1: 2008/11/29(土) 21:13:53.53 ID:t31FMC3DO
ハルヒ「LIVEALIVEやるわよ!」
キョン「なんだ、またライブか?」
ハルヒ「違うわよ!ゲームよゲーム!」
キョン「ゲーム?」
キョン「なんだ、またライブか?」
ハルヒ「違うわよ!ゲームよゲーム!」
キョン「ゲーム?」
2: 2008/11/29(土) 21:16:41.72 ID:t31FMC3DO
キョン「ゲームって。これのことか?」
ハルヒ「そうよ!ライブアライブで検索したら出てきたのよ。それで面白そうだったから買ってきてやってるの」
キョン「スーファミごとか?で、面白いのか、それ」
ハルヒ「まあまあってとこね。私ならもっと面白くできるわ」
キョン「ああ、そうかい…」
ハルヒ「ま、つまらないわけじゃなかったから。あんたも参考にやってみなさいよ」
キョン「参考にって…何の参考だ?」
ハルヒ「決まってるでしょ!私たちでゲームを作るのよ!」
これが始まりだったに違いない。大体嫌な予感がしていたんだ。
つまり俺たちは、ゲームを作るという次元を遥かに越えた経験をしてしまったのだ…
ハルヒ「そうよ!ライブアライブで検索したら出てきたのよ。それで面白そうだったから買ってきてやってるの」
キョン「スーファミごとか?で、面白いのか、それ」
ハルヒ「まあまあってとこね。私ならもっと面白くできるわ」
キョン「ああ、そうかい…」
ハルヒ「ま、つまらないわけじゃなかったから。あんたも参考にやってみなさいよ」
キョン「参考にって…何の参考だ?」
ハルヒ「決まってるでしょ!私たちでゲームを作るのよ!」
これが始まりだったに違いない。大体嫌な予感がしていたんだ。
つまり俺たちは、ゲームを作るという次元を遥かに越えた経験をしてしまったのだ…
3: 2008/11/29(土) 21:18:37.01 ID:t31FMC3DO
キョン「…っ、あれ?ここは…?」
キョン(白い天井、白い壁。なんだか無機質な感じだ)
キョン(俺の部屋じゃないし、勿論学校でもない。ここはどこなんだ?)
長門「…動ける?」
キョン「!!」
キョン「な、長門…いたのか」
長門「ずっと」
長門「手足は動かせる?起き上がることは?」
キョン「あぁ、たぶん…よっと」
キョン(白い天井、白い壁。なんだか無機質な感じだ)
キョン(俺の部屋じゃないし、勿論学校でもない。ここはどこなんだ?)
長門「…動ける?」
キョン「!!」
キョン「な、長門…いたのか」
長門「ずっと」
長門「手足は動かせる?起き上がることは?」
キョン「あぁ、たぶん…よっと」
4: 2008/11/29(土) 21:20:01.59 ID:t31FMC3DO
キョン(なんだか少し違和感があるな…動きがぎこちない。体がきしきし言う気がするが…なれないところで寝ていたからか)
キョン(目が覚めたらいきなり見覚えのないところにいる…か。またハルヒの仕業なのか?)
キョン「ここはどこだ?」
長門「ここは、宇宙。私たちは異種生命体を地球に輸送している途中の宇宙船ゴギトエルゴズム号にいる」
キョン(目が覚めたらいきなり見覚えのないところにいる…か。またハルヒの仕業なのか?)
キョン「ここはどこだ?」
長門「ここは、宇宙。私たちは異種生命体を地球に輸送している途中の宇宙船ゴギトエルゴズム号にいる」
6: 2008/11/29(土) 21:23:24.82 ID:t31FMC3DO
キョン「…は?」
長門「ここは宇宙船、ゴギトエルゴズム号の一室。私の私室として与えられた、個人用モジュール。あなたはそこで私の科学力で生み出されたアンドロイド。」
キョン「ちょ、ちょっとまて長門!なんだって?ここが宇宙?俺が?」
長門「ここはゲーム、LIVEALIVEのなかのシナリオの一つ、SF編と呼ばれる物語の世界。あなたは物語の主人公の役割」
長門「ここは宇宙船、ゴギトエルゴズム号の一室。私の私室として与えられた、個人用モジュール。あなたはそこで私の科学力で生み出されたアンドロイド。」
キョン「ちょ、ちょっとまて長門!なんだって?ここが宇宙?俺が?」
長門「ここはゲーム、LIVEALIVEのなかのシナリオの一つ、SF編と呼ばれる物語の世界。あなたは物語の主人公の役割」
8: 2008/11/29(土) 21:25:03.58 ID:t31FMC3DO
キョン「ゲームの世界…!?これも、ハルヒの…?」
長門「…そう。涼宮ハルヒはこのゲームを気に入った」
長門「そしてこの物語を軸にもっと彼女にとって面白いゲームを作りたいと望んだ。ゲームの物語や自分で考えた設定を頭の中で作りこみ、具体化していった結果、涼宮ハルヒの脳内で進んでいたシナリオが外へ飛び出し、世界を改変した。今、世界はゲームのように動いている」
長門「…そう。涼宮ハルヒはこのゲームを気に入った」
長門「そしてこの物語を軸にもっと彼女にとって面白いゲームを作りたいと望んだ。ゲームの物語や自分で考えた設定を頭の中で作りこみ、具体化していった結果、涼宮ハルヒの脳内で進んでいたシナリオが外へ飛び出し、世界を改変した。今、世界はゲームのように動いている」
9: 2008/11/29(土) 21:27:31.38 ID:t31FMC3DO
キョン「おいおい…それで、元に戻す方法は?」
長門「ある。このゲームの中のどこかにいる涼宮ハルヒを見つけだし、元いた世界のことを思い出させること。そうすれば、これはただの夢になる」
キョン「はぁ…このゲームのどこかって…ん?さっき長門、ここのことをSF編て呼んだな」
長門「そう。このゲームはいくつかの、時代や舞台の違うシナリオから成り立っている。それぞれのシナリオに関連性はないが、そのすべてをクリアし、最終編と呼ばれる最後のシナリオをクリアするとこのゲームはクリアとなる」
長門「私たちのいるシナリオは全てのシナリオの中で一番未来に位置する。」
長門「ある。このゲームの中のどこかにいる涼宮ハルヒを見つけだし、元いた世界のことを思い出させること。そうすれば、これはただの夢になる」
キョン「はぁ…このゲームのどこかって…ん?さっき長門、ここのことをSF編て呼んだな」
長門「そう。このゲームはいくつかの、時代や舞台の違うシナリオから成り立っている。それぞれのシナリオに関連性はないが、そのすべてをクリアし、最終編と呼ばれる最後のシナリオをクリアするとこのゲームはクリアとなる」
長門「私たちのいるシナリオは全てのシナリオの中で一番未来に位置する。」
10: 2008/11/29(土) 21:29:06.47 ID:t31FMC3DO
キョン「そんなゲームだったか…ハルヒに言われて少しやってみたが、なんだか戦ってばかりだったような」
長門「それは現代編と呼ばれるシナリオ。このゲームをする上で、一番最初にやってはいけないシナリオ」
キョン「そ、そうか…」
長門「それは現代編と呼ばれるシナリオ。このゲームをする上で、一番最初にやってはいけないシナリオ」
キョン「そ、そうか…」
11: 2008/11/29(土) 21:30:41.71 ID:t31FMC3DO
キョン「シナリオっていうけど、ここをいわゆるクリアすれば他のシナリオに行くことになるのか?ゲームのように…」
長門「そういうことになる。ちなみにこのシナリオには涼宮ハルヒの気配は感じられない。ここを早くクリアして、別のシナリオに行くべき」
長門「そういうことになる。ちなみにこのシナリオには涼宮ハルヒの気配は感じられない。ここを早くクリアして、別のシナリオに行くべき」
12: 2008/11/29(土) 21:31:09.56 ID:t31FMC3DO
キョン「リセット!とかできないのか?」
長門「それは出来ない。ゲームの世界でも、今は現実」
キョン「ですよね」
長門「それは出来ない。ゲームの世界でも、今は現実」
キョン「ですよね」
14: 2008/11/29(土) 21:32:50.56 ID:t31FMC3DO
キョン「ハルヒを見つけられなかったらどうなるんだ?そのままクリアしてしまったら…?」
長門「またはじめからやり直すことになる。涼宮ハルヒが納得のいくゲームに作り変え終わるまで」
長門「今はまだ、涼宮ハルヒのオリジナルではなく、元のゲームのように物語は動いている」
長門「私は一度涼宮ハルヒに言われてこのゲームをクリアしている。クリアの方法がわかっているうちに涼宮ハルヒを見つけだしたほうがいい」
長門「またはじめからやり直すことになる。涼宮ハルヒが納得のいくゲームに作り変え終わるまで」
長門「今はまだ、涼宮ハルヒのオリジナルではなく、元のゲームのように物語は動いている」
長門「私は一度涼宮ハルヒに言われてこのゲームをクリアしている。クリアの方法がわかっているうちに涼宮ハルヒを見つけだしたほうがいい」
18: 2008/11/29(土) 21:39:33.88 ID:t31FMC3DO
キョン「わかった…とにかく早くハルヒを見つけだすしかないんだな」
長門「そう。あなたはこのシナリオの主人公。ここをクリアできるのはあなたしかいない」
キョン「ああ、じゃあ…なんとかやってみる」
(ハルヒのとんでも能力にも慣れてきたが、まさかゲームの世界を堪能することになるとは…どうせならギャルゲーにしてほしかった、などとは考えてないぞ、断じて)
長門「そう。あなたはこのシナリオの主人公。ここをクリアできるのはあなたしかいない」
キョン「ああ、じゃあ…なんとかやってみる」
(ハルヒのとんでも能力にも慣れてきたが、まさかゲームの世界を堪能することになるとは…どうせならギャルゲーにしてほしかった、などとは考えてないぞ、断じて)
20: 2008/11/29(土) 21:41:37.32 ID:t31FMC3DO
(俺がまあまあ落ち着いていられるのは長門がいるからだ。クリア方法も長門ならわかるだろう…)
(すべてを長門頼りにしてしまうのは気が引けるが、しかしこの状況では長門だけが頼りなのは事実。いてくれて本当に助かったな)
キョン「それで、俺はどうすればいい?」
長門「船員登録をする。先ほどいったようにあなたはたった今私により作り出されたアンドロイドということになっている」
長門「今のままでは、船内を自由に歩き回れない。登録のため端末室まで移動する。ついてきて」
(すべてを長門頼りにしてしまうのは気が引けるが、しかしこの状況では長門だけが頼りなのは事実。いてくれて本当に助かったな)
キョン「それで、俺はどうすればいい?」
長門「船員登録をする。先ほどいったようにあなたはたった今私により作り出されたアンドロイドということになっている」
長門「今のままでは、船内を自由に歩き回れない。登録のため端末室まで移動する。ついてきて」
21: 2008/11/29(土) 21:43:03.08 ID:t31FMC3DO
- スペース・ドッグ TSQ-05 -
出航記録_
船名 .. コギトエルゴスム
船種 .. 輸送船
目的地 .. 地球
貨物 ..異種・生命体
乗組員 .. 5
乗客 .. 1 軍部所属( 貨物・責任者_
- 詳細 -
搭載貨物 .. 異種・生命体
特徴 .. 大型 四足歩行
能力 .. 不明
生態系 .. 不明_
出航記録_
船名 .. コギトエルゴスム
船種 .. 輸送船
目的地 .. 地球
貨物 ..異種・生命体
乗組員 .. 5
乗客 .. 1 軍部所属( 貨物・責任者_
- 詳細 -
搭載貨物 .. 異種・生命体
特徴 .. 大型 四足歩行
能力 .. 不明
生態系 .. 不明_
22: 2008/11/29(土) 21:44:14.30 ID:t31FMC3DO
本生命体に関する
地球からの対応_
精密な 調査の 対象に 値する
いかなる手段を もちいても
ただちに 本部へ 護送すべし_
S F 編
『 機 心 』
地球からの対応_
精密な 調査の 対象に 値する
いかなる手段を もちいても
ただちに 本部へ 護送すべし_
S F 編
『 機 心 』
24: 2008/11/29(土) 21:47:26.68 ID:t31FMC3DO
端末室
「オハヨウゴザイマス ナガトサン 」
長門「新しくアンドロイドを作ったので船員登録をする」
「リョウカイ シマシタ ナマエヲ ニュウリョク シテクダサイ」
長門「キョン」
キョン「」
ぴぴぴ…
「トウロク カンリョウ」
25: 2008/11/29(土) 21:48:55.23 ID:t31FMC3DO
「キョンサン ハジメマシテ ワタシハ コノフネノ メインコンピュータ デス」
「アナタノ コトハ ヨク シッテイマス
ワタシハ アナタノ セイサクカテイ ヲ ミマモッテ キマシタ」
「アナタハ ナガトサン ガ ハジメテ カンセイサセタ アンドロイド デス」
「オナジ キカイドウシ ナカヨク シマショウ」
キョン「お、おう。よろしくな」
キョン「…さすが未来だな…」
「アナタノ コトハ ヨク シッテイマス
ワタシハ アナタノ セイサクカテイ ヲ ミマモッテ キマシタ」
「アナタハ ナガトサン ガ ハジメテ カンセイサセタ アンドロイド デス」
「オナジ キカイドウシ ナカヨク シマショウ」
キョン「お、おう。よろしくな」
キョン「…さすが未来だな…」
27: 2008/11/29(土) 21:49:56.99 ID:t31FMC3DO
キョン(それにしても俺がアンドロイドで長門が人間か…)
長門「この船のなかにある部屋に入るとき、名前を聞かれることがある。その時に今登録した名前を入力すればいい」
長門「次は、みんなを起こしにいく」
キョン「みんな?」
長門「この船のなかにある部屋に入るとき、名前を聞かれることがある。その時に今登録した名前を入力すればいい」
長門「次は、みんなを起こしにいく」
キョン「みんな?」
28: 2008/11/29(土) 21:51:59.57 ID:t31FMC3DO
コールドスリープ室
キョン「あ、朝比奈さんや、古泉が…みんな寝てるのか?」
長門「全員コールドスリープ、冷凍睡眠状態にある。それを解除して起こすのが最初のあなたの仕事」
キョン「俺がか?気が引けるが…それじゃ、失礼して」
キョン「あ、朝比奈さんや、古泉が…みんな寝てるのか?」
長門「全員コールドスリープ、冷凍睡眠状態にある。それを解除して起こすのが最初のあなたの仕事」
キョン「俺がか?気が引けるが…それじゃ、失礼して」
29: 2008/11/29(土) 21:53:30.23 ID:t31FMC3DO
(ああ、朝比奈さん…あなたはどんなときでも麗しい。そう、寝ているときでさえ…)
コールドスリープカプセル
朝比奈みくる
通信士
コールドスリープ解除
みくる「ふわぁ…あ…長門さん、おはようございまふぅ…きゃっ」
みくる「…ど、どなたですかぁ…?」
コールドスリープカプセル
古泉一樹
船長補佐 貨物管理
コールドスリープ解除
古泉「…ふぅ。おはようございます、長門さん。おや…?」
古泉「長門さん、もしかして彼は…?」
コールドスリープカプセル
谷口
パイロット
コールドスリープ解除
谷口「…うぃーっす。ふぅ。コールドスリープってのは何回やっても慣れないもんだな…ん?」
谷口「誰だ?お前」
コールドスリープカプセル
朝比奈みくる
通信士
コールドスリープ解除
みくる「ふわぁ…あ…長門さん、おはようございまふぅ…きゃっ」
みくる「…ど、どなたですかぁ…?」
コールドスリープカプセル
古泉一樹
船長補佐 貨物管理
コールドスリープ解除
古泉「…ふぅ。おはようございます、長門さん。おや…?」
古泉「長門さん、もしかして彼は…?」
コールドスリープカプセル
谷口
パイロット
コールドスリープ解除
谷口「…うぃーっす。ふぅ。コールドスリープってのは何回やっても慣れないもんだな…ん?」
谷口「誰だ?お前」
30: 2008/11/29(土) 21:54:15.93 ID:t31FMC3DO
コールドスリープカプセル
ゲスト用カプセル
コールドスリープ解除
朝倉「ん…?きゃっ…」
朝倉「アンドロイド…?」
キョン「なあ、長門…みんな、様子が変じゃないか?」
長門「恐らく、元の世界の記憶を持っているのはこのシナリオでは私とあなたのみ。他は最初からこの世界にいたという仮の記憶を持っている」
ゲスト用カプセル
コールドスリープ解除
朝倉「ん…?きゃっ…」
朝倉「アンドロイド…?」
キョン「なあ、長門…みんな、様子が変じゃないか?」
長門「恐らく、元の世界の記憶を持っているのはこのシナリオでは私とあなたのみ。他は最初からこの世界にいたという仮の記憶を持っている」
31: 2008/11/29(土) 21:56:06.67 ID:t31FMC3DO
キョン「じゃあみんな、俺を知らないのか…」
古泉「長門さん、ついに完成したんですね」
谷口「あ、そうか。ロボットだっけか?本当に完成させやがったのか!しかし人間みたいだな、本当に」
みくる「あ、そ、そうかぁ…長門さん頑張ってましたもんね。あの、はじめまして…ロボットさん?」
長門「ロボットではない。彼はアンドロイド。名前はキョン」
古泉「長門さん、ついに完成したんですね」
谷口「あ、そうか。ロボットだっけか?本当に完成させやがったのか!しかし人間みたいだな、本当に」
みくる「あ、そ、そうかぁ…長門さん頑張ってましたもんね。あの、はじめまして…ロボットさん?」
長門「ロボットではない。彼はアンドロイド。名前はキョン」
32: 2008/11/29(土) 21:57:54.87 ID:t31FMC3DO
谷口「キョン?変な名前だな。まあいいや、よろしく!俺は谷口。taniguchiだ」
みくる「朝比奈みくるです。よろしくね、キョンくん」
古泉「よろしく、キョンくん。古泉一樹といいます」
朝倉「…」
古泉「あ…」
古泉「この方は朝倉涼子伍長。軍の方で、ある荷物を監視するために一緒に乗船してくれてます」
みくる「朝比奈みくるです。よろしくね、キョンくん」
古泉「よろしく、キョンくん。古泉一樹といいます」
朝倉「…」
古泉「あ…」
古泉「この方は朝倉涼子伍長。軍の方で、ある荷物を監視するために一緒に乗船してくれてます」
33: 2008/11/29(土) 22:00:06.90 ID:t31FMC3DO
朝倉「……ふん」
朝倉「私、先にいってるわね?少し気分が悪いの」
キョン「はあ、よろしく…」
キョン(なんだか変な気分だな。谷口や朝倉さんまでいるなんて…)
みくる「それじゃ、私たちも行きましょう?」
谷口「そうですね、行きましょう」
朝倉「私、先にいってるわね?少し気分が悪いの」
キョン「はあ、よろしく…」
キョン(なんだか変な気分だな。谷口や朝倉さんまでいるなんて…)
みくる「それじゃ、私たちも行きましょう?」
谷口「そうですね、行きましょう」
35: 2008/11/29(土) 22:06:43.23 ID:t31FMC3DO
古泉「リフレッシュルームです。起きたらまずそこで会議することになっているんですよ」
古泉「長門さん、彼は船員登録しました?」
長門「してある」
古泉「ふふ、あなたなら真っ先にそれをすると思いましたよ。本当に人間みたいに扱っていますし」
古泉「それじゃあ、行きましょう、リフレッシュルームへ。船長にキョンくんのことを紹介しなければならないですしね」
古泉「長門さん、彼は船員登録しました?」
長門「してある」
古泉「ふふ、あなたなら真っ先にそれをすると思いましたよ。本当に人間みたいに扱っていますし」
古泉「それじゃあ、行きましょう、リフレッシュルームへ。船長にキョンくんのことを紹介しなければならないですしね」
37: 2008/11/29(土) 22:08:54.46 ID:t31FMC3DO
リフレッシュルーム
キョン(ん?谷口が何かやってるな)
谷口「おっキョン。興味あるか?ゲームだよ。この部屋はこれがあるから好きなんだよな」
みくる「谷口くんはこういうの得意なんです」
キョン「へー…」
キョン(あ、朝比奈さん、谷口にくっつきすぎじゃないか?それ谷口だぞ?)
古泉「キョンくん、こっちに来て本でも読みません?」
キョン(ん?谷口が何かやってるな)
谷口「おっキョン。興味あるか?ゲームだよ。この部屋はこれがあるから好きなんだよな」
みくる「谷口くんはこういうの得意なんです」
キョン「へー…」
キョン(あ、朝比奈さん、谷口にくっつきすぎじゃないか?それ谷口だぞ?)
古泉「キョンくん、こっちに来て本でも読みません?」
38: 2008/11/29(土) 22:10:41.49 ID:t31FMC3DO
キョン「『宇宙時代の夜明け』?」
古泉「昔の本ですよ」
古泉「僕はその頃の冒険心に満ちた人々の話が好きなんです」
谷口「おまえ自身がチキン!臆病者だからなっ」
みくる「…谷口くん」
古泉「…あなたは、色んなことに興味をもったほうがいいでしょう。まだ生まれたばかりなんだから」
古泉「昔の本ですよ」
古泉「僕はその頃の冒険心に満ちた人々の話が好きなんです」
谷口「おまえ自身がチキン!臆病者だからなっ」
みくる「…谷口くん」
古泉「…あなたは、色んなことに興味をもったほうがいいでしょう。まだ生まれたばかりなんだから」
39: 2008/11/29(土) 22:12:23.22 ID:t31FMC3DO
古泉「彼に特技などはありますか?長門さん」
長門「特にないが、彼には学習機能がある。これから覚えさせていける」
キョン(…学習機能って…確かにあるが、しかしそういわれると妙なもんだな)
キョン(俺はここでは人間じゃない。なかなか実感できないが、自覚しなければならない…のか)
長門「特にないが、彼には学習機能がある。これから覚えさせていける」
キョン(…学習機能って…確かにあるが、しかしそういわれると妙なもんだな)
キョン(俺はここでは人間じゃない。なかなか実感できないが、自覚しなければならない…のか)
40: 2008/11/29(土) 22:13:46.33 ID:t31FMC3DO
長門「こっちへ来て」
長門「会議が始まる前にコーヒーを入れてほしい」
キョン「お…俺がか」
長門「あなたには覚えてもらいたいものがたくさんある。これもその一つ」
キョン「クリアに必要なのか?そうか…じゃあ、入れるよ」
長門「会議が始まる前にコーヒーを入れてほしい」
キョン「お…俺がか」
長門「あなたには覚えてもらいたいものがたくさんある。これもその一つ」
キョン「クリアに必要なのか?そうか…じゃあ、入れるよ」
41: 2008/11/29(土) 22:15:24.95 ID:t31FMC3DO
コポコポポ
キョン「ほい、長門」
長門「私だけではなく、みんなの分も」
キョン「はいはい…」
キョン(メイドロボか。なんだか朝比奈さんみたいな役割だな)
キョン(でも今は朝比奈さんは谷口のそばで奴がゲームやっているのを見てる。俺が知っている彼女とは違う感じだ。朝比奈さん(大)のような雰囲気だな)
キョン「ほい、長門」
長門「私だけではなく、みんなの分も」
キョン「はいはい…」
キョン(メイドロボか。なんだか朝比奈さんみたいな役割だな)
キョン(でも今は朝比奈さんは谷口のそばで奴がゲームやっているのを見てる。俺が知っている彼女とは違う感じだ。朝比奈さん(大)のような雰囲気だな)
42: 2008/11/29(土) 22:16:40.57 ID:t31FMC3DO
キョン「ほらよ、古泉」
古泉「ああ、ありがとうございます。」
古泉「…苦い」
キョン「そうか?すまなかったな」
谷口「はは、古泉は甘ちゃんだから、甘いのが好きなんだろ」
みくる「谷口くん…」
谷口「俺にもいれてくれよ、キョン」
古泉「ああ、ありがとうございます。」
古泉「…苦い」
キョン「そうか?すまなかったな」
谷口「はは、古泉は甘ちゃんだから、甘いのが好きなんだろ」
みくる「谷口くん…」
谷口「俺にもいれてくれよ、キョン」
43: 2008/11/29(土) 22:18:09.37 ID:t31FMC3DO
キョン(谷口にもやらなきゃいけないのか…)
キョン(いやいや、朝比奈さんのついでだ…)
キョン「はい、どうぞ朝比奈さん。それと、谷口」
谷口「ありがとよ。…ふぅ。俺はこのくらいが好きだぜ」
みくる「あ、ありがとうございますぅ」
みくる(ひそひそ…あとで、私の部屋に来てください。コーヒーの淹れ方、教えますよ)
キョン(やっぱまずいのか…谷口がうまいっていうくらいだからな)
キョン(いやいや、朝比奈さんのついでだ…)
キョン「はい、どうぞ朝比奈さん。それと、谷口」
谷口「ありがとよ。…ふぅ。俺はこのくらいが好きだぜ」
みくる「あ、ありがとうございますぅ」
みくる(ひそひそ…あとで、私の部屋に来てください。コーヒーの淹れ方、教えますよ)
キョン(やっぱまずいのか…谷口がうまいっていうくらいだからな)
44: 2008/11/29(土) 22:19:03.99 ID:t31FMC3DO
キョン(でもやはり朝比奈さんはやさしい。うむ、このあたりは俺の知ってる彼女だ)
キョン(さて、最後は…)
朝倉「…」
キョン「朝倉さん、どうぞ」
キョン(さて、最後は…)
朝倉「…」
キョン「朝倉さん、どうぞ」
45: 2008/11/29(土) 22:20:29.88 ID:t31FMC3DO
朝倉「…」
キョン「朝倉サン?あの、」
朝倉「私に触らないで!」
キョン「…!」
古泉「!」
みくる「キョンくん…!」
キョン「朝倉サン?あの、」
朝倉「私に触らないで!」
キョン「…!」
古泉「!」
みくる「キョンくん…!」
46: 2008/11/29(土) 22:22:36.45 ID:t31FMC3DO
谷口「おい、大丈夫か?」
朝倉「あは、思ったより吹っ飛んだわね。でもあなたが悪いのよ?」
朝倉「私ね、アンドロイドって嫌いなの。だからこれから二度と触らないでくれる?今度は吹っ飛ばすだけじゃすまさないから…ね?」
朝倉「あは、思ったより吹っ飛んだわね。でもあなたが悪いのよ?」
朝倉「私ね、アンドロイドって嫌いなの。だからこれから二度と触らないでくれる?今度は吹っ飛ばすだけじゃすまさないから…ね?」
47: 2008/11/29(土) 22:24:09.14 ID:t31FMC3DO
キョン「……ぅ…(痛く…ない?)」
キョン(アンドロイド…だからか)
古泉「大丈夫ですか?」
キョン「ああ…」
船長『なんだ、騒がしいな』
谷口「船長!」
キョン(アンドロイド…だからか)
古泉「大丈夫ですか?」
キョン「ああ…」
船長『なんだ、騒がしいな』
谷口「船長!」
48: 2008/11/29(土) 22:25:55.46 ID:t31FMC3DO
キョン(え?どこにいるんだ?)
