32: 2018/03/25(日) 19:25:09.58 ID:DiZPjX4r0

33: 2018/03/25(日) 19:35:49.90 ID:DiZPjX4r0
長門「提督、この間の憲兵からブラックだと思われる鎮守府のリストが届ている。確認してみたらどうだ?」

提督「ああ、それじゃ早速」スッ...

青葉「おぉっと司令官、それは私の仕事ですよ?」サッ

提督「なら頼んだよ。頼りにしてるからな?これは遊びじゃないってことを忘れるなよ?」

青葉「分かっていますとも!どれ・・・ここの近場で怪しそうなのは・・・」

青葉「・・・」

長門「どうした?なにかみつけたか?」

青葉「こんなのが・・・」ピラッ

海の画集 -「艦これ」公式イラスト集-


39: 2018/03/25(日) 20:08:56.73 ID:DiZPjX4r0

青葉「し・・・司令官・・・これ・・・」

提督「この鎮守府は国家の主戦力の一角だ・・・!」

長門「どういう疑いが?」

青葉「ええっとですね・・・」

青葉「『非道な指揮の疑いアリ。この提督は非常に頭の切れる戦略家で、戦力として申し分がないが人命よりも効率を強く重視する傾向があるので注意されたし』・・・としか書かれてませんが、これってつまり・・・」

長門「艦娘を消耗品のように扱ってる可能性があるってことか・・・」

明石「おまけに尻尾を隠すのも上手いかもしれないですね」

提督「青葉、早速仕事だ」

青葉「はい!証拠を徹底的に調べておきます」

提督「俺たちは直接出向いて実態を探るぞ。長門、ついて来い」

長門「了解だ」

明石「あ、変声機はまだできていないので、うまく声を変えてくださいね!」

提督「分かった!」

41: 2018/03/25(日) 20:37:09.60 ID:DiZPjX4r0
.....
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..
.

〇〇鎮守府


弥生「あの・・・司令官・・・弥生の初任務って・・・なに?」

睦月「睦月たち、ここに来たばっかりで、わからないことだらけだけど、頑張りますね♪」

捨て艦提督「ああ、もちろん君たちには期待しているよ。任務というのはだね・・・この海域を偵察してほしいんだよ」

弥生「ん・・・わかりました。偵察ですね・・・」

捨て艦提督「この海域は安全でね。ちょうど君たちの練度を上げるためにピッタリなんだよ」

捨て艦提督「だから、ここへ行って基礎を学んでくるんだよ?」

睦月「はいっ!がんばります!期待にこたえますね!それじゃぁ、いってきます!!」

弥生「行ってきます。司令官」


   ガチャッ...



捨て艦提督「いってらっしゃい・・・」

     
      カチャッ... カタカタ...


捨て艦提督「平成30年〇月〇日、午後七時二十七分頃、偵察中の駆逐艦弥生、同じく駆逐艦の睦月ともに奇襲を受け轟沈。尊い犠牲を払った・・・」カタカタ...

捨て艦提督「うーむ、報告書の締めはこんな感じがいいだろうか?危険な海域に駆逐艦を二人で送ったことをうまく誤魔化すカバーストーリーが必要だな・・・」

捨て艦提督「よし、ウチのほかの艦隊にも、上層部にも、二名が別海域を偵察中の内に遭難、通信途絶。そしてこの危険海域に誤って侵入・・・これをベースにうまく話を組み立てていこうかね」



42: 2018/03/25(日) 21:11:57.60 ID:DiZPjX4r0
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提督「こちら提督。〇〇鎮守府の近くに到着した・・・ん?誰かが出撃していくのが見えるな・・・あれは・・・睦月と弥生か?青葉、何か情報はあるか?」

青葉『え、今出撃した所・・・?司令官大変です!今その鎮守府の司令官のPCをハッキングして調べてる最中ですが、PCで保存されている報告書の下書きに書いてある海域と、彼女たちが今向かっている海域が全く違います!』

提督「なんだと?二人はどこに向かっている!?」

青葉『現在侵入厳禁とされている超危険海域です!』

青葉『あ!しかも彼のPCには、すでにその二人の轟沈記録と、その原因を写した報告書の下書きがどんどん保存されていっています!捨て駒にする気マンマンですよこれは!』

提督「長門!今すぐ彼女たちを追え!」

長門「了解した!」ダッ

提督「青葉、引き続き証拠の詮索を頼む!」

青葉『やってみます!司令官は!?』

提督「直接聞きに行く」

43: 2018/03/25(日) 21:43:21.96 ID:DiZPjX4r0
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提督侵入開始から数時間後...


