430: 2010/07/08(木) 22:41:08.10 ID:mtc3moDO
9521「ミサカの予定時間を過ぎていますのでそろそろ解放してくれませんか、とミサカはあなた達に問いかけます」

男1「だからお嬢ちゃん、その制服常盤台のだろ? 金持ってんだろ?」

男2「金をくれりゃあすぐにでも囲みを解いてやるよ」

9521「ですからお金などありません、とミサカは本日3度目の台詞を繰り返します」

男3「だからさぁ、カードでもいいんだって」

男4「早く出さねえと痛い思いするぜ?」

9521「今ここであなた達をねじ伏せるのは簡単ですが、実験以外に能力や体術の使用は禁じられています、とミサカは抵抗が出来ないことを公にします」

男1「まぁ能力が使えても男4人相手は歩が悪いよなあ?」

男2「そうそう。今身ぐるみ剥がしてやるからちぃっと大人しくしてろよ?」スッ

9521「やめてください」バッ

男3「おいおい抵抗しねえんじゃねえのか?」

9521「あくまで能力や体術に限った話です、とミサカはそれ以外の方法での抵抗を試みます」

男4「てめえ……屁理屈を!」ガシッ

9521「あうっ!」

男1「女ってのは髪をひっ掴まれるとなんにも出来なくなるんだよなぁ?」

9521「ううっ……!」

男2「ふひひ、さぁてどっから剥がしてやろうかなあ!?」

男3「ははは、この口リコンめ」

男4「ほどほどにしとけよ?」

9521(まずいです。他のミサカから連絡がないということはまだ実験が始まっていないということ。他のミサカで代替えすればいいいのに何故? とミサカは……)
とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の一方通行(1) (電撃コミックスNEXT)
431: 2010/07/08(木) 22:41:35.41 ID:mtc3moDO
一通「おい、人のモルモットに手ェ出してンじゃねェよ三下共」

9521(一方通行!? 何故ここに……)

男1「あ?」

男2「なんだてめえ!?」

一通「これからくたばる輩に名乗る名前なンざねェよ」

男3「面白え、そのひょろっちい体を八つ裂きにしてやる!」

一通「邪魔だ」

男3「ぐああっ!」

男4「……てめえよくも!」

一通「消えろ」

男4「ごあっ!?」

男1「ひいいっ!? お前まさかどんな攻撃でも反射するっていう……あの……」

男2「ア、一方通行なのか!?」

一通「ほォ、だったら分かるよなァ? 俺様に手を出した奴らの末路がよォ?」

男1「う、うわああああ!」
ダッ
男2「置いて行くなああああ!」ダッ

一通「チッ、くだらねェ」

9521「あの、」

一通「あン?」

9521「何故ここに、とミサカは当然の疑問をあなたに問いかけます」

一通「いつまで経っても実験場所に来ねェから、替わりに来た奴から場所を聞き出してわざわざ出向いてやったンだよ」

432: 2010/07/08(木) 22:41:58.37 ID:mtc3moDO
9521「ですがこういう不足の事態には別のミサカで対応するはずでは、とミサカはマニュアルを述べます」

一通「ンなマニュアルなンざ知らねェなァ。俺は今まで順番通りぶっ頃して来たってのに今更順番が変わるのが気持ち悪ィだけだ」

9521「そうですか……」

一通「さっさと実験場所に行くぞモルモット」スタスタ

9521「あの!」

一通「うるせェな、まだなにかあンのか?」

9521「助けて下さってありがとうございます、とミサカは頭を下げます」

一通「はァッ!? なに意味の分かんねェこと言ってンだァ!? それともなンだァ? 脳みそに蛆でも沸いた欠陥品かァ?」

9521「いえ違います。ただ実験外でお世話になった人には礼をするものと学習装置にありますので、とミサカは正常な欠陥電気であることを正確に伝えます」

一通「そォかそォかァ……あァ、今日のてめェの頃し方が決まったぜェ」

9521「そうですか。ですが簡単に殺られるつもりはありません、とミサカはモルモットとしての責務を果たしたいと思います」

一通「そのイカれた脳みそを沸騰させてやるから楽しみにしとけよォ」

9521「そのような楽しみは必要ありません。……では当初の時間より42分23秒遅れましたが実験を開始します、とミサカはあなたに確認を取ります」

一通「さァて遅れた分、手短に済ませンぞォォォッ!!」バッ

9521(助けられるという経験をしたのはこのミサカが初めてでしょう。相手が誰であっても、このような貴重な経験を出来たミサカはそれだけで生み出された価値を感じることが出来ました。ありがとうございます……)

434: 2010/07/08(木) 22:49:03.56 ID:IGjM9YAO
切ねえけど良い……

引用: ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-9冊目-【超電磁砲】