1: 2009/05/01(金) 01:30:52.06 ID:W6GmiAvh0
K「そうはいっても、お嬢さんは、彼を見初めている気がするんだ」
翠星星「なんで、あいつの前では強がっているくせに、一人になるとこうも、ビビりやろうになるですか」
K「ならどうすれば、良いか聞こうか」
翠星石「そ、そうですねえ もう一度あいつに自分の気持ちを伝えてみたらどうです」
K「彼にかい? なら、今度房州に旅行する予定だから付いてくるか?」
翠星石「旅行ですか! イクですぅ偶にはいい事をしますね人間」
翠星星「なんで、あいつの前では強がっているくせに、一人になるとこうも、ビビりやろうになるですか」
K「ならどうすれば、良いか聞こうか」
翠星石「そ、そうですねえ もう一度あいつに自分の気持ちを伝えてみたらどうです」
K「彼にかい? なら、今度房州に旅行する予定だから付いてくるか?」
翠星石「旅行ですか! イクですぅ偶にはいい事をしますね人間」
2: 2009/05/01(金) 01:32:10.23 ID:W6GmiAvh0
K(本当は、家でお嬢さんと話がしたいんだけどなぁ)
K「彼には逆らえないなぁ」
翠星石「へ?」
K「いや、彼が提案した事なんだよ。だから、君の好きなところへは行けないかもな」
翠星石「…どこへ行こうとうれしいですよ」
K「何か言ったかい?」
翠星石「なっ…何でもないですよ人間、自惚れるなです」
K「彼には逆らえないなぁ」
翠星石「へ?」
K「いや、彼が提案した事なんだよ。だから、君の好きなところへは行けないかもな」
翠星石「…どこへ行こうとうれしいですよ」
K「何か言ったかい?」
翠星石「なっ…何でもないですよ人間、自惚れるなです」
3: 2009/05/01(金) 01:33:24.76 ID:W6GmiAvh0
K「そうかい、夏休みまで若干日があるから、書でも読むといい」
翠星石「本はあんまり得意じゃないです」
K「本は読んでおいた方が今後役に立つよ」
翠星石「今が良ければ良いんです」
私(Kを避暑に誘いたくは無いが、お嬢さんと仲良くされちゃぁ困るからな)
翠星石「本はあんまり得意じゃないです」
K「本は読んでおいた方が今後役に立つよ」
翠星石「今が良ければ良いんです」
私(Kを避暑に誘いたくは無いが、お嬢さんと仲良くされちゃぁ困るからな)
5: 2009/05/01(金) 01:34:38.39 ID:W6GmiAvh0
そして、旅行の日がやってきた。
私「房州は初めてだなKはどうだい」
K「あまり旅はしないので初めてだ」
私「おや、着いたようだな、保田というのかずいぶんひどいところだな」
K「…」(翠星石には見せたくない景色だ)
私(Kの奴何考えてやがる胸くそ悪い奴だな)
私「うわっ、生臭いな、しかも手だか足だか擦りむくし」
私「房州は初めてだなKはどうだい」
K「あまり旅はしないので初めてだ」
私「おや、着いたようだな、保田というのかずいぶんひどいところだな」
K「…」(翠星石には見せたくない景色だ)
私(Kの奴何考えてやがる胸くそ悪い奴だな)
私「うわっ、生臭いな、しかも手だか足だか擦りむくし」
8: 2009/05/01(金) 01:36:05.40 ID:W6GmiAvh0
K(この後、どうやって言い訳しようかな)
私(何なんだこいつ、平気な顔してやがる。読めない奴だ…)
私「次は富浦に行ってみようぜ」
私「次は那古に行こうぜこの辺の海岸は学生が集まっていて丁度私たちに合っているな」
K(本でも読んでよ)
私K(こいつとじゃなくお嬢さんとならさぞ愉快だったのになぁ)
私(くそっ)
私は彼の襟首を後ろからつかんで
私「このまま落としたらどうする」
K「やってみろ」
私「くっ」
私(何なんだこいつ、平気な顔してやがる。読めない奴だ…)
私「次は富浦に行ってみようぜ」
私「次は那古に行こうぜこの辺の海岸は学生が集まっていて丁度私たちに合っているな」
K(本でも読んでよ)
私K(こいつとじゃなくお嬢さんとならさぞ愉快だったのになぁ)
私(くそっ)
私は彼の襟首を後ろからつかんで
私「このまま落としたらどうする」
K「やってみろ」
私「くっ」
9: 2009/05/01(金) 01:37:27.23 ID:W6GmiAvh0
そして、誕生寺という寺に行ったときの事
K「日蓮の寺の坊さんに会うか」
私「会ってはくれないだろ」
K「じゃあ外で待ってろ」
私「ちょっと待てよ」
その坊さんは気前のいい人で快く迎えてくれた
K「精神的に向上心の無い奴は馬鹿だぞ」
私「くっ」
