399: 2010/07/08(木) 16:17:12.96 ID:X.uXwzg0
完全下校時刻をとうに過ぎた第七学区の路地裏の一角。
一目のつきにくい、埃っぽい匂いが鼻をくすぐるビルとビルの間の細道。
そこで、御坂美琴は途方に暮れていた。
「はーなーしーてっ」
「…………、ヤダ」
先ほどから、一見女の子のようにも見える白い髪で体躯の細い男が、美琴に抱きついて離れてくれない。
「ヤダじゃない。いい加減にしないよ、この酔っ払い!」
「……」
「無視すんなぁぁぁああああ!!!」
覆いかぶさるようにして美琴の自由を奪った人物は彼女の言葉に一切聞く耳を持たない。
吐きだされる息はほのかに酒臭いし、顔のみならず、黒いTシャツから露出している両腕の肌もうっすらと赤く染まっている。
「……オマエ、うるさい」
「アンタのせいでしょ!!」
細い体つきからは想像もできないほどの力でロックされてしまった美琴は、自棄になって叫んだ。
美琴の発言全てをキレイにスル―し続ける白髪の男は、
中学生という年齢に相応しい慎ましやかな少女の胸元に頬を擦りつけて、幸せそうにその眉を垂れ下げた。
安心しきった表情で美琴に身を委ね、幸福感に満ち溢れたように目を閉じる少年。
そんな、年端のいかない幼児が母親に無邪気に甘えるような仕草にも似た彼の態度に、美琴は戸惑いを隠しきれない。
一目のつきにくい、埃っぽい匂いが鼻をくすぐるビルとビルの間の細道。
そこで、御坂美琴は途方に暮れていた。
「はーなーしーてっ」
「…………、ヤダ」
先ほどから、一見女の子のようにも見える白い髪で体躯の細い男が、美琴に抱きついて離れてくれない。
「ヤダじゃない。いい加減にしないよ、この酔っ払い!」
「……」
「無視すんなぁぁぁああああ!!!」
覆いかぶさるようにして美琴の自由を奪った人物は彼女の言葉に一切聞く耳を持たない。
吐きだされる息はほのかに酒臭いし、顔のみならず、黒いTシャツから露出している両腕の肌もうっすらと赤く染まっている。
「……オマエ、うるさい」
「アンタのせいでしょ!!」
細い体つきからは想像もできないほどの力でロックされてしまった美琴は、自棄になって叫んだ。
美琴の発言全てをキレイにスル―し続ける白髪の男は、
中学生という年齢に相応しい慎ましやかな少女の胸元に頬を擦りつけて、幸せそうにその眉を垂れ下げた。
安心しきった表情で美琴に身を委ね、幸福感に満ち溢れたように目を閉じる少年。
そんな、年端のいかない幼児が母親に無邪気に甘えるような仕草にも似た彼の態度に、美琴は戸惑いを隠しきれない。
400: 2010/07/08(木) 16:20:26.23 ID:X.uXwzg0
完全下校時刻ならいざ知らず、寮の門限があと数十分後に差し迫ってしまっている。
門限を破ってしまえば常盤台学生寮最強最悪の寮監様の餌食になることは必至。
先日、ルームメイトとのちょっとした喧嘩が原因で美琴は寮監の鉄槌をうけたばかりだ。
大能力者、超能力者。両名の息の根を止めた技の味が脳内にフラッシュバックして、美琴は思わずブルっと震えあがる。
(実戦部隊並のヘッドロックの餌食になるなんて、二度とごめんだわッ…!)
『規則破りの罰』の刑を執行されないためには、なんとしても、門限までに寮へ戻らなくてはならない。
そもそも、不良に絡まれるのが厄介で、美琴が普段あえて近寄らないようにしている路地裏を通っていたのだって、
なんとか寮の門限までに帰れるようにと近道をしていたからだ。
本音を言えば、美琴はさっさと白髪男の抱擁から逃れてすぐさま寮へのマラソンを再開したいのだが―――、
(なんか、力ずくで引っぺがせないというか……)
ただ少年に向かって、離せ、と繰り返すことしかできない美琴。
「私、すぐに寮に帰りたいの。だからさっさと退きなさい!」
「…………、何も聞こえませェーン」
明らかに聞こえているだろこの野郎、と心中で突っ込む。
一体、何度「離して」「イヤですゥ」の押し問答を繰り返しただろうか。
五回目まで数えて、美琴は数えることを放棄したので正確な数字は分からないが、
彼との変わり映えのない会話のキャッチボールは、かれこれ一五分は続いているように思う。
門限を破ってしまえば常盤台学生寮最強最悪の寮監様の餌食になることは必至。
先日、ルームメイトとのちょっとした喧嘩が原因で美琴は寮監の鉄槌をうけたばかりだ。
大能力者、超能力者。両名の息の根を止めた技の味が脳内にフラッシュバックして、美琴は思わずブルっと震えあがる。
(実戦部隊並のヘッドロックの餌食になるなんて、二度とごめんだわッ…!)
『規則破りの罰』の刑を執行されないためには、なんとしても、門限までに寮へ戻らなくてはならない。
そもそも、不良に絡まれるのが厄介で、美琴が普段あえて近寄らないようにしている路地裏を通っていたのだって、
なんとか寮の門限までに帰れるようにと近道をしていたからだ。
本音を言えば、美琴はさっさと白髪男の抱擁から逃れてすぐさま寮へのマラソンを再開したいのだが―――、
(なんか、力ずくで引っぺがせないというか……)
ただ少年に向かって、離せ、と繰り返すことしかできない美琴。
「私、すぐに寮に帰りたいの。だからさっさと退きなさい!」
「…………、何も聞こえませェーン」
明らかに聞こえているだろこの野郎、と心中で突っ込む。
一体、何度「離して」「イヤですゥ」の押し問答を繰り返しただろうか。
五回目まで数えて、美琴は数えることを放棄したので正確な数字は分からないが、
彼との変わり映えのない会話のキャッチボールは、かれこれ一五分は続いているように思う。
401: 2010/07/08(木) 16:21:47.01 ID:X.uXwzg0
「あー、もう……ッ!」
色々と諦めそうになる気分が、嘆息となって空気中に散る。
何故だが、美琴は背中に回された両手を無理に振り払うこと出来ずも、彼にに電撃をかましてビリビリの黒コゲにする気にもなれず。
惜しげもなく間抜け面を美琴の前に晒している少年を何かに例えるならば、目を細めてゴロゴロと喉を鳴らす猫。
無言で擦り寄ってくる彼にアフレコをあてるならば「いい子いい子して~」とか「構って~」という台詞がぴったりだ。
力任せに無理やりにでも彼の腕を振りせば、―――彼の赤い瞳に、暗い影が映ってしまいそうな気がして。
「……どうしてこうなった」
足元に擦り寄ってくる子猫のような男をどうにも無下にできないでいる自分の甘さに、美琴は頭を抱えた。
402: 2010/07/08(木) 16:24:02.79 ID:X.uXwzg0
以上です。本当にどうしてこうなった
404: 2010/07/08(木) 16:48:24.48 ID:dMPO3.wo
打止「ふふ・・・ミサカネットワークを使った、あの人の身体と精神の操作は順調だね!
ってミサカはミサカは自分の才能に酔いしれてみる!」
妹達「しかし・・・よいのですか?オリジナルにあのような・・・とミサカは丁重にお伺いを立てます」
打止「それだけがちょっとね・・・とミサカはミサカは不満に頬を膨らませてみる」
---
上条「・・・お前ら、何してんだ?」
美琴「え、ちょっ!いやっ、これは!ちが!違うっ!のっ!」
一方「なンですかァ?こっちはお取り込み中なンですけどねェ」
上条「・・・いや別に俺は単に通りすがっただけで・・・じゃ、じゃあな」
美琴「あっ!ちょ、ちょっとアンタ助けなさいよぉ!」
一方「おいおいィ、なんだかスカしてやがンなァ!やっちまうぞ、コラァ!?」ガシッ
上条「お、おい、こっちはそんなつもりはねーんだよ」パシッ
---
妹達「・・・あ」
打止「どうしたの?ってミサカはミサカは首を傾げて可愛く聞いてみる」
妹達「原因不明のエラーでネットワークと被験者のリンクが一時的ですが切断されました
とミサカは内心驚きながら事実を正確に述べます」
打止「えっ!?そ、それじゃリアルタイムに行っているあの人への干渉は・・・」
妹達「はい、再度有線で接続を行うまでは通常の状態に戻ります、とミサカは絶望的な現状を説明します」
打止「つまり・・・ってミサカはミサカは言わない方が良い未来を予想してみる・・・」
ってミサカはミサカは自分の才能に酔いしれてみる!」
妹達「しかし・・・よいのですか?オリジナルにあのような・・・とミサカは丁重にお伺いを立てます」
打止「それだけがちょっとね・・・とミサカはミサカは不満に頬を膨らませてみる」
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上条「・・・お前ら、何してんだ?」
美琴「え、ちょっ!いやっ、これは!ちが!違うっ!のっ!」
一方「なンですかァ?こっちはお取り込み中なンですけどねェ」
上条「・・・いや別に俺は単に通りすがっただけで・・・じゃ、じゃあな」
美琴「あっ!ちょ、ちょっとアンタ助けなさいよぉ!」
一方「おいおいィ、なんだかスカしてやがンなァ!やっちまうぞ、コラァ!?」ガシッ
上条「お、おい、こっちはそんなつもりはねーんだよ」パシッ
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妹達「・・・あ」
打止「どうしたの?ってミサカはミサカは首を傾げて可愛く聞いてみる」
妹達「原因不明のエラーでネットワークと被験者のリンクが一時的ですが切断されました
とミサカは内心驚きながら事実を正確に述べます」
打止「えっ!?そ、それじゃリアルタイムに行っているあの人への干渉は・・・」
妹達「はい、再度有線で接続を行うまでは通常の状態に戻ります、とミサカは絶望的な現状を説明します」
打止「つまり・・・ってミサカはミサカは言わない方が良い未来を予想してみる・・・」
405: 2010/07/08(木) 16:48:51.24 ID:dMPO3.wo
一方「・・・てめェ、レールガン!?なンで俺にひっついてやがンだ!」
美琴「えっ!あ、アンタがいきなり抱きついて頬ずりして来たんでしょうが!」
上条「へー。抱きついて、頬ずりですか」
美琴「はぅあ!?」
一方「ンだとォ・・・なンでこの俺がてめェみてェなバb・・・いや、待てよ・・・」
美琴「今アンタ何を言いかけた?」
一方「そういや思い出したぜェ・・・記憶が途切れる前、あのガキから・・・なるほど、そういう事ですかァ」
---
妹達「バレたようです、とミサカは白旗を倉庫に探しにいくと見せかけて撤退します」
打止「えぇぇぇっ!ちょっと待ってよってミサカはミサカは『ドゴォン』キャー!?」
一方「さァて・・・悪い子にはお仕置きが必要だな?」
打止「ど・・・」
一方「オラァ!ベクトル操作による無限くすぐり地獄をくらェェェェ!」
打止「どうしてこうなったのぉぉってミサカはミサカわひゃひゃひゃやぁぁぁぁっ!」
なんか書いちゃった。ごめんね。>>402
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