886: 2014/06/23(月) 23:00:02.15 ID:TsTixNPIo
前回:泣き虫雪風と釣り人提督【その10】
最初から:泣き虫雪風と釣り人提督
――ポ口リ(首)――
(これまでのあらすじ)
艦娘達の快進撃により、深海棲艦は西はインド洋から東は太平洋西部まで制海権を奪還された。
秘密兵器の戦艦棲姫は討伐され、霧の艦隊は契約期限が切れて撤退し、移動要塞離島棲鬼もボコられた。
つまり、航空砲雷撃戦を行うにはあまりにも艦娘たちが強すぎるのだ。
そこで深海棲艦達は一計を案じることにしたのであった。
鎮守府、執務室。いつものようにいつもの如く書類仕事をしている提督に一通の封筒が届けられた。
提督「……果たし状?」
雪風「古風ですね」
提督「いまどきの少女が書くようなキャピキャピした丸文字で書かれてなかったら頷くけどな」
雪風「誤配でしょうか……?」
提督「住所自体は間違ってないが切手が貼ってない辺り直接ぶち込んだのか? あと磯の香りがぷんぷんする」
ぶつくさ言いながら開封し、中の手紙を広げる。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
チキチキ!! 艦娘VS深海棲艦対抗ビーチバレー大会(ポ口リもあるよ)開催のお知らせ By戦艦棲姫
先日のピーコック海戦では敗北を喫した。
だが、海戦は強くとも、スポーツはどうかな!?
腕に覚えのある艦娘を六名連れて来い。ビーチバレーで決着をつけてやる。覚悟するがいい!!
日時:6月**日 一三○○
場所:***海水浴場
提督「うん、読む気失せた」
雪風「しれぇ!?」
提督「それはともかく、事情を皆に話して適当に選ぶか」
887: 2014/06/23(月) 23:02:04.56 ID:TsTixNPIo
鎮守府、食堂。
この鎮守府で艦娘が集まれる場所はここぐらいのものである。
正確には外とか工廠とかあるが全員が椅子に座ってくつろぎながら話せる場所が食堂ぐらいなのだ。
提督「……というわけで適当に選ぶ。既にくじは作成済みだ」
そう言って提督はドン、とくじ箱を机に載せる。
提督「まぁ六名ということはペア三組なんだろう。一度に二つずつ引いてペアを作る。どんな組み合わせでも恨みっこなしだ。イヤーッ!!」
気合一閃、くじ箱に手を突っ込んで引き抜く。
提督「えーと、最上、三隈」
呼ばれた二人が互いに困ったような顔を見合わせる。提督は気にせず次のくじを引く。
提督「阿武隈と、北上」
北上は眉を顰め、阿武隈は顔を青ざめさせる。
提督「最後は妙高と初風」
妙高は落ち着いているが初風はあからさまにガタガタ震えている。
提督「よし決定。深海棲艦の目に物見せてやろうではないか! 何か質問は……はい漣」
漣「これポ口リするの胸じゃなくて首じゃないですかー!!」
提督「今は艦じゃなくて艦娘だから多分大丈夫でしょ」
この鎮守府で艦娘が集まれる場所はここぐらいのものである。
正確には外とか工廠とかあるが全員が椅子に座ってくつろぎながら話せる場所が食堂ぐらいなのだ。
提督「……というわけで適当に選ぶ。既にくじは作成済みだ」
そう言って提督はドン、とくじ箱を机に載せる。
提督「まぁ六名ということはペア三組なんだろう。一度に二つずつ引いてペアを作る。どんな組み合わせでも恨みっこなしだ。イヤーッ!!」
気合一閃、くじ箱に手を突っ込んで引き抜く。
提督「えーと、最上、三隈」
呼ばれた二人が互いに困ったような顔を見合わせる。提督は気にせず次のくじを引く。
提督「阿武隈と、北上」
北上は眉を顰め、阿武隈は顔を青ざめさせる。
提督「最後は妙高と初風」
妙高は落ち着いているが初風はあからさまにガタガタ震えている。
提督「よし決定。深海棲艦の目に物見せてやろうではないか! 何か質問は……はい漣」
漣「これポ口リするの胸じゃなくて首じゃないですかー!!」
提督「今は艦じゃなくて艦娘だから多分大丈夫でしょ」
888: 2014/06/23(月) 23:02:34.04 ID:TsTixNPIo
なんだかんだで当日、午後一時、某海水浴場。
天候は……雨!!
妙高「いませんね……」
阿武隈「雨の中水着とか寒いよぅ……」
提督「おい、どういうことだよ一体」
北上「時間間違えたんじゃないの?」
提督「いや、確かに一三○○と書いてあったはず」ペラリ
~~~~
日時:6月**日 一三○○
場所:***海水浴場
追記:雨天中止
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
提督「……雨天中止じゃねーかザッケンナコラー!!」パァン
最上「そこは先に気づこうよ提督……」
提督「せやな。皆で何か食いに行くか」
三隈「先ほどお昼を食べたばかりですわ」
提督「全く、ままならんな……」
初風「提督のせいだと思うんだけど」
天候は……雨!!
妙高「いませんね……」
阿武隈「雨の中水着とか寒いよぅ……」
提督「おい、どういうことだよ一体」
北上「時間間違えたんじゃないの?」
提督「いや、確かに一三○○と書いてあったはず」ペラリ
~~~~
日時:6月**日 一三○○
場所:***海水浴場
追記:雨天中止
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提督「……雨天中止じゃねーかザッケンナコラー!!」パァン
最上「そこは先に気づこうよ提督……」
提督「せやな。皆で何か食いに行くか」
三隈「先ほどお昼を食べたばかりですわ」
提督「全く、ままならんな……」
初風「提督のせいだと思うんだけど」
889: 2014/06/23(月) 23:03:15.34 ID:TsTixNPIo
――NGシーン――
提督「どんな組み合わせでも恨みっこなしだ。イヤーッ!!」
気合一閃、くじ箱に手を突っ込んで引き抜く。
提督「えーと、深雪と、ぷらずま」
ぷら「沈むほうが悪いのです!!」
深雪「ヤメロー! ヤメロー!!」
漣「命がポ口リじゃないですかー! やだー!!」
提督「どんな組み合わせでも恨みっこなしだ。イヤーッ!!」
気合一閃、くじ箱に手を突っ込んで引き抜く。
提督「えーと、深雪と、ぷらずま」
ぷら「沈むほうが悪いのです!!」
深雪「ヤメロー! ヤメロー!!」
漣「命がポ口リじゃないですかー! やだー!!」
893: 2014/06/24(火) 23:31:43.53 ID:g8FOYlnZo
――狡兎氏して――
鎮守府、執務室
提督「うー資材不足資材不足…ブツブツ」
長月「作戦が完了した」
提督「おかえr……旗艦の長良はどうした?」
長月「報告書を書いた後、『走りこみするから代わりに届けて』と頼まれた」
提督「走りこむついでにここまでくれば良かったのでは」
長月「いいんだ。私も司令官に聞きたいことがあったしな」
提督「なんだなんだ。南方へのバカンスは飽きたという話か」
長月「私たちはあの戦争の時代の艦艇の船魂で、深海棲艦と闘うために今一度生を受けた」
提督「そうだな」
長月「……深海棲艦と闘って、負けたらそれまでだ。だが、勝ったら? 勝った後私たちはどうなる? どうすればいい?」
提督「多分俺も本業に戻ることになるだろうし……引き続き俺の元で働けばいいんじゃね?」
長月「というと……漁業を?」
提督「そうだ。それに輸送業や護衛業も有りだろう。深海棲艦がいなくなっても海運がなくなるわけじゃない。むしろ解決してからが本番だ」
長月「そうか……気が楽になった」
提督「だがその前に勝たなきゃただの狸の皮算用だからな。頑張ってくれよ」
長月「あいわかった。任せてもらおう!」
鎮守府、執務室
提督「うー資材不足資材不足…ブツブツ」
長月「作戦が完了した」
提督「おかえr……旗艦の長良はどうした?」