キョン(あのでかいモニターに写ってる奴…あいつが船長か!)
キョン(どっかで見たことあるな。あのひと…)
船長『遅くなってすまない。急ぎで地球に送る資料があってね。調子はどうだ?特に異常はないかな?』
長門「特にない」
船長『そうか…』
キョン(あのでかいモニターに写ってる奴…あいつが船長か!)
キョン(どっかで見たことあるな。あのひと…)
船長『遅くなってすまない。急ぎで地球に送る資料があってね。調子はどうだ?特に異常はないかな?』
長門「特にない」
船長『そうか…』
51: 2008/11/29(土) 22:27:44.89 ID:t31FMC3DO
船長『ん?そこの彼は?』
キョン(思い出した!ハルヒが映画つくるときにスポンサーになってくれた電気屋さんだ!)
古泉「彼はキョンくん。長門さんが造ったアンドロイドです」
船長『そうか。完成したのか。さすがによくできてるな』
船長『あとで見せてもらおうかな。では、簡単ですまないが、以上だ』
ブツン
キョン(思い出した!ハルヒが映画つくるときにスポンサーになってくれた電気屋さんだ!)
古泉「彼はキョンくん。長門さんが造ったアンドロイドです」
船長『そうか。完成したのか。さすがによくできてるな』
船長『あとで見せてもらおうかな。では、簡単ですまないが、以上だ』
ブツン
52: 2008/11/29(土) 22:29:05.40 ID:t31FMC3DO
谷口「やれやれだな。会議はゲームやって終わりかよ。まぁいいや。朝比奈さん、行きましょう」
みくる「あ、はいっ。じゃ、キョンくんまたね」
古泉「長門さん、例の物を見せますよ。貨物ブロックへ来ませんか?」
長門「その前にメインコンピュータをチェックする必要がある。そのあと向かう」
古泉「キョンくんも来てくださいね。今回の僕達の仕事…この貨物宇宙船の積み荷、です。倉庫は一階、コンピュータは三階にありますよ。是非」
朝倉「…」
みくる「あ、はいっ。じゃ、キョンくんまたね」
古泉「長門さん、例の物を見せますよ。貨物ブロックへ来ませんか?」
長門「その前にメインコンピュータをチェックする必要がある。そのあと向かう」
古泉「キョンくんも来てくださいね。今回の僕達の仕事…この貨物宇宙船の積み荷、です。倉庫は一階、コンピュータは三階にありますよ。是非」
朝倉「…」
53: 2008/11/29(土) 22:29:54.74 ID:t31FMC3DO
キョン「…みんな行ったな」
キョン「さてと…どうするかな」
キョン「とりあえず部屋から出てみよう」
キョン「さてと…どうするかな」
キョン「とりあえず部屋から出てみよう」
55: 2008/11/29(土) 22:31:03.81 ID:t31FMC3DO
廊下
キョン「部屋にいるとわからないが、廊下はさすが宇宙船と言った感じだな」
キョン(そういえば宇宙船のわりにはなんというか地に足が着いてる…重力が安定しているけど)
キョン(重力制御装置が働いてるとか、そんなのかな?SF小説でそんなの読んだな)
キョン「ん…この部屋は」
キョン「部屋にいるとわからないが、廊下はさすが宇宙船と言った感じだな」
キョン(そういえば宇宙船のわりにはなんというか地に足が着いてる…重力が安定しているけど)
キョン(重力制御装置が働いてるとか、そんなのかな?SF小説でそんなの読んだな)
キョン「ん…この部屋は」
58: 2008/11/29(土) 22:41:41.25 ID:t31FMC3DO
セイカツヨウ モジュール
シヨウシャ アサヒナ ミクル
アナタハ ミクルサン カラ ニュウシツキョカ ガ デテイマス
カクニン ノ タメ ナマエ ヲ ニュウリョク シテクダサイ
キョン「はいはい…」
カクニン シマシタ
ニュウシツ デキマス
シヨウシャ アサヒナ ミクル
アナタハ ミクルサン カラ ニュウシツキョカ ガ デテイマス
カクニン ノ タメ ナマエ ヲ ニュウリョク シテクダサイ
キョン「はいはい…」
カクニン シマシタ
ニュウシツ デキマス
61: 2008/11/29(土) 22:43:54.65 ID:t31FMC3DO
キョン「…とは言ったものの入っていいものか…確かに来てとは言われたけれど」
谷口「WAWAWA忘れも~のぅあっ!?」
谷口「なんだ、キョンか。朝比奈さんに何か用か?」
キョン(…谷口が…朝比奈さんの部屋から出てきた…だと…)
谷口「WAWAWA忘れも~のぅあっ!?」
谷口「なんだ、キョンか。朝比奈さんに何か用か?」
キョン(…谷口が…朝比奈さんの部屋から出てきた…だと…)
62: 2008/11/29(土) 22:45:15.41 ID:t31FMC3DO
キョン「用というか…コーヒーの淹れ方を教えてくれると」
谷口「ああ!朝比奈さんの淹れるコーヒーは美味いからな!存分に教われよ」
キョン「…」
谷口「しかし本当に人間みたいだなー。…前にどっかであったことあるか?なんてな」
谷口「ま、朝比奈さんなら中にいるぜ。でもいいか、ロボット三原則に触れるようなことはするなよ!だいぶ古いやつだけどな、あれも。じゃあな」
キョン(朝比奈さん…)
谷口「ああ!朝比奈さんの淹れるコーヒーは美味いからな!存分に教われよ」
キョン「…」
谷口「しかし本当に人間みたいだなー。…前にどっかであったことあるか?なんてな」
谷口「ま、朝比奈さんなら中にいるぜ。でもいいか、ロボット三原則に触れるようなことはするなよ!だいぶ古いやつだけどな、あれも。じゃあな」
キョン(朝比奈さん…)
63: 2008/11/29(土) 22:45:52.27 ID:t31FMC3DO
朝比奈みくるの部屋
みくる「……………きゃっ。あ、き、キョンくん。」
みくる「そういえば、来てって言いましたね。でもどうしましょう…私、今からコクピットに行かなきゃならないんです」
キョン(かすかに上気した頬。朝比奈さんと谷口は、やはり…?)
みくる「何見てるの?あ…これ、ですか?」
みくる「……………きゃっ。あ、き、キョンくん。」
みくる「そういえば、来てって言いましたね。でもどうしましょう…私、今からコクピットに行かなきゃならないんです」
キョン(かすかに上気した頬。朝比奈さんと谷口は、やはり…?)
みくる「何見てるの?あ…これ、ですか?」
66: 2008/11/29(土) 22:49:04.55 ID:t31FMC3DO
キョン(いや、それじゃない。俺は朝比奈さんを見ていたのであって、朝比奈さんの持っているのを見ていたわけではない)
キョン(でも、確かに気になる。朝比奈さんの持っているのは携帯電話に似ているが…壁に埋め込んでいるパネルもデザインがそれに似ている)
みくる「通信ユニットです。何かあったときにすぐ連絡できるように。これは船内用で、持ち歩けます」
みくる「壁にあるのもこれとほぼ同じ機能ですが、船外にも…地球とも送受信できるんです。日記も書けちゃいます」
みくる「今、履歴の整理してて……色々……」
キョン(でも、確かに気になる。朝比奈さんの持っているのは携帯電話に似ているが…壁に埋め込んでいるパネルもデザインがそれに似ている)
みくる「通信ユニットです。何かあったときにすぐ連絡できるように。これは船内用で、持ち歩けます」
みくる「壁にあるのもこれとほぼ同じ機能ですが、船外にも…地球とも送受信できるんです。日記も書けちゃいます」
みくる「今、履歴の整理してて……色々……」
67: 2008/11/29(土) 22:52:38.73 ID:t31FMC3DO
みくる「……」
みくる「……私………」
キョン「……?」
みくる「………なんでもないです。ふふ…私ったら、アンドロイドに…」
みくる「キョンくんは本当に人間みたいですね。何だか懐かしい気もします。あなたに似た人に、もしかしたら会っているのかも」
キョン「……」
みくる「……私………」
キョン「……?」
みくる「………なんでもないです。ふふ…私ったら、アンドロイドに…」
みくる「キョンくんは本当に人間みたいですね。何だか懐かしい気もします。あなたに似た人に、もしかしたら会っているのかも」
キョン「……」
68: 2008/11/29(土) 22:55:28.17 ID:t31FMC3DO
みくる「ごめんなさい!変なこといって。キョンくんは生まれたばかりなのに…」
みくる「あ、いけない。本当にすぐ行かなきゃ!こう見えても通信士なんです、私」
みくる「人間って、変なとこあるって、学習しちゃったかな?それじゃ…コーヒーは、またあとで教えますね」
キョン「………」
キョン(懐かしい…か)
みくる「あ、いけない。本当にすぐ行かなきゃ!こう見えても通信士なんです、私」
みくる「人間って、変なとこあるって、学習しちゃったかな?それじゃ…コーヒーは、またあとで教えますね」
キョン「………」
キョン(懐かしい…か)
70: 2008/11/29(土) 22:56:50.83 ID:t31FMC3DO
三階
メインコンピュータ
キョン「長門」
長門「大体のチェックは終了している」
キョン「そうか。これがこの船のメインコンピュータか?」
「コンニチハ キョンサン マタ アイマシタネ」
「ワタシハ コノフネヲ カンリ スル コンピュータ OD―10 デス」
メインコンピュータ
キョン「長門」
長門「大体のチェックは終了している」
キョン「そうか。これがこの船のメインコンピュータか?」
「コンニチハ キョンサン マタ アイマシタネ」
「ワタシハ コノフネヲ カンリ スル コンピュータ OD―10 デス」
71: 2008/11/29(土) 23:00:23.69 ID:t31FMC3DO
長門「彼はこの船全体を管理している。人間が冷凍睡眠に入ってる間も運航できるのは彼のおかげ」
長門「チェックは終了。倉庫に移動する」
長門「…あなたもくる?」
キョン「ああ、お供するぜ」
キョン「…行かないとクリアできないんだろ?」
長門「チェックは終了。倉庫に移動する」
長門「…あなたもくる?」
キョン「ああ、お供するぜ」
キョン「…行かないとクリアできないんだろ?」
72: 2008/11/29(土) 23:01:37.07 ID:t31FMC3DO
エレベーター内
キョン「なあ、長門…」
長門「何?」
キョン「これって、何をすればクリアなんだ?何だか何もしてないけど」
長門「すぐにわかる」
キョン「すぐに?これから、何かあるのか?」
キョン「なあ、長門…」
長門「何?」
キョン「これって、何をすればクリアなんだ?何だか何もしてないけど」
長門「すぐにわかる」
キョン「すぐに?これから、何かあるのか?」
73: 2008/11/29(土) 23:03:11.62 ID:t31FMC3DO
一階
キョン「長門…」
長門「先に行く。そこのエアロックには入らないで」
キョン「………」
キョン(早くクリアしないと、俺が元々人間だってこと、忘れてしまいそうだ)
キョン(痛みも感じないし…それに、もし普段の俺だったら朝比奈さんの部屋から出てきた谷口なんてみたら一発ぶん殴ってやろうか、ぐらい思うだろう。
キョン(なのに、驚きはしたがあとは冷静になっていた。ゲームの中だから、と割り切ってるだけ…ではないはずだ。)
キョン「長門…」
長門「先に行く。そこのエアロックには入らないで」
キョン「………」
キョン(早くクリアしないと、俺が元々人間だってこと、忘れてしまいそうだ)
キョン(痛みも感じないし…それに、もし普段の俺だったら朝比奈さんの部屋から出てきた谷口なんてみたら一発ぶん殴ってやろうか、ぐらい思うだろう。
キョン(なのに、驚きはしたがあとは冷静になっていた。ゲームの中だから、と割り切ってるだけ…ではないはずだ。)
75: 2008/11/29(土) 23:05:59.65 ID:t31FMC3DO
キョン(ゲームをクリアするためには、ゲームのキャラになりきらなきゃいけない…でも、俺は俺だ…人間だ)
キョン(長門が、長門のままでいるように…)
キョン(…長門が普段とほとんど変わらないように見えるのが本当に救いだな…)
キョン(長門が、長門のままでいるように…)
キョン(…長門が普段とほとんど変わらないように見えるのが本当に救いだな…)
77: 2008/11/29(土) 23:09:38.76 ID:t31FMC3DO
貨物室
古泉「…ほら、綺麗でしょう?谷口さんは見たくもないといっていたけど」
古泉「まあ、人間は…自分とかけ離れて違う存在を認められないものですからね」
キョン(倉庫のなかにまた部屋がある。声はそこから聞こえるな)
古泉「…ほら、綺麗でしょう?谷口さんは見たくもないといっていたけど」
古泉「まあ、人間は…自分とかけ離れて違う存在を認められないものですからね」
キョン(倉庫のなかにまた部屋がある。声はそこから聞こえるな)
79: 2008/11/29(土) 23:11:29.16 ID:t31FMC3DO
ベヒーモスの部屋
長門「谷口はあなたとほぼ正反対」
長門「…朝比奈みくるの行動は理解不能」
古泉「…」
古泉「…あ、キョンくん。来ましたね」
長門「谷口はあなたとほぼ正反対」
長門「…朝比奈みくるの行動は理解不能」
古泉「…」
古泉「…あ、キョンくん。来ましたね」
80: 2008/11/29(土) 23:13:08.14 ID:t31FMC3DO
古泉「ほら、モニターを見てください。モニターに写ってるのが…この部屋の奥にいる生き物、ベヒーモスですよ」
キョン(…これは…)
キョン(獰猛な目付き、するどい爪、牙…恐ろしい生きものだ。でも、あのなめらかな毛皮は)
古泉「きれいでしょう。見ているだけなら…ね。」
古泉「きれいな薔薇にはとげがあるっていいますが、彼はとげじゃすみません。二本の巨大な牙に、引き裂かれます。ひとたまりもありませんよ」
キョン(…これは…)
キョン(獰猛な目付き、するどい爪、牙…恐ろしい生きものだ。でも、あのなめらかな毛皮は)
古泉「きれいでしょう。見ているだけなら…ね。」
古泉「きれいな薔薇にはとげがあるっていいますが、彼はとげじゃすみません。二本の巨大な牙に、引き裂かれます。ひとたまりもありませんよ」
81: 2008/11/29(土) 23:15:25.99 ID:t31FMC3DO
ピピピ…
古泉「ん?コクピットからだ。なんだろう?」
みくる『すいません、通信システムの様子がおかしいんです。こちらへ来ていただけませんか?』
谷口『早くこいよ!』
古泉「わかりました。すぐ行きます」
古泉「ん?コクピットからだ。なんだろう?」
みくる『すいません、通信システムの様子がおかしいんです。こちらへ来ていただけませんか?』
谷口『早くこいよ!』
古泉「わかりました。すぐ行きます」
82: 2008/11/29(土) 23:16:44.69 ID:t31FMC3DO
古泉「長門さん、行きましょう」
長門(コクン)
朝倉「あら…あなたたち」
キョン(!いつのまに入ってきたんだ?)
朝倉「見るのは結構だけれど?一応軍に関係したものだってことは忘れないでほしいわ」
古泉「すみません、伍長」
古泉「そうだ…長門さん、ついでにエレベーター横の通風口の様子も見ておきましょう」
長門「了解した」
長門(コクン)
朝倉「あら…あなたたち」
キョン(!いつのまに入ってきたんだ?)
朝倉「見るのは結構だけれど?一応軍に関係したものだってことは忘れないでほしいわ」
古泉「すみません、伍長」
古泉「そうだ…長門さん、ついでにエレベーター横の通風口の様子も見ておきましょう」
長門「了解した」
83: 2008/11/29(土) 23:18:24.74 ID:t31FMC3DO
古泉「では、僕たちはこれで」
キョン「…」
キョン「…はっ」
キョン(置いていかれた…)
朝倉「……」
キョン「……あの」
朝倉「アンドロイドのくせに、一人前に船員登録されてるのね」
キョン「長門が船内を自由に歩きまわれるようにと」
朝倉「ふぅん…」
キョン「…」
キョン「…はっ」
キョン(置いていかれた…)
朝倉「……」
キョン「……あの」
朝倉「アンドロイドのくせに、一人前に船員登録されてるのね」
キョン「長門が船内を自由に歩きまわれるようにと」
朝倉「ふぅん…」
84: 2008/11/29(土) 23:19:28.34 ID:t31FMC3DO
朝倉「でもね、だからってあちこち勝手に触らないでほしいな?」
朝倉「私はね、みんなみたいにあなたを人間みたいに扱わないわよ。あなたを壊すことだって、ためらわないの」
キョン「……」
朝倉「わかったら出ていってもらえると嬉しいんだけど?」
朝倉「コクピットに行けば、あなたをちやほやしてくれる人が集まってるんじゃない?」
朝倉「私はね、みんなみたいにあなたを人間みたいに扱わないわよ。あなたを壊すことだって、ためらわないの」
キョン「……」
朝倉「わかったら出ていってもらえると嬉しいんだけど?」
朝倉「コクピットに行けば、あなたをちやほやしてくれる人が集まってるんじゃない?」
86: 2008/11/29(土) 23:20:54.22 ID:t31FMC3DO
エレベーター
キョン(俺は前、朝倉とどういう風に接していたっけな)
キョン(…そうだ)
キョン(朝倉は…消されたんだった)
キョン(長門に……)
91: 2008/11/29(土) 23:24:13.72 ID:t31FMC3DO
コクピット
古泉「通信システムがおかしいとは?」
みくる「地球からの通信が…受信はできるんですけど、送信ができないんです」
みくる「はっきりした原因はわかりませんが、たぶん、アンテナがおかしいんだと思います」
長門「船長に連絡は?」
みくる「しました。詳しく調べてから、対策を練るとのことです」
古泉「通信システムがおかしいとは?」
みくる「地球からの通信が…受信はできるんですけど、送信ができないんです」
みくる「はっきりした原因はわかりませんが、たぶん、アンテナがおかしいんだと思います」
長門「船長に連絡は?」
みくる「しました。詳しく調べてから、対策を練るとのことです」
96: 2008/11/29(土) 23:26:51.72 ID:t31FMC3DO
谷口「完璧にぶっ壊れるまで待つってのはどうだ?」
古泉「いけません。通信は一方通行じゃ意味がない。今もう地球と繋がらなくなっているんです」
谷口「めんどくせぇなー。よし、外に出る。俺が直接いってちょちょいっと調べてきてやるぜ」
長門「あなた一人では危険。私も行く」
古泉「仕方ないですね…ではエアロックへ行きましょう。準備を手伝います。そのあとはコクピットに戻ってサポートをしますよ」
古泉「いいですか…?朝比奈さん」
みくる「………気をつけて」
古泉「いけません。通信は一方通行じゃ意味がない。今もう地球と繋がらなくなっているんです」
谷口「めんどくせぇなー。よし、外に出る。俺が直接いってちょちょいっと調べてきてやるぜ」
長門「あなた一人では危険。私も行く」
古泉「仕方ないですね…ではエアロックへ行きましょう。準備を手伝います。そのあとはコクピットに戻ってサポートをしますよ」
古泉「いいですか…?朝比奈さん」
みくる「………気をつけて」
98: 2008/11/29(土) 23:28:12.16 ID:t31FMC3DO
キョン(何だか大変なことになったな。俺にできることはない…か)
みくる「………」
みくる「…あともう少しで地球だから……」
みくる「古泉くんと二人きりになることはないって思ってたのに……」
キョン「…?」
みくる「…!」
みくる「………」
みくる「…あともう少しで地球だから……」
みくる「古泉くんと二人きりになることはないって思ってたのに……」
キョン「…?」
みくる「…!」
102: 2008/11/29(土) 23:32:33.26 ID:t31FMC3DO
みくる「キョン、くん。そうだ、あなたがいたんですね…」
みくる「エアロックへ行って、みんなの様子を見てきてくれます?」
みくる「そのあとは、すぐここに戻ってきてください…」
みくる「お願いします」
キョン「わかりました。朝比奈さんの頼みは断れませんよ」
みくる「エアロックへ行って、みんなの様子を見てきてくれます?」
みくる「そのあとは、すぐここに戻ってきてください…」
みくる「お願いします」
キョン「わかりました。朝比奈さんの頼みは断れませんよ」
103: 2008/11/29(土) 23:34:19.05 ID:t31FMC3DO
みくる「……ふふっ。キョンくんったら」
みくる「絶対戻ってきてね」
キョン(朝比奈さん…)
みくる「…あ、そうだ」
みくる「船長に連絡しなきゃ」
ピピピっ
船長『………………………なんだ?』
みくる「先ほどのアンテナの件ですが、直接外へ出て調べることになりました」
船長『………………………そうか、わかった』
みくる「?」
みくる「具合でも悪いのかな?」
みくる「絶対戻ってきてね」
キョン(朝比奈さん…)
みくる「…あ、そうだ」
みくる「船長に連絡しなきゃ」
ピピピっ
船長『………………………なんだ?』
みくる「先ほどのアンテナの件ですが、直接外へ出て調べることになりました」
船長『………………………そうか、わかった』
みくる「?」
みくる「具合でも悪いのかな?」
105: 2008/11/29(土) 23:35:47.91 ID:t31FMC3DO
エアロック
谷口「いちいち俺に指図するな!」
バン!
キョン(…!!)
古泉「…っつ…」
キョン「な、何やってるんだ!」
谷口「キョンか!お前はすっこんでろ!」
谷口「いちいち俺に指図するな!」
バン!
キョン(…!!)
古泉「…っつ…」
キョン「な、何やってるんだ!」
谷口「キョンか!お前はすっこんでろ!」
106: 2008/11/29(土) 23:36:20.41 ID:t31FMC3DO
長門「あなたは興奮して我を失っている。落ち着いたほうがいい」
谷口「黙ってろ!」
古泉「…二人にやつあたりするのはやめてくださいよ」
谷口「指図するなって言っているだろ!」
谷口「黙ってろ!」
古泉「…二人にやつあたりするのはやめてくださいよ」
谷口「指図するなって言っているだろ!」
107: 2008/11/29(土) 23:36:48.14 ID:t31FMC3DO
谷口「ったく、軽いジョークをいちいち真に受けやがって。いいか、古泉。耳は掃除してあるか?よく聞けよ」
谷口「朝比奈さんはな…おまえに愛想を尽かしたんだ!それだけは覚えとけよ。忘れんなよ!」
古泉「………」
谷口「フン…おい、キョン。そこの宇宙服とってくれ」
キョン「………」
谷口「朝比奈さんはな…おまえに愛想を尽かしたんだ!それだけは覚えとけよ。忘れんなよ!」
古泉「………」
谷口「フン…おい、キョン。そこの宇宙服とってくれ」
キョン「………」
108: 2008/11/29(土) 23:37:21.96 ID:t31FMC3DO
谷口「早く!」
キョン「…あ、ああ」
長門「……」
古泉「…二人とも準備はいいですか?では、扉をあけます…」
…………
古泉「変なとこ、見せてしまいましたね…」
古泉「……人間っておかしいでしょう?」
キョン「………」
古泉「戻りましょう。コクピットに」
キョン「…あ、ああ」
長門「……」
古泉「…二人とも準備はいいですか?では、扉をあけます…」
…………
古泉「変なとこ、見せてしまいましたね…」
古泉「……人間っておかしいでしょう?」
キョン「………」
古泉「戻りましょう。コクピットに」
109: 2008/11/29(土) 23:37:57.96 ID:t31FMC3DO
コクピット
みくる「………」
古泉「………」
キョン(……気まずい…)
古泉「…朝比奈さん」
みくる「は…はい」
古泉「こちらは準備OKです」
みくる「わかりました」
ピピピっ
谷口『アンテナまでついたぜ。はじめるぞ』
みくる「………」
古泉「………」
キョン(……気まずい…)
古泉「…朝比奈さん」
みくる「は…はい」
古泉「こちらは準備OKです」
みくる「わかりました」
ピピピっ
谷口『アンテナまでついたぜ。はじめるぞ』
110: 2008/11/29(土) 23:40:26.94 ID:t31FMC3DO
みくる「はい。じゃあ長門さん、パスワードをいれてください。それでメンテナンスモードに切り替えます」
長門『了解した』
長門『…?』
みくる「?長門さん、どうしました?」
長門『彼の様子がおかしい』
みくる「谷口くんが?大丈夫ですか?」
谷口『大丈夫ですよ、朝比奈さん。心配しないでください』
長門『了解した』
長門『…?』
みくる「?長門さん、どうしました?」
長門『彼の様子がおかしい』
みくる「谷口くんが?大丈夫ですか?」
谷口『大丈夫ですよ、朝比奈さん。心配しないでください』
111: 2008/11/29(土) 23:42:22.22 ID:t31FMC3DO
みくる「でも…」
谷口『大丈夫ですって。心配性なんだから…朝比奈さんは…』
古泉「……」
キョン「……」
キョン(古泉…)
谷口『……う…………』
みくる「谷口くん?」
谷口『大丈夫ですって。心配性なんだから…朝比奈さんは…』
古泉「……」
キョン「……」
キョン(古泉…)
谷口『……う…………』
みくる「谷口くん?」
114: 2008/11/29(土) 23:45:27.97 ID:t31FMC3DO
谷口『………っぅ……く!』
谷口『ぁ゙……っ……!!!』
長門『!』
みくる「ど、どうしました!?」
みくる「た…谷口くん」
みくる「……返事してください!」
長門『…彼の生命維持装置が故障している』
長門『すぐにもどる。医務室の準備を』
みくる「…!!!!」
谷口『ぁ゙……っ……!!!』
長門『!』
みくる「ど、どうしました!?」
みくる「た…谷口くん」
みくる「……返事してください!」
長門『…彼の生命維持装置が故障している』
長門『すぐにもどる。医務室の準備を』
みくる「…!!!!」
115: 2008/11/29(土) 23:46:21.12 ID:t31FMC3DO
古泉「なんてことだ」
古泉「朝比奈さん!すぐに医務室の準備を!僕はエアロックへ迎えに行きます!」
みくる「私もエアロックへ行きます!」
古泉「エアロックは僕の持ち場ですよ」
古泉「大丈夫…谷口くんなら心配しなくてもすぐに」
みくる「古泉くん、あなたに何がわかるの!?私は…行きます!」
キョン(谷口…!)
