1: 2009/04/26(日) 10:10:34.89 ID:IBf29P/E0
JUM「うう、なんだか具合が悪い・・・」

翠星石「お、そんなしょぼくれた顔でなに呟いてるんですか?」

JUM「・・・気分が悪いんだよ」

翠星石「ほぉ~、言われてみれば顔色が悪いですね」

JUM「え?やっぱりそうか?」

翠星石「ええ。風邪じゃないんですか?」

JUM「かもな。少し寝るば治るかもしれないから大丈夫だよ」
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3: 2009/04/26(日) 10:14:35.48 ID:IBf29P/E0
翠星石「む、そう言うならゆっくり寝て体を癒すです。真紅たちにも二階に上がるなと言っておくです」

JUM「悪いな。面倒かけて」

翠星石「気にするなですぅ。サッサと治すですよこの病弱人間!」

バタン

JUM「あの余計な一言が無ければな・・・」

翠星石「ただの風邪ですよねきっと。JUMがあそこまで言うんなら今日は二階に上がるのは控えといてやるです」

翠星石「んふふ、なんて慈悲深いんでしょうこの私は!」

6: 2009/04/26(日) 10:19:18.56 ID:IBf29P/E0
――――・・・

翠星石「というわけでJUMの部屋には暫く入らない方がいいみたいですよ」

真紅「把握したのだわ。どうせくんくんが始まるしわざわざ二階に戻る意味が無いじゃない」

雛苺「うよ?くんくんマダー?」

真紅「あと1時間ね。このドラマが終わってからよ」

翠星石「二階に戻れないからこのつまんなさそうなドラマでも見て暇を潰すです」

雛苺「はいなのー」

真紅「意外と面白いわよコレ。まあ王道っちゃあ王道ね」

翠星石「へぇ~」

8: 2009/04/26(日) 10:24:02.64 ID:IBf29P/E0
――――・・・

金糸雀「うぎゃ!吐血しちゃったわよみっちゃん!!」

みっちゃん「ぷ、僕はあと1週間の命なんだ(笑)」

金糸雀「笑うとこじゃないかしら・・・」

みっちゃん「えー、こんなのありきたりじゃない」

金糸雀「そうなの?」

みっちゃん「うんうん。まあカナはあまりこういうの見ないからよくわかんないと思うけど・・・」

9: 2009/04/26(日) 10:29:02.31 ID:IBf29P/E0
みっちゃん「うんうん。まあカナはあまりこういうの見ないからよくわかんないと思うけど・・・」

金糸雀「じゃあ吐血も実はそんなに問題無いの?」

みっちゃん「いや、吐血は実際ヤバいらしいわよ。でもこんなにひどい事にはならないはずだけど・・・素人意見だけど」

金糸雀「なるほどなるほど。鵜呑みにしちゃいけないって事?」

みっちゃん「そういう事。さ、くんくん探偵が始まるわよ」

金糸雀「ラジャーかしら!」

みっちゃん(吐血ね・・・こんど調べてみても面白いかも)

金糸雀「みっちゃん?」

みっちゃん「ハッ!?す、すみません!!」

金糸雀「はい?」

12: 2009/04/26(日) 10:34:42.83 ID:IBf29P/E0
真紅「ひぐっ・・・なんて可哀想なの・・・」

翠星石「涙腺崩壊ですぅ・・・悲劇的とはまさにこの事・・・グスッ」

雛苺「うー、ヒナよく分かんなかったの」

真紅「ズビー!グスッ・・・くんくんが始まるわよ」

雛苺「ギャ!ヒナのドレスで鼻咬んじゃだめーなの!」

翠星石(人間は血を吐いたら氏んじゃうんですね・・・JUMは大丈夫ですよね?うん)