捨て艦提督「さて・・・もうそろそろ二人は海域にたどりつくころだろうか?」

捨て艦提督「主戦力の艦隊を出す頃合いだな。収集をかけるか・・・」スッ...

ザザァー... ピピッ

睦月『提督!提督!こちら睦月!深海棲艦を奇襲を受けています!敵の偵察部隊の用です!』

弥生『敵はかなりの手練れみたい・・・ですっ!この海域は安全なはずなんじゃ・・・!』ズドォン...

捨て艦提督(あ、しまったな・・・彼女たちの回線を切るのを忘れてたか・・・まぁいい、艦種は何かくらいは聞いておこう。使えるかもしれない。このくらいわざわざ聞かなくてもしゃべってくれるだろう)

睦月『提督!今すぐ救助をお願いします!こ、このままじゃ・・・弥生ちゃんも私も氏んじゃう!』ズガァ...

捨て艦提督「まぁ、落ち着いて。助けを送るよ、まず敵の艦種を教えてくれないかな?」

睦月『分かりません!あたりはもうすでに暗く、敵の姿も不明瞭です!』

捨て艦提督(まいったな・・・錯乱しててまともに艦種識別もできてないみたいだ)

睦月『提督!何か指示を!提督!私達、まだ氏にたくないよぉ!』

弥生『睦月!後ろ!』

睦月『え・・・』


    ブツッ...


捨て艦提督(うーん、これは駄目そうだ)


弥生『司令官・・・!睦月が・・・!グスッ・・・睦月が・・・!お願い・・・!救助を・・・きゅ』



    ブチッ...



捨て艦提督「悪いね、どうやら無線機の不調みたいだ。君たちの犠牲は無駄にはしないよ」

捨て艦提督「さて、今度こそ館内放送で収集をかけるか・・・ついでに感動的で彼女たちが元気づくような話にでもしておこう」ピッ...



44: 2018/03/25(日) 22:06:31.57 ID:DiZPjX4r0
.....
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捨て艦提督の鎮守府内 倉庫


提督(くそ・・・思ったより警備が厳重だ・・・警戒してるのか?)

  
   ザザァー...


捨て艦提督『あー、こちら提督。全員聞こえているだろうか』

提督(館内放送・・・?侵入がバレたか?)

捨て艦提督『この鎮守府につい先日着任した睦月と弥生を・・・君たちはおぼえているだろうか?』

捨て艦提督『彼女たちが例の超危険海域に誤って足を踏み入れ、そこで消息を絶った』

提督(こいつ・・・何をいってるんだ・・・?)

捨て艦提督『そして・・・自分たちの居る所が危険海域であることを悟った二人が・・・その命と引き換えに我々に有利な状況を作ってくれた』

捨て艦提督『出来る限り敵の弾薬を消費させ、主力艦隊が少しでも戦いやすくするといった彼女たちの言葉を最後に・・・無線は途切れてしまった・・・』

捨て艦提督『我々は・・・このチャンスを決して無駄にしてはならない!彼女たちの想いを胸に・・・必ずあの海域を突破するんだ!』

捨て艦提督『今より危険海域突破の作戦を立案、決行する!主力艦隊は1時間後に会議室に集合せよ!』



   ブツッ...

45: 2018/03/25(日) 22:29:13.87 ID:DiZPjX4r0
提督「青葉・・・今の聞いたか?」

青葉『えぇ・・・ばっちりと・・・もう許せませんね。黒も黒、真っ黒です』

明石『同じ人間とは思えない・・・!』

提督「奴の部屋に突入してやりたいが・・・警備が厳重で中々提督室にたどり着けない。何か手は?」

青葉『さっきまでは隙がありませんでしたが・・・今集合がかかったことによって鎮守府中の艦娘達が身支度の為各々の部屋に戻ったみたいです』

青葉『私が監視カメラの映像をループさせておきます。これで鎮守府内部を安全に動けるはずです。ですが、ループはおそらく2時間もすればバレます。今の内に移動を!』

提督「了解だ!」

47: 2018/03/25(日) 22:55:35.10 ID:DiZPjX4r0
......
....
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〇〇鎮守府の執務室


捨て艦提督「うん、演説はこんな感じでもいいかな。いまので士気が上がるはずだ」

捨て艦提督「報告書もこれなら----」

捨て艦提督「---!?なんだ?私が書いたはずの報告書が・・・謝罪文になっている・・・!?どういうことなんだ・・・?」













青葉『おきのどくですが、あくしつなほうこくしょはきえてしまいました』

捨て艦提督「!?」

捨て艦提督(この機械音声はなんだ・・・?ボイスチェンジャーだろうか?)

捨て艦提督「・・・君が何者かは知らないが・・・今やってる事はハッキング・・・つまりは犯罪行為だ。それもハッキングしているのは海軍の指揮官」

捨て艦提督「イタズラのつもりならやめておいたほうが良い。取り返しがつかないことになるぞ?」

青葉『取り返しのつかない事ならあなたのほうが良くしているのでは?捨て駒使いさん?』

捨て駒提督「何のことかな?君が今見ているその報告書に、私が捨て駒を使ったなんてものはないはずだが?」

青葉『えぇ・・・報告書だけではね・・・でも、もしあなたが捨て駒にしたはずの艦娘が生きていたとしたら・・・?』

青葉『睦月と弥生が証言台に立って、あなたの報告書との相違点を挙げていったとしたら・・・?』

捨て駒提督(これは・・・知っているみたいだな・・・)

捨て駒提督「何のことだかいまだに良くわからないが、君が恐喝しようとしているのは分かった。目的はなんだ?」

青葉『さぁ・・・これから来る人に聞いてみたらどうでしょう?』

捨て艦提督「これから・・・?君に協力者がいるのか?それは一体誰---」



        メキャァッ!



捨て艦提督「グッ!」ドシャァツ


提督「俺だ・・・!」

48: 2018/03/25(日) 23:31:17.11 ID:DiZPjX4r0
......
....
..
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とある海域 少し前



弥生「そんな・・・!なんで無線が切れるの・・・!」

軽巡ヘ級「ハハハ...カアアッ..!」

弥生「こ・・・こないで・・・!」

弥生「睦月、お願いおきて・・・!逃げよう・・!ねぇっ・・・!」

弥生「誰か・・・!」

軽巡ヘ級「ガァァアアッ!」ジャキッ 

弥生「誰か・・・助けて・・・」ギュッ...

    
     ズドォンッ

軽巡ヘ級「ゲエァアアアッ!?」ドガァツ!

弥生「・・・?」

弥生「敵が・・・倒れた?」

長門「遅れてすまない、助けに来たぞ!」

弥生(暗くてよく見えない・・・誰なの?)

弥生「あ、あなたは・・・?」

長門「私の事は気にしなくていい、敵の援軍が来る前に逃げるぞ!立てるか!?」

弥生「弥生は大丈夫・・・でも、睦月が・・・!」

長門「その子は私が担ぐ!急げ!」グイッ!

弥生「は、はいっ!」

49: 2018/03/26(月) 00:08:32.05 ID:wuyv9uUC0
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...
..
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現在 〇〇鎮守府の執務室


長門『弥生と睦月を確保した!今からそちらに向かう!』

提督「よくやった。十分に警戒して戻れ」プツッ

捨て艦提督「そういうことか・・・君は・・・私が不正を行っていると疑ってた連中が送り込んだ刺客か」

捨て艦提督「あと30分もしないうちにここの子たちが異変に気が付くよ?この状況をみたら彼女達はどっちの味方をするだろうね?」

提督「それもお前の罪が暴かれるまでだ。あんたは頭が少しは切れるんだろう?だったら、この状況が積みであることがわかってるはずだ」

提督「全く・・・小規模の鎮守府だけかと思いきや・・・あんたみたいなところもこういう汚いことをやっていたとはな?なぜこんなことをした?」

捨て艦提督「なんでって・・・ただの効率だよ。いろんな策を考えた結果、あの海域を超えるには囮が必要だと考えた。それだけだ」

捨て艦提督「当然、これをすれば周りからは非難が来る。だから虚偽の報告書を作った。上層部だってきっと気付いているさ」

捨て駒提督「でも向こうからすりゃ深海棲艦にさえ勝てればいいんだ。戦争は効率がすべてだ。だからやった」

捨て駒提督「これが・・・勝利に最も早く近付く方法だからだ」

56: 2018/03/26(月) 01:19:21.04 ID:wuyv9uUC0

提督「確かに、戦争できれいごとは抜かしてられない。使える手はなんでも使うべきだ」

提督「だが、あんたがやったことは紛れもない殺人だ。なにも知らない子を利用して頃し、さらにそれを効率という言葉で正当化しようとした」

捨て艦提督「いきなり表れていかにも真っ当そうな口を利く君は一体なんなんだ?何を目的としてここまで来たんだい?」

提督「俺の目的はお前らのような人でなし共から、何も知らずに犠牲になっている艦娘を助けることだ」

捨て艦提督「そりゃ大層な大儀だが・・・君や君の仲間がやっていることも正規の道とは言えないんじゃないかな?」

提督「・・・」

捨て艦提督「図星で何も言えないようだが、君は正しい。この世界で懸命に生きる唯一の方法は、ルールに縛られないで生きることだからね」

捨て艦提督「ルール抜きでの戦いに私は負けたんだ。私と同じ土俵に立ち、そして君は勝った。不正で不正を暴いたんだ」

捨て艦提督「私の事はすきにすればいいさ。だがこれを忘れるな。さっきも言った通り、君は私と同じ土俵に立った。つまり・・・」











捨て艦提督「こ っ ち 側 に 来 た と い う こ と を 」


提督「俺は・・・お前とは違う」

提督「話は終わりだ。お前は刑務所に叩き込まれるが・・・その前に罪の清算をしろ」

提督「俺の仲間が今頃睦月と弥生を助けて安全を確保し、事情を説明しているころだろう」

提督「準備はできているか?」

長門『ああ、もう大丈夫だ』

提督「ほら、お前が殺そうとした二人は・・・お前をどうするかな?」

弥生『司令官・・・?司令官が私たちを捨て駒にしようとしたのって・・・本当なの・・・?』

長門『・・・そこで聞いている悪党、聞こえているなら答えてもらおうか』

捨て艦提督「ああ、その通りだよ。君たちを犠牲にしてその海域突破の足掛かりにしようとした」

弥生『・・・!』

捨て艦提督「それで・・・?君は私が憎いかい?でもね、君らが犠牲になってくれれば・・・その危険で怖い海域は突破できたかもしれないんだよ」

捨て艦提督「君たちを犠牲にしようとしたのは事実だが・・・その海域を本気で突破しようとしてたのもまた事実さ・・・」

弥生『・・・』


>>57

捨て艦提督を許すか許さないかの選択、また、どんな罰で償わせるかをお願いします
※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

61: 2018/03/26(月) 01:43:21.65 ID:wuyv9uUC0
弥生『許せない・・・!だました挙句・・・頃してすべてなかったことにしようとして・・・!』

弥生『あなたをもう・・・司令官として・・・いや・・・人間としてみることが・・・できない・・・よ・・・』

弥生『あなたが反省するとも思えない・・・でも、あなたは・・・それ相応の罰を・・・受けるべきだと思う』

提督「・・・だそうだ」

捨て艦提督「ま、怒るだろうとは思っていたけど・・・おっとりとした彼女がここまで言うなんてね」

提督「こうしてしまったのはあんただ」グイッ

捨て艦提督「好きにしろとはいったけど・・・拷問は正直嫌だなぁ?」

提督「直接殴ったりはしないさ。だが、お前には同じ目にあってもらう」

捨て艦提督「・・・」

青葉『・・・本当にやるんですか?』

提督「ああ、この辺の海流を調べておいてくれ」

62: 2018/03/26(月) 02:21:40.66 ID:wuyv9uUC0

翌日

とある海域


提督『乗り心地はどうだ?』

捨て艦提督「せめて本くらいは入れておいてほしかったかな?」

長門「私が手を離せば・・・あんたはこの海流に乗って例の危険海域までたどり着く・・・」

長門「そして・・ヤツ等はこのコンテナを引き裂いて中のお前をオヤツか何かのように食らうだろう」

捨て艦提督「ここまで運んできたってことは君も艦娘か。仲間の復讐を果たして気が晴れたかい?」

長門「・・・」

捨て艦提督「ほら、手を離したらどうなんだい?弥生のためにも、早く復讐を果たしたらどうなんだい?」

長門「・・・わかった」パッ



ギギィ...



捨て艦提督「はは・・・君もあの男も私と同じになり下がったな・・・ははは・・・」

捨て艦提督「さて、船酔いする前に寝るとするかな・・・」ゴロンッ




長門「・・・行ったか・・・」

長門「・・・提督、聞こえているか?」

提督『ああ・・・』

長門「彼を海に放り出す案を出したのはあなただし、それの実行はあたし自ら引き受けた。だが・・・これでよかったのか?」

長門「これが正しく・・・弥生と睦月のためになることだったのか?」

提督『・・・』

長門「このままでは・・・私たちも奴と同じになってしまうかもしれない。いや・・・もうなったのか?」

提督『いや・・・違うってことを証明しよう』

63: 2018/03/26(月) 02:43:06.21 ID:wuyv9uUC0
......
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..
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数時間後


捨て艦提督「うーん・・・ついたのかな?だがおかしいな・・・静かすぎる・・・」

        
       ガチャッ


捨て艦提督「おやぁ・・・?弥生に・・・睦月?なんでここに?ここは危ないってよくわかってるだろう?」

弥生「ここは・・・あの海域じゃないです」

捨て艦提督「確かに私は海の上で捨てられて・・・君たちが運んだのか?」

睦月「運んだのは・・・あそこにいる船に乗った男性と・・・もう一人の女性です」

捨て艦提督「君たちは・・・」

提督「俺は・・・お前とは違うということを証明しにきた」

捨て艦提督「へぇ・・・海に流して殺されそうになった気分を味合わせてからの勝利宣言?」

捨て艦提督「復讐はする、でも同じにはなりたくないとは・・・中々欲張りだね」

提督「俺達とお前の違いを言ってやろう。それは、人間をやめていないことだ」

長門「私たちが始めたことは、ほめられたことじゃないかもしれない。だが、不正で戦ったとしても、手を血では染めないつもりだ」

捨て艦提督「・・・」

提督「こんどこそ終わりだ。あとはお前を憲兵の元へ送る」

65: 2018/03/26(月) 02:57:00.65 ID:wuyv9uUC0
......
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憲兵基地前


睦月「あの・・・今回は本当にありがとうございました・・・なんてお礼を言ったらいいのか・・・」

弥生「命を助けてくれて・・・あ、ありがとうございました」

提督「君たちが無事でよかった。本当に間一髪みたいだったからな」

睦月「これから睦月たちは・・・どうなるんですか?」

提督「もう一度・・・あの鎮守府に戻るか?次期新しい提督が配属される。前とは違う環境になるはずだ」

弥生「なら・・・そう、します。先輩方は・・・良い人達だったので・・・」

提督「分かった。事情を説明しておくよ。あとそれと・・・」ゴソッ...

提督「これを持って行け」

弥生「これは・・・腕時計・・・?」

睦月「かっこいい見た目してるね!弥生ちゃん!」

提督「もし次来た提督が酷い人だったり・・・何か助けが欲しいときは・・・その時計の右のボタンを三回押すんだ」

睦月「押したらどうなるんですか?」

提督「俺たちが駆けつける」

67: 2018/03/26(月) 03:39:49.55 ID:wuyv9uUC0
.....
....
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長門たちの基地


青葉「お疲れ様です、司令官」

提督「ありがとう。だが今回は・・・確かに疲れた」

提督「犠牲無くして勝利は無い。確かに奴の言うことにも一理はあった」

明石「でも・・・それは選択肢の一つでしょう?傷ついた仲間を治す私としては・・・“皆で勝ちたいです„誰一人欠けることなく」

青葉「そうですよ!青葉は誰かを犠牲にして勝ったとしても、勝った気はしません!」

長門「提督、あなたはこの仕事を受けたことを後悔しているか?彼女たちを助けたことを後悔しているか?」

提督「いや・・・していない。彼女たちを救えてよかったと、心から思っている」

長門「なら進もう。本当に正しい選択なんてものは無いんだ。だから・・・」

長門「正しい選択ではなく・・・後悔のない選択をしていこう。な?」

提督「・・・ありがとう。みんな」

68: 2018/03/26(月) 03:50:58.91 ID:wuyv9uUC0
今日はここまでです。もう少し後日談(提督の頼んでいた戦闘服の開発等)を続けようと思っていたのですが、投稿が朝方になりそうだったので断念しました
悪役と、それを倒すヒーロー像を考えるというのはかなり難しいですね。安価を受けてからの書き込みがどれも遅くて申し訳ないです。セリフ選びと話の構成に悩みながら書いています・・・
次回からですが、>>46さんの意見を採用して、黒提督の言い訳にも安価を用いようと思います
同情できる悪役も、みじんも同情できない悪役も作ってみたいですね
長々と失礼しました。今夜はお付き合いいただきありがとうございました!それではおやすみなさい


第三話 セクハラ司令官


引用: 提督「ブラック鎮守府バスターズ?」