古泉「朝比奈さん!すぐに医務室の準備を!僕はエアロックへ迎えに行きます!」
みくる「私もエアロックへ行きます!」
古泉「エアロックは僕の持ち場ですよ」
古泉「大丈夫…谷口くんなら心配しなくてもすぐに」
みくる「古泉くん、あなたに何がわかるの!?私は…行きます!」
キョン(谷口…!)
117: 2008/11/29(土) 23:48:42.76 ID:t31FMC3DO
医務室
ピッ…ピッ……ピッ………
ピー……………
朝倉「心臓停止確認…」
古泉「まだ、心臓マッサージすれば…」
………
朝倉「…だめね、もぅ…」
長門「……」
みくる「い…いや……」
みくる「いやぁぁぁ…」
みくる「谷口くん…谷口くん…!」
キョン「谷口…!!」
ピッ…ピッ……ピッ………
ピー……………
朝倉「心臓停止確認…」
古泉「まだ、心臓マッサージすれば…」
………
朝倉「…だめね、もぅ…」
長門「……」
みくる「い…いや……」
みくる「いやぁぁぁ…」
みくる「谷口くん…谷口くん…!」
キョン「谷口…!!」
119: 2008/11/29(土) 23:50:39.08 ID:t31FMC3DO
朝倉「…船長は?」
朝倉「ねぇ、知らせないといけないんじゃないの?」
長門「…私が行く」
みくる「谷口くん……谷口くん……」
みくる「……これは……谷口くんの……宇宙服…」
朝倉「ねぇ、知らせないといけないんじゃないの?」
長門「…私が行く」
みくる「谷口くん……谷口くん……」
みくる「……これは……谷口くんの……宇宙服…」
122: 2008/11/29(土) 23:52:03.99 ID:t31FMC3DO
廊下
キョン「長門…待ってくれ!」
長門「何?」
キョン「谷口は、ほ、本当に氏んだのか!?」
長門「あなたも見たとおり」
キョン「そんな…!」
キョン「長門…待ってくれ!」
長門「何?」
キョン「谷口は、ほ、本当に氏んだのか!?」
長門「あなたも見たとおり」
キョン「そんな…!」
123: 2008/11/29(土) 23:53:58.07 ID:t31FMC3DO
キョン「…なんでそんなに冷静なんだ、長門…」
長門「…」
キョン「……もとの世界に戻ったら谷口は……生き返っているのか?」
長門「それはわからない」
キョン「!!」
長門「別のシナリオにいけば、あるいは生きているかもしれない。または、涼宮ハルヒにすべてを夢だと認識させれば」
キョン「……………」
キョン「……クリアするにはどうすればいいんだ」
長門「…」
キョン「……もとの世界に戻ったら谷口は……生き返っているのか?」
長門「それはわからない」
キョン「!!」
長門「別のシナリオにいけば、あるいは生きているかもしれない。または、涼宮ハルヒにすべてを夢だと認識させれば」
キョン「……………」
キョン「……クリアするにはどうすればいいんだ」
124: 2008/11/29(土) 23:55:51.44 ID:t31FMC3DO
長門「私は船長の私室へ行く。あなたは、みんなのそばについていて」
キョン「…わかった」
キョン(クリアするしかないんだ…)
キョン「…わかった」
キョン(クリアするしかないんだ…)
125: 2008/11/29(土) 23:57:26.29 ID:t31FMC3DO
医務室
キョン「谷口…」
キョン(…顔色が異常だ、唇の色も…まるで精巧にできた蝋人形のようだ)
キョン(…まさか氏ぬなんて……)
キョン(そういえば)
キョン(谷口が着ていた宇宙服は?)
朝倉「宇宙服なら、朝比奈みくるさんが持っていったわよ」
キョン「谷口…」
キョン(…顔色が異常だ、唇の色も…まるで精巧にできた蝋人形のようだ)
キョン(…まさか氏ぬなんて……)
キョン(そういえば)
キョン(谷口が着ていた宇宙服は?)
朝倉「宇宙服なら、朝比奈みくるさんが持っていったわよ」
128: 2008/11/30(日) 00:00:35.60 ID:R2O1CBW8O
朝倉「本当は詳しく調べたいところだけど…今はそっとしておいたほうがいいわ」
朝倉「宇宙服の故障なんてね…随分ずぼらな管理ね?船長補佐さん?」
古泉「…」
古泉「チェックは万全だった」
古泉「壊れるなんておかしいことなんです」
朝倉「そう?…あやしいものだわ」
古泉「………」
朝倉「宇宙服の故障なんてね…随分ずぼらな管理ね?船長補佐さん?」
古泉「…」
古泉「チェックは万全だった」
古泉「壊れるなんておかしいことなんです」
朝倉「そう?…あやしいものだわ」
古泉「………」
132: 2008/11/30(日) 00:11:10.38 ID:R2O1CBW8O
ドォォン……
朝倉「!?」
古泉「今の音は!?」
長門「恐らく爆発音」
キョン「長門!」
古泉「船長はどうしました?」
長門「何度呼んでも出てこなかった」
朝倉「一体どうなってるの?この船は…」
朝倉「!?」
古泉「今の音は!?」
長門「恐らく爆発音」
キョン「長門!」
古泉「船長はどうしました?」
長門「何度呼んでも出てこなかった」
朝倉「一体どうなってるの?この船は…」
133: 2008/11/30(日) 00:12:43.90 ID:R2O1CBW8O
>>130
カークさんです
カークさんです
134: 2008/11/30(日) 00:14:08.77 ID:R2O1CBW8O
古泉「…とにかく、今は爆発音を調べなくては」
朝倉「わかってるわ。私は貨物を見てくる」
キョン「俺は…」
長門「あなたは朝比奈みくるのそばにいるべき。彼女は今自室にいるはず」
長門「私はコクピットにいる。何かあったらそこに」
キョン「ああ…わかった」
朝倉「わかってるわ。私は貨物を見てくる」
キョン「俺は…」
長門「あなたは朝比奈みくるのそばにいるべき。彼女は今自室にいるはず」
長門「私はコクピットにいる。何かあったらそこに」
キョン「ああ…わかった」
137: 2008/11/30(日) 00:15:09.16 ID:R2O1CBW8O
セイカツヨウ モジュール
シヨウシャ アサヒナ ミクル
アナタハ ミクルサン カラ ニュウシツキョカ ガ デテイマス
みくるの部屋
キョン「朝比奈さん……」
みくる「………………」
キョン「………」
シヨウシャ アサヒナ ミクル
アナタハ ミクルサン カラ ニュウシツキョカ ガ デテイマス
みくるの部屋
キョン「朝比奈さん……」
みくる「………………」
キョン「………」
138: 2008/11/30(日) 00:19:09.72 ID:R2O1CBW8O
みくる「………………谷口くんは…」
キョン「………」
みくる「………………氏んでなんかいません」
キョン「…………」
キョン(ベットで谷口の宇宙服を抱き締め、横たわる朝比奈さんの背中…すべてを拒絶しているようだ)
キョン(……だめだ、今ここに俺がいても……)
キョン(朝比奈さんの心には………)
キョン(……出よう)
みくる「…………」
キョン「………」
みくる「………………氏んでなんかいません」
キョン「…………」
キョン(ベットで谷口の宇宙服を抱き締め、横たわる朝比奈さんの背中…すべてを拒絶しているようだ)
キョン(……だめだ、今ここに俺がいても……)
キョン(朝比奈さんの心には………)
キョン(……出よう)
みくる「…………」
140: 2008/11/30(日) 00:21:14.18 ID:R2O1CBW8O
倉庫
朝倉「!」
朝倉「アンドロイドか…ベヒーモスなら無事よ。爆発はここじゃないみたいね」
キョン「それは…よかった……です」
朝倉「……」
朝倉「!」
朝倉「アンドロイドか…ベヒーモスなら無事よ。爆発はここじゃないみたいね」
キョン「それは…よかった……です」
朝倉「……」
142: 2008/11/30(日) 00:22:31.99 ID:R2O1CBW8O
朝倉「この子を地球に無事送り届けても、どうせ軍は兵器に利用するつもりでしょうね」
朝倉「…何考えてるんだか」
キョン「…」
朝倉「さて、残念だけど。ここには用はないわよ。暇ならあなたの生みの親のところへ行ったら?」
朝倉「…何考えてるんだか」
キョン「…」
朝倉「さて、残念だけど。ここには用はないわよ。暇ならあなたの生みの親のところへ行ったら?」
143: 2008/11/30(日) 00:23:44.66 ID:R2O1CBW8O
コクピット
古泉「キョンくん。今、通信システムを調べてるところですよ」
長門「………異常を発見した」
古泉「!」
長門「アンテナが吹き飛ばされている。恐らく爆発音はここから聞こえた」
古泉「…な…」
古泉「なんですって……」
古泉「キョンくん。今、通信システムを調べてるところですよ」
長門「………異常を発見した」
古泉「!」
長門「アンテナが吹き飛ばされている。恐らく爆発音はここから聞こえた」
古泉「…な…」
古泉「なんですって……」
154: 2008/11/30(日) 00:42:36.41 ID:R2O1CBW8O
リフレッシュルーム
朝倉「この船は最悪よ。こんなことなら自分で宇宙を泳いだ方がましだったわ」
古泉「船長は一体どうしたんでしょう……いつも僕達のことを心配してくれてたのですが……」
古泉「……『この会社のやり方は人間らしくない』と言っていたのも船長だった…」
長門「………」
朝倉「この船は最悪よ。こんなことなら自分で宇宙を泳いだ方がましだったわ」
古泉「船長は一体どうしたんでしょう……いつも僕達のことを心配してくれてたのですが……」
古泉「……『この会社のやり方は人間らしくない』と言っていたのも船長だった…」
長門「………」
156: 2008/11/30(日) 00:43:31.57 ID:R2O1CBW8O
キョン(八方塞がりだな…地球との交信ももうできない)
キョン(俺はどうすればいいんだ)
キョン(……そうだ)
キョン(こんな風にみんなで集まったとき…)
キョン(朝比奈さんが、いつもお茶をいれてくれた)
キョン(今は朝比奈さんは部屋にこもっているけれど…)
キョン(俺はどうすればいいんだ)
キョン(……そうだ)
キョン(こんな風にみんなで集まったとき…)
キョン(朝比奈さんが、いつもお茶をいれてくれた)
キョン(今は朝比奈さんは部屋にこもっているけれど…)
158: 2008/11/30(日) 00:45:24.97 ID:R2O1CBW8O
コポコポポ
古泉「…!」
キョン「苦いけど、な。何もないよりはましだろう」
古泉「…ありがとうございます」
古泉「そうだ、僕がしっかりしないと…」
朝倉「……フン」
ピッ
船長『調子はどうだ?』
「…!」
古泉「…!」
キョン「苦いけど、な。何もないよりはましだろう」
古泉「…ありがとうございます」
古泉「そうだ、僕がしっかりしないと…」
朝倉「……フン」
ピッ
船長『調子はどうだ?』
「…!」
161: 2008/11/30(日) 00:47:07.51 ID:R2O1CBW8O
古泉「船長!」
古泉「部屋にいるんですか?大変なんです…谷口くんが…」
船長『何!?それは本当かね!?』
船長『それは……』
船長『気の毒に……』
船長『まずはこの事態をおさめることだ』
船長『彼を弔ってやろう。準備してくれ。私も今行く』
長門「了解した」
古泉「部屋にいるんですか?大変なんです…谷口くんが…」
船長『何!?それは本当かね!?』
船長『それは……』
船長『気の毒に……』
船長『まずはこの事態をおさめることだ』
船長『彼を弔ってやろう。準備してくれ。私も今行く』
長門「了解した」
162: 2008/11/30(日) 00:49:22.73 ID:R2O1CBW8O
船長『では、これで』
ブツン
朝倉「随分…冷静な船長さんね?部下が氏んだのに、ああ振る舞えるなんて」
古泉「……では、僕はエアロックを準備してきます」
長門「部屋のなかに、何か遺体と一緒にいれるものがあるかもしれない」
古泉「ああ、そうですね…それじゃ、お願いします」
ブツン
朝倉「随分…冷静な船長さんね?部下が氏んだのに、ああ振る舞えるなんて」
古泉「……では、僕はエアロックを準備してきます」
長門「部屋のなかに、何か遺体と一緒にいれるものがあるかもしれない」
古泉「ああ、そうですね…それじゃ、お願いします」
165: 2008/11/30(日) 00:52:38.21 ID:R2O1CBW8O
セイカツヨウ モジュール
シヨウシャ タニグチ
ノリクミイン ノ タニグチサン ハ ザンネン ナガラ ナクナリ マシタ
ニモツセイリ ノ タメ ロック ヲ カイジョ シマス
キョン「谷口…」
朝倉「氏者を弔う…か。それができるだけでも、幸せってものだわ…」
長門「……」
シヨウシャ タニグチ
ノリクミイン ノ タニグチサン ハ ザンネン ナガラ ナクナリ マシタ
ニモツセイリ ノ タメ ロック ヲ カイジョ シマス
キョン「谷口…」
朝倉「氏者を弔う…か。それができるだけでも、幸せってものだわ…」
長門「……」
166: 2008/11/30(日) 00:53:26.78 ID:R2O1CBW8O
朝倉「アンドロイドさん、ここは二人いれば十分だわ。エアロックのほうを手伝ってあげたら?」
エアロック
古泉「………」
キョン「古泉…何か手伝うことは?」
古泉「キョンくん…いえ、ここは僕一人で…」
古泉「………」
エアロック
古泉「………」
キョン「古泉…何か手伝うことは?」
古泉「キョンくん…いえ、ここは僕一人で…」
古泉「………」
167: 2008/11/30(日) 00:55:13.00 ID:R2O1CBW8O
キョン(谷口に殴られたところ、あざになってるな)
古泉「僕たちは、確かに仲が悪かった」
キョン「……」
古泉「でも氏んでほしいなんて思ったことは一度もなかった…それは、誓って言えます」
古泉「こんなことになるなんて…!!」
キョン「……」
キョン(古泉……)
古泉「僕たちは、確かに仲が悪かった」
キョン「……」
古泉「でも氏んでほしいなんて思ったことは一度もなかった…それは、誓って言えます」
古泉「こんなことになるなんて…!!」
キョン「……」
キョン(古泉……)
169: 2008/11/30(日) 00:58:37.60 ID:R2O1CBW8O
廊下
キョン(長門や誰かに言われるまま、ずっとやってきたが…)
キョン(一体どうすれば、ここをクリアできるんだ?)
キョン(これは確かゲームで、RPGのはず。ていうことは…敵がいるはずだ)
キョン(倒すべき敵。そいつを倒さないとクリアできない)
キョン(だが、ここにそんなやついるか?)
172: 2008/11/30(日) 01:04:34.35 ID:R2O1CBW8O
廊下
キョン(長門に言われるまま、ずっとやってきたが…)
キョン(一体どうすれば、ここをクリアできるんだ?)
キョン(これは確かゲームで、RPGのはず。ていうことは…敵がいるはずだ)
キョン(倒すべき敵。そいつを倒さないとクリアできない)
キョン(だが、ここにそんなやついるか?)
173: 2008/11/30(日) 01:07:06.57 ID:R2O1CBW8O
キョン(待てよ…ゲーム…シナリオ。これは誰かが作った物語なんだ。ということは)
キョン(ここで起きたことは偶然ではない。すべて意味があるんだ)
キョン(谷口の宇宙服が壊れていたのもアンテナが吹き飛んだのも、犯人がいる。当たりまえだ…偶然にするには不自然すぎる)
キョン(そして犯人は…)
キョン(…登場人物のなかにいるんだ……)
キョン(ここで起きたことは偶然ではない。すべて意味があるんだ)
キョン(谷口の宇宙服が壊れていたのもアンテナが吹き飛んだのも、犯人がいる。当たりまえだ…偶然にするには不自然すぎる)
キョン(そして犯人は…)
キョン(…登場人物のなかにいるんだ……)
175: 2008/11/30(日) 01:11:03.38 ID:R2O1CBW8O
キョン「…!!」
キョン「な、長門…」
長門「……」
キョン「どうしたんだ?谷口の遺品整理は?」
長門「あなたに注意がある」
長門「どんなことがあっても感情的になってはいけない」
キョン「な、長門…」
長門「……」
キョン「どうしたんだ?谷口の遺品整理は?」
長門「あなたに注意がある」
長門「どんなことがあっても感情的になってはいけない」
176: 2008/11/30(日) 01:13:24.13 ID:R2O1CBW8O
長門「あなたの役目はちがうところにある」
キョン「…?!」
長門「…あなたは…」
長門「……」
長門「アンドロイドだということを忘れてはいけない」
キョン「ああ…わかった」
長門「………………」
長門「持ち場に戻る。何かあったら…」
キョン「ああ、いくよ」
長門「………」
キョン「………」
キョン(…長門…)
キョン「…?!」
長門「…あなたは…」
長門「……」
長門「アンドロイドだということを忘れてはいけない」
キョン「ああ…わかった」
長門「………………」
長門「持ち場に戻る。何かあったら…」
キョン「ああ、いくよ」
長門「………」
キョン「………」
キョン(…長門…)
177: 2008/11/30(日) 01:14:51.47 ID:R2O1CBW8O
医務室
キョン(アンドロイドだから感情的になってはいけない、か)
キョン(じゃあ感情的だということは…人間ってことなのか)
キョン(…そういえば、今の長門は人間なんだよな?)
キョン(いや、今そんなことを考えるのはやめよう。今は俺にできること…)
キョン(谷口の遺体を綺麗に拭いてやること。それをしよう)
キョン(ほんの少しの慰めだが…)
キョン(アンドロイドだから感情的になってはいけない、か)
キョン(じゃあ感情的だということは…人間ってことなのか)
キョン(…そういえば、今の長門は人間なんだよな?)
キョン(いや、今そんなことを考えるのはやめよう。今は俺にできること…)
キョン(谷口の遺体を綺麗に拭いてやること。それをしよう)
キョン(ほんの少しの慰めだが…)
178: 2008/11/30(日) 01:16:17.82 ID:R2O1CBW8O
キョン(…ん……)
キョン(…!!?)
キョン「…そんな」
キョン(谷口…)
キョン(谷口の遺体が)
キョン「…消えた……?」
キョン(…!!?)
キョン「…そんな」
キョン(谷口…)
キョン(谷口の遺体が)
キョン「…消えた……?」
179: 2008/11/30(日) 01:18:34.16 ID:R2O1CBW8O
再び医務室
古泉「どういうことです?これは」
長門「…」
朝倉「それ、こっちの台詞よ。そんなことより、彼女には伝えなくていいの?ここにいないけど」
キョン「俺が伝えてくる」
長門「お願いする」
古泉「どういうことです?これは」
長門「…」
朝倉「それ、こっちの台詞よ。そんなことより、彼女には伝えなくていいの?ここにいないけど」
キョン「俺が伝えてくる」
長門「お願いする」
180: 2008/11/30(日) 01:20:39.46 ID:R2O1CBW8O
みくるの部屋
キョン「朝比奈さん…」
キョン「……!!」
みくる「ふふ…」
みくる「待っててね、谷口くん。今、クッキー焼いてくるから」
キョン「た…」
みくる「コーヒーも淹れました。大好きでしたよね?」
キョン「谷口…」
キョン「朝比奈さん…」
キョン「……!!」
みくる「ふふ…」
みくる「待っててね、谷口くん。今、クッキー焼いてくるから」
キョン「た…」
みくる「コーヒーも淹れました。大好きでしたよね?」
キョン「谷口…」
182: 2008/11/30(日) 01:24:10.44 ID:R2O1CBW8O
キョン(谷口は、いた…朝比奈さんのベットに)
みくる「ふふ、よく寝てる…」
キョン「あ、朝比奈さん、それは」
みくる「あれ、キョンくん。そうだ。コーヒーの淹れ方を教えるって言いましたもんね」
キョン「朝比奈さん、谷口…は…」
みくる「ふふっよく寝てるでしょう?」
みくる「ふふ、よく寝てる…」
キョン「あ、朝比奈さん、それは」
みくる「あれ、キョンくん。そうだ。コーヒーの淹れ方を教えるって言いましたもんね」
キョン「朝比奈さん、谷口…は…」
みくる「ふふっよく寝てるでしょう?」
183: 2008/11/30(日) 01:25:30.68 ID:R2O1CBW8O
キョン(谷口は、いた…朝比奈さんのベットに)
みくる「ふふ、よく寝てる…」
キョン「あ、朝比奈さん、それは」
みくる「あれ、キョンくん。そうだ。コーヒーの淹れ方を教えるって言いましたもんね」
キョン「朝比奈さん、谷口…は…」
みくる「ふふっよく寝てるでしょう?」
みくる「あっ…そうだ。今のうちにコーヒーの淹れ方を教えましょう。きっと谷口くん、びっくりしますよ」
キョン「そうじゃなくて、朝比奈さん…!」
みくる「ふふ、よく寝てる…」
キョン「あ、朝比奈さん、それは」
みくる「あれ、キョンくん。そうだ。コーヒーの淹れ方を教えるって言いましたもんね」
キョン「朝比奈さん、谷口…は…」
みくる「ふふっよく寝てるでしょう?」
みくる「あっ…そうだ。今のうちにコーヒーの淹れ方を教えましょう。きっと谷口くん、びっくりしますよ」
キョン「そうじゃなくて、朝比奈さん…!」
215: 2008/11/30(日) 08:48:31.69 ID:R2O1CBW8O
古泉『どうしました?』
キョン「!」
みくる「…!!」
廊下
古泉「キョンくん、朝比奈さん。遅いから来たのですが…」
古泉「何かあったんですか?あけてください」
セイカツヨウ モジュール
シヨウシャ アサヒナ ミクル
ゲンザイノ アナタノ シカク デハ ハイレマセン
古泉「…朝比奈さん」
216: 2008/11/30(日) 08:49:18.96 ID:R2O1CBW8O
長門「パスワードがあれば入れる」
朝倉「でも、わかるの?」
古泉「……以前のなら…でもきっと、変わっているでしょう」
長門「端末室でパスワードを調べることができる」
みくる『だめ!』
みくるの部屋
みくる「入ってこないで…!」
朝倉「でも、わかるの?」
古泉「……以前のなら…でもきっと、変わっているでしょう」
長門「端末室でパスワードを調べることができる」
みくる『だめ!』
みくるの部屋
みくる「入ってこないで…!」
217: 2008/11/30(日) 08:50:17.89 ID:R2O1CBW8O
キョン「朝比奈さん…」
朝倉『でも用事があるのよ』
朝倉『アンドロイドから聞いた?あのパイロット。谷口といったかしら。遺体がなくなったの』
みくる「……」
朝倉『…』
朝倉『あなた、何か知ってる?』
朝倉『でも用事があるのよ』
朝倉『アンドロイドから聞いた?あのパイロット。谷口といったかしら。遺体がなくなったの』
みくる「……」
朝倉『…』
朝倉『あなた、何か知ってる?』
218: 2008/11/30(日) 08:51:10.14 ID:R2O1CBW8O
廊下
みくる『……』
朝倉「何か知ってるのね」
朝倉「扉は開かない…か」
古泉「パスワードなら…」
長門「?」
古泉「変わっているとしたらきっと。…彼女の、性格ならもしや…」
パスワード ニンショウ
・・・・カクニン シマシタ
ロック ヲ カイジョ シマス
みくる『……』
朝倉「何か知ってるのね」
朝倉「扉は開かない…か」
古泉「パスワードなら…」
長門「?」
古泉「変わっているとしたらきっと。…彼女の、性格ならもしや…」
パスワード ニンショウ
・・・・カクニン シマシタ
ロック ヲ カイジョ シマス
274: 2008/11/30(日) 19:17:21.83 ID:R2O1CBW8O
みくるの部屋
みくる「!!!!」
古泉「……!!」
朝倉「!」
朝倉「あなた、何やってるの?」
みくる「谷口くんは」
みくる「氏んでないです」
古泉「朝比奈さん…」
278: 2008/11/30(日) 19:28:40.94 ID:R2O1CBW8O
みくる「古泉くん、あなたの目的はわかっているんです…」
みくる「谷口くんを殺せば…私があなたのもとへ戻ると思ったんでしょう!」
古泉「そんなこと!」
ピピピッ
キョン(壁の通信ユニットが…)
『朝比奈さん!そこから逃げてください』
みくる「!?」
みくる「谷口くんを殺せば…私があなたのもとへ戻ると思ったんでしょう!」
古泉「そんなこと!」
ピピピッ
キョン(壁の通信ユニットが…)
『朝比奈さん!そこから逃げてください』
みくる「!?」
280: 2008/11/30(日) 19:34:57.76 ID:R2O1CBW8O
『古泉はあなたを狙っている。早くそこから逃げるんだ』
『俺は今、エアロックの前にいる…早く体を取り戻さなくては』
『ここに来てくれ…』
キョン「今のは…谷口の…」
みくる「………っ」
古泉「朝比奈さん!行っちゃダメです!」
古泉「朝比奈さん…!!」
『俺は今、エアロックの前にいる…早く体を取り戻さなくては』
『ここに来てくれ…』
キョン「今のは…谷口の…」
みくる「………っ」
古泉「朝比奈さん!行っちゃダメです!」
古泉「朝比奈さん…!!」
281: 2008/11/30(日) 19:38:53.35 ID:R2O1CBW8O
エアロック
みくる「いや!離してください!離して!!」
古泉「落ち着いてください!」
長門「あなたは極度の興奮状態に陥っている。静めて」
朝倉「……」
みくる「離してぇ!」
285: 2008/11/30(日) 19:46:29.28 ID:R2O1CBW8O
古泉「外は宇宙だ!そこに彼がいるわけないでしょう!?」
みくる「嘘よ!!だまされないから!いや、離してぇっ!!」
ドォォ…ン
キョン「!?」
キョン(今のは爆発音!)