雛苺「ベタベタするの・・・チクショウ」

15: 2009/04/26(日) 10:38:02.86 ID:IBf29P/E0
――――・・・

真紅「・・・」

雛苺「ふおお・・・」

翠星石「なるほどなるほど、こういうトリックだったんですねぇ」

ガチャ

JUM「ん?くんくんか」

翠星石「あ、JUM・・・」

JUM「何だ?」

16: 2009/04/26(日) 10:42:33.61 ID:IBf29P/E0
翠星石「もう大丈夫なんですか?そんなにウロウロして」

JUM「少し寝たらマシになったよ。ほら、くんくんはまだ終わってないぞ」

翠星石「それもそうですね」

トタトタトタ・・・

JUM「何か飲み物・・・お、トマトジュースか。珍しいな」

翠星石「くんくんはどうなったです?」

真紅「聞かなくても見ればいいじゃない」

雛苺「なの」

翠星石「意地悪ですね・・・」

19: 2009/04/26(日) 10:46:10.52 ID:IBf29P/E0
JUM「いっただきまーす」

くんくん「うぎゃああああああああああああああああああ!!」

JUM「ブフォーーーー!?!?」

真紅「く、くんくん・・・!!」

雛苺「負けちゃダメなの!あいとあいとあいとーー!!」

翠星石「こいつら・・・もっと静かに見やがれです」

ゲホッ、ゲホッ・・・

翠星石「ん?」

21: 2009/04/26(日) 10:51:04.18 ID:IBf29P/E0

J
UM「ゲホゲホッ!気管に入った・・・くそ、もったいない」

翠星石(!!JUMが・・・血まみれ!?)

JUM「ああもう、また具合が悪くなってきた・・・」

翠星石「JUM、JUM!」

JUM「ん?あ・・・また具合が悪くなってきたから部屋に戻るよ。話は後にしてくれ」

翠星石「え・・・わ、わかったです」

JUM「ゴメンな」

ガチャ

JUM「姉ちゃんには言っておかないと・・・誤解しそうだな」

23: 2009/04/26(日) 10:56:38.77 ID:IBf29P/E0
翠星石(い、今のは間違いないです。吐血です・・・!)

翠星石「吐血・・・吐血?」

ポク ポク ポク  チーン!

僕はあと一週間の命なんだ・・・

一週間の命なんだ・・・

【一週間の命】

翠星石「JUMが・・・氏んじゃうです?」

24: 2009/04/26(日) 11:01:44.08 ID:IBf29P/E0
来週もよろし~・・・

紅・雛「くんくん!!」

翠星石「     」

真紅「いや~今週のくんくんもハラハラドキドキだったわね」

雛苺「これで充実した一週間が送れそうなの」

真紅「あら、良い事言うじゃない・・・翠星石?」

翠星石(JUMが・・・JUMが・・・JUMがJUMがJUMJUMJUMががががががが・・・)

25: 2009/04/26(日) 11:05:32.03 ID:IBf29P/E0
雛苺「ヘイ!なに呆然としてるの?」

翠星石「は、はいぃぃ!!」ビクゥ

真紅「そんなにビックリしなくてもいいじゃない」

翠星石(どうするです?真紅に相談した方がいいですかね・・・)

雛苺「しんくぅ、一緒にぷよぷよやろー」

真紅「いいわよ。負けないのだわ」

翠星石「あ・・・」

29: 2009/04/26(日) 11:10:54.94 ID:IBf29P/E0
翠星石(いや、真紅に相談すると真っ先にJUMに聞きに行きそうで怖いですね)

翠星石(そ、蒼星石の相談です!)

翠星石「ちょっと蒼星石の所に遊びに行ってくるです!アデュー!」

バタン!

真紅「くぬぬぬ・・」

雛苺「オラオラー!!」

ばよえーん!ばよーん!

うわー!うわー!うわー!うわー!うわー!うわー!うわー!

真紅「手加減してくれてもいいじゃない・・・」シクシク

30: 2009/04/26(日) 11:14:13.61 ID:IBf29P/E0
――――・・・

翠星石「おじじ!蒼星石は何処ですか!?」

おじじ「おや翠星石。蒼星石なら奥で」

翠星石「分かったです!そうせいせきーー!!」

おじじ「あの剣幕は一体・・・??」

ガラッ!

