1: 2009/03/23(月) 21:22:56.75 ID:mUuWbaEp0
のり「みんなー、くんくんが始まるわよー」

どたどた

真紅「翠星石!早く録画の準備を!」

翠星石「はいですぅ!」

真紅「雛苺!あなたはお茶の準備をして頂戴!」

雛苺「了解なの!」

JUM「まったく、毎回毎回飽きずによくみれるもんだな」

のり「ふふ、夢中になれるものがあるのはいいことよ」
グッドスマイルカンパニー ねんどろいど ローゼンメイデン 翠星石 ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア G12642
2: 2009/03/23(月) 21:28:27.46 ID:mUuWbaEp0
『犯人はあなただ!鯨婦人!』
『ふふふ、証拠はあるんですか?』
『それは…』

真紅「……」
翠星石「……」ジー
雛苺「……」


JUM「くだらないだろ。毎回毎回、殺人事件を解決するだけなんだから」

のり「それがあの子たちにとっては面白いんだからいいじゃない」

4: 2009/03/23(月) 21:32:03.92 ID:mUuWbaEp0
ピンポーン

のり「あら?誰かしら?」

がちゃ

巴「こんにちは」

のり「あら、巴ちゃん」

巴「JUM君の学校のプリントを届けに来ました」

のり「いつもいつも悪いわねぇ」

巴「いえ、そんなことは…」

のり「良かったら家でお茶でも飲んでいって。雛苺ちゃんも喜ぶから」

巴「じゃあ、上がらせてもらいます」

6: 2009/03/23(月) 21:36:00.04 ID:mUuWbaEp0
真紅「ふぅ、今日のくんくんの推理も冴えていたのだわ」

翠星石「かっこよかったですぅ」


巴「おじゃまします」

雛苺「うゆ?あ!とぅもえーーーーーーーー!」

巴「こんにちは」

JUM「ああ、いらっしゃい」

巴「はい、これ学校のプリント」

JUM「サンキュ」

巴「勉強の方はどう?」

JUM「ん、まぁぼちぼちだよ」

8: 2009/03/23(月) 21:42:48.17 ID:mUuWbaEp0
のり「はい、紅茶とお茶請け」かたん

巴「ありがとうございます」

雛苺「とぅもえ、遊ぼ、遊ぼ」

巴「はいはい」

翠星石「翠星石はスコーンでも作るです。チビ人間、食わしてやるからまってろです」

真紅「私は2階で読書するのだわ。夕飯の時間になったら呼んで頂戴」

JUM「はいはい」

10: 2009/03/23(月) 21:49:46.53 ID:mUuWbaEp0
雛苺「これはね、みんなでピクニックしてるのよ」

巴「ふふ、上手ね」


翠星石「ほら、たっぷり食いやがれです」どん

JUM「お前、皿からはみ出してるじゃないか…」

翠星石「残すことはゆるさんです!氏ぬ気で食い切れです!」

のり「まぁまぁ、ふふ」

12: 2009/03/23(月) 21:55:25.62 ID:mUuWbaEp0
JUM「おら!食いきったぞ!うぇ」

翠星石「じゃあ、おかわりをやるです」

JUM「食えるか!」


『次のニュースです。○○市で行われてる児童連続殺人事件ですが…』

巴「……」

雛苺「どうしたの?テレビとにらめっこしちゃって」

のり「うちの市内なのよね、この事件。中学生ばかりを狙ったものだって」

巴「ええ…」

13: 2009/03/23(月) 21:59:33.90 ID:mUuWbaEp0
JUM「もう……無理………」ばた

翠星石「もう!だらしねぇやろうですねぇ!」