私(こいつには勝てない…)目の前が真っ暗になった
K「日蓮の寺の坊さんに会うか」
私「会ってはくれないだろ」
K「じゃあ外で待ってろ」
私「ちょっと待てよ」
その坊さんは気前のいい人で快く迎えてくれた
K「精神的に向上心の無い奴は馬鹿だぞ」
私「くっ」
私(こいつには勝てない…)目の前が真っ暗になった
11: 2009/05/01(金) 01:38:52.70 ID:W6GmiAvh0
そのまま東京に帰ってきた
奥さんは丈夫そうになったといったがただ黒くなって
痩せただけだでも、なぜかうれしかった
翠星石「やい、人間よくも一回も外に出さなかったですね」
K「あの状況で出したらあいつも困るだろ」
翠星石「けんかしていたようですけど?」
K「あいつも、最近気が立っているな」
翠星石「あいつもお嬢さんを見初めているです」
K「ますます、出にくくなったじゃないか」
奥さんは丈夫そうになったといったがただ黒くなって
痩せただけだでも、なぜかうれしかった
翠星石「やい、人間よくも一回も外に出さなかったですね」
K「あの状況で出したらあいつも困るだろ」
翠星石「けんかしていたようですけど?」
K「あいつも、最近気が立っているな」
翠星石「あいつもお嬢さんを見初めているです」
K「ますます、出にくくなったじゃないか」
12: 2009/05/01(金) 01:40:06.31 ID:W6GmiAvh0
翠星石「なんなら、翠星石が相手しても良いですよ」
K「おことわりします」
翠星石「むか…」
K「まぁ冗談だ、今は勉強したいんでな」
翠星石「また、逃げるですか…」
K「なんだと」
翠星石「この前だってお嬢さんに気持ちを伝える時間があったのにそれをしなかった」
K「だからそれは…」
翠星石「また、勉強ですか?、もういいです、手を貸してやろうとしたのが馬鹿でした」
K「おい、待てよ…行ってしまったか」
K「どうしたもんか、あの後彼との関係も悪くなったし。くそっ」
K「おことわりします」
翠星石「むか…」
K「まぁ冗談だ、今は勉強したいんでな」
翠星石「また、逃げるですか…」
K「なんだと」
翠星石「この前だってお嬢さんに気持ちを伝える時間があったのにそれをしなかった」
K「だからそれは…」
翠星石「また、勉強ですか?、もういいです、手を貸してやろうとしたのが馬鹿でした」
K「おい、待てよ…行ってしまったか」
K「どうしたもんか、あの後彼との関係も悪くなったし。くそっ」
13: 2009/05/01(金) 01:41:22.26 ID:W6GmiAvh0
十月も中旬になった頃
K「気分が悪いので帰ってきました」
奥さん「そうですか、お体にはお気をつけなさいよ」
翠星石「情けない人間ですね。翠星石が見ていてやるです。」
K「ありがたいけど、みんなにバレないようにしてくれよ。特にあいつには」
翠星石「はいはい、わかってますよ…」
K「気分が悪いので帰ってきました」
奥さん「そうですか、お体にはお気をつけなさいよ」
翠星石「情けない人間ですね。翠星石が見ていてやるです。」
K「ありがたいけど、みんなにバレないようにしてくれよ。特にあいつには」
翠星石「はいはい、わかってますよ…」
14: 2009/05/01(金) 01:42:36.90 ID:W6GmiAvh0
K「どうした?」
翠星石「バレちゃいました」
お嬢さん「どうしたんですか、この子供は」
K「あぁこいつは人形ですよよくできているでしょう」
K(おいおい、どうすりゃ良いんだ)
お嬢さん「西洋のものですか?南蛮の技術は素晴らしいですね」
K「…あっそっそうですね、全くよくできた人形ですよ」
お嬢さん「ねぇこっちに来て粥でもいかが」
翠星石「バレちゃいました」
お嬢さん「どうしたんですか、この子供は」
K「あぁこいつは人形ですよよくできているでしょう」
K(おいおい、どうすりゃ良いんだ)
お嬢さん「西洋のものですか?南蛮の技術は素晴らしいですね」
K「…あっそっそうですね、全くよくできた人形ですよ」
お嬢さん「ねぇこっちに来て粥でもいかが」
15: 2009/05/01(金) 01:43:50.84 ID:W6GmiAvh0
K翠星石「いただきます」
翠星石「それでですね、こいつは全く情けない人間でですね…」
私「K早いんだな、」
K「今日は調子が悪くてな」
お嬢さん「また、お話ししましょうね」
それから、お嬢さんはしばしば翠星石と私の部屋に来るようになりました。
翠星石「それでですね、こいつは全く情けない人間でですね…」
私「K早いんだな、」
K「今日は調子が悪くてな」
お嬢さん「また、お話ししましょうね」
それから、お嬢さんはしばしば翠星石と私の部屋に来るようになりました。
17: 2009/05/01(金) 01:45:06.19 ID:W6GmiAvh0
ある十一月の寒い雨が降った日
私「寒いなKの火鉢の熱でももらうか」
私(…灰じゃないかっくそっ)
私「Kは?」
奥さん「かえってまた出かけましたよ」
私「…外にでも行くか」
水はけの悪い道路を歩いているとKと若い女性がいるのを見つけた
私「Kどっか行ってたのか」
私「寒いなKの火鉢の熱でももらうか」
私(…灰じゃないかっくそっ)
私「Kは?」
奥さん「かえってまた出かけましたよ」
私「…外にでも行くか」
水はけの悪い道路を歩いているとKと若い女性がいるのを見つけた
私「Kどっか行ってたのか」
18: 2009/05/01(金) 01:46:19.01 ID:W6GmiAvh0
K「ちょっとそこまで」
私「そうかい…あれっお嬢さんじゃないですか」
お嬢さん「あっこんにちはー」
私(くそっ)
いらいらしながら家に帰ってKに訪ねた
私「Kお嬢さんと出かけていたのか?」
K「いやたまたまそこで出会って送っていただけさ」
私「お嬢さんKとどこかに行っていたのですか」
私「そうかい…あれっお嬢さんじゃないですか」
お嬢さん「あっこんにちはー」
私(くそっ)
いらいらしながら家に帰ってKに訪ねた
私「Kお嬢さんと出かけていたのか?」
K「いやたまたまそこで出会って送っていただけさ」
私「お嬢さんKとどこかに行っていたのですか」
20: 2009/05/01(金) 01:47:32.31 ID:W6GmiAvh0
お嬢さん「当ててみなさい」
いやな笑いをしやがる
私「いや、いいです」
食事が終わり部屋に戻って
K「翠星石、今日はなんか良い気分だ」
翠星石「そりゃそうです。お嬢さんと仲良くさせたのは翠星石のおかげですよ。
感謝するです。」
K「あぁありがとう感謝しているよ」
翠星石「そう素直にこられると照れますね」
いやな笑いをしやがる
私「いや、いいです」
食事が終わり部屋に戻って
K「翠星石、今日はなんか良い気分だ」
翠星石「そりゃそうです。お嬢さんと仲良くさせたのは翠星石のおかげですよ。
感謝するです。」
K「あぁありがとう感謝しているよ」
翠星石「そう素直にこられると照れますね」
21: 2009/05/01(金) 01:48:46.53 ID:W6GmiAvh0
翠星石「そんな事より、あいつにも結構なプレッシャーを与えたんじゃないですか?」
K「あいつに悪い気がするんだが…」
翠星石「相手が弱っているときがチャンスですよ。とっととたたみかけるです」
K「そうだな、明後日は私が先に帰る日だから思いを伝えてみるよ」
翠星石「その息ですよK」
翠星石(…なんだか寂しい気がしますね)
私「くそっ、何もかもめんどくさい」
お嬢さん「朝ですよ」
K「あいつに悪い気がするんだが…」
翠星石「相手が弱っているときがチャンスですよ。とっととたたみかけるです」
K「そうだな、明後日は私が先に帰る日だから思いを伝えてみるよ」
翠星石「その息ですよK」
翠星石(…なんだか寂しい気がしますね)
私「くそっ、何もかもめんどくさい」
お嬢さん「朝ですよ」
22: 2009/05/01(金) 01:50:00.44 ID:W6GmiAvh0
私「ん」
もう十時頃だろうかもうそろそろ出るか
布団から出た
もちろんKとお嬢さんがいなくなったのを見計らって
仮病という奴だ。
奥さん「大丈夫ですか?」
私「ええ、大丈夫ですよ」
奥さん「顔色悪いようですが」
今の屈託した顔では本当の病気に見えてもおかしくはないか
もう迷わん
もう十時頃だろうかもうそろそろ出るか
布団から出た
もちろんKとお嬢さんがいなくなったのを見計らって
仮病という奴だ。
奥さん「大丈夫ですか?」
私「ええ、大丈夫ですよ」
奥さん「顔色悪いようですが」
今の屈託した顔では本当の病気に見えてもおかしくはないか
もう迷わん
23: 2009/05/01(金) 01:51:14.18 ID:W6GmiAvh0
私「Kは近頃何か言いましたか」
奥さん「何を」
奥さん「あなたには何か仰ったんですか」
私「いえ」
平気で嘘がつける紋なんだな
私「お嬢さんを私にください」
私「是非ください」
私「私の妻として是非ください」
奥さん「急ではありませんか」
私「急にほしくなったのです」
奥さん「何を」
奥さん「あなたには何か仰ったんですか」
