840: 2010/07/02(金) 07:31:35.32 ID:WeM2Fl2o
841: 2010/07/02(金) 07:33:05.55 ID:WeM2Fl2o
風紀委員第一七七支部にて
美琴初春佐天「……」
一通『――それでは今回はこの辺で』
上条『続いて、おしえて!木山せんせー!』
美琴「当麻、今日もかっこよかったよ……」
佐天「御坂さんは本当に上条さんの大ファンですね。このコーナーだけ全部録音してコレクションを作ってるなんて」
美琴「だって、当麻のそげぶをこんなに連続して聞ける機会なんて、そうそう無いわよ!?」
初春「確かにお二人とも格好良いですけど、私は次の木山先生のコーナーの方が好きですね」
佐天「私も同意見だよ初春」
美琴「あの木山春生が相談ねぇ……って思ってたけど」
木山「こんにちは。もうすっかり元気になった木山だ」
木山「今回は時間が足りなくなるという予想が出ているので、早速だが一通目のお便りだ」
I通『こンにちは、木山先生。体調も良くなったようで一安心です』
I通『私には他の何を払っても守りたい、大切な人がいます』
I通『しかし、私は日常生活においてハンディを負っていて、むしろ迷惑を掛ける方が多いように感じています』
I通『その相手を危険から守ったりしたことはありましたが、それでも普段のことを考えると……』
I通『現在同居していますが、いつか愛想を尽かされてしまうンじゃないか、と不安になります』
I通『私は彼女に、嫌われたくありませン』
I通『それに守りたいと思っていても、過保護、余計なお世話と周りからは言われます』
I通『相手に迷惑を掛けるぐらいなら……手を引いた方が良いンでしょうか?』
美琴初春佐天「……」
一通『――それでは今回はこの辺で』
上条『続いて、おしえて!木山せんせー!』
美琴「当麻、今日もかっこよかったよ……」
佐天「御坂さんは本当に上条さんの大ファンですね。このコーナーだけ全部録音してコレクションを作ってるなんて」
美琴「だって、当麻のそげぶをこんなに連続して聞ける機会なんて、そうそう無いわよ!?」
初春「確かにお二人とも格好良いですけど、私は次の木山先生のコーナーの方が好きですね」
佐天「私も同意見だよ初春」
美琴「あの木山春生が相談ねぇ……って思ってたけど」
木山「こんにちは。もうすっかり元気になった木山だ」
木山「今回は時間が足りなくなるという予想が出ているので、早速だが一通目のお便りだ」
I通『こンにちは、木山先生。体調も良くなったようで一安心です』
I通『私には他の何を払っても守りたい、大切な人がいます』
I通『しかし、私は日常生活においてハンディを負っていて、むしろ迷惑を掛ける方が多いように感じています』
I通『その相手を危険から守ったりしたことはありましたが、それでも普段のことを考えると……』
I通『現在同居していますが、いつか愛想を尽かされてしまうンじゃないか、と不安になります』
I通『私は彼女に、嫌われたくありませン』
I通『それに守りたいと思っていても、過保護、余計なお世話と周りからは言われます』
I通『相手に迷惑を掛けるぐらいなら……手を引いた方が良いンでしょうか?』
842: 2010/07/02(金) 07:35:18.44 ID:WeM2Fl2o
木山(何故『ん』にカタカナ表記が使われているんだ……?)
