381: 2018/04/08(日) 02:18:39.13 ID:eymdwNBP0

前回:第九話 ノーパン提督

ブラック鎮守府:自分をインディジョーンズの子孫だと盲信してる
被害艦:扶桑・山城 夕立
海の画集 -「艦これ」公式イラスト集-


395: 2018/04/10(火) 23:53:30.46 ID:/+6APwdI0
ジョーンズ鎮守府




扶桑「あのー・・・提督?ずぅっと石なんて眺めてどうしたんですか?」

夕立「提督さん、それ、ボーキサイトっぽい?」

ジョーンズ提督「今の僕の事は博士とよんでくれるとうれしいな。それにこれはただのボーキサイトなんかじゃない」

ジョーンズ提督「宝への道しるべだ・・・!」

山城「また言ってるわ・・・はぁ・・・」

ジョーンズ提督「ここからは考古学の時間だ。君たち、サンカラ・ストーンは知っているか?」

夕立「何それ?インフィニティ・ストーンの一つっぽい?」

扶桑「作品が違うわよ、夕立」

山城「知っているわよ・・・映画で見たわ」

ジョーンズ提督「あれはただの映画なんかじゃない、実際に起こったことなんだ!」

山城「その話も何度も聞いたわ・・・で、一体なんですか?」

ジョーンズ提督「サンカラ・ストーンは、僕の祖父が1935年にインドで壮絶な戦いの果てに手に入れ、近くの村に返した宝物だ」

ジョーンズ提督「そしてこのボーキサイトは・・・シバ神を信仰する者がサンカラ・ストーン模して作り上げたものだ・・・!」

ジョーンズ提督「まだ作られて時間がたっていない・・・つまりこれは、インドで再びサンカラ・ストーンが何かに利用されたということだ!」

ジョーンズ提督「僕らは・・・調べる必要があるぞ!」

397: 2018/04/10(火) 23:55:30.49 ID:/+6APwdI0

山城「あの、だからそれって映画の話で・・・」

ジョーンズ?提督「あれはただの映画じゃないって言っているだろ!!」バンッ!
   
扶桑・山城・夕立「!」ビクッ

ジョーンズ?提督「僕の祖父は伝説の考古学者、インディアナ・ジョーンズなんだ!僕が子供の頃に何度も昔の話をしてくれたんだ!!」

ジョーンズ?提督「君たちはそれを全部映画の世界だって、妄想の産物だって侮辱するっていうのか!?そんなことは僕が許さないぞ!!」シュルル...

   
         バシィーンッッ!
   

山城「ま、待ってください提督!山城が悪かったです!謝りますから鞭はしまってください!」

扶桑「お願いです提督・・・!山城だって悪気があったわけではないんです!どうか許してください!」

夕立「て、提督さぁん・・・こわいっぽい・・・」ガタガタ...

ジョーンズ?提督「・・・」

ジョーンズ提督「いや、取り乱して済まなかった。祖父を馬鹿にされたと思ってついカッとなってしまった。君たちを鞭で打つなんてこと、絶対にしないよ」

ジョーンズ提督「悪かったよ。話を戻そう」

山城「は、はい・・・」

398: 2018/04/10(火) 23:55:59.47 ID:/+6APwdI0
ジョーンズ提督「このサンカラ・ストーンを模したボーキサイトの出所を探るために君たちにはインド洋に出てほしい」

扶桑「イ、インド洋・・・?」

ジョーンズ提督「そうだ。僕には君たちのような艤装は無いからね、協力が必要なんだ」

ジョーンズ提督「ボーキサイトの質、周りについている物質からどのあたりにあるかは大体目星がついている。さぁ、この地図の位置に島があるはずだ、探してきてくれ」

ジョーンズ提督「悪しき者の手に渡る前に」

夕立「提督さぁん・・・この地図、すっごく古風で分かりにくいっぽい・・・」

ジョーンズ提督「これこそ地図だよ」

扶桑「夕立、口は災いの元よ。早く行きましょう」

ジョーンズ提督「悪いね君たち。僕も行きたいところなんだけど、あいにく提督としての書類仕事に追われていてね」

ジョーンズ提督「まったく参っちゃうよ。追われるなら槍とか弓矢をもった殺人部族なんかの方がマシさ」

扶桑「は、ははは・・・」

夕立「提督さんのジョークは良くわからないっぽい」

山城「お気になさらず・・・」

山城(あんたと一緒にいたら頭がおかしくなりそうよ・・・)