『現在、被害者は10人に及び……』

のり「しかも、氏体を見せつけるかのように放置してるとか」

雛苺「氏体?放置?」

巴「のりさん」

のり「あ、ああ、ごめんなさい。雛苺ちゃんの前でこんな話しちゃって」


15: 2009/03/23(月) 22:04:46.01 ID:mUuWbaEp0
巴「そろそろ帰らないと」

雛苺「えー、もう帰っちゃうのー?」

巴「ごめんね。また、明日来るから」

雛苺「むぅー」

のり「じゃあ、JUM君に送ってもらいましょう」

JUM「えっ!なんで僕が?」

のり「最近、物騒だから。巴ちゃんを守ってあげて」

JUM「んー」

翠星石「びびってるですか?とんだ腰抜けやろうですぅ」

JUM「だ、誰がびびるか!」

のり「じゃあ、お願いね」

JUM「わかったよ、いくよ!」

巴「ふふ」

17: 2009/03/23(月) 22:11:35.18 ID:mUuWbaEp0
巴「ごめんね。わざわざ」

JUM「べつに気にしなくていいよ」

巴「そういえば、さっきの事件だけど……」

JUM「ああ、例の殺人事件のことか?」

巴「うん。そのことなんだけどね。被害者は全員、うちの学校からなの」

JUM「げっ!まじかよ!」

巴「それに遺体は多くの生徒が使う通学路におかれるらしいわ」

JUM「通学路?」

巴「うん。うちのクラスでも何人か見ちゃったらしいわ」

JUM「その……氏体を………?」

巴「うん」

JUM「……」

18: 2009/03/23(月) 22:15:46.07 ID:mUuWbaEp0
巴「じゃあ、家まで送ってくれてありがとう」

JUM「ああ」

巴「帰り道、気をつけてね」

JUM「僕は大丈夫だよ」

巴「私が桜田君の家まで送っていこうか?」

JUM「なんだよ、それ。僕が送ってきた意味がないじゃないか」

巴「ふふ、じゃあね」

JUM「ああ、またな」

巴「……」

19: 2009/03/23(月) 22:16:54.81 ID:mUuWbaEp0
がちゃ

巴「ただいま」

巴「……」

巴「今日も返事はなし……か」

巴「はぁ」

21: 2009/03/23(月) 22:20:24.30 ID:mUuWbaEp0
JUM「今、帰ったぞ」

翠星石「おかえりなさいです。襲われませんでしたか?」

JUM「襲われてたら、ここにはいないと思うけどな」

翠星石「なーんだ。襲われてないんですか」

JUM「なんだとはなんだ!少しは心配しろ!」

のり「あら、JUM君お帰りなさい。丁度、ご飯できたところよ」

雛苺「今夜は花丸ハンバーグなの!」

23: 2009/03/23(月) 22:34:01.87 ID:mUuWbaEp0
JUM「ごちそうさま。じゃあ、僕はもう寝るよ」

翠星石「あれ?もう寝るですか?」

真紅「最近、寝るのが早いのね」

JUM「昼間の勉強でつかれちゃってんのかな?この時間になると眠くなるんだよ」

雛苺「その代わり、JUMが早起きになったからたくさん遊べてうれしいのよ」

のり「そうね、JUM君は今まで昼夜逆転していたから、
これを機に生活のリズムを戻した方がいいんじゃない?」

JUM「まあ、そっちの方が健康にもいいしな」

翠星石「変な病気とかじゃねぇですよね?」

JUM「なんだ?心配してくれるのか?」

翠星石「べ、べつに心配なんか…!」

のり「あらあら」

24: 2009/03/23(月) 22:40:20.97 ID:mUuWbaEp0
真紅「あ、そうだ。JUM、できればくんくん人形の修理をお願いしたいのだけど」

JUM「修理?」

真紅「ええ、ほつれからくんくんの腸がでてきちゃったの」

JUM「はらわたじゃなくて、わたって言えよ。綿と。で、今日じゃないとだめか?」

真紅「べつに明日でも構わないわ。でも、なるべく急いでちょうだい」

JUM「じゃあ、明日の朝やってやるよ。おやすみ」

翠星石たち「お休みなさい」

26: 2009/03/23(月) 22:51:32.82 ID:mUuWbaEp0
『世界は愛で満ちている……。希望の光……。みんな仲良く……』

翠星石「ふぁぁ。そろそろ9時ですか」

真紅「最近のテレビはくんくん以外に面白いものがないのだわ。雛苺、電源を切って」

『社会的治安……。昔と比べて……。充実した……』

雛苺「うん」ぴっ

『心豊かな…』ブン

翠星石「最近って…。真紅はそんなにテレビみてないじゃないですか」

真紅「細かいことは気にしないで」

雛苺「明日はくんくんSPなのー。楽しみなのー」

真紅「のり、おやすみ」

のり「はい、みんなおやすみ」


27: 2009/03/23(月) 22:59:23.58 ID:mUuWbaEp0
深夜

少年A「あー、塾で遅くなっちまった」

少年A「それにしてもうす暗いな。まぁ、田舎だからしょうがねぇけど」

少年A「例の物騒な事件もあるし、気味悪いぜ」

少年A「といっても俺だったら逆にやっつけちまうけどな。はっはっは」

少年A「って、さっきから一人で何しゃべってんだろ。きもちわりぃ」

ドガ

少年A「うぐっ!?」どた

?「……」

30: 2009/03/23(月) 23:03:48.74 ID:mUuWbaEp0
JUM「ふぁー。おはよう」

のり「あら、JUM君。朝ご飯もうできてるわよ」

翠星石「あれ?何だか顔色が悪いですね?」

JUM「ああ、なんか頭が痛くてさ。風邪でもひいたのかな?」

のり「あらあら。暖かくなって来たからって布団を少なくしたからじゃない?」

JUM「ん、そうかも」

真紅「まったく体調管理ぐらいしっかりしなさい」

33: 2009/03/23(月) 23:08:16.86 ID:mUuWbaEp0
JUM「さてと、朝食はっと…」

JUM「げっ!朝から花丸ハンバーグかよ」

のり「ごめんなさい。昨日、作り過ぎちゃったから」

JUM「でも、朝からこれは胃がもたれるだろ」

真紅「文句があるなら食べなければいいのだわ」

雛苺「ヒナ、花丸ハンバーグ大好きなのー!3食一緒でもいいくらいなのよ!」

翠星石「流石にそれは飽きるですぅ…」

34: 2009/03/23(月) 23:12:25.25 ID:mUuWbaEp0
のり「じゃあ、私は学校に行ってくるから。翠星石ちゃん、お片づけお願いね」

翠星石「まっかせろですぅ」

JUM「さてと、僕もしばらくしたら図書館に行ってこようかな」

真紅「それよりくんくんを早く治して欲しいのだわ」

JUM「ああ、忘れてた。行く前にちゃちゃっと治すよ」

真紅「お願いなのだわ」

雛苺「ヒナはお絵かきするのー」

35: 2009/03/23(月) 23:18:49.12 ID:mUuWbaEp0
雛苺「ふんふ~ん♪」

『ニュースです。今朝、○○市の連続殺人の新たな犠牲者がはっけんされました』
『氏亡時刻は昨夜、0時ごろ。後ろから鈍器で殴られたような後があり……』

翠星石「またですか…」

真紅「そんなことはどうでもいいのだわ。くんくんのDVDをみるのだわ」カチャ

翠星石「そうですね。そっちの方が面白いですもんね」

真紅「今日は劇場版くんくんを見るのだわ」

37: 2009/03/23(月) 23:23:48.77 ID:mUuWbaEp0
JUM「ただいまー」

翠星石「あ、お帰りなさいですぅ。スコーンたべるですか?できたてですぅ」

JUM「いらね…」

翠星石「いらねぇとはなんですか。翠星石が心をこめて作ったのに!」

JUM「だって、また大量なんだろ?」

翠星石「そんなに多くないですよ」

JUM「どれくらいなんだ?」

翠星石「昨日の2倍くらいですぅ」

JUM「やっぱいらね」

39: 2009/03/23(月) 23:29:09.13 ID:mUuWbaEp0
翠星石「いいから食いやがれですぅ、ほらほら!」

JUM「うぐぐ…。お、押し込むな」

『新たな犠牲者も無惨な姿で殺されており、被害者の名前は田中カナタ君、14才で…』

JUM「!」

翠星石「どうしたんですか?」

JUM「僕の……クラスメイトだ……」

翠星石「チビ人間の…?」

JUM「ああ、あんまり話したことは無かったけどな…」

翠星石「……」

真紅「さて、そろそろくんくんの時間なのだわ。雛苺、チャンネル」

雛苺「はいなの」ぴっ

40: 2009/03/23(月) 23:32:27.04 ID:mUuWbaEp0
『この事件は密室殺人です。犯人は一体どうやって…』

真紅「……」ジー
雛苺「……」ジー

翠星石「元気出すですぅ、JUM」

JUM「……」

翠星石(慰めの言葉がみつからないですぅ……)

42: 2009/03/23(月) 23:34:41.89 ID:mUuWbaEp0
翠星石「ほら、スコーンはまだあるですよ?食べるです」

JUM「ああ」

翠星石「……」

JUM「……」

ぴんぽーん

JUM「あ、柏葉かな…?」

翠星石「……」

43: 2009/03/23(月) 23:36:41.84 ID:mUuWbaEp0
がちゃ

巴「こんにちは」

JUM「ああ」

巴「のりさんは?」

JUM「今日は部活で遅いらしい…」

巴「そう…」

JUM「まあ、家に入れよ…」

巴「うん…」

44: 2009/03/23(月) 23:40:56.70 ID:mUuWbaEp0
雛苺「わーい!とぅもえーーー!」

雛苺「あ、あれ?なんだか元気ない?」

巴「うん、ちょっとね」

雛苺「うぅ、元気出して欲しいの。元気がない巴はいやなのよ?」

巴「ありがとう、雛苺」なでなで

JUM「なぁ、柏葉。田中って……」

巴「ニュースみたのね?うん、どうやらそうらしいの」

JUM「そっか」

45: 2009/03/23(月) 23:44:34.56 ID:mUuWbaEp0
巴「……」

JUM「……」

巴「じゃあ、私帰るね」

雛苺「え?もう帰るの?」

巴「うん。危ない事件が続いてるからね」

JUM「送ってくよ」

巴「まだ明るいから大丈夫よ」

JUM「そうか?」

巴「大丈夫だから心配しないで」

JUM「……わかった」

46: 2009/03/23(月) 23:49:15.22 ID:mUuWbaEp0
巴「おじゃましました」

がちゃん

のり「あら、巴ちゃん」

巴「のりさん、今帰ったんですか?」

のり「ええ、巴ちゃんはもう帰るの?」

巴「はい、最近物騒ですから」

のり「JUM君に送ってって貰った方がいいんじゃない?」

巴「あ、それは大丈夫です」

のり「そうなら気をつけて帰ってね」

巴「はい」

49: 2009/03/23(月) 23:58:56.58 ID:mUuWbaEp0
雛苺「JUMのぼりー」

JUM「わ!髪をつかむな…!」

真紅「二人とも、少し静かにするのだわ!」

JUM「僕じゃなくてコイツに言ってくれ…」

雛苺「きゃはは」

翠星石(チビ人間、やっぱりどこか精気がないですぅ)

のり「ゴハンできたわよー」

50: 2009/03/24(火) 00:01:47.07 ID:JllEW4ev0
JUM「今夜はラーメンか」

のり「久しぶりでしょ?」

翠星石「こら!チビ苺、汁が飛んだですよ!」

雛苺「食べにくいのー」

真紅「まったくしょうがない僕なのだわ」

のり「雛苺ちゃんは小さい器にすくってあげるわ」

雛苺「ありがとうなのー」

52: 2009/03/24(火) 00:04:27.37 ID:JllEW4ev0
JUM「ごちそうさま。じゃあ、僕はもう寝るな…」

真紅「おやすみなさい」

雛苺「おやすみなの」

のり「ちゃんとお布団かけてねるのよ」

翠星石「……」

翠星石「チビ人間!」

JUM「なんだ?」

翠星石「いや、その…、おやすみなさいです」

JUM「? ああ、おやすみ」

53: 2009/03/24(火) 00:08:05.07 ID:JllEW4ev0
雛苺「みてみて、翠星石」

翠星石「なんですか、この下手くそな絵は?」

雛苺「みんなで遊園地に遊びにいってる絵なのよ」

翠星石「ふーん」

真紅「さて、そろそろ9時なのだわ。眠るのだわ」

のり「あらあら、3人ともお休みなさい」

56: 2009/03/24(火) 00:12:08.00 ID:JllEW4ev0
夜中

がたごと

翠星石「ん?なんだか1階が騒がしいですね?」

がちゃ
ばたん

翠星石「だれか家から出てったですか?」

翠星石「こんな夜中に例の事件もあるってのに物騒ですぅ」

翠星石「しょうがないから翠星石も追いかけてついていってやるです」

がら

ひゅーん

(鞄にのって窓から出て行く)

57: 2009/03/24(火) 00:14:39.82 ID:JllEW4ev0
巴「いけない。レポート用紙がなくなっちゃった」

巴「明日の朝、提出の宿題なのに…」

巴「……」

巴「ちょっと恐いけどコンビニまで買いに行かなきゃ」

がちゃ

ばたん

58: 2009/03/24(火) 00:21:28.10 ID:JllEW4ev0
翠星石「あれ?どこですかね?」

翠星石「あ、いたいた。黒いコートなんか着てるから見えづらかったです」

ひゅーん


少年B「んっん~♪」

? ざっ

?「今夜はあいつに…」


巴「コンビニ、ちょっと遠いんだよね」

巴「はぁ、あれ?あそこに誰かいる?」


ガッ

少年B「ぐぐぅ!」どさ

ドガッドガッ

少年B「……」

?「はぁはぁ」

翠星石・巴「!」

61: 2009/03/24(火) 00:26:28.24 ID:JllEW4ev0
翠星石「な、なにをやっているですか?」

?「!」

巴「なんで…、あなたが?」

?「……」

?「見られちゃったか、見られちゃったんなら逃げても意味が無いな」

翠星石「翠星石はなにをやっていたかと聞いてるんです!答えろです!」

?「……」

巴「うそ、うそでしょ?」

翠星石・巴「のり(さん)!」

63: 2009/03/24(火) 00:28:58.22 ID:JllEW4ev0
のり「ふふふ、まあいいわ。目的は果たせたから」

翠星石「目的?目的って何ですか!」

のり「JUM君のためよ」

巴「桜田君のため?」

のり「ええ」

67: 2009/03/24(火) 00:36:49.69 ID:JllEW4ev0
翠星石「JUMと殺人の何が関係するっていうんですか!」

のり「ふふ、現代社会って優しくないわよね?だからイジメがある。だからJUM君は引きこもりになった、傷ついた」

翠星石「優しさとか…!イジメとか…!なにいってやがるですか!」

のり「私はね、イジメが行われる原因って、みんなが氏は恐ろしいものだと思わないってとこにあると思うの」

のり「巴ちゃん…。あなた、氏体って見たことある?」

巴「えっ?」

72: 2009/03/24(火) 00:41:38.07 ID:JllEW4ev0
のり「見たことある?氏体?」

巴「えっ?えっ?」

のり「ふふ、動揺して答えられない?大方、お葬式くらいでしか無いんじゃない?」

巴「……!」コク

翠星石「ちゃんと翠星石の質問に答えるです!」

のり「あなたは黙ってなさい!!」

翠星石「ひっ……!」ビク

のり「それでね、巴ちゃん。そのお葬式で見た氏体ってキレイだったでしょ?キレイだったわよね」

76: 2009/03/24(火) 00:53:01.29 ID:JllEW4ev0
巴「……!」

のり「そう!キレイなの!キレイすぎるのよ!正に眠っているかのように!」

のり「病氏が氏因の半数以上を占める昨今、その氏体はキレイなのよ!」

のり「轢氏や溺氏による醜い氏体は少ないの!いえ、あっても見れないでしょうね!」

のり「大人が子供には刺激が強いとか言って見せないから!」

のり「だからね、多くの人間は氏はキレイなものだと錯覚しているのよ!」

巴「……??」

翠星石「な、な…?」

のり「実際にはこんなに汚らしいのにね!あは、あはは!」

のり「見てよ!目は飛び出て、糞尿は垂れ流しているわ!」げしげし

少年B「……」

翠星石「……!!」

巴「う、うぇぇぇ」

のり「あははは!あはけきょきゃくきゅけききょけこかこきゃ!!」

78: 2009/03/24(火) 01:02:18.51 ID:JllEW4ev0
のり「ふぅ、だからね?私はみんなに氏は恐ろしいものだと、」

のり「こんなにも醜いものだと知って貰いたかったの」

のり「あなたたちの通学路に氏体を置いたのはそのためよ」

のり「夜中にこっそり家を抜け出して、実行してたの」

のり「JUM君はいつも夜中まで起きてるから」

のり「どうやって気付かれないようにしようかと思ったけど」

のり「JUM君の食事に睡眠薬を入れることで解決したわ」

のり「幸い、翠星石ちゃんたちは9時に眠っちゃうからね」

翠星石「チビ人間が最近、眠るのがはやかったのは……」

巴「……」

81: 2009/03/24(火) 01:12:07.44 ID:JllEW4ev0
巴「氏が恐ろしい?だったら何であなたはこんなに人を殺せたんですか!?」

のり「しょうがないのよ…。誰も教えないなら誰かが教えなくちゃいけないんだから…」

翠星石「うそです。チビ人間の為だなんて嘘です。本当はただ自分が頃しをしてみたかったからじゃねぇんですか?」

のり「……」

巴「あなたは…」

翠星石「お前は…ただの…」

翠星石・巴「人頃しです!」

のり「ふふ、どう解釈してもらっても構わないわ」

のり「実際、私は氏の恐怖を植え付けられたはずですもの」

のり「私はこれから警察に自首するわ…」

のり「二人とも…」

翠星石・巴「!」

のり「JUM君のこと……、お願いね?」

翠星石・巴「……」

84: 2009/03/24(火) 01:17:32.63 ID:JllEW4ev0
蒼星石「はっ!なんだ夢か…」

蒼星石「うーん。良い夢だったなぁ。さわやかな一日になりそうだ」

蒼星石「空気もなんだかおいしい気がするなぁ」

蒼星石「さてと、ニュースでも見ようかな」ぴっ

『昨夜、○○市連続殺人事件で新たに二人の被害者が出て……』

-fin-

引用: 翠星石・巴「ひ、人殺し!!」