私「いえ」
平気で嘘がつける紋なんだな
私「お嬢さんを私にください」
私「是非ください」
私「私の妻として是非ください」
奥さん「急ではありませんか」
私「急にほしくなったのです」
24: 2009/05/01(金) 01:52:29.15 ID:W6GmiAvh0
奥さん「よござんす、差し上げましょう」
奥さん「差し上げるなんて威張った口聞ける境遇ではありません。どうぞもらってください」
私(計画通り…)
私「いつはなしをつけてくれるのですか」
奥さん「あなたがよければいつでも」
私「そうしてください」
私は落ち着いてられなくて外へ出た
坂の下でお嬢さんに出会った
奥さん「差し上げるなんて威張った口聞ける境遇ではありません。どうぞもらってください」
私(計画通り…)
私「いつはなしをつけてくれるのですか」
奥さん「あなたがよければいつでも」
私「そうしてください」
私は落ち着いてられなくて外へ出た
坂の下でお嬢さんに出会った
25: 2009/05/01(金) 01:53:58.10 ID:W6GmiAvh0
お嬢さん「病気は治りましたか」
私「治りました治りました」
その後お嬢さんと区を巡り家に帰りました
その後五六日経ってから奥さんにあのことをKに言ったかを訪ねた
奥さん「道理私が話したら変な顔をしていましたよ。あなたもよくないじゃありませんか。いつもあんなに親しくしている間柄だのに、黙って知らん顔をしているのは」
Kは奥さんに話されてからただ、そうですかとだけ答えた
Kは部屋に入った
私「治りました治りました」
その後お嬢さんと区を巡り家に帰りました
その後五六日経ってから奥さんにあのことをKに言ったかを訪ねた
奥さん「道理私が話したら変な顔をしていましたよ。あなたもよくないじゃありませんか。いつもあんなに親しくしている間柄だのに、黙って知らん顔をしているのは」
Kは奥さんに話されてからただ、そうですかとだけ答えた
Kは部屋に入った
27: 2009/05/01(金) 01:55:16.02 ID:W6GmiAvh0
K「翠星石聞いてくれ」
翠星石「どうしたですか改まって」
K「お嬢さんとあいつが結婚するらしい」
翠星石「…はい、そうですね…」
K「知っていたのか」
翠星石「まぁ…ずっと部屋にいましたから」
K「ならどうして、言ってくれなかったんだ」
翠星石「そんな事、言えるわけ無いじゃないですか」
K「お祝いの言葉考えてなかったぞ」
翠星石「どうしたですか改まって」
K「お嬢さんとあいつが結婚するらしい」
翠星石「…はい、そうですね…」
K「知っていたのか」
翠星石「まぁ…ずっと部屋にいましたから」
K「ならどうして、言ってくれなかったんだ」
翠星石「そんな事、言えるわけ無いじゃないですか」
K「お祝いの言葉考えてなかったぞ」
28: 2009/05/01(金) 01:56:29.53 ID:W6GmiAvh0
翠星石「…えっ?それは、どういう事ですか」
K「俺は負け犬なんだよ」
翠星石「違います、結果的にはそうかもしれませんが、あいつが、抜け駆けしたから行けないんです」
K「もう、何も言わないでくれ」
翠星石「まって鞄を閉めるなです」
K「見ない方が良い」
K「俺は負け犬なんだよ」
翠星石「違います、結果的にはそうかもしれませんが、あいつが、抜け駆けしたから行けないんです」
K「もう、何も言わないでくれ」
翠星石「まって鞄を閉めるなです」
K「見ない方が良い」
29: 2009/05/01(金) 01:57:44.10 ID:W6GmiAvh0
翠星石「翠星石はマスターの全てを見届けるです」
K「そうか、しっかりしているな」
K「なら、包丁を持ってきてくれ」
翠星石「…わかりました」
K「ありがとう、じゃあな、」
…Kは自らの命を絶った。
K「そうか、しっかりしているな」
K「なら、包丁を持ってきてくれ」
翠星石「…わかりました」
K「ありがとう、じゃあな、」
…Kは自らの命を絶った。
30: 2009/05/01(金) 02:00:45.45 ID:W6GmiAvh0
翠星石「自殺なんて…馬鹿ですよ・・・
何やってるですかこのおばかっ」
終わり
夏目漱石本当にすいませんでした。
あと、SS初めて何で人のいなさそうな時間に書き込んだ
何やってるですかこのおばかっ」
終わり
夏目漱石本当にすいませんでした。
あと、SS初めて何で人のいなさそうな時間に書き込んだ
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