1: 2009/04/12(日) 01:20:52.18 ID:bgobkxPB0
おかしい、僕の部屋なのに女の子の声が聞こえる

そうか、夢か 夢なんだな

僕の意識は再び消えていtt

翠星石「こらっ!寝るんじゃねえです!」

夢じゃなかった
僕が飛び起きるとそこには緑色の小さな人形がいた

JUM「お前・・・、誰だよ」
グッドスマイルカンパニー ねんどろいど ローゼンメイデン 翠星石 ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア G12642

2: 2009/04/12(日) 01:24:13.86 ID:bgobkxPB0
翠星石「翠星石の名前はお前に教えるほど安くねえです!」

ネタなのか?天然なのか?

JUM「翠星石っていうのか・・・ で、僕に何の用なんだ?」

何故分かったです! とでも言いたそうな顔をしている
自分から名乗ったくせに

翠星石「・・・人形が喋ってるのに驚かねえですか?」

僕の意識は再び消えていった

4: 2009/04/12(日) 01:26:52.61 ID:bgobkxPB0
翠星石「めんどくせえ奴です!えいっ!」

僕の腰に痛みが走った

JUM「いてッ・・・」

再び目を開けると、やはり人形が立っていた
夢じゃないのか

翠星石「おいチビ人間、どうして翠星石がここにいるか分かってるですか?」

僕が目の前の怪奇現象の原因を知るわけがないだろ
それに・・・

JUM「お前の方がチビだろ」

6: 2009/04/12(日) 01:29:25.60 ID:bgobkxPB0
翠星石「うっさいです、翠星石がチビって言ってるのはお前の心の木に対してです」

心の木? 怪奇人形の言うことはわからない
何かの宗教か?

JUM「心の木って何だよ」

翠星石「あちゃ、ここから説明しないといけねえですか」

めんどくさそうな顔で僕を見る
別に僕だって聞きたいわけじゃない

JUM「話したくないなら別にいいよ、僕は寝るから」

翠星石「早合点するんじゃねえです、ちゃぁんと話してやるです」

翠星石「いいですか、1回で理解しやがれです」

7: 2009/04/12(日) 01:31:11.39 ID:bgobkxPB0
こいつの話を纏めると、
・心の木は自然に育って大きくなる
・心の木が折れたり枯れたりすると本人もそうなる
・僕の心の木は小さいまま 
らしい
僕が子供とでもいいたいのか?

翠星石「理解できたですか?」

JUM「話半分で聞いてたけどな」

実際は言ってることは分かった、何が言いたいのかはわからない

JUM「結局お前は何しにきたんだ?」

10: 2009/04/12(日) 01:33:04.02 ID:bgobkxPB0
翠星石「お前が無知すぎるから話が横道に逸れてしまったです」

僕のせいなのか?
まぁ言ったらまた横道に逸れるし言わないでおこう

翠星石「じゃあ・・・、えーと」

JUM「僕の名前はJUM、桜田JUMだ」

名乗ってなかったな、完全に忘れてたよ

翠星石「じゃぁJUM、翠星石と契約するです」

は?

13: 2009/04/12(日) 01:35:17.47 ID:bgobkxPB0
ほら、また訳の分からないことを言い出したぞ
契約って何だよ、クーリングオフできるのか?

翠星石「・・・もしかしてまた説明しねえといけねえですか?」

JUM「当たり前だ」

人形はハァ・・・とため息をつく 僕の方がため息をつきたいよ

翠星石「めんどくせえですね、簡単に説明するです」

JUM「聞く僕の方もめんどくさいんだからな」

これだけは言っておきたかった。
自分だけ被害者ヅラさせてたまるか

15: 2009/04/12(日) 01:37:08.67 ID:bgobkxPB0
翠星石「と、こんなところですかね」

ふぅん・・・、僕の力を借りたいってわけか
まぁ引き篭もりだから疲れても別にかまわないし

JUM「で、契約したらお前はどうするんだ?」

翠星石「この家で生活させてもらうです」

話相手が出来るってのも悪いもんじゃなさそうだ

JUM「わかった、契約してやるよ」

16: 2009/04/12(日) 01:38:58.24 ID:bgobkxPB0
翠星石「あ、一つ言わせて貰うです」

まだ何か言いたいことあるのか?
契約の後に言うのは無しだろ・・・

JUM「なんだよ」

翠星石「翠星石がこの家で暮らすのは翠星石とJUMだけの秘密ですよ?」

JUM「どうして?」

姉ちゃんなら受け入れてくれるとか考えてただけに面食らった

翠星石「理由はいえないですが、JUMが傷つくとだけいっておくです」

18: 2009/04/12(日) 01:41:26.25 ID:bgobkxPB0
JUM「僕が・・・傷つく?」

どうして僕が傷つく?
理由がわからない

翠星石「あんまり深く考えるんじゃねえです」

考えるなっていうのが無理な話だ
食事は?洗濯は?

翠星石「今JUMが考えてることを当ててその質問に答えてやるです」

翠星石「食事はJUMに頼むです 洗濯は自分で出来るです」

こ、こいつ・・・心が読めるのか?