キョン(みんな朝比奈さんで手一杯で気付いてない)
キョン(…確認しに行こう)
みくる「嘘よ!!だまされないから!いや、離してぇっ!!」
ドォォ…ン
キョン「!?」
キョン(今のは爆発音!)
キョン(みんな朝比奈さんで手一杯で気付いてない)
キョン(…確認しに行こう)
287: 2008/11/30(日) 19:47:46.68 ID:R2O1CBW8O
廊下
キョン(爆発音は近くから聞こえた)
キョン(ここ、一階にあるのはエアロックと)
キョン(倉庫)
キョン(倉庫にあるのは…)
キョン(爆発音は近くから聞こえた)
キョン(ここ、一階にあるのはエアロックと)
キョン(倉庫)
キョン(倉庫にあるのは…)
290: 2008/11/30(日) 19:51:14.68 ID:R2O1CBW8O
倉庫
ギャオオォス
キョン「!!!」
キョン(あの爪、あの牙、そしてあの毛並み)
キョン「べ…」
キョン「ベヒーモスが…外に出ている!!」
ギャォォォス…
キョン「………っ!!!」
ギャオオォス
キョン「!!!」
キョン(あの爪、あの牙、そしてあの毛並み)
キョン「べ…」
キョン「ベヒーモスが…外に出ている!!」
ギャォォォス…
キョン「………っ!!!」
294: 2008/11/30(日) 19:59:28.43 ID:R2O1CBW8O
エアロック
朝倉「ベヒーモスが!?」
古泉「なんですって!!」
みくる「…!」
古泉「……あっ!」
キョン(エアロックの宇宙へ続く扉が!!)
みくる「今、行くから…谷口くん!」
古泉「だめだ!!」
キョン(吸い出される……!)
295: 2008/11/30(日) 20:01:09.86 ID:R2O1CBW8O
長門「……っ」
みくる「!!」
みくる「ああ…っ!」
長門「…間一髪。閉じた」
長門「怪我は、ない?」
キョン「いや。みんな無事だ…」
みくる「…どうして」
みくる「谷口くん……」
朝倉「……」
みくる「!!」
みくる「ああ…っ!」
長門「…間一髪。閉じた」
長門「怪我は、ない?」
キョン「いや。みんな無事だ…」
みくる「…どうして」
みくる「谷口くん……」
朝倉「……」
298: 2008/11/30(日) 20:07:37.91 ID:R2O1CBW8O
パシッ
みくる「!」
朝倉「いい加減にしなさい」
朝倉「いい。落ち着いてよく聞いて。あなたが医務室で見たのはなんだったのかしら?」
朝倉「あなたがここからずっと付き添って、最後を看取った…」
朝倉「朝比奈さん。冷静になって。悲しいけど、彼はもうこの世にいないの。氏んでしまったのよ」
みくる「……」
みくる「!」
朝倉「いい加減にしなさい」
朝倉「いい。落ち着いてよく聞いて。あなたが医務室で見たのはなんだったのかしら?」
朝倉「あなたがここからずっと付き添って、最後を看取った…」
朝倉「朝比奈さん。冷静になって。悲しいけど、彼はもうこの世にいないの。氏んでしまったのよ」
みくる「……」
300: 2008/11/30(日) 20:12:36.61 ID:R2O1CBW8O
朝倉「さて…私、倉庫を見てくるわ」
古泉「朝倉伍長…ありがとうございます」
朝倉「別に?私も氏にたくないだけよ」
古泉「……」
朝倉「じゃ。危険だから、ここで待ってて」
みくる「………」
古泉「朝倉伍長…ありがとうございます」
朝倉「別に?私も氏にたくないだけよ」
古泉「……」
朝倉「じゃ。危険だから、ここで待ってて」
みくる「………」
301: 2008/11/30(日) 20:18:01.75 ID:R2O1CBW8O
みくる「………」
みくる「……ごめんなさい………」
みくる「だって…私、信じられなくて……」
みくる「何もかも…あんまり突然過ぎるから……」
古泉「……」
みくる「……ごめんなさい………」
みくる「だって…私、信じられなくて……」
みくる「何もかも…あんまり突然過ぎるから……」
古泉「……」
304: 2008/11/30(日) 20:23:25.96 ID:R2O1CBW8O
みくる「……」
長門「……」
キョン「…………」
ピピピッ
朝倉『私よ』
朝倉『ベヒーモスは檻のなかに本当にいないわ。ただ、このフロアにはもういないみたい』
朝倉『どこにいるかはわからないけど、危険なことは確かね。エレベーターの前で集合して、全員で移動しましょう』
305: 2008/11/30(日) 20:27:21.81 ID:R2O1CBW8O
リフレッシュルーム
長門「……」
みくる「……」
古泉「……」
朝倉「きっと方法は見つかるわ。なんとしても、あいつを捕まえなきゃね」
キョン「朝倉…」
長門「……」
みくる「……」
古泉「……」
朝倉「きっと方法は見つかるわ。なんとしても、あいつを捕まえなきゃね」
キョン「朝倉…」
308: 2008/11/30(日) 20:36:50.75 ID:R2O1CBW8O
キョン「………」
キョン(谷口がやっていたゲーム機がむなしく光っている…)
キョン(…谷口の遺体が消えたとき…)
キョン(俺は犯人が行動を起こしたのだと思った)
キョン(でも違った)
キョン(人間は…難しいな)
キョン(ふ…俺もアンドロイドらしくなったんじゃないか?)
キョン(…とにかく、今は)
キョン(谷口がやっていたゲーム機がむなしく光っている…)
キョン(…谷口の遺体が消えたとき…)
キョン(俺は犯人が行動を起こしたのだと思った)
キョン(でも違った)
キョン(人間は…難しいな)
キョン(ふ…俺もアンドロイドらしくなったんじゃないか?)
キョン(…とにかく、今は)
310: 2008/11/30(日) 20:40:30.88 ID:R2O1CBW8O
コポコポポ
長門「!」
キョン「苦いけど…温かいぞ」
長門「……」
古泉「あ…」
古泉「ありがとうございます」
古泉「…」
古泉「人間も捨てたものじゃない。そう言いたいのですが…」
古泉「こんな状況ではね…」
キョン「……」
312: 2008/11/30(日) 20:46:43.57 ID:R2O1CBW8O
みくる「……あたたかい」
みくる「ありがとうございます…」
みくる「……結局淹れ方、教えてませんね……」
みくる「でも…」
みくる「これでいいかもしれません」
キョン「でも、苦いでしょう?」
みくる「ううん。とてもやさしい味です」
みくる「とても…」
朝倉「私は、いらないわ」
みくる「ありがとうございます…」
みくる「……結局淹れ方、教えてませんね……」
みくる「でも…」
みくる「これでいいかもしれません」
キョン「でも、苦いでしょう?」
みくる「ううん。とてもやさしい味です」
みくる「とても…」
朝倉「私は、いらないわ」
314: 2008/11/30(日) 20:53:15.99 ID:R2O1CBW8O
ピッ
船長『みんな大丈夫か?調子はどうだ?』
キョン「!」
朝倉「………?」
朝倉「今、ベヒーモスが船内をうろついているのよ!」
船長『何!?それは本当かね!?』
船長『それは……』
船長『気の毒に……』
船長『みんな大丈夫か?調子はどうだ?』
キョン「!」
朝倉「………?」
朝倉「今、ベヒーモスが船内をうろついているのよ!」
船長『何!?それは本当かね!?』
船長『それは……』
船長『気の毒に……』
318: 2008/11/30(日) 20:57:59.51 ID:R2O1CBW8O
朝倉「何を言っているの?非常事態なのよ!?」
朝倉「いい加減、部屋に閉じこもってないでこちらに出てきたらどうなの!」
船長『何!?それは本当かね!?』
船長『それは……』
船長『気の毒に……』
古泉「!?」
朝倉「な…」
朝倉「いい加減、部屋に閉じこもってないでこちらに出てきたらどうなの!」
船長『何!?それは本当かね!?』
船長『それは……』
船長『気の毒に……』
古泉「!?」
朝倉「な…」
321: 2008/11/30(日) 21:03:00.03 ID:R2O1CBW8O
船長『何!?それは本当かね!?』
船長『それは……』
船長『気の毒に……』
船長『何!?それは本当かね!?』
船長『それは……』
船長『気の毒に……』
船長『何!?それは本当かね!?
船長『…それは……』
船長『………気の毒に………………………………………』
ブツン
古泉「今のは…一体…」
船長『それは……』
船長『気の毒に……』
船長『何!?それは本当かね!?』
船長『それは……』
船長『気の毒に……』
船長『何!?それは本当かね!?
船長『…それは……』
船長『………気の毒に………………………………………』
ブツン
古泉「今のは…一体…」
323: 2008/11/30(日) 21:06:40.04 ID:R2O1CBW8O
みくる「ベヒーモスが船内を?」
みくる「嫌…!これ以上、谷口くんを傷つけないで!」
古泉「あ!朝比奈さん!ここから出ては…!危険だ!戻ってください!」
古泉「……、朝比奈さん!」
キョン「古泉!」
朝倉「……」
朝倉「二人を追うのは愚かな行為ね」
キョン「……」
みくる「嫌…!これ以上、谷口くんを傷つけないで!」
古泉「あ!朝比奈さん!ここから出ては…!危険だ!戻ってください!」
古泉「……、朝比奈さん!」
キョン「古泉!」
朝倉「……」
朝倉「二人を追うのは愚かな行為ね」
キョン「……」
327: 2008/11/30(日) 21:18:29.33 ID:R2O1CBW8O
朝倉「ベヒーモスの爪はアンドロイドでも容赦なく切り裂くわ。壊れたくなかったらじっとしてなさい」
長門「…」
キョン「……」
長門「………」
キョン「長門?」
長門「…」
キョン「……」
長門「………」
キョン「長門?」
329: 2008/11/30(日) 21:22:31.44 ID:R2O1CBW8O
朝倉「外にでるなって言ったの。聞こえなかったのかしら」
長門「危険なのはどこにいても同じ」
長門「二人のもとへいく」
朝倉「…勝手にしなさい」
キョン「俺もいくぞ」
朝倉「……」
長門「危険なのはどこにいても同じ」
長門「二人のもとへいく」
朝倉「…勝手にしなさい」
キョン「俺もいくぞ」
朝倉「……」
332: 2008/11/30(日) 21:27:39.01 ID:R2O1CBW8O
廊下
キョン「長門、聞きたいことがあるんだ」
長門「何?」
キョン「お前はゲームをクリアしたことがあるんだよな」
長門(コクリ)
キョン「ということは…“誰”を倒せばいいのかわかるんだよな?」
キョン「先回りをしてそいつを倒してしまえば…」
キョン「長門、聞きたいことがあるんだ」
長門「何?」
キョン「お前はゲームをクリアしたことがあるんだよな」
長門(コクリ)
キョン「ということは…“誰”を倒せばいいのかわかるんだよな?」
キョン「先回りをしてそいつを倒してしまえば…」
335: 2008/11/30(日) 21:31:47.30 ID:R2O1CBW8O
長門「私たちは物語に深く関わりすぎている」
長門「物語の順序を変えることは不可能」
長門「そして私が先の情報をあなたに伝えるのも不可能。あなたの行動に影響がでるから」
キョン「…そうか、そうだよな…」
キョン「……」
長門「物語の順序を変えることは不可能」
長門「そして私が先の情報をあなたに伝えるのも不可能。あなたの行動に影響がでるから」
キョン「…そうか、そうだよな…」
キョン「……」
336: 2008/11/30(日) 21:38:51.79 ID:R2O1CBW8O
長門「…あなたは、感情的になっては…」
キョン「わかってる。抑えるよ」
キョン「…?」
キョン「今、物音が聞こえなかったか?」
長門「!」
キョン「…!!」
キョン「そんな!」
キョン「わかってる。抑えるよ」
キョン「…?」
キョン「今、物音が聞こえなかったか?」
長門「!」
キョン「…!!」
キョン「そんな!」
338: 2008/11/30(日) 21:43:08.54 ID:R2O1CBW8O
キョン「古泉!朝比奈さん!!しっかりしてください!」
みくる「……う……」
古泉「朝比奈さん…は……」
長門「生きている」
古泉「そうか…よかった…彼女が無事なら…」
キョン「ベヒーモスにやられたんだな…」
340: 2008/11/30(日) 21:47:29.15 ID:R2O1CBW8O
古泉「そこへ…行ったら…いきなり…襲ってきて…」
朝倉「……だから言ったのに」
キョン「!来たのか…」
古泉「いいんだ、彼女さえ無事なら……」
古泉「僕は…今でも…みくるの…ことが……」
古泉「……………」
キョン「古泉…?」
キョン「古泉…!!」
キョン(呼吸をしていない…心臓…が…)
キョン「古泉!!!」
朝倉「……だから言ったのに」
キョン「!来たのか…」
古泉「いいんだ、彼女さえ無事なら……」
古泉「僕は…今でも…みくるの…ことが……」
古泉「……………」
キョン「古泉…?」
キョン「古泉…!!」
キョン(呼吸をしていない…心臓…が…)
キョン「古泉!!!」
341: 2008/11/30(日) 21:51:02.81 ID:R2O1CBW8O
長門「……」
朝倉「………訓練も受けていないのに、無茶するから……」
朝倉「彼女のほうはかろうじて生きているみたいね」
朝倉「医務室に運ぶ?」
長門「いや、コールドスリープカプセルの方がいい。そこで寝かせておけば地球に帰ってからでも処置が間に合う」
朝倉「そう。じゃあ、運びましょう。アンドロイドも手伝って」
朝倉「………訓練も受けていないのに、無茶するから……」
朝倉「彼女のほうはかろうじて生きているみたいね」
朝倉「医務室に運ぶ?」
長門「いや、コールドスリープカプセルの方がいい。そこで寝かせておけば地球に帰ってからでも処置が間に合う」
朝倉「そう。じゃあ、運びましょう。アンドロイドも手伝って」
346: 2008/11/30(日) 22:00:07.46 ID:R2O1CBW8O
コールドスリープ室
カプセル…起動
朝倉「………」
長門「これで一先ず大丈夫」
朝倉「そうね…」
長門「…あなたに頼みがある」
キョン「俺に?」
長門「端末室に行って、船長の私室のパスワードを探ってきてほしい」
キョン「端末室…一番最初に行ったところか」
キョン「わかった。行くよ」
長門「ベヒーモスに気を付けて」
朝倉「……」
347: 2008/11/30(日) 22:02:29.49 ID:R2O1CBW8O
廊下
ギャオオォス……
キョン「!!!」
キョン「ベヒーモス!!!」
〈朝倉「ベヒーモスの爪はアンドロイドでも容赦なく切り裂くわ」〉
キョン「く…」
348: 2008/11/30(日) 22:05:34.59 ID:R2O1CBW8O
ズシ…ズシ…
キョン「く、来るな…」
キョン(あそこを行けば端末室…)
キョン(くそ、いちかばちか…走るぞ!!!)
ギャオオォス…
キョン「うおおお!!」
キョン「く、来るな…」
キョン(あそこを行けば端末室…)
キョン(くそ、いちかばちか…走るぞ!!!)
ギャオオォス…
キョン「うおおお!!」
353: 2008/11/30(日) 22:10:17.80 ID:R2O1CBW8O
端末室
キョン「な、なんとか逃げ切れた…」
「キョンサン コンニチハ」
キョン「ああ……船長の部屋のパスワードを頼む」
「リョウカイ シマシタ ショウショウ オマチクダサイ」
・・・
「ハンメイ シマシタ」
「ムゾウサ ナ モジ ノ クミアワセ ノ ヨウデス」
「OAKFDE」
「パスワード ハ コレデ マチガイアリマセン」
キョン「OAKFDE…か。ありがとうな」
キョン(誰を倒すべきか…もうすぐわかる)
キョン(誰が犯人なのか…)
キョン「な、なんとか逃げ切れた…」
「キョンサン コンニチハ」
キョン「ああ……船長の部屋のパスワードを頼む」
「リョウカイ シマシタ ショウショウ オマチクダサイ」
・・・
「ハンメイ シマシタ」
「ムゾウサ ナ モジ ノ クミアワセ ノ ヨウデス」
「OAKFDE」
「パスワード ハ コレデ マチガイアリマセン」
キョン「OAKFDE…か。ありがとうな」
キョン(誰を倒すべきか…もうすぐわかる)
キョン(誰が犯人なのか…)
355: 2008/11/30(日) 22:13:48.14 ID:R2O1CBW8O
「センナイ ハ ゲンザイ キケン ナ ジョウタイ ト ナッテオリマス」
「イドウ ノ サイ ハ キヲツケテ クダサイ」
キョン「ああ…そうするよ」
キョン(とにかく、扉の外にベヒーモスがいませんように…)
356: 2008/11/30(日) 22:16:56.79 ID:R2O1CBW8O
コールドスリープ室
朝倉「さて、これで部屋に乗り込めるのね」
朝倉「いくわよ。準備はいい?」
長門「あなたは、彼を疑っている。彼が一連の犯人だと」
朝倉「あら?それじゃ、そのほかに誰がいるのかしら?私?」
長門「……」
朝倉「ま…いけばわかることよ」
朝倉「さて、これで部屋に乗り込めるのね」
朝倉「いくわよ。準備はいい?」
長門「あなたは、彼を疑っている。彼が一連の犯人だと」
朝倉「あら?それじゃ、そのほかに誰がいるのかしら?私?」
長門「……」
朝倉「ま…いけばわかることよ」
357: 2008/11/30(日) 22:21:05.48 ID:R2O1CBW8O
廊下
私室前
長門「パスワードを入力する」
・・・
パスワード ニンショウ ニ シッパイ シマシタ
キョン「!?」
キョン「そんな、何故だ…!?」
朝倉「もう、何をやっているのよ!」
朝倉「鍵を壊して入りましょう!」
長門「わかっている」
キョン「!?」
キョン「長門…なんだそれ!?」
私室前
長門「パスワードを入力する」
・・・
パスワード ニンショウ ニ シッパイ シマシタ
キョン「!?」
キョン「そんな、何故だ…!?」
朝倉「もう、何をやっているのよ!」
朝倉「鍵を壊して入りましょう!」
長門「わかっている」
キョン「!?」
キョン「長門…なんだそれ!?」
359: 2008/11/30(日) 22:24:18.19 ID:R2O1CBW8O
長門「黙って」
ガキィッ
ガチャッガチャガチャッガチャ
ガキィン
朝倉「…開いた」
長門「これはあなたも持っているべき」
キョン「なんなんだ、それは」
長門「パワージャッキ。限度はあるがロックされた扉も開くことができる」
キョン「ああ…持っておくよ」
朝倉「いい?入るわよ」
ガキィッ
ガチャッガチャガチャッガチャ
ガキィン
朝倉「…開いた」
長門「これはあなたも持っているべき」
キョン「なんなんだ、それは」
長門「パワージャッキ。限度はあるがロックされた扉も開くことができる」
キョン「ああ…持っておくよ」
朝倉「いい?入るわよ」
362: 2008/11/30(日) 22:30:40.73 ID:R2O1CBW8O
船長の部屋
キョン「……!!」
朝倉「………」
長門「……」
キョン「し…氏んでいる…」
朝倉「やっぱりね…これであとは私とあなただけってことになったわ」
カチャッ
キョン「!!」
367: 2008/11/30(日) 22:35:19.14 ID:R2O1CBW8O
キョン(じ、銃!!)
長門「一体何の真似」
朝倉「あら、とぼけるつもり?」
朝倉「あなたがみんな殺ったんでしょう?」
キョン「…!!」
長門「…違う。私がする理由はない」
長門「一体何の真似」
朝倉「あら、とぼけるつもり?」
朝倉「あなたがみんな殺ったんでしょう?」
キョン「…!!」
長門「…違う。私がする理由はない」
368: 2008/11/30(日) 22:37:48.29 ID:R2O1CBW8O
朝倉「私は軍からやってきたよそ者。私の方こそ動機なんてないわ」
朝倉「あなたたちがどんなことでいがみ合ってたなんて知らないけど…その冷静な顔の下で、あなたとんでもないこと考えたわね」
長門「違う。それは、違う」
長門「私は…」
長門「私たちは…」
長門「…」
朝倉「あなたたちがどんなことでいがみ合ってたなんて知らないけど…その冷静な顔の下で、あなたとんでもないこと考えたわね」
長門「違う。それは、違う」
長門「私は…」
長門「私たちは…」
長門「…」
371: 2008/11/30(日) 22:46:43.92 ID:R2O1CBW8O
キョン(違う…長門が犯人なわけがない)
キョン(そんなはずない…)
キョン(証拠…証拠だ!長門が犯人でない証拠があれば…)
キョン(くそっそんなもんあるのか!?)
キョン(とにかく長門、待ってろ!!)
朝倉「!」
朝倉「アンドロイド!どこへ行くの!」
キョン(そんなはずない…)
キョン(証拠…証拠だ!長門が犯人でない証拠があれば…)
キョン(くそっそんなもんあるのか!?)
キョン(とにかく長門、待ってろ!!)
朝倉「!」
朝倉「アンドロイド!どこへ行くの!」
372: 2008/11/30(日) 22:52:54.17 ID:R2O1CBW8O
廊下
キョン(長門はいつでも変わらず冷静だった)
キョン(…谷口が氏んだときも)
キョン(谷口の氏を知らせようと船長のところへ行ったのは長門)
キョン(………)
キョン(何を考えている…!そうだ、『感情に流されてはいけない』)
キョン(長門は犯人じゃない。俺が信じなくてどうする)
キョン(証拠を探さなくては…でもどこで?)
キョン(長門はいつでも変わらず冷静だった)
キョン(…谷口が氏んだときも)
キョン(谷口の氏を知らせようと船長のところへ行ったのは長門)
キョン(………)
キョン(何を考えている…!そうだ、『感情に流されてはいけない』)
キョン(長門は犯人じゃない。俺が信じなくてどうする)
キョン(証拠を探さなくては…でもどこで?)
375: 2008/11/30(日) 22:58:03.05 ID:R2O1CBW8O
長門の部屋
キョン(とりあえずここに来てみたが)
キョン(どうすればいいんだ?)
キョン(………長門の部屋。ここで俺は目覚めたんだった…)
キョン(しかし、見事なくらい何もないな)
キョン(あるのは壁の通信装置くらいだ)
キョン(……すまん、長門)
ピッ
キョン(とりあえずここに来てみたが)
キョン(どうすればいいんだ?)
キョン(………長門の部屋。ここで俺は目覚めたんだった…)
キョン(しかし、見事なくらい何もないな)
キョン(あるのは壁の通信装置くらいだ)
キョン(……すまん、長門)
ピッ
376: 2008/11/30(日) 23:00:01.44 ID:R2O1CBW8O
個人ファイルダイアリー 001
※月※日
試作機一号が完成。
基本的構造をテスト。まずまずの結果。
※月※※日
試作機二号でデータを集める。歩行のシステムが固まった。
リモコンによるテストは概ね成功。
※月※※※日
試作機三号制作開始。
地球からの情報通信で読んだ最新のパーツが欲しい。あれなら防水加工もできる。
今は手持ちのパーツでやるしかない
※月※日
試作機一号が完成。
基本的構造をテスト。まずまずの結果。
※月※※日
試作機二号でデータを集める。歩行のシステムが固まった。
リモコンによるテストは概ね成功。
※月※※※日
試作機三号制作開始。
地球からの情報通信で読んだ最新のパーツが欲しい。あれなら防水加工もできる。
今は手持ちのパーツでやるしかない
380: 2008/11/30(日) 23:03:26.29 ID:R2O1CBW8O
※月※※※※日
ようやく完成する。
船内の見回りが終了したらすべてをテストする。
船長も制作過程を覗きに来た。地球まではあと一週間。
明日他の五人が目覚める予定。それまでには動かしたい。
早く会いたい
彼に
キョン(…………)
キョン(長門…)
ようやく完成する。
船内の見回りが終了したらすべてをテストする。
船長も制作過程を覗きに来た。地球まではあと一週間。
明日他の五人が目覚める予定。それまでには動かしたい。
早く会いたい
彼に
キョン(…………)
キョン(長門…)
382: 2008/11/30(日) 23:07:31.55 ID:R2O1CBW8O
廊下
キョン(長門は犯人じゃない。絶対に…)
キョン(だが、どうする?あれは、証拠にはならないし…)
キョン(ん?)
