546: 2010/06/28(月) 16:26:20.83 ID:V9p/gcDO
姫神「上条君も土御門君も全然帰って来ないね」

青髪「せやなー。なんや二人ともなんや訳ありみたいやでー」

姫神「なにも聞いてないの?」

青髪「僕みたいな一般人には聞いちゃまずい空気があるんや……」

姫神「多分。インデックスもいないからきっとそっち絡み」


青髪「インデックスってあのカミやん家に居候してるシスターさんか?」

姫神「そう」

青髪「んなこと言われてたらますます分からへん!」

姫神「また女関係なら……ブチ殺ス」

青髪「おひょー! 僕はヤンデレも守備範囲やでー!」

姫神「むしろ守備範囲外を知りたい」

青髪「基本的に男は無理やな。あ、でもシOタと男の娘はありやで」

姫神「……意味が分からない」

青髪「そうかぁ? じゃあ逆に姫やんの守備範囲ってなんや?」

姫神「え、あ、それは、」

青髪「まぁまぁ言わなくても分かるんやけど」

吹寄「ちょっと姫神さんを困らせて遊ばないでくれる?」

青髪「酷いなー、別に遊んでなんかあらへんよ」

吹寄「ふん、どうだか」

姫神「吹寄さん」

吹寄「なに?」

姫神「吹寄さんの守備範囲は?」

吹寄「守備範囲?」

青髪「ようは好みのタイプってことやな」

吹寄「えぇ!? そんな急に言われても……」

547: 2010/06/28(月) 16:26:51.28 ID:V9p/gcDO
青髪「まさかとは思うんやけど、カミやんは違うよな?」

吹寄「誰があのバカなんか!」

青髪「典型的なツンデレの反応に見えるのは僕の気のせいやろか?」

吹寄「そんなわけあるか!」

――ベコッ!

青髪「へぶっ!」

姫神「まさか吹寄さんまで……」ブツブツ

吹寄「姫神さんまで変な誤解しないで!」

青髪(カミやん、フラグ建てすぎて三角関係を通り越して一転通し図法みたいになってきとらんか?)

姫神「おでこに負けるわけにはいかない……」ブツブツ

吹寄「なんか姫神さんから黒いオーラが見えるんだけど……」

姫神「吹寄さん。私と勝負して

吹寄「しょ、勝負?」

姫神「そう。私という存在を失わないために」

吹寄「ごめん、ちょっと話が見えないんだけど」

姫神「そんなの関係ない。青髪君」

青髪「なんや?」

姫神「審判をお願い」

青髪「なんで僕ぅ!?」

姫神「他に適当な人材が見当たらない」

青髪(なんや不幸な予感がするのは気のせいやろうか?)

姫神「青髪君」ジトー

青髪「わ、分かった。分かったからそんなに睨まないでほしいんやけど……」

548: 2010/06/28(月) 16:27:22.68 ID:V9p/gcDO
姫神「別に睨んでないけど」

吹寄「ちょっとちょっと勝手に話を進めないでくれる!? 第一勝負ってなにするのよ!?」

姫神「あ。考えてなかった」

吹寄「はいぃ?」

青髪「あー、つまりあれやろ? 姫やんという存在のアピールポイントが吹寄さんより勝ってればいいわけやろ?」

姫神「そう。それ」

吹寄「っていうか勝手に話を進めないでってば!」

姫神「吹寄さん。今日暇?」

吹寄「え? まぁ暇っちゃ暇だけど……」

姫神「じゃあ決定」

吹寄「えぇ!?」

青髪「審判になってしまった僕は姫やんに賛成するしかあらへん」

姫神「これで二対一。民主主義の勝利」

吹寄「……はぁ、もうなんでもいいわよ。なんだか学園都市も物騒になって皆であんまり遊べてなかったからちょうどいいわ」

青髪「ま、ぶっちゃけ僕もそんなノリや」

姫神「もう勝負というのが忘れられてる……」

青髪「おっとそうやった。姫やんはどう勝負するんや?」

姫神「……。まずはハンバーガー」

吹寄「ハンバーガー? ハンバーガーをどうするの?」

姫神「大食い対決で勝負」

青髪「確かに姫やんハンバーガー好きやからなぁ」

吹寄「私そういの得意じゃないんだけど……」

姫神「棄権は認めない」

吹寄「分かったわよ。小腹も空いてたし着いて行くわよ」

549: 2010/06/28(月) 16:27:51.83 ID:V9p/gcDO
――ハンバーガー屋――

姫神「……」グテー

吹寄「……」グテー

青髪「吹寄さんはなんやかんや言いながら維持張って勝負してどないするんや……」

吹寄「……なんか変なスイッチ入っちゃって」

青髪「姫やんもなにも食い倒れるまで食べなくても……」

姫神「……私という存在のためやむなし」

青髪「えーっと、まぁ結果は姫やんが37個で吹寄さんが21個で、この勝負姫神さん勝ちー」パチパチ

姫神「……途中まではいい勝負だった」

吹寄「……それはどうも」

姫神「……」グテー

吹寄「……」グテー

青髪(こんなんで勝負して意味あったんやろか?)

青髪「ところでお二人さん」

姫神「なに?」

吹寄「ん?」

青髪「こんだけ食べてもちろん
お金はあるんやろうな?」

姫神「!?」

吹寄「!?」

青髪「え、え?」

姫神「700円ちょっと……」

吹寄「1200円くらい……」

青髪「二人合わせても2000円やって……?」

550: 2010/06/28(月) 16:28:27.59 ID:V9p/gcDO
姫神「ここは男の人が出すべきだと私は思う」

青髪「か、関係あらへん! 食べた人がちゃんと払うべきや!」

吹寄「ここで株を上げればバカのレッテルを剥がしてやってもいいわ!」

青髪「そんなんどうでもいいわ!」

姫神「早くしなければ小萌に言い付ける」

青髪「なんでぇ!?」

吹寄「さぁ財布を見せなさい!」

青髪「いやや!」

姫神「店員さん。彼を押さえて」

俺「かしこまりました」

吹寄「ナイスよ姫神さん! さぁて財布さんのご開帳ー!」クパァ

青髪「あ、ちょ、ま、」

ユキチサンガヒトリー

姫神「青髪君。グッジョブ」

青髪「なんでこんな時に限ってユキチサンが潜んでるんやー!!」

姫神「絶対に払わなければならない時が。そこにはある」

吹寄「払って苦しみと戦うか、逃げて楽になるか、それを決めるのはあなたよ!」

青髪「川平さんとアーロンさんは呼んでへんよ!?」

姫神「さぁ!」

吹寄「早く!」

青髪「ぐぬぬ……あーもう! 不幸やー!!」



終わり

551: 2010/06/28(月) 16:29:54.07 ID:V9p/gcDO
やっぱり姫神は俺の嫁でいいと思うんだ

引用: ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-8冊目-【超電磁砲】