自分とお揃いの紅いドレスを取り出す。
ジュン君の家に行こうと思ったら、何やら大きい声が聞こえてくる。
たぶん、間違いなく翠星石の声だろう。
窓を覗いて様子を見る。
覗きは良くない、と思いながらも。
「蒼星石の誕生日ですぅ・・・・・・」
少し、僕の鼓動が早くなる。
ちゃんと考えててくれたんだ―――
「ほら、私が選んでおいたから2人からのプレゼントということにしましょう?」
真紅が自分とお揃いの紅いドレスを取り出す。
5: 2009/05/05(火) 21:16:28.05 ID:VMQCY1160
「おぉ、あいつは普段蒼色の服ばっかり着てるですから中々良いプレゼントですぅ!」
「それに、私とお揃いだわ」
本当は翠星石が選んだ物を貰いたかったんだけどな・・・・・・
真紅の好意をムダにするのも悪い。
「こんなにフリフリしたドレス貰ったらあいつ腰を抜かすこと間違いなしですぅ!」
僕を驚かすつもりらしい。
それじゃ、何も見ていなかった事にしよう。
僕は、何も見ていない。
「それに、私とお揃いだわ」
本当は翠星石が選んだ物を貰いたかったんだけどな・・・・・・
真紅の好意をムダにするのも悪い。
「こんなにフリフリしたドレス貰ったらあいつ腰を抜かすこと間違いなしですぅ!」
僕を驚かすつもりらしい。
それじゃ、何も見ていなかった事にしよう。
僕は、何も見ていない。
8: 2009/05/05(火) 21:19:54.36 ID:VMQCY1160
家に帰ると、少し寂しくなった。
遊びに行くつもりだったのに遊べなくなってしまったから。
翠星石と一緒にいるときは感じたことのない寂しさ。
けど今は、翠星石と僕は別々の道を歩んでいる。
「はぁ・・・・・・」
ため息をついても、何も変わらない。
あまりの暇さ、静かさ、そして寂しさで色々と頭が働いてしまう。
どうして翠星石は僕の元を去ったのだろう
真紅?
遊びに行くつもりだったのに遊べなくなってしまったから。
翠星石と一緒にいるときは感じたことのない寂しさ。
けど今は、翠星石と僕は別々の道を歩んでいる。
「はぁ・・・・・・」
ため息をついても、何も変わらない。
あまりの暇さ、静かさ、そして寂しさで色々と頭が働いてしまう。
どうして翠星石は僕の元を去ったのだろう
真紅?
15: 2009/05/05(火) 21:22:45.67 ID:VMQCY1160
そうか、真紅だ。
真紅にたぶらかされたのだろう。
そうじゃないと説明がつかない。
翠星石はあんなに人間が嫌いだった。
そして、とても僕を好いていた。
もちろん、僕も彼女が好き。
昔も、今も、これからも。
その間に割って入ったのが、真紅?
「・・・・・・くだらない、真紅を疑って何になるんだ」
真紅にたぶらかされたのだろう。
そうじゃないと説明がつかない。
翠星石はあんなに人間が嫌いだった。
そして、とても僕を好いていた。
もちろん、僕も彼女が好き。
昔も、今も、これからも。
その間に割って入ったのが、真紅?
「・・・・・・くだらない、真紅を疑って何になるんだ」
19: 2009/05/05(火) 21:26:18.52 ID:VMQCY1160
翌日、翠星石が僕の家にきた。
「やあ、よく来たね」
翠星石が「ふふふッ」と笑いながら僕に質問してくる。
恐らく、この質問をするのがとても楽しみだったのだろう。
「明日は何の日ですぅ?」
「明日は君の誕生日だね」
そして、僕の誕生日でもある。
「なーんだ、覚えてやがったですぅ」
「やあ、よく来たね」
翠星石が「ふふふッ」と笑いながら僕に質問してくる。
恐らく、この質問をするのがとても楽しみだったのだろう。
「明日は何の日ですぅ?」
「明日は君の誕生日だね」
そして、僕の誕生日でもある。
「なーんだ、覚えてやがったですぅ」
22: 2009/05/05(火) 21:30:56.01 ID:VMQCY1160
翠星石が少し悔しそうな顔をする。
「まぁ、紅茶でも淹れるよ」
翠星石が「つまんねえですぅ」と呟きながら椅子に腰を掛ける。
どうやら、正解すると思っていなかったのだろう。
「ははは、ごめんね」
翠星石の前に紅茶を置くと、翠星石がカップを持ち上げた。
「この紅茶に免じて勘弁してやるですぅ」
そして、今日も楽しい翠星石との雑談会が始まる。
「まぁ、紅茶でも淹れるよ」
翠星石が「つまんねえですぅ」と呟きながら椅子に腰を掛ける。
どうやら、正解すると思っていなかったのだろう。
「ははは、ごめんね」
翠星石の前に紅茶を置くと、翠星石がカップを持ち上げた。
「この紅茶に免じて勘弁してやるですぅ」
そして、今日も楽しい翠星石との雑談会が始まる。
23: 2009/05/05(火) 21:35:26.89 ID:VMQCY1160
「翠星石も・・・・・・、いいマスターに巡り合えたみたいだね」
姉の幸せを妬む妹なんていない。
翠星石の喜びは僕の喜びでもあった。
「けど、ジュンは翠星石がいないと何もできねえぐうたら野郎ですぅ!」
思わず「ふふっ」と笑いをこぼしてしまう。
「けど、翠星石はジュン君から離れないね」
翠星石の顔がだんだんと赤色に染まっていく。
姉の幸せを妬む妹なんていない。
翠星石の喜びは僕の喜びでもあった。
「けど、ジュンは翠星石がいないと何もできねえぐうたら野郎ですぅ!」
思わず「ふふっ」と笑いをこぼしてしまう。
「けど、翠星石はジュン君から離れないね」
翠星石の顔がだんだんと赤色に染まっていく。
25: 2009/05/05(火) 21:39:17.29 ID:VMQCY1160
「放っておけないっていうですか・・・・・・」
顔を伏せ、僕と目を合わせないように翠星石が言う。
照れから来るのか、少し声が震えていた。
「でも・・・・・・、アイツは真紅にべったりですぅ」
「アイツは翠星石のマスターでもあるですぅ・・・・・・なのに真紅ばっかり」
だんだん翠星石の声の調子が変わってきた。
翠星石が顔をあげてキッと僕を睨む。
「真紅・・・・・・、あの生意気な妹さえいなければ良かったですぅ」
顔を伏せ、僕と目を合わせないように翠星石が言う。
照れから来るのか、少し声が震えていた。
「でも・・・・・・、アイツは真紅にべったりですぅ」
「アイツは翠星石のマスターでもあるですぅ・・・・・・なのに真紅ばっかり」
だんだん翠星石の声の調子が変わってきた。
翠星石が顔をあげてキッと僕を睨む。
「真紅・・・・・・、あの生意気な妹さえいなければ良かったですぅ」
31: 2009/05/05(火) 21:42:46.76 ID:VMQCY1160
「そういう事は口に出すものじゃないよ」
僕の声が届いているのか届いていないのか、
翠星石はただただ僕の目を見つめる。
「そうです・・・・・・、真紅さえいなければ・・・・・・」
翠星石がニヤっと微笑む
あまりにも狂気に満ちていて、思わず身震いする。
「ど、どうしたの?」
「いえ、別に何でもねえです」
雰囲気がいつもの翠星石に戻った。
さっきまでの翠星石が嘘と感じるほど、あっさりと。
僕の声が届いているのか届いていないのか、