扶桑「それでは提督、行ってまいりますね」

ジョーンズ提督「ああ、気を付けていってくれ」

ジョーンズ提督「書類仕事を終わらせるついでに、サンカラ・ストーンについて何かわかったら連絡するよ。考古学の研究ってのは、七割は本を読み漁ることなんでね」


399: 2018/04/10(火) 23:57:41.64 ID:/+6APwdI0
......
....
..
.



数日後 長門達の基地


明石「提督!要望通りのモノが完成しましたよ!コスチュームの腕部に麻酔銃を仕込んでおきました!」

提督「ありがとう明石、おかげで確保が楽になりそうだ。で、これはどうやって撃つ・・・」スッ…

     パシュッ!

提督「・・・ここのボタンで発射か」

明石「なんでもかんでも触っちゃだめですよ。提督・・・まずは説明を聞かないと」

提督「・・・すまない」

長門「二人とも、何を遊んでいるんだ?青葉が新しい情報を持ってきたぞ」

提督「どんな情報だ?」

青葉「ブラックなのかどうなのかは今のところ分かりませんが・・・」

青葉「なんでも、摩訶不思議な提督がいるそうです。変人というべきか・・・」

青葉「帽子が軍帽じゃないとか、鞭をぶら下げていたとか、いきなり古代の言語でしゃべり始めたとか・・・」

明石「・・・変人ですね」

青葉「周りの人も気味悪がってしまって、小規模な鎮守府に送られたっきり行動が把握できていないとのことです」

長門「なるほどな・・・たしかに、行動が把握できていない変人となると色々と不安になって来るな」

提督「青葉」

青葉「はい!いつも通り探っておきますね!」


401: 2018/04/10(火) 23:58:39.26 ID:/+6APwdI0
……
….
..
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インド洋 


夕立「おかしいっぽい・・・地図の場所に来たけれど、島もなにもないっぽい」

山城「あるわけないでしょ・・・」

扶桑「夕立。彼は少し・・・いや、だいぶおかしいのよ。ただ、付き合ってあげないとなにをしでかすかわからないわ」

夕立「え、提督さんが今まで言ってた事とかも全部嘘・・・?」

山城「そうよ。いままで提督の戯言に付き合って宝が見つかったことなんて一度もないわ」

山城「自分を映画の中の人物の子孫だと盲信してるおかしな人なのよ・・・はぁ・・・不幸だわ・・・あんな提督の元で働くことになるなんて・・・」

夕立「そんなぁ・・・提督さん、かわいそうっぽい・・・」

扶桑「さぁ、帰りましょう。提督にはいつもの通りに適当な嘘でも言っておけばいいわ」

山城「そうですね。地図の×印を掘って宝がでたためしは無い、根気よく探しましょうとでも言っておけば満足するでしょう」

扶桑「はぁ・・・本当に困ったわね。燃料の無駄よ・・・」

山城「深海棲艦がこのあたりにいないだけ良しとしましょう。姉さま」

扶桑「山城、それはフラグって言・・・」


バシャッ   バシャッ   バシャッ  
   バシャッ  バシャッ   バシャッ
バシャッ    バシャッ    バシャッ
   バシャッ  バシャッ  バシャッ


  「グルルル…」 「コォォ…」
「ハァァァア…」 「オォォッ…」
  「カァァァァアアアッ…」


扶桑「・・・ほら」

山城「不幸だわ・・・」

402: 2018/04/11(水) 00:00:36.73 ID:HU8q2Oct0
......
....
..
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さらに数日後… 長門達の鎮守府


提督「進歩はどうだ?」

青葉「礼の鎮守府を調べてわかったことは5つです」

青葉「司令官はハーフのマッチョなイケメンなこと、なぜかフェドーラ帽子をかぶっている事、制服じゃなくてレザージャケットを着てること、執務室がアンティーク品だらけなこと。艦娘がいないこと・・・です」