翠星石「たまぁに指輪を通じて相手の思考が読み取れるです」


投下速度こんなもんでいい?

21: 2009/04/12(日) 01:43:35.72 ID:bgobkxPB0
下手なことを考えられなくなった
もしも僕がこいつの悪口を考えていたら容赦なく蹴りが飛ぶんじゃないか・・・?

翠星石「安心するです、基本的にわからねえです 今偶然読み取れただけです」

偶然・・・ならいいんだけどな

翠星石「じゃ、起こして悪かったです 翠星石ももう寝るとするです」

眠気なんて残ってないよ

人形はお構いなしに鞄の中に入っていく

こいつは鞄で寝るのか


23: 2009/04/12(日) 01:45:59.41 ID:bgobkxPB0
なんて寝覚めの悪い朝だろう

人形が僕の上で足踏みをしていた
「起きろです!えい!起きろです!」

まぁ所詮人形、重さなんて感じないけどな

JUM「おい、とっくに起きてるよ」

翠星石「機嫌わりいですね 朝は苦手なタイプですか?」

起こし方があるだろう、起こし方が
まぁ言うと口論になりそうだし我慢するが

翠星石「元気な朝は翠星石の焼いたスコーンからです!ほら、食えです」


26: 2009/04/12(日) 01:49:00.88 ID:bgobkxPB0
JUM「おい、姉ちゃんにばれたらまずいんじゃなかったのか?」

翠星石「JUMが言わない限りはバレないです」

なんでそう言いきれるんだ、傷つくのは僕なんだろ?

翠星石「ほら、難しい顔すんなです あーんするです」

JUM「ま、待て!自分で食べられるから!」

お構いなしに人形は僕の口にスコーンを運ぶ
そんな大きいのが口に入るわけ――

JUM「はぐッ!」


27: 2009/04/12(日) 01:51:59.50 ID:bgobkxPB0
翠星石「そんなにおいしいですか? ほら、まだまだあるですよ!」

確かに、確かにおいしいけど・・・
でかいって――

JUM「の、飲み物・・・」

翠星石「まったく・・・ほら、紅茶です」

ごくっ・・・ぷはぁ

翠星石「ふふ、うめえですか?」

けど・・・こういう生活も悪くない

僕の引き篭もり生活に光が差したような気がした

29: 2009/04/12(日) 01:55:01.01 ID:bgobkxPB0
翠星石「何してるですか?」

興味津々そうに僕を見る
机が高いせいか僕が何しているのかわからないようだ

JUM「ほらよ」

僕は翠星石を持ち上げた
その瞬間、僕は椅子から転げ落ちた

翠星石「な、何しやがるです! むむむむ胸に・・・」

これだけは言っとく、僕は人形なんかに欲情しない
今の翠星石には言っても無駄そうだが

翠星石「なんとか言えです!へ、変O!」」

31: 2009/04/12(日) 01:57:58.00 ID:bgobkxPB0
JUM「・・・気づかなかった、ごめん」

またパンチが飛んでくる
何でだよ

翠星石「・・・気づかないほど小さい胸じゃねえです!失礼な奴です!」

日本語って難しい

翠星石「・・・まぁ翠星石は優しいから水に流してやるです」

優しい奴が顔に2度もパンチを決めるだろうか
いいや、決めないであろう

翠星石「もっと丁寧に抱っこしろです」



38: 2009/04/12(日) 02:07:25.09 ID:bgobkxPB0
JUM「これでいいですか、お姫様」

顔が赤いぞ、人形の癖に

翠星石「で、JUMは何をしてたですか?」

JUM「ああ、この通販サイトを見てたんだ」

キョトン、としている
説明が悪かったのかな

翠星石「こんな箱を見て楽しんでるんですか?」

そこからなのか?そこから説明しないといけないのか?

39: 2009/04/12(日) 02:09:59.76 ID:bgobkxPB0
JUM「説明するのもめんどくさいし少々飽きてきたよ」

今まで気づかなかった
人と会話するのってパソコンで適当に何かするより楽しいんだな
人かどうかは知らないけど

翠星石「ふぅん、じゃぁ翠星石とおしゃべりでもするですか?」

JUM「お前・・・また僕の心を読んだな?」

翠星石「なんとなぁく伝わったんですよ」

JUM「まぁいいや、それより何を話す?」

翠星石「じゃあJUMが―――」

41: 2009/04/12(日) 02:12:59.90 ID:bgobkxPB0
それから数日、毎日が楽しかった
もしかしたら僕は最高に幸せなんじゃないのだろうか

翠星石「間抜けな顔してどうしたです?」

いかんいかん、僕はまだ中学生だぞ
こんなジジ臭いこと言う年じゃない

JUM「元々こんな顔だ」

翠星石「まぁ話を続けるです」

JUM「ああ、頼むよ」

42: 2009/04/12(日) 02:16:06.77 ID:bgobkxPB0
最近JUM君の部屋から喋り声がする
最近のパソコンって進化してるからなぁ

コンコン

のり「JUM君、ご飯おいとくね」

JUM「ああ」

最近JUM君はご飯を残さない、嬉しいわ

私が階段を下りる途中、また会話が再開した

45: 2009/04/12(日) 02:19:04.04 ID:bgobkxPB0
私のその会話に対する興味は日に日に大きくなっていった
一体誰と会話してるのかなぁ

最近冷蔵庫からよく食材がなくなっている
夜遅くまで会話してるのだろうか

JUM君の興味をひくくらいの人・・・どんな人なのかな

今日もJUM君の部屋から声が聞こえる

のり「JUM君、ご飯おいとくわよ」

47: 2009/04/12(日) 02:22:02.46 ID:bgobkxPB0
JUM「あぁ、わかった」

私は耐えられなかった
自分の好奇心に

開けちゃおう・・・、そして謝ろう・・・

これをキッカケに心を開いてくれるかもしれない・・・

私はプラスに考えて自分を正当化する

会話が再開した

49: 2009/04/12(日) 02:25:30.08 ID:bgobkxPB0
ガチャ

のり「JUM君・・・一体誰と話しているの?」

聞いた、聞いちゃった
どう転ぼうと構うものか 私はもう聞いてしまったの

JUM「か、勝手にあけるなよ!」

のり「・・・JUM君、パソコンの電源ついてないけど」

おかしい、パソコンの電源がついていない
じゃあ誰と会話してたの?

JUM君は携帯を持っていないわ

のり「あれ・・・、誰と会話していたの?」

53: 2009/04/12(日) 02:27:58.47 ID:bgobkxPB0
翠星石「誰ですか?こいつ」

JUM「バカッ!出てくるんじゃない!」

しまった、今のは流石に見られたか・・・?

のり「・・・JUM君、誰に言ってるの?」

よかった、気づかれていないみたいだ
じゃあ気づかれる前に出て行ってもらわないと・・・

JUM「勝手に入ってくるな!でていけ!」

57: 2009/04/12(日) 02:31:00.01 ID:bgobkxPB0
追い出されちゃった
一体誰と話していたの?

謎は深まるばかり

途中で誰かにしゃべってたけど・・・私以外にあの部屋にいなかったような・・・

どういうことなの?

仕方ない、今日はあきらめるか・・・
私は階段を下りた

会話が再開した

58: 2009/04/12(日) 02:34:18.25 ID:bgobkxPB0
翠星石「さっきの奴は誰ですか?」

JUM「僕の姉ちゃんだ 絶対ばれちゃったかと思ったよ」

姉ちゃんが鈍くて助かった
バレたらまずいらしいからな

翠星石「へぇ・・・」

JUM「話を戻すけど―――」

60: 2009/04/12(日) 02:37:42.14 ID:bgobkxPB0
こうなったら冷蔵庫を漁りにくる瞬間を待ってみよう
何かのヒントを得られるかもしれない

動き出した好奇心はもう止まらない

うふふ・・・、楽しみだわ

今日はキッチンに隠れて過ごすとしよう

会話はまだ続いている

62: 2009/04/12(日) 02:40:40.43 ID:bgobkxPB0
JUM君の部屋のドアが開いたわ

ぎし・・・ぎし・・・

誰かが階段を下りる

キッチンに現れたのは、JUM君

ん・・・何か言ってる・・・?

JUM「まったく・・・、チビ人間には困ったものです」

JUM「まぁ翠星石のスコーンをおいしいって言ってくれるのは悪い気はしねえですが・・・」

独り言・・・?

66: 2009/04/12(日) 02:44:01.64 ID:bgobkxPB0
JUM君が部屋に戻る前に私は部屋に忍び込んだ
姉弟とはいえ、許されないことかもしれない

けど、仕方なかった
気になるのだから

階段をあがる音、JUM君だ

ガチャ


パタン

70: 2009/04/12(日) 02:48:21.17 ID:bgobkxPB0
JUM「ほら、スコーン焼けたですよ」

JUM「あぁ、いつも悪いな」

壁に向かって喋ってる・・・

私にはJUM君がどういう状況なのか理解できなかった

JUM「ふふ、お前が来てくれて毎日が楽しいよ」

私の弟は・・・、どうしちゃったの?

74: 2009/04/12(日) 02:51:13.83 ID:bgobkxPB0
僕は幸せだ

毎朝おいしいスコーンを食べて、いつでも話にのってくれる奴がいる

まぁ相手は人形なんだけど

それでも僕は幸せだ

毎日が楽しい

今日も会話は続く

fin

76: 2009/04/12(日) 02:52:20.34 ID:8Mn7ytsA0
なんという鬱エンド…これは評価する

77: 2009/04/12(日) 02:52:46.60 ID:bgobkxPB0
正直続けようと思えば続けられそうな感じだけどきりがいいからここで
今まで会話形式のSSしか書いてなかったからうまく書けたか自信ないです

まぁ付き合ってくれてサンクス

引用: 翠星石「おいチビ人間、とっとと起きやがれです」