木山「相談内容は……『守りたい』という想いを具現化したいが、自分でそれを成せるか」
木山「まず君への重しとなっている、迷惑についてだ」
木山「始めに言っておこうか。君の考える迷惑云々は、君の思っているほど大きくはない」
木山「随分可愛らしい物だと私は感じたね」
木山「相手の女性は、それぐらいの度量があるからこそ、君との同居という道を選んでいる」
木山「君が今いる状況こそ、彼女との間柄の証明だ」
木山「君は、相手の傍を離れるべきじゃない」
木山「迷惑を掛けるから離れようなんて考えは、全く正しい物とは思えない」
木山「今すべきことは、相手と向き合うことだろう」
木山「『自分に自信が持てない』『迷惑を掛けている』……言ってみればいいじゃないか」
木山「そして時には彼女に『守って』もらうことも、あるべきなんだと私は思う」
木山「それが出来ない一方的な関係では、支え合っているとはとても、ね」
木山「雛が自分の力で殻を破ろうとする時に、外から殻を割ってあげるのは……守ると言えるかどうか」
木山「相手が危険な目に遭わないように、全ての傷害を排除して回るのが守るということなのか」
木山「……すまない、少し感情的になってしまった」
木山「大丈夫だ。相手の女性は、きっと君の弱さも受け止めてくれる」
木山「……それと、『過保護、余計なお世話と言われてしまう』ことに関してだが」
木山「気持ちが大き過ぎたり、または小さ過ぎたりすることはもちろんあるだろう」
木山「しかも相手の望む大きさもその度に違う。『守る』というのは難しい話だ」
木山「しかし、失敗や周りの評価を恐れて躊躇してしまうのは良くない」
木山「少なくとも君の『守りたい』という前向きな気持ちの結果だ。失敗したら謝ればいいと、私は思う」
木山「守る、か……私も色々と考えさせられるな。それでは、次のお便りだ」
木山「相談内容は……『守りたい』という想いを具現化したいが、自分でそれを成せるか」
木山「まず君への重しとなっている、迷惑についてだ」
木山「始めに言っておこうか。君の考える迷惑云々は、君の思っているほど大きくはない」
木山「随分可愛らしい物だと私は感じたね」
木山「相手の女性は、それぐらいの度量があるからこそ、君との同居という道を選んでいる」
木山「君が今いる状況こそ、彼女との間柄の証明だ」
木山「君は、相手の傍を離れるべきじゃない」
木山「迷惑を掛けるから離れようなんて考えは、全く正しい物とは思えない」
木山「今すべきことは、相手と向き合うことだろう」
木山「『自分に自信が持てない』『迷惑を掛けている』……言ってみればいいじゃないか」
木山「そして時には彼女に『守って』もらうことも、あるべきなんだと私は思う」
木山「それが出来ない一方的な関係では、支え合っているとはとても、ね」
木山「雛が自分の力で殻を破ろうとする時に、外から殻を割ってあげるのは……守ると言えるかどうか」
木山「相手が危険な目に遭わないように、全ての傷害を排除して回るのが守るということなのか」
木山「……すまない、少し感情的になってしまった」
木山「大丈夫だ。相手の女性は、きっと君の弱さも受け止めてくれる」
木山「……それと、『過保護、余計なお世話と言われてしまう』ことに関してだが」
木山「気持ちが大き過ぎたり、または小さ過ぎたりすることはもちろんあるだろう」
木山「しかも相手の望む大きさもその度に違う。『守る』というのは難しい話だ」
木山「しかし、失敗や周りの評価を恐れて躊躇してしまうのは良くない」
木山「少なくとも君の『守りたい』という前向きな気持ちの結果だ。失敗したら謝ればいいと、私は思う」
木山「守る、か……私も色々と考えさせられるな。それでは、次のお便りだ」
843: 2010/07/02(金) 07:36:34.23 ID:WeM2Fl2o
一通「……」
打止「いつもは自分の出番が終わったらすぐ帰っちゃうのに、ってミサカはミサカはあなたの不審行動にツッコミを入れてみる」
一通「……帰ンぞ、打ち止め」
打止「うん、ってミサカはミサカは軽く返事を返してみたり」
S天『こんにちは、木山先生』
S天『実は私は無能力者で、普段からその劣等感に悩まされています』
S天『どれだけ小さくても、何か能力が欲しいなって考えてしまっていて……』
S天『でも才能が大きく関係する超能力ですから、なかなか上手くはいきません』
S天『どうにかこの悩みと向き合う方法はありませんか?』
S天『あと木山先生は、研究者視点からの超能力に目覚めるコツとか知っていますか?』
S天『もしそうだったら教えて頂けると嬉しいです』
木山「まず始めに、能力の開発に関しては専攻外だ。すまないね」
木山「自分だけの現実の発見が、能力発現のキッカケとなるのだが……」
木山「これは単に、君がまだ気付いていないだけなのかもしれない。これからの可能性にも充分期待して良いと思う」
木山「さて、ここが学園都市である以上、超能力というのは大きな存在だ」
木山「わざわざ0から5までランク付けしているぐらいだからね」