翠星石はただただ僕の目を見つめる。
「そうです・・・・・・、真紅さえいなければ・・・・・・」
翠星石がニヤっと微笑む
あまりにも狂気に満ちていて、思わず身震いする。
「ど、どうしたの?」
「いえ、別に何でもねえです」
雰囲気がいつもの翠星石に戻った。
さっきまでの翠星石が嘘と感じるほど、あっさりと。
36: 2009/05/05(火) 21:46:48.13 ID:VMQCY1160
「・・・・・・翠星石だよね?」
あまりの豹変ぶりに、我が目、我が耳を疑う。
双子の妹とはいえ、こんな翠星石を僕はかつて1度たりとも見たことがなかった。
「何当たり前の事を聞いてるですぅ?」
翠星石がキョトンとした顔で僕を見る。
いつもの翠星石に戻ってることに、少し安堵する。
「まーた変な想像でもしたんじゃねえですぅ? このおばかッ!」
コツンと頭を小突かれるものの、さっきまでの"幻"が消え去ったことに思わず笑みがこぼれる。
「・・・・・・お前がMだとは知らんかったですぅ」
あまりの豹変ぶりに、我が目、我が耳を疑う。
双子の妹とはいえ、こんな翠星石を僕はかつて1度たりとも見たことがなかった。
「何当たり前の事を聞いてるですぅ?」
翠星石がキョトンとした顔で僕を見る。
いつもの翠星石に戻ってることに、少し安堵する。
「まーた変な想像でもしたんじゃねえですぅ? このおばかッ!」
コツンと頭を小突かれるものの、さっきまでの"幻"が消え去ったことに思わず笑みがこぼれる。
「・・・・・・お前がMだとは知らんかったですぅ」
37: 2009/05/05(火) 21:51:57.11 ID:VMQCY1160
その後は何事もないまま、いつもの雑談が続いた。
いつものように笑い、照れて、怒る。
「あー、もうこんな時間ですぅ」
翠星石がチラッと時計を見て言う。
「名残惜しいけど、今日はこの辺でお開きだね」
騒ぎ散らした机の上を片付けながら
「また、いつでも来てくれて構わないよ」と付け足す。
「また暇な時にきてやるですぅ」
いつもの翠星石だ、と安心しながら姉が帰る姿を目で見送った。
いつものように笑い、照れて、怒る。
「あー、もうこんな時間ですぅ」
翠星石がチラッと時計を見て言う。
「名残惜しいけど、今日はこの辺でお開きだね」
騒ぎ散らした机の上を片付けながら
「また、いつでも来てくれて構わないよ」と付け足す。
「また暇な時にきてやるですぅ」
いつもの翠星石だ、と安心しながら姉が帰る姿を目で見送った。
41: 2009/05/05(火) 21:57:19.12 ID:VMQCY1160
翌日も、翠星石は僕の家に遊びにきた。
「どうやら、今日も暇みたいだね」
「い、忙しい中わざわざ時間を作ってきたですぅ!」
嘘。
翠星石の手に持っているクッキーを見て、思った。
「美味しそうなクッキーだね 今紅茶を淹れるから座っていてよ」
「味は保証するですぅ! なんたってこの翠星石が作ったですぅ!」
「どうやら、今日も暇みたいだね」
「い、忙しい中わざわざ時間を作ってきたですぅ!」
嘘。
翠星石の手に持っているクッキーを見て、思った。
「美味しそうなクッキーだね 今紅茶を淹れるから座っていてよ」
「味は保証するですぅ! なんたってこの翠星石が作ったですぅ!」
42: 2009/05/05(火) 22:01:46.00 ID:VMQCY1160
「はい、今日はレモンティーだよ」
翠星石がカップを手に持って匂いを嗅ぐ。
そして、得意気な顔をする。
「んー、いい香りですぅ・・・・・・ まさに翠星石に相応しいですぅ!」
「お気に召したみたいだね 良かった良かった」
翠星石が自分の持ってきたクッキーの箱を開けた。
中からは、良くいえば手作り感がある
悪くいえば不恰好なクッキーがでてきた。
「今日は優雅な姉妹のティータイムですぅ!」
「今日も、でしょ?」
翠星石がカップを手に持って匂いを嗅ぐ。
そして、得意気な顔をする。
「んー、いい香りですぅ・・・・・・ まさに翠星石に相応しいですぅ!」
「お気に召したみたいだね 良かった良かった」