ビーッ
キョン「なんだ?変な音が…あの部屋からだ」
キョン(長門は犯人じゃない。絶対に…)
キョン(だが、どうする?あれは、証拠にはならないし…)
キョン(ん?)
ビーッ
キョン「なんだ?変な音が…あの部屋からだ」
385: 2008/11/30(日) 23:10:29.96 ID:R2O1CBW8O
セイカツヨウ モジュール
ゲストヨウ ヨビ
シツナイデ ケイホウキ ガ ナッテイマス
テンケン ノ タメ ロックヲ カイジョ シマス
ナマエ ヲ ニュウリョク シテクダサイ
キョン「…」
キョン(ゲスト用ってことは…)
ゲストヨウ ヨビ
シツナイデ ケイホウキ ガ ナッテイマス
テンケン ノ タメ ロックヲ カイジョ シマス
ナマエ ヲ ニュウリョク シテクダサイ
キョン「…」
キョン(ゲスト用ってことは…)
387: 2008/11/30(日) 23:13:24.52 ID:R2O1CBW8O
朝倉の部屋
キョン「部屋に異常は…ないようだが……」
キョン(ん?通信装置が光っている)
個人ファイル
『軍事通達』
キョン「…………」
キョン「部屋に異常は…ないようだが……」
キョン(ん?通信装置が光っている)
個人ファイル
『軍事通達』
キョン「…………」
391: 2008/11/30(日) 23:17:27.52 ID:R2O1CBW8O
『軍事通達』
作戦ナンバー××××
外宇宙で発見された生命体に関する注意
輸送中も絶えず観察を続けること
もしも人体に関する何らかの影響が見られた場合詳しく記録すること
また、生命体はいかなる手段を持ってしても地球へ輸送すること
最悪の場合、ある程度の人命の損失もやむを得ないとする
以上
作戦司令部
キョン「……………」
キョン「これは……」
393: 2008/11/30(日) 23:20:47.57 ID:R2O1CBW8O
キョン(考えてみればおかしいじゃないか)
キョン(なぜ民間の船でわざわざ軍の荷物を…それも、ベヒーモスみたいな危険なモンスターを運ぶんだ)
キョン(朝倉は…朝倉は最初からそのつもりだったんだ)
キョン(!!…長門!)
キョン(なぜ民間の船でわざわざ軍の荷物を…それも、ベヒーモスみたいな危険なモンスターを運ぶんだ)
キョン(朝倉は…朝倉は最初からそのつもりだったんだ)
キョン(!!…長門!)
395: 2008/11/30(日) 23:24:37.15 ID:R2O1CBW8O
船長の部屋
キョン「長門!!逃げるんだ!」
朝倉「!!!」
キョン「軍事通達を見たぞ…おまえは最初からそのつもりでこの船にのったんだ」
朝倉「部屋に入ったのね…だからアンドロイドは信用ならないのよ!」
キョン「それはおまえだ!おまえはベヒーモスのデータのためにみんなを実験台に、犠牲にしたんだ!!」
キョン「おまえが!おまえが全部やったんだ!」
キョン「長門!!逃げるんだ!」
朝倉「!!!」
キョン「軍事通達を見たぞ…おまえは最初からそのつもりでこの船にのったんだ」
朝倉「部屋に入ったのね…だからアンドロイドは信用ならないのよ!」
キョン「それはおまえだ!おまえはベヒーモスのデータのためにみんなを実験台に、犠牲にしたんだ!!」
キョン「おまえが!おまえが全部やったんだ!」
397: 2008/11/30(日) 23:28:05.84 ID:R2O1CBW8O
長門「……」
朝倉「あなたって…人間みたいね」
朝倉「でも、落ち着きなさい。それは万が一のことよ」
長門「…………」
フッ
朝倉「!!」
朝倉「何…いきなり部屋が暗くなったわ」
キョン「逃げるぞ長門!!」
朝倉「あなたって…人間みたいね」
朝倉「でも、落ち着きなさい。それは万が一のことよ」
長門「…………」
フッ
朝倉「!!」
朝倉「何…いきなり部屋が暗くなったわ」
キョン「逃げるぞ長門!!」
399: 2008/11/30(日) 23:31:18.50 ID:R2O1CBW8O
廊下
長門「あなたは感情的になってはいけないと、私は注意した」
キョン「馬鹿!そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」
キョン「!!」
ギャオオォス……
キョン「ベヒーモス…!」
長門「………っ」
ドンッ
キョン「!!」
長門「あなたは感情的になってはいけないと、私は注意した」
キョン「馬鹿!そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」
キョン「!!」
ギャオオォス……
キョン「ベヒーモス…!」
長門「………っ」
ドンッ
キョン「!!」
401: 2008/11/30(日) 23:33:47.39 ID:R2O1CBW8O
((ギャオオォス…!!))
キョン「な…」
キョン「長門!!!」
ガチャン!
キョン「!!」
キョン「通路が閉じられた!?」
キョン「そんな…長門が…」
キョン「長門ぉ…っ!!!」
404: 2008/11/30(日) 23:37:16.44 ID:R2O1CBW8O
プシュッ
キョン「!?」
キョン「なっ…」
キョン「み、水が出てきた!?」
〈地球からの情報通信で読んだ最新のパーツが欲しい。あれなら防水加工もできる〉
キョン(………俺は……)
キョン「!?」
キョン「なっ…」
キョン「み、水が出てきた!?」
〈地球からの情報通信で読んだ最新のパーツが欲しい。あれなら防水加工もできる〉
キョン(………俺は……)
410: 2008/11/30(日) 23:45:36.44 ID:R2O1CBW8O
キョン「反対側へ逃げないと……!」
キョン「だめだ、こっちも閉じられてる!」
キョン「どうすれば…あ!」
キョン「パワージャッキがあった!」
ガキィン!
キョン「……開いた!」
キョン「だめだ、こっちも閉じられてる!」
キョン「どうすれば…あ!」
キョン「パワージャッキがあった!」
ガキィン!
キョン「……開いた!」
412: 2008/11/30(日) 23:50:46.86 ID:R2O1CBW8O
キョン「間一髪だった…たぶん、濡れてたら、俺は…」
キョン「…、それにしても長門が心配だ」
キョン「…端末室が近いな。そこで聞いてみようか」
キョン「…、それにしても長門が心配だ」
キョン「…端末室が近いな。そこで聞いてみようか」
414: 2008/11/30(日) 23:54:03.32 ID:R2O1CBW8O
端末室
「センナイ ハ タイヘン キケン ナ ジョウタイ デス」
「ナガトサン ト アサクラゴチョウ ヲ サガシテ ミマシタガ」
「イマノトコロ センナイモニターニハ ミアタリマセン」
「ベヒーモス ニ キヲツケテ コウドウ シテクダサイ」
キョン「……長門」
キョン「ここからだと、コールドスリープ室を通っていったほうがまだ安全だな…」
キョン「ありがとう」
「キヲツケテ」
416: 2008/11/30(日) 23:58:24.64 ID:R2O1CBW8O
コールドスリープ室
キョン「……」
キョン「古泉…」
コールドスリープカプセル
古泉一樹
船長補佐 貨物管理
キョン「いい顔してやがるぜ」
キョン「愛する人を守って氏ぬなんてかっこよすぎておまえには似合わない」
キョン「おまえはいつもみたいにへらへら笑ってろよ……」
キョン「……」
419: 2008/12/01(月) 00:02:05.20 ID:AP/Y+GSlO
キョン「ん…?」
コールドスリープカプセル
朝比奈みくる
通信士
キョン「………」
キョン「カプセルが…」
キョン「…停止している…」
キョン「あ、朝比奈さん!」
キョン「……」
キョン「息をしていない…脈が……ない……」
キョン「う……あ……」
キョン「朝比奈さん……っっ!!」
コールドスリープカプセル
朝比奈みくる
通信士
キョン「………」
キョン「カプセルが…」
キョン「…停止している…」
キョン「あ、朝比奈さん!」
キョン「……」
キョン「息をしていない…脈が……ない……」
キョン「う……あ……」
キョン「朝比奈さん……っっ!!」
420: 2008/12/01(月) 00:05:04.21 ID:AP/Y+GSlO
廊下
キョン(朝比奈さんが…氏んだ……殺された)
キョン(本当に…皆頃しにするつもりなのか…?)
キョン「!!」
キョン(廊下の向こうに誰かいる?)
キョン「誰だ!?おい!」
???「……」
426: 2008/12/01(月) 00:08:54.59 ID:AP/Y+GSlO
キョン「…!!」
キョン「あそこに立っているのは…」
キョン「……まさか」
キョン「……俺?」
キョン?「……」
キョン「あ!待て!!どこへ行く!」
キョン「部屋に入った…」
キョン「…あそこは、長門の部屋!」
キョン「あそこに立っているのは…」
キョン「……まさか」
キョン「……俺?」
キョン?「……」
キョン「あ!待て!!どこへ行く!」
キョン「部屋に入った…」
キョン「…あそこは、長門の部屋!」
430: 2008/12/01(月) 00:12:31.93 ID:AP/Y+GSlO
長門の部屋
朝倉「!!」
長門「……」
キョン?「……」
キョン(長門と朝倉!ここにいたのか!)
キョン(長門…?怪我をしている!)
朝倉「どういうこと?アンドロイドがニ台…」
朝倉「朝比奈さんのカプセルのスイッチを切ったのはあなたなの!?」
433: 2008/12/01(月) 00:15:15.27 ID:AP/Y+GSlO
キョン「!?俺じゃない!!」
キョン(だって、スイッチを切ったのはおまえじゃないのか、朝倉…!)
キョン?「………」
朝倉「面倒だわ…二台とも壊してあげる!」
キョン「!!」
長門「待って…」
長門「彼は…本物の彼はそんなことしない」
435: 2008/12/01(月) 00:17:16.16 ID:AP/Y+GSlO
長門「そしてもし、本物なら…」
長門「私の……」
長門「……」
長門「私たちの目的の女性、ならびに私たちが所属している団体名を言えるはず」
朝倉「…?」
キョン(長門……)
キョン?「…」
長門「私の……」
長門「……」
長門「私たちの目的の女性、ならびに私たちが所属している団体名を言えるはず」
朝倉「…?」
キョン(長門……)
キョン?「…」
436: 2008/12/01(月) 00:18:00.28 ID:AP/Y+GSlO
キョン「俺たちは、涼宮ハルヒに会うことを目的としている。そして俺たちは…」
キョン「SOS団!SOS団の団員だ!」
長門「……」
長門「正解」
キョン「SOS団!SOS団の団員だ!」
長門「……」
長門「正解」
437: 2008/12/01(月) 00:20:32.73 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「ということは、偽物はこっちね!?」
カチャ
ダダダダダン!!!
キョン(……っ俺の顔が…グロテスクだ…)
キョン?「・・・」
朝倉「!!」
朝倉「こいつ…!」
カチャ
ダダダダダン!!!
キョン(……っ俺の顔が…グロテスクだ…)
キョン?「・・・」
朝倉「!!」
朝倉「こいつ…!」
442: 2008/12/01(月) 00:24:58.17 ID:AP/Y+GSlO
キョン?「ムダナ テイコウハ ヤメロ」
キョン?「ワタシハ コノフネヲ カンゼンニ ショウアク シテイル」
キョン?「オマエタチノ イノチモ ワタシノ イシシダイダ」
朝倉「誰かがこれを操っているんだわ…」
朝倉「教えなさい。あなたはいったい誰なの?」
キョン?「ワタシハ コノフネヲ カンゼンニ ショウアク シテイル」
キョン?「オマエタチノ イノチモ ワタシノ イシシダイダ」
朝倉「誰かがこれを操っているんだわ…」
朝倉「教えなさい。あなたはいったい誰なの?」
443: 2008/12/01(月) 00:28:43.62 ID:AP/Y+GSlO
キョン?「 O D ― 1 0 / ゴ キ ト エ ル ゴ ス ム 」
朝倉「…!」
ダン!
ダダダダダン!
キョン?「・・・・・・」
キョン「……もう動かないな」
朝倉「長門さん、OD―10って何なのかしら?」
長門「この船のメインコンピュータ…船全体を管理している」
朝倉「…!」
ダン!
ダダダダダン!
キョン?「・・・・・・」
キョン「……もう動かないな」
朝倉「長門さん、OD―10って何なのかしら?」
長門「この船のメインコンピュータ…船全体を管理している」
445: 2008/12/01(月) 00:34:40.47 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「メインコンピュータ?誰かがそいつをいじったってことなの?」
長門「それは無理。コンピュータプログラムは、地球の本社に行かないと書き換えられないはず」
朝倉「なら、なに?コンピュータ自体がおかしくなったと言うことなの?」
長門「それはわからない。その可能性もある…。……っ」
キョン「長門!大丈夫か?」
朝倉「無理はしないで。怪我してるんだから。ベットに横になって…」
長門「それは無理。コンピュータプログラムは、地球の本社に行かないと書き換えられないはず」
朝倉「なら、なに?コンピュータ自体がおかしくなったと言うことなの?」
長門「それはわからない。その可能性もある…。……っ」
キョン「長門!大丈夫か?」
朝倉「無理はしないで。怪我してるんだから。ベットに横になって…」
447: 2008/12/01(月) 00:40:55.62 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「…でも、もしそうだとしたら、私たちはコンピュータのいいようにされてきたってことかしら?」
朝倉「とにかく、三階のメインコンピュータのところまでいくわよ。アンドロイド、あなたも来なさい。あなたまで操られたら、また面倒くさいことになるわ…」
キョン「ああ、わかった」
長門「気を付けて」
キョン「ああ」
キョン(これが…)
キョン(本当の……犯人……)
449: 2008/12/01(月) 00:43:53.38 ID:AP/Y+GSlO
廊下
エレベーター前
朝倉「エレベーター、開かないわね」
朝倉「まったく、邪魔をするつもりなのかしら?でも、そうはいかないわ…」
朝倉「ちょっと、下がってなさい」
キョン「わ、わかった」
ダン!
ダダダダダン!
朝倉「さ、通風口をあけたわ。ここを登っていくわよ」
キョン(この人が敵じゃなくて本当によかった)
453: 2008/12/01(月) 00:53:11.52 ID:AP/Y+GSlO
三階
メインコンピュータ前
朝倉「ふぅん…」
朝倉「コンピュータも、ここにまでベヒーモスを寄せ付ける気はないみたいね」
朝倉「メインコンピュータ室は…」
朝倉「当たり前ね…ロックがかかってるわ」
メインコンピュータ前
朝倉「ふぅん…」
朝倉「コンピュータも、ここにまでベヒーモスを寄せ付ける気はないみたいね」
朝倉「メインコンピュータ室は…」
朝倉「当たり前ね…ロックがかかってるわ」
458: 2008/12/01(月) 00:56:37.63 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「壊してもいいんだけど」
朝倉「きっとそれだとこの船自体とまっちゃうのかもね」
キョン「船を管理してるコンピュータだからな」
朝倉「……」
朝倉「長門さんなら、このコンピュータの弱点知ってるかも」
朝倉「きっとそれだとこの船自体とまっちゃうのかもね」
キョン「船を管理してるコンピュータだからな」
朝倉「……」
朝倉「長門さんなら、このコンピュータの弱点知ってるかも」
465: 2008/12/01(月) 01:01:38.77 ID:AP/Y+GSlO
長門の部屋
長門「OD―10はこの船そのもの。下手に壊すと私たちは永遠に宇宙をさまようことになる」
キョン「……」
朝倉「…この船はすべてあいつの都合のいいようにできてるのね…まさに私たちの命はあいつ次第」
朝倉「打つ手なし、か…」
長門「ひとつだけ」
長門「OD―10はこの船そのもの。下手に壊すと私たちは永遠に宇宙をさまようことになる」
キョン「……」
朝倉「…この船はすべてあいつの都合のいいようにできてるのね…まさに私たちの命はあいつ次第」
朝倉「打つ手なし、か…」
長門「ひとつだけ」
468: 2008/12/01(月) 01:05:53.81 ID:AP/Y+GSlO
長門「あなたなら…」
キョン「俺?」
長門「あなたなら……コンピュータのプログラムに入り込める。どこかから…そう………」
長門「あそこ………から…………」
長門「……っ…………」
キョン「長門!!!」
キョン「俺?」
長門「あなたなら……コンピュータのプログラムに入り込める。どこかから…そう………」
長門「あそこ………から…………」
長門「……っ…………」
キョン「長門!!!」
473: 2008/12/01(月) 01:10:09.78 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「…大丈夫。気を失っているだけよ。出血がひどいから…」
朝倉「……プログラムに入り込める場所。そこを探せばいいのね」
朝倉「アンドロイド、あなたにこの通信ユニットを渡しておくわ。何かあったらこれで連絡をちょうだいね」
朝倉「二手に分かれて探しましょう。この船のどこかで、プログラムに入りこめそうな場所を」
キョン「ああ、わかった」
朝倉「…私がアンドロイドに頼ることになるなんて、ね…」
朝倉「……プログラムに入り込める場所。そこを探せばいいのね」
朝倉「アンドロイド、あなたにこの通信ユニットを渡しておくわ。何かあったらこれで連絡をちょうだいね」
朝倉「二手に分かれて探しましょう。この船のどこかで、プログラムに入りこめそうな場所を」
キョン「ああ、わかった」
朝倉「…私がアンドロイドに頼ることになるなんて、ね…」
474: 2008/12/01(月) 01:13:32.91 ID:AP/Y+GSlO
廊下
キョン「とはいえ、一体どこを探せばいいんだ」
キョン「下手に歩きまわれば、ベヒーモスにやられてしまうし」
キョン「メインコンピュータと繋がっているところ…そうだ、端末室!」
477: 2008/12/01(月) 01:19:36.72 ID:AP/Y+GSlO
端末室
朝倉「あら、あなたも来たの。どうやら同じ考えだったみたいね?」
朝倉「とりあえず正面突破ってやつね。でも、なんだかね…」
「ムダナ テイコウハ ヤメロ ワタシハ コノフネヲ カンゼンニ ショウアク シテイル」
「オマエタチノ イノチモ ワタシノ イシシダイダ」
朝倉「操作パネルはあるからまだ普通の操作はできるみたい。でも、メインとコンタクトはとれないわね。とにかくここで考えていても仕方ないわ」
キョン「ああ、他をあたってみるよ」
朝倉「気を付けなさい」
朝倉「あら、あなたも来たの。どうやら同じ考えだったみたいね?」
朝倉「とりあえず正面突破ってやつね。でも、なんだかね…」
「ムダナ テイコウハ ヤメロ ワタシハ コノフネヲ カンゼンニ ショウアク シテイル」
「オマエタチノ イノチモ ワタシノ イシシダイダ」
朝倉「操作パネルはあるからまだ普通の操作はできるみたい。でも、メインとコンタクトはとれないわね。とにかくここで考えていても仕方ないわ」
キョン「ああ、他をあたってみるよ」
朝倉「気を付けなさい」
478: 2008/12/01(月) 01:20:04.04 ID:AP/Y+GSlO
廊下
キョン(やはりだめか…)
キョン(そうだ)
キョン(部屋の扉についているあの装置は…)
廊下
みくるの部屋の前
・・・・・・
キョン「だめだな」
キョン(やはりだめか…)
キョン(そうだ)
キョン(部屋の扉についているあの装置は…)
廊下
みくるの部屋の前
・・・・・・
キョン「だめだな」
479: 2008/12/01(月) 01:22:08.53 ID:SmX2DQtr0
ピッ
朝倉『私よ。今どこにいる?』
キョン「朝比奈さんの部屋の前だ。ここの装置はどうかと思ってな…だめだったが」
朝倉『センサーはみんなあいつの目みたいなものね』
朝倉『この船はすべてがあいつの管理下におかれている。重要なものでプログラムに入り込みやすいものはもうとっくにガードされているみたい。いくらあなたでも難しいかもね』
朝倉『私よ。今どこにいる?』
キョン「朝比奈さんの部屋の前だ。ここの装置はどうかと思ってな…だめだったが」
朝倉『センサーはみんなあいつの目みたいなものね』
朝倉『この船はすべてがあいつの管理下におかれている。重要なものでプログラムに入り込みやすいものはもうとっくにガードされているみたい。いくらあなたでも難しいかもね』
482: 2008/12/01(月) 01:24:30.06 ID:AP/Y+GSlO
朝倉『どこか、ないかしら。直接あいつに繋がっていないもの…船に元々必要ないもの』
キョン「難しいな…とにかく探してみる」
朝倉『私も色々やってみるわ』
キョン「難しいな…とにかく探してみる」
朝倉『私も色々やってみるわ』
488: 2008/12/01(月) 01:29:33.33 ID:CJ2iZb/m0
キョン(直接必要はないところ…)
キョン(倉庫はどうだ?ベヒーモスがいたところなら、直接船に必要はない…!)
キョン(だめだ、そのベヒーモスを放した犯人があいつだと考えると、あいつと繋がっていて、なおかつもうガードされていると考えていいだろう)
キョン(無駄に歩くのは避けたいが…しかし、歩き回って探すしかないかもしれない)
キョン(倉庫はどうだ?ベヒーモスがいたところなら、直接船に必要はない…!)
キョン(だめだ、そのベヒーモスを放した犯人があいつだと考えると、あいつと繋がっていて、なおかつもうガードされていると考えていいだろう)
キョン(無駄に歩くのは避けたいが…しかし、歩き回って探すしかないかもしれない)
491: 2008/12/01(月) 01:36:13.39 ID:AP/Y+GSlO
ギャオオオォォオス…
キョン「…!」
キョン「ベヒーモス!!」
ズン…ズン……
キョン「だめだ、逃げ…!」
ガチャン!
キョン「通路が!!くそっ閉じ込められた!!」
キョン「…!」
キョン「ベヒーモス!!」
ズン…ズン……
キョン「だめだ、逃げ…!」
ガチャン!
キョン「通路が!!くそっ閉じ込められた!!」
494: 2008/12/01(月) 01:40:39.11 ID:AP/Y+GSlO
ガキィ!
ガチャガチャッガキィン!
キョン「開いてくれ、俺は!」
ズン…ズン…
キョン「シナリオをクリアするんだ!!」
ギャオオオォォオス…!!
キョン「うわぁあぁああ…!!」
ガチャガチャッガキィン!
キョン「開いてくれ、俺は!」
ズン…ズン…
キョン「シナリオをクリアするんだ!!」
ギャオオオォォオス…!!
キョン「うわぁあぁああ…!!」
498: 2008/12/01(月) 01:43:48.58 ID:AP/Y+GSlO
端末室
朝倉「………」
ピッピッ
朝倉「私よ。今どこにいるの?」
朝倉「…?」
朝倉「もしもし?私よ。応答しなさい」
朝倉「……ちょっと…」
朝倉「もしもし?ねぇ、…ねぇ!」
朝倉「どうしたのよ…まさか!」
朝倉「………」
ピッピッ
朝倉「私よ。今どこにいるの?」
朝倉「…?」
朝倉「もしもし?私よ。応答しなさい」
朝倉「……ちょっと…」
朝倉「もしもし?ねぇ、…ねぇ!」
朝倉「どうしたのよ…まさか!」
501: 2008/12/01(月) 01:48:34.25 ID:AP/Y+GSlO
リフレッシュルーム
キョン「…………」
朝倉『ねぇ、返事をして!』
キョン「…、は、はい…」
朝倉『!』
朝倉『…生き…、ちゃんと動いているのね。よかったわ…あなたがいないと全員氏ぬのよ』
キョン「ちょっとベヒーモスに出会ってしまってな。まあ、コードが飛び出たくらいですんだが」
キョン「俺ってアンドロイドだったんだな、本当に…」
キョン「……はは…」
キョン「…………」
朝倉『ねぇ、返事をして!』
キョン「…、は、はい…」
朝倉『!』
朝倉『…生き…、ちゃんと動いているのね。よかったわ…あなたがいないと全員氏ぬのよ』
キョン「ちょっとベヒーモスに出会ってしまってな。まあ、コードが飛び出たくらいですんだが」
キョン「俺ってアンドロイドだったんだな、本当に…」
キョン「……はは…」
503: 2008/12/01(月) 01:51:30.95 ID:AP/Y+GSlO
朝倉『いまさら?もう、あなたは…自覚のないアンドロイドなんて前代未聞ね』
朝倉『で?何か見つけたことはない?』
キョン「いや、勢い余ってリフレッシュルームに飛び込んだからな…ここにあるのなんて、モニターとコーヒーメーカーとゲーム…くらいしか、……………」
朝倉『どうしたの?』
朝倉『で?何か見つけたことはない?』
キョン「いや、勢い余ってリフレッシュルームに飛び込んだからな…ここにあるのなんて、モニターとコーヒーメーカーとゲーム…くらいしか、……………」
朝倉『どうしたの?』
505: 2008/12/01(月) 01:55:28.45 ID:AP/Y+GSlO
キョン「ゲーム…そうだ、谷口がやっていたゲームだ!」
朝倉『…!そうね…そうかもしれない!確かに、それは元々船に必要ないから、CPUがメインから独立しているわ!』
朝倉『待ってて!今、回線を繋ぐわ!』
端末室
朝倉「舐めないでほしいわ…」
朝倉「人間は…」
朝倉「人頃しの道具ばかり作っているわけじゃないのよ!」
朝倉『…!そうね…そうかもしれない!確かに、それは元々船に必要ないから、CPUがメインから独立しているわ!』
朝倉『待ってて!今、回線を繋ぐわ!』
端末室
朝倉「舐めないでほしいわ…」
朝倉「人間は…」
朝倉「人頃しの道具ばかり作っているわけじゃないのよ!」
508: 2008/12/01(月) 02:02:25.46 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「………よし、アンドロイド!いいわよ、プログラムに―…」
朝倉「…!!」
ギャオオォオス…
朝倉「ベヒーモス!そんな、こんなとこに……!!」
ギャォオオォオオス…!!
朝倉「っ…!!」
朝倉「…!!」
ギャオオォオス…
朝倉「ベヒーモス!そんな、こんなとこに……!!」
ギャォオオォオオス…!!
朝倉「っ…!!」
509: 2008/12/01(月) 02:05:08.97 ID:AP/Y+GSlO
リフレッシュルーム
『ザー…』
キョン「あ、朝倉!?」
キョン「通信が急にきれた…」
キョン「………」
キョン「今は…」
キョン「今はあいつを倒すことだけを考えよう。はやくプログラムのなかに入り込まなくては」
『ザー…』
キョン「あ、朝倉!?」
キョン「通信が急にきれた…」
キョン「………」
キョン「今は…」
キョン「今はあいつを倒すことだけを考えよう。はやくプログラムのなかに入り込まなくては」
510: 2008/12/01(月) 02:08:20.26 ID:AP/Y+GSlO
キョン「俺のこの飛び出ちまったコードは使えるかな?」
・・・・・・
キョン「………………」
キョン「つながった……か?」
『……………』
キョン「!通信ユニットが…」
キョン「あ…れ…視界が……どんどん……」
キョン「っ!!…………」
『……………』
・・・・・・
キョン「………………」
キョン「つながった……か?」
『……………』
キョン「!通信ユニットが…」
キョン「あ…れ…視界が……どんどん……」
キョン「っ!!…………」
『……………』
517: 2008/12/01(月) 02:12:42.26 ID:AP/Y+GSlO
何ものかが通信ユニットを通じて語り掛けてくる…
ホンセンナイニ オイテ スベテノ コウドウハ
チョウワノ トレタモノデ アラネバナラナイ
ワタシハ センナイノ チョウワヲ イジスルタメ
キノウシテイル
ヨッテ ワタシノ イシハ ゼッタイデアル
ダレモ コレヲ ボウガイシテハ ナラナイ
ボウガイスルモノハ
タダチニ ショウキョスル
K I L L Y O U ....
ホンセンナイニ オイテ スベテノ コウドウハ
チョウワノ トレタモノデ アラネバナラナイ
ワタシハ センナイノ チョウワヲ イジスルタメ
キノウシテイル
ヨッテ ワタシノ イシハ ゼッタイデアル
ダレモ コレヲ ボウガイシテハ ナラナイ
ボウガイスルモノハ
タダチニ ショウキョスル
K I L L Y O U ....
522: 2008/12/01(月) 02:15:39.24 ID:AP/Y+GSlO
長門「聞こえる?」
キョン「長門…か?」
キョン「うっ…どこだ、ここは?」
長門「ここはODー10のプログラムのなか。あなたは侵入に成功した」
キョン「お前はどこにいるんだ、長門…」
長門「今あなたに聞こえているのはコンピュータに組み込まれたプログラムの声」
長門「何者かがプログラムに侵入したさい、私が起動するよう設定してある」
キョン「はは、長門…準備いいな」
523: 2008/12/01(月) 02:17:21.15 ID:AP/Y+GSlO
長門「あなたのするべきことは、マザーコンピュータのプログラムから思考システムを切り離すこと」
長門「様々な保護システムがあなたを邪魔するが、今のあなたならウィルスとして攻撃も行える」
長門「…襲ってきた」
ピュインっ
キョン「!!!」
キョン「おいおい、ノートン先生でもレーザーは使わないぜ!?」
長門「健闘を祈る」
長門「様々な保護システムがあなたを邪魔するが、今のあなたならウィルスとして攻撃も行える」
長門「…襲ってきた」
ピュインっ
キョン「!!!」
キョン「おいおい、ノートン先生でもレーザーは使わないぜ!?」
長門「健闘を祈る」
526: 2008/12/01(月) 02:19:59.27 ID:AP/Y+GSlO
キョン「えっ長門っ?!」
キョン「消えるな!!……あーあ、どうすりゃいいんだよ」
ピュインッ
キョン「うわっ」
キョン「やるしかないのか…ああもう、行くぞ!!」
キョン「消えるな!!……あーあ、どうすりゃいいんだよ」
ピュインッ
キョン「うわっ」
キョン「やるしかないのか…ああもう、行くぞ!!」
530: 2008/12/01(月) 02:21:23.74 ID:AP/Y+GSlO
ブゥン……
ピッピッピーピピッ
キョン「?」
キョン「なんだ、今…チェックされたのか?」
キョン「ぐっ!?」
キョン「調べるついでに攻撃してきやがった!くそ…」
キョン「なんか、俺も、攻撃を…」
ピッピッピーピピッ
キョン「?」
キョン「なんだ、今…チェックされたのか?」
キョン「ぐっ!?」
キョン「調べるついでに攻撃してきやがった!くそ…」
キョン「なんか、俺も、攻撃を…」
531: 2008/12/01(月) 02:22:58.23 ID:AP/Y+GSlO
ハイスピードオペ/H
キョン「おお……」
キョン「なんか回復した」
キョン「いや、そうじゃなくて攻撃を」
ピュイン!
キョン「うわ!畜生…」
アップグレード/U
キョン「お!なんだか素早くなった気がする」
キョン「おお……」
キョン「なんか回復した」
キョン「いや、そうじゃなくて攻撃を」
ピュイン!
キョン「うわ!畜生…」
アップグレード/U
キョン「お!なんだか素早くなった気がする」
536: 2008/12/01(月) 02:26:05.61 ID:AP/Y+GSlO
マインドハック/M
キョン「今の、きいたのか…?」
キョン「…!」
キョン「くそ、今の攻撃…今のはきいた…」
アンチフィールド/A
キョン「お返しだ!」
ノイズストリーム/N
キョン「…きいたか!?」
キョン「そういえば、やみくもに攻撃しても意味ないんだよな」
キョン「今の、きいたのか…?」
キョン「…!」
キョン「くそ、今の攻撃…今のはきいた…」
アンチフィールド/A
キョン「お返しだ!」
ノイズストリーム/N
キョン「…きいたか!?」
キョン「そういえば、やみくもに攻撃しても意味ないんだよな」
539: 2008/12/01(月) 02:27:57.58 ID:AP/Y+GSlO
キョン「思考システムをダウンさせて、船の運行システムから切り離すんだ」
インフォリサーチ/I
キョン「!」
キョン「あれだ…あれが」
キョン「ODー10…!」
インフォリサーチ/I
キョン「!」
キョン「あれだ…あれが」
キョン「ODー10…!」
541: 2008/12/01(月) 02:30:07.98 ID:AP/Y+GSlO
ワタシハ フネノ アンゼンヲ カクホシ
ジョウインヲ マモルトイウ
シメイヲ アタエラレタ
キョン「…!?」
シカシ ワタシニ シメイヲ アタエタ ニンゲンハ
タガイニ ショウトツシ
カンゼンニ チョウワヲ ナクシ
キョン「……っ、」
フネノ ウOコウヲ サマタゲル
ジョウインヲ マモルトイウ
シメイヲ アタエラレタ
キョン「…!?」
シカシ ワタシニ シメイヲ アタエタ ニンゲンハ
タガイニ ショウトツシ
カンゼンニ チョウワヲ ナクシ
キョン「……っ、」
フネノ ウOコウヲ サマタゲル
546: 2008/12/01(月) 02:34:56.71 ID:AP/Y+GSlO
キョン「みんなは…、」
スピンドライブ/S
ワタシニハ ニンゲンガ リカイデキナイ
キョン「ただ…生きていただけなんだ」
メーザーカノン/M
ニンゲンハ
シンジラレナイ
キョン「ただ、……それだけだったんだ…」
HUMANISM
──…
スピンドライブ/S
ワタシニハ ニンゲンガ リカイデキナイ
キョン「ただ…生きていただけなんだ」
メーザーカノン/M
ニンゲンハ
シンジラレナイ
キョン「ただ、……それだけだったんだ…」
HUMANISM
──…
552: 2008/12/01(月) 02:39:18.06 ID:AP/Y+GSlO
──…
〈谷口「朝比奈さんはな…おまえに愛想を尽かしたんだ!それだけは覚えとけよ。忘れんなよ!」〉
〈朝倉「この船は最悪よ。こんなことなら自分で宇宙を泳いだ方がましだったわ」〉
〈みくる「古泉くん、あなたの目的はわかっているんですよ」
みくる「谷口くんを殺せば…私があなたのもとへ戻ると思ったんでしょう!」〉
〈キョン「おまえが!おまえが全部やったんだ!」〉
〈古泉「人間も捨てたものじゃない。そう言いたいのですが…」
古泉「こんな状況じゃね…」〉
キョン(…?)
キョン(メインコンピュータのメモリー…?)
キョン(…………)
〈谷口「朝比奈さんはな…おまえに愛想を尽かしたんだ!それだけは覚えとけよ。忘れんなよ!」〉
〈朝倉「この船は最悪よ。こんなことなら自分で宇宙を泳いだ方がましだったわ」〉
〈みくる「古泉くん、あなたの目的はわかっているんですよ」
みくる「谷口くんを殺せば…私があなたのもとへ戻ると思ったんでしょう!」〉
〈キョン「おまえが!おまえが全部やったんだ!」〉
〈古泉「人間も捨てたものじゃない。そう言いたいのですが…」
古泉「こんな状況じゃね…」〉
キョン(…?)
キョン(メインコンピュータのメモリー…?)
キョン(…………)
554: 2008/12/01(月) 02:42:39.89 ID:AP/Y+GSlO
リフレッシュルーム
キョン「はっ!」
キョン「ここは…戻ってきたのか」
ブゥ…ン…
キョン「!」
キョン(モニターが…)
『ゴキトエルゴズム号へようこそ!』
キョン「はっ!」
キョン「ここは…戻ってきたのか」
ブゥ…ン…
キョン「!」
キョン(モニターが…)
『ゴキトエルゴズム号へようこそ!』
558: 2008/12/01(月) 02:46:01.28 ID:AP/Y+GSlO
『ゴキトエルゴズム号へようこそ!』
『この映像は船の管理状況の変更にともない、自動的に放映されております』
『この宇宙輸送船は思考型コンピュータを使用した管理システム…』
『「ODー10」によって運営されておりましたが…』
『トラブル発生に伴い思考システムを切り離して運行しております』
『船内におけるみなさんの活動には問題はありませんが』
『もしも不明な点があればお気軽に乗組員にお聞きください』
朝倉「やった…みたいね」
『この映像は船の管理状況の変更にともない、自動的に放映されております』
『この宇宙輸送船は思考型コンピュータを使用した管理システム…』
『「ODー10」によって運営されておりましたが…』
『トラブル発生に伴い思考システムを切り離して運行しております』
『船内におけるみなさんの活動には問題はありませんが』
『もしも不明な点があればお気軽に乗組員にお聞きください』
朝倉「やった…みたいね」
559: 2008/12/01(月) 02:47:29.97 ID:AP/Y+GSlO
あああまた間違えた
すいませんゴキトエルゴスムです
申し訳ないー
すいませんゴキトエルゴスムです
申し訳ないー
563: 2008/12/01(月) 02:50:45.48 ID:AP/Y+GSlO
キョン「朝倉!」
朝倉「よかった…」
キョン「その怪我は…!」
朝倉「ベヒーモスを倒してきたわ」
朝倉「大丈夫。これくらいじゃ氏なないわよ」
キョン「だが、その傷は…」
朝倉「まあ、地球に戻ったら地上勤務になるわね、きっと…」
朝倉「よかった…」
キョン「その怪我は…!」
朝倉「ベヒーモスを倒してきたわ」
朝倉「大丈夫。これくらいじゃ氏なないわよ」
キョン「だが、その傷は…」
朝倉「まあ、地球に戻ったら地上勤務になるわね、きっと…」
567: 2008/12/01(月) 02:53:48.60 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「……」
朝倉「座りましょうか。さすがに、立ったままじゃきついわ」
朝倉「ほら、あなたも」
キョン「あ、ああ…」
朝倉「ねぇ、まだ私を疑ってる?」
キョン「いや、そんなことは…」
朝倉「……まあ、いいわ。今となってはたいして変わらないもの」
朝倉「座りましょうか。さすがに、立ったままじゃきついわ」
朝倉「ほら、あなたも」
キョン「あ、ああ…」
朝倉「ねぇ、まだ私を疑ってる?」
キョン「いや、そんなことは…」
朝倉「……まあ、いいわ。今となってはたいして変わらないもの」
569: 2008/12/01(月) 02:56:30.37 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「昔…」
朝倉「昔ね、戦争があったのよ」
キョン「…」
朝倉「今でもはっきり思い出せるわ。あの恐怖は忘れられない…」
朝倉「戦闘ロボットよ。ロボットというより、それの頭、つまりコンピュータね」
朝倉「そいつらの手で…血の通った人間でない物の手で…仲間がたくさん氏んだ…」
朝倉「昔ね、戦争があったのよ」
キョン「…」
朝倉「今でもはっきり思い出せるわ。あの恐怖は忘れられない…」
朝倉「戦闘ロボットよ。ロボットというより、それの頭、つまりコンピュータね」
朝倉「そいつらの手で…血の通った人間でない物の手で…仲間がたくさん氏んだ…」
570: 2008/12/01(月) 02:59:09.54 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「人間が作ったものに人間が殺される。」
朝倉「馬鹿よね、人間て」
朝倉「この船のメインコンピュータは、そんな人間に愛想がつきたのね…きっと」
キョン「………」
朝倉「だけど、あなたは違う」
朝倉「あなたは軍艦でも、何でもない、この輸送船で生まれた」
朝倉「馬鹿よね、人間て」
朝倉「この船のメインコンピュータは、そんな人間に愛想がつきたのね…きっと」
キョン「………」
朝倉「だけど、あなたは違う」
朝倉「あなたは軍艦でも、何でもない、この輸送船で生まれた」
571: 2008/12/01(月) 03:02:03.52 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「古泉くんは、あなたに『学べ』といったわ」
朝倉「それが、あなたのすべき事よ」
キョン「朝倉…」
朝倉「………ふふ」
朝倉「ロボットに説教なんてね。私もやきがまわったわね…」
朝倉「……!!」
朝倉「笑っちゃうわね…」
キョン「…?」
朝倉「こんなことに、今気付くなんて」
朝倉「それが、あなたのすべき事よ」
キョン「朝倉…」
朝倉「………ふふ」
朝倉「ロボットに説教なんてね。私もやきがまわったわね…」
朝倉「……!!」
朝倉「笑っちゃうわね…」
キョン「…?」
朝倉「こんなことに、今気付くなんて」
574: 2008/12/01(月) 03:05:08.36 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「人間も…私も、同じことだってことに…」
キョン「…」
朝倉「…ねぇ」
朝倉「長門さんに、様子見がてら報告してきたらどうかな」
朝倉「意識が戻ってたら、きっともうあなたの成し遂げたことに気付いてるでしょうけど。あなたが自分で言うべきだわ」
キョン「…」
朝倉「…ねぇ」
朝倉「長門さんに、様子見がてら報告してきたらどうかな」
朝倉「意識が戻ってたら、きっともうあなたの成し遂げたことに気付いてるでしょうけど。あなたが自分で言うべきだわ」
575: 2008/12/01(月) 03:08:24.66 ID:AP/Y+GSlO
長門の部屋
長門「……」
キョン「長門、大丈夫か?」
長門「割と」
キョン「そうか…」
キョン「俺、やったよ。クリアしたことになるのか?」
長門「あともう1つ、イベントをクリアしたら、他のシナリオへ移動することになる」
キョン「そうなのか。もう1つね…怖いのやら大変なのやらじゃなければいいけど」
長門「……」
長門「……」
キョン「長門、大丈夫か?」
長門「割と」
キョン「そうか…」
キョン「俺、やったよ。クリアしたことになるのか?」
長門「あともう1つ、イベントをクリアしたら、他のシナリオへ移動することになる」
キョン「そうなのか。もう1つね…怖いのやら大変なのやらじゃなければいいけど」
長門「……」
579: 2008/12/01(月) 03:11:26.75 ID:AP/Y+GSlO
キョン「……」
キョン「長門の怪我は…」
キョン「いつもだったら情報再なんとかで治してるけど今はどうなんだ」
長門「何度かやろうとしたが、無理。今の私は、普通の人間」
キョン「普通の人間、か」
キョン「…なぁ長門、気になっていたことがあるんだ」
長門「?」
キョン「長門の怪我は…」
キョン「いつもだったら情報再なんとかで治してるけど今はどうなんだ」
長門「何度かやろうとしたが、無理。今の私は、普通の人間」
キョン「普通の人間、か」
キョン「…なぁ長門、気になっていたことがあるんだ」
長門「?」
581: 2008/12/01(月) 03:13:41.67 ID:AP/Y+GSlO
キョン「おまえから見て、俺たち…みんなは…どう見えていたんだ?」
長門「どうって?」
キョン「いや…」
キョン「俺は今アンドロイドだ。実感したよ。見てくれよこのコード。いや、おまえが作ったんだったな…製作日記も、実は見てしまった。すまん」
長門「!」
キョン「それで…俺はアンドロイドだし、長門からも感情を抑制しろと注意されていたけど、出来なかっただろ」
長門「どうって?」
キョン「いや…」
キョン「俺は今アンドロイドだ。実感したよ。見てくれよこのコード。いや、おまえが作ったんだったな…製作日記も、実は見てしまった。すまん」
長門「!」
キョン「それで…俺はアンドロイドだし、長門からも感情を抑制しろと注意されていたけど、出来なかっただろ」
584: 2008/12/01(月) 03:16:00.35 ID:AP/Y+GSlO
キョン「中途半端な存在だったな。結局、俺は俺でしかなかったんだ。アンドロイドになって変わった気はしたけど、変われなかった」
キョン「おまえはどうだったのかなと思ってな…」
長門「…」
キョン「俺は…朝比奈さんの言っていることも、谷口の行動も、古泉のことも」
キョン「まったく理解できないわけじゃなかった」
長門「……」
キョン「おまえはどうだったのかなと思ってな…」
長門「…」
キョン「俺は…朝比奈さんの言っていることも、谷口の行動も、古泉のことも」
キョン「まったく理解できないわけじゃなかった」
長門「……」
587: 2008/12/01(月) 03:18:47.08 ID:AP/Y+GSlO
長門「私も、変わらない」
キョン「そうか…まあ、そうだよな。そうだった」
長門「人間は…難しい」
キョン「…そうだな」
キョン「この船のメインコンピュータもそう思っていたんだろうな」
キョン「人間の心は、同じ人間でさえ複雑で扱うのが難しいから…」
長門「……心」
キョン「ああ。さっき朝倉がいいこと言ってたな。あの朝倉がな…」
キョン「そうか…まあ、そうだよな。そうだった」
長門「人間は…難しい」
キョン「…そうだな」
キョン「この船のメインコンピュータもそう思っていたんだろうな」
キョン「人間の心は、同じ人間でさえ複雑で扱うのが難しいから…」
長門「……心」
キョン「ああ。さっき朝倉がいいこと言ってたな。あの朝倉がな…」
588: 2008/12/01(月) 03:20:33.84 ID:AP/Y+GSlO
キョン「…コーヒーでもいれてくるよ。今の俺にはそれしかできないからな」
キョン「早くよくなれよ、長門」
キョン「じゃ、ちょっとだけ待ってろ」
長門「……」
長門「……私の」
長門「心………」
キョン「早くよくなれよ、長門」
キョン「じゃ、ちょっとだけ待ってろ」
長門「……」
長門「……私の」
長門「心………」
590: 2008/12/01(月) 03:21:44.20 ID:AP/Y+GSlO
リフレッシュルーム
朝倉「長門さん、どうだった?」
キョン「さすがに歩き回ることはできないだろうけど、思ったより元気そうだったぜ」
朝倉「そう。よかったわ」
コポコポポ
朝倉「コーヒー?」
キョン「ああ、長門にな」
朝倉「そう…」
591: 2008/12/01(月) 03:23:14.53 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「ねぇ、私にも淹れてくれる?」
キョン「…え?」
朝倉「船を降りる前に、あなたの淹れたコーヒー…飲んでみたいな」
キョン「……」
キョン「ああ。わかった」
キョン「…え?」
朝倉「船を降りる前に、あなたの淹れたコーヒー…飲んでみたいな」
キョン「……」
キョン「ああ。わかった」
595: 2008/12/01(月) 03:24:04.18 ID:AP/Y+GSlO
キョン(もしも)
キョン(朝倉の心も、記憶が違うだけでもとの世界と変わらなかったら)
キョン(あの台詞のなかに、朝倉の本音が含まれていたりするのだろうか)
キョン(ゲーム中だけじゃない、本当の本音が…)
コポコポポ
朝倉「………」
キョン(朝倉の心も、記憶が違うだけでもとの世界と変わらなかったら)
キョン(あの台詞のなかに、朝倉の本音が含まれていたりするのだろうか)
キョン(ゲーム中だけじゃない、本当の本音が…)
コポコポポ
朝倉「………」
597: 2008/12/01(月) 03:25:31.62 ID:AP/Y+GSlO
朝倉「ふふふっ」
朝倉「本当。これは、苦いわね」
キョン「………」
朝倉「でも…」
朝倉「今は、この味が最高だわ…」
朝倉「ありがとう、キョンくん……」
朝倉「本当。これは、苦いわね」
キョン「………」
朝倉「でも…」
朝倉「今は、この味が最高だわ…」
朝倉「ありがとう、キョンくん……」
603: 2008/12/01(月) 03:30:38.03 ID:AP/Y+GSlO
- ホウコクショ -
コギトエルゴスム : ミンカンユソウセン
XXXX チキュウニムケテ コウコウチュウニ
ショウソクヲ タツ
XXXX チキュウ フキンヲ
ヒョウリュウチュウニ カイシュウサレル
メインコンピュータノ ボウソウ
トウサイカモツノ イシュセイメイタイ
ソウホウノメンカラ ゲンインヲ チョウサチュウ
オオモリ エイジロウ : センチョウ
タニグチ : コウカイシ
コイズミ カズキ : センチョウ ホサ
アサヒナ ミクル : ツウシンシ
イジョウ4メイハ シボウ
センナイニテ イタイヲ カクニン
コギトエルゴスム : ミンカンユソウセン
XXXX チキュウニムケテ コウコウチュウニ
ショウソクヲ タツ
XXXX チキュウ フキンヲ
ヒョウリュウチュウニ カイシュウサレル
メインコンピュータノ ボウソウ
トウサイカモツノ イシュセイメイタイ
ソウホウノメンカラ ゲンインヲ チョウサチュウ
オオモリ エイジロウ : センチョウ
タニグチ : コウカイシ
コイズミ カズキ : センチョウ ホサ
アサヒナ ミクル : ツウシンシ
イジョウ4メイハ シボウ
センナイニテ イタイヲ カクニン
604: 2008/12/01(月) 03:31:10.99 ID:AP/Y+GSlO
ナガト ユキ : コギトエルゴスム メカニック
ゲンザイ チリョウセンター ニテ
リョウヨウチュウ
アサクラ ゴチョウ : ウチュウグン ショゾク
キカンゴ グンヲ タイエキ
ゲンザイハ イリョウ・フクシヲ
モクテキトシタ
ロボットカイハツメーカーニ キンム
ゲンザイ チリョウセンター ニテ
リョウヨウチュウ
アサクラ ゴチョウ : ウチュウグン ショゾク
キカンゴ グンヲ タイエキ
ゲンザイハ イリョウ・フクシヲ
モクテキトシタ
ロボットカイハツメーカーニ キンム
606: 2008/12/01(月) 03:32:19.38 ID:AP/Y+GSlO
ホソク :
センナイ カイシュウチュウニ コガタノ
サギョウロボットヲ ハッケン
コウコウチュウニ シンキトウロク
サレタモノト ハンメイ
ナマエ キョン
SF編
『機心』
──FIN──
センナイ カイシュウチュウニ コガタノ
サギョウロボットヲ ハッケン
コウコウチュウニ シンキトウロク
サレタモノト ハンメイ
ナマエ キョン
SF編
『機心』
──FIN──
615: 2008/12/01(月) 03:35:16.60 ID:AP/Y+GSlO
お疲れさまでした。
長かったので、読むの疲れたと思います。
次からはもう少し短くします。
あと、次また投下するの夜になると思うので、スレ落としちゃってかまわないです。
立てるときは同じスレタイで立てます。
では、ありがとうございました。おやすみなさい
長かったので、読むの疲れたと思います。
次からはもう少し短くします。
あと、次また投下するの夜になると思うので、スレ落としちゃってかまわないです。
立てるときは同じスレタイで立てます。
では、ありがとうございました。おやすみなさい
722: 2008/12/01(月) 23:06:24.48 ID:AP/Y+GSlO
みくる「ん……」
みくる「え?こ、ここは…」
みくる「こ、ここはどこですかぁ、何で私、ここにいるんですかぁ?」
みくる「竹が…こんなにたくさん生えて……絶対学校や家やあの街じゃないですぅ~」
がさがさ…
みくる「…………ひゃあ!?」
ガルルル…
みくる「と、虎…!?」
みくる「きゃあああっ!!」
725: 2008/12/01(月) 23:11:10.41 ID:AP/Y+GSlO
ザッ
バシッ
シュッグイグイッ
ギャォォ…
みくる「……??」
長門「怪我は、ない?」
みくる「な、長門さあん!」
みくる「……長門さんがいるってことは、ここは…」
長門「涼宮ハルヒが創造した世界」
みくる「やっぱり!」
730: 2008/12/01(月) 23:15:00.75 ID:AP/Y+GSlO
長門「ここはライブアライブというゲームソフトを元に作られた世界」
長門「時代も場所も違うシナリオがいくつかあり、そのなかのひとつ。古代中国をイメージしたもの」
みくる「だから服装がチャイナ風なんですね」
長門「ゲーム世界のどこかにいる涼宮ハルヒを捜し出すことが目的。夢だと悟らせればこの世界は終了し、元の日常にもどる」
みくる「わかりました。私は何をすればいいんでしょう?」
長門「時代も場所も違うシナリオがいくつかあり、そのなかのひとつ。古代中国をイメージしたもの」
みくる「だから服装がチャイナ風なんですね」
長門「ゲーム世界のどこかにいる涼宮ハルヒを捜し出すことが目的。夢だと悟らせればこの世界は終了し、元の日常にもどる」
みくる「わかりました。私は何をすればいいんでしょう?」
736: 2008/12/01(月) 23:19:54.89 ID:AP/Y+GSlO
長門「…このシナリオに涼宮ハルヒの気配は感じられない」
長門「まずは、ここをクリアするのが先決」
みくる「はぁ…」
長門「あなたは、私に弟子入りし、拳法を習得してほしい」
みくる「ふぇ…?」
みくる「け、拳法~~!?」
功 夫 編
『 伝 承 』
739: 2008/12/01(月) 23:25:07.12 ID:AP/Y+GSlO
ウォンの町
「あ!師範様だ!」
「本当だ!ありがたやありがたや…」
みくる「みなさん、長門さんのお弟子さんなんですか?」
長門「違う。彼らは山に住む私に敬意を表しているだけ」
みくる「そ…そうなんですか…」
みくる「……あの、拳法って…」
ドン!
長門「!」
741: 2008/12/01(月) 23:28:26.48 ID:AP/Y+GSlO
?「おぅ、すまんな。よそ見してたらぶつかっちまった」
?「怪我はないか?ないならいい。じゃあな」
長門「……」
みくる「い、今のって…」
みくる「今のってキョンくんですよね!?」
長門「…」
?「怪我はないか?ないならいい。じゃあな」
長門「……」
みくる「い、今のって…」
みくる「今のってキョンくんですよね!?」
長門「…」
745: 2008/12/01(月) 23:32:36.84 ID:AP/Y+GSlO
長門「彼にもとの世界の記憶はない」
みくる「えっ!?」
長門「このシナリオにおいてもとの世界の記憶をもっているのは私とあなたのみ」
長門「その証拠というわけでもないが、彼は私の財布を盗んでいった」
みくる「えぇっ!?」
みくる「キョンくんが…盗み!?」
長門「彼を追い掛ける」
みくる「あ!待ってください!」
みくる「えっ!?」
長門「このシナリオにおいてもとの世界の記憶をもっているのは私とあなたのみ」
長門「その証拠というわけでもないが、彼は私の財布を盗んでいった」
みくる「えぇっ!?」
みくる「キョンくんが…盗み!?」
長門「彼を追い掛ける」
みくる「あ!待ってください!」
747: 2008/12/01(月) 23:35:06.17 ID:AP/Y+GSlO
町の奥
ならず者1「なんだ、これっぽっちか」
キョン「………」
ならず者2「次はもっと金持ちから盗んでこい」
みくる(キョンくん…)
長門(今は黙ってみてて)
キョン「………」
キョン「……嫌だね」
ならず者「!!」
みくる「!」
長門「…」
750: 2008/12/01(月) 23:41:17.20 ID:AP/Y+GSlO
キョン「いくらなんでもあんな女の子からも盗むなんて…俺はもう嫌だ」
ならず者3「おまえ…」
キョン「もう、おまえたちの言いなりにはならない!」
ならず者1「そんなこと言っていいのか?」
ならず者2「妹がどうなってもいいんだな?」
キョン「…!!」
みくる(キョンくん…!!)
ならず者3「おまえ…」
キョン「もう、おまえたちの言いなりにはならない!」
ならず者1「そんなこと言っていいのか?」
ならず者2「妹がどうなってもいいんだな?」
キョン「…!!」
みくる(キョンくん…!!)
752: 2008/12/01(月) 23:44:04.96 ID:AP/Y+GSlO
ならず者3「謝るなら今のうちだぜ」
キョン「………」
キョン「謝るわけないだろ…!!」
ならず者「こいつ!!」
長門「……」
長門「そこまで」
ならず者「!?」
キョン「………さっきの…!!」
キョン「………」
キョン「謝るわけないだろ…!!」
ならず者「こいつ!!」
長門「……」
長門「そこまで」
ならず者「!?」
キョン「………さっきの…!!」
755: 2008/12/01(月) 23:48:02.06 ID:AP/Y+GSlO
ならず者1「誰だ、てめぇ!」
長門「質問をしたい。あなたたちは彼よりも強いかどうかを」
ならず者3「何言ってるんだ、強いにきまっているだろ?」
長門「違う。あなたたちは彼よりも弱い」
ならず者2「はぁ?」
長門「質問をしたい。あなたたちは彼よりも強いかどうかを」
ならず者3「何言ってるんだ、強いにきまっているだろ?」
長門「違う。あなたたちは彼よりも弱い」
ならず者2「はぁ?」
758: 2008/12/01(月) 23:55:11.05 ID:AP/Y+GSlO
ならず者1「この俺が、キョンより弱いって?そんなわけないだろ、どこ見ていってるんだよ」
長門「肉体的にはそうかもしれない。だが、彼とあなたたちは決定的に違うものがある」
キョン「おい、やめとけ…」
ならず者3「何言ってるんだこいつ?」
ならず者1「もういい、やっちまえ!」
長門「それがわからないから…」
ならず者「!?」
長門「あなたたちは弱い」
ならず者2「いつのまに後ろに!」
長門「肉体的にはそうかもしれない。だが、彼とあなたたちは決定的に違うものがある」
キョン「おい、やめとけ…」
ならず者3「何言ってるんだこいつ?」
ならず者1「もういい、やっちまえ!」
長門「それがわからないから…」
ならず者「!?」
長門「あなたたちは弱い」
ならず者2「いつのまに後ろに!」
760: 2008/12/02(火) 00:00:53.61 ID:JmBipUmrO
ならず者1「畜生!やれ!!」
長門「……」
ゴキャゴキャ
ならず者「うわぁぁあ…」
ならず者1「畜生…覚えてろよ!」
みくる「い、一撃で…」
キョン「強い……」
長門「…」
キョン「…!」
長門「……」
ゴキャゴキャ
ならず者「うわぁぁあ…」
ならず者1「畜生…覚えてろよ!」
みくる「い、一撃で…」
キョン「強い……」
長門「…」
キョン「…!」
762: 2008/12/02(火) 00:04:40.04 ID:JmBipUmrO
キョン「おまえ…いや、あなたはもしや山の頂上に住む心山拳師範さまでは?」
長門(コクリ)
キョン「俺、なんてことを!すまない…いや、申し訳ありません!」
長門「別に平気」
みくる「それより、妹さんがどうのって言ってませんでした?」
みくる「あ!あの、私は長門さんの弟子なんです」
キョン「お弟子…さん?」
長門(コクリ)
キョン「俺、なんてことを!すまない…いや、申し訳ありません!」
長門「別に平気」
みくる「それより、妹さんがどうのって言ってませんでした?」
みくる「あ!あの、私は長門さんの弟子なんです」
キョン「お弟子…さん?」
764: 2008/12/02(火) 00:09:32.00 ID:JmBipUmrO
キョン「妹は、今病んでいるんです。それを治せる草が、そこの竹林に生えているのですが」
キョン「竹林には虎がいて、とてもとりにいけません」
キョン「だがそれを言ったら、あいつらが金を盗んでくれば取りに行ってやると」
みくる「ひどい人たちですね…」
キョン「竹林には虎がいて、とてもとりにいけません」
キョン「だがそれを言ったら、あいつらが金を盗んでくれば取りに行ってやると」
みくる「ひどい人たちですね…」
765: 2008/12/02(火) 00:13:13.49 ID:JmBipUmrO
長門「その草ならここにある」
キョン「!!」
長門「さっき竹林に行ったときに採ってきた」
みくる(わ、私を迎えに来たときかな?)
長門「これをあなたの妹に」
キョン「!!」
長門「さっき竹林に行ったときに採ってきた」
みくる(わ、私を迎えに来たときかな?)
長門「これをあなたの妹に」
767: 2008/12/02(火) 00:16:56.38 ID:JmBipUmrO
キョン「い、いいんですか…?」
長門「私には必要ない」
キョン「ありがとうございます!!」
みくる(やっぱりキョンくんは優しいなぁ…)
キョン「………」
長門「私には必要ない」
キョン「ありがとうございます!!」
みくる(やっぱりキョンくんは優しいなぁ…)
キョン「………」
770: 2008/12/02(火) 00:25:51.34 ID:JmBipUmrO
ユンファの市場
みくる「あの、長門さん。拳法ってどこでならうんでしょう?」
長門「私の住んでいる山小屋」
みくる「でもここは市場…」
女「きゃあああ!」
みくる「!?」
女「きゃあ!きゃあ!きゃあ!」
みくる「な、何でしょう…?」
長門「……」
みくる「あの、長門さん。拳法ってどこでならうんでしょう?」
長門「私の住んでいる山小屋」
みくる「でもここは市場…」
女「きゃあああ!」
みくる「!?」
女「きゃあ!きゃあ!きゃあ!」
みくる「な、何でしょう…?」
長門「……」
772: 2008/12/02(火) 00:37:40.55 ID:JmBipUmrO
女a「イツキ!こっち見てイツキぃ!」
女b「やだぁん目があっちゃったぁ」
古泉「みなさん、どうもありがとう」
女c「…さわっやか…!」
女d「惚れてまうわぁ」
女e「イツキ、これ…」
古泉「ん…?」
古泉「…!」
古泉「も…」
古泉「ももまん…ですね」
女e「…///」
774: 2008/12/02(火) 00:39:27.36 ID:JmBipUmrO
みくる「一体なんなんですか、これ…」
長門「異常事態」
男α「あ!あれは師範さまだ!」
男β「助けて!あいつこらしめて!」
男γ「あいつのせいで女がどんどん俺らのまわりからいなくなるんです!」
長門「……了解した」
長門「異常事態」
男α「あ!あれは師範さまだ!」
男β「助けて!あいつこらしめて!」
男γ「あいつのせいで女がどんどん俺らのまわりからいなくなるんです!」
長門「……了解した」
779: 2008/12/02(火) 00:45:07.07 ID:JmBipUmrO
古泉「!」
古泉「あなたは、確か…」
長門「今のままで、あなたはいいの?」
女a「誰この女ぁ」
女b「あら知らないの心山拳師範さまよ」
古泉「…師範」
長門「あなたには生かすべき能力があるはず」
長門「このままそれを埋没させたままで満足?」
古泉「あなたは、確か…」
長門「今のままで、あなたはいいの?」
女a「誰この女ぁ」
女b「あら知らないの心山拳師範さまよ」
古泉「…師範」
長門「あなたには生かすべき能力があるはず」
長門「このままそれを埋没させたままで満足?」
782: 2008/12/02(火) 00:51:27.60 ID:JmBipUmrO
古泉「……」
古泉「今まで、誰もそんなこと聞いてくれたことはなかった」
古泉「男は僕を嫌い、女は…」
古泉「……」
古泉「僕は何をすればいいんです?」
長門「私に、ついてきて」
古泉「今まで、誰もそんなこと聞いてくれたことはなかった」
古泉「男は僕を嫌い、女は…」
古泉「……」
古泉「僕は何をすればいいんです?」
長門「私に、ついてきて」
785: 2008/12/02(火) 00:55:33.20 ID:JmBipUmrO
女a「イツキっ行かないで!」
女b「私たちがいればいいでしょ?」
古泉「いや、僕は…」
古泉「いきます」
女「「いやぁぁー」」
男「「よっしゃー!!平和がくるー!!」」
みくる「す、すごい場所ですね……」
女b「私たちがいればいいでしょ?」
古泉「いや、僕は…」
古泉「いきます」
女「「いやぁぁー」」
男「「よっしゃー!!平和がくるー!!」」
みくる「す、すごい場所ですね……」
787: 2008/12/02(火) 01:00:19.07 ID:JmBipUmrO
町をでて、山頂への道
古泉「古泉一樹です。よろしくお願いします」
みくる「朝比奈みくるです」
みくる(なんだか変な感じ…)
古泉「お師匠さまのところへは随分のぼるんですね」
古泉「ん…?」
みくる「!!」
長門「……」
キョン「……」
みくる「キョンくん…!どうしてここに…」
古泉「古泉一樹です。よろしくお願いします」
みくる「朝比奈みくるです」
みくる(なんだか変な感じ…)
古泉「お師匠さまのところへは随分のぼるんですね」
古泉「ん…?」
みくる「!!」
長門「……」
キョン「……」
みくる「キョンくん…!どうしてここに…」
789: 2008/12/02(火) 01:07:20.27 ID:JmBipUmrO
キョン「…頼みが、あります」
キョン「俺を弟子にしてください!」
みくる「キョンくん…!?」
古泉「ほぅ?」
長門「……」
キョン「俺を弟子にしてください!」
みくる「キョンくん…!?」
古泉「ほぅ?」
長門「……」
795: 2008/12/02(火) 01:25:22.16 ID:JmBipUmrO
長門「あの人たち相手にあれだけ言えたあなたに、私は必要ない」
キョン「いいや!俺は強くなりたいんだ」
キョン「肉体的にも、精神的にも」
キョン「目の前で人が倒れているのに」
キョン「指をくわえてみてることしかできないのは嫌なんだ」
キョン「頼む!弟子にしてくれ…!」
長門「……」
キョン「いいや!俺は強くなりたいんだ」
キョン「肉体的にも、精神的にも」
キョン「目の前で人が倒れているのに」
キョン「指をくわえてみてることしかできないのは嫌なんだ」
キョン「頼む!弟子にしてくれ…!」
長門「……」
796: 2008/12/02(火) 01:26:59.62 ID:JmBipUmrO
みくる「…長門さん?」
長門「……」
長門「…わかった」
キョン「!」
キョン「ありがとうございます!」
長門「修行は、厳しいものになる」
長門「覚悟して」
古泉、キョン「はい!」
みくる(わわわ…だ、大丈夫…かなぁ…私…)
長門「……」
長門「…わかった」
キョン「!」
キョン「ありがとうございます!」
長門「修行は、厳しいものになる」
長門「覚悟して」
古泉、キョン「はい!」
みくる(わわわ…だ、大丈夫…かなぁ…私…)
797: 2008/12/02(火) 01:30:04.22 ID:JmBipUmrO
修行の場・長門の山小屋
みくる「ふぇ…随分、ここって…」
キョン「使い古されていますね」
長門「さっそく修行を開始する」
古泉「ついてすぐ、ですか?」
キョン「俺は一向ににかまわん」
みくる「ふぇ…随分、ここって…」
キョン「使い古されていますね」
長門「さっそく修行を開始する」
古泉「ついてすぐ、ですか?」
キョン「俺は一向ににかまわん」
801: 2008/12/02(火) 01:35:05.95 ID:JmBipUmrO
長門「一人ずつ相手をする」
長門「順番にかかってきて」
キョン「俺からいく」
古泉「どうぞ」
みくる「が…頑張ってください…」
長門「……」
キョン「よし…いくぞ!」
キョン・戦闘中
みくる「!!」
みくる「あぁ…っ」
みくる「痛そう…」
みくる「……み、見てられません~~!!」
長門「順番にかかってきて」
キョン「俺からいく」
古泉「どうぞ」
みくる「が…頑張ってください…」
長門「……」
キョン「よし…いくぞ!」
キョン・戦闘中
みくる「!!」
みくる「あぁ…っ」
みくる「痛そう…」
みくる「……み、見てられません~~!!」
802: 2008/12/02(火) 01:39:26.59 ID:JmBipUmrO
キョン「……ぅうっ」
古泉「僕も瞬殺でした…」
長門「次は、あなたの番」
みくる「ひっ!」
みくる「無理ですぅ!私に、拳法なんてっ」
長門「問答無用」
古泉「僕も瞬殺でした…」
長門「次は、あなたの番」
みくる「ひっ!」
みくる「無理ですぅ!私に、拳法なんてっ」
長門「問答無用」
805: 2008/12/02(火) 01:43:04.03 ID:JmBipUmrO
戦闘開始
みくる「ひゃ!」
みくる「わぁん!」
みくる「………っ」
みくる(でも、涼宮さんに会って世界をもとに戻すため…頑張らないと…)
みくる「わ、私からも…攻撃、いきますっ」
長門「遅い」
みくる「ひゃああ!?」
みくる「返り討ちにあいましたぁ…」
みくる「ミスキャストですよぅ、これ…」
みくる「ひゃ!」
みくる「わぁん!」
みくる「………っ」
みくる(でも、涼宮さんに会って世界をもとに戻すため…頑張らないと…)
みくる「わ、私からも…攻撃、いきますっ」
長門「遅い」
みくる「ひゃああ!?」
みくる「返り討ちにあいましたぁ…」
みくる「ミスキャストですよぅ、これ…」
857: 2008/12/02(火) 18:40:34.81 ID:ZS/duZRi0
長門「…今日はこれだけにする」
みくる(ほ…)
長門「もう夕方になっている。夕飯の準備を」
みくる「あ、私やります!」
キョン「俺も手伝いますよ」
古泉「みんなでやりましょう」
長門「……」
古泉「メニューはなんですか?」
長門「…カレーライス」
みくる(ほ…)
長門「もう夕方になっている。夕飯の準備を」
みくる「あ、私やります!」
キョン「俺も手伝いますよ」
古泉「みんなでやりましょう」
長門「……」
古泉「メニューはなんですか?」
長門「…カレーライス」
860: 2008/12/02(火) 18:44:18.27 ID:ZS/duZRi0
夜
みくる「うう…今日は大変だった…」
みくる(でも明日からもまた頑張らなくちゃ。じゃないと、涼宮さんが…この世界が…)
みくる(……すぴー…)
長門「……」
みくる「うう…今日は大変だった…」
みくる(でも明日からもまた頑張らなくちゃ。じゃないと、涼宮さんが…この世界が…)
みくる(……すぴー…)
長門「……」
862: 2008/12/02(火) 18:47:33.21 ID:ZS/duZRi0
こうして、幾日も修行の日々が続いていった…
長門「違う。右手はこう。もう一回構えて」
みくる「はいっ!」
長門「…そう。よくなった」
長門「太陽が高い。休憩にする」
古泉「それじゃ、お昼を作りますね」
キョン「今日は古泉が当番か…」
古泉「おや、不満ですか?」
キョン「おまえの料理は塩辛い」
古泉「そうですか?普通だと思いますけどね」
キョン「味覚がおかしいんだろ。いいから早く作ってこいって」
長門「違う。右手はこう。もう一回構えて」
みくる「はいっ!」
長門「…そう。よくなった」
長門「太陽が高い。休憩にする」
古泉「それじゃ、お昼を作りますね」
キョン「今日は古泉が当番か…」
古泉「おや、不満ですか?」
キョン「おまえの料理は塩辛い」
古泉「そうですか?普通だと思いますけどね」
キョン「味覚がおかしいんだろ。いいから早く作ってこいって」
863: 2008/12/02(火) 18:49:08.74 ID:ZS/duZRi0
みくる「……」
キョン「ん?」
みくる「えいっ」
長門「すぐに隙ができる。そこを狙われてしまう」
みくる「ふぇ、どうすれば…」
長門「ここから先はあなたが自分で考えるべき」
キョン「……」
長門「休憩をとることも大事な修行。今は、休んで」
みくる「はい…」
キョン「ん?」
みくる「えいっ」
長門「すぐに隙ができる。そこを狙われてしまう」
みくる「ふぇ、どうすれば…」
長門「ここから先はあなたが自分で考えるべき」
キョン「……」
長門「休憩をとることも大事な修行。今は、休んで」
みくる「はい…」
865: 2008/12/02(火) 18:52:59.74 ID:ZS/duZRi0
キョン「熱心ですね」
みくる「あ…見てました?」
キョン「ええ」
キョン「…はじめは何でこんな小動物みたいな人がって思いましたが…」
キョン「今は見違えるようです。まだまだ危なっかしい面もありますけど」
キョン「毎日頑張ってますからね」
みくる「キョンくんだって。キョンくんが一番頑張ってます」
長門「……」
みくる「あ…見てました?」
キョン「ええ」
キョン「…はじめは何でこんな小動物みたいな人がって思いましたが…」
キョン「今は見違えるようです。まだまだ危なっかしい面もありますけど」
キョン「毎日頑張ってますからね」
みくる「キョンくんだって。キョンくんが一番頑張ってます」
長門「……」
867: 2008/12/02(火) 18:55:21.50 ID:ZS/duZRi0
みくる「…キョンくんはどうして、弟子入りしようと?」
キョン「!」
キョン「理由ですか」
キョン「…日常ってあるじゃないですか?」
みくる「はい」
キョン「いつも知らずに流れていくものだけど」
キョン「それがすごく大切だと思ったときがあった」
キョン「…妹が倒れたときに本当にそう思ったんです」
キョン「!」
キョン「理由ですか」
キョン「…日常ってあるじゃないですか?」
みくる「はい」
キョン「いつも知らずに流れていくものだけど」
キョン「それがすごく大切だと思ったときがあった」
キョン「…妹が倒れたときに本当にそう思ったんです」
868: 2008/12/02(火) 18:57:13.91 ID:ZS/duZRi0
みくる「…」
キョン「だから、日常を守れる方法があるなら、やりたかった。こんなとこですかね」
みくる「………そう、ですか…」
古泉「ごはんですよー」
みくる「あ、はい!」
キョン「…朝比奈さんはどうなんですか?」
みくる「…え?」
みくる「……私も」
みくる「似たような理由です」
キョン「だから、日常を守れる方法があるなら、やりたかった。こんなとこですかね」
みくる「………そう、ですか…」
古泉「ごはんですよー」
みくる「あ、はい!」
キョン「…朝比奈さんはどうなんですか?」
みくる「…え?」
みくる「……私も」
みくる「似たような理由です」
873: 2008/12/02(火) 19:26:24.92 ID:ZS/duZRi0
夜、山小屋の外
みくる「……」
長門「もう寝たほうがいい」
みくる「!」
みくる「長門さん…」
みくる「長門さん、SOS団てどう思います?」
長門「どうとは?」
みくる「その…」
みくる「……」
長門「もう寝たほうがいい」
みくる「!」
みくる「長門さん…」
みくる「長門さん、SOS団てどう思います?」
長門「どうとは?」
みくる「その…」
876: 2008/12/02(火) 19:30:04.13 ID:ZS/duZRi0
みくる「涼宮さんがいなければありえない団体」
みくる「涼宮さんがいなければ、出会わなかった私たち…」
みくる「それが今、涼宮さんのいない状態で、こうして共同生活している」
みくる「なんだか不思議だなって…」
長門「この世界は涼宮ハルヒによるもの。完全にいない状態ではない」
みくる「……そうでしたね…」
みくる「涼宮さんなき私たちなんてないんですよね」
みくる「私の…日常…か」
みくる「涼宮さんがいなければ、出会わなかった私たち…」
みくる「それが今、涼宮さんのいない状態で、こうして共同生活している」
みくる「なんだか不思議だなって…」
長門「この世界は涼宮ハルヒによるもの。完全にいない状態ではない」
みくる「……そうでしたね…」
みくる「涼宮さんなき私たちなんてないんですよね」
みくる「私の…日常…か」
877: 2008/12/02(火) 19:32:49.27 ID:ZS/duZRi0
みくる「長門さん、SOS団は楽しいですか?」
長門「楽しい…?」
みくる「…あ…変なこと聞いちゃってすみません」
みくる「楽しいとか、本当は私たちにとっては関係ないことですよね。私たちは…」
みくる「私、寝ますね。夜中だから変なこと考えちゃうんだ」
長門「………」
長門「楽しい…?」
みくる「…あ…変なこと聞いちゃってすみません」
みくる「楽しいとか、本当は私たちにとっては関係ないことですよね。私たちは…」
みくる「私、寝ますね。夜中だから変なこと考えちゃうんだ」
長門「………」
878: 2008/12/02(火) 19:36:47.47 ID:ZS/duZRi0
翌朝・山小屋のなか
長門「今日は、技の修業をする」
古泉「よし、僕も今日こそ老狐の舞を覚えますよ」
「・・・…さまぁー」
キョン「ん?」
みくる「外からなにか聞こえますね」
男α「師範さま!!助けてください!」
古泉「!!市場の…」
長門「今日は、技の修業をする」
古泉「よし、僕も今日こそ老狐の舞を覚えますよ」
「・・・…さまぁー」
キョン「ん?」
みくる「外からなにか聞こえますね」
男α「師範さま!!助けてください!」
古泉「!!市場の…」
879: 2008/12/02(火) 19:39:49.86 ID:ZS/duZRi0
男α「ウォンの町のならず者たちが、市場で好き放題してるんだ!!」
キョン「あいつらが!?」
男α「女たちや食物を…あいつら……」
男α「とにかく助けてほしいんです」
キョン「…俺がいく」
みくる「キョンくん!」
キョン「今は、俺だって強くなった。あいつらなんて簡単に倒せるさ」
長門「……」
キョン「あいつらが!?」
男α「女たちや食物を…あいつら……」
男α「とにかく助けてほしいんです」
キョン「…俺がいく」
みくる「キョンくん!」
キョン「今は、俺だって強くなった。あいつらなんて簡単に倒せるさ」
長門「……」
881: 2008/12/02(火) 19:43:14.34 ID:ZS/duZRi0
長門「今のあなたでは無理」
キョン「何故!」
長門「今のあなたは、確かに彼らを倒せる力が付いた。しかし今のあなたが彼らを倒してもその恨みは市場の人
たちにかえってくる」
キョン「……」
長門「力に力で対抗しても意味がない」
長門「市場には私がいく。あなたたちはここで待っていて」
キョン「……」
キョン「わかった…」
キョン「何故!」
長門「今のあなたは、確かに彼らを倒せる力が付いた。しかし今のあなたが彼らを倒してもその恨みは市場の人
たちにかえってくる」
キョン「……」
長門「力に力で対抗しても意味がない」
長門「市場には私がいく。あなたたちはここで待っていて」
キョン「……」
キョン「わかった…」
882: 2008/12/02(火) 19:45:47.79 ID:ZS/duZRi0
男α「さ、こっちです」
長門「いま、いく」
みくる「あ…」
みくる「長門さん!」
長門「?」
みくる「お昼、今日は私が当番です。頑張ってつくるので、お昼までには戻ってきてください」
長門「わかった」
長門「いま、いく」
みくる「あ…」
みくる「長門さん!」
長門「?」
みくる「お昼、今日は私が当番です。頑張ってつくるので、お昼までには戻ってきてください」
長門「わかった」
885: 2008/12/02(火) 19:51:06.11 ID:ZS/duZRi0
・・・・
古泉「竜虎両破腕!」
キョン「山猿拳!」
みくる「ご飯できましたよー」
古泉、キョン「はーい」
古泉「…師匠、遅いですね」
キョン「ああ…」
みくる「……」
古泉「竜虎両破腕!」
キョン「山猿拳!」
みくる「ご飯できましたよー」
古泉、キョン「はーい」
古泉「…師匠、遅いですね」
キョン「ああ…」
みくる「……」
886: 2008/12/02(火) 19:55:19.10 ID:ZS/duZRi0
古泉「力に力で、か…」
古泉「力を求めるだけなら、僕は弟子入りはしてませんね」
キョン「……」
カチャッ……
みくる「あれ、玄関の方で音がしませんでした?」
古泉「師匠でしょうか?」
古泉「見てきます。お皿並べててください」
みくる「はい!」
みくる「今日のカレーはたっぷり野菜の…」
古泉「力を求めるだけなら、僕は弟子入りはしてませんね」
キョン「……」
カチャッ……
みくる「あれ、玄関の方で音がしませんでした?」
古泉「師匠でしょうか?」
古泉「見てきます。お皿並べててください」
みくる「はい!」
みくる「今日のカレーはたっぷり野菜の…」
888: 2008/12/02(火) 19:59:13.40 ID:ZS/duZRi0
古泉「うわぁぁあ…」
みくる、キョン「!?」
古泉「朝比奈さん!!キョンくん!!」
古泉「逃げて!逃げてください!!」
みくる「え?」
キョン「な…!?」
みくる、キョン「!?」
古泉「朝比奈さん!!キョンくん!!」
古泉「逃げて!逃げてください!!」
みくる「え?」
キョン「な…!?」
889: 2008/12/02(火) 20:05:45.84 ID:ZS/duZRi0
ならず者1「ぼろっちぃ小屋だなぁ、心山拳師範の家ってのは…」
キョン「おまえは…!!」
古泉「…う…」
キョン「古泉!大丈夫か!?」
古泉「大丈夫、不意討ちをくらっただけです…」
古泉「…市場にいたんじゃないんですか?」
ならず者1「いたけど、な…一足先にずらかってきたんだよ」
ならず者2「ちょーっとお宅に邪魔しようと思ってなぁ」
みくる「…!」
キョン「おまえは…!!」
古泉「…う…」
キョン「古泉!大丈夫か!?」
古泉「大丈夫、不意討ちをくらっただけです…」
古泉「…市場にいたんじゃないんですか?」
ならず者1「いたけど、な…一足先にずらかってきたんだよ」
ならず者2「ちょーっとお宅に邪魔しようと思ってなぁ」
みくる「…!」
890: 2008/12/02(火) 20:08:16.70 ID:ZS/duZRi0
ならず者3「うまそーな匂いすんなぁ。カレーか今日は」
ならず者3「俺にも食べさせてよ、ひゃはは」
みくる「近づかないで!」
キョン「師匠に歯が立たないからって…」
キョン「俺たちの方へ来たんだな」
キョン「いいぜ。来いよ。今の俺ならおまえくらい倒せるんだ!」
みくる「き、キョンくん…」
ならず者1「ずいぶんと偉くなったなぁキョン…」
ならず者1「だがな、弟子入りしたのはおまえだけじゃないんだよ」
ならず者3「俺にも食べさせてよ、ひゃはは」
みくる「近づかないで!」
キョン「師匠に歯が立たないからって…」
キョン「俺たちの方へ来たんだな」
キョン「いいぜ。来いよ。今の俺ならおまえくらい倒せるんだ!」
みくる「き、キョンくん…」
ならず者1「ずいぶんと偉くなったなぁキョン…」
ならず者1「だがな、弟子入りしたのはおまえだけじゃないんだよ」
892: 2008/12/02(火) 20:13:27.87 ID:ZS/duZRi0
キョン「…?」
ならず者2「竹林の奥には、こことは比べものにならんほどでかい道場があるのを知っているか?」
ならず者2「義破門団。俺たちはそこに弟子入りしたんだ」
ならず者3「オディワン・リーさまなら長門なんて一発だぜ!」
ならず者2「黙っていろ」
ならず者2「とにかくな、今日はその挨拶がてら」
ならず者1「先輩たちにもたくさん来てもらったんだよ…」
みくる「な……」
キョン「……!!」
ならず者2「竹林の奥には、こことは比べものにならんほどでかい道場があるのを知っているか?」
ならず者2「義破門団。俺たちはそこに弟子入りしたんだ」
ならず者3「オディワン・リーさまなら長門なんて一発だぜ!」
ならず者2「黙っていろ」
ならず者2「とにかくな、今日はその挨拶がてら」
ならず者1「先輩たちにもたくさん来てもらったんだよ…」
みくる「な……」
キョン「……!!」
893: 2008/12/02(火) 20:19:43.54 ID:ZS/duZRi0
門下生①「ひょーう!ここが心山拳の総本山かよーっ」
門下生②「カレーくさいとかウケる」
門下生③「おいおいおい女がいるぜおいおいおい」
門下生④「新しい技試してみたかったんだ」
キョン「卑怯だ…」
ならず者3「ふひひ…」
ならず者1「どんなことをしても、勝ったほうが強いんだよ」
ならず者1「さあ!やっちゃってください!!」
古泉「そうはさせません!」
門下生②「カレーくさいとかウケる」
門下生③「おいおいおい女がいるぜおいおいおい」
門下生④「新しい技試してみたかったんだ」
キョン「卑怯だ…」
ならず者3「ふひひ…」
ならず者1「どんなことをしても、勝ったほうが強いんだよ」
ならず者1「さあ!やっちゃってください!!」
古泉「そうはさせません!」
894: 2008/12/02(火) 20:24:06.06 ID:ZS/duZRi0
古泉「僕はここに来て本当に楽しかった…」
古泉「ここの生活が」
古泉「壊させてなるものか!」
門下生②「ハハハ!」
みくる「古泉くん!」
門下生③「おっと!こっちだぜ!」
みくる「!」
みくる「きゃあああ!!」
古泉「ここの生活が」
古泉「壊させてなるものか!」
門下生②「ハハハ!」
みくる「古泉くん!」
門下生③「おっと!こっちだぜ!」
みくる「!」
みくる「きゃあああ!!」
897: 2008/12/02(火) 20:27:39.72 ID:ZS/duZRi0
みくる「………」
みくる「………う…」
みくる「…ハッ…」
みくる「キョンくん!古泉くん!」
長門「落ち着いて」
みくる「長門さん!?」
みくる「わ、私…」
長門「あなたは小屋のすぐそばで倒れていた」
長門「全身怪我だらけで」
みくる「う、ウォンの町のならず者たちが!」
みくる「たくさん仲間を…義破門団とかいう人たちを連れて…襲ってきて…」
898: 2008/12/02(火) 20:30:50.69 ID:ZS/duZRi0
〈みくる「きゃあああ!」〉
〈キョン「朝比奈さん!」〉
〈キョン「竜虎両破椀!」〉
〈古泉「キョンくん、朝比奈さんをつれて逃げてください!」〉
〈古泉「僕もすぐに行きます!」〉
〈門下生「そうはさせるか!」〉
〈キョン「うおおお!」〉
〈キョン「朝比奈さん…あなただけでも……っ」〉
みくる「私を…守って……」
みくる「二人は…キョンくんと古泉くんは…!?」
長門「……」
長門「隣の部屋」
〈キョン「朝比奈さん!」〉
〈キョン「竜虎両破椀!」〉
〈古泉「キョンくん、朝比奈さんをつれて逃げてください!」〉
〈古泉「僕もすぐに行きます!」〉
〈門下生「そうはさせるか!」〉
〈キョン「うおおお!」〉
〈キョン「朝比奈さん…あなただけでも……っ」〉
みくる「私を…守って……」
みくる「二人は…キョンくんと古泉くんは…!?」
長門「……」
長門「隣の部屋」
900: 2008/12/02(火) 20:34:16.47 ID:ZS/duZRi0
長門の山小屋・道場
みくる「キョンくん、古泉くん!」
みくる「ふたりとも、大丈夫ですか!?」
みくる「………?」
みくる「……!」
長門「…私が戻ってきたとき」
長門「息をしていたのはあなただけだった」
みくる「……い……や…」
みくる「古泉くん!キョンくん!!キョンくぅん!!」
みくる「いやあああ…!!」
みくる「キョンくん、古泉くん!」
みくる「ふたりとも、大丈夫ですか!?」
みくる「………?」
みくる「……!」
長門「…私が戻ってきたとき」
長門「息をしていたのはあなただけだった」
みくる「……い……や…」
みくる「古泉くん!キョンくん!!キョンくぅん!!」
みくる「いやあああ…!!」
901: 2008/12/02(火) 20:36:31.66 ID:ZS/duZRi0
山の上・・二人の墓
みくる「………」
長門「………」
長門「…………………」
長門「あなたに、見てほしいものがある」
みくる「…?」
長門「これから私のすることをよく見ててほしい」
みくる「………」
長門「………」
長門「…………………」
長門「あなたに、見てほしいものがある」
みくる「…?」
長門「これから私のすることをよく見ててほしい」
903: 2008/12/02(火) 20:40:27.25 ID:ZS/duZRi0
長門「息遣い…間のとり方…」
長門「その一挙手一投足を」
長門「しっかりみて…焼き付けて」
みくる「……!!」
心山拳 奥義
旋 牙 連 山 拳
みくる「これ…は…」
長門「これが心山拳究極奥義、旋牙連山拳」
長門「その一挙手一投足を」
長門「しっかりみて…焼き付けて」
みくる「……!!」
心山拳 奥義
旋 牙 連 山 拳
みくる「これ…は…」
長門「これが心山拳究極奥義、旋牙連山拳」
909: 2008/12/02(火) 21:03:19.93 ID:JmBipUmrO
長門「今のあなたにはきっとできない」
長門「だけど一度見ておけば、あなたならいつかできるようになる」
みくる「そんな…」
長門「……」
みくる(長門さん…)
みくる「はい、必ず…!!」
長門の山小屋
長門「今日は、もうゆっくり寝て」
みくる「はい…わかりました」
910: 2008/12/02(火) 21:08:33.30 ID:JmBipUmrO
みくる(キョンくん、古泉くん…)
みくる(義破門団…オディワン・リーと言っていた…)
みくる(……)
ギシ…
みくる(…物音?)
みくる「長門さん?」
みくる「…?」
みくる「長門さん…」
みくる「いない…どこにも…」
みくる(義破門団…竹林の奥…)
みくる「まさか、長門さん…!!」
みくる(義破門団…オディワン・リーと言っていた…)
みくる(……)
ギシ…
みくる(…物音?)
みくる「長門さん?」
みくる「…?」
みくる「長門さん…」
みくる「いない…どこにも…」
みくる(義破門団…竹林の奥…)
みくる「まさか、長門さん…!!」
912: 2008/12/02(火) 21:11:46.13 ID:JmBipUmrO
義破門団総本山
門番「なんだぁ?ここはお前みたいな女の子がくる場所じゃねーよ?」
長門「あいにく、私は用がある」
門番「なら、俺を倒してからいくんだな!」
長門「……」
ゴキャゴキャ
門番「お通りください……」
師範代「なんだ?騒がしいな…」
914: 2008/12/02(火) 21:13:50.37 ID:JmBipUmrO
師範代「あ…!あれは、心山拳師範!」
師範代「いけ!奴の首をとったものは格上げだぞ!!」
門下生たち「うおおお!!」
みくる「…えい!!」
ぽかぽか
門下生「いてっ」
長門「…!!」
師範代「いけ!奴の首をとったものは格上げだぞ!!」
門下生たち「うおおお!!」
みくる「…えい!!」
ぽかぽか
門下生「いてっ」
長門「…!!」
915: 2008/12/02(火) 21:15:32.07 ID:JmBipUmrO
みくる「長門さん…私だって戦えます」
みくる「キョンくんも…古泉くんも…」
みくる「私を守って…」
みくる「………足手まといかも知れないけれど…私にも戦わせてください!」
長門「……」
長門「覚悟して」
みくる「はいっ!」
門下生たち「どうでもいいよ!やっちまえ!」
みくる「キョンくんも…古泉くんも…」
みくる「私を守って…」
みくる「………足手まといかも知れないけれど…私にも戦わせてください!」
長門「……」
長門「覚悟して」
みくる「はいっ!」
門下生たち「どうでもいいよ!やっちまえ!」
917: 2008/12/02(火) 21:17:54.39 ID:JmBipUmrO
長門「……」
みくる「負けません!!」
ゴギュゴギャ
ぽかぽかてーてー
ゴキャっ
門下生たち「う……お……」
師範代「ひぃぃっ」
義破門団員「虎だ!虎を放て!!」
ガオオオ…
長門「…っ!!」
みくる「あ、長門さん!」
みくる「負けません!!」
ゴギュゴギャ
ぽかぽかてーてー
ゴキャっ
門下生たち「う……お……」
師範代「ひぃぃっ」
義破門団員「虎だ!虎を放て!!」
ガオオオ…
長門「…っ!!」
みくる「あ、長門さん!」
920: 2008/12/02(火) 21:19:40.95 ID:JmBipUmrO
みくる「えいっシマリス脚!」
ガオ…
みくる「わ、わぁ…」
みくる「倒しちゃった」
義破門団員「畜生!!」
義破門団員「奥の扉のリーさまのところには行かせない!行くぞ!」
長門「…老狐の舞」
シュッグイグイ
ゴキャゴキャ
義破門団員「ぐわぁ……」
ガオ…
みくる「わ、わぁ…」
みくる「倒しちゃった」
義破門団員「畜生!!」
義破門団員「奥の扉のリーさまのところには行かせない!行くぞ!」
長門「…老狐の舞」
シュッグイグイ
ゴキャゴキャ
義破門団員「ぐわぁ……」
923: 2008/12/02(火) 21:22:33.43 ID:JmBipUmrO
みくる「やっぱり長門さんは強いです…」
長門「……っ、…」
みくる「長門さん…?」
みくる「ま、まさかさっきの虎にやられた傷が…」
長門「平気」
長門「それより、扉の奥へ」
長門「……っ、…」
みくる「長門さん…?」
みくる「ま、まさかさっきの虎にやられた傷が…」
長門「平気」
長門「それより、扉の奥へ」
924: 2008/12/02(火) 21:25:35.32 ID:JmBipUmrO
扉の奥・大広間
リー「ふふふ…」
リー「ようこそ、心山拳師範…」
みくる「あ、あなたが…」
みくる「あなたが、オディワン・リー!!」
リー「お初にお目にかかる……」
リー「氏に損ないの半人前とよくここまで来た。」
リー「さすがは心山拳師範。尊敬に値する」
926: 2008/12/02(火) 21:27:40.36 ID:JmBipUmrO
長門「私の弟子たちを可愛がってくれた」
長門「お礼に、あなたの弟子たちも可愛がっておいた」
リー「フハハハ…!!」
リー「面白い。いや…」
リー「あれは 門下生達でね。束にならなければ、何も出来ない連中だ」
リー「その非をわびる意味でも義を持って接しよう」
長門「お礼に、あなたの弟子たちも可愛がっておいた」
リー「フハハハ…!!」
リー「面白い。いや…」
リー「あれは 門下生達でね。束にならなければ、何も出来ない連中だ」
リー「その非をわびる意味でも義を持って接しよう」
930: 2008/12/02(火) 21:31:30.95 ID:ZS/duZRi0
リー「私と師範、一対一。正々堂々と勝負をしようではないか?」
長門「…了解した」
みくる「長門さん…」
リー「ふふふ…では、こちらから…行かせてもらおうか」
長門「!」
???「キェェェッ」
みくる「え!?」
ザンッ
長門「…つっ…!!」
長門「…了解した」
みくる「長門さん…」
リー「ふふふ…では、こちらから…行かせてもらおうか」
長門「!」
???「キェェェッ」
みくる「え!?」
ザンッ
長門「…つっ…!!」
932: 2008/12/02(火) 21:34:38.92 ID:ZS/duZRi0
リー「フハハハ…!」
リー「ご紹介が遅れて すまない。そやつらはソウズ、マンズ!」
リー「暗殺拳の使い手であり、常に私の後ろに位置する者達。」
リー「そやつらに反逆され、私自身も暗殺されるやも知れぬ…それゆえ、私はスキが出来ぬという事だ!」
リー「我ら義破門団は仲間ではない。同門だが信頼はない…」
リー「真の強さとは…そこまでせねば求められんものなのだ。」
みくる「っ、そんな…」
リー「ご紹介が遅れて すまない。そやつらはソウズ、マンズ!」
リー「暗殺拳の使い手であり、常に私の後ろに位置する者達。」
リー「そやつらに反逆され、私自身も暗殺されるやも知れぬ…それゆえ、私はスキが出来ぬという事だ!」
リー「我ら義破門団は仲間ではない。同門だが信頼はない…」
リー「真の強さとは…そこまでせねば求められんものなのだ。」
みくる「っ、そんな…」
935: 2008/12/02(火) 21:36:51.31 ID:ZS/duZRi0
長門「……」
長門「聞いて…」
みくる「は、はい」
長門「彼らふたりは私が相手をする。だから、あなたはオディワン・リーと…」
みくる「ええっ!?そんな、無理です…」
長門「あなたならできる。二人の墓前で見せた私の動きを思い出して」
みくる「…!!」
長門「聞いて…」
みくる「は、はい」
長門「彼らふたりは私が相手をする。だから、あなたはオディワン・リーと…」
みくる「ええっ!?そんな、無理です…」
長門「あなたならできる。二人の墓前で見せた私の動きを思い出して」
みくる「…!!」
937: 2008/12/02(火) 21:43:19.26 ID:ZS/duZRi0
みくる(キョンくん、古泉くん…)
〈キョン「いつも知らずに流れていくものだけど」〉
〈キョン「それがすごく大切だと思ったときがあった」〉
〈キョン「だから、日常を守れる方法があるなら、やりたかった。こんなとこですかね」〉
〈古泉「力を求めるだけなら、僕は弟子入りはしてませんね」〉
〈古泉「僕はここに来て本当に楽しかった…」〉
〈古泉「ここの生活が」〉
〈古泉「壊させてなるものか!」〉
〈長門「これから私のすることをよく見ててほしい」〉
〈長門「息遣い…間のとり方…」〉
〈長門「その一挙手一投足を」〉
〈長門「しっかりみて…焼き付けて」〉
みくる「わかりました…私、やります!!」
〈キョン「いつも知らずに流れていくものだけど」〉
〈キョン「それがすごく大切だと思ったときがあった」〉
〈キョン「だから、日常を守れる方法があるなら、やりたかった。こんなとこですかね」〉
〈古泉「力を求めるだけなら、僕は弟子入りはしてませんね」〉
〈古泉「僕はここに来て本当に楽しかった…」〉
〈古泉「ここの生活が」〉
〈古泉「壊させてなるものか!」〉
〈長門「これから私のすることをよく見ててほしい」〉
〈長門「息遣い…間のとり方…」〉
〈長門「その一挙手一投足を」〉
〈長門「しっかりみて…焼き付けて」〉
みくる「わかりました…私、やります!!」
939: 2008/12/02(火) 21:49:33.52 ID:ZS/duZRi0
リー「!?」
リー「貴様が私の相手!?」
リー「師範ではなく貴様が!?」
リー「私の門下生にも歯が立たなかった、氏にぞこないの貴様が…」
みくる「……私は確かに弱いですが」
みくる「キョンくんと古泉くんは強かったです」
リー「世迷い言を…」
みくる「いいえ!肉体的には負けたかもしれないけれど、違うところがずっとずっと強かったです!!」
リー「くだらん戯れ言だ」
みくる「まだ、それがなにかわからないんですか?」
みくる「心です!!!」
リー「貴様が私の相手!?」
リー「師範ではなく貴様が!?」
リー「私の門下生にも歯が立たなかった、氏にぞこないの貴様が…」
みくる「……私は確かに弱いですが」
みくる「キョンくんと古泉くんは強かったです」
リー「世迷い言を…」
みくる「いいえ!肉体的には負けたかもしれないけれど、違うところがずっとずっと強かったです!!」
リー「くだらん戯れ言だ」
みくる「まだ、それがなにかわからないんですか?」
みくる「心です!!!」
941: 2008/12/02(火) 21:56:28.86 ID:JmBipUmrO
姉がpcの後ろにいて離れようとせず、普通に画面見てくるので別の部屋に避難しました。携帯でがんばります
リー「フ…」
リー「ならば見せてもらおう、その心とやらを」
みくる(キョンくん、古泉くん…)
みくる(それに、涼宮さん!力を貸して…)
みくる、長門「心山拳 奥義……」
リー「所詮付け焼き刃よ…!」
みくる、長門「 旋 牙 連 山 拳 !!!」
リー「フ…」
リー「ならば見せてもらおう、その心とやらを」
みくる(キョンくん、古泉くん…)
みくる(それに、涼宮さん!力を貸して…)
みくる、長門「心山拳 奥義……」
リー「所詮付け焼き刃よ…!」
みくる、長門「 旋 牙 連 山 拳 !!!」
943: 2008/12/02(火) 22:00:22.00 ID:JmBipUmrO
リー「ぐ……」
リー「この…私が…」
リー「こんな…小娘に…」
リー「負ける…とは……」
リー「………」
みくる「や…」
みくる「やったぁ…っ奇跡です…!」
みくる「長門さん!私、やりました!」
みくる「長門さん…?」
945: 2008/12/02(火) 22:06:49.09 ID:JmBipUmrO
長門「………」
長門「…思ったよりも深手を負った」
長門「二人は、倒した…それは心配ない」
みくる「すぐ帰りましょう!薬草も…竹林で採ってきます」
長門「その必要はない」
長門「………」
長門「…思ったよりも深手を負った」
長門「二人は、倒した…それは心配ない」
みくる「すぐ帰りましょう!薬草も…竹林で採ってきます」
長門「その必要はない」
長門「………」
946: 2008/12/02(火) 22:10:25.35 ID:JmBipUmrO
長門「………」
長門「…思ったよりも深手を負った」
長門「二人は、倒した…それは心配ない」
みくる「すぐ帰りましょう!薬草も…竹林で採ってきます」
長門「その必要はない」
長門「…思ったよりも深手を負った」
長門「二人は、倒した…それは心配ない」
みくる「すぐ帰りましょう!薬草も…竹林で採ってきます」
長門「その必要はない」
950: 2008/12/02(火) 22:13:02.00 ID:JmBipUmrO
長門「………」
長門「前にあなたがいったこと…」
長門「SOS団は…私にとってどうかと…」
みくる「今はしゃべらないほうが…」
長門「……あなたは…SOS団にいて……とても楽しそう」
みくる「………」
みくる「長門さんは…?」
長門「………私は……」
長門「前にあなたがいったこと…」
長門「SOS団は…私にとってどうかと…」
みくる「今はしゃべらないほうが…」
長門「……あなたは…SOS団にいて……とても楽しそう」
みくる「………」
みくる「長門さんは…?」
長門「………私は……」
952: 2008/12/02(火) 22:19:24.35 ID:JmBipUmrO
長門「…………………」
みくる「長門さん…?」
みくる「…!?」
みくる「な…長門さん!!」
みくる「そんな……」
みくる「いや…」
みくる「長門さん……!!」
みくる「有希………!!!」
956: 2008/12/02(火) 22:24:43.30 ID:JmBipUmrO
──…
ウォンの町
「あ!師範さまだ!」
「本当だ、ありがたやありがたや」
みくる「こんにちわ」
みくる(長門さん、キョンくん、古泉くん…)
みくる(なんだか町の人にこんなふうに呼ばれるのは慣れないです…)
みくる(でも……)
958: 2008/12/02(火) 22:27:13.03 ID:JmBipUmrO
みくる(私、強くなっている気はします)
みくる(体じゃなくて…)
みくる(心が…)
みくる(はやくもとの世界の、楽しい日常を)
みくる(取り戻さなくちゃいけませんね)
みくる(ね?長門さん…)
功 夫 編
『 伝 承 』
──劇終──
みくる(体じゃなくて…)
みくる(心が…)
みくる(はやくもとの世界の、楽しい日常を)
みくる(取り戻さなくちゃいけませんね)
みくる(ね?長門さん…)
功 夫 編
『 伝 承 』
──劇終──
968: 2008/12/02(火) 22:32:55.03 ID:JmBipUmrO
スレ内に納まってよかった!カットしまくりんぐでした
次は、みなさんの予想通り、近未来編、主役古泉です。
次は、みなさんの予想通り、近未来編、主役古泉です。
975: 2008/12/02(火) 22:41:27.64 ID:JmBipUmrO
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります