1: 2024/10/12(土) 19:40:30 ID:???00
さやか「...」ペラッ


慈「...」ジッ


さやか「...」ペラッ


慈「...」ジーッ


さやか「...」


慈「ねぇ、さやかちゃん」


さやか「はい」ペラッ


慈「...」


さやか「...」ペラッ


慈「一回本読むのやめたら?先輩が話しかけてるんだから」

3: 2024/10/12(土) 19:41:44 ID:???00
さやか「...」


慈「...」


さやか「...」ペラッ


慈「こらー、無視するなー」


さやか「うるさいですね」


慈「え?」


さやか「で、なんですか?」


慈「いまうるさいって言われた?」


さやか「忙しいんです、私は」


慈「なに、今日のさやかちゃん怖いんだけど...生理?」


さやか「はぁ...」


慈「ごめん、その溜息ココロに刺さる、ごめんほんと」

4: 2024/10/12(土) 19:45:49 ID:???00
さやか「はいパタン、本閉じました、なんでしょうか」


慈「い、いやさ、部室に私ら二人きりなんだしさ、お話したいなーって」


さやか「お話...ですか」フム


慈「私が言うのもなんだけどさ...ウチらってあんまり関わりないじゃん?」


さやか「そうですね...、慈先輩は私と仲良くしたいんですか?」


慈「そりゃ...可愛い後輩ちゃんだし?うちの綴理のお世話係だし?」


さやか「私のです、私の綴理先輩です、うちのじゃないです」


慈「怖いよ。...目が怖いよ...」


さやか「慈先輩、私と仲良くしたいなんて意外です」


慈「そ、そう?」

5: 2024/10/12(土) 19:48:17 ID:???00
さやか「正直、私に興味無いと思ってました、瑠璃乃さんみたいなちぃさい子好きの口リコンのようなので」


