1: 2012/04/08(日) 23:03:24.29 ID:yuWbOXl+Q
花子「ただいまー!」
櫻子「おかえりー」ポリポリ
花子「櫻子見て!? これ!」
櫻子「?」
ニャーオ♪
櫻子「うおっ! 猫!」
花子「かわいくない!? うちの前で鳴いてたの!」
櫻子「えーやば……すごいかわいい……///」
花子「でしょ? 真っ白で……あったかくって……」ホワホワ
櫻子「ね、猫って何食べるんだっけ、魚?」
花子「冷蔵庫に花子の牛乳あるからそれお皿に出して? あ、ちゃんとぬるくしてね!」
櫻子「よーし待ってろ!」
櫻子「おかえりー」ポリポリ
花子「櫻子見て!? これ!」
櫻子「?」
ニャーオ♪
櫻子「うおっ! 猫!」
花子「かわいくない!? うちの前で鳴いてたの!」
櫻子「えーやば……すごいかわいい……///」
花子「でしょ? 真っ白で……あったかくって……」ホワホワ
櫻子「ね、猫って何食べるんだっけ、魚?」
花子「冷蔵庫に花子の牛乳あるからそれお皿に出して? あ、ちゃんとぬるくしてね!」
櫻子「よーし待ってろ!」
2: 2012/04/08(日) 23:08:26.98 ID:yuWbOXl+Q
花子「マジかわいいし……こいつ……」なでなで
「……なこ……はなこ……!」
花子「……え?」
「花子……聞こえる? 私!」
花子「しゃ、しゃべったぁ!?」
「聞こえる!? 私、撫子! ねーちゃんだよ!」
花子「しかもねーちゃんなの!?」ガーン
「……なこ……はなこ……!」
花子「……え?」
「花子……聞こえる? 私!」
花子「しゃ、しゃべったぁ!?」
「聞こえる!? 私、撫子! ねーちゃんだよ!」
花子「しかもねーちゃんなの!?」ガーン
3: 2012/04/08(日) 23:12:59.82 ID:yuWbOXl+Q
撫子「聞いてよ! なんか猫になっちゃったんだよ!」
花子「う、ウソ! なにそれ、 信じらんない!」
撫子「し、信じてよ……」
花子(そういえばどことなくねーちゃんに似てる気も……目のあたりとか……)
花子「な、なんで猫になっちゃったの……??」
撫子「なんか帰り道、猫耳のついたクラゲみたいなのがいたから触ったら……私も猫に……」
花子「なにそれ」
撫子「ほんとなんだって……!」
花子「う、ウソ! なにそれ、 信じらんない!」
撫子「し、信じてよ……」
花子(そういえばどことなくねーちゃんに似てる気も……目のあたりとか……)
花子「な、なんで猫になっちゃったの……??」
撫子「なんか帰り道、猫耳のついたクラゲみたいなのがいたから触ったら……私も猫に……」
花子「なにそれ」
撫子「ほんとなんだって……!」
5: 2012/04/08(日) 23:17:13.35 ID:yuWbOXl+Q
櫻子「できたぞー!」
花子「あっ、櫻子! これねーちゃんなんだって!」
櫻子「………は?」
花子「いや! この猫ねーちゃんなんだよ!」
櫻子「どうしたの花子……」
花子「いやいやほんとに! ここ、目のあたりとか似てるじゃん!」
花子「あ、そうだねーちゃん喋って?」
撫子「櫻子? 私! 私だよ!」
櫻子「どうしたの花子……頭おかしくなった?」
撫子「ダメだ! 櫻子には聞こえないみたい!」
花子「あっ、櫻子! これねーちゃんなんだって!」
櫻子「………は?」
花子「いや! この猫ねーちゃんなんだよ!」
櫻子「どうしたの花子……」
花子「いやいやほんとに! ここ、目のあたりとか似てるじゃん!」
花子「あ、そうだねーちゃん喋って?」
撫子「櫻子? 私! 私だよ!」
櫻子「どうしたの花子……頭おかしくなった?」
撫子「ダメだ! 櫻子には聞こえないみたい!」
8: 2012/04/08(日) 23:21:46.20 ID:yuWbOXl+Q
花子「そんな……あ、そうだ!」バッ
櫻子「えっ、ああおい! どこ行くの!?」
ピンポーン
花子「楓ーいるー?」