翠星石が自分の持ってきたクッキーの箱を開けた。
中からは、良くいえば手作り感がある
悪くいえば不恰好なクッキーがでてきた。
「今日は優雅な姉妹のティータイムですぅ!」
「今日も、でしょ?」
43: 2009/05/05(火) 22:06:15.47 ID:VMQCY1160
例のごとく、翠星石がジュン君の愚痴を言う。
そして僕が、翠星石をなだめる。
「まったくあのチビ人間と来たら・・・・・・! 思い出しただけで怒り心頭ですぅ!」
「まぁまぁ・・・・・・、落ち着いて翠星石」
「これが落ち着いていられるですか!」
翠星石は荒れていたが、正直僕は羨ましかった。
こんなに翠星石に愛されているジュン君を。
こんなにもジュン君の事を思っている翠星石が。
「ムキーッ!」
そして僕が、翠星石をなだめる。
「まったくあのチビ人間と来たら・・・・・・! 思い出しただけで怒り心頭ですぅ!」
「まぁまぁ・・・・・・、落ち着いて翠星石」
「これが落ち着いていられるですか!」
翠星石は荒れていたが、正直僕は羨ましかった。
こんなに翠星石に愛されているジュン君を。
こんなにもジュン君の事を思っている翠星石が。
「ムキーッ!」
44: 2009/05/05(火) 22:11:24.44 ID:VMQCY1160
「本当に君はジュン君のことが好きなんだね」
ピタッと翠星石の動きが止まった。
そして、あの微笑を僕に見せる。
「真紅・・・・・・、ジュンは翠星石のマスターですぅ じゃあ真紅は何です?」
本当に僕を見ているのだろうか、目の焦点が合っていない気がする。
ただ、あの微笑を見ているだけで寒気がする。
「す、翠星石・・・・・・?」
「真紅・・・・・・、真紅なんて元々いなかったですぅ」
「じゃあ・・・・・・、あの紅い人形は何なんですぅ?」
ピタッと翠星石の動きが止まった。
そして、あの微笑を僕に見せる。
「真紅・・・・・・、ジュンは翠星石のマスターですぅ じゃあ真紅は何です?」
本当に僕を見ているのだろうか、目の焦点が合っていない気がする。
ただ、あの微笑を見ているだけで寒気がする。
「す、翠星石・・・・・・?」
「真紅・・・・・・、真紅なんて元々いなかったですぅ」
「じゃあ・・・・・・、あの紅い人形は何なんですぅ?」
47: 2009/05/05(火) 22:15:31.88 ID:VMQCY1160
「ど、どうしてしまったんだ翠星石ッ!」
喋ると同時に、庭師の鋏を取り出す。
だが、僕に翠星石を斬るなんて真似はできない。
ただの、牽制に過ぎない。
「真紅・・・・・・、お前が真紅ですぅ?」
ジリリ・・・・・・と翠星石が近寄ってくる。
微笑みながら。
「僕を忘れたのかい?! 君の妹だッ!」
喋ると同時に、庭師の鋏を取り出す。
だが、僕に翠星石を斬るなんて真似はできない。
ただの、牽制に過ぎない。
「真紅・・・・・・、お前が真紅ですぅ?」
ジリリ・・・・・・と翠星石が近寄ってくる。
微笑みながら。
「僕を忘れたのかい?! 君の妹だッ!」
52: 2009/05/05(火) 22:20:22.26 ID:VMQCY1160
ジーっと翠星石が僕を見つめてくる。
いや、僕より遥か後ろを見ている。
―――彼女の目には真紅でも映っているのだろうか。
「翠星石・・・・・・?」
フッと翠星石の目に生気が戻る。
「ん、どうしたですぅ?」
体中から力が抜けていくのが分かった。
ペタっと地面に足を着く。
「だ、大丈夫ですぅ?!」
いや、僕より遥か後ろを見ている。
―――彼女の目には真紅でも映っているのだろうか。
「翠星石・・・・・・?」
フッと翠星石の目に生気が戻る。
「ん、どうしたですぅ?」
体中から力が抜けていくのが分かった。
ペタっと地面に足を着く。
「だ、大丈夫ですぅ?!」
54: 2009/05/05(火) 22:23:25.51 ID:VMQCY1160
「な、何だか疲れたよ・・・・・・」
腰が抜けて立てない。
いや違う、翠星石が僕を押さえつけている。
「翠星石・・・・・・、そんなに押さえつけられたら立てないよ?」
どうしてこんなことをするの?