慈「酷い言われよう」


さやか「口リコンのようなので」


慈「二回言ったよ、私のこと先輩だと思ってないでしょ?、それにさやかちゃんも身長ならそんなに変わらないじゃん」


さやか「6センチ高いですが?瑠璃乃さんより、6センチ、5たす1イコール6センチ」


慈「はっきり6って覚えてるあたりまじで気にしてるじゃん身長。。。」


さやか「先輩たちは背が大きすぎるので、私たち小人の気持ちなんて分かるはずないです」


慈「ごめ...、ごめんね?」


さやか「許します」


慈「うん...ありがとう...?」

6: 2024/10/12(土) 19:49:40 ID:???00
さやか「これでいいですか?仲良くなりましたか?」


慈「そんな邪険にしないでよ...いつもさやかちゃん、みんなには優しいじゃん」


さやか「慈先輩には興味無いのかもですね」


慈「ド直球きたよ、私明日からどんな顔してさやかちゃんに会えばいいんだろ」


さやか「って、言ってみたら、慈先輩がどんな顔するか見たかったんです」


慈「性格悪すぎる!」


さやか「仲良くなれました?」


慈「なれてない、絶対マイナスに進んでる」


さやか「そうですか」

7: 2024/10/12(土) 19:50:59 ID:???00
慈「私のこと嫌いでしょ、さやかちゃん」


さやか「綴理先輩に近づく女はみな敵とみなします」


慈「怖いよ、そのルールはせめてうちのクラブ外で適用してよ」


さやか「まぁそういう意味では、慈先輩は生かしておく価値はありますね...綴理先輩の普段見えないエピソードが聞けるので」


慈「なに、命懸け?さやかちゃんの傍にいるだねで命懸けじゃん私」


さやか「仲良くしてください」


慈「無理だよ...この流れでその台詞に頷くの無理だよ...」

8: 2024/10/12(土) 19:54:08 ID:???00
さやか「仲良くなりたいって言い出したのは先輩からでは?」


慈「ごめん、さやかちゃんのこと誤解してた、悪い意味で」


さやか「好感度上がりましたか」


慈「逆だよ、どこにその要素あったの」


さやか「生かしといてやる、のところです」


慈「私は屍になる予定だったんだね」


さやか「まぁ半分冗談です、半分」


慈「生かしといてくれるところは冗談じゃないよね?」


さやか「...」ペラッ


慈「ちょいちょいちょい、本読始めないで、返答して、命の心配してこのままだと寝れないよ夜」


さやか「ふふっ」


慈「?」

9: 2024/10/12(土) 19:59:10 ID:???00
さやか「ごめんなさい先輩、ちょっと意地悪しすぎましたね」


慈「え?」


さやか「慈先輩の反応が面白くて、ついからかってしまいました」


慈「はぁあああ!?、全部嘘!?めぐちゃんからかうための作り話ってこと!?」


さやか「いえ、全部真実です、嘘です、冗談です、、、えーと、半分」


慈「ほんと?うそ?なに、冗談???わかんない、やばい、さやかちゃん何言ってるか、わかんない」


さやか「おバカさんですね、慈先輩」


慈「それは嘘!今からかってるでしょ!」


さやか「いえ、これはほんとです」


慈「嘘って言ってよ!!」


さやか「...」ニコリ


慈「どういう表情?それどういう気持ちの顔?」

10: 2024/10/12(土) 20:01:14 ID:???00
ガチャ


綴理「わー、さやとめぐだー」


さやか「あ、綴理先輩、お疲れさまです」


綴理「うん、宿題出し忘れた、それ出してきた、先生にほめられた」


さやか「もぉ、忘れ物は気をつけてくださいといつも言ってますよね?」


慈「綴理ー!さやかちゃんがめぐちゃんのこといじめる?」ダキッ


綴理「おーよしよし」ナデナデ


慈「...」チラッ


さやか「...」ニコニコニコ


慈「だめだ、目が笑ってない...これは本当っぽい」ボソボソ


綴理「めぐ、どうしたの?」

11: 2024/10/12(土) 20:03:35 ID:???00
さやか「綴理先輩、はやく練習行きましょう?」


綴理「うん、ところでさやとめぐは何お話してたの?」


さやか「慈先輩がですね、私と仲良くなりたいと」


慈「いや、うん...」


綴理「で、仲良くなれた?」


さやか「...」ニコニコニコ


慈「いや、うん...」


綴理「それはよかった」


さやか「はい、私のことたくさん知ってくれたと思います」


慈「はい。」

12: 2024/10/12(土) 20:05:42 ID:???00
綴理「じゃ、さや、そろそろ行こっか」


さやか「そうですね、行きましょう」テクテクテク


ガチャ


綴理「あ、そうだめぐ」


慈「ん?」


ピトッ


慈「え、なに...」


綴理「さやがね、めぐと仲良くなりたいーって前から言ってたんだ、...だから、良かったね」


慈「ほんと?それはほんと?」


綴理「?、うん、仲良くなれたかな?」


慈「意地悪たくさん言われた」


綴理「それはボクの指示、めぐは喜ぶよって言ってみた」


慈「おまえか、諸悪の根源は」

13: 2024/10/12(土) 20:09:11 ID:???00
「綴理先輩ー、行きますよー」


綴理「あ、行かなきゃ」


慈「はいはい、行ってらっしゃい」


綴理「うん」テクテクテク


バタンッ


慈「...はぁ」


慈「なんだか疲れちゃった...気使ってたわけじゃないけど」


慈「...ん?、さやかちゃん、本忘れてる...」


ペラッ


慈「あれ?なにこの紙」


慈「...」


慈「ぐぬぬ、覚えとけよ...村野さやか」


慈「というかドルケ!」



[やりすぎました、本当にすみませんでした。 さやか]



おわり

14: 2024/10/13(日) 05:27:09 ID:???00

よかった

引用: 【SS】さやか「仲良くなりたい?」慈「なってない。」