木山「君が劣等感を感じるのは、君自身が『能力は大きくなくてはならない』と考えているからだろう」
木山「そのように自身を罰したり、自己嫌悪に陥ったりしてしまうのは良くない」
木山「目線を少しでも前に向けてみることが大切だ」
木山「目標の為に頑張ろうとしても、自分は劣っている、という考えが習得の邪魔をする」
木山「悩み事を見るな、とは言わない。ただ、マイナス方面ばかり見ていては駄目だぞ」
打止「いつもは自分の出番が終わったらすぐ帰っちゃうのに、ってミサカはミサカはあなたの不審行動にツッコミを入れてみる」
一通「……帰ンぞ、打ち止め」
打止「うん、ってミサカはミサカは軽く返事を返してみたり」
S天『こんにちは、木山先生』
S天『実は私は無能力者で、普段からその劣等感に悩まされています』
S天『どれだけ小さくても、何か能力が欲しいなって考えてしまっていて……』
S天『でも才能が大きく関係する超能力ですから、なかなか上手くはいきません』
S天『どうにかこの悩みと向き合う方法はありませんか?』
S天『あと木山先生は、研究者視点からの超能力に目覚めるコツとか知っていますか?』
S天『もしそうだったら教えて頂けると嬉しいです』
木山「まず始めに、能力の開発に関しては専攻外だ。すまないね」
木山「自分だけの現実の発見が、能力発現のキッカケとなるのだが……」
木山「これは単に、君がまだ気付いていないだけなのかもしれない。これからの可能性にも充分期待して良いと思う」
木山「さて、ここが学園都市である以上、超能力というのは大きな存在だ」
木山「わざわざ0から5までランク付けしているぐらいだからね」
木山「君が劣等感を感じるのは、君自身が『能力は大きくなくてはならない』と考えているからだろう」
木山「そのように自身を罰したり、自己嫌悪に陥ったりしてしまうのは良くない」
木山「目線を少しでも前に向けてみることが大切だ」
木山「目標の為に頑張ろうとしても、自分は劣っている、という考えが習得の邪魔をする」
木山「悩み事を見るな、とは言わない。ただ、マイナス方面ばかり見ていては駄目だぞ」
844: 2010/07/02(金) 07:37:51.30 ID:WeM2Fl2o
木山「ここまでが君の質問に対する答えだ」
木山「人には性別、容姿、性格、才能、さらには生まれた家まで、各々違いがある」
木山「全てがその人の人生と呼べるものであり、大切な意味を持つんだ」
木山「能力もそうだ。レベル5にはレベル5の、レベル0にはレベル0の成長の記録がある」
木山「他人と違っているということは、あまり重要ではないと思う」
木山「人は皆、生まれた時点で全員が別々の人生を歩んでいるんだ」
木山「考え方がそれぞれ違っていても、才能が違っていても、おかしくはないよ」
木山「君の悩みには、何か君の人生において大切な意味があるのかもしれない」
木山「それに気付いた時、自身に対して新たな考え方が生まれると、私は思うんだ」
木山「……私からは以上だ」
美琴「人生かぁ、えらく話が大きくなったわね」
初春「でも、すごく心に響きました」
佐天「そうだね。私も頑張らないと」
佐天(ありがとうございました……木山先生……)
木山「今回はここまで。話を聞いてくれてありがとう」
木山「さて、このコーナーではこれからも皆のお便りを受け付けている。宛先は当社ホームページからよろしく」
木山「それでは、またの機会に」
おしまい
木山「人には性別、容姿、性格、才能、さらには生まれた家まで、各々違いがある」
木山「全てがその人の人生と呼べるものであり、大切な意味を持つんだ」
木山「能力もそうだ。レベル5にはレベル5の、レベル0にはレベル0の成長の記録がある」
木山「他人と違っているということは、あまり重要ではないと思う」
木山「人は皆、生まれた時点で全員が別々の人生を歩んでいるんだ」
木山「考え方がそれぞれ違っていても、才能が違っていても、おかしくはないよ」
木山「君の悩みには、何か君の人生において大切な意味があるのかもしれない」
木山「それに気付いた時、自身に対して新たな考え方が生まれると、私は思うんだ」
木山「……私からは以上だ」
美琴「人生かぁ、えらく話が大きくなったわね」
初春「でも、すごく心に響きました」
佐天「そうだね。私も頑張らないと」
佐天(ありがとうございました……木山先生……)
木山「今回はここまで。話を聞いてくれてありがとう」
木山「さて、このコーナーではこれからも皆のお便りを受け付けている。宛先は当社ホームページからよろしく」
木山「それでは、またの機会に」
おしまい
845: 2010/07/02(金) 07:39:06.94 ID:WeM2Fl2o
改行に制限があるのを忘れてた
オーバーしてすみません
ちょっとキャラを壊しているかなと不安になるところはある……
オーバーしてすみません
ちょっとキャラを壊しているかなと不安になるところはある……
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