明石「イ、インディジョーンズ・・・?」

青葉「見た感じはまさにそれです・・・」

提督「立ち振る舞いはともかく、艦娘がいないことが気になるな。何かわかるか?」

青葉「それが、どうやらPCを使っていないようで・・・手帳なにか色々な記録を書いているようなんですよ」

長門「ずいぶんと古風だな・・・」

提督「紙はハッキングできないからな。今度は、直接出向いて探ってみようじゃないか」

長門「賛成だ」


403: 2018/04/11(水) 00:02:28.47 ID:HU8q2Oct0
......
....
..
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ジョーンズ鎮守府


夕立「帰ったっぽーい!」

ジョーンズ提督「おかえり。長い旅乗りご苦労だったね、大丈夫だったかい?」

扶桑「途中で深海棲艦と遭遇。なんとか撃退しましたが・・・少し損傷を負いました」

山城「それで・・・その・・・」

ジョーンズ提督「サンカラ・ストーンは見つからなかったのか?」

山城「はい、バツ印のところを探してみたのですが・・・」

ジョーンズ提督「そうか・・・まぁ、これも調査じゃよくあることさ。だれかが流したデマだったのか・・・とにかく君らが無事で・・・」

夕立「じゃーんっ!提督さん!これを見るっぽい!」

夕立「サンカラ・ストーン、見つけてきたぽーい!」スッ…

ジョーンズ提督「なんだって!?本当かい!?」

山城「ゆ、夕立!?」

扶桑(一体どこで見つけてきたの?)ヒソヒソ…

夕立(提督さん、いつもいつも宝物見つけられなくてかわいそうっぽい。だから、帰り際にそれっぽい鋼材や資材なんかを見つけて作ってみたの!)ヒソヒソ...

夕立(提督さん、きっと喜ぶっぽい!)

扶桑(夕立・・・)

ジョーンズ提督「夕立、もっとよく見せてくれないか?」

夕立「はい、どーぞ!」

404: 2018/04/11(水) 00:05:31.26 ID:HU8q2Oct0
ジョーンズ提督「これは・・・」

ジョーンズ提督「これ・・・は・・・」

ジョーンズ提督「・・・」

ジョーンズ提督「・・・・・・・・・・・・・・夕立」

夕立「な・・・なに・・・?」













ジョーンズ?提督「おまえは一番やってはいけないことをした」ユラ…

夕立「て・・・提督さん・・・?」ゾワッ…

ジョーンズ?提督「僕が最も嫌いなのは、僕が最も尊敬する祖父をけなされることだ」

ジョーンズ?提督「おまえがやったのは、祖父が命を懸けて手に入れた宝物への侮辱だ」

ジョーンズ?提督「僕の祖父を・・・よくも・・・よくも・・・!」スタスタ…

405: 2018/04/11(水) 00:08:19.15 ID:HU8q2Oct0

    シュルル….


夕立「ご・・・ごめんなさい・・・ごめんなさいっ・・・!」グスッ…

夕立「提督さんは、宝物が欲しいのに・・・いつも手に入れることができてなかったから・・・」

夕立「だから、夕立がたまには提督さんを喜ばせようと思って・・・」

ジョーンズ?提督「ふざけるな!!」

夕立「っ!」ビクッ!

ジョーンズ?提督「なおさら許せない!僕の機嫌を取るためだけに偽造して、誤魔化そうとしたっていうのか!!」

ジョーンズ?提督「お前はナチスの手先だ!!絶対に許さないぞ!!そうやって本物のサンカラ・ストーンをどこかへ隠しているのか!!」

山城「提督!いいかげんにしてください!!彼女は提督の為を思って・・・!!」

ジョーンズ?提督「なんでこの子をかばう・・・?そうか、君もナチスなんだな!?」

ジョーンズ?提督「お前ら全員、身を潜めていたナチスの残党で、僕の祖父に計画を何度も邪魔されたからって、僕を狙ってたんだな!?」

山城「い、一体何を・・・?」

ジョーンズ?提督「誰の差し金か言え!!でなきゃ・・・!」シュルル…


ヒュッ 
    バシィイッ!!


山城「ひっ・・・!」

ジョーンズ?提督「じゃなきゃ・・・次は床ではなくお前ら自体を打ち払ってやる!」シュルル...

431: 2018/04/13(金) 21:14:49.68 ID:elL3IuMQ0

夕立「提督さん・・・夕立、もう二度と嘘つかないから・・・お願い・・・もう怒らないで・・・」ポロポロ…

山城「提督・・・私はナチスなどでは・・・!」

ジョーンズ?提督「ナチスの言うことなんて信用できるわけないだろ!!」

夕立「どうして・・・提督さぁん・・・」ボロボロ…

ジョーンズ?提督「どうして?どうしてだって!?そんなのは簡単だ!お前らが財宝を狙うナチスで、それを守る僕がインディ・ジョーンズの孫だからだ!」

ジョーンズ?提督「さぁ、言え!!」シュルル…

扶桑(山城と夕立を・・・二人を助けるには・・・!)

扶桑「ふふふ・・・」

ジョーンズ?提督「なにを笑っているんだ!?」

432: 2018/04/13(金) 21:15:40.18 ID:elL3IuMQ0
扶桑「・・・よく見抜いたわね。そうよ、私は新たなナチスの諜報部員・・・」

扶桑「騙されやすいのは祖父譲りかしら?話はもっとよく聞いとくべきだったわね」

山城「姉さま・・・?」

夕立「・・・?」

扶桑「あなたの祖父が見つけた数々の財宝・・・それらの調査と奪還が私の目的・・・」

ジョーンズ?提督「・・・続けろ」

扶桑(二人とも、今の内に逃げなさい)ヒソヒソ…

山城(でも、姉さま・・・!)ヒソヒソ…

夕立(これは夕立のミスだから・・・おいて逃げるなんてできないっぽい!)ヒソヒソ…

ジョーンズ?提督「今更作戦会議か?見苦しいぞ!」

扶桑「いいえ提督、いや・・・ジョーンズ博士と呼ばせてもらうわ」

扶桑「私からあなたにお願いがあるの・・・・山城と夕立を、ここから逃がしてほしいの」

433: 2018/04/13(金) 21:16:43.76 ID:elL3IuMQ0
ジョーンズ?提督「・・・何故だ?」

扶桑「この二人は・・・私が今まで利用してたの。私が動きやすいようにね」

扶桑「サンカラ・ストーンの偽造も私が頼んだものよ。だから、二人はナチスとは関係ないの」

扶桑「戦うなら、私と一対一でしましょうか?」

ジョーンズ?提督「ナチスにしては、ずいぶんと礼儀が正しいな。いいだろう、信じてやる」

ジョーンズ?提督「二人とも、部屋を出ていくんだ」

山城「ね、姉さま・・・姉さまに何かあったら山城は・・・」

扶桑「聞こえなかったの?早くここから出なさい。姉の言うことが聞けないの?」

山城「・・・わかり・・・ましたっ・・・!」ギリッ…

夕立「扶桑さん・・・」

山城「夕立、出るわよ」グイッ…

夕立「山城さん!?」スタスタ…

434: 2018/04/13(金) 21:18:05.93 ID:elL3IuMQ0


 ガチャン…


ジョーンズ?提督「これで二人きりか・・・状況が違えば、ロマンチックだったかもしれないのにな」

扶桑「そうかしら?時代と世代を超えた戦い・・・これ以上なくロマンあふれる場面だと思うけど・・・?」ザッ…

ジョーンズ?提督「いい構えじゃないか。君を鞭で打つのに気が引けてきたところだよ」

扶桑(生身で彼に勝てるとは思えない・・・でも、二人を逃がすことができた、もう十分だわ・・・あとは・・・“役”を全うするだけ・・・)

扶桑「さぁ、かかってきなさい・・・!」

ジョーンズ?提督「・・・」シュルル…

    ヒュンッッ!!

扶桑(駄目・・・やっぱり見えな-----)ギュッ…

    バシィィイッ!!

