331: 2009/02/17(火) 12:48:12 ID:MUGbNRvz

「はあ~…」
「どうしたの、大きなため息ついて」
「えっ、あ、シュナウファー大尉!」
「二人の時はハイディでいいって言ったでしょ、ヘルマ。友達じゃない」
「あ…はいっ、失礼致しました!ハイディ!」
「……まぁ、お堅いのはいつもの事ね。…で、どうしたの?」
「はい……あの、どうしたらもっと私を見てもらえるかなって…」
「トゥルーデの事ね」
「ふぇっ!ああああの………はい…」
「私から見れば、ヘルマは相当可愛がられてると思うけれど」
「う…で、でも大尉は私を妹みたいだって言うんです…」
「それは仕方ないわ」
「私は、一人の軍人として、ウィッチとして…いえ、女性として見てほしいんです!」
「それはまた難しい問題ね」
「うう…やっぱりそうですよね…」
「でも、最初から諦めていてはダメね。これを読んで勉強してみたら?」
「こ、これは…」
「世間では“薄い本”って呼ばれる物よ。これは、実在の501のウィッチを題材にしたものね」
「えぇと、表紙にいるのはユーティライネン少尉と…リトヴャク中尉ですね」
「主に“エイラーニャ”と呼ばれているものよ。まずはそれを読んでシミュレーションしてみて」
「はい、えーと…」


332: 2009/02/17(火) 12:49:15 ID:MUGbNRvz
―――

『ヘルマ、ヘルマ』
『ふぁ…』
『ここは私の部屋だぞ。何回間違えるんだ、全く』
『ん…ごめんなさい、大尉…』
『…し、仕方ないな。もう少しだけなら寝ててもいいぞ』
『ありがとうございます。じゃあ…これはお礼です』
『ん、…!ふ、ぁ…んっ…』
『はぁ…大尉の唇、美味しい…もっと…』
『きょ、今日だけだからな…ん…』

―――

「どう?」
「うーん……なんだかしっくりきません…」
「そう…じゃあこれは?“シャッキーニ”よ。年の差もあるし、想像しやすいんじゃない?」
「ありがとうございます、えーと…」

―――

『たいいーっ!』
『わっ…ふふ、どうしたヘルマ』
『大尉の胸、ふかふかで気持ちがいいです!』
『ははは、甘えん坊だな、ヘルマは。好きなだけ触るといい』
『わぁ、恐縮です!では早速…』
『…ん、ちょ…あっ、そんな…強く…』
『大尉の胸、だーい好きです!』
『あ、ぁん…ヘルマぁ…』

―――

「…やっぱり何か違います…」
「これもダメなの?じゃあ…“さかよし”はどうかしら。トゥルーデと坂本少佐って似ているし…」
「はい!うーんと…」

333: 2009/02/17(火) 12:50:16 ID:MUGbNRvz
―――

『レンナルツ、今日の訓練はどうした。全然ついていけていなかったぞ』
『も、申し訳ありません大尉!』
『全く…お前はもっと体力作りが必要だな』
『はい…』
『仕方ない、私が特別訓練をしてやろう(どさっ)』
『きゃっ!あ、あのっ、バルクホルン大尉…?』
『楽にしろ、悪いようにはしない。但し、休憩はないぞ』
『ぁ…や、は、恥ずかしいです…』
『綺麗だぞ、レンナルツ』
『…た………大尉の方が綺麗です!!(がばぁっ)』
『うわっ!ちょ、こら何をする!』
『ダメです我慢できません!』
『ど、どこを触って…あ、だめっ…』
『はあ、大尉…大好きです…』

―――

「はぅ、可愛い……でもやっぱり違うような…」
「気になったんだけど、あなたどっちで想像しているの?」
「え?どっちって…?」
「…まぁいいわ。じゃあ少し変えてみるわね、“ペリーネ”よ」

―――

『大尉、先程は助けていただきありがとうございました』
『べ…別にお前のためを思ってやったんじゃないぞ!え、エーリカが危なかったから…』
『あ…やっぱりそうですよね、私なんて足手まといで…』
『!そ、そんな事言ってないだろう!そんな顔をするな』
『うふふっ、大尉やっぱり優しいです』
『ちっ!違う、誰がお前なんかに…!』

334: 2009/02/17(火) 12:51:19 ID:MUGbNRvz
『…大尉』
『な、なんだ』
『私じゃ…ハルトマン中尉の代わりになれませんか?』
『えっ…』
『大尉…トゥルーデ、愛してます…』
『あ…へ、ヘルマ…』

―――

「…はう…ツンデレな大尉、可愛いです…」
「(この子、やっぱり…)」
「…あれ、どうしたんですかハイディ?変な顔して」
「ごめんなさい、私が間違ってたわ。あなたにはこれね」
「ずいぶんいっぱいありますね。…はっ、ハルトマン中尉とバルクホルン大尉…!」
「“エーゲル”よ。恐らくあなたが求めるトゥルーデはここにいるわ」
「……ふわっ、ちゅ、中尉ったら大尉にこんな事…!あぁっそんな事まで……ううっ、負けないです!絶対に負けませんです!!」
「やっぱり……てっきり受けに回りたいのだと思っていたのに、まさか攻めるつもりだったとはね」
「え?何か言いましたか?」
「あ、なんでもないわ」
「…ところで、どうしてこの…“えーげる”だけたくさん本があるんですか?」
「ああ…私も勉強して、いつかトゥルーデに実践しようかと思ってるの。フラウみたいにね。ふふっ」
「(ラ…ライバルまた発見です!!)」



335: 2009/02/17(火) 12:51:49 ID:MUGbNRvz
以上です。お目汚し失礼しました~

引用: ストライクウィッチーズpart21