楓「あっ、花子おねえちゃん! いいところに来てくれたの!」
花子「いいところ?」
楓「この子を見てほしいの!」
にゃーぉ……
花子「わ! こいつも可愛いな……」なでなで
楓「これ、おねえちゃんなの!」
花子「」
撫子「」
櫻子「えっ、ああおい! どこ行くの!?」
ピンポーン
花子「楓ーいるー?」
楓「あっ、花子おねえちゃん! いいところに来てくれたの!」
花子「いいところ?」
楓「この子を見てほしいの!」
にゃーぉ……
花子「わ! こいつも可愛いな……」なでなで
楓「これ、おねえちゃんなの!」
花子「」
撫子「」
10: 2012/04/08(日) 23:26:15.59 ID:yuWbOXl+Q
花子・撫子(も、もしかして……)
向日葵「花子ちゃん! 聞こえますか? 私です!」
花子「ひま子ねーちゃん!?」
楓「あっ、花子おねえちゃんにも聞こえるの?」
花子「うん……っていうかこっちだって、これ見せに来たの!」ひょいっ
向日葵「花子ちゃん! 聞こえますか? 私です!」
花子「ひま子ねーちゃん!?」
楓「あっ、花子おねえちゃんにも聞こえるの?」
花子「うん……っていうかこっちだって、これ見せに来たの!」ひょいっ
11: 2012/04/08(日) 23:32:02.30 ID:yuWbOXl+Q
楓「わぁ……真っ白な猫さん」
撫子「よう楓」
楓「えっ……?」
向日葵「な、撫子さん!?」
撫子「もしかして、アンタも触っちまったのか……あれを……」
向日葵「ええ……買い物帰りに見かけて……」
花子「じょ、状況の整理をするし!」
撫子「よう楓」
楓「えっ……?」
向日葵「な、撫子さん!?」
撫子「もしかして、アンタも触っちまったのか……あれを……」
向日葵「ええ……買い物帰りに見かけて……」
花子「じょ、状況の整理をするし!」
12: 2012/04/08(日) 23:36:17.20 ID:yuWbOXl+Q
―――
花子「その猫耳のついたクラゲを触ったら、猫になっちゃう、と……」
撫子「間違いないよ。でもあいつには何か触りたくなる魔力がある」キリッ
向日葵「あ、それはわかるような気がします!」
花子(この猫もやっぱり少し目がひま子ねーちゃんっぽいな……)
楓「ど、どうすれば元に戻るのかなぁ……」
向日葵「もう一度あれを見つけて……触ってみたりとか?」
撫子「んー……確かに手掛かりは今のところアイツぐらいしかないんだよな」
花子「じゃあそいつを探すし! 楓、お出かけの準備!」
楓「わかったの!」
花子「その猫耳のついたクラゲを触ったら、猫になっちゃう、と……」
撫子「間違いないよ。でもあいつには何か触りたくなる魔力がある」キリッ
向日葵「あ、それはわかるような気がします!」
花子(この猫もやっぱり少し目がひま子ねーちゃんっぽいな……)
楓「ど、どうすれば元に戻るのかなぁ……」
向日葵「もう一度あれを見つけて……触ってみたりとか?」
撫子「んー……確かに手掛かりは今のところアイツぐらいしかないんだよな」
花子「じゃあそいつを探すし! 楓、お出かけの準備!」
楓「わかったの!」
13: 2012/04/08(日) 23:41:20.85 ID:yuWbOXl+Q
~
花子「ねーちゃん達はどこでそれを見たの?」
撫子「なんか、家の塀の上にいた」
向日葵「私は……河川敷に浮いてるのを」
花子「そいつ浮いてんの!?」
撫子「当たり前だろ……くらげなんだから」
花子(当たり前なの……!?)
楓「探すにしても、手当り次第は大変なの……」
向日葵「とりあえず、街の方に出てみません?」
花子「じゃあ街に行くし!」
花子「ねーちゃん達はどこでそれを見たの?」
撫子「なんか、家の塀の上にいた」
向日葵「私は……河川敷に浮いてるのを」
花子「そいつ浮いてんの!?」
撫子「当たり前だろ……くらげなんだから」
花子(当たり前なの……!?)