長月「報告書を書いた後、『走りこみするから代わりに届けて』と頼まれた」
提督「走りこむついでにここまでくれば良かったのでは」
長月「いいんだ。私も司令官に聞きたいことがあったしな」
提督「なんだなんだ。南方へのバカンスは飽きたという話か」
長月「私たちはあの戦争の時代の艦艇の船魂で、深海棲艦と闘うために今一度生を受けた」
提督「そうだな」
長月「……深海棲艦と闘って、負けたらそれまでだ。だが、勝ったら? 勝った後私たちはどうなる? どうすればいい?」
提督「多分俺も本業に戻ることになるだろうし……引き続き俺の元で働けばいいんじゃね?」
長月「というと……漁業を?」
提督「そうだ。それに輸送業や護衛業も有りだろう。深海棲艦がいなくなっても海運がなくなるわけじゃない。むしろ解決してからが本番だ」
長月「そうか……気が楽になった」
提督「だがその前に勝たなきゃただの狸の皮算用だからな。頑張ってくれよ」
長月「あいわかった。任せてもらおう!」
894: 2014/06/24(火) 23:32:22.46 ID:g8FOYlnZo
厨二病のケがあるのは菊月ではないか? 提督は訝しんだ
898: 2014/06/25(水) 22:54:10.62 ID:roIdzHI1o
――艤装を混同することはないのです――
鎮守府、入渠ドック。
艦娘はここで手当を受けて休養に入る。また、海戦で傷ついた艦娘の艤装はここに預ける事になる。
提督「うーん、誰が誰のだかわからん」
彼の目の前には修理済みの背部艤装が4つ。第七駆逐隊の朧・曙・漣・潮のものである。
提督「別に名札とかもないしどうやって区別つけてるんだ?」
そこへ入ってくる朧。
朧「提督、どうしました?」
提督「いやなに、どうやってお前らが自分たちの艤装を見分けてるか気になってな」
朧「簡単ですよ」
そう言うと朧はぽんぽん、と手拍子を軽く打った。
並んだ艤装の一つからかさこそとカニが出てくる。
朧「これがアタシの艤装です」
カニの出てきた艤装を背負う。
朧「では、朧、遠征に出撃します!」
提督「お、おう」
そのまま出て行く朧を見送る。
提督「……朧以外わかんねーじゃん!!」
鎮守府、入渠ドック。
艦娘はここで手当を受けて休養に入る。また、海戦で傷ついた艦娘の艤装はここに預ける事になる。
提督「うーん、誰が誰のだかわからん」
彼の目の前には修理済みの背部艤装が4つ。第七駆逐隊の朧・曙・漣・潮のものである。
提督「別に名札とかもないしどうやって区別つけてるんだ?」
そこへ入ってくる朧。
朧「提督、どうしました?」
提督「いやなに、どうやってお前らが自分たちの艤装を見分けてるか気になってな」
朧「簡単ですよ」
そう言うと朧はぽんぽん、と手拍子を軽く打った。
並んだ艤装の一つからかさこそとカニが出てくる。
朧「これがアタシの艤装です」
カニの出てきた艤装を背負う。
朧「では、朧、遠征に出撃します!」
提督「お、おう」
そのまま出て行く朧を見送る。
提督「……朧以外わかんねーじゃん!!」
899: 2014/06/25(水) 22:55:39.90 ID:roIdzHI1o
――このSSは鋼鉄少女を応援してるので磯風と野分はよ来い――
彼の目の前には修理済みの背部艤装が3つ。第七駆逐隊の曙・漣・潮のものである。
提督「朧以外はどうやって区別つけてるんだ?」
そこへ入ってくる漣。
漣「どうしましたか、ご主人様?」
提督「いやなに、かくかくしかじか」
漣「まるまるうまうまというわけですね。そんなの簡単ですよ」
ばちこん、と大げさにウィンクする漣。
漣「艤鎧、装…○!!」
提督「そこ伏字にすんの!?」
艤装の一つが光の粒となり魔法少女の変身バンクの如く漣を包み込み、気づいたときには完全装備の漣が目の前に立っていた。
漣「こういうことできますし間違えっこないですよ。じゃ、ご主人様遠征行って来ますね」
提督「お、おう」
そのまま出て行く漣を見送る。
提督「……そういや艤装も彼女たちの一部だったな……」
彼の目の前には修理済みの背部艤装が3つ。第七駆逐隊の曙・漣・潮のものである。
提督「朧以外はどうやって区別つけてるんだ?」
そこへ入ってくる漣。
漣「どうしましたか、ご主人様?」
提督「いやなに、かくかくしかじか」
漣「まるまるうまうまというわけですね。そんなの簡単ですよ」
ばちこん、と大げさにウィンクする漣。
漣「艤鎧、装…○!!」
提督「そこ伏字にすんの!?」
艤装の一つが光の粒となり魔法少女の変身バンクの如く漣を包み込み、気づいたときには完全装備の漣が目の前に立っていた。
漣「こういうことできますし間違えっこないですよ。じゃ、ご主人様遠征行って来ますね」
提督「お、おう」
そのまま出て行く漣を見送る。
提督「……そういや艤装も彼女たちの一部だったな……」
903: 2014/06/28(土) 06:37:15.26 ID:E1mTan8Oo
――最新鋭ー最新鋭ー震電改はとってもとっても最新鋭ーだからよこせ――
鎮守府、工廠。入渠ドックでは修理しか行わないので装備のメンテなどは基本的にこちらで行う。
自室に艤装を持ち込んでメンテするものもいるが工廠のほうが用具が揃っているのでそれほど数は多くない。
提督「おや、飛鷹がいるな。珍しい」
飛鷹「あら、提督。暇なら艦載機の整備手伝ってくれない?」
提督「そんな事言ったってやり方知らんぞ」
飛鷹「これと同じように和紙を切り抜いて二つ折りにすればいいから。はい」
そう言うと飛鷹はサンプルの式紙と和紙の束とはさみを提督に渡した。
提督「まぁいいけどさぁ……」
提督はぶつくさ言いながらも隣に座り、作業を開始する。
提督「そういや、艦載機と一口に言ってもいろいろあるはずだが同じでいいのか?」
飛鷹「いいのよ。術でそれぞれ飛ばすときに変えるから」
提督「というか発艦方法の違う空母間で艦載機を融通できる仕組みがわからん」
飛鷹「そういうこと? ちょっとこれを見て」
飛鷹は自分の巻物を取り出す。そのまま器用にくるくる広げていくと、なにやらスリーブめいたものにカードが挿入されている。
飛鷹「私たち空母は甲板のスロットに艦載機のカードを仕込んで術によって実体化させてるの。飛ばす方法が違うだけで基本はみんな一緒よ」
提督「妖精が乗ってたと思うんだが」
飛鷹「実体化したときにいつの間にか乗ってるのよね……」
提督「あと副砲とか物理的に腰に吊るしてた(>>232)気がするが」
飛鷹「あれね。腰に吊るそうがカードにして挿そうがつけてれば実際どこでもいいのよね」
提督「めっちゃアバウトだなというかあれカードにも出来たのかよ」
飛鷹「物理的に換装すると格好いい派が多数だから空母艦娘以外だとあまり見ないけど」
提督「まぁせっかく四連装酸素魚雷装備しても見た目三連装の通常魚雷だと悲しいよな……」
鎮守府、工廠。入渠ドックでは修理しか行わないので装備のメンテなどは基本的にこちらで行う。
自室に艤装を持ち込んでメンテするものもいるが工廠のほうが用具が揃っているのでそれほど数は多くない。
提督「おや、飛鷹がいるな。珍しい」
飛鷹「あら、提督。暇なら艦載機の整備手伝ってくれない?」
提督「そんな事言ったってやり方知らんぞ」
飛鷹「これと同じように和紙を切り抜いて二つ折りにすればいいから。はい」
そう言うと飛鷹はサンプルの式紙と和紙の束とはさみを提督に渡した。
提督「まぁいいけどさぁ……」
提督はぶつくさ言いながらも隣に座り、作業を開始する。
提督「そういや、艦載機と一口に言ってもいろいろあるはずだが同じでいいのか?」
飛鷹「いいのよ。術でそれぞれ飛ばすときに変えるから」
提督「というか発艦方法の違う空母間で艦載機を融通できる仕組みがわからん」
飛鷹「そういうこと? ちょっとこれを見て」