翠星石「やいやい蒼星石!ちょいと聞きたいことがあるんです!!」

蒼星石「え?ダメダメ、今新しいHDD取り付けてるんだから」

33: 2009/04/26(日) 11:20:51.39 ID:IBf29P/E0
翠星石「うっせえです!こんなもの!!」

ガシャーーン!

蒼星石「うわああああ!!僕の2TBのHDDが・・・!翠星石ぃぃぃーーーー!!!」

翠星石「HDDはまた買えるじゃないですか!でも、でも、JUMは・・!!」

蒼星石「え?JUM君?」

翠星石「蒼星石に相談があってきたんです。実は・・・」

蒼星石「あ、ちょっと待って」

翠星石「ん?」

蒼星石「今僕は全裸なんだよ?服ぐらい着させてくれないかい?」

翠星石「おバカ!さっさと着やがれですぅ!!」

35: 2009/04/26(日) 11:24:51.02 ID:IBf29P/E0
――――・・・

蒼星石「ふむふむ、JUM君が大量に吐血してそのまま寝込んだ・・・」

翠星石「そうです。それならJUMの命はあと1週間なんです!」

蒼星石「え?なんでいきなりそうなるのさ!」

翠星石「だって、翠星石が仕入れた情報によるとそういう事です。間違いないです!!」

蒼星石(ウソくさいなぁ)

翠星石「蒼星石、一体どうすればいいんですか!?」

蒼星石「難しいね・・・」

38: 2009/04/26(日) 11:28:45.67 ID:IBf29P/E0
蒼星石「その吐血の量ってのは?」

翠星石「服が真っ赤に染まるくらいです」

蒼星石「そ・・・それはヤバいね」

翠星石「です!」

蒼星石「少量の吐血なら胃潰瘍とかに当てはまるんだけどなぁ」

翠星石「お腹が痛いとかは言ってなかったです」

蒼星石「日常的に大量の吐血は危険だよ。JUM君は今まで隠してたのかも」

42: 2009/04/26(日) 11:32:49.16 ID:IBf29P/E0
翠星石「隠してた・・・ハッ!もしかして学校に行かないのも!」

蒼星石「うん。行けないのか、実はその吐血でイジメられてたか」

翠星石「バラバラになったピースが今一つになったです!」

蒼星石「どっちにしろJUM君を病院に連れていった方がいいんじゃない?」

翠星石「そうですよね・・・分かりました。JUMを説得してみるです」

蒼星石「うん。僕も後でそっちに行くよ」

翠星石「ありがとうです!バァーイですぅー!」

ピシャ!