楓「探すにしても、手当り次第は大変なの……」
向日葵「とりあえず、街の方に出てみません?」
花子「じゃあ街に行くし!」
14: 2012/04/08(日) 23:45:49.97 ID:yuWbOXl+Q
~
花子「えーと……」
楓「どこだろ……」
撫子「あっ、あれ!」
花子「え?」
フワフワ……
向日葵「あっ、あれです!!」
撫子「絶対そうだ! 間違いないよ!」
花子(ほ、本当に浮いてる……)
花子「えーと……」
楓「どこだろ……」
撫子「あっ、あれ!」
花子「え?」
フワフワ……
向日葵「あっ、あれです!!」
撫子「絶対そうだ! 間違いないよ!」
花子(ほ、本当に浮いてる……)
15: 2012/04/08(日) 23:50:51.55 ID:yuWbOXl+Q
楓「あの子はどこに向かってるのかなぁ……」
向日葵「あっ、動き始めた!」
撫子「追うよ!」
「見てーあの子たち……猫連れて散歩してる」
「えーやだちょっと可愛すぎ! どこの子かな!?」
「っていうかさっきから猫と喋ってない……?」
「や~ん可愛い~!!」
花子(は、恥ずかしい……)
向日葵「あっ、動き始めた!」
撫子「追うよ!」
「見てーあの子たち……猫連れて散歩してる」
「えーやだちょっと可愛すぎ! どこの子かな!?」
「っていうかさっきから猫と喋ってない……?」
「や~ん可愛い~!!」
花子(は、恥ずかしい……)
16: 2012/04/08(日) 23:55:03.60 ID:yuWbOXl+Q
―――
ウィーン
撫子「どっか入ったみたい」
花子「あれモスバーガーなんですけど!」
楓「仕方ないの……モスのミートソースは生まれ変わったから、あれもその魅力にとりつかれてるんだと思うの。」
花子「モス食べるの……??」
向日葵「と、とにかく入ってみましょう」
花子「モスに猫は入れられないし……私が見てくる!」
撫子「頼むぞ!」
ウィーン
撫子「どっか入ったみたい」
花子「あれモスバーガーなんですけど!」
楓「仕方ないの……モスのミートソースは生まれ変わったから、あれもその魅力にとりつかれてるんだと思うの。」
花子「モス食べるの……??」
向日葵「と、とにかく入ってみましょう」
花子「モスに猫は入れられないし……私が見てくる!」
撫子「頼むぞ!」
17: 2012/04/09(月) 00:00:07.95 ID:a5MHCapJQ
―――
ウィーン
イラッシャイマセー♪
花子「えーと……あ!」
ゴウケイデ580エンニナリマース
花子(普通にオーダーしてる!? なんで店員さんは何とも思わないの!?)
「おや? あれは……」
花子「お、おい!」
「………花子か」
花子「えっ!? なんで私の名前を……!?」
ウィーン
イラッシャイマセー♪
花子「えーと……あ!」
ゴウケイデ580エンニナリマース
花子(普通にオーダーしてる!? なんで店員さんは何とも思わないの!?)
「おや? あれは……」
花子「お、おい!」
「………花子か」
花子「えっ!? なんで私の名前を……!?」
19: 2012/04/09(月) 00:04:34.06 ID:a5MHCapJQ
「ああ、それは……」
店員「お待たせしましたー♪」
「あ、どうも」
花子(しかもテイクアウト!? 触手で持ってるし!)
「あ、つぶやかなきゃ……『もすもす』っと」
花子「iPhone!? それも触手操作!?」
「じゃあねー」すぃーっ
花子「あ、待てこら! ねーちゃんたちを元に戻せ!」
店員「お待たせしましたー♪」
「あ、どうも」
花子(しかもテイクアウト!? 触手で持ってるし!)
「あ、つぶやかなきゃ……『もすもす』っと」
花子「iPhone!? それも触手操作!?」
「じゃあねー」すぃーっ
花子「あ、待てこら! ねーちゃんたちを元に戻せ!」
20: 2012/04/09(月) 00:08:58.42 ID:a5MHCapJQ
ウィーン
「!」
撫子「逃がしゃしないよ」
向日葵「わたしたちを元に戻してください!」
花子「ねーちゃん!」
「………ふっ」
「私の名前は……にゃもり」
花子「にゃ、にゃもり……??」
「数あるなもりのうちのひとつ……」
撫子「……なんのことだ?」
向日葵「さ、さあ……」
「!」
撫子「逃がしゃしないよ」
向日葵「わたしたちを元に戻してください!」
花子「ねーちゃん!」
「………ふっ」
「私の名前は……にゃもり」
花子「にゃ、にゃもり……??」
「数あるなもりのうちのひとつ……」
撫子「……なんのことだ?」
向日葵「さ、さあ……」
23: 2012/04/09(月) 00:14:31.95 ID:a5MHCapJQ
にゃもり「いやすまない。ちょっと手詰まりになったときがあって……ほんの出来心で君たちを猫にしてみたかったんだ。悪気はない」
楓「元にもどしてくれるの?」
にゃもり「もちろんだ。それっ」
ボン!
撫子「お、おお!」
向日葵「やった!」
楓「ありがとうなの!」
にゃもり「いやいや、すまなかった」
楓「元にもどしてくれるの?」
にゃもり「もちろんだ。それっ」
ボン!