扶桑「・・・?」

扶桑(打たれて・・・ない?)チラッ…

435: 2018/04/13(金) 21:19:37.33 ID:elL3IuMQ0





提督「ぐっ・・・」ヨロッ…

扶桑「あ・・・あなたは・・・?」

提督「君たちを助けに来た・・・」

提督「彼がどんな人間かも、君が今置かれている状況もすべて把握している。下がっているんだ、彼の相手は俺がする」

ジョーンズ?提督「いきなり僕の鞭の前に現れるだなんて・・・その姿といい、君はナチスというよりも邪教徒みたいだな・・・?」シュルル…

青葉『司令官!大丈夫ですか!?』

提督「大丈夫だ。だが、鞭はスーツ越しでも効くものなんだな・・・」

ジョーンズ?提督「敵が二人になったところで僕には関係ないさ」シュルル…

ヒュンッ! 
    ヒュヒュンッ!!
 
扶桑「き、気を付けてください!その男の鞭の腕は本物です!」

長門『T、加勢するか?』

提督「大丈夫だ。俺一人で倒す」

ジョーンズ?提督「見たところ、強固な防具を身に着けているようだが・・・僕の鞭の中を潜り抜け切れるかな・・・?」ヒュンッ…

提督「・・・」スッ…

    チャキッ
  プシュッ!
 
ジョーンズ?提督「ぐっ・・・?なん・・・だ・・・?」フラッ…

    ドシャッ…


扶桑「え・・・?」

青葉『・・・え?』

提督「デザイナー、早速麻酔銃が役に立ったぞ」

明石『・・・あの、それは嬉しいんですけど・・・今の流れは男同士の熱い一対一の戦いでは・・・?』

提督「いや、これであってるさ」


438: 2018/04/13(金) 21:23:32.15 ID:elL3IuMQ0
......
....
..
.



ジョーンズ鎮守府 執務室



ジョーンズ?提督「・・・ここは・・・僕の部屋か・・・?」

扶桑「目が・・・さめましたか?」

山城・夕立「・・・」

ジョーンズ?提督「ああ、ばっちり覚めたよ。なんで二人もいるんだい?」

扶桑「私が連れ戻しました。提督」

ジョーンズ?提督「・・・本当に、僕は騙されやすいみたいだな」

提督「お前が今までやってきた話を聞いたぞ。何度も艦娘を宝さがしという名目で氏地へ送った話をな」

ジョーンズ?提督「冒険の旅は、常に氏と隣り合わせだ。彼女たちだって氏を覚悟で宝を探しに行ったに決まっている。ナチスだと分かった今、それも怪しいがね」

提督「そう思っていたのは・・・お前だけだ」

439: 2018/04/13(金) 21:25:33.95 ID:elL3IuMQ0
ジョーンズ?提督「僕だって好きで送ったんじゃないんだ!艦娘が向かうような海を僕が調査するのは無理だ!」

ジョーンズ?提督「でも、悪しき人間の手に宝が渡るのが見逃せなかった!」

明石『提督・・・彼は大丈夫なんですか?ただのファンかと思いきや・・・』

青葉『なんだか本当にインディ・ジョーンズの子孫だと思えるほどの演技力です』

提督「これは映画じゃない。お前は自分の妄想に艦娘を付き合わせて氏なせるところだった」

ジョーンズ?提督「なぜどいつもこいつも妄想だというんだ!!これは妄想なんかじゃない!ナチスはそうやって人を洗脳していくのか!?」

提督「俺はナチスでもなければ・・・お前はインディ・ジョーンズの子孫でもない」

提督「お前は・・・妄想家で、艦娘を頃しかけた悪党だ」

ジョーンズ?提督「違う・・・違う・・・!」

提督「扶桑、山城、夕立・・・君たちはこの男に今まで苦しめられてきた」

提督「君たちは彼を・・・許すか?許さないか?」


↓3 このジョーンズ?提督を許すか許さないかの選択を。最も安価の高いものを採用します。また、許さなかった場合、どのような罰を与えるかをお願いします

   ※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください

445: 2018/04/13(金) 23:50:15.45 ID:elL3IuMQ0

山城「ふふふ・・・私に面白い考えがあるわ」

扶桑「や、山城?」

夕立「山城さん、顔が怖いっぽい・・・」

山城「そんなにインディ・ジョーンズになりたいなら・・・させてあげるわよ」

提督「言っといてなんだが・・・ほどほどにな?」

ジョーンズ?提督「所詮ナチスか、70年経っても野蛮だな」

山城「ナチスの方がマシだと思わせてあげるわ・・・!」

446: 2018/04/13(金) 23:52:03.28 ID:elL3IuMQ0
......
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数日後


ジョーンズ鎮守府 庭


  ゴロゴロゴロ…

ジョーンズ?提督「おい、やめてくれ!本気で頃すつもりか!?」ダダダ...

明石『インディ・ジョーンズと言ったらこれですよね。転がってくる大岩!』

提督「すごい出来だな・・・」

扶桑「あ、あの・・・このセットは・・・」

山城「近くの山に色々使えるものがあったので使わせてもらいました。ふふふ・・・良い気味ね・・・」

夕立「ちょっと楽しそうっぽい」

山城「あなたも後でやってみる?」

夕立「え、遠慮するっぽい・・・」

ジョーンズ?提督「避けられるものが何もない・・・潰れるっ・・・!」

山城「あら、本当に潰れそうね」ポチッ…

大岩「」ピタッ…

提督「おい、あの技術・・・」

明石『はい、私が少し手を加えてあります!多分氏ぬことは無いと思いますよ』

提督「多分・・・か」

明石『あ、あと回転刃が飛び出したり矢が飛んでくるのもあるのでそれも試してもらいましょう』

ジョーンズ?提督「ハァッ・・・ハァッ・・・」ゼーハー…

山城「さ、次は刃が飛び出す仕掛けでも楽しんでもらいましょうか?」

山城「“悔い改めた者だけが通れるであろう”よ、提督ならこれの意味・・・解りますよね?」

ジョーンズ?提督「勘弁してくれ・・・」

提督「・・・本当に氏なないようにできているんだよな?」

447: 2018/04/13(金) 23:53:32.10 ID:elL3IuMQ0
......
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憲兵基地前


扶桑「あの時は・・・助けていただいてありがとうございました」

山城「話はお聞きしました。姉さまを助けていただいて・・・本当に感謝しています」

提督「それが役目だ。君たちが無事ならよかった」

提督「見つけるのが遅れてすまなかった」

夕立「とんでもないっぽい!どうもありがとう!」

提督「君たちの元には新しい提督が来ることだろう。どうか元気でな」

扶桑「次来る提督は・・・インディ・ジョーンズ好きでないと嬉しいわね」

山城「私、ハリソン・フォードならブレードランナーが好きなのよ」

夕立「夕立はスターウォーズっぽい」

提督「どうやら大丈夫そうだな。次に君たちの元へ来る提督が良い人たちであることを願っているよ」

448: 2018/04/13(金) 23:55:05.88 ID:elL3IuMQ0
......
....
..
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明石「今回の仕事は楽しかったです♪」

提督「君には恐れ入るよ・・・」

青葉「青葉、あれ見てたら映画見たくなっちゃいました!またみんなで映画見ませんか?」

明石「この流れならもちろんインディ・ジョーンズですよね?何作目を見ますか?私は一作目が良いです!あのカーチェイスが見たいです!」

提督「俺は二作目かな。トロッコで逃げるシーンの迫力とスリルは何度見ても最高だ」

長門「二作目はちょっとグロテスクすぎて私にはちょっと・・・三作目だな、コミカルでアクションも面白くてあれが一番好きだ」

青葉「ク・・・クリスタルスカル・・・」ボソッ…

    「・・・」

提督「・・・全部見ようか。ピザを頼んで来る、他の皆も呼んでおいてくれ。今日は楽しく映画鑑賞と行こうか」

明石「いいですね!最高です!プロジェクター用意しときますね!」

青葉「青葉は映画借りてきます!」

長門「なぁ、二作目を見るなら・・・私は途中で一旦席を外してもいいか・・・?」


449: 2018/04/13(金) 23:57:04.20 ID:elL3IuMQ0
ジョーンズ鎮守府編はこれにてお終いです

次回のブラック鎮守府を決めます

第十一話 運び屋艦娘

引用: 提督「ブラック鎮守府バスターズ?」