1: 2009/03/22(日) 02:04:55.19 ID:FEh7L4Ms0
ちゅん...ちゅん...

翠「ふあぁ…よくねたですぅ……ありゃ、いけねぇです。もうこんな時間ですか。うっかり寝坊しちまったです」

どたどたどたどた
がちゃ

雛苺「翠星石ー!ご飯なのー!はっやく起きるのー!」

翠「あーもうっ!朝っぱらからうるせーやつですねー!ちったぁ公共への迷惑を考えろですぅ!」

雛苺「ぅ…お寝坊さんの翠星石がわるいの!早く一緒に朝ご飯食べるのよ!」

翠「あーはいはい、今起きるから待ってろです」

雛苺「あのねー、今日の朝ご飯はとっておきよってのりが言ってたの。
    ふふ、だからヒナとっても楽しみ!」

翠「もう朝ご飯つくってたですか。あとでのりに謝っとくですかね」

6: 2009/03/22(日) 02:16:33.80 ID:FEh7L4Ms0
――――――――・・・

真紅「やっときたわね翠星石。あなたのせいで食事の時間が遅くなったのだわ」

翠「いやわーりわーり。でもヒーローは遅れて登場するもんって決まってるですぅ!」

JUM「なにがヒーローだ。おかげで僕のお腹はハングリーだよ」

翠「お前のお腹がハングリーハートだなんて深夜のテレビショッピングより興味がないですぅ。
  さぁて、今日の朝ご飯はとっておきらしいですがいったいなんですかね?」

のり「あら翠星石ちゃん起きたの?ふふふ今日の朝ご飯は……じゃーん!これよ!」

翠「はぁ?」

のり「花丸ハンバーグ!」

7: 2009/03/22(日) 02:20:48.79 ID:FEh7L4Ms0
翠「おいおい朝っぱらからハンバーグですか!?
  ていうか昨日の夜も花丸ハンバーグだったですぅ!その前の昼も!その前の
夜も!」

のり「でも花丸ハンバーグ好きでしょう?」

翠「好きだからってつくりすぎですぅ!こんなの食えんです!」

のり「そんな……せっかく作ったのに……ぐすん」

雛「あーあ、泣かせちゃったの」

8: 2009/03/22(日) 02:24:08.30 ID:FEh7L4Ms0
真紅「翠星石、あなたちょっと言い過ぎじゃない?」

翠「はぁ!?真紅だって『毎日のように花丸ハンバーグなんて胸やけがしちゃうのだわ~』
  って昨日言ってたじゃないですか!」

真紅「なんのことかしら?私はのりの心がこもった花丸ハンバーグがだいすきよ。毎日でも食べたいくらいにね」

翠「ちぃっ!なにしらばっくれてやがるですか!JUMやちび苺もなんかいってやるですぅ!」

雛苺「問題ない」

JUM「お前食わせてもらってるんだから献立でいちいち文句言うなよな。姉ちゃんに謝れよ」

翠「そんな・・・み、みんなして翠星石のこといじめて……もうこんな家でてってやるです!うわーん!」

JUM「あっ!おい…」

真紅「ほっときましょ。そのうち帰ってくるわ。それより翠星石の分の花丸ハンバーグ、私がもらうわね」

雛苺「さすが真紅。一番エグイことしといて調子いいのー」

9: 2009/03/22(日) 02:30:56.05 ID:FEh7L4Ms0
翠「うぅ……出てきたのはいいものの……あてがなくて公園なんかにきちまったですぅ……」

ぐぅ~

翠「お腹減ったですぅ…今からでも謝って花丸ハンバーグを……
  いやいや!ダメですぅ!謝るってことは負けを認めるってことです!
  …でもこのままじゃ餓氏して肥料になっちまうです……ぶつぶつ」

?「…あれ?もしかして翠星石ちゃん?」

翠「お、お前は……」

みつ「おはよー翠星石ちゃん。こんな朝っぱらからどうしたの?」

翠「なななななんでもねーですぅ!お前こそこんなところで一体なにやってるです?」

みつ「んふふー。この前カナに新しいドレス買ってあげたから写真撮影してるの。
  せっかくだからきれいなとこで撮りたいし」

翠「仕事はどうしたですか?いつもならやれ残業がどうたらうるさくいってるくらいなのに」

みつ「今日はお休み。他にも欲しいドレスやお迎えしたい子がいるけどこうやって着る機会がないとね。
  あっ!そうだ!翠星石ちゃんも着てみない?うちにちょうどいいのがあるんだー」

11: 2009/03/22(日) 02:34:46.62 ID:FEh7L4Ms0
翠「なんで翠星石がそんなめんどくさいことをしなくちゃならねーですか」

みつ「ふふふどうせ暇なんでしょ?」

翠「翠星石は今とってもとってもいそが…」

ぐぅ~

みつ「……朝ご飯もあるよ」

翠「しゃ、しゃーねーですねー!アイドルとしては一般のファンを大事にするのは義務ですぅ!
  しかたねーからついてってやるです!」

みつ「よしっ!きまりね!
  カナー!いったん帰るよー!」

カナ「かしらー」

13: 2009/03/22(日) 02:40:35.12 ID:FEh7L4Ms0
翠「うわぁ~相変わらず凄い部屋ですねぇ……」

みつ「とりあえずご飯つくるからテーブルんとこでまっててね」

翠「うーい」

カナ「ふふふ翠星石、みっちゃんはね、とってもお料理が上手なのかしらー」

翠「ふーん、でものりのほうがきっと…」

カナ「きっと?」

翠「いや……なんでもないですぅ……」

カナ「ジェンガしよ」

翠「うんいいよですぅ」

みつ「はぁはぁ…二人ともかわいい……」

14: 2009/03/22(日) 02:44:02.58 ID:FEh7L4Ms0
――――数十分後

がらがらしゃーん

カナ「うぅ……また崩してしまったかしら」

翠「ばかかな弱すぎるです。翠星石の相手にはならないですね」

カナ「く、悔しいかしら……」

みつ「ふふ、二人ともー、ご飯できたよ!」

カナ「やったーなのかしらー」

翠「翠星石はもうお腹と背中がピタゴラスイッチですぅ」

みつ「はいどーぞ」

翠「な、これは……!」

15: 2009/03/22(日) 02:47:26.59 ID:FEh7L4Ms0
みつ「力作よ。花丸ハンバーグって言うの」

翠「なななななななんでお前が花丸ハンバーグを!?……はっ!そうか!のりとぐるなんですね!
  それを食べたが最後!翠星石は桜田家に強制送還されるのですぅ!
  でも翠星石は騙されないです!あんなとこに帰るくらいなら舌噛み切って氏ぬ覚悟ですぅ!」

みつ「は?なにいってるの?」

翠「ええいうるさい!その薄汚ねえ口マOコから呪詛を吐くのをやめやがれこのビッt…」

ぐぅ~

翠「(はっ!そうでした!翠星石は今餓氏寸前の極限状態!目の前には花丸ハンバーグ!
  しかしこれは明らかにっ……罠っ……!究極の選択っ……!ぐぅ~っ!)」

みつ「翠星石ちゃんってこんなキャラだったっけ?」

カナ「う~ん、まあだいたいはあってるのかしらー」

翠「ふんがー!」

カナ「うわぁぁ!ごめんかしらー!」

翠「翠星石は……翠星石は……そんな飯には……釣られないですクマー!」

みつ「ちょ、翠星石ちゃん!どこ行くの!?」

ガチャ バタン

みつ「あぁ…行っちゃった……」

17: 2009/03/22(日) 02:51:53.12 ID:FEh7L4Ms0
翠「さ、さすがにもう体力が……空腹が……」

翠「しかも暑くて余計に体力が奪われるです……さんさんと照り付ける太陽が憎いですぅ。
  ……いやまてよ…太陽、熱…光…ピカピカ…ツルピカ……ハゲ……おじじ……
  そうですぅ!おじじの家に行くですぅ!
  なぜ最初に気づかなかったですかぁ!翠星石ってばおっちょこちょい☆」

翠「そうなりゃ善は急げ!はやく向かうですぅ!」

18: 2009/03/22(日) 02:55:11.26 ID:FEh7L4Ms0
――――おじじの家にて

じ「おおい、かじゅき。一緒に茶でも飲まんか」

蒼「いいですね。ぼく淹れてきます」

がらがらっ

翠「おらぁっ!おじじ!飯よこせですぅ!」

蒼「わっ!翠星石!?」

翠「蒼星石!飯よこせ、ですぅ…もう翠星石は…限…界……」

ばたり

じ・蒼「し、氏んだーっ!」

19: 2009/03/22(日) 02:57:35.81 ID:FEh7L4Ms0
ばりばりむしゃむしゃ

翠「ふぅばりばり一事はむしゃばりどうなるむしゃむしゃことかとばりばり思ったですぅ」

蒼「いまお茶の準備してたとこでね。お煎餅くらいしかないけどゆっくりしていってね」

翠「ほほうばりばりお茶むしゃむしゃですか。そういえばばりばりお煎餅たべてたらばりむしゃ
  のどがばりばりかわいてばりばりきたですねむしゃむしゃ」

蒼「ふふ、まるで糞にたかるハエだね。いま煎れてくるよ」

翠「すまんばりばりですねむしゃむしゃ」

20: 2009/03/22(日) 03:02:00.39 ID:FEh7L4Ms0
じ「……そういえば翠ちゃん最近どうだい?JUMくんとは仲良くやってるかい?」

翠「うぶぉぅっふぅっ!!げほっごほっぶほっ!いいいいいきなりなんですぅ!?
  おかげで煎餅が喉にささったですぅ!ジャンク(笑)」

じ「いやぁすまんすまん。翠ちゃんがみんなと仲良くやれてるか心配でのぅ……」

翠「……別にぃ。みんな仲良くやってるです。真紅は頼りになるし、ちび苺をからかうのは楽しいし
  のりは料理が上手で優しくて、JUMは……」

じ「んん?どうした?顔が赤いぞ?」

翠「なんでもないですぅ!
  そそそれより蒼星石はまだですかね?
  のどがかわいて仕方ないですぅばりばり」

21: 2009/03/22(日) 03:04:44.59 ID:FEh7L4Ms0
とんとん

ぐちゃぐちゃ

ぎゅいーん!

翠「なんだか台所からとてつもなく不吉な音が聞こえるんですが……
  蒼星石はなにやってるですか……?」

じ「お茶を淹れてるんじゃよ」

翠「いやいや!なんか包丁使ってたですよ!絶対お茶じゃないですぅ!」

22: 2009/03/22(日) 03:07:54.17 ID:FEh7L4Ms0
蒼「ふぅ、お待たせー」

翠「蒼星石……一体なにつくってたですか……?」

蒼「ん?お茶だよ。
  はい、翠星石。おじいさんもどうぞ」

翠「ど、どうもです」

じ「ありがとうかじゅき」

翠「……っ!なななんですかこのお茶は!?どろどろで変な臭いがするですぅ!!」

24: 2009/03/22(日) 03:11:19.42 ID:FEh7L4Ms0
じ「ずるずる……ふぅ、やっぱりかじゅきの煎れたお茶はおいしいのう」

蒼「えへへ」

翠「えへへじゃないですぅ!おじじの口からなんか垂れてるです!どこと無く顔色も悪いですよ!
  おじじ絶対無理して飲んでるですぅ!」

じ「いやいや無理なんてうぇっしておらんよ」

翠「えづいた上に白目で言われても説得力ないですぅ!
  蒼星石!このお茶一体なにが入ってるですぅ!?」

25: 2009/03/22(日) 03:13:18.35 ID:FEh7L4Ms0
蒼「えへへ。飲んで、当ててほしいな」

翠「えへへじゃねー!こんなん飲んだら氏んじゃうですぅ!いいから教えるです
!」

蒼「飲 ん で 当ててほしいな!」

翠「な、なんか蒼星石怖いですぅ……仕方ない……ええい!ままよ!じゅるり……」

蒼「おいしい?」

翠「……ぶふぅーばはっぷぺっぺっ!おいしい訳無いですぅ!なんか肉の味がしたです!」

蒼「ピンポーン!正解だよ翠星石!
  ちなみにそのお肉は調理して入れたんだけどなんに調理したでしょうか?」

翠「まさか……まさかのまさかですけど……花丸ハンバーグ……?」

蒼「正解だよ!」

翠「うわぁぁぁぁぁ!!」

26: 2009/03/22(日) 03:15:31.65 ID:FEh7L4Ms0
じ「かじゅき……お代わり……」

蒼「ふふ、喜んでもらえたようで嬉しいな
  すぐ持ってきますね」

翠「く、狂ってるです……おじじも蒼星石も……
  はやくここからにげるですぅ……」

蒼「あれ?翠星石もう行っちゃうの?」

翠「っ!え、えぇ、急に用事を思い出したんで……」

蒼「そうかぁ……またきてね。お茶つくって、いつでも待ってるからね」

翠「わわわわわわかったですぅ!それじゃあです!」

がらがら

ぴしゃん!

28: 2009/03/22(日) 03:18:35.17 ID:FEh7L4Ms0
翠「うぅ……二人ともおかしくなっちまって……まさか……花丸ハンバーグの呪い!?
  翠星石が花丸ハンバーグに酷いこと言ったから……」

ぐぅ~

翠「……お煎餅だけじゃ足りなかったですか。
  うーん、あそこに行くのは気が引けるけど、きっとうまいもん食べさせてくれるはずですぅ」

30: 2009/03/22(日) 03:21:25.88 ID:FEh7L4Ms0
――――槐さんの家にて

兎「いやー、今日は暑いなぁ。
  兎だけにね」

槐「……」

兎「槐、いまの冗談わかる?
  耳の長い兎といやー、英語のearをかけてみたんだよ!はっはっは!おもしろいでしょ?」

槐「よし薔薇水晶。こいつを殺せ」

薔薇「はい、お父様……」

兎「ちょちょちょちょちょっと待ってっ!!
  ぼくなんか悪いこと言った!?言いました!?
  あっ!だめっ!そんなとこに水晶刺しちゃ……あっあっ!初めてなのにっ!あんっ!アッー!」

翠「……おめえらなにミニコントやってるですか……」

槐「っ!翠星石……!」

薔薇「……」

ずぼっ

兎「あふぅんっ!」

31: 2009/03/22(日) 03:25:43.62 ID:FEh7L4Ms0
槐「どうしてきみがここに……?」

翠「うーん、まあいろいろ事情があってですねぇ……」

薔薇「アリスゲーム……?」

翠「違うですっ!はやとちりすんなですぅ!今日は戦いにきたんじゃねーです!」

薔薇「じゃあ……?」

翠「なんというか……お茶でも飲みに来てやったというか……食事でも一緒にどうかなー?とか……」

槐「……それは一体どういう風のふきまわしだ?
  そんなことをして一体なんの……」

ぐぅ~

翠「……」

薔薇「お腹……空いてるの……?」

32: 2009/03/22(日) 03:28:32.95 ID:FEh7L4Ms0
翠「いやいい今のはちょっとした手違いぃぃ……」

槐「……白崎、いま何時だ?」

兎「はぁ……はぁ…4時だけど……?」

槐「ならそろそろ夕食どきだな」

兎「えっ……ちょっとはやくない……?」

槐「いや、うちはいつもこのくらいだ」

兎「でも昨日は7時くらいにマックで……うっ!!」

ばたり

薔薇「……」

33: 2009/03/22(日) 03:31:34.40 ID:FEh7L4Ms0
槐「よくやった薔薇水晶。そういう訳で翠星石、よかったら夕食を食べていってはどうだ?」

翠「そんなに翠星石を食事に誘いたいですかー。しゃーねーから今日だけつきあってやるですかね」

槐「ふっ、しぱらく時間がかかる。その間外でぶらついてきてくれ。
  薔薇水晶、ついてってやってくれ」

翠「うぇぇ……さっさと作るですよ。
  それまで公園で遊ぶですぅ。行くですよばらばら」

薔薇「はい、お姉様……」

とてとて

34: 2009/03/22(日) 03:34:43.73 ID:FEh7L4Ms0
翠「さて……公園に来たのはいいですけど、何して遊びます?」

薔薇「……」がさがさ

翠「…おい!ばらばら!なに翠星石を無視して草むら漁ってやがるですぅ!」

薔薇「……」がさがさ

翠「こら!無視すんなコンチクショー!」

薔薇「……」がさがさ

翠「……むむむむむ……お前の父ちゃんでーべーそーですぅ!しかもどーてー!ですぅ!
  父ちゃんなのにどーてーwwwwぷげらっぱーwwwww」

35: 2009/03/22(日) 03:37:10.54 ID:FEh7L4Ms0
薔薇「……」がさがさ

翠「…………ムキー!温厚な翠星石でも怒るですよ!その綺麗な顔に風穴を空けてやるです!
  翠星石の……デラックス……ウルトラ……ハイパー……絆パーンチ!」

薔薇「お姉様これを見てください」

翠「うわっとと!あ、危ないですねー!ほんとに当たったらどうする気ですか!……ん?」

ぴーぴー

翠「鳥ですか……?」

薔薇「はい、お父様に内緒でここで飼っているのです……」

37: 2009/03/22(日) 03:40:41.59 ID:FEh7L4Ms0
翠「ふーん……お?こいつ足が折れてるですね」

薔薇「はい…それに翼も折れてしまっているんです……包帯と補強はしているんですが……
   いつになったら飛べるかわからないのです……」

翠「まだまだちっちゃいけどこれは……渡り鳥ですかね
  もしかしたら親はもう飛んでっちゃってるかもしれないですねえ」

薔薇「なんとかならないでしょうか?」

翠「なんとかと言われても……とりあえず槐に話してみたらどうですか?
  一人で考えるよりいいと思いますよ」

薔薇「しかし……お父様の仕事の邪魔になってしまいます……」

翠「だいじょぶだいじょぶ。あいつ半分ニートみたいなもんでしょう。
  構いやしねーですよ」

薔薇「そう……ですね……帰ったら話してみます……」

38: 2009/03/22(日) 03:42:37.53 ID:FEh7L4Ms0
ぴーぴー

翠「しかしぴーぴーぴーぴーうるさいですねー。こいつお腹減ってるんじゃないですか?
翠星石と一緒ですね……よし、ばらばら、こいつにご飯をやるですぅ!餌はどこですか?」

薔薇「餌は青虫か……ミミズを捕まえています……それを潰して……」

翠「え!と、捕るんですか!?」

薔薇「ええ……お金持ってないんで……青虫は見つけにくいので……ミミズを捕りましょう……」

翠「ひー!まさか食事前にこんなえぐいことやらされるなんて……とほほですぅ……」

薔薇「お姉様が言い出したのですよ……はい、スコップ……」

翠「うう……仕方ないですぅ」

39: 2009/03/22(日) 03:44:45.80 ID:FEh7L4Ms0
えっさ
ほいさ

えっさ
ほいさ

翠「なかなかいないですぅ……服が泥だらけ……はぁ~……ですぅ」

薔薇「お姉様、サボらないで下さい」

翠「へーへー、わかってますよ~」

えっさ
ほいさ

……にょろにょろ

翠「わっ!いひゃあっ!いいいたですよっ!」

薔薇「えいっ…」さく

翠「ちょ、ななななに大切断してるですか!?」

薔薇「えいっ……えいっ……」さくさく

翠「ひぃぃぃぃ!体がバラバラになってるのに動いてるですよ!っていうかやめるですぅ!
  食欲がなくなるです!いや、なくならないけど!」

40: 2009/03/22(日) 03:50:53.55 ID:FEh7L4Ms0
薔薇「ですがこうしないとうまく食べれない……もうあげてもいいかな……」

薔薇「……」じっ

翠「……ななななに見てるですかっ!すす翠星石はあげませんからね!ばらばらが餌やるですよ!」

薔薇「仕方ないですね……」

ぴーぴー

薔薇「ご飯ですよ……あーんしててね……」

ぴーぴー
ぱくっ

翠「お、おぉー!食べてるです!」

薔薇「たくさん食べてね……」

41: 2009/03/22(日) 03:53:22.45 ID:FEh7L4Ms0
ぱくっ

ぱくっ

翠「かわいーですねぇ…」

翠「……」じっ

薔薇「……代わってあげませんよ」

翠「……」じわっ

薔薇「……仕方ないですね」

翠「うわーい!やったですぅ!」

翠「ほらほら!このかわいい翠星石ちゃんが餌やるですから、ちゃんと食うんですよ」

……ぷいっ

翠「ちょ、なんでですかー!」

43: 2009/03/22(日) 03:56:19.03 ID:FEh7L4Ms0
薔薇「お姉様恐いから……くすっ」

翠「ぬぐぐぐぐ……ばらばらぁ!ちょっとそこになおれぇですぅ!」

薔薇「いやです……」とてて

翠「待つですぅ!逃さんですよ!」しゅばっ

薔薇「うふふ」

とてててて
しゅばばばば

翠「はぁ……はぁ……くそう…ばらばらのやつ意外に足が早いです」

薔薇「ふふ……ところでお姉様……そろそろ戻りませんか……?
   おそらく食事の用意は出来たと思いますので……」

翠「おお、そうですね。帰りますか。じゃあねですぅ」

ぴー

45: 2009/03/22(日) 04:00:19.22 ID:FEh7L4Ms0
がちゃ

翠「おらぁ!翠星石ちゃんのおかえりですよ!」

槐「ああ、お帰り」

翠「んん?なにやらいいにおいですぅ。このにおいは……さてはカレーですね!」

槐「ふふ、よくわかったな。しかし二人とも泥だらけだな…先にお風呂に入ってきなさい」

翠「えぇーっ!翠星石お腹減ったですぅ!すぐに食べたいですぅ~!」

槐「だめだ」

翠「ぶー。槐も結構固いやつですね。しゃーねー、行くですよばらばら」

薔薇「……」

とてとて

46: 2009/03/22(日) 04:04:08.61 ID:FEh7L4Ms0
ぬぎぬぎ

薔薇「先に入ってますね……」

翠「おうわかったですぅ」

薔薇「服はそこのかごに入れといてください……それでは……」

がちゃりんこ

翠「さて翠星石もさっさと脱いで入るですかね」

ぬぎぬぎ

がちゃりんこ

翠「ばらばらー!翠星石の背中を流す権利をやるですぅ!ありがたくおも……え?……えぇー!?」

47: 2009/03/22(日) 04:07:45.78 ID:FEh7L4Ms0
薔薇「……?
   どうしたのですかお姉様……?」

翠「ちょ、どこに入ってるですかっ!」

薔薇「湯舟ですが……?」

翠「そうじゃなくて!それですよ!それっ!」

薔薇「……お湯です……」

翠「いやいやいやいや、それどう見ても……は、は、は、ハンバーグですよねぇー!?」

49: 2009/03/22(日) 04:11:04.83 ID:FEh7L4Ms0
がちゃりんこ

槐「おい二人ともうるさいぞ。どうかしたのか」

翠「えええ槐!ここここれは一体どういうことですか!?」

槐「どうって……なにがだ?」

翠「いやどうもこうも見たまんまですよ!」

槐「……?
  ……もしかして翠星石、お風呂に入るのがいやなのか……?」

翠「い、いやそういうわけじゃ……って、うん、まあそういうことですけど……」

槐「……はあ、仕様のないやつだ」にぎっ

翠「うわっ!乙女の体に軽々しく触れるなですぅ!」じたばた

槐「こらっ暴れるな!」

翠「い~や~で~すぅ~!」

50: 2009/03/22(日) 04:16:31.73 ID:FEh7L4Ms0
槐「くっ……!白崎!」

どたどた

兎「どうしたの槐?」

槐「翠星石を抑えてくれ。お風呂に入ろうとしないんだ」

兎「ふーん。おkおk。まかせてよ」

翠「きぃ~!近づくなですぅ!この変O!」げしっ

兎「おぶっ!」

翠「気持ち悪いです!」どかっ

兎「あふぅっ!」

翠「氏ぬですぅ!」ばきっ

兎「うぼぁっ!
  ……だが」がしっ

翠「ひぃ!」

兎「捕まえたよ……」

51: 2009/03/22(日) 04:20:13.81 ID:FEh7L4Ms0
槐「よし、このまま湯舟に入れるぞ」

翠「や、やめろですぅ!離すです!」

すぶっ

翠「ひうっ!足が泥に埋まったような感触ですぅ!」

ずぶぶぶぶ

翠「うわぁ!埋まっていくですぅ!ハンバーグに埋まっていくですぅ!」

薔薇「ちゃんと肩までつかってくださいね……」ぐいっ

ずぼぼっ

翠「おいっ!押し込むな……ですぅ!くそっ!口に…ハンバーグが入って……
  だ……だれか助けっ……J……JUMっ……」

52: 2009/03/22(日) 04:26:06.72 ID:FEh7L4Ms0
―――――――――……

ちゅん...ちゅん...

翠「うぅ~だれかぁ~助けて~ですぅ~」

どたどたどたどた
がちゃ

雛苺「翠星石ー!ご飯なのー!はっやく起きるのー!」

翠「うわぁっ……はぁ……はぁ……」

雛苺「うゅ?翠星石どうしたの?汗だらけなの」

翠「はぁっはぁっ……あれは夢だったですか……よかったぁ……」

雛苺「嫌な夢でも見てたのね。でもそれももう終わり!早く一緒に朝ごはん食べるのよ!」

翠「わ、わかったですぅ。今行くです……」

雛苺「あのねー、今日の朝ご飯はとっておきよってのりが言ってたの。ふふ、だからヒナとっても楽しみ!」

翠「そ、そうですか。後でのりに謝っておくです」

雛苺「それじゃあヒナは先に下りてるね。翠星石も早く来るのよ」

53: 2009/03/22(日) 04:30:46.45 ID:FEh7L4Ms0
がちゃ
ばたん
どたどたどた…

翠「ふぅー、ものすごい夢を見ちまったです……でも翠星石は今日大事なことを学んだですぅ。
  翠星石は今までのりに対して感謝が足りてなかったですぅ。
  毎日ご飯を作っているのりにひどいこと言ったり、居候のくせにとんでもないですぅ。
  働かずに食う飯はうまいか?ってやつです。これからはもっとのりのお手伝いを頑張るです。
  よし、そうと決まればこんな所でひとりごと言ってる場合じゃないですぅ。
  早く下りてご飯を食べるです!」

54: 2009/03/22(日) 04:35:29.53 ID:FEh7L4Ms0
――――――――・・・

真紅「やっときたわね翠星石。あなたのせいで食事の時間が遅くなったのだわ」

翠「ごめんですぅ。」

真紅「あら、やけに素直ね。」

JUM「性悪人形もついに心を入れ換えたわけだ」

翠「ふんっ!勘違いすんなですっ!チビ人間なんかにへこへこする気なんざないですよーだ!
  さぁて、今日の朝ご飯はとっておきらしいですがいったいなんですかね?」

のり「あら翠星石ちゃん起きたの?ふふふ今日の朝ご飯は……じゃーん!これよ!」

翠「えっ?」

のり「花丸ハンバーグ!」

翠「うわああああああ!!」


終わり

55: 2009/03/22(日) 04:45:55.90 ID:FEh7L4Ms0
もし読んでくれた人がいたらありがとうございます
まとまりのない文章で大変見苦しかったと思います
たぶん改善すると思うのでまた次があれば読んでいってください
それじゃ寝ます
さいなら

56: 2009/03/22(日) 04:52:23.52 ID:lQRQIflNO
ぉもしろかった乙

引用: 翠星石「この花丸ハンバーグは出来損ないです。たべられないです」