撫子「お、おお!」
向日葵「やった!」
楓「ありがとうなの!」
にゃもり「いやいや、すまなかった」
25: 2012/04/09(月) 00:19:59.61 ID:a5MHCapJQ
にゃもり「花子」すいーっ
花子「なっ、なんだし……」
にゃもり「出番が少なくてごめんね。でもきっといつか、花子の出番を増やしてあげられると思うから」
花子「出番? なんの話……??」
にゃもり「おっと、早く帰らないと。モスがさめてしまう」すぃーっ
花子「あっ……」
向日葵「行ってしまいましたわ……」
花子「なっ、なんだし……」
にゃもり「出番が少なくてごめんね。でもきっといつか、花子の出番を増やしてあげられると思うから」
花子「出番? なんの話……??」
にゃもり「おっと、早く帰らないと。モスがさめてしまう」すぃーっ
花子「あっ……」
向日葵「行ってしまいましたわ……」
26: 2012/04/09(月) 00:23:16.22 ID:a5MHCapJQ
撫子「うーっ、あーよかった戻れて。そうだ、モス買ってってあげるよ」
花子「マジかし! やった!」
楓「わぁい♪」
向日葵「すみません撫子さん……」
撫子「いいんだよ。私もお腹減ったしさ」
花子「マジかし! やった!」
楓「わぁい♪」
向日葵「すみません撫子さん……」
撫子「いいんだよ。私もお腹減ったしさ」
27: 2012/04/09(月) 00:28:15.30 ID:a5MHCapJQ
――――
花子「ただいまーっ」
櫻子「あっ、花子! どこ行ってたの? あの猫は?」
花子「あっ、あれは……」
撫子「元のところに戻して来たよ。うちじゃ飼えないからね」
櫻子「えーなんで!?」ガーン
撫子「うちには猫より手のかかる子が二人もいるじゃん」
花子「それって花子もなの!?」
花子「ただいまーっ」
櫻子「あっ、花子! どこ行ってたの? あの猫は?」
花子「あっ、あれは……」
撫子「元のところに戻して来たよ。うちじゃ飼えないからね」
櫻子「えーなんで!?」ガーン
撫子「うちには猫より手のかかる子が二人もいるじゃん」
花子「それって花子もなの!?」
28: 2012/04/09(月) 00:32:25.13 ID:a5MHCapJQ
櫻子「可愛かったのにー……ん?」スンスン
櫻子「あれ!? この匂い……」
撫子「ああ、モス買ってきたんだ。櫻子の分もあるよ。」ガサッ
櫻子「おーやったぁ♪」
~
もぐもぐしー
花子(あいつの言ってた出番ってなんのことだろ……)
ぴょこっ
花子「ん? 頭に変な感じが……」
櫻子「あれ!? この匂い……」
撫子「ああ、モス買ってきたんだ。櫻子の分もあるよ。」ガサッ
櫻子「おーやったぁ♪」
~
もぐもぐしー
花子(あいつの言ってた出番ってなんのことだろ……)
ぴょこっ
花子「ん? 頭に変な感じが……」
29: 2012/04/09(月) 00:37:09.15 ID:a5MHCapJQ
撫子「!?」ぶっ
花子「?」
櫻子「は、花子なにそれ!? 」
花子「えっ?」
撫子「ちょっと傑作……鏡みてごらんよ」
花子「な、なぁっ!?///」ぴょこぴょこ
櫻子「猫耳……///」
撫子「似合うねえアンタ」ケラケラ
花子「あ、あいつになんかされたんだ!」
花子「?」
櫻子「は、花子なにそれ!? 」
花子「えっ?」
撫子「ちょっと傑作……鏡みてごらんよ」
花子「な、なぁっ!?///」ぴょこぴょこ
櫻子「猫耳……///」
撫子「似合うねえアンタ」ケラケラ
花子「あ、あいつになんかされたんだ!」
30: 2012/04/09(月) 00:43:31.24 ID:a5MHCapJQ
櫻子「やば、可愛いかも……」さわさわ
花子「や、やめっ……!///」
撫子「…………」ピロリーン♪
花子「写真撮るなー!」
キャーキャー……
~
にゃもり「もすうまし!」
~fin~
花子「や、やめっ……!///」
撫子「…………」ピロリーン♪
花子「写真撮るなー!」
キャーキャー……
~
にゃもり「もすうまし!」
~fin~
31: 2012/04/09(月) 00:44:35.90 ID:HKjNZFDgO
乙!
引用: 花子「猫を拾ったし!」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります