1: 2018/03/24(土) 17:18:12.44 ID:JQebSzpU0
※人によっては気分を害する内容になる可能性があるのでご注意ください。


提督「なんだそれは?」

憲兵「ここ最近、小規模な鎮守府での悪質な指揮や艦娘の管理体制などが目立っていまして・・・」

長門「ふむ、それは由々しき事態だな・・・それで、我々のところに来た理由は?」

憲兵「あなた方に・・・それらの鎮守府を潰していただきたいのです」

提督「構わないが・・・こういうのは本来あなた方の仕事では?」

憲兵「そのはずなのですが・・・これが思った以上に深刻な問題となっていまして・・・」

憲兵「上層部で腐敗の疑いも見つかり、その調査に追われていまして・・・」

長門「なんだと・・・?」

憲兵「なので、我々の調査において不祥事の噂も一切なく、尚且つ最も正義感の強いあなた方に是非お願いしたいのです」

長門「フッ・・・そういうことならこの私に任せておけ!文字通り大船に乗ったつもりでいてもらおう!」

憲兵「おぉ・・・!ご協力感謝いたします!」

提督(ちょろい・・・正義とかそういう言葉好きそうだもんな・・・こいつ)

長門「提督も賛成だろう?仲間を自分の欲望のために使う悪党を放置しとくわけにはいかないだろう!?」

提督「わかったわかった・・・近いよ」

長門「よし!そう来てくれると思ってたぞ!」グッ!

提督「ま、大きな作戦も無いし、やれるだけのことをするよ。何をしたらいい?」

憲兵「まず、近場にこういう鎮守府があるのですが・・・」




5: 2018/03/24(土) 18:04:09.54 ID:JQebSzpU0
憲兵「まず、近場に資材収集担当の鎮守府があるのですが・・・」

提督「ああ、知っているよ、ここもお世話になっている」

憲兵「どうやら、その資材集めのために艦娘を酷使しているようで・・・」

提督「具体的には?」

憲兵「二隻の潜水艦が所属しているのですが、資材の収集率が異常でして」

提督「二隻で大量の資材収集・・・その子たちは相当レベルが高いのか?」

憲兵「いえ、それが・・・全く高くないのです。むしろ低いくらいで・・・」

憲兵「伊26さんと伊58さんの姿がその鎮守府ではいつも確認できません」

提督「・・・」

長門「提督・・・いきなり胸糞悪くなってきたぞ・・・」

提督「よし、話は十分だ。今すぐ叩き潰してくるよ」

憲兵「あ、少しお待ちください」

提督「?」

憲兵「我々が度が過ぎたブラック鎮守府を攻撃するときには必ずこれを・・・」


7: 2018/03/24(土) 18:35:43.23 ID:JQebSzpU0
......
....
..
.

資材担当鎮守府


伊58「てーとく、これ・・・今回の資材でち・・・」スッ...

黒提督「・・・・」

黒提督「・・・なぁ、なんで今回はこんなに少ないんだ?」

伊58「ごめんなさいでち・・・私が被弾しちゃって・・・撤退してきたでち・・・」

伊26「いや、被弾したのはあたしだから!気にしないでね?ねっ?ゴーヤっち!」

黒提督「お前らが気にしなくても俺が気にするんだ!!腐れただ飯食らいどもが!」

伊58「ヒッ・・・」ビクッ

伊26「ち、ちょっと提督!」

黒提督「なんだよ?また意見か?」

伊26「う・・・」

黒提督「お前らが何と言おうと、現状は変わらないってことがまだわからないのか?」

黒提督「だがまぁ、俺も鬼じゃないんだ・・・聞くだけ聞いてやろう」

伊26「ほ、ほんと・・・!」

伊58「な、なら・・・!少しだけでいいから休みを・・・」

ビーッ! ビーッ!


黒提督「おっと時間切れだ、また次回聞くよ。ほら、出撃時間のブザーだ。早く行ってこい」

伊58「うぅ・・・」

伊26「・・・」

黒提督「そんな顔をするな・・・好きでこんなことやってるんじゃない・・・」

黒提督「もっと資材を献上すれば、ここに新しい仲間がやってくる。君たちも楽になるんだよ」

黒提督「俺だって君達が苦しまないように・・・色々頑張っているんだよ?」

黒提督「新しい艦娘を欲しいといっても、成果がなくちゃくれやしない。だから・・・君たちの実力を見せてあげようじゃないか。なっ?」

黒提督「ほら、行ってくるんだ」



14: 2018/03/24(土) 19:46:35.65 ID:JQebSzpU0

伊58「本当・・・?」

黒提督「ああ、本当だ!君たちの頑張りによって、上からの評価が上がれば新しい艦娘もくれば、設備も良くなるぞ」

伊26「そっか・・・!わかった!私達頑張るね!」

伊58「うん・・・それじゃぁ・・・行ってくるでち・・・」フラフラ...

黒提督「その意気だ!応援してるぞ!行ってらっしゃい!」


      ガチャンッ

黒提督「ハッ・・・間抜け共が・・・」

黒提督「さてさて・・・それじゃコーヒーでも飲みながら報告書を書くとするかね」







提督「ほぉ・・・何て書くつもりなんだ?」

黒提督「ッ!?だ、誰だお前は!」

提督「安心しろ、怪しい者ではない。話をしに来た」

黒提督「覆面に全身真っ黒な服着た奴が怪しくなく見えるか!強盗か!?ここがどこだかわかっているのか!?」

提督「話というのは・・・」スタスタ...


     ドゴッ


黒提督「グフッ・・・」ドサッ

提督「お前が落ち着いてから話そう」





18: 2018/03/24(土) 22:36:22.42 ID:JQebSzpU0
......
....
..
.

黒提督「・・・?」

提督「目が覚めたか、クズ野郎」

黒提督(なんだこいつらは・・・覆面の男がもう一人・・・いや、あれは女か?)

黒提督(目的がわからん・・・金か?)

黒提督「お前が何者かは知らないが・・・この拘束は解いたほうが身のためだぞ」

黒提督「海軍の指揮官を椅子に縛りつけやがって・・・お前は捕まるぞ?」

提督「捕まるのはお前の方だ悪党。調べさせてもらったぞ」

黒提督「!」

黒提督「・・・なんのことかな?ここはただの資材収集のための小さな鎮守府だ」

長門「しらばっくれるな。お前は上にここを艦娘4人で運営してると嘘をついたな?」

黒提督「・・・」

長門「入ってこい」


   ガチャッ

伊58「てーとく・・・」

黒提督「・・・!」

伊26「話は全て聞いたよ・・・」

伊58「ずっとゴーヤたちの事・・・だましていたんでち?」

黒提督「助けてくれ!こいつらは強盗だ!艦娘のお前らなら、ただの強盗くらい一ひねりだろ!?」

伊26「もう・・・遅いよ・・・」








19: 2018/03/24(土) 23:11:46.57 ID:JQebSzpU0

黒提督「俺よりそこの強盗を信じるのか!!」

伊26「彼らは強盗なんかじゃないよ。私たちを助けに来たヒーローだった」

伊58「そして・・・悪はテートクでち・・・」

黒提督「どういうことだよ・・・!」

提督「俺たちはお前らのような悪徳のクズどもを潰すためにいる」

提督「さて・・・ここからはお話の時間だ・・・お前はなんの為にここでこんなことをしている?」

黒提督「はっ・・・何かと思えば・・・ヒーロー気取りの偽善者どもか・・・」

黒提督「そういうのは痛い目を見るぞ?前にも立ち上がった奴がいたが・・・」

   
      ドゴッ


黒提督「ゲホォッ!」

伊58、伊26「ッ!」ビクッ

長門「聞きたいのは悪態じゃないぞ?質問に答えろ」

提督「おい、この子たちがビックリするだろ。過激すぎるぞ」

長門「先に気絶させてここに縛り付けたのはあなただろう」

黒提督「ハァッ・・・ハァッ・・・簡単だよ」

黒提督「短期間で、少人数で大量の資材を集めれば・・・俺への印象が良くなるだろ?」

黒提督「キャリアを積んで、給料も上がる。普通の考えだろ?」

黒提督「大変だったよ・・・彼女たちが氏なないように調節しつつ最大限資材をかき集めるのは・・・ははは」ペッ

提督「クソ野郎が・・・!」

黒提督「で?これからどうする気だ?殴って蹴って楽しむか?」

提督「それを決めるのは・・・彼女たちだ」

提督「さて、ゴーヤくん、26くん・・・君は彼らをどうしたい・・・」

伊26、伊58「・・・・>>20」




この黒提督を許すか許さないか、どのような罰を与えるかを決めてください
許す場合は、彼はこのまま刑務所に叩き込まれます







22: 2018/03/24(土) 23:36:20.46 ID:JQebSzpU0
伊58「ゴーヤは・・・もう満足でち・・・」

伊26「あたしも・・・もういい・・・ここで提督に復讐したら・・・あなたと同じになる」

黒提督「・・・」

提督「よかったな?優しい子達で」

長門「ほら立った。憲兵のところへお前を連れていく」グイッ

伊26「あ、最後に・・・!」

長門「なんだ?」

黒提督「やっぱり許せない、いたぶるってか?ん?」

伊26「ちがうよ!・・・確かに提督は悪党だったかもしれない。目的はお金と昇進だったかもしれない」

伊26「怒ってないかといわれたら・・・もちろん怒ってる・・・でも・・・」

伊58「でも・・・そうならだまそうとせず・・・何か一言・・・行ってほしかったでち・・・」

伊58「提督が偉くなりたいって言ってくれたら・・・ゴーヤたちはもっと頑張ったでち・・・」

黒提督「くそ・・・なんでこんなことに・・・」

提督「君はもうこの仕事には就けない。でも、まともな人間になることならできる」

提督「次は・・・悔いのない選択をするようにな」
















23: 2018/03/25(日) 00:02:50.45 ID:DiZPjX4r0
......
....
..
.

憲兵基地前


伊58「あの・・・本当にありがとうでち・・・おかげで助かったでち」

伊26「あたしからもお礼を!本当にありがとう!」

長門「気にしなくいい。当然のことをしたまでさ」フフン

伊26「うん、でも言いたかったの!長門さん!」

長門「・・・私の正体を?」

伊26「えっ・・・声と体格で普通に・・・あれっ・・・言わないほうがよかった・・・?」

伊58「うん・・・ゴーヤは空気よんだでち・・・」

伊26「・・・なんかごめんね?」

長門「いや・・・いいんだ・・・」

提督「思ったより君たちにダメージが無くてよかった。療養は必要そうだが」

提督「それで・・・これから君たちはどうする?俺は信頼できる鎮守府を知っている、事情を話して君たちをそこに配属させる予定だ」

伊58「他に行くあてもないし・・・ゴーヤはそこでまた新しくやり直すでち・・・」

伊26「あたしもそうする!あなたが言うなら信頼できそうだしね!」

提督「決まりだな。それじゃ、今から書くところに明日来てくれ」



24: 2018/03/25(日) 00:25:59.00 ID:DiZPjX4r0
......
....
..
.

長門たちの鎮守府


明石「なるほど~・・・それであの子たちをここに・・・」

提督「空きはあるだろ?」

明石「ええ、大丈夫ですよ。にしても・・・・!」

明石「かなーり興味深いことになってますねぇ!」

明石「これってつまりアレでしょう!?昼は提督、夜はヒーローみたいなわけでしょう!?」

青葉「そうですよぉ!めっちゃ海外ドラマみたいなことになってるじゃないですか!」

提督「お前らに話したことを少し後悔し始めた」

青葉「あ、そこなんですけど、私たちに話に来たのってただの自慢なわけじゃないですよね?」

長門「そういうことだ、二人にはちゃんと用があってきた」

提督「明石には動きやすく、戦闘になっても大丈夫そうな服と変声機の開発を、青葉には俺たちが潜入するブラック鎮守府の事前情報を調べてもらいたい」

明石「まってましたぁあ!こんなのやってみたかったんです!早速取り掛かります!」

青葉「私はたくさんのモニターを見ながらパソコンカチャカチャして調べる役ですね!」

長門「・・・心配いらなさそうだな?」

提督「ごっこあそびなんかと勘違いされてる気がしてきたけどな・・・おいお前ら!これは絶対他言無用だ!いいな!?」

青葉・明石「アイアイサー!」

25: 2018/03/25(日) 00:41:51.81 ID:DiZPjX4r0
今回はここまでです
あまり暗くなりすぎないように調節していくつもりです
いきなりオリョ狂が来るとは思っていなかった・・・
見ていただきありがとうございました。おやすみなさい

26: 2018/03/25(日) 00:44:09.54 ID:R1r2j6qco
おつおつー


第二話 捨て艦提督

引用: 提督「ブラック鎮守府バスターズ?」