おじじ「・・・桜田君が氏ぬじゃと?」

45: 2009/04/26(日) 11:37:16.53 ID:IBf29P/E0
――――・・・

JUM「そのシャツ汚いから洗っておいてくれない?あ、血じゃないからソレ」

のり「わかってるわよぅ。JUM君もゆっくり休んで早く風邪を治さなきゃね」

JUM「ああ。病院には行かなくても大丈夫だと思うから」

のり「分かったわ」

JUM「じゃあもう寝るよ。お休み」

のり「はい、お休みなさい」

真紅「・・・あら?まだ7時よ??」

のり「具合が悪いからもう寝るって。そっとしておきましょうね?」

真紅「ええ。分かったわ」

46: 2009/04/26(日) 11:43:07.65 ID:IBf29P/E0
翠星石「はぁ、はぁ・・・ただいまです」

のり「あ、おかえりなさい」

雛苺「おかえりー」

真紅「やけに遅かったわね」

翠星石「そ、そうですか?・・・JUMは何処です!?」

のり「JUM君なら寝ちゃったわよ。具合が悪いからって」

翠星石「ええ!?のり、JUMを病院に連れてくですぅ!!」

のり「えぇ!?何で?」

47: 2009/04/26(日) 11:47:17.19 ID:IBf29P/E0
翠星石「何でって・・・ええい!いいからJUMに会わせるです!!」

真紅「ちょっと落ち着きなさい。ただの風邪でそこまで騒ぐこともないでしょう?」

のり「そうよ。心配しなくても明日になればコロッと治ってるわよぅ」

雛苺「翠星石はJUMの事が心配なのね?」

翠星石「あったり前じゃないですか!!」

のり「とにかく今日はゆっくりさせましょう。ね?翠星石ちゃん」

翠星石「うぅ、そこまでいうんなら仕方がねぇです・・・」

のり「いい子ねぇ」なでなで

48: 2009/04/26(日) 11:51:16.47 ID:IBf29P/E0
JUM「うう、だるいな全く・・・」

コンコン

JUM「ん?」

蒼星石「JUMくーん・・・」

JUM「蒼星石?」

ガラッ

蒼星石「やぁ、風邪を引いたと聞いたもんだからお見舞いにきたよ」

JUM「聞いた?誰から?」

蒼星石「翠星石から」

JUM「そうか。いや、別に大したこと無いから心配しなくても・・・」

52: 2009/04/26(日) 11:57:52.72 ID:IBf29P/E0
蒼星石「ホントに?もしかして胃をやられて吐血なんかしちゃったりとか??」

JUM「するわけないだろ!」

蒼星石「あはは、冗談だよ。はい、お土産」

JUM「んー・・・ポカリか。ありがとう」

蒼星石「いえいえ、翠星石が心配してたから早く治さなきゃね」

JUM「そうだな、あとでアイツにも一言言っておかなきゃな」

蒼星石「風邪が治ってからでいいと思うよ」

JUM「そうだな」

蒼星石(やっぱり翠星石のはやとちりみたいだね。全く・・・)

54: 2009/04/26(日) 12:03:40.18 ID:IBf29P/E0
蒼星石「じゃあ来てすぐなんだけどお暇するよ」

JUM「ああ。わざわざありがとう」

蒼星石「じゃあね。お大事にー」

ピャー!

JUM「翠星石かー・・・心配してるのかな?」

JUM「悪いことしたなぁ・・・ゴホッ」

JUM「・・・寝るか」

56: 2009/04/26(日) 12:10:00.78 ID:IBf29P/E0
――――・・・

真紅「静かにーそーっとカバンを取るのだわ」

雛苺「うぃ」

翠星石「です」

カチャ・・・

JUM「zzz・・・」

真紅「寝てるわね」

翠星石(明日起きたら病院に引きずっていくですぅ・・・!)

雛苺「カバンを取ったらさっさと出るの」

真紅「ええ」

58: 2009/04/26(日) 12:18:44.40 ID:IBf29P/E0
おじじ「桜田JUM君があと1週間の命らしいぞ」

おばば「まぁ!本当なの!?」

おじじ「ああ・・・翠星石が蒼星石に何か言ってたみたいだったな」

おばば「可哀想に・・・若いのにねぇ」

おじじ「・・・明日お見舞いに行った方がいいかもしれんな」

おばば「そうですねぇ。蒼ちゃんに住所を聞いておきましょうか」

蒼星石「すみません。今帰りました」

おばば「あ、蒼ちゃん!ちょっと良い?」

蒼星石「はい?」

59: 2009/04/26(日) 12:22:28.61 ID:IBf29P/E0
――――・・・

チュンチュン!

JUM「うー・・・8時か・・・」

JUM「ヘックショイ!!うわ、パジャマがビショビショだな」

JUM「ん?いや、汗をかいてるってことは治ってる証拠だよな」

ガチャ

真紅「あら、おはよう。気分はどう?」

JUM「ああ、昨日よりましだけどまだキツいかな」

真紅「あら・・・じゃあ今日までゆっくり休むといいわ」

JUM「うん。そうさせてもらうよ」

61: 2009/04/26(日) 12:26:17.02 ID:IBf29P/E0
翠星石「ん?あ、JUM!」

JUM「翠星石・・・あ、昨日はその」

翠星石「いいから今から病院に行くですよ!!」

JUM「はぁ!?」

翠星石「ホラホラ、さっさと着替えて歯ぁ磨いてウOコして保険証持って・・・!!」

真紅「ちょっと翠星石!病院に行く必要なんか無いでしょう!?」

JUM「ホントだよ。放っといてくれたらそれでいいから・・・」

翠星石「ダメです。いいからさっさと・・・」

JUM「うるさいぞ!大体なぁ・・・お金持ってないそ?僕」

翠星石「oh・・・」

62: 2009/04/26(日) 12:30:55.50 ID:IBf29P/E0
翠星石「・・・の、のりのお財布から!」

真紅「窃盗するというの?お天道様が許してもこの真紅は許さないのだわ」

JUM「そもそも財布は学校に持っていくだろ」

翠星石「うぅぅ・・・でも、でも病院に・・・!!」

雛苺「翠星石、見苦しいの」

翠星石「はぁぁぁぁーーーー!?」

雛苺「JUMが大丈夫といってる以上病院に行く意味が無いの。お金もないし、フラフラのJUMが一人で病院にいくなんて危険なの」

雛苺「全く・・・大人になるの」

翠星石「む、むむむむ・・・!!」

真紅(この雛苺怖い)

64: 2009/04/26(日) 12:38:43.92 ID:IBf29P/E0
JUM「ゲホッ、ゲホッ・・・!とにかく、僕は寝るから邪魔しないでくれよ」

翠星石(咳・・・ハッ!血は吐いてないですか!?)

翠星石「そ、そうですかー・・・」ウロウロ

真紅「何いきなり挙動不審になってるのよ」

雛苺「ワケ分かんないの」

翠星石「な、なんでも、ないです、よっ!」ピョンピョン

JUM(何だこいつ・・・)

JUM「じゃあな。お休み」

紅・雛「おやすみー」

翠星石(あぁ!?結局分からず終いですぅ・・・)

65: 2009/04/26(日) 12:43:54.98 ID:IBf29P/E0
あそこの桜田さんの息子さん・・・あと一週間の命らしいわよ

んまあ!

あそこ両親は海外だしねぇ。可哀想に・・・

水銀燈「ん?」

柴崎さんのおばあちゃんがボソッと言ってきたのよ

へー、仲良かったのかしら?桜田さんと

さあ・・・でも今日お見舞いに行くって言ってたわよ



水銀燈「JUMが氏ぬですって・・・!?」

66: 2009/04/26(日) 12:47:51.53 ID:IBf29P/E0
ぴんぽーん

真紅「インターホンで出なさいよ」

翠星石「誰ですかね?」

雛苺「あいあい」ガチャ

蒼星石「や、やあ・・・」

雛苺「蒼星石!今開けるのー」

翠星石「蒼星石!?」

ガチャ

雛苺「いらっしゃーい!・・・うよ?」

おじじ「おや、こんにちわ」

雛苺「な・・・なんで?」

67: 2009/04/26(日) 12:53:22.28 ID:IBf29P/E0
水銀燈「JUMが大量の吐血、そして寝込んだ・・・」

水銀燈「一大事じゃない。なんで真紅も教えてくれなかったのかしら・・・」

水銀燈「・・・さ、流石にお見舞いに行かなきゃいけないわよね・・・氏ぬんだし」

チャリーン・・・

水銀燈「500円しかないわぁ・・・どうしよう」

ピコーン!

水銀燈「金糸雀にタカればいいじゃない!名案ねぇ!!」

69: 2009/04/26(日) 13:00:18.87 ID:IBf29P/E0
みっちゃん「はい、年休を増やすから取れ?・・・分かりました。5月ですね?」

金糸雀「・・・」ボケ-

水銀燈「・・・なんてアホ面。薔薇乙女のくせに」

コンコン

金糸雀「ふぇえ!?」

みっちゃん「じゃあ明日申請して・・・!?」

金糸雀「な、なにかしら水銀燈。せっかくボケーッとしてた時に」

水銀燈「いいから黙って1万よこしなさい!!」

みっちゃん「きゃあーーーー!!新しいドールじゃないーーー!!」

水銀燈「え?あぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃ!!」

71: 2009/04/26(日) 13:07:07.61 ID:IBf29P/E0
――――・・・

みっちゃん「そ・・・そんな・・・!」

金糸雀「JUMが・・・氏んじゃう・・・!?」

水銀燈「ええ。すごい勢いで血を吐いたらしいわよ」

金糸雀「ぞんなー・・・いやがじらーー!!ぶぇぇぇぇーーーん!!!」

みっちゃん「まるで昨日のドラマね・・・急いでお見舞いにいかなきゃ!!」

水銀燈「だからお見舞いに行く前に何か買っていこうと思ったんだけど・・・ノーマネなの」

みっちゃん「分かったわ!私が買ってあげるから急いで行きましょう!!」

金糸雀「うぅ・・・分かったかしら」

72: 2009/04/26(日) 13:09:33.93 ID:IBf29P/E0
JUM「・・・」

おじじ「いや、思ったより元気そうでなによりだよ」

おばば「若いのに大変だったわねぇ」

JUM「え?ああ・・・有り難うございます・・・??」

JUM(なんだこの状況は・・・)


蒼星石「お見舞いに行くって言うからさ・・・ゴメン」

真紅「いや、それは構わないけれど・・・何で?」

翠星石(おじじとおばばは分かってるんです・・・やっぱりJUMは・・・!)

74: 2009/04/26(日) 13:14:56.69 ID:IBf29P/E0
ピンポーン・・・

雛苺「あいあい」ガチャ

梅岡「あの、担任の梅岡です」

雛苺「済みません。お引取り願えます」

梅岡「え!?いや、桜田君の命・・・」

雛苺「うっせえの」

梅岡「・・・」

翠星石「誰ですか?」

雛苺「んー、知らない人!」

梅岡「・・・帰ろう」

76: 2009/04/26(日) 13:18:12.93 ID:IBf29P/E0
――――・・・

教師「えー、じゃあ柏葉、回答を黒板に書いてくれ」

巴「はい」

ざわざわ・・・おい、なんだあれ・・・

教師「おい、みんな集中して勉強しろ!!」

巴「?」

水銀燈「ちょっと!屋上に来なさい!!貴女よ!雛苺の元ミーディアム!!」

巴「ブフォォォーーー!!」

教師「柏葉!?」

84: 2009/04/26(日) 13:51:21.40 ID:IBf29P/E0
巴「ああ、授業中に飛び出してしまった・・・内申が・・・」

水銀燈「んな事言ってる場合じゃないわよ!桜田家に行くのよぉ!」

巴「え?桜田君の家??」

水銀燈「貴女知らないの?JUMが氏ぬらしいわよ?」

巴「    」

みっちゃん「おーい、早くいきましょう!」

金糸雀「ハリー!!」

水銀燈「わかったわぁ!!ほら、とっとと行くわよぉ!」バサバサッ!

巴「え?きゃあああ!!」

85: 2009/04/26(日) 13:55:50.57 ID:IBf29P/E0
――――・・・

みっちゃん「えーと・・・こっちね?」

巴「はい。その角の先です!」

金糸雀「ほっ、ほっ・・・」

水銀燈「あ、あれだったわね確か・・・ん?」


ざわ・・・
   ざわ・・・


みっちゃん「・・・あの人だかりは何?」

金糸雀「行列のできる桜田家かしらー!!」

87: 2009/04/26(日) 14:02:35.41 ID:IBf29P/E0
JUM「なんでこんなに人が・・・」

おじじ「あだだ!押さないでくれ!」

JUMくーん!

JUMくーん!

雛苺「むぎゅう・・・ぐ、ぐるじい・・・!」

真紅「ヒィィ・・・!ヘルプミー!!」

翠星石「人の波に呑まれるでずぅ・・・!!」

蒼星石「これがホントの人並みだね」

雛苺「だれうま」

88: 2009/04/26(日) 14:07:42.68 ID:IBf29P/E0
JUM「むぎゅう・・・」

おばば「あら、ヤーマダさんまで」

ヤーマダ「あら柴咲さん。私もUM君のお見舞いに・・・」

わいわいがやがや!!