飛鷹は自分の巻物を取り出す。そのまま器用にくるくる広げていくと、なにやらスリーブめいたものにカードが挿入されている。
飛鷹「私たち空母は甲板のスロットに艦載機のカードを仕込んで術によって実体化させてるの。飛ばす方法が違うだけで基本はみんな一緒よ」
提督「妖精が乗ってたと思うんだが」
飛鷹「実体化したときにいつの間にか乗ってるのよね……」
提督「あと副砲とか物理的に腰に吊るしてた(>>232)気がするが」
飛鷹「あれね。腰に吊るそうがカードにして挿そうがつけてれば実際どこでもいいのよね」
提督「めっちゃアバウトだなというかあれカードにも出来たのかよ」
飛鷹「物理的に換装すると格好いい派が多数だから空母艦娘以外だとあまり見ないけど」
提督「まぁせっかく四連装酸素魚雷装備しても見た目三連装の通常魚雷だと悲しいよな……」
907: 2014/07/02(水) 06:17:03.68 ID:jLmT5ENio
―― 一人だけオーパーツ ――
鎮守府、入渠ドック。
提督の目の前には修理済みの背部艤装が8つ。吹雪・白雪・初雪・深雪・叢雲・磯波・綾波・敷波のものである。
提督「うーん、誰が誰のだかわからん……といいたいところだが」
どう見ても一つだけ異質である。
艦娘について疎い者に「この中で吹雪型でないものの艤装が有ります」と問えば100人中100人が叢雲の艤装を指差すだろう。
提督「叢雲のだけ完全に別モンだよな……」
叢雲「何私の艤装ジロジロ見てんのよ」
提督「他の吹雪型……いや特型と違いすぎてるからな。初春や子日のほうが近いぐらいだ」
叢雲「私たちも詳しくは知らないんだけど艦魂を顕現させるためのカラダの創造者が深く関わってるらしいわ。あの猫吊るしの受け売りだけどね」
提督「初耳だよそれ」
叢雲「ま、そういうことよ」
提督「……自分が他の姉妹と違いすぎてるから気になって聞いたとか?」
叢雲「!! そ、そんなわけないじゃない!!」
提督「まぁ俺もお前たちも全容を全く知らぬまま未知の敵と戦ってるって点では一緒だ。というか全部開示しろよあのドヤ顔め」
叢雲「べ、別にあんたのために闘ってるんじゃないんだから!!」
提督「俺はそんなこと言ってないが。まぁほれ遠征行った行った」
鎮守府、入渠ドック。
提督の目の前には修理済みの背部艤装が8つ。吹雪・白雪・初雪・深雪・叢雲・磯波・綾波・敷波のものである。
提督「うーん、誰が誰のだかわからん……といいたいところだが」
どう見ても一つだけ異質である。
艦娘について疎い者に「この中で吹雪型でないものの艤装が有ります」と問えば100人中100人が叢雲の艤装を指差すだろう。
提督「叢雲のだけ完全に別モンだよな……」
叢雲「何私の艤装ジロジロ見てんのよ」
提督「他の吹雪型……いや特型と違いすぎてるからな。初春や子日のほうが近いぐらいだ」
叢雲「私たちも詳しくは知らないんだけど艦魂を顕現させるためのカラダの創造者が深く関わってるらしいわ。あの猫吊るしの受け売りだけどね」
提督「初耳だよそれ」
叢雲「ま、そういうことよ」
提督「……自分が他の姉妹と違いすぎてるから気になって聞いたとか?」
叢雲「!! そ、そんなわけないじゃない!!」
提督「まぁ俺もお前たちも全容を全く知らぬまま未知の敵と戦ってるって点では一緒だ。というか全部開示しろよあのドヤ顔め」
叢雲「べ、別にあんたのために闘ってるんじゃないんだから!!」
提督「俺はそんなこと言ってないが。まぁほれ遠征行った行った」
908: 2014/07/02(水) 06:18:32.69 ID:jLmT5ENio
―― 準備は出来ているか? 俺は出来てない ――
飛龍「艦隊帰投しました! 次はMI作戦ですか?」
提督「……そうだ」
飛龍「えっ」
提督「そうだ」
飛龍「……本当に?」
提督「そうだ」
飛龍「ということは近日中に……?」
提督「既に始まっている」
飛龍「!?」
提督「資材の備蓄、改二候補の重点育成、装備の充実……。史上最大の戦いは既に始まっていたのだ。深海棲艦よ、覚悟するがいい!」
ビシ、と海の向こうに指を突きつける。
提督「あ、ノリで言ってしまったが他のみんなには内緒な」
飛龍「アッハイ」
飛龍「艦隊帰投しました! 次はMI作戦ですか?」
提督「……そうだ」
飛龍「えっ」
提督「そうだ」
飛龍「……本当に?」
提督「そうだ」
飛龍「ということは近日中に……?」
提督「既に始まっている」
飛龍「!?」
提督「資材の備蓄、改二候補の重点育成、装備の充実……。史上最大の戦いは既に始まっていたのだ。深海棲艦よ、覚悟するがいい!」
ビシ、と海の向こうに指を突きつける。
提督「あ、ノリで言ってしまったが他のみんなには内緒な」
飛龍「アッハイ」
916: 2014/07/03(木) 05:56:40.08 ID:FXQK99Z9o
―― イチャイチャ? 知らない子ですね ――
あきつ丸「提督殿」
提督「どうした」
あきつ丸「三機目のカ号を入手したのはいつでありますか?」
提督「ええと……二週間前だ」
あきつ丸「羽黒殿の対空改修が終わったのはいつでありますか?」
提督「……二週間前だ」
あきつ丸「もう一つ質問よろしいでありますか? 新たにカ号を持ってきたあきつ丸はどこにいったでありますか?」
提督「……君のような勘のいい陸軍は って霊的に同一人物だからわかってるでしょ!?」
あきつ丸「男女のたわいもない会話にはこのような冗句が必須と」
提督「どこ情報だよ!?」
あきつ丸「訳あってソースは話せないであります」
提督「読み方の違いの問題じゃねーから!!」
あきつ丸「提督殿もなんだかんだでノリノリであります」
提督「で、本題は何だよ」
あきつ丸「いえ、別にないであります。強いて言えば提督殿とちょっと『こいきなとぉく』をしてみることであります」
提督「あぁもう! あぁもう!!」
あきつ丸「提督殿」
提督「どうした」
あきつ丸「三機目のカ号を入手したのはいつでありますか?」
提督「ええと……二週間前だ」
あきつ丸「羽黒殿の対空改修が終わったのはいつでありますか?」
提督「……二週間前だ」
あきつ丸「もう一つ質問よろしいでありますか? 新たにカ号を持ってきたあきつ丸はどこにいったでありますか?」
提督「……君のような勘のいい陸軍は って霊的に同一人物だからわかってるでしょ!?」
あきつ丸「男女のたわいもない会話にはこのような冗句が必須と」
提督「どこ情報だよ!?」
あきつ丸「訳あってソースは話せないであります」
提督「読み方の違いの問題じゃねーから!!」
あきつ丸「提督殿もなんだかんだでノリノリであります」
提督「で、本題は何だよ」
あきつ丸「いえ、別にないであります。強いて言えば提督殿とちょっと『こいきなとぉく』をしてみることであります」
提督「あぁもう! あぁもう!!」
921: 2014/07/03(木) 22:46:29.62 ID:FXQK99Z9o
―― 3ヶ月待たされてる間にLv99になってしまったんですが(憤怒) ――
提督「七月か……ついに榛名の改装が来るな……」
榛名「はい! この日の為に練度も十分上げました!」
提督「卯月探してたら上がってたというのが真相だがな」
そして七月。猫吊るしが大本営直属の妖精をつれてきて大改修を行う日がやってきた。
提督「さーて前情報から行くと妙高の改二だろうなー。レベルもうちょっと必要かなー」
榛名「あの、提督、榛名の改二は……?」
提督「呉の空襲の日にあわせた今月下旬じゃね? 大本営はだいたいそういうところにこだわるし」
榛名「」
提督「ん、どうした榛名」
榛名「はい、榛名は大丈夫です」(マグロ目)
提督「大丈夫そうには見えないが」
榛名「ハイ、ハルナハダイジョウブデス」(マグロ目)
提督「……衛生兵ー! えいsいや明石だ。明石はどこだー!!」
提督「七月か……ついに榛名の改装が来るな……」
榛名「はい! この日の為に練度も十分上げました!」
提督「卯月探してたら上がってたというのが真相だがな」
そして七月。猫吊るしが大本営直属の妖精をつれてきて大改修を行う日がやってきた。
提督「さーて前情報から行くと妙高の改二だろうなー。レベルもうちょっと必要かなー」
榛名「あの、提督、榛名の改二は……?」
提督「呉の空襲の日にあわせた今月下旬じゃね? 大本営はだいたいそういうところにこだわるし」
榛名「」
提督「ん、どうした榛名」
榛名「はい、榛名は大丈夫です」(マグロ目)
提督「大丈夫そうには見えないが」
榛名「ハイ、ハルナハダイジョウブデス」(マグロ目)
提督「……衛生兵ー! えいsいや明石だ。明石はどこだー!!」
922: 2014/07/03(木) 22:47:39.15 ID:FXQK99Z9o
―― 軽空母や軽巡洋艦は搭載力や耐久力と引き換えに対潜攻撃能力を得ている気がする ――
龍驤「……なんでや……改二になったのに何で胸は成長せんのや……」
提督「艦暦考えるにもう十分大人だからじゃねーの?」
龍驤「キミほんまデリカシーないやっちゃなー。乙女の繊細な……こう、わからへん?」
提督「逆に考えよう。胸が大きい艦娘の真似をすればいい。正規空母たちのように長弓を使うとか」
龍驤「あれ結構腕の力いるんよ……トイウカキョニュウデユミツカウトカブツブツ」
提督「ちとちよみたくカラクリ人形ならぬカラクリ艦載機とか」
龍驤「あれ意外と繊細でな。うまいこと飛ばさんとすぐ墜落するねん」
提督「試したことあったのかよ。あきつ丸の走馬灯とか」
龍驤「火気厳禁とか論外や論外」
提督「飛鷹隼鷹みたいに陰陽術で」
龍驤「それもともとウチらの手法やって!!」
提督「手詰まりだな」
龍驤「……そうや、バルジや! 中型バルジつくってぇな!! 開発出来るようなったって資料みたで!」
提督「期待はするなよ?」
その後、中型バルジが作成され、装備することになった。龍驤の足部艤装に。
開発妖精「これでぎょらいがきてもあんしんですね?」
龍驤「なんでや!! なんで胸じゃないんや!!」
開発妖精「ばるじはそーゆーものですし?」
龍驤「……なんでや……改二になったのに何で胸は成長せんのや……」
提督「艦暦考えるにもう十分大人だからじゃねーの?」
龍驤「キミほんまデリカシーないやっちゃなー。乙女の繊細な……こう、わからへん?」
提督「逆に考えよう。胸が大きい艦娘の真似をすればいい。正規空母たちのように長弓を使うとか」
龍驤「あれ結構腕の力いるんよ……トイウカキョニュウデユミツカウトカブツブツ」
提督「ちとちよみたくカラクリ人形ならぬカラクリ艦載機とか」
龍驤「あれ意外と繊細でな。うまいこと飛ばさんとすぐ墜落するねん」
提督「試したことあったのかよ。あきつ丸の走馬灯とか」
龍驤「火気厳禁とか論外や論外」
提督「飛鷹隼鷹みたいに陰陽術で」
龍驤「それもともとウチらの手法やって!!」
提督「手詰まりだな」
龍驤「……そうや、バルジや! 中型バルジつくってぇな!! 開発出来るようなったって資料みたで!」
提督「期待はするなよ?」
その後、中型バルジが作成され、装備することになった。龍驤の足部艤装に。
開発妖精「これでぎょらいがきてもあんしんですね?」
龍驤「なんでや!! なんで胸じゃないんや!!」
開発妖精「ばるじはそーゆーものですし?」
931: 2014/07/06(日) 22:59:27.33 ID:rWFPLkE6o
―― 君はまだ灰被りとかよくよく考えるとひどいことですね? わかったか ――
鎮守府執務室。秘書艦ないし開発担当でない艦娘がここに来るのは大体陳情のためである。
暁「司令官ってば暁のこと子供扱いしてる気がするわ! 一人前のレディなのに!」
提督「そりゃなぁ? そもそも『一人前のレディ』とは何か説明できるか?」
暁「うっ、それは、その……」
提督「わからないからって心配するこたぁない。一人前のレディな艦娘に訊けばいい。俺? もともと海の男なパンピーが知るわけなかろう?」
~~~~~~
鎮守府廊下。
暁「うー、ごまかされた気がする。でも訊きに行くのはありかも」
雪風「あれ、暁ちゃん? 何か悩んでます?」
暁「ひゃうっ!? ……雪風じゃない。おどかさないでよ」
雪風「悩み事だったら相談に乗りますよ? しれぇには言いづらいこともあるかもしれませんし」
暁「司令官にも話したんだけどかくかくしかじか」
雪風「一人前のレディですか……」
暁「雪風とかどうなの? 司令官とケッコンして何か変わった?」
雪風「しれぇと一緒に寝るようになった以外は変わりませんが……そうです!」
暁「?」
雪風「最近着任した、新しい戦艦の艦娘がレディっぽい雰囲気を漂わせてました!」
暁「戦艦寮ね。行ってみるわ!」
~~~~~~
鎮守府、戦艦寮。
金剛型二部屋、伊勢型、扶桑型、長門型、大和型。そして、新たに増築されたと思しき部屋……。
暁「ここが、その、レディなひとの部屋ね。深呼吸深呼吸……」スーハースーハー
そんな暁に後ろからかかる声!!
ビス「あら、駆逐艦の子? 私に何か用かしら?」
暁「ぴょぁぁぁ!?」
ビス「ほらほら、そんなに驚かないの。ここにいるってことは私に用事があるんでしょう?」
暁「え、えと、あの、その、実は……」
かくかくしかじか
ビス「そうね、こんなのはどうかしら?」
鎮守府執務室。秘書艦ないし開発担当でない艦娘がここに来るのは大体陳情のためである。
暁「司令官ってば暁のこと子供扱いしてる気がするわ! 一人前のレディなのに!」
提督「そりゃなぁ? そもそも『一人前のレディ』とは何か説明できるか?」
暁「うっ、それは、その……」
提督「わからないからって心配するこたぁない。一人前のレディな艦娘に訊けばいい。俺? もともと海の男なパンピーが知るわけなかろう?」
~~~~~~
鎮守府廊下。
暁「うー、ごまかされた気がする。でも訊きに行くのはありかも」
雪風「あれ、暁ちゃん? 何か悩んでます?」
暁「ひゃうっ!? ……雪風じゃない。おどかさないでよ」
雪風「悩み事だったら相談に乗りますよ? しれぇには言いづらいこともあるかもしれませんし」
暁「司令官にも話したんだけどかくかくしかじか」
雪風「一人前のレディですか……」
暁「雪風とかどうなの? 司令官とケッコンして何か変わった?」
雪風「しれぇと一緒に寝るようになった以外は変わりませんが……そうです!」
暁「?」
雪風「最近着任した、新しい戦艦の艦娘がレディっぽい雰囲気を漂わせてました!」
暁「戦艦寮ね。行ってみるわ!」
~~~~~~
鎮守府、戦艦寮。
金剛型二部屋、伊勢型、扶桑型、長門型、大和型。そして、新たに増築されたと思しき部屋……。
暁「ここが、その、レディなひとの部屋ね。深呼吸深呼吸……」スーハースーハー
そんな暁に後ろからかかる声!!
ビス「あら、駆逐艦の子? 私に何か用かしら?」
暁「ぴょぁぁぁ!?」
ビス「ほらほら、そんなに驚かないの。ここにいるってことは私に用事があるんでしょう?」
暁「え、えと、あの、その、実は……」
かくかくしかじか
ビス「そうね、こんなのはどうかしら?」
932: 2014/07/06(日) 23:00:22.63 ID:rWFPLkE6o
再び鎮守府執務室
提督「みかんはいつ食っても旨いのだ」ムシャムシャ
そこに扉をバンと開いて入ってくるものあり。暁である。
提督「暁じゃないか。答えは出たのか?」
暁「キ、キ、キスしてくれてもいいのよ?」
恥じらいに頬を染め、目を逸らしながら言い放つ。
提督「……目ぇ瞑りな」
暁「ん……」
言われたとおり目をつぶる暁。
暁の唇に近づく……
チュッ
暁「#$%&!?」
提督「もう目ぇ開けていいぞ」
暁(し、司令官とキスしちゃった!?)
真っ赤にした頬に手を当て震える。
暁「し、しつらいしまみた!!」
呂律の回らない舌で退室の挨拶をしながら駆け出す。
提督「……みかんに口付けさせただけなんだけどな」
手に持ったみかんの一片を凝視しながらひとりごちる。
提督「これ食ったら間接キスになるのかね? まぁいいか」
指で弾いて口に放り込む。その味は甘酸っぱかった。
提督「みかんはいつ食っても旨いのだ」ムシャムシャ
そこに扉をバンと開いて入ってくるものあり。暁である。
提督「暁じゃないか。答えは出たのか?」
暁「キ、キ、キスしてくれてもいいのよ?」
恥じらいに頬を染め、目を逸らしながら言い放つ。
提督「……目ぇ瞑りな」
暁「ん……」
言われたとおり目をつぶる暁。
暁の唇に近づく……
チュッ
暁「#$%&!?」
提督「もう目ぇ開けていいぞ」
暁(し、司令官とキスしちゃった!?)
真っ赤にした頬に手を当て震える。
暁「し、しつらいしまみた!!」
呂律の回らない舌で退室の挨拶をしながら駆け出す。
提督「……みかんに口付けさせただけなんだけどな」
手に持ったみかんの一片を凝視しながらひとりごちる。
提督「これ食ったら間接キスになるのかね? まぁいいか」
指で弾いて口に放り込む。その味は甘酸っぱかった。
933: 2014/07/06(日) 23:01:25.44 ID:rWFPLkE6o
ビスマルク来たのでもう何も怖くない(来たのは9日ほど前だが)
937: 2014/07/07(月) 22:21:39.59 ID:nJXIlvaxo
―― 客船がお嬢様だという風潮 ――
提督「隼鷹、前々から思ってたんだけどさー」
隼鷹「なんだい、提督?」
提督「何でそんなスカムでパンクなトゲトゲツンツンヘアーなんだよ」
隼鷹「あぁ、これねぇ。飛鷹見ればわかるだろうけどアタシ達、元が商船だからお嬢様気質じゃん?」
提督「そこらの因果関係がよくわからないが本人がそう言うんならそうなんだろうな」
隼鷹「それでさ。こういう風に髪を尖らせたりフランクな言葉遣いしたりして敵にナメられないようにするわけよ」
提督「ヒャッハーとか言うならモヒカンにするくらいの気合が必要なのでは。あと棘付き肩パッド」
隼鷹「やだねぇ、提督。髪は乙女の命だよ?」
提督「整髪剤で固めるのはいいのか?」
隼鷹「もちろんよくないしそんなの使ってないよ。ちょっと一房触ってみな」
提督「さらっさらだ。……んん? 芯棒かこれ? 紙が巻いてあるけど」
隼鷹「そう、式を使って固定してあるのさ」
提督「技術の無駄遣いだな」
隼鷹「術を解いて言葉遣いも直せば……」
隼鷹が指を鳴らすとツンツンだった髪の毛がさらりと下がり、手櫛を通して整えればまさに令嬢。
提督「ほう、これはこれは」
隼鷹「いかがです、提督?」
提督「まさに深窓の令嬢って感じだな。左手に酒瓶ぶら下げてなけりゃ」
隼鷹「あっはっはっは! それもそうだねぇ!」
あっさり元通りピンと張る髪の毛。
提督「酒も役作りのためか?」
隼鷹「いや、これは個人的嗜好だよぉ」
提督「そうか……」
提督「隼鷹、前々から思ってたんだけどさー」
隼鷹「なんだい、提督?」
提督「何でそんなスカムでパンクなトゲトゲツンツンヘアーなんだよ」
隼鷹「あぁ、これねぇ。飛鷹見ればわかるだろうけどアタシ達、元が商船だからお嬢様気質じゃん?」
提督「そこらの因果関係がよくわからないが本人がそう言うんならそうなんだろうな」
隼鷹「それでさ。こういう風に髪を尖らせたりフランクな言葉遣いしたりして敵にナメられないようにするわけよ」
提督「ヒャッハーとか言うならモヒカンにするくらいの気合が必要なのでは。あと棘付き肩パッド」
隼鷹「やだねぇ、提督。髪は乙女の命だよ?」
提督「整髪剤で固めるのはいいのか?」
隼鷹「もちろんよくないしそんなの使ってないよ。ちょっと一房触ってみな」
提督「さらっさらだ。……んん? 芯棒かこれ? 紙が巻いてあるけど」
隼鷹「そう、式を使って固定してあるのさ」
提督「技術の無駄遣いだな」
隼鷹「術を解いて言葉遣いも直せば……」
隼鷹が指を鳴らすとツンツンだった髪の毛がさらりと下がり、手櫛を通して整えればまさに令嬢。
提督「ほう、これはこれは」
隼鷹「いかがです、提督?」
提督「まさに深窓の令嬢って感じだな。左手に酒瓶ぶら下げてなけりゃ」
隼鷹「あっはっはっは! それもそうだねぇ!」
あっさり元通りピンと張る髪の毛。
提督「酒も役作りのためか?」
隼鷹「いや、これは個人的嗜好だよぉ」
提督「そうか……」
943: 2014/07/08(火) 20:50:22.44 ID:SCVYdEFno
―― 提督の個人的感想であって実際彼女たちをそういうものと規定するものではないですね? ――
提督「うーむ」
最上「どうしたんだい、提督?」
提督「いやー、ちょっと考えてたんだよ。最上型姉妹は何かお嬢様っぽいってなー」
最上「そうかな?」
提督「熊野は言うまでもなくセレブな生活に染まって下々の生活がよくわかってないタイプ系のお嬢様。一人で行動させると危ない」
最上「うん、まぁその、うん」
提督「鈴谷はそうだなぁ……こう箱入り娘にせず育てた場合みたいな?」
最上「疑問系なの?」
提督「俺の偏見だと思うが女子高生ってあんなモンじゃないか?」
最上「そうかなぁ」
提督「三隈はそうだな。蝶よ花よと育てられた不思議系。何をどうやったらくまりんこなんて出てくるんだ。『み』はどこいったんだよ!!」
最上「僕に当たられても困るなぁ……」
提督「で、最上。名家だけど女の子ばっかで男の跡継ぎがいないから男の子として育てられたタイプ!!」
最上「そこ強調するとこ!?」
提督「一昔前の封建社会的な世界観的な話ではよくある話だろう? もちろん俺の勝手な想像だが」
最上「ボーイッシュなところがあるのは認めるけど……」
提督「と言うかなんでお嬢様なんだろうな」
最上「うーん……」
提督「まぁふと思っただけだ。気にすんな」
その後しばらく重巡寮にて何事か思い悩む最上の姿が見られたという……
提督「うーむ」
最上「どうしたんだい、提督?」
提督「いやー、ちょっと考えてたんだよ。最上型姉妹は何かお嬢様っぽいってなー」
最上「そうかな?」
提督「熊野は言うまでもなくセレブな生活に染まって下々の生活がよくわかってないタイプ系のお嬢様。一人で行動させると危ない」
最上「うん、まぁその、うん」
提督「鈴谷はそうだなぁ……こう箱入り娘にせず育てた場合みたいな?」
最上「疑問系なの?」
提督「俺の偏見だと思うが女子高生ってあんなモンじゃないか?」
最上「そうかなぁ」
提督「三隈はそうだな。蝶よ花よと育てられた不思議系。何をどうやったらくまりんこなんて出てくるんだ。『み』はどこいったんだよ!!」
最上「僕に当たられても困るなぁ……」
提督「で、最上。名家だけど女の子ばっかで男の跡継ぎがいないから男の子として育てられたタイプ!!」
最上「そこ強調するとこ!?」
提督「一昔前の封建社会的な世界観的な話ではよくある話だろう? もちろん俺の勝手な想像だが」
最上「ボーイッシュなところがあるのは認めるけど……」
提督「と言うかなんでお嬢様なんだろうな」
最上「うーん……」
提督「まぁふと思っただけだ。気にすんな」
その後しばらく重巡寮にて何事か思い悩む最上の姿が見られたという……
948: 2014/07/09(水) 20:57:31.35 ID:HW6cICObo
―― 特段艦種とか変わったわけでもないのに着任時の台詞が変更されているのだ ――
提督「これで羽黒も改二だな」
羽黒「頂いた装備、大切に使います!」
提督「しかし、着任当時のことを思い出すなぁ。なんで初対面の相手に謝られてんだよ俺」
羽黒「あの時ですね……」
~~~~~~
過去・バシー沖
雪風「しれぇ、敵旗艦鹵獲しました!」
提督「Zzz...」
雪風「もー、しれぇ寝ちゃってます。とにかく、敵は撃退したので帰投しますね」
工廠
提督「うー、ねみぃ。んじゃ敵艦解体すっか」
寝起きでやり方がぞんざいになっていた提督は返り血をまともに浴びてしまった。
提督「うぇ~、後で着替えよっと。……ん、これ新艦じゃね?」
ドロップを妖精さんに投げ渡す。あっという間に艦娘が出来上がる。
羽黒「羽黒です。妙高型重巡洋艦の末っ子d……」
羽黒は見てしまった。全身に血を浴び、刃物を持った恐ろしい男の姿を。
羽黒「あ……あの、ごめんなさい!!」ダッ
提督「???」
~~~~~~
羽黒「あれホント怖かったんですよ」
提督「うん、着替えに戻るときに雪風が俺の姿見て泣き出してたし着替える前に鏡見たとき我ながらちょっと引いた」
羽黒「先に水を浴びるなどすればよかったのでは……」
提督「これで羽黒も改二だな」
羽黒「頂いた装備、大切に使います!」
提督「しかし、着任当時のことを思い出すなぁ。なんで初対面の相手に謝られてんだよ俺」
羽黒「あの時ですね……」
~~~~~~
過去・バシー沖
雪風「しれぇ、敵旗艦鹵獲しました!」
提督「Zzz...」
雪風「もー、しれぇ寝ちゃってます。とにかく、敵は撃退したので帰投しますね」
工廠
提督「うー、ねみぃ。んじゃ敵艦解体すっか」
寝起きでやり方がぞんざいになっていた提督は返り血をまともに浴びてしまった。
提督「うぇ~、後で着替えよっと。……ん、これ新艦じゃね?」
ドロップを妖精さんに投げ渡す。あっという間に艦娘が出来上がる。
羽黒「羽黒です。妙高型重巡洋艦の末っ子d……」
羽黒は見てしまった。全身に血を浴び、刃物を持った恐ろしい男の姿を。
羽黒「あ……あの、ごめんなさい!!」ダッ
提督「???」
~~~~~~
羽黒「あれホント怖かったんですよ」
提督「うん、着替えに戻るときに雪風が俺の姿見て泣き出してたし着替える前に鏡見たとき我ながらちょっと引いた」
羽黒「先に水を浴びるなどすればよかったのでは……」
954: 2014/07/10(木) 22:23:28.12 ID:JVGWc1INo
―― バリボー!! ――
これまでのあらすじ
果たし状を突きつけられた提督一行は有志をくじ引きで募って戦場に挑んだが
「いませんね……」 「おい、どういうことだよ一体」雨天中止……
~~~
鎮守府、執務室
雪風「しれぇ、通信が入ってます!!」
提督「お、深海棲艦に叩きつけた果たし状の返信が来てるよしよし」
雪風「どうやって送ったんですか?」
提督「鎮守府近海の駆逐艦をちょっとメッセンジャーにこれをな」
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
艦娘VS深海棲艦対抗ビーチバレー大会(ポ口リはない)開催のお知らせ By提督
テメェの都合で中止されてムカついた。以下から選んで返信したのち二人以上で所定の日時に来なさい。わかったか
(はい) Yes
日時:7月**日 一三○○
場所:***海水浴場
備考:雨天決行
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
雪風「しれぇ……」
雪風にかわいそうな人を見るような目で見られている気がするが気にしないことにする。
これまでのあらすじ
果たし状を突きつけられた提督一行は有志をくじ引きで募って戦場に挑んだが
「いませんね……」 「おい、どういうことだよ一体」雨天中止……
~~~
鎮守府、執務室
雪風「しれぇ、通信が入ってます!!」
提督「お、深海棲艦に叩きつけた果たし状の返信が来てるよしよし」
雪風「どうやって送ったんですか?」
提督「鎮守府近海の駆逐艦をちょっとメッセンジャーにこれをな」
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
艦娘VS深海棲艦対抗ビーチバレー大会(ポ口リはない)開催のお知らせ By提督
テメェの都合で中止されてムカついた。以下から選んで返信したのち二人以上で所定の日時に来なさい。わかったか
(はい) Yes
日時:7月**日 一三○○
場所:***海水浴場
備考:雨天決行
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
雪風「しれぇ……」
雪風にかわいそうな人を見るような目で見られている気がするが気にしないことにする。
955: 2014/07/10(木) 22:24:19.62 ID:JVGWc1INo
某海水浴場
三隈「ビーチバレーはいいんですけど三隈と雪風ちゃんだけなんですか?」
提督「他の前回参加者は忙しかったり休暇出してたりしてたもんでね」
三人とも水着姿である。提督が脱ぐ必要あったかはともかく。
提督「そろそろ時間だから来るはずだが」
雪風「あっ、あれじゃないですか?」
沖から来たる三隻の金色深海棲艦……Flagshipなのだ!!
ヲ級「よくぞ逃げずに来たわね」
提督「いや呼びつけたの俺だから」
タ級「フフ、その減らず口いつまで叩けるかしら?」
ル級「はい、ボール」
ル級が取り出したのはバレー用のボール……と同じぐらいの大きさの鉄球!!
提督「何で鉄球なんだよ!!」
ル級「生身で打ち返したり艤装を使って打ち返したり艦載機を使って打ち返したりして規定のとき点を取るか相手を全員コートに沈めれば勝ち」
三隈「なるほど……」
提督「どこのエクストリームビーチバレーだよ!! 三隈も納得しないでよ!!」
雪風「雪風は沈みません!!」
提督「あぁもう、あぁもう!!!」
三隈「ビーチバレーはいいんですけど三隈と雪風ちゃんだけなんですか?」
提督「他の前回参加者は忙しかったり休暇出してたりしてたもんでね」
三人とも水着姿である。提督が脱ぐ必要あったかはともかく。
提督「そろそろ時間だから来るはずだが」
雪風「あっ、あれじゃないですか?」
沖から来たる三隻の金色深海棲艦……Flagshipなのだ!!
ヲ級「よくぞ逃げずに来たわね」
提督「いや呼びつけたの俺だから」
タ級「フフ、その減らず口いつまで叩けるかしら?」
ル級「はい、ボール」
ル級が取り出したのはバレー用のボール……と同じぐらいの大きさの鉄球!!
提督「何で鉄球なんだよ!!」
ル級「生身で打ち返したり艤装を使って打ち返したり艦載機を使って打ち返したりして規定のとき点を取るか相手を全員コートに沈めれば勝ち」
三隈「なるほど……」
提督「どこのエクストリームビーチバレーだよ!! 三隈も納得しないでよ!!」
雪風「雪風は沈みません!!」
提督「あぁもう、あぁもう!!!」
956: 2014/07/10(木) 22:25:08.19 ID:JVGWc1INo
じゃんけんでサーブ権を得る。相手はヲ級とタ級。ル級曰く「私のほうが強いけど低速戦艦だからなー低速は辛いわー」とのこと
三隈「三隈の立体的な航空砲雷撃戦、始めますわ!」
鉄球を放り上げ、連装砲から弾を放つ。弾は鉄球に……当たらない!
鉄球が三隈めがけて落下する!!
提督「おいおいおい」
雪風「三隈さんっ!!」
鉄球が三隈に直撃するその直前!! 瑞雲が鉄球に体当たりし、網を飛び越えそのまま相手コートに突っ込んだのだ!!
タ級「くっ」
三隈「くまりんこ☆」
雪風「ごわがっだぁ~……」ヘナヘナ
提督「危うくR-18飛び越してR-18G展開になるところだったぞ」
その後も点を取ったりとられたりしたが雪風が幸運でナントカ倒した
雪風「雪風、また生還しました!」
タ級「」プスプス
ヲ級「」プスプス
提督「しかし果たし状出された怒りで果たし状出し返してしまったわけだがこのビーチバレー何か意味あったの?」
ル級「いや別に新しい泊地作ってることから目をそらすためってわけじゃないんだからね」
提督「……性懲りも無く造ってるのかよ」
ル級「あ、やべ」
提督「そうかそうか三隈、撃っちゃっていいぞ」
三隈「み……くまっ!!」ドゥン
ル級「うひー!!」
ル級はノビてる他二人を引っ掴み海の向こうへと逃走して行った……。
提督「……しかし、新しい泊地となると洒落にならんな……。備蓄しないとな……」
のちのAL/MI作戦の始まり……
三隈「三隈の立体的な航空砲雷撃戦、始めますわ!」
鉄球を放り上げ、連装砲から弾を放つ。弾は鉄球に……当たらない!
鉄球が三隈めがけて落下する!!
提督「おいおいおい」
雪風「三隈さんっ!!」
鉄球が三隈に直撃するその直前!! 瑞雲が鉄球に体当たりし、網を飛び越えそのまま相手コートに突っ込んだのだ!!
タ級「くっ」
三隈「くまりんこ☆」
雪風「ごわがっだぁ~……」ヘナヘナ
提督「危うくR-18飛び越してR-18G展開になるところだったぞ」
その後も点を取ったりとられたりしたが雪風が幸運でナントカ倒した
雪風「雪風、また生還しました!」
タ級「」プスプス
ヲ級「」プスプス
提督「しかし果たし状出された怒りで果たし状出し返してしまったわけだがこのビーチバレー何か意味あったの?」
ル級「いや別に新しい泊地作ってることから目をそらすためってわけじゃないんだからね」
提督「……性懲りも無く造ってるのかよ」
ル級「あ、やべ」
提督「そうかそうか三隈、撃っちゃっていいぞ」
三隈「み……くまっ!!」ドゥン
ル級「うひー!!」
ル級はノビてる他二人を引っ掴み海の向こうへと逃走して行った……。
提督「……しかし、新しい泊地となると洒落にならんな……。備蓄しないとな……」
のちのAL/MI作戦の始まり……
957: 2014/07/10(木) 22:26:29.40 ID:JVGWc1INo
ビーチバレー後日談と絡めたら予想以上に長くなったな……
960: 2014/07/11(金) 22:33:59.95 ID:tKoH1JrEo
―― 見たら飛ぶ(精神が) ――
鬼怒「提督、訓練しよ、訓練!!」
提督「艦娘はともかく俺が訓練する理由が見つからないが」
鬼怒「射撃場に誰もいないときに砲撃の練習してるの知ってるよ」
提督「あれはただの気晴らしだし、別に隠す気もないからな」
鬼怒「だから訓練しよっ!」
提督「まぁたまには訓練の様子見るのもいいか」
艦娘訓練中……
鬼怒「ふー、いい汗かいた!」
提督「お疲れさん。片付けとか俺がやっておくから先に帰ってな」
鬼怒「はーい」
おとなしく訓練場から退出する鬼怒
鬼怒「といったけど、こうやって一人になったときを見計らって練習してるんだよね。砲撃音聞こえるし」
そう呟いて引き返す。
鬼怒「さーってどんな調子かな?」
そっとドアを開け隙間からのz
鬼怒「提督、訓練しよ、訓練!!」
提督「艦娘はともかく俺が訓練する理由が見つからないが」
鬼怒「射撃場に誰もいないときに砲撃の練習してるの知ってるよ」
提督「あれはただの気晴らしだし、別に隠す気もないからな」
鬼怒「だから訓練しよっ!」
提督「まぁたまには訓練の様子見るのもいいか」
艦娘訓練中……
鬼怒「ふー、いい汗かいた!」
提督「お疲れさん。片付けとか俺がやっておくから先に帰ってな」
鬼怒「はーい」
おとなしく訓練場から退出する鬼怒
鬼怒「といったけど、こうやって一人になったときを見計らって練習してるんだよね。砲撃音聞こえるし」
そう呟いて引き返す。
鬼怒「さーってどんな調子かな?」
そっとドアを開け隙間からのz
961: 2014/07/11(金) 22:34:46.73 ID:tKoH1JrEo
軽巡艦娘寮・長良型三号室
阿武隈「ふんふふ~ん♪」
鬼怒「……」
阿武隈「おかえり~、ってどうしたの!? 顔色悪いよ!?」
鬼怒「……ちょっと、寝込むね……」
そう言うと鬼怒はベッドに倒れこんだ。
阿武隈「ちょ、ちょっとちょっと!?」
翌朝まで鬼怒が起きることはなく、倒れた理由も黙して語ることはなかった……。
阿武隈「ふんふふ~ん♪」
鬼怒「……」
阿武隈「おかえり~、ってどうしたの!? 顔色悪いよ!?」
鬼怒「……ちょっと、寝込むね……」
そう言うと鬼怒はベッドに倒れこんだ。
阿武隈「ちょ、ちょっとちょっと!?」
翌朝まで鬼怒が起きることはなく、倒れた理由も黙して語ることはなかった……。
965: 2014/07/14(月) 22:48:09.01 ID:VNi++etko
―― 養殖を否定しないスタイル ――
提督「この演習で衣笠の練度は55……。すなわち、改二だ!!」
衣笠「衣笠さんにお任せ!!」
提督「というわけで武装解除して近代化改修送り、と」
無慈悲である。
衣笠「釈然としないわね……」
おお!! 近代化改修に送られたはずなのに何故ここに衣笠が!?
そう、彼女こそ最初に改二になった衣笠なのである!!
提督「3号砲手に入るし……」
衣笠「三隈も持ってくるでしょう?」
提督「三隈でやりたいのは山々なんだが出ないし……」
衣笠「それにもう一人の自分が育ったのち改修に回されるの見るとなんだかなぁって感じが」
提督「五十鈴に相談しとけ。一週間ぐらいぶっ続けで語ってくれるだろう」
衣笠「うわぁ……」
提督「改の時点で正規空母並の対空改修できるから仕方ないね」
衣笠「しかももう3人の私がいるわけだけど」
提督「そっちも改二にして3号砲と近代化改修の材料にするよ」
衣笠「やっぱり……」
雪風「しれぇ! 鎮守府近海の潜水艦の掃討完了しました! 敵旗艦のフラヨ鹵獲しました!」
提督「どれどれ、ドロップは(ザクッ)……衣笠だこれ」
衣笠「少なくとも後4回繰り返すのね……」
提督「3号砲開発できないからなぁ。MI/AL作戦のためにも仕方ないよなぁ……」
提督「この演習で衣笠の練度は55……。すなわち、改二だ!!」
衣笠「衣笠さんにお任せ!!」
提督「というわけで武装解除して近代化改修送り、と」
無慈悲である。
衣笠「釈然としないわね……」
おお!! 近代化改修に送られたはずなのに何故ここに衣笠が!?
そう、彼女こそ最初に改二になった衣笠なのである!!
提督「3号砲手に入るし……」
衣笠「三隈も持ってくるでしょう?」
提督「三隈でやりたいのは山々なんだが出ないし……」
衣笠「それにもう一人の自分が育ったのち改修に回されるの見るとなんだかなぁって感じが」
提督「五十鈴に相談しとけ。一週間ぐらいぶっ続けで語ってくれるだろう」
衣笠「うわぁ……」
提督「改の時点で正規空母並の対空改修できるから仕方ないね」
衣笠「しかももう3人の私がいるわけだけど」
提督「そっちも改二にして3号砲と近代化改修の材料にするよ」
衣笠「やっぱり……」
雪風「しれぇ! 鎮守府近海の潜水艦の掃討完了しました! 敵旗艦のフラヨ鹵獲しました!」
提督「どれどれ、ドロップは(ザクッ)……衣笠だこれ」
衣笠「少なくとも後4回繰り返すのね……」
提督「3号砲開発できないからなぁ。MI/AL作戦のためにも仕方ないよなぁ……」
966: 2014/07/14(月) 22:48:43.57 ID:VNi++etko
大型建造で三隈を当てろ? イベントのためにためてるのに本末転倒じゃないですか
970: 2014/07/15(火) 20:28:58.30 ID:6QOI8MAWo
―― 台詞が彼女たちを形作るのだ ――
鎮守府執務室
提督「うーむ……」
黒潮「司令はん、何か悩んどるん?」
提督「うん、黒潮は関西弁だよな」
黒潮「せやで。生まれは藤永田やし」 *藤永田造船所。
提督「浦風は広島弁だな」
黒潮「せやな」
提督「浦風も藤永田出身だろ。関西弁でもおかしくないだろ」
黒潮「それはその……キャラかぶり避けるためなんちゃう?」
提督「そんなの気にしてどうすんだよ」
黒潮「ほら、駆逐艦って数多いやん? 特徴づけは必須なんや。多分」
提督「多分?」
黒潮「うちらにもそこらへんよくわかってないんよ。艦娘の姿形や性格や口調なんかは大本営で作られてるらしいけど」
提督「雪風が泣き虫なのも?」
黒潮「ありうるで……」
後日猫吊るしに確認したところ「イレギュラーですけど性能に問題ないからいいでしょう?」との返事をもらったという
鎮守府執務室
提督「うーむ……」
黒潮「司令はん、何か悩んどるん?」
提督「うん、黒潮は関西弁だよな」
黒潮「せやで。生まれは藤永田やし」 *藤永田造船所。
提督「浦風は広島弁だな」
黒潮「せやな」
提督「浦風も藤永田出身だろ。関西弁でもおかしくないだろ」
黒潮「それはその……キャラかぶり避けるためなんちゃう?」
提督「そんなの気にしてどうすんだよ」
黒潮「ほら、駆逐艦って数多いやん? 特徴づけは必須なんや。多分」
提督「多分?」
黒潮「うちらにもそこらへんよくわかってないんよ。艦娘の姿形や性格や口調なんかは大本営で作られてるらしいけど」
提督「雪風が泣き虫なのも?」
黒潮「ありうるで……」
後日猫吊るしに確認したところ「イレギュラーですけど性能に問題ないからいいでしょう?」との返事をもらったという
975: 2014/07/16(水) 20:57:47.97 ID:hYoX3DJFo
―― 艦載機を格納するのが格納庫である以上矢筒部分のはずだが ――
提督「ん、瑞鳳ちょっと矢筒ずれてねーか」(グイ
瑞鳳「んぅ」
あからさまに艶っぽい声なのだ!!
瑞鳳「提督? 格納庫勝手にまさぐるのやめてくれない?」
提督「あ、あぁ勝手に直したのは悪かったが今の声は何だよというかまさぐるって」
瑞鳳「艦娘は元が艦魂だから艤装も体の一部なのよ」
提督「その割には壊れたり直したり取り外せたりするようだが。ってそうじゃなくて」
瑞鳳「肉体部分が傷ついて治癒するのと同じようなものよ」
提督「人の肉は取り外しはできねぇよ!?」
瑞鳳「こればっかりはちょっと説明しづらいわね」
提督「とりあえず矢筒外すだろ」
瑞鳳「んぅ」
提督「10歩ほど離して」ゴソゴソ
瑞鳳「んぅ///」
提督「なんでだよ!! 何で何か感じてんだよ!!」
瑞鳳「複数の同一艦娘が存在するのと似たようなものだから」
提督「そっちじゃねーよ!! 何で格納庫触られて感じるんだよ!?」
瑞鳳「ほら、その、ね?///」
提督「ね?///じゃねーよ!! どうしてこうなった……。どうしてこうなった!?」
提督「ん、瑞鳳ちょっと矢筒ずれてねーか」(グイ
瑞鳳「んぅ」
あからさまに艶っぽい声なのだ!!
瑞鳳「提督? 格納庫勝手にまさぐるのやめてくれない?」
提督「あ、あぁ勝手に直したのは悪かったが今の声は何だよというかまさぐるって」
瑞鳳「艦娘は元が艦魂だから艤装も体の一部なのよ」
提督「その割には壊れたり直したり取り外せたりするようだが。ってそうじゃなくて」
瑞鳳「肉体部分が傷ついて治癒するのと同じようなものよ」
提督「人の肉は取り外しはできねぇよ!?」
瑞鳳「こればっかりはちょっと説明しづらいわね」
提督「とりあえず矢筒外すだろ」
瑞鳳「んぅ」
提督「10歩ほど離して」ゴソゴソ
瑞鳳「んぅ///」
提督「なんでだよ!! 何で何か感じてんだよ!!」
瑞鳳「複数の同一艦娘が存在するのと似たようなものだから」
提督「そっちじゃねーよ!! 何で格納庫触られて感じるんだよ!?」
瑞鳳「ほら、その、ね?///」
提督「ね?///じゃねーよ!! どうしてこうなった……。どうしてこうなった!?」
977: 2014/07/16(水) 21:09:45.73 ID:8rZMvdMwo
雪風と久々にイチャコラしてくださいお願いします
980: 2014/07/17(木) 22:50:24.04 ID:7J2iMPwVo
―― ちいさなしあわせ ――
鎮守府、執務室
提督「うー、あぢー。こうも暑いと海に飛び込みたくなるぞ……」
椅子にだらしなく座り、ぶつくさ文句をたれながらうちわで己をあおぐ提督。
雪風「しれぇ、通信が入ってます……」
提督「あぁ、書類はそこに置いといて。雪風も暑そうだな。こっちおいで」
雪風「ふぁい、しれぇ…」
ふらふらと近づき、倒れるように提督の胸に飛び込む雪風。
雪風を抱き上げ、ひざ上に座らせる。
提督「ほれ、涼しかろう?」
パタパタと雪風をうちわであおぐ。
雪風「はふ……ありがとうございまふ……」
しばらくあおいでいると雪風は寝息を立て始めた。
提督「……寝ちゃったかな?」
上の空で雪風の頭を撫でる。
提督「……これが幸せってヤツなのかねぇ……Zzz...」
鎮守府、執務室
提督「うー、あぢー。こうも暑いと海に飛び込みたくなるぞ……」
椅子にだらしなく座り、ぶつくさ文句をたれながらうちわで己をあおぐ提督。
雪風「しれぇ、通信が入ってます……」
提督「あぁ、書類はそこに置いといて。雪風も暑そうだな。こっちおいで」
雪風「ふぁい、しれぇ…」
ふらふらと近づき、倒れるように提督の胸に飛び込む雪風。
雪風を抱き上げ、ひざ上に座らせる。
提督「ほれ、涼しかろう?」
パタパタと雪風をうちわであおぐ。
雪風「はふ……ありがとうございまふ……」
しばらくあおいでいると雪風は寝息を立て始めた。
提督「……寝ちゃったかな?」
上の空で雪風の頭を撫でる。
提督「……これが幸せってヤツなのかねぇ……Zzz...」
982: 2014/07/17(木) 23:25:59.70 ID:fla8P1LQo
乙です
983: 2014/07/18(金) 12:51:49.22 ID:qTYRGQnoO
乙でした!
埋め支援
埋め支援
985: 2014/07/18(金) 22:34:02.54 ID:MDc0Begfo
―― リランカ北ルート固定とか大本営はゲOのサディスト ――
提督「蒼龍改二か……」
大淀「はい」
提督「うちの空母・戦艦の層は厚いからこのへんは問題無いとしてだ」
大淀「はい」
提督「二航戦+駆逐2でリランカ!? リランカだと!? カスガダマではないのか!?」
大淀「はい」
提督「はいじゃないが」
解説:4-3は駆逐2以上で羅針盤頼みの数が二倍になるのだ!! ザッケンナコラー!!
~~~
提督「よし、潜水艦なし、金剛筑摩残しでフラタ2。余裕だったな」
だがここで悲劇が起こる!!
提督「アイエッ!?」
筑摩「すみません、弾づまり起こしちゃいました」
筑摩が連撃をしなかったのだ!!
提督「アイエエエエエ!?」
しかも今回機種変換のためにリランカ任務を消化する必要がなかったのだ!!
提督「……この任務放置しようか」
大淀「家具職人もらえますよ」
提督「今すぐ欲しいって家具ないし…」
提督「蒼龍改二か……」
大淀「はい」
提督「うちの空母・戦艦の層は厚いからこのへんは問題無いとしてだ」
大淀「はい」
提督「二航戦+駆逐2でリランカ!? リランカだと!? カスガダマではないのか!?」
大淀「はい」
提督「はいじゃないが」
解説:4-3は駆逐2以上で羅針盤頼みの数が二倍になるのだ!! ザッケンナコラー!!
~~~
提督「よし、潜水艦なし、金剛筑摩残しでフラタ2。余裕だったな」
だがここで悲劇が起こる!!
提督「アイエッ!?」
筑摩「すみません、弾づまり起こしちゃいました」
筑摩が連撃をしなかったのだ!!
提督「アイエエエエエ!?」
しかも今回機種変換のためにリランカ任務を消化する必要がなかったのだ!!
提督「……この任務放置しようか」
大淀「家具職人もらえますよ」
提督「今すぐ欲しいって家具ないし…」
986: 2014/07/18(金) 22:34:52.12 ID:MDc0Begfo
せめて南ルート使わせてくださいよぉ!?
987: 2014/07/18(金) 23:16:46.34 ID:t11+XSKMo
引用: 【艦これ】泣き虫雪風と釣り人提督
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