いつもの翠星石に戻ってよ・・・・・・、ねえ!
「翠星石・・・・・・、君はどうしてしまったの?」
目から自然と涙が溢れ出す。
腰が抜けて立てない。
いや違う、翠星石が僕を押さえつけている。
「翠星石・・・・・・、そんなに押さえつけられたら立てないよ?」
どうしてこんなことをするの?
いつもの翠星石に戻ってよ・・・・・・、ねえ!
「翠星石・・・・・・、君はどうしてしまったの?」
目から自然と涙が溢れ出す。
57: 2009/05/05(火) 22:26:32.53 ID:VMQCY1160
「いつも・・・・・・、いつも僕に優しい君はどうしてしまったの?」
翠星石がスゥッと息を吸い込む音が聞こえた。
そして、とびきりの笑顔を僕に見せる。
「お前は一体何を言ってるですぅ?」
何が何だか分からない。
もう、僕には状況を理解できなかった。
「いきなり泣き出すし、訳の分からないことをいいやがるですぅ」
「疲れたなら少し寝るといいですぅ、お前が起きるまでは家に帰らないでやるですぅ」
僕の意識が遠のいていく。
体が石のように重い。
さっきのクッキー・・・・・・?
翠星石がスゥッと息を吸い込む音が聞こえた。
そして、とびきりの笑顔を僕に見せる。
「お前は一体何を言ってるですぅ?」
何が何だか分からない。
もう、僕には状況を理解できなかった。
「いきなり泣き出すし、訳の分からないことをいいやがるですぅ」
「疲れたなら少し寝るといいですぅ、お前が起きるまでは家に帰らないでやるですぅ」
僕の意識が遠のいていく。
体が石のように重い。
さっきのクッキー・・・・・・?
58: 2009/05/05(火) 22:30:24.75 ID:VMQCY1160
「お、ようやく目を覚ましたですぅ」
体の自由が利くようになっていた。
どうやら、眠っている間は何もされなかったらしい。
ん?
「す、翠星石・・・・・・ 君の隣にあるその紅いドレスって・・・・・・?」
答えを聞くまでもない、真紅のドレスだ。
しかし、真紅本人は見当たらない。
「あぁ、お前へのプレゼントですぅ」
翠星石が少々照れくさそうに言った。
「お誕生日おめでとうですぅ!」
fin
体の自由が利くようになっていた。
どうやら、眠っている間は何もされなかったらしい。
ん?
「す、翠星石・・・・・・ 君の隣にあるその紅いドレスって・・・・・・?」
答えを聞くまでもない、真紅のドレスだ。
しかし、真紅本人は見当たらない。
「あぁ、お前へのプレゼントですぅ」
翠星石が少々照れくさそうに言った。
「お誕生日おめでとうですぅ!」
fin
61: 2009/05/05(火) 22:33:12.41 ID:03nFtes8O
いちおつ
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