みっちゃん「ちょっと、どいて下さい!あと今お尻触った人後で頃す!!」

巴「桜田君!大丈夫!?」

金糸雀「じ、じぬ・・・!!」

水銀燈「ホラホラ!退きなさいアンア達!!」

JUM「柏葉!みっちゃんさん!!それに金糸雀とヤクルトまで・・・」

翠星石「むぐぐぐ・・・お前らまで来たですか」

89: 2009/04/26(日) 14:14:05.98 ID:IBf29P/E0
JUM「何なんですかみんなして!」

みっちゃん「JUM君が氏んじゃうって聞いて」

巴「ええ・・・血反吐を吐いたって聞いたわ」

JUM「え?」

私もー
わしもー
ええ?俺もだけど
うんうん。あと1週間の命だって

JUM「・・・誰が言ってんですか?」

真紅「ちょっとみんなで教えてもらった人に指差してみなさい」

巴→みっちゃん・金糸雀→水銀燈→近所のオバチャン→おばば→おじじ→翠星石

翠星石「はい?」

91: 2009/04/26(日) 14:20:12.02 ID:IBf29P/E0
JUM「お前・・・なんてデマ流してるんだ!!」

翠星石「え!?あんなに大量の血を吐いてたじゃないですか!!」

JUM「ありゃトマトジュースだ!!ああ・・・姉ちゃんじゃなくてお前が誤解するとは・・・」

真紅「ああ・・・あのシャツね」

雛苺「だからあんなに挙動不審だったのね。翠星石」

翠星石「だ、だって・・・心配だったんですよ・・・ひぐっ・・・」

JUM「え・・・あ、ああわかったわかった。僕が悪かったから泣くな。な?」

翠星石「うぇぇぇぇん!!」

なーんだ。帰ろう

ざわざわ・・・

蒼星石「ただの野次馬根性・・・むかつくね」

93: 2009/04/26(日) 14:26:45.74 ID:IBf29P/E0
みっちゃん「大丈夫そうでなによりね。このメロンは・・・」

水銀燈「ムシャムシャ・・・え?もう食べちゃったわよ」

金糸雀「・・・」

JUM「疲れた・・・ゆっくり寝かせてくれよもう」

真紅「そうね。みんなでお茶でもどうかしら?」

雛苺「うわーい!巴も!巴も!!」

巴「いや、私は学校が・・・まあいいや」

蒼星石「いやー、めでたしめでたし」




JUM「ん・・・あれ?い、いたたた・・・いだだだだだだだ!!!」

翠星石「JUM!?」

94: 2009/04/26(日) 14:30:25.32 ID:IBf29P/E0
JUM「うぐうぅぅぅ・・・」

みっちゃん「JUMJUM!!どうしたの!?」

JUM「痛い・・・お腹が痛い・・!!」

真紅「大丈夫!?」

JUM「うぅぅぅ・・・!!」

おじじ「こりゃいかん!救急車じゃ!!」

水銀燈「救急車ああああぁぁぁぁぁぁ!!」

翠星石「そんな古典的な方法で呼ぶんじゃねぇです!!」

蒼星石「110だっけ?」

巴「ちがうちがう、911よ」

翠星石「あああああ!!電話よこせですぅ!!」

95: 2009/04/26(日) 14:36:57.02 ID:IBf29P/E0
――――・・・

翠星石「ほら、やっぱり翠星石の言う通り病院に行っておけば良かったんです」

JUM「んな事言われてもなぁ・・・」

のり「でも手術したんだし、大丈夫よぅ」

真紅「盲腸って怖いのね」

雛苺「でももう大丈夫なのよー」

蒼星石「つんつん」

JUM「いだだだだあああ!!触るな!!!」

翠星石「あははははは!」

水銀燈「もぐもぐ・・・メロン美味しいわぁ」

【みんな受けよう!定期検診!!】

おしまい

96: 2009/04/26(日) 14:40:34.67 ID:IBf29P/E0
いいか・・・
いつこういう事になるか分からない。
何かあったらすぐに病院に行くんだぞ!絶対だぞ!!

97: 2009/04/26(日) 14:41:14.26 ID:PFL+u5dL0
乙ん~

引用: 翠星石「JUMが・・